JP2021039257A - クリーニング部材と帯電装置 - Google Patents

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靖夫 棚瀬
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Abstract

【課題】帯電ローラの表面に対するクリーニング性が良好であり、かつブラシローラと比べて安価であって、繊維の倒れ込みによる問題がないクリーニング部材と、そのクリーニング部材を用いる帯電装置の提供を目的とする。【解決手段】電子写真装置の帯電ローラに当接して帯電ローラの表面をクリーニングする弾性体21を有するクリーニング部材10において、弾性体21は、ポリウレタン発泡体からなり、ポリウレタン発泡体は、JIS K 6401による見掛け密度が50〜100kg/m3、当接する表面に露出している骨格の数が6〜20個/1.5mmである。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真装置の帯電ローラに当接して該帯電ローラの表面をクリーニングするクリーニング部材とそのクリーニング部材を備える帯電装置に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリ等に代表される電子写真装置では、帯電ローラに当接して該帯電ローラの表面をクリーニングするクリーニング部材が設けられている。図6は、電子写真装置の構造を模式的に示す図である。符号81は感光ドラム、83は帯電ローラ、85はクリーニング部材、87はレーザー発信機、89はトナー供給装置、91はブレード、93は転写ベルト、Pは用紙である。クリーニング部材85は、帯電ローラ83の表面に付着した残留トナーや紙粉等の微粒子を除去するために設けられ、シャフト85aと、該シャフト85aの外周に設けられた弾性体85bとよりなり、弾性体85bが帯電ローラ83の表面に押し付けられた状態で回転し、帯電ローラ83の表面の微粒子を弾性体85bで除去する。回転するクリーニング部材85は、駆動部がなく、帯電ローラ83の駆動回転に従って従動する。
クリーニング部材85の弾性体85bとして、ポリウレタン発泡体からなるものがある(特許文献1)。ポリウレタン発泡体は、多孔質のため、帯電ローラの表面の微粒子を、ポリウレタン発泡体の表面の微細な孔(セル)で捕集することができる。
また、クリーニング部材85として、シャフトの外周面に、繊維の太さ2デール以下、繊維の密度20000本/cm以上のブラシを放射状に設けたブラシローラがある(特許文献2)。
特開平5−297690号公報 特開2002−221883号公報
しかし、従来のポリウレタン発泡体を用いるクリーニング部材は、帯電ローラの表面の微少な凹に残ったトナーを充分に清掃するのが難しく、長期にわたって良好な画像品質を確保するのが難しかった。なお、前記弾性体85bにメラミン樹脂発泡体を用いるものもあるが、メラミン樹脂発泡体はポリウレタン発泡体よりも高価であった。
一方、ブラシローラからなるクリーニング部材は、長期使用によって繊維が倒れ込み、良好なクリーニング性(清掃性)を長期にわたって維持するのが難しかった。さらに、ブラシローラは、ポリウレタン発泡体を用いるものに比べて高価であった。
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、帯電ローラの表面に対するクリーニング性が良好であり、かつブラシローラと比べて安価であって、繊維の倒れ込みによる問題がないクリーニング部材と、そのクリーニング部材を用いる帯電装置の提供を目的とする。
請求項1の発明は、電子写真装置の帯電ローラに当接して該帯電ローラの表面をクリーニングする弾性体を有するクリーニング部材において、前記弾性体は、ポリウレタン発泡体からなり、前記ポリウレタン発泡体は、JIS K 6401による見掛け密度が50〜100kg/m、前記当接する表面に露出している骨格の数が6〜20個/1.5mmであることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ポリウレタン発泡体は、前記当接する表面に露出している骨格の径が40〜70μmであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記帯電ローラは、JIS B 0601:2001に準拠した面粗度がRz5.0〜15.0の範囲にあることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のクリーニング部材と帯電ローラを備えたことを特徴とする帯電装置である。
