JP5582318B2 - サスペンション装置 - Google Patents
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Description
まず、図1に本発明に係るサスペンション装置の1輪のみの制御回路を示したブロック図を示し説明する。
センサSは、車両に設けられ、車両の運動状態に関する信号を出力する検出装置としての一つまたは複数のセンサである。センサSの例としては、車体の上下加速度を検出するバネ上上下加速度センサ、車体の前後加速度を検出する前後加速度センサ、車体の左右加速度を検出する左右加速度センサ、車輪の上下加速度を検出するバネ下上下加速度センサ、車高を検出する車高センサ、車速を検出する車速センサ等の直接車両の運動を検出するセンサや、ハンドルの角度や角速度を検出するステアリングセンサ、ブレーキセンサやアクセルセンサ等のその後の車両の運動の原因となる運転者の操作量を測定するセンサや、ナビゲーション等からの情報に基づくセンサ等がある。
これらのうち一つまたは複数のセンサSで検出された信号は、制御装置としてのECU内の目標減衰力値を演算する減衰力演算装置Cに入力される。減衰力演算装置Cには、例えば、スカイフック制御やH∞制御などの制御理論に基づく、車体の振動制御のプログラムが登録されており、センサSからの信号を処理して各車輪毎の目標減衰力値Dを演算し、出力する。この目標減衰力値Dは、制御周期毎、例えば1/100秒毎に出力され、電流変換回路Eに入力される。なお、本発明において、減衰力演算装置Cに用いられる制御理論及びプログラムは、どのようなものであってもよい。
電流変換回路Eは、減衰力調整式油圧緩衝器1の電流と発生する減衰力の関係に基づいたマップが格納されており、目標減衰力値Dに相当する電流Iを各車輪に設けられた減衰力調整式油圧緩衝器1の後述の減衰力調整バルブ25に出力する。本実施の形態では、最も低い減衰力が必要な場合は、0.5Aを出力し、最も大きな減衰力が必要な場合は、2.0Aを出力する。この電流値は、これに限ることはなく、減衰力調整バルブ25の仕様によって定まる。また、前記マップはDとIの対応表の形でもよく、演算式であってもよい。また、出力される電流Iは、直流の電流であってもよく、PWM電流であってもよい。PWM電流を用いる場合は、以下の説明における電流は、平均電流となる。
減衰力演算装置Cには、例えば、何らかの制御エラーが発生した場合や、所定時間以上停車しているときなどに、制御電流を切る電流切断制御が格納されており、この電流切断制御で電流切断が必要と判断されたときは、目標減衰力値Dは出力せず、Gのラインから0Aの信号を出力する。この結果、減衰力調整バルブ25へは、電流が供給されない。
なお、電流切断制御では電流0Aとしたが、実質的に後述のパイロットバルブ28が移動しない程度の微弱電流を流してもよい。
本発明の実施の形態に係る減衰力調整式油圧緩衝器1は、図6に示すように、油液が満たされたシリンダ2の外側に外筒3を設けた二重筒構造となっており、シリンダ2と外筒3との間に空気や窒素等のガスと油液が内部に入れられたリザーバ4が形成されている。
シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装されており、このピストン5によってシリンダ2内をシリンダ上室2A(一端側の室)とシリンダ下室2B(他端側の室)との2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット7によって連結されており、ピストンロッド6の他端側は、シリンダ上室2Aを通り、シリンダ2及び外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて、シリンダ2の外部へ延出されている。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられている。
なお、ピストンロッド6の中間部には、リバウンドストッパ6Aが設けられている。
また、ソレノイドケース35の第1段付き円筒体36側にはコイル38(ソレノイド)が収容されると共に、有底円筒状のガイド部材39を介してコア40が嵌合されて、コア40がソレノイドケース35にカシメによって固定されることで、コイル38がソレノイドケース35に固定される。コイル38には、通電用のリード線41が接続されて外部へ延出されている。
