JP3306526B2 - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JP3306526B2
JP3306526B2 JP14143793A JP14143793A JP3306526B2 JP 3306526 B2 JP3306526 B2 JP 3306526B2 JP 14143793 A JP14143793 A JP 14143793A JP 14143793 A JP14143793 A JP 14143793A JP 3306526 B2 JP3306526 B2 JP 3306526B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の懸架
装置に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置に装着される
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心
地や操縦安定性をよくするために減衰力を適宜調整でき
るようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】この種の油圧緩衝器は、一般に、油液を封
入したシリンダ内に、ピストンロッドが連結されたピス
トンを摺動可能に嵌装し、このピストンにより画成され
るシリンダ内の2室を主油液通路およびバイパス通路で
連通させ、主油液通路には大きな減衰力を発生する減衰
力発生機構(オリフィス、ディスクバルブ等)を設け、
バイパス通路には減衰力の小さい減衰力発生機構および
バイパス通路を開閉する減衰力調整弁を設けた構成とな
っている。
【0004】この構成により、減衰力調整弁を開いた場
合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの摺動に
よってシリンダ内の油液が主にバイパス通路を流通して
伸び側、縮み側共に小さな減衰力を発生し、減衰力特性
はソフト特性となる。また、減衰力調整弁を閉じた場
合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの摺動に
よって、シリンダ内の油液が主油液通路のみを流通して
伸び側、縮み側共に大きな減衰力を発生し減衰力特性は
ハード特性となる。このように、減衰力調整弁を開閉す
ることにより減衰力特性を切換えることができる。
【0005】そして、車両の通常走行時にはソフト側の
減衰力特性を選択することにより、路面の凹凸による振
動を吸収して乗り心地を向上させることができ、また、
旋回時、加速時、制動時および高速走行時にはハード側
の減衰力特性を選択することにより車体の姿勢変化を抑
えて操縦安定性を向上させることができる。さらに、減
衰力調整式油圧緩衝器に制御装置およびアクチュエータ
を組合せて、路面状況、走行状況等に応じてリアルタイ
ムで減衰力を自動的に切換えることにより、乗り心地お
よび操縦安定性を向上させるようにしたサスペンション
制御装置がある。
【0006】ところで、上記のようなサスペンション制
御装置においては、油圧緩衝器の減衰力特性を伸び側と
縮み側とで大小異なる種類の組合わせ(例えば、伸び側
がハード特性のとき縮み側はソフト特性、伸び側がソフ
ト特性のとき縮み側がハード特性の組合せ)を設定でき
るようにすることにより、路面状況、走行状況の変化に
対して迅速に適切な減衰力が得られ、乗り心地および操
縦安定性を効果的に向上させることができることが知ら
れている。
【0007】そこで、従来、伸び側と縮み側とで異なる
2系統のバイパス通路を設け、それぞれのバイパス通路
の通路面積を調整することにより、伸び側と縮み側とで
大小異なる種類の減衰力特性を設定できるようにした減
衰力調整式油圧緩衝器が種々提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の減衰力調整式油圧緩衝器では、減衰力調整弁に
よって設定されるバイパス通路の通路面積が固定されて
いるため、発生する減衰力はピストン速度の大きさに応
じて変化する。したがって、従来の減衰力調整は、ピス
トン速度を変数とした減衰係数を調整するものであり、
減衰力を直接制御するためには、上記のようなサスペン
ション制御装置による減衰力の制御では、先ず油圧緩衝
器のピストン速度を検出し、そのピストン速度の入力に
対して所望の減衰力が生じるような減衰係数を演算し、
