以下、添付の図面に基づいて、本発明によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける光照射方法の実施の形態について詳細に説明するものとする。
なお、本発明によるインクジェットプリンタにおける、図1に示す従来のインクジェットプリンタ100と同様な構成については、図1ならびに図1を参照しながら詳述した上記の説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
以下では、第1〜第4の実施の形態の各実施例について説明していく。第1の実施の形態は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103ad、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cが、図2の例と同様、主走査方向に並んだものである(以下、第1の形態と称する)。第2の実施の形態は、図3(a)に示すように、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域が、他のインクヘッドユニットのインクジェットノズルの存在領域に対して、記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置されているものである(以下、第2の形態と称する)。第3の実施の形態は、図3(b)に示すように、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域が、他のインクヘッドユニットのインクジェットノズルの存在領域に対して、印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置されているものである(以下、第3の形態と称する)。第4の実施の形態では、図3(c)に示すように、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域が、プロセスカラーインクヘッドユニット103aのインクジェットノズルの存在領域に対して、印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配設されている。また、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域が、プロセスカラーインクヘッドユニット103aのインクジェットノズルの存在領域に対して、記録紙の引き戻し方向側に突出するように配設されている(以下、第4の形態と称する)。
図4以降の各図ならびに図4以降の各図を参照しながら詳述する本発明によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける光照射方法の実施の形態の説明においては、図1乃至図3と同一あるいは相当する構成は、図1乃至図3において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は適宜に省略する。
(1)第1の実施の形態について
まず、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103ad、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cの位置関係が、上記した第1の形態の場合について説明する。
(1−1)第1の実施例について
(1−1−1)構造
図4には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第1の実施の形態の、第1の実施例に関する図2に相当する説明図が示されている。
即ち、この第1の実施の形態の第1の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104を備えていない一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して、副走査方向における記録紙の引き出し方向側に突出するようにして紫外線ランプユニット2を備えている。
上記した点でのみ図2に示す従来ランプ構造とは異なっており、その他の構成は従来のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130は、インクヘッド102に対して主走査方向右方側に、所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106を備えている。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット2を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット2は、各インクヘッドユニットのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と紫外線ランプユニット2の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隙を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット2は、紫外線ランプ104、106と同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット2は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図4に示す例においては、紫外線ランプユニット2の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130における紫外線ランプユニット2の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(1−1−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図5に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図5に示す模式図におけるキャリッジ130の構成の位置関係は、図4に示す説明図におけるキャリッジ130の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した従来のインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第1の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、印刷開始位置へ引き戻されている記録紙のプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、リアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻しながら、クリアーインク吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(1−1−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106および紫外線ランプユニット2を常時点灯しておくことが好ましい。
(1−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図5(a)参照)
図5(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ106を消灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙のプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、クリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
また、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ106を点灯するとともに、紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。そして、インクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対して、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯しているため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、以下に説明するような作用効果を奏する。
即ち、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して、吐出直後に紫外線が照射されることはなく、紫外線が照射されるまで所定の時間を有することとなる。
こうした所定の時間内にクリアーインクの表面状態が平滑となり、紫外線ランプ106から照射された紫外線により、表面状態が平滑な状態でクリアーインクが硬化されることとなる。
このため、硬化されたクリアーインクは光沢感を生じるようになり、その結果、記録紙上に印刷された印刷結果について、光沢感が得られるようになる。
また、キャリッジ130の主走査方向における行き方向の移動で吐出したクリアーインクに対し、キャリッジ130の当該主走査方向における行き方向の直後の帰り方向の移動において紫外線ランプ106により紫外線が照射される。
さらに、記録紙にクリアーインクを吐出するために、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動するに伴い、紫外線ランプユニット2によりクリアーインクに紫外線が照射されることになる。
つまり、クリアーインクを記録紙へ吐出するための記録紙の副走査方向への移動に伴い、クリアーインクに紫外線を照射して硬化することができるので、クリアーインクを硬化させるためだけに記録紙を副走査方向に移動させる必要がない。
その結果、光沢感のある印刷を行う際に、従来の技術よりも印刷時間の短縮化を図ることができるようになる。
さらに、幅方向たる主走査方向に長い幅広の記録紙に対する印刷や、副走査方向に長い長尺の印刷を行うことが容易となる。
また、上記したように、キャリッジ130の主走査方向における行き方向の移動で吐出したクリアーインクに対し、キャリッジ130の当該主走査方向における行き方向の直後の帰り方向において紫外線ランプ106により紫外線が照射されるので、硬化されていないクリアーインクが外気にさらされる時間が上記した従来の技術よりも短くなる。
その結果、硬化されていないクリアーインクに塵埃などが付着することを防ぐことができる。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130の構成を、図6(イ)(ホ)に示すように変形してもよい。
即ち、図6(イ)に示すように、紫外線照射領域がインクヘッド102と隣接するように、紫外線ランプユニット2を配置するようにしてもよい。
また、図6(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域が、インクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106と副走査方向において所定の幅G3の間隙4−1を開けて、紫外線ランプ4−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106の紫外線照射領域と紫外線ランプ4−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図6(イ)(ホ)に示すように構成することにより、上記した「(1−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図6(ホ)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が紫外線ランプ4−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を紫外線ランプ4−2に対して行うものである。
(1−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図5(b)参照)
図5(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ106を消灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙のプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
また、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においても、紫外線ランプ106を消灯するとともに紫外線ランプユニット2が点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対して、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ106が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向おける記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯している。
このため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになり、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した第1の方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130の構成を、図6(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図6(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット2を、紫外線照射領域がインクヘッド102と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図6(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域が、インクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106と副走査方向において所定の幅G3の間隙4−1を開けて、紫外線ランプ4−2配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106の紫外線照射領域と紫外線ランプ4−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図6(ロ)(ヘ)に示すように構成することにより、上記した「(1−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図6(ヘ)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ4−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ4−2に対して行うものである。
(1−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図5(c)参照)
図5(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ106を消灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ106を点灯するとともに、紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対して、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることとなる。
また、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対して、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかし、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯している。
このため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになり、クリアーインクが硬化される。
そして、上記したように、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯している。
このため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130の構成を、図6(ハ)(ト)に示すように変形してもよい。
即ち、図6(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット2を、紫外線照射領域がインクヘッド102と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図6(ト)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106と副走査方向において所定の幅G3の間隙4−1を開けて紫外線ランプ4−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106の紫外線照射領域と紫外線ランプ4−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図6(ハ)(ト)に示すように構成することにより、上記した「(1−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図6(ト)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ4−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ4−2に対して行うものである。
(1−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図5(d)参照)
図5(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ106を消灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
また、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においても、紫外線ランプ106を消灯するとともに、紫外線ランプユニット2が点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対して、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ106が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対しても、紫外線ランプ106は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯しているため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130の構成を、図6(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図6(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット2を、紫外線照射領域がインクヘッド102と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図6(チ)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106と副走査方向において所定の幅G3の間隙4−1を開けて紫外線ランプ4−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106の紫外線照射領域と紫外線ランプ4−2の紫外線照射領域との間に、間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図6(ニ)(チ)に示すように構成することにより、上記した「(1−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図6(チ)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ4−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ4−2に対して行うものである。
(1−2)第2の実施例について
(1−2−1)構造
図7には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第1の実施の形態の、第2の実施例に関する図2に相当する説明図が示されている。
即ち、この第1の実施の形態の第2の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き出し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプユニット2を備えている。
上記した点でのみ図2に示す従来ランプ配置構造と異なっており、その他の構成は従来のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130は、インクヘッド102に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104と、インクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット2を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット2は、各インクヘッドユニットのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット2の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット2は、紫外線ランプ104、106と同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット2は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図7に示す例においては、紫外線ランプユニット2の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130における紫外線ランプユニット2の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューターによって制御されている。
(1−2−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図8に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図8に示す模式図におけるキャリッジ130の構成の位置関係は、図7に示す説明図におけるキャリッジ130の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した従来のインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第2の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を上記したプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、印刷開始位置へ引き戻されている記録紙のプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻しながら、クリアーインク吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(1−2−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104および紫外線ランプユニット2を常時点灯しておくことが好ましい。
(1−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図8(a)参照)
図8(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ104を点灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
また、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においても、紫外線ランプ104を点灯するとともに、紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102を構成するインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104が点灯しているため、当該走査領域に紫外線が照射されて、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯している。
このため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130の構成を、図9(イ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図9(イ)に示すように、紫外線ランプユニット2を紫外線照射領域が、インクヘッド102と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図9(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104と副走査方向において所定の幅G3の間隙8−1を設けて紫外線ランプ8−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104の紫外線照射領域と紫外線ランプ8−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図9(イ)(ヘ)に示すように構成することにより、上記した「(1−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図9(ヘ)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ8−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ8−2に対して行うものである。
(1−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図8(b)参照)
図8(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ104を点灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向で130が移動する際においては、紫外線ランプ104を消灯するとともに、紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104が消灯されているため、当該走査領域にした凱旋が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯している。
このため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることとなり、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130の構成を、図9(ロ)(ト)に示すように変形してもよい。
即ち、図9(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット2を、紫外線照射領域がインクヘッド102と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図9(ト)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104と副走査方向において所定の幅G3の間隙8−1を設けて紫外線ランプ8−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104の紫外線照射領域と紫外線ランプ8−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図9(ロ)(ト)に示すように構成することにより、上記した「(1−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図9(ト)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ8−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ8−2に対して行うものである。
(1−2−2−3)主走査方向の行き方向のみで印刷する単方向印刷による第3の方法(図8(c)参照)
図8(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ104を消灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
また、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においても、紫外線ランプ104を消灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ104が消灯しているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯しているため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射されることとなる。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130の構成を、図9(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図9(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット2を、紫外線照射領域がインクヘッド102と隣接するように配置するよいにしてもよい。
また、図9(チ)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104と副走査方向において所定の幅G3の間隙8−1を設けて紫外線ランプ8−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104の紫外線照射領域と紫外線ランプ8−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図9(ハ)(チ)に示すように構成することにより、上記した「(1−2−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図9(チ)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ8−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ8−2に対して行うものである。
(1−2−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図8(d)参照)
図8(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ104が点灯するとともに紫外線ランプユニット2が点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ104を消灯するとともに、紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対しても、紫外線ランプ104が消灯されており、紫外線ランプ104により当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯しているため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになる。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130の構成を、図9(ニ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図9(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット2を紫外線照射領域が、インクヘッド102と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図9(リ)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104と副走査方向において所定の幅G3の間隙8−1を設けて紫外線ランプ8−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104の紫外線照射領域と紫外線ランプ8−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図9(ニ)(リ)に示すように構成することにより、上記した「(1−2−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図9(リ)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ8−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ8−2に対して行うものである。
(1−2−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図8(e)参照)
図8(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130が移動する際においては、紫外線ランプ104を消灯するとともに紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
また、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130が移動する際においても、紫外線ランプ104を消灯するとともに、紫外線ランプユニット2を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102を構成するインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対しても、紫外線ランプ104は消灯されているため、紫外線ランプ104により当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されるとこはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット2は常時点灯しているため、キャリッジ130が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになる。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130の構成を、図9(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図9(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット2を、紫外線照射領域がインクヘッド102と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図9(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット2に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104と副走査方向において所定の幅G3の間隙8−1を設けて紫外線ランプ8−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104の紫外線照射領域と紫外線ランプ8−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130を図9(ホ)(ヌ)に示すように構成することにより、上記した「(1−2−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図9(ヌ)においては、紫外線ランプユニット2に相当する構成が、紫外線ランプ8−2となっており、上記した紫外線ランプユニット2の点灯制御を、紫外線ランプ8−2に対して行うものである。
(2)第2の実施の形態について
次に、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103ad、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cの位置関係が、上記した第2の形態の場合について説明する。
(2−1)第1の実施例について
(2−1−1)構造
図10には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施の形態の、第1の実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施の形態の第1の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット10を備えている。
上記の点においてのみ、図3(a)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上述のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102−1に対して、主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−1を備えている。
また、インクヘッド102−1に対して、副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット10を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット10は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット10の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット10は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット10は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット10は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図10に示す例においては、紫外線ランプユニット10の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−1における紫外線ランプユニット10の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューターによって制御されている。
(2−1−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図11に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図11に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図10に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第1の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて、印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(2−1−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1および紫外線ランプユニット10を常時点灯しておくことが望ましい。
(2−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図11(a)参照)
図11(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット10による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなる。このため、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図12(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図12(イ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図12(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙12−1を設けて紫外線ランプ12−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ12−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図12(リ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図12(イ)(ホ)(リ)に示すようにキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図12(ホ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ12−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ12−2に対して行うものである。
また、図12(リ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図12(リ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図11(b)参照)
図11(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ106−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることとなる。このため、クリアーインクが、硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図12(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図12(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図12(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙12−1を設けて紫外線ランプ12−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ12−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図12(ロ)(ヘ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図12(ヘ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ12−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ12−2に対して行うものである。
(2−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図11(c)参照)
図11(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
この際に、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクには、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクには、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が点灯していても、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10が常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図12(ハ)(ト)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図12(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図12(ト)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙12−1を設けて紫外線ランプ12−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ12−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図12(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図12(ハ)(ト)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図12(ト)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が紫外線ランプ12−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を紫外線ランプ12−2に対して行うものである。
また、図12(ヌ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図12(ヌ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図11(d)参照)
図11(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
この際に、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクには、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対しても、紫外線ランプ106−1は消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図12(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図12(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図12(チ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙12−1を設けて紫外線ランプ12−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ12−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図12(ニ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして、紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図12(チ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ12−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ12−2に対して行うものである。
(2−2)第2の実施例について
(2−2−1)構造
図13には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施の形態における、第2の実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施の形態の第2の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット10を備えている。
上記した点においてのみ、図3(a)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記インクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102−2に対して、主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ106−1a、106−1bを備えている。
また、キャリッジ130−1は、インクヘッド102−1に対して、副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット10とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備えている。
そして、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、紫外線ランプ106−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ106−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに隣接するようにして配置されている。
また、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
そして、紫外線ランプユニット10は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット10の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット10は、紫外線ランプ106−1a、106−1bと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット10は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図13に示す例においては、紫外線ランプユニット10の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−1における紫外線ランプユニット10の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(2−2−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図14に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図14に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図13に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第2の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させる。
この際に、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作により、クリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷する。
以下「(2−2−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1a、106−1bおよび紫外線ランプユニット10を常時点灯しておくことが望ましい。
(2−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図14(a)参照)
図14(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1bは消灯するとともに紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプユニット10とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図15(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図15(イ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図15(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙14−1を設けて紫外線ランプ14−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ14−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図15(リ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図15(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図15(ホ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ14−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ14−2に対して行うものである。
また、図15(リ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図15(リ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図14(b)参照)
図14(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることとなり、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図15(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図15(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図15(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙14−1を設けて紫外線ランプ14−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ14−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図15(ロ)(ヘ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図15(ヘ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ14−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ14−2に対して行うものである。
(2−2−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図14(c)参照)
図14(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このときに、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1bを消灯するとともに紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプユニット10とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10が常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図15(ハ)(ト)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図15(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図15(ト)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙14−1を設けて紫外線ランプ14−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ14−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図15(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図15(ハ)(ト)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−2−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図15(ト)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ14−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ14−2に対して行うものである。
また、図15(ヌ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図15(ヌ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−2−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図14(d)参照)
図14(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対しても、紫外線ランプ106−1aは消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになり、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図15(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図15(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図15(チ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙14−1を設けて紫外線ランプ14−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ14−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図15(ニ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−2−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図15(チ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ14−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ14−2に対して行うものである。
(2−3)第3の実施例について
(2−3−1)構造
図16には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施の形態における第3の実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施の形態の第3の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして紫外線ランプユニット10を備えている。
上記の点においてのみ、図3(a)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102−1に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−1と、インクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット10を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット10は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット10の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット10は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット10は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット10は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図16に示す例においては、紫外線ランプユニット10の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−1における紫外線ランプユニット10の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(2−3−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図17に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図17に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図16に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第3の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(2−3−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−1および紫外線ランプユニット10を常時点灯しておくことが望ましい。
(2−3−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図17(a)参照)
図17(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット10による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図18(イ)(ヘ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図12(イ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図12(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙16−1を設けて紫外線ランプ16−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ16−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図18(ル)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図18(イ)(ヘ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−3−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図18(ヘ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ16−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ16−2に対して行うものである。
また、図18(ル)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図18(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−3−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図17(b)参照)
