JP2019184738A - 清掃部材、画像形成装置用ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

清掃部材、画像形成装置用ユニットおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】芯体に対して互いに硬度が等しい複数の発泡弾性体を螺旋状に巻き回した清掃部材を用いる場合と比べて、清掃性能の低下を抑制する。【解決手段】芯体と、芯体の外周面に二重螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層および第2発泡弾性層とを有し、第1発泡弾性層の圧縮応力F1が第2発泡弾性層の圧縮応力F2と比較して大きく、第1発泡弾性層および第2発泡弾性層を被清掃部材の表面に接触させて被清掃部材を清掃する清掃部材。【選択図】図3

Description

本発明は、清掃部材、画像形成装置用ユニットおよび画像形成装置に関する。
従来技術として、特許文献1には、芯体と、芯体の外周面に、芯体の一端から他端にかけて2本以上の発泡弾性部材が多重螺旋状に配置された発泡弾性層とを備え、被清掃部材の表面に接触して被清掃部材の表面を清掃する清掃部材が開示されている。
特開2013−152492号公報
本発明は、芯体に対して互いに硬度が等しい複数の発泡弾性体を螺旋状に巻き回した清掃部材を用いる場合と比べて、清掃性能の低下を抑制することを目的とする。
請求項1に係る発明は、芯体と、当該芯体の外周面に二重螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層および第2発泡弾性層とを有し、当該第1発泡弾性層の圧縮応力F1が当該第2発泡弾性層の圧縮応力F2と比較して大きく、当該第1発泡弾性層および当該第2発泡弾性層を被清掃部材の表面に接触させて当該被清掃部材を清掃する清掃部材である。
請求項2に係る発明は、前記第1発泡弾性層の平均骨格径D1が、前記第2発泡弾性層の平均骨格径D2より小さいことを特徴とする請求項1に記載の清掃部材である。
請求項3に係る発明は、前記第1発泡弾性層の圧縮応力F1が10kPa以上20kPa以下の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の清掃部材である。
請求項4に係る発明は、前記第2発泡弾性層の圧縮応力F2が7kPa以上12kPa以下の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の清掃部材である。
請求項5に係る発明は、前記第2発泡弾性層の圧縮応力F2に対する前記第1発泡弾性層の圧縮応力F1の比率F1/F2が、1より大きく且つ2以下の範囲であることを特徴とする請求項3または4に記載の清掃部材である。
請求項6に係る発明は、前記被清掃部材は、被帯電体を帯電させるとともに、表面に平均間隔Smの凹凸が形成され、前記清掃部材は、前記第1発泡弾性層の平均骨格径D1が前記被清掃部材の凹凸の平均間隔Smと比較して小さく、前記第2発泡弾性層の平均骨格径D2が当該被清掃部材の凹凸の平均間隔Smと比較して大きいことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の清掃部材である。
請求項7に係る発明は、前記第1発泡弾性層が前記被清掃部材の表面から異物を削り取り、前記第2発泡弾性層が当該被清掃部材の表面の異物を均すことを特徴とする請求項1に記載の清掃部材である。
請求項8に係る発明は、前記被清掃部材は、被帯電体を帯電させ、前記清掃部材は、前記第1発泡弾性層および前記第2発泡弾性層を前記被清掃部材の表面に接触させながら回転し、当該被清掃部材の表面に当該第1発泡弾性層が接触した後に当該第2発泡弾性層が接触するまでの期間が、当該第2発泡弾性層が接触した後に当該第1発泡弾性層が接触するまでの期間と比較して短いことを特徴とする請求項7に記載の清掃部材である。
請求項9に係る発明は、芯体と、前記芯体の外周面に螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層と、前記第1発泡弾性層以上の平均骨格径を有し、当該第1発泡弾性層と比較して硬度が低く、当該第1発泡弾性層と隣接して前記芯体の外周面に螺旋状に巻き回される第2発泡弾性層とを備える清掃部材である。
請求項10に係る発明は、被清掃部材と、芯体と、当該芯体の外周面に二重螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層および第2発泡弾性層とを有し、当該第1発泡弾性層の圧縮応力F1が当該第2発泡弾性層の圧縮応力F2と比較して大きく、当該第1発泡弾性層および当該第2発泡弾性層を前記被清掃部材の表面に接触させて当該被清掃部材を清掃する清掃部材とを備える画像形成装置用ユニットである。
請求項11に係る発明は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電する帯電部材と、芯体と、当該芯体の外周面に二重螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層および第2発泡弾性層とを有し、当該第1発泡弾性層の圧縮応力F1が当該第2発泡弾性層の圧縮応力F2と比較して大きく、当該第1発泡弾性層および当該第2発泡弾性層を前記帯電部材の表面に接触させて当該帯電部材を清掃する清掃部材とを備える画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、芯体に対して互いに硬度が等しい複数の発泡弾性体を螺旋状に巻き回した清掃部材を用いる場合と比べて、清掃性能の低下が抑制される。
請求項2に係る発明によれば、第1発泡弾性層の平均骨格径D1が第2発泡弾性層の平均骨格径D2以上である場合と比べて、清掃性能の低下が抑制される。
