JP2006083912A - 油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパ - Google Patents

油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパ Download PDF

Info

Publication number
JP2006083912A
JP2006083912A JP2004268081A JP2004268081A JP2006083912A JP 2006083912 A JP2006083912 A JP 2006083912A JP 2004268081 A JP2004268081 A JP 2004268081A JP 2004268081 A JP2004268081 A JP 2004268081A JP 2006083912 A JP2006083912 A JP 2006083912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damping force
hydraulic
force control
valve
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004268081A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Fukuda
博美 福田
Haruhiko Nakanosono
晴彦 中之薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2004268081A priority Critical patent/JP2006083912A/ja
Priority to US11/221,577 priority patent/US7448479B2/en
Priority to EP05020114A priority patent/EP1637764A1/en
Publication of JP2006083912A publication Critical patent/JP2006083912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/44Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction
    • F16F9/46Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction allowing control from a distance, i.e. location of means for control input being remote from site of valves, e.g. on damper external wall
    • F16F9/465Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction allowing control from a distance, i.e. location of means for control input being remote from site of valves, e.g. on damper external wall using servo control, the servo pressure being created by the flow of damping fluid, e.g. controlling pressure in a chamber downstream of a pilot passage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】油圧緩衝器のピストンが圧縮側死点または伸長側死点から移動を開始するときには必ず減衰力制御弁を閉じた状態に保持し、減衰力を正しく発生させる。
【解決手段】第1の油路25を開閉するポペット弁からなる減衰力制御弁31を有する。この減衰力制御弁31の弁体54によって油路25とは画成されたパイロット圧室63を有する。パイロット圧室62の油圧を増減させるリニアソレノイド36とパイロット弁55を備える。ピストン16に減衰力制御弁31と並列に設けられたチェック弁22を備える。第1の油路25における減衰力制御弁31より下流側と前記パイロット圧室62とを連通する連通路を備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ポペット弁によって減衰力を発生させる油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパに関するものである。
従来、減衰力制御弁を備えた油圧緩衝器としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示された油圧緩衝器は、車両の懸架装置に用いられるもので、車輪側と車体フレーム側との間に設けられた油圧シリンダと、この油圧シリンダの油圧回路に設けられた減衰力制御弁などによって構成されている。
前記油圧シリンダは、作動油で満たされたシリンダ本体と、このシリンダ本体内をヘッド側油室とロッド側油室とに画成するピストンなどによって構成されている。前記ヘッド側油室とロッド側油室は、弁類とアキュムレータとからなる油圧回路によって互いに接続されている。
前記油圧回路は、ヘッド側油室にアキュムレータを接続するヘッド側油路と、ロッド側油室に前記アキュムレータを接続するロッド側油路と、前記ヘッド側油路に介装されヘッド側油室に向けてのみ作動油を流すヘッド側チェック弁と、前記ロッド側油路に介装されロッド側油室に向けてのみ作動油を流すロッド側チェック弁と、前記ヘッド側チェック弁と並列に設けられた圧縮側減衰力制御弁と、前記ロッド側チェック弁と並列に設けられた伸長側減衰力制御弁などによって構成されている。
前記圧縮側減衰力制御弁と伸長側減衰力制御弁は、ポペット弁からなり、前記チェック弁によって作動油の流動が規制されることにより油圧が上昇することによって後述する弁体が開き、減衰力を発生するように構成されている。これらの減衰力制御弁は、前記チェック弁より油圧シリンダ側に位置する油路に接続された作動油入口と、この作動油入口が一端部に開口する弁孔と、この弁孔の孔壁面に開口しかつチェック弁に対して油圧シリンダとは反対側に位置する油路に接続された作動油出口と、前記弁孔内に往復動自在に嵌挿された弁体と、この弁体を閉方向(作動油入口側)に付勢する圧縮コイルばねと、弁孔内に弁体によって画成されたパイロット圧室などから構成されている。
前記弁体は、先端部にテーパ部を有する円柱状に形成されている。前記テーパ部は、前記作動油入口内に弁孔内側から臨み、作動油入口の開口縁からなる弁座に着座するように形成されている。この減衰力制御弁において、前記テーパ部が弁座に着座する全閉状態では、テーパ部における前記弁座より中心部側に作動油入口の油圧が作用し、テーパ部における前記弁座より弁孔内側に位置する外周部に作動油出口側の油圧が作用する。
前記パイロット圧室は、チェック弁より油圧シリンダ側に位置する油路にパイロット通路によって接続されている。このパイロット通路の途中には、パイロット通路内の油圧が所定値以上に上昇したときにチェック弁に対して油圧シリンダとは反対側に位置する油路に作動油を流すリリーフ弁が設けられている。
