JP3360156B2 - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JP3360156B2
JP3360156B2 JP8760095A JP8760095A JP3360156B2 JP 3360156 B2 JP3360156 B2 JP 3360156B2 JP 8760095 A JP8760095 A JP 8760095A JP 8760095 A JP8760095 A JP 8760095A JP 3360156 B2 JP3360156 B2 JP 3360156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の懸架
装置等に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関するも
のである。
【0002】自動車等の車両の懸架装置に装着される油
圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心地
や操縦安定性を向上させるために減衰力を適宜調整でき
るようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】減衰力調整式油圧緩衝器は、一般に、油液
を封入したシリンダ内にピストンロッドを連結したピス
トンを摺動可能に嵌装してシリンダ内を2室に画成し、
ピストン部にシリンダ内の2室を連通させる主油液通路
およびバイパス通路を設け、主油液通路にはオリフィス
およびディスクバルブからなる減衰力発生機構を設け、
バイパス通路にはその通路面積を調整する減衰力調整弁
を設けた構成となっている。なお、シリンダ内の一方の
室には、ピストンロッドの伸縮にともなうシリンダ内の
容積変化をガスの圧縮、膨張によって補償するリザーバ
がベースバルブを介して接続されている。
【0004】そして、減衰力調整弁によってバイパス通
路を開いてシリンダ内の2室間の油液の流通抵抗を小さ
くすることにより減衰力を小さくし、また、バイパス通
路を閉じて2室間の流通抵抗を大きくすることにより減
衰力を大きくすることができる。このように、減衰力調
整弁の開閉により減衰力特性を適宜調整することができ
る。
【0005】しかしながら、上記のようにバイパス通路
の通路面積によって減衰力を調整するものでは、ピスト
ン速度の低速域においては、減衰力は油液通路のオリフ
ィス特性に依存するので減衰力特性を大きく変化させる
ことができるが、ピストン速度の中高速域においては、
減衰力が主油液通路の減衰力発生機構(ディスクバル
ブ)に依存するため、減衰力特性を大きく変化させるこ
とができない。
【0006】そこで、従来、例えば実開昭62−155
242号公報に記載されているように、ピストン部に設
けられた主油液通路の減衰力発生機構であるディスクバ
ルブの背部に圧力室を形成し、この圧力室を固定オリフ
ィスを介してディスクバルブの上流側のシリンダ室に連
通させ、また、可変オリフィスを介してディスクバルブ
の下流側のシリンダ室に連通させるようにしたものが知
られている。
【0007】この減衰力調整式油圧緩衝器によれば、可
変オリフィスを開閉することにより、シリンダ内の2室
間の通路面積を調整するとともに、圧力室の圧力を変化
させてディスクバルブの開弁初期圧力を変化させること
ができる。このようにして、オリフィス特性およびバル
ブ特性を調整することができ、減衰力特性の調整範囲を
広くすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のピストン部に減衰力発生機構および減衰力調整弁を
設けた減衰力調整式油圧緩衝器では、次のような問題が
ある。すなわち、シリンダ室とリザーバとの間に介装さ
れたベースバルブに対してピストン部の流通抵抗が大き
くなると、縮み行程時にリザーバへの油液の流出が過大
となり、一方のシリンダ室が負圧となるため、安定した
減衰力が得られなくなる。このように、縮み側の減衰力
特性がベースバルブの流通抵抗に依存するので、縮み側
の減衰力特性の調整範囲が狭くなる。
【0009】また、ピストン部が大きくなる分、ピスト
ンロッドのストロークが短くなる。さらに、通常、減衰
力調整弁は、ピストンロッドに挿通された操作ロッドを
介して操作するため、ピストンロッドの車体側の取付部
形状の設計上の自由度が制約される。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、減衰力特性の調整範囲を広くした減衰力調整式
油圧緩衝器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、油液が
封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装
され前記シリンダ内を2つのシリンダ室に画成するピス
トンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリ
ンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリン
ダに接続され前記ピストンロッドの伸縮にともなうシリ
ンダの容積変化をガスの圧縮、膨張によって補償するリ
ザーバと、前記シリンダの外部に設けられ、前記ピスト
ンロッドの伸び行程時に一方のシリンダ室から他方のシ
リンダ室へ油液を流通させる伸び側通路と、縮み行程時
にシリンダ室からリザーバ室に油液を流通させる縮み側
通路と、前記伸び側通路の通路面積を調整する伸び側減
衰弁と、該伸び側減衰弁の弁体に閉弁方向に内圧を作用
させる伸び側背圧室と、該伸び側背圧室と前記伸び側減
衰弁の上流側のシリンダ室とを流路抵抗をもって連通さ
せる上流側通路と、前記伸び側背圧室と前記伸び側減衰
弁の下流側のシリンダ室とを連通させる下流側通路と、
該下流側通路の通路面積を調整する伸び側可変オリフィ
スと、前記縮み側通路の通路面積を調整する縮み側減衰
弁と、該縮み側減衰弁の弁体に閉弁方向に内圧を作用さ
せる縮み側背圧室と、該縮み側背圧室と前記縮み側減衰
弁の上流側のシリンダ室とを流路抵抗をもって連通させ
る上流側通路と、前記縮み側背圧室と前記縮み側減衰弁
の下流側のリザーバとを連通させる下流側通路と、該下
流側通路の通路面積を調整する縮み側可変オリフィスと
を備えてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】このように構成したことにより、ピストンロッ
ドの伸び行程時には、油液が2つのシリンダ室間で、伸
び側通路と、伸び側背圧室の上流側通路および下流側通
路とを介して流通し、伸び側可変オリフィスおよび伸び
側減衰弁によって減衰力が発生し、伸び側可変オリフィ
スの通路面積を変化させることにより、オリフィス特性
を変化させるとともに、伸び側背圧室の内圧を変化させ
て伸び側減衰弁の開弁特性を変化させてバルブ特性を変
化させることができる。また、縮み行程時は、油液がシ
リンダ室からリザーバへ、縮み側通路と、縮み側背圧室
の上流側通路および下流側通路とを介して流通し、縮み
側可変オリフィスおよび縮み側減衰弁によって減衰力が
発生し、縮み側可変オリフィスの通路面積を変化させる
ことにより、オリフィス特性を変化させるとともに、背
圧室の内圧を変化させて縮み側減衰弁の開弁特性を変化
させてバルブ特性を変化させることができる。このと
き、縮み行程時にシリンダ室とリザーバ室との間の油液
の流通を制御して減衰力を発生させているので、可変オ
リフィスおよび減衰弁の流通抵抗によってシリンダ室内
が負圧となることがなく、安定した減衰力を得ることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、図1ないし図6中に示す減衰力発生
機構は、紙面に向かって右側が伸び行程時の状態を示
し、左側が縮み行程時の状態を示している。
【0014】第1実施例について図1を用いて説明す
る。図1に示すように、本実施例に係る減衰力調整式油
圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダ1内にピストン
2が摺動可能に嵌装されており、このピストン2によっ
てシリンダ1内がシリンダ上室1aとシリンダ下室1bの2
つのシリンダ室に画成されている。ピストン2には、ピ
ストンロッド3の一端が連結されており、ピストンロッ
ド3の他端は、シリンダ1の端部に装着されたガイドシ
ール4に挿通されて外部へ延出されている。また、シリ
ンダ1の外周部には油液およびガスが封入されたリザー
バ5が設けられており、シリンダ1の底部に設けられた
ベースバルブ6を介してシリンダ下室1bに連通されてい
る。
【0015】ピストン2には、シリンダ下室1b側からシ
リンダ上室1a側への油液の流通のみを許容する逆止弁7
が設けられており、ベースバルブ6には、リザーバ5側
からシリンダ下室1b側への油液の流通のみを許容する逆
止弁8が設けられている。また、シリンダ1の外部に
は、減衰力発生機構9が設けられている。
【0016】減衰力発生機構9は、略有底筒状のケース
10内に、底部側から順に、環状のバルブ部材11が嵌合さ
れ、その下にディスクバルブ12、スペーサ13およびハウ
ジング14を介して環状のバルブ部材15が嵌合され、さら
に、その下にディスクバルブ16、スペーサ17およびハウ
ジング18が重ねて設けられている。これらは、ケース10
