JP5621293B2 - 画像形成装置及び画像形成方法、並びに、清掃装置及び清掃方法 - Google Patents
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Description
このような接触帯電方式の帯電装置では、帯電ロールが感光体に常時接触しているため、帯電ロール表面に異物の付着による汚れが発生しやすい。帯電ロールの表面に付着した異物は、帯電ロールの表面抵抗値にムラを生じさせ、帯電のバラツキを生じる。
帯電ロールの汚染形態は、画像密度の偏り、上流に位置するクリーニング部材の部分的な欠け・へたり等による被クリーニング材料のすり抜け、異物の混入などにより、筋状・帯状・点状といった汚染ムラを呈する。このような局所的な汚染部位に静電潜像を形成した場合、汚染されていない部位に比較し相対的に低電位部位を形成するため、出力上も画像スジ・帯状カブリ・濃度ムラ・色点といった画像欠陥を伴うこととなる。
また、特許文献2には、像担持体の表面に接触又は近接する帯電ローラと、該帯電ローラの表面に加圧接触するクリーニングローラと、を備えた帯電ローラクリーニング装置において、前記クリーニングローラの表面に該クリーニングローラの軸方向に延在する螺旋溝が設けられていることを特徴とする帯電ローラクリーニング装置が開示されている。
さらに、特許文献3には、回動する被帯電体を帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラとの接触から受けた力により従動回転しながら該帯電ローラを清掃するクリーニングローラとを備えた帯電装置において、上記クリーニングローラは、上記帯電ローラに接触して該帯電ローラ表面を清掃する清掃部と、該清掃部よりも径が小さく該帯電ローラに対して非接触になるように形成された非清掃部とを備え、該清掃部と該非清掃部とが該帯電ローラとの対向部で交互に現れることを特徴とする帯電装置が開示されている。
<1> 被清掃部材と、前記被清掃部材と接触して連れ回る清掃ロールと、を有し、前記被清掃部材に対して、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が供給され、かつ、前記清掃ロールにより、前記研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が、被清掃部材の表面において清掃ロールのロール軸方向に移動されることを特徴とする画像形成装置、
<2> 被清掃部材と清掃ロールとが接触する位置における、前記被清掃部材の曲率半径をR、前記清掃ロールの最外径をdとしたとき、下記式(1)を満たす、<1>に記載の画像形成装置、
1.0R≦d≦1.8R (1)
<3> 前記清掃ロールがロール軸方向に対して25°以上75°以下の角度を有するカット面を複数具備する、<1>又は<2>に記載の画像形成装置、
<4> 前記研磨剤粒子がモース硬度5以上9以下の無機粒子である、<1>〜<3>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<5> 前記研磨剤粒子の平均長軸径が40nm以上500nm以下である、<1>〜<4>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<6> 前記研磨剤粒子の平均形状係数が105以上155以下である、<1>〜<5>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<7> 前記研磨剤粒子が、シリカ粒子、アルミナ粒子、及び、チタニア粒子よりなる群から選択される少なくとも1つを含む、<1>〜<6>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<8> 前記離型剤が、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、カルナウバワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び、炭素数20以上60以下の高級アルコールよりなる群から選択される少なくとも1つを含む、<1>〜<7>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<9> 前記固体潤滑剤が、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン含有共重合体、フルオロポリエーテル、及び、パーフルオロアルキル基含有化合物よりなる群から選択され、かつ、380℃における溶融粘度が5.5×103Pa・s以上1.0×107Pa・s以下である少なくとも1つの固体潤滑剤を含む、<1>〜<8>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<10> 前記清掃ロールが弾性層を有し、前記弾性層は、厚さが1.5mm以上5.0mm以下であり、かつ、フォーム硬度が200N以上400N以下である発泡材により形成されている、<1>〜<9>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<11> 前記清掃ロールの前記被清掃部材に対する食い込み量が0.2mm以上1.2mm以下である、<1>〜<10>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<12> 前記被清掃部材が帯電ロールである、<1>〜<11>いずれか1つに記載の画像形成装置、
<13> 前記研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤よりなる群から選択される少なくとも1つが現像剤より現像供給され、その一部がトナー清掃部材を通過し、帯電ロールへ供給される、<12>に記載の画像形成装置、
<14> 被清掃部材と、前記被清掃部材と接触して連れ回る清掃ロールと、を有し、前記被清掃部材に対して、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が供給され、かつ、前記清掃ロールにより、前記研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が被清掃部材の長手方向に移動されることを特徴とする被清掃部材の清掃装置、
<15> 像保持体表面を帯電手段により帯電する帯電工程と、帯電した前記像保持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記像保持体表面に形成された静電潜像を、トナーを含む現像剤によりトナー像として現像する現像工程と、前記トナー像を転写手段により記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を定着手段により定着する定着工程とを含み、前記像保持体、前記帯電手段、前記転写手段、及び前記定着手段よりなる群から選択される少なくとも1つが、<14>に記載の清掃装置により清掃されることを特徴とする画像形成方法、
<16> 清掃ロールを被清掃部材と食い込み状態で、前記被清掃部材に接触した状態で連れ回りさせる工程、及び、前記被清掃部材の表面において、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤の共存下で前記清掃ロールを摺動させ、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤を被清掃部材の長手方向に移動させる工程、を含むことを特徴とする被清掃部材の清掃方法。
上記<2>に記載の発明によれば、d<1.0Rの場合、又は、d>1.8Rの場合に比して、より長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<3>に記載の発明によれば、カット面の角度がロール軸方向に対して25°未満、又は、75°超である場合に比して、より長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<4>に記載の発明によれば、研磨剤粒子のモース硬度が5未満、又は、9超である場合に比して、より長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<5>に記載の発明によれば、研磨剤粒子の平均長軸径が40nm未満、又は、500nm超である場合に比して、より長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<6>に記載の発明によれば、研磨剤粒子の形状係数が105未満、又は、155超である場合に比して、より長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<7>、<8>、<9>に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比して、確実に長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<10>に記載の発明によれば、弾性層のフォーム硬度が200N未満、又は、400N超である場合に比して、より長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<11>に記載の発明によれば、清掃ロールの被清掃部材に対する食い込み量が0.2mm未満、又は、1.2mmを超える場合に比して、より長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<12>に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比して、確実に長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<13>に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比して、画像形成装置の簡略化が図れる。
