JP5648790B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、流体圧を利用して減衰力を発生させる緩衝器に関するものである。
自動車等の車両のサスペンション装置に装着される緩衝器は、一般的に、流体が封入されたシリンダ内にピストンロッドが連結されたピストンを摺動可能に嵌装し、ピストンロッドのストロークに対して、シリンダ内のピストンの摺動によって生じる流体の流れをオリフィス、ディスクバルブ等からなる減衰力調整機構によって制御して減衰力を発生させる構造となっている。
また、例えば特許文献1に記載された油圧緩衝器では、減衰力発生機構であるメインディスクバルブの背部に背圧室(パイロット室)を形成し、流体の流れの一部を背圧室に導入し、背圧室の内圧をメインディスクバルブの閉弁方向に作用させ、パイロット弁によって背圧室の内圧を調整することにより、メインディスクバルブの開弁を制御するようにしている。これにより、減衰力特性の調整の自由度を高めることができる。
特開2006−10069号公報
上記特許文献1に記載された油圧緩衝器では、メインディスクバルブの背面に環状のオイルシール(弾性シール部材)を固着し、このオイルシールを有底円筒状のバルブ部材の円筒部内に摺動可能かつ気密的に嵌合することによって背圧室を形成している。このような構造では、メインディスクバルブの開閉を円滑にして安定した減衰力特性を得るためには、バルブ部材の円筒部とオイルシールとの摺動性及びシール性を高める必要がある。ここで、メインディスクバルブの内周部を軸方向にクランプして固定する構造を採用した場合(特許文献1の図4及び図10参照)、バルブ部材の円筒部とオイルシールとの摺動性及びシール性を高めるためには、オイルシール、メインディスクバルブ及びバルブ部材の同軸度を高める必要がある。
しかしながら、オイルシール、メインディスクバルブ及びバルブ部材の3つの部材の同軸度を高めるためには、各部材を高精度で寸法管理する必要があり、これは、生産性の低下及び製造コストの上昇の原因となるという問題がある。特に、低減衰力発生時に安定した減衰力特性を得るためには、摺動抵抗を極力小さくする必要があり、オイルシールとバルブ部材の円筒部との締め代を小さくしつつ、シール性を確保しなければならないので、高い寸法精度及び同軸度が要求されることになる。
本発明は、減衰力発生機構の各部の同軸度の要求を緩和しつつ、ディスクバルブの背面に設けられて背圧室を形成するための弾性シール部材の摺動性及びシール性を高めるようにした緩衝器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る緩衝器は、作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、該ピストンに連結され前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備え、前記減衰力発生機構は、環状のディスクバルブと、該ディスクバルブの背面に一体的に設けられた円環状の弾性シール部材と、前記弾性シール部材が摺動可能に嵌合する内周面を有し前記ディスクバルブの背面側に背圧室を形成する有底筒状のケース部材と、前記ディスクバルブ及び前記ケース部材の底部の中心に配置される外周が円形の軸部とを備え、前記ディスクバルブは、内周部が軸方向にクランプされて、外周部が開弁可能に前記ケース部材に対して固定され、前記ディスクバルブの内周部と前記軸部の外周との間に全周にわたって、クランプ時に前記ディスクバルブの中心と前記軸部の中心とのずれを許容するための隙間が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る緩衝器によれば、減衰力発生機構の各部の同軸度の要求を緩和しつつ、ディスクバルブの背面に設けられて背圧室を形成するための弾性シール部材の摺動性及びシール性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る緩衝器のピストン部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る緩衝器の縦断面図である。 図2に示す緩衝器の減衰力発生機構を拡大して示す縦断面図である。 図1に示す緩衝器のディスクバルブを拡大して示す縦断面図である。 図3に示す減衰力発生機構のディスクバルブを拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1及び図4を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る緩衝器1は、自動車等の車両の懸架装置に装着される筒型油圧緩衝器であって、作動流体として油液が封入されたシリンダ2(側壁の一部のみ図示する)内に、ピストン3が摺動可能に嵌装され、このピストン3によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン3には、ピストンロッド4の一端の軸部4Aがナット5によって連結されており、ピストンロッド4の他端側は、シリンダ2の上端部に装着されたロッドガイド(図示せず)およびオイルシール(図示せず)に挿通されて外部へ延出されている。シリンダ下室2Bは、適度な流通抵抗を有するベースバルブ(図示せず)を介して、リザーバ(図示せず)に接続されており、リザーバ内には、油液及びガスが封入されている。