内に底部側から挿入された略有底筒状のガイド部材19が
挿通され先端部にナット20を螺着することにより固定さ
れている。
【0017】そして、ケース10内がバルブ部材11,15に
よって3つの油室10a ,10b ,10cに区画されている。
ケース10には、油室10a とシリンダ上室1aとを連通させ
る油路21、油室10b とシリンダ下室1bとを連通させる油
路22および油室10c とリザーバ5とを連通させる油路23
が設けられている。
【0018】バルブ部材11には、油室10a と油室10b と
を連通させる、すなわち油路21および油路22を介してシ
リンダ上下室1a,1b 間を連通させる伸び側通路24が設
けられている。バルブ部材11の油室10b 側の端面には、
伸び側通路24の開口部をはさんで内外周に環状の弁座25
が突設されており、弁座25に対向させて伸び側減衰弁と
してディスクバルブ12が設けられている。そして、ディ
スクバルブ12は、伸び側通路24の油室10a 側の油液の圧
力を受けて外周側が撓んで開弁し、油室10b 側への流通
を許容して開度に応じて減衰力を発生させるようになっ
ている。
【0019】有底筒状に形成されたハウジング14の開口
部に、一端がディスクバルブ12に液密的に当接する環状
のシール部材26が摺動可能に嵌合されている。そして、
シール部材26は、ばね27によってディスクバルブ12に常
時当接されており、ハウジング14およびシール部材26に
よってディスクバルブ12の背面側に伸び側背圧室28が形
成されている。
【0020】バルブ部材15には、油室10b と油室10c と
を連通させる、すなわち油路22および油路23を介してシ
リンダ下室1bとリザーバ5とを連通させる縮み側通路29
が設けられている。バルブ部材15の油室10c 側の端面に
は、縮み側通路29の開口部をはさんで内外周に環状の弁
座30が突設されており、弁座30に対向させて縮み側減衰
弁としてディスクバルブ16が設けられている。そして、
ディスクバルブ16は、縮み側通路29の油室10b 側の油液
の圧力を受けて外周側が撓んで開弁し、油室10c 側への
流通を許容して開度に応じて減衰力を発生させるように
なっている。
【0021】有底筒状に形成されたハウジング18の開口
部に、一端がディスクバルブ16に液密的に当接する環状
のシール部材31が摺動可能に嵌合されている。そして、
シール部材31は、ばね32によってディスクバルブ16に常
時当接されており、ハウジング18およびシール部材31に
よってディスクバルブ16の背面側に縮み側背圧室33が形
成されている。
【0022】ディスクバルブ12には、伸び側背圧室28を
油室10a 、すなわちシリンダ上室1a側に流路抵抗をもっ
て連通させる上流側通路として固定オリフィス34が設け
られ、ディスクバルブ16には、縮み側背圧室33を油室10
b 、すなわちシリンダ下室1b側に流路抵抗をもって連通
させる上流側通路としての固定オリフィス35が設けられ
ている。
【0023】ガイド部材19の側壁には、伸び側背圧室28
に連通するガイドポート36、油室10b に連通するガイド
ポート37および縮み側背圧室33に連通するガイドポート
38が設けられている。
【0024】ガイド部材19内には、円筒状のシャッタ39
が回転可能に嵌合されている。シャッタ39には、操作ロ
ッド40が連結されその一端が外部に延出されており、操
作ロッド40によってシャッタ39を外部から回転できるよ
うになっている。シャッタ39の側壁には、ガイドポート
36,37,38のそれぞれに対向させてシャッタポート41,
42,43が設けられている。
【0025】シャッタポート41とシャッタポート42と
は、シャッタ39の内部に形成されたシャッタ室39a を介
して互いに連通されており、シャッタ室39a 、シャッタ
ポート42およびガイドポート37によって伸び側背圧室28
の下流側通路が構成されている。また、シャッタポート
43は、ガイド部材19の開口部(縮み側背圧室33の下流側
通路)を介して油室10c に連通されている。
【0026】そして、ガイドポート36とシャッタポート
41とで伸び側可変オリフィスを形成し、ガイドポート38
とシャッタポート43で縮み側可変オリフィスを形成して
おり、シャッタ39の回転によりそれぞれの連通路面積を
自由に変化させられるようになっている。また、ガイド
ポート37とシャッタポート42とは、シャッタ37の回転位
置にかかわらず常時一定の通路面積で連通されるように
なっている。
【0027】以上のように構成した第1実施例の作用に
ついて次に説明する。
【0028】ピストンロッド3の伸び行程時には、ピス
トン2の移動により逆止弁7が閉じてシリンダ上室1a側
の油液が加圧され、油路21、油室10a 、伸び側通路24、
固定オリフィス34、伸び側背圧室28、ガイドポート36、
シャッタポート41、シャッタ室39a 、シャッタポート4
2、ガイドポート37、油室10b および油路22を通ってシ
リンダ下室1b側へ流れる。また、シリンダ上室1a側の圧
力がディスクバルブ12の開弁圧に達するとディスクバル
ブ12が開いて油液が伸び側通路24から油室10b へ直接流
れる。一方、ピストンロッド3の伸長にともないシリン
ダ1内からのロッド退出分の油液がガスの膨張によりリ
ザーバ5から逆止弁8を通ってシリンダ下室1bへ補給さ
れる。
【0029】ピストン速度が小さくディスクバルブ12の
開弁前においては、ガイドポート36とシャッタポート41
とからなる伸び側可変オリフィスの通路面積に応じてオ
リフィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度が大きく
なり、シリンダ上室1a側の圧力が上昇してディスクバル
ブ12が開弁すると、その開度に応じてバルブ特性の減衰
力が発生する。そして、操作ロッド40によって外部から
シャッタ39を回転させて可変オリフィスの通路面積を変
化させることにより、減衰力特性を調整することができ
る。
【0030】このとき、伸び側可変オリフィスの連通路
面積が小さいほど、その圧力損失が大きくなるため、上
流側の伸び側背圧室28内の圧力が高くなって、ディスク
バルブ12の上流側の油室10a の圧力との差がなくなり、
ディスクバルブ12の閉弁方向の付勢力が大きくなるの
で、ディスクバルブ12の開弁圧力が高くなる。また、伸
び側可変オリフィスの連通路面積が大きいほど、伸び側
背圧室28内の圧力が低くなって、ディスクバルブ12の上
流側の油室10a の圧力との差が大きくなり、ディスクバ
ルブの開弁圧力が低くなる。したがって、シャッタ39を
回転させて伸び側可変オリフィスの通路面積を変化させ
ることにより、オリフィス特性およびバルブ特性が同時
に変化するので、ピストン速度の低速域から高速域まで
大きな減衰力の変化を得ることができ、減衰力特性の調
整範囲を広くすることができる。
【0031】また、縮み行程時には、ピストン2の移動
により、逆止弁7が開いてシリンダ下室1bの油液がシリ
ンダ上室1aへ直接流入するので、シリンダ上下室1a,1b
は同圧となり、減衰力発生機構9の油路21と油路22との
間では油液の流れが生じない。
【0032】一方、ベースバルブ6の逆止弁8が閉じ、
ピストンロッド3の短縮にともないシリンダ1内へのロ
ッド侵入分の油液が加圧されて、シリンダ下室1b側か
ら、油路22、油室10b 、縮み側通路29、固定オリフィス
35、縮み側背圧室33、ガイドポート38、シャッタポート
43、室10c および油路23を通ってリザーバ5側へ流れガ
スを圧縮する。また、シリンダ1内の圧力がディスクバ
ルブ16の開弁圧に達するとディスクバルブ16が開いて油
液が縮み側通路29から油室10c へ直接流れる。
【0033】そして、ピストン速度が小さくディスクバ
ルブ16の開弁前においては、ガイドポート38とシャッタ
ポート43とからなる縮み側可変オリフィスの通路面積に
応じてオリフィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度
が大きくなりシリンダ1内の圧力が上昇してディスクバ
ルブ16が開弁するとその開度に応じてバルブ特性の減衰
力が発生する。そして、操作ロッド40によって外部から
シャッタ39を回転させて可変オリフィスの通路面積を変
化させることにより、減衰力特性を調整することができ
る。
【0034】このとき、上記伸び行程時の場合と同様
に、縮み側可変オリフィスの連通路面積に応じて縮み側
背圧室33内の圧力が変化し、ディスクバルブ16の開弁圧
力が変化する。よって、シャッタ39を回転させて縮み側
可変オリフィスの通路面積を変化させることにより、オ
リフィス特性およびバルブ特性が同時に変化するので、
ピストン速度の低速域から高速域まで大きな減衰力の変
化を得ることができ減衰力特性の調整範囲を広くするこ
とができる。
【0035】また、シャッタ39の回転によって、ガイド
ポート36とシャッタポート41からなる伸び側可変オリフ
ィスおよびガイドポート38とシャッタポート43からなる
縮み側可変オリフィスの連通路面積をそれぞれ変化させ
ることにより、伸び側と縮み側とで独立した減衰力特性
を得ることができる。
【0036】この場合、例えば、シャッタの回転位置に
応じて、伸び側、縮み側の可変オリフィスの通路面積
が、一方が大のとき他方が小となり、一方が小のとき他
方が大となるように各ガイドポートおよびシャッタポー
