JP2000041838A - 電気鍋 - Google Patents

電気鍋

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JP2000041838A
JP2000041838A JP10212216A JP21221698A JP2000041838A JP 2000041838 A JP2000041838 A JP 2000041838A JP 10212216 A JP10212216 A JP 10212216A JP 21221698 A JP21221698 A JP 21221698A JP 2000041838 A JP2000041838 A JP 2000041838A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電磁誘導加熱式電気炊飯器等の電気鍋におい
て、容器本体側と電磁加熱器側とを分離できるようにす
る一方、容器本体側を単独の断熱保温容器として、また
電磁加熱器側を単独の電磁加熱調理器としても使用でき
るようにし、かつ内鍋に非磁性体鍋を採用できるように
する。 【解決手段】 内鍋1と、この内鍋を収納する内体2b
と外体2aとの2重壁構造よりなる保温容器2と、この
保温容器が載置される電磁加熱器4とを備え、上記保温
容器の内体を上記電磁加熱器により電磁誘導加熱される
磁性金属板により形成し、上記保温容器を上記電磁加熱
器に載置した状態では、上記保温容器の内体が電磁誘導
により加熱されて加熱調理器となる一方、上記保温容器
を上記電磁加熱器から取り外した状態では、上記保温容
器が断熱容器としての保温調理器になり、かつ上記電磁
加熱器が他の加熱容器を電磁加熱することのできる電磁
加熱調理器になるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、容器本体側と加
熱器側とを分離できるようにする一方、容器本体側を単
独の保温容器として、また加熱器側を単独の加熱器とし
て使用できるようにした電気鍋の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平9−289946号
公報に示されるように、磁性金属板よりなる内鍋と、こ
の内鍋を収納する密閉2重壁構造の保温容器と、この保
温容器がセットされる電磁加熱器とを備え、上記保温容
器を上記電磁加熱器に対して組み合わせて一体化する
と、内鍋を加熱できる電磁炊飯器となり、また上記保温
容器を上記電磁加熱器から取り外して別体に分離する
と、保温容器が単独の断熱保温容器になるとともに電磁
加熱器が単独の電磁加熱調理器になるようにした電気炊
飯器等の電気鍋が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の電気
鍋では、電磁加熱器から保温容器を取り外して丸洗いす
ることができるとともに、該分離状態では保温容器は持
ち運び可能な単独の断熱保温容器として、また電磁加熱
器は単独の電磁加熱調理器として使用することができる
ので便利である。
【0004】しかし、該電気鍋の場合、内鍋自体を発熱
させて加熱するものであるため、内鍋には必ずクラッド
鋼材等の高価で重量の大きい磁性体材料のものを採用す
る必要があり、アルミ等の非磁性体の鍋を使用すること
ができず、高コストで全体の重量も増大するなどの問題
がある。
【0005】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであって、2重壁構造の保温容器を構
成する外体と内体の内の内体を磁性体材料により形成す
ることによって、保温容器自体の内壁面を発熱させ、内
鍋を間接的に加熱するようにして、アルミ等非磁性体材
料の内鍋を使用できるようにした断熱保温機能のある電
気鍋を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜5の各
発明は、それぞれ上記の目的を達成するために、次のよ
うな課題解決手段を備えて構成されている。
【0007】(1) 請求項1の発明 この発明の電気鍋は、内鍋と、この内鍋を収納する内体
と外体との2重壁構造よりなる保温容器と、この保温容
器が載置される電磁加熱器とを備え、上記保温容器の内
体を上記電磁加熱器により電磁誘導加熱される磁性金属
板により形成し、上記保温容器を上記電磁加熱器に載置
した状態では、上記保温容器の内体が電磁誘導により加
