JP3829264B2 - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両の懸架装置等に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の車両の懸架装置に装着される油圧緩衝器は、油液を封入したシリンダ内に、ピストンロッドを連結したピストンを摺動可能に嵌装してシリンダ内を2室に画成し、シリンダ内の2室間を減衰力発生機構(オリフィス、ディスクバルブ等)を有する油液通路によって連通させ、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの移動によって油液通路内に生じる油液の流動を減衰力発生機構によって制御することにより、ピストンロッドの伸縮に対して減衰力を発生させるようになっている。
【0003】
ところで、上記のような油圧緩衝器では、長年の使用によって、ピストン、ピストンロッド等の摺動部の摩耗粉や外部から侵入した異物がシリンダ内の油液中に混入することになり、これらの異物は、摺動部の摩耗を早め、また、減衰力発生機構の作動不良の原因となる。そこで、従来、油液通路にフィルタを設けて、油液中の異物を捕獲するようにした油圧緩衝器が種々提案されている(特開平2−31037号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の油液通路にフィルタを設けた油圧緩衝器では、次のような問題がある。すなわち、何らかの原因によってフィルタが目詰まりした場合、油液通路の流通抵抗が急激に増大することにより、減衰力が異常に大きくなって車両の乗り心地が極端に悪化するという問題を生じる。さらに、フィルタの上流側の圧力が過度に上昇してフィルタが破損する虞がある。
【0005】
また、通常、フィルタには、目の細かいメッシュまたは多孔質の素材(焼結金属等)が用いられるため、フィルタ自体の流通抵抗は、油液の粘度の影響を大きく受ける。したがって、低温下、油液の粘度が上昇すると、フィルタの流通抵抗が増大し、減衰力が過度に大きくなって車両の乗り心地が悪化するという問題を生じる。そこで、フィルタの有効面積を充分大きくすることにより、減衰力の増大をある程度抑制することが考えられるが、スペース上の制約から充分な効果を得ることは困難である。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、フィルタの目詰まりおよび油液の粘度の上昇による減衰力の過度の増大を抑制することができる減衰力調整式油圧緩衝器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通させて前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させる主通路と、該主通路の油液の流動によって開弁して減衰力を発生させると共にパイロット圧力が閉弁方向に作用するパイロット形主減衰弁と、前記主通路に接続されて前記パイロット形主減衰弁をバイパスする副通路と、該副通路の上流側に設けられた固定オリフィスと、下流側に設けられた可変オリフィスとを備え、前記パイロット形主減衰弁にパイロット圧力を導くパイロット管路を前記副通路の固定オリフィスと可変オリフィスとの間に接続し、前記副通路のパイロット管路接続部と前記固定オリフィスとの間にフィルタを設けたことを特徴とする。
【0008】
このように構成したことにより、ピストンロッドの伸縮にともなうピストン摺動によって主通路および副通路に生じる油液の流動をパイロット形主減衰弁および可変オリフィスによって制御して減衰力を発生させ、可変オリフィスの流路面積を変化させることによって、副通路の流通抵抗を直接調整するとともにパイロット形減衰弁のパイロット圧力を変化させて主通路の流通抵抗を調整する。このとき、副通路には、一方向の油液の流れが生じるので、フィルタによって油液中の異物が捕獲される。また、フィルタの流通抵抗が過度に増大した場合、主通路によって作動室間の油液の流通が確保され、さらに、パイロット圧力が低下して主通路の流通抵抗が小さくなる
【0009】
請求項2の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、上記請求項1の構成に加えて、前記主通路の前記副通路の分岐点より上流側に減衰力を発生する副減衰弁を設けたことを特徴とする。
【0010】
このように構成したことにより、パイロット形主減衰弁及び可変オリフィスに加えて、副減衰弁によって減衰力を発生させる
【0011】
請求項3の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通させて前記ピストンロッドの伸び行程時に前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させる伸び側主通路と、該伸び側主通路の油液の流動によって減衰力を発生させると共にパイロット圧力が閉弁方向に作用する伸び側パイロット形主減衰弁と、前記伸び側主通路に接続されて前記伸び側パイロット形主減衰弁をバイパスする伸び側副通路と、該伸び側副通路の上流側に設けられた伸び側固定オリフィスと、下流側に設けられた伸び側可変オリフィスと、前記ピストンロッドの縮み行程時に前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させる縮み側主通路と、該縮み側主通路の油液の流動によって減衰力発生させると共にパイロット圧力が閉弁方向に作用する縮み側パイロット形主減衰弁と、前記縮み側主通路に接続されて前記縮み側パイロット形主減衰弁をバイパスする縮み側副通路と、該縮み側副通路の上流側に設けられた縮み側固定オリフィスと、下流側に設けられた縮み側可変オリフィスとを備え、前記伸び側パイロット形主減衰弁にパイロット圧力を導くパイロット管路を前記伸び側副通路の伸び側固定オリフィスと伸び側可変オリフィスとの間に接続し、前記縮み側パイロット形主減衰弁にパイロット圧力を導くパイロット管路を前記縮み側副通路の縮み側固定オリフィスと縮み側可変オリフィスとの間に接続し、さらに、前記伸び側のパイロット管路接続部と伸び側固定オリフィスとの間及び前記縮み側副通路のパイロット管路接続部と縮み側固定オリフィスとの間にフィルタを設けたことを特徴とする。
【0012】
このように構成したことにより、ピストンロッドの伸縮にともなうピストン摺動によって伸び側および縮み側主通路、並びに、伸び側および縮み側副通路に生じる油液の流動を伸び側および縮み側パイロット形主減衰弁、並びに、伸び側および縮み側可変オリフィスによって制御して減衰力を発生させ、伸び側および縮み側可変オリフィスの流路面積を変化させることによって、伸び側および縮み側副通路の流通抵抗をそれぞれ直接調整するとともに、伸び側および縮み側パイロット形減衰弁のパイロット圧力を変化させて伸び側および縮み側主通路の流通抵抗をそれぞれ調整する。このとき、伸び側および縮み側副通路には、一方向の油液の流れが生じるので、フィルタによって油液中の異物が捕獲される。また、フィルタの流通抵抗が過度に増大した場合、伸び側および縮み側主通路によって作動室間の油液の流通が確保され、さらに、パイロット圧力が低下して伸び側および縮み側主通路の流通抵抗が小さくなる。