本発明のクリーニング部材及び帯電装置によれば、帯電ローラと当接するクリーニング部材の弾性体を構成するポリウレタン発泡体の表面が切断面からなって、ポリウレタン発泡体の見掛け密度(JIS K 6401による)が50〜100kg/m、当接する表面に露出している骨格の数が6〜20個/1.5mmであるため、帯電ローラの表面のクリーニング性が良好である。さらに、ポリウレタン発泡体の骨格は、三次元の網状となっているため、帯電ローラと当接するポリウレタン発泡体の切断面に露出している骨格は、ブラシローラの繊維と異なり、倒れ込むおそれがなく、長期にわたって良好なクリーニング性を維持することができる。また、クリーニング部材の弾性体をポリウレタン発泡体で構成したため、ブラシローラを用いる場合よりも安価である。
本発明の第1実施形態に係るクリーニング部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るクリーニング部材の斜視図である。 図1の3−3及び図2の3A−3A拡大断面図である。 本発明の弾性装置の一実施形態を示す模式図である。 実施例と比較例の構成と測定結果を示す表である。 電子写真システムの構造を模式的に示す図である。
図1に示す第1実施形態のクリーニング部材10と、図2に示す第2実施形態のクリーニング部材10Aは、何れもローラタイプであり、例えば図4に示す本発明の帯電装置50における帯電ローラ45の表面に当接しながら回転するように取り付けられ、帯電ローラ45の表面に付着しているトナー粒子(微粒子)を除去する。本発明のクリーニング部材10、10Aは、帯電ローラ45に密着し、帯電ローラ45の駆動(回転)に従って従動(回転)する機構に特に好適である。なお、符号53は感光ドラムである。
クリーニング部材10、10Aは、シャフト11、11Aと、シャフト11、11Aの外周面に設けられた弾性体21、21Aとからなる。シャフト11、11Aにおいて、弾性体21、21Aが設けられる範囲(長さ)は、クリーニング部材10、10Aが取り付けられる機器に応じて異なる。
シャフト11、11Aは、金属等からなる棒状体で構成されており、クリーニング部材10、10Aの芯材を構成する。シャフト11、11Aは、クリーニング部材10、10Aが取り付けられる機器に応じた長さ及び径とされるが、一般的な長さとして226〜350mm、径として3〜8mmを挙げる。
第1実施形態のクリーニング部材10における弾性体21は、短冊状に裁断されたものからなり、シャフト11の外周面に螺旋状に巻き付けられ、シャフト11の外周面と接する弾性体21の片面に設けられた接着剤層によってシャフト11の外周面に接着固定されている。短冊状の弾性体21は、シャフト11の外周面に巻き付けられる前の幅が1.5〜13.0mm、厚みが1.0〜4.0mmのものが好ましい。なお、シャフト11の外周面への弾性体21の巻き付けは、1本の短冊状の弾性体をシャフト11の外周面に螺旋状に巻き付ける1本巻きに限られず、2本以上の短冊状の弾性体をシャフト11の長さ方向に螺旋状に巻き付ける複数本巻きでもよい。また、短冊状の弾性体21は、間隔が開いていてもよく、あるいは隙間無く巻き付けられていてもよい。
第2実施形態のクリーニング部材10Aにおける弾性体21Aは、四角柱状に加工された弾性体の中心にシャフト11Aが挿通され、その弾性体の外周が研磨されることによって円筒形にされたものである。シャフト11Aの外周面には予め接着剤が塗布され、その接着剤によって弾性体21Aがシャフト11Aの外周面に固定される。円筒形とされた弾性体21Aの厚み(シャフト11Aの外周面と弾性体21Aの外周面間の距離)は、1.0〜5.0mmのものが好ましい。
