JP3321739B2 - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents
減衰力調整式油圧緩衝器Info
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Description
着される減衰力調整式油圧緩衝器に関するものである。
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心
地や操縦安定性をよくするために減衰力を適宜調整でき
るようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
入したシリンダ内に、ピストンロッドが連結されたピス
トンを摺動可能に嵌装し、このピストンにより画成され
るシリンダ内の2室を主油液通路およびバイパス通路で
連通させ、主油液通路には大きな減衰力を発生する減衰
力発生機構(オリフィス、ディスクバルブ等)を設け、
バイパス通路には減衰力の小さい減衰力発生機構および
バイパス通路を開閉する減衰力調整弁を設けた構成とな
っている。
合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの摺動に
よってシリンダ内の油液が主にバイパス通路を流通して
伸び側、縮み側共に小さな減衰力を発生し、減衰力特性
はソフト特性となる。また、減衰力調整弁を閉じた場
合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの摺動に
よって、シリンダ内の油液が主油液通路のみを流通して
伸び側、縮み側共に大きな減衰力を発生し減衰力特性は
ハード特性となる。このように、減衰力調整弁を開閉す
ることにより減衰力特性を切換えることができる。
減衰力特性を選択することにより、路面の凹凸による振
動を吸収して乗り心地を向上させることができ、また、
旋回時、加速時、制動時および高速走行時にはハード側
の減衰力特性を選択することにより車体の姿勢変化を抑
えて操縦安定性を向上させることができる。
動を制御するディスクバルブと、ディスクバルブに閉弁
方向の圧力を作用させる背圧室と、主油液通路の上流側
のシリンダ室と背圧室とを連通させる背圧通路と、背圧
通路を開閉するシャッタとを備え、シャッタを開閉して
背圧室に導入する圧力を変化させることにより、ディス
クバルブの開弁圧力を変化させて、1つのディスクバル
ブで複数の減衰力特性が得られるようにした減衰力調整
式油圧緩衝器を提案している(特開平2−51637号
公報参照)。
ローラおよびアクチュエータを組合せて、路面状況、走
行状況等に応じてリアルタイムで減衰力を自動的に切換
えることにより、乗り心地および操縦安定性を向上させ
るようにしたサスペンション制御装置がある。
来の減衰力調整式油圧緩衝では次のような問題がある。
バイパス通路の通路面積を調整するようにしたもので
は、減衰力調整弁によって設定されるバイパス通路の通
路面積が固定されているため、ピストン速度の大きさに
応じて減衰力が変化する。また、背圧室の圧力によりデ
ィスクバルブの開弁圧を調整するようにしたものも、ピ
ストン速度の増加にともないシリンダ室の圧力が上昇し
て背圧室の圧力も高くなるので、ピストン速度に応じて
減衰力が変化する。すなわち、上記従来の減衰力調整式
油圧緩衝器は、ピストン速度を変数とした減衰係数を調
整するものであり、減衰力を直接制御することができな
い。
御装置に適用して減衰力制御を行う場合、先ず油圧緩衝
器のピストン速度を検出し、そのピストン速度の入力に
対して所望の減衰力が生じるような減衰係数を演算し、
さらに、減衰力調整弁がこの演算された減衰係数に相当
する開度となるようにアクチュエータを駆動するという
手順をとらなければならない。その結果、制御回路の負
担が大きく、路面状況、走行状況の変化に応じた減衰力
の迅速な切り換えが困難になるという問題を生じる。
であり、ピストン速度にかかわらず減衰力を直接制御す
ることができる減衰力調整式油圧緩衝器を提供すること
を目的とする。
めに、本発明の減衰力調整式油圧緩衝器は、油液が封入
されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装され