トを設けることにより、伸び側と縮み側とで大小異なる
種類の減衰力特性の組合せ(例えば、伸び側ハードで縮
み側ソフト、または、伸び側ソフトで縮み側ハードの組
合せ)を設定することができる。
【0037】さらに、縮み行程時には、シリンダ下室1b
に連通する油路22とリザーバ5に連通する油路23との間
に設けられた、縮み側可変オリフィス(ガイドポート3
8、シャッタポート43)およびディスクバルブ16の流通
抵抗によって減衰力を発生させるようにしており、シリ
ンダ上下室1a,1b間に流通抵抗を作用させないようにし
ているため、流通抵抗によってシリンダ内1が負圧とな
ることがないので、安定した減衰力を得ることができ、
また、減衰力特性の設定範囲を広くすることができる。
【0038】次に、本発明の第2実施例について、図2
を参照して説明する。なお、第2実施例に係る減衰力調
整式油圧緩衝器は、第1実施例のものに対して、減衰力
発生機構の背圧室に連通する固定オリフィスおよび可変
オリフィスの配置が異なることのほかは、概略同様の構
成であるので、以下、第1実施例のものと同様の部分に
は同一の番号を付して異なる部分についてのみ詳細に説
明する。
【0039】図2に示すように、第2実施例に係る減衰
力発生機構44では、ケース10に挿入されたガイド部材45
の側壁には、バルブ部材11に設けられた固定オリフィス
46を介して油室10a に連通するガイドポート47と、伸び
側背圧室28に連通するガイドポート48と、油室10b に連
通するガイドポート49と、バルブ部材15に設けられた固
定オリフィス50を介して油室10b に連通するガイドポー
ト51と、縮み側背圧室33に連通するガイドポート52と、
油室10c に連通するガイドポート53とが設けられてい
る。
【0040】ガイド部材45には、操作ロッド40に連結さ
れたシャッタ54が回転可能に嵌合されている。シャッタ
54には、ガイドポート47,48,49,51,52,53のそれぞ
れに対向させてシャッタポート55,56,57,58,59,60
が設けられている。また、シャッタ54の内部には、2つ
のシャッタ室54a ,54b が形成されており、シャッタポ
ート55,56,57がシャッタ室54a を介して互いに連通さ
れ、また、シャッタポート58,59,60がシャッタ室54b
を介して互いに連通されている。
【0041】そして、ガイドポート49とシャッタポート
57とで伸び側可変オリフィスが形成され、ガイドポート
53とシャッタポート60とで縮み側可変オリフィスが形成
されており、シャッタ54の回転により、それぞれの連通
路面積を自由に変化させられるようになっている。ま
た、ガイドポート47,48,51,52とシャッタポート55,
56,58,59との間は、シャッタ54の回転位置にかかわら
ず常時一定の通路面積で連通されるようになっている。
【0042】なお、ディスクバルブ12の固定オリフィス
およびディスクバルブ16の固定オリフィスは省略されて
いる。
【0043】この構成により、ピストンロッド3の伸び
行程時には、油室10a 内の油液が固定オリフィス46、ガ
イドポート47およびシャッタポート55を通ってシャッタ
室54a に流入し、シャッタポート56およびガイドポート
48を介して伸び側背圧室28に導入され、また、シャッタ
ポート57およびガイドポート49(伸び側可変オリフィ
ス)を通って油室10b へ流れる。
【0044】これにより、第1実施例と同様に、シャッ
タ54を回転させて伸び側可変オリフィスの通路面積を変
化させることによって、伸び側のオリフィス特性を調整
するとともに、伸び側背圧室28の圧力を変化さてバルブ
特性を調整することができる。
【0045】また、縮み行程時には、油室10b 内の油液
が固定オリフィス50、ガイドポート51およびシャッタポ
ート58を通ってシャッタ室54b に流入し、シャッタポー
ト59およびガイドポート52を介して縮み側背圧室33に導
入され、また、シャッタポート60およびガイドポート53
(縮み側可変オリフィス)を通って油室10c へ流れる。
【0046】これにより、第1実施例と同様に、シャッ
タ54を回転させて縮み側可変オリフィスの通路面積を変
化させることによって、縮み側のオリフィス特性を調整
するとともに、縮み側背圧室33の圧力を変化さてバルブ
特性を調整することができる。
【0047】次に、本発明の第3実施例について、図3
を参照して説明する。なお、第3実施例は、第1実施例
のものに対して、減衰力発生機構のシャッタの構造が異
なることのほかは、概略同様の構成であるので、以下、
第1実施例のものと同様の部分には同一の番号を付して
異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0048】図3に示すように、第3実施例に係る減衰
力発生機構61では、ガイド部材19内には、回転シャッタ
の代わりにスプール62が摺動可能に嵌装されている。ま
た、ガイド部材19の側壁には、油室10c に連通するガイ
ドポート63が追加されている。ガイドポート36,37間が
スプール62の流路64を介して連通され伸び側可変オリフ
ィスが形成され、また、ガイドポート38,63間がスプー
ル62の流路65を介して連通され縮み側可変オリフィスが
形成されており、スプール62の移動によって、それぞれ
の連通路面積を自由に変化させられるようになってい
る。
【0049】スプール62の一端側には圧縮ばね66が設け
られ、他端側には、アクチュエータ(図示せず)の作動
ロッド67が当接されており、アクチュエータによってば
ね66の弾性力に抗しスプール62を所望の位置まで移動さ
せることにより伸び側および縮み側の可変オリフィスの
通路面積を調整するようになっている。なお、図中、68
はスプール62の他端側に油室10c 内の圧油を導入してス
プール62の両端に作用する圧力をバランスさせるための
通路である。
【0050】この構成により、アクチュエータによって
スプール62を移動させて伸び側および縮み側の可変オリ
フィスの通路面積を調整することにより、第1実施例と
同様にして、伸び側および縮み側のオリフィス特性を調
整するとともに、伸び側背圧室28,33の圧力を変化さて
バルブ特性を調整することができる。
【0051】次に、本発明の第4実施例について、図4
を参照して説明する。なお、第4実施例は、第3実施例
のものに対して、減衰力発生機構のスプールをパイロッ
ト圧によって移動させるようにした点が異なることのほ
かは、概略同様の構成であるので、以下、第3実施例の
ものと同様の部分には同一の番号を付して異なる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0052】図4に示すように、第4実施例に係る減衰
力発生機構69では、ガイド部材19内のスプール62の一端
側にパイロット室70および圧力制御弁71が設けられてい
る。また、パイロット室70と油室10a とを連通させるパ
イロット通路72(オリフィス)が設けられている。
【0053】圧力制御弁71は、パイロット室70に連通路
73を介して連通するリリーフ室74内にニードル75が進退
動可能に設けられており、ニードル75の進退動により連
通路73を開閉して、所定圧力に達したパイロット室70内
の圧油をリリーフ室74へリリーフするようになってい
る。ニードル75は、比例ソレノイドのプランジャ(図示
せず)に連結されており、ソレノイドへの通電電流に応
じて開弁圧、すなわち圧力制御弁71のリリーフ圧を自由
に調整できるようになっている。リリーフ室74は、(ド
レン)通路68を介して油室10c に連通されている。
【0054】この構成により、伸び行程時には、ピスト
ン2の移動にともなって加圧されたのシリンダ上室2a側
の圧油が油室10a からパイロット通路72を介してパイロ
ット室70に導入される。そして、パイロット室70内の油
液の圧力(パイロット圧)とばね66の付勢力とがバラン
スする位置までスプール62が移動して可変オリフィスの
通路面積が調整される。
【0055】このとき、パイロット圧が圧力制御弁71の
リリーフ圧に達すると、ニードル75が後退してパイロッ
ト室70内の圧油がリリーフ室74へリリーフされるので、
ソレノイドへの通電電流によってパイロット圧を調整す
ることにより、スプールの変位を制御することができ、
第3実施例と同様に、伸び側のオリフィス特性を調整す
るとともに、伸び側背圧室28の圧力を変化さてバルブ特
性を調整することができる。
【0056】また、縮み行程時には、ピストンロッド3
のシリンダ1内への侵入にともないシリンダ上下室1a,
1bが共に加圧され、シリンダ1内の圧油が油室10a から
パイロット通路72を介してパイロット室70に導入され
る。したがって、上記伸び行程時と同様にして、ソレノ
イドへの通電電流によって縮み側のオリフィス特性を調
整するとともに、縮み側背圧室33の圧力を変化さてバル
ブ特性を調整することができる。
【0057】次に、本発明の第5実施例について、図5
を参照して説明する。なお、第5実施例は、第1実施例
のものに対して、減衰力発生機構の背圧室に連通する可
変オリフィスの下流側にサブバルブを設けた点が異なる
ことのほかは、概略同様の構成であるので、以下、第1
実施例のものと同様の部分には同一の番号を付して異な
る部分についてのみ詳細に説明する。
【0058】図5に示すように、第5実施例に係る減衰
力発生機構76は、ケース10内のハウジング14とバルブ部