ピストン3には、シリンダ上下室2A、2B間を連通させるための伸び側通路6及び縮み側通路7が設けられている。ピストン3のシリンダ下室2B側の端部には、伸び側通路6の油液の流動を制御して減衰力を発生させる伸び側減衰力発生機構8が設けられ、シリンダ上室2A側の端部には、縮み側通路7の油液流動を制御して減衰力を発生させる縮み側減衰力発生機構9が設けられている。
伸び側減衰力発生機構8について、図4を参照して説明する。
ピストン3のシリンダ下室2B側の端部には、有底筒状のケース部材であるバルブ部材10が取付けられている。バルブ部材10は、その底部の内側中央部に立設された円筒状の保持部11に、ピストンロッド4の基端部に形成された外周が円形の小径の軸部4Aが挿通されて、ナット5によって固定されている。ピストン3のシリンダ下室2B側の端面には、外周側に環状のシート部12が突出され、内周側に環状のクランプ部13が突出されており、シート部12とクランプ部13との間の環状空間に伸び側通路6が開口している。保持部11とクランプ部13との間に可撓性を有する環状のディスクバルブ14の内周部がクランプされ、ディスクバルブ14の外周部がシート部12に着座している。ディスクバルブ14の背面の外周部には、円環状の弾性シール部材15が一体的に設けられており、弾性シール部材15の外周部がバルブ部材10の円筒部の内周面10Aに、摺動可能かつ気密的に当接して、バルブ部材10の内部に背圧室16が形成されている。
ディスクバルブ14の内周部には、開口部17が設けられ、この開口部17に対向する部位に、複数の切欠18(オリフィス)を有する切欠ディスク部材19及びディスク部材20が積層されて、開口部17及び切欠18によって、伸び側通路6と背圧室16とを常時連通させる背圧室入口通路21が形成されている。そして、ディスクバルブ14は、撓んでシート部12からリフトすると、同時に、切欠ディスク部材19からもリフトすることになり、これにより、背圧室入口通路21の流路面積が増大する。切欠きディスク19及びディスク部材20は、ディスクバルブ14と共に、ピストン3のクランプ部13とバルブ部材10の保持部11の先端部との間で軸方向にクランプされて固定されている。ここで、切欠ディスク部材19及びディスク部材20を総じてワッシャ180と称す。
弾性シール部材15は、ゴム等の弾性体からなり、加硫接着等によってディスクバルブ14に固着されている。弾性シール部材15の外周部は、固着されたディスクバルブ14側から離れるにしたがって拡径するテーパ状に形成されている。バルブ部材10の円筒部の内周面10Aに摺接する外周部には、同心上に配置された複数の段部が形成され、内周面10Aとの摺動部を多段シールしている。弾性シール部材15の外径は、内周面10Aの径よりも大きく、これらの間に締め代Fが形成されている。また、ディスクバルブ14の内径は、ディスクバルブ14及びバブル部材10の中心に配置された軸部4Aの外径よりも充分大きく、これらの間に全周にわたって隙間Cが形成されている。すなわち、ディスクバルブ14の径方向の位置決めは、締め代Fをもって嵌合する弾性シール部材15の外周部とバルブ部材10の内周面10Aとの嵌め合いによって行なわれ、ディスクバルブ14の内径とバルブ部材10の内径との中心のずれは、隙間Cによって吸収される。ディスクバルブ14は、このようにして、径方向に位置決めされた状態で、固定部材としてのナット5の締付によって内周部が軸方向にクランプされて固定される。
なお、隙間Cはディスクバルブ14の内径と、軸部4Aの外径の間に全周にわたって形成されるとしたが、現実的には、ナット5を締め付ける過程でディスクバルブ14が若干径方向にずれることや公差等で周方向部分的に隙間0の箇所が生じるケースもあるが、設計思想として隙間Cが全周にわたって形成されるようになっていれば、弾性シール部材15の摺動性及びシール性が従来に比べ、向上されるものである。
このとき、ディスクバルブ14の内径の最小値Dminは、次式により求めることができる。
Dmin=dmax+(Z1+Z2)
但し、dmax:ピストンロッド4の軸部4Aの最大径、Z1:ディスクバルブ14の内周と弾性シール部材15の外周との同軸度、Z2:バルブ部材10の内周面10Aとピストンロッド4の軸部4Aとの嵌合部内周面10Bとの同軸度である。ここで、バルブ部材10の嵌合部内周面10Bとピストンロッド4の軸部4Aとのクリアランスについては、微小のため無視する。
バルブ部材10の底部には、背圧室16とシリンダ下室2Bとを連通させるための通路22が設けられ、通路22には、所定圧力に達した背圧室16内の油液をシリンダ下室2Bへリリーフする常閉のディスクバルブであるリリーフ弁23が設けられ、リリーフ弁23には、背圧室16とシリンダ下室2Bとを常時連通させる下流側オリフィス24(切欠)が設けられている。また、リリーフ弁23には、シリンダ下室2B側から背圧室16側への油液の流通のみを許容する逆止弁25が設けられている。下流側オリフィス24はリリーフ弁23のうち、バルブ部材10のシート部10Cと当接しているディスクバルブに切欠を設けることの他、シート部にコイニングすることによっても形成することができる。
次に、縮み側減衰力発生機構9について説明する。
