JP5737360B2 - 誘導加熱発熱体、及び誘導加熱容器 - Google Patents
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しかしながら、このような加熱方法においては、誤って空焚きした場合などに、アルミニウム箔が急激に昇温して容易に燃えて飛散する危険や、アルミニウム箔が急激に昇温したときの熱により容器が損傷する虞がある。
また、特許文献2では、幅狭部下面と容器本体内底面とを離間する非接触部を設けた例を挙げているものの、幅狭部における発熱が過剰となりすぎる傾向が強く、このような非接触部を設けたところで、依然として容器本体を損傷する虞があった。
このような切断線33a、33b、33c、33d、33eを形成することによって、導電層30に誘起された渦電流は、切断線33a、33b、33c、33d、33eを横切る方向には流れなくなる。このため、切断線33a、33b、33c、33d、33eによって区画された、それぞれの領域ごとに渦電流が誘起される。
これにより、突沸によって飛散した被加熱物により使用者が火傷を負ってしまったり、電磁調理器周辺を汚したりするような事態を避けることができる。
このように、誘導加熱発熱体3の中央部領域CFと周縁部領域OFだけでなく、主加熱領域HFの切断線33b、33cとの間の領域に発熱が抑制された領域を形成し、当該領域におけるヒートシール層32でも容器本体2とヒートシールすることで、被加熱対象物の対流や流動、又は電磁誘導加熱コイルとの斥力による誘導加熱発熱体3の浮き上がり、又は波打ちを有効に抑止することができ、より安定した加熱が可能になる。
このとき、ヒューズ機能部32が破断する際の熱によるヒートシール層31の損傷を防ぐために、ヒューズ機能部形成片32a,32bの端縁側のヒートシール層31を除去し、ヒートシール層31の残部を利用してヒューズ機能部形成片32a,32b同士の基部320をヒートシールすることで、ヒューズ機能部32の形状を保持することができる。
例えば、導電層30の主加熱領域HFを複数の領域に区画する切断線33b、33c、33dを、ヒューズ機能部32のヒューズ機能部形成片32a、32bの一方に、例えば、ヒューズ機能部形成片32aに、その端縁に向かって延び、0.5〜1mm程度の残部を残して延長して形成する(図9及び図11参照)。
このようにヒューズ機能部32のヒューズ機能部形成片32aを形成することにより、複数の領域に区画されたそれぞれの領域ごとに渦電流が誘起され、前述したヒューズ機能部32の溶着部323に効率良く導通させることができる。
このようにヒューズ機能部32の導電層30を部分的に除去してヒューズ機能部形成片32bを形成することにより、前記ヒューズ機能部形成片32bの突片38に誘起されるとともに増加する渦電流よって、前述したヒューズ機能部32の溶着部323に効率良く、安定して確実に導通させることができる。
尚、図9は、本変形例をヒューズ機能部形成片32a側から見た斜視図であり、図10は、本変形例をヒューズ機能部形成片32b側から見た斜視図である。また、図11は、図1のC−C断面に相当する本変形例の断面図である。
尚、ヒューズ機能部32は、そのヒューズ機能部形成片32a、32bのいずれも図10に示した形状としても良いが、誘導加熱発熱体3におけるヒューズ機能部32の強度等を保ち、製造時の安定性、高速生産性の点から、それぞれ図9、図10に示す形状とするのが好ましい。また、ヒューズ機能部32の形状保持を優先する場合には、ヒューズ機能部形成片32a、32bの一方を図10に示すように形成するにあたり、中央部領域CF上に位置する部位と周縁部領域OF上に位置する部分とでは、ヒューズ機能部形成片32a、32bの高さを同じに揃えることもできる。
このように、誘導加熱発熱体3を容器本体2の内底面21から離間させて取り付けることで、容器本体2に収容された水などの液状の被加熱物が、誘導加熱発熱体3と容器本体2の内底面21との間にも行き渡るようになる。これによって、被加熱物に対する加熱効率を高めるとともに、誘導加熱発熱体3からの熱によって容器本体2が損傷するのを有効に回避することができる。さらに、容器本体2の損傷を防止するため、誘導加熱発熱体3の裏面側に被加熱物が停滞せずに対流を促すように、誘導加熱発熱体3には、対流孔としての抜き孔を穿設したり、誘導加熱発熱体3を貫通するスリット35を形成したりすることができる。この場合、製造工程で抜き屑が生じると、その処理に手間を要するため、抜き屑が発生しない前述した貫通するスリット35を誘導加熱発熱体3に形成するのが好ましい。