【0013】
また、請求項4の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、上記請求項3の構成において、前記伸び側主通路の前記伸び側副通路の分岐点より上流側に減衰力を発生する伸び側副減衰弁を設け、前記縮み側主通路の前記縮み側副通路の分岐点より上流側に減衰力を発生する縮み側副減衰弁を設けたことを特徴とする。
【0014】
このように構成したことにより、伸び側及び縮み側パイロット形主減衰弁並びに伸び側及び縮み側可変オリフィスに加えて、伸び側及び縮み側副減衰弁によって減衰力を発生させる
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
第1実施形態の減衰力調整式油圧緩衝器について、図1に示す油圧回路を用いて説明する。図1に示すように、減衰力調整式油圧緩衝器1は、、油液が封入されたシリンダ2内にピストン3が摺動可能に嵌装されており、このピストン3によってシリンダ2内がシリンダ上室2a(作動室)とシリンダ下室2b(作動室)の2室に画成されている。ピストン3には、ピストンロッド4の一端が連結されており、ピストンロッド4は、シリンダ上室2aを通ってその他端側がシリンダ2の外部へ延出されている。シリンダ下室2bには、シリンダ2の底部に設けられたベースバルブ5を介して、油液およびガスが封入されたリザーバ6(作動室)が接続されている。
【0017】
ピストン3には、シリンダ上下室2a,2b間を連通させる油路7およびこの油路7のシリンダ下室2b側からシリンダ上室2a側への油液の流通のみを許容する逆止弁8が設けられている。また、ベースバルブ5には、シリンダ下室2bとリザーバ6とを連通させる油路9およびこの油路9のリザーバ6側からシリンダ下室2b側への油液の流通のみを許容する逆止弁10が設けられている。
【0018】
シリンダ2の外部に、シリンダ上室2aとリザーバ6とを連通させる主通路11が設けられている。主通路11には、パイロット形主減衰弁12(以下、主減衰弁12という)が設けられ、さらに、その上流側に副減衰弁13が設けられている。主通路11には、主減衰弁12をバイパスしてその上流側(シリンダ上室2a側)と下流側(リザーバ6側)とを連通させる副通路14が接続されている。副通路14には、その上流側から順に、固定オリフィス15、フィルタ16および減衰力調整弁17(可変オリフィス)が設けられている。
【0019】
主減衰弁12は、パイロット形圧力制御弁であり、パイロット管路18が副通路14のフィルタ16と減衰力調整弁17との間に接続されている。そして、主減衰弁12は、その上流側の圧力を受けて開弁してその開度に応じた減衰力を発生させ、パイロット管路18から導入されるパイロット圧力に応じて開弁圧力が変化してパイロット圧力の上昇にともない開弁圧力が高くなるようになっている。また、減衰力調整弁17は、電磁式比例流量制御弁であり、ソレノイドへの通電電流に応じて副通路14の流路面積を調整できるようになっている。
【0020】
副減衰弁13は、ディスクバルブ等の圧力制御弁13a およびオリフィス13b からなり、圧力制御弁13a の開弁圧力が主減衰弁12の開弁圧力よりも低く設定されている。そして、ピストン速度の低速域において、圧力制御弁13a は減衰力の過度の低下を抑制し、オリフィス13b は減衰力の過度の上昇を抑制して適度な減衰力が得られるようにしている。
【0021】
フィルタ16は、例えば目の細かいメッシュまたは多孔質の素材(焼結金属等)からなり、フィルタ16を通過する油液中の摩耗粉、ゴミ、サビ等の異物を捕獲できるようになっている。
【0022】
以上のように構成した第1実施形態の作用について次に説明する。
【0023】
ピストンロッド4の伸び行程時には、ピストン3の移動にともなってピストン3の逆止弁8が閉じてシリンダ上室2a側の油液が加圧されて、主通路11および副通路14を通ってリザーバ6側へ流れる。このとき、ピストンロッド4がシリンダ2内から退出した分の油液がリザーバ6からベースバルブ5の逆止弁10を開いてシリンダ下室2bへ流れる。また、縮み行程時には、ピストン3の移動にともなって油路7の逆止弁8が開いてシリンダ下室2bの油液がシリンダ上室2aに直接流入して、シリンダ上下室2a,2bはほぼ同圧となり、ベースバルブ5の逆止弁10が閉じて、ピストンロッド4がシリンダ2内に侵入した分、シリンダ2内の油液が加圧されて、上記伸び行程時と同様に、シリンダ上室2a側から主通路11および副通路14を通ってリザーバ6側へ流れる。
【0024】
これにより、伸縮行程時共に、ピストン速度が小さく主減衰弁12の開弁前は、副減衰弁13、副通路14の固定オリフィス15および減衰力調整弁17の流路面積に応じてオリフィス特性(減衰力がピストン速度のほぼ2乗に比例する)の減衰力が発生する。このとき、副減衰弁13のオリフィス13b によるオリフィス特性に加えて圧力制御弁13a によるバルブ特性(減衰力がピストン速度にほぼ比例する)が発生するので、ピストン速度の低速域において適度な減衰力を得ることができる。そして、ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧力が上昇して主減衰弁12が開弁すると、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。
【0025】
減衰力調整弁17の流路面積を小さくすると、その圧力損失が大きくなって、その上流側の圧力が高くなるので、パイロット管路18から導入されるパイロット圧力が高くなって主減衰弁12の開弁圧力が高くなる。また、減衰力調整弁17の流路面積を大きくすると、その圧力損失が小さくなって、その上流側の圧力が低くなるので、パイロット管路18から導入されるパイロット圧力が低くなって主減衰弁12の開弁圧力が低くなる。したがって、ソレノイドへの通電電流を調整して、減衰力調整弁17の流路面積を変化させることにより、伸び側および縮み側のオリフィス特性を直接調整するとともに、主減衰弁12のパイロット圧力を変化させて伸び側および縮み側のバルブ特性を調整することができる。
【0026】
副通路14には、ピストンロッド4の伸縮行程時ともにシリンダ上室2a側からリザーバ6側への一方向の油液の流れが生じるので、油液中に混入した異物をフィルタ16によって捕獲することができる。このようにして、フィルタ16によって作動油を濾過して清浄な状態に保つことができるので、油圧緩衝器の耐久性を向上させることができる。