請求項3に係る発明によれば、第1発泡弾性層の圧縮応力F1が10kPa未満である場合または第1発泡弾性層の圧縮応力F1が20kPaよりも大きい場合と比べて、被清掃部材の表面における異物の増加が抑制される。
請求項4に係る発明によれば、第2発泡弾性層の圧縮応力F2が7kPa未満である場合または第2発泡弾性層の圧縮応力F2が12kPaよりも大きい場合と比べて、被清掃部材の表面における異物の存在の面内ムラが抑制される。
請求項5に係る発明によれば、第2発泡弾性層の圧縮応力F2に対する第1発泡弾性層の圧縮応力F1の比率F1/F2が1以下である場合または第2発泡弾性層の圧縮応力F2に対する第1発泡弾性層の圧縮応力F1の比率F1/F2が2よりも大きい場合と比べて、清掃性能の低下が抑制される。
請求項6に係る発明によれば、第1発泡弾性層の平均骨格径D1が第2発泡弾性層の平均骨格径D2よりも大きい場合と比べて、清掃性能の低下が抑制される。
請求項7に係る発明によれば、芯体に対して互いに硬度が等しい複数の発泡弾性体を螺旋状に巻き回した清掃部材を用いる場合と比べて、被清掃部材の表面に異物が増えることおよび異物の存在の面内ムラが抑制される。
請求項8に係る発明によれば、第1発泡弾性層が接触した後に第2発泡弾性層が接触するまでの期間が、第2発泡弾性層が接触した後に第1発泡弾性層が接触するまでの期間以上である場合と比べて、被清掃部材の表面に存在する異物の面内ムラがより抑制される。
請求項9に係る発明によれば、芯体に対して互いに硬度が等しい複数の発泡弾性体を螺旋状に巻き回した清掃部材を用いる場合と比べて、清掃性能の低下が抑制される。
請求項10に係る発明によれば、芯体に対して互いに硬度が等しい複数の発泡弾性体を螺旋状に巻き回した清掃部材を用いる場合と比べて、清掃性能の低下が抑制される。
請求項11に係る発明によれば、芯体に対して互いに硬度が等しい複数の発泡弾性体を螺旋状に巻き回した清掃部材を用いる場合と比べて、清掃性能の低下が抑制される。
本実施の形態が適用される画像形成装置の構成の一例を示した図である。 本実施の形態が適用される画像形成部の構成の一例を示した図である。 本実施の形態が適用されるクリーニングロールの構成を示した図である。 本実施の形態が適用されるクリーニングロールにおける発泡弾性層の拡大図である。 本実施の形態が適用される発泡弾性層(第1発泡弾性層および第2発泡弾性層)の構成を示した図である。 (a)〜(b)は、本実施の形態が適用される発泡弾性層(第1発泡弾性層および第2発泡弾性層)の構成を示した図である。 (a)〜(c)は、クリーニングロールの製造方法の工程の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(画像形成装置の構成)
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成の一例を示した図である。同図に示す画像形成装置1は、単色プリンタであり、画像データに対応して画像形成を行う画像形成部10、ユーザからの指示を受け付けるとともにユーザに対するメッセージ等を表示するユーザインタフェース(UI)4、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部5、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3等といった外部装置に接続され、これらから受信された画像データに対して画像処理を施す画像処理部6を備えている。
また、画像形成装置1は、画像形成部10に対して記録材を供給する記録材供給部40、画像形成部10に対してトナーを供給するトナーカートリッジ45を備えている。
図2は、本実施の形態が適用される画像形成部10の構成の一例を示した図である。
図1および図2に示すように、画像形成部10は、回転可能に設けられ静電潜像を形成してトナー像を保持する被帯電体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を帯電する帯電装置100、帯電装置100によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光装置14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像装置15、転写後の感光体ドラム12の表面を清掃するクリーナ16を備えている。なお、本実施の形態における感光体ドラム12は、不図示の回転軸を備え、その軸方向が画像形成装置1のフロント側(図中手前側)からリア側(図中奥側)に向くように配置されている。
また、画像形成部10は、感光体ドラム12との間に転写部を形成し、感光体ドラム12上に形成されたトナー像を記録材に転写する転写ロール20、転写されたトナー像を記録材上に定着させる定着装置30を備えている。
さらに、画像形成部10は、転写ロール20によりトナー像が転写された記録材を感光体ドラム12の表面から剥離する剥離器17を備えている。
本実施の形態の画像形成部10では、感光体ドラム12、帯電装置100、現像装置15、クリーナ16および剥離器17は、一体化された画像形成モジュール11として構成されている。そして、画像形成モジュール11は、画像形成装置1に対して着脱可能に構成され、感光体ドラム12の寿命等に応じて交換される。
この画像形成装置1において、画像形成部10は、制御部5から供給される各種の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。すなわち、制御部5による制御の下で、PC2や画像読取装置3から入力された画像データは、画像処理部6によって画像処理が施され、画像形成部10に供給される。そして、画像形成部10では、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら、帯電装置100により予め定められた電位に帯電され、画像処理部6から送信された画像データに基づいて光を照射する露光装置14により露光される。これにより、感光体ドラム12上には、画像データに対応した静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は、例えば黒(K)色のトナー像として現像装置15により現像され、感光体ドラム12上に画像データに対応したトナー像が形成される。
