JPH09257083A - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JPH09257083A
JPH09257083A JP8090148A JP9014896A JPH09257083A JP H09257083 A JPH09257083 A JP H09257083A JP 8090148 A JP8090148 A JP 8090148A JP 9014896 A JP9014896 A JP 9014896A JP H09257083 A JPH09257083 A JP H09257083A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰力調整式油圧緩衝器において、作動油中
の異物を捕獲するためのフィルタの目詰まりによる減衰
力の過度の増大を防止する。 【解決手段】 シリンダ2に、ピストン3を嵌装し、リ
ザーバ6を接続する。シリンダ上室2aとリザーバ6とを
主減衰弁12を有する主通路11で連通させる。主通路11に
主減衰弁12をバイパスする副通路14を接続する。副通路
14に、固定オリフィス15とフィルタ16と減衰力調整弁17
とを設け、フィルタ16の下流側に主減衰弁12のパイロッ
ト管路18を接続する。減衰力調整弁17の流路面積を変化
させて、副通路14の流通抵抗を直接調整するとともにパ
イロット管路18から導入するパイロット圧力を変化させ
て主減衰弁12の開弁圧力を調整する。フィルタ16が目詰
まりした場合、主通路11によって油液の流通が確保さ
れ、また、パイロット圧力が低下して主減衰弁12の開弁
圧力が低下するので、減衰力を適度に低く保つことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
懸架装置等に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両の懸架装置に装
着される油圧緩衝器は、油液を封入したシリンダ内に、
ピストンロッドを連結したピストンを摺動可能に嵌装し
てシリンダ内を2室に画成し、シリンダ内の2室間を減
衰力発生機構(オリフィス、ディスクバルブ等)を有す
る油液通路によって連通させ、ピストンロッドの伸縮に
ともなうピストンの移動によって油液通路内に生じる油
液の流動を減衰力発生機構によって制御することによ
り、ピストンロッドの伸縮に対して減衰力を発生させる
ようになっている。
【0003】ところで、上記のような油圧緩衝器では、
長年の使用によって、ピストン、ピストンロッド等の摺
動部の摩耗粉や外部から侵入した異物がシリンダ内の油
液中に混入することになり、これらの異物は、摺動部の
摩耗を早め、また、減衰力発生機構の作動不良の原因と
なる。そこで、従来、油液通路にフィルタを設けて、油
液中の異物を捕獲するようにした油圧緩衝器が種々提案
されている(特開平2−31037号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油液通路にフィルタを設けた油圧緩衝器では、次の
ような問題がある。すなわち、何らかの原因によってフ
ィルタが目詰まりした場合、油液通路の流通抵抗が急激
に増大することにより、減衰力が異常に大きくなって車
両の乗り心地が極端に悪化するという問題を生じる。さ
らに、フィルタの上流側の圧力が過度に上昇してフィル
タが破損する虞がある。
【0005】また、通常、フィルタには、目の細かいメ
ッシュまたは多孔質の素材(焼結金属等)が用いられる
ため、フィルタ自体の流通抵抗は、油液の粘度の影響を
大きく受ける。したがって、低温下、油液の粘度が上昇
すると、フィルタの流通抵抗が増大し、減衰力が過度に
大きくなって車両の乗り心地が悪化するという問題を生
じる。そこで、フィルタの有効面積を充分大きくするこ
とにより、減衰力の増大をある程度抑制することが考え
られるが、スペース上の制約から充分な効果を得ること
は困難である。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、フィルタの目詰まりおよび油液の粘度の上昇に
よる減衰力の過度の増大を抑制することができる減衰力
調整式油圧緩衝器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器
は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動
可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連
結され他端が前記シリンダの外部に延出されたピストン
ロッドと、前記シリンダの作動室間を連通させる主通路
と、該主通路に設けられた主減衰弁と、前記作動室間を
連通させて前記ピストンの摺動によって一方向に油液を
流通させる副通路と、該副通路に設けられた減衰力調整
弁とを備え、前記副通路にフィルタを設けたことを特徴
とする。
【0008】このように構成したことにより、ピストン
ロッドの伸縮にともなうピストン摺動によって主通路お
よび副通路に生じる油液の流動を主減衰弁および減衰力
調整弁によって制御して減衰力を発生させ、減衰力調整
弁の流通抵抗を変化させることによって減衰力を調整す
る。このとき、副通路には、一方向の油液の流れが生じ
るので、フィルタによって油液中の異物が捕獲される。
また、フィルタが目詰まりした場合でも、主通路によっ
て作動室間の油液の流通が確保される。
【0009】請求項2の発明に係る減衰力調整式油圧緩
衝器は、上記請求項1の構成に加えて、副通路は、ピス
トンロッドの伸び行程時に一方向に油液を流通させる伸
び側副通路と、縮み行程時に一方向に油液を流通させる
縮み側副通路とからなり、該伸び側副通路および縮み側
副通路に減衰力調整弁およびフィルタを設けたことを特
徴とする。
【0010】このように構成したことにより、減衰力調
整弁によって、伸び側および縮み側副通路の流通抵抗を
変化させることにより、伸び側および縮み側の減衰力を
それぞれ調整する。
【0011】請求項3の発明に係る減衰力調整式油圧緩
衝器は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に
摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストン
に連結され他端が前記シリンダの外部に延出されたピス
トンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通させて前
記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させる主
通路と、該主通路の油液の流動を制御して減衰力発生さ
せるとともにパイロット圧力に応じて減衰力を調整する
パイロット形主減衰弁と、前記主通路に接続されて前記
パイロット形主減衰弁をバイパスする副通路と、該副通
路の上流側に設けられた固定オリフィスと、下流側に設
けられた可変オリフィスとを備え、前記パイロット形主
減衰弁のパイロット管路を前記副通路の固定オリフィス
と可変オリフィスとの間に接続し、前記副通路のパイロ
ット管路接続部の上流側にフィルタを設けたことを特徴
とする。
【0012】このように構成したことにより、ピストン
ロッドの伸縮にともなうピストン摺動によって主通路お
よび副通路に生じる油液の流動をパイロット形主減衰弁