熱されて加熱調理器となる一方、上記保温容器を上記電
磁加熱器から取り外した状態では、上記保温容器が断熱
容器としての保温調理器になり、かつ上記電磁加熱器が
他の加熱容器を電磁加熱することのできる電磁加熱調理
器になるようにしたことを特徴としている。
【0008】したがって、この発明の構成によると、上
記のように、2重壁構造の保温容器を構成する外体と内
体の内の内鍋と対面する内体を磁性金属板により形成し
ているので、電磁加熱器によって内鍋が収納される保温
容器自体の内体を発熱させることができ、その熱によっ
て内鍋を加熱することができる。したがって、内鍋の材
質にアルミ等非磁性体材料を使用できるようになる。ま
た、保温容器を介して加熱するようになっているので、
直接内鍋を加熱する場合に比較して、内鍋に対する加熱
量の均一化を図ることができる。
【0009】(2) 請求項2の発明 この発明の電気鍋は、上記請求項1の発明の構成におい
て、その保温容器が、底部を除いて2重壁構造に形成さ
れ、この2重壁構造でない底部を形成する内体を電磁誘
導により加熱するようになっていることを特徴としてい
る。
【0010】したがって、この発明の構成によると、保
温容器の2重壁構造でない底部を形成する内体を電磁誘
導により加熱するようになっているので、誘導効率良
く、容易に内鍋を加熱することができる。
【0011】(3) 請求項3の発明 この発明の電気鍋は、上記請求項1又は2の発明の構成
において、保温容器に内鍋を収納した状態で、内鍋の底
部と保温容器との間に間隙を形成したことを特徴として
いる。
【0012】したがって、この発明の構成によると、内
鍋と保温容器との間の間隙を介して内鍋を均一に加熱す
ることができる。
【0013】(4) 請求項4の発明 この発明の電気鍋は、上記請求項1,2又は3の発明の
構成において、保温容器と操作部との間には空間部が形
成されていることを特徴としている。
【0014】したがって、この発明の構成によると、保
温容器と操作部が空間部を介して離間され、保温容器か
らの吹きこぼれが操作部上に飛散されにくくなる。
【0015】(5) 請求項5の発明 この発明の電気鍋は、上記請求項1,2,3又は4の発
明の構成において、その保温容器が炊飯器として使用さ
れるようになっていることを特徴としている。
【0016】したがって、この発明の構成によると、保
温容器が炊飯器として使用され、その炊飯時に上述の各
作用が実現される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図11は、本願発明の実施
の形態1に係る電気鍋の構成と作用を示している。
【0018】先ず本実施の形態の電気鍋は、内鍋と、こ
の内鍋を収納する内体と外体との2重壁構造よりなる保
温容器と、この保温容器が載置される電磁加熱器とを備
え、上記保温容器の内体を上記電磁加熱器により電磁誘
導加熱される磁性金属板により形成し、上記保温容器を
上記電磁加熱器に載置した状態では、上記保温容器の内
体が電磁誘導により加熱されて加熱調理器となる一方、
上記保温容器を上記電磁加熱器から取り外した状態で
は、上記保温容器が断熱容器としての保温調理器にな
り、かつ上記電磁加熱器が他の加熱容器を電磁加熱する
ことのできる電磁加熱調理器になるようにしたことを特
徴とするものである。
【0019】すなわち、該電気鍋は、例えば図1に示す
ように、内鍋1と、該内鍋1を任意に収納セットし得る
ように形成された有底筒状の保温容器2と、該保温容器
2の上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット3と、上記
保温容器2が組合わされる電磁加熱器4とから構成され
ている。
【0020】上記内鍋1は、例えば炊飯用のものとして
形成されている。また、上記保温容器2は、外装体とな
る外体2aと、内部に誘起される渦電流によって自己発
熱が可能な例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりな
るとともに、上記内鍋1の形状に対応し、上記内鍋1の
収納空間を形成する内体2bと、スリーブ構造の保温容
器底部を形成する底板2cとの3枚のステンレス鋼板
を、それぞれ図示のように、内側に所定の真空断熱空間
5を形成するように相互に各端部を接合一体化すること
によって全体として2重壁構造の有底筒状体に構成され