前記シリンダ内を2つのシリンダ室に画成するピストン
と、一端が前記ピストンに貫通、連結され他端が前記シ
リンダの外部まで延ばされたピストンロッドと、前記ピ
ストンに設けられ前記2つのシリンダ室を連通させる連
通路と、該連通路に設けられ前記一方のシリンダ室の圧
力を受けて開弁して減衰力を発生させるディスクバルブ
と、該ディスクバルブの背面側に設けられ閉弁方向に圧
力を作用させる背圧室と、前記ピストンロッドに沿って
設けられ前記背圧室と前記一方のシリンダ室とをオリフ
ィスを介して連通させる背圧通路と、前記背圧室の圧力
が任意に設定可能な設定圧力に達したとき前記背圧室の
油液を他方のシリンダ室へリリーフして前記背圧室の圧
力を制御する圧力制御弁とを備えてなることを特徴とす
る。
ドの伸縮にともなうピストンの移動によって、一方のシ
リンダ室の油液が連通路を通って他方のシリンダ室へ流
れ、ディスクバルブの開度に応じて減衰力が発生する。
このとき、一方のシリンダ室の油液が背圧通路を通って
背圧室に導入され、ディスクバルブを閉弁方向に付勢す
る。そして、ディスクバルブは、連通路の一方のシリン
ダ室側の圧力と、ディスクバルブの弾性力および背圧室
の圧力とがバランスする位置まで撓んで開弁し、一方の
シリンダ室の圧力に応じて減衰力を決定する。したがっ
て、圧力制御弁の設定圧力を調整して背圧室の圧力を制
御することにより、ピストン速度にかかわらず減衰力を
直接制御することができる。
に説明する。
る。図1に示すように、減衰力調整式油圧緩衝器1は、
油液が封入されたシリンダ2内にピストン3が摺動可能
に嵌装されており、このピストン3によってシリンダ2
内がシリンダ上室2aとシリンダ下室2bの2室に画成され
ている。ピストン3には、後述するピストンロッド4の
一端側が連結されており、ピストンロッド4の他端側
は、シリンダ2の端部に装着されたロッドガイドおよび
オイルシール(図示せず)に挿通されてシリンダ2の外
部へ延出されている。また、シリンダ2には、ピストン
ロッド4の伸縮にともなうシリンダ2内の容積変化をガ
スの圧縮、膨張によって補償するリザーバ(図示せず)
が接続されている。図中、5はピストンリングである。
ダ下室2bとを連通させる伸び側連通路6および縮み側連
通路7がそれぞれ周方向に沿って複数(それぞれ1つず
つ図示する)設けられている。伸び側連通路6は、シリ
ンダ上室2a側がピストン3の端面の外周部に開口され、
シリンダ下室2b側がピストン3の端面の内周部に開口さ
れている。縮み側連通路7は、シリンダ上室2a側がピス
トン3の端面の内周部に開口され、シリンダ下室2b側が
ピストン3の端面の外周部に開口されている。
は、伸び側連通路6の開口部をはさんで内外周に環状の
弁座8が突設されており、弁座8に対向させて環状のデ
ィスクバルブ9が積層されている。また、ピストン3の
シリンダ上室2a側の端面には、縮み側連通路の開口部を
はさんで内外周に環状の弁座10が突設されており、弁座
10に対向させて環状のディスクバルブ11が積層されてい
る。
路6のシリンダ上室2a側の圧力を受けて外周側が撓んで
開弁し、油液の流動を制御して開度に応じた減衰力を発
生し、また、その反対方向の油液の流通を阻止するよう
になっている。同様に、ディスクバルブ11は、縮み側連
通路7のシリンダ下室2b側の圧力を受けて外周側が撓ん
で開弁し、油液の流動を制御して開度に応じた減衰力を
発生し、また、その反対方向の油液の流通を阻止するよ
うになっている。
には、ディスクバルブ9,11の内周部に当接する環状の
リテーナ12,13を介して有底筒状のケース14,15が重ね
て設けられている。ケース14,15の開口部には、一端が
ディスクバルブ9,11に液密的に当接する環状のシール
部材16,17が摺動可能に嵌合されている。シール部材1
6,17は、ばね18,19により、ディスクバルブ9,11に
常時押圧されており、ケース14,15およびシール部材1
6,17によってディスクバルブ9,11の背面側に伸び側
および縮み側背圧室20,21が形成されている。
ブ部材23と、ロッド24とで構成されている。通路部材22
は、先端側の小径部が、ピストン3、ディスクバルブ
9,11、リテーナ12,13、ばね18,19およびケース14,
15に挿通されて先端部にナット25を螺着することによ
