JPH09151980A - 油圧緩衝器 - Google Patents
油圧緩衝器Info
- Publication number
- JPH09151980A JPH09151980A JP30711995A JP30711995A JPH09151980A JP H09151980 A JPH09151980 A JP H09151980A JP 30711995 A JP30711995 A JP 30711995A JP 30711995 A JP30711995 A JP 30711995A JP H09151980 A JPH09151980 A JP H09151980A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil chamber
- main oil
- valve
- pressure
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】差圧力の変化速度に対応した減衰力を発生で
き、路面の突起部による突き上げ感を回避できる油圧緩
衝器を提供する。 【解決手段】シリンダ7内をピストン9により圧側主油
室7bと伸側主油室7aとに画成した油圧緩衝器6にお
いて、上記圧側,伸側主油室を連通する主通路8を圧側
主油室から伸側主油室への流れのみを許容するように開
閉する圧側開閉弁12,及び伸側主油室から圧側主油室
への流れのみを許容する伸側開閉弁13を設け、上記ピ
ストン9の上記圧側,伸側主油室側への移動により発生
する両主油室の差圧力Δpの変化速度(加速度)が大き
いほど大きな開方向力F3を上記開閉弁12,13に付
加する開力付加手段を設ける。
き、路面の突起部による突き上げ感を回避できる油圧緩
衝器を提供する。 【解決手段】シリンダ7内をピストン9により圧側主油
室7bと伸側主油室7aとに画成した油圧緩衝器6にお
いて、上記圧側,伸側主油室を連通する主通路8を圧側
主油室から伸側主油室への流れのみを許容するように開
閉する圧側開閉弁12,及び伸側主油室から圧側主油室
への流れのみを許容する伸側開閉弁13を設け、上記ピ
ストン9の上記圧側,伸側主油室側への移動により発生
する両主油室の差圧力Δpの変化速度(加速度)が大き
いほど大きな開方向力F3を上記開閉弁12,13に付
加する開力付加手段を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車,自動二輪車等
の各種の車両の懸架装置に採用される油圧緩衝器に関
し、特に減衰力制御機構の改善に関する。
の各種の車両の懸架装置に採用される油圧緩衝器に関
し、特に減衰力制御機構の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車,自動二輪車等に採用され
る油圧緩衝器は、シリンダ内にピストンを摺動可能に挿
入し、該ピストンによりシリンダ内空間を2つの圧側,
伸側主油室に画成するとともに、該両主油室間での作動
油の流れを制御する減衰機構を備えている。
る油圧緩衝器は、シリンダ内にピストンを摺動可能に挿
入し、該ピストンによりシリンダ内空間を2つの圧側,
伸側主油室に画成するとともに、該両主油室間での作動
油の流れを制御する減衰機構を備えている。
【0003】このような構造の緩衝器では、例えば、車
両が走行路の凸部等に乗り上げると上記ピストンが相対
的にシリンダ内を圧側主油室側に移動し、作動油が圧側
主油室から上記減衰機構を通って伸側主油室内に流動す
ることにより、減衰力が発生する。
両が走行路の凸部等に乗り上げると上記ピストンが相対
的にシリンダ内を圧側主油室側に移動し、作動油が圧側
主油室から上記減衰機構を通って伸側主油室内に流動す
ることにより、減衰力が発生する。
【0004】上記減衰機構は、圧側,伸側主油室を連通
する主通路を形成し、該主通路を開閉する開閉弁を閉方
向に付勢して配設し、該開閉弁を上記両主油室間の差圧
力が大きいほど大きく開くようにした構造のものが一般
的である。
する主通路を形成し、該主通路を開閉する開閉弁を閉方
向に付勢して配設し、該開閉弁を上記両主油室間の差圧
力が大きいほど大きく開くようにした構造のものが一般
的である。
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に物体に
は、静止しているものは静止状態を、動いているものは
運動状態を継続しようとする、いわゆる慣性力が作用す
る。そしてこの慣性力は物体の速度変化(加速度)が大
きいほど大きくなる。
は、静止しているものは静止状態を、動いているものは
運動状態を継続しようとする、いわゆる慣性力が作用す
る。そしてこの慣性力は物体の速度変化(加速度)が大
きいほど大きくなる。
【0005】上記従来の油圧緩衝器では、車輪が路面の
突起部によって突き上げられ、ピストンが大きな加速度
で移動するような場合には、上記慣性力により上記減衰
機構の開閉弁の開動作が遅れ、その結果上記突き上げの
衝撃を吸収できずに、車体に衝撃が伝達されるという問
題が発生する。
突起部によって突き上げられ、ピストンが大きな加速度
で移動するような場合には、上記慣性力により上記減衰
機構の開閉弁の開動作が遅れ、その結果上記突き上げの
衝撃を吸収できずに、車体に衝撃が伝達されるという問
題が発生する。
【0006】そして一旦、上記開閉弁が開き始めるとこ
の運動を継続しようとする慣性力により上記差圧力が所
定値以下になっても開のままとなって閉動作が遅れる。
このようにして、上記差圧力、つまり上記緩衝器のピス
トンに作用するピストン荷重が過大及び,過少にオーバ
ーシュート及びアンダーシュート(以下オーバーシュー
トと記す)するという問題がある。
の運動を継続しようとする慣性力により上記差圧力が所
定値以下になっても開のままとなって閉動作が遅れる。
このようにして、上記差圧力、つまり上記緩衝器のピス
トンに作用するピストン荷重が過大及び,過少にオーバ
ーシュート及びアンダーシュート(以下オーバーシュー
トと記す)するという問題がある。
【0007】このような差圧力のオーバーシュートは図
10の特性線Aに示すようになる。同図は上記従来の油
圧緩衝器のピストンス速度(流量)−ピストン荷重(減
衰力)特性を示す図であり、特性線Bは車両が大きなう
ねり部分を走行する場合のようにピストンの移動加速度
が低い場合を、特性線Aは車両が上述のような突起部に
突き上げられた場合のようにピストンの移動加速度が高
い(流量変化が大きい)場合をそれぞれ示す。上記ピス
トン荷重(減衰力)Fは、低加速度の場合には、所定の
目標値に安定的に保持されているが、高加速度の場合に
は、上記目標値より過大,過少の値に振れていることが
判る。
10の特性線Aに示すようになる。同図は上記従来の油
圧緩衝器のピストンス速度(流量)−ピストン荷重(減
衰力)特性を示す図であり、特性線Bは車両が大きなう
ねり部分を走行する場合のようにピストンの移動加速度
が低い場合を、特性線Aは車両が上述のような突起部に
突き上げられた場合のようにピストンの移動加速度が高
い(流量変化が大きい)場合をそれぞれ示す。上記ピス
トン荷重(減衰力)Fは、低加速度の場合には、所定の
目標値に安定的に保持されているが、高加速度の場合に
は、上記目標値より過大,過少の値に振れていることが
判る。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、差圧力の変化速度に対応した減衰力を発生
でき、路面の突起部による突き上げ感を回避できる油圧
緩衝器を提供することを課題としている。
れたもので、差圧力の変化速度に対応した減衰力を発生
でき、路面の突起部による突き上げ感を回避できる油圧
緩衝器を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シリ
ンダ内をピストンにより圧側主油室と伸側主油室とに画
成した油圧緩衝器において、上記圧側,伸側主油室を連
