JP2008143123A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源として複数の半導体発光素子を用い、電源の出力側の電圧を低電圧に抑えることが可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置1は、記録媒体Sに光硬化型インクを吐出する記録ヘッド10と、半導体発光素子で構成され光硬化型インクに光を照射する複数の光源12a、12bと、交流電力を受電し所定の電圧の直流電力に変換する定電圧電源14と、定電圧電源から供給される直流電力を所定の電流値の直流電力に変換して光源に供給する定電流回路15a、15bと、定電流回路から供給する直流電力の電流値を制御する制御部16とを備え、複数の光源は直列に接続されており、定電流回路は、複数の光源の個数、または複数の光源を所定個数の光源からなる複数のブロックに分割されたブロック11a、11bの数に応じて複数備えられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、光硬化型インクに光照射して記録媒体上で硬化、定着させるインクジェット記録装置に関する。
紙や布帛等の通常の記録媒体のみならず、樹脂フィルム等のインク吸収性の乏しい記録媒体に対しても画像を記録することができる画像記録装置として、記録ヘッドの一端面に設けられたノズルからインクを吐出して記録媒体上に着弾させるインクジェット記録装置が開発され、現在、その技術は種々の技術分野で応用されている。中でも、記録媒体上に着弾したインクに対して紫外線等の光を照射して硬化させて定着させる光硬化型のインクジェット記録装置は、高精細な画像を簡易に得ることができる記録装置として盛んに開発が進められている。
このような光硬化型のインクジェット記録装置では、インクの扱い易さや良好な記録品質が得られることなどから、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型のインクが用いられることが多く、また、紫外線硬化型インクに紫外線を照射するための光源としては高圧水銀灯や低圧水銀灯等が用いられていた。
しかし、高圧水銀灯や低圧水銀灯には通常100[V]以上の高電圧の交流電力の印加が必要であり、作業者がジャム(紙詰まり)処理等で装置内に手などを入れた際に高電圧の電源や回路に触れて感電する危険性があった。
近年、光源の寿命が長く、瞬時に点灯する等の利点を有する光源として、半導体発光素子、特に紫外線発光ダイオード(UVLED:UV Light Emitting Diode)が注目されており、それを紫外線光源として用いたインクジェット記録装置が種々開発されている(例えば特許文献1〜7等参照)。
半導体発光素子は、通常、それに流す電流値に応じて照度を調整することができるという利点があり、しかも、低電圧の直流電力で発光するため、高圧水銀灯や低圧水銀灯等が有していた前記の問題を解決するものとして期待されている。
特開2004−181943号公報 特開2004−237588号公報 特開2005−104108号公報 特開2005−144679号公報 特開2005−254560号公報 特開2006−27235号公報 特開2006−27236号公報
ところで、半導体発光素子の照度を電流値を変化させて調整できることから、複数の半導体発光素子の照度を効率良く調整するために、複数の半導体発光素子を直列に接続して電流値を変化させ、接続された複数の半導体発光素子の照度を同時に調整することがしばしば行われる。そして、記録媒体に着弾した光硬化型インクを的確に硬化させるために、多数の半導体発光素子が設けられる。
そのため、個々の半導体発光素子に印加すべき直流電力の電圧は低くても、多数の半導体発光素子を直列に接続するため結局のところ高電圧となってしまい、従来の高圧水銀灯や低圧水銀灯等の場合と同様に感電等の問題が必ずしも解消されなかった。
そこで、本発明は、光源として複数の半導体発光素子を用い、電源の出力側の電圧を低電圧に抑えることが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。また、同時に、半導体発光素子を効率良く発光させ、電源回路のコスト低減を図ることが可能なインクジェット記録装置を提供することをも目的とする。
前記の問題を解決するために、請求項1に記載のインクジェット記録装置は、
記録媒体に光硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、
半導体発光素子で構成され、前記記録ヘッドから記録媒体に吐出された光硬化型インクに光を照射する複数の光源と、
交流電力を受電し、所定の電圧の直流電力に変換する定電圧電源と、
前記定電圧電源から供給される直流電力を所定の電流値の直流電力に変換して前記光源に供給する定電流回路と、
前記定電流回路から供給する直流電力の前記電流値を制御する制御部と
を備え、
前記複数の光源は、直列に接続されており、
