JPH08121523A - 減衰器 - Google Patents

減衰器

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JPH08121523A
JPH08121523A JP28153394A JP28153394A JPH08121523A JP H08121523 A JPH08121523 A JP H08121523A JP 28153394 A JP28153394 A JP 28153394A JP 28153394 A JP28153394 A JP 28153394A JP H08121523 A JPH08121523 A JP H08121523A
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JP
Japan
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spring
control valve
valve
pressure
oil chamber
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JP28153394A
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Akira Tanaka
朗 田中
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧側主油室内圧が導かれる副油室と、リニ
ヤソレノイドにより閉方向に付勢されこの副油室内圧が
設定圧を越えると開いてパイロット通路を介してこの副
油室から低圧側主油室に作動油を逃がすパイロット弁
と、この副油室内圧と高圧側主油室内圧との差圧によっ
て両主油室間をつなぐ主油路を開閉する制御弁とを備え
る減衰器において、小さい初期荷重で滑らかに作動を開
始できるようにし、大きな荷重に対しても制御弁に衝撃
が加わったり制御弁が振動したりすることなく滑らかに
作動させる。 【構成】 主油路を閉じる方向へ制御弁を付勢するばね
をばね定数が異なる複数のばねで形成し、制御弁の小さ
い開度では主として弱いばねが作用し大きい開度では主
として強いばねが作用するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減衰力を制御可能にし
た減衰器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車や自動二輪車等の車輛に用いられ
る減衰器では、走行条件によって減衰力を自由に変更で
きるのが望ましい。そこで出願人は、減衰器の伸縮量お
よび伸縮速度を検出し、減衰器のピストンに設けた油路
を開閉する切換弁の作動圧をリニヤソレノイドによって
変化させるものを提案した(例えば特開平2−8553
5号、特開平2−182514号参照)。
【0003】ここに用いた減衰器は、シリンダ内に2つ
の主油室を画成するピストンと、このピストン内に設け
られピストンに第1・第2副油室を画成する制御弁と、
これら第1・第2副油室間に介在するオリフィスとを備
える。そして第1副油室に高圧側主油室の油圧を導く一
方、第2副油室内圧がリニヤソレノイドにより設定され
る圧力を超えることによりパイロット弁を開いて第2副
油室を減圧し、両副油室の差圧により前記制御弁を移動
させて両主油室間の油路を開き減衰力を制御するように
したものである。
【0004】ここに両主油室間の油路を開閉する制御弁
は、ばねによって油路を閉じる方向に付勢されている。
このばねは、両主油室の差圧の増加に対応して制御弁の
移動量(ストローク量)が増大するように適切なばね定
数に設定される。
【0005】
【従来技術の問題点】この制御弁を閉じる方向に付勢す
るばねは、あまり弱いばねにするとパイロット弁が開い
た瞬間に制御弁が高速で全開することになり、制御弁に
過大な衝撃が加わるだけでなく、制御弁が激しく開閉を
繰り返し振動するおそれもある。
【0006】また反対にこのばねをあまり強くすると、
両主油室の差圧が十分に大きくなって両副油室の差圧が
大きくならないと制御弁が開き始めないことになる。こ
のため減衰器が減衰力を発生し始める荷重すなわち初期
荷重が大きくなり、円滑な作動が得られないという問題
が生じる。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、小さい初期荷重で滑らかに作動を開始で