通する主通路を圧側主油室から伸側主油室への流れのみ
を許容するように開閉する圧側開閉弁,及び伸側主油室
から圧側主油室への流れのみを許容する伸側開閉弁の何
れか一方又は両方を設け、上記ピストンの上記圧側,伸
側主油室側への移動により発生する両主油室の差圧力の
変化速度(加速度)が大きいほど大きな開方向力を上記
開閉弁に付加する開力付加手段を設けたことを特徴とし
ている。
ンダ内をピストンにより圧側主油室と伸側主油室とに画
成した油圧緩衝器において、上記圧側,伸側主油室を連
通する主通路を圧側主油室から伸側主油室への流れのみ
を許容するように開閉する圧側開閉弁,及び伸側主油室
から圧側主油室への流れのみを許容する伸側開閉弁の何
れか一方又は両方を設け、上記ピストンの上記圧側,伸
側主油室側への移動により発生する両主油室の差圧力の
変化速度(加速度)が大きいほど大きな開方向力を上記
開閉弁に付加する開力付加手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0010】請求項2の発明は、シリンダ内をピストン
により圧側主油室と伸側主油室とに画成した油圧緩衝器
において、上記圧側,伸側主油室を連通する主通路を圧
側主油室から伸側主油室への流れのみを許容するように
開閉する圧側主弁,及び伸側主油室から圧側主油室への
流れのみを許容する伸側主弁の何れか一方又は両方を設
け、上記主弁に形成された絞り通路を介して上記通路の
下流側に連通する副通路を設け、該副通路を開閉する開
閉弁を設け、上記ピストンの上記圧側,伸側主油室側へ
の移動により発生する両主油室の差圧力の変化速度が大
きいほど大きな開方向力を上記開閉弁に付加する開力付
加手段を設けたことを特徴としている。
により圧側主油室と伸側主油室とに画成した油圧緩衝器
において、上記圧側,伸側主油室を連通する主通路を圧
側主油室から伸側主油室への流れのみを許容するように
開閉する圧側主弁,及び伸側主油室から圧側主油室への
流れのみを許容する伸側主弁の何れか一方又は両方を設
け、上記主弁に形成された絞り通路を介して上記通路の
下流側に連通する副通路を設け、該副通路を開閉する開
閉弁を設け、上記ピストンの上記圧側,伸側主油室側へ
の移動により発生する両主油室の差圧力の変化速度が大
きいほど大きな開方向力を上記開閉弁に付加する開力付
加手段を設けたことを特徴としている。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記開力付加手段が、上記開閉弁内に油圧室を形成
するとともに該油圧室内にフリーピストンを移動自在に
配置し、該油圧室と上記主油室側とを絞り孔を介して連
通し、さらに上記フリーピストンを上記油圧室の容積が
減少する方向に付勢する付勢部材を設けた構成となって
いることを特徴としている。
て、上記開力付加手段が、上記開閉弁内に油圧室を形成
するとともに該油圧室内にフリーピストンを移動自在に
配置し、該油圧室と上記主油室側とを絞り孔を介して連
通し、さらに上記フリーピストンを上記油圧室の容積が
減少する方向に付勢する付勢部材を設けた構成となって
いることを特徴としている。
【0012】請求項4の発明は、シリンダ内をピストン
により圧側主油室と伸側主油室とに画成した油圧緩衝器
において、上記ピストンに形成された上記圧側,伸側主
油室を連通する主通路を開閉する主弁と、該主弁に高圧
側の主油室内の圧力を閉方向に作用させる副油室と、該
副油室と低圧側の主油室内とを連通するパイロット通路
を開閉するパイロット弁と、上記ピストンの移動により
発生する両主油室の差圧力の変化速度が大きいほど大き
な開方向力を上記パイロット弁に付加する開力付加手段
とを備えたことを特徴としている。
により圧側主油室と伸側主油室とに画成した油圧緩衝器
において、上記ピストンに形成された上記圧側,伸側主
油室を連通する主通路を開閉する主弁と、該主弁に高圧
側の主油室内の圧力を閉方向に作用させる副油室と、該
副油室と低圧側の主油室内とを連通するパイロット通路
を開閉するパイロット弁と、上記ピストンの移動により
発生する両主油室の差圧力の変化速度が大きいほど大き
な開方向力を上記パイロット弁に付加する開力付加手段
とを備えたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1〜図6は請求項1,3の発明に係
る第1実施形態の油圧緩衝器を説明するための図であ
り、図1は上記緩衝器が採用された自動車の懸架装置の
模式図、図2は上記緩衝器の減衰機構部分の模式図、図
3は低加速度における上記減衰機構の動作説明図、図4
は高加速度における上記減衰機構の動作説明図、図5は
上記緩衝器の効果を説明するための特性図、図6は上記
緩衝器の概念図である。
づいて説明する。図1〜図6は請求項1,3の発明に係
る第1実施形態の油圧緩衝器を説明するための図であ
り、図1は上記緩衝器が採用された自動車の懸架装置の
模式図、図2は上記緩衝器の減衰機構部分の模式図、図
3は低加速度における上記減衰機構の動作説明図、図4
は高加速度における上記減衰機構の動作説明図、図5は
上記緩衝器の効果を説明するための特性図、図6は上記
緩衝器の概念図である。
【0014】図において、1は本実施形態緩衝器が採用
された自動車の懸架装置であり、該懸架装置1は、車輪
2が軸支されたサスペンションアーム3を車体4により
上下揺動自在に枢支し、該アーム3と車体4との間にコ
イルスプリング5,及び緩衝器6を介設した構造のもの
である。
された自動車の懸架装置であり、該懸架装置1は、車輪
2が軸支されたサスペンションアーム3を車体4により
上下揺動自在に枢支し、該アーム3と車体4との間にコ
イルスプリング5,及び緩衝器6を介設した構造のもの
である。
【0015】上記緩衝器6は、下端部が上記サスペンシ
ョンアーム3に連結されたシリンダ7内をピストン9に
より上,下主油室(伸側,圧側主油室)7a,7bに画
成してなり、該ピストン9に接続されたピストンロッド
10の上端部が上記車体4に連結されている。そして、
上記車輪2の上下動によりピストン9がシリンダ7内を
相対的に上下移動する際に、作動油が上,下主油室7
a,7b間で減衰機構11を介して流動することにより
所定の減衰力が発生するようになっている。なお、この
減衰機構11はシリンダ7の外側に配置することもでき
るし、上記ピストン9内に組込むこともできる。
ョンアーム3に連結されたシリンダ7内をピストン9に
より上,下主油室(伸側,圧側主油室)7a,7bに画
成してなり、該ピストン9に接続されたピストンロッド
10の上端部が上記車体4に連結されている。そして、
上記車輪2の上下動によりピストン9がシリンダ7内を
相対的に上下移動する際に、作動油が上,下主油室7
a,7b間で減衰機構11を介して流動することにより
所定の減衰力が発生するようになっている。なお、この
減衰機構11はシリンダ7の外側に配置することもでき
るし、上記ピストン9内に組込むこともできる。
【0016】上記減衰機構11は、上記上,下主油室7
a,7bを連通する主通路8の途中に介設されており、
バルブボディ15内に圧側開閉弁(減衰弁)12,伸側
開閉弁(減衰弁)13を配設した構造のものである。該
各開閉弁12,13は、バルブボディ15内に形成され
た圧側,伸側弁室15a,15bを開閉する圧側,伸側
弁体12a,13aと、該弁体12a,13a内に形成
された副油室12b,13b内に軸方向に摺動自在に配
設されたフリーピストン17と、該フリーピストン17
を上記副油室12b,13b内の容積が減少する方向に
付勢するコイルスプリング(付勢部材)18とを備えて
いる。
a,7bを連通する主通路8の途中に介設されており、
バルブボディ15内に圧側開閉弁(減衰弁)12,伸側
開閉弁(減衰弁)13を配設した構造のものである。該
各開閉弁12,13は、バルブボディ15内に形成され
た圧側,伸側弁室15a,15bを開閉する圧側,伸側
弁体12a,13aと、該弁体12a,13a内に形成