および可変オリフィスによって制御して減衰力を発生さ
せ、可変オリフィスの流路面積を変化させることによっ
て、副通路の流通抵抗を直接調整するとともにパイロッ
ト形減衰弁のパイロット圧力を変化させて主通路の流通
抵抗を調整する。このとき、副通路には、一方向の油液
の流れが生じるので、フィルタによって油液中の異物が
捕獲される。また、フィルタの流通抵抗が過度に増大し
た場合、主通路によって作動室間の油液の流通が確保さ
れ、さらに、パイロット圧力が低下して主通路の流通抵
抗が小さくなる。
【0013】また、請求項4の発明に係る減衰力調整式
油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダと、該シリン
ダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピ
ストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出され
たピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通さ
せて前記ピストンロッドの伸び行程時に前記ピストンの
摺動によって一方向に油液を流通させる伸び側主通路
と、該伸び側主通路の油液の流動を制御して減衰力発生
させるとともにパイロット圧力に応じて減衰力を調整す
る伸び側パイロット形主減衰弁と、前記伸び側主通路に
接続されて前記伸び側パイロット形主減衰弁をバイパス
する伸び側副通路と、該伸び側副通路の上流側に設けら
れた伸び側固定オリフィスと、下流側に設けられた伸び
側可変オリフィスと、前記ピストンロッドの縮み行程時
に前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させ
る縮み側主通路と、該縮み側主通路の油液の流動を制御
して減衰力発生させるとともにパイロット圧力に応じて
減衰力を調整する縮み側パイロット形主減衰弁と、前記
縮み側主通路に接続されて前記縮み側パイロット形主減
衰弁をバイパスする縮み側副通路と、該縮み側副通路の
上流側に設けられた縮み側固定オリフィスと、下流側に
設けられた縮み側可変オリフィスと備え、前記伸び側パ
イロット形主減衰弁のパイロット管路を前記伸び側副通
路の伸び側固定オリフィスと伸び側可変オリフィスとの
間に接続し、前記縮み側パイロット形主減衰弁のパイロ
ット管路を前記縮み側副通路の縮み側固定オリフィスと
縮み側可変オリフィスとの間に接続し、さらに、前記伸
び側および縮み側副通路のパイロット管路接続部の上流
側にフィルタを設けたことを特徴とする。
【0014】このように構成したことにより、ピストン
ロッドの伸縮にともなうピストン摺動によって伸び側お
よび縮み側主通路、並びに、伸び側および縮み側に生じ
る油液の流動を伸び側および縮み側パイロット形主減衰
弁、並びに、伸び側および縮み側可変オリフィスによっ
て制御して減衰力を発生させ、伸び側および縮み側可変
オリフィスの流路面積を変化させることによって、伸び
側および縮み側副通路の流通抵抗をそれぞれ直接調整す
るとともに、伸び側および縮み側パイロット形減衰弁の
パイロット圧力を変化させて伸び側および縮み側主通路
の流通抵抗をそれぞれ調整する。このとき、伸び側およ
び縮み側副通路には、一方向の油液の流れが生じるの
で、フィルタによって油液中の異物が捕獲される。ま
た、フィルタの流通抵抗が過度に増大した場合、伸び側
および縮み側主通路によって作動室間の油液の流通が確
保され、さらに、パイロット圧力が低下して伸び側およ
び縮み側主通路の流通抵抗が小さくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0016】第1実施形態の減衰力調整式油圧緩衝器に
ついて、図1に示す油圧回路を用いて説明する。図1に
示すように、減衰力調整式油圧緩衝器1は、、油液が封
入されたシリンダ2内にピストン3が摺動可能に嵌装さ
れており、このピストン3によってシリンダ2内がシリ
ンダ上室2a(作動室)とシリンダ下室2b(作動室)の2
室に画成されている。ピストン3には、ピストンロッド
4の一端が連結されており、ピストンロッド4は、シリ
ンダ上室2aを通ってその他端側がシリンダ2の外部へ延
出されている。シリンダ下室2bには、シリンダ2の底部
に設けられたベースバルブ5を介して、油液およびガス
が封入されたリザーバ6(作動室)が接続されている。
【0017】ピストン3には、シリンダ上下室2a,2b間
を連通させる油路7およびこの油路7のシリンダ下室2b
側からシリンダ上室2a側への油液の流通のみを許容する
逆止弁8が設けられている。また、ベースバルブ5に
は、シリンダ下室2bとリザーバ6とを連通させる油路9
およびこの油路9のリザーバ6側からシリンダ下室2b側
への油液の流通のみを許容する逆止弁10が設けられてい
る。
【0018】シリンダ2の外部に、シリンダ上室2aとリ
ザーバ6とを連通させる主通路11が設けられている。主
通路11には、パイロット形主減衰弁12(以下、主減衰弁
12という)が設けられ、さらに、その上流側に副減衰弁
13が設けられている。主通路11には、主減衰弁12をバイ
パスしてその上流側(シリンダ上室2a側)と下流側(リ
ザーバ6側)とを連通させる副通路14が接続されてい
る。副通路14には、その上流側から順に、固定オリフィ
ス15、フィルタ16および減衰力調整弁17(可変オリフィ
ス)が設けられている。
【0019】主減衰弁12は、パイロット形圧力制御弁で
あり、パイロット管路18が副通路14のフィルタ16と減衰
力調整弁17との間に接続されている。そして、主減衰弁
12は、その上流側の圧力を受けて開弁してその開度に応
じた減衰力を発生させ、パイロット管路18から導入され
るパイロット圧力に応じて開弁圧力が変化してパイロッ
ト圧力の上昇にともない開弁圧力が高くなるようになっ
ている。また、減衰力調整弁17は、電磁式比例流量制御
弁であり、ソレノイドへの通電電流に応じて副通路14の
流路面積を調整できるようになっている。
【0020】副減衰弁13は、ディスクバルブ等の圧力制
御弁13a およびオリフィス13b からなり、圧力制御弁13
a の開弁圧力が主減衰弁12の開弁圧力よりも低く設定さ
れている。そして、ピストン速度の低速域において、圧
力制御弁13a は減衰力の過度の低下を抑制し、オリフィ
ス13b は減衰力の過度の上昇を抑制して適度な減衰力が
得られるようにしている。
【0021】フィルタ16は、例えば目の細かいメッシュ
または多孔質の素材(焼結金属等)からなり、フィルタ
16を通過する油液中の摩耗粉、ゴミ、サビ等の異物を捕
獲できるようになっている。
【0022】以上のように構成した第1実施形態の作用
について次に説明する。
【0023】ピストンロッド4の伸び行程時には、ピス
トン3の移動にともなってピストン3の逆止弁8が閉じ
てシリンダ上室2a側の油液が加圧されて、主通路11およ
び副通路14を通ってリザーバ6側へ流れる。このとき、
ピストンロッド4がシリンダ2内から退出した分の油液
がリザーバ6からベースバルブ5の逆止弁10を開いてシ
リンダ下室2bへ流れる。また、縮み行程時には、ピスト
ン3の移動にともなって油路7の逆止弁8が開いてシリ
ンダ下室2bの油液がシリンダ上室2aに直接流入して、シ
リンダ上下室2a,2bはほぼ同圧となり、ベースバルブ5