感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、転写部に搬送された記録材に対して、転写ロール20により静電転写される。
その後、トナー像が転写された記録材は、剥離器17により感光体ドラム12の表面から剥離され、定着装置30まで搬送される。定着装置30に搬送された記録材上のトナー像は、定着装置30によって熱および圧力による定着処理を受けて記録材上に定着される。そして定着画像が形成された記録材は、画像形成装置1の排紙積載部(不図示)に搬送される。
一方、転写後に感光体ドラム12の表面に付着しているトナー(転写残トナー)は、転写の終了後に感光体ドラム12の表面からクリーナ16によって除去される。
このようにして、プリント枚数分のサイクルだけ画像形成処理が繰り返して実行される。
(帯電装置の構成)
続いて、本実施の形態の帯電装置100の構成について説明する。
帯電装置100は、図2に示すように、回転可能に支持され、感光体ドラム12を帯電する帯電部材または被清掃部材の一例としての帯電ロール50と、回転可能に支持され、帯電ロール50の表面を清掃する清掃部材の一例としてのクリーニングロール60とを備えている。
ここで、上述したように、感光体ドラム12は、回転軸の軸方向が画像形成装置1のフロント側からリア側に向かう方向に沿うように配置されている。また、帯電装置100の帯電ロール50およびクリーニングロール60は、感光体ドラム12の軸方向に沿って配置されている。
また、帯電ロール50およびクリーニングロール60は、不図示の弾性部材によって感光体ドラム12側へ押圧されている。これにより、帯電ロール50の後述する帯電層512が感光体ドラム12の表面に押さえ付けられて接触した状態となっている。また、クリーニングロール60の後述する発泡弾性層70が帯電ロール50の帯電層54に押さえ付けられて接触した状態となっている。
そして、本実施の形態では、不図示の駆動手段により駆動される感光体ドラム12の回転に従動して、帯電ロール50が矢印B方向へ回転するようになっている。さらに、帯電ロール50の回転に従動して、クリーニングロール60が矢印C方向へ回転するようになっている。
(帯電ロールの構成)
続いて、帯電ロール50について説明する。
本実施の形態の帯電ロール50は、感光体ドラム12の回転軸方向に沿って設けられ不図示の軸受けに回転可能に支持される帯電軸52と、帯電軸52の外周に設けられ、感光体ドラム12の表面に接触して感光体ドラム12を帯電する帯電層54とを備えている。
帯電軸52は、金属または合金等の導電性を有する材料により構成される。また、帯電軸52としては、導電性を有しない材質の表面にめっき処理等の導電化処理を行ったものを用いてもよい。
また、帯電軸52は、円柱状の形状を有しており、その両端が帯電層54の両端から突出している。そして、帯電軸52は、帯電層54から突出する両端が不図示の軸受けに回転可能に支持されるとともに、この軸受けを介して一方の端部に不図示の給電手段によって電圧が印加される。
帯電層54は、例えば、帯電軸52上に、導電性弾性層と表面層とが順に積層された構成を有する。
帯電層54における導電性弾性層としては、弾性材に導電剤を添加したものを用いることができる。また、導電性弾性層には、必要に応じて、軟化剤、可塑剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、シリカおよび炭酸カルシウム等の充填剤等の、通常ゴムに添加され得る材料を加えてもよい。
導電性弾性層に用いる弾性材としては、例えば、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム等のゴム剤が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
また、導電剤としては、電子導電剤やイオン導電剤が用いられる。電子導電剤の例としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック;熱分解カーボン、グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の各種導電性金属又は合金;酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化スズ−酸化アンチモン固溶体、酸化スズ−酸化インジウム固溶体等の各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;などの微粉末が挙げられる。また、イオン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム等のオニウム類の過塩素酸塩、塩素酸塩等;リチウム、マグネシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩等;が挙げられる。
これらの導電剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その添加量は特に制限はないが、電子導電剤の場合は、弾性材100質量部に対して、1質量部以上60質量部以下の範囲であることが望ましく、一方、イオン導電剤の場合は、弾性材100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下の範囲であることが望ましい。