ディスクスプリング70aの外周縁は、図2、図3及び図7に示すように、第1凹部56の内周面の段部73に当接している。なお、ディスクスプリング70aが撓わまない状態でのパイロットバルブ28の先端の環状のシート部80がシート面69(弁座)から離間する距離は、図8に示す最大変位L1と同じ又はそれ以上とすることが望ましく、適宜設定される。
ここで、通常走行中の制御とは、停止状態も含み各種センサSからの信号に応じて前記コントローラCから目標減衰力値Dが出力される通常制御状態をいい、この場合、0.5A〜2.0Aが出力される。なお、この通常制御状態以外としては、車両のイグニッションキーがオフのときや、断線等で物理的に電流が流れない状態や、前述の長時間停車やフェール状態での電流遮断制御により電流が0Aとなる状態等の非通電状態がある。
また、図4に示すように、第2実施形態として、ディスクスプリング70bは、第1凹部56の内周面に設けられた段部73の内径よりも若干大径の外径を有する一対の大径湾曲部75b、75bと、大径湾曲部75bの直径よりも短い間隔で平行に延びる一対の直線部76b、76bとを有する形状に形成される。第1実施形態と同様に、ディスクスプリング70bはその各大径湾曲部75bが段部73に当接されるように全体が若干湾曲された状態で配置され、段部73と各直線部76bとの間の隙間に油液の流れを許容する油路63が形成される。
さらに、図5に示すように、第3実施形態として、ディスクスプリング70cは、第1凹部56の内周面に設けられた段部73の内径よりも若干大径の大径湾曲部75cと、段部73の内径よりも若干小径の小径湾曲部76cとを周方向に交互に5箇所ずつ設け、小径湾曲部76cの周方向長さを大径湾曲部75cの周方向長さの1.5倍程度に設定した形状に形成される。第1及び第2実施形態と同様に、ディスクスプリング70cはその各大径湾曲部75cが段部73に当接されるように全体が若干湾曲された状態で配置され、段部73と各小径湾曲部76cとの間の隙間に油液の流れを許容する油路63が形成される。
第2連通部材86には、主油路87の内周面から周方向に間隔を置いて形成され斜め方向に延びる複数の分岐斜方向油路88と、主油路87から軸方向に連続して延びる分岐軸方向油路89とが形成される。また、第2連通部材86の一端面の径方向中央と、第1連通部材55の第2凹部60の底部の径方向中央とに、第2連通部材86の分岐軸方向油路89と第1連通部材55の軸方向油路58とを連通する主連通路90を有する第3連通部材91が嵌合される。該第3連通部材91は、径方向突設部92と軸方向突設部93とからなる断面十字状に形成される。該第3連通部材91の主連通路90には、油路50aを有する調整コマ51aがねじ込まれる。なお、第3連通部材91の径方向突設部92には、主連通路90とパイロット室97とを連通する径方向油路101が形成される。
なお、第1連通部材55の第2凹部60の周壁で、ディスクバルブ32の外周端から径方向に延長する位置に、環状室95と、ケース26との間の環状室44とを連通させる開口部100が形成される。
そして、ディスクバルブ32は、第2連通部材86に設けた分岐斜方向油路88からの油液の圧力を受けて撓んで弁座94から離座(開弁)して、第2連通部材86の環状室95が前記環状室44に連通される。このように、ディスクバルブ32とパイロット室97とでパイロット型(背圧型)の減衰弁を形成しており、パイロット室97の内圧がディスクバルブ32の閉弁方向に作用するようになっている。
また、上記コイル38、プランジャ67、第2段付き円筒体37等でシート面69(弁座)へパイロットバルブ28(弁体)を押し付ける荷重を発生するアクチュエータを構成している。
さらに、軸方向油路58、第1凹部56、段部47、油路50、環状室44等で、パイロット室97の圧力をリザーバ4に排出する排出路を構成している。