り、これらを一体に結合させてピストン3に連結されて
いる。そして、基端側の大径部に、バルブ部材23の一端
部が結合され、さらに、バルブ部材23の他端部にロッド
24が結合されており、ロッド24が前述のロッドガイドお
よびオイルシール(図示せず)に挿通されてシリンダ2
の外部へ延出されている。
れた通路12a ,13a を介して伸び側背圧室20および縮み
側背圧室21に連通する背圧通路26が設けられている。背
圧通路26は、ピストンロッド4に沿って延ばされ、一端
がシリンダ下室2bから背圧通路26への油液の流通のみを
許容する逆止弁27およびオリフィス28を介してシリンダ
下室2bに連通されており、他端がバルブ部材23に設けら
れた背圧通路29に連通されている。
室2aから背圧通路29への油液の流通のみを許容する逆止
弁30およびオリフィス31を介してシリンダ上室2aに連通
されている。バルブ部材23には、背圧通路29内の圧油を
リリーフして背圧通路26,29内、すなわち背圧室20,21
の油液の圧力を制御する圧力制御弁32が設けられてい
る。
連通路33a を介して背圧通路29に連通するリリーフ室34
内にニードル35(弁体)が移動可能に案内されており、
ニードル35を進退動させて弁座33の連通路33a を開閉す
る(ニードル35のテーパ部と連通路33a との間に形成さ
れるオリフィスを開閉する)ことにより所定圧力に達し
た背圧通路29内の圧油をリリーフ室34へリリーフするよ
うになっている。ニードル35には、操作ロッド36の一端
が連結されており、操作ロッド36はロッド24に挿通され
て他端側がロッド24の外部に設けられた比例ソレノイド
のプランジャ(図示せず)に連結されている。この比例
ソレノイドは、プランジャの変位にかかわらず通電電流
に応じて一定の推力を発生させるものである。このよう
に、圧力制御弁32は、通電電流を変えることにより、任
意に設定圧力を調整できる比例圧力制御弁を構成してい
る。なお、比例ソレノイドは、ロッド24の内部に設ける
こともできる。図1中、37は操作ロッド36を案内するガ
イド部材、38はシール部材である。
られ、閉弁位置でのばね40のばね力がばね39のばね力よ
りも強く設定され、開弁方向に付勢されており、比例ソ
レノイドへの通電により閉弁位置に移動させ、通電電流
に応じて開弁圧を変化させることにより圧力制御弁32の
設定圧力を自由に調整できるようになっている。
フ室34に連通するドレン通路41,42が設けられている。
ドレン通路41は、リリーフ室34からシリンダ上室2aへの
油液の流通のみを許容する逆止弁43を介してシリンダ上
室2aに連通されている。ドレン通路42は、通路部材22に
設けられた通路44に連通され、さらに、ピストン3に設
けられた通路45を介してシリンダ下室2bに連通されてい
る。また、ドレン通路42には、リリーフ室34側からシリ
ンダ下室2b側への油液の流通のみを許容する逆止弁46が
設けられている。
ついて次に説明する。
トン3の移動によりシリンダ上室2a内の油液が加圧さ
れ、ディスクバルブ11を閉じて縮み側連通路7を閉鎖
し、伸び側連通路6を通り、ディスクバルブ9を開いて
シリンダ下室2bへ流れる。このとき、ディスクバルブ9
は、シリンダ上室2a側の圧力を受けて開弁し、その開度
に応じた減衰力を発生させる。
30を開き、オリフィス31によって適度に減圧されて背圧
通路29および背圧通路26に導入される。ここで、前記オ
リフィス31は、流量を絞ることにより、シリンダ上室2a
の油液が背圧通路29、リリーフ室34、逆止弁46、ドレン
通路42、通路44、通路45を介してシリンダ下室2bに流れ
ることを妨げ、実質的にシリンダ上室2aの圧力のみを背
圧通路29に導くように作用する。さらに、背圧通路26か
ら逆止弁27を閉じて背圧室20に導入され、ディスクバル
ブ9を閉弁方向に付勢する。ここで、背圧室20の圧力、
すなわち背圧通路26,29の圧力が、圧力制御弁32の設定
圧力に達すると、ニードル35が後退して背圧通路26,29
内の圧油がリリーフ室34、逆止弁46、ドレン通路42、通
路44および通路45を介してシリンダ下室2bへリリーフさ
れるので、背圧室20の圧力は、比例ソレノイドへの通電
電流によって圧力制御弁32の設定圧力を調整することに
より任意に設定することができる。