この減衰力制御弁によれば、リリーフ弁より油圧シリンダ側に位置する油路の油圧が前記所定値より上昇し、リリーフ弁が開くことによって、パイロット圧室内の油圧が低下し、その結果弁体が開く。弁体が開くことによって、作動油が作動油入口から弁座とテーパ部との間の隙間を通って弁孔内に流入し、弁孔内を通って作動油出口に排出される。このとき、減衰力制御弁が絞りとして機能することにより減衰力が発生する。作動油出口に排出された作動油は、アキュムレータまたは油圧シリンダの他方の油室側に流れる。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
特許第3306526号公報(第3−4頁 図1)
例えば、油圧緩衝器が伸長行程にあるときロッド側チェック弁は閉じているので、作動油は伸長側減衰力制御弁を通過した後ヘッド側チェック弁を通過してヘッド側油室に流入する。
一方、チェック弁は開閉時の応答性を高くするためにリターンスプリングの弾発力、ばね定数を高めに、バルブリフト量を少なめに設定してある。したがって、チェック弁を作動油が通過する際その上流側と下流側とで差圧が生じる。
このとき、ヘッド側チェック弁で生じた圧力(差圧)は圧縮側減衰力制御弁の作動油出口を通って弁孔内に伝達されるために、この油圧によって、前記テーパ部の外周部が開方向へ押圧され弁体が開く。すなわち、油圧緩衝器が伸長行程にあるときに、本来は閉じて待機していなければならない減衰力制御弁が開くことになる。
車輪の振動周波数と振幅が相対的に小さい場合、油圧緩衝器の伸長行程が終了するまでに時間的に余裕があることから、前記圧縮側減衰力制御弁は、流れる圧油の流量および前記差圧が徐々に低下し、油圧より弁体を閉じる方向へ付勢する圧縮コイルばねの弾発力が勝るようになって、油圧緩衝器のピストンが死点に達する以前に閉じる。
しかし、車輪の振動周波数と振幅が相対的に大きい場合は、ヘッド側チェック弁を流れる圧油の流量が多いために差圧も大きく、前記圧縮側減衰力制御弁は相対的に大きく開くことから、油圧緩衝器のピストンが伸長行程の死点に達するまでの間に閉じる時間的余裕がなく、油圧緩衝器が圧縮行程に移った後にも開いていることがある。
このように油圧緩衝器が伸長行程から圧縮行程に移行したときに圧縮側減衰力制御弁が開いていると、このときに圧縮側減衰力制御弁によって必要な減衰力を発生させることができない。このとき、圧縮側減衰力制御弁は、油圧緩衝器が圧縮行程に移行し、上流側の油圧(作動油入口およびパイロット圧室の油圧)が徐々に上昇することにより、弁体が開いている状態から、圧縮コイルばねの弾発力とパイロット圧室内の油圧とによって急激に閉じ、その後、徐々に開いて減衰力を発生するようになる。
すなわち、このときには、圧縮側減衰力制御弁で発生する減衰力が不安定になる(減衰力波形が乱れる)。油圧緩衝器の速度上昇に対応して減衰力が上昇するためには、ピストンの移動開始時に減衰力制御弁が閉じていることが必要である。なお、ここでは油圧緩衝器が伸長行程から圧縮行程に移行する場合の現象を説明したが、油圧緩衝器が圧縮行程から伸長行程に移るときには、伸長側減衰力制御弁が開いて待機していることになり、上記と同様の問題が生じる。
従来の油圧緩衝器の減衰力は、例えば図11に示すように変化する。図11はピストンの移動速度と減衰力との関係を示すグラフである。図11に示すように、油圧緩衝器が伸長行程から圧縮行程に移行したときに本来閉じていなければならない圧縮側減衰力制御弁が開いていることが原因で図11中に符号aで示す範囲において減衰力が不安定になる。また、油圧緩衝器が圧縮行程から伸長行程に移行するときには、本来閉じていなければならない伸長側減衰力制御弁が開いていることが原因で図11中に符号bで示す範囲において減衰力が不安定になる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、油圧緩衝器のピストンが圧縮側死点または伸長側死点から移動を開始するときには必ず減衰力制御弁を閉じた状態に保持し、減衰力を正しく発生させることを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る油圧式減衰力制御装置は、油路を開閉するポペット弁と、このポペット弁の弁体によって油路とは画成されたパイロット圧室と、このパイロット圧室の油圧を増減させる減衰力設定手段と、前記ポペット弁の下流側から上流側へのみ圧油が流れるように前記油路にポペット弁と並列に設けられたチェック弁とを備えた油圧式減衰力制御装置であって、前記油路における前記ポペット弁より下流側と前記パイロット圧室とを連通する連通路を備えたものである。
請求項2に記載した発明に係る油圧式緩衝装置は、請求項1に記載した発明に係る油圧式減衰力制御装置を油圧シリンダのロッド側油室から作動油が流出する油路と、油圧シリンダのヘッド側油室から作動油が流出する油路との少なくともいずれか一方に設けたものである。
請求項3に記載した発明に係る車両用フロントフォークは、請求項1に記載した発明に係る油圧式減衰力制御装置を左右一対の油圧緩衝器にそれぞれ設けた車両用フロントフォークであって、前記左右一対の油圧緩衝器のうち一方の油圧緩衝器はロッド側油室に前記減衰力制御装置が接続され、他方の油圧緩衝器はヘッド側油室に前記減衰力制御装置が接続されているものである。
請求項4に記載した発明に係る油圧式ロータリダンパは、請求項1に記載した発明に係る油圧式減衰力制御装置を、被緩衝部材と連動して回動する可動隔壁によって画成された二つの油室の少なくともいずれか一方に接続したものである。
本発明によれば、ポペット弁より下流側の油圧が上流側の油圧より高くなる場合は、前記下流側の油圧がパイロット圧室に伝達され、この油圧によってポペット弁の弁体が閉じる方向に付勢される。
このため、本発明に係る減衰力制御装置によれば、この相対的に高い油圧を利用して待機時にポペット弁を閉じておくことができるから、例えば油圧シリンダに接続した場合は圧縮行程から伸長行程へ移る瞬間または伸長行程から圧縮行程に移る瞬間からポペット弁によって適正な減衰力を発生させることができる。
請求項2記載の発明によれば、油圧シリンダが圧縮行程から伸長行程へ移るときまたは伸長行程から圧縮行程に移るときなどで、ピストンが死点を越えて移動を開始するときには、待機側の圧力制御装置のポペット弁を閉じておくことができるから、常に適正な減衰力が発生する油圧緩衝装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、油圧緩衝器が伸長する場合はヘッド側油室に接続された減衰力制御装置のポペット弁が閉じて待機し、油圧緩衝器が圧縮される場合はロッド側油室に接続された減衰力制御装置のポペット弁が閉じて待機する。したがって、油圧緩衝器の油圧シリンダが圧縮行程から伸長行程へ移るときまたは伸長行程から圧縮行程に移るときなどで、ピストンが死点を越えて移動を開始するときには、待機側の圧力制御装置のポペット弁を閉じておくことができるから、常に適正な減衰力が発生するフロントフォークを提供することができる。
また、この発明に係るフロントフォークにおいては、左右一対の油圧緩衝器の一方の油圧緩衝器は圧縮行程で減衰力が発生し、他方の油圧緩衝器は伸長行程で減衰力が発生するから、二つの油圧シリンダと二つの減衰力制御装置とを使用して圧縮行程と伸長行程との両方で減衰力を発生させることができる。このため、伸長行程で減衰力が発生する油圧緩衝器と、圧縮行程で減衰力が発生する油圧緩衝器とでピストンサイズ、ロッドサイズを独立して選択することができるから、最大減衰力や最大使用圧力の設定の自由度が大きくなるという効果もある。