図17(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際にいては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。こにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図18(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図18(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図18(ト)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙16−1を設けて紫外線ランプ16−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ16−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図18(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図18(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−3−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図18(ト)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ16−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ16−2に対して行うものである。
また、図18(ヲ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図18(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−3−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図17(c)参照)
図17(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出する。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯し状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになる。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図18(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図18(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図18(チ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙16−1を設けて紫外線ランプ16−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ16−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図18(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−3−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図18(チ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ16−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ16−2に対して行うものである。
(2−3−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図17(d)参照)
図17(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させなる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射されることになる。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図18(ニ)(リ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図18(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図18(リ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙16−1を設けて紫外線ランプ16−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ16−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図18(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図18(ニ)(リ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−3−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図18(リ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が紫外線ランプ16−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を紫外線ランプ16−2に対して行うものである。
また、図18(ワ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図18(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−3−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図17(e)参照)
図17(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになる。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図18(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図18(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図18(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙16−1を設けて紫外線ランプ16−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ12−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図18(ホ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−3−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図18(ヌ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ12−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ12−2に対して行うものである。
(2−4)第4の実施例について
(2−4−1)構造
図19には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施に形態の、第4に実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施の形態の第4の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット10を備えている。
上記した点とにおいてのみ、図3(a)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102−1に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ104−1a、104−1bと、インクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット10を備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備えている。
そして、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備え、紫外線ランプ104−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と紫外線ランプ104−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに隣接するようにして配置されている。
また、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
そして、紫外線ランプユニット10は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット10の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット10は、紫外線ランプ104−1a、104−1bと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット10は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図19に示す例においては、紫外線ランプユニット10の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−1における紫外線ランプユニット10の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(2−4−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図20に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図20に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図19に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した上記のインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第4の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(2−4−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−1a、104−1bおよび紫外線ランプユニット10を常時点灯しておくことが望ましい。
(2−4−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図20(a)参照)
図20(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1bを消灯するとともに紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1bは消灯するとともに、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット10とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット10による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図21(イ)(ヘ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図21(イ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図21(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙18−1を設けて紫外線ランプ18−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ18−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図21(ル)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図21(イ)(ヘ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−4−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図21(ヘ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ18−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ18−2に対して行うものである。
また、図21(ル)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図21(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−4−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図20(b)参照)
図20(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット10とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際にいては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることとなる。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図21(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図21(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図21(ト)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙18−1を設けて紫外線ランプ18−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ18−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図21(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図21(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−4−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図21(ト)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ18−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ18−2に対して行うものである。
また、図21(ヲ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図21(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−4−2−3)主走査方向の行き方向で飲み印刷する単方向印刷による第3の方法(図20(c)参照)
図20(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図21(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図21(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図21(チ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙18−1を設けて紫外線ランプ18−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ18−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図21(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−4−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図21(チ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ18−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ18−2に対して行うものである。
(2−4−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図20(d)参照)
図20(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1bと消灯するとともに紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット10とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10が常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図21(ニ)(リ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図21(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図21(リ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙18−1を設けて紫外線ランプ18−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ18−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図21(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット10を配置しないようにしてもよい。
このように、図21(ニ)(リ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−4−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図21(リ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ18−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ18−2に対して行うものである。
また、図21(ワ)においては、紫外線ランプユニット10や紫外線ランプユニット10に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図21(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−4−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図20(e)参照)
図20(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット10を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット10は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになる。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図21(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図21(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット10を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図21(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット10に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙18−1を設けて紫外線ランプ18−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ18−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図21(ホ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−4−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図21(ヌ)においては、紫外線ランプユニット10に相当する構成が、紫外線ランプ14−2となっており、上記した紫外線ランプユニット10の点灯制御を、紫外線ランプ14−2に対して行うものである。
(2−5)第5の実施例について
(2−5−1)構造
図22には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施の形態における第5の実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施に形態の第5の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット20を備えている。
上記した点でのみ、図3(a)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102−1に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−1と、インクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置されて複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット20を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット20は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット20の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット20は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット20は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット20は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図22に示す例においては、紫外線ランプユニット20の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−1における紫外線ランプユニット20の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(2−5−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図23に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図23に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図22に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した上記のインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第1の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(2−5−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1および紫外線ランプユニット20を常時点灯しておくことが望ましい。
(2−5−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図23(a)参照)
図23(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を点灯するとともに紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図24(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図24(イ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図24(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙22−1を設けて紫外線ランプ22−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ22−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図24(リ)に示すように、紫外線ランプユニット20を配置しないようにしてもよい。
このように、図24(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−5−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図24(ホ)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が紫外線ランプ22−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を紫外線ランプ22−2に対して行うものである。
また、図24(リ)においては、紫外線ランプユニット20や紫外線ランプユニット20に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図24(リ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−5−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図23(b)参照)
図23(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向おける記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図24(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図24(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図24(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙22−1を設けて紫外線ランプ22−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ22−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図24(ロ)(ヘ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−5−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図24(ヘ)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が、紫外線ランプ22−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を、紫外線ランプ22−2に対して行うものである。
(2−5−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図23(c)参照)
図23(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106を点灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側半分の領域S1により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20が常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、紫外線ランプユニット20よって紫外線ランプ106−1による紫外線の照射によりさらに紫外線が照射されることとなる。これにより、クリアーインクの硬化が、促進される。
そして、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプユニット20による紫外線の照射により硬化されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図24(ハ)(ト)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図24(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図24(ト)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙22−1を設けて紫外線ランプ22−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ22−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図24(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット20を配置しないようにしてもよい。
このように、図24(ハ)(ト)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−5−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図24(ト)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が紫外線ランプ22−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を紫外線ランプ22−2に対して行うものである。
また、図24(ヌ)においては、紫外線ランプユニット20や紫外線ランプユニット20に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図24(ヌ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−5−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図23(d)参照)
図23(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図24(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図24(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図24(チ)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙22−1を設けて紫外線ランプ22−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ22−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図24(ニ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−5−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図24(チ)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が、紫外線ランプ22−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を、紫外線ランプ22−2に対して行うものである。
(2−6)第6の実施例について
(2−6−1)構造
図25には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施の形態の、第6の実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施の形態の第6の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
上記の点においてのみ、図3(a)に示す上記ランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ106−1a、106−1bを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備えている。
そして、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備え、紫外線ランプ106−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ106−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、隣接するようにして配置される。
そして、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
(2−6−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図26に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図26に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図25に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第6の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて、印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(2−6−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1a、106−1bを常時点灯しておくことが望ましい。
(2−6−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図26(a)参照)
図26(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを点灯するとともに、紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが点灯されているため紫外線が照射されて、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−6−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図26(b)参照)
図26(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ106−1a消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−6−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図26(c)参照)
図26(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを点灯するとともに、紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aにより紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−1bが常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−6−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図26(d)参照)
図26(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aは消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−7)第7の実施例について
(2−7−1)構造
図27には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施の形態の、第7の実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施に形態の第7の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット20を備えている。
上記の点でのみ、図3(a)に示す上記ランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102−1に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−1を備えている。
また、キャリッジ130−1は、インクヘッド102に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット20を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット20は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット20の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット20は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット20は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット20は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置しており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図27に示す例においては、紫外線ランプユニット20の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−1における紫外線ランプユニット20の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(2−7−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図28に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図28に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図27に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した上記のインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第7の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(2−7−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−1および紫外線ランプユニット20を常時点灯しておくことが望ましい。
(2−7−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図28(a)参照)
図28(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット20による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図29(イ)(ヘ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図29(イ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図29(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙24−1を設けて紫外線ランプ24−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ24−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図29(ル)に示すように、紫外線ランプユニット20を配置しないようにしてもよい。
このように、図29(イ)(ヘ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−7−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図29(ヘ)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が、紫外線ランプ24−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を、紫外線ランプ24−2に対して行うものである。
また、図29(ル)においては、紫外線ランプユニット20や紫外線ランプユニット20に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図29(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−7−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図28(b)参照)
図28(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側半分の領域S2により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20が常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図29(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図29(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図29(ト)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙24−1を設けて紫外線ランプ24−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ24−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図29(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット20を配置しないようにしてもよい。
このように、図29(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−7−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図29(ト)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が、紫外線ランプ24−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を、紫外線ランプ24−2に対して行うものである。
また、図29(ヲ)においては、紫外線ランプユニット20や紫外線ランプユニット20に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図29(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−7−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図28(c)参照)
図28(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法にるいて説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−1が消灯しているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図29(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図29(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図29(チ)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙24−1を設けて紫外線ランプ24−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ24−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130−1を図29(ハ)(チ)に示すように構成することにより、上記した「(2−7−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様に紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様に作用効果を得られるものである。
なお、図29(チ)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が、紫外線ランプ24−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を、紫外線ランプ24−2に対して行うものである。
(2−7−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図28(d)参照)
図28(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側半分の領域S2により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20が常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプユニット20による紫外線の照射により硬化される。
また、紫外線ランプ104−1による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図29(ニ)(リ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図29(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図29(リ)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙24−1を設けて紫外線ランプ24−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ24−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図29(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット20を配置しないようにしてもよい。
このように、図29(ニ)(リ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−7−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図29(リ)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が、紫外線ランプ24−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を、紫外線ランプ24−2に対して行うものである。
また、図29(ワ)においては、紫外線ランプユニット20や紫外線ランプユニット20に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図29(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(2−7−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図28(e)参照)
図28(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット20を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット20は常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−1の構成を、図29(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図29(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット20を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図29(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット20に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−1に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙24−1を設けて紫外線ランプ24−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ24−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図29(ホ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−1を構成することにより、上記した「(2−7−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図29(ヌ)においては、紫外線ランプユニット20に相当する構成が、紫外線ランプ24−2となっており、上記した紫外線ランプユニット20の点灯制御を、紫外線ランプ24−2に対して行うものである。
(2−8)第8の実施例について
(2−8−1)構造
図30には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第2の実施の形態の、第8の実施例に関する図3(a)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第2の実施の形態の第8の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−1において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
上記の点においてのみ、図3(a)に示す上記ランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−1は、インクヘッド102に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた、2つの紫外線ランプ104−1a、104−1bを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびクリアーインクヘッドユニット103bのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備え、紫外線ランプ104−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ104−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、隣接するようにして配置される。
そして、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
(2−8−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図31に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図31に示す模式図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係は、図30に示す説明図におけるキャリッジ130−1の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した上記のインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第8の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−1を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(2−8−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−1a、104−1bを常時点灯しておくことが望ましい。
(2−8−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図31(a)参照)
図31(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを点灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aを点灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1bによって紫外線ランプ104−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−8−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図31(b)参照)
図31(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを点灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることとなる。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−8−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図31(c)参照)
図31(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−1bが常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−8−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図31(d)参照)
図31(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを点灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されており、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−1bが常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(2−8−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図31(e)参照)
図31(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−1が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−1が移動した際においても、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−1を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−1が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、紫外線ランプ104−1aは消灯されていて紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−1が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
(3)第3の実施の形態について
次に、インクヘッドユニット103を構成する青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103ad、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cの位置関係が、上記した第3の形態の場合について説明する。
(3−1)第1の実施例について
(3−1−1)構造
図32には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第1の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第1の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット26を備えている。
上記した点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−1を備えている。
また、インクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数のランプよりなる紫外線ランプユニット26を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット26は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット26の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット26は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット26は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット26は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長して紫外線照射領域を備えている。
なお、図32に示す例においては、紫外線ランプユニット26の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット26の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−1−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図33に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図33に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図32に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した上記のインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第1の実施例については、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−1−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1および紫外線ランプユニット26を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図33(a)参照)
図33(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット26による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなる。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図34(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図34(イ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図34(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙28−1を設けて紫外線ランプ28−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ28−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図34(リ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図34(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図34(ホ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ28−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ28−2に対して行うものである。
また、図34(リ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図34(リ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図33(b)参照)
図33(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図34(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図34(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図34(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙28−1を設けて紫外線ランプ28−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ28−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図34(ロ)(ヘ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図34(ヘ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ28−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ28−2に対して行うものである。
(3−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図33(c)参照)
図33(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図34(ハ)(ト)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図34(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図34(ト)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙28−1を設けて紫外線ランプ28−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ28−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図34(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図34(ハ)(ト)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図34(ト)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ28−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ28−2に対して行うものである。
