JP2005265156A - 油圧緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 減衰バルブの開閉動作がスムースで、応答性が良く、シール性を確保しながら動作の自由度を向上し、減衰力にみだれを発生させない油圧緩衝器を提供すること。
【解決手段】 ピストンロッドがピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に二つの液室を区画し、二つの液室はピストンに設けたポートを介して連通し、ポートの出口端にスプリングで閉じ方向に附勢された減衰バルブが開閉自在に設けられている油圧緩衝器に於て、減衰バルブの内周側に上下方向の隙間を形成し、当該減衰バルブは上記隙間を遮断する環状の弾性体を介してピストンロッドの外周側に保持されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 ピストンロッドがピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に二つの液室を区画し、二つの液室はピストンに設けたポートを介して連通し、ポートの出口端にスプリングで閉じ方向に附勢された減衰バルブが開閉自在に設けられている油圧緩衝器に於て、減衰バルブの内周側に上下方向の隙間を形成し、当該減衰バルブは上記隙間を遮断する環状の弾性体を介してピストンロッドの外周側に保持されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は車両の懸架装置等に使用される油圧緩衝器に関し、特に減衰バルブを改良した油圧緩衝器に関する。
一般に車両用懸架装置は車体側と車輪側との間に介装された油圧緩衝器を備え、路面からの振動を油圧緩衝器で減衰して乗り心地を向上させている。そしてこの種の油圧緩衝器としては、例えば特許文献1に開示されたものが開発されている。
この油圧緩衝器はシリンダ内にピストンを介してピストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内にロッド側液室と反ロッド側液室とを区画し、二つの液室はピストンに設けたポートと、ポートの出口端に開閉自在に設けた減衰バルブとを備えたものである。
この場合、減衰バルブはポートを開閉するリーフバルブからなり、リーフバルブの背部とピストンナットの間に設けたスプリングシートとスプリングとでリーフバルブが閉じ方向に附勢されている。そして上記スプリングシートはピストンナットの外周に摺動自在に挿入されながら上記リーフバルブを支えている。
上記の油圧緩衝器では、例えば伸長作動時にロッド側液室の油がポートよりスプリングに抗してリーフバルブを開き減衰力を発生させる。
特開平11−294515号公報(図1)
上記従来の油圧緩衝器は機能上特に欠陥があるわけではないが、次のような不具合が発生する場合が考えられる。
第1に、減衰バルブを支持するスプリングシートがピストンナットの外周に上下方向摺動自在に挿入されているからスプリングシートのピストンナットに対する摺動抵抗が発生し、減衰バルブの開閉動作がスムースでなく、動作遅れが生じ、応答性に劣り、減衰力に乱れが生じる場合が考えられる。
第2に、減衰バルブたるリーフバルブは内周固定であり、スプリングシートもピストンナットに対して軸方向のみの動きしか許容されず、開閉動作の自由度が無かった。
そこで、本発明の目的は減衰バルブの開閉動作がスムースで、応答性が良く、シール性を確保しながら動作の自由度を向上し、減衰力にみだれを発生させない油圧緩衝器を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、ピストンロッドがピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に二つの液室を区画し、二つの液室はピストンに設けたポートを介して連通し、ポートの出口端にスプリングで閉じ方向に附勢された減衰バルブが開閉自在に設けられている油圧緩衝器に於て、減衰バルブの内周側に上下方向の隙間を形成し、当該減衰バルブは上記隙間を遮断する環状の弾性体を介してピストンロッドの外周側に保持されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、次の効果が得られる。
1) 減衰バルブが弾性体を介して保持されているから、この弾性体の収縮に伴ってポートを開くため、減衰バルブの開閉動作がスムースで、応答性が良く、自動的にセンタリングが可能となり、減衰力にみだれが生じない。
2) 減衰バルブの内側には隙間が形成されているので減衰バルブは弾性体を介
して上下方向にも横方向にも動き得るため開閉動作の自由度が向上する。
して上下方向にも横方向にも動き得るため開閉動作の自由度が向上する。
3) 弾性体は隙間を遮断しているから、減衰バルブの内側からは油が洩れずシール性が確保され、油の洩れに起因する減衰力のみだれの発生を防止できる。