請求項4記載の発明によれば、可動隔壁が一方の油室側から他方の油室側へ移動する場合は、一方の油室に接続された減衰力制御装置のポペット弁が閉じて待機し、可動隔壁が他方の油室側から一方の油室側へ移動する場合には、他方の油室に接続された減衰力制御装置のポペット弁が閉じて待機する。したがって、ロータリダンパの可動隔壁の移動方向が変わるときに、待機側の圧力制御装置のポペット弁を閉じておくことができるから、常に適正な減衰力が発生するロータリダンパを提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る油圧式減衰力制御装置の一実施の形態を図1ないし図3によって詳細に説明する。ここでは、本発明に係る油圧式減衰力制御装置を自動二輪車のリヤクッションユニットに適用する例について説明する。
図1は本発明に係る油圧式減衰力制御装置を装備した自動二輪車の側面図、図2は本発明に係る油圧式減衰力制御装置の構成を示す図、図3は減衰力制御弁の断面図、図4は本発明に係る油圧式減衰力制御装置の構成を示すブロック図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による自動二輪車を示す。2はこの自動二輪車1の前輪を示し、3はエンジン、4は後輪、5はリヤアーム、6はリヤクッションユニットを示す。この自動二輪車1においては、前記リヤクッションユニット6に本発明に係る油圧式減衰力制御装置11(図2参照)が採用されている。
前記リヤクッションユニット6は、図1および図2に示すように、油圧シリンダ12に本発明に係る油圧式減衰力制御装置11を組付けてなる油圧緩衝器13と、圧縮コイルばね14とから構成されている。
油圧シリンダ12は、チューブ15と、このチューブ15内に移動自在に嵌挿されたピストン16と、このピストン16に接続されたピストンロッド17と、チューブ15の一端部を閉塞するヘッドカバー18と、チューブ15の他端部を閉塞するロッドカバー19とによって構成されており、内部が作動油で満たされている。
前記ピストン16は、油圧シリンダ12内をロッド側油室20とヘッド側油室21とに画成している。なお、この実施の形態においては、ピストンロッド17がチューブ15から突出するように後退し、油圧シリンダ12の全長が伸びることを「油圧緩衝器が伸長する」といい、その行程を伸長行程という。また、これとは逆に、ピストンロッド17がチューブ15内に進入するように前進し、油圧緩衝器11の全長が短くなることを「油圧緩衝器が圧縮される」といい、その行程を圧縮行程という。
ピストン16には、ヘッド側油室21からロッド側油室20へのみ作動油を通過させるチェック弁22が設けられている。
図2において、油圧シリンダ12の下側に位置する一端部は、自動二輪車1の車体フレーム23(図1参照)に回動自在に支持されている。一方、ピストンロッド17のロッドエンド17aは、リヤアーム5にリンク機構24を介して連結されている。
前記ロッド側油室20は、図2に示すように、本発明に係る油圧式減衰力制御装置11の第1の油路25の一端部が接続され、前記ヘッド側油室21は、第2の油路26の一端部が接続されている。前記第1の油路25には、後述する減衰力制御弁31が設けられ、第2の油路26には、アキュムレータ32の油室33が接続されている。前記第1の油路25の他端部は、第2の油路26における油圧シリンダ15とアキュムレータ32との間に接続されている。アキュムレータ32は、油室33に可動隔壁34を介してガス室35が隣接し、ガス室35内に充填された高圧ガスの圧力によって油室33内の作動油を付勢するものである。
前記減衰力制御弁31は、内部の具体的な構造は後述するが、上流側(シリンダ12側)の油圧が予め定めた開放圧力を上回ったときに下流側へ作動油を流す構成が採られている。この開放圧力は、この減衰力制御弁31に内蔵されたリニアソレノイド36(図3参照)によって増減される。このリニアソレノイド36は、後述する制御装置41(図4参照)によって動作が制御される。
前記減衰力制御弁31は、油圧シリンダ12に油路25,26によって前記チェック弁22と並列になるように接続されている。この減衰力制御弁31は、油圧シリンダ12のピストンロッド17が後退して油圧緩衝器13の全長が長くなるときに、第1の油路25を図2において左側から右側へ流れる作動油の流量を増減させることによって、このときに発生する減衰力の大きさを制御する。この減衰力制御弁31と、前記ピストン16のチェック弁22とによって本発明に係る油圧式減衰力制御装置11が構成されている。この減衰力制御装置11は、図1に示すように、リヤクッションユニット6の側部に設けられたバルブケース42に収納されて支持されている。
減衰力制御弁31を制御する制御装置41は、図4に示すように、ピストン位置演算手段43と、ピストン速度演算手段44と、減衰力演算手段45と、減衰力補正手段46と、メモリ47と、電流制御手段48とから構成され、減衰力制御弁31のリニアソレノイド36とストロークセンサ49とに接続されている。この実施の形態によるストロークセンサ49は、図1に示すように、リヤアーム5にリンク50を介して連結されており、リヤアーム5の揺動量を検出するように構成されている。
前記ピストン位置演算手段43は、前記ストロークセンサ49によって検出されたリヤアーム5の揺動量から油圧緩衝器13のピストン16の位置を演算によって求める構成が採られている。
前記ピストン速度演算手段44は、前記ピストン位置演算手段43が求めたピストン16の位置を例えば一定時間毎に検出することによって、ピストン16の移動速度を求める構成が採られている。
前記減衰力演算手段45は、前記ピストン位置演算手段43によって検出されたピストン16の位置と、ピストン速度演算手段44によって検出されたピストン16の移動速度と、メモリ47に記憶させてある補正値とに基づいて減衰力の目標値を演算によって求める構成が採られている。前記補正値は、減衰力補正手段46によって設定される。この減衰力補正手段46は、油圧緩衝器13の減衰力を例えば乗員の操作により増減させるためのもので、メモリ47に記憶させてある複数の補正値のなかから人為的操作により一つを選択する構成が採られている。
この減衰力演算手段45が求めた減衰力の目標値は、油圧緩衝器13のピストン16の移動速度と略比例するように設定されている。
ここで、減衰力制御弁31の具体的な構造を図3によって詳細に説明する。減衰力制御弁31は、ポペット弁に後述するリニアソレノイド36とパイロット弁55とを組み付けた構造が採られている。すなわち、この減衰力制御弁31は、有底円筒状に形成されたソレノイドカバー51と、このソレノイドカバー51の開口部に固着された筒状の弁箱52と、この弁箱52内の弁孔53に往復動自在に嵌合された弁体54と、この弁体54の動作を制御するパイロット弁55と、このパイロット弁55を閉じる方向に付勢するリニアソレノイド36、圧縮コイルばね69とによって構成されている。前記リニアソレノイド36と、パイロット弁55および制御装置41などによって、本発明でいう減衰力設定手段が構成されている。
前記弁体54は、弁箱52の弁座57に着座するシート面58が形成された小径部59と、弁孔53に嵌合する大径部60とが同一軸線上に並ぶ段付きの有底円筒状に形成されている。
この弁体54が嵌合する弁孔53の内部は、弁体54によって油室61とパイロット圧室62とに画成されている。前記油室61は、前記弁座57が下流側の開口縁となる上流穴63によって第1の油路25の上流部25a(油圧シリンダ12側)に連通されている。また、油室61は、弁孔53の孔壁面に開口する出口穴64によって第1の油路25の下流部25b(第2の油路26側であってアキュムレータ32側)に連通されている。
前記パイロット圧室62は、弁孔53の内壁面と、弁体54と、弁孔53の一端部を閉塞するパイロット圧室形成用壁部材65と、この壁部材65の軸心部に穿設された貫通孔66を開閉するパイロット弁用弁体67とを壁として形成されている。また、パイロット圧室62は、前記弁体54の小径部の軸心を貫通するパイロット通路68によって前記入口穴63に連通されている。