上記<14>に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比して、長期に渡り被清掃部材の汚染ムラが抑制される。
上記<15>に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比して、長期に渡り優れた画質が得られる。
上記<16>に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比して、長期に渡り被清掃部材の汚染ムラが抑制される。
以下、図面を参照して、本実施形態の画像形成装置についてさらに詳述する。なお、以下の説明において、同一の符号は同一の対象を表すものとする。
また、数値範囲を表す「下限〜上限」の記載は、特に断りのない限り「下限以上、上限以下」を表す。すなわち、上限及び下限を含む数値範囲を意味する。なお、「上限〜下限」の記載も同様であり、上限及び下限を含む数値範囲を意味する。
これらの中でも、被清掃部材は、帯電ロールであることが好ましい。以下、被清掃部材が帯電ロールである場合を中心に説明を行うが、被清掃部材が上述したような他の部材である場合についても、同様に適用される。
図1に本実施形態で使用される画像形成装置10の一例を示す。
図1に示す画像形成装置10は、4連タンデム方式のカラー複写機であり、図示のように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット11(11Y,11M,11C,11K)が中間転写ベルト30の移動方向に沿って並設されている。
感光体ドラム12のほぼ真上には、感光体ドラム12の表面を帯電する帯電ロール(接触帯電器)14(14Y,14M,14C,14K)を備えた帯電装置が配置され、さらに感光体ドラム12の上方には、帯電装置により帯電された感光体ドラム12の表面にレーザー光Lを照射し静電潜像を形成する露光装置13(13Y,13M,13C,13K)が配設されている。
感光体ドラム12の右側方には、現像装置15(15Y,15M,15C,15K)が隣接配置されており、現像装置15には、感光体ドラム12上に形成された静電潜像をY,M,C,Kの各色のトナー像に現像する現像ロール16(16Y,16M,16C,16K)が設けられている。
なお、転写残トナーの除去の手段はブレード形状に限定されるものではなく、ロール形状、ブラシ形状、ベルト形状、ウエス形状等であってもよい。
なお、上記の説明においては、タンデム方式の画像形成装置について説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、ロータリー方式等の他の方式の画像形成装置にも適用される。
図2に示すように、感光体ドラム12の上方部には、感光体ドラム12と接触するように帯電ロール14が配置されている。この帯電ロール14は、導電性のシャフト14Aの周囲に帯電層14Bが形成されたものであり、シャフト14Aが回転可能に支持されている。帯電ロール14の右上部には、帯電ロール14の表面に接触するロール状のクリーニング部材であるクリーニングロール100が設けられている。このクリーニングロール100は、シャフト100Aの周囲に弾性層(スポンジ層)100Bが形成されたものであり、シャフト100Aが回転可能に支持されている。
クリーニングロール100は帯電ロール14に所定の荷重で押圧され、弾性層100Bが帯電ロール14の周面に沿って弾性変形して接触部101を形成している。感光体ドラム12は、図示しないモータによって図2の矢印A方向(時計回転方向)に回転駆動され、感光体ドラム12の回転により帯電ロール14が矢印B方向(反時計回転方向)に従動回転する。また、帯電ロール14の回転によりクリーニングロール100が矢印C方向(時計回転方向)に従動して回転する(連れ回る)。
ここで、本実施形態の帯電ロール(BCR)14とクリーニングロール100について説明する。
〔帯電ロール〕
帯電ロール14は、上述したように、感光体ドラム12の表面に接触して配設され、直流電圧又は直流電圧に交流電圧が重畳して印加されて、感光体ドラム12表面を帯電させるものである。また、図2において、その形状としては、シャフト14Aを構成する芯材の周囲に、帯電層14Bを構成する弾性層を設けたロール形状であり、弾性層を、外側から抵抗層とそれらを支持する弾性層の順に分割した構成とすることも可能である。さらに帯電ロール14の耐久性や耐汚染性の付与のために、必要に応じて抵抗層の外側に保護層を設けてもよい。
芯材の材質としては導電性を有するものであれば特に限定されないが、一般には鉄、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等が用いられる。また、金属以外の材料でも、導電性と適度の剛性を有する材料であればよく、例えば導電性粒子等を分散した樹脂成形品や、セラミックス等も用いられる。また、ロール形状のほか、中空のパイプ形状とすることも可能である。
また膜厚としては、抵抗層と保護層の総和で好ましくは0.5〜10mm、より好ましくは1〜6mm、さらに好ましくは2〜4mmである。膜厚が上記範囲内であると、帯電ロールと感光体の接触接触幅が安定に保たれ、従動性に優れ、回転方向の帯状の帯電ムラを防ぐことができ好ましい。
抵抗層の結着樹脂としてはアクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、メトキシメチル化ナイロン、エトキシメチル化ナイロン、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリビニル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリチオフェン樹脂、PFA、FEP、PET等のポリオレフィン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、尿素樹脂等が用いられる。
保護層材料としては、樹脂、ゴム等のいずれを用いてもよく、ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロン、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、メラミン樹脂、フッ素ゴム、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。
このうち外添剤汚れの観点から、ポリフッ化ビニリデン、4フッ化エチレン共重合体、ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロンが好ましく用いられる。共重合ナイロンは、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、の内のいずれか1種又は複数種を重合単位として含むものであって、この共重合体に含まれる他の重合単位としては、6ナイロン、66ナイロン等が挙げられる。ここで、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロンよりなる重合単位が共重合体中に含まれる割合は、重量比で合わせて10%以上であるのが好ましい。上記重合単位が10%以上の場合は、調液性及び表面層塗布時における成膜性に優れるとともに、特に繰り返し使用時における樹脂層の磨耗や樹脂層への異物付着が少なく、ロールの耐久性が優れ、環境による特性の変化も少なくなる。
また保護層の膜厚としては、好ましくは0.01〜1,000μm、より好ましくは0.1〜500μm、さらに好ましくは0.5〜100μmである。保護層の膜厚が上記範囲内にあると、時間が経過しても帯電ロールの表面性が安定し、ひび割れによる画質欠陥を防止でき好ましい。
図2において、クリーニングロール100は、シャフト100Aを構成する芯材と、この芯材の周面に形成される弾性層100Bを構成する多孔質弾性層から形成され、上述したように、帯電ロール14の表面に接触して配設されている。