また、この排出路の途中には、シート面69(弁座)が設けられ、このシート面69(弁座)に離着座するパイロットバルブ28(弁体)と、パイロットバルブ28(弁体)を押圧する前記アクチュエータとから圧力制御弁が構成されている。第1連通部材55の側面には、弁室62と環状室44とを連通するリリーフ通路104が設けられ、このリリーフ通路104には、弁室62から環状室44への流れのみを許すボールとコイルスプリングとからなるリリーフ弁103が設けられている。このリリーフ弁103は、コイル38が断線等して制御が不能となった際のディスクバルブ32で発生する減衰力特性を決めるものである。
なお、リリーフ弁103の形式は、ボール弁に限らず、弁室62から環状室44への油液の流れに対し、抵抗力を発生させるものであれば、ディスクバルブ等であってもよい。
減衰力調整式油圧緩衝器1は、自動車等の車両のサスペンション装置に対して、シリンダ2側がバネ下側に連結され、ピストンロッド6側がバネ上側に連結され、また、コイル38のリード線41がECUに接続される。
そして、減衰力調整バルブ25のディスクバルブ32の開弁前においては、油液は、第2連通部材86の分岐軸方向油流路89、第3連通部材91の主連通路90内の調整コマ51aの油路50a及び第1連通部材55の軸方向油路58を通り、パイロットバルブ28を開弁させて弁室62へ流れ、更に、第2段付き円筒体37の各径方向油路46、ソレノイドケース35の各油路48内の調整コマ51の油路50を通って環状室44からリザーバ4へ流れる。また、第3連通部材91の主連通路90を流れる油液の一部は第3連通部材91の径方向油路101を通ってパイロット室97へ流れる。ここで、調整コマ51aの油路50aは、本発明の導入路を構成している。そして、第2連通部材86の環状室95内の圧力がディスクバルブ32の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ32が開弁して、油液が第1連通部材55の各開口部100から環状室44を通ってリザーバ室4へ流れる。
一方、電流切断制御中である非通電状態では、パイロットバルブ28の閉方向への推力が失われ、ディスクスプリング70a(70b、70c)が第1連通部材55の第1凹部56に設けた段部73から逸脱してその付勢力を失い、ばね定数K2を有するコイルスプリング71の付勢力によってパイロットバルブ28が後退して、第2段付き円筒体37の段部47に当接して、弁室62と、第2段付き円筒体37の各径方向油路46及びソレノイドケース35の各油路48とがオリフィス102(図7参照)によって連通される。なお、ピストン速度の上昇等によって弁室62の圧力が上昇してリリーフ弁103の開弁圧に達すると、リリーフ弁103が開弁してその圧力を環状室44へリリーフする。
このリリーフ弁103が開弁する際の減衰力は、本発明のサスペンション装置が設けられる車両において、パッシブな油圧緩衝器を用いる場合に設定される減衰力と同程度の減衰力が望ましく、これは、最低制御電流のときの発生する減衰力よりも大きな値となる。
本発明の実施形態に係る減衰力調整式油圧緩衝器1において図8には、パイロットバルブ28の位置Lに対する各荷重Fの関係を線図に示す。なお、図中Y軸は、パイロットバルブ28(弁体)がシート面69(弁座)に押し付けられる方向を正で表し、離間方向を負で表す。図中一点鎖線は、ばね要素64が作用するばね力を示す。パイロットバルブ28の閉弁位置L0から通常制御状態で想定される最大のパイロットバルブ28の開弁位置L1までにおいては、パイロットバルブ28にはその開方向に向かって並列に配置されたディスクスプリング70a(70b、70c)とコイルスプリング71の合力B2が付勢力として作用するために、ばね定数(傾き)が大きくなっている。パイロットバルブ28がL1より離れた位置に変位すると、コイルスプリング71のみの力B1となるので、ばね定数(傾き)が小さくなる。ここで、パイロットバルブ28の最大変位可能位置Lmaxにおいても、コイルスプリング71がF1だけ作用するように設計されているので、非通電状態では、パイロットバルブ28が最大変位可能位置Lmaxに押し付けられた状態となる。
次に細い実線SSは、通常制御状態で最も低い減衰力(ソフト特性)を得るためコイル38に流す最低制御電流である0.5Aを供給したときのコイル38による推力を示す。また、細い実線SHは、通常制御状態で最も大きな減衰力(ハード特性)を得るためコイル38に2.0A(最大制御電流)供給したときのコイル38の推力を示す。