前記壁部材65は、弁体54と対向する円形の底壁65aを有する有底円筒状に形成されており、前記底壁65aの外周部に設けられた周壁65bが弁体54とは反対側に位置する状態で弁箱52に固定されている。この壁部材65の固定は、後述するリニアソレノイド36の筒状ハウジング68と弁箱52とにより壁部材65を挾持することによって行われている。この壁部材65の底壁65aと弁体54の内側凹部54aとの間には、前記弁体54を閉じる方向に付勢する圧縮コイルばね69が弾装されている。
前記底壁65aにおける前記貫通孔66より径方向の外側(図3においては下側)には、パイロット圧室62と周壁65bの内側の凹陥部からなる下流側油室71とを連通する導圧用通路72が穿設されている。この導圧用通路72は、弁孔53の軸線方向と平行に延びるように形成されている。前記周壁65bの先端部には、前記下流側油室71と第1の油路25の下流部25bとを連通する連通路73の一部を構成する凹溝74が形成されている。
この凹溝74は、周壁65bの端面に径方向に延びるように複数形成され、リニアソレノイド36の筒状ハウジング68の端面によって溝の開口部分が閉塞されている。前記連通路73は、この凹溝74と、前記周壁65bと弁箱52の内壁面との間に形成された環状の油室75と、弁箱52を径方向に貫通する油孔76と、弁箱52の外周面とソレノイドカバー51の内周面との間に形成された環状の油室77と、弁箱52の外周側フランジ78を軸線方向に貫通する油孔79とによって構成されている。前記下流側油室71と、導圧用通路72と、前記連通路73とによって、本発明でいうパイロット圧室と下流側油路とを連通する連通路が構成されている。
前記パイロット弁55は、前記壁部材65と、この壁部材65を挟んでパイロット圧室62とは反対側に位置する前記弁体67と、この弁体67を支持するリニアソレノイド36のプランジャ81と、このプランジャ81を往復動自在に支持する筒状ハウジング68などによって構成されている。この筒状ハウジング68は、複数の円筒状の部材を組合わせることによって形成されている。前記リニアソレノイド36は、前記プランジャ81と、筒状ハウジング68と、この筒状ハウジング68の外周部に設けられたコイル82と、このコイル82を覆う前記ソレノイドカバー51などによって構成されている。
パイロット弁55の弁体67は、一端部にテーパ面83が形成されるとともに、端部に支軸84が形成されている。テーパ面83は、弁体67が壁部材65側に移動することによって前記貫通孔66の開口縁に全周にわたって接触するように形成されている。前記支軸84は、プランジャ81に嵌合され支持されている。
リニアソレノイド36は、コイル82が通電されることによりプランジャ81がパイロット圧室62側(図2においては左側)に移動し、パイロット弁55の弁体67を閉方向に押圧する付勢力が発生するもので、電流量に対応して前記付勢力が増減するように構成されている。
このように構成された減衰力制御弁31を備えた油圧緩衝器13は、自動二輪車1の後輪4が車体フレーム23に対して下側に移動することによって全長が長くなり(伸長し)、これとは逆方向に後輪4が移動することによって全長が短くなる(圧縮される)。例えば、油圧緩衝器13が伸長する場合は、チェック弁22が閉じるためにロッド側油室20内と第1の油路25の上流部25aの油圧が上昇し、この油圧が減衰力制御弁31の開放圧力を上回ることにより、減衰力制御弁31が開いて作動油が下流側へ流れる。このように減衰力制御弁31が開くことにより、この減衰力制御弁31が絞りとして機能し、油圧緩衝器13において減衰力が発生する。この減衰力の大きさは、制御装置41がリニアソレノイド36の電流を増減させることによって制御される。
ここで、減衰力制御弁31の動作を詳細に説明する。減衰力制御弁31は、油圧緩衝器13が停止している場合などで入口穴63内の油圧と出口穴64内(油室61内)の油圧との差圧が小さい場合は、圧縮コイルばね69の弾発力により弁体54が弁座57に押付けられることによって閉じる。油圧緩衝器13が伸長することにより減衰力制御弁31の入口穴63の油圧が上昇すると、この油圧がパイロット通路68によってパイロット圧室62に伝播されるために、弁体54に前記入口穴63側とパイロット圧室62側との両方から油圧が加えられる。
入口穴63内の油圧上昇とともにパイロット圧室62内の油圧が上昇し、この油圧がパイロット弁55の弁体67を閉方向に付勢する力、すなわちリニアソレノイド36の付勢力より大きくなると、パイロット弁55が開き、圧油がパイロット圧室62内から下流側油室71に流出する。この結果、パイロット圧室62内の油圧は、出口穴64と同等の低い圧力に低下する。パイロット弁55は、このようにパイロット圧室62の油圧が低下することによって閉じる。
パイロット圧室62内の油圧が低下すると、弁体54が入口穴63の油圧によって押されてパイロット圧室62側へ移動し、入口穴63の圧油が弁体54の小径部59と弁座57との間に形成された隙間を通って油室61内に流入する。このため、この実施の形態による減衰力制御弁31においては、リニアソレノイド36の付勢力を増減させることによって、パイロット弁55が開くときのパイロット圧室62の油圧(これは入口穴63内の油圧と略同一である)を増減させることにより弁体54の開閉動作を制御することができ、減衰力制御弁31によって発生する減衰力を制御することができる。
油圧緩衝器13のピストン16が死点を越え、その動作する方向が伸長行程から圧縮行程へ反転すると、それまで閉じていたチェック弁22が開くようになる。このチェック弁22は、リターンスプリングの弾発力、ばね定数やバルブリフト量などを開閉時の応答性が高くなるように設定してあり、第1、第2の油路25,26などに較べて相対的に圧力損失が大きくなる。このため、圧縮行程でチェック弁22が開く場合には、チェック弁22の上流側と下流側とで差圧が生じる。
伸長行程から圧縮行程に移行した場合は、作動油が円滑に流れなければならないチェック弁22の上流側(ヘッド側油室21)と下流側(ロッド側油室20)との差圧が大きくなり、第1の油路25の上流部25aの油圧より下流部25bの油圧の方が高くなる。従来の油圧緩衝器は、このようにチェック弁の上流側と下流側との差圧が大きくなることが原因で減衰力制御弁が不必要に開いてしまうという不具合があった。
しかし、本発明に係る油圧式減衰力制御装置11においては、油圧緩衝器13が圧縮行程にあるときに上述したようにチェック弁22の上流側のヘッド側油室21の油圧が相対的に高くなったとしても、この油圧が第2の油路26と、第1の油路25の下流部25bと、減衰力制御弁31内の連通路(下流側油室71と、導圧用通路72と、凹溝74と、環状の油室75と、油孔76と、環状の油室77と、油孔79とからなる)とを介してパイロット圧室62に伝達され、弁体54が閉じる。
このため、この減衰力制御弁31は、油圧緩衝器13が圧縮行程にあるときに閉じた状態で待機する。すなわち、この実施の形態による油圧式減衰力制御装置11は、減衰力制御弁31が閉じている状態で油圧緩衝器13が圧縮行程から伸長行程に移る。
したがって、この油圧式減衰力制御装置11によれば、油圧緩衝器13が圧縮行程から伸長行程に移る瞬間から減衰力制御弁31によって適正な減衰力を発生させることができる。
(第2の実施の形態)
上述した実施の形態では油圧緩衝器が伸長行程にあるときだけ減衰力を発生する例を示したが、圧縮行程にも減衰力が発生する構成をとることができる。この構成を採るときの実施の形態の一例を図5ないし図7によって詳細に説明する。