き、大きな荷重に対しても制御弁に衝撃が加わったり制
御弁が振動したりすることなく滑らかに作動させること
ができる減衰器を提供することを目的とする。
【0008】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、高圧側主油
室内圧が導かれる副油室と、リニヤソレノイドにより閉
方向に付勢されこの副油室内圧が設定圧を越えると開い
てパイロット通路を介してこの副油室から低圧側主油室
に作動油を逃がすパイロット弁と、この副油室内圧と高
圧側主油室内圧との差圧によって両主油室間をつなぐ主
油路を開閉する制御弁とを備える減衰器であって、前記
主油路を閉じる方向へ前記制御弁を付勢するばねをばね
定数が異なる複数のばねで形成し、前記制御弁の小さい
開度では主として弱いばねが作用し大きい開度では主と
して強いばねが作用するようにしたことを特徴とする減
衰器、により達成される。
【0009】ここに制御弁を閉じるばねは、強いばねと
弱いばねとを直列に組合せて装填したものとすることが
できる。直列に複数のばねを装填する場合には、各ばね
は別々に作られていてもよいが、1つのばねに弱いばね
と強いばねとを一体に形成してもよい。例えばコイルば
ねの一部の線径を小さくしたり巻き径を大きくすること
により一部を弱いばねにすることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の実施例であるピストンを一部
断面した図、図2はその要部の拡大断面図、図3はばね
特性図、図4はこの実施例の正常動作状態を簡略化して
示す図、図5は同じくリニヤソレノイドが非励磁になっ
た異常動作状態を簡略化して示す図である。
【0011】これらの図において符号10はシリンダ、
12はこのシリンダ10内に上下2つの主油室14、1
6を画成するピストンである。ピストン12にはピスト
ンロッド18が接続され、このピストンロッド18はシ
リンダ10から上方へ突出している。
【0012】ピストン12は図1、2に示すように、下
方が開いた外ケース12Aと、この外ケース12A内に
下方から順に装填された上ボデー12B、中間ボデー1
2C、下ボデー12Dとを有する。下ボデー12Dには
上下にスライド可能に制御弁20が装填されている。
【0013】外ケース12Aおよび下ケース12Dには
両主油室14、16間をつなぐ主油路22が形成され、
制御弁20はこの主油路22をその下降位置で閉じ、そ
の上昇位置で開く。すなわち制御弁20は上方が開き下
部が略きのこ形に形成され、その外周の逆傘状の突部下
縁が主油路22の主油室14側開口22aに上から係合
する。また制御弁20の外周には段部20aが形成さ
れ、この段部20aには主油路22を介し上の主油室1
6の圧力が上向きに作用する。
【0014】またこの制御弁20の上部開口の内周面に
は樹脂製または金属製の防振リング24が摺接する。そ
して制御弁20とこの防振リング24との間にコイルば
ね26が縮装されている。このコイルばね26は防振リ
ング24をピストン12の中間ボデー12C下面に押圧
固定すると共に、制御弁20を下向きに付勢する。
【0015】ここにコイルばね26は図2に示すように
2つのコイルばね26Aおよび26Bで形成される。コ
イルばね26Aは強いばねであり図3に特性DA で示す
ように、ストロークSに対するばね力Fの増加率が大き
い。すなわちばね定数が大きい。コイルばね26Bは弱
いばねであり、図3に特性DB で示すようにストローク
Sに対するばね力Fの増加率は小さい。すなわちばね定
数は小さい。
【0016】これらのコイルばね26Aと26Bとは略
ハット状のスペーサを26Cを挾んで直列に重ねられ、
制御弁20と防振リング24との間に装填される。ここ
にコイルばね26Aの下端はスペーサ26Cのフランジ
部26Dに上方から係合する。またコイルばね26Bは
スペーサ26Cの内側に装填され、その上端がスペーサ
26Cの内底に、その下端が制御弁20にそれぞれ当接
している。スペーサ26Cにはこのコイルばね26Bの
内側を通る作動油の流動を許容する油孔26Eが形成さ
れている。なお制御弁20が主油路22を閉じた図2の
状態では、スペーサ26Cのフランジ部26Dは制御弁
20より間隔Lだけ離隔している。
【0017】制御弁20の内側は副油室28となり、こ
の副油室28にはチェック弁30または32を介して主
油室14または16のうちいずれか高圧側の内圧が導か
れる。ここにチェック弁30、32は、副油室28の底