前記定電流回路は、前記複数の光源の個数、または前記複数の光源を所定個数の光源からなる複数のブロックに分割した場合の前記ブロックの数に応じて複数備えられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、直列に接続された複数の光源の個数または前記複数の光源を所定個数の光源からなる複数のブロックに分割した場合の前記ブロックの数に応じて複数備えられた定電流回路から、制御部の制御信号に従って所定の電流値の直流電力がそれぞれ光源に供給され、それにより光源が点灯して記録媒体上の光硬化型インクに光が照射される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記定電流回路に接続された前記複数の光源または前記ブロックに属する所定個数の光源は、その一部にその部分の電圧を前記半導体発光素子を発光させるために必要な電圧より低下させるための短絡回路が設けられており、前記短絡回路は、前記制御部により制御されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、制御部の制御信号に基づいて短絡回路が駆動されると、複数の光源のうち点灯する必要のない光源が消灯される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記定電圧電源は、その出力側の電圧が60[V]以下とされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、定電圧電源から60[V]以下の電圧の直流電力が装置に供給される。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記定電流回路は、その出力側の電圧が60[V]以下とされていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、定電流回路は60[V]以下の電圧の直流電力が光源に供給される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記定電流回路は、前記制御部の制御に従って少なくとも2つ以上の電流値の直流電力を供給可能とされていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、定電流回路からは、制御部の制御に従って複数の離散的な電流値または連続的な値をとる電流値の直流電力が光源に供給される。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記半導体発光素子は紫外線発光ダイオードであり、前記各光源はそれぞれ1つの紫外線発光ダイオードで構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、個々の光源がそれぞれ1つの紫外線発光ダイオードで構成された光源から記録媒体上に着弾したインクに対して紫外線が照射され、インクが記録媒体上で硬化し、記録媒体に定着する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記半導体発光素子は紫外線発光ダイオードであり、前記各光源はそれぞれ複数の紫外線発光ダイオードで構成された1つのチップであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、個々の光源がそれぞれ複数の紫外線発光ダイオードで構成されたチップである光源から記録媒体上に着弾したインクに対して紫外線が照射され、インクが記録媒体上で硬化し、記録媒体に定着する。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記定電流回路は、紫外線発光ダイオードである半導体発光素子で構成された複数の光源が配設された光照射装置ごとに備えられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、光照射装置ごとに備えられた定電流回路から、制御部の制御信号に従って所定の電流値の直流電力がそれぞれ光照射装置内の光源に供給され、それにより光源が点灯して記録媒体上の光硬化型インクに光が照射される。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記定電流回路は、紫外線発光ダイオードである半導体発光素子で構成された複数の光源が配設された光照射装置内の所定個数の光源からなる各ブロックごとに備えられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、光照射装置内の各ブロックごとに備えられた定電流回路から、制御部の制御信号に従って所定の電流値の直流電力がそれぞれブロック内の光源に供給され、それにより光源が点灯して記録媒体上の光硬化型インクに光が照射される。
請求項1に記載の発明によれば、光源として半導体発光素子を用いることで光源に供給する直流電力の低電圧化を図ることが可能となるとともに、複数の半導体発光素子を用いる場合でも、直列に接続された光源の個数や所定個数の光源からなる光源のブロックの数に応じて定電流回路を設けることで、個々の定電流回路から供給される直流電力を低い電圧に抑えることが可能となる。
そのため、定電流回路を含む電源から装置に供給される電力の電圧が低く抑えられるから、例えばジャム処理等で作業者が装置内に手などを入れた場合にも感電する危険性がなくなり或いはその危険性が低減され、インクジェット記録装置を安全なものとすることが可能となる。