された副油室12b,13b内に軸方向に摺動自在に配
設されたフリーピストン17と、該フリーピストン17
を上記副油室12b,13b内の容積が減少する方向に
付勢するコイルスプリング(付勢部材)18とを備えて
いる。
【0017】上記圧側,伸側弁体12a,13aの底部
には、上記副油室12b,13bと弁室15a,15b
の上流側とを連通する小径の絞り孔12c,13cが形
成されている。この絞り孔12c,13cは、油圧は支
障無く伝達し、かつ作動油の流入は制限するためのもの
であり、例えば圧側弁体12aの絞り孔12cは、下主
油室7bの油圧増加は遅れ無くフリーピストン17の底
面に瞬時に伝達し、かつ作動油の副油室12b内への流
入は制限する。このようにして後述するように、上記ピ
ストン9の上記下,上主油室7b,7a側への移動によ
り発生する両主油室の差圧力の増加速度が大きいほど大
きな開方向力F3を上記開閉弁12,13に付加する開
力付加手段が構成されている。
には、上記副油室12b,13bと弁室15a,15b
の上流側とを連通する小径の絞り孔12c,13cが形
成されている。この絞り孔12c,13cは、油圧は支
障無く伝達し、かつ作動油の流入は制限するためのもの
であり、例えば圧側弁体12aの絞り孔12cは、下主
油室7bの油圧増加は遅れ無くフリーピストン17の底
面に瞬時に伝達し、かつ作動油の副油室12b内への流
入は制限する。このようにして後述するように、上記ピ
ストン9の上記下,上主油室7b,7a側への移動によ
り発生する両主油室の差圧力の増加速度が大きいほど大
きな開方向力F3を上記開閉弁12,13に付加する開
力付加手段が構成されている。
【0018】ここで上記開方向力F3の大きさは、上記
絞り孔12cの大きさ,フリーピストン17の直径,コ
イルスプリング18の特性等により決定されるが、同一
条件の場合には上記差圧力Δpの増加速度が大きいほど
増大する。上記絞り孔12cの大きさ等は、上記ピスト
ン9の加速度が1m/s2 以上の時、より好ましくは2
m/s2 以上80m/s2 以下の時に上記開力F3が発
生するように設定するのが望ましい。
絞り孔12cの大きさ,フリーピストン17の直径,コ
イルスプリング18の特性等により決定されるが、同一
条件の場合には上記差圧力Δpの増加速度が大きいほど
増大する。上記絞り孔12cの大きさ等は、上記ピスト
ン9の加速度が1m/s2 以上の時、より好ましくは2
m/s2 以上80m/s2 以下の時に上記開力F3が発
生するように設定するのが望ましい。
【0019】上記圧側弁室15aの上流側開口15c,
下流側開口15dは下主油室7b,上主油室7aにそれ
ぞれ連通接続され、上記伸側弁室15bの上流側開口1
5c,下流側開口15dは上主油室7a,下主油室7b
にそれぞれ連通接続されている。
下流側開口15dは下主油室7b,上主油室7aにそれ
ぞれ連通接続され、上記伸側弁室15bの上流側開口1
5c,下流側開口15dは上主油室7a,下主油室7b
にそれぞれ連通接続されている。
【0020】また、図中、Δpは上記上,下主油室7
a,7bの圧力pu,pd間の差圧力を表しており、d
sは弁体12a,13aの有効径を、dpはフリーピス
トン17の有効径をそれぞれ表している。圧縮状態の場
合には上記差圧力はΔp=pd−puで表すことができ
る。
a,7bの圧力pu,pd間の差圧力を表しており、d
sは弁体12a,13aの有効径を、dpはフリーピス
トン17の有効径をそれぞれ表している。圧縮状態の場
合には上記差圧力はΔp=pd−puで表すことができ
る。
【0021】ここで本実施形態における開力付加動作を
概念的に示せば図6のようになる。即ち、懸架装置1の
運動(ピストン9の移動)によって作動油の流れqと差
圧力Δpが発生する。この差圧力Δpの時間微分値、つ
まり該差圧力の変化速度(dp/dt)がフリーピスト
ン17に作用し、これにより開方向力F3が後述するよ
うに発生し、該開力F3が開閉弁12,13に作用する
力F2に加えられる。そしてこのF2,F3により開閉
弁12,13の開度が変化し、これにより上記差圧力Δ
pが変化し、さらに該差圧力Δpの変化速度が上記開力
F3にフィードバックされる。
概念的に示せば図6のようになる。即ち、懸架装置1の
運動(ピストン9の移動)によって作動油の流れqと差
圧力Δpが発生する。この差圧力Δpの時間微分値、つ
まり該差圧力の変化速度(dp/dt)がフリーピスト
ン17に作用し、これにより開方向力F3が後述するよ
うに発生し、該開力F3が開閉弁12,13に作用する
力F2に加えられる。そしてこのF2,F3により開閉
弁12,13の開度が変化し、これにより上記差圧力Δ
pが変化し、さらに該差圧力Δpの変化速度が上記開力
F3にフィードバックされる。
【0022】次に本実施形態懸架装置1における動作及
び作用効果を説明する。車輪2が走行路の凸状部分,又
は凹状部分を通過する場合にはピストン9が相対的に図
1図示下方向,又は上方向に移動し、下主油室7b,又
は上主油室7aの圧力が高まり、作動油は上,下主油室
7a,7b間を上記減衰機構11を介して流動し、この
際に所定の減衰力が発生する。
び作用効果を説明する。車輪2が走行路の凸状部分,又
は凹状部分を通過する場合にはピストン9が相対的に図
1図示下方向,又は上方向に移動し、下主油室7b,又
は上主油室7aの圧力が高まり、作動油は上,下主油室
7a,7b間を上記減衰機構11を介して流動し、この
際に所定の減衰力が発生する。
【0023】上記ピストンが相対的に図示下方向に移動
する場合、図3に示すように、上記圧側開閉弁12の弁
体12aの底面側には圧側の下主油室7bの油圧pdに
よる図示上向きの力F2が作用し、弁体12aの上面側
には伸側の上主油室7aの油圧puによる図示下向きの
力F1が作用している。
する場合、図3に示すように、上記圧側開閉弁12の弁
体12aの底面側には圧側の下主油室7bの油圧pdに
よる図示上向きの力F2が作用し、弁体12aの上面側
には伸側の上主油室7aの油圧puによる図示下向きの
力F1が作用している。
【0024】この場合、上記路面の凸部が比較的滑らか
で上記ピストン9の下方向への移動加速度が比較的低い
場合、つまり上記弁体12aが閉位置に固定されている
と仮定した場合の上記油圧pdとpuとの差圧力Δpの
変化速度が低い場合、弁体12aが圧側弁室15aの弁
座15eひいては主通路8を緩やかに開くとともに、該
弁体12aが所定開度まで開いたところで上記F2とF
1が釣り合うこととなる。即ち、作動油が上流側開口1
5cから緩やかに流入するとき、副油室12b内には絞
り12cを通って十分な量の作動油が流入し、開口15
cと副油室12bとの間に差圧が発生しない。そのため
フリーピストン17は副油室12bの圧力上昇とスプリ
ング18の力とがバランスする位置に移動する。
で上記ピストン9の下方向への移動加速度が比較的低い
場合、つまり上記弁体12aが閉位置に固定されている
と仮定した場合の上記油圧pdとpuとの差圧力Δpの
変化速度が低い場合、弁体12aが圧側弁室15aの弁
座15eひいては主通路8を緩やかに開くとともに、該
弁体12aが所定開度まで開いたところで上記F2とF
1が釣り合うこととなる。即ち、作動油が上流側開口1
5cから緩やかに流入するとき、副油室12b内には絞
り12cを通って十分な量の作動油が流入し、開口15
cと副油室12bとの間に差圧が発生しない。そのため
フリーピストン17は副油室12bの圧力上昇とスプリ
ング18の力とがバランスする位置に移動する。
【0025】そのため、図5の特性曲線Bに示すよう
に、ピストン9に作用する力(ピストン荷重)Fは、上
記弁体12aの開度に対応した設定荷重値までピストン
速度の増加に伴い急角度で直線的に増加し、その後ピス
トン速度が増加しても該設定荷重値付近の大きさに安定
的に保持される。なお、上記特性曲線B上のポイントB
1は上記ピストン荷重が増加状態から一定状態に切り替
わるクラッキングポイントであるが、ピストン移動加速