芯材の材質としては、弾性層を支持し、帯電ロール14へ適度の圧接力で接触状態が維持される程度の剛性を有するものが用いられ、一般には鉄、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウム、ニッケルなどの金属の他、樹脂成形品、セラミックス等や、これらに導電性粒子等や、無機充填剤を分散させたものが用いられる。また、ロール形状のほか、中空のパイプ形状としてもよい。また、防錆等の観点から、芯材にメッキ処理を行うことも好ましい。
なお、セル数は、発泡体を形成する際に使用される発泡剤、整泡剤の種類、量によって制御される。
また、セル数は、断面顕微鏡写真を観察して、単位長さあたりのセル数をカウントして求める。
フォーム硬度が200N以上であると、弾性層が帯電ロールへ圧接する際に生じる弾性層の歪みが過大とならず、弾性層のへたりによる劣化が抑制されるので好ましい。また、400N以下であると、弾性層が帯電ロールへ圧接する際に生じる弾性層の歪みが過小とならず、十分な剪断拡散力が得られるので好ましい。
フォーム硬度は250N以上375N以下であることがより好ましく、275N以上350N以下であることがさらに好ましい。
なお、フォーム硬度の測定方法は、以下の通りである。
フォーム硬度測定方法は、JIS K6400−2D法に基づき、以下の手法で測定される。
・サンプルサイズ:390×390×50t(mm)
・圧縮治具:φ200(mm)円盤
・圧縮方法:部分圧縮
・前圧縮:有り(元厚みの75%)
・圧縮量:元厚みの25%(再圧縮)
−手順−
水平面にセットしたサンプルの中央部に圧縮させる治具を乗せて4.9Nの荷重を掛け、圧縮させた部分の厚みを測定し、元厚みとする。次に、前圧縮として、元厚みの75%の厚みに圧縮をする。
除荷した後、再度、元厚みの25%の厚みに圧縮をし、20秒後の荷重を測定し、フォーム硬度(N)とする。
ここで、セル径はレーザー顕微鏡などで表面観察し、測定する。なお、セル柱とセル柱との最大と最小の平均値をセル径とした。
弾性層の密度はJIS K7222に基づき測定される値であり、発泡剤等の量を調整することにより、発泡倍率を調整することで制御される。なお、前記発泡倍率は、得られた筒状の弾性層の質量を体積で除することにより求める。具体的には、(発泡した弾性層の重量/発泡樹脂の外形)から求められる。
ここで、清掃ロールのロール軸方向とは、被清掃部材の回転方向に垂直な方向である。なお、本実施形態において、被清掃部材に供給された研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が、少なくとも清掃ロールのロール軸方向に移動していればよく、例えば、被清掃部材の搬送方向にも移動することを除外するものではない。すなわち、被清掃部材の回転方向にのみ移動するものでなければよい。
被清掃部材表面の研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が清掃ロールのロール軸方向に移動されることにより、被清掃部材表面の研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤は清掃ロールの軸方向にムラが少ない状態で存在し、長期に渡る使用においても被清掃部材の汚染ムラが抑制され、画質が維持されるものと推測される。
また、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が過剰供給された部位に対しては、上述したようにクリーニングロールのセル内部への取り込みが進行し、さらには凝集した塊りとして帯電ロールを介して感光体へ再転移を促すため、帯電ロールの帯電機能を損なうことがないものと考えられる。
弾性層を螺旋状に形成することにより、被清掃部材表面の研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が清掃ロールのロール軸方向に移動されるので好ましい。
弾性層層100Bが形成されている箇所と形成されていない箇所の境界面を本実施形態ではカット面と呼称する。カット面とシャフト100A軸で構成される角度(図3中θで表される角度)は25°以上75°以下が好ましく、より好ましくは35°以上65°以下である。
前記角度が25°以上であると、弾性層の圧縮が解放される際に生ずる拡散力のうち、周方向へ作用する力が少なく、十分な長手方向への剪断拡散力が得られるので好ましい。また、75°以下であると、良好な長手方向への剪断拡散力が得られるので好ましい。すなわち、前記角度が25°以上75°以下であると、帯電ロール上の汚染ムラが十分に抑えられるので好ましい。
また、図4(B)に示すように、(2)カットした帯状の発泡体を、溝を形成するように(間隔があくように)芯材に巻き付けて貼付し、弾性層を形成して、クリーニングロールを作製する方法も例示される。
さらに、図4(C)に示すように、(3)複数のウレタンフォーム等の円柱状の発泡体を成形し、この複数の円柱状の発泡体に芯材を挿入して、円柱状の発泡体を弾性層とするクリーニングロールを作製する方法が例示される。この方法では、図4(C)に示すように、円柱状の発泡体は、芯材の軸と直交する方向から見たときに、平行四辺形の形状であることが好ましい。また、複数の円柱状の発泡体は、それぞれ間隔を空けて配置され、溝が形成されることが好ましい。
前記(2)及び(3)の方法では、弾性層表面の研磨粉の発生が抑制されるので好ましい。
弾性層が形成されている面積が上記範囲内であると、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤の均一化能力に優れるので好ましい。
例えば、シャフト100Aに、多孔質体ではないエラストマー性の重合体により弾性層が形成されているクリーニングロールや、ブラシ状のクリーニングロールが例示される。また、前記弾性層やブラシが螺旋状に形成されているクリーニングロール等でもよく、上述の弾性層の硬度、弾性層の形成面積、弾性層のピッチの好適な範囲に該当するものであれば、同様に用いることができる。
これらの中でも、クリーニングロール100は、上述した多孔質の弾性層を有することが好ましく、また、後述するように、多孔質の弾性層が螺旋状に形成されていることがより好ましい。
1.0R≦d≦1.8R (1)
クリーニングロールの最外径dが1.0R以上であると、クリーニングロールの従動性が安定するので好ましい。また、クリーニングロールの最外径dが1.8R以下であると、クリーニングロール弾性層による十分な剪断拡散力が得られるので好ましい。
クリーニングロールの最外径dは、曲率半径Rに対して、1.10R以上1.75R以下であることがより好ましく、1.25R以上1.60R以下であることがさらに好ましい。
0.5D≦d≦0.9D (2)
クリーニングロールの最外径dが0.5D以上であると、被清掃部材の清掃面(表面)に対する弾性層の接触頻度が過剰とならず、汚染物質の回収効率が良好であるので好ましい。また、クリーニングロールの最外径dが0.9D以下であると、クリーニングロール上のカット面が被清掃部材の全周域に接触するために必要とする回転数が少なく、汚染のバラツキが抑制されることにより、局所的な汚染の形成が抑制され、画像欠陥が発生するまでの信頼性が向上するので好ましい。
弾性ロールの最外径dは、0.55D以上0.85D以下であることがより好ましく、0.65D以上0.80D以下であることがさらに好ましい。
弾性層の厚みが1.5mm以上であると、弾性層が帯電ロールへ圧接する際に生じる弾性層の歪みが過小とならず、十分な剪断拡散力が得られるので好ましい。また、5.0mm以下であると、弾性層が帯電ロールへ圧接する際に生じる弾性層の歪みが過大とならず、弾性層のへたりによる劣化が抑制されるので好ましい。
前記食い込み量が0.2mm以上であると、クリーニングロールが被清掃部材との良好な従動性を示し、また、良好な剪断拡散力が得られるので好ましい。また、1.2mm以下であると、クリーニングロールが被清掃部材に圧接する際に生じる弾性歪みが過大とならず、弾性層のへたりによる劣化が抑制されるので好ましい。
ここで、食い込み量とは、被清掃部材とクリーニングロールとが自然形状で接する距離と、実際の被清掃部材とクリーニングロールとの距離の差である。被清掃部材がロール形状である場合には、被清掃部材の直径をD、クリーニングロールの最外径をdとすれば、被清掃部材とクリーニングロールとが自然形状で接する距離βは、(D+d)/2で表される。したがって、食い込み量は、被清掃部材の回転中心とクリーニングロールの回転中心との距離をαとすれば、(β−α)で表される。
本実施形態では、被清掃部材に対して、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤が供給される。前記研磨剤粒子は1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、本実施形態において、離型剤及び固体潤滑剤よりなる群から選択される少なくとも1つ以上を使用していればよく、離型剤を1種単独で使用したり、2種以上の離型剤を使用してもよく、また、離型剤と固体潤滑剤とを併用してもよい。