以下本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
本発明の油圧緩衝器の基本構造は、従来と同じであり、図1に示すようにピストンロッド1がピストン2を介してシリンダ3内に移動自在に挿入され、ピストン2はシリンダ3内に二つのロッド側液室4と反ロッド側液室5とを区画し、二つの液室4,5はピストン2に設けたポート6,7を介して連通し、一方の伸側ポート6の出口端とスプリング8で閉じ方向に附勢された減衰バルブ9が開閉自在に設けられているものである。
そして、本発明では更に、減衰バルブ9の内周側に上下方向の隙間10を形成し、当該減衰バルブ9は上記隙間10を遮断する環状の弾性体11を介してピストンロッド1の外周側に保持されている。
更に詳しく説明すると、ピストン2には伸側ポート6と圧側ポート7とが形さ
れ、伸側ポート6の出口端には環状シート面12に開閉する減衰バルブ9が設けられ、圧側ポート7の出口端にはリーフバルブからなるチェック弁13が開閉自在に設けられている。
れ、伸側ポート6の出口端には環状シート面12に開閉する減衰バルブ9が設けられ、圧側ポート7の出口端にはリーフバルブからなるチェック弁13が開閉自在に設けられている。
ピストン2はピストンロッド1の基端小径部1aが挿入され、ピストン2の下部には断面T字状のスペーサ14が挿入され、更にスペーサ14の下部にはピストンナット15が螺合され、チェック弁13とピストン2とスペーサ14とは上方のバルブ押さえ16と下方のピストンナット15とで挟持されながら締結されている。
スペーサ14は筒部14aとフランジ部14bとを有し、筒部14aがピスンロッド1の小径部1aに挿入され、フランジ部14bはピストン2の下面に当接している。
減衰バルブ9はポート6の出口端に形成したシート面12と上記フランジ部14bとに当接するリーフバルブ16とリーフバルブ16の背面に当接すると共にリーフバルブ16より肉厚の弁体17とで構成され、弁体17とピストンナット15との間とスプリング8が介装されている。
弾性体11は断面矩形でゴム材料で成形されている。弁体17の内周とスぺーサ14の外周及びピストンナット15の外周との間には隙間10が上下方向に形成されている。弾性体11はこの隙間10を横切ってこれを遮断するように配置され、この弾性体11の外周側は弁体17の内周に形成した環状溝18内に嵌合し、内周側はスペーサ14の段部とピストンナット15の上端との間に挟持されている。
伸長作動時にロッド側液室4の油がチェック弁13の孔19、ポート6を介して減衰バルブ9を開いて反ロッド側液室5に流出し、減衰バルブ9による流動抵抗で減衰力を発生させる。この際、減衰バルブ9の開閉動作は弾性体11の収縮に追従し、隙間10の存在によって上下左右に移動可能で自動調芯機能、即ちセンタリングも行えるから、動作の自由度が向上し、応答性が良く、所望の減衰力を確実に得ることができる。
弾性体11は上記のように弁体17を弾性的に保持して弁体17の追従
を向上させているが、更に隙間10を遮断しているので弁体17の内周側から油の洩れを防止でき、油の洩れに起因する減衰力のみだれを防止し、特別な他のシール部材を設ける必要をなくしている。
を向上させているが、更に隙間10を遮断しているので弁体17の内周側から油の洩れを防止でき、油の洩れに起因する減衰力のみだれを防止し、特別な他のシール部材を設ける必要をなくしている。
減衰バルブ9はリーフバルブ16と弁体17とで構成しているが、弁体17のみであっても良い。
上記の減衰バルブ9とその弾性体11との支持構造はベースバルブにも使用できる。
図2は本発明の他の実施の形態に係り、これは、減衰バルブ9がポート6の出口端に形成したシート面12に当接する肉厚の弁体17からなり、弾性体11がピストン2の下方に挿入した筒状のスペーサ24とピストンナット15とで挟持され、当該弾性体11の外周面に弁体の内周面を当接して保持させているものである。
この場合はスペーサ24や減衰バルブ9がシンプルであり、コンパクトで、加工性、組付性が向上する。その他の構成、作用効果は図1の場合と同じであり、同一の部材は同一の符合を付すことで詳細は省略する。
図3は本発明の他の実施の形態を示し、これは図2と同じく、減衰バルブ9がポート6の出口端に形成したシート面12に当接する肉厚の弁体17からなり、ピストン2が直接ピストンナット15で保持され、弾性体11を弁体17の内周に形成した環状溝aとピストンナット15の外周とから形成した環状溝bとの間に嵌合させているものである。この場合はスペーサを省略して構造を簡単にし、弾性体11と弁体17の組付性を向上させている。その他の構造、作用、効果は図1、図2と場合と同じである。
更に図4は本発明の他の実施の形態に係る。