材15の間にサブバルブ部材77が設けられ、ハウジング18
の下にサブバルブ部材78が重ねて設けられている。
【0059】サブバルブ部材77には、ガイドポート37に
連通する通路79が設けられている。また、通路79の油液
の流動を制御して減衰力を発生させるサブディスクバル
ブ80および弁座側にオリフィス80a が設けられている。
なお、サブディスクバルブ80は、バルブ部材11のディス
クバルブ12よりも撓みやすく、また、オリフィス80a
は、ディスクバルブ12の固定オリフィス34よりも通路面
積が小さくなっている。
【0060】ガイド部材19の側壁には、ガイドポート81
が追加されており、ガイドポート81は、サブバルブ部材
78の通路82を介して油室10c に連通されている。また、
ガイドポート81は、シャッタ39に追加されたシャッタポ
ート83に常時連通し、さらに、シャッタ39の内部に形成
されたシャッタ室39a を介してシャッタポート43に連通
されている。サブバルブ部材78には、通路82の油液の流
動を制御して減衰力を発生させるサブディスクバルブ84
およびオリフィス84a が設けられている。なお、サブデ
ィスクバルブ84は、バルブ部材15のディスクバルブ16よ
りも撓みやすく、また、オリフィス84a は、ディスクバ
ルブ16の固定オリフィス35よりも通路面積が小さくなっ
ている。
【0061】この構成により、伸び行程時に、ガイドポ
ート36およびシャッタポート41(可変オリフィス)を通
ってシャッタ室39a に流入した油液は、シャッタポート
42,ガイドポート37およびサブバルブ部材77の通路79を
通って油室10b へ流れる。これにより、ピストン速度
が、サブディスクバルブ80の開弁前の極低速域では、オ
リフィス80a によってオリフィス特性の減衰力が発生
し、サブディスクバルブ80の開弁後の低速域では、サブ
ディスクバルブ80の開弁により、その開度に応じてバル
ブ特性の減衰力が発生する。さらに、ピストン速度が大
きくなりディスクバルブ12が開弁すると、その開度に応
じてバルブ特性の減衰力が発生する。
【0062】そして、第1実施例と同様に、シャッタ39
を回転させてガイドポート36およびシャッタポート41
(可変オリフィス)の通路面積を変化させることによ
り、サブディスクバルブ80によるバルブ特性の減衰力を
直接調整するとともに、伸び側背圧室28の圧力を変化さ
せてディスクバルブ12によるバルブ特性の減衰力を調整
することができる。
【0063】このとき、伸び側背圧室28の圧力は、サブ
ディスクバルブ80によるバルブ力特性(流通抵抗)に依
存するので、可変オリフィスのみによって背圧室圧力を
制御する場合に対して、温度変化による油液の粘度変化
の影響を受けにくく安定した減衰力を発生させることが
できる。なお、可変オリフィスのみによって背圧室の圧
力を制御した場合、高温時の油液の粘度低下による可変
オリフィスの流通抵抗の低下が大きいため、図7に示す
ように、ディスクバルブ(メイン側)の開弁圧力が低下
して減衰力が大幅に低下してしまうことになる。
【0064】また、縮み行程時には、ガイドポート38お
よびシャッタポート43(可変オリフィス)を通ってシャ
ッタ室39b に流入した油液は、シャッタポート83、ガイ
ドポート81およびサブバルブ部材78の通路82を通って油
室10c へ流れる。これにより、ピストン速度が、サブデ
ィスクバルブ84の開弁前の極低速域では、オリフィス84
a によってオリフィス特性の減衰力が発生し、サブディ
スクバルブ84の開弁後の低速域では、サブディスクバル
ブ84の開弁により、その開度に応じてバルブ特性の減衰
力が発生する。さらに、ピストン速度が大きくなりディ
スクバルブ16が開弁すると、その開度に応じてバルブ特
性の減衰力が発生する。
【0065】そして、第1実施例と同様に、シャッタ39
を回転させてガイドポート38およびシャッタポート43
(可変オリフィス)の通路面積を変化させることによ
り、サブディスクバルブ84によるバルブ特性の減衰力を
直接調整するとともに、縮み側背圧室33の圧力を変化さ
せてディスクバルブ16によるバルブ特性の減衰力を調整
することができる。
【0066】このとき、上記伸び行程時と同様に、縮み
側背圧室33の圧力がサブディスクバルブ84のバルブ特性
に依存するので、温度による影響を受けにくく安定した
減衰力を発生させることができる。
【0067】なお、本実施例では、サブディスクバルブ
80,84に関してオリフィス80a ,84a を設けて、ピスト
ン速度の極低速域においてオリフィス特性を設定するよ
うにしているが、オリフィス80a ,84a を省略すること
もできる。
【0068】次に、本発明の第6実施例について、図6
を参照して説明する。なお、第6実施例は、第2実施例
のものに対して、減衰力発生機構の背圧室の構成が異な
ることのほかは、概略同様の構成であるので、以下、第
2実施例のものと同様の部分には同一の番号を付して異
なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0069】図6に示すように、第6実施例に係る減衰
力発生機構85では、ケース10内のガイド部材45には、ハ
ウジングの代わりに、円筒状の固定部材86,87が設けら
れ、固定部材86,87の外周部に環状のシール部材88,89
が摺動可能に嵌合されている。シール部材88,89の一端
部の内周側には、フランジ部が形成され、このフランジ
部の外側の端面にディスクバルブ12,16に当接する環状
の当接部90,91が突設され、内側の端面に環状のシール
部92,93が突設されている。
【0070】また、ガイド部材45には、シール部材88,
89のシール部92,93に、外周側が液密的に当接して、シ
ール部材88,89をディスクバルブ12,16に押圧させる円
盤上の板ばね94,95が設けられている。そして、固定部
材86,87、シール部材88,89および板ばね94,95によっ
て、伸び側および縮み側背圧室28,33が形成されてい
る。
【0071】この構成により、伸び側および縮み側背圧
室28,33の圧力によってシール部材88,89の当接部90,
91をディスクバルブ12,16の背面側に押しつけることに
よってディスクバルブ12,16の開度を調整する。そし
て、第2実施例のものと同様に、シャッタ54を回転させ
て伸び側可変オリフィス(ガイドポート49、シャッタポ
ート57)および縮み側可変オリフィス(ガイドポート5
3、シャッタポート60)の通路面積を変化させることに
よって伸び側および縮み側のオリフィス特性を調整する
とともに、伸び側および縮み側背圧室28,33の圧力を変
化させてバルブ特性を調整することができる。
【0072】このとき、板ばね94,95が伸び側および縮
み側背圧室28,33内の圧力を受けてシール部材88,89の
シール部92,93に押しつけられるので、シール性が向上
する。そして、伸び側背圧室28,33の圧力が低いピスト
ン速度の低速域においても、伸び側背圧室28,33のシー
ル性の低下を確実に防止することができ安定した減衰力
を発生させることができる。
【0073】次に本発明の第7実施例について図8ない
し図10を用いて説明する。なお、第7実施例は、減衰力
発生機構の内部構成において、上記第3実施例のものに
対し、スプールの構造および背圧室のシール構成が異な
ることのほかは概略同様の構成となっており、また、背
圧室のシール構成は上記第6実施例のものと略同様の構
成となっているので、以下、上記実施例と同様の部分に
ついては簡単に説明して、異なる部分についてのみ詳細
に説明する。
【0074】図8に示すように、第7実施例にかかる減
衰力調整式油圧緩衝器101 は、シリンダ102 の外側に外
筒103 が設けられた二重筒構造になっており、シリンダ
102と外筒103 との間に環状のリザーバ室104 が形成さ
れている。そして、シリンダ102内には油液が封入され
ており、リザーバ室 104内には油液およびガスが封入さ
れている。
【0075】シリンダ 102内には、ピストン 105が摺動
可能に嵌装されており、このピストン 105によってシリ
ンダ 102内がシリンダ上室102aとシリンダ下室102bの2
室に画成されている。ピストン 105には、シリンダ 102
に挿入されたピストンロッド106の一端がナット 107に
よって連結されており、ピストンロッド 106の他端側
は、シリンダ 102および外筒 103の上端部に装着された
ロッドガイドおよびオイルシール(図示せず)に挿通さ
れてシリンダ 102の外部まで延ばされている。シリンダ
102の下端部には、シリンダ下室102bとリザーバ室 104
とを画成するベースバルブ 109が設けられている。
【0076】ピストン 105には、シリンダ上下室102a,
102b間を連通させる油液通路110 およびこの油液通路11
0 のシリンダ下室102b側からシリンダ上室102a側への油
液の流通のみを許容する逆止弁111 が設けられている。
ベースバルブ 109には、シリンダ下室102bとリザーバ室
104とを連通させる油液通路112 およびこの油液通路11
2 のリザーバ室 104側からシリンダ下室102b側への油液
の流通のみを許容する逆止弁113 が設けられている。
【0077】シリンダ 102には、その両端部側に円筒状
の通路部材114 ,115 が外嵌されており、中央部に円筒
