JP5138468B2 - 誘導加熱発熱体及び誘導加熱容器 - Google Patents
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さらに、電磁調理器により包装容器を蒸し器として利用するにあたり、機器の操作によることなく、収容された調理対象に応じて、容器ごとに設定された時間で加熱処理を自動で終わらせることができれば、加熱不足や、過剰加熱を未然に防いで、常に適切な条件で調理対象を蒸して加熱できるようになることが期待される。
そして、このような利用態様において、例えば、発熱体を図7(a)に示すような形態のものとし、蒸気の発生に伴って水が減少していく過程で優先的に破断する部位131を設けておくことにより、当該部位131が所定時間経過後に破断し、これによって電磁調理器の安全機構が働いて、蒸気による加熱処理を自動的に終了させることができることを見出した(特許文献3参照)。
なお、図7(b)は、発熱体103に破断Cが生じた状態を観念的に示している。
なお、図1(a)は、本実施形態に係る誘導加熱容器の概略を示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。
誘導加熱発熱体3を容器本体2に部分的に接着させることで、容器本体2に収容された被加熱物が、誘導加熱発熱体3の裏面側、すなわち、容器本体2と誘導加熱発熱体3との間にも行き渡るようになり、これによって、被加熱物に対する加熱効率を高めるとともに、誘導加熱発熱体3からの熱によって容器本体2が損傷するのを有効に回避することができる。
容器内に蒸気が発生すると、これに伴って容器本体2に収容された水が減少して、誘導加熱発熱体3が水面上に露出していく。すると、誘導加熱発熱体3が水面上に露出していく過程で、誘導加熱発熱体3に設けられた他の部位よりも選択的に過剰に発熱する部位が、所定のタイミングで熱溶融によって破断する。これとともに、安全機構が働いて電磁調理器が停止し、水の沸騰も終了する。
なお、図2に、誘導加熱発熱体3に破断Cが生じた状態を観念的に示す。
このとき、図7(b)中一点鎖線で示すように、抜き孔の径を大きくすることで、図7(b)中破線で囲むとともに斜線で示す部分を取り除くことも考えられるが、このようにすると、誘導加熱発熱体の有効発熱面積が大きく減少し、発熱量が著しく低下してしまうため好ましくない。
例えば、図7(b)中二点鎖線で示すように、抜き孔の形状を円形状のまま平行移動させて、図7(b)中破線で囲むとともに斜線で示す部分を取り除くとすると、有効発熱面積に増減なく、所期の目的を達成することができる。
このように、誘導加熱発熱体3の有効発熱面積を確保し、かつ、発熱効率を良くするには、誘導加熱発熱体3が、その径方向に沿って切り抜きかれる範囲をできるだけ少なくするようにするのが好ましい。
なお、図3に示す例では、図中左右両側から抜き孔32を絞り込んでいるが、ずれか一方だけを絞り込んだ形状とするようにしてもよい。
ここで、抜き孔32が偏って形成される側とは反対側の領域は、図1に示す例にあっては、抜き孔32の長軸bの延長線によって切り取られる図中右側の領域とすることができるが、抜き孔32が偏って形成される側とは反対側において、渦電流が発生し得る領域を大きく二つに分断できる位置であればよい。
このようにして形成された部位31は、その切断された端面31a,31b又はその近傍との間に、誘導加熱発熱体3に誘起された渦電流が流れる電流路が形成されることとなり、この部位31における抵抗値が最大となる。このため、この部位31での発熱量が最も大きくなり、選択的に過剰に発熱するようになる。そして、被加熱物中に浸漬されている間は被加熱物に熱が奪われていくが、被加熱物から露出すると、その過剰な発熱に伴って、端面31a,31b又はその近傍で放電し、放電による溶断によって破断が生じることとなり、これによって安全機構が働いて電磁調理器が停止する。
なお、図5は、図4(b)のB−B断面に相当する部位を示している。また、図5に示す例では、放電によって生じる火花や、誘導加熱発熱体3の破片の飛散による影響を考慮して、端面31a,31b又はその近傍を内側に折り返している。
このようにして形成された部位31も、他の部位よりも選択的に過剰に発熱するようになっているが、これは、誘導加熱発熱体3の表面が、多重に折り重なり合って一定領域に集中して発熱することと、密に押し固められた誘導加熱発熱体3の表面間における蓄熱作用とによるものと推測される。
なお、図6は、図4(a)のC−C断面に相当する部位を示している。
その結果、収容された調理対象に応じて、容器ごとに設定された時間で加熱処理を自動で終わらすことができ、加熱不足や、過剰加熱を未然に防いで、常に適切な条件で調理対象を蒸して加熱処理できる。特に、誘導加熱発熱体3の中心から偏心させて抜き孔32を形成したことにより、誘導加熱発熱体3に破断が生じた際に、電磁調理器の機種や、操作時の出力にかかわらず、より確実に電磁調理器の安全機構を作動させることができる。
2 容器本体
21 内底面
3 誘導加熱発熱体
31 過剰に発熱する部位
32 抜き孔
a 短軸
b 長軸
Claims (5)
- 高周波磁界により渦電流が誘起されて発熱する誘導加熱発熱体であって、
前記誘導加熱発熱体の中心から偏心させて抜き孔を形成するとともに、
他の部位よりも選択的に過剰に発熱する部位が、前記抜き孔が偏って形成された側とは反対側に、前記誘導加熱発熱体の中心側から外周縁側に向かって延在するように設けられていることを特徴とする誘導加熱発熱体。 - 前記誘導加熱発熱体が、ほぼ円形状に形成されるとともに、
前記抜き孔が、直交する短軸と長軸とを有する楕円状又は楕円を変形させた形状とされ、かつ、前記短軸が、前記誘導加熱発熱体の径方向とほぼ平行となるように形成された請求項1に記載の誘導加熱発熱体。 - 前記抜き孔が、前記誘導加熱発熱体の径方向に沿って絞り込まれた形状とされた請求項1又は2のいずれか1項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記他の部位よりも選択的に過剰に発熱する部位が、前記抜き孔が偏って形成される側とは反対側の領域をほぼ等分する位置に設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱発熱体。
- 容器本体の内底面側に、高周波磁界により渦電流が誘起されて発熱する誘導加熱発熱体が取り付けられており、
前記誘導加熱発熱体に、前記誘導加熱発熱体の中心から偏心させて抜き孔を形成するとともに、他の部位よりも選択的に過剰に発熱する部位が、前記抜き孔が偏って形成された側とは反対側に、前記誘導加熱発熱体の中心側から外周縁側に向かって延在するように設けられていることを特徴とする誘導加熱容器。
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