に形成した凹部とスペーサ26Cのフランジ部26Dと
の間に収容されたボールを持つ。すなわちフランジ部2
6Dはこれらのボール(すなわちチェック弁30、3
2)のストッパともなっている。
【0018】副油室28はパイロット弁34を介してパ
イロット通路36に連通し、パイロット通路36はさら
にチェック弁38および40を介してそれぞれ主油室1
4および16に連通する。パイロット通路36は、パイ
ロット弁34の下流側から半径方向に伸びる2つの放射
路部36aと、各放射路部36aをつなぐ環状部36b
とを持つ。この環状部36bがチェック弁38、40に
連通する。
【0019】ここにパイロット弁34は中間ボデー12
C側の弁座34aと、ここに上方から当接する円錐面を
持つ弁体34bとで形成され、この弁体34bは上ボデ
ー12Bに収容されたリニヤソレノイド42によって下
向きに付勢される。すなわちリニヤソレノイド42は励
磁されるとその励磁力に対応した下向きの力をプランジ
ャ42aを介して弁体34bに付与し、パイロット弁3
4の開き始める副油室28の内圧を変化させることがで
きる。なお弁体34bは板ばね34d(図2)によって
パイロット弁34を開く方向へ付勢されている。
【0020】この板ばね34dは、円環状の板の外周付
近3カ所に切れ目を入れて軸方向に爪状に折り起こした
3つの爪を持ち、これら爪の弾力性を利用したものであ
る。この板ばね34dは、リニヤソレノイド42の非励
磁時にパイロット弁34を開く方向へ弁体34bを押上
げ、後記第2の弁44がパイロット通路36を閉じる位
置に移動させる。
【0021】パイロット弁34の弁体34bには、パイ
ロット弁34より下流側に位置する円盤状の第2の弁4
4が一体に形成されている。この第2の弁44は、リニ
ヤソレノイド42の非励磁状態で弁体34bと共に図5
の位置に副油室28の内圧によって押上げられる。この
時に第2の弁44の外周面がパイロット通路36を閉じ
る。すなわちこのパイロット通路36はこの第2の弁4
4よりも下流側でパイロット弁34の弁室に開口する。
また弁体34bにはこの第2の弁42を迂回してパイロ
ット弁34下流側と第2の弁44下流側とをつなぐ油路
34cが形成されている。
【0022】従ってリニヤソレノイド42の励磁状態で
は第2の弁44は図2、4のようにパイロット通路36
を開き、作動油は板ばね34dの間を通り、油路34c
を通してパイロット通路36に流れる。この状態では油
路34cはパイロット通路36の一部を形成する。また
リニヤソレノイド42の非励磁状態では弁体34bは板
ばね34dの復元力と副油室28の内圧とにより押し上
げられ、第2の弁44は図5に示すようにパイロット通
路36を閉じる。
【0023】またピストン12の中間ボデー12Cには
一方向弁46が設けられている。この一方向弁46は、
第2の弁44がパイロット通路36を閉じた状態で、パ
イロット弁34下流側から第2の弁44を迂回して作動
油をパイロット通路36に導くものである。ここに一方
向弁46は作動油圧が設定圧以上になると開くボールリ
リーフ弁で構成される。すなわち弁となるボールを押圧
するコイルばね46aのばね力により、この設定圧は設
定される。一方向弁46はリリーフ弁に代えてチェック
弁と固定絞りとで形成してもよいが、リリーフ弁にすれ
ばばね46aにより正確に作動圧を設定でき、精度向上
に適する。また長期使用による特性変化も少なくなる。
【0024】図4、5において50は制御回路、52は
センサである。センサ52はピストン12のシリンダ1
0に対する相対移動速度や位置などを検出するものであ
る。センサ52は、この減衰器を車両に取付けた場合に
は車両の走行速度、操舵角、加減速度などの走行条件を
示すデータを検出するものであってもよい。またセンサ
52に代えて、手動スイッチなどにより好みの減衰力特
性を入力するようにしてもよい。
【0025】制御回路50はピストン12の移動速度・
位置あるいは車両の走行条件を示すデータなどに基づい
て、予め入力した制御特性から必要な減衰力を演算す
る。そしてこの減衰力を発生するためのリニヤソレノイ
ド42の励磁電流を求め、この電流でリニヤソレノイド
42を励磁するものである。この励磁電流はピストンロ
ッド18内に通された電気配線54により供給される。
【0026】
【作用】圧縮時においては、ピストン12が図2、4で
下向きに押される。このため下の主油室14が昇圧し、
作動油がチェック弁30を通って副油室28に入るか