【0027】
また、フィルタ16が目詰まりした場合でも、主通路11によってシリンダ上室2aからリザーバ6への油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過度の上昇によるフィルタ16の破損を防止することができる。このとき、目詰まりによってフィルタ16の流通抵抗が大きくなると、その圧力損失が大きくなって、その下流側の圧力が低下するので、パイロット管路18から導入されるパイロット圧力が低下して主減衰弁12の開弁圧力が低くなる。これにより、減衰力を適度に低く保つことができ、良好な乗り心地を確保することができる。
【0028】
さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフィルタ16の流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様に、その圧力損失の増大によって、パイロット圧力が低下して主減衰弁12の開弁圧力が低下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、低温下の乗り心地の悪化を防止することができる。なお、油液の粘度の上昇によって減衰力調整弁17の流通抵抗も増大することになるが、スプール等によりポートの開口面積を調整する減衰力調整弁17は、多孔性材料からなるフィルタ16に比して、開口面積を大きく設定することができるので、油液の粘度による影響が小さく、結果として、パイロット圧力は低下することになる。
【0029】
なお、上記第1実施形態では、フィルタ16を副通路14の固定オリフィス15の下流側に配置しているが、これを固定オリフィス15の上流側に配置しても同様の作用、効果を奏することができる。
【0030】
次に、上記第1実施形態の減衰力調整式油圧緩衝器1のさらに具体的な構成を示す第1実施例について、図2を参照して説明する。
【0031】
図2に示すように、第1実施例の減衰力調整式油圧緩衝器19は、シリンダ20の外側に外筒21を設けた二重筒構造となっており、シリンダ20と外筒21との間にリザーバ22(作動室)が形成されている。シリンダ20内には、ピストン23が摺動可能に嵌装されており、このピストン23によってシリンダ20内がシリンダ上室20a (作動室)とシリンダ下室20b (作動室)の2室に画成されている。ピストン23には、ピストンロッド24の一端がナット25によって連結されており、ピストンロッド24の他端側は、シリンダ上室20a を通り、シリンダ20および外筒21の上端部に装着されたロッドガイドおよびシール部材(図示せず)に挿通されてシリンダ20の外部へ延出されている。シリンダ20の下端部には、シリンダ下室20b とリザーバ22とを区画するベースバルブ(図示せず)が設けられている。そして、シリンダ20内には油液が封入されており、リザーバ22内には油液およびガスが封入されている。
【0032】
ピストン23には、シリンダ上下室20a ,20b 間を連通させる油路26およびこの油路26のシリンダ下室20b 側からシリンダ上室20a 側への油液の流通のみを許容する逆止弁27が設けられている。また、ベースバルブには、シリンダ下室20b とリザーバ22とを連通させる油路(図示せず)およびこの油路のリザーバ22側からシリンダ下室20b 側への油液の流通のみを許容する逆止弁(図示せず)が設けられている。
【0033】
外筒21の側面部には、減衰力発生機構28が取付けられている。減衰力発生機構28は、一端部が外筒21の側壁の開口部21a に結合された円筒状のケース29の他端部に、比例ソレノイド30が嵌合されてリテーナ31によって固定されている。ケース29内には、一端部が比例ソレノイド30に螺着された通路部材32が挿入されている。通路部材32の外周部には、環状の固定部材33およびバルブ部材34が嵌合されて、通路部材32の他端部に螺着された油路35a を有するユニオンナット35によって固定されている。
【0034】
シリンダ20には、チューブ36が外嵌され、シリンダ20とチューブ36との間に環状油路37が形成されており、環状油路37は、シリンダ20の上端部付近の側壁に設けられた孔(図示せず)を介してシリンダ上室20a に連通されている。そして、ユニオンナット35の先端部がチューブ36の側壁の開口部38に嵌合されて、油路35a と環状油路37とが連通されている。また、ケース29内には、リザーバ22に直接連通する油室39が形成されている。
【0035】
バルブ部材34には、通路部材32の油路40、ユニオンナット35の油路35a および環状油路37を介してシリンダ上室20a に連通する油路41が設けられている。バルブ部材34の油路41の開口部の周囲には、環状の弁座42,43が突設されている。そして、内側の弁座42には、オリフィス44a (切欠)を有する切欠バルブ44b とその上に積層されたディスクバルブ44c とからなる副バルブ44が着座されている。また、外側の弁座43には、ディスクバルブ45が着座されている。
【0036】
固定部材33の外周部には、略円筒状の可動部材46が摺動可能に嵌合されている。可動部材46は、一端部がディスクバルブ45の背面側に液密的に当接し、一端部の内側に形成されたフランジ部46a に板ばね47が当接されてディスクバルブ45を閉弁方向すなわち弁座43側へ押し付けている。固定部材33と可動部材46とディスクバルブ45とで背圧室48(パイロット管路)が形成されている。そして、固定部材33、弁座43、ディスクバルブ45、可動部材46、板ばね47および背圧室48によってパイロット形主減衰弁A(以下、主減衰弁Aという)が構成されており、ディスクバルブ45が副バルブ44を通った油液の圧力を受けて開弁して、その開度に応じて減衰力を発生させ、背圧室48の圧力をパイロット圧力として閉弁方向に作用させてその開弁圧力調整するようになっている。ディスクバルブ45には、オリフィス44a およびディスクバルブ44を介して油路41と背圧室48とを連通させる固定オリフィス49が設けられている。なお、副バルブ44の開弁圧力は、主減衰弁の開弁圧力よりも低く設定されている。
【0037】
可動部材46のフランジ部46a の内側には、環状のフィルタ50が取付けられており、固定オリフィス49から背圧室48内へ流入する油液がフィルタ50を通過するようになっている。フィルタ50は、例えば目の細かいメッシュまたは多孔質の素材(焼結金属等)からなり、フィルタ50を通過する油液中の摩耗粉、ゴミ、サビ等の異物を捕獲できるようになっている。
【0038】