また、光源を各光源や所定個数の光源からなる光源のブロックに分割することで、各光源や光源のブロックに供給する電力をそれぞれ例えば60[V]以下に抑えることが可能となるため、各光源に対する定電流回路等をそれぞれ低容量化することが可能となり、電源回路のコスト低減を図ることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、例えばシリアルヘッド方式のインクジェット記録装置ではその記録ジョブでは使用しない記録ヘッドに対応する光源部分や、ラインヘッド方式のインクジェット記録装置では記録媒体の幅が狭く使用されない光源部分に接続された短絡回路を駆動させて短絡を生じさせ、点灯する必要のない光源を適切に消灯させることが可能となる。そのため、半導体発光素子を効率良く発光させることが可能となり、感電を防止し、無駄な電力消費を防止して、しかも電源回路のコスト低減を図ることが可能となるという前記請求項1に記載の発明の効果がさらに効果的に発揮される。
請求項3および請求項4に記載の発明によれば、定電圧電源や定電流回路からIEC規格で安全特別低電圧(SELV:safety extra low voltage)とされる60[V]以下の電圧の直流電力が装置や光源に供給されるため、作業者に対する安全性をより確実なものとすることが可能となり、前記各発明の効果がより適切に発揮される。
請求項5に記載の発明によれば、定電流回路から複数の離散的な電流値や連続的な電流値の直流電力が光源に供給されるため、インクの種類等にあわせて光源から照射される光の照度を適切に調整することが可能となるとともに、定電流回路から光源に供給される直流電力の電圧を適切な値に抑えることが可能となる。また、不必要に強い光を発光させる必要がなくなるため電力消費を適切な範囲に抑えることが可能となり、前記各発明の効果がより適切に発揮される。
請求項6、7に記載の発明によれば、光源を構成する半導体発光素子として紫外線発光ダイオードや複数の紫外線発光ダイオードで構成されたチップを用いることで、それらの発光量や記録媒体上での照度をそれらに流す電流値を変化させることで容易に変化させることが可能となるとともに、インクの種類等にあわせて光源から照射される光の照度を適切に調整して、定電流回路から光源に供給される直流電力の電圧を適切な値に抑えることが可能となり、不必要に強い光を発光させる必要がなくなるため電力消費を適切な範囲に抑えることが可能となるため、前記各発明の効果がより適切に発揮される。
請求項8、9に記載の発明によれば、光照射装置ごと、或いは光照射装置内の各ブロックごとに備えられた定電流回路から、光照射装置やその内部のブロックに直流電流が供給される。そのため、前記各発明の効果が適切に発揮されるとともに、その点灯、消灯等の制御を的確かつ効率良く行い、しかも容易に制御構成を組み立てることが可能となり、前記各発明の効果がより的確かつ効果的に発揮される。
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
本発明に係るインクジェット記録装置の第1の実施形態では、インクジェット記録装置がシリアルヘッド方式の装置である場合について説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、図1に示すように、支持台2に支持されたプリンタ本体3を備えている。プリンタ本体3には、記録用紙等の記録媒体Sを非記録面側から支持する平板状のプラテン4が略水平に配設されている。プラテン4の図中矢印Yで示される副走査方向上流側および下流側には、記録媒体Sを副走査方向Yに搬送する図示しない搬送ローラと従動ローラがそれぞれ配設されている。
搬送ローラは図示しない搬送モータにより所定量ずつ間欠的に回転駆動されるようになっており、この搬送ローラの回転により記録媒体Sが移動と停止とを繰り返しながら間欠的に副走査方向Yに搬送されるようになっている。なお、例えば搬送ローラおよび従動ローラの間に例えば図示しない無端の搬送ベルトを掛け渡して、プラテン4の上面側では記録媒体Sを搬送ベルトに載置した状態で搬送するように構成することも可能である。
プラテン4の上方には、棒状のガイドレール5が設けられており、このガイドレール5には、略筐形のキャリッジ6が支持されている。このキャリッジ6は、図示しない駆動機構によってガイドレール5に沿って図中矢印X示される主走査方向に往復移動するようになっている。
プラテン4の主走査方向Xの一端側には、後述する記録ヘッド10から吐出される各色インクを貯蔵するインクタンク7が格納されており、インクタンク7からフレキシブルチューブ8を介して記録ヘッド10にインクが供給されるようになっている。また、プラテン4の主走査方向Xの他端側には、記録ヘッド10をクリーニングするためのメンテナンスユニット9が設けられている。
キャリッジ6には、図2のブロック図に示すように、複数の記録ヘッド10が主走査方向Xに並設されるように搭載されており、各記録ヘッド10は、ガイドレール5に沿ったキャリッジ6の主走査方向Xの往復移動にあわせて記録媒体Sの上方を走査するようになっている。なお、キャリッジ6における記録ヘッド10等の構成を図2に示した構成以外の構成とすることも可能である。
各記録ヘッド10の下面すなわち記録媒体Sに対向する面には、複数のノズルNがそれぞれ設けられている。また、記録ヘッド10には、各ノズルNに対応して図示しない圧電素子が配設されており、圧電素子が印加される波形に応じて電歪効果により変形し、ノズルNの背後に形成されたインク室の内部を加圧することで各ノズルNからそれぞれインクを吐出するように構成されている。
本実施形態で用いられる圧電素子は、印加される波形に応じて変形度を調整することができるものであり、印加する波形を変化させることによりノズルNから吐出されるインクの吐出量、すなわち1ドットあたりの液適量を変化させることができるようになっている。