ており、その底部側は、後述する電磁加熱器4側の末広
がりとなった断面台形状の凸状構造の加熱台6に対して
適切に嵌合し得るように嵌合時の嵌め入れガイド作用を
備えた末広がりのテーパ面を有する断面台形状の凹部7
が形成されている。この凹部7は、例えば上記底板2c
を断面U字状に成形し、上記内鍋1の形状に対応した形
状の内体2bのフラットな底部外周面に対して、該断面
U字状の底板2cの内周端側を接合することによって形
成されている。
【0021】また、該保温容器2の内体2bの底部中央
は、断面台形状に上方に変形されて凸部50を形成して
おり、該凸部50によって、例えば内鍋1が収納された
時に、内鍋1の底部1aを支持し、内体2bと内鍋1と
の間に図示のように所定の間隙51を形成するようにな
っている。この間隙51内には、炊飯時において所定量
の水が入れられるようになっている。
【0022】また、上記保温容器2の開口部側の肩部に
は、さらに合成樹脂製の肩部材8が一体的に設けられて
いる。
【0023】一方上記蓋ユニット3は、その外周面を構
成する合成樹脂製の外カバー3aと、該外カバー3aの
内側に所定の断熱空間9を保って嵌合された同じく合成
樹脂製の内カバー3bと、該内カバー3bの下方に設け
られ、上記内鍋1の上端側開口段部1bに嵌合される金
属製の内蓋3cとから形成されている。内蓋3cは、内
カバー3bの中央部に設けられた内蓋取付ボス10に対
してラバーパッキン11を介して着脱可能に取り付けら
れている。また内蓋3cには、上方に延びる蒸気放出パ
イプ12が設けられており、該蒸気放出パイプ12は上
記内カバー3bと外カバー3a相互の間に連続して形成
されている蒸気放出通路16内に嵌挿されている。
【0024】そして、この蓋ユニット3は、その外カバ
ー3aの上部側に把手部15が一体に設けられており、
該把手部15を介して上記保温容器2の肩部材8に対し
てヒンジ機構13により回動自在に取付けられており、
その開放端側には、該蓋ユニット3の前端側を肩部材8
の所定位置に係合して該蓋ユニット3の上下方向への開
閉を行うロック操作機構14が設けられている。
【0025】さらに上記電磁加熱器4は、例えば上面側
が開口した断面台形状のセラミックプレート載置部18
を備えた所定の内面深さを有する合成樹脂製の上カバー
4aと該上カバー4aの下部に嵌合一体化された合成樹
脂製の下カバー4bとからなり、それらの間に形成され
た閉断面空間内の上記下カバー4bの上部側に例えばI
GBTやダイオードブリッジその他の電子回路部品19
やヒートシンク20などの各種電装品を装着した制御基
板21、放熱ファン22等が設置されている。
【0026】また、上記上カバー4aのセラミックプレ
ート載置部18上にはセラミックプレート23が載置さ
れ、その下方部には下面側にフェライトコア24を有す
るコイル台25が設けられている。そして、その上面側
には、上記セラミックプレート23上に載置される保温
容器2のステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内体2
bに渦電流を流して発熱させるワークコイル26が設け
られている。そして、該ワークコイル26の電磁誘導に
よって上記内体2bの全体に渦電流を流して発熱させ、
上記間隙51を介して内鍋1を均一に加熱することによ
って内鍋1内の飯米の炊飯を加熱ムラなく行うようにな
っている。また、上記セラミックプレート23の中央部
には、下方に貫通するセンサ収納空間が形成されてお
り、該センサ収納空間内に上記セラミックプレート23
部分の温度および内鍋1の底面部分の温度を検出するサ
ーミスタ27および上記保温容器2の嵌合状態を検出す
る保温容器セットセンサ28を備えたセンタセンサ29
がスプリングにより昇降可能な状態で各々設けられてい
る。このセンタセンサ29は、その先端側サーミスタ2
7部分が上記内体2bの底部中央に形成された凸部50
の底面に接触するようになっており、それにより内鍋1
の底部1aの温度を感度良く検出するようになってい
る。
【0027】そして、これらの各部を含む上記セラミッ
クプレート載置部18部分の全体が上記セラミックプレ
ート23とともに上述の加熱台6を構成している。
【0028】また、上記上カバー4aの正面側にあって
上方に高く立ち上り、上面部がテーパ面構造となった操
作部30には、例えば図4に示すような、炊飯スイッチ
31、調理スイッチ32、調理終了スイッチ33、調理