の逆止弁10が閉じて、ピストンロッド4がシリンダ2内
に侵入した分、シリンダ2内の油液が加圧されて、上記
伸び行程時と同様に、シリンダ上室2a側から主通路11お
よび副通路14を通ってリザーバ6側へ流れる。
【0024】これにより、伸縮行程時共に、ピストン速
度が小さく主減衰弁12の開弁前は、副減衰弁13、副通路
14の固定オリフィス15および減衰力調整弁17の流路面積
に応じてオリフィス特性(減衰力がピストン速度のほぼ
2乗に比例する)の減衰力が発生する。このとき、副減
衰弁13のオリフィス13b によるオリフィス特性に加えて
圧力制御弁13a によるバルブ特性(減衰力がピストン速
度にほぼ比例する)が発生するので、ピストン速度の低
速域において適度な減衰力を得ることができる。そし
て、ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧
力が上昇して主減衰弁12が開弁すると、その開度に応じ
てバルブ特性の減衰力が発生する。
【0025】減衰力調整弁17の流路面積を小さくする
と、その圧力損失が大きくなって、その上流側の圧力が
高くなるので、パイロット管路18から導入されるパイロ
ット圧力が高くなって主減衰弁12の開弁圧力が高くな
る。また、減衰力調整弁17の流路面積を大きくすると、
その圧力損失が小さくなって、その上流側の圧力が低く
なるので、パイロット管路18から導入されるパイロット
圧力が低くなって主減衰弁12の開弁圧力が低くなる。し
たがって、ソレノイドへの通電電流を調整して、減衰力
調整弁17の流路面積を変化させることにより、伸び側お
よび縮み側のオリフィス特性を直接調整するとともに、
主減衰弁12のパイロット圧力を変化させて伸び側および
縮み側のバルブ特性を調整することができる。
【0026】副通路14には、ピストンロッド4の伸縮行
程時ともにシリンダ上室2a側からリザーバ6側への一方
向の油液の流れが生じるので、油液中に混入した異物を
フィルタ16によって捕獲することができる。このように
して、フィルタ16によって作動油を濾過して清浄な状態
に保つことができるので、油圧緩衝器の耐久性を向上さ
せることができる。
【0027】また、フィルタ16が目詰まりした場合で
も、主通路11によってシリンダ上室2aからリザーバ6へ
の油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇に
よる車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過
度の上昇によるフィルタ16の破損を防止することができ
る。このとき、目詰まりによってフィルタ16の流通抵抗
が大きくなると、その圧力損失が大きくなって、その下
流側の圧力が低下するので、パイロット管路18から導入
されるパイロット圧力が低下して主減衰弁12の開弁圧力
が低くなる。これにより、減衰力を適度に低く保つこと
ができ、良好な乗り心地を確保することができる。
【0028】さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフ
ィルタ16の流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様に、
その圧力損失の増大によって、パイロット圧力が低下し
て主減衰弁12の開弁圧力が低下するので、減衰力を適度
に低く保つことができ、低温下の乗り心地の悪化を防止
することができる。なお、油液の粘度の上昇によって減
衰力調整弁17の流通抵抗も増大することになるが、スプ
ール等によりポートの開口面積を調整する減衰力調整弁
17は、多孔性材料からなるフィルタ16に比して、開口面
積を大きく設定することができるので、油液の粘度によ
る影響が小さく、結果として、パイロット圧力は低下す
ることになる。
【0029】なお、上記第1実施形態では、フィルタ16
を副通路14の固定オリフィス15の下流側に配置している
が、これを固定オリフィス15の上流側に配置しても同様
の作用、効果を奏することができる。
【0030】次に、上記第1実施形態の減衰力調整式油
圧緩衝器1のさらに具体的な構成を示す第1実施例につ
いて、図2を参照して説明する。
【0031】図2に示すように、第1実施例の減衰力調
整式油圧緩衝器19は、シリンダ20の外側に外筒21を設け
た二重筒構造となっており、シリンダ20と外筒21との間
にリザーバ22(作動室)が形成されている。シリンダ20
内には、ピストン23が摺動可能に嵌装されており、この
ピストン23によってシリンダ20内がシリンダ上室20a
(作動室)とシリンダ下室20b (作動室)の2室に画成
されている。ピストン23には、ピストンロッド24の一端
がナット25によって連結されており、ピストンロッド24
の他端側は、シリンダ上室20a を通り、シリンダ20およ
び外筒21の上端部に装着されたロッドガイドおよびシー
ル部材(図示せず)に挿通されてシリンダ20の外部へ延
出されている。シリンダ20の下端部には、シリンダ下室
20b とリザーバ22とを区画するベースバルブ(図示せ
ず)が設けられている。そして、シリンダ20内には油液
が封入されており、リザーバ22内には油液およびガスが
封入されている。
【0032】ピストン23には、シリンダ上下室20a ,20
b 間を連通させる油路26およびこの油路26のシリンダ下
室20b 側からシリンダ上室20a 側への油液の流通のみを
許容する逆止弁27が設けられている。また、ベースバル
ブには、シリンダ下室20b とリザーバ22とを連通させる
油路(図示せず)およびこの油路のリザーバ22側からシ
リンダ下室20b 側への油液の流通のみを許容する逆止弁
(図示せず)が設けられている。
【0033】外筒21の側面部には、減衰力発生機構28が
取付けられている。減衰力発生機構28は、一端部が外筒
21の側壁の開口部21a に結合された円筒状のケース29の
他端部に、比例ソレノイド30が嵌合されてリテーナ31に
よって固定されている。ケース29内には、一端部が比例
ソレノイド30に螺着された通路部材32が挿入されてい
る。通路部材32の外周部には、環状の固定部材33および
バルブ部材34が嵌合されて、通路部材32の他端部に螺着
された油路35a を有するユニオンナット35によって固定
されている。
【0034】シリンダ20には、チューブ36が外嵌され、
シリンダ20とチューブ36との間に環状油路37が形成され
ており、環状油路37は、シリンダ20の上端部付近の側壁
に設けられた孔(図示せず)を介してシリンダ上室20a
に連通されている。そして、ユニオンナット35の先端部
がチューブ36の側壁の開口部38に嵌合されて、油路35a
と環状油路37とが連通されている。また、ケース29内に
は、リザーバ22に直接連通する油室39が形成されてい
る。
【0035】バルブ部材34には、通路部材32の油路40、
ユニオンナット35の油路35a および環状油路37を介して
シリンダ上室20a に連通する油路41が設けられている。
バルブ部材34の油路41の開口部の周囲には、環状の弁座
42,43が突設されている。そして、内側の弁座42には、
オリフィス44a (切欠)を有する切欠バルブ44b とその
上に積層されたディスクバルブ44c とからなる副バルブ
44が着座されている。また、外側の弁座43には、ディス
クバルブ45が着座されている。