路6内のシリンダ上室2a側の圧力と、ディスクバルブ9
の弾性力および背圧室20内の圧力とがバランスする位置
まで撓んで開弁する。このようにして、シリンダ上室2a
の圧力に応じて伸び側連通路6の通路面積が変化して減
衰力が決定される。よって、比例ソレノイドへの通電電
流に応じてピストン速度にかかわらず所定の減衰力が発
生する。
トン3の移動によりシリンダ下室2b内の油液が加圧さ
れ、ディスクバルブ9を閉じて伸び側連通路6を閉鎖
し、縮み側連通路7を通って、ディスクバルブ11を開い
てシリンダ上室2aへ流れる。このとき、ディスクバルブ
11は、シリンダ下室2b側の圧力を受けて開弁し、その開
度に応じた減衰力を発生させる。
27を開き、オリフィス28によって適度に減圧されて背圧
通路26および背圧通路29に導入される。ここで、前記オ
リフィス28は、流量を絞ることにより、シリンダ下室2b
の油液が背圧通路26、リリーフ室34、逆止弁43を介して
シリンダ上室2aに流れることを妨げ、実質的にシリンダ
下室2bの圧力のみを背圧通路29に導くように作用する。
さらに、背圧通路26および背圧通路29から逆止弁30を閉
じて背圧室21に導入され、ディスクバルブ11を閉弁方向
に付勢する。ここで、背圧室21の圧力、すなわち背圧通
路26,29の圧力が、圧力制御弁32の設定圧力に達する
と、ニードル35が後退して背圧通路26,29内の圧油がリ
リーフ室34、逆止弁43およびドレン通路41を介してシリ
ンダ上室2aへリリーフされるので、背圧室21の圧力は、
比例ソレノイドへの通電電流によって圧力制御弁32の設
定圧力を調整することにより任意に設定することができ
る。
路7内のシリンダ下室2b側の圧力と、ディスクバルブ11
の弾性力および背圧室21内の圧力とがバランスする位置
まで撓んで開弁する。このようにして、シリンダ上室2a
の圧力に応じて伸び側連通路6の通路面積が変化して減
衰力が決定される。よって、比例ソレノイドへの通電電
流に応じてピストン速度にかかわらず所定の減衰力が発
生する。
流によって圧力制御弁32の設定圧力を調整することによ
り、伸び側および縮み側の減衰力をピストン速度にかか
わらず直接制御することができる。
に、比例ソレノイドへの通電電流が小さいとは、圧力制
御弁32の設定圧力が低くなり、伸び側および縮み側の減
衰力が小さくなる。そして、通電電流を大きくするにつ
れて設定圧力が高くなり、減衰力が大きくなる。このよ
うに、通電電流に応じて減衰力を連続的に調整すること
ができる。図2では、一例として、比例ソレノイドへの
通電電流を0.1Aから1.0Aまで10段階に変化させた場合
のピストン速度と減衰力の関係を示している。
ね39,40によって開弁位置にあるニードル35を比例ソレ
ノイドの推力により閉弁位置に移動させて設定圧力を調
整するようにしているが、ニードル35をばね39,40によ
って閉弁方向に付勢させ、ソレノイドの推力を開弁方向
に作用させるようにして、通電電流に応じて設定圧力を
調整するようにしてもよい。このようにした場合、断線
等により比例ソレノイドが作動しないときは、圧力制御
弁32の設定圧力が最大となり、減衰力をハード側に固定
することができる。
用いて説明する。なお、第2実施例は、上記第1実施例
に対して背圧通路およびその逆止弁の構造が異なる以外
は概略同様の構造であるから、以下、第1実施例のもの
と同様の部材には同一の番号を付し、異なる部分につい
てのみ詳細に説明する。
整式油圧緩衝器47は、ピストン3に結合されたケース1
4,15に有底筒状の通路部材48,49が重ねられ、外嵌さ
れておりケース14,15と通路部材48,49との間に室48a
,49a が形成されている。また、ピストンロッド4
は、ロッド24とバルブ部材50とで構成されている。バル
ブ部材50は、両端部に小径部が形成され中間部に大径部
が形成されており、先端側の小径部が、ピストン3、デ
ィスクバルブ9,11、リテーナ12,13、ばね18,19、ケ
ース14,15および通路部材48、49に挿通されて先端部に
ナット25を螺着することにより、これらを一体に結合さ
せてピストン3に連結されている。そして、基端側の小
径部にロッド24が結合されている。
られた通路12a ,13a を介して伸び側背圧室20および縮
み側背圧室21に連通する背圧通路51が設けられている。