以下、研磨剤粒子、離型剤、及び、固体潤滑剤について説明する。
本実施形態において、研磨剤粒子は、モース硬度が5.0以上の無機粒子であることが好ましく、モース硬度は5.5以上であることがより好ましく、6.0以上であることがさらに好ましい。
モース硬度が5.0以上であると、被清掃部材上の汚染物質の拡散による再配置が促されるので好ましい。
モース硬度が5.0以上の無機粒子としては、シリカ粒子、アルミナ粒子、及び、チタニア粒子が例示される。本実施形態において、研磨剤粒子はシリカ粒子、アルミナ粒子、及び、チタニア粒子よりなる群から選択された少なくとも1つを含むことが好ましく、シリカ粒子、アルミナ粒子、及び、チタニア粒子よりなる群から選択されることがより好ましく、シリカ粒子であることがさらに好ましい。ここで、チタニア(酸化チタン)粒子としては、よりモース硬度の高いルチル型が、アナターゼ型よりも好ましい。
平均長軸径が40nm以上であると、被清掃部材の表面との付着性が小さくなるので好ましい。また、500nm以下であると、被清掃部材上の汚染物質を巻き込み、再配置を促すので好ましい。
また研磨剤粒子をトナーや現像剤に混合して供給する場合、平均長軸径が40nm以上であると、クリーニング工程におけるクリーニング部材との摺擦によりトナーから研磨剤粒子が脱離し、孤立した粒子となってクリーニング部材をすり抜けて、被清掃部材に安定して供給することができ好ましい。
ここで、平均長軸径は、以下のようにして測定される。具体的には、平均粒径10μmの単分散球形ポリスチレン粒子に対し研磨剤粒子を3重量%添加混合した後、3万倍の電子顕微鏡観察によりポリスチレン粒子上の研磨剤粒子長軸径を50個以上カウントし、その算術平均値を平均長軸径とする。
形状係数SF1が105以上であると、摺擦力が効果的に働くので好ましい。また、155以下であると、被清掃部材表面との付着性が小さくなるので好ましい。
ここで、研磨剤粒子の形状係数SF1は下記式で表される。
SF1=(ML2/A)×(π/4)×100
〔ただし、上記式において、MLは研磨剤粒子の最大長(μm)を表し、Aは研磨剤粒子の投影面積(μm2)を表す。〕
平均形状係数SF1はルーゼックス画像解析装置((株)ニレコ製、FT)を用いて次のように測定する。まず、スライドグラス上に散布した研磨剤の光学顕微鏡像をビデオカメラを通じてルーゼックス画像解析装置に取り込み、50個の研磨剤粒子について最大長(ML)と投影面積(A)を測定し、個々の研磨剤粒子について、(ML2/A)×(π/4)×100を算出し、これを平均した値を平均形状係数SF1として求める。
研磨剤粒子の帯電ロールへの供給量が帯電ロール100回転あたり200個/mm2以上であると、研磨剤粒子による汚染物質の再配置が機能するので好ましい。また、200,000個/mm2以下であると、帯電ロール表面の物理的損傷に伴う帯電機能の変化を抑制できるので好ましい。
研磨剤粒子の帯電ロールへの供給量は、以下のようにして測定される。具体的には、クリーニングロールを当接しない状態で帯電ロール100回転分に相当する画像出力処理を行った後、帯電ロールに付着している研磨剤粒子を3万倍電子顕微鏡観察にてカウントし、帯電ロール上の平方μmあたりの研磨剤粒子を10視野の平均値で算出後、平方mm換算を行うことにより測定される。
本実施形態において、離型剤としては、静電荷像現像用トナーの離型剤として使用されているものの中から、適宜選択して使用すればよく、特に限定されない。これらの中でも、離型剤として、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、カルナウバワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び、炭素数20以上60以下の高級アルコールよりなる群から選択される少なくとも1つを含有することが好ましく、離型剤がポリエチレンワックス、パラフィンワックス、カルナウバワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び、炭素数20以上60以下の高級アルコールよりなる群から選択されることがさらに好ましい。
上記離型剤を使用することにより、被清掃部材上の汚染物質の延展性が高まり、汚染のばらつきの抑制を促すので好ましい。
離型剤は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
固体潤滑剤とは、離型剤等とは異なり、固体状態にて摺動抵抗を低減せしめる物質である。固体潤滑剤としては特に限定されないが、本実施形態において、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン含有共重合体、フルオロポリエーテル、及び、パーフルオロアルキル基含有化合物よりなる群から選択され、かつ、380℃における溶融粘度が5.5×103Pa・s以上1.0×107Pa・s以下である少なくとも1つの固体潤滑剤を含むことが好ましく、上記の固体潤滑剤よりなることがより好ましい。
固体潤滑剤の380℃における溶融粘度が5.5×103Pa・s以上であると、固体潤滑剤の分子鎖長が長すぎず、併用する研磨剤粒子によって剪断拡散が進行するので好ましい。また、380℃における溶融粘度が1.0×107Pa・s以下であると、被清掃部材上で固体潤滑剤が厚さのばらつきの少ない薄膜が形成されるので好ましい。
固体潤滑剤の380℃における溶融粘度は、9.0×103〜7.0×106Pa・sであることがより好ましく、5.0×104〜5.0×106Pa・sであることがより好ましい。
上記の固体潤滑剤を使用することにより、被清掃部材上の汚染物質のバラツキを抑制する作用を促進するのと同時に、クリーニングロール従動性を維持できるので好ましい。
上記固体潤滑剤の380℃における粘度はE型粘度計によって測定される。測定に際しては、オイル循環型の恒温槽、コーンプレートの備えられたE型粘度計(東京計器(株)製)を用いる。コーンプレートは、コーン角1.34°を用いる。カップ内に試料を投入し、循環装置の温度を380℃にセットし、空の測定カップとコーンを測定装置にセットし、オイルを循環させながら恒温に保つ。温度が安定したところで測定カップ内に試料を1g入れ、コーンを静止状態で10分間静置させる。安定後、コーンを回転させ、測定を行う。コーンの回転速度は60rpmとする。測定は3回行い、その平均値を粘度とする。
離型剤及び/又は固体潤滑剤の供給量が5Atomic%以上であると、汚染物質の拡散作用が働くため好ましい。また、90Atomic%以下であると、クリーニングロールの従動性が維持できるため好ましい。
離型剤及び固体潤滑剤の供給量は、以下のようにして測定される。すなわち、クリーニングロールを当接しない状態で帯電ロール100回転分に相当する画像出力処理を行った後、帯電ロール表面をサンプリングし、X線光電子分光法により離型剤及び固体潤滑剤に由来する元素成分を検出することにより、帯電ロール表面に占める離型剤及び固体潤滑剤元素比率を算出して得られる。
本実施形態において、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤の被清掃部材(好ましくは、帯電ロール)への供給方法は特に限定されない。
被清掃部材の上流部位に成型体として設置し、圧接ブラシにより掻き取り供給を行う方法、及び、現像剤に含有させて供給する方法が例示され、画像形成装置を簡略化する上で、現像剤に含有させて供給する方法が好適である。
また、該成型体は、研磨剤粒子、並びに、離型剤及び/又は固体潤滑剤以外の添加剤を含有していてもよく、該添加剤としては、シリコーンオイル、ポリエステルやポリスチレンで形成された樹脂微粒子等が例示される。なお、添加剤の含有量が、成型体の10重量%以下であることが好ましく、5重量%以下であることがより好ましく、3重量%以下であることがさらに好ましい。
該成型体の製造方法は特に限定されないが、例えば、研磨剤粒子、離型剤及び/又は固体潤滑剤、添加剤を、離型剤及び/又は固体潤滑剤が溶融する温度で混合した後、金型へ流し込み冷却することにより成型体として取り出す方法が挙げられる。
現像剤に含有させて供給する場合、研磨剤粒子のトナー母粒子への添加量は、トナー母粒子100重量部に対して、0.1〜10重量部であることが好ましく、0.2〜8重量部であることがより好ましく、0.4〜5重量部であることがさらに好ましい。
また、離型剤及び/又は固体潤滑剤の含有量は、トナー母粒子100重量部に対して、1〜20重量部であることが好ましく、3〜15重量部であることがより好ましく、5〜12重量部であることがさらに好ましい。
なお、本実施形態において、現像剤は、トナーを単独で使用する1成分現像剤であってもよいし、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤であってもよく、特に限定されない。