なお、圧電素子の代わりに、例えば発熱素子を用いることも可能であり、この場合、発熱素子に印加する波形を変化させることで、発熱素子の加熱によりインク中で発生、成長する気泡の成長度を変化させてノズルから吐出されるインクの吐出量を変化させることができる。また、記録ヘッドとしていわゆるマルチドロップ方式の記録ヘッドを用い、ノズルから吐出されるインクのドロップ数を変更することで、ノズルから吐出されるインクの吐出量を変化させるように構成することも可能である。
本実施形態では、キャリッジ6の1段目には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを吐出する記録ヘッド10Y〜10Kが配設されている。各インクはそれらを貯留する各インクタンク7から対応する記録ヘッド10にそれぞれ供給されるようになっており、1本の記録ヘッド10に属する各ノズルNからは同色のインクがそれぞれ吐出されるようになっている。
また、本実施形態では、キャリッジ6の2段目には、非プロセスカラーインクであるホワイトインクやクリアインクを吐出する記録ヘッド10W、10CLおよびオレンジやバイオレット等の特色インク等を吐出する記録ヘッド10S1、10S2が配設されており、1段目の記録ヘッド10と同様に各記録ヘッド10W〜10S2から同色のインクがそれぞれ吐出されるようになっている。
本実施形態で用いられるインクは、光の照射を受けると硬化する光硬化型インクであり、特に紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクが好ましく用いられる。インクの主成分としては、公知の化合物を含む重合性化合物と、光開始剤と、色材とが少なくとも含まれる。色材としては耐候性等の観点から顔料が好ましく用いられる。なお、インクの組成によっては光開始剤が用いられない場合もある。
また、紫外線硬化型インクは、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとが好ましく用いられ、また、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを用いることも可能である。なお、カチオン重合系インクであれば、酸素による重合反応の阻害作用が少なくまたは阻害作用が無く、機能性、汎用性に優れる。具体的には、本実施形態に用いられるカチオン重合系インクは、例えば、オキセタン化合物、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、顔料とを少なくとも含む混合物であり、紫外線の照射により硬化する性質を具備している。
キャリッジ6の主走査方向Xの両端部にはそれぞれ光照射装置11a、11bが設けられており、各光照射装置11a、11bの内部には記録媒体Sに吐出された光硬化型インクに光を照射する所定個数の光源12a、12bが配設されている。光源12a、12bはそれぞれ半導体発光素子で構成され、前述したように本実施形態では光硬化型インクとして紫外線硬化型インクが用いられることから、半導体発光素子として紫外線発光ダイオード(UVLED)が用いられている。
本実施形態では、各光照射装置11a、11bに配設される所定個数の光源12a、12bはそれぞれ1つのブロックを構成しており、すなわち光照射装置11aに属する所定個数の光源12aが1つのブロックを構成し、光照射装置11bに属する所定個数の光源12bがもう1つのブロックを構成しており、各ブロックの光源12a、12bはそれぞれ直列に接続されている。
光照射装置11a、11bはそれぞれ具体的には例えば図3に示すような構成になっており、図3に示した光照射装置11の例では、紫外線が外部に漏れないように遮蔽するカバー部材17が設けられ、カバー部材17の開口部の内側に光源12である紫外線発光ダイオードが副走査方向Yに沿って列状に配列されている。また、カバー部材17の開口部と反対の面には、光源から発生する熱を放熱するためのヒートシンク18が設けられており、ヒートシンク18のカバー部材17と接している側と反対側には、ヒートシンク18によって放射された熱を外部に強制的に放出するための冷却ファン19が設けられている。
図3の光照射装置11の場合、例えば、光照射装置11の全光源12を1つのブロックとして構成してもよく、また、副走査方向Yに沿う光源12の列ごとにそれぞれをブロックとして構成することも可能である。なお、図3では、個々の光源12がそれぞれ1つの紫外線発光ダイオードで構成されている例を示したが、これに限定されず、個々の光源12を、例えば図4に示すような複数の紫外線発光ダイオード121で構成されたLEDチップとして構成することも可能である。
本実施形態では、1つのブロックとされた複数の光源のうち、キャリッジ2段目の記録ヘッド10W〜10S2から吐出されたインクに光を照射する光源部分には、その光源部分に印加される電圧を、半導体発光素子を発光させるために必要な電圧より低下させるための短絡回路13a、13bがそれぞれ設けられている。
インクジェット記録装置1には、図2のブロック図に示すように、交流電源Vから交流電力を受電し、所定の電圧の直流電力に変換する定電圧電源14が設けられている。本実施形態では、定電圧電源14は、60[V]以下の所定の電圧の直流電力を出力するようになっている。定電圧電源14には、前記光源のブロックの数すなわち本実施形態では光照射装置11a、11bの数にあわせて2つの定電流回路15a、15bがそれぞれ独立に接続されている。