加熱時の火力レベルを選択する火力調節スイッチ34a
〜34f、保温中であることを表示する保温表示部35
等を備えた操作基板37が下方側から臨まされた操作パ
ネル面30aが設けられている。
【0029】この操作パネル面30aを備えた操作部3
0は、図1のように上記加熱台6の上に保温容器2が嵌
合された状態において、保温容器2との間に所定寸法の
空間部Aを形成し得るように加熱台6から離間されてい
る。そして、それによって保温容器2からの吹きこぼれ
が、操作部30の操作パネル面30a上に飛散しないよ
うにしている。
【0030】次に図4は、上記電磁加熱器4側に設けら
れている該電気鍋の制御回路図を示している。
【0031】図中、先ず符号21は上述した制御基板で
あり、該制御基板21上には上述のワークコイル26の
駆動回路を形成するマイクロコンピュータを中心とした
マイコン制御ユニット36が設けられている。そして、
該制御基板21には、例えば上記各種操作スイッチ3
1,32,33,34a〜34fおよび保温表示部35
を備えた上記操作パネル30a用の操作基板37の他
に、上記センタセンサ29(サーミスタ27、保温容器
セットセンサ28)、ワークコイル26、ワークコイル
26用温度ヒューズ38等が各々接続されている。
【0032】そして、上記マイコン制御ユニット36
は、それらとの間で適切な出力での上記ワークコイル2
6の駆動による炊飯加熱制御又は調理加熱制御を行うよ
うになっている。
【0033】以上のように構成された電気鍋において
は、例えば図1に示すように、上記保温容器2底部の末
広がり形状のテーパ面を有する凹部7を、上記電磁加熱
器4の同形状の加熱台6に嵌め入れて、図1のように嵌
合させると、保温容器2の2重壁構造でない内体2bの
底部面が加熱台6のセラミックプレート23面と接触し
た状態で支持されることになり、同内体2bに対してワ
ークコイル26が対応し、ワークコイル26によって内
体2bに誘導効率良く渦電流を生ぜしめることができる
状態となる。
【0034】したがって、該状態で上記操作パネル30
aの炊飯スイッチ31をONにすると、上記ワークコイ
ル26に通電されて保温容器2の内体2bが発熱する。
その結果、上記所定量の水が入れられた間隙51を介し
て内鍋1が均一に加熱され、内鍋1内の飯米の加熱ムラ
のない炊飯が行われる。
【0035】もちろん、この炊飯時におけるワークコイ
ル26の駆動は、上記マイコン制御ユニット36によ
り、例えば当該炊飯工程の吸水、合数判定、炊き上げ、
沸騰維持、むらしの各工程に応じて上記ワークコイル2
6の出力値(ワット数)および同出力値でのONデュー
ティー比(例えばn秒/16秒)を理想炊飯特性に対応
して制御することによって、当該各工程における内鍋1
の加熱温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可
変し、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げ
を実現するようになっている。
【0036】そして、該炊飯工程の最終工程であるむら
し工程が終了すると、さらに必要に応じて保温工程に移
行し、上記操作パネル30a部の保温表示部35を点灯
させて保温を行う。該保温時の加熱も、もちろん上記ワ
ークコイル26の出力値そのものを小さくした上で、そ
のデューティー比を可変することによってなされるが、
本実施の形態の場合には、内鍋1を収納した容器本体が
上述のように真空2重壁構造の保温容器2によって形成
されているために、断熱性能が高く、熱の保持効率が高
いために、その分だけ上記保温時におけるワークコイル
26の出力を小さくすることができる。したがって、消
費電力を低減することができる。
【0037】一方、本実施の形態の場合、上記保温容器
2は、例えば図2に示すように電磁加熱器4から任意に
取り外すことができるようになっている。したがって、
上記炊飯が完了した場合又は保温中において、必要に応
じて電磁加熱器4側の電源を切り、図2のように保温容
器2を電磁加熱器4から取り外すと、所望の場所に移動
して断熱容器である魔法瓶タイプの保温専用ジャー(断
熱保温調理器)として使用することができる。
【0038】そのようにする場合、例えば図5に示すよ
うに、上記保温容器2の底部の凹部7に対応した断面形
状の断熱蓋部40を有する底部材42を設け、該底部材
42をマグネットキャッチ41,41によって上記保温