ピストン3のシリンダ上室2A側の端面に環状に突出された外周側のシート部30と内周側のクランプ部31との間の環状空間に縮み側通路7が開口している。クランプ部31と、ピストンロッド3の軸部4Aの基部に形成された段部との間に、環状のリテーナ32を介して、ディスクバルブ33の内周部が軸方向にクランプされて、ディスクバルブ33の外周部がシート部30に着座している。ディスクバルブ33は、複数積層された円板状のディスクからなり、縮み側通路7によってシリンダ下室側の圧力を受けて、撓んでシート部30からリフトすることによって開弁し、その開度によって縮み側通路7の流路面積を調整する。ディスクバルブ33には、シリンダ上下室2A、2B間を常時連通するオリフィス33A(切欠)が設けられている。オリフィス33Aはディスクバルブ33に切欠を形成する他、シート部30をコイニングすることに連通路を形成してもよい。
以上のように構成した本実施形態の作用について、次に説明する。
ピストンロッド4の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン3の摺動にともない、シリンダ上室2A側の油液がピストン3の伸び側通路6を通ってシリンダ下室2B側へ流れ、伸び側減衰力発生機構8によって減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド4がシリンダ2から退出した分の油液がリザーバからベースバルブを介してシリンダ下室2Bへ流れ、リザーバ内のガスが膨張することによってシリンダ2内の油液の体積補償を行なう。
伸び側減衰力発生機構8では、ピストン速度の極低速域(ピストンロッド4の初期ストローク域)においては、背圧室入口通路21及び下流側オリフィス24によってオリフィス特性の減衰力が発生する。ピストン速度が上昇すると、ディスクバルブ14が開き、バルブ特性の減衰力が発生する。ディスクバルブ14が開弁すると、同時に、背圧室入口通路31の流路面積が増大して、背圧室16の背圧が上昇する。これにより、ピストン速度の上昇にともなって、ディスクバルブ14の開弁圧力が上昇して、減衰力が大きくなる。そして、背圧室16の圧力が所定圧力に達すると、リリーフ弁23が開弁して背圧室16の圧力をシリンダ下室2B側へリリーフして、ディスクバルブ14の開弁圧力、すなわち伸び側減衰力の過度の上昇を防止する。
また、ピストンロッド4の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン3の摺動にともない、シリンダ下室2Bの油液がピストン3の縮み側通路7を通ってシリンダ上室2Aへ流れ、縮み側減衰力発生機構9によって減衰力が発生する。このとき、ピストンロッド4がシリンダ2内に侵入した分の油液がベースバルブを介してリザーバへ流れ、リザーバ内のガスを圧縮することによって、シリンダ2内の油液の体積補償を行なう。
縮み側減衰力発生機構9では、ピストン速度の低速域(ディスクバルブ33の開弁前)においては、オリフィス33Aによってオリフィス特性の減衰力が発生する。ピストン速度が上昇してディスクバルブ33の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ33が開き、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。
ピストンロッド4の縮み行程時において、伸び側減衰力発生機構8では、逆止弁25が開いて、シリンダ下室2Bの圧力を背圧室16に導入する。これにより、背圧室16の圧力によりディスクバルブ14を閉弁方向に作用する力が、シリンダ下室2Bの圧力による開弁方向に作用する力よりも大きくなり、伸び側のディスクバルブ14を確実に閉弁状態に維持することができ、安定した減衰力を得ることができる。
伸び側減衰力発生機構8では、弾性シール部材15の外径をバルブ部材10の円筒部の内周面10Aの内径よりも大きくして、これらの間に締め代Fを形成し、また、ディスクバルブ14の内径をピストンロッド4Aの外径よりも充分大きくして、これらの間に隙間Cを形成したので、ディスクバルブ14は、弾性シール部材15の外周とバルブ部材10の円筒部の内周面10Aとの嵌め合いによって自動的に調芯され、その位置でナット5の締付によって軸方向にクランプされて固定される。これにより、弾性シール部材15の外周、ディスクバルブ14の内周、バルブ部材10の円筒部の内周面10A及び保持部11の内周の中心のずれを隙間Cによって許容できるので、ディスクバルブ14の弾性シール部材15とバルブ部材10の円筒部の内周面10Aとの摺動性及びシール性を確保することができ、安定した減衰力特性を得ることができる。また、寸法公差及び同軸度の要求が緩和されるので、生産性を高め、製造コストを低減することができる。
よって、軸部4Aにディスクバルブ14を組付けた状態で、バルブ部材10の内周面10Aと、弾性シール部材15とが同心円になる。さらに本実施形態ではディスクバルブ14に弾性シール部材15を加硫接着によって固着する構成を示している。この場合、ディスクバルブ14に対する弾性シール部材15の同軸度を出す加工が困難であるが、隙間Cによって許容することができるので、加硫接着時の加工時間の短縮を図ることができる。