本実施形態において、トナーの平均形状係数SF1(SF1=(ML2/A)×(π/4)×100、ここでMLは粒子の最大長を表し、Aは粒子の投影面積を表す)が110以上150以下であることが好ましい。平均形状係数(SF1)は、スライドガラス上に載置したトナー粒子の像を、ビデオカメラを通じて、光学顕微鏡により測定し、画像解析装置(LUZEXIII、NIRECO社製)に取り込み、トナーの最大長(ML)、及び投影面積(A)を算出し、これらの値を前記式に代入して形状係数が求められる。なお平均形状係数は、任意の100個のトナー粒子における前記式より算出された形状係数の平均値である。
平均形状係数はトナーの丸さ度合いを示すものであり、平均形状係数が上記範囲内であると、帯電ロールへ供給されるトナーの量が適当であり、また、転写性が良好であるので好ましい。
トナー母粒子に使用される結着樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単独重合体及び共重合体、ジカルボン酸類とジオール類との共重合によるポリエステル樹脂等が挙げられる。
以下の調製を経て、乳化凝集法によるトナー母粒子を製造した。
((1)樹脂微粒子分散液の調製)
スチレン: 365部
n−ブチルアクリレート: 35部
アクリル酸: 8部
ドデカンチオール: 24部
四臭化炭素: 4部
上記化合物を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製)6部及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)10gをイオン交換水550部に溶解したフラスコ中で乳化重合させ、15分間混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4gを溶解したイオン交換水50部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を撹拌しながら内容物が72℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、平均粒子径が160nmであり、Tg=60℃、重量平均分子量Mw=12,500の樹脂粒子が分散された樹脂微粒子分散液が得られた。
シアン色剤(Pigment Blue 15:3): 55部
ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製): 7部
イオン交換水: 240部
以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間撹拌し、その後アルティマイザーにて分散処理して平均粒子径が212nmである着色剤粒子が分散された着色剤分散液を調製した。
パラフィンワックス(PolyWax850、東洋ペトロライト社製): 80部
アニオン性界面活性剤 (第一工業製薬(株)製:ネオゲンR): 6部
イオン交換水: 250部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が250nmである離型剤粒子が分散された離型剤分散液を調整した。
上記樹脂微粒子分散液: 230部
上記着色剤分散液: 30部
上記離型剤分散液: 30部
ポリ水酸化アルミニウム(浅田化学工業(株)製、Paho2S): 0.5部
イオン交換水: 600部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を撹拌しながら50℃まで加熱した。50℃で30分保持した後、D50が4.9μmの凝集粒子が生成していることを確認した。さらに加熱用オイルバスの温度を上げて56℃で1時間保持し、D50は5.7μmとなった。その後、この凝集体粒子を含む分散液に23重量部の樹脂微粒子分散液を追加した後、加熱用オイルバスの温度を50℃まで上げて30分間保持した。この凝集体粒子を含む分散液、1N水酸化ナトリウムを追加して、系のpHを7.0に調整した後ステンレス製フラスコを密閉し、磁気シールを用いて撹拌を継続しながら80℃まで加熱し、4時間保持した。冷却後、このトナー母粒子を濾別し、イオン交換水で5回洗浄した後、凍結乾燥してシアントナー母粒子を得た。本母粒子は体積平均粒径が5.9μm、平均形状係数ML2/Aは134であった。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.0重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径50nm、形状係数SF1:140)1.7重量部、パラフィンワックス粒子(上記離型剤分散液の冷凍乾燥により得られた粉体、平均粒径250nm)0.3重量部を加え、ヘンシェルミキサーで周速25m/s×15分間ブレンドを行った後、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナー1を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.0重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径120nm、形状係数SF1:110)2.2重量部、ポリテトラフルオロエチレン粒子(380℃における溶融粘度2.3×106Pa・s、平均粒径350nm)0.2重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー2を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にシリカ(粒径12nm、シリコーンオイル処理品)0.6重量部、ルチル型酸化チタン(モース硬度7.5、平均長軸径40nm、形状係数SF1:154)1.5重量部、高級アルコール粉末(平均炭素数30、平均粒径8μm)0.5重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー3を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にシリカ(粒径16nm、ヘキサメチルジシラザン処理品)0.8重量部、アナターゼ型酸化チタン(モース硬度5.5、平均長軸径40nm、形状係数SF1:128)1.2重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー4を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.5重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径75nm、形状係数SF1:106)1.3重量部、パラフィンワックス粒子(上記離型剤分散液の冷凍乾燥により得られた粉体、平均粒径250nm)0.1重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー5を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.5重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径280nm、形状係数SF1:106)2.4重量部、カルナバワックス粒子(冷凍粉砕により得られた粉体、平均粒径3.5μm)0.5重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー6を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径20nm、n−オクチルトリメトキシシラン処理品)1.9重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径450nm、形状係数SF1:153)2.7重量部、フィッシャートロプシュワックス粒子(冷凍粉砕により得られた粉体、平均粒径6.7μm)1.2重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー7を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径20nm、n−オクチルトリメトキシシラン処理品)1.9重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径520nm、形状係数SF1:150)2.0重量部、フィッシャートロプシュワックス粒子(冷凍粉砕により得られた粉体、平均粒径6.7μm)1.2重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー8を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.0重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径45nm、形状係数SF1:156)1.5重量部、パラフィンワックス粒子(上記離型剤分散液の冷凍乾燥により得られた粉体、平均粒径250nm)0.3重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー9を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.0重量部、炭化ケイ素(モース硬度9.5、平均長軸径300nm 