【0036】固定部材33の外周部には、略円筒状の可動
部材46が摺動可能に嵌合されている。可動部材46は、一
端部がディスクバルブ45の背面側に液密的に当接し、一
端部の内側に形成されたフランジ部46a に板ばね47が当
接されてディスクバルブ45を閉弁方向すなわち弁座43側
へ押し付けている。固定部材33と可動部材46とディスク
バルブ45とで背圧室48(パイロット管路)が形成されて
いる。そして、固定部材33、弁座43、ディスクバルブ4
5、可動部材46、板ばね47および背圧室48によってパイ
ロット形主減衰弁A(以下、主減衰弁Aという)が構成
されており、ディスクバルブ45が副バルブ44を通った油
液の圧力を受けて開弁して、その開度に応じて減衰力を
発生させ、背圧室48の圧力をパイロット圧力として閉弁
方向に作用させてその開弁圧力調整するようになってい
る。ディスクバルブ45には、オリフィス44a およびディ
スクバルブ44を介して油路41と背圧室48とを連通させる
固定オリフィス49が設けられている。なお、副バルブ44
の開弁圧力は、主減衰弁の開弁圧力よりも低く設定され
ている。
【0037】可動部材46のフランジ部46a の内側には、
環状のフィルタ50が取付けられており、固定オリフィス
49から背圧室48内へ流入する油液がフィルタ50を通過す
るようになっている。フィルタ50は、例えば目の細かい
メッシュまたは多孔質の素材(焼結金属等)からなり、
フィルタ50を通過する油液中の摩耗粉、ゴミ、サビ等の
異物を捕獲できるようになっている。
【0038】通路部材32には、背圧室48に連通する油路
51が設けられており、比例ソレノイド30には、通路部材
32の油路51に連通するボア52が設けられている。ボア52
の内周部には、環状溝53が形成されており、環状溝53
は、油路54を介して油室39に連通されている。ボア52に
は、スプール55が摺動可能に嵌装されている。そして、
ボア52とスプール55とで流量制御弁B(減衰力調整弁、
可変オリフィス)を形成しており、ソレノイド56への通
電電流に応じてスプール55がばね57の付勢力に抗して移
動して環状溝53を開閉することによって、油路51と油路
54との間の流路面積を調整するようになっている。
【0039】なお、上記の構成において、環状油路37、
油路35a 、油路40、油路41および油室39によって、シリ
ンダ上室20a とリザーバとを連通させる主通路を構成し
ている。また、固定オリフィス49、背圧室48、油路51、
ボア52、環状溝53および油路54によって副通路を構成し
ている。
【0040】以上のように構成した第1実施例の作用に
ついて次に説明する。
【0041】ピストンロッド24の伸び行程時には、ピス
トン23の移動にともない、ピストン23の逆止弁27が閉じ
てシリンダ上室20a 側の油液が加圧されて、環状油路37
を通って減衰力発生機構28の油路35a へ流れ、さらに、
油路40、油路41、副バルブ44、ディスクバルブ45の固定
オリフィス49、フィルタ50、背圧室48、油路51、ボア5
2、環状溝53、油路54および油室39を通ってリザーバ22
へ流れる。このとき、シリンダ上室20a 側の圧力が、デ
ィスクバルブ45の開弁圧力に達すると、副バルブ44を通
った油液が主減衰弁Aを開いて油室39へ直接流れる。ま
た、ピストンロッド24がシリンダ20内から退出した分の
油液がリザーバ22からベースバルブの逆止弁を開いてシ
リンダ下室20b へ流れる。
【0042】一方、ピストンロッド24の縮み行程時に
は、ピストン23の移動にともない、ピストン23の逆止弁
27が開いてシリンダ下室20b の油液がシリンダ上室20a
に直接流入して、シリンダ上下室20a ,20b はほぼ同圧
となり、ベースバルブの逆止弁が閉じて、ピストンロッ
ド24がシリンダ20内に侵入した分、シリンダ20内の油液
が加圧されて、シリンダ上室20a 側から、上記伸び行程
時と同様の流路を通ってリザーバ22側へ流れる。
【0043】これにより、伸縮行程時共に、ピストン速
度が小さく主減衰弁Aの開弁前は、副バルブ44、固定オ
リフィス49および流量制御弁Bの流路面積に応じてオリ
フィス特性の減衰力が発生する。このとき、副バルブ44
のバルブ特性によってピストン速度の低速域において適
度な減衰力を得ることができる。そして、ピストン速度
が大きくなり、シリンダ上室20a 側の圧力が上昇して主
減衰弁Aが開弁すると、その開度に応じてバルブ特性の
減衰力が発生する。
【0044】この場合、流量制御弁Bの流路面積を小さ
くすると、その圧力損失が大きくなって、その上流側の
圧力が高くなるので、背圧室48のパイロット圧力が高く
なって主減衰弁Aの開弁圧力が高くなる。また、流量制
御弁Bの流路面積を大きくすると、その圧力損失が小さ
くなって、その上流側の圧力が低くなるので、背圧室48
のパイロット圧力が低くなって主減衰弁Aの開弁圧力が
低くなる。したがって、ソレノイド56への通電電流を調
整して、流量制御弁Bの流路面積を変化させることによ
り、伸び側および縮み側のオリフィス特性を直接調整す
るとともに、主減衰弁Aのパイロット圧力を変化させて
伸び側および縮み側のバルブ特性を調整することができ
る。
【0045】また、ピストンロッド24の伸縮行程時とも
に、油液は、ディスクバルブ45の固定オリフィス49から
フィルタ50を通って背圧室48へ一方向に流れるので、油
液中に混入した異物をフィルタ50によって捕獲すること
ができる。このようにして、フィルタ50によって作動油
を濾過して清浄な状態に保つことができるので、油圧緩
衝器の耐久性を向上させることができる。
【0046】そして、フィルタ50が目詰まりした場合で
も、主減衰弁Aが開弁することによってシリンダ上室20
a からリザーバ22への油液の流通が確保されるので、減
衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の極端な悪化お
よび油液の圧力の過度の上昇によるフィルタ50の破損を
防止することができる。このとき、目詰まりによってフ
ィルタ50の流通抵抗が大きくなると、その圧力損失が大
きくなって、その下流側の背圧室48のパイロット圧力が
低下するので、主減衰弁Aの開弁圧力低くなる。これに
より、減衰力を適度に低く保つことができ、良好な乗り
心地を確保することができる。
【0047】さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフ
ィルタ50の流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様に、
その圧力損失の増大によって、背圧室48のパイロット圧
力が低下して主減衰弁Aの開弁圧力が低下するので、減
衰力を適度に低く保つことができ、低温下の乗り心地の
悪化を防止することができる。なお、油液の粘度の上昇
によって流量制御弁Bの流通抵抗も増大することになる
が、スプール55により環状溝53の開口面積を調整する流
量制御弁Bは、多孔性材料からなるフィルタ50に比して
開口面積を大きく設定することができるので、油液の粘
度による影響が小さく、結果として、背圧室48のパイロ
ット圧力は低下することになる。
【0048】次に、本発明の第2実施形態の減衰力調整
式油圧緩衝器について、図3に示す油圧回路を用いて説
明する。なお、第2実施形態は、油圧緩衝器本体部分つ
いては、図1に示す第1実施形態と概して同様の構成で