また、帯電層54における表面層は、残存トナー等の異物による帯電層54の汚染を抑制するために設けられるものである。表面層としては、例えば、樹脂やゴム等の材料を用いることができる。具体的には、ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロン、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、メラミン樹脂、フッ素ゴム、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
また、表面層には、抵抗値を調整するために、導電性材料を含有させてもよい。導電性材料としては、カーボンブラック、導電性金属酸化物、イオン導電剤等が挙げられる。導電性材料としては、粒径が3μm以下の粉体を用いることが好ましい。導電性材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
さらにまた、表面層には、アルミナやシリカ等の絶縁性粒子を含有させてもよい。
帯電ロール50の表面、より具体的には帯電ロール50における帯電層54の表面には、表面層に含まれる各種粒子の粒径、含有量、分散状態等によって、凹凸が形成されている。帯電ロール50の表面に凹凸が形成されることで、例えば帯電ロール50の表面が平滑である場合と比べて、感光体ドラム12の帯電性能が高められる。また、帯電ロール50の表面に付着したトナーやトナーの外添剤が感光体ドラム12の表面に擦られることで薄膜上に付着する所謂フィルミングが抑制される。さらに、帯電ロール50と感光体ドラム12との摩擦が低減され、帯電ロール50および感光体ドラム12の相互の耐摩耗性が向上する。
ここで、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smとは、JIS B 0601(1994)に規定された帯電層54の表面粗さを示す指標である。本実施の形態における凹凸の平均間隔Smとは、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分において1つの山及びそれに隣り合う1つの谷に対応する平均線の長さの和を求め、この多数の凹凸の間隔の算術平均値をマイクロメートル(μm)で表したものである。
本実施の形態において帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smは、温度23℃、相対湿度55%の環境下において、接触式表面粗さ測定装置(サーフコム570、東京精密社製)を用いて測定された値である。ただし、測定距離を2.5mmとし、接触針としてはその先端がダイヤモンド(5μmR、90°円錐)のものを用い、場所を変えて3回繰り返し測定した際の平均値を、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smとする。
本実施の形態では、上述した感光体ドラム12に対する帯電性能の向上、フィルミングの抑制、および帯電ロール50および感光体ドラム12の耐摩耗性の向上等の観点から、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smは、50μm以上300μm以下の範囲が好ましく、70μm以上250μm以下の範囲がより好ましい。
ここで、上述したように、帯電ロール50の表面には、感光体ドラム12に対する帯電性能の向上、フィルミングの抑制、および帯電ロール50および感光体ドラム12の耐摩耗性の向上等の観点から凹凸が形成されている。このような凹凸を有する帯電ロール50の表面を、発泡弾性層を有するクリーニングロールで清掃する場合、発泡弾性層の構成等によっては、帯電ロール50の表面(特に凹部)に異物が残る場合がある。また、掻き取られた異物の一部が帯電ロール50の表面に残ることもあり、帯電ロール50の表面における凹凸上に異物が堆積する場合がある。そして、異物の堆積量が増えたり、凸部等に局所的に異物が堆積して面内ムラが生じたりすると、帯電ロール50の帯電特性を変動させてしまうおそれがある。
これに対し、本実施の形態では、クリーニングロール60に以下の構成を採用し、帯電ロール50の表面に堆積する異物が増えることを抑制しつつ、異物の存在の面内ムラを抑制し、清掃性能の低下を抑制して長期間に亘る維持性を高めている。
(クリーニングロールの構成)
続いて、本実施の形態のクリーニングロール60の構成について説明する。図3は、本実施の形態が適用されるクリーニングロール60の構成を示した図である。図3は、クリーニングロール60を、感光体ドラム12の回転軸方向に直交する方向から見た図を示している。また、図4は、本実施の形態が適用されるクリーニングロール60における後述する発泡弾性層70の拡大図である。図4は、後述する芯体62に螺旋状に巻き回された発泡弾性層70の側面を、後述する軸方向Qから見た図に対応する。
クリーニングロール60は、感光体ドラム12の回転軸方向に沿って設けられ不図示の軸受けに回転可能に支持される芯体62を備えている。また、クリーニングロール60は、芯体62の外周に二重螺旋状に配置される第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72を含み、帯電ロール50(帯電層54)の表面に接触して帯電ロール50の表面を清掃する発泡弾性層70を備えている。詳細については後述するが、本実施の形態のクリーニングロール60では、発泡弾性層70(第1発泡弾性層71、第2発泡弾性層72)は、芯体62に対して接着層65(後述する図6(a)〜(b)等参照)を介して接着されている。
芯体62は、金属、合金または樹脂等の材料により構成される。金属または合金としては、例えば、鉄(快削鋼等)、銅、真鍮、アルミニウム、ニッケル等の金属、ステンレス鋼等の合金が挙げられる。樹脂としては、ポリアセタール樹脂等が挙げられる。なお、芯体62が金属または合金で構成される場合、その表面にめっき処理等の表面処理を施すことが好ましい。また、芯体62として樹脂等の導電性を有しない材質を用いる場合には、その表面にめっき処理等の導電化処理を行ってもよいし、そのまま使用してもよい。