、形状係数SF1:131)2.0重量部、パラフィンワックス粒子(上記離型剤分散液の冷凍乾燥により得られた粉体、平均粒径250nm)0.3重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー10を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.5重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径50nm 、形状係数SF1:140)1.0重量部、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体粒子(380℃における溶融粘度9.7×106Pa・s、平均粒径5.5μm)1.0重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー11を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部にルチル型酸化チタン(粒径15nm、n−デシルトリメトキシシラン処理品)1.0重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径120nm、形状係数SF1:110)2.2重量部、ポリテトラフルオロエチレン粒子(380℃における溶融粘度5.3×103Pa・s、平均粒径310nm)0.2重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー12を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部に酸化亜鉛(粒径36nm、シリコーンオイル処理品)2.2重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー13を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部に酸化亜鉛(粒径36nm、シリコーンオイル処理品)2.2重量部、研磨剤シリカ(モース硬度7、平均長軸径50nm 、形状係数SG1:140)1.0重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー14を得た。
上記シアントナー母粒子100重量部に酸化亜鉛(粒径36nm、シリコーンオイル処理品)2.2重量部、ポリテトラフルオロエチレン粒子(380℃における溶融粘度2.3×106Pa・s、平均粒径350nm)0.2重量部を加え、トナー1同様のブレンド・粗大粒子除去操作を行い、トナー15を得た。
フェライト粒子(平均粒径:36μm) 100部
トルエン 18部
スチレン/メタクリレート共重合体(成分比:20/80) 2部
カーボンブラック(R330:キャボット社製) 0.2部
まず、フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで撹拌させて、分散した被覆液を調製し、次に、この被覆液とフェライト粒子を真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、さらにニーダーを95℃まで加温しながら減圧脱気し、乾燥させることによりキャリアを得た。
上記キャリア100重量部に対し、トナー1を7重量部加え、Vブレンダーにて25分間混合後、目開き150μmの篩いで凝集物を除去し、現像剤1を得た。
以後、トナー1をトナー2〜15に各々替えて、現像剤1同様の処理を行い、現像剤2〜15を得た。
ステンレス鋼で構成された軸径8mmの支持シャフト上に、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム100重量部に対しカーボンブラックとしてケッチェンブラックを35重量部分散させた抵抗層を形成し、帯電ロールとした。このとき、抵抗層の抵抗率は6.2×108Ωcmであり、帯電ロールの曲率半径は7mmかつ抵抗層の厚さは3mmとなるよう抵抗層の成型条件を調整した。
(クリーニングロール(1)の製造)
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ320N、密度70kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅10mm 厚さ2.5mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ5.5mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(1)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は10.5mm(d/R比:1.50)、カット面の形成角度は38度、フォーム硬度は320Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬度320N、密度70kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅10mm 厚さ1.6mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ4.1mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(2)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は7.3mm(d/R比:1.04)、カット面の形成角度は38度、フォーム硬度は320Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬度320N、密度70kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅10mm 厚さ2.5mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ7.2mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(3)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は12.2mm(d/R比:1.74)、カット面の形成角度は38度、フォーム硬度は320Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬度390N、密度80kg/m3、セル数95個/25mm、セル径250μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅15mm 厚さ1.6mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ7.3mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(4)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は10.5mm(d/R比:1.50)、カット面の形成角度は64度、フォーム硬度は390Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ205N、密度30kg/m3、セル数26個/25mm、セル径972μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅15mm 厚さ3.2mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ4.1mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(5)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は10.5mm(d/R比:1.50)、カット面の形成角度は64度、フォーム硬度は205Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ205N、密度30kg/m3、セル数26個/25mm、セル径972μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅6mm 