あるから、第1実施形態のものと同様の部分には同一の
番号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0049】第2実施形態の減衰力調整式油圧緩衝器58
では、シリンダ2の外部に、シリンダ上室2aとシリンダ
下室2bとを連通させる伸び側主通路59(伸び側パイロッ
ト形主減衰弁)と、シリンダ下室2bとリザーバ6とを連
通せる縮み側主通路60とが設けられている。そして、伸
び側主通路59には、伸び側主減衰弁61(伸び側パイロッ
ト形主減衰弁)が設けられ、その上流側に伸び側副減衰
弁62が設けられている。また、縮み側主通路60には、縮
み側主減衰弁63(縮み側パイロット形主減衰弁)が設け
られ、その上流側に縮み側副減衰弁64が設けられてい
る。
【0050】伸び側主通路59には、伸び側主減衰弁61を
バイパスしてその上流側と下流側とを連通させる伸び側
副通路65が接続されている。また、縮み側主通路60に
は、縮み側主減衰弁63をバイパスしてその上流側と下流
側とを連通させる縮み側副通路66が接続されている。伸
び側副通路65および縮み側副通路66には、それぞれ固定
オリフィス67,68(伸び側および縮み側固定オリフィ
ス)が設けられており、固定オリフィス67,68の下流側
に減衰力調整弁69(伸び側および縮み側可変オリフィ
ス)が設けられている。
【0051】伸び側主減衰弁61および縮み側主減衰弁63
は、パイロット形圧力制御弁であり、パイロット管路7
0,71がそれぞれ伸び側副通路65および縮み側副通路66
の固定オリフィス67,68と減衰力調整弁69との間に接続
されている。そして、伸び側主減衰弁61および縮み側主
減衰弁63は、それらの上流側の油液の圧力を受けて開弁
してその開度に応じて減衰力を発生させ、また、パイロ
ット管路70,71から導入したパイロット圧力の上昇にと
もなって開弁圧力が高くなるようになっている。
【0052】減衰力調整弁69は、電磁式比例流量制御弁
であり、ソレノイドへの通電電流応じてスプール等の弁
体を移動させることによって伸び側副通路65および縮み
側副通路66の流路面積を調整できるようになっている。
【0053】伸び側副減衰弁62および縮み側副減衰弁64
は、それぞれディスクバルブ等の圧力制御弁62a ,64a
およびオリフィス62b ,64b からなり、圧力制御弁62a
,64a の開弁圧力は伸び側主減衰弁61および縮み側主
減衰弁63よりも低く設定されている。そして、ピストン
速度の低速域において、圧力制御弁62a ,64a は減衰力
の過度の低下を抑制し、オリフィス62b ,64b は減衰力
の過度の上昇を抑制して適度な減衰力が得られるように
なっている。
【0054】伸び側副通路65および縮み側副通路66に
は、固定オリフィス67,68とパイロット管路70,71の接
続部との間に、それぞれ、第1実施形態のフィルタ16と
同様のフィルタ72,73が設けられている。
【0055】以上のように構成した第2実施形態の作用
について次に説明する。
【0056】ピストンロッド4の伸び行程時には、ピス
トン3の移動にともないピストン3の逆止弁8が閉じて
シリンダ上室2a側の油液が加圧され、伸び側主通路59お
よび伸び側副通路65を通ってシリンダ下室2bへ流れる。
このとき。シリンダ上室2a側の圧力が伸び側主減衰弁61
の開弁圧力に達すると、伸び側主減衰弁61が開いて油液
が伸び側副減衰弁62からシリンダ下室2bへ直接流れる。
また、ピストンロッド4がシリンダ2内から退出した分
の油液がリザーバ6からベースバルブ5の逆止弁10を開
いてシリンダ下室2bへ流れる。
【0057】ピストン速度が小さく伸び側主減衰弁61の
開弁前では、減衰力調整弁69による伸び側副通路65の流
路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。こ
のとき、伸び側副減衰弁62によって、オリフィス62b の
オリフィス特性に加えて圧力制御弁62a のバルブ特性の
減衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域
において適度な減衰力を得ることができる。ピストン速
度が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧力が上昇して伸
び側主減衰弁61が開くと、その開度に応じてバルブ特性
の減衰力が発生する。
【0058】そして、ソレノイドへの通電電流を調整し
て減衰力調整弁69による伸び側副通路65の流路面積を変
化させることにより、オリフィス特性を直接調整すると
ともに、パイロット管路70から導入されるパイロット圧
力を変化させて伸び側主減衰弁61の開弁圧力を調整して
バルブ特性を調整することができる。
【0059】一方、ピストンロッド4の縮み行程時に
は、ピストン3の移動にともない、ピストン3の逆止弁
8が開いてシリンダ上下室2a,2bがほぼ同圧となり、ベ
ースバルブ5の逆止弁10が閉じてピストンロッド4がシ
リンダ2内に侵入した分の油液が加圧されて、シリンダ
下室2bから縮み側主通路60および縮み側副通路66を通っ
てリザーバ6へ流れる。このとき。シリンダ2内の圧力
が縮み側主減衰弁63の開弁圧力に達すると、縮み側主減
衰弁63が開いて油液が縮み側副減衰弁64からリザーバ6
へ直接流れる。なお、シリンダ上下室2a,2bがほぼ同圧
となるため、伸び側主通路59および伸び側副通路65には
油液の流れが生じない。
【0060】ピストン速度が小さく縮み側主減衰弁の開
弁前では、減衰力調整弁69による縮み側副通路66の流路
面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。この
とき、縮み側副減衰弁64によって、オリフィス64b のオ
リフィス特性に加えて圧力制御弁64a のバルブ特性の減
衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域に
おいて適度な減衰力を得ることができる。ピストン速度
が大きくなり、シリンダ2内の圧力が上昇して縮み側主
減衰弁63が開くと、その開度に応じてバルブ特性の減衰
力が発生する。
【0061】そして、ソレノイドへの通電電流を調整し
て減衰力調整弁69による縮み側副通路66の流路面積を変
化させることにより、オリフィス特性を直接調整すると
ともに、パイロット管路71から導入されるパイロット圧
力を変化させて縮み側主減衰弁63の開弁圧力を調整して
バルブ特性を調整することができる。
【0062】なお、減衰力調整弁69を伸び側副通路65お
よび縮み側副通路66の一方の流路面積が小のとき他方が
大となり、また、一方の流路面積が大のとき他方が小と
なるようにすることにより、伸び側と縮み側とで大小異
なる種類の減衰力特性の組合せ(例えば、伸び側がハー
ドで縮み側がソフトまたは伸び側ソフトで縮み側がハー
ドの組合せ)を設定することができる。
【0063】また、ピストンロッド4の伸縮によって伸
び側副通路65および縮み側副通路66には、それぞれ、固
定オリフィス67,68側から減衰力調整弁69側への一方向
の油液の流れが生じるので、油液中に混入した異物をフ
ィルタ72,73によって捕獲することができる。このよう
にして、フィルタ72,73によって作動油を濾過して清浄
な状態に保つことができるので、油圧緩衝器の耐久性を