また、本実施形態では、ディスクバルブ14の内径とピストンロッド4の軸部4Aの外径とで形成される隙間Cは、ディスクバルブ14に積層される切欠ディスク部材19及びディスク部材20から構成されるワッシャ180の内径と軸部4Aの外径との隙間よりも、固定部材であるナット5により組付けられた状態で大きい。これにより、ワッシャ180は、ワッシャ180の内径と軸部4Aの外径とにより内径拘束されて位置決めされ、ディスクバルブ14は、弾性シール部材15の外径とバルブ部材10の円筒部内周面10Aにより外径拘束されて位置決めされることになる。
なお、上記第1実施形態では、伸び側減衰力発生機構8のみが背圧室16を有する背圧型(パイロット型)となっているが、縮み側減衰力発生機構7を伸び側と同様の背圧室を有する背圧型(パイロット型)の減衰力発生機構としてもよい。
次に本発明の第2実施形態について、図2、図3及び図5を参照して説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る緩衝器101は、シリンダ102の外側に外筒103を設けた複筒構造となっており、シリンダ102と外筒103との間にリザーバ104が形成されている。シリンダ102内には、ピストン105が摺動可能に嵌装されており、このピストン105によってシリンダ102内がシリンダ上室102Aとシリンダ下室102Bとの2室に画成されている。ピストン105には、ピストンロッド106の一端がナット107によって連結されており、ピストンロッド106の他端側は、シリンダ上室102Aを通り、シリンダ102及び外筒103の上端部に装着されたロッドガイド108およびオイルシール109に挿通されて、シリンダ102の外部へ延出されている。シリンダ102の下端部には、シリンダ下室102Bとリザーバ104とを区画するベースバルブ110が設けられている。
ピストン5には、シリンダ上下室102A、102B間を連通させる通路111、112が設けられている。そして、通路112には、シリンダ下室102B側からシリンダ上室102A側への流体の流通のみを許容する逆止弁113が設けられ、また、通路111には、シリンダ上室102A側の流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをシリンダ下室102B側へリリーフするディスクバルブ114が設けられている。
ベースバルブ110には、シリンダ下室102Bとリザーバ104とを連通させる通路115、116が設けられている。そして、通路115には、リザーバ104側からシリンダ下室102B側への流体の流通のみを許容する逆止弁117が設けられ、また、通路116には、シリンダ下室102B側の流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをリザーバ104側へリリーフするディスクバルブ118が設けられている。作動流体として、シリンダ102内には、油液が封入され、リザーバ104内には油液及びガスが封入されている。
シリンダ102には、上下両端部にシール部材119を介してセパレータチューブ120が外嵌されており、シリンダ102とセパレータチューブ120との間に環状通路121が形成されている。環状通路121は、シリンダ102の上端部付近の側壁に設けられた通路122によってシリンダ上室102Aに連通されている。セパレータチューブ120の側壁の下部には、小径の開口部123が突出している。また、外筒103の側壁には、開口123と略同心に大径の開口124が設けられ、外筒103の側壁の開口124に減衰力発生機構125が取付けられている。
次に、減衰力発生機構125について、主に図3を参照して説明する。
図3に示すように、減衰力発生機構125は、外筒の開口124に取付けられた円筒状のケース126内に、パイロット型(背圧型)のメインバルブ127及びメインバルブ127の開弁圧力を制御するソレノイド駆動の圧力制御弁であるパイロットバルブ128が設けられ、更に、パイロットバルブ128の下流側に、フェイル時に作動するフェイルバルブ129が設けられている。
ケース126内には、開口124側から順に、環状の通路プレート130、凸形状の通路部材131、環状のメインバルブ部材132、凸形状のオリフィス通路部材133、中間部に底部を有する円筒状のパイロットバルブ部材134、環状の保持部材135及び円筒状のソレノイドケース136が挿入され、これらは、互いに当接し、ソレノイドケース136をナット137によってケース126に結合することによって固定されている。
通路プレート130は、ケース126の端部に形成された内側フランジ126Aに当接して固定されている。通路プレート130には、リザーバ104とケース126内の室126Bとを連通する複数の通路138(切欠)が径方向に沿って形成されている。通路部材131は、小径の先端部が通路プレート130に挿入され、大径部の肩部が通路プレート130に当接して固定されている。通路部材131の先端部は、セパレータチューブ120の開口123にシール部材139を介して液密的に嵌合し、通路部材131を軸方向に貫通する通路140が環状通路121に連通している。