これは図2、図3と同じく、ピストン2がピストンナット15を介して直接保持され、減衰バルブ9がポート6の出口端に形成したシート面12に当接する肉厚の弁体17からなっている。更に弁体17の背部に断面長方形状の弾性体11とスプリングシート20を積層させ、弾性体11の内周をピストンナット15の外周に当接させているものである。この場合は弁体17と弾性体11とスプリングシート20とを直列に重ねているだけであるから加工性、組付性が向上する。
その他の構造、作用効果は図1乃至図3の場合と同じである。
1 ピストンロッド
2 ピストン
3 シリンダ
4 液室
5 液室
6 ポート
8 スプリング
9 減衰バルブ
10 隙間
11 弾性体
12 シート面
13 チェック弁
14 スペーサ
16 リーフバルブ
17 弁体
24 スペーサ
a,b 環状溝
2 ピストン
3 シリンダ
4 液室
5 液室
6 ポート
8 スプリング
9 減衰バルブ
10 隙間
11 弾性体
12 シート面
13 チェック弁
14 スペーサ
16 リーフバルブ
17 弁体
24 スペーサ
a,b 環状溝
Claims (5)
- ピストンロッドがピストンを介してシリンダ内に移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に二つの液室を区画し、二つの液室はピストンに設けたポートを介して連通し、ポートの出口端にスプリングで閉じ方向に附勢された減衰バルブが開閉自在に設けられている油圧緩衝器に於て、減衰バルブの内周側に上下方向の隙間を形成し、当該減衰バルブは上記隙間を遮断する環状の弾性体を介してピストンロッドの外周側に保持されている油圧緩衝器。
- 減衰バルブがポートの出口端に形成したシート面に当接するリーフバルブと、リーフバルブの背面に当接するリーフバルブより肉厚の弁体とからなり、ピストンがスペーサを介してピストンナットで保持され、弾性体の外周側を上記弁体の内周に形成した環状溝内に嵌合させると共に当該弁体の内周側をスペーサとピストンナットで挟持させている請求項1に記載の油圧緩衝器。
- 減衰バルブがポートの出口端に形成したシート面に当接する肉厚の弁体からなり、弾性体がピストンの下方に挿入したスペーサとピストンナットで挟持され、当該弾性体の外周面に弁体の内周面を当接して保持させている請求項1に記載の油圧緩衝器。
- 減衰バルブがポートの出口端に形成したシート面に当接する肉厚の弁体からなり、ピストンがピストンナットで保持され、弾性体を弁体の内周に形成した環状溝とピストンナットの外周に形成した環状溝との間に嵌合させている請求項1に記載の油圧緩衝器。
- ピストンがピストンナットを介して保持され、減衰バルブがポートの出口端に形成したシート面に当接する肉厚の弁体からなり、弁体の背部に弾性体とスプリングシートを積層させ、弾性体の内周をピストンナットの外周に当接させている請求項1に記載の油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004082687A JP2005265156A (ja) | 2004-03-22 | 2004-03-22 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004082687A JP2005265156A (ja) | 2004-03-22 | 2004-03-22 | 油圧緩衝器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005265156A true JP2005265156A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35089920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004082687A Pending JP2005265156A (ja) | 2004-03-22 | 2004-03-22 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005265156A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012052591A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 緩衝器 |
-
2004
- 2004-03-22 JP JP2004082687A patent/JP2005265156A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2012052591A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 緩衝器 |
KR101850337B1 (ko) * | 2010-08-31 | 2018-04-20 | 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 | 완충기 |
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