第1実施形態及び第2実施形態のクリーニング部材10、10Aにおける弾性体21、21Aは、前記帯電ローラ45と当接する表面が裁断あるいは研磨によって切断面とされたポリウレタン発泡体からなる。ポリウレタン発泡体は、JIS K 6401による見掛け密度が50〜100kg/m、前記帯電ローラ45と当接する表面に露出している骨格の数が6〜20個/1.5mmである。
弾性体21、21Aを構成するポリウレタン発泡体の見掛け密度が50〜100kg/mであることにより、前記帯電ローラ45に対する弾性体21、21Aの弾性圧着が良好になり、前記帯電ローラ45と当接するポリウレタン発泡体(弾性体21、21A)の表面に露出しているポリウレタン発泡体の骨格による清掃が良好なものになる。
さらに、前記帯電ローラ45と当接するポリウレタン発泡体(弾性体21、21A)の表面に露出している骨格の数が6〜20個/1.5mmであることにより、前記帯電ローラ45の表面に残っているトナーを良好に清掃することができる。特に、前記帯電ローラ45の性能向上により、前記帯電ローラ45の表面の面粗度(JIS B 0601:2001準拠)がRz5〜15μmの範囲とされた場合でも、良好に清掃することができる。
図3は、図1の弾性体21の3−3と図2の弾性体21Aの3A−3Aにおける拡大断面図であり、前記帯電ローラ45と当接する表面に露出している骨格bを示す図である。図3に示す例では、骨格bの数は7個/1.5mmである。
骨格の数(骨格数)の測定は、ポリウレタン発泡体の切断面をマイクロスコープ(キーエンス社製、VHX−6000)によって200倍の拡大倍率で観察し、1.5mmの距離の間に存在する骨格の数をマイクロスコープの計測機能を用いて測定し、切断面の3箇所(n=3)について測定した値の平均値を1.5mm当たりの骨格数として採用した。
また、前記帯電ローラ45に当接するポリウレタン発泡体(弾性体21、21A)の表面に露出している骨格bの径(太さ)dは、40〜70μmが好ましい。骨格bの径(太さ)dは、太すぎる場合、前記帯電ローラ45の表面の微細な凹間に入り込んだトナーを掻き出しにくくなり、反対に細過ぎる場合、耐久性が低下するようになるため、40〜70μmの範囲が好ましい。特に、前記帯電ローラ45の表面の面粗度(JIS B 0601:2001準拠)が5〜15μmの範囲にある場合でも、効率よく清掃することができるようになる。
骨格の径(骨格径)の測定は、ポリウレタン発泡体の切断面をマイクロスコープによって200倍で観察し、骨格の径をマイクロスコープの計測機能を用いて測定し、10個(n=10)の骨格の径についての平均値を骨格の径として採用した。
弾性体21、21Aを構成するポリウレタン発泡体のセル数(JIS K 6400−1準拠)は、50〜100個/25mmが好ましい。セル数が少なすぎると、セルは骨格により形成されるため、相対的に骨格数が減少し、清掃性(ブラシ効果)が悪くなり、逆に多すぎると目詰まりの原因になり、何れの場合もクリーニング性が低下するようになる。セル数の具体的な測定は、厚み10mm以上、幅及び長さ100mm以上の試験片を用意し、倍率が5倍以上の拡大鏡を用い、試験片の表面の直線上における10mm間に存在するセルの個数nを3箇所で数え、n個の平均値(個/10mm)を2.5倍して、セル数N個/25mmを算出する。
また、弾性体21、21Aを構成するポリウレタン発泡体は、セル膜を有するものでも、セル膜が除去されたものでも何れでもよいが、より良好なクリーニング性を得るにはセル膜が除去されたものが好ましい。
直径5mm、長さ230mmの鉄製シャフトを用い、図5に示す複数の実施例と複数の比較例のクリーニング部材を作製した。図5の「弾性体の形状」欄における「巻き品」は、両面が切断(裁断)面からなる幅5mmの短冊状の弾性体の片面に両面接着テープを貼り付けた2本の弾性体テープを、シャフトの外面に、傾き26°で巻き付けた螺旋状のものを示し、一方、「研磨品」は、四角柱状の弾性体に、接着剤が塗布されたシャフトを挿通して弾性体の外周を円筒状に研磨したものを示す。
各実施例及び各比較例のクリーニング部材について、弾性体の表面を0.5mm圧縮した時の圧縮応力を測定した。測定方法は、ローラの軸の両端をVブロックで受けて固定し、フォースゲージの先端に直径50mmの端子を取り付け、弾性体の表面に対して直角に端子を0.5mm食い込ませた時の5sec後のフォースゲージの値(圧縮応力)を測定した。