図5は一つの油圧シリンダに減衰力制御弁が二つ接続された油圧緩衝器の構成を示す図、図6は減衰力制御弁を二つ使用する場合の制御系の構成を示すブロック図、図7は油圧緩衝器と減衰力制御弁の動作を示すグラフである。これらの図において、前記図1〜図4によって説明したものと同一または同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図5に示すように、この実施の形態による油圧式減衰力制御装置11は、第2の油路26にチェック弁91と減衰力制御弁92とが並列に設けられている。チェック弁91は、作動油がアキュムレータ32から油圧シリンダ15内のヘッド側油室21へのみ流れるように構成されている。減衰力制御弁92は、他方の減衰力制御弁31と同等の構造のものが使用されている。この減衰力制御弁92は、上流穴63が第2の油路26の上流部26aに接続され、出口穴64が第2の油路26の下流部26bに接続されている。以下においては、前記二つの減衰力制御弁を区別するために、第1の油路25に設けられている減衰力制御弁を伸長側減衰力制御弁31といい、第2の油路26に設けられている減衰力制御弁を圧縮側減衰力制御弁92という。
圧縮側減衰力制御弁92のリニアソレノイド36は、図6に示すように、電流制御手段48に接続され、伸長側減衰力制御弁31のリニアソレノイド36と同様に制御装置41によって動作が制御される。
この実施の形態による減衰力制御装置11においては、油圧緩衝器13が伸長行程にあるときは、圧油が第1の油路25および伸長側減衰力制御弁31を通ってヘッド側油室21に流入するとともに、アキュムレータ32からチェック弁91を通ってヘッド側油室21に流入する。このため、このときには、伸長側減衰力制御弁31によって減衰力が発生する。このとき、チェック弁91の上流側(アキュムレータ32側)の油圧が相対的に大きくなり、この油圧が圧縮側減衰力制御弁92の出口穴64からパイロット圧室62に伝達される。このため、圧縮側減衰力制御弁92は、油圧緩衝器13が伸長行程にあるときに閉じた状態で待機する。
油圧緩衝器13のピストン16が死点を越えて圧縮行程に移ると、ヘッド側油室21の作動油がピストン16のチェック弁22を通ってロッド側油室20に流入するとともに、ピストンロッド17の体積増大分に相当する量の作動油がヘッド側油室21から第2の油路26に流出する。第2の油路26に流出した作動油は、圧縮側減衰力制御弁92を通ってアキュムレータ33内に流入する。すなわち、この油圧緩衝器13が圧縮行程にあるときには、圧縮側減衰力制御弁92を圧油が通過することによって減衰力が発生する。
油圧緩衝器13が圧縮行程にあるときは、ピストン16のチェック弁22の上流側(ヘッド側油室21)の油圧が相対的に大きくなり、この油圧が伸長側減衰力制御弁31の出口穴64からパイロット圧室62に伝達される。このため、伸長側減衰力制御弁31は、油圧緩衝器13が圧縮行程にあるときに閉じた状態で待機する。
この実施の形態による油圧式減衰力制御装置11の動作を図7に示す。図7において、実線Aは油圧緩衝器13のピストン16の移動する方向(上側が伸長方向、下側が圧縮方向)の変化を示し、実線Bはピストン16の移動速度の変化を示し、破線Cは減衰力の変化を示し、実線Dは伸長側減衰力制御弁31の弁体54の開度変化を示し、実線Eは圧縮側減衰力制御弁92の弁体54の開度変化を示す。図7において、油圧緩衝器13が伸長行程あるときを符号Fで示し、油圧緩衝器13が圧縮行程にあるときを符号Gで示す。
図7に示すように、伸長側減衰力制御弁31は、油圧緩衝器13が圧縮行程Gにあるときに全閉状態になる。従来の油圧緩衝器の伸長側減衰力制御弁は、図7中に一点鎖線dで示すように、圧縮行程Gで開いており、同図中に符号bで示す領域において減衰力が不安定になっていた。しかし、この実施の形態で示す構成を採ることにより、伸長側減衰力制御弁31は、圧縮行程Gで閉じて待機できるようになる。
一方、圧縮側減衰力制御弁92は、油圧緩衝器13が伸長行程Fにあるときに全閉状態になる。従来の油圧緩衝器の圧縮側減衰力制御弁は、図7中に一点鎖線eで示すように、伸長行程Fで開いており、同図中に符号aで示す領域において減衰力が不安定になっていた。しかし、この実施の形態で示す構成を採ることにより、圧縮側減衰力制御弁92は、伸長行程Fで閉じて待機できるようになる。
(第3の実施の形態)
伸長側減衰力制御弁31と圧縮側減衰力制御弁92の導圧用通路72は、図8に示すようにパイロット弁55に設けることができる。
図8は減衰力制御弁の他の実施の形態を示す断面図で、同図において、前記図1〜図7によって説明したものと同一または同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図8に示すパイロット弁55の弁体67は、テーパ面83における貫通孔66の開口縁に接触する部位にノッチまたは切欠きからなる導圧用通路72が形成されている。この導圧用通路72は、弁体67の周方向に間隔をおいて複数設けられている。
このように導圧用通路72を弁体67に設けても第1および第2の実施の形態と同等の効果を奏する。
(第4の実施の形態)
上述した実施の形態では自動二輪車用リヤクッションユニットに本発明に係る油圧式減衰力制御装置を適用する例を示したが、本発明に係る油圧式減衰力制御装置は、自動二輪車や自動三輪車などの車両のテレスコピック式フロントフォークにも適用することができる。この場合の実施の形態を図9によって詳細に説明する。
図9は本発明に係る油圧式減衰力制御装置を装備したフロントフォークの構成図で、同図において、前記図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図9に示すフロントフォーク101は、左右一対の油圧緩衝器102,103と、左右一対の圧縮コイルばね104,105と、前記両油圧緩衝器102,103どうしを互いに結合するとともにステアリング軸106に接続するアンダーブラケット107およびアッパーブラケット108などによって構成されている。
油圧緩衝器102,103は、前記アンダーブラケット107とアッパーブラケット108とに固定された外筒111と、この外筒111の内側に移動自在に嵌挿された内筒112とを備えている。外筒111および内筒112の内側には作動油が液面Lまで注入されている。
内筒112は、内部に油圧シリンダ15が固定され、前輪2の車軸113を支持している。前記圧縮コイルばね104,105は、油圧シリンダ15の上端部と外筒111の上端部との間に弾装されている。この油圧シリンダ15のピストンロッド17は、外筒111の上端部に固定されている。
図9において左側に位置する油圧シリンダ15のロッド側油室20は、内筒112内の油室114に接続され、この油圧シリンダ15のヘッド側油室21は、第2の油路26と圧縮側減衰力制御弁92とによって前記油室114に接続されている。また、この油圧シリンダ15のヘッド側油室21と内筒112内の前記油室114との間には、油室114からヘッド側油室21内へのみ作動油を流すチェック弁91が設けられている。
図9において右側に位置する油圧シリンダ15のロッド側油室20は、第1の油路25と伸長側減衰力制御弁31とによってヘッド側油室21と内筒112内の油室114とに接続されている。また、右側の油圧シリンダ15のピストン16には、ヘッド側油室21からロッド側油室20へのみ作動油を流すチェック弁22が設けられている。
このフロントフォーク101においては、左側の油圧緩衝器102と右側の油圧緩衝器103とが同時に同一方向へ動作する。これらの油圧緩衝器102,103が圧縮行程にあるときには、左側の油圧緩衝器102の圧縮側減衰力制御弁92によって減衰力が生じ、伸長行程にあるときには、右側の油圧緩衝器103の伸長側減衰力制御弁31によって減衰力が発生する。この実施の形態においても、油圧緩衝器102,103が圧縮行程にあるときに伸長側減衰力制御弁31は閉じて待機し、油圧緩衝器102,103が伸長行程にあるときに圧縮側減衰力制御弁92は閉じて待機するから、上述した各実施の形態と同等の効果を奏する。