定電流回路15a、15bは、それぞれ定電圧電源14から供給される直流電力を後述する制御部16の制御信号に従って所定の電流値の直流電力に変換して各光照射装置11a、11bの光源12a、12bに供給するようになっている。ただし、本実施形態では、前記定電圧電源14の場合と同様に、定電流回路15a、15bから出力される直流電力の電圧が60[V]を超えないように構成されている。
定電流回路15a、15bには、制御部16が接続されている。制御部16は、定電流回路15a、15bにそれぞれ制御信号を印加して定電流回路15a、15bから光源12a、12bに供給される直流電力の電流値を制御するようになっている。
本実施形態では、制御部16は、定電流回路15a、15bから少なくとも2つ以上の電流値の直流電力を光源12a、12bに供給させるようになっており、必要に応じて電流値を変化させて光源12a、12bから照射される光の照度を変化させるようになっている。
なお、制御部16は、定電流回路15a、15bから光源12a、12bに供給させる直流電力の電流値を例えば0[A]として点灯させる必要のない光源12a、12bを消灯させたり、定電圧電源14に制御信号を印加して所定の電圧の直流電力の出力を停止するなどして光源12a、12bを消灯させることも可能であり、必要に応じて適宜光源の点灯、消灯を制御するようになっている。
制御部16には、前述した短絡回路13a、13bが接続されている。記録ジョブにおいてキャリッジ2段目の記録ヘッド10W〜10S2からホワイトインクやクリアクリアインク、特色インクが吐出されず、光照射装置11a、11bの記録ヘッド10W〜10S2から吐出されたインクに光を照射する光源部分を点灯させる必要がない場合には、制御部16は、短絡回路13a、13bに所定の電圧を印加して短絡を生じさせることで、各光照射装置11a、11bに定電流回路15a、15bから直流電力が供給されてもその光源部分の光源12a、12bを点灯させないようになっている。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の作用について説明する。
画像記録時には、キャリッジ6は、プラテン4上で停止した記録媒体Sの上方を主走査方向Xに往復移動の往動作または復動作を行い、それにあわせて記録ヘッド10が記録媒体S上を走査して、ノズルから適宜インクが吐出される。続いて、キャリッジ6の動作に伴って光照射装置11a、11bが記録媒体S上に着弾したインクの上方に搬送され、光の照射を受けてインクが硬化し、記録媒体Sに記録ヘッド10のノズル列に相当する記録幅分の画像が記録される。
そして、記録ヘッド10が主走査方向Xの一方向に走査して記録を終えると、搬送ローラが回転して記録媒体Sをプラテン4上で副走査方向Yに所定量だけ搬送して停止させ、記録ヘッド10および光照射装置11a、11bが主走査方向Xの反対方向に走査して記録を行い、搬送ローラが再度記録媒体Sを副走査方向Yに所定量だけ搬送して停止させる。このようにして、記録ヘッド10の主走査方向Xの走査と搬送ローラによる記録媒体Sの副走査方向Yへの間欠搬送とが連動されて、記録媒体S上に所定の画像が記録される。
上記の光の照射の際、交流電源Vから交流電力を受電し、所定の電圧の直流電力に変換する定電圧電源14から所定の電圧の直流電力の供給を受けた定電流回路15a、15bから制御部16の制御信号に従って所定の電流値の直流電力が光照射装置11a、11bにそれぞれ供給されて、光照射装置11a、11bの光源12a、12bが点灯される。
その際、制御部16は、作業者からの入力指示または記録媒体Sの種類や搬送速度等の設定に従って定電流回路15a、15bに制御信号を印加して、光照射装置11a、11bから照射される光の照度が必要な照度となるように定電流回路15a、15bから出力される直流電力の電流値を調整する。
また、複数の光源12a、12bが直列に接続されているため、光源12a、12bが多いと所定の電流値を供給する定電流回路15a、15bから出力される直流電力の電圧が60[V]を超えてしまう場合があり得る。そのような場合には、本実施形態ではそれぞれ1つのブロックとされている光源12a、12bをさらに複数のブロックに分割し、定電流回路を増設して1つのブロックに1つの定電流回路から直流電力を供給するように構成すれば、各定電流回路から出力される直流電力の電圧が60[V]を超えないようにすることができる。
また、ホワイトインクやクリアクリアインク、特色インクを使用しない記録ジョブにおいて、制御部16から各短絡回路13a、13bに所定の電圧を印加して短絡を生じさせてキャリッジ2段目の記録ヘッド10W〜10S2に対応する光照射装置11a、11bの光源部分を点灯させないようにする。このように制御することで、光の照射が不要な光源部分の光源12a、12bを消灯させて光を無駄に照射しないようにすることが可能となる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1によれば、光源として半導体発光素子を用いることで光源に供給する直流電力の低電圧化を図ることができ、複数の半導体発光素子を用いる場合でも、光源の個数や所定個数の光源からなる光源のブロックの数に応じて定電流回路を設けることで、個々の定電流回路から出力される直流電力を低い電圧に抑えることが可能となる。