向上させることができる。
【0064】そして、フィルタ72,73が目詰まりした場
合でも、主減衰弁61,63が開くことにより、シリンダ上
下室2a,2b間およびシリンダ下室2bとリザーバ6との間
の油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇に
よる車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過
度の上昇によるフィルタ72,73の破損を防止することが
できる。このとき、目詰まりによってフィルタ72,73の
流通抵抗が大きくなると、その圧力損失が大きくなっ
て、その下流側の圧力が低下するので、パイロット管路
70,71から導入されるパイロット圧力が低下して伸び側
および縮み側主減衰弁61,63の開弁圧力低くなる。これ
により、伸び側および縮み側の減衰力を適度に低く保つ
ことができ、良好な乗り心地を確保することができる。
【0065】さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフ
ィルタ72,73の流通抵抗が上昇した場合も、上記と同様
に、その圧力損失の増大によって、パイロット圧力が低
下して伸び側および縮み側主減衰弁61,62の開弁圧力が
低下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、低
温下の乗り心地の悪化を防止することができる。なお、
油液の粘度の上昇によって減衰力調整弁69の流通抵抗も
増大することになるが、スプール等によりポートの開口
面積を調整する減衰力調整弁69は、多孔性材料からなる
フィルタ72,73に比して開口面積を大きく設定できるの
で、油液の粘度による影響が小さく、結果として、パイ
ロット圧力は低下することになる。
【0066】なお、上記第2実施形態では、フィルタ7
2,73をそれぞれ伸び側および縮み側副通路65,66の固
定オリフィス67,68の下流側に配置しているが、これを
固定オリフィス67,68の上流側に配置しても同様の作
用、効果を奏することができる。
【0067】次に、上記第2実施形態の減衰力調整式油
圧緩衝器58の減衰力発生機構のさらに具体的な構成を示
す第2実施例について図4を参照して説明する。
【0068】図4に示すように、減衰力発生機構74は、
有底筒状のケース75内に、2つの環状のバルブ部材76,
77が嵌合され、ケース75の開口部に比例ソレノイドアク
チュエータ78(以下、アクチュエータ78という)が螺着
されており、ケース75内がバルブ部材76,77によって3
つの油室75a ,75b ,75c に区画されている。バルブ部
材76,77は、油室75b ,75c にそれぞれ配置された環状
の固定部材79,80と共に、中央の開口部に略円筒状のガ
イド部材81を挿通させてその先端部をアクチュエータ78
に螺着して、これらと共に固定されている。ケース75
は、シリンダ2の側部に取付けられており、油室75a 、
油室75b および油室75c がそれぞれシリンダ上室2a、シ
リンダ下室2bおよびリザーバ6に接続されている。
【0069】バルブ部材76,77には、それぞれ油室75a
,75b 間および油室75b ,75c 間を連通させる油路8
2,83が設けられている。バルブ部材76,77の油路82,8
3の開口部の周囲には、それぞれ、内外2つの環状の弁
座84,85および弁座86,87が突設されている。そして、
内側の弁座84,86には、それぞれ、伸び側および縮み側
副バルブ88,89が着座されている。伸び側および縮み側
副バルブ88,89は、それぞれ、オリフィス88a ,89a
(切欠)を有する切欠バルブ88b ,89b とその上に積層
されたディスクバルブ88c ,89c とで構成されている。
また、外側の弁座85,87には、それぞれディスクバルブ
90,91が着座している。
【0070】固定部材79,80の外周部には、それぞれ略
円筒状の可動部材92,93が摺動可能に嵌合されている。
可動部材92,93は、それぞれ一端部がディスクバルブ9
0,91の背面側に液密的に当接し、一端部の内側に形成
されたフランジ部92a ,93a に板ばね94,95が当接され
てディスクバルブ90,91を閉弁方向すなわち弁座85,87
側へ押し付けている。固定部材79,80と可動部材92,93
とディスクバルブ90,91とで背圧室96,97(パイロット
管路)が形成されている。
【0071】そして、固定部材79、弁座85、ディスクバ
ルブ90、可動部材92、板ばね94および背圧室96によって
伸び側パイロット形主減衰弁A1(以下、伸び側主減衰弁
A1という)が構成されており、ディスクバルブ90が副バ
ルブ88を通った油液の圧力を受けて開弁して、その開度
に応じて減衰力を発生させ、背圧室96の圧力をパイロッ
ト圧力として閉弁方向に作用させてその開弁圧力調整す
るようになっている。また、固定部材80、弁座87、ディ
スクバルブ91、可動部材93、板ばね95および背圧室97に
よって縮み側パイロット形主減衰弁A2(以下、縮み側主
減衰弁A2という)が構成されており、ディスクバルブ91
が縮み側副バルブ89を通った油液の圧力を受けて開弁し
て、その開度に応じて減衰力を発生させ、背圧室97の圧
力をパイロット圧力として閉弁方向に作用させてその開
弁圧力調整するようになっている。なお、伸び側および
縮み側副バルブ88,89の開弁圧力は、それぞれ伸び側お
よび縮み側主減衰弁A1,A2の開弁圧力よりも低く設定さ
れている。
【0072】ディスクバルブ90,91には、それぞれ固定
オリフィス98,99(伸び側および縮み側固定オリフィ
ス)が設けられている。また、可動部材92,93のフラン
ジ部92a ,93a の内側には、それぞれ環状のフィルタ10
0 ,101 が取付けられており、固定オリフィス98,99か
ら背圧室96,97内へ流入する油液がフィルタ100 ,101
を通過するようになっている。フィルタ 100,101 は、
例えば目の細かいメッシュまたは多孔質の素材(焼結金
属等)からなり、フィルタ100 ,101 を通過する油液中
の摩耗粉、ゴミ、サビ等の異物を捕獲できるようになっ
ている。
【0073】ガイド部材81の側壁には、背圧室96,97に
それぞれ連通するポート 102,103および油室75b ,75c
にそれぞれ連通するポート 104,105 が設けられてい
る。また、ガイド部材81内には、ポート 102,104 間お
よびポート 103,105 間の流路面積をそれぞれ調整する
スプール106 が摺動可能に嵌装されている。そして、ガ
イド部材81とスプール106 とで減衰力調整弁(伸び側お
よび縮み側可変オリフィス)を構成している。スプール
106 は、圧縮ばね107 によってアクチュエータ78側に付
勢されており、アクチュエータ78の作動ロッド108 によ
ってばね107 の付勢力に抗して移動させることにより、
ポート 104,103 のオリフィス面積を調整することによ
って、ポート 102,104 間およびポート 103,105 間の
流路面積を調整するようになっている。
【0074】なお、上記の構成において、油室75a 、油
路82および油室75b によってシリンダ上下室2a,2b間を
連通させる伸び側主通路を構成しており、油室75b 、油
路83および油室75c によってシリンダ下室2bとリザーバ