また、図34(ヌ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図34(ヌ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図33(d)参照)
図33(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図34(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図34(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図34(チ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙28−1を設けて紫外線ランプ28−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ28−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図34(ニ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図34(チ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ28−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ28−2に対して行うものである。
(3−2)第2の実施例について
(3−2−1)構造
図35には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第2の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第2の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット26を備えている。
上記した点とにおいてのみ、図3(b)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ106−1a、106−1bを備えている。
また、インクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット26とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備え、紫外線ランプ106−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と紫外線ランプ106−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、隣接するようにして配置される。
青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
そして、紫外線ランプユニット26は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット26の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット26は、紫外線ランプ106−1a、106−1bと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット26は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図35に示す例においては、紫外線ランプユニット26の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット26の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−2−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図36に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図36に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図36に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した上記のインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第2の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷をするようになされているものとがある。
以下「(3−2−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1a、106−1bおよび紫外線ランプユニット26を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図36(a)参照)
図36(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1bは消灯するとともに、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図37(イ)(ト)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図37(イ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図37(ト)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙30−1を設けて紫外線ランプ30−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ30−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図37(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図37(イ)(ト)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図37(ト)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ30−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ30−2に対して行うものである。
また、図37(ワ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図37(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図36(b)参照)
図36(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図37(ロ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図37(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図37(チ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙30−1を設けて紫外線ランプ30−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ30−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図37(ロ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図37(チ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ30−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ30−2に対して行うものである。
(3−2−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図36(c)参照)
図36(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1bが点灯されているため、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射されることとなり、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクの硬化が促進される。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ106−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図37(ハ)(リ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図37(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図37(リ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙30−1を設けて紫外線ランプ30−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ30−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図37(カ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図37(ハ)(リ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−2−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図37(リ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ30−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ30−2に対して行うものである。
また、図37(カ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成がないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図37(カ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−2−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図36(d)参照)
図36(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
なお、この第4の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1bが点灯されているため、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射されることとなり、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクの硬化が促進される。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することとなる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときにも、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることとなり、クリアーインクが硬化される。
従って、第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図37(ニ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図37(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図37(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙30−1を設けて紫外線ランプ30−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ30−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図37(ニ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−2−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図37(ヌ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ30−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ30−2に対して行うものである。
(3−2−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図36(e)参照)
図36(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1bを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが点灯していても紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射されることになる。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図37(ホ)(ル)(ヨ)に示すように変形してもよい。
即ち、図37(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図37(ル)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙30−1を設けて紫外線ランプ30−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ30−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図37(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図37(ホ)(ル)(ヨ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−2−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図37(ル)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ30−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ30−2に対して行うものである。
また、図37(ヨ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図37(ヨ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−2−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図36(f)参照)
図36(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aは消灯されているため当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図37(ヘ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図37(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図37(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙30−1を設けて紫外線ランプ30−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ30−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図37(ヘ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−2−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図37(ヲ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ30−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ30−2に対して行うものである。
(3−3)第3の実施例について
(3−3−1)構造
図38には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第3の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第3の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向右方側に紫外線ランプ106−3を備え、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット26が備えられている。
上記した点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−3と、インクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット26とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−3は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−3の紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−2において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向右方側に、紫外線ランプ106−3が配置される。
一方、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向右方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット26は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット26の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット26は、紫外線ランプ106−3と同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット26は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図38に示す例においては、紫外線ランプユニット26の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニッ26の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−3の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−3−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図39に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図39に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図38に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記した上記のインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第3の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させて、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷をするようになされているものとがある。
以下「(3−3−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−3および紫外線ランプユニット26を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−3−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図39(a)参照)
図39(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図40(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図40(イ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図40(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔32−1を設けて、紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図40(リ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔32−3を設けて、紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
このように、図40(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−3−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図40(ホ)(リ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ32−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ32−2に対して行うものである。
(3−3−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図39(b)参照)
図39(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−3が点灯されているため、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−3が点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。これにより、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクの硬化が促進される。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図40(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図40(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図40(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔32−1を設けて、紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図40(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔32−3を設けて、紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
このように、図40(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−3−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図40(ヘ)(ヌ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ32−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ32−2に対して行うものである。
(3−3−2−3) 主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図39(c)参照)
図39(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−3が点灯されているため、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されないので、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図40(ハ)(ト)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図40(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図40(ト)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔32−1を設けて紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図40(ル)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔32−3を設けて紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
このように、図40(ハ)(ト)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−3−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図40(ト)(ル)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ32−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ32−2に対して行うものである。
(3−3−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図39(d)参照)
図39(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図40(ニ)(チ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図40(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図40(チ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔32−1を設けて紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図40(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔32−3を設けて紫外線ランプ32−2を配置するようにしてもよい。
このように、図40(ニ)(チ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−3−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図40(チ)(ヲ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ32−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ32−2に対して行うものである。
(3−4)第4の実施例について
(3−4−1)構造
図41には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第4の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第4の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット26を備えている。
上記の点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−1を備えている。
また、キャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット26を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット26は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット26の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット26は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さの長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット26は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット26は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図41に示す例においては、紫外線ランプユニット26の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット26の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−4−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図42に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図42に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図41に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第4の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから。再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。その後に、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−4−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−1および紫外線ランプユニット26を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−4−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図42(a)参照)
図42(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されて、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット26による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射されることとなる。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図43(イ)(ヘ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図43(イ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図43(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙34−1を設けて紫外線ランプ34−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ34−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図43(ル)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図43(イ)(ヘ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−4−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図43(ヘ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ34−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ34−2に対して行うものである。
また、図43(ル)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図43(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−4−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図42(b)参照)
図42(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
こもとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際にいては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図43(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図43(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図43(ト)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙34−1を設けて紫外線ランプ34−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ34−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図43(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図43(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−4−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図43(ト)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ34−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ34−2に対して行うものである。
また、図43(ヲ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図43(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−4−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図42(c)参照)
図42(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出する。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯し状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図43(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図43(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図43(チ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙34−1を設けて紫外線ランプ34−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ34−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図43(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−4−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図43(チ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ34−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ34−2に対して行うものである。
(3−4−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図42(d)参照)
図42(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図43(ニ)(リ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図43(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図43(リ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙34−1を設けて紫外線ランプ34−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ34−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図43(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図43(ニ)(リ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−4−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図43(リ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ34−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ34−2に対して行うものである。
また、図43(ワ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図43(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−4−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図42(e)参照)
図42(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図43(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図43(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図43(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙34−1を設けて紫外線ランプ34−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ34−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図43(ホ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−4−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図43(ヌ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ34−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ34−2に対して行うものである。
(3−5)第5の実施例について
(3−5−1)構造
図44には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施に形態の、第5に実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第5の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
また、キャリッジ130−2には、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット26を備えている。
上記した点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ104−1a、104−1bを備えている。
また、インクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット26を備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
さして、紫外線ランプ104−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ104−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、隣接するようにして配置される。
さらに、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
そして、紫外線ランプユニット26は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット26の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット26は、紫外線ランプ104−1a、104−1bと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット26は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図44に示す例においては、紫外線ランプユニット26の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット26の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−5−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図45に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図45に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図44に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第5の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、第5の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷をするようになされているものとがある。
以下「(3−5−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−1a、104−1bおよび紫外線ランプユニット26を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−5−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図45(a)参照)
図45(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1bは消灯するとともに、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(イ)(ヌ)(ツ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(イ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図46(ツ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図46(イ)(ヌ)(ツ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(ヌ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
また、図46(ツ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図46(ツ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−5−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図45(b)参照)
図45(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(ロ)(ル)(ネ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(ル)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図46(ネ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図46(ロ)(ル)(ネ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(ル)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
また、図46(ネ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図46(ネ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−5−2−3)主走査方向の行き方向で飲み印刷する単方向印刷による第3の方法(図45(c)参照)
図45(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(ハ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図46(ハ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(ヲ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
(3−5−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図45(d)参照)
図45(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
なお、この第4の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプ104−1aとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際にいては、紫外線ランプ104−1bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。これにより、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(ニ)(ワ)(ナ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図46(ナ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図46(ニ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(ワ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
また、図46(ナ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成がないため、上記した第4の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図46(ナ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−5−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法(図45(e)参照)
図45(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法について説明する。
なお、この第5の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1bが点灯していても、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1bが点灯しているため、吐当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対してさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第5の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第5の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(ホ)(カ)(ラ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(カ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図46(ラ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図46(ホ)(カ)(ラ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(カ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
また、図46(ラ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成がないため、上記した第5の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図46(ラ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−5−2−6)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法(図45(f)参照)
図45(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法について説明する。
なお、この第6の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1bが点灯していても、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。これにより、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第6の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第6の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(ヘ)(ヨ)(ム)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図46(ム)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図46(ヘ)(ヨ)(ム)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−6)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(ヨ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
また、図46(ム)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成がないため、上記した第6の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図46(ム)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−5−2−7)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第7の方法(図45(g)参照)
図45(g)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第7の方法について説明する。
なお、この第7の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1bが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第7の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第7の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(ト)(タ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(ト)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(タ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図46(ト)(タ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−7)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第7の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(タ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
(3−5−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図45(h)参照)
図45(h)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1bと消灯するとともに、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプユニット26とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(チ)(レ)(ウ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(チ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(レ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図46(ウ)に示すように、紫外線ランプユニット26を配置しないようにしてもよい。
このように、図46(チ)(レ)(ウ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(レ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
また、図46(ウ)においては、紫外線ランプユニット26や紫外線ランプユニット26に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図46(ウ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−5−2−9)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図45(i)参照)
図45(i)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図46(リ)(ソ)に示すように変形してもよい。
即ち、図46(リ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図46(ソ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙36−1を設けて紫外線ランプ36−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ36−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図46(リ)(ソ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−5−2−9)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図46(ソ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ36−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ36−2に対して行うものである。
(3−6)第6の実施例について
(3−6−1)構造
図47には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第6の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第6の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向左方側に紫外線ランプ104−3を備え、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット26が備えられている。
上記した点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−3を備えている。
また、キャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出ように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット26を備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−3は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−3の紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−2において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側に、紫外線ランプ104−3が配置されている。
一方、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット26は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット26の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット26は、紫外線ランプ104−3と同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット26は、主操作方法に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図47に示す例においては、紫外線ランプユニット26の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット26の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−3の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−6−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図48に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図48に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図47に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明を省略する。
なお、この第6の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させて、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものとがある。
以下「(3−6−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−3および紫外線ランプユニット26を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−6−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図48(a)参照)
図48(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図49(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図49(イ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図49(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔38−1を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図49(リ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔38−3を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
このように、図49(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−6−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図49(ホ)(リ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ38−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ38−2に対して行うものである。
(3−6−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図48(b)参照)
図48(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−3が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−3が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図49(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図49(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図49(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔38−1を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図49(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔38−3を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