容器2の内体2bの底部に対して固定する。該底部材4
2は、少なくとも3個の脚部43,43,43を有する
基台44の上部に上記保温容器2底部の凹部形状に対応
した断面台形状の断熱材45を設け、該断熱材(発泡ウ
レタン)45を上記保温容器2の底部の形状に対応した
薄板状の取付カバー46によって覆うことにより断熱蓋
部40を構成するようにしている。
【0039】したがって、該底部材42を上記保温容器
2の底部に対して図5のように嵌合すると、ワークコイ
ル26に対応させる必要性から内体2bが露出する構造
となった上記保温容器2底部の断熱性能も高くなり、さ
らに全体としての保温性能を向上させることができる。
【0040】そして、上記のように保温容器2が取り外
された状態の電磁加熱器4は、そのセラミックプレート
23の上部に、例えば図6のように磁性金属材料よりな
る両手鍋60や、図7のように同じく磁性金属材料より
なるケトル70、また図8のように片手鍋80をそれぞ
れ載せることにより、単独の電磁加熱調理器としても使
用することができる。
【0041】そのようにした場合、例えば上記片手鍋8
0は、図9に示すようにミルクMを温めるのに使用した
り、また図10に示すように湯Wを介して牛乳ビンCの
ままでの牛乳の温めや酒とっくりDでの酒の燗付けなど
に自由に使用することができる。そして、これらの場合
に、上述したセンタセンサ29のサーミスタ27により
片手鍋80の温度を検知し、加熱量を適切にコントロー
ルするようにすれば、所望の設定温度でのミルク、牛乳
の温め、酒の燗を行うことができる。
【0042】なお、今上記図1の構成において、図示の
ように内鍋1内に飯米および水を収容するとともに内鍋
1と保温容器2の内体2bとの間の間隙51内に所定量
(コップ1杯程度)の水を張り、上記ワークコイル26
に通電して上記内体2bを発熱させることによって内鍋
1を間隙51内の水を介して間接的に加熱して炊飯を行
った。
【0043】その時の上記センタセンサ29先端部のサ
ーミスタ27による炊飯温度特性を示すと、図11のよ
うになった。この結果から明らかなように、上述のよう
な間接炊きの場合にも内鍋1自体を直に発熱させる直接
炊きの場合と殆ど同様の加熱特性を得ることができるこ
とが分る。
【0044】(変形例)なお、本実施の形態の電気鍋
は、以上のような基本的な構成を前提として、さらに次
のような種々の変形が可能である。
【0045】(1) 保温容器2について 1−1) 真空断熱空間5を、底板2cを採用して前述
の図示例のように底面側まで回り込むように形成するの
ではなく、外体2aと内体2bのみによって上下にスト
レートな形状のものとして凹部7の径を拡大する一方、
それに対応してワークコイル26およびセラミックプレ
ート23の径を拡大することによって、内体2bに対す
る渦電流の誘起面積を大きくし、内鍋1への加熱効率を
高める。
【0046】1−2) 上部側内周面に保温ヒータを設
けて、保温時の温度ムラを解消する。
【0047】(2) 蓋ユニット3について 2−1) 外カバー3aと内カバー3bとの間の断熱空
間を真空構造にする。
【0048】2−2) 内鍋1の開口段部1bに係合す
る内蓋3cの外周縁に弾力性のある保護カバー又はシー
ル性のあるパッキンを設ける。
【0049】(3) 内鍋1について 3−1) 内鍋1自体の側壁部を真空2重壁構造にし
て、さらに保温性能を向上させる。
【0050】3−2) 内鍋1にも磁性金属板を採用し
て或る程度の発熱を可能とする。
【0051】3−3) 炊飯用以外の保温鍋又は調理鍋
を採用する。
【0052】(実施の形態2)次に図12は、本願発明
の実施の形態2に係る電気鍋の構成を示している。
【0053】この実施の形態のものは、図示のように上
記実施の形態1の構成における内鍋1を、例えば深さが
浅く、その底部1aに多数の蒸気流通穴H,H・・・が
形成された蒸し鍋構造に形成し、保温容器2の内部(内
鍋収容部)に水Wを入れて加熱沸騰させることにより、
内鍋1内の調理物を蒸し上げる蒸し器として構成したこ
とを特徴とするものである。
【0054】このような構成によれば、上記保温容器2
内の水Wの量を設定し、その水Wが空になるまで加熱沸
騰させて調理物を蒸し上げると、内鍋1内の蒸し上がっ
た調理物(例えば茶碗蒸し、シューマイ、ポーズ、芋
等)をそのままの状態で保存することができるようにな
る。
【0055】(実施の形態3)さらに、図13は、本願