そのため、定電流回路を含む電源から装置に供給される電力の電圧が低く抑えられるから、例えばジャム処理等で作業者が装置内に手などを入れた場合にも感電する危険性がなくなり或いはその危険性が低減され、インクジェット記録装置を安全なものとすることが可能となる。
また、プロセスカラー以外のインクを使用しないような場合には、短絡回路を駆動させて光照射装置内で短絡を生じさせ、点灯する必要のない光源を適切に消灯させることができるため、半導体発光素子を効率良く発光させることが可能となるとともに、無駄な電力消費が防止される。
さらに、光源を各光源や所定個数の光源からなる光源のブロックに分割することで、各光源や光源のブロックに供給する電力をそれぞれ60[V]以下に抑えることが可能となるので、前記のように作業者が感電する危険性が低減されると同時に、各光源に対する定電流回路等をそれぞれ低容量化することが可能となり、電源回路のコスト低減を図ることが可能となる。
なお、本実施形態および第2の実施形態において、光源に供給する直流電力の電流値を一定の範囲で連続的に変化させるように構成することも可能であり、また、電流値が離散的な値をとるように変化させるように構成することも可能である。また、通常、各定電流回路から各光照射装置に対して同一の電流値が出力されるように制御されるが、制御部の制御により各定電流回路からそれぞれ異なる電流値を出力するように構成することも可能である。
[第2の実施の形態]
第2の実施形態では、インクジェット記録装置がラインヘッド方式の装置である場合について説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置20では、図5に示すように、略水平に配設される平板状のプラテン21上に非記録面側から支持された記録媒体Sの上方に、複数の記録ヘッド22が図中矢印Zで示される記録媒体Sの搬送方向に直交する方向に並設されている。
本実施形態では、図5に示すように、例えばイエロー(Y)等の単色のインクを吐出する記録ヘッド22が3つのユニット22Ya、22Yb、22Ycに分割され、各ユニット22Ya、22Yb、22Ycが搬送方向Zにずらされた千鳥状に配置されている。なお、図5にはイエロー(Y)のインクを吐出する記録ヘッド22およびそれに対応する光照射装置23a〜23cのみが記載されているが、マゼンタ(M)等の他のプロセスカラーのインクやホワイトインク等の非プロセスカラーのインクを吐出する記録ヘッドおよびそれに対応する光照射装置がさらに搬送方向Zに並設されている。
各記録ヘッド22の下面に複数のノズルNが形成されていることや、記録ヘッド22に圧電素子が配設されていること等は、前記第1の実施形態の記録ヘッド10の場合と同様である。また、用いられるインクの組成等も前記第1の実施形態の場合と同様である。
記録ヘッド22の搬送方向Zの下流側には、各記録ヘッドのユニット22Ya、22Yb、22Ycにそれぞれ対応する光照射装置23a、23b、23cが記録ヘッドユニット22Ya、22Yb、22Ycから所定の間隔をおいて配設されており、各光照射装置23a、23b、23cの内部には記録媒体Sに吐出された光硬化型インクに光を照射する所定個数の光源24a、24b、24cが配設されている。
光源24a、24b、24cはそれぞれ半導体発光素子、特に紫外線発光ダイオードで構成されており、各光照射装置23a、23b、23cに配設される所定個数の光源24a、24b、24cはそれぞれブロックを構成している。光照射装置に配設される光源を1つまたは複数のLEDチップ等で構成することも可能である。
また、本実施形態では、各ブロックの光源24a、24b、24cはそれぞれ直列に接続されている。また、1つのブロックとされた複数の光源のうち、図中Aで示される基準位置から遠い側の光源部分には、その光源部分に印加される電圧を、半導体発光素子を発光させるために必要な電圧より低下させるための短絡回路25a、25b、25cがそれぞれ設けられている。
インクジェット記録装置1に、交流電源Vから交流電力を受電し、所定の電圧の直流電力に変換する定電圧電源26が設けられており、定電圧電源26は60[V]以下の所定の電圧の直流電力を出力するようになっている。また、定電圧電源26には、前記光源のブロックの数にあわせて3つの定電流回路27a、27b、27cがそれぞれ独立に接続されている。
定電流回路27a、27b、27cはそれぞれ定電圧電源26から供給される直流電力を後述する制御部28の制御信号に従って所定の電流値の直流電力に変換して各光照射装置23a、23b、23cの光源24a、24b、24cに供給するようになっている。また、本実施形態においても、前記定電圧電源26の場合と同様に、定電流回路27a、27b、27cから出力される直流電力の電圧が60[V]を超えないように構成されている。
定電流回路27a、27b、27cには、制御部28が接続されており、制御部28は、定電流回路27a、27b、27cにそれぞれ制御信号を印加して定電流回路27a、27b、27cから光源24a、24b、24cに供給される直流電力の電流値を制御するようになっている。
本実施形態においても、制御部28は、定電流回路27a、27b、27cから少なくとも2つ以上の電流値の直流電力を光源24a、24b、24cに供給させて光源24a、24b、24cから照射される光の照度を変化させるようになっている。なお、制御部28が、定電流回路27a、27b、27cから光源24a、24b、24cに供給させる直流電力の電流値を例えば0[A]としたり、定電圧電源26からの所定の電圧の直流電力の出力を停止するなどして、必要に応じて光源24a、24b、24cの点灯、消灯を適宜制御するようになっていることは前記第1の実施形態の場合と同様である。