本実施の形態の芯体62は、円柱状の形状を有しており、その両端が発泡弾性層70の両端から突出し不図示の軸受けに回転可能に支持されている。芯体62の外径は、例えば、φ2mm以上φ12mm以下とすることが好ましい。
発泡弾性層70は、気泡を有する所謂発泡体で構成された層であって、100Paの外力印加により変形しても、元の形状に復元する弾性を有する材料から構成される層をいう。発泡弾性層70を構成する第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72は、図4に示すように、それぞれ、連続した骨格部70Aと、骨格部70Aに囲まれることにより形成される複数のセル70Bとを有している。
また、上述したように、発泡弾性層70は、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72とが、芯体62の外周に対して二重螺旋状に巻き回されている。
本実施の形態の発泡弾性層70では、第1発泡弾性層71の圧縮応力F1が、第2発泡弾性層72の圧縮応力F2と比較して大きい。
ここで、本実施の形態のクリーニングロール60では、第2発泡弾性層72の圧縮応力F2と比べて大きい圧縮応力F1を有する第1発泡弾性層71が、帯電ロール50における凹凸が形成された表面(主に凹部)の異物の掻き取りに寄与するものと考えられる。すなわち、第1発泡弾性層71の圧縮応力F1が第2発泡弾性層72の圧縮応力F2と比較して大きいことで、第1発泡弾性層71が、帯電ロール50における凹凸が形成された表面の異物を掻き取るための剛性を有することとなり、異物の掻き取りに寄与するものと考えられる。
一方、本実施の形態のクリーニングロール60では、第1発泡弾性層71の圧縮応力F1と比べて小さい圧縮応力F2を有する第2発泡弾性層72が、帯電ロール50の表面に残る異物、および第1発泡弾性層71によって掻き取られたものの帯電ロール50の表面に残った異物を、帯電ロール50の表面で均す機能を有するものと考えられる。すなわち、第2発泡弾性層72の圧縮応力F2が第1発泡弾性層71の圧縮応力F1と比べて小さいことで、第2発泡弾性層72が帯電ロール50の表面における凹凸や、帯電ロール50の表面に残る異物の形状に倣いやすくなる。これにより、第2発泡弾性層72によって帯電ロール50の表面の異物が均されやすくなり、帯電ロール50の表面に存在する異物の面内ムラが抑制されるものと考えられる。
そして、本実施の形態のクリーニングロール60では、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72とが二重螺旋状に設けられていることから、帯電ロール50の表面に対して、第1発泡弾性層71による異物の掻き取りと第2発泡弾性層72による異物の均しとが、交互に且つ連続して行われることになる。
これにより、本実施の形態の帯電装置100では、帯電ロール50の表面に異物が増えることおよび異物の存在の面内ムラが抑制される。そして、クリーニングロール60による帯電ロール50の清掃性能の低下が抑制され、清掃性能が長期間に亘って維持される。
ここで、本実施の形態の発泡弾性層70の圧縮応力(第1発泡弾性層71、第2発泡弾性層72)は、JIS K 7220(2006)に記載される方法に準拠して、以下のように測定された値である。まず、発泡弾性層70を構成する発泡弾性体を、100mm×100mmに切断し、試験片とする。なお、試験片の厚みは、発泡弾性層70の厚み(第1発泡弾性層71の厚みT1、第2発泡弾性層72の厚みT2)とする。そして、切断した発泡弾性体に対して、精密荷重測定機(アイコーエンジニアリング社製)を用いて、厚さ方向から圧縮速度50mm/minで圧縮して、40%変形圧縮応力を測定する。なお、40%変形圧縮応力の測定は、温度23℃、相対湿度55%の環境下において行う。
そして、3個の試験片に対して同様に40%変形圧縮応力を測定し、これらの平均値を、発泡弾性層70(第1発泡弾性層71、第2発泡弾性層72)の圧縮応力F1、F2とする。
本実施の形態において、第1発泡弾性層71の圧縮応力F1は、帯電ロール50の表面における凹凸(主に凹部)の異物を掻き取りやすくする観点から、10kPa以上20kPa以下であることが好ましく、15kPa以上18kPa以下であることがより好ましい。
また、第2発泡弾性層72の圧縮応力F2は、帯電ロール50の表面に残る異物を均しやすくする観点から、7kPa以上12kPa以下であることが好ましく、8kPa以上10kPa以下であることがより好ましい。
さらに、同様の観点から、第2発泡弾性層72の圧縮応力F2に対する第1発泡弾性層71の圧縮応力F1の比率F1/F2は、1以上2以下であることが好ましく、1.5以上1.9以下であることがより好ましい。
また、第1発泡弾性層71が帯電ロール50の表面における凹凸に入り込みやすくし、帯電ロール50の表面(主に凹部)の異物を掻き取る機能を発現しやすくする観点で、第1発泡弾性層71の平均骨格径D1は、第2発泡弾性層72の平均骨格径D2と比較して小さいことが好ましい。
さらに、上述した観点で、第1発泡弾性層71の平均骨格径D1は、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smよりも小さいことが好ましい。より具体的には、第1発泡弾性層71の平均骨格径D1は、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smに対して0.3倍以上0.8倍以下であることが好ましく、0.5倍以上0.7倍以下であることがより好ましい。
