JP3205454B2 - 加熱調理容器 - Google Patents

加熱調理容器

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JP3205454B2
JP3205454B2 JP5182394A JP5182394A JP3205454B2 JP 3205454 B2 JP3205454 B2 JP 3205454B2 JP 5182394 A JP5182394 A JP 5182394A JP 5182394 A JP5182394 A JP 5182394A JP 3205454 B2 JP3205454 B2 JP 3205454B2
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精夫 金子
寿久 高橋
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株式会社日立ホームテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、業務用の電磁誘導加熱
調理器用等に使用される省スペースタイプの加熱調理容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁誘導加熱調理器用に使用され
水などの液体を有する食品等被加熱物を加熱するための
加熱調理容器としては、磁性材料からなる金属製の加熱
調理容器、すなわち、鉄製や鋳物製の鍋、ステンレス製
の鍋、あるいは実開昭61−183095号公報等に示
すごとく、ステンレス鋼板層、普通鋼板層、アルミニウ
ムまたはその合金層、およびステンレス鋼板の内面層の
順で成層構成されたクラッド鋼板製の鍋や釜などが用い
られていた。
【0003】一方、業務用ではないが、カップ食品やレ
トルト食品の包装兼用調理容器等、使い捨てもできる電
磁誘導加熱調理器用の加熱調理容器として、例えば特開
昭63−55884号公報に示すごとく、底壁が厚紙で
形成され、その底壁全面に亘って磁性体片が埋設されて
なり、中に被加熱物である食品を入れ電磁誘導加熱調理
器にかけると、電磁波により磁性体片が加熱され、食品
が加熱調理されるものや、実開昭61−66894号公
報に示すごとく、鉄製の箔、例えば純鉄製、ステンレス
鋼製あるいは鉄合金製の箔からなり、同じく中に被加熱
物である食品を入れ電磁誘導加熱調理器にかけると、電
磁波により鉄製の箔が加熱されるもの等、材料費が安価
で、製造も容易なものがある。さらに、実開昭60−1
74092号公報に示すように、非磁性体よりなる加熱
調理容器内の底面に磁性金属板を敷き、電磁波によって
この磁性金属板を加熱して加熱調理容器内の食品を加熱
するものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の磁性材料か
らなる金属製の加熱調理容器は、業務用例えば加熱源に
電磁誘導加熱調理器を使用して「しゃぶしゃぶ」等の料
理をする飲食店等では、数十台の電磁誘導加熱調理器が
使用されると、その倍程度の金属製の加熱調理容器が必
要であり、使用後に洗わねばならぬ加熱調理容器の数・
量共多くなり、清掃作業等に大きな労力を要するととも
に、保管場所も広いスペースが必要であった。
【0005】また、食品の包装兼用調理容器等、使い捨
ても出来る電磁誘導加熱調理器用の加熱調理容器は発熱
部が加熱容器と一体であり発熱容量が少なく、発熱容量
を増すと発熱部も使い捨てにするとコスト高となるの
で、業務用として使用するには不向きである。さらに厚
紙で形成された底壁に磁性体片が埋設されているもの
は、調理時に厚紙と磁性体片が剥離したり水漏れしたり
する恐れがある。さらに、実開昭60−174092号
公報に示すものは、加熱調理容器と磁性金属板よりなる
発熱体を分離しているので、清掃作業等の労力を削減
し、保管場所のスペースを削減できるが、加熱調理容器
の底面が竹製かご状のガイドを介してトッププレートと
相対しているため、発熱体と誘導加熱調理器のコイルと
の距離が離れており、発熱効率が低く、かつガイドはコ
イルの放熱には殆ど寄与していない。
【0006】本発明は有底容器とそのガイドとを分離
し、有底容器内に発熱体を配備した業務用の加熱調理容
器において、有底容器を薄手の紙や布からなるものと
し、かつ、ガイドを底面の無い形状とすることにより、
発熱効率を向上させ、かつ誘導加熱調理器のコイルの放
熱を向上させて温度上昇を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、耐熱性および耐水性を
有する薄手の電磁誘導加熱により発熱しない紙または布
製の材料で使い捨て可能な有底容器を形成し、この有底
容器内に電磁誘導加熱により発熱する磁性体製の発熱体
を配備し、更に有底容器を保持し、底面の無い形状とし
ガイドを設けたものである。
【0008】
【作用】耐熱性および耐水性を有する薄手の紙または布
製の材料で形成した有底容器と、その中に配備した発熱
、更に有底容器を保持し、底面の無い形状とした
イドを設けたので、発熱体と誘導加熱調理器のコイルが
近づいて、発熱効率が向上し、かつ誘導加熱調理器のコ
イルの放熱を向上させて温度上昇を防止することができ
るものである。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面によって説明す
る。図1は本発明の一実施例を施した加熱調理容器を電
磁誘導加熱調理器に載置した状態を示す断面図であり、
図2は図1のP矢視図である同加熱調理容器の発熱体の