通路部材32には、背圧室48に連通する油路51が設けられており、比例ソレノイド30には、通路部材32の油路51に連通するボア52が設けられている。ボア52の内周部には、環状溝53が形成されており、環状溝53は、油路54を介して油室39に連通されている。ボア52には、スプール55が摺動可能に嵌装されている。そして、ボア52とスプール55とで流量制御弁B(減衰力調整弁、可変オリフィス)を形成しており、ソレノイド56への通電電流に応じてスプール55がばね57の付勢力に抗して移動して環状溝53を開閉することによって、油路51と油路54との間の流路面積を調整するようになっている。
【0039】
なお、上記の構成において、環状油路37、油路35a 、油路40、油路41および油室39によって、シリンダ上室20a とリザーバとを連通させる主通路を構成している。また、固定オリフィス49、背圧室48、油路51、ボア52、環状溝53および油路54によって副通路を構成している。
【0040】
以上のように構成した第1実施例の作用について次に説明する。
【0041】
ピストンロッド24の伸び行程時には、ピストン23の移動にともない、ピストン23の逆止弁27が閉じてシリンダ上室20a 側の油液が加圧されて、環状油路37を通って減衰力発生機構28の油路35a へ流れ、さらに、油路40、油路41、副バルブ44、ディスクバルブ45の固定オリフィス49、フィルタ50、背圧室48、油路51、ボア52、環状溝53、油路54および油室39を通ってリザーバ22へ流れる。このとき、シリンダ上室20a 側の圧力が、ディスクバルブ45の開弁圧力に達すると、副バルブ44を通った油液が主減衰弁Aを開いて油室39へ直接流れる。また、ピストンロッド24がシリンダ20内から退出した分の油液がリザーバ22からベースバルブの逆止弁を開いてシリンダ下室20b へ流れる。
【0042】
一方、ピストンロッド24の縮み行程時には、ピストン23の移動にともない、ピストン23の逆止弁27が開いてシリンダ下室20b の油液がシリンダ上室20a に直接流入して、シリンダ上下室20a ,20b はほぼ同圧となり、ベースバルブの逆止弁が閉じて、ピストンロッド24がシリンダ20内に侵入した分、シリンダ20内の油液が加圧されて、シリンダ上室20a 側から、上記伸び行程時と同様の流路を通ってリザーバ22側へ流れる。
【0043】
これにより、伸縮行程時共に、ピストン速度が小さく主減衰弁Aの開弁前は、副バルブ44、固定オリフィス49および流量制御弁Bの流路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。このとき、副バルブ44のバルブ特性によってピストン速度の低速域において適度な減衰力を得ることができる。そして、ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室20a 側の圧力が上昇して主減衰弁Aが開弁すると、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。
【0044】
この場合、流量制御弁Bの流路面積を小さくすると、その圧力損失が大きくなって、その上流側の圧力が高くなるので、背圧室48のパイロット圧力が高くなって主減衰弁Aの開弁圧力が高くなる。また、流量制御弁Bの流路面積を大きくすると、その圧力損失が小さくなって、その上流側の圧力が低くなるので、背圧室48のパイロット圧力が低くなって主減衰弁Aの開弁圧力が低くなる。したがって、ソレノイド56への通電電流を調整して、流量制御弁Bの流路面積を変化させることにより、伸び側および縮み側のオリフィス特性を直接調整するとともに、主減衰弁Aのパイロット圧力を変化させて伸び側および縮み側のバルブ特性を調整することができる。
【0045】
また、ピストンロッド24の伸縮行程時ともに、油液は、ディスクバルブ45の固定オリフィス49からフィルタ50を通って背圧室48へ一方向に流れるので、油液中に混入した異物をフィルタ50によって捕獲することができる。このようにして、フィルタ50によって作動油を濾過して清浄な状態に保つことができるので、油圧緩衝器の耐久性を向上させることができる。
【0046】
そして、フィルタ50が目詰まりした場合でも、主減衰弁Aが開弁することによってシリンダ上室20a からリザーバ22への油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過度の上昇によるフィルタ50の破損を防止することができる。このとき、目詰まりによってフィルタ50の流通抵抗が大きくなると、その圧力損失が大きくなって、その下流側の背圧室48のパイロット圧力が低下するので、主減衰弁Aの開弁圧力低くなる。これにより、減衰力を適度に低く保つことができ、良好な乗り心地を確保することができる。
【0047】
さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフィルタ50の流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様に、その圧力損失の増大によって、背圧室48のパイロット圧力が低下して主減衰弁Aの開弁圧力が低下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、低温下の乗り心地の悪化を防止することができる。なお、油液の粘度の上昇によって流量制御弁Bの流通抵抗も増大することになるが、スプール55により環状溝53の開口面積を調整する流量制御弁Bは、多孔性材料からなるフィルタ50に比して開口面積を大きく設定することができるので、油液の粘度による影響が小さく、結果として、背圧室48のパイロット圧力は低下することになる。
【0048】
次に、本発明の第2実施形態の減衰力調整式油圧緩衝器について、図3に示す油圧回路を用いて説明する。なお、第2実施形態は、油圧緩衝器本体部分ついては、図1に示す第1実施形態と概して同様の構成であるから、第1実施形態のものと同様の部分には同一の番号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0049】
第2実施形態の減衰力調整式油圧緩衝器58では、シリンダ2の外部に、シリンダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通させる伸び側主通路59(伸び側パイロット形主減衰弁)と、シリンダ下室2bとリザーバ6とを連通せる縮み側主通路60とが設けられている。そして、伸び側主通路59には、伸び側主減衰弁61(伸び側パイロット形主減衰弁)が設けられ、その上流側に伸び側副減衰弁62が設けられている。また、縮み側主通路60には、縮み側主減衰弁63(縮み側パイロット形主減衰弁)が設けられ、その上流側に縮み側副減衰弁64が設けられている。
【0050】
伸び側主通路59には、伸び側主減衰弁61をバイパスしてその上流側と下流側とを連通させる伸び側副通路65が接続されている。また、縮み側主通路60には、縮み側主減衰弁63をバイパスしてその上流側と下流側とを連通させる縮み側副通路66が接続されている。伸び側副通路65および縮み側副通路66には、それぞれ固定オリフィス67,68(伸び側および縮み側固定オリフィス)が設けられており、固定オリフィス67,68の下流側に減衰力調整弁69(伸び側および縮み側可変オリフィス)が設けられている。