このように、図49(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−6−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図49(ヘ)(ヌ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ38−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ38−2に対して行うものである。
(3−6−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図48(c)参照)
図48(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−3が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−3が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図49(ハ)(ト)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図49(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図49(ト)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔38−1を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図49(ル)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔38−3を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
このように、図49(ハ)(ト)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−6−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図49(ト)(ル)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ38−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ38−2に対して行うものである。
(3−6−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図48(d)参照)
図48(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット26を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット26は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図49(ニ)(チ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図49(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット26を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図49(チ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLの幅G4の間隔38−1を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図49(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット26に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔38−3を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
このように、図49(ニ)(チ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−6−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図49(チ)(ヲ)においては、紫外線ランプユニット26に相当する構成が、紫外線ランプ38−2となっており、上記した紫外線ランプユニット26の点灯制御を、紫外線ランプ38−2に対して行うものである。
(3−7)第7の実施例について
(3−7−1)構造
図50には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第7の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第7の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット40を備えている。
上記の点でのみ、図3(b)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−1と、インクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット40とを備えている。
ここで、紫外線ランプユニット40は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット40の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット40は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット40は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット40は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図50に示す例においては、紫外線ランプユニット40の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット40の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−7−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図51に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図51に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図50に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第7の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−7−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1および紫外線ランプユニット40を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−7−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図51(a)参照)
図51(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向へ順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図52(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図52(イ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図52(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙42−1を設けて紫外線ランプ42−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ42−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図52(リ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図52(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−7−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図52(ホ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ42−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ42−2に対して行うものである。
また、図52(リ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図52(リ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−7−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図51(b)参照)
図51(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向おける記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図52(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図52(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図52(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙42−1を設けて紫外線ランプ42−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ42−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図52(ロ)(ヘ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−7−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図52(ヘ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ42−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ42−2に対して行うものである。
(3−7−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図51(c)参照)
図51(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が点灯していても、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側半分の領域S1により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
そして、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプユニット40による紫外線の照射により硬化されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図52(ハ)(ト)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図52(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図52(ト)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙42−1を設けて紫外線ランプ42−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ42−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図52(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図52(ハ)(ト)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−7−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図52(ト)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ42−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ42−2に対して行うものである。
また、図52(ヌ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図52(ヌ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−7−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図51(d)参照)
図51(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ106−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1は消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図52(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図52(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図52(チ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙42−1を設けて紫外線ランプ42−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ42−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図52(ニ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−7−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図52(チ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ42−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ42−2に対して行うものである。
(3−8)第8の実施例について
(3−8−1)構造
図53には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第8の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第8の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット40を備えている。
上記した点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ106−1a、106−1bを備えている。
また、キャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット40とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備え、紫外線ランプ106−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と紫外線ランプ106−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、隣接するようにして配置される。
そして、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
さらに、紫外線ランプユニット40は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット40の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット40は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット40は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット40は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図53に示す例においては、紫外線ランプユニット40の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット40の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−8−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図54に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図54に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図53に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第8の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻し、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−8−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1a、106−1bを常時点灯しておくことが望ましい。
(3−8−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図54(a)参照)
図54(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−1a消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−1bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(イ)(ヨ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(イ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図55(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図55(イ)(ヨ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(ヨ)においては、紫外線ランプユニット40を配置しないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図55(ヨ)においては、クリアーインクの硬化を促進するように効果はない。
(3−8−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図54(b)参照)
図54(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射ない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向の行き方向で移動する際には、紫外線ランプ106−1bが点灯しているため、当該走査領域に紫外線ランプ106−1bにより紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることとなる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(ロ)(リ)(タ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図55(リ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙44−1を設けて紫外線ランプ44−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ44−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図55(タ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図55(ロ)(リ)(タ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(リ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ44−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ44−2に対して行うものである。
また、図55(タ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図55(タ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(3−8−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図54(c)参照)
図54(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−1bが常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−1bによる紫外線の照射により硬化が促進されたクリアーインクに対しさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(ハ)(ヌ)(レ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図55(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙44−1を設けて紫外線ランプ44−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ44−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図55(レ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図55(ハ)(ヌ)(レ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(ヌ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ44−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ44−2に対して行うものである。
また、図55(レ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図55(レ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−8−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図54(d)参照)
図54(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(ニ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図55(ル)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙44−1を設けて紫外線ランプ44−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ44−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図55(ニ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(ル)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ44−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ44−2に対して行うものである。
(3−8−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図54(e)参照)
図54(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2を移動する際においても、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されることはない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−1bは常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−1bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(ホ)(ソ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図55(ソ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図55(ホ)(ソ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(ソ)においては、紫外線ランプユニット40を配置しないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図55(ソ)においては、クリアーインクの硬化を促進する硬化はない。
(3−8−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図54(f)参照)
図54(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−1bから、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、紫外線ランプユニット40による紫外線が照射される。これにより、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化される。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、紫外線ランプユニット40によってさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(ヘ)(ヲ)(ツ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図55(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙44−1を設けて紫外線ランプ44−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ44−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図55(ツ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図55(ヘ)(ヲ)(ツ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(ヲ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ44−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ44−2に対して行うものである。
また、図55(ツ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図55(ツ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(3−8−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図54(g)参照)
図54(g)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−1aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−1bが常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクの硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴い、紫外線ランプ106−1bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(ト)(ワ)(ネ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(ト)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図55(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1aと副走査方向において所定の幅G3の間隙44−1を設けて紫外線ランプ44−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1aの紫外線照射領域と紫外線ランプ44−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図55(ネ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図55(ト)(ワ)(ネ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(ワ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ44−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ44−2に対して行うものである。
また、図55(ネ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ106−1a、106−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図55(ネ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−8−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法(図54(h)参照)
図54(h)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−1aと紫外線ランプ106−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aは消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(チ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(チ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図55(カ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙44−1を設けて紫外線ランプ44−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ44−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図55(チ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−8−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(カ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ44−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ44−2に対して行うものである。
(3−9)第9の実施例について
(3−9−1)構造
図56には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第9に実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第9の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向右方側に紫外線ランプ106−3を備え、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット40が備えられている。
上記の点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−3を備えている。
また、キャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット40を備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−3は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−3の紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−2において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向右方側に、紫外線ランプ106−3が配置されている。
また、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットのするの存在領域の主走査方向右方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット40は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット40の紫外線照射領域の副走査方向にの印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット40は、紫外線ランプ106−3と同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット40は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図56に示す例においては、紫外線ランプユニット40の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット40の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−3の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−9−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図57に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図57に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図56に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明を省略する。
なお、この第9の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記したキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−9−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷する際には、紫外線ランプ106−3および紫外線ランプユニット40を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−9−2−1)主走査方向に起き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図57(a)参照)
図57(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−3が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−3による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図58(イ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図58(イ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図58(ル)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図58(イ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−9−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図58(ル)においては、紫外線ランプユニット40を配置しないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図58(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進する硬化はない。
(3−9−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図57(b)参照)
図57(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向の行き方向で移動する際には、紫外線ランプ106−3が点灯しているため、当該走査領域に紫外線ランプ106−3により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることとなる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴い、紫外線ランプ106−3による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図55(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図55(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図55(ト)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙46−1を設けて紫外線ランプ46−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ46−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図55(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図55(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−9−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図55(ト)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ46−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ46−2に対して行うものである。
また、図55(ヲ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図55(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(3−9−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図57(c)参照)
図57(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図58(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図58(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図58(チ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙46−1を設けて紫外線ランプ46−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ46−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図58(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−9−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図58(チ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ46−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ46−2に対して行うものである。
(3−9−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図57(d)参照)
図57(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2を移動する際においても、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときには、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−3が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−3による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図58(ニ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図58(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図58(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図58(ニ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−9−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図58(ワ)においては、紫外線ランプユニット40を配置しないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図58(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進する硬化はない。
(3−9−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図57(e)参照)
図57(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対しても、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−3により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプユニット68による紫外線の照射により硬化される。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、さらに紫外線が照射されるため、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図58(ホ)(リ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図58(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図58(リ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙46−1を設けて紫外線ランプ46−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ46−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図58(カ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図58(ホ)(リ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−9−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図58(リ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ46−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ46−2に対して行うものである。
また、図58(カ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図58(カ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(3−9−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図57(f)参照) 図57(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ106−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図58(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図58(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図58(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙46−1を設けて紫外線ランプ46−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ46−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図58(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−9−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図58(ヌ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ46−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ46−2に対して行うものである。
(3−10)第10の実施例について
(3−10−1)構造
図59には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態における第10の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施に形態の第10の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット40を備えている。
上記の点でのみ、図3(b)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−1と、インクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット40を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット40は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット40の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット40は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さの長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット40は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット40は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図59に示す例においては、紫外線ランプユニット40の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット40の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−1の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−10−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図60に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図60に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図59に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第10の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−10−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−1および紫外線ランプユニット40を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−10−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図60(a)参照)
図60(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側半分の領域S4により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなり、クリアーインクの硬化が促進される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図61(イ)(ヘ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図61(イ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図61(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙48−1を設けて紫外線ランプ48−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ48−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図61(ル)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図61(イ)(ヘ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−10−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図61(ヘ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ48−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ48−2に対して行うものである。
また、図61(ル)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図61(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−10−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図60(b)参照)
図60(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際にいては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−1により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図61(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図61(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図61(ト)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙48−1を設けて紫外線ランプ48−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ48−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図61(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図61(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−10−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図61(ト)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ48−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ48−2に対して行うものである。
また、図61(ヲ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図61(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−10−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図60(c)参照)
図60(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ104−1が消灯しているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図61(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図61(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図61(チ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙48−1を設けて紫外線ランプ48−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ48−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図61(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(3−10−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様に紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様に作用効果を得られるものである。
なお、図61(チ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ48−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ48−2に対して行うものである。
(3−10−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図60(d)参照)
図60(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1が消灯されているために、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−1により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、紫外線ランプユニット40により紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、紫外線ランプユニット40によってさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図61(ニ)(リ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図61(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図61(リ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙48−1を設けて紫外線ランプ48−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ48−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図61(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図61(ニ)(リ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−10−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図61(リ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ48−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ48−2に対して行うものである。
また、図61(ワ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図61(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−10−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図60(e)参照)
図60(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動した際においても、紫外線ランプ104−1を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図61(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図61(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図61(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1と副走査方向において所定の幅G3の間隙48−1を設けて紫外線ランプ48−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域と紫外線ランプ48−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図61(ホ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−10−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図61(ヌ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ48−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ48−2に対して行うものである。
(3−11)第11の実施例について
(3−11−1)構造
図62には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第3の実施の形態の、第11の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第11の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−1が2つの紫外線ランプより構成されるとともに、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット40を備えている。
上記の点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ104−1a、104−1bと、インクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット40とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−1aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−1bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、紫外線ランプ104−1bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と紫外線ランプ104−1aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、隣接するようにして配置される。
また、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
そして、紫外線ランプユニット40は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット40の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット40は、紫外線ランプ104−1a、104−1bと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット40は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図62に示す例においては、紫外線ランプユニット40の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット40の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−11−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図63に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図絵を参照しながら説明する。
なお、図63に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図62に示す説明図のキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第11の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−11−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷する際には、紫外線ランプ104−1a、104−1bおよび紫外線ランプユニット40を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−11−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図63(a)参照)