メインバルブ部材132は、一端部が通路部材131の大径部に当接して固定され、メインバルブ部材132と通路部材131との当接部は、シール部材143によってシールされている。メインバルブ部材132には、軸方向に貫通する通路144が円周方向に沿って複数配置され、通路144は、通路部材131の通路に連通している。メインバルブ部材132の他端部には、複数の通路144の開口部の外周側に環状のシート部145が突出し、内周側に環状のクランプ部146が突出している。
メインバルブ部材132のシート部145には、メインバルブ127を構成するディスクバルブ147の外周部が着座している。ディスクバルブ147の内周部は、クランプ部146とオリフィス通路部材133の大径部の肩部とによって軸方向にクランプされて固定されている。ディスクバルブ147の背面側外周部には、円環状の弾性シール部材148が一体的に設けられている。凸形状のオリフィス通路部材133は、一端側の小径の軸部133Aがメインバルブ部材132の中心の開口部内に嵌合し、大径部の肩部がディスクバルブ147に当接し、他端側の小径の軸部133Bがパイロットバルブ部材143の中心のポート152内に嵌合して固定されている。オリフィス通路部材133には、軸方向に沿って通路149が貫通し、通路149は、軸部133Aの先端部に形成された固定オリフィス150を介して通路部材131の通路140に連通している。
パイロットバルブ部材134は、中間部に底部134Aを有する有底筒状で、底部134Aの一端部がオリフィス通路部材133に当接して固定されている。パイロットバルブ部材134の一端側の円筒部の内周面134Bにディスクバルブ147の弾性シール部材148の外周部が摺動可能かつ液密的に嵌合して、ディスクバルブ147の背部にパイロット室151を形成している。ディスクバルブ147は、通路144側の圧力を受けて開弁し、通路144を下流側のケース126内の室126Bに連通する。パイロット室151の内圧は、ディスクバルブ147に対して閉弁方向に作用する。パイロットバルブ部材134の底部134Aの中心にポート152が貫通しており、ポート152は、オリフィス通路部材133の通路149に連通している。パイロット室151は、オリフィス通路部材133の大径部を径方向に貫通する通路153を介して通路149に連通しており、これらの通路153、通路149及び固定オリフィス150がパイロット室151に油液を導入する導入通路を構成している。
保持部材135は、その一端側の外周部に形成された環状凸部154がパイロットバルブ部材134の他端側の円筒部の端部に当接して固定され、パイロット通路部材134の円筒部の内部に弁室155を形成している。パイロットバルブ部材134及び保持部材135は、ケース126内に嵌合されたソレノイドケース136の円筒部が外周部に嵌合して径方向に位置決めされている。弁室155は、保持部材135とソレノイドケース136との間に形成された通路156及びパイロット弁部材134とソレノイドケース136の円筒部との間に形成された通路157を介してケース126内の室126Bに連通している。そして、ポート152、弁室155及び通路156、157によってパイロット室151をディスクバルブ147(メインバルブ127)の下流側の室126Bに連通するパイロット通路を構成している。弁室155内には、ポート152を開閉する圧力制御弁であるパイロットバルブ128の弁体158が設けられている。
ソレノイドケース136には、コイル159と、コイル159内に挿入されたコア160、161と、コア160、161に案内されたプランジャ162と、プランジャ162に連結された中空の作動ロッド163が組込まれている。これらによってソレノイドアクチュエータSを構成し、作動ロッド163の先端部が保持部材135を貫通して弁室155内の弁体158に連結している。そして、リード線164を介してコイル159に通電することにより、通電電流に応じてプランジャ162に軸方向の推力を発生させるようになっている。
弁体158は、パイロットバルブ部材134のポート152に対向するテーパ状の先端部に環状のシート部165が形成され、シート部165がポート152の周囲のシート面166に離着座することにより、ポート152を開閉するようになっている。そして、弁体158は、弁体158とパイロットバルブ部材134の底部134Aとの間に介装された付勢手段であるバルブスプリング167(圧縮コイルバネ)のバネ力によって付勢されて、通常は、後退位置にあって開弁状態となっており、コイル159への通電によるプランジャ162の推力によってバルブスプリング167のバネ力に抗して前進し、図3に示すようにシート部165がシート面166に着座してポート152を閉じ、プランジャ162の推力、すなわち、コイル159への通電電流によって開弁圧力を調整することにより、ポート152すなわちパイロット室151の内圧を制御する。
弁体158には、中空の作動ロッド163が貫通しており、閉弁時、すなわち、シート部165がシート面166に着座したとき、作動ロッド163内の通路163Aをポート152内に開口させ、通路163Aによってポート152とコア161内の作動ロッド163の背部の室161Aとを連通することにより、弁体158に作用するポート152部圧力の受圧面積を小さくして、プランジャ162の推力に対する弁体158の開弁圧の可変幅を大きくとれるようにしている。