【0051】
伸び側主減衰弁61および縮み側主減衰弁63は、パイロット形圧力制御弁であり、パイロット管路70,71がそれぞれ伸び側副通路65および縮み側副通路66の固定オリフィス67,68と減衰力調整弁69との間に接続されている。そして、伸び側主減衰弁61および縮み側主減衰弁63は、それらの上流側の油液の圧力を受けて開弁してその開度に応じて減衰力を発生させ、また、パイロット管路70,71から導入したパイロット圧力の上昇にともなって開弁圧力が高くなるようになっている。
【0052】
減衰力調整弁69は、電磁式比例流量制御弁であり、ソレノイドへの通電電流応じてスプール等の弁体を移動させることによって伸び側副通路65および縮み側副通路66の流路面積を調整できるようになっている。
【0053】
伸び側副減衰弁62および縮み側副減衰弁64は、それぞれディスクバルブ等の圧力制御弁62a ,64a およびオリフィス62b ,64b からなり、圧力制御弁62a ,64a の開弁圧力は伸び側主減衰弁61および縮み側主減衰弁63よりも低く設定されている。そして、ピストン速度の低速域において、圧力制御弁62a ,64a は減衰力の過度の低下を抑制し、オリフィス62b ,64b は減衰力の過度の上昇を抑制して適度な減衰力が得られるようになっている。
【0054】
伸び側副通路65および縮み側副通路66には、固定オリフィス67,68とパイロット管路70,71の接続部との間に、それぞれ、第1実施形態のフィルタ16と同様のフィルタ72,73が設けられている。
【0055】
以上のように構成した第2実施形態の作用について次に説明する。
【0056】
ピストンロッド4の伸び行程時には、ピストン3の移動にともないピストン3の逆止弁8が閉じてシリンダ上室2a側の油液が加圧され、伸び側主通路59および伸び側副通路65を通ってシリンダ下室2bへ流れる。このとき。シリンダ上室2a側の圧力が伸び側主減衰弁61の開弁圧力に達すると、伸び側主減衰弁61が開いて油液が伸び側副減衰弁62からシリンダ下室2bへ直接流れる。また、ピストンロッド4がシリンダ2内から退出した分の油液がリザーバ6からベースバルブ5の逆止弁10を開いてシリンダ下室2bへ流れる。
【0057】
ピストン速度が小さく伸び側主減衰弁61の開弁前では、減衰力調整弁69による伸び側副通路65の流路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。このとき、伸び側副減衰弁62によって、オリフィス62b のオリフィス特性に加えて圧力制御弁62a のバルブ特性の減衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域において適度な減衰力を得ることができる。ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧力が上昇して伸び側主減衰弁61が開くと、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。
【0058】
そして、ソレノイドへの通電電流を調整して減衰力調整弁69による伸び側副通路65の流路面積を変化させることにより、オリフィス特性を直接調整するとともに、パイロット管路70から導入されるパイロット圧力を変化させて伸び側主減衰弁61の開弁圧力を調整してバルブ特性を調整することができる。
【0059】
一方、ピストンロッド4の縮み行程時には、ピストン3の移動にともない、ピストン3の逆止弁8が開いてシリンダ上下室2a,2bがほぼ同圧となり、ベースバルブ5の逆止弁10が閉じてピストンロッド4がシリンダ2内に侵入した分の油液が加圧されて、シリンダ下室2bから縮み側主通路60および縮み側副通路66を通ってリザーバ6へ流れる。このとき。シリンダ2内の圧力が縮み側主減衰弁63の開弁圧力に達すると、縮み側主減衰弁63が開いて油液が縮み側副減衰弁64からリザーバ6へ直接流れる。なお、シリンダ上下室2a,2bがほぼ同圧となるため、伸び側主通路59および伸び側副通路65には油液の流れが生じない。
【0060】
ピストン速度が小さく縮み側主減衰弁の開弁前では、減衰力調整弁69による縮み側副通路66の流路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。このとき、縮み側副減衰弁64によって、オリフィス64b のオリフィス特性に加えて圧力制御弁64a のバルブ特性の減衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域において適度な減衰力を得ることができる。ピストン速度が大きくなり、シリンダ2内の圧力が上昇して縮み側主減衰弁63が開くと、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。
【0061】
そして、ソレノイドへの通電電流を調整して減衰力調整弁69による縮み側副通路66の流路面積を変化させることにより、オリフィス特性を直接調整するとともに、パイロット管路71から導入されるパイロット圧力を変化させて縮み側主減衰弁63の開弁圧力を調整してバルブ特性を調整することができる。
【0062】
なお、減衰力調整弁69を伸び側副通路65および縮み側副通路66の一方の流路面積が小のとき他方が大となり、また、一方の流路面積が大のとき他方が小となるようにすることにより、伸び側と縮み側とで大小異なる種類の減衰力特性の組合せ(例えば、伸び側がハードで縮み側がソフトまたは伸び側ソフトで縮み側がハードの組合せ)を設定することができる。
【0063】
また、ピストンロッド4の伸縮によって伸び側副通路65および縮み側副通路66には、それぞれ、固定オリフィス67,68側から減衰力調整弁69側への一方向の油液の流れが生じるので、油液中に混入した異物をフィルタ72,73によって捕獲することができる。このようにして、フィルタ72,73によって作動油を濾過して清浄な状態に保つことができるので、油圧緩衝器の耐久性を向上させることができる。
【0064】
そして、フィルタ72,73が目詰まりした場合でも、主減衰弁61,63が開くことにより、シリンダ上下室2a,2b間およびシリンダ下室2bとリザーバ6との間の油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過度の上昇によるフィルタ72,73の破損を防止することができる。このとき、目詰まりによってフィルタ72,73の流通抵抗が大きくなると、その圧力損失が大きくなって、その下流側の圧力が低下するので、パイロット管路70,71から導入されるパイロット圧力が低下して伸び側および縮み側主減衰弁61,63の開弁圧力低くなる。これにより、伸び側および縮み側の減衰力を適度に低く保つことができ、良好な乗り心地を確保することができる。