太い実線DSは、コイル38に0.5A供給したときのパイロットバルブ28の荷重を示すもので、コイル38による推力とばね要素64が作用するばね力B2を足し合わせたものである。ここで、通常の圧力制御弁であれば、軸方向油路58の圧力が低い場合(ピストン速度が低い状態)は、パイロットバルブ28はシート面69(弁座)に着座した状態となるので、ソフト状態の荷重DSのL0の値は、DS>0となるが、本発明においては、DS<0となっている。よって、パイロットバルブ28は、コイル38による推力とばね要素64が作用するばね力B2が釣合う位置LSに位置する。
コイル38に供給する電流を増加させていくと、パイロットバルブ28は次第にシート面69(弁座)に近づき、その後着座する。さらに、電流を増加させるとパイロットバルブ28の開弁圧が高まり、最大荷重DHまで増加する。
このような、各電流条件において、軸方向油路58の圧力が高まると、パイロットバルブ28がシート面69(弁座)から離間していく。そして、油路50aの通路面積とパイロットバルブ28の開弁の面積とが近くなると、軸方向油路58の圧力が上昇しなくなりパイロットバルブ28は、それ以上変位しなくなる。
ここで、仮に、ディスクスプリング70a(70b、70c)を無くしてコイルスプリング71のみとし、ソフト状態のパイロットバルブ28の初期位置をLSにするように設定した場合、ソフト状態の荷重は、DS’となる。この場合は、ソフト状態の電流は0.5Aより低い値となる。しかし、ソフト状態の荷重は、DS’のように傾きが小さくなると、コイル38による推力やコイルスプリング71、ディスクスプリング70aのばね荷重のばらつきに対するパイロットバルブ28の位置変化の割合が大きく、製品によって減衰力が大きく異なってしまい、一製品毎に細かな調整が必要となり、安定した製品を供給するための管理工数が大きくなるという課題があった。しかし、荷重DSの傾きを大きくするとソフト状態のパイロットバルブ28の釣り合い位置を安定させることができ、ひいては、所望のソフト時減衰力特性を安定して得られる。また、ばね定数のばらつきや組付時の荷重のばらつきも小さくすることができ、精度の高い減衰力特性が得られる。しかも、ばね定数が高いディスクスプリング70a(70b、70c)の付勢力が作用するので、パイロットバルブ28のチャタリング振動も低減することができる。
このように、上記実施形態のようにばね要素64をL0近傍では、ばね定数を大きくし、最大のパイロットバルブ28の開弁位置L1以上ではばね定数小さくすることにより、消費電力を小さくし、また、ばね要素64、ソレノイド等のばらつきに対する製品毎の減衰特性の個体差を小さくすることが可能である。
また、減衰力可変幅の拡大によりセミアクティブサスペンションによる制御性能を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、コイルスプリングよりばね定数の高いディスクスプリングを弁体が弁座に着座する位置で作用させる構成とした。ここで、ディスクスプリングは水平に動作するので、シート部に対し水平に着座することができるというメリットをもつ反面、長いストロークに対応させるのは難しいというデメリットをもつ。これに対し、コイルスプリングは、長いストロークをとることができるというメリットをもつ反面、偏加重がかかり、水平に着座させるのが難しいというデメリットをもつ。本発明の実施の形態に係る減衰力調整式油圧緩衝器1では、これらのメリット、デメリットを考慮し、コイルスプリングよりばね定数の高いディスクスプリングを用いこのディスクスプリングを弁体が弁座に着座する位置で作用させる構成としたので、着座する瞬間には、ディスクスプリングの影響度が高くなり水平着座を可能とする。これに対し、パイロットバルブ28が段部47に当接するときは、非通電状態であり、コイルスプリングの偏加重によりパイロットバルブ28と段部47との間に多少隙間が生じ、減衰力特性に多少影響が出てもさほど問題は生じない。よって、L0近傍では、ディスクスプリング70aの付勢力が作用するようにし、非通電状態では、コイルスプリング71の付勢力が作用するようにしたことにより、それぞれのスプリングがもつ機能を発揮することができる。
このディスクスプリング70aとコイルスプリング71の組み合わせについては、最低制御電流であっても、弁体が弁座に接触するような通電制御を行うサスペンション装置に用いても効果を得ることが可能である。