図63(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向で移動するキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−1bが常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図64(イ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図64(イ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図64(ル)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図64(イ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−11−2−1)主走査方向に行き方向でのみ印刷する単方向印刷の第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図64(ル)においては、紫外線ランプユニット40が配置されていないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図64(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(3−11−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図63(b)参照)
図63(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際にいては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動新柄記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−1bにより、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図64(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図64(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図64(ト)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙50−1を設けて紫外線ランプ50−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ50−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図64(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図64(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−11−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図64(ト)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ50−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ50−2に対して行うものである。
また、図64(ヲ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図64(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−11−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図63(c)参照)
図63(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図64(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図64(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図64(チ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙50−1を設けて紫外線ランプ50−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ50−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図64(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−11−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図64(チ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ50−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ50−2に対して行うものである。
(3−11−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する走査方向印刷による第1の方法(図63(d)参照)
図63(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されており紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−1bが常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−1bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図64(ニ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図64(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
さらに、図64(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図64(ニ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−11−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
また、図64(ワ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−1a、104−bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図64(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−11−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図63(e)参照)
図63(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−1bにより紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプユニット40による紫外線の照射により硬化される。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプユニット40によってさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を図64(ホ)(リ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図64(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図64(リ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙50−1を設けて紫外線ランプ50−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ50−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図64(カ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図64(ホ)(リ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−11−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図64(リ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ50−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ50−2に対して行うものである。
また、図64(カ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−1a、104−1bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図64(カ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−11−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図63(f)参照)
図63(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−1aと紫外線ランプ104−1bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図64(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図64(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図64(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−1bと副走査方向において所定の幅G3の間隙50−1を設けて紫外線ランプ50−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−1bの紫外線照射領域と紫外線ランプ50−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図64(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−11−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図64(ヘ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ50−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ50−2に対して行うものである。
(3−12)第12の実施例について
(3−12−1)構造
図65には、本発明によるインクジェットプリンタの第3の実施の形態の、第12の実施例に関する図3(b)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第3の実施の形態の第12の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−2において、主走査方向左方側に紫外線ランプ104−3を備え、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−1を備えていない。
そして、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット40が備えられている。
上記した点においてのみ、図3(b)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−2は、インクヘッド102−2に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−3と、インクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット40とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−3は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−3の紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−2において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側に、紫外線ランプ104−3が配置されている。
一方、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット40は、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット40の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット40は、紫外線ランプ104−3と同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット40は、主操作方法に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図65に示す例においては、紫外線ランプユニット40の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−1の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−1の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−2における紫外線ランプユニット40の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−3の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(3−12−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図66に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図66に示す模式図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係は、図65に示す説明図におけるキャリッジ130−2の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することによりその詳細な説明を省略する。
なお、この第12の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−2を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(3−12−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−3および紫外線ランプユニット40を常時点灯しておくことが望ましい。
(3−12−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図66(a)参照)
図66(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−3が常時点灯されているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40も常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−3による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図67(イ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図67(イ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図67(ル)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図61(イ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−12−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図61(ル)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図67(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−12−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図66(b)参照)
図66(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方法に順次移動して行くと、記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−3により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−3による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されこととなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図67(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図67(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図67(ト)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙52−1を設けて紫外線ランプ52−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ52−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図67(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図67(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−12−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図67(ト)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ52−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ52−2に対して行うものである。
また、図67(ヲ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図67(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(3−12−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図66(c)参照)
図66(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図67(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図67(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図67(チ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙52−1を設けて紫外線ランプ52−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ52−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130−2を図67(ハ)(チ)に示すように構成することにより、上記した「(3−12−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様に紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様に作用効果を得られるものである。
なお、図67(チ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が、紫外線ランプ52−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を、紫外線ランプ52−2に対して行うものである。
(3−12−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図66(d)参照)
図66(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−3が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−3による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図67(ニ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図67(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
さらに、図67(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、配置しないようにしてもよい。
このように、図67(ニ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−12−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図67(ワ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図67(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(3−12−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図66(e)参照)
図66(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を点灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2を移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−3により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40が常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプユニット40による紫外線の照射により硬化される。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、紫外線ランプユニット40によってさらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図67(ホ)(リ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図67(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置してもよい。
また、図67(リ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙52−1を設けて紫外線ランプ52−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ52−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図67(カ)に示すように、紫外線ランプユニット40を配置しないようにしてもよい。
このように、図67(ホ)(リ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−12−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図67(ワ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ52−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ52−2に対して行うものである。
また、図67(カ)においては、紫外線ランプユニット40や紫外線ランプユニット40に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−3の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図67(カ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(3−12−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図66(f)参照)
図66(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−2が移動する際においては、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−2が移動する際においても、紫外線ランプ104−3を消灯するとともに、紫外線ランプユニット40を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−2を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−2が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット40は常時点灯しているため、キャリッジ130−2が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−2の構成を、図67(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図67(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット40を、紫外線照射領域がインクヘッド102−2と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図67(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット40に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−2に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−3と副走査方向において所定の幅G3の間隙52−1を設けて紫外線ランプ52−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−3の紫外線照射領域と紫外線ランプ52−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図67(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−2を構成することにより、上記した「(3−12−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図67(ヌ)においては、紫外線ランプユニット40に相当する構成が紫外線ランプ52−2となっており、上記した紫外線ランプユニット40の点灯制御を紫外線ランプ52−2に対して行うものである。
(4)第4の実施の形態について
次に、インクヘッドユニット103を構成する青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103ad、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cの位置関係が、上記した第4の形態の場合について説明する。
(4−1)第1の実施例について
(4−1−1)構造
図68には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第1の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第1の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して、副走査方向の印刷における記録紙の搬送方向側に突出して、紫外線ランプユニット54が備えられている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−2と、インクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数のランプよりなる紫外線ランプユニット54とを備えている。
ここで、紫外線ランプユニット54は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット54の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット54は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の副走査方向の長さL3の1/3の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット54は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット54は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長して紫外線照射領域を備えている。
なお、図68に示す例においては、紫外線ランプユニット54の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット54の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−2の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−1−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記したキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図69に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図69に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図68に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第1の実施例については、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
その後に、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙を往路背スカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−1−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−1および紫外線ランプユニット54を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図69(a)参照)
図69(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−2が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット54による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図70(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図70(イ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図70(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙56−1を設けて紫外線ランプ28−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ56−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図70(リ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図70(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−1−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図70(ホ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ56−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ56−2に対して行うものである。
また、図70(リ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図70(リ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図70(b)参照)
図70(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−2が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図70(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図70(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図70(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙56−1を設けて紫外線ランプ56−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ56−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図70(ロ)(ヘ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−1−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図70(ヘ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ56−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ56−2に対して行うものである。
(4−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図70(c)参照)
図70(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図70(ハ)(ト)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図70(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図70(ト)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙56−1を設けて紫外線ランプ56−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ56−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図70(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図70(ハ)(ト)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−1−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図70(ト)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ56−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ56−2に対して行うものである。
また、図70(ヌ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図70(ヌ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図70(d)参照)
図70(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図70(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図70(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図70(チ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙56−1を設けて紫外線ランプ56−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ56−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図70(ニ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−1−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図70(チ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ56−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ56−2に対して行うものである。
(4−2)第2の実施例について
(4−2−1)構造
図71には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第2の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第2の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2が2つの紫外線ランプより構成されている。
また、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2を備えていない。一方、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット54を備えている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ106−2a、106−2bと、インクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット54とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−2aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−2bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−2aにおける紫外線照射領域の副走査方向の長さの2倍の長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、紫外線ランプ106−2bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ106−2aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とは、互いに隣接するようにして配置される。
そして、紫外線ランプユニット54は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット54の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット54は、紫外線ランプ106−2aと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット54は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図71に示す例においては、紫外線ランプユニット54の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット54の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−2−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図72に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図72に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図71に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明は省略する。
なお、この第2の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷をするようになされているものとがある。
以下「(4−2−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−2a、106−2bおよび紫外線ランプユニット54を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図72(a)参照)
図72(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2bは消灯するとともに、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−2aが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図73(イ)(ト)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図73(イ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図73(ト)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙58−1を設けて紫外線ランプ58−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ58−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図73(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図73(イ)(ト)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−2−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図73(ト)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ58−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ58−2に対して行うものである。
また、図73(ワ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図73(ワ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図72(b)参照)
図72(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図73(ロ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図73(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図73(チ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙58−1を設けて紫外線ランプ58−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ58−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図73(ロ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−2−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図73(チ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ58−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ58−2に対して行うものである。
(4−2−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図27(c)参照)
図72(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2bが点灯されているため紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−2bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクの硬化が促進される。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ106−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図73(ハ)(リ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図73(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図73(リ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙58−1を設けて紫外線ランプ58−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ58−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図73(カ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図73(ハ)(リ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−2−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図73(リ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ58−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ58−2に対して行うものである。
また、図73(カ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成がないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図73(カ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−2−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図72(d)参照)
図72(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
なお、この第4の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2bが点灯されているため紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが硬化されることになる。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−2bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクの硬化が促進される。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することとなる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときにも、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図73(ニ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図73(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−1と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図73(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙58−1を設けて紫外線ランプ58−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ58−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図73(ニ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−2−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図73(ヌ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ58−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ58−2に対して行うものである。
(4−2−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図72(e)参照)
図72(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図73(ホ)(ル)(ヨ)に示すように変形してもよい。
即ち、図73(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図73(ル)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙58−1を設けて紫外線ランプ58−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ58−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図73(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図73(ホ)(ル)(ヨ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−2−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図73(ル)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ58−3となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ58−3に対して行うものである。
また、図73(ヨ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図73(ヨ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−2−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図72(f)参照)
図72(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aは消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図73(ヘ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図73(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図73(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙58−1を設けて紫外線ランプ58−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ58−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図73(ヘ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−2−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図73(ヲ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ58−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ58−2に対して行うものである。
(4−3)第3の実施例について
(4−3−1)構造
図74には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第3の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第3の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向右方側に紫外線ランプ106−4を備えている。
また、キャリッジ130−3において、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に突出するようにして、紫外線ランプユニット54が備えられている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けたれた紫外線ランプ106−4と、インクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット54とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−4は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さとしての長さLの2倍の長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−4の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−3において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向右方側には、紫外線ランプ106−4が配置されている。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向右方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット54は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット54の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット54は、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット54は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット54は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図74に示す例においては、紫外線ランプユニット54の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット54の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−4の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−3−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図75に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図75示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図74に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第3の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
そして、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させて、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷をするようになされているものとがある。
以下「(4−3−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−3および紫外線ランプユニット54を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−3−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図75(a)参照)
図75(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図76(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図76(イ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図76(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLの幅G4の間隔60−1を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図76(リ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔60−3を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
このように、図76(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−3−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図76(ホ)(リ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ60−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ60−2に対して行うものである。
(4−3−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図75(b)参照)
図75(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−4が点灯されているため、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−4が点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。これにより、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクの硬化が促進される。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図76(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図76(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図76(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLの幅G4の間隔60−1を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図76(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔60−3を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
このように、図76(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−3−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図76(ヘ)(ヌ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ60−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ60−2に対して行うものである。
(4−3−2−3) 主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図75(c)参照)
図75(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ106−4が点灯されているため、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図76(ハ)(ト)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図76(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図76(ト)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLの幅G4の間隔60−1を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図76(ル)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔60−3を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
このように、図76(ハ)(ト)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−3−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図76(ト)(ル)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ60−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ60−2に対して行うものである。
(4−3−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図75(d)参照)
図75(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図76(ニ)(チ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図76(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図76(チ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLの幅G4の間隔60−1を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図76(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔60−3を設けて紫外線ランプ60−2を配置するようにしてもよい。