また、制御部28には、短絡回路25a、25b、25cが接続されており、制御部28は、必要に応じて各光照射装置23a、23b、23cの基準位置Aから遠い側の光源部分の光源24a、24b、24cを点灯させないようになっている。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置20の作用について説明する。
画像記録時には、記録媒体Sは、記録ヘッド22の下方を連続的に搬送方向Zに搬送される。そして、記録ヘッド22から吐出され記録媒体S上に着弾したインクが記録媒体Sの搬送に伴って光照射装置23a、23b、23cの下方に移動し、光照射装置23a、23b、23cの光源24a、24b、24cからの光の照射を受けてインクが硬化し、記録媒体Sに定着して記録媒体S上に所定の画像が記録される。
上記の光の照射の際、交流電源Vから交流電力を受電し、所定の電圧の直流電力に変換する定電圧電源26から所定の電圧の直流電力の供給を受けた定電流回路27a、27b、27cから制御部28の制御信号に従って所定の電流値の直流電力が光照射装置23a、23b、23cにそれぞれ供給されて、光照射装置23a、23b、23cの光源24a、24b、24cが点灯される。その際、制御部28は、作業者からの入力指示または記録媒体Sの種類や搬送速度等の設定に従って定電流回路27a、27b、27cに制御信号を印加して、光照射装置23a、23b、23cから照射される光の照度が必要な照度となるように定電流回路27a、27b、27cから出力される直流電力の電流値を調整する。
また、光源24a、24b、24cの数が多く定電流回路27a、27b、27cから出力される直流電力の電圧が60[V]を超えてしまう場合には、それぞれ1つのブロックとされている光源24a、24b、24cをさらに複数のブロックに分割し、定電流回路を増設して、各定電流回路から出力される直流電力の電圧が60[V]を超えないようにすることができる。
また、図5に示すように、通常、記録媒体Sはその端部が基準位置Aに位置するようにプラテン21上に配置される。そのため、記録媒体Sの大きさが例えば図中の記録媒体Sa、Sb、Scのように異なる場合、特に幅が狭い記録媒体Sa、Sbの場合には、基準位置Aから遠い記録ヘッドのユニット22Yb、22Ycの一部のノズルNからはインクが吐出されず、それに対応する光照射装置23b、23cの光源24b、24cをすべて点灯させる必要がない場合がある。
このような場合、制御部28は、例えば記録媒体Sが記録媒体Sbの大きさであることが入力されると、短絡回路25cに所定の電圧を印加して短絡を生じさせて光照射装置23cの短絡された光源部分を点灯させないようにする。また、制御部28は、例えば記録媒体Sが記録媒体Saの大きさであることが入力されると、定電流回路27cを制御して定電流回路27cから光照射装置23cへの直流電力の供給を停止して光照射装置23cの全光源24cを点灯させないようにし、短絡回路25bに所定の電圧を印加して短絡を生じさせて光照射装置23bの短絡された光源部分を点灯させないようにする。
このように制御することで、光の照射が不要な光照射装置や光照射装置の一定の光源部分を消灯させて光を無駄に照射しないようにすることが可能となる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置20によっても、光源として半導体発光素子を用いることで光源に供給する直流電力の低電圧化を図ることができ、複数の半導体発光素子を用いる場合でも、光源の個数や所定個数の光源からなる光源のブロックの数に応じて定電流回路を設けることで、個々の定電流回路から出力される直流電力を低い電圧に抑えることが可能となる。
そのため、定電流回路を含む電源から装置に供給される電力の電圧が低く抑えられるから、例えばジャム処理等で作業者が装置内に手などを入れた場合にも感電する危険性がなくなり或いはその危険性が低減され、インクジェット記録装置を安全なものとすることが可能となる。
また、記録媒体の大きさに応じて光照射装置の光源を消灯させ、また、短絡回路を駆動させて光照射装置内で短絡を生じさせ、点灯する必要のない光源を適切に消灯させることができるため、半導体発光素子を効率良く発光させることが可能となるとともに、無駄な電力消費が防止される。
さらに、光源を各光源や所定個数の光源からなる光源のブロックに分割することで、各光源や光源のブロックに供給する電力をそれぞれ60[V]以下に抑えることが可能となるので、前記のように作業者が感電する危険性が低減されると同時に、各光源に対する定電流回路等をそれぞれ低容量化することが可能となり、電源回路のコスト低減を図ることが可能となる。
ところで、第2の実施形態に係るラインヘッド方式のインクジェット記録装置20において、図6に示すように、光照射装置30が1本の長尺の装置として構成される場合も少なくない。
そのような場合には、光照射装置30の複数の光源を所定個数の光源からなる複数のブロックBa、Bb、Bcに分割し、各ブロックBa、Bb、Bcにそれぞれ定電流回路27a、27b、27cを接続し、また、各ブロックBa、Bb、Bcの光源31a、31b、31cのうち基準位置Aから遠い側の光源部分にそれぞれ短絡回路32a、32b、32cを設けて、各短絡回路32a、32b、32cを制御部28で制御するように構成することで、光照射装置が図5に示したように千鳥状に並設された場合とまったく同様の効果を得ることが可能となる。