6とを連通させる縮み側主通路を構成している。また、
固定オリフィス98、背圧室96、ポート102 およびポート
104 によって伸び側副通路を構成しており、固定オリフ
ィス99、背圧室97、ポート103 およびポート105 によっ
て縮み側副通路を構成している。
【0075】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。
【0076】ピストンロッド4の伸び行程時には、図3
に示すものと同様に、シリンダ上室2a側の油液が加圧さ
れ、減衰力発生機構74の油室75a 、油路82、伸び側副バ
ルブ88、固定オリフィス98、フィルタ100 、背圧室96、
ポート102 、ポート104 、および油室75b を通ってシリ
ンダ下室2bへ流れる。このとき、シリンダ上室2a側の圧
力が伸び側主減衰弁A1の開弁圧力に達すると、伸び側主
減衰弁A1が開いて油液が油室75a から油路82を介して油
室75b へ直接流れる。
【0077】よって、ピストン速度が小さく伸び側主減
衰弁A1の開弁前では、スプール106によるポート104 の
流路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。
このとき、伸び側副バルブ88によって、バルブ特性の減
衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域に
おいて適度な減衰力を得ることができる。ピストン速度
が大きくなり、シリンダ上室2a側の圧力が上昇して伸び
側主減衰弁A1が開くと、その開度に応じてバルブ特性の
減衰力が発生する。
【0078】そして、アクチュエータ78によってスプー
ル106 を移動させてポート104 の流路面積を変化させる
ことにより、減衰力を調整することができる。この場
合、ポート104 の流路面積を小さくすると、その圧力損
失が大きくなって、その上流側の圧力が高くなるので、
背圧室96のパイロット圧力が高くなって伸び側主減衰弁
A1の開弁圧力が高くなる。また、ポート104 の流路面積
を大きくすると、その圧力損失が小さくなって、その上
流側の圧力が低くなるので、背圧室96のパイロット圧力
が低くなって伸び側主減衰弁A1の開弁圧力が低くなる。
したがって、アクチュエータ78によってスプール 106を
移動させてポート104 の流路面積を変化させることによ
り、伸び側のオリフィス特性を直接調整するとともに、
伸び側主減衰弁A1のパイロット圧力を変化させて伸び側
のバルブ特性を調整することができる。
【0079】一方、ピストンロッド4の縮み行程時に
は、図3に示すものと同様に、シリンダ下室2bから、減
衰力発生機構74の油室75b 、油路83、副バルブ89、固定
オリフィス99、フィルタ101 、背圧室97、ポート103 、
ポート105 、および油室75c を通ってリザーバ6へ流れ
る。このとき、シリンダ下室2b側の圧力が縮み側主減衰
弁A2の開弁圧力に達すると、縮み側主減衰弁A2が開いて
油液が油室75b から油路83を介して油室75b へ直接流れ
る。
【0080】よって、ピストン速度が小さく縮み側主減
衰弁A2の開弁前では、スプール106によるポート103 の
流路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生する。
このとき、縮み側副バルブ89によって、バルブ特性の減
衰力を発生させることにより、ピストン速度の低速域に
おいて適度な減衰力を得ることができる。ピストン速度
が大きくなり、シリンダ下室2b側の圧力が上昇して縮み
側主減衰弁A2が開くと、その開度に応じてバルブ特性の
減衰力が発生する。
【0081】そして、アクチュエータ78によってスプー
ル106 を移動させてポート103 の流路面積を変化させる
ことにより、減衰力を調整することができる。この場
合、ポート103 の流路面積を小さくすると、その圧力損
失が大きくなって、その上流側の圧力が高くなるので、
背圧室97のパイロット圧力が高くなって縮み側主減衰弁
A2の開弁圧力が高くなる。また、ポート103 の流路面積
を大きくすると、その圧力損失が小さくなって、その上
流側の圧力が低くなるので、背圧室97のパイロット圧力
が低くなって縮み側主減衰弁A2の開弁圧力が低くなる。
したがって、アクチュエータ78によってスプール 106を
移動させてポート103 の流路面積を変化させることによ
り、縮み側のオリフィス特性を直接調整するとともに、
縮み側主減衰弁A2のパイロット圧力を変化させて縮み側
のバルブ特性を調整することができる。
【0082】このようにして、アクチュエータ78によっ
てスプール106 を移動させることにより、伸び側および
縮み側の減衰力を同時に調整することができる。この場
合、例えば、スプールの106 の位置に応じて、伸び側お
よび縮み側のポート 104,103 の流路面積が、一方が小
のとき他方が大となり、また、一方が大のとき他方が小
となるようにすることにより、伸び側と縮み側とで大小
異なる種類の減衰力特性の組合せ(例えば、伸び側がハ
ードで縮み側がソフトまたは伸び側ソフトで縮み側がハ
ードの組合せ)を設定することができる。
【0083】ピストンロッド4の伸縮行程時に、それぞ
れ、油液がディスクバルブ90,91の固定オリフィス98,
99からフィルタ 100,101 を通って背圧室96,97へ一方
向に流れるので、油液中に混入した異物をフィルタ 10
0,101 によって捕獲することができる。このようにし
て、フィルタ 100,101 によって作動油を濾過して清浄
な状態に保つことができるので、油圧緩衝器の耐久性を
向上させることができる。
【0084】また、フィルタ 100,101 が目詰まりした
場合でも、伸び側および縮み側主減衰弁A1,A2が開くこ
とにより、シリンダ上下室2a,2b間およびシリンダ下室
2bとリザーバ6との間の油液の流通が確保されるので、
減衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の極端な悪化
および油液の圧力の過度の上昇によるフィルタ 100,10
1 の破損を防止することができる。このとき、目詰まり
によってフィルタ 100,101 の流通抵抗が大きくなる
と、その圧力損失が大きくなって、その下流側の背圧室
96,97のパイロット圧力が低下するので、伸び側および
縮み側主減衰弁A1,A2の開弁圧力が低くなる。これによ
り、伸び側および縮み側の減衰力を適度に低く保つこと
ができ、良好な乗り心地を確保することができる。
【0085】さらに、低温下、油液の粘度が上昇してフ
ィルタ 100,101 の流通抵抗が上昇した場合も、上記と
同様に、その圧力損失の増大によって、背圧室96,97の
パイロット圧力が低下して伸び側および縮み側主減衰弁
A1,A2の開弁圧力が低下するので、減衰力を適度に低く
保つことができ、低温下の乗り心地の悪化を防止するこ
とができる。なお、油液の粘度の上昇によってポート 1
04,103 の流通抵抗も増大することになるが、スプール
106 によって開口面積が調整されるポート 104,103
は、多孔性材料からなるフィルタ 100,101 に比して開
口面積を大きく設定することができるので、油液の粘度
による影響が小さく、結果として、パイロット圧力は低
下することになる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1および請