度が低い場合にはこのクラッキングポイントが明確とな
っている。
に、ピストン9に作用する力(ピストン荷重)Fは、上
記弁体12aの開度に対応した設定荷重値までピストン
速度の増加に伴い急角度で直線的に増加し、その後ピス
トン速度が増加しても該設定荷重値付近の大きさに安定
的に保持される。なお、上記特性曲線B上のポイントB
1は上記ピストン荷重が増加状態から一定状態に切り替
わるクラッキングポイントであるが、ピストン移動加速
度が低い場合にはこのクラッキングポイントが明確とな
っている。
【0026】一方、上記路面の凸部が突起状になってい
ることから車輪が急激に突き上げられ、上記ピストン9
の移動加速度が高くなった場合、つまり上記弁体12a
が閉位置に固定されていると仮定した場合の上記油圧p
dとpuとの差圧力Δpの変化速度が高い場合、図4に
示すように、上記圧側開閉弁12の弁体12aの底面側
には上記上向きの力F2に加えて該開方向力F3が付加
される。
ることから車輪が急激に突き上げられ、上記ピストン9
の移動加速度が高くなった場合、つまり上記弁体12a
が閉位置に固定されていると仮定した場合の上記油圧p
dとpuとの差圧力Δpの変化速度が高い場合、図4に
示すように、上記圧側開閉弁12の弁体12aの底面側
には上記上向きの力F2に加えて該開方向力F3が付加
される。
【0027】即ち、上記油圧pdが急激に上昇した場
合、該油圧pdが絞り孔12cを通って瞬時にフリーピ
ストン17の底面に作用して該フリーピストン17をコ
イルスプリング18の付勢力に抗して上昇させ、副油室
12bの容積が増加する。一方、作動油の流れは絞り孔
12cにより規制されいるので上記副油室12b内への
作動油の流入が遅れ、そのため該油室12b内の油圧が
降下し、これにより上述の開方向力F3が作用すること
となる。その結果、上記突き上げ時には弁体12aが直
ちに主通路8を開き、そのためピストン9に作用する力
(ピストン荷重)Fは、図5の特性曲線Aに示すよう
に、上記設定荷重値に向かって緩やかに上昇し、従来例
のような過大となった後に過少となるといったオーバー
シュートが発生することはない。
合、該油圧pdが絞り孔12cを通って瞬時にフリーピ
ストン17の底面に作用して該フリーピストン17をコ
イルスプリング18の付勢力に抗して上昇させ、副油室
12bの容積が増加する。一方、作動油の流れは絞り孔
12cにより規制されいるので上記副油室12b内への
作動油の流入が遅れ、そのため該油室12b内の油圧が
降下し、これにより上述の開方向力F3が作用すること
となる。その結果、上記突き上げ時には弁体12aが直
ちに主通路8を開き、そのためピストン9に作用する力
(ピストン荷重)Fは、図5の特性曲線Aに示すよう
に、上記設定荷重値に向かって緩やかに上昇し、従来例
のような過大となった後に過少となるといったオーバー
シュートが発生することはない。
【0028】なお、上記ピストン上方移動時(伸行程
時)には伸側開閉弁13の弁体13aは閉位置に固定さ
れている。この伸側開閉弁13は、車両が路面の凹状部
分を通過しピストン9が相対的に上方に移動し伸側主油
室7aの圧力が上昇する場合には、上記圧側開閉弁12
と同様の手順で動作する。なお、伸行程時の減衰特性
は、図5の特性線A,Bの原点より左側部分に示されて
いる。
時)には伸側開閉弁13の弁体13aは閉位置に固定さ
れている。この伸側開閉弁13は、車両が路面の凹状部
分を通過しピストン9が相対的に上方に移動し伸側主油
室7aの圧力が上昇する場合には、上記圧側開閉弁12
と同様の手順で動作する。なお、伸行程時の減衰特性
は、図5の特性線A,Bの原点より左側部分に示されて
いる。
【0029】このように、上記ピストン9の加速度が高
いときには弁体12a,13aに開方向力F3を付加す
る開力付加手段を設けたので、例えば路面の突起部によ
り車輪が突き上げられた場合には直ちに弁体12aが主
通路8を開き、ピストン荷重Fが過大になるのを回避で
き、上記突き上げの衝撃が車体に伝達されるのを防止で
き、またピストン荷重が過大になることなく設定荷重値
に滑らかに増加していくのでオーバーシュートが発生す
ることもなく、乗り心地を向上できる。
いときには弁体12a,13aに開方向力F3を付加す
る開力付加手段を設けたので、例えば路面の突起部によ
り車輪が突き上げられた場合には直ちに弁体12aが主
通路8を開き、ピストン荷重Fが過大になるのを回避で
き、上記突き上げの衝撃が車体に伝達されるのを防止で
き、またピストン荷重が過大になることなく設定荷重値
に滑らかに増加していくのでオーバーシュートが発生す
ることもなく、乗り心地を向上できる。
【0030】上記第1実施形態では、開閉弁12,13
を減衰力を直接制御する減衰弁として使用したが、これ
らの弁は減衰力を制御する主弁25の開閉動作を制御す
るためのパイロット弁としても使用可能であり、図7,
図8はこのようにした請求項2,3の発明に係る第2実
施形態を示す。図中,図2〜4と同一符号は同一又は相
当部分を示す。
を減衰力を直接制御する減衰弁として使用したが、これ
らの弁は減衰力を制御する主弁25の開閉動作を制御す
るためのパイロット弁としても使用可能であり、図7,
図8はこのようにした請求項2,3の発明に係る第2実
施形態を示す。図中,図2〜4と同一符号は同一又は相
当部分を示す。
【0031】図8において、バルブボディ15内には、
圧側,伸側制御弁26,27が配設されているが、両制
御弁とも同一構造であるので圧側制御弁26について説
明する。該圧側制御弁26は、上記バルブボディ15内
に、圧側主弁室15g,圧側副弁室15fを形成し、そ
れぞれに圧側主弁体25,圧側副弁体12aを配設した
ものである。上記圧側主弁室15gの開口15c,15
dはそれぞれ圧側主油室7b,伸側主油室7aに連通し
ている。また上記圧側副弁室15fの下流側に連通する
副通路15hは上記開口15dを介して伸側主油室7a
に連通している。
圧側,伸側制御弁26,27が配設されているが、両制
御弁とも同一構造であるので圧側制御弁26について説
明する。該圧側制御弁26は、上記バルブボディ15内
に、圧側主弁室15g,圧側副弁室15fを形成し、そ
れぞれに圧側主弁体25,圧側副弁体12aを配設した
ものである。上記圧側主弁室15gの開口15c,15
dはそれぞれ圧側主油室7b,伸側主油室7aに連通し
ている。また上記圧側副弁室15fの下流側に連通する
副通路15hは上記開口15dを介して伸側主油室7a
に連通している。
【0032】上記主弁体25と副弁体12aで囲まれた
空間(主弁室15gの主弁体下流側部分)aは、主弁体
25に形成された絞り通路25a,及び開口15cを介
して圧側主油室7bに連通している。この絞り通路25
aにより、上記空間aに圧側主油室7b側の圧力が導入
され、かつ該空間aへの作動油の流入が規制される。
空間(主弁室15gの主弁体下流側部分)aは、主弁体
25に形成された絞り通路25a,及び開口15cを介
して圧側主油室7bに連通している。この絞り通路25
aにより、上記空間aに圧側主油室7b側の圧力が導入
され、かつ該空間aへの作動油の流入が規制される。
【0033】本実施形態装置では、車両が凸部状部分を
通過する場合の圧縮行程時には、圧側主油室7bの圧力
が開口15cから絞り通路25aを介して副弁体12a
に作用し、該圧力が所定値以上になると副弁体12aが
開き、空間aの圧力低下により主弁体25が主通路を開
く。これにより圧側主油室7bから伸側主油室7aに作
動油が流れ、減衰力が発生する。
通過する場合の圧縮行程時には、圧側主油室7bの圧力
が開口15cから絞り通路25aを介して副弁体12a
に作用し、該圧力が所定値以上になると副弁体12aが
開き、空間aの圧力低下により主弁体25が主通路を開
く。これにより圧側主油室7bから伸側主油室7aに作
動油が流れ、減衰力が発生する。
【0034】そして上記路面の凸部が突起状になってい