【0065】
さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフィルタ72,73の流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様に、その圧力損失の増大によって、パイロット圧力が低下して伸び側および縮み側主減衰弁61,62の開弁圧力が低下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、低温下の乗り心地の悪化を防止することができる。なお、油液の粘度の上昇によって減衰力調整弁69の流通抵抗も増大することになるが、スプール等によりポートの開口面積を調整する減衰力調整弁69は、多孔性材料からなるフィルタ72,73に比して開口面積を大きく設定できるので、油液の粘度による影響が小さく、結果として、パイロット圧力は低下することになる。
【0066】
なお、上記第2実施形態では、フィルタ72,73をそれぞれ伸び側および縮み側副通路65,66の固定オリフィス67,68の下流側に配置しているが、これを固定オリフィス67,68の上流側に配置しても同様の作用、効果を奏することができる。
【0067】
次に、上記第2実施形態の減衰力調整式油圧緩衝器58の減衰力発生機構のさらに具体的な構成を示す第2実施例について図4を参照して説明する。
【0068】
図4に示すように、減衰力発生機構74は、有底筒状のケース75内に、2つの環状のバルブ部材76,77が嵌合され、ケース75の開口部に比例ソレノイドアクチュエータ78(以下、アクチュエータ78という)が螺着されており、ケース75内がバルブ部材76,77によって3つの油室75a ,75b ,75c に区画されている。バルブ部材76,77は、油室75b ,75c にそれぞれ配置された環状の固定部材79,80と共に、中央の開口部に略円筒状のガイド部材81を挿通させてその先端部をアクチュエータ78に螺着して、これらと共に固定されている。ケース75は、シリンダ2の側部に取付けられており、油室75a 、油室75b および油室75c がそれぞれシリンダ上室2a、シリンダ下室2bおよびリザーバ6に接続されている。
【0069】
バルブ部材76,77には、それぞれ油室75a ,75b 間および油室75b ,75c 間を連通させる油路82,83が設けられている。バルブ部材76,77の油路82,83の開口部の周囲には、それぞれ、内外2つの環状の弁座84,85および弁座86,87が突設されている。そして、内側の弁座84,86には、それぞれ、伸び側および縮み側副バルブ88,89が着座されている。伸び側および縮み側副バルブ88,89は、それぞれ、オリフィス88a ,89a (切欠)を有する切欠バルブ88b ,89b とその上に積層されたディスクバルブ88c ,89c とで構成されている。また、外側の弁座85,87には、それぞれディスクバルブ90,91が着座している。
【0070】
固定部材79,80の外周部には、それぞれ略円筒状の可動部材92,93が摺動可能に嵌合されている。可動部材92,93は、それぞれ一端部がディスクバルブ90,91の背面側に液密的に当接し、一端部の内側に形成されたフランジ部92a ,93a に板ばね94,95が当接されてディスクバルブ90,91を閉弁方向すなわち弁座85,87側へ押し付けている。固定部材79,80と可動部材92,93とディスクバルブ90,91とで背圧室96,97(パイロット管路)が形成されている。
【0071】
そして、固定部材79、弁座85、ディスクバルブ90、可動部材92、板ばね94および背圧室96によって伸び側パイロット形主減衰弁A1(以下、伸び側主減衰弁A1という)が構成されており、ディスクバルブ90が副バルブ88を通った油液の圧力を受けて開弁して、その開度に応じて減衰力を発生させ、背圧室96の圧力をパイロット圧力として閉弁方向に作用させてその開弁圧力調整するようになっている。また、固定部材80、弁座87、ディスクバルブ91、可動部材93、板ばね95および背圧室97によって縮み側パイロット形主減衰弁A2(以下、縮み側主減衰弁A2という)が構成されており、ディスクバルブ91が縮み側副バルブ89を通った油液の圧力を受けて開弁して、その開度に応じて減衰力を発生させ、背圧室97の圧力をパイロット圧力として閉弁方向に作用させてその開弁圧力調整するようになっている。なお、伸び側および縮み側副バルブ88,89の開弁圧力は、それぞれ伸び側および縮み側主減衰弁A1,A2の開弁圧力よりも低く設定されている。
【0072】
ディスクバルブ90,91には、それぞれ固定オリフィス98,99(伸び側および縮み側固定オリフィス)が設けられている。また、可動部材92,93のフランジ部92a ,93a の内側には、それぞれ環状のフィルタ100 ,101 が取付けられており、固定オリフィス98,99から背圧室96,97内へ流入する油液がフィルタ100 ,101 を通過するようになっている。フィルタ 100,101 は、例えば目の細かいメッシュまたは多孔質の素材(焼結金属等)からなり、フィルタ100 ,101 を通過する油液中の摩耗粉、ゴミ、サビ等の異物を捕獲できるようになっている。
【0073】
ガイド部材81の側壁には、背圧室96,97にそれぞれ連通するポート 102,103 および油室75b ,75c にそれぞれ連通するポート 104,105 が設けられている。また、ガイド部材81内には、ポート 102,104 間およびポート 103,105 間の流路面積をそれぞれ調整するスプール106 が摺動可能に嵌装されている。そして、ガイド部材81とスプール106 とで減衰力調整弁(伸び側および縮み側可変オリフィス)を構成している。スプール106 は、圧縮ばね107 によってアクチュエータ78側に付勢されており、アクチュエータ78の作動ロッド108 によってばね107 の付勢力に抗して移動させることにより、ポート 104,103 のオリフィス面積を調整することによって、ポート 102,104 間およびポート 103,105 間の流路面積を調整するようになっている。
【0074】
なお、上記の構成において、油室75a 、油路82および油室75b によってシリンダ上下室2a,2b間を連通させる伸び側主通路を構成しており、油室75b 、油路83および油室75c によってシリンダ下室2bとリザーバ6とを連通させる縮み側主通路を構成している。また、固定オリフィス98、背圧室96、ポート102 およびポート104 によって伸び側副通路を構成しており、固定オリフィス99、背圧室97、ポート103 およびポート105 によって縮み側副通路を構成している。
【0075】
以上のように構成した本実施例の作用について次に説明する。