さらにまた、帯電ロール50の表面の異物を掻き取るための剛性を得るため、第1発泡弾性層71の平均骨格径D1は、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smに対して0.3倍以上であることが好ましい。同様の理由から、第1発泡弾性層71の平均骨格径D1は、30μm以上であることが好ましい。
一方、第2発泡弾性層72による帯電ロール50の表面に残る異物を均す機能を発現しやすくする観点で、第2発泡弾性層72の平均骨格径D2は、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smに対して1.2倍以上3.2倍以下であることが好ましく、1.5倍以上2.5倍以下であることがより好ましく、1.5倍以上2.0倍以下であることがさらに好ましい。
また、帯電ロール50の表面形状に対する追従性を得るため、第2発泡弾性層72の平均骨格径D2は、帯電ロール50の表面における凹凸の平均間隔Smに対して3.2倍以下であることが好ましい。同様の理由から、第2発泡弾性層72の平均骨格径D2は、600μm以下であることが好ましい。
ここで、第1発泡弾性層71の平均骨格径D1および第2発泡弾性層72の平均骨格径D2とは、隣接したセル70B間の最短距離、つまり、隣接するセル70Bを隔てる骨格部70Aの最小の厚さの平均値を意味する。
平均骨格径D1または平均骨格径D2は、以下のように測定された値である。まず、芯体62の外周面に配置された第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の表面付近を、マイクロスコープVHX−900(KEYENCE社製)にて倍率100倍で、側面から観察する。第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の表面から2mmまでの範囲に存在するセル70Bを特定し、隣接したセル70B間の最短の距離(隣接したセル70B間を隔てる骨格部70Aの最小の厚さ)を10点計測する。そして、その平均値を、それぞれ、第1発泡弾性層71の平均骨格径D1および第2発泡弾性層72の平均骨格径D2とする。
続いて、発泡弾性層70(第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72)における、螺旋幅W1およびW2、螺旋角度θ1およびθ2、厚みT1およびT2、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離d、発泡弾性層70の螺旋ピッチR等について説明する。
図5および図6(a)〜(b)は、本実施の形態が適用される発泡弾性層70(第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72)の構成を示した図である。図5は、図3におけるV部の拡大図であり、図6(a)〜(b)は、クリーニングロール60を芯体62の軸方向に沿って切断した断面の要部拡大図である。ここで、図6(a)は、図3〜図5に示したクリーニングロール60の一例における断面の要部拡大図を示しており、図6(b)はクリーニングロール60の他の一例における断面の要部拡大図を示している。
発泡弾性層70(第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72)における、螺旋幅W1およびW2、螺旋角度θ1およびθ2、厚みT1およびT2、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離d、発泡弾性層70の螺旋ピッチR等は、それぞれ、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の各々の機能の発現し易さ、帯電ロール50(帯電層54)の表面形状に応じて求められる機能、発泡弾性層70を構成する材料の剥がれ難さ、製造の容易性等に応じて決定されればよい。
ここで、第1発泡弾性層71の螺旋幅W1とは、図5に示すように、第1発泡弾性層71を螺旋状に巻き回した状態での芯体62の軸方向(図5にてQで示す)に沿う方向の第1発泡弾性層71の長さを指す。同様に、第2発泡弾性層72の螺旋幅W2とは、第2発泡弾性層72を螺旋状に巻き回した状態での芯体62の軸方向Qに沿う方向の第2発泡弾性層72の長さを指す。
第1発泡弾性層71の螺旋幅W1および第2発泡弾性層72の螺旋幅W2の下限値は、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の各々の機能を発現しやすくするため、それぞれ、3mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましく、5mm以上がさらに好ましい。また、第1発泡弾性層71の螺旋幅W1および第2発泡弾性層72の螺旋幅W2の上限値は、後述する螺旋角度θ1およびθ2によっても異なるが、それぞれ、10mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましい。
なお、第1発泡弾性層71の螺旋幅W1と第2発泡弾性層72の螺旋幅W2とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1発泡弾性層71の螺旋角度θ1とは、図5に示すように、芯体62の軸方向Qに対して第1発泡弾性層71が螺旋状に巻き回される角度を指す。同様に、第2発泡弾性層72の螺旋角度θ2とは、芯体62の軸方向Qに対して第2発泡弾性層72が螺旋状に巻き回される角度を指す。
第1発泡弾性層71の螺旋角度θ1と第2発泡弾性層72の螺旋角度θ2との差は、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72とが二重螺旋を形成する点から、5°以下であることが好ましく、3°以下であることがより好ましい。
また、第1発泡弾性層71の螺旋角度θ1および第2発泡弾性層72の螺旋角度θ2は、それぞれ、2°以上75°以下が好ましく、4°以上75°以下がより好ましく、8°以上45°以下がさらに好ましい。