この実施の形態によるフロントフォーク101においては、一方の油圧緩衝器102は圧縮行程で減衰力が発生し、他方の油圧緩衝器103は伸長行程で減衰力が発生するから、二つの油圧シリンダ15,15と二つの減衰力制御装置11,11とを使用して圧縮行程と伸長行程との両方で減衰力を発生させることができる。このため、圧縮行程で減衰力が発生する油圧緩衝器102と、伸長行程で減衰力が発生する油圧緩衝器103とでピストンサイズ、ロッドサイズを独立して選択することができる。
(第5の実施の形態)
上述した各実施の形態では本発明に係る油圧式減衰力制御装置を油圧シリンダに接続する例を示したが、本発明に係る油圧式減衰力制御装置は、図10に示すように、ロータリダンパに用いることができる。
図10は本発明に係る油圧式減衰力制御装置をロータリダンパに用いる他の実施の形態を示す構成図である。同図において、前記図1〜図9によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10に示すロータリダンパ121は、作動油で内部が満たされたハウジング122と、このハウジング122内に回動自在に設けられたベーン123とを備えている。このベーン123によって、請求項4に記載された発明でいう可動隔壁が構成されている。前記ハウジング122の内部には、ベーン123によって第1の油室124と第2の油室125とが画成されている。ベーン123は、図示していない被緩衝用部材、例えば自動二輪車のステアリング軸などと一体に回動する構造が採られている。
第1の油室124は、第1の減衰力制御弁126と、第1のチェック弁127と、第1の油路128とによってアキュムレータ32の油室33に接続されている。第2の油室125は、第2の減衰力制御弁129と、第2のチェック弁130と、第2の油路131とによってアキュムレータ32の油室33に接続されている。
前記第1の減衰力制御弁126と第1のチェック弁127とは、互いに並列に接続され、一端が第1の油室124に接続されるとともに、他端が第1の油路128に接続されている。前記第2の減衰力制御弁129と第2のチェック弁130とは、互いに並列に接続され、一端が第2の油室125に接続されるとともに、他端が第2の油路131に接続されている。
第1の減衰力制御弁126と第2の減衰力制御弁129は、第1〜第4の実施の形態をとるときに用いた伸長側減衰力制御弁31(圧縮側減衰力制御弁92)と同等の構造が採られ、上流穴63に第1の油室124または第1の油室125が接続されている。第1および第2のチェック弁127,130は、作動油を第1の油路128または第2の油路131から第1の油室124または第2の油室125へのみ流す構成が採られている。アキュムレータ32は、温度変化による作動油の体積変化を補償するために設けられている。
このように構成されたロータリダンパ121は、ベーン123が図において左側へ回り、第1の油室124の容積が減少する行程では、第1の減衰力制御弁126によって減衰力が生じ、ベーン123が図において右側へ回り、第2の油室125の容積が減少する行程では、第2の減衰力制御弁129によって減衰力が発生する。上述したようにベーン123が図において左側に移動する行程においては、第2の油室125に第2のチェック弁130を通過した作動油が流入する。このときは、本発明の実施により第2のチェック弁130の上流側の油圧が高くなることを防止できるため、第2の減衰力制御弁129が閉じる。このため、ベーン123の移動する方向が変わって図においてベーン123が右側へ移動するようになると、その瞬間から第2の減衰力制御弁129によって減衰力が発生する。
また、ベーン123が図において右側へ移動する行程においては、第1の油室124に第1のチェック弁127を通過した作動油が流入する。このときは、本発明の実施により第1のチェック弁127の上流側の油圧が高くなることを防止できるため、第1の減衰力制御弁126が閉じる。このため、ベーン123の移動する方向が変わって図においてベーン123が左側へ移動するようになると、その瞬間から第1の減衰力制御弁126によって減衰威力が発生する。
したがって、このロータリダンパ121においても上述した実施の形態を採るときと同等の効果を奏する。
本発明に係る油圧式減衰力制御装置を装備した自動二輪車の側面図である。 本発明に係る油圧式減衰力制御装置の構成を示す図である。 減衰力制御弁の断面図である。 は本発明に係る油圧式減衰力制御装置の構成を示すブロック図である。 一つの油圧シリンダに減衰力制御弁が二つ接続された油圧緩衝器の構成を示す図である。 減衰力制御弁を二つ使用する場合の制御系の構成を示すブロック図である。 油圧緩衝器と減衰力制御弁の動作を示すグラフである。 減衰力制御弁の他の実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る油圧式減衰力制御装置を装備したフロントフォークの構成図である。 本発明に係る油圧式減衰力制御装置をロータリダンパに用いる他の実施の形態を示す構成図である。 ピストンの移動速度と減衰力との関係を示すグラフである。
符号の説明
11…油圧緩衝器、13…油圧シリンダ、 16…ピストン、17…ピストンロッド、20…ロッド側油室、21…ヘッド側油室、22,91…チェック弁、25…第1の油路、26…第2の油路、25a,26a…上流部、25b,26b…下流部、31…伸長側減衰力制御弁、52…弁箱、54…弁体、36…リニアソレノイド、62…パイロット圧室、67…パイロット弁用弁体、69…圧縮コイルばね、71…下流側油室、72…導圧用通路、73…連通路、92…圧縮側減衰力制御弁、93…油路、101…フロントフォーク、121…ロータリダンパ。

Claims (4)

  1. 油路を開閉するポペット弁と、このポペット弁の弁体によって油路とは画成されたパイロット圧室と、このパイロット圧室の油圧を増減させる減衰力設定手段と、前記ポペット弁の下流側から上流側へのみ圧油が流れるように前記油路にポペット弁と並列に設けられたチェック弁とを備えた油圧式減衰力制御装置であって、前記油路における前記ポペット弁より下流側と前記パイロット圧室とを連通する連通路を備えたことを特徴とする油圧式減衰力制御装置。
  2. 請求項1記載の油圧式減衰力制御装置を油圧シリンダのロッド側油室から作動油が流出する油路と、油圧シリンダのヘッド側油室から作動油が流出する油路との少なくともいずれか一方に設けてなる油圧式緩衝装置。
  3. 請求項1記載の油圧式減衰力制御装置を左右一対の油圧緩衝器にそれぞれ設けた車両用フロントフォークであって、前記左右一対の油圧緩衝器のうち一方の油圧緩衝器はロッド側油室に前記減衰力制御装置が接続され、他方の油圧緩衝器はヘッド側油室に前記減衰力制御装置が接続されている車両用フロントフォーク。
  4. 請求項1記載の油圧式減衰力制御装置を、被緩衝部材と連動して回動する可動隔壁によって画成された二つの油室の少なくとも一方に接続してなる油圧式ロータリダンパ。

JP2004268081A 2004-09-15 2004-09-15 油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパ Pending JP2006083912A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268081A JP2006083912A (ja) 2004-09-15 2004-09-15 油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパ
US11/221,577 US7448479B2 (en) 2004-09-15 2005-09-07 Hydraulic damping force control unit, hydraulic shock absorber, front fork for vehicle, and hydraulic rotary damper
EP05020114A EP1637764A1 (en) 2004-09-15 2005-09-15 Hydraulic damping force control unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268081A JP2006083912A (ja) 2004-09-15 2004-09-15 油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006083912A true JP2006083912A (ja) 2006-03-30

Family

ID=35456904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004268081A Pending JP2006083912A (ja) 2004-09-15 2004-09-15 油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7448479B2 (ja)
EP (1) EP1637764A1 (ja)
JP (1) JP2006083912A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011078317A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 ヤマハ発動機株式会社 ショックアブソーバ
KR101078532B1 (ko) 2008-03-17 2011-10-31 카야바 고교 가부시기가이샤 감쇠 밸브
JP2017178174A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社ショーワ 流路制御装置、車高調整装置

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012960A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Kayaba Ind Co Ltd 緩衝器の制御装置
DE102006046609A1 (de) * 2006-09-30 2008-04-10 Zf Friedrichshafen Ag Verstellbares Dämpfventil mit einer Fail-safe-Dämpfkraftkennlinie
CN101589245B (zh) * 2006-12-13 2011-11-23 奥依列斯工业株式会社 振动能量吸收设备
JP4815454B2 (ja) * 2007-03-14 2011-11-16 カヤバ工業株式会社 緩衝器
CA2625739A1 (en) * 2007-03-16 2008-09-16 The Hartfiel Company Hydraulic actuator control system
CN100441901C (zh) * 2007-03-31 2008-12-10 奇瑞汽车股份有限公司 一种可变阻尼减振器
WO2009073810A2 (en) * 2007-12-05 2009-06-11 Pacific Scientific Company Snubber valve
SE532533C2 (sv) * 2008-06-25 2010-02-16 Oehlins Racing Ab Tryckregulator för stötdämpare
US8196723B1 (en) * 2008-11-14 2012-06-12 Robust Systems Solutions, LLC Pneumatic damper
DE102008060889B4 (de) * 2008-12-09 2022-08-25 Pierburg Gmbh Druckregelventil
WO2010121108A1 (en) 2009-04-16 2010-10-21 Oneiric Systems, Inc. Shock absorber having unidirectional fluid flow
US9222538B2 (en) 2009-04-16 2015-12-29 Oneiric Systems, Inc. Shock absorber having unidirectional fluid flow
WO2011159874A2 (en) * 2010-06-16 2011-12-22 Levant Power Corporation Integrated energy generating damper
US8636120B1 (en) * 2010-08-20 2014-01-28 Sturman Industries, Inc. Active and semi-active ride control with energy recovery
DE102011075909B4 (de) * 2011-03-28 2018-01-11 Zf Friedrichshafen Ag Verstellbare Dämpfventileinrichtung für einen Schwingungsdämpfer
US8607943B2 (en) * 2011-09-08 2013-12-17 Hitachi Automotive Systems Americas Inc. Shock absorber
JP6212340B2 (ja) * 2013-09-24 2017-10-11 Kyb株式会社 緩衝器及び懸架装置
JP6482909B2 (ja) * 2015-03-12 2019-03-13 株式会社ショーワ 車両懸架システム
EP3604103A4 (en) * 2017-03-22 2020-03-18 Honda Motor Co., Ltd. STEERING DAMPER
JP6259944B1 (ja) * 2017-07-07 2018-01-10 株式会社ショーワ 懸架装置用の制御装置および懸架システム
JP6337219B1 (ja) * 2017-07-11 2018-06-06 株式会社ショーワ 懸架装置及び記録媒体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02168039A (ja) * 1988-10-20 1990-06-28 Robert Bosch Gmbh 運動経過を緩衝するための緩衝装置
JPH05263856A (ja) * 1992-01-20 1993-10-12 Yamaha Motor Co Ltd 複筒式減衰器
JP2001165221A (ja) * 1999-08-19 2001-06-19 Oehlins Racing Ab 伸縮フォーク構造体
JP3306526B2 (ja) * 1993-05-20 2002-07-24 トキコ株式会社 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2004205030A (ja) * 2002-11-05 2004-07-22 Kayaba Ind Co Ltd 減衰構造