なお、前記第2の実施形態および図6に示したその変形例においては、記録ヘッド22が3つのユニット22Ya、22Yb、22Ycに分割され、各ユニット22Ya、22Yb、22Ycが搬送方向Zにずらされ千鳥状に配置される場合について説明したが、本発明は、ユニットの数が3個の場合に限定されない。また、記録ヘッドが1本の長尺のヘッドとして構成される場合にも本発明が適用される。
また、前記各実施形態やその変形例において、定電圧電源や定電流回路から出力される電力の電圧が60[V]以下とされることが望ましいことは上述したとおりであるが、反対に、出力される電力の電圧を下げ過ぎると、装置に一定の電力を供給するために定電圧電源から定電流回路に出力される電力の電流値が高くなるため、配線経路での電力損失が上昇し、また、定電圧電源や定電流回路における電源回路の変換効率が低下してしまう。また、電流値が高くなるため配線を太くせざるを得なくなるが、その分回路や配線のコストが上昇してしまう。そのため、定電圧電源や定電流回路から出力される電力の電圧を下げる場合には20[V]程度を下限とすることが望ましい。
第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す外観斜視図である。 図1のインクジェット記録装置の制御構成を示すキャリッジ部分を含むブロック図である。 光照射装置の構成の一例を示す斜視図である。 複数の紫外線発光ダイオードで構成されたチップを示す斜視図である。 第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 図5のインクジェット記録装置の変形例の制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、20 インクジェット記録装置
10、22 記録ヘッド
11、11a、11b、23a〜23c 光照射装置
12、12a、12b、24a〜24c、31a〜31c 光源
13a、13b、25a〜25c、32a〜32c 短絡回路
14、26 定電圧電源
15a、15b、27a〜27c 定電流回路
16、28 制御部
Ba、Bb、Bc ブロック
S 記録媒体

Claims (9)

  1. 記録媒体に光硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、
    半導体発光素子で構成され、前記記録ヘッドから記録媒体に吐出された光硬化型インクに光を照射する複数の光源と、
    交流電力を受電し、所定の電圧の直流電力に変換する定電圧電源と、
    前記定電圧電源から供給される直流電力を所定の電流値の直流電力に変換して前記光源に供給する定電流回路と、
    前記定電流回路から供給する直流電力の前記電流値を制御する制御部と
    を備え、
    前記複数の光源は、直列に接続されており、
    前記定電流回路は、前記複数の光源の個数、または前記複数の光源を所定個数の光源からなる複数のブロックに分割した場合の前記ブロックの数に応じて複数備えられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記定電流回路に接続された前記複数の光源または前記ブロックに属する所定個数の光源は、その一部にその部分の電圧を前記半導体発光素子を発光させるために必要な電圧より低下させるための短絡回路が設けられており、
    前記短絡回路は、前記制御部により制御されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記定電圧電源は、その出力側の電圧が60[V]以下とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記定電流回路は、その出力側の電圧が60[V]以下とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記定電流回路は、前記制御部の制御に従って少なくとも2つ以上の電流値の直流電力を供給可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記半導体発光素子は紫外線発光ダイオードであり、前記各光源はそれぞれ1つの紫外線発光ダイオードで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記半導体発光素子は紫外線発光ダイオードであり、前記各光源はそれぞれ複数の紫外線発光ダイオードで構成された1つのチップであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記定電流回路は、紫外線発光ダイオードである半導体発光素子で構成された複数の光源が配設された光照射装置ごとに備えられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記定電流回路は、紫外線発光ダイオードである半導体発光素子で構成された複数の光源が配設された光照射装置内の所定個数の光源からなる各ブロックごとに備えられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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