このように、図76(ニ)(チ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−3−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図76(チ)(ヲ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ60−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ60−2に対して行うものである。
(4−4)第4の実施例について
(4−4−1)構造
図77には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第4の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第4の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット54を備えている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−2と、インクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット54を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット54は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット54の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット54は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の副走査方向の長さL3の1/3の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット54は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット54は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図77に示す例においては、紫外線ランプユニット54の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット54の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−2の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−4−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図78に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図78に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図77に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第4の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化されて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−4−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−3および紫外線ランプユニット54を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−4−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図78(a)参照)
図78(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプユニット54による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図79(イ)(ヘ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図79(イ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図79(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙62−1を設けて紫外線ランプ62−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ62−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図79(ル)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図79(イ)(ヘ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−4−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図79(ヘ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ62−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ62−2に対して行うものである。
また、図79(ル)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図79(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−4−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図78(b)参照)
図78(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際にいては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−2が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図79(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図79(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図79(ト)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙62−1を設けて紫外線ランプ62−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ62−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図79(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図79(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−4−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図79(ト)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ62−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ62−2に対して行うものである。
また、図79(ヲ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2の点灯制御のみ行われるものである。
(4−4−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図78(c)参照)
図78(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出する。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯し状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときには紫外線ランプ104−2が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図79(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図79(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図79(チ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙62−1を設けて紫外線ランプ62−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ62−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図79(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−4−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図79(チ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ62−2となっており、上記した紫外線ランプユニット4の点灯制御を紫外線ランプ62−2に対して行うものである。
(4−4−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図78(d)参照)
図78(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図79(ニ)(リ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図79(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図79(リ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙62−1を設けて紫外線ランプ62−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ2−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図79(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図79(ニ)(リ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−4−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図79(リ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ62−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ62−2に対して行うものである。
また、図79(ワ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2の点灯制御のみ行われるものである。
(4−4−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図78(e)参照)
図78(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図79(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図79(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図79(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙62−1を設けて紫外線ランプ62−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ62−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図79(ホ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−4−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図79(ヌ)においては、紫外線ランプユニット4に相当する構成が紫外線ランプ62−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ62−2に対して行うものである。
(4−5)第5の実施例について
(4−5−1)構造
図80には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第5の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第5の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2が、2つの紫外線ランプより構成される。
その一方で、キャリッジ130−3は、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2を備えていない。
また、キャリッジ130−3は、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット54を備えている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ104−2a、104−2bと、インクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット54とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−2aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−2bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−2aにおける紫外線照射領域の副走査方向の長さの2倍の長さL2を備える。
そして、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置される。
また、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、紫外線ランプ104−2bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ104−2aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とは、互いに隣接するようにして配置される。
そして、紫外線ランプユニット54は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット54の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット54は、紫外線ランプ104−2aと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット54は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図80に示す例においては、紫外線ランプユニット54の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット54の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−5−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図81に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図81に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図80に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第5の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷をするようになされているものとがある。
以下「(4−5−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−2a、104−2bおよび紫外線ランプユニット54を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−5−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図81(a)参照)
図81(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2bは消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(イ)(ヌ)(ツ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(イ)に示すように、紫外線ランプユニット54を紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図82(ツ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図82(イ)(ヌ)(ツ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(ヌ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
また、図82(ツ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図82(ツ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−5−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図81(b)参照)
図81(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際にいては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(ロ)(ル)(ネ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(ル)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図82(ネ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図82(ロ)(ル)(ネ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(ル)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
また、図82(ネ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図82(ネ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−5−2−3)主走査方向の行き方向で飲み印刷する単方向印刷による第3の方法(図81(c)参照)
図81(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(ハ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図82(ハ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(ヲ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
(4−5−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図81(d)参照)
図81(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
なお、この第4の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプ104−2aとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(ニ)(ワ)(ナ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図82(ナ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図82(ロ)(ワ)(ナ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(ワ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
また、図82(ナ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成がないため、上記した第4の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図82(ナ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−5−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法(図81(e)参照)
図81(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法について説明する。
なお、この第5の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−32が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2bが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−2bが点灯しているため、吐当該走査領域に対し紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対して、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第5の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第5の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(ホ)(カ)(ラ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(カ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図82(ラ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図82(ホ)(カ)(ラ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(カ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
また、図82(ラ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成がないため、上記した第5の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図82(ラ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−5−2−6)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法(図81(f)参照)
図81(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法について説明する。
なお、この第6の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2bが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−1bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。これにより、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第6の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第6の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(ヘ)(ヨ)(ム)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット54を紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図82(ム)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図82(ヘ)(ヨ)(ム)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−6)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(ヨ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
また、図82(ム)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成がないため、上記した第6の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−5−2−7)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第7の方法(図81(g)参照)
図81(g)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第7の方法について説明する。
なお、この第7の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2bが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−2bが点灯しているため、当該走査領域に対しさらに紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第7の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第7の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(ト)(タ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(ト)に示すように、紫外線ランプユニット54を紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(タ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図82(ト)(タ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−7)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第7の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(タ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
(4−5−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図81(h)参照)
図81(h)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bと消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット54とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(チ)(レ)(ウ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(チ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(レ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図82(ウ)に示すように、紫外線ランプユニット54を配置しないようにしてもよい。
このように、図82(チ)(レ)(ウ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(レ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
また、図82(ウ)においては、紫外線ランプユニット54や紫外線ランプユニット54に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図82(ウ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−5−2−9)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図81(i)参照)
図81(i)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが、硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図82(リ)(ソ)に示すように変形してもよい。
即ち、図82(リ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図82(ソ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−2aと副走査方向において所定の幅G3の間隙64−1を設けて紫外線ランプ64−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域と紫外線ランプ64−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図82(リ)(ソ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−5−2−9)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図82(ソ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ64−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ64−2に対して行うものである。
(4−6)第6の実施例について
(4−6−1)構造
図83には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第6の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第6の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に紫外線ランプ104−4を備え、一方、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット54が備えられている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−4と、インクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出ように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニッ54とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−4は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さLの2倍の長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置される。
また、紫外線ランプ104−4の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−3において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側には、紫外線ランプ104−4が配置されている。
一方、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット54は、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット54の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット54は、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さの長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット54は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット54は、主操作方法に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図83に示す例においては、紫外線ランプユニット54の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット54の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−4の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−6−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図84に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図84に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図83に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明を省略する。
なお、この第6の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す。
それから、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向で移動させて、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
あるいは、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行う。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に移動させながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものと、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされているものとがある。
以下「(4−6−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合と、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合とについて説明する。
なお、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合において、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−4および紫外線ランプユニット54を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−6−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図84(a)参照)
図84(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図85(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図85(イ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図85(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLの幅の間隔66−1を設けて紫外線ランプ66−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図85(リ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔66−3を設けて紫外線ランプ66−2を配置するようにしてもよい。
このように、図85(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−6−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図85(ホ)(リ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ66−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ66−2に対して行うものである。
(4−6−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図84(b)参照)
図84(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
なお、この第2の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−4が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−4が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図85(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図85(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図85(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLの幅の間隔66−1を設けて紫外線ランプ66−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図85(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔66−3を設けて紫外線ランプ66−2を配置するようにしてもよい。
このように、図85(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−6−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図85(ヘ)(ヌ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ66−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ66−2に対して行うものである。
(4−6−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図84(c)参照)
図84(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
なお、この第3の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行いながら処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙上にインクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103aやホワイトカラーインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインクやホワイトインクの吐出を行う。
さらに、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するプロセスカラーインクヘッドユニット103a、クリアーインクヘッドユニット103bおよびホワイトインクヘッドユニット103cから、それぞれプロセスカラーインク、クリアーインクおよびホワイトインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−4が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−4が点灯されているため紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたプロセスカラーインクやホワイトインクが、硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、プロセスカラーインクやホワイトインクが吐出されるとともに硬化されて印刷された領域が、クリアーインクを吐出される走査領域に移動することになる。
ここで、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図85(ハ)(ト)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図85(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図85(ト)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLの幅の間隔66−1を設けて紫外線ランプ66−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図85(ル)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔66−3を設けて紫外線ランプ66−2を配置するようにしてもよい。
このように、図85(ハ)(ト)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−6−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図85(ト)(ル)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ66−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ66−2に対して行うものである。
(4−6−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図84(d)参照)
図84(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
なお、この第1の方法においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に処理する場合について説明するものである。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、一旦記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻し、再度記録紙を副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動させる。
このとき、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット54を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット54は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図85(ニ)(チ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図85(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット54を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図85(チ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLの幅の間隔66−1を設けて紫外線ランプ66−2を配置するようにしてもよい。
さらに、図85(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット54に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において長さLよりも長い所定の幅G6の間隔38−3を設けて紫外線ランプ38−2を配置するようにしてもよい。
このように、図85(ニ)(チ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−6−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図85(チ)(ヲ)においては、紫外線ランプユニット54に相当する構成が紫外線ランプ66−2となっており、上記した紫外線ランプユニット54の点灯制御を紫外線ランプ66−2に対して行うものである。
(4−7)第7の実施例について
(4−7−1)構造
図86には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第7の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第7の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2を備えていない。
その一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68を備えている。
上記した点でのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は、上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−2と、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット68とを備えている。
ここで、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の副走査方向の長さL3の1/3の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット68は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図86に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット68の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−2の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−7−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図87に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図87に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図86に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第7の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−7−2)クリアーインクの印刷方法」の項においは、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−2および紫外線ランプユニット68を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−7−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図87(a)参照)
図87(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図88(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図88(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図88(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙70−1を設けて紫外線ランプ70−2を配置するようにしてもよい。
なお幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ70−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図88(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図88(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−7−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図88(ホ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ70−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ70−2に対して行うものである。
また、図88(リ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2の点灯制御のみ行われるものである。
(4−7−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図87(b)参照)
図87(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−2が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向おける記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図88(ロ)(ヘ)に示すように変形してもよい。
即ち、図88(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図88(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙70−1を設けて紫外線ランプ70−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ70−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図88(ロ)(ヘ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−7−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図88(ヘ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ70−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ70−2に対して行うものである。
(4−7−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図87(c)参照)
図87(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側2/3の領域S3により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−2の紫外線領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側2/3の領域S3により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらにまた、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図88(ハ)(ト)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図88(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図88(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙70−1を設けて紫外線ランプ70−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ70−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図88(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図88(ハ)(ト)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−7−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図88(ト)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ70−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ70−2に対して行うものである。
また、図88(ヌ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2の点灯制御のみ行われるものである。
(4−7−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図87(d)参照)
図87(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ106−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図88(ニ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図88(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図88(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙70−1を設けて紫外線ランプ70−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ70−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図88(ニ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−7−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図88(チ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ70−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ70−2に対して行うものである。
(4−8)第8の実施例について
(4−8−1)構造
図89には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第8の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第8の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2が、2つの紫外線ランプより構成されている。
また、キャリッジ130−3は、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2を備えていないが、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68を備えている。
上記の点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ106−2a、106−2bと、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット68とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−2aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−2aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−2bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−2aにおける紫外線照射領域の副走査方向の長さの2倍の長さL2を備えている。
紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とは、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、紫外線ランプ106−2bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ106−2aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とは、互いに隣接するようにして配置される。
さらに、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線ランプ106−2aと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図89に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット68の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−8−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図90に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図90に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図89に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第8の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−8−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−2a、106−2bを常時点灯しておくことが望ましい。
(4−8−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図90(a)参照)
図90(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2a消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−1aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−2aが消灯されているため、当該走査領域紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−2bは常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(イ)(リ)(レ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図91(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隔72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には。幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図91(レ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図91(イ)(リ)(レ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(リ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
また、図91(レ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−8−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図90(b)参照)
図90(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(ロ)(ヌ)(ソ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図91(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図91(ソ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図91(ロ)(ヌ)(ソ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(ヌ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
また、図91(ソ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図91(ソ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(4−8−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図90(c)参照)
図90(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−2bが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2bによる紫外線の照射により硬化が促進されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(ハ)(ル)(ツ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図91(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図91(ツ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図91(ハ)(ル)(ツ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(ル)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
また、図91(ツ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成がないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−8−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図90(d)参照)
図90(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ106−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(ニ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図91(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図91(ニ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