また、各実施例と各比較例のクリーニング部材について、次のようにクリーニング性を測定した。
(1)アクリル板(210×297mm)の表面をブラスト処理してRz=20μmの表面粗さにする。
(2)厚み25μmのPETフィルムの中央部を50mm角に打ち抜き、アクリル板へセットする。
(3)打抜いた箇所にトナーをまぶし、金属製のスキージーでアクリル板上に塗膜を形成する。厚みは平均25μm(MAX15〜MIN35μm)。膜厚はマイクロスコープの深度合成により測定する。トナー膜上から下地のアクリル板が見えない事。
(4)クリーニング部材の保持用装置の台座に、アクリル板をトナー膜が上向きとなるようにしてセットする。クリーニング部材の保持用装置は、台座部の両端に上向きに支持部が設けられ、支持部には、クリーニング部材のシャフトの両端を保持するシャフト保持部が、クリーニング部材の高さを調節可能に設けられている。シャフト保持部は、シャフト(クリーニング部材)を回転できるように保持する構造からなる。
(5)シャフト保持部に、クリーニング部材のシャフトを取り付ける。
(6)クリーニング部材の弾性体がアクリル板の表面に0.5mm食い込むように、クリーニング部材の高さを調節する。
(7)クリーニング部材の弾性体をアクリル板の表面に0.5mm食い込ませた状態で、一方向へクリーニング部材を固定箇所で5回転させてアクリル板の表面をクリーニングする。
(8)クリーニング部材を上方へ移動してアクリル板から離し、再びアクリル板をクリーニング開始時の元の位置に戻す。
(9)その後(5)〜(7)を繰り返して合計5回アクリル板の表面をクリーニングする。
(10)5回クリーニングした後のアクリル板の表面をマイクロスコープで観察し、200倍に拡大した画面範囲の1275μm×1750μmに残存するトナー粒子の個数をカウントし、その残存個数の値でクリーニング性を判断する。
また、各実施例及び各比較例の測定結果にしたがって総合評価を行った。総合評価は、クリーニング性が110個未満の場合に「◎」、110〜140個未満の場合に「〇」、140個以上の場合に「×」とした。
<実施例1>
実施例1の主な構成と測定結果は次のとおりである。
弾性体の材質:PUF−1、ポリウレタン発泡体、除膜品、品名;MF−DS、イノアックコーポレーション製
弾性体の形状:巻き品
シャフトへの巻き付け前の弾性体の厚み:2.35mm
シャフトへの巻き付け後の弾性体の厚み:2.24mm
ポリウレタン発泡体のセル数:90個/25mm
ポリウレタン発泡体の密度:83kg/m
ポリウレタン発泡体の骨格径:42.4μm
ポリウレタン発泡体の骨格数:16個/1.5mm
圧縮応力:0.019kgf
クリーニング性(トナー粒子の残存個数):78個
実施例1のクリーニング部材は、螺旋状に巻き付けた弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:83kg/m、ポリウレタン発泡体の骨格径:42.4μm、ポリウレタン発泡体の骨格数:16個/1.5mmであるため、トナー粒子の残存個数が78個と少なく、クリーニング性が良好であり、総合評価が「◎」となった。
<実施例2>
実施例2のクリーニング部材は、実施例1における弾性体を「巻き品」から、研磨によって外径9.3mm(肉厚2.15mm+シャフト5mm)の円筒状「研磨品」に変更した以外、実施例1と同様である。
実施例2のクリーニング部材は、円筒状の弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:83kg/m、ポリウレタン発泡体の骨格径:42.4μm、ポリウレタン発泡体の骨格数:16個/1.5mmであるため、トナー粒子の残存個数が80個と少なく、クリーニング性が良好であり、総合評価が「◎」となった。
<実施例3>
実施例3の主な構成と測定結果は次のとおりである。
弾性体の材質:PUF−2、ポリウレタン発泡体、セル膜有り、品名;SM−55、イノアックコーポレーション製
弾性体の形状:巻き品
シャフトへの巻き付け前の弾性体の厚み:2.35mm
シャフトへの巻き付け後の弾性体の厚み:2.15mm
ポリウレタン発泡体のセル数:55個/25mm