さらに、減衰力調整弁がこの演算された減衰係数に相当
する開度となるようにアクチュエータを駆動するという
手順をとらなければならない。このため、制御回路の負
担が大きく、路面状況、走行状況の変化に応じた減衰力
の迅速な切り換えが困難になるという問題がある。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、ピストン速度にかかわらず減衰力を直接制御す
ることができる減衰力調整式油圧緩衝器を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の減衰力調整式油
圧緩衝器は、上記の課題を解決するために、油液が封入
されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装され
前記シリンダ内を2室に画成するピストンと、一端が前
記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部まで延
ばされたピストンロッドと、前記2室間を連通させ、前
記ピストンロッドの伸び行程時に油液が流通する伸び側
連通路および縮み行程時に油液が流通する縮側連通路
と、前記伸び側連通路の油液の流れによって開弁して減
衰力を発生させる伸び側弁体と、前記縮み側連通路の油
液の流れによって開弁して減衰力を発生させる縮み側弁
体と、前記伸び側連通路の前記伸び側弁体より上流側に
オリフィスを介して接続して内圧によって前記伸び側弁
体の開度を決定する伸び側背圧室と、前記縮み側連通路
の前記縮み側弁体より上流側に接続して内圧によって前
記縮側弁体の開度を決定する縮み側背圧室と、前記伸び
側背圧室の内圧を前記伸び側連通路の前記伸び側弁体の
下流側にリリーフして調整する伸び側リリーフ弁と、前
記縮み側背圧室の内圧を前記縮み側連通路の前記縮み側
弁体の下流側にリリーフして調整する縮み側リリーフ弁
と、前記伸び側リリーフ弁および前記縮み側リリーフ弁
のリリーフ圧を調整する一の比例ソレノイドとを備え、
前記比例ソレノイドによって、前記伸び側リリーフ弁お
よび前記縮み側リリーフ弁のいずれか一方のリリーフ圧
力を高く調整した場合、他方のリリーフ圧力が低くな
り、いずれか一方のリリーフ圧力を低く調整した場合、
他方のリリーフ圧力が高くなるようにしたことを特徴と
する。
【0011】
【作用】このように構成したことにより、ピストンロッ
ドの伸びおよび縮み行程時、比例ソレノイドによって、
伸び側および縮み側リリーフ弁のリリーフ圧力を調整す
ると、この調整に応じて伸び側および縮み側背圧室の内
圧が変化して、これらの背圧室の内圧と伸び側および縮
み側連通路の圧力に応じて伸び側および縮み側の弁体の
開度が決定されるので、ピストン速度にかかわらず伸び
側および縮み側の減衰力を直接制御することができる。
このとき、伸び側および縮み側の減衰力のいずれか一方
を大きくすると、他方が小さくなり、一方を小さくする
と他方が大きくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1に示すように、減衰力調整式油圧緩
衝器1は、油液が封入されたシリンダ2内にピストン3
が摺動可能に嵌装されており、このピストン3によって
シリンダ2内がシリンダ上室2aとシリンダ下室2bの2室
に画成されている。ピストン3には、ピストンロッド4
の一端が連結されており、ピストンロッド4の他端は、
シリンダ2の端部に設けられたロッドガイドおよびシー
ル部材(図示せず)に挿通されてシリンダ2の外部まで
延ばされている。
【0013】ピストン3には、シリンダ上室2aとシリン
ダ下室2bとを連通させる伸び側通路5および縮み側通路
6が設けられている。伸び側通路5には、シリンダ上室
2a内が所定圧力を越えたときシリンダ上室2a側からシリ
ンダ下室2b側への油液の流通を許容して減衰力を発生さ
せるディスクバルブ等の調圧弁7が設けられており、ま
た、縮み側通路6には、シリンダ下室2b内が所定圧力を
越えたときシリンダ下室2b側からシリンダ上室2a側への
油液の流通を許容して減衰力を発生させるディスクバル
ブ等の調圧弁8が設けられている。
【0014】シリンダ2の外部にシリンダ上室2aとシリ
ンダ下室2bとを連通させる連通路9が設けられている。
連通路9には、シリンダ上室2a側からシリンダ下室2b側
への油液の流通のみを阻止する逆止弁10およびシリンダ
下室2b側からシリンダ上室2a側への油液の流通のみを阻