発明の実施の形態3に係る電気鍋の構成を示している。
【0056】この実施の形態のものは、上記実施の形態
1の保温容器2の底部が、2重壁構造でなく内体2bだ
けであったのに変えて、同底部をも内体2bと外体2a
との真空2重壁構造とし、それらの間の間隙Gを図示の
ように小さくすることによって、ワークコイル26によ
る内体2bの電磁誘導による加熱を行えるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0057】このような構成によれば、内鍋1が、上記
保温容器2の外体2aを介して加熱されるようになると
ともに、保温容器2の底部も断熱保温構造となり、保温
容器2の保温性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気鍋の全体構
成を示す断面図である。
【図2】同電気鍋の保温容器と電磁加熱器との分離状態
を示す断面図である。
【図3】同電気鍋の電磁加熱器の拡大断面図である。
【図4】同電気鍋の操作パネル部と制御回路部の構成を
示す図である。
【図5】同電気鍋の分離時における保温容器の構成を示
す断面図である。
【図6】同電気鍋の電磁加熱器単独の第1の使用例を示
す図である。
【図7】同電気鍋の電磁加熱器単独の第2の使用例を示
す図である。
【図8】同電気鍋の電磁加熱器単独の第3の使用例を示
す図である。
【図9】同電気鍋の電磁加熱器単独の第4の使用例を示
す図である。
【図10】同電気鍋の電磁加熱器単独の第5の使用例を
示す図である。
【図11】同電気鍋の炊飯時の作用を示すグラフであ
る。
【図12】本願発明の実施の形態2に係る電気鍋の構成
を示す断面図である。
【図13】本願発明の実施の形態3に係る電気鍋の構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1は内鍋、2は保温容器、3は蓋ユニット、4は電磁加
熱器、5は真空断熱空間、6は加熱台、7は凹部、9は
断熱空間、21は制御基板、23はセラミックプレー
ト、24はフェライトコア、25はコイル台、26はワ
ークコイル、29はセンタセンサ、30は操作部、30
aは操作パネルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AA08 AB02 AB04 AB05 AB14 AC33 AD03 AD05 AD10 AD15 BD02 CD05 CD37 CD42 CD43 CD44 4B055 AA02 AA09 AA12 BA23 BA34 BA35 BA38 CA02 CA10 CA16 CA19 CB17 CC46 DA10 DB14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋と、この内鍋を収納する内体と外体
    との2重壁構造よりなる保温容器と、この保温容器が載
    置される電磁加熱器とを備え、上記保温容器の内体を上
    記電磁加熱器により電磁誘導加熱される磁性金属板によ
    り形成し、上記保温容器を上記電磁加熱器に載置した状
    態では、上記保温容器の内体が電磁誘導により加熱され
    て加熱調理器となる一方、上記保温容器を上記電磁加熱
    器から取り外した状態では、上記保温容器が断熱容器と
    しての保温調理器になり、かつ上記電磁加熱器が他の加
    熱容器を電磁加熱することのできる電磁加熱調理器にな
    るようにしたことを特徴とする電気鍋。
  2. 【請求項2】 保温容器は、底部を除いて2重壁構造に
    形成され、この底部を形成する内体を電磁誘導により加
    熱するようになっていることを特徴とする請求項1記載
    の電気鍋。
  3. 【請求項3】 保温容器に内鍋を収納した状態で、内鍋
    の底部と保温容器との間に間隙を形成したことを特徴と
    する請求項1又は2記載の電気鍋。
  4. 【請求項4】 保温容器と操作部との間には、空間部が
    設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記
    載の電気鍋。
  5. 【請求項5】 保温容器が、炊飯器として使用されるよ
    うになっていることを特徴とする請求項1,2,3又は
    4記載の電気鍋。
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