ら、副油室28が昇圧する。一方パイロット弁34の弁
体34bはリニヤソレノイド42で設定された設定圧で
弁座34aを閉じているから、副油室28の内圧がこの
パイロット弁34の設定圧を越えるとパイロット弁34
が開き、作動油は板ばね34dの間、油孔34c、パイ
ロット通路36を通り、さらにチェック弁40を通って
上の主油室16に逃げる。
【0027】このため副油室28が減圧するから、制御
弁20は下の主油室14の圧力により押上げられ、主油
路22が開き、主油室14から主油室16へ油が流れ
る。両主油室14、16の差圧が一定以下になると制御
弁20がコイルばね26により戻されて主油路46を閉
じる。以上の動作を繰り返すことによりピストン12は
下降してゆく。以上の圧縮時の作動油の流れは図1に実
線の矢印で示されている。
【0028】ここに制御弁20を閉方向に付勢するコイ
ルばね26は、強いばね26Aと弱いばね26Bとを直
列に組合せたものである。そして制御弁20の上面がス
ペーサ26Cのフランジ部36Dに当たるまで、換言す
れば制御弁20が間隔Lと同じ距離分上昇するまでは、
主として弱いばね26Bのみが作用する。従ってコイル
ばね26のばね力Fは図3に示すように弱い。このため
制御弁20は両主油室14、16の差圧が小さくても容
易に移動できることになり、小さい初期荷重から減衰力
を滑らかに発生させることができる。
【0029】また減衰器に加わる荷重が大きくなると両
主油室14、16の差圧も大きくなるため、制御弁20
に加わる上向きの力も増大する。制御弁20が距離L以
上移動すると、以後は強いばね26Aも作用し始める。
この時弱いばね26Bはスペーサ26C内の寸法に制限
されてそれ以上圧縮されない。このため強いばね26A
のばね力Fのみが制御弁20に加わる。このようにコイ
ルばね26のばね力が増大するために制御弁20は主油
室14、16の差圧が十分に大きくなって作動をするこ
とになり、制御弁20の作動時に衝撃や振動が発生しな
くなる。
【0030】伸長時においては、ピストン12は上向き
に引かれる。このため上の主油室16が昇圧し、その圧
力は主油路22を介して制御弁20のチェック弁32を
介して副油室28に導かれる。副油室28の内圧が、リ
ニヤソレノイド42で設定された設定圧を越えるとパイ
ロット弁34が開き、油は油路34c、パイロット通路
36、チェック弁38を経て下の主油室14に逃げる。
このため副油室28が減圧し、制御弁20の段部20a
に作用する主油室16の圧力と副油室28の圧力との差
圧により制御弁20が上昇して主油路22が開く。
【0031】従って主油室16から主油室14へ油が流
れ、両主油室14、16の差圧が一定以下になると主油
路22が閉じ、以上の動作を繰り返しながらピストン1
2は上昇してゆく。この時も制御弁20の小さい初期荷
重に対しては弱いばね26Bが主として作用し、大きい
荷重に対しては強いばね26Aが主として作用するの
は、圧縮時と同じである。以上の伸び時の作動油の流れ
は、図1、4に破線の矢印で示されている。
【0032】以上はリニヤソレノイド42が正常に機能
している時の動作であるが、電源が切れている時や、制
御回路52に一時的な異常が発生したり、電気配線54
などに一時的な接触不良が発生した時にはリニヤソレノ
イド42が非励磁になることがある。このような時には
パイロット弁34の弁体34bを押圧する力が無くな
る。このため弁体34bは板ばね34dの伸び力により
押し上げられ、第2の弁44がパイロット通路36を閉
じる(図5)。
【0033】従って副油室28の内圧が一方向弁46の
設定圧になると一方向弁46が開いて作動油をパイロッ
ト弁34の弁室からパイロット通路36に逃がす。この
ため副油室28は一方向弁46の設定圧に保持される。
この結果一定の減衰力を発生させることができる。
【0034】なお弁体34bの油路34cはパイロット
弁34の弁室の上壁に対向しているから、弁体34bは
第2の弁44の両側が常に同一圧力に保たれる。一方向
弁46はその前後の作動油に設定圧の圧力差を発生させ
るが、この実施例ではこの一方向弁46下流側の圧力は
弁体34bの上面に導かれていないから、弁体34bは
この圧力差により上方へ強く押し付けられることがな
い。
【0035】従って切れていた電源が入ったり、制御回
路52や配線54などの一時的な異常がなくなってリニ
ヤソレノイド42が正常動作に戻った時には、弁体34
bは速やかに図4に示す正常位置に戻ることができる。
すなわち正常動作状態への復帰が速やかに行われる。ま
た一方向弁46はコイルばね46aの設定により作動圧
を正確に管理することができる。
【0036】以上の実施例は制御弁20、パイロット弁
34、パイロット通路36、リニヤソレノイド42等を
ピストン12に設けたものである。しかし本発明はこれ
らをピストン以外の位置、例えばシリンダ10側に設け
ることができる。また作動油を収容するリザーブタンク
を有するものでは、このリザーブタンクに設けてもよ
い。
【0037】以上の実施例は制御弁20を閉方向へ付勢
するコイルばね26を、2つのばね26A、26Bを直
列に組合せて構成した。ここにスペーサ26Cは弱いば
ね26BのストロークSを距離Lに制限している。この
ため組合せたばね力Fは、距離Lまではほぼ弱いばね2
6Bのばね力となり、それ以上では強いばね力26Aの
ばね力になる。
【0038】しかし本発明は1本のばねの一部を弱いば
ねとしたものであってもよく、例えばばねの一部の線径
を細くしたり巻き径を大きくすることによりばね定数を
小さくしてもよい。また2以上のばねを組合せたもので
もよい。複数のばねは直列に代えて並列に組合せてもよ
い。
【0039】並列に組合せる場合には、例えば弱いばね
を副油室28の上面と制御弁20の間に入れる一方、強
いばねを副油室28の上面に保持しつつその下端を制御
弁20との間に制御弁20の閉時に僅かな間隔が形成さ
れるようにすることができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、主油路
を閉じる方向へ制御弁(20)を付勢するばね(26)
を、ばね定数が異なる複数のばね(26A、26B)で
形成し、制御弁の小さい開度では主として弱いばね(2
6B)が作用し、大きい開度では主として強いばね(2
6A)が作用するようにしたので、減衰器に加わる荷重
が小さい時には制御弁(20)は主として弱いばね(2
6B)のばね力に抗して作動すればよいから、減衰器は
小さい初期荷重で滑らかに減衰力を発生し始める。また
荷重が大きくなると制御弁(20)は主として強いばね
(26A)のばね力に抗して作動するようになるから、
制御弁(20)に衝撃や振動が発生することなく減衰器
は滑らかに作動することができる。
【0041】ここに複数のばね(26)は、2つに限定
されず3以上のばねを組合せてもよい。複数のばねは直
列に組合せてもよいが(請求項2)、並列に組合せても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を一部断面した図
【図2】その要部の拡大断面図
【図3】ばね特性図
【図4】この一実施例の正常動作時を簡略化して示す図
【図5】同じく非励磁時を簡略化して示す図
【符号の説明】
10 シリンダ 12 ピストン 14、16 主油室 20 制御弁 22 主油路 26 コイルばね 26A 強いばね 26B 弱いばね 28 副油室 30、32、38、40 チェック弁 34 パイロット弁 34a 弁座 34b 弁体 34c 油路 36 パイロット通路 42 リニヤソレノイド 44 第2の弁 46 一方向弁 46a コイルばね 50 制御回路 52 センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧側主油室内圧が導かれる副油室と、
    リニヤソレノイドにより閉方向に付勢されこの副油室内
    圧が設定圧を越えると開いてパイロット通路を介してこ
    の副油室から低圧側主油室に作動油を逃がすパイロット
    弁と、この副油室内圧と高圧側主油室内圧との差圧によ
    って両主油室間をつなぐ主油路を開閉する制御弁とを備
    える減衰器であって、前記主油路を閉じる方向へ前記制
    御弁を付勢するばねをばね定数が異なる複数のばねで形
    成し、前記制御弁の小さい開度では主として弱いばねが
    作用し大きい開度では主として強いばねが作用するよう
    にしたことを特徴とする減衰器。
  2. 【請求項2】 ばね定数が異なる2つのばねが直列に接
    続されている請求項1の減衰器。
JP28153394A 1994-10-21 1994-10-21 減衰器 Pending JPH08121523A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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