ポリウレタン発泡体の密度:57kg/m
ポリウレタン発泡体の骨格径:61.0μm
ポリウレタン発泡体の骨格数:10個/1.5mm
圧縮応力:0.023kgf
クリーニング性(トナー粒子の残存個数):105個
実施例3のクリーニング部材は、螺旋状に巻き付けた弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:57kg/m、ポリウレタン発泡体の骨格径:61.0μm、ポリウレタン発泡体の骨格数:10個/1.5mmであるため、トナー粒子の残存個数が105個と少なく、クリーニング性が良好であり、総合評価が「◎」となった。
<実施例4>
実施例4のクリーニング部材は、実施例3における弾性体を「巻き品」から、研磨によって外径9.3mm(肉厚2.15mm+シャフト5mm)の円筒状「研磨品」に変更した以外、実施例3と同様である。
実施例4のクリーニング部材は、円筒状の弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:57kg/m、ポリウレタン発泡体の骨格径:61.0μm、ポリウレタン発泡体の骨格数:10個/1.5mmであるため、トナー粒子の残存個数が99個と少なく、クリーニング性が良好であり、総合評価が「◎」となった。
<実施例5>
実施例5の主な構成と測定結果は次のとおりである。
弾性体の材質:PUF−3、ポリウレタン発泡体、セル膜有り、品名;EP−70S、イノアックコーポレーション製
弾性体の形状:巻き品
シャフトへの巻き付け前の弾性体の厚み:2.35mm
シャフトへの巻き付け後の弾性体の厚み:2.22mm
ポリウレタン発泡体のセル数:66個/25mm
ポリウレタン発泡体の密度:70kg/m
ポリウレタン発泡体の骨格径:81.8μm
ポリウレタン発泡体の骨格数:8個/1.5mm
圧縮応力:0.025kgf
クリーニング性(トナー粒子の残存個数):117個
実施例5のクリーニング部材は、螺旋状に巻き付けた弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:70kg/m、ポリウレタン発泡体の骨格径:81.8μm、ポリウレタン発泡体の骨格数:8個/1.5mmであるため、トナー粒子の残存個数が117個と少なく、クリーニング性が良好であり、総合評価が「〇」となった。
<実施例6>
実施例6のクリーニング部材は、実施例5における弾性体を「巻き品」から、研磨によって外径9.3mm(肉厚2.15mm+シャフト5mm)の円筒状「研磨品」に変更した以外、実施例5と同様である。
実施例6のクリーニング部材は、円筒状の弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:70kg/m、ポリウレタン発泡体の骨格径:81.8μm、ポリウレタン発泡体の骨格数:8個/1.5mmであるため、トナー粒子の残存個数が122個と少なく、クリーニング性が良好であり、総合評価が「〇」となった。
<実施例7>
実施例7は、実施例5と同一のポリウレタン発泡体をシャフトに巻き付けた後、ポリウレタン発泡体の表面を研磨した例であり、他の構成は実施例5と同様である。研磨後の弾性体の厚みは2.16mmである。
実施例7のクリーニング部材は、螺旋状に巻き付けた弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:70kg/m、ポリウレタン発泡体の骨格径:81.8μm、ポリウレタン発泡体の骨格数:8個/1.5mmであるため、トナー粒子の残存個数が134個と少なく、クリーニング性が良好であり、総合評価が「〇」となった。
<比較例1>
比較例1の主な構成と測定結果は次のとおりである。
弾性体の材質:PUF−5、ポリウレタン発泡体、セル膜有り、品名;EZQ−S、イノアックコーポレーション製
弾性体の形状:巻き品
シャフトへの巻き付け前の弾性体の厚み:2.35mm
シャフトへの巻き付け後の弾性体の厚み:1.18mm
ポリウレタン発泡体のセル数:20個/25mm
ポリウレタン発泡体の密度:13kg/m
ポリウレタン発泡体の骨格径:121.5μm
ポリウレタン発泡体の骨格数:4個/1.5mm
圧縮応力:0.006kgf