第1発泡弾性層71の厚みT1および第2発泡弾性層72の厚みT2は、図6(a)〜(b)に示すように、それぞれ、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の幅方向中央部での厚みを指す。第1発泡弾性層71の厚みT1および第2発泡弾性層72の厚みT2は、以下の方法により測定される。すなわち、レーザー測定機(株式会社ミツトヨ製、レーザースキャンマイクロメータ、型式:LSM6200)を用いて、クリーニングロール60の周方向は固定した状態で、1mm/sのトラバース速度にてクリーニングロール60の軸方向Q(図5参照)にスキャンさせて発泡弾性層70(発泡弾性層70の肉厚)のプロファイルの測定を行う。その後、周方向の位置をずらし、同様の測定を行う(周方向の位置は120°間隔、合計3か所)。このプロファイルを基に第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の幅方向中央部での厚みの算出を行う。
第1発泡弾性層71の厚みT1および第2発泡弾性層72の厚みT2は、それぞれ、1.0mm以上4.0mm以下が好ましく、1.5mm以上3.0mm以下がより好ましく、1.7mm以上2.5mm以下がさらに好ましい。
また第1発泡弾性層71の厚みT1と第2発泡弾性層72の厚みT2とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1発泡弾性層71の厚みT1と第2発泡弾性層72の厚みT2とが異なる場合、その厚みの差は、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の各々の機能の重み等に応じて決定されればよいが、一方の厚みT1またはT2に対して他方の厚みT2またはT1が1倍を超え1.2倍以下であることが好ましい。
第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離dとは、芯体62に二重螺旋状に巻き回された状態の発泡弾性層70における、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72とのクリーニングロール60の軸方向Qに沿った距離(間隔)を指す。この例では、図5に示すように、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離dとは、第1発泡弾性層71における右側の側面と、第2発泡弾性層72における左側の側面との距離である。
第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離dは、0mm以上10mm以下が好ましく、0mm以上5mm以下がより好ましい。すなわち、図6(b)に示すように、第1発泡弾性層71の側面(図5、図6(b)において右側の側面)と第2発泡弾性層72の側面(図5、図6(b)において左側の側面)とが軸方向Qに沿って接触するように巻き回されることで、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離dが0であってもよい。
発泡弾性層70の螺旋ピッチRとは、芯体62に二重螺旋状に巻き回された状態において、クリーニングロール60の軸方向Qに沿った、隣接する発泡弾性層70同士の距離を指す。この例では、図5に示すように、発泡弾性層70の螺旋ピッチRとは、発泡弾性層70の右側の端部(第2発泡弾性層72の右側の側面)と、発泡弾性層70の左側の端部(第1発泡弾性層71の左側の側面)との距離である。
発泡弾性層70の螺旋ピッチRは、3mm以上25mm以下であることが好ましく、15mm以上22mm以下であることがより好ましい。
また、発泡弾性層70の螺旋ピッチRは、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離dと比べて大きいことが好ましい。この場合、例えばクリーニングロール60を図3にてXで示す方向に回転させながら発泡弾性層70を帯電ロール50の表面に接触させると、帯電ロール50の表面に第1発泡弾性層71が接触した後に第2発泡弾性層72が接触するまでの期間が、第2発泡弾性層72が接触した後に第1発泡弾性層71が接触するまでの期間と比較して短くなる。
ここで、帯電ロール50の表面に付着した異物は、第1発泡弾性層71が接触することで、帯電ロール50の表面から掻き取られる。この場合、第1発泡弾性層71によって掻き取られずに帯電ロール50の表面に残存した異物は、第1発泡弾性層71によって擦られることで、第1発泡弾性層71が接触する前と比べて柔らかくなっているものと推測される。このため、第1発泡弾性層71により帯電ロール50の表面に付着した異物が掻き取られた後、第2発泡弾性層72により帯電ロール50の表面に残存した異物を均すまでの期間が短くなると、第2発泡弾性層72によって帯電ロール50の表面の異物が均されやすくなるものと推測される。
したがって、発泡弾性層70の螺旋ピッチRは、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離dと比べて大きいことで、帯電ロール50の表面に存在する異物の面内ムラがより抑制されるものと考えられる。
また、芯体62に対する第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の巻き数は、本実施の形態のようにクリーニングロール60を帯電ロール50に従動回転させる場合、従動不良を起こし難くなり、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の各々の機能が発現しやすいよう、それぞれ、1以上が好ましく、1.3以上がより好ましく、2以上がさらに好ましい。なお、クリーニングロール60を帯電ロール50に従動回転させる場合の、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の巻き数の上限は、芯体62の長さによるため特に制限されない。