ることから車輪が急激に突き上げられ、上記ピストン9
の移動加速度が高くなった場合、圧側主油室7bの圧力
がフリーピストン17を上昇させ、副油室12bの圧力
降下により副弁体12aの底面側には上記上向きの力F
2に加えて該開方向力F3が付加される。これにより該
副弁体12aが開き、空間a内の圧力が低下し、主弁2
5が直ちに開き、その結果、ピストン9に作用する力
(ピストン荷重)Fは、緩やかに上昇し、上記車輪の突
き上げ衝撃が車体に伝達されるのを回避できる。
ることから車輪が急激に突き上げられ、上記ピストン9
の移動加速度が高くなった場合、圧側主油室7bの圧力
がフリーピストン17を上昇させ、副油室12bの圧力
降下により副弁体12aの底面側には上記上向きの力F
2に加えて該開方向力F3が付加される。これにより該
副弁体12aが開き、空間a内の圧力が低下し、主弁2
5が直ちに開き、その結果、ピストン9に作用する力
(ピストン荷重)Fは、緩やかに上昇し、上記車輪の突
き上げ衝撃が車体に伝達されるのを回避できる。
【0035】図9は請求項4の発明に係る第3実施形態
を説明するための図である。上記第1,第2実施形態で
は圧側減衰機構と伸側減衰機構とが別個の場合を説明し
たが、本第3実施形態は圧側,伸側減衰機構が共通の場
合を示す。
を説明するための図である。上記第1,第2実施形態で
は圧側減衰機構と伸側減衰機構とが別個の場合を説明し
たが、本第3実施形態は圧側,伸側減衰機構が共通の場
合を示す。
【0036】図において、9はピストンであり、該ピス
トン9は、上端にピストンロッド10が一体形成され、
下端が開口した筒状の外ケース34と、この外ケース3
4内に下端開口から順に装填された上ボディ35,中間
ボディ36,下ボディ37を備えており、該下ボディ3
7を外ケース34の下端開口内に螺挿することにより一
体化されている。
トン9は、上端にピストンロッド10が一体形成され、
下端が開口した筒状の外ケース34と、この外ケース3
4内に下端開口から順に装填された上ボディ35,中間
ボディ36,下ボディ37を備えており、該下ボディ3
7を外ケース34の下端開口内に螺挿することにより一
体化されている。
【0037】上記下ボディ37の軸芯には弁挿入穴37
aが形成されており、該挿入穴37a内には主弁38が
上下にスライド可能にかつ油密に装填されている。また
該下ボディ37及び外ケース34には上記上主油室7a
と下主油室7bとを連通する主通路39が形成されてお
り、該主通路39の下主油室7bへの開口39aは上記
主弁38が下降位置にある時に閉じ、上昇位置にある時
に開くようになっている。
aが形成されており、該挿入穴37a内には主弁38が
上下にスライド可能にかつ油密に装填されている。また
該下ボディ37及び外ケース34には上記上主油室7a
と下主油室7bとを連通する主通路39が形成されてお
り、該主通路39の下主油室7bへの開口39aは上記
主弁38が下降位置にある時に閉じ、上昇位置にある時
に開くようになっている。
【0038】上記主弁38は、軸芯の上部に凹室38a
を有し、下部が略きのこ形に形成された略有底円筒状の
ものであり、該凹室38aは、該主弁38に形成された
通路38d,38eを介して上記下主油室7b,上主油
室7aに連通している。また上記主弁38の外周面にテ
ーパ状に形成されたシール面38bが上記開口39aの
周縁(弁座)に当接するよう構成されており、該主弁3
8のシール面38bより下側部分に上記下主油室7bの
圧力が上向き(開方向)に作用する。また、上記主弁3
8の上記シール面38bより上方には段部38cが上記
下側部分より大径に形成されており、この段部38cに
上記主通路39を介して上主油室7aの圧力が上向き
(開方向)に作用するようになっている。
を有し、下部が略きのこ形に形成された略有底円筒状の
ものであり、該凹室38aは、該主弁38に形成された
通路38d,38eを介して上記下主油室7b,上主油
室7aに連通している。また上記主弁38の外周面にテ
ーパ状に形成されたシール面38bが上記開口39aの
周縁(弁座)に当接するよう構成されており、該主弁3
8のシール面38bより下側部分に上記下主油室7bの
圧力が上向き(開方向)に作用する。また、上記主弁3
8の上記シール面38bより上方には段部38cが上記
下側部分より大径に形成されており、この段部38cに
上記主通路39を介して上主油室7aの圧力が上向き
(開方向)に作用するようになっている。
【0039】上記主弁38の凹室38aには略円筒状の
ガイド部材40が配設されており、該ガイド部材40の
上部外周に形成されたフランジ部40aが上記下ボディ
37,中間ボディ36の境界部に挟持固定されている。
また該ガイド部材40の上端面に形成された弁座40b
をパイロット弁41の弁部41aが開閉するようになっ
ており、該パイロット弁41はこれの弁軸41bの周囲
に配設されたプロポーショナルソレノイド44により閉
方向力が可変制御される。
ガイド部材40が配設されており、該ガイド部材40の
上部外周に形成されたフランジ部40aが上記下ボディ
37,中間ボディ36の境界部に挟持固定されている。
また該ガイド部材40の上端面に形成された弁座40b
をパイロット弁41の弁部41aが開閉するようになっ
ており、該パイロット弁41はこれの弁軸41bの周囲
に配設されたプロポーショナルソレノイド44により閉
方向力が可変制御される。
【0040】上記パイロット弁41が弁座40bを開く
と、上記凹室38a内がパイロット通路42又は43を
介して上主油室7a又は下油室7bに連通する。なお、
42a,43aは上記凹室38aから上主油室7a又は
下主油室7b方向への流れのみを許容する逆止弁であ
る。
と、上記凹室38a内がパイロット通路42又は43を
介して上主油室7a又は下油室7bに連通する。なお、
42a,43aは上記凹室38aから上主油室7a又は
下主油室7b方向への流れのみを許容する逆止弁であ
る。
【0041】上記パイロット弁41の弁部41aより下
側部分は上記ガイド部材40の上端部に凹設されたガイ
ド室40c内に位置しており、また該下側部分には下方
に開口する圧力室41cが形成されている。この圧力室
41c内にはプランジャ45の先端部45aが上下スラ
イド可能に挿入されている。該プランジャ45の下端部
に形成されたフランジ部45bはガイド部材40内を通
って上記凹室38a内に位置している。また該プランジ
ャ45のフランジ部45bとガイド部材40の段部40
dとの間には弾性体からなるリング46が介設されてい
る。
側部分は上記ガイド部材40の上端部に凹設されたガイ
ド室40c内に位置しており、また該下側部分には下方
に開口する圧力室41cが形成されている。この圧力室
41c内にはプランジャ45の先端部45aが上下スラ
イド可能に挿入されている。該プランジャ45の下端部
に形成されたフランジ部45bはガイド部材40内を通
って上記凹室38a内に位置している。また該プランジ
ャ45のフランジ部45bとガイド部材40の段部40
dとの間には弾性体からなるリング46が介設されてい
る。
【0042】このようにして、上,下主油室7a,7b
間の差圧力の増加加速度が高い場合には、高圧がプラン
ジャ45に作用することにより弾性体製リング46が収
縮し、プランジャ45の先端部45aが圧力室41c内
に進入し、上記差圧力が大きいほど大きな開力をパイロ
ット弁41に付加する開力付加手段が構成されている。
間の差圧力の増加加速度が高い場合には、高圧がプラン
ジャ45に作用することにより弾性体製リング46が収
縮し、プランジャ45の先端部45aが圧力室41c内
に進入し、上記差圧力が大きいほど大きな開力をパイロ
ット弁41に付加する開力付加手段が構成されている。
【0043】本実施形態では、圧縮行程では、下主油室
7bの圧力がパイロット弁41に、主弁38の凹室38
aを介してパイロット弁41の弁部41aに作用してお
り、該圧力による力が上記ソレノイド44による閉方向