このようにすることで、電磁調理器による加熱の際に、電磁調理器に載置された容器1の存在の判別がしづらい場合、電磁調理器による容器1の有無の判別が長時間に亘って行われるが、その際に、誘導加熱発熱体3が徐々に加熱されることによる容器本体2の損傷を防止する。
この結果、容器本体2に収容された液状の被加熱物食材が食油等の場合、容器内の被加熱物が所定量よりも少なくなったときに、食油等が誘導加熱発熱体3の中央からその周囲に流動して、誘導加熱発熱体3の周縁部領域OFの容器本体2との未ヒートシール部分から、容器本体2の内底面と誘導加熱発熱体3のヒートシール層31の間隙に滞留し、誘導加熱発熱体3の過加熱による食油等の被加熱物食材を介しての容器1の損傷等を防止することができる。
また、図12に示すように、かかる段部23に支持可能な凸部24を容器本体2の側壁の外周面に形成し、誘導加熱発熱体3に設けられたヒューズ機能部32が押しつぶされないようにしつつ、複数の誘導加熱容器1を積み重ねことができるようすることもできる。
2 容器本体
22a〜22c 支持部
3 誘導加熱発熱体
30 導電層
31 ヒートシール層
32 ヒューズ機能部
321,322 スリット
33a〜33e 切断線
34a〜34c 切断線
CF 中央部領域
HF 主加熱領域
OF 周縁部領域
Claims (10)
- 高周波磁界により渦電流が誘起されて発熱する導電層と、ヒートシール層とを備える誘導加熱発熱体であって、
平板状の主部と、前記主部から径方向に沿って立ち上がるヒューズ機能部とを有し、
前記主部が、前記導電層を周方向に沿って切断する複数の切断線によって、中央部領域と、主加熱領域と、周縁部領域とに区画され、
前記ヒューズ機能部には、前記主加熱領域を区画する前記切断線の延長上にスリットを形成したことを特徴とする誘導加熱発熱体。 - 前記主加熱領域の導電層を周方向に沿って切断する複数の切断線を外周寄りに密に設けて、前記主加熱領域を複数に区画した請求項1に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記主加熱領域の導電層を周方向に沿って切断する隣接する二つの切断線の間の領域を径方向に延在する切断線により周方向に区画して、当該領域での発熱を抑制した請求項1又は2に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記中央部領域の導電層を径方向に延在する切断線により周方向に複数に区画して、当該領域での発熱を抑制した請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記周縁部領域の導電層を径方向に延在する切断線により周方向に複数に区画して、当該領域での発熱を抑制した請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記ヒューズ機能部が、前記導電層を谷折りにして先端側が分断された一対のヒューズ機能部形成片から形成され、一方のヒューズ機能部形成片の先端側を切り欠くと共に、前記ヒューズ機能部形成片同士を部分的に溶着して溶着部を形成した請求項1乃至5のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体。
- 一方のヒューズ機能部形成片の先端側を部分的に切り欠くことによって突片を形成し、前記突片に前記溶着部を形成した請求項6に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記突片を、他方のヒューズ機能部形成片よりも低く形成した請求項7に記載の誘導加熱発熱体。
- 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体を、非導電性材料からなる容器本体に取り付けたことを特徴とする誘導加熱容器。
- 前記容器本体の内底面から突出する複数の支持部を、前記内底面の中央から外周側に向かって順に低くなるように設けて、前記支持部に前記誘導加熱発熱体をヒートシールした請求項9に記載の誘導加熱容器。
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