厚さ4.0mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ2.5mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(6)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は10.5mm(d/R比:1.50)、カット面の形成角度は25度、フォーム硬度は205Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬度390N、密度80kg/m3、セル数95個/25mm、セル径250μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅12mm 厚さ4.5mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ3.6mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(7)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は12.6mm(d/R比:1.80)、カット面の形成角度は25度、フォーム硬度は390Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ320N、密度70kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅16mm 厚さ2.5mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ5.5mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(8)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は10.5mm(d/R比:1.50)、カット面の形成角度は24度、フォーム硬度は320Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ320N、密度70kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅6.5mm 厚さ2.5mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ5.5mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(9)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は10.5mm(d/R比:1.50)、カット面の形成角度は76度、フォーム硬度は320Nであった。
・ポリエステルポリオール 100質量部
・4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 30質量部
・シリコン含有多元共重合体(Mw=2000、シリコン含有率70%) 2質量部
・1,4−ブタンジオール 1質量部
・トリメチロールプロパン 8質量部
40℃にあらかじめ温調した上記の、ポリエステルポリオール、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、及びシリコン含有多元共重合体をステンレス製ビーカー内で混合し、空気流入させながら15分間強く撹拌する。一方で、SUS303からなる外径φ5mm、長さ332mmの円柱状のシャフトを用意し、そのシャフトを直径18mmの円筒形の金型の中央に配置する。撹拌した上述の混合物内に、硬化反応を開始させるために、1,4−ブタンジオールとトリメチロールプロパンを投入して1分間撹拌し、上記の金型の温度を150℃に温調しながらこの金型とシャフトとの間に、硬化反応を開始した上記の混合物を注入する。そして、この温度を30分間維持して加熱硬化を進展させる。硬化後、金型を取り外し表面を研磨し、さらに両端5mmのウレタンフォーム部を除去して、シャフトを発泡性の高分子材料が覆った構成のクリーニング部材を製造した。さらに、このクリーニング部材の表面に、図4(A)に示すような態様になるよう、研削機により幅1mm、深さ2mmの螺旋溝を形成し、クリーニングロール(10)を得た。
このとき、クリーニングロールの最外径は10mm(d/R比:1.43)、弾性層厚2.5mm、カット面の形成角度は35度、フォーム硬度は350Nであった。
・ポリエステルポリオール 100質量部
・4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 30質量部
・シリコン含有多元共重合体(Mw=2000、シリコン含有率70%) 2質量部
・1,4−ブタンジオール 1質量部
・トリメチロールプロパン 8質量部
40℃にあらかじめ温調した上記の、ポリエステルポリオール、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、及びシリコン含有多元共重合体をステンレス製ビーカー内で混合し、空気流入させながら15分間強く撹拌する。一方で、SUS303からなる外径φ5mm、長さ332mmの円柱状のシャフトを用意し、そのシャフトを直径18mmの円筒形の金型の中央に配置する。撹拌した上述の混合物内に、硬化反応を開始させるために、1,4−ブタンジオールとトリメチロールプロパンを投入して1分間撹拌し、上記の金型の温度を150℃に温調しながらこの金型とシャフトとの間に、硬化反応を開始した上記の混合物を注入する。そして、この温度を30分間維持して加熱硬化を進展させる。硬化後、金型を取り外し表面を研磨し、さらに両端5mmのウレタンフォーム部を除去して、シャフトを発泡性の高分子材料が覆った構成のクリーニング部材を製造した。さらに、このクリーニング部材の表面に、図4(C)に示すような態様になるよう、芯材の軸と直交する方向から見たときに発泡体が平行四辺形の形状を呈するように、研削機により10mmピッチで2mm幅の発泡体除去部を設け、クリーニングロール(11)を得た。
このとき、クリーニングロールの最外径は10mm(d/R比:1.43)、弾性層厚2.5mm、カット面の形成角度は30度、フォーム硬度は350Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ320N、密度70kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅10mm 厚さ1.1mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ4.5mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(12)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は6.7mm(d/R比:0.96)、カット面の形成角度は38度、フォーム硬度は320Nであった
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ320N、密度70kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅10mm 厚さ2.5mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ7.8mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(13)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は12.8mm(d/R比:1.83)、カット面の形成角度は38度、フォーム硬度は320Nであった
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬さ190N、密度70kg/m3、セル数50個/25mm、セル径480μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅10mm 厚さ2.5mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ5.5mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(14)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は10.5mm(d/R比:1.50)、カット面の形成角度は38度、フォーム硬度は190Nであった。
JIS K6400−2 D法で測定したフォーム硬度415N、密度140kg/m3、セル数60個/25mm、セル径420μmのウレタンフォームを用いて、以下の手順でクリーニングロールを作製した。
まずこの連泡構造としたウレタンフォームを、断面が幅10mm 厚さ1.6mmの長方形となるように帯状にカットし、SUS303からなる外径φ4.1mm、長さ332mmの芯材の端部から5mmの位置を始点として螺旋状に貼付し、終端部5mm手前に達したところで余りのウレタンフォームを切り離し、クリーニングロール(15)を得た。このとき、クリーニングロールの最外径は7.3mm(d/R比:1.04)、カット面の形成角度は38度、フォーム硬度は415Nであった。