止する逆止弁11が設けられている。そして、連通路9に
は、逆止弁10をバイパスする伸び側連通路12と、逆止弁
11をバイパスする縮み側連通路13が設けられている。ま
た、連通路9には、ピストンロッド4の伸縮にともなう
シリンダ2内の容積変化をガスの圧縮、膨張によって補
償するリザーバ14(アキュムレータ)が接続されてい
る。
【0015】伸び側連通路12には、その通路面積を調整
するポペット弁15が設けられている。ポペット弁15は、
ガイド16内に弁体であるポペット17が摺動可能に嵌装さ
れており、ポペット17の移動によって伸び側通路12の通
路面積を調整するようになっている。ポペット17は、伸
び側連通路12内の上流側(シリンダ上室2a側)の圧力を
受けて開弁方向に移動するようになっている。また、ガ
イド16内のポペット12の背面側には、背圧室18が設けら
れており、背圧室18内の圧力がポペット17を閉弁させる
方向に作用することにより、開弁圧調整機構を形成して
いる。さらに、背圧室18内には、ポペット17を閉弁方向
に付勢するばね19が設けられている。
【0016】そして、背圧室18を伸び側通路12のポペッ
ト弁15の上流側(シリンダ上室2a側)に連通させる背圧
通路20が設けられている。背圧通路20には、オリフィス
21およびリリーフ弁22が設けられている。リリーフ弁22
は、リリーフ圧を任意に設定できるようになっており、
リリーフされた油液はリリーフ通路23によって伸び側連
通路12のポペット弁15の下流側(リザーバ14側)へ流れ
るようになっている。また、オリフィス21によって背圧
通路20へ流れる油液を減圧してリリーフ弁22の負担が小
さくなるようにしている。
【0017】同様に、縮み側連通路13には、その通路面
積を調整するポペット弁24が設けられている。ポペット
弁24は、ガイド25内に弁体であるポペット26が摺動可能
に嵌装されており、ポペット26の移動によって縮み側通
路13の通路面積を調整するようになっている。ポペット
26は、縮み側連通路13の上流側(シリンダ下室2b側)の
圧力を受けて開弁方向に移動するようになっている。ま
た、ガイド25内のポペット26の背面側には、背圧室27が
設けられており、背圧室27内の圧力がポペット26を閉弁
させる方向に作用することにより、開弁圧調整機構を形
成している。さらに、背圧室27内には、ポペット26を閉
弁方向に付勢するばね28が設けられている。
【0018】そして、背圧室27を縮み側連通路13のポペ
ット弁24の上流側(シリンダ上室2a側)に連通させる背
圧通路29が設けられている。背圧通路29には、オリフィ
ス30およびリリーフ弁31が設けられている。リリーフ弁
31は、リリーフ圧を任意に設定できるようになってお
り、リリーフされた油液はリリーフ通路32によって縮み
側通路13のポペット弁24の下流側(リザーバ14側)へ流
れるようになっている。また、オリフィス30によって背
圧通路29へ流れる油液を減圧してリリーフ弁31の負担が
小さくなるようにしている。
【0019】このように構成したことにより、ピストン
ロッド4の伸び行程時には、ピストン3の摺動によって
シリンダ上室2a側の油液が連通路9を通ってシリンダ下
室2b側へ流れ、このとき、逆止弁10が閉じて逆止弁11が
開くので、油液が伸び側連通路12を流れることによって
ポペット弁15により減衰力が発生する。
【0020】ポペット弁15では、シリンダ上室2a側の圧
力が作用してポペット17が開弁方向に移動しようとす
る。一方、背圧室18には、背圧通路20を介してシリンダ
上室2a側の圧力が作用してポペット17を閉弁方向に移動
させようとする。背圧室18の圧力がリリーフ弁22の設定
圧を越えるとリリーフ弁22が開き背圧通路20の油液がリ
リーフ通路23を通ってシリンダ下室2b側へ流れるので、
背圧室18の圧力はリリーフ弁22によって任意に設定する
ことができる。そして、ポペット17は、シリンダ上室2a
側の圧力とリリーフ弁22の設定圧およびばね19の付勢力
とがバランスする位置まで移動する。したがって、シリ
ンダ上室2aの圧力に応じた開度でポペット弁15が開弁し
て減衰力が決定される。このようにして、シリンダ上室
2aの圧力に応じてポペット弁15の通路面積が変化してピ
ストン速度にかかわらず所定の減衰力が発生する。
【0021】なお、シリンダ上室2aの圧力が所定以上と