クリーニング性(トナー粒子の残存個数):300個
比較例1のクリーニング部材は、螺旋状に巻き付けた弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:13kg/mと低く、ポリウレタン発泡体の骨格径:121.5μmと太く、ポリウレタン発泡体の骨格数:4個/1.5mmと少ないため、トナー粒子の残存個数が300個と多く、クリーニング性に劣り、総合評価が「×」となった。
<比較例2>
比較例2の主な構成と測定結果は次のとおりである。
弾性体の材質:PUF−6、ポリウレタン発泡体、除膜品、品名;MF−60、イノアックコーポレーション製
弾性体の形状:巻き品
シャフトへの巻き付け前の弾性体の厚み:2.35mm
シャフトへの巻き付け後の弾性体の厚み:2.04mm
ポリウレタン発泡体のセル数:58個/25mm
ポリウレタン発泡体の密度:30kg/m
ポリウレタン発泡体の骨格径:41.5μm
ポリウレタン発泡体の骨格数:12個/1.5mm
圧縮応力:0.009kgf
クリーニング性(トナー粒子の残存個数):140個
比較例2のクリーニング部材は、螺旋状に巻き付けた弾性体が、ポリウレタン発泡体の密度:30kg/mと低いため、圧縮応力が低く、トナー粒子の残存個数が140個と多くなり、クリーニング性に劣り、総合評価が「×」となった。
<比較例3>
比較例3の主な構成と測定結果は次のとおりである。
弾性体の材質:繊維積層品、ポリエチレン繊維品、品名;PES2−80、イノアックコーポレーション製
弾性体の形状:巻き品
シャフトへの巻き付け前の弾性体の厚み:2.50mm
シャフトへの巻き付け後の弾性体の厚み:2.16mm
骨格径(繊維径):24.0μm
骨格数(繊維数):30個/1.5mm
圧縮応力:0.106kgf
クリーニング性(トナー粒子の残存個数):191個
比較例3のクリーニング部材は、螺旋状に巻き付けた弾性体が、骨格数(繊維数)30個/1.5mmと多い繊維積層品からなるため、圧縮応力が高く、柔軟性がなくなることから、トナー粒子の残存個数が191個と多くなり、クリーニング性に劣り、総合評価が「×」となった。
このように、本発明のクリーニング部材は、クリーニング性が良好であり、かつブラシローラと比べて安価であって、繊維の倒れ込みによる問題がないものである。
また、高精細な帯電装置は、帯電ローラの面粗度がRz5〜15μmと細かく、トナーの粒径が3〜8μmと細かいために、高精細な画質が得られる一方で、トナーが帯電ローラの表面の凹部に溜まり易く、従来のクリーニング部材では、クリーニングし難かった。
本発明のクリーニング部材は、このような、高精細な帯電装置に用いられる帯電ローラ用のクリーニング部材として特に有用である。また、本発明のクリーニング部材を帯電ローラに組み合わせた帯電装置は、ブラシローラを使うものに比べて安価である。
10、10A クリーニング部材
11、11A シャフト
21、21A 弾性体
45 帯電ローラ
50 帯電装置
53 感光ドラム

Claims (4)

  1. 電子写真装置の帯電ローラに当接して該帯電ローラの表面をクリーニングする弾性体を有するクリーニング部材において、
    前記弾性体は、ポリウレタン発泡体からなり、
    前記ポリウレタン発泡体は、JIS K 6401による見掛け密度が50〜100kg/m、前記当接する表面に露出している骨格の数が6〜20個/1.5mmであることを特徴とするクリーニング部材。
  2. 前記ポリウレタン発泡体は、前記当接する表面に露出している骨格の径が40〜70μmであることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング部材。
  3. 前記帯電ローラは、JIS B 0601:2001に準拠した面粗度がRz5〜15μmの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング部材。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のクリーニング部材と帯電ローラを備えたことを特徴とする帯電装置。
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