なお、本発明の実施の形態では、作動流体として油を用いたものを示したが、それに限らず、水などの液体、空気やガスなどの気体でもよいのはもちろんである。
さらに、上記実施の形態では、シリンダ上室とリザーバとの間に減衰力調整バルブを1つ設ける構造を示したが、これに限らず、シリンダ下室とリザーバとの間にも減衰力調整バルブを設けることで、伸び側と縮み側の減衰力を独立に制御することも可能である。この場合、ピストン部には、伸縮共にリリーフバルブを設けることが望ましい。また、ピストン部に減衰力調整バルブを設けてもよい。
さらに、上記実施形態では、パイロット式メインバルブとして環状のシール部材96が設けられたディスクバルブ32を用いた例を示したが、これに限らず、上下にリフトする実質的に撓まない環状ディスクと、この環状ディスクを閉弁方向に付勢するコイルばねにより構成してもよい。また、径方向油路101を広げて、パイロット室97と軸方向油路58とを1つの油室として構成してもよい。
上記実施形態においては、4輪車の4輪に減衰力調整式油圧緩衝器1を設け、本発明を適用した例を示したが、例えば、後2輪のみまたは前2輪のみに本発明を適用してもよい。また、2輪車、3輪車、4輪以上の車両に本発明を適用してもよい。
Claims (5)
- 車両の車体と車軸との間に設けられ減衰力調整バルブを有する減衰力調整式緩衝器と、
前記車両に設けられ車両の運動状態に関する信号を出力する検出装置と、
前記車両の通常走行中に前記信号に基づき減衰力目標値に対応した0でない最低制御電流と最大制御電流との間の制御電流を前記減衰力調整バルブに出力する制御装置とからなるサスペンション装置において、
前記減衰力調整バルブは、
減衰力を発生するメインバルブと、
前記メインバルブを閉じる方向にパイロット圧を作用させるパイロット室と、
前記パイロット室にパイロット圧を導く導入路と、
前記パイロット室のパイロット圧を排出する排出路と、
該排出路に設けられた圧力制御弁とからなり、
該圧力制御弁は、
前記排出路に設けた弁座と、
前記弁座に離着座する弁体と、
前記制御電流に対応して前記弁体を前記弁座に押付ける荷重を発生し、前記パイロット室の圧力に抗して前記弁体を押圧するアクチュエータと、
前記弁体を前記弁座から離間させる方向に作用するばね装置とからなり、
前記ばね装置のばね定数を、前記弁体が前記弁座に近い位置範囲(L0〜L1)では大きくし、前記弁体が前記弁座に近い位置範囲(L0〜L1)より前記弁座から離れた位置範囲(L1〜Lmax)では前記弁体が前記弁座に近い位置範囲より小さくし、
前記最低制御電流を、前記弁体が前記弁座に近い位置範囲(L0〜L1)の間で、かつ前記弁座から離間する位置で前記弁体と前記ばね装置とが釣り合う電流値とし、通常走行中に最も低い減衰力を発生させることを特徴とするサスペンション装置。 - 前記制御装置は、通常走行中の制御とは別に、電流を出力しない電流遮断制御を有し、前記減衰力調整バルブは、前記弁体が前記弁座から最も離間した際に前記最も低い減衰力より高い減衰力を発生することを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
- 前記ばね装置は、前記弁体に常に作用するコイルスプリングと前記弁体が前記弁座から前記近い側の位置でのみ作用するディスクスプリングとから構成されることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
- 前記最低制御電流は、前記ディスクスプリングが作用する制御電流であることを特徴とする請求項3に記載のサスペンション装置。
- 前記減衰力調整式緩衝器は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの一端から外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダに接続されたリザーバとからなり、
前記メインバルブは、前記シリンダ内の前記一端の室と前記リザーバの間に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
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