なった場合には、ピストン3の調圧弁7が開いてシリン
ダ上室2aの油液が伸び側通路5を通って直接シリンダ下
室2bへ流れることにより減衰力が発生する。
【0022】ピストンロッド4の縮み行程時には、ピス
トン3の摺動によってシリンダ下室2b側の油液が連通路
9を通ってシリンダ上室2a側へ流れ、このとき、逆止弁
10が開いて逆止弁11が閉じるので、油液が縮み側連通路
13を流れることによってポペット弁24により減衰力が発
生する。
【0023】ポペット弁24では、上記伸び側のポペット
弁15と同様に、ポペット26がシリンダ下室2b側の圧力と
リリーフ弁31の設定圧およびばね28とがバランスする位
置まで移動し、シリンダ下室2bの圧力に応じた開度で開
弁して減衰力が決定される。このようにして、シリンダ
下室2bの圧力に応じてポペット弁24の通路面積が変化し
てピストン速度にかかわらず所定の減衰力が発生する。
【0024】なお、シリンダ下室2bの圧力が所定以上と
なった場合には、ピストン3の調圧弁8が開いてシリン
ダ下室2bの油液が縮み側通路6を通って直接シリンダ上
室2aへ流れることにより減衰力が発生する。
【0025】このように、リリーフ弁22,31のリリーフ
圧を調整することにより、伸び側と縮み側の減衰力をそ
れぞれピストン速度にかかわらず直接制御することがで
きる。
【0026】ここで、図1の減衰力調整式油圧緩衝器1
において、リリーフ弁22,31として、図2に示すに電磁
式比例制御弁33を用いる。
【0027】図2に示すように、電磁式比例制御弁33
は、ポペット弁15に接続される背圧通路34をリリーフす
るリリーフ弁35と、ポペット弁24に接続される背圧通路
36をリリーフするリリーフ弁37と、リリーフ弁35,37を
開閉する比例ソレノイド38とから概略構成されている。
【0028】リリーフ弁35は、背圧通路36とリリーフ室
39とをニードル40によって開閉するニードル弁であり、
同様に、リリーフ弁37は、背圧通路36とリリーフ室41と
をニードル42によって開閉するニードル弁である。ニー
ドル40,42は、比例ソレノイド38のプランジャ43に連結
されたロッド44の両端部に設けられており、ロッド44を
移動させてリリーフ弁35,37のどちらか一方を閉じると
他方が開くようになっている。
【0029】比例ソレノイド38には、ロッド44をリリー
フ弁37側へ付勢するばね45が設けられており、通常、リ
リーフ弁37が閉じリリーフ弁35が開いている。比例ソレ
ノイド38は、通電電流に応じてプランジャ43を介してロ
ッド44をばね45の付勢力に抗してリリーフ弁35側へ移動
させる方向の力を発生するようになっている。そして、
通電電流に応じてリリーフ弁37のリリーフ圧力を調整
し、さらに、通電電流を大きくしてロッド44をリリーフ
弁35側へ移動させリリーフ弁35のリリーフ圧力を調整で
きるようになっている。
【0030】リリーフ室39とリリーフ室41は、比例ソレ
ノイド38内の通路46を介して互いに連通されており、さ
らに、リリーフ弁37に設けられたリリーフ通路47を介し
てリザーバ14側に接続されている。
【0031】この構成により、比例ソレノイド38に通電
してリリーフ弁37のリリーフ圧を調整することにより、
ポペット弁24の開度が調整され、縮み側の減衰力を制御
することができる。このとき、リリーフ弁35は開いた状
態となるのでポペット弁15の開度が大きくなり、伸び側
の減衰力が小さくなる。したがって、減衰力特性は、図
3中にで示すようになる。なお、では、縮み側の減
衰力が最大となるように比例ソレノイド38への通電電流
Iを最小とした場合を示している。
【0032】さらに、比例ソレノイド38への通電電流を
大きくしてロッド44をリリーフ弁35側へ移動させ、リリ
ーフ弁35のリリーフ圧を調整することにより、ポペット
弁15の開度が調整され、伸び側の減衰力を制御すること
ができる。このとき、リリーフ弁37は開いた状態となる
のでポペット弁24の開度が大きくなり、縮み側の減衰力
が小さくなる。したがって、減衰力特性は、図3中に
で示すようになる。なお、では、伸び側の減衰力が最
大となるように比例ソレノイド38への通電電流Iを最大
とした場合を示している。
【0033】このようにして、比例ソレノイド38への通
電電流を調整することにより、減衰力特性を図3中の
からの間で連続的に調整することができる。また、伸
び側と縮み側とで大小異なる種類の減衰力が発生される