【0076】
ピストンロッド4の伸び行程時には、図3に示すものと同様に、シリンダ上室2a側の油液が加圧され、減衰力発生機構74の油室75a 、油路82、伸び側副バルブ88、固定オリフィス98、フィルタ100 、背圧室96、ポート102 、ポート104 、および油室75b を通ってシリンダ下室2bへ流れる。このとき、シリンダ上室2a側の圧力が伸び側主減衰弁A1の開弁圧力に達すると、伸び側主減衰弁A1が開いて油液が油室75a から油路82を介して油室75b へ直接流れる。
【0077】
よって、ピストン速度が小さく伸び側主減衰弁A1の開弁前では、スプール106 によるポート104 の流路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。このとき、伸び側副バルブ88によって、バルブ特性の減衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域において適度な減衰力を得ることができる。ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧力が上昇して伸び側主減衰弁A1が開くと、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。
【0078】
そして、アクチュエータ78によってスプール106 を移動させてポート104 の流路面積を変化させることにより、減衰力を調整することができる。この場合、ポート104 の流路面積を小さくすると、その圧力損失が大きくなって、その上流側の圧力が高くなるので、背圧室96のパイロット圧力が高くなって伸び側主減衰弁A1の開弁圧力が高くなる。また、ポート104 の流路面積を大きくすると、その圧力損失が小さくなって、その上流側の圧力が低くなるので、背圧室96のパイロット圧力が低くなって伸び側主減衰弁A1の開弁圧力が低くなる。したがって、アクチュエータ78によってスプール 106を移動させてポート104 の流路面積を変化させることにより、伸び側のオリフィス特性を直接調整するとともに、伸び側主減衰弁A1のパイロット圧力を変化させて伸び側のバルブ特性を調整することができる。
【0079】
一方、ピストンロッド4の縮み行程時には、図3に示すものと同様に、シリンダ下室2bから、減衰力発生機構74の油室75b 、油路83、副バルブ89、固定オリフィス99、フィルタ101 、背圧室97、ポート103 、ポート105 、および油室75c を通ってリザーバ6へ流れる。このとき、シリンダ下室2b側の圧力が縮み側主減衰弁A2の開弁圧力に達すると、縮み側主減衰弁A2が開いて油液が油室75b から油路83を介して油室75b へ直接流れる。
【0080】
よって、ピストン速度が小さく縮み側主減衰弁A2の開弁前では、スプール106 によるポート103 の流路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。このとき、縮み側副バルブ89によって、バルブ特性の減衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域において適度な減衰力を得ることができる。ピストン速度が大きくなり、シリンダ下室2b側の圧力が上昇して縮み側主減衰弁A2が開くと、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。
【0081】
そして、アクチュエータ78によってスプール106 を移動させてポート103 の流路面積を変化させることにより、減衰力を調整することができる。この場合、ポート103 の流路面積を小さくすると、その圧力損失が大きくなって、その上流側の圧力が高くなるので、背圧室97のパイロット圧力が高くなって縮み側主減衰弁A2の開弁圧力が高くなる。また、ポート103 の流路面積を大きくすると、その圧力損失が小さくなって、その上流側の圧力が低くなるので、背圧室97のパイロット圧力が低くなって縮み側主減衰弁A2の開弁圧力が低くなる。したがって、アクチュエータ78によってスプール 106を移動させてポート103 の流路面積を変化させることにより、縮み側のオリフィス特性を直接調整するとともに、縮み側主減衰弁A2のパイロット圧力を変化させて縮み側のバルブ特性を調整することができる。
【0082】
このようにして、アクチュエータ78によってスプール106 を移動させることにより、伸び側および縮み側の減衰力を同時に調整することができる。この場合、例えば、スプールの106 の位置に応じて、伸び側および縮み側のポート 104,103 の流路面積が、一方が小のとき他方が大となり、また、一方が大のとき他方が小となるようにすることにより、伸び側と縮み側とで大小異なる種類の減衰力特性の組合せ(例えば、伸び側がハードで縮み側がソフトまたは伸び側ソフトで縮み側がハードの組合せ)を設定することができる。
【0083】
ピストンロッド4の伸縮行程時に、それぞれ、油液がディスクバルブ90,91の固定オリフィス98,99からフィルタ 100,101 を通って背圧室96,97へ一方向に流れるので、油液中に混入した異物をフィルタ 100,101 によって捕獲することができる。このようにして、フィルタ 100,101 によって作動油を濾過して清浄な状態に保つことができるので、油圧緩衝器の耐久性を向上させることができる。
【0084】
また、フィルタ 100,101 が目詰まりした場合でも、伸び側および縮み側主減衰弁A1,A2が開くことにより、シリンダ上下室2a,2b間およびシリンダ下室2bとリザーバ6との間の油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過度の上昇によるフィルタ 100,101 の破損を防止することができる。このとき、目詰まりによってフィルタ 100,101 の流通抵抗が大きくなると、その圧力損失が大きくなって、その下流側の背圧室96,97のパイロット圧力が低下するので、伸び側および縮み側主減衰弁A1,A2の開弁圧力が低くなる。これにより、伸び側および縮み側の減衰力を適度に低く保つことができ、良好な乗り心地を確保することができる。
【0085】
さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフィルタ 100,101 の流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様に、その圧力損失の増大によって、背圧室96,97のパイロット圧力が低下して伸び側および縮み側主減衰弁A1,A2の開弁圧力が低下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、低温下の乗り心地の悪化を防止することができる。なお、油液の粘度の上昇によってポート 104,103 の流通抵抗も増大することになるが、スプール106 によって開口面積が調整されるポート 104,103 は、多孔性材料からなるフィルタ 100,101 に比して開口面積を大きく設定することができるので、油液の粘度による影響が小さく、結果として、パイロット圧力は低下することになる。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、副通路の固定オリフィスの下流側に設けたフィルタによって油液中の異物が捕獲されるので、作動油を清浄な状態に保つことができ、油圧緩衝器の耐久性を向上させることができる。また、フィルタが目詰まりした場合、主通路によって作動室間の油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過度の上昇によるフィルタの破損を防止することができる。さらに、このとき、フィルタの流通抵抗の増大によって、パイロット圧力が低下してパイロット形主減衰弁による流通抵抗が低下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、良好な乗り心地を維持することができる。また、低温下、油液の粘度が上昇してフィルタの流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様に、その圧力損失の増大によって、パイロット圧力が低下してパイロット形主減衰弁の流通抵抗が低下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、低温下の乗り心地の悪化を防止することができる。
また、請求項2の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、更に、パイロット形主減衰弁及び可変オリフィスに加えて、副減衰弁によって減衰力を発生させることができる。
【0087】
請求項3の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、上記請求項1の発明の効果に加えて、伸び側および縮み側可変オリフィスによって伸び側および縮み側の減衰力をそれぞれ調整することができる。
また、請求項4の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、更に、伸び側及び縮み側パイロット形主減衰弁並びに伸び側及び縮み側可変オリフィスに加えて、伸び側及び縮み側副減衰弁によって減衰力を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す回路図である。
【図2】図1の実施形態の具体的な構成を示す第1実施例の要部の縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す回路図である。
【図4】図3の実施形態の具体的な構成を示す第2実施例の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 減衰力調整式油圧緩衝器
2 シリンダ
2a シリンダ上室(作動室)
2b シリンダ下室(作動室)
3 ピストン
4 ピストンロッド
6 リザーバ(作動室)
11 主通路
12 主減衰弁(パイロット形主減衰弁)
14 副通路
15 固定オリフィス
16 フィルタ
17 減衰力調整弁(可変オリフィス)
18 パイロット管路

Claims (4)

  1. 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通させて前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させる主通路と、該主通路の油液の流動によって開弁して減衰力を発生させると共にパイロット圧力が閉弁方向に作用するパイロット形主減衰弁と、前記主通路に接続されて前記パイロット形主減衰弁をバイパスする副通路と、該副通路の上流側に設けられた固定オリフィスと、下流側に設けられた可変オリフィスとを備え、前記パイロット形主減衰弁にパイロット圧力を導くパイロット管路を前記副通路の固定オリフィスと可変オリフィスとの間に接続し、前記副通路のパイロット管路接続部と前記固定オリフィスとの間にフィルタを設けたことを特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。
  2. 前記主通路の前記副通路の分岐点より上流側に減衰力を発生する副減衰弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の減衰力調整式油圧緩衝器。
  3. 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通させて前記ピストンロッドの伸び行程時に前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させる伸び側主通路と、該伸び側主通路の油液の流動によって減衰力発生させると共にパイロット圧力が閉弁方向に作用する伸び側パイロット形主減衰弁と、前記伸び側主通路に接続されて前記伸び側パイロット形主減衰弁をバイパスする伸び側副通路と、該伸び側副通路の上流側に設けられた伸び側固定オリフィスと、下流側に設けられた伸び側可変オリフィスと、前記ピストンロッドの縮み行程時に前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させる縮み側主通路と、該縮み側主通路の油液の流動によって減衰力発生させると共にパイロット圧力が閉弁方向に作用する縮み側パイロット形主減衰弁と、前記縮み側主通路に接続されて前記縮み側パイロット形主減衰弁をバイパスする縮み側副通路と、該縮み側副通路の上流側に設けられた縮み側固定オリフィスと、下流側に設けられた縮み側可変オリフィスと備え、前記伸び側パイロット形主減衰弁にパイロット圧力を導くパイロット管路を前記伸び側副通路の伸び側固定オリフィスと伸び側可変オリフィスとの間に接続し、前記縮み側パイロット形主減衰弁にパイロット圧力を導くパイロット管路を前記縮み側副通路の縮み側固定オリフィスと縮み側可変オリフィスとの間に接続し、さらに、前記伸び側のパイロット管路接続部と伸び側固定オリフィスとの間及び縮み側副通路のパイロット管路接続部と縮み側固定オリフィスとの間にフィルタを設けたことを特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。
  4. 前記伸び側主通路の前記伸び側副通路の分岐点より上流側に減衰力を発生する伸び側副減衰弁を設け、前記縮み側主通路の前記縮み側副通路の分岐点より上流側に減衰力を発生する縮み側副減衰弁を設けたことを特徴とする請求項3に記載の減衰力調整式油圧緩衝器。
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