状の連結部材116 が外嵌されている。通路部材114 ,11
5 は、それぞれ一端部とシリンダ 102との間がOリング
117 ,118 によってシールされ、他端部が連結部材116
の両端部に嵌合されており、シリンダ 102との間に環状
通路119 ,120 を形成している。連結部材116 は、その
内側中央部に小径部116aが形成されており、この小径部
116aがシリンダ 102に嵌合されて環状通路119,120 間
を区画している。環状通路119 は、シリンダ 102の上端
部付近の側壁に設けられた通路121 を介してシリンダ上
室102aに連通されており、環状通路120は、シリンダ 10
2の下端部付近の側壁に設けられた通路122 を介してシ
リンダ下室102bに連通されている。
【0078】外筒 103の側壁には、連結部材 116に対向
させて減衰力発生機構Aが取付けられている。減衰力発
生機構Aは、3つの略円筒状の部材123 ,124 ,125 が
組み合わされて円筒状のケース 126が構成されている。
ケース 126は、一端開口部が外筒 103の側壁に結合され
ており、他端開口部にリテーナ 127を介して比例ソレノ
イドアクチュエータ 128が取付けられて内部に室および
通路が形成されている。
【0079】ケース 126の部材 125内には、2つのバル
ブ部材129 ,130 が嵌合され、これらのバルブ部材129
,130 によってケース 126内が3つの油室 126a , 12
6b ,126c に区画されている。バルブ部材129 ,130
は、後述するディスクバルブ131 ,132 、円板状の板ば
ね133 ,134 および環状の固定部材135 ,136 とともに
略円筒状のガイド部材 137が挿通され、その先端部を比
例ソレノイドアクチュエータ 128に螺着して、これらと
一体的に固定されている。
【0080】そして、油室 126a は、連結部材 116を貫
通する通路部材 138を介して環状通路 119すなわちシリ
ンダ上室 102a 側に連通されている。油室 126b は、部
材 125の側壁に設けられた通路 125a 、部材 124, 125
間に形成された環状の通路 139、リテーナ 140に設けら
れた通路 141および連結部材 116に設けられた通路 142
を介して環状通路 120すなわちシリンダ下室 102b 側に
連通されており、また、油室 126c は、部材 124の側壁
に設けられた通路 124a 、部材 123, 124間に形成され
た環状の通路 143を介してリザーバ室 104に連通されて
いる。
【0081】バルブ部材129 には、油室 126a と油室 1
26b とを連通させる伸び側油液通路144 が設けられてい
る。そして、バルブ部材 129の油室 126b 側の端部に装
着されたディスクバルブ131 (伸び側減衰弁)が伸び側
通路144 の油室 126a 側の油液の圧力を受けて撓んで開
弁して、その開度に応じて減衰力を発生させるようにな
っている。ディスクバルブ131 の背面側には、固定部材
135 の外周部に摺動可能に嵌合された環状のシール部材
145 が板ばね133 によって当接されており、ディスクバ
ルブ 131、固定部材135 およびシール部材145 によって
伸び側背圧室146 が形成されている。
【0082】バルブ部材130 には、油室 126b と油室 1
26c とを連通させる縮み側通路147が設けられている。
そして、バルブ部材 130の油室 126c 側の端部に装着さ
れたディスクバルブ132 (縮み側減衰弁)は、縮み側通
路の油室 126b 側の油液の圧力を受けて撓んで開弁し
て、その開度に応じて減衰力を発生させるようになって
いる。ディスクバルブ132 の背面側には、固定部材136
の外周部に摺動可能に嵌合された環状のシール部材148
が板ばね 134によって当接されており、ディスクバルブ
132、固定部材136 およびシール部材148 によって縮み
側背圧室149 が形成されている。
【0083】伸び側背圧室146 は、ディスクバルブ131
に設けられた固定オリフィス150 (伸び側の上流側通
路)を介して油室 126a 側に連通されており、また、ガ
イド部材137 の側壁に設けられたガイドポート151 ,15
2 (伸び側の下流側通路)を介して油室 126b 側に連通
されている。縮み側背圧室149 は、ディスクバルブ132
に設けられた固定オリフィス153 (縮み側の上流側通
路)を介して油室 126b 側に連通されており、また、ガ
イド部材137 の側壁に設けられたガイドポート154, 15
5(縮み側の下流側通路)を介して油室 126c 側に連通
されている。なお、板ばね 133, 134には、固定オリフ
ィス 150とガイドポート 151および固定オリフィス 153
とガイドポート 154とをそれぞれ連通させるために、円
板の適所に複数の通路が形成されている。
【0084】ガイド部材137 には、スプール156 が摺動
可能に嵌装されている。スプール 156には、伸び側のガ
イドポート151 ,152 間を連通させる流路157 および縮
み側のガイドポート 154,155 間を連通させる流路158
が設けられている。図9に示すように、流路 157は、ス
プール156 の移動によって上流側のガイドポート 151と
は常時一定の通路面積で連通し、下流側のガイドポート
152 (伸び側可変オリフィス)の連通路面積を調整する
ようになっており、また、流路 158は、上流側のガイド
ポート 154(縮み側可変オリフィス)との連通路面積を
調整し、下流側のガイドポート 155とは常時一定の通路
面積で連通するようになっている。したがって、ガイド
ポート 151(伸び側可変オリフィス)とガイドポート 1
55(縮み側可変オリフィス)とは、スプール 156の位置
に応じて、一方の連通路面積が大のとき他方の連通路面
積は小となり、一方の連通路面積が小のとき他方の連通
路面積が大となる。
【0085】なお、スプール 156の流路 157, 158の配
置は、上記のほか、図10に示すように、流路 157が上流
側のガイドポート 151(伸び側可変オリフィス)の連通
路面積を調整し、下流側のガイドポート152 とは常時一
定の通路面積で連通するようにし、また、流路 158が上
流側のガイドポート 154とは常時一定の通路面積で連通
し、下流側のガイドポート 155(縮み側可変オリフィ
ス)との連通路面積を調整するようにしても、上記と同
様に伸び側可変オリフィスおよび縮み側可変オリフィス
の通路面積を調整することができる。
【0086】そして、スプール156 は、ばね 159によっ
て常時一方へ付勢されており、比例ソレノイドアクチュ
エータ 128の作動ロッド 160によってばね 159の付勢力
に抗して移動させて、その推力に応じて位置決めするこ
とにより、ガイドポート 152および 154(または、図10
のように構成した場合には、ガイドポート151 および15
5)の連通路面積を調整できるようになっている。
【0087】以上のように構成した第7本実施例の作用
について次に説明する。
【0088】ピストンロッド 106の伸び行程時には、ピ
ストン 105の移動により逆止弁111が閉じてシリンダ上
室102a側の油液が加圧されて、通路121 および環状通路
119を通って減衰力発生機構Aの通路部材 138内へ流
れ、さらに、油室 126a 、伸び側通路144 、ディスクバ
ルブ 131の固定オリフィス 150、伸び側背圧室146 、ガ
イドポート 151,152 、油室 126b 、通路 125a 、通路
139、通路 141および通路 142を通って環状通路 120へ
流れ、通路 122を通ってシリンダ下室102bへ流れる。ま
た、シリンダ上室102a側の圧力が開弁圧に達してディス
クバルブ131 が開くと油液が伸び側通路144 から油室 1
26b へ直接流れる。このとき、ピストンロッド 106の伸
長にともなってピストンロッド 106がシリンダ 102内か
ら退出した分の油液がガスの膨張によってリザーバ室 1
04からベースバルブ 109の逆止弁113 を開いて油液通路
112 を通ってシリンダ下室102bへ補給される。
【0089】よって、ピストン速度が小さくディスクバ
ルブ131 の開弁前においては、可変オリフィスであるガ
イドポート 152(または151 )の通路面積に応じてオリ
フィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度が大きくな
り、シリンダ上室 102a 側の圧力が上昇してディスクバ
ルブ131 が開弁すると、その開度に応じてバルブ特性の
減衰力が発生する。そして、アクチュエータ 128への通
電電流によってスプール 156を移動させてガイドポート
152(または 151)の通路面積を変化させることによ
り、減衰力特性を調整することができる。
【0090】この場合、ガイドポート 152(または 15
1)の連通路面積が小さいほど、その圧力損失が大きく
伸び側背圧室146 内の圧力が高くなり、この圧力がディ
スクバルブ131 の閉弁方向に作用するので、ディスクバ
ルブ131 の開弁圧力も高くなる。したがって、スプール
156を移動させてガイドポート 152(または 151)の通
路面積を変化させることにより、オリフィス特性および
バルブ特性が同時に変化するので、ピストン速度の低速
域から高速域まで大きく減衰力を変化させることがで