フェイルバルブ129は、コイル159への非通電時に、弁体158がバルブスプリング167のバネ力によって後退して、パイロットバルブ部材134と保持部材135との間で外周部が支持された環状のフェイルディスク170の内周部に当接することにより、弁室155内において、ポート152と通路156との間の流路を閉じようになっている。この状態では、フェイルディスク170の内周縁部に形成されたオリフィス170Aによってポート152と通路156との間の流路が連通され、弁室155内のポート152側の流体の圧力が上昇して所定圧力に達すると、フェイルディスク170が撓み、弁体158の後退位置がストッパ171によって制限された後、弁体158から離間してポート152と通路156との間の流路を開く。
コイル159への通電によって弁体158のシート部165をシート面166に着座させたパイロットバルブ128による圧力制御状態では、弁体158がフェイルディスク170から離間して、弁室155内のポート152と通路156との間の流路は、フェイルディスク170の中央の開口を介して連通状態となる。
次に、メインバルブ127について、主に図5を参照して説明する。
上記第1実施形態と同様、弾性シール部材148は、ゴム等の弾性体からなり、加硫接着等によってディスクバルブ147の背面に固着され、外周部がテーパ状に形成されている。また、弾性シール部材148の外周部には、パイロットバルブ部材134の円筒部の内周面134Bとの摺動部を多段シールするための複数の段部が形成されている。弾性シール部材147の外径は、パイロットバルブ部材134の円筒部の内周面134Bの内径よりも大きく、これらの間に締め代Fが形成されている。ディスクバルブ147の内径は、オリフィス通路部材133の軸部133Aの外径よりも充分大きく、これらの間に全周にわたって隙間Cが形成されている。すなわち、ディスクバルブ147の径方向の位置決めは、締め代Fをもって嵌合される弾性シール部材147の外周部とパイロットバルブ部材134の円筒部の内周面134Bの嵌め合いによって行なわれ、ディスクバルブ147の内径とオリフィス通路部材133の軸部133Aの外周との中心のずれは、隙間Cによって吸収することができる。ディスクバルブ147は、このようにして、径方向に位置決めされた状態で、ナット137の締付によって内周部が軸方向にクランプされて固定される。
このとき、上記第1実施形態と同様、ディスクバルブ147の内径の最小値D´minは、次式により求めることができる。
D´min=d´max+(Z1´+Z2´)
但し、dmax´:オリフィス通路部材133の軸部133Aの最大径、Z1´:ディスクバルブ147の内周と弾性シール部材148の外周との同軸度、Z2´: パイロットバルブ部材134の円筒部の内周面134Bとオリフィス通路部材133の軸部133Aとの同軸度である。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
減衰力調整式緩衝器101は、車両のサスペンション装置のバネ上バネ下間に装着され、リード線164が車載コントローラ等に接続され、通常の作動状態では、コイル159に通電して、弁体158のシート部165をシート面166に着座させて、パイロットバルブ128による圧力制御を実行する。
ピストンロッド106の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン105の移動によって、ピストン105の逆止弁113が閉じ、ディスクバルブ114の開弁前には、シリンダ上室102A側の流体が加圧されて、通路122及び環状通路121を通り、セパレータチューブ120の開口123から減衰力発生機構125の通路部材131の通路140へ流入する。
このとき、ピストン105が移動した分の流体がリザーバ104からベースバルブ110の逆止弁117を開いてシリンダ下室102Bへ流入する。なお、シリンダ上室102Aの圧力がピストン105のディスクバルブ114の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ114が開いて、シリンダ上室102Aの圧力をシリンダ下室102Bへリリーフすることにより、シリンダ上室102Aの過度の圧力の上昇を防止する。
減衰力発生機構125では、通路部材131の通路140から流入した流体は、メインバルブ127のディスクバルブ147の開弁前(ピストン速度低速域)においては、オリフィス通路部材133の固定オリフィス150、通路149及びパイロットバルブ部材134のポート152を通り、パイロットバルブ128の弁体158を押し開いて弁室155内へ流入する。更に、フェイルディスク170の開口を通り、通路156、157、ケース126内の室126B及び通路プレート130の通路138を通ってリザーバ104へ流れる。そして、ピストン速度が上昇してシリンダ上室102A側の圧力がディスクバルブ147の開弁圧力に達すると、通路140に流入した流体は、通路144を通り、ディスクバルブ147を押し開いてケース126内の室126Bへ直接流れる。