一方、クリーニングロール60を帯電ロール50に従動回転させずに独立して回転させる場合、芯体62に対する第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の巻き数は、特に制限されない。
続いて、接着層65について説明する。上述したように、クリーニングロール60では、発泡弾性層70は、芯体62に対して接着層65を介して接着されている。
接着層65としては、芯体62と発泡弾性層70とを接着することができれば特に限定されないが、例えば、両面テープやその他の接着剤により構成される。
ここで、図6(b)に示したように、クリーニングロール60は、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72との離間距離dが0の状態、すなわち、第1発泡弾性層71の一方の側面と第2発泡弾性層72の他方の側面とが接触した状態で芯体62に配置される態様であってもよい。そして、このような態様を採用する場合、接着層65は、図6(b)に示すように、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72をまとめて接着するように1つの層から構成されていてもよいし、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の各々に対して別個に設けられていてもよい。
(クリーニングロールの製造方法)
続いて、本実施の形態が適用されるクリーニングロール60の製造方法の一例について説明する。図7(a)〜(c)は、クリーニングロール60の製造方法の工程の一例を示した図である。
まず、図7(a)に示すように、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72のそれぞれを得るための、目的の厚みとなるようにスライス加工を施したシート状の発泡弾性部材(発泡ポリウレタンシート等)を準備し、これを切断して、目的とする幅および長さの短冊状の発泡弾性部材81および82を得る。
また、短冊状の発泡弾性部材81および82と同じ大きさの接着面を有する両面テープからなる接着層65を準備する。そして、短冊状の発泡弾性部材81および82の片面に、接着層65となる両面テープを貼り付ける。
さらに、芯体62も準備する。
次に、図7(b)に示すように、接着層65を構成する両面テープがついた面を上方にして短冊状の発泡弾性部材81および82(両面テープ付き短冊)を配置し、この状態で接着層65を構成する両面テープの剥離紙の一端を剥離する。そして、この剥離紙を剥離した両面テープ(接着層65)上に芯体62の一端部を載せる。
続いて、図7(c)に示すように、接着層65を構成する両面テープの剥離紙を剥離しながら、目的とする速度で芯体62を回転させて、芯体62の外周面に、短冊状の発泡弾性部材81および82を二重螺旋状に巻き付けていく。これにより、芯体62の外周面に二重螺旋状に配置された第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72を有するクリーニングロール60を得る。
なお、図7(a)〜(c)に示す例では、短冊状の発泡弾性部材81および82を芯体62に対して同時に巻き付けていく方法を示したが、クリーニングロール60の製造方法はこれに限定されるものではない。発泡弾性部材81を芯体62に巻き付けた後、発泡弾性部材82を芯体62に巻き付けてもよいし、その反対であってもよい。
ここで、第1発泡弾性層71の螺旋角度θ1および第2発泡弾性層72の螺旋角度θ2を目的の角度とするには、発泡弾性部材81および82を芯体62に巻き付ける際、芯体62の軸方向に対して、発泡弾性部材81および82の長手方向が目的の角度となるように芯体62に発泡弾性部材81および82の位置を併せればよい。
発泡弾性部材81および82を芯体62に巻き付ける際に張力が付与される場合、芯体62と発泡弾性部材81および82に貼り付けた接着層65(両面テープ)との間に隙間が生じない程度の張力であることが好ましい。具体的には、例えば、発泡弾性部材81および82の伸びが、元の長さに対して0%以上5%以下の伸びになる張力とすることが好ましい。
一方で、発泡弾性部材81および82を芯体62に巻き付けると、発泡弾性部材81および82が伸びる傾向がある。この伸びは、発泡弾性部材81および82の厚さ方向で異なり、発泡弾性部材81および82の最外郭が伸びる傾向がある。このため、発泡弾性部材81および82を芯体62に巻き付けた後における発泡弾性部材81および82の最外郭の伸びが、元の発泡弾性部材81および82の最外郭に対して5%程度となることが好ましい。発泡弾性部材81および82の伸びが過度に大きいと、第1発泡弾性層71および第2発泡弾性層72の弾性力が落ちる場合がある。
この発泡弾性部材81および82の伸びは、発泡弾性部材81および82が芯体62に巻き付く曲率半径と発泡弾性部材81および82の厚みにより制御される。また、発泡弾性部材81および82が芯体62に巻き付く曲率半径は、芯体62の外径および発泡弾性部材81および82を芯体62に巻き付ける角度(螺旋角度θ1、θ2)により制御される。
発泡弾性部材81および82が芯体62に巻き付く曲率半径は、例えば、((芯体62の外径/2)+1mm)以上((芯体62の外径/2)+15mm)以下にすることが好ましく、((芯体62の外径/2)+1.5mm)以上((芯体62の外径/2)+5.0mm)以下にすることがより好ましい。
なお、発泡弾性部材81および82の長手方向の端部に、発泡弾性部材81および82を厚さ方向に圧縮処理を施した領域を設けてもよい。発泡弾性部材81および82に圧縮処理を施すことで、芯体62に接着した後の発泡弾性部材81および82の剥がれが抑制される。
具