き、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
【0091】また、縮み行程時には、ピストン 105の移
動により、逆止弁111 が開いてシリンダ下室102bの油液
が油液通路110 を通ってシリンダ上室102aへ直接流入す
るので、シリンダ上下室102a,102bはほぼ同圧となり、
減衰力発生機構Aの油室126a,126b間では油液の流れが
生じない。
【0092】一方、ベースバルブ 109の逆止弁 113が閉
じ、ピストンロッド 106の短縮にともないシリンダ 102
内へのピストンロッド 106の侵入分の油液が加圧され
て、シリンダ下室102bから、通路 122、環状通路 120お
よび通路 142を通って減衰力発生機構Aの通路 141へ流
れ、さらに、通路 139、通路125a、油室126b、縮み側通
路147 、ディスクバルブ 132の固定オリフィス153 、縮
み側背圧室 149、ガイドポート 154,155 、油室 126c
、通路124aおよび通路 143を通り、リザーバ室 104へ
流れる。また、シリンダ上下室102a,102b側の圧力が開
弁圧に達してディスクバルブ132 が開くと油液が縮み側
通路147 から油室126cへ直接流れる。
【0093】よって、上記伸び行程時と同様に、ピスト
ン速度が小さくディスクバルブ132の開弁前において
は、可変オリフィスであるガイドポート 154(または 1
55)の通路面積に応じてオリフィス特性の減衰力が発生
し、ピストン速度が大きくなり、シリンダ上下室 102a
, 102b 側の圧力が上昇してディスクバルブ132 が開
弁すると、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生
する。そして、アクチュエータ 128への通電電流によっ
てスプール 156を移動させてガイドポート 154(または
155)の通路面積を変化させることにより、減衰力特性
を調整することができる。
【0094】この場合、ガイドポート 154(または 15
5)の連通路面積が小さいほど、その圧力損失が大きく
縮み側背圧室 149内の圧力が高くなり、この圧力がディ
スクバルブ132 の閉弁方向に作用するので、ディスクバ
ルブ132 の開弁圧力も高くなる。したがって、スプール
156を移動させてガイドポート 154(または 155)の通
路面積を変化させることにより、オリフィス特性および
バルブ特性が同時に変化するので、ピストン速度の低速
域から高速域まで大きく減衰力を変化させることがで
き、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
【0095】そして、スプール 156の移動によって、可
変オリフィスであるガイドポート152 ,154 (または 1
51,155 )の通路面積をそれぞれ変化させることによ
り、伸び側と縮み側とで独立した減衰力特性を得ること
ができる。本実施例では、スプール 156の移動位置に応
じて、伸び側、縮み側の可変オリフィスであるガイドポ
ート152 ,154 (または 151,155 )の通路面積が、一
方が大のとき他方が小となり、一方が小のとき他方が大
となるので、伸び側と縮み側とで大小異なる種類の減衰
力特性の組合せ(例えば、伸び側ハードで縮み側ソフ
ト、または、伸び側ソフトで縮み側ハードの組合せ)を
設定することができる。
【0096】また、上述のほかの実施例と同様に、ピス
トンロッド 106の縮み行程時には、シリンダ上下室 102
a ,102b間に流通抵抗を作用させないようにしているの
で、シリンダ上室 102a 内が負圧となることがなく、安
定した減衰力を得ることができ、また、減衰力特性の設
定範囲を広くすることができる。
【0097】次に、本発明の第8実施例について図11な
いし図15を用いて説明する。なお、第8実施例は、油圧
緩衝器本体部分については上記第1実施例のものと同様
の構成となっており、減衰力調整機構については、スプ
ールの構造が異なることのほかは上記第7実施例と概略
同様の構成となっているので、以下、油圧緩衝器本体部
分については上記第1実施例と同様の番号を付し、ま
た、上記第1および第7実施例と同様の部分については
簡単に説明して、異なる部分についてのみ詳細に説明す
る。
【0098】図11に示すように、第8実施例に係る減衰
力調整式油圧緩衝器では、減衰力発生機構Bは、有底筒
状のケース 200の内部に2つのバルブ部材 201,202 が
嵌合され、開口部にリテーナ 203を介して比例ソレノイ
ドアクチュエータ 204(以下、アクチュエータ 204とい
う)が螺着されており、ケース 200内がバルブ部材 20
1,202 によって3つの油室200a,200b,200cに区画さ
れている。バルブ部材201 ,202 は、後述するディスク
バルブ 205,206 および固定部材 207,208 とともに、
略円筒状のガイド部材209 が挿通されてその先端部をア
クチュエータ 204に螺着して、これらと一体的に固定さ
れている。そして、3つの油室 200a ,200b,200cは、
それぞれ油路21,22,23によってシリンダ上室1a、シリ
ンダ下室1bおよびリザーバ5に連通されている。
【0099】バルブ部材201 には、油室200aと油室200b
とを連通させる伸び側通路210 およびディスクバルブ20
5 が設けられている。ディスクバルブ205 は、伸び側通
路210 の油室 200a 側の油液の圧力を受けて撓んで開弁
し、油室200b側への油液の流通を許容して開度に応じて
減衰力を発生させるようになっている。ディスクバルブ
205 の背面側には、固定部材 207の外周部に摺動可能に
嵌合された環状のシール部材211 が連通路をもつ板ばね
212によって当接されており、ディスクバルブ205 、固
定部材 207およびシール部材211 によって伸び側背圧室
213 が形成されている。
【0100】バルブ部材202 には、油室200bと油室200c
とを連通させる縮み側通路214 およびディスクバルブ20
6 が設けられている。ディスクバルブ206 は、縮み側通
路214 の油室200b側の油液の圧力を受けて撓んで開弁
し、油室200c側への油液の流通を許容して開度に応じて
減衰力を発生させるようになっている。ディスクバルブ
206 の背面側には、固定部材208 の外周部に摺動可能に
嵌合された環状のシール部材215 が連通路をもつ板ばね
216によって当接されており、ディスクバルブ206 、固
定部材208 およびシール部材215 によって縮み側背圧室
217 が形成されている。
【0101】伸び側背圧室213 は、ディスクバルブ205
に設けられた固定オリフィス218 (伸び側の上流側通
路)を介して油室 200a 側に連通されており、また、ガ
イド部材 209に設けられたガイドポート 219およびガイ
ドポート220 (可変オリフィス)を介して油室200b側に
連通されている。縮み側背圧室217 は、ディスクバルブ
206 に設けられた固定オリフィス 221(縮み側の上流側
通路)を介して油室200b側に連通されており、また、ガ
イド部材 209に設けられたガイドポート 222(可変オリ
フィス)およびガイドポート223 を介して油室200cに連
通されている。
【0102】ガイド部材 209には、スプール 224が摺動
可能に嵌装されている。上記第7実施例と同様に、スプ
ール 224には、伸び側のガイドポート 219,220 間を連
通させる流路225 および縮み側のガイドポート 222, 2
23間を連通させる流路 226が設けられている。そして、
スプール 224の通常の作動範囲においては、流路 225
は、スプール 224の移動によって上流側のガイドポート
219とは常時下流側のガイドポート 220の連通路面積よ
りも大きな通路面積で連通し、下流側のガイドポート22
0 (伸び側可変オリフィス)の連通路面積を調整するよ
うになっており、また、流路 226は、上流側のガイドポ
ート 222(縮み側可変オリフィス)との連通路面積を調
整し、下流側のガイドポート 223とは常時上流側のガイ
ドポート22の連通路面積よりも大きな通路面積で連通す
るようになっている。
【0103】したがって、ガイドポート 220(伸び側可
変オリフィス)とガイドポート 222(縮み側可変オリフ
ィス)とは、スプール 224の位置に応じて、一方の連通
路面積が大のとき他方の連通路面積は小となり、一方の
連通路面積が小のとき他方の連通路面積が大となる。な
お、図11では、減衰力調整機構Bの上側に伸び側のガイ
ドポート220 の通路面積が小で縮み側のガイドポート22
2 の通路面積が大となるスプール 224の位置を示し、下
側に伸び側のガイドポート220 の通路面積が大で縮み側
のガイドポート222 の通路面積が小となるスプール 224
の位置を示している。
【0104】そして、スプール 224は、ばね 227によっ
て常時一方へ付勢されており、アクチュエータ 204の作
動ロッド 228によってばね 227の付勢力に抗して移動さ
せて、その推力に応じて位置決めすることにより、ガイ
ドポート 220および 222の連通路面積を調整できるよう
になっている。
【0105】また、スプール 224は、アクチュエータ20
4 への通電電流がゼロのとき、すなわち、作動ロッド22
