JP2009243591A - 減衰力調整式緩衝器及びこれを用いたサスペンション装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダ内のピストンの摺動によって生じる環状油路21とリザーバ4との間に生じる油液の流れをパイロット(背圧)型の減衰弁27及び圧力制御弁28(ソレノイドバルブ)によって制御して減衰力を発生させる。圧力制御弁28によって直接減衰力を発生させるとともに、背圧室53の内圧を調整して減衰弁27の開弁圧力を制御することができ、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。車両のサスペンション装置のバネ下共振(高周波振動)に対して、共振によって可動マス63の振幅が増幅され、リリーフポート69、70が開いて背圧室53の圧力をリリーフすることにより、減衰力の過度の増大を防止して、乗り心地の悪化を防止する。
【選択図】図1
Description
前記背圧室の圧力をリリーフするためのリリーフポートと、当該減衰力調整式緩衝器に作用する加速度に応じて移動して前記リリーフポートを開閉する可動マスとを有し、所定周波数の振動に対して前記可動マスが移動して前記リリーフポートを開いて前記背圧室の圧力をリリーフする常閉の背圧リリーフ弁を設けたことを特徴とする。
図2に示すように、本実施形態に係る減衰力調整式油圧緩衝器1(流体圧緩衝器)は、シリンダ2の外側に外筒3を設けた二重筒構造となっており、シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成されている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装されており、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット7によって連結されており、ピストンロッド6の他端側は、シリンダ上室2Aを通り、シリンダ2及び外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて、シリンダ2の外部へ延出されている。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられている。
2πf=√((k1+k2)/M) … (数式1)
したがって、可動マス63の質量M及びバルブスプリング65A、65Bのばね定数k1、k2によって可動マス63の固有振動数fを任意に設定することができる。そして、可動マス63の固有振動数fを減衰力調整式油圧緩衝器1が装着されるサスペンション装置のバネ下共振周波数領域に設定する。なお、設定する固有振動数fは、特に任意に設定できるが、減衰力発生機構25内のソレノイド等が制御上、追従できない高周波領域に設定することにより、本発明の効果をより高めることを期待することができ、自動車においては、バネ下(車輪)の共振以上の周波数に設定することが望ましい。
減衰力調整式油圧緩衝器1は、自動車等の車両のサスペンション装置に対して、シリンダ2側をバネ下側に連結し、ピストンロッド6側をバネ上側に連結し、また、コイル35のリード線35Aをコントローラ(図示せず)に接続してサスペンション制御装置に装着される。
Claims (18)
- 流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内の前記ピストンの摺動によって生じる流体の流れを制御して減衰力を発生させるメインバルブと、該メインバルブに閉弁方向に内圧を作用させる背圧室とを備え、前記流体の流れの一部を前記背圧室に導入して前記背圧室の内圧によって前記メインバルブの開弁を制御する減衰力調整式緩衝器において、
前記背圧室の圧力をリリーフするためのリリーフポートと、当該減衰力調整式緩衝器に作用する加速度に応じて移動して前記リリーフポートを開閉する可動マスとを有し、所定周波数の振動に対して前記可動マスが移動して前記リリーフポートを開いて前記背圧室の圧力をリリーフする常閉の背圧リリーフ弁を設けたことを特徴とする減衰力調整式緩衝器。 - 前記背圧室には、該背圧室内の圧力を外部より調整可能な弁手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の減衰力調整式緩衝器。
- 流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内の前記ピストンの摺動によって生じる流体の流れを制御して減衰力を発生させるメインバルブと、該メインバルブに閉弁方向に内圧を作用させて前記メインバルブの開弁を制御する背圧室と、前記メインバルブの上流側から前記背圧室側に流体を導入する導入流路と、前記背圧室側から前記メインバルブの下流側への流体を流出させる流出流路と、前記導入流路または前記流出流路の一方に設けられた固定オリフィスと、前記導入流路または前記流出流路の他方に設けられて流体の流れを外部より制御可能とする弁手段とを備え、前記弁手段によって前記背圧室の内圧を制御する減衰力調整式緩衝器において、
前記背圧室の圧力をリリーフするためのリリーフポートと、当該減衰力調整式緩衝器に作用する加速度に応じて移動して前記リリーフポートを開閉する可動マスとを有し、所定周波数の振動に対して前記可動マスが移動して前記リリーフポートを開いて前記背圧室の圧力をリリーフする常閉の背圧リリーフ弁を設けたことを特徴とする減衰力調整式緩衝器。 - 前記可動マスは、上下方向の加速度に応じて移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記所定周波数は、当該減衰力調整式緩衝器が装着されるサスペンション装置のバネ下共振周波数領域以上であることを特徴とする請求項4に記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記可動マスは、左右方向の加速度に応じて移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記可動マスは、前後方向の加速度に応じて移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記背圧リリーフ弁は、前記可動マスの移動によってリリーフ通路を開閉するスプール弁であり、前記可動マスは、ばねによって弾性的に支持されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記背圧リリーフ弁は、前記可動マスがばねの付勢力によってリリーフ通路を閉じるポペット弁であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記可動マスには、その移動に対して減衰力を付与する減衰手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記メインバルブ、前記背圧室、前記弁手段及び前記背圧リリーフ弁を一体化したバルブユニットを備えていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記バルブユニットは、前記シリンダの側部に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記バルブユニットは、前記ピストンに配置されていることを特徴とする請求項11に記載の減衰力調整式緩衝器。
- 前記シリンダには、ベースバルブを介してリザーバが接続されており、前記バルブユニットは、ベースバルブに配置されていることを特徴とする請求項11に記載の減衰力調整式緩衝器。
- 車両のサスペンション装置のバネ上バネ下間に減衰力調整式緩衝器が装着され、前記車両の走行状態に基づいて、コントローラによって前記減衰力調整式緩衝器の減衰力を調整するサスペンション装置において、
前記減衰力調整式緩衝器は、流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内の前記ピストンの摺動によって生じる流体の流れを制御して減衰力を発生させるメインバルブと、該メインバルブに閉弁方向に内圧を作用させる背圧室とを備え、前記流体の流れの一部を前記背圧室に導入して前記背圧室の内圧によって前記メインバルブの開弁を制御し、
更に、前記背圧室の圧力をリリーフするためのリリーフポートと、当該減衰力調整式緩衝器に作用する加速度に応じて移動して前記リリーフポートを開閉する可動マスとを有し、所定周波数の振動に対して前記可動マスが移動して前記リリーフポートを開いて前記背圧室の圧力をリリーフする常閉の背圧リリーフ弁が設けられていることを特徴とするサスペンション装置。 - 前記背圧室には、該背圧室内の圧力を外部より調整可能な弁手段を設けたことを特徴とする請求項15に記載のサスペンション装置。
- 前記可動マスは、前記サスペンション装置のバネ下の振動に応じて移動することを特徴とする請求項15または16に記載のサスペンション装置。
- 前記所定周波数は、前記サスペンション装置のバネ下共振周波数領域以上であることを特徴とする請求項15乃至17のいづれかに記載のサスペンション装置。
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JP2014129842A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 緩衝器 |
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