ピストンロッド106の縮み行程時には、シリンダ102内のピストン105の移動によって、ピストン105の逆止弁113が開き、ベースバルブ110の通路115の逆止弁117が閉じて、ディスクバルブ118の開弁前には、ピストン下室102Bの流体がシリンダ上室102Aへ流入し、ピストンロッド106がシリンダ102内に侵入した分の流体がシリンダ上室102Aから、上記伸び行程時と同様の経路を通ってリザーバ104へ流れる。なお、シリンダ下室102B内の圧力がベースバルブ110のディスクバルブ118の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ118が開いて、シリンダ下室102Bの圧力をリザーバ104へリリーフすることにより、シリンダ下室102Bの過度の圧力の上昇を防止する。
これにより、ピストンロッド106の伸縮行程時共に、減衰力発生機構125において、メインバルブ127のディスクバルブ147の開弁前(ピストン速度低速域)においては、固定オリフィス150及びパイロットバルブ128の弁体158の開弁圧力によって減衰力が発生し、ディスクバルブ147の開弁後(ピストン速度高速域)においては、その開度に応じて減衰力が発生する。そして、コイル159への通電電流によってパイロットバルブ128の開弁圧力を調整することにより、ピストン速度にかかわらず、減衰力を直接制御することができる。このとき、パイロットバルブ128の開弁圧力によって、その上流側の通路149に連通する背圧室155の内圧が変化し、背圧室155の内圧は、ディスクバルブ147の閉弁方向に作用するので、パイロットバルブ128の開弁圧力を制御することにより、ディスクバルブ147の開弁圧力を同時に調整することができ、これにより、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
このとき、コイル159への通電電流を小さくして、プランジャ162の推力を小さくすると、パイロットバルブ128の開弁圧力が低下して、ソフト側の減衰力が発生し、通電電流を大きくして、プランジャ162の推力を大きくすると、パイロットバルブ128の開弁圧力が上昇して、ハード側の減衰力が発生するので、一般的に使用頻度の高いソフト側の減衰力を低電流で発生させることができ、消費電力を低減することができる。
コイル159の断線、車載コントローラの故障等のフェイルの発生により、プランジャ62の推力が失われた場合には、バルブスプリング167のバネ力によって弁体158が後退して、ポート152が開き、弁体158がフェイルディスク170に当接して、弁室155内のポート152と通路156との間の流路を閉じる。この状態では、弁室155内におけるポート152から通路156への流体の流れは、フェイルバルブ129、すなわち、オリフィス170A及びフェイルディスク170によって制御されることになるので、オリフィス170Aの流路面積及びフェイルディスク170の開弁圧力の設定によって所望の減衰力を発生させると共に、パイロット室151の内圧、すなわち、メインバルブ127の開弁圧力を調整することができる。その結果、フェイル時においても適切な減衰力を得ることができる。
メインバルブ127では、弾性シール部材148の外径をパイロットバルブ部材134の円筒部134Bの内径よりも大きくして、これらの間に締め代Fを形成し、また、ディスクバルブ147の内径をオリフィス通路部材133の軸部133Aの外径よりも充分大きくして、これらの間に隙間Cを形成したので、ディスクバルブ147は、弾性シール部材148の外周と円筒部134Aの内周との嵌め合いによって自動的に調芯され、その位置でナット137の締付によって軸方向にクランプされて固定される。これにより、弾性シール部材148の外周、ディスクバルブ147の内周、パイロットバルブ部材134のポート155の内周及びオリフィス通路部材133の中心のずれを隙間Cによって許容できるので、ディスクバルブ147の弾性シール部材148とパイロットバルブ部材134の円筒部の内周面134Bとの摺動性及びシール性を確保することができ、安定した減衰力特性を得ることができる。また、寸法公差及び同軸度の要求が緩和されるので、生産性を高め、製造コストを低減することができる。
よって、軸部133Aにディスクバルブ147を組付けた状態で、ケース部材としてのパイロットバルブ部材134の一端側の円筒部の内周面134Bと、弾性シールb材148とが同心円になる。さらに本実施形態ではメインバルブ127に弾性シール部材148を加硫接着によって固着する構成を示している。この場合、メインバルブ127に対する弾性シール部材148の同軸度を出す加工が困難であるが、隙間Cによって許容することができるので、加硫接着時の加工時間の短縮を図ることができる。
なお、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、隙間Cはメインバルブ127の内径と、軸部133Aの外径の間に全周にわたって形成されるとしたが、現実的には、ナット137を締め付ける過程でメインバルブ127が若干径方向にずれることや公差等で周方向部分的に隙間0の箇所が生じるケースもあるが、設計思想として隙間Cが全周にわたって形成されるようになっていれば、弾性シール部材148の摺動性及びシール性が従来に比べ、向上されるものである。
また、本実施形態ではディスクバルブ147の内周とオリフィス通路部材133の軸部133Aとの隙間Cは、ディスクバルブ147に積層されるリテーナ171、170及びディスク部材173から構成されるワッシャ180´の内径と軸部133Aとの隙間よりも、固定部材としてのナット137により組みつけられた状態で大きい。これにより、ワッシャ180´はワッシャ180´の内径と軸部133Aの外径とにより内径拘束されて位置決めされ、ディスクバルブ147は弾性シール部材148の外径と軸部133Aにより外径拘束されて位置決めされることになる。