8 の推力がない場合には、ばね 227の付勢によって図12
に示す最右端(アクチュエータ204 側)に移動して、ス
プール 224のランド224a,224 b がそれぞれ伸び側のガ
イドポート 219および縮み側のガイドポート 222の両方
を閉じる(または通路面積を小さくする)位置をとるよ
うになっている。
【0106】以上のように構成した第8本実施例の作用
について次に説明する。
【0107】ピストンロッド3の伸び行程時には、ピス
トン2の移動により逆止弁7が閉じてシリンダ上室1a側
の油液が加圧されて、油路21を通って減衰力発生機構B
の油室200a内へ流れ、さらに、伸び側通路210 、固定オ
リフィス218 、伸び側背圧室213 、ガイドポート219 ,
220、油室200bおよび油路22を通ってシリンダ下室1bへ
流れる。また、シリンダ上室1a側の圧力が開弁圧に達し
てディスクバルブ205が開くと油液が伸び側通路210 か
ら油室200bへ直接流れる。このとき、ピストンロッド3
の伸長にともなってピストンロッド3がシリンダ1内か
ら退出した分の油液がガスの膨張によってリザーバ5か
ら逆止弁8を開いてシリンダ下室1bへ補給される。
【0108】よって、上記第7実施例と同様に、ピスト
ン速度が小さくディスクバルブ205の開弁前において
は、ガイドポート220 (可変オリフィス)の通路面積に
応じてオリフィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度
が大きくなり、ディスクバルブ205 が開弁すると、その
開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。そして、
アクチュエータ204 への通電電流によってスプール224
を移動させてガイドポート220 の通路面積を変化させる
ことにより、減衰力特性を調整することができる。
【0109】この場合、ガイドポート 220の連通路面積
が小さいほど、その圧力損失が大きく伸び側背圧室213
内の圧力が高くなり、この圧力がディスクバルブ205 の
閉弁方向に作用するので、ディスクバルブ205 の開弁圧
力も高くなる。したがって、スプール224 を移動させて
ガイドポート 220の通路面積を変化させることにより、
オリフィス特性およびバルブ特性が同時に変化するの
で、ピストン速度の低速域から高速域まで大きく減衰力
を変化させることができ、減衰力特性の調整範囲を広く
することができる。
【0110】また、縮み行程時には、ピストン2の移動
により、逆止弁7が開いてシリンダ下室1bの油液がシリ
ンダ上室1aへ直接流入するので、シリンダ上下室2a,2b
はほぼ同圧となり、油路21,22間では油液の流れが生じ
ない。
【0111】一方、ベースバルブ6の逆止弁8が閉じ、
ピストンロッド3の短縮にともないシリンダ1内へのピ
ストンロッド3の侵入分の油液が加圧されて、シリンダ
下室1bから油路22を通って油室200bへ流れ、さらに、縮
み側通路214 、固定オリフィス221 、縮み側背圧室 21
7、ガイドポート222 ,223 、油室200cおよび油路23を
通ってリザーバ5へ流れる。また、シリンダ1側の圧力
が開弁圧に達してディスクバルブ206 が開くと油液が縮
み側通路214 から油室200cへ直接流れる。
【0112】よって、上記伸び行程時と同様に、ピスト
ン速度が小さくディスクバルブ206の開弁前において
は、ガイドポート222 (可変オリフィス)の通路面積に
応じてオリフィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度
が大きくなり、シリンダ1側の圧力が上昇してディスク
バルブ206 が開弁すると、その開度に応じてバルブ特性
の減衰力が発生する。そして、アクチュエータ204 への
通電電流によってスプール224 を移動させてガイドポー
ト222 の通路面積を変化させることにより、減衰力特性
を調整することができる。
【0113】この場合、ガイドポート222 の連通路面積
が小さいほど、その圧力損失が大きく縮み側背圧室217
内の圧力が高くなり、この圧力がディスクバルブ206 の
閉弁方向に作用するので、ディスクバルブ206 の開弁圧
力も高くなる。したがって、スプール224 を移動させて
ガイドポート222 の通路面積を変化させることにより、
オリフィス特性およびバルブ特性が同時に変化するの
で、ピストン速度の低速域から高速域まで大きく減衰力
を変化させることができ、減衰力特性の調整範囲を広く
することができる。
【0114】そして、スプール224 の移動によって、可
変オリフィスであるガイドポート220 ,222 の通路面積
をそれぞれ変化させることにより、伸び側と縮み側とで
独立した減衰力特性を得ることができる。本実施例で
は、スプール 224の移動位置に応じて、伸び側、縮み側
の可変オリフィスであるガイドポート220 ,222 の通路
面積が、一方が大のとき他方が小となり、一方が小のと
き他方が大となるので、伸び側と縮み側とで大小異なる
種類の減衰力特性の組合せ(例えば、伸び側ハードで縮
み側ソフト、または、伸び側ソフトで縮み側ハードの組
合せ)を設定することができる。
【0115】また、上述のほかの実施例と同様に、ピス
トンロッド3の縮み行程時には、シリンダ上下室1a,1b
間に流通抵抗を作用させないようにしているので、シリ
ンダ上室1a内が負圧となることがなく、安定した減衰力
を得ることができ、また、減衰力特性の設定範囲を広く
することができる。
【0116】さらに、断線等により、アクチュエータ20
4 に通電されない場合、ばね227 の付勢によってスプー
ル224 が図12に示す位置へ移動して、スプール 224のラ
ンド224a,224bが伸び側のガイドポート 219および縮み
側のガイドポート 222の両方を閉じる(または通路面積
を小さくする)ので、減衰力特性は、伸び側、縮み側共
にハード特性となり、当該車両の操縦安定性を良好な状
態に維持することができ、フェイルセーフを実現するこ
とができる。
【0117】図13に、アクチュエータ204 への通電電流
と、伸び側および縮み側の減衰力との関係を示す。図13
に示すように、上記実施例の場合、減衰力特性は、通電
電流がゼロのとき伸び側、縮み側共にハードとなり、ス
プール 224の通常の作動範囲である所定電流Imin から
max の間では電流(アクチュエータ204 の推力)の増
加にともない伸び側はハード側からソフト側へ変化し、
縮み側はソフト側からハード側へ変化する。
【0118】なお、上記実施例では、通電電流に応じて
プッシュ型のアクチュエータ204 の作動ロッド228 によ
って、ばね227 の付勢力に抗してスプール 224を押圧し
て減衰力を調整するものについて説明したが、ばね 227
をスプール 224の反対側に配置して、通電電流に応じて
プル型のアクチュエータの作動ロッドによって、ばねの
付勢力に抗して作動ロッドに連結されたスプール 224を
引張ることにより減衰力を調整することもできる。この
とき、スプール 224がばね 227の付勢により、アクチュ
エータの反対側(図11において最左端側)に移動した場
合に、スプール224のランド224b,224cが伸び側および
縮み側のガイドポート 220, 223を共に閉じるようにす
ることにより、上記第8実施例と同様にフェイルセーフ
を実現することができる。
【0119】このようにした場合、減衰力特性は、図14
に示すように、通電電流がゼロのとき伸び側、縮み側共
にハードとなり、所定電流Imin からImax の間では電
流(アクチュエータの推力)の増加にともない伸び側は
ソフト側からハード側へ変化し、縮み側はハード側から
ソフト側へ変化する。
【0120】また、スプール 224の両端側にばねを配置
して、スプールを中間位置へ付勢し、プッシュ/プル型
のアクチュエータを用いることにより、通電電流および
その向きに応じてスプール 224を押圧または引張して減
衰力を調整することもできる。このとき、スプール 224
が左右いずれかの最端部位置にある場合に、スプール22
4のランド224a,224b,224cが伸び側および縮み側のガ
イドポート 219, 222または 220, 223を共に閉じるよ
うにし、かつ、アクチュエータの制御系のフェイル時
に、アクチュエータへの通電電流を最大としてスプール
を最端部位置に移動させるようにすることにより、アク
チュエータの制御系のフェイル時に伸び側および縮み側
の減衰力を共にハード側に固定することができ、当該車
両の操縦安定性を良好な状態に維持することができる。
【0121】次に本発明の第9実施例について図16およ
び図17を参照して説明する。なお、第9実施例は、上記
第8実施例のものに対して、減衰力発生機構の減衰弁で
あるディスクバルブ部の構造が異なること以外は概略同
様の構成であるから、減衰力発生機構のみを図示し、以
下、第8実施例と同様の部分には同一の番号を付して異
なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0122】図16および図17に示すように、第9実施例
に係る減衰力調整式油圧緩衝器の減衰力発生機構Cで
は、バルブ部材201 ,202 に装着されるディスクバルブ
300 ,301 は、環状の板ばね部材を複数(図17に示すの
もので4枚)積層したものであり、一端面の外周部がバ
ルブ部材201 ,202 の環状の弁座に当接され、他端面の