力を越えると、パイロット弁41が開き、凹室38a内
の圧力が低下し、これにより主弁38が主通路39を開
き、作動油が下主油室7bから上主油室7aに流れる。
7bの圧力がパイロット弁41に、主弁38の凹室38
aを介してパイロット弁41の弁部41aに作用してお
り、該圧力による力が上記ソレノイド44による閉方向
力を越えると、パイロット弁41が開き、凹室38a内
の圧力が低下し、これにより主弁38が主通路39を開
き、作動油が下主油室7bから上主油室7aに流れる。
【0044】この場合、路面の凸部が比較的滑らかでピ
ストン移動加速度が低い場合には、プランジャ45の上
端部が圧力室41cに進入すると該圧力室41c内の作
動油は上端部45aとの隙間からガイド室40c側に洩
れ出し、パイロット弁41への開方向力が増加すること
はない。
ストン移動加速度が低い場合には、プランジャ45の上
端部が圧力室41cに進入すると該圧力室41c内の作
動油は上端部45aとの隙間からガイド室40c側に洩
れ出し、パイロット弁41への開方向力が増加すること
はない。
【0045】一方、車輪が突起部で突き上げられた場合
には、高圧が主弁38の通路38dからプランジャ45
に作用し、弾性体製のリング40bが圧縮変形し、プラ
ンジャ45の上端部45aがパイロット弁41の圧力室
41cに該圧力室41c内の作動油の洩れよりも速く進
入し、これにより上記高圧がパイロット弁41に伝達さ
れ、該弁41が直ちに開き、その結果主弁38が開いて
上記突き上げによる衝撃を吸収する。
には、高圧が主弁38の通路38dからプランジャ45
に作用し、弾性体製のリング40bが圧縮変形し、プラ
ンジャ45の上端部45aがパイロット弁41の圧力室
41cに該圧力室41c内の作動油の洩れよりも速く進
入し、これにより上記高圧がパイロット弁41に伝達さ
れ、該弁41が直ちに開き、その結果主弁38が開いて
上記突き上げによる衝撃を吸収する。
【0046】ここで本発明は、別の表現を用いるならば
以下の1〜9の特徴点及びこれらを組み合わせた特徴点
を有している。 1.本発明は、ショックアブソーバ機能に適用されるエ
ネルギ吸収装置であって、開放位置において所定の仕方
で変化せしめられる或るパターンに従う力(開方向力)
を、ピストン速度と該装置によって感知された1つの差
圧(Δp)の変化速度(加速度)を生じるピストン加速
度に依存して与える減衰機構を備えたことを特徴として
いる。そして該減衰機構は、上記差圧を調整する機能を
有し、上記開放位置にて上記調整された差圧により該減
衰機構に働く相対向する第1と第2の力(F1,F2)
によって釣り合うことができる。また上記減衰機構の側
面のうちの1面(底面)に働く付加的力(F3)は、該
減衰機構内で全体的にあるいは部分的に一体化され、あ
るいは該減衰機構と協同する手段であって、その差圧に
おける上記変化速度を感知し、その変化速度に依存して
装置の慣性に対向する付加的な力を発生する手段によっ
て発生される。 2.本発明は、ショックアブソーバとバネのサスペンシ
ョンシステムを組み合わせたものにおいて、従来装置で
はある特定パターンに従って圧力が変化するのに対し、
上記減衰機構によって改善された圧力ピーク消去を行う
ようになすか、ある特定の圧力ピークの消去時により速
いピストンの加速ができるようになすか、あるいはこれ
らの組合せになるようになされている。 3.本発明は、ショックアブソーバとバネのサスペンシ
ョンシステムを組み合わせたものにおいて、従来装置で
はある特定パターンに従って圧力が変化するのに対し、
上記減衰機構がある特定のピストン加速度での差圧にお
ける速度の変化をより低くするか、ある特定の変化速度
でピストン加速度がより速くなるか、あるいはこれらの
組合せによるようになされている。 4.本発明は、付加される力(F3)の大きさが差圧の
変化速度の大きさに依存し、該変化速度がより速くなる
と付加される力がより大きくなり、この逆にもなるよう
になされている。 5.本発明は、付加される力(F3)の大きさが変化速
度の大きさに比例するようになされている。 6.本発明は、例えばピストン加速度が1m/秒2 未満
の緩慢な場合には従来から公知の弁の特性に対応する差
圧線図と流れ線図の特性を示すようになされている。 7.本発明は、例えはピストン加速度が1m/秒2 を越
える場合には、差圧がかなりオーバーシュートしたりア
ンダーシュートしたりする(振動)のを付加的な力(F
3)が打ち消すようになされている。 8.本発明は、減衰機構とショックアブソーバをシステ
ムに導入する際、付加的な力F3が該減衰機構の慣性に
対向て働くだけでなく、該システムの慣性に対しても働
くようになされている。 9.減衰機構の弁の圧力と流れ特性をその基本設計が如
何様にあろうとより低い加速度に保持し、従来から公知
で入手可能なフィードバックをしない装置に比べてピス
トン加速度が大きければ大きいほど改善が著しいように
なされている。
以下の1〜9の特徴点及びこれらを組み合わせた特徴点
を有している。 1.本発明は、ショックアブソーバ機能に適用されるエ
ネルギ吸収装置であって、開放位置において所定の仕方
で変化せしめられる或るパターンに従う力(開方向力)
を、ピストン速度と該装置によって感知された1つの差
圧(Δp)の変化速度(加速度)を生じるピストン加速
度に依存して与える減衰機構を備えたことを特徴として
いる。そして該減衰機構は、上記差圧を調整する機能を
有し、上記開放位置にて上記調整された差圧により該減
衰機構に働く相対向する第1と第2の力(F1,F2)
によって釣り合うことができる。また上記減衰機構の側
面のうちの1面(底面)に働く付加的力(F3)は、該
減衰機構内で全体的にあるいは部分的に一体化され、あ
るいは該減衰機構と協同する手段であって、その差圧に
おける上記変化速度を感知し、その変化速度に依存して
装置の慣性に対向する付加的な力を発生する手段によっ
て発生される。 2.本発明は、ショックアブソーバとバネのサスペンシ
ョンシステムを組み合わせたものにおいて、従来装置で
はある特定パターンに従って圧力が変化するのに対し、
上記減衰機構によって改善された圧力ピーク消去を行う
ようになすか、ある特定の圧力ピークの消去時により速
いピストンの加速ができるようになすか、あるいはこれ
らの組合せになるようになされている。 3.本発明は、ショックアブソーバとバネのサスペンシ
ョンシステムを組み合わせたものにおいて、従来装置で
はある特定パターンに従って圧力が変化するのに対し、
上記減衰機構がある特定のピストン加速度での差圧にお
ける速度の変化をより低くするか、ある特定の変化速度
でピストン加速度がより速くなるか、あるいはこれらの
組合せによるようになされている。 4.本発明は、付加される力(F3)の大きさが差圧の
変化速度の大きさに依存し、該変化速度がより速くなる
と付加される力がより大きくなり、この逆にもなるよう
になされている。 5.本発明は、付加される力(F3)の大きさが変化速
度の大きさに比例するようになされている。 6.本発明は、例えばピストン加速度が1m/秒2 未満
の緩慢な場合には従来から公知の弁の特性に対応する差
圧線図と流れ線図の特性を示すようになされている。 7.本発明は、例えはピストン加速度が1m/秒2 を越
える場合には、差圧がかなりオーバーシュートしたりア
ンダーシュートしたりする(振動)のを付加的な力(F
3)が打ち消すようになされている。 8.本発明は、減衰機構とショックアブソーバをシステ
ムに導入する際、付加的な力F3が該減衰機構の慣性に
対向て働くだけでなく、該システムの慣性に対しても働
くようになされている。 9.減衰機構の弁の圧力と流れ特性をその基本設計が如
何様にあろうとより低い加速度に保持し、従来から公知
で入手可能なフィードバックをしない装置に比べてピス
トン加速度が大きければ大きいほど改善が著しいように
なされている。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