なお、上記第2実施形態において、ディスクバルブ147の内周部とオリフィス通路部材133の軸部133Aとの間に隙間Cの代りに、または、隙間Cに加えて、パイロットバルブ部材134の底部のポート152の内周部と、これに嵌合するオリフィス通路部材133の軸部133Bの外周部との間に、全周にわたって隙間を形成して、上述の中心のずれを許容するようにしてもよい。また、上記第2実施形態では、パイロットバルブ部材134とオリフィス通路部材133とを別体としているが、これらを一体に形成してもよい。
上記第1及び2実施形態において、作動流体は、作動の安定性及び取扱いの便宜から、油液及びガスを用いているが、本発明は、これに限らず、他の流体を単独又は組合わせて使用することも可能である。さらに、上記第2実施形態においては、パイロットバルブ128を圧力制御弁とした例を示したが、流量制御する流量制御弁であってもよい。
1 緩衝器、2 シリンダ、3 ピストン、4 ピストンロッド、4A 軸部、8 伸び側減衰力発生機構(減衰力発生機構)、10 バルブ部材(ケース部材)、10A 内周面、14 ディスクバルブ、15 弾性シール部材、16 背圧室、C 隙間

Claims (6)

  1. 作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、該ピストンに連結され前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備え、
    前記減衰力発生機構は、環状のディスクバルブと、該ディスクバルブの背面に一体的に設けられた円環状の弾性シール部材と、前記弾性シール部材が摺動可能に嵌合する内周面を有し前記ディスクバルブの背面側に背圧室を形成する有底筒状のケース部材と、前記ディスクバルブ及び前記ケース部材の底部の中心に配置される外周が円形の軸部とを備え、
    前記ディスクバルブは、内周部が軸方向にクランプされて、外周部が開弁可能に前記ケース部材に対して固定され、前記ディスクバルブの内周部と前記軸部の外周との間に全周にわたって、クランプ時に前記ディスクバルブの中心と前記軸部の中心とのずれを許容するための隙間が形成されていることを特徴とする緩衝器。
  2. 作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、該ピストンに連結され前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備え、
    前記減衰力発生機構は、環状のディスクバルブと、該ディスクバルブの背面に一体的に設けられた円環状の弾性シール部材と、前記弾性シール部材が摺動可能に嵌合する内周面を有し、前記ディスクバルブの背面側に背圧室を形成する有底筒状のケース部材と、前記ディスクバルブ及び前記ケース部材の底部の中心に配置される外周が円形の軸部とを備え、
    前記ディスクバルブの内周部と前記ケース部材とは、軸方向にクランプされて固定され、前記ディスクバルブの内周部及びケース部材の底部の内周部の少なくとも一方と前記軸部の外周との間にクランプ時に互いの中心ずれを許容可能に全周にわたって隙間が形成されていることを特徴とする緩衝器。
  3. 前記軸部は、前記ケース部材と別体で、該ケース部材の底部に挿入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の緩衝器。
  4. 前記軸部は、前記ケース部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の緩衝器。
  5. 前記軸部に前記ディスクバルブを組付けた状態で、前記ケース部材の内周面と、前記弾性シール部材とが同心円となることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の緩衝器。
  6. 作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、該ピストンに連結され前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備え、
    前記減衰力発生機構は、環状のディスクバルブと、該ディスクバルブの背面に一体的に設けられた円環状の弾性シール部材と、前記弾性シール部材が摺動可能に嵌合する内周面を有し前記ディスクバルブの背面側に背圧室を形成する有底筒状のケース部材と、前記ディスクバルブ及び前記ケース部材の底部の中心に配置される外周が円形の軸部とを備え、
    前記ディスクバルブの少なくとも一方の面に設けられたワッシャと、
    前記ワッシャ及び前記ディスクバルブを前記軸部に固定する固定部材とを有し
    前記ワッシャの内径より前記ディスクバルブの内径を大きくして、該ディスクバルブの内周と前記軸部の外周との間に全周にわたって隙間を形成し、前記ディスクバルブと前記軸部との中心のずれを許容したことを特徴とする緩衝器。
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