(離型剤成型体(1)及び離型剤供給部材(1)の製造)
低密度ポリエチレン(密度0.92、融点102℃)を、幅5mm厚さ3mm長さ320mmの金型内で120℃に40分間加熱後25℃まで冷却し、金型から成型体として取り外した。
この成型体を幅6mm長さ320mmのSUS板に接着貼付し、離型剤成型体(1)とした。
本成型体と、長さ7mm太さ15デニールのナイロン繊維で形成されるブラシを、食い込み量2mmに設定し、ブラシを摺動回転させる構造をとることにより、離型剤供給部材(1)とした。
富士ゼロックス(株)製DocuCentre−III C3300を用い、シアンユニットにて、各実施例及び比較例において上記帯電ロール及びクリーニングロールの記述構成に合致するように帯電器部分の改造を施し、画像出力テストを実施した。
各実施例及び比較例は、表1に示すようにトナー・現像剤・クリーニングロールを組合せ、同表中に記載されている食い込み量になるよう帯電ロールとクリーニングロールの当接条件をセットした。
画像出力条件は、シアン単色出力に設定し、A4横サイズの和文原稿(画像密度5%)を80枚、A4横サイズ中央に2cm×10cmのソリッド縦帯を配置した原稿を20枚を交互に出力し、8万枚までの走行実験を実施した。
1千枚ごとにA3サイズの全面ハーフトーン(1インチ平方当り150個の網点で形成された画像)を出力し、画像均一性の評価を行った。
なお、本実験は温度20℃湿度55%RH環境で実施した。
なお、画質の評価は以下の方法にて行った。
また、評価基準は以下の通りである。
◎:テスト原稿において画質欠陥が無く、かつもハーフトーン出力においても濃度ムラ・画質欠陥ともに未発生である。
○:テスト原稿において画質欠陥が無く、ハーフトーン出力において軽微な濃度ムラ(濃度差0.15以内)が視認されるのみであり、筋・色点などの画質欠陥は検出されない。
△:テスト原稿において画質欠陥はないが、ハーフトーン出力において濃度ムラ(濃度差0.15〜0.30)が視認されるが、筋・色点などの画質欠陥は検出されない。
×:テスト原稿における画像欠陥、ハーフトーン出力時の顕著な濃度ムラ(濃度差0.30超もしくは筋・色点などの画質欠陥の何れかが発生している。
結果を以下の表に示す。
11(11Y、11M、11C、11K) 画像形成ユニット
12(12Y、12M、12C、12K) 感光体ドラム
13(13Y、13M、13C、13K) 露光装置
14(14Y、14M、14C、14K) 帯電ロール(接触帯電器)
14A シャフト
14B 帯電層
15(15Y、15M、15C、15K) 現像装置
16(16Y、16M、16C、16K) 現像ロール
18(18Y、18M、18C、18K) 一次転写ロール
20(20Y、20M、20C、20K) クリーニングブレード
30 中間転写ベルト
32 駆動ロール
33 張架ロール
34 二次転写バックアップロール
36 二次転写ロール
38 中間転写ベルトクリーナ
40 用紙搬送路
42 給紙トレイ
44 フィードロール
46 リタードロール
50 定着装置
52 加熱ロール
54 加圧ロール
56 排出ロール
100 クリーニングロール
100A シャフト
100B 弾性層
101 接触部
P 用紙
T1 一次転写部
T2 二次転写部
Claims (14)
- 被清掃部材と、前記被清掃部材と接触して連れ回る清掃ロールと、を有し、
前記被清掃部材に対して、研磨剤粒子と、離型剤及び/又は固体潤滑剤とが供給され、かつ、
前記清掃ロールにより、前記研磨剤粒子と、離型剤及び/又は固体潤滑剤とが、被清掃部材の表面において清掃ロールのロール軸方向に移動され、
前記清掃ロールが、芯材と、芯材の周面に形成される弾性層とを有し、
前記弾性層はフォーム硬度が200N以上400N以下である発泡材により形成され、
前記清掃ロールがロール軸方向に対して25°以上75°以下の角度を有するカット面を複数具備することを特徴とする
画像形成装置。 - 被清掃部材と清掃ロールとが接触する位置における、前記被清掃部材の曲率半径をR、前記清掃ロールの最外径をdとしたとき、下記式(1)を満たす、請求項1に記載の画像形成装置。
1.0R≦d≦1.8R (1) - 前記研磨剤粒子がモース硬度5以上9以下の無機粒子である、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記研磨剤粒子の平均長軸径が40nm以上500nm以下である、請求項1〜3いずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記研磨剤粒子の平均形状係数が105以上155以下である、請求項1〜4いずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記研磨剤粒子が、シリカ粒子、アルミナ粒子、及び、チタニア粒子よりなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1〜5いずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記離型剤が、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、カルナウバワックス、フィッシャートロプシュワックス、及び、炭素数20以上60以下の高級アルコールよりなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1〜6いずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記固体潤滑剤が、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン含有共重合体、フルオロポリエーテル、及び、パーフルオロアルキル基含有化合物よりなる群から選択され、かつ、380℃における溶融粘度が5.5×103Pa・s以上1.0×107Pa・s以下である少なくとも1つの固体潤滑剤を含む、請求項1〜7いずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記清掃ロールの前記被清掃部材に対する食い込み量が0.2mm以上1.2mm以下である、請求項1〜8いずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記被清掃部材が帯電ロールである、請求項1〜9いずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記研磨剤粒子と、離型剤及び/又は固体潤滑剤よりなる群から選択される少なくとも1つとが現像剤より供給され、その一部がトナー清掃部材を通過し、帯電ロールへ供給される、請求項10に記載の画像形成装置。
- 被清掃部材と、前記被清掃部材と接触して連れ回る清掃ロールと、を有し、
前記被清掃部材に対して、研磨剤粒子と、離型剤及び/又は固体潤滑剤とが供給され、かつ、
前記清掃ロールにより、前記研磨剤粒子と、離型剤及び/又は固体潤滑剤とが被清掃部材の長手方向に移動され、
前記清掃ロールが、芯材と、芯材の周面に形成される弾性層とを有し、
前記弾性層はフォーム硬度が200N以上400N以下である発泡材により形成され、
前記清掃ロールがロール軸方向に対して25°以上75°以下の角度を有するカット面を複数具備することを特徴とする
被清掃部材の清掃装置。 - 像保持体表面を帯電手段により帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、
前記像保持体表面に形成された静電潜像を、トナーを含む現像剤によりトナー像として現像する現像工程と、
前記トナー像を転写手段により記録媒体に転写する転写工程と、
前記記録媒体上に形成されたトナー像を定着手段により定着する定着工程とを含み、
前記像保持体、前記帯電手段、前記転写手段、及び前記定着手段よりなる群から選択される少なくとも1つが、請求項12に記載の清掃装置により清掃されることを特徴とする
画像形成方法。 - 清掃ロールを被清掃部材と食い込み状態で、前記被清掃部材に接触した状態で連れ回りさせる工程、及び、
前記被清掃部材の表面において、研磨剤粒子と、離型剤及び/又は固体潤滑剤との共存下で前記清掃ロールを摺動させ、研磨剤粒子と、離型剤及び/又は固体潤滑剤とを被清掃部材の長手方向に移動させる工程、を含み、
前記清掃ロールが、芯材と、芯材の周面に形成される弾性層とを有し、
前記弾性層はフォーム硬度が200N以上400N以下である発泡材により形成され、
前記清掃ロールがロール軸方向に対して25°以上75°以下の角度を有するカット面を複数具備することを特徴とする
被清掃部材の清掃方法。
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