主通路を開閉する圧側開閉弁,及び伸側開閉弁の何れか
一方又は両方を設け、上記圧側,伸側主油室の差圧力の
増加速度が大きいほど大きな開力を上記開閉弁に付加す
る開力付加手段を設けたので、例えば、車輪が路面の突
起部により突き上げられた場合には、開力付加手段によ
り突き上げ力に応じた開力が開閉弁に付加され開閉弁が
直ちに開き、上記突き上げ力を吸収でき、またピストン
負荷力が過大と過少の間でオーバーシュートするのを防
止できる効果がある。
主通路を開閉する圧側開閉弁,及び伸側開閉弁の何れか
一方又は両方を設け、上記圧側,伸側主油室の差圧力の
増加速度が大きいほど大きな開力を上記開閉弁に付加す
る開力付加手段を設けたので、例えば、車輪が路面の突
起部により突き上げられた場合には、開力付加手段によ
り突き上げ力に応じた開力が開閉弁に付加され開閉弁が
直ちに開き、上記突き上げ力を吸収でき、またピストン
負荷力が過大と過少の間でオーバーシュートするのを防
止できる効果がある。
【0048】請求項2の発明によれば、主通路を開閉す
る圧側主弁,及び伸側主弁の何れか一方又は両方を設
け、上記主弁に形成された絞り通路を介して上記主通路
の下流側に連通する副通路を開閉する開閉弁を設け、両
主油室の差圧力の増加速度が大きいほど大きな開力を上
記開閉弁に付加する開力付加手段を設けたので、車輪が
路面の突起部により突き上げられた場合には、開力付加
手段により突き上げ力に応じた開力が開閉弁に付加され
開閉弁が直ちに開き、これにより主弁が直ちに開き、上
記突き上げ力を吸収でき、またピストン負荷力が過大と
過少の間でオーバーシュートするのを防止できる効果が
ある。
る圧側主弁,及び伸側主弁の何れか一方又は両方を設
け、上記主弁に形成された絞り通路を介して上記主通路
の下流側に連通する副通路を開閉する開閉弁を設け、両
主油室の差圧力の増加速度が大きいほど大きな開力を上
記開閉弁に付加する開力付加手段を設けたので、車輪が
路面の突起部により突き上げられた場合には、開力付加
手段により突き上げ力に応じた開力が開閉弁に付加され
開閉弁が直ちに開き、これにより主弁が直ちに開き、上
記突き上げ力を吸収でき、またピストン負荷力が過大と
過少の間でオーバーシュートするのを防止できる効果が
ある。
【0049】請求項3の発明によれば、上記開力付加手
段が、上記開閉弁内の油圧室内にフリーピストンを移動
自在に配置し、該油圧室と上記主油室側とを絞り孔を介
して連通し、さらに上記フリーピストンを上記油圧室の
容積が減少する方向に付勢する付勢部材を設けた構成と
したので、上記突き上げ時には高圧がフリーピストンに
直ちに作用して該フリーピストンを移動させ、油圧室内
の圧力が降下し、これにより開力を付加できる効果があ
る。
段が、上記開閉弁内の油圧室内にフリーピストンを移動
自在に配置し、該油圧室と上記主油室側とを絞り孔を介
して連通し、さらに上記フリーピストンを上記油圧室の
容積が減少する方向に付勢する付勢部材を設けた構成と
したので、上記突き上げ時には高圧がフリーピストンに
直ちに作用して該フリーピストンを移動させ、油圧室内
の圧力が降下し、これにより開力を付加できる効果があ
る。
【0050】請求項4の発明によれば、圧側,伸側主油
室を連通する主通路を開閉する主弁と、該主弁に高圧側
の主油室内の圧力を閉方向に作用させる副油室と、該副
油室と低圧側の主油室内とを連通するパイロット通路を
開閉するパイロット弁と、上記ピストンの移動により発
生する両主油室の差圧力の増加速度が大きいほど大きな
開力を上記パイロット弁に付加する開力付加手段とを備
えたので、上記突き上げ時には、開力付加手段により突
き上げ力に応じた開力がパイロット弁に付加され該パイ
ロット弁が直ちに開き、これにより主弁が直ちに開き、
上記突き上げ力を吸収でき、またピストン負荷力が過大
と過少の間でオーバーシュートするのを防止できる効果
がある。
室を連通する主通路を開閉する主弁と、該主弁に高圧側
の主油室内の圧力を閉方向に作用させる副油室と、該副
油室と低圧側の主油室内とを連通するパイロット通路を
開閉するパイロット弁と、上記ピストンの移動により発
生する両主油室の差圧力の増加速度が大きいほど大きな
開力を上記パイロット弁に付加する開力付加手段とを備
えたので、上記突き上げ時には、開力付加手段により突
き上げ力に応じた開力がパイロット弁に付加され該パイ
ロット弁が直ちに開き、これにより主弁が直ちに開き、
上記突き上げ力を吸収でき、またピストン負荷力が過大
と過少の間でオーバーシュートするのを防止できる効果
がある。
【図1】請求項1,3の発明に係る第1実施形態の油圧
緩衝器が採用された自動車の懸架装置の模式図である。
緩衝器が採用された自動車の懸架装置の模式図である。
【図2】上記緩衝器の減衰機構部分の模式断面図であ
る。
る。
【図3】上記緩衝器の低加速度における動作説明図であ
る。
る。
【図4】上記緩衝器の高加速度における動作説明図であ
る。
る。
【図5】上記緩衝器の効果を説明するための特性図であ
る。
る。
【図6】上記緩衝器の概念図である。
【図7】請求項2,3の発明に係る第2実施形態の油圧
緩衝器の模式図である。
緩衝器の模式図である。
【図8】上記第2実施形態緩衝器の減衰機構の模式図で
ある。
ある。
【図9】請求項4の発明に係る第3実施形態の油圧緩衝
器の断面側面図である。
器の断面側面図である。
【図10】従来の油圧緩衝器の問題点を説明するための
特性図である。
特性図である。
6 油圧緩衝器 7 シリンダ 7a,7b 上,下主油室(圧側,伸側主油室) 9 ピストン 8 主通路 12,13 圧側,伸側開閉弁 Δp 差圧力 12a,12b 油圧室 17 フリーピストン 18 コイルスプリング(付勢部材) 38 主弁 39 主通路 38a 凹室(副油室) 42,43 パイロット通路 41 パイロット弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラース センステレッド スウェーデン国、エス−194 27 ウップ ーランズ ベスビイ ピー オー ボック ス722 オーリンス レーシング アクテ ィエボラーグ内
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ内をピストンにより圧側主油室
と伸側主油室とに画成した油圧緩衝器において、上記圧
側,伸側主油室を連通する主通路を圧側主油室から伸側
主油室への流れのみを許容するように開閉する圧側開閉
弁,及び伸側主油室から圧側主油室への流れのみを許容
する伸側開閉弁の何れか一方又は両方を設け、上記ピス
トンの上記圧側,伸側主油室側への移動により発生する
両主油室の差圧力の変化速度(加速度)が大きいほど大
きな開方向力を上記開閉弁に付加する開力付加手段を設
けたことを特徴とする油圧緩衝器。 - 【請求項2】 シリンダ内をピストンにより圧側主油室
と伸側主油室とに画成した油圧緩衝器において、上記圧
側,伸側主油室を連通する主通路を圧側主油室から伸側
主油室への流れのみを許容するように開閉する圧側主
弁,及び伸側主油室から圧側主油室への流れのみを許容
する伸側主弁の何れか一方又は両方を設け、上記主弁に
形成された絞り通路を介して上記通路の下流側に連通す
る副通路を設け、該副通路を開閉する開閉弁を設け、上
記ピストンの上記圧側,伸側主油室側への移動により発
生する両主油室の差圧力の変化速度(加速度)が大きい
ほど大きな開方向力を上記開閉弁に付加する開力付加手
段を設けたことを特徴とする油圧緩衝器。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、上記開力付加
手段が、上記開閉弁内に油圧室を形成するとともに該油
圧室内にフリーピストンを移動自在に配置し、該油圧室
と上記主油室側とを絞り孔を介して連通し、さらに上記
フリーピストンを上記油圧室の容積が減少する方向に付
勢する付勢部材を設けた構成となっていることを特徴と
する油圧緩衝器。 - 【請求項4】 シリンダ内をピストンにより圧側主油室