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5011113A (en) 1988-12-29 1991-04-30 Applied Power Inc. Fluid control valve
DE4016807A1 (de) * 1989-07-21 1991-01-24 Boge Ag Regelbarer schwingungsdaempfer
DE4109471A1 (de) 1991-03-22 1992-09-24 Bosch Gmbh Robert Stossdaempfer
US5409088A (en) * 1991-04-12 1995-04-25 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Shock absorber
DE4129581C2 (de) * 1991-09-06 2000-10-05 Continental Teves Ag & Co Ohg Steuerbare Ventilanordnung für regelbare Zweirohr-Schwingungsdämpfer
US5586627A (en) * 1993-05-20 1996-12-24 Tokico, Ltd. Hydraulic shock absorber of damping force adjustable type
US5588510A (en) * 1995-09-25 1996-12-31 Husco International, Inc. Variable damping force shock absorber
JP3829264B2 (ja) * 1996-03-19 2006-10-04 株式会社日立製作所 減衰力調整式油圧緩衝器
US6520524B1 (en) * 1998-12-18 2003-02-18 Vincenzo F. Costa Motorcycle suspension components
JP4640905B2 (ja) * 2001-04-06 2011-03-02 本田技研工業株式会社 ステアリングダンパ装置
JP4197592B2 (ja) * 2001-12-28 2008-12-17 本田技研工業株式会社 ステアリングダンパ装置
US6824153B2 (en) * 2002-06-21 2004-11-30 Kayaba Industry Co., Ltd. Steering device
JP4271468B2 (ja) * 2003-03-20 2009-06-03 本田技研工業株式会社 ロータリーダンパ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02168039A (ja) * 1988-10-20 1990-06-28 Robert Bosch Gmbh 運動経過を緩衝するための緩衝装置
JPH05263856A (ja) * 1992-01-20 1993-10-12 Yamaha Motor Co Ltd 複筒式減衰器
JP3306526B2 (ja) * 1993-05-20 2002-07-24 トキコ株式会社 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2001165221A (ja) * 1999-08-19 2001-06-19 Oehlins Racing Ab 伸縮フォーク構造体
JP2004205030A (ja) * 2002-11-05 2004-07-22 Kayaba Ind Co Ltd 減衰構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101078532B1 (ko) 2008-03-17 2011-10-31 카야바 고교 가부시기가이샤 감쇠 밸브
WO2011078317A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 ヤマハ発動機株式会社 ショックアブソーバ
CN102667225A (zh) * 2009-12-25 2012-09-12 雅马哈发动机株式会社 减震器
JPWO2011078317A1 (ja) * 2009-12-25 2013-05-09 ヤマハ発動機株式会社 ショックアブソーバ
KR101321386B1 (ko) * 2009-12-25 2013-10-23 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 쇽업소버
JP2017178174A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社ショーワ 流路制御装置、車高調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20060054434A1 (en) 2006-03-16
EP1637764A1 (en) 2006-03-22
US7448479B2 (en) 2008-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006083912A (ja) 油圧式減衰力制御装置、油圧緩衝装置、車両用フロントフォークおよび油圧式ロータリダンパ
JP4840557B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP5034074B2 (ja) 減衰力調整式流体圧緩衝器
JP6482909B2 (ja) 車両懸架システム
JP3321739B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
WO2011099143A1 (ja) サスペンション装置
JP4081589B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP6581511B2 (ja) フロントフォーク
JP2010084831A (ja) 緩衝器
KR100367510B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
JP2016032990A (ja) 緩衝器付き車両
JP4161151B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2008089037A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2004257507A (ja) 油圧緩衝器
JP4868130B2 (ja) 油圧緩衝器
JP2008008471A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP4748017B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2003194133A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2020001488A (ja) サスペンション装置
JP2000186735A (ja) 減衰力可変制御式緩衝器
JPH10166836A (ja) 減衰力可変制御式緩衝器
JP7308377B1 (ja) 緩衝器
JP2009243591A (ja) 減衰力調整式緩衝器及びこれを用いたサスペンション装置
JP3388330B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP4972523B2 (ja) フロントフォーク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100817