JP5954482B1 - 誘導加熱発熱体、及び誘導加熱容器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、このような加熱方法においては、誤って空焚きした場合などに、アルミニウム箔が急激に昇温して容易に燃えて飛散する危険や、アルミニウム箔が急激に昇温したときの熱により容器が損傷する虞がある。
しかしながら、特許文献2では、ヒューズ機能部の破断する部位を、導電性材料を折り曲げて立ち上げた部位の上縁側に形成しており、調理する際や、容器を重ねて保管、搬送する際に、この立ち上げた部位を損傷してしまう虞があった。
また、本発明の誘導加熱容器によれば、上記誘導加熱発熱体を備えることにより、安全性が高められた誘導加熱容器とすることができる。
尚、主加熱領域HFを区画する周方向切断線33a,33bを形成する位置は、誘起される渦電流の電流密度分布が安定していて、導電層30を効率良く発熱させることができる領域を主加熱領域HFとして区画できるように、誘導加熱発熱体3の大きさや形状などに応じて適宜調整することができる。
このように、誘導加熱発熱体3の中央部領域CFと周縁部領域OFだけでなく、主加熱領域HFの切断線33c,33dの間に発熱が抑制された領域を形成し、当該領域におけるヒートシール層31でも容器本体2とヒートシールすることで、被加熱対象物の対流や流動、又は電磁誘導加熱コイルとの斥力による誘導加熱発熱体3の浮き上がり、又は波打ちを有効に抑止することができ、より安定した加熱が可能になる。
本実施形態では、図1、及び図5に示すように、主加熱領域HFの切断線33a,33c、切断線33d,33e、及び切断線33e,33bによって区画された加熱領域HF1,HF2,HF3のそれぞれに、ヒートシール層非積層部31aを跨いで導電層30を切断し、これらの加熱領域HF1,HF2,HF3を区画する内周側に位置する一方の周方向切断線33a,33d,33eに、ヒートシール層31上で両端が接する円弧状のスリット35a,35b,35cを形成してある。そして、加熱領域HF1,HF2,HF3を区画する外周側に位置する他方の周方向切断線33c,33e,33bと、スリット35a,35b,35cとの間の幅を狭くして、この部分が平面状のヒューズ機能部32として機能する。
このようすることで、加熱領域HF1,HF2,HF3に誘起される渦電流の電流密度に偏りが生じ、ヒューズ機能部32における電流密度が最も高くなる。その結果、被加熱物への熱移動がなされない空焚きの状態となったときに、ヒューズ機能部32が選択的に過剰に発熱して破断する。
尚、市販の家庭用電磁調理器が備える一般的な電磁誘導加熱コイルは、内径5cm程度、外径20cm程度で加熱コイル径が小さく、このような場合は、渦電流を外周側の周方向切断線33c,33e,33bとスリット35a,35b,35cとの間に流すことにより、ヒューズ機能部32がより安全に作動して容器本体2の損傷が防止される。
尚、図9は、図1中鎖線で囲む部分を拡大して、スリット35aの変形例を示している。
また、誘導加熱発熱体3にヒートシール層非積層部31aを設け、このヒートシール層非積層部31aにヒューズ機能部32を形成することで、ヒューズ機能部32が破断する際の熱によって、ヒートシール層31が損傷してしまうこともない。
ただし、製造時に切断屑の処理が特に問題にならなければ、スリット35a,35b,35cは、前述したように、その両端を、ヒートシール層非積層部31aを跨がずに、ヒートシール層非積層部31a内で内周側の周方向切断線33a,33d,33eに接するように形成しても良く、他方の外周側の周方向切断線33c,33e,33bとの間にヒューズ機能部32が形成されていれば、上記態様に限定されない。
誘導加熱発熱体3を容器本体2の内底面21から離間させて取り付けることで、容器本体2に収容された水などの液状の被加熱物が、誘導加熱発熱体3と容器本体2の内底面21との間にも行き渡るようになる。これによって、被加熱物に対する加熱効率を高めるとともに、誘導加熱発熱体3からの熱によって容器本体2が損傷するのを有効に回避することができる。さらに、容器本体2の損傷を防止するため、誘導加熱発熱体3の裏面側に被加熱物が停滞せずに対流を促すように、導加熱発熱体3を貫通する抜き孔やスリット38などを形成することができる。
主加熱領域HFを複数の加熱領域HF1,HF2,HF3に区画した場合には、区画された加熱領域HF1,HF2,HF3の少なくとも一つに、前述したようなスリットを形成して、対向する周方向切断線との間に、平面状のヒューズ機能部32を形成すればよい。
中央部領域CFの発熱を抑制できれば、誘導加熱発熱体3の大きさや形状などに応じて、中央部領域CFを周方向に複数の領域に区画する放射状切断線34aの数を増減したり、中央部領域CFを径方向に区画する周方向切断線33fを省略、又は増減したりしてもよい。
2 容器本体
3 誘導加熱発熱体
30 導電層
31 ヒートシール層
31a ヒートシール層非積層部
32 ヒューズ機能部
33a〜33e 切断線
35a〜35c スリット
CF 中央部領域
HF 主加熱領域
HF1〜3 加熱領域
OF 周縁部領域
Claims (8)
- 高周波磁界により渦電流が誘起されて発熱する導電層に、ヒートシール層を積層した積層体から成る誘導加熱発熱体であって、
周方向に沿って前記導電層を切断する複数の周方向切断線によって、中央部領域と、一又は複数の加熱領域と、周縁部領域とに区画されるとともに、
前記ヒートシール層が非積層とされたヒートシール層非積層部を、前記加熱領域と交差させて帯状に設け、
前記加熱領域の少なくとも一つに、
前記ヒートシール層非積層部における前記導電層を切断し、前記加熱領域を区画する内周側又は外周側の少なくとも一方の前記周方向切断線に両端が接するスリットを形成して、前記加熱領域を区画する内周側の前記周方向切断線と外周側の前記周方向切断線との間に、平面状のヒューズ機能部を形成したことを特徴とする誘導加熱発熱体。 - 前記加熱領域を区画する内周側の前記周方向切断線に両端が接するスリットを形成した請求項1に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記スリットが前記ヒートシール層非積層部を跨いで前記導電層を切断し、前記スリットの両端が前記ヒートシール層上で前記周方向切断線に接する請求項1又は2に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記スリットが、前記スリットの両端が接する前記周方向切断線から離間する方向に突出する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記スリットが、円弧状に形成された請求項4に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記中央部領域が、中心側から外周縁側に向かって放射状に前記導電層を切断する複数の放射状切断線によって複数の領域に区画された請求項1乃至5のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記中央部領域が、周方向に沿って前記導電層を切断する一又は複数の周方向切断線によって複数の領域に区画された請求項1乃至6のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の誘導加熱発熱体を、非導電性材料からなる容器本体に取り付けたことを特徴とする誘導加熱容器。
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