ことになり、サスペンション制御に適した減衰力特性を
得ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の減衰力調整式油圧緩衝器によれ
ば、ピストンロッドの伸びおよび縮み行程時、比例ソレ
ノイドによって、伸び側および縮み側リリーフ弁のリリ
ーフ圧力を調整すると、この調整に応じて伸び側および
縮み側背圧室の内圧が変化して、これらの背圧室の内圧
と伸び側および縮み側連通路の圧力に応じて伸び側およ
び縮み側の弁体の開度が決定されるので、ピストン速度
にかかわらず伸び側および縮み側の減衰力を直接制御す
ることができる。このとき、伸び側および縮み側の減衰
力のいずれか一方を大きくすると、他方が小さくなり、
一方を小さくすると他方が大きくなる。その結果、サス
ペンション制御装置に適用した場合、ピストン速度にか
かわらず減衰力を直接制御することができ、また、伸び
側と縮み側とで大小異なる種類の減衰力の組合わせが得
られるので、コントローラの負担を軽減することができ
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る減衰力調整式油圧緩衝
器の回路図である。
【図2】図1の減衰力調整式油圧緩衝器のリリーフ弁で
ある電磁式比例制御弁の正面の縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る減衰力調整式油圧緩衝
器の減衰力特性を示す図である。
【符号の説明】
1 減衰力調整式油圧緩衝器 2 シリンダ 2a シリンダ上室 2b シリンダ下室 3 ピストン 4 ピストンロッド 12 伸び側連通路 13 縮み側連通路 17,26 ポペット(弁体) 18,27 背圧室 20,29 背圧通路 22,31,35,37 リリーフ弁 38 比例ソレノイド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−261528(JP,A) 特開 平2−168039(JP,A) 特開 平3−4046(JP,A) 特開 平4−312227(JP,A) 特開 平5−71568(JP,A) 特表 昭61−502067(JP,A) 独国特許出願公開3924168(DE,A 1) 独国特許出願公開4007261(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/46 B60G 17/015 F16F 9/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装され前記シリンダ内を2室に画成
    するピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が
    前記シリンダの外部まで延ばされたピストンロッドと、
    前記2室間を連通させ、前記ピストンロッドの伸び行程
    時に油液が流通する伸び側連通路および縮み行程時に油
    液が流通する縮側連通路と、前記伸び側連通路の油液の
    流れによって開弁して減衰力を発生させる伸び側弁体
    と、前記縮み側連通路の油液の流れによって開弁して減
    衰力を発生させる縮み側弁体と、前記伸び側連通路の前
    記伸び側弁体より上流側にオリフィスを介して接続して
    内圧によって前記伸び側弁体の開度を決定する伸び側背
    圧室と、前記縮み側連通路の前記縮み側弁体より上流側
    に接続して内圧によって前記縮側弁体の開度を決定する
    縮み側背圧室と、前記伸び側背圧室の内圧を前記伸び側
    連通路の前記伸び側弁体の下流側にリリーフして調整す
    る伸び側リリーフ弁と、前記縮み側背圧室の内圧を前記
    縮み側連通路の前記縮み側弁体の下流側にリリーフして
    調整する縮み側リリーフ弁と、前記伸び側リリーフ弁お
    よび前記縮み側リリーフ弁のリリーフ圧を調整する一の
    比例ソレノイドとを備え、 前記比例ソレノイドによって、前記伸び側リリーフ弁お
    よび前記縮み側リリーフ弁のいずれか一方のリリーフ圧
    力を高く調整した場合、他方のリリーフ圧力が低くな
    り、いずれか一方のリリーフ圧力を低く調整した場合、
    他方のリリーフ圧力が高くなるようにしたことを特徴と
    する減衰力調整式油圧緩衝器。
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