内周部がガイド部材209 に嵌合された環状のリテーナ30
2 ,303 の段部 302a ,303a (図17に 302a のみ示
す)端面に当接されてバルブ部材201 ,202 に保持され
ている。このとき、段部 302a , 303a およびバルブ部
材201 ,202 の弁座によってディスクバルブ300 ,301
を押圧して撓めた状態で保持することにより、ディスク
バルブ300 ,301 に初期荷重を付与することができる。
ディスクバルブ300 ,301 の他端面の外周部には、シー
ル部材211 ,215 のフランジ部が当接されている。
【0123】リテーナ302 ,303 には、段部 302a , 3
03a に沿って切欠部304 ,305 が形成されており、この
切欠部304 ,305 とディスクバルブの内周部との間で、
伸び側および縮み側背圧室213 ,217 をそれぞれ、油室
200a , 200b 側に連通させる伸び側および縮み側の固
定オリフィスを形成している。
【0124】この構成により、ディスクバルブ300 ,30
1 は、油室 200a , 200b 側の圧力を受けて外周側が撓
んで開弁する。そして、スプール224 を移動させてガイ
ドポート 219, 223の通路面積を変化させること(この
点は第8実施例と異なっている)により、背圧室213 ,
217 の圧力を変化させてバルブ特性を調整することがで
きる。これにより、第9実施例の減衰力調整式油圧緩衝
器は、上記第8実施例と同様の作用、効果を奏する。な
お、図16中の実線矢印は伸び行程時の油液の流れを示
し、破線矢印は縮み行程時の油液の流れを示している。
【0125】このとき、ディスクバルブ300 ,301 は、
内周側の一端面がリテーナ302 ,303 の段部 302a , 3
03a に当接されているだけで、スペーサ等によってクラ
ンプ(挾持)されていないため、外周側が撓んで開弁し
やすく、容易に低い開弁圧力を設定できるので、減衰力
特性の設定範囲を広くすることができる。
【0126】リテーナ302 ,303 の切欠部304 ,305 に
よってオリフィスを形成しており、ディスクバルブ300
,301 にオリフィスを形成していないので、ディスク
バルブ300 ,301 を積層構造とすることができ、バルブ
特性を容易に設定することができる。ディスクバルブ30
0 ,301 を積層構造することにより、各ディスクバルブ
間の摩擦によって自励振動を抑制して異音の発生を防止
することができる。また、オリフィスを有するディスク
バルブを積層構造とする場合、各ディスクバルブのオリ
フィスの位置合わせが必要となり組付けが煩雑になる
が、本実施例ではこのようなことを不要とすることがで
きる。
【0127】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の減衰力調
整式油圧緩衝器によれば、伸び側可変オリフィスの通路
面積を変化させることにより、伸び側のオリフィス特性
を直接調整するとともに、伸び側背圧室の内圧を変化さ
せて伸び側減衰弁の閉弁特性を変化させてバルブ特性を
調整することができる。また、縮み側可変オリフィスの
通路面積を変化させることにより、縮み側のオリフィス
特性を直接調整するとともに、縮み側背圧室の内圧を変
化させて縮み側減衰弁の閉弁特性を変化させてバルブ特
性を調整することができる。そして、伸び側および縮み
側可変オリフィスの通路面積をそれぞれ変化させること
により、伸び側と縮み側とで独立した減衰力特性を得る
ことができる。さらに、縮み行程時には、シリンダ室と
リザーバとの間の油液の流動を制御して減衰力を発生さ
せるようにしているので、可変オリフィスおよび減衰弁
の流通抵抗によってシリンダ室内が負圧となることがな
く、安定した減衰力を得ることができる。その結果、減
衰力特性の調整範囲が広がり、車両の運転状況に応じて
適切な減衰力特性を得ることができ、乗り心地および操
縦安定性を効果的に向上させることができるという優れ
た効果を奏する。また、ピストン部が大きくなったり、
ピストンロッドの車体側の取付部形状の設計上の自由度
が制約されるというような問題も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の減衰力調整式油圧緩衝器
を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例の要部である減衰力発生機
構の縦断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の要部である減衰力発生機
構の縦断面図である。
【図4】本発明の第4実施例の要部である減衰力発生機
構の縦断面図である。
【図5】本発明の第5実施例の要部である減衰力発生機
構の縦断面図である。
【図6】本発明の第6実施例の要部である減衰力発生機
構の縦断面図である。
【図7】減衰力調整式油圧緩衝器の温度変化の減衰力特
性への影響を示す図である。
【図8】本発明の第7実施例の実施例の減衰力調整式油
圧緩衝器の要部の縦断面図である。
【図9】図8の装置の減衰力発生機構のガイドポートお
よびスプールの流路の拡大図である。
【図10】図8の装置の減衰力発生機構のガイドポート
およびスプールの流路の配置の他の例を示す図である。
【図11】本発明の第8実施例の減衰力調整式油圧緩衝
器を示す図である。
【図12】図11の装置において、減衰力発生機構のアク
チュエータへの通電電流がゼロの場合のスプールの位置
を示す図である。
【図13】図11の装置の減衰力特性を示す図である。
【図14】本発明の第8実施例の変形例の減衰力特性を
示す図である。
【図15】本発明の第8実施例の他の変形例の減衰力特
性を示す図である。
【図16】本発明の第9実施例の減衰力調整式油圧緩衝
器の減衰力発生機構の縦断面図である。
【図17】図16の伸び側ディスクバルブ部の拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 3 ピストンロッド 5 リザーバ 12 ディスクバルブ(伸び側減衰弁) 16 ディスクバルブ(縮み側減衰弁) 24 伸び側通路 28 伸び側背圧室 29 縮み側通路 33 縮み側背圧室 34 固定オリフィス(伸び側の上流側通路) 126 固定オリフィス(縮み側の上流側通路) 36 ガイドポート(伸び側可変オリフィス) 37 ガイドポート(伸び側の下流側通路) 135 シャッタポート(伸び側可変オリフィス) 42 シャッタポート(伸び側の下流側通路) 38 ガイドポート(縮み側可変オリフィス、下流側通
路) 43 シャッタポート(縮み側可変オリフィス、下流側通
路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根津 隆 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番 3号 トキコ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−34237(JP,A) 実開 昭62−163345(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/00 - 9/58 B60G 17/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装され前記シリンダ内を2つのシリ
    ンダ室に画成するピストンと、一端が前記ピストンに連
    結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストン
    ロッドと、前記シリンダに接続され前記ピストンロッド
    の伸縮にともなうシリンダの容積変化をガスの圧縮、膨
    張によって補償するリザーバと、前記シリンダの外部に
    設けられ、前記ピストンロッドの伸び行程時に一方のシ
    リンダ室から他方のシリンダ室へ油液を流通させる伸び
    側通路と、縮み行程時にシリンダ室からリザーバ室に油
    液を流通させる縮み側通路と、前記伸び側通路の通路面
    積を調整する伸び側減衰弁と、該伸び側減衰弁の弁体に
    閉弁方向に内圧を作用させる伸び側背圧室と、該伸び側
    背圧室と前記伸び側減衰弁の上流側のシリンダ室とを流
    路抵抗をもって連通させる上流側通路と、前記伸び側背
    圧室と前記伸び側減衰弁の下流側のシリンダ室とを連通
    させる下流側通路と、該下流側通路の通路面積を調整す
    る伸び側可変オリフィスと、前記縮み側通路の通路面積
    を調整する縮み側減衰弁と、該縮み側減衰弁の弁体に閉
    弁方向に内圧を作用させる縮み側背圧室と、該縮み側背
    圧室と前記縮み側減衰弁の上流側のシリンダ室とを流路
    抵抗をもって連通させる上流側通路と、前記縮み側背圧
    室と前記縮み側減衰弁の下流側のリザーバとを連通させ
    る下流側通路と、該下流側通路の通路面積を調整する縮
    み側可変オリフィスとを備えてなることを特徴とする減
    衰力調整式油圧緩衝器。
JP8760095A 1994-05-20 1995-03-20 減衰力調整式油圧緩衝器 Expired - Fee Related JP3360156B2 (ja)

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