求項2の発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、
副通路に設けたフィルタによって油液中の異物が捕獲さ
れるので、作動油を清浄な状態に保つことができ、油圧
緩衝器の耐久性を向上させることができる。また、フィ
ルタが目詰まりした場合でも、主通路によって作動室間
の油液の流通が確保されるので、減衰力の過度の上昇に
よる車両の乗り心地の極端な悪化および油液の圧力の過
度の上昇によるフィルタの破損を防止することができ
る。なお、請求項2のものでは、減衰力調整弁によって
伸び側および縮み側の減衰力をそれぞれ調整することが
できる。
【0087】また、請求項3および請求項4の発明に係
る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、副通路に設けたフ
ィルタによって油液中の異物が捕獲されるので、作動油
を清浄な状態に保つことができ、油圧緩衝器の耐久性を
向上させることができる。また、フィルタが目詰まりし
た場合、主通路によって作動室間の油液の流通が確保さ
れるので、減衰力の過度の上昇による車両の乗り心地の
極端な悪化および油液の圧力の過度の上昇によるフィル
タの破損を防止することができる。さらに、このとき、
フィルタの流通抵抗の増大によって、パイロット圧力が
低下してパイロット形主減衰弁による流通抵抗が低下す
るので、減衰力を適度に低く保つことができ、良好な乗
り心地を維持することができる。また、低温下、油液の
粘度が上昇してフィルタの流通抵抗が上昇した場合も、
上記と同様に、その圧力損失の増大によって、パイロッ
ト圧力が低下してパイロット形主減衰弁の流通抵抗が低
下するので、減衰力を適度に低く保つことができ、低温
下の乗り心地の悪化を防止することができる。なお、請
求項4のものでは、伸び側および縮み側可変オリフィス
によって伸び側および縮み側の減衰力をそれぞれ調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す回路図である。
【図2】図1の実施形態の具体的な構成を示す第1実施
例の要部の縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す回路図である。
【図4】図3の実施形態の具体的な構成を示す第2実施
例の要部の縦断面図である。
【符号の説明】 1 減衰力調整式油圧緩衝器 2 シリンダ 2a シリンダ上室(作動室) 2b シリンダ下室(作動室) 3 ピストン 4 ピストンロッド 6 リザーバ(作動室) 11 主通路 12 主減衰弁(パイロット形主減衰弁) 14 副通路 15 固定オリフィス 16 フィルタ 17 減衰力調整弁(可変オリフィス) 18 パイロット管路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピ
    ストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出され
    たピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通さ
    せる主通路と、該主通路に設けられた主減衰弁と、前記
    作動室間を連通させて前記ピストンの摺動によって一方
    向に油液を流通させる副通路と、該副通路に設けられた
    減衰力調整弁とを備え、前記副通路にフィルタを設けた
    ことを特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 副通路は、ピストンロッドの伸び行程時
    に一方向に油液を流通させる伸び側副通路と、縮み行程
    時に一方向に油液を流通させる縮み側副通路とからな
    り、該伸び側副通路および縮み側副通路に減衰力調整弁
    およびフィルタを設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の減衰力調整式油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピ
    ストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出され
    たピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通さ
    せて前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通さ
    せる主通路と、該主通路の油液の流動を制御して減衰力
    発生させるとともにパイロット圧力に応じて減衰力を調
    整するパイロット形主減衰弁と、前記主通路に接続され
    て前記パイロット形主減衰弁をバイパスする副通路と、
    該副通路の上流側に設けられた固定オリフィスと、下流
    側に設けられた可変オリフィスとを備え、前記パイロッ
    ト形主減衰弁のパイロット管路を前記副通路の固定オリ
    フィスと可変オリフィスとの間に接続し、前記副通路の
    パイロット管路接続部の上流側にフィルタを設けたこと
    を特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。
  4. 【請求項4】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピ
    ストンに連結され他端が前記シリンダの外部に延出され
    たピストンロッドと、前記シリンダの作動室間を連通さ
    せて前記ピストンロッドの伸び行程時に前記ピストンの
    摺動によって一方向に油液を流通させる伸び側主通路
    と、該伸び側主通路の油液の流動を制御して減衰力発生
    させるとともにパイロット圧力に応じて減衰力を調整す
    る伸び側パイロット形主減衰弁と、前記伸び側主通路に
    接続されて前記伸び側パイロット形主減衰弁をバイパス
    する伸び側副通路と、該伸び側副通路の上流側に設けら
    れた伸び側固定オリフィスと、下流側に設けられた伸び
    側可変オリフィスと、前記ピストンロッドの縮み行程時
    に前記ピストンの摺動によって一方向に油液を流通させ
    る縮み側主通路と、該縮み側主通路の油液の流動を制御
    して減衰力発生させるとともにパイロット圧力に応じて
    減衰力を調整する縮み側パイロット形主減衰弁と、前記
    縮み側主通路に接続されて前記縮み側パイロット形主減
    衰弁をバイパスする縮み側副通路と、該縮み側副通路の
    上流側に設けられた縮み側固定オリフィスと、下流側に
    設けられた縮み側可変オリフィスと備え、前記伸び側パ
    イロット形主減衰弁のパイロット管路を前記伸び側副通
    路の伸び側固定オリフィスと伸び側可変オリフィスとの
    間に接続し、前記縮み側パイロット形主減衰弁のパイロ
    ット管路を前記縮み側副通路の縮み側固定オリフィスと
    縮み側可変オリフィスとの間に接続し、さらに、前記伸
    び側および縮み側副通路のパイロット管路接続部の上流
    側にフィルタを設けたことを特徴とする減衰力調整式油
    圧緩衝器。
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