背圧通路51は、オリフィス52を介して室48a に連通され
ており、さらに、室48a は、シリンダ下室2b側から室48
a 側への油液の流通のみを許容する逆止弁53を介してシ
リンダ下室2bに連通されている。また、オリフィス54を
介して室49a に連通されており、さらに、室49a は、シ
リンダ上室2a側から室49a 側への油液の流通のみを許容
する逆止弁55を介してシリンダ上室2aに連通されてい
る。
続され、背圧通路51内の圧油をリリーフして背圧室20,
21の圧力を調整する圧力制御弁32が設けられている。ま
た、圧力制御弁32のリリーフ室34をシリンダ上室2aに連
通させるドレン通路56と、リリーフ室34をシリンダ下室
2bに連通させるドレン通路57が設けられている。そし
て、ドレン通路56には、リリーフ室34側からシリンダ上
室2a側への油液の流通のみを許容する逆止弁58が設けら
れており、ドレン通路57にはリリーフ室34側からシリン
ダ下室2b側への油液の流通のみを許容する逆止弁59が設
けられている。
いて次に説明する。
となるシリンダ上室2a側の油液が伸び側連通路6を通っ
てシリンダ下室2b側へ流れ、ディスクバルブバルブ9の
開度に応じて減衰力が発生する。また、シリンダ上室2a
内の圧油が逆止弁55およびオリフィスを介して背圧通路
51に導入され、さらに、逆止弁53を閉じて背圧室20に導
入され、ディスクバルブ9を閉弁方向に付勢する。背圧
通路51内の圧油は、その圧力が圧力制御弁32の設定圧力
に達するとニードル35が後退してリリーフ室34、逆止弁
59およびドレン通路57を介して低圧となるシリンダ下室
2aへリリーフされる。
となるシリンダ下室2b側の油液が縮み側連通路7を通っ
てシリンダ上室2a側へ流れ、ディスクバルブ11の開度に
応じて減衰力が発生する。また、シリンダ下室2b内の圧
油が逆止弁53およびオリフィス52を介して背圧通路51に
導入され、さらに、逆止弁55を閉じて背圧室21に導入さ
れ、ディスクバルブ11を閉弁方向に付勢する。背圧通路
51内の圧油は、その圧力が圧力制御弁32の設定圧力に達
するとニードル35が後退してリリーフ室34、逆止弁58お
よびドレン通路56を介して低圧となるシリンダ上室2aへ
リリーフされる。
ダ上室2aおよびシリンダ下室2bの圧力に応じてディスク
バルブ9および11の開度が変化して減衰力が決定される
ので、比例ソレノイドへの通電電流により、圧力制御弁
32の設定圧力を調整することによって、伸び側および縮
み側の減衰力をピストン速度にかかわらず直接制御する
ことができる。
整式油圧緩衝器によれば、圧力制御弁の設定圧力を調整
することにより、この設定圧力に応じて背圧室の圧力が
変化し、背圧室の圧力と一方のシリンダ室の圧力に応じ
てディスクバルブの開度が決定されるので、ピストン速
度にかかわらず減衰力を直接制御することができる。そ
の結果、サスペンション装置に適用した場合、ピストン
速度を検出する必要がなく減衰力を直接制御できるの
で、コントローラの負担を軽減して迅速に適切な減衰力
調整を行うことができるという優れた効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
ダ内に摺動可能に嵌装され前記シリンダ内を2つのシリ
ンダ室に画成するピストンと、一端が前記ピストンに貫
通、連結され他端が前記シリンダの外部まで延ばされた
ピストンロッドと、前記ピストンに設けられ前記2つの
シリンダ室を連通させる連通路と、該連通路に設けられ
前記一方のシリンダ室の圧力を受けて開弁して減衰力を
発生させるディスクバルブと、該ディスクバルブの背面
側に設けられ閉弁方向に圧力を作用させる背圧室と、前
記ピストンロッドに沿って設けられ前記背圧室と前記一
方のシリンダ室とをオリフィスを介して連通させる背圧
通路と、前記背圧室の圧力が任意に設定可能な設定圧力
に達したとき前記背圧室の油液を他方のシリンダ室へリ
リーフして前記背圧室の圧力を制御する圧力制御弁とを
備えてなることを特徴とする減衰力調整式油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
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