(4−8−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図90(e)参照)
図90(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3を移動する際においても、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されることはない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−2bは常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(ホ)(ワ)(ネ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図91(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図91(ネ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図91(ホ)(ワ)(ネ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(ワ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
また、図91(ネ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプ68に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−8−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図90(f)参照)
図90(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2b紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(ヘ)(カ)(ナ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図91(カ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図91(ナ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図91(ヘ)(カ)(ナ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
また、図91(ナ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68にあたる構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図91(ナ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(4−8−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図90(g)参照)
図90(g)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−2bが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクの硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴い、紫外線ランプ106−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(ト)(ヨ)(ラ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図91(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図91(ラ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図91(ト)(ヨ)(ネ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(ヨ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
また、図91(ラ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68にあたる構成がないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ106−2a、106−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−8−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法(図90(h)参照)
図90(h)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2aと紫外線ランプ106−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2aは消灯されているため紫外線は照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図91(チ)(タ)に示すように変形してもよい。
即ち、図91(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図91(タ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙72−1を設けて紫外線ランプ72−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ72−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図91(チ)(タ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−8−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図91(タ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ72−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ72−2に対して行うものである。
(4−9)第9の実施例について
(4−9−1)構造
図92には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第9に実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第9の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向右方側に紫外線ランプ106−4を備え、一方、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68が備えられている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ106−4と、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット68を備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−4は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さとしての長さLの2倍の長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置される。
また、紫外線ランプ104−4の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−3において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向右方側に、紫外線ランプ106−4が配置されている。
一方、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットのするの存在領域の主走査方向右方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向にの印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さの長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット68は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図92に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
(4−9−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図93に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図93に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図92に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明を省略する。
なお、この第9の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記したキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−9−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷する際には、紫外線ランプ106−4および紫外線ランプユニット68を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−9−2−1)主走査方向に起き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図93(a)参照)
図93(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド1023を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−4が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図94(イ)(ト)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図94(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図94(ト)に示すように、紫外線ランプ68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙74−1を設けて紫外線ランプ74−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ74−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図94(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図94(イ)(ト)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−9−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図94(ト)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ74−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ74−2に対して行うものである。
また、図94(ト)においては、紫外線ランプユニット68を配置しないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−4の点灯制御のみ行われるものである。
(4−9−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図93(b)参照)
図93(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向の行き方向で移動する際には、紫外線ランプ106−4が点灯しているため、当該走査領域に紫外線ランプ106−4により紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることとなる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット64が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴い、紫外線ランプ106−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、紫外線が照射されることとなる。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図93(ロ)(チ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図94(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図94(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙74−1を設けて紫外線ランプ74−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ74−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図94(カ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図94(ロ)(チ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−9−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図94(チ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ74−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ74−2に対して行うものである。
また、図94(カ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68にあたる構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−4の点灯制御のみ行われるものである。
(4−9−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図93(c)参照)
図93(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図94(ハ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図94(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図94(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙74−1を設けて紫外線ランプ74−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ74−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図94(ハ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−9−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図94(リ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ74−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ74−2に対して行うものである。
(4−9−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図93(d)参照)
図93(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3を移動する際においても、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときには、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、まず、紫外線ランプ106−4が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴って、紫外線ランプ106−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図94(ニ)(ヌ)(ヨ)に示すように変形してもよい。
即ち、図94(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図94(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙74−1を設けて紫外線ランプ74−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ74−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図94(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図94(ニ)(ヌ)(ヨ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−9−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、なお、図94(ヌ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ74−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ74−2に対して行うものである。
また、図94(ヨ)においては、紫外線ランプユニット68を配置しないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−4の点灯制御のみ行われるものである。
(4−9−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図93(e)参照)
図93(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対しても、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向の行き方向で移動する際には、紫外線ランプ106−4が点灯しているため、当該走査領域に紫外線ランプ106−4より紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることとなる。
さらに、記録紙が副走査方向にいける記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動する伴い、紫外線ランプ106−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図94(ホ)(ル)(タ)に示すように変形してもよい。
即ち、図94(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図94(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙74−1を設けて紫外線ランプ74−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ74−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図94(タ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図94(ホ)(ル)(タ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−9−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図94(ル)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ74−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ74−2に対して行うものである。
また、図94(タ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68にあたる構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−4の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図94(タ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(4−9−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図93(f)参照)
図93(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−4とを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図58(ヘ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図94(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図94(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙74−1を設けて紫外線ランプ74−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ74−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図94(ヘ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−9−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図94(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ74−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ74−2に対して行うものである。
(4−10)第10の実施例について
(4−10−1)構造
図95には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第10の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第10の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2が、2つの紫外線ランプより構成されている。
また、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2を備えていない。
そして、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68を備えている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向右方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ106−2c、106−2dと、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット68とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ106−2cは紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さの2倍の長さの長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ106−2cにおける紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ106−2cの紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
さらに、紫外線ランプ106−2dは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ106−2cにおける紫外線照射領域の副走査方向の長さの1/2の長さLを備える。
換言すれば、紫外線ランプ106−2dは、各インクヘッドユニットにおけルインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ106−2dの紫外線照射領域とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
さらに、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線ランプ106−2dと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図95に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット68の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ106−2c、106−2dの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−10−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図96に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図96に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図95に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第10の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−10−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ106−2c、106−2dを常時点灯しておくことが望ましい。
(4−10−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図96(a)参照)
図96(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第31の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2cと紫外線ランプ106−2dとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2cが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2cが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−2dが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2cによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2dによる紫外線の照射により硬化が促進されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図97(イ)(ホ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図97(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図97(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2dと副走査方向において所定の幅G3の間隙76−1を設けて紫外線ランプ76−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2dの紫外線照射領域と紫外線ランプ76−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図97(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図97(イ)(ホ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−10−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図97(ホ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ76−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ76−2に対して行うものである。
また、図97(リ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2c、106−2dの点灯制御のみ行われるものである。
(4−10−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図96(b)参照)
図96(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2cと紫外線ランプ106−2dとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2cが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、紫外線ランプ106−2cが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−2dが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2dによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図97(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図97(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図97(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙76−1を設けて紫外線ランプ76−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ76−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図97(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図97(ロ)(ヘ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−10−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図97(ヘ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ76−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ76−2に対して行うものである。
また、図97(ヌ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−2c、106−2dの制御のみ行われるものである。
(4−10−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図97(c)参照)
図97(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においては、紫外線ランプ106−2cと紫外線ランプ106−2dとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2cが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2cが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方法に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−2cにより、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化される。
また、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方法に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ106−2dにより、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴い、紫外線ランプ106−2cまたは紫外線ランプ106−2dによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図97(ハ)(ト)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図97(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図97(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2dと副走査方向において所定の幅G3の間隙76−1を設けて紫外線ランプ76−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2dの紫外線照射領域と紫外線ランプ76−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図97(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図97(ハ)(ト)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−10−2−3)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図97(ト)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ76−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ76−2に対して行うものである。
また、図97(ル)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68にあたる構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ106−2c、106−2dの点灯制御のみ行われるものである。
(4−10−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図96(d)参照)
図96(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ106−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ106−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ106−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2cが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ106−2cは消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ106−2dが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ106−2dによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図97(ニ)(チ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図97(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図97(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ106−2dと副走査方向において所定の幅G3の間隙76−1を設けて紫外線ランプ76−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ106−2dの紫外線照射領域と紫外線ランプ76−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図97(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図97(ニ)(チ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−10−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図97(チ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ76−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ76−2に対して行うものである。
また、図97(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ106−2c、106−2dの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図97(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−11)第11の実施例について
(4−11−1)構造
図98には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第11の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施に形態の第11の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2を備えていない一方で、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68を備えている。
上記の点でのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−2と、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット68を備えている。
ここで、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の副走査方向の長さL3の1/3の長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット68は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図98に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット68の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−2の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−11−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図99に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図99に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図98に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第11の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へで引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bからクリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−11−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−2および紫外線ランプユニット68を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−11−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図99(a)参照)
図99(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図100(イ)(ヘ)(ル)に示すように変形してもよい。
即ち、図100(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図100(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙78−1を設けて紫外線ランプ78−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ78−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図100(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図100(イ)(ヘ)(ル)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−11−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図100(ヘ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ78−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ78−2に対して行うものである。
また、図100(ル)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図100(ル)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−11−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図99(b)参照)
図99(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際にいては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−2により、紫外線が照射される。これにより、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図100(ロ)(ト)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図100(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図100(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙78−1を設けて紫外線ランプ78−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ78−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図100(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図100(ロ)(ト)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−11−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図100(ト)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ78−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ78−2に対して行うものである。
また、図100(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図100(ヲ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−11−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図99(c)参照)
図99(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法にるいて説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−2が消灯しているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して、紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図100(ハ)(チ)に示すように変形してもよい。
即ち、図100(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図100(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙78−1を設けて紫外線ランプ78−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ78−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図100(ハ)(チ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−11−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様に紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様に作用効果を得られるものである。
なお、図100(チ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ78−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ78−2に対して行うものである。
(4−11−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図99(d)参照)
図99(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2が消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−2により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図100(ニ)(リ)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図100(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図100(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙78−1を設けて紫外線ランプ78−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ78−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図100(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図100(ニ)(リ)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−11−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図100(リ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ78−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ78−2に対して行うものである。
また、図100(ワ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2の点灯制御のみ行われるものである。
(4−11−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図99(e)参照)
図99(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においても、紫外線ランプ104−2を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2の点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2は消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図100(ホ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図100(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図100(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2と副走査方向において所定の幅G3の間隙78−1を設けて紫外線ランプ78−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域と紫外線ランプ78−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図100(ホ)(ヌ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−11−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図100(チ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ78−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ78−2に対して行うものである。
(4−12)第12の実施例について
(4−12−1)構造
図101には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第12の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第12の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2が、2つの紫外線ランプより構成されている。
一方、キャリッジ130−3は、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68を備えている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ104−2a、104−2bと、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニ68とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−2aは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に長さLを備える。
そして、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−2aの紫外線照射領域の副走査方向における端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−2bは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−2aにおける紫外線照射領域の副走査方向の長さの2倍の長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、紫外線ランプ104−2bの副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、紫外線ランプ104−2aの副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とは、互いに隣接するようにして配置される。
そして、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線ランプ104−2aと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図101に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット68の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−12−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図102に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図絵を参照しながら説明する。
なお、図102に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図101に示す説明図のキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第12の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−12−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷する際には、紫外線ランプ104−2a、104−2bおよび紫外線ランプユニット68を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−12−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図102(a)参照)
図102(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向で移動するキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−1bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化される。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2bが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(イ)(ル)(ナ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(ナ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(イ)(ル)(ナ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−1)主走査方向に行き方向でのみ印刷する単方向印刷の第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(ル)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(ナ)においては、紫外線ランプユニット68が配置されていないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−12−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図102(b)参照)
図102(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動新柄記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときには、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2bが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して、紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(ロ)(ヲ)(ラ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(ラ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(ロ)(ヲ)(ラ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(ラ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図103(ラ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−12−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図102(c)参照)
図102(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2bが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。このため、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(ハ)(ワ)(ム)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(ム)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(ハ)(ワ)(ム)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(ワ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(ム)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−12−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図102(d)参照)
図102(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2aによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(ニ)(カ)(ウ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(カ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(ウ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(ニ)(カ)(ウ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(カ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(ウ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第4の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図103(ウ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−12−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法(図102(e)参照)
図102(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第5の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第5の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(ホ)(ヨ)(イ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(エ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(ホ)(ヨ)(エ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−5)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第5の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(ヨ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(エ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第5の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図103(エ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−12−2−6)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法(図102(f)参照)
図102(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第6の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第6の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(へ)(タ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(へ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(タ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図103(へ)(タ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−6)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第6の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(タ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
(4−12−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する走査方向印刷による第1の方法(図102(g)参照)