平面図であり、図3は同じく図1のP矢視図である同加
熱調理容器の発熱体の他の例を示す平面図である。
【0010】図において、1は耐熱性および耐水性を有
する薄手の非磁性非金属材料、例えば紙(和紙)または
布製の有底容器であり、この有底容器1の底部1−1に
は電磁誘導で発熱する磁性体でなる発熱体2を配備して
いる。有底容器1の材質は紙や布等で、耐熱性および耐
水性があり調理に適しており、しかも、製造も容易で安
価であるので、使い捨てにしても良い。
【0011】発熱体2は調理等の邪魔にならないように
有底容器1の底部1−1に納まるような平板形状であ
り、図2に示すごとき平板のままの発熱体2−1でもよ
いが、有底容器1内に入れる被加熱体の液体3の沸騰時
に下側に発生する気泡を速やかに排出できるように、図
3に示すごとく複数の小さい穴2−3を設けた発熱体2
−2とするとより良い。
【0012】4はテーブル5に設置されている電磁誘導
加熱調理器であり、6はこの電磁誘導加熱調理器4上部
のトッププレートである。前記有底容器1の底面1−2
はこのトッププレート6と直接接触させ、且つ発熱体2
−1、2−2も有底容器1の底部1−1に接触するよう
に納めた方が、発熱体2−1、2−2と電磁誘導加熱調
理器4のコイル(図示せず)との距離が近づき、発熱効
率が向上する。
【0013】7は電磁誘導加熱調理器4の制御コントロ
ーラであり、8は電源である。9は有底容器1の材質が
紙や布等で強度不足であることを補強するために設けた
ガイドであり、このガイド9の材質は電磁誘導加熱調理
器4により加熱されない材質、例えば耐熱性プラスチッ
クで形成されている。また、形状は発熱体2−1、2−
2が電磁誘導加熱調理器4のコイル(図示せず)に近づ
くように、底面が無い。
【0014】次に本実施例の動作について説明する。
【0015】ガイド9に有底容器1を挿入し、この有底
容器1内に発熱体2−1、2−2を入れ、さらに液体3
(例えば水や調理用のだし汁)を入れ、電磁誘導加熱調
理器4のトッププレート6上に載せ、制御コントローラ
7のスイッチを操作して通電すると、発熱体2−1、2
−2が発熱して液体3が加熱される。例えば、調理が飲
食店等における「しゃぶしゃぶ」等であれば、有底容器
1内の液体3が沸騰したとき、肉や野菜を入れ、煮えた
ら食べれば良いわけである。調理が終了したら、制御コ
ントローラ7のスイッチを操作して通電を停止する。
【0016】有底容器1と発熱体2−1、2−2は単純
な形状であり熱膨張係数が異なる材料を組み合わせたも
のではないので、業務用としても充分な発熱容量がとれ
ると共に、この調理時の発熱による熱変形は生じない。
【0017】また、有底容器1は安価であるので使い捨
てにしても良く、有底容器1と発熱体2−1、2−2は
分離しているので、調理終了後、有底容器1や発熱体2
−1、2−2の清掃は、有底容器1が使い捨てであれば
そのまま廃棄し、発熱体2−1、2−2のみ清掃し保管
すれば良いので、清掃作業も容易でしかも短時間で労力
が少なくて済み、保管スペースも少なくて済むので、家
庭はもちろん飲食店など業務用として省労力および省ス
ペース効果大である。
【0018】なお、電磁誘導加熱の場合、使用時におけ
る発熱は発熱体はもちろんコイルからの発熱もある。
従ってコイルは冷却ファン等により空冷されているが、
出力がフルパワーの場合コイル温度は100℃以上とな
り空冷だけでは不足となる。このためこの対策として
容器の底面1−2をコイルの上側に配置されている
トッププレートに十分接触させてコイルの発熱を有底
容器側へ放熱させる必要がある。よって本発明の有底
容器は材質を薄手にし、これを保持するガイド9を底
面の無い形状とし有底容器内の液体への放熱を向
上させてコイルの温度上昇を防止しているものである。
【0019】
【発明の効果】以上本発明によると、耐熱性および耐水
性を有する薄手の紙または布製の材料で有底容器を形成
し、その中に電磁誘導加熱で発熱する発熱体を配備し、
更に有底容器を保持し、底面の無い形状としたガイドを
設けたので、発熱体と誘導加熱調理器のコイルが近づい
て、発熱効率が向上し、かつ誘導加熱調理器のコイルの
放熱を向上させて温度上昇を防止することが出来る。ま
た、有底容器をガイドで保持しているのでガイドを介し
てトッププレート上に上げ下ろしができるので有底容器
が多少強度不足でも取扱い性が良くなり、非常に安全と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を施した加熱調理容器を電磁
誘導加熱調理器に載置した状態を示す断面図である。
【図2】同加熱調理容器の発熱体の平面図である。
【図3】同加熱調理容器の発熱体の他の例を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 有底容器 2 発熱体 9 ガイド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性および耐水性を有する薄手の紙や
    布よりなり電磁誘導加熱により発熱しない非磁性非金属
    材料で有底容器(1)を形成し、この有底容器(1)内
    に電磁誘導加熱により発熱する磁性体製の発熱体(2)
    を配備し、更に有底容器(1)を保持するガイド(9)
    を設け、かつガイド(9)は電磁誘導加熱により発熱し
    ない材料で形成し、底面の無い形状としたことを特徴と
    する加熱調理容器。
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