と伸側主油室とに画成した油圧緩衝器において、上記ピ
ストンに形成された上記圧側,伸側主油室を連通する主
通路を開閉する主弁と、該主弁に高圧側の主油室内の圧
力を閉方向に作用させる副油室と、該副油室と低圧側の
主油室内とを連通するパイロット通路を開閉するパイロ
ット弁と、上記ピストンの移動により発生する両主油室
の差圧力の変化速度(加速度)が大きいほど大きな開方
向力を上記パイロット弁に付加する開力付加手段とを備
えたことを特徴とする油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30711995A JPH09151980A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30711995A JPH09151980A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 油圧緩衝器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151980A true JPH09151980A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=17965265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30711995A Withdrawn JPH09151980A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09151980A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003085283A3 (fr) * | 2002-04-05 | 2004-04-01 | Jacques Sirven | Amotisseur, notamment pour vehicule automobile |
CN101550981A (zh) * | 2008-03-31 | 2009-10-07 | 株式会社日立制作所 | 衰减力调节式缓冲器 |
JP2012052591A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 緩衝器 |
CN102979846A (zh) * | 2008-03-31 | 2013-03-20 | 株式会社日立制作所 | 衰减力调节式缓冲器 |
CN103282220A (zh) * | 2011-01-31 | 2013-09-04 | 日立汽车系统株式会社 | 悬架控制装置 |
US8794400B2 (en) | 2008-03-31 | 2014-08-05 | Hitachi, Ltd. | Damping force adjustable shock absorber |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP30711995A patent/JPH09151980A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003085283A3 (fr) * | 2002-04-05 | 2004-04-01 | Jacques Sirven | Amotisseur, notamment pour vehicule automobile |
US7234576B2 (en) | 2002-04-05 | 2007-06-26 | Jacques Sirven | Damper, in particular for motor vehicle |
CN101550981A (zh) * | 2008-03-31 | 2009-10-07 | 株式会社日立制作所 | 衰减力调节式缓冲器 |
JP2009243636A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Hitachi Ltd | 減衰力調整式緩衝器及びこれを用いたサスペンション制御装置 |
CN102979846A (zh) * | 2008-03-31 | 2013-03-20 | 株式会社日立制作所 | 衰减力调节式缓冲器 |
US8794400B2 (en) | 2008-03-31 | 2014-08-05 | Hitachi, Ltd. | Damping force adjustable shock absorber |
JP2012052591A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 緩衝器 |
CN103282220A (zh) * | 2011-01-31 | 2013-09-04 | 日立汽车系统株式会社 | 悬架控制装置 |
CN103282220B (zh) * | 2011-01-31 | 2016-07-06 | 日立汽车系统株式会社 | 悬架控制装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5404973A (en) | Damping force control type hydraulic shock absorber | |
US6079526A (en) | Damping force control type hydraulic shock absorber | |
KR100347779B1 (ko) | 감쇠력 조정식 유압 완충기 | |
KR100451289B1 (ko) | 감쇠력 조정식 유압 완충기 | |
US5911290A (en) | Step motor actuated continuous variable shock absorber | |
JPH06147252A (ja) | 油圧緩衝器 | |
US20090078517A1 (en) | Damping force adjusting structure of hydraulic shock absorber | |
US5501307A (en) | Shock absorber | |
US6332622B1 (en) | Suspension apparatus having two interconnected shock absorbers | |
JPS62220728A (ja) | 調整可能な緩衝器 | |
JPH06185562A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JPH0396730A (ja) | 液圧流体用弁を包含するショックアブソーバ | |
JP3306526B2 (ja) | 減衰力調整式油圧緩衝器 | |
EP0942195B1 (en) | Valve device for a shock absorber | |
JP2000193014A (ja) | 減衰力調整式油圧緩衝器 | |
JPH06305473A (ja) | 衝撃緩衝装置 | |
JP3297829B2 (ja) | 減衰力調整式油圧緩衝器 | |
JPH09151980A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JPH05278431A (ja) | セミアクティブサスペンションシステム | |
JP4129755B2 (ja) | 減衰力調整式油圧緩衝器 | |
JP3228566B2 (ja) | リリーフ弁 | |
JPH109327A (ja) | 減衰力調整式油圧緩衝器 | |
JPH0727164A (ja) | ショックアブソーバのバルブ構造 | |
JP3781461B2 (ja) | 減衰力可変式油圧緩衝器 | |
JP2901640B2 (ja) | 変位感応型液圧緩衝器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |