JP2007309409A - 油圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧緩衝器において、減衰力発生機構の弁要素として使用される逆止弁の構造をシンプル化して、組付性の向上、小型化及び製造コストの低減を達成する。
【解決手段】油液が封入されたシリンダ2内に、ピストンロッド7が連結されたピストン3を嵌装する。ピストンロッド7の伸縮行程に対して、それぞれ伸び側及び縮み側減衰弁10、11によって減衰力を発生させ、ソレノイドアクチュエータ28によって減衰力を調整する。また、逆止弁38の開閉によってソレノイドアクチュエータ28のプランジャ室29A内の圧力の上昇を防止して安定した減衰力を得る。逆止弁38は、バルブボア40内に、底部にオリフィス連通路39を有する有底円筒状の弾性体からるバルブ部材41を嵌合したシンプルな構造であるから、組付性の向上、小型化及び製造コストの低減が可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、減衰力発生機構の弁要素として逆止弁が設けられた油圧緩衝器に関するものである。
自動車等の車両の懸架装置に装着される油圧緩衝器には、路面状態、走行状態等に応じて、乗り心地や操縦安定性を向上させるために、減衰力特性を適宜調整できるようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
減衰力調整式油圧緩衝器は、一般に、油液を封入したシリンダ内にピストンロッドを連結したピストンを摺動可能に嵌装してシリンダ内を2室に画成し、ピストン部にシリンダ内の2室を連通させる主油液通路及びバイパス通路を設け、主油液通路にはオリフィス及びディスクバルブ等からなる減衰力発生機構を設け、バイパス通路にはその通路面積を調整する減衰力調整弁を設けた構成となっている。
この構成により、減衰力調整弁によってバイパス通路を開いてシリンダ内の2室間の油液の流通抵抗を小さくすることにより減衰力を小さくし、また、バイパス通路を閉じて2室間の流通抵抗を大きくすることにより減衰力を大きくする。このように、減衰力調整弁の開閉により減衰力特性を適宜調整することができる。
しかしながら、上記のようにバイパス通路の通路面積のみによって減衰力を調整するものでは、ピストン速度の低速域においては、減衰力は油液通路のオリフィスの絞りに依存するので、減衰力特性を大きく変化させることができるが、ピストン速度の中高速域においては、減衰力が主油液通路の減衰力発生機構(ディスクバルブ等)の開度に依存するため、減衰力特性を大きく変化させることができない。
そこで、例えば特許文献1に記載されているように、主油液通路の減衰力発生機構として、ディスクバルブの背部に背圧室(パイロット室)を形成し、この背圧室を固定オリフィスを介してディスクバルブの上流側のシリンダ室に連通させ、また、パイロット制御弁を介してディスクバルブの下流側のシリンダ室に連通させるようにしたパイロット型減衰力調整弁を採用したものが提案されている。
特開2003−166585号公報
この減衰力調整式油圧緩衝器によれば、パイロット制御弁によって、シリンダ内の2室間の流路を直接調整するとともに、パイロット制御弁で生じる圧力損失によって背圧室の圧力を変化させてディスクバルブの開弁圧力を変化させることができる。これにより、オリフィス特性(減衰力がピストン速度の2乗にほぼ比例する)及びバルブ特性(減衰力がピストン速度にほぼ比例する)の両方を調整することができ、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の減衰力調整式油圧緩衝器のように、伸び側及び縮み側の両方にパイロット型減衰力調整弁を設けた場合、伸び側及び縮み側で独立した油液通路が必要となるため、構造が複雑になり、減衰力発生機構の各弁要素の配置スペースの制約が大きく、小型化が非常に困難となる。
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、減衰力発生機構の弁要素として使用される逆止弁の構造をシンプル化して、組付性の向上、小型化及び製造コストの低減を達成することができる油圧緩衝器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され、他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内のピストンの摺動によって生じる油液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備えた油圧緩衝器において、
前記減衰力発生機構は、逆止弁を含み、該逆止弁の少なくとも1つは、円形の底面を有するバルブボアと、該バルブボアの底面に一端が開口する第1油路と、前記バルブボアの底面に対向する上面に一端が開口する第2油路と、前記バルブボア内に嵌合して底部が前記バルブボアの底面に当接すると共に円筒部が前記バルブボアの底面と上面に挟持される弾性体からなる有底円筒状のバルブ部材とを含み、前記バルブ部材の底部には連通路が設けられ、前記第1油路は前記バルブボアの底面の前記連通路とは異なる位置に向って開口していることを特徴とする。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1の構成において、前記バルブボアの底面と前記バルブ部材の底部との間に隙間が設けられ、前記バルブ部材の底部には前記連通路の周囲に前記バルブボアの底面に当接する環状のシート部が突出され、前記第1油路は前記シート部の外側に向って開口していることを特徴とする。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1又は2の構成において、前記バルブ部材の底部に該底部の変形を制限する補強部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明に係る油圧緩衝器によれば、逆止弁は、第1油路から第2油路への油液の流れに対して、油液の圧力によってバルブ部材の底部が弾性変形してバルブボアの底面から離間し、第1油路と第2油路とがバルブ部材の底部の通路を介して連通されることにより、その流れを許容する。また、第2油路から第1油路への油液の流れに対して、油液の圧力によってバルブ部材の底部がバルブボアの底面に当接して第1通路の開口部を閉鎖することにより、その流れを阻止する。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器によれば、バルブボアの底面とバルブ部材の底部との間に隙間を設けたことにより、バルブ部材の底部の第1油路に対する受圧面積が大きくなるので、逆止弁を円滑に開弁させることができる。また、シート部によって閉弁時のシール性を向上させることができる。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器によれば、補強部材によって開閉弁時のバルブ部材の変形量を制限することができるので、バルブ部材の耐久性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る油圧緩衝器1は、単筒式油圧緩衝器であり、有底円筒状のシリンダ2の開口部にロッドガイド(図示せず)及びオイルシール(図示せず)が取付けられ、シリンダ2内の底部側に、フリーピストン(図示せず)が摺動可能に嵌装されている。シリンダ2内は、フリーピストンによって底部側のガス室と他端側の油室とに画成されており、ガス室には高圧ガスが封入され、油室には油液が封入されている。
シリンダ2の油室には、ピストン3が摺動可能に嵌装されており、このピストン3によって油室内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン3には、ピストンボルト4の先端部が挿通され、ナット5によって固定されている。ピストンボルト4の基端部(図中上部)には、略有底円筒状のケース6が取付けられている。ケース6の底部には、ピストンロッド7の一端部(図中下側)が連結され、ピストンロッド7の他端側は、ロッドガイド及びオイルシールに摺動可能かつ液密的に挿通されて、シリンダ2の外部へ延出されている。
ピストン3には、シリンダ上室2A側に開口する伸び側油路8及びシリンダ下室2B側に開口する縮み側油路9が設けられている。ピストン3の下端部には、伸び側油路8の油液の流動を制御する伸び側減衰弁10(減衰力発生機構)が設けられ、また、上端部には、縮み側油路9の油液の流動を制御する縮み側減衰弁11(減衰力発生機構)が設けられている。
伸び側減衰弁10は、ピストン3の下端面に形成されたシート部12に着座する伸び側メインバルブ13(ディスクバルブ)と、ナット5によってピストンボルト4に取付けられたバルブ部材14によって伸び側メインバルブ13の背部に形成された伸び側背圧室15とを備えている。
伸び側メインバルブ13には、複数のディスクが積層されて、これらに設けられた切欠及び開口によって伸び側油路8と伸び側背圧室15とを常時連通する伸び側オリフィス通路16及び伸び側背圧室15側から伸び側油路8への油液の流通のみを許容する縮み側逆止弁17が形成されている。そして、伸び側背圧室15の内圧が伸び側メインバルブ13に対して閉弁方向に作用するようになっている。
縮み側減衰弁11は、ピストン3の上端面に形成されたシート部18に着座する縮み側メインバルブ19(ディスクバルブ)と、ピストンボルト4の端部によってメインバルブ19の背部に形成された縮み側背圧室20とを備えている。
縮み側メインバルブ19には、上述の伸び側メインバルブ13と同様、開口及び切欠等を有する複数のディスクが積層されて、縮み側油路9と縮み側背圧室20とを常時連通する縮み側オリフィス通路21及び縮み側背圧室20側から縮み側油路9への油液の流通のみを許容する伸び側逆止弁22が形成されており、また、縮み側背圧室20は、その内圧が縮み側メインバルブ19に対して閉弁方向に作用するようになっている。
ピストンボルト4の内部には、弁室23が形成されており、弁室23は、ピストンボルト4の先端部の軸心に沿って延びる軸方向油路24を介して伸び側背圧室15に連通され、また、径方向に傾斜して延びる径方向油路25を介して縮み側背圧室20に連通されている。弁室23には、ポペット弁26が挿入されており、ポペット弁26が弁室23内に形成されたシート部27に離着座することによって、軸方向油路24と径方向油路25との間の流路を開閉するようになっている。
ポペット弁26は、ケース6内に設けられたソレノイドアクチュエータ28のプランジャ29に連結されており、ソレノイドアクチュエータ28のコイル30への通電電流によって、ポペット弁26の開閉を制御できるようになっている。コイル30に通電するためのリード線31は、中空のピストンロッド7に挿通されて、外部へ延ばされている。プランジャ29は、バルブスプリング32によって、軸方向油路24と径方向油路25との間を閉弁する方向に付勢されており、バルブスプリング32のセット荷重を調整するための調整ねじ33が設けられている。プランジャ29には、その両端部の作用する液圧をバランスさせるためのバランス通路34が軸方向に貫通されている。
ケース6の底部には、油路35(第2油路)が設けられ、ケース6内に嵌合されたソレノイドアクチュエータ28の磁気通路を構成するベース36には、油路35に連通する油路37(第1油路)が設けられており、これらの油路35及び36によって、プランジャ29を収容するプランジャ室29Aとシリンダ上室2Aとが連通されている。油路35と油路36との間には、逆止弁38が設けられている。逆止弁38は、シリンダ上室2A側からプランジャ室29A側への油液の流通を阻止し、プランジャ室29A側からシリンダ上室2A側への油液の流通をオリフィス連通路39(連通路)を介して許容するものである。
次に、図2及び図3を参照して逆止弁38の構造について説明する。
図2に示すように、ベース36のケース6の底面に当接する端面には、ケース6の油路35に対向する部位に底面が円形の円形のバルブボア40が形成されている。そして、バルブボア40の底面に油路37の一端が開口し、バルブボア40の底面に対向する上面(ベース6の底面)に油路35の一端が開口しており、油路35と油路37とがバルブボア40を介して互いに連通されている。ベース36の油路37は、バルブボア40の底部の中心から所定距離だけオフセットした位置に開口されている。バルブボア40には、ゴム等の弾性体からなる有底円筒状のバルブ部材41が嵌合されており、バルブ部材41の底部の中心部にはオリフィス連通路39が設けられている。バルブ部材41は、その底部がバルブボア40の底面に密着して油路37の開口部を閉鎖し、円筒部の外周面がバルブボア40の内周面に液密的に密着し、また、開口部側の端部がケース6の底面すなわちバルブボア40の上面に液密的に密着している。これにより、バルブ部材41の円筒部は、バルブボア40の底面と上面に挟持されている。
そして、バルブ部材41は、油路35側(シリンダ上室2A側)から油路37側(プランジャ室29A側)への油液の流れに対しては、その液圧によって底部がバルブボア40の底面に押付けられて油路37を開口部を閉鎖してその流れを阻止し、また、油路37側から油路35側への油液の流れに対しては、その液圧によって、図3に示すように、底部が弾性変形して中央部が盛上り、これにより、油路37の開口部が開き、オリフィス連通路39を通してその流れを許容するようになっている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
ピストンロッド7の伸び行程時には、シリンダ上室2A側の油液は、伸び側メインバルブ13の開弁前には、伸び側油路8、伸び側オリフィス通路16、伸び側背圧室15、軸方向油路24、弁室23、径向油路25、縮み側背圧室20、伸び側逆止弁22及び縮み側油路9を通ってシリンダ下室2Bへ流れる。シリンダ上室2A側の油液の圧力が伸び側メインバルブ13の開弁圧力に達すると、伸び側メインバルブ13が開弁して、伸び側油路8からシリンダ下室2Bへ直接、油液が流れる。なお、ピストンロッド7がシリンダ2内に侵入した分、フリーピストンが移動してガス室内の高圧ガスを圧縮することによってシリンダ2内の容積変化を補償する。
そして、ソレノイドアクチュエータ28のコイル30への通電電流を調整することにより、ポペット弁26の開閉を制御して軸方向油路24と径方向油路25との間の油液の流れを直接、制御して減衰力を調整することができる。これにより、同時に、伸び側背圧室15の内圧が調整されるので、伸び側メインバルブ13の開弁圧力を制御することができる。
一方、ピストンロッド7の縮み行程時には、シリンダ下室2B側の油液は、縮み側メインバルブ19の開弁前には、縮み側油路9、縮み側オリフィス通路21、縮み側背圧室20、径向油路25、弁室23、軸方向油路24、伸び側背圧室15、縮み側逆止弁17及び伸び側油路8を通ってシリンダ上室2Aへ流れる。シリンダ下室2B側の油液の圧力が縮み側メインバルブ19の開弁圧力に達すると、縮み側メインバルブ19が開弁して、縮み側油路9からシリンダ上室2Aへ直接、油液が流れる。なお、ピストンロッド7がシリンダ2内から退出した分、フリーピストンが移動してガス室内の高圧ガスが膨張することによってシリンダ2内の容積変化を補償する。
そして、伸び行程時と同様、ソレノイドアクチュエータ28のコイル30への通電電流を調整することによって、ポペット弁26の開閉を制御して径方向油路25と軸方向油路24と間の油液の流れを直接、制御して減衰力を調整することができる。これにより、同時に、縮み側背圧室20の内圧が調整されるので、縮み側メインバルブ19の開弁圧力を制御することができる。
このようにして、伸び側及び縮み側の減衰力を共通のポペット弁26によって調整することができ、同時に、伸び側及び縮み側背圧室15、20の内圧によって伸び側及び縮み側メインバルブ13、19の開弁圧力を調整することができるので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。このとき、ポペット弁26は、伸び行程時と縮み行程時で、異なる受圧面を有しているので、これらの受圧面積を適宜設定することによって、伸び行程と縮み行程の減衰力特性を所望の特性に設定することができる。
伸び行程時に、ポペット弁26の下流側では、油液は、縮み側減衰弁11の縮み側背圧室20、伸び側逆止弁22及び縮み側油路9を流通し、また、縮み行程時に、ポペット弁26の下流側では、油液は、伸び側減衰弁10の伸び側背圧室15、縮み側逆止弁17及び伸び側油路8を流通し、伸び側と縮み側とで油液の流路を一部共用としているので、構造をシンプルにすることができ、製造コストを低減すると共に、耐久性及び信頼性を高めることができる。また、このシンプル化に伴い、ピストンの軸方向寸法を小さくできるので、油圧緩衝器として充分なストロークを確保することができる。
また、ピストンロッド7の伸び行程時には、シリンダ上室2A側の油液の圧力がケース6の油路35に作用することになるが、逆止弁38が閉じて、その圧力がプランジャ室29Aに作用するのを阻止する。これにより、プランジャ室29Aの圧力が上昇するのを防止してポペット弁26に閉弁方向の力が作用するのを防止することができる。また、ピストンロッド7の縮み行程時には、縮み側背圧室20内の油液の圧力がポペット弁26の周囲の摺動部からプランジャ室29Aへ漏れてプランジャ室29Aの圧力を上昇させようとするが、逆止弁38が開くことによって、その圧力を油路35、37及びオリフィス連通路39を通してシリンダ上室2A側へ逃がすことができる。これにより、プランジャ室29Aの圧力が上昇するのを防止してポペット弁26に閉弁方向の力が作用するのを防止することができる。このように逆止弁38が開閉することによって、プランジャ室29Aの圧力の上昇を防止することができ、安定した減衰力を発生させることができる。
また、油圧緩衝器1の製造時、メンテナンス時等において、プランジャ室29Aに気泡が生じた場合でも、油圧緩衝器1の作動によってプランジャ室29A内の圧力がある程度上昇することにより逆止弁38が開くので、プランジャ室29A内の気泡を油路35、37及びオリフィス連通路39を通して排出することができ、エアレーションの発生を防止して安定した減衰力を発生することができる。
ここで、逆止弁38は、従来のディスクバルブ、弁座及びばね等からなる逆止弁に比して、構造が簡単で部品点数が少なく、組立性に優れ、製造コストも安価で、かつ、コンパクトであるから、油圧緩衝器の弁要素を構成する逆止弁に適したものであることがわかる。
次に図4及び図5を参照して本発明の第2及び第3実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図4に示すように、第2実施形態に係る油圧緩衝器の逆止弁42では、バルブ部材41の底部とバルブボア40の底面との間に隙間が設けられ、バルブ部材41の底部のオリフィス連通路39の周囲に環状のシート部43が突出されている。そして、シート部43の先端部がバルブボア40の底面に密着し、ベース36の油路37は、シート部43の外周側に向って開口されている。
このように構成したことにより、ベース36の油路37側の油液の圧力に対して、バルブ部材41の受圧面積が大きくなるので、開弁圧力が低くなり、逆止弁42を円滑に開弁させることができる。また、環状のシート部43によって閉弁時のシール性を向上させることができる。
図5に示すように、第3実施形態に係る油圧緩衝器の逆止弁44では、バルブ部材41の底部の内側に、適度な弾性を有する金属製の円板状の補強部材45が加硫接着等によって固着されている。これにより、開閉弁時のバルブ部材41の変形量を制限することができ、バルブ部材41の耐久性を高めることができる。なお、上記第2実施形態のバルブ部材41に補強部材45を設けてもよい。
上記第1乃至第3実施形態で示した逆止弁38、42及び44は、オリフィス連通路39の流路面積を大きくすることにより、通常の逆止弁として使用することができ、また、上記実施形態の油圧緩衝器の減衰力発生機構のほか、例えばシリンダ室にベースバルブを介してリザーバが接続された構造の油圧緩衝器において、ベースバルブの逆止弁要素として用いることもでき、あらゆる構造の減衰力発生機構の逆止弁要素として用いることが可能である。
本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器の要部の縦断面図である。 図1に示す油圧緩衝器の逆止弁を拡大して示す縦断面図である。 図2に示す逆止弁が開弁した状態を示す縦断面図である 本発明の第2実施形態に係る油圧緩衝器の逆止弁を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る油圧緩衝器の逆止弁を拡大して示す縦断面図で
符号の説明
1 油圧緩衝器、2 シリンダ、3 ピストン、7 ピストンロッド、10 伸び側減衰弁(減衰力発生機構)、11 縮み側減衰弁(減衰力発生機構)、38 逆止弁、35 油路(第2油路)、37 油路(第1油路)、39 オリフィス連通路(連通路)、40 バルブボア、41 バルブ部材

Claims (3)

  1. 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され、他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内のピストンの摺動によって生じる油液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構とを備えた油圧緩衝器において、
    前記減衰力発生機構は、逆止弁を含み、該逆止弁の少なくとも1つは、円形の底面を有するバルブボアと、該バルブボアの底面に一端が開口する第1油路と、前記バルブボアの底面に対向する上面に一端が開口する第2油路と、前記バルブボア内に嵌合して底部が前記バルブボアの底面に当接すると共に円筒部が前記バルブボアの底面と上面に挟持される弾性体からなる有底円筒状のバルブ部材とを含み、前記バルブ部材の底部には連通路が設けられ、前記第1油路は前記バルブボアの底面の前記連通路とは異なる位置に向って開口していることを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 前記バルブボアの底面と前記バルブ部材の底部との間に隙間が設けられ、前記バルブ部材の底部には前記連通路の周囲に前記バルブボアの底面に当接する環状のシート部が突出され、前記第1油路は前記シート部の外側に向って開口していることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。
  3. 前記バルブ部材の底部に該底部の変形を制限する補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧緩衝器。
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