図102(g)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、再度記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−1aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−1bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されており、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2bが常時点灯しているため、キャリッジ130−32が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(ト)(レ)(ノ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(ノ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(ト)(レ)(ノ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(レ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(ノ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
(4−12−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図102(h)参照)
図102(h)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2aを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2bが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2bによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対して、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(チ)(ソ)(オ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ソ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(オ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(チ)(ソ)(オ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−8)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(ソ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(オ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図103(オ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−12−2−9)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図102(i)参照)
図102(i)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2bを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(リ)(ツ)(ク)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ツ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図103(ク)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図103(リ)(ツ)(ク)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−9)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(ツ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
また、図103(ク)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第3の方法における紫外線ランプ104−2a、104−2bの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図103(ク)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−12−2−10)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法(図102(j)参照)
図102(j)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2aと紫外線ランプ104−2bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−3aと紫外線ランプ104−3bとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aの点灯/消灯に関わらず紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2aが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第4の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第4の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図103(ヌ)(ネ)に示すように変形してもよい。
即ち、図103(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図103(ネ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙80−1を設けて紫外線ランプ80−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ80−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図103(ヌ)(ネ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−10)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図103(ヌ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ80−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ80−2に対して行うものである。
(4−13)第13の実施例について
(4−13−1)構造
図104には、本発明によるインクジェットプリンタの第4の実施の形態の、第13の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第13の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に紫外線ランプ104−4を備え、一方、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68が備えられている。
上記の点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造と異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた紫外線ランプ104−4と、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット68とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−4は、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さLの2倍の長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置される。
また、紫外線ランプ104−4の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
つまり、インクヘッド102−3において、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103adおよびホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側には、紫外線ランプ104−4が配置されている。
一方、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の主走査方向左方側には、紫外線ランプが配置されていない。
また、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側における端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域の副走査方向の長さL2の半分の長さの長さLを備えている。
換言すれば、紫外線ランプユニット68は、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主操作方法に沿って複数の紫外線ランプを配置されて構成されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
また、図104に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット68の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−4の点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−13−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図105に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図105に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図104に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一である。従って、上記した説明を援用することにより、その詳細な説明を省略する。
なお、この第13の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へ引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−13−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−4および紫外線ランプユニット68を常時点灯しておくことが望ましい。
(4−13−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図105(a)参照)
図105(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−4が常時点灯されているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68も常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図106(イ)(ト)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図106(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図106(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙82−1を設けて紫外線ランプ82−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ82−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図106(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図106(イ)(ト)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−13−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図106(ト)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ82−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ82−2に対して行うものである。
また、図106(ワ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−4の点灯制御のみ行われるものである。
(4−13−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図105(b)参照)
図105(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方法に順次移動して行くと、記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−4により、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進されこととなる。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図106(ロ)(チ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図106(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図106(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙82−1を設けて紫外線ランプ82−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ82−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図106(カ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図106(ロ)(チ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−13−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図106(チ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ82−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ82−2に対して行うものである。
また、図106(カ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−4の点灯制御のみ行われるものである。
(4−13−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図105(c)参照)
図105(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法にるいて説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図106(ハ)(リ)に示すように変形してもよい。
即ち、図106(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図106(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙82−1を設けて紫外線ランプ82−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ82−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
キャリッジ130−3を図106(ハ)(リ)に示すように構成することにより、上記した「(4−13−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様に紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様に作用効果を得られるものである。
なお、図67(リ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ82−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ82−2に対して行うものである。
(4−13−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図105(d)参照)
図105(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−4が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対して紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。このため、クリアーインクの硬化が促進されることとなる。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図106(ニ)(ヌ)(ヨ)に示すように変形してもよい。
即ち、図106(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図106(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙82−1を設けて紫外線ランプ82−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ82−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図106(ヨ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図106(ニ)(ヌ)(ヨ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−13−2−4)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図106(ヌ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ82−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ82−2に対して行うものである。
また、図106(ヨ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−4の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図106(ヨ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(4−13−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図105(e)参照)
図105(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を点灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3を移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動するときに、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動する際に点灯している紫外線ランプ104−4により、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向で移動しながら記録紙上の走査領域に吐出されたクリアーインクに、紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、紫外線ランプ104−4による紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対して、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図106(ホ)(ル)(タ)に示すように変形してもよい。
即ち、図106(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図106(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙82−1を設けて紫外線ランプ82−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ82−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図106(タ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図106(ホ)(ル)(タ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−13−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図106(ル)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ82−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ82−2に対して行うものである。
また、図106(タ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット468に相当する構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−4の点灯制御のみ行われるものである。
このため、図106(タ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような硬化はない。
(4−13−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図105(f)参照)
図105(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−4を消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、クリアーインクヘッドユニット103bの右方側および左方側に紫外線ランプが配置されていないため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されてクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68は常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図106(ヘ)(ヲ)に示すように変形してもよい。
即ち、図106(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置するようにしてもよい。
また、図106(ヌ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−4と副走査方向において所定の幅G3の間隙82−1を設けて紫外線ランプ82−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−4の紫外線照射領域と紫外線ランプ82−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図106(ヘ)(ヲ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−13−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図106(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ82−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ82−2に対して行うものである。
(4−14)第14の実施例について
(4−14−1)構造
図107には、本発明によるインクジェットプリンタにおける光照射方法の第4の実施の形態の、第14の実施例に関する図3(c)に相当する説明図が示されている。
即ち、この第4の実施の形態の第14の実施例に用いられるインクジェットプリンタは、キャリッジ130−3において、主走査方向左方側に位置する紫外線ランプ104−2が、2つの紫外線ランプより構成される。
その一方で、キャリッジ130−3は、主走査方向右方側に位置する紫外線ランプ106−2を備えていない。
また、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するようにして、紫外線ランプユニット68を備えている。
上記した点においてのみ、図3(c)に示すランプ構造とは異なっており、その他の構成は上記のインクジェットプリンタ100と同様である。
具体的には、このキャリッジ130−3は、インクヘッド102−3に対して主走査方向左方側に所定の幅Gの間隔を開けて設けられた2つの紫外線ランプ104−2c、104−2dと、インクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出するように配置された、複数の紫外線ランプよりなる紫外線ランプユニット68とを備えている。
より詳細には、紫外線ランプ104−2cは紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、各インクヘッドユニットにおけるインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さの2倍の長さL2を備えている。
そして、紫外線ランプ104−2cにおける紫外線照射領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103acおよび黒色インクヘッドユニット103adのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置される。
また、紫外線ランプ104−2cの紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置と、クリアーインクヘッドユニット103bのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側の端部位置とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
また、紫外線ランプ104−2dは、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして、紫外線ランプ104−2cにおける紫外線照射領域の副走査方向の長さの1/2の長さLを備える。
換言すれば、紫外線ランプ104−2dは、各インクヘッドユニットにおけルインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における長さと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における端部位置と、紫外線ランプ104−2dの紫外線照射領域とが、互いに主走査方向に沿って一列に揃うように配置されている。
さらに、紫外線ランプユニット68は、ホワイトインクヘッドユニット103cのインクジェットノズルの存在領域の副走査方向における記録紙の引き戻し方向側の端部位置と、紫外線ランプユニット68の紫外線照射領域の副走査方向の印刷時における記録紙の搬送方向側における端部位置とが、副走査方向において所定の幅G2の間隔を開けるようにして配置されている。
なお、紫外線ランプユニット68は、紫外線ランプ104−2dと同様に、紫外線照射領域の副走査方向の長さとして長さLを備えている。
そして、この紫外線ランプユニット68は、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置されており、主走査方向に沿って延長した紫外線照射領域を備えている。
なお、図107に示す例においては、紫外線ランプユニット68の主走査方向における紫外線照射領域は、紫外線ランプ104−2の紫外線照射領域の主走査方向左方側端部と紫外線ランプ106−2の紫外線照射領域の主走査方向右方側端部との間の間隔と、略同一に設定されている。
こうしたキャリッジ130−3における紫外線ランプユニット68の点灯ならびに消灯は、紫外線ランプ104−2c、104−2dの点灯ならびに消灯と同様に、マイクロコンピューター(図示せず。)によって制御されている。
(4−14−2)クリアーインクの印刷方法
次に、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタによりクリアーインクを印刷する処理について、図108に示すクリアーインクの印刷方法を示す模式図を参照しながら説明する。
なお、図108に示す模式図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係は、図107に示す説明図におけるキャリッジ130−3の構成の位置関係に対応している。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際の処理や、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻す点については、上記したインクジェットプリンタ100による処理と同一であるので、上記した説明を援用することによりその詳細な説明は省略する。
なお、この第14の実施例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置へで引き戻す。
そして、当該印刷開始位置へ引き戻されている記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対し、改めて上記した動作によりクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクを吐出するとともに硬化させて印刷を行うものである。
即ち、上記した構成のキャリッジ130−3を備えたインクジェットプリンタにおけるクリアーインクの印刷は、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙をプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷開始位置まで引き戻しながら、クリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷するようになされている。
以下「(4−14−2)クリアーインクの印刷方法」の項においては、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後の処理について説明する。
なお、プロセスカラーインクやホワイトインクを印刷する際には、紫外線ランプ104−2c、104−2dを常時点灯しておくことが望ましい。
(4−14−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法(図108(a)参照)
図108(a)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−2cが点灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることになる。
そして、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2dが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2cによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2dによる紫外線の照射により硬化が促進されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図109(イ)(ト)(ワ)に示すように変形してもよい。
即ち、図109(イ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図109(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2dと副走査方向において所定の幅G3の間隙84−1を設けて紫外線ランプ84−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2dの紫外線照射領域と紫外線ランプ84−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図109(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図109(イ)(ト)(ワ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−14−2−1)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図109(ト)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ84−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ84−2に対して行うものである。
また、図109(ワ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成がないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2c、104−2dの点灯制御のみ行われるものである。
(4−14−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法(図108(b)参照)
図108(b)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−2cが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−2cにより、記録紙上に吐出されクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2dが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2cによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射されることとなる。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
さらにまた、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2dによる紫外線の照射により硬化が促進されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図109(ロ)(チ)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図109(ロ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図109(チ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙84−1を設けて紫外線ランプ84−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ84−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図109(カ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図109(ロ)(チ)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−14−2−2)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図109(チ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ84−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ84−2に対して行うものである。
また、図109(カ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2c、104−2dの制御のみ行われるものである。
(4−14−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法(図108(c)参照)
図108(c)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−2cが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図109(ハ)(リ)(ヌ)に示すように変形してもよい。
即ち、図109(ハ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図109(リ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙84−1を設けて紫外線ランプ84−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ84−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
このように、図109(ハ)(リ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−14−2−3)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図109(ヘ)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ84−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ84−2に対して行うものである。
(4−14−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法(図108(d)参照)
図108(d)を参照しながら、主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−2cが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
一方、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときも紫外線ランプ104−2cが消灯されているため、当該走査領域に紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2dが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2dによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図109(ニ)(ル)(レ)に示すように変形してもよい。
即ち、図109(ニ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図109(ル)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2bと副走査方向において所定の幅G3の間隙84−1を設けて紫外線ランプ84−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2bの紫外線照射領域と紫外線ランプ84−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図109(レ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図109(ニ)(ル)(レ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−12−2−4)主走査方向の行き方向でのみ印刷する単方向印刷による第4の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図109(ル)においては、紫外線ランプユニット68に相当する構成が紫外線ランプ84−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ84−2に対して行うものである。また、図109(レ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2c、104−2dの制御のみ行われるものである。
(4−14−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法(図108(e)参照)
図108(e)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2bと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは紫外線ランプ104−2cが消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクは、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cは消灯されているため、紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2dが常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、紫外線ランプ104−2dによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
従って、上記した第1の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第1の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図109(ホ)(ヲ)(ソ)に示すように変形してもよい。
即ち、図109(ホ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図109(ヲ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2dと副走査方向において所定の幅G3の間隙84−1を設けて紫外線ランプ84−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2dの紫外線照射領域と紫外線ランプ84−2の紫外線照射領域との間の間隔がない場合も含まれる。
さらに、図109(ソ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図97(ホ)(ヲ)(ソ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−14−2−5)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第1の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図109(ヲ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ84−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ84−2に対して行うものである。
また、図109(ソ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68に相当する構成はないため、上記した第1の方法における紫外線ランプ104−2c、104−2dの点灯制御のみ行われるものである。
このため、図109(ソ)においては、クリアーインクの硬化を促進するような効果はない。
(4−14−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法(図108(f)参照)
図108(f)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクにより印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを点灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動した際においては、紫外線ランプ104−2cを消灯するとともに、紫外線ランプ104−2dと紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cが点灯していても紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cが消灯していりため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方法に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動するときに点灯されている紫外線ランプ104−2cにより、紫外線が照射される。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクは硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプ104−2dが常時点灯しているため、紫外線ランプ104−2cによる紫外線の照射により硬化したクリアーインクに対して、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
また、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方法に順次移動して行くと、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙における走査領域に吐出されたクリアーインクは、紫外線ランプ104−2dが常時点灯しているため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクに紫外線が照射される。このため、クリアーインクが硬化される。
さらに、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するに伴い、紫外線ランプ104−2dによる紫外線の照射により硬化が促進されたクリアーインクに対して、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化がさらに促進される。
また、紫外線ランプ104−2cによる紫外線の照射により硬化されたクリアーインクに対し、さらに紫外線が照射される。これにより、クリアーインクの硬化が促進される。
従って、上記した第2の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第2の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図109(へ)(ワ)(ツ)に示すように変形してもよい。
即ち、図109(ヘ)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図109(ワ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2dと副走査方向において所定の幅G3の間隙84−1を設けて紫外線ランプ84−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2dの紫外線照射領域と紫外線ランプ84−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
さらに、図109(ツ)に示すように、紫外線ランプユニット68を配置しないようにしてもよい。
このように、図109(ヘ)(ワ)(ツ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−14−2−6)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図109(ワ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ84−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ84−2に対して行うものである。
また、図109(ツ)においては、紫外線ランプユニット68や紫外線ランプユニット68にあたる構成がないため、上記した第2の方法における紫外線ランプ104−2c、104−2dの点灯制御のみ行われるものである。
(4−14−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法(図108(g)参照)
図108(g)を参照しながら、主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第2の方法について説明する。
即ち、記録紙上にプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行った後に、記録紙を副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動させながら、主走査方向の行き方向でキャリッジ130−3が移動する際においては、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68とを点灯した状態とする。
そして、記録紙におけるプロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷の上面に対して、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出を行う。
一方、主走査方向の帰り方向でキャリッジ130−3が移動する際においても、紫外線ランプ104−2cと紫外線ランプ104−2dとを消灯するとともに、紫外線ランプユニット68を点灯した状態とする。
そして、インクヘッド102−3を構成するクリアーインクヘッドユニット103bから、クリアーインクの吐出は行わない。
このようにすると、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cが消灯されているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
また、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で移動しながら記録紙上における走査領域に吐出されたクリアーインクに対し、キャリッジ130−3が主走査方向における帰り方向で当該走査領域を移動するときは、紫外線ランプ104−2cが消灯しているため紫外線が照射されない。このため、当該走査領域に吐出されたクリアーインクが硬化されることはない。
しかしながら、記録紙が副走査方向における記録紙の引き戻し方向に順次移動して行くと、紫外線ランプユニット68が常時点灯しているため、キャリッジ130−3が主走査方向における行き方向ならびに帰り方向に移動するときに、記録紙上に吐出されたクリアーインクに対し紫外線が照射される。これにより、クリアーインクが硬化される。
従って、上記した第3の方法によれば、上記した各方法と同様な作用効果を奏する。
なお、上記した第3の方法におけるキャリッジ130−3の構成を、図109(ト)(カ)に示すように変形してもよい。
即ち、図109(ト)に示すように、紫外線ランプユニット68を、紫外線照射領域がインクヘッド102−3と隣接するように配置してもよい。
また、図109(カ)に示すように、紫外線ランプユニット68に変えて、紫外線照射領域がインクヘッド102−3に対して副走査方向における記録紙の引き戻し方向側に突出し、紫外線ランプ104−2dと副走査方向において所定の幅G3の間隙84−1を設けて紫外線ランプ84−2を配置するようにしてもよい。
なお、幅G3には、幅G3が0、即ち、紫外線ランプ104−2dの紫外線照射領域と紫外線ランプ84−2の紫外線照射領域との間に間隔がない場合も含まれる。
このように、図109(ト)(カ)に示すようにしてキャリッジ130−3を構成することにより、上記した「(4−14−2−7)主走査方向の行き方向および帰り方向で印刷する双方向印刷による第3の方法」と同様にして紫外線ランプの点灯を制御しながらクリアーインクを吐出するとともに硬化して印刷することにより、同様の作用効果を得られるものである。
なお、図109(カ)においては、紫外線ランプユニット68にあたる構成が紫外線ランプ84−2となっており、上記した紫外線ランプユニット68の点灯制御を紫外線ランプ84−2に対して行うものである。
(5)他の実施の形態について
なお、上記した各実施の形態における各実施例および当該各実施例の変形例は、以下の(5−1)乃至(5−7)に示すように変形することができるものである。
(5−1)上記した各実施の形態における各実施例および当該各実施例の変形例のうち紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68を備えた構成の変形例においては、主走査方向に沿って複数の紫外線ランプを配置することにより紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68を構成するようにした。
しかしながら、紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68は上記のように構成することに限られるものではなく、単数の紫外線ランプにより構成してもよい。
また、単数の紫外線ランプにより紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68を構成する場合には、各実施の形態の各実施例および当該各実施例の変形例のうち紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68を備えた構成の変形例において、紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68が配置される領域内の所望の領域に配置すればよく、紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68の紫外線照射領域よりも狭い領域を照射するようにしてもよい。
(5−2)上記した各実施の形態における各実施例および当該各実施例の変形例においては、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷領域の前面にクリアーインクを印刷する際に本発明を適用する場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではないことは勿論であり、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷領域の一部のみにクリアーインクを印刷する場合や、プロセスカラーインクやホワイトインクによる印刷を行わずに記録紙上にクリアーインクを直接印刷する場合に、本発明を適用してもよい。
(5−3)上記した各実施の形態における各実施例および当該各実施例の変形例においては、クリアーインクを印刷する際に本発明を適用する場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではないことは勿論であり、プロセスカラーインクやホワイトインクあるいは銀色などの色インクを印刷する場合に、本発明を適用してもよい。
(5−4)上記した各実施の形態における各実施例および当該実施例の変形例においては、光照射手段として記録紙上に紫外線を照射する紫外線ランプや紫外線ランプユニットなどの紫外線照射手段により照射された紫外線によって、硬化あるいは増粘する性質を有するUVインクを用いる場合に本発明を適用することについて説明した。
しかしながら、これに限られるものではないことは勿論であり、紫外線とは異なる放射線の可視光や電子線あるいはその他の光を照射する光照射手段を用い、当該照射手段から記録紙上に照射される光によって硬化あるいは増粘する性質を有する各種インクを用いる場合に、本発明を適用してもよい。
(5−5)上記した各実施の形態における各実施例および当該実施例の変形例のうち紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68を備えた構成の変形例においては、紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68の紫外線照射領域の副走査方向におけるそれぞれの長さは、プロセスインクヘッドユニット103a(青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103ad)、クリアーインクヘッドユニット103bならびにホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれの下面におけるインクジェットノズルが存在する副走査方向におけるそれぞれの長さと長さLで一致している場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではないことは勿論である。即ち、紫外線ランプユニット2、10、20、26、40、54、68の紫外線照射領域の副走査方向におけるそれぞれの長さとしては、最低限、プロセスインクヘッドユニット103a(青色インクヘッドユニット103aa、赤色インクヘッドユニット103ab、黄色インクヘッドユニット103ac、黒色インクヘッドユニット103ad)、クリアーインクヘッドユニット103bならびにホワイトインクヘッドユニット103cのそれぞれの下面におけるインクジェットノズルが存在する副走査方向におけるそれぞれの長さが必要ではあるが、それ以上の長さであってもよい。
(5−6)上記した各実施の形態における各実施例および当該実施例の変形例において、各インクヘッド(インクヘッドユニット)や紫外線ランプ(紫外線ランプユニット)の配列がスキャン方向において入れ替わっても、当該入れ替えに応じてスキャン方向を変えることにより、本発明を適用できるものである。
(5−7)前記実施形態のいくつかの実施例(例えば図5参照)においては、印刷開始位置から記録紙を搬送方向に搬送しながらプロセスカラーやホワイトインクによる印刷を行った後、記録紙を上記印刷開始位置へ引き戻しながらクリアーインクによる印刷を行う。つまり、記録紙を所定の搬送方向に搬送するときと、その搬送方向と逆方向に搬送するときとの両方において、印刷を行う。しかし、搬送方向および逆方向のいずれか一方のときにのみ印刷を行い、他方のときには印刷を行わないようにしてもよい。その場合、上記他方のときに、上記一方のときに吐出されたインクをヒータ等の加熱手段またはブロア等の送風手段(いずれも図示せず)によって乾燥させるようにしてもよい。
(5−8)上記した実施の形態ならびに上記した(5−1)乃至(5−7)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
(その他の発明)
本明細書に開示される一発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録紙に印刷された印刷結果について光沢感が得られるようにしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける光照射方法を提供しようとするものである。
また、本明細書に開示される一発明の目的とするところは、光沢感のある印刷を行う際に、印刷時間の短縮化を図ることを可能にしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける光照射方法を提供しようとするものである。
さらに、本明細書に開示される一発明の目的とするところは、光沢感のある印刷を行う際に、記録紙上に吐出されたインクに塵埃などの異物が付着する恐れがないようにしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける光照射方法を提供しようとするものである。
さらにまた、本明細書に開示される一発明の目的とするところは、光沢感のある印刷を行う際に、幅方向たる主走査方向に長い幅広の記録紙を搬送する際に不具合を生じることがないようにしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける光照射方法を提供しようとするものである。
また、本明細書に開示される一発明の目的とするところは、光沢感のある印刷を行う際に、副走査方向に長い長尺の印刷を行うことを可能にしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける光照射方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、第1の発明は、インクジェット方式によりインクヘッドより媒体上に吐出したインクに対して光照射手段により所定の光を照射することにより、当該インクを硬化させるインクジェットプリンタにおける光照射方法において、所定の搬送方向に媒体を移動させながら第1の種類のインクを吐出する第1の種類のインクヘッドより上記媒体上に上記第1の種類のインクを吐出して上記媒体上に印刷した後に、上記媒体を上記第1の種類のインクによる印刷の印刷開始位置まで引き戻し、上記印刷開始位置から上記所定の搬送方向に上記媒体を移動させながら、第2の種類のインクを吐出する第2の種類のインクヘッドより上記媒体上に上記第2の種類のインクを吐出するとともに、上記インクヘッドに対して上記媒体の搬送方向側に突出して配設された所定の光を照射する光照射手段により上記媒体上に吐出された上記第2の種類のインクに対して上記所定の光を照射するようにしたものである。
また、第2の発明は、インクジェット方式によりインクヘッドより媒体上に吐出したインクに対して光照射手段により所定の光を照射することにより、当該インクを硬化させるインクジェットプリンタにおける光照射方法において、所定の搬送方向に媒体を移動させながら第1の種類のインクを吐出する第1の種類のインクヘッドより上記媒体上に上記第1の種類のインクを吐出して上記媒体上への印刷を終了した後に、上記印刷の終了位置から上記印刷の開始位置へ向けて上記所定の搬送方向とは逆方向に上記媒体を移動させながら、第2の種類のインクを吐出する第2の種類のインクヘッドより上記媒体上に上記第2の種類のインクを吐出するとともに、上記インクヘッドに対して上記媒体の上記所定の搬送方向とは逆方向側に突出して配置された所定の光を照射する光照射手段により上記媒体上に吐出された上記第2の種類のインクに対して上記所定の光を照射するようにしたものである。
また、第3の発明は、インクジェット方式によりインクヘッドより媒体上に吐出したインクに対して光照射手段により所定の光を照射することにより、当該インクを硬化させるインクジェットプリンタにおける光照射方法において、所定の搬送方向に媒体を移動させながら第1の種類のインクを吐出する第1の種類のインクヘッドより上記媒体上に上記第1の種類のインクを吐出して上記媒体上に印刷するとともに、第2の種類のインクを吐出する第2の種類のインクヘッドより上記媒体上に上記第2の種類のインクを吐出し、上記インクヘッドに対して上記媒体の搬送方向側に突出して配設された所定の光を照射する光照射手段により上記媒体上に吐出された上記第2の種類のインクに対して上記所定の光を照射するようにしたものである。
また、第4の発明は、主走査方向に移動自在に設けられたキャリッジと、上記キャリッジに搭載されて、上記主走査方向と直交する副走査方向に搬送される媒体上に透明インクを吐出するインクヘッドと、上記媒体上に吐した透明インクに対して光を照射するとともに、上記インクヘッドに対して上記副走査方向に偏位して、上記キャリッジに搭載された光照射手段とを有するようにしたものである。
また、第5の発明は、第4の発明において、上記インクヘッドを、主走査方向に搬送させながら上記媒体上に透明インクを吐出可能に構成する一方、上記光照射手段を、上記インクヘッドに対して媒体の搬送方向前方に配置したものである。
上記発明は、以上説明したように構成されているので、記録紙に印刷された印刷結果について光沢感が得られるという優れた効果を奏する。
また、上記発明は、以上説明したように構成されているので、光沢感のある印刷を行う際に、印刷時間の短縮化が図ることができるという優れた効果を奏する。
さらに、上記は、以上説明したように構成されているので、光沢感のある印刷を行う際に、記録紙上に吐出されたインクに塵埃などの異物が付着する恐れがないという優れた効果を奏する。
さらにまた、上記明は、以上説明したように構成されているので、光沢感のある印刷を行う際に、幅方向たる主走査方向に長い幅広の記録紙を搬送することが可能になるという優れた効果を奏する。
また、上記発明は、以上説明したように構成されているので、光沢感のある印刷を行う際に、副走査方向に長い長尺の印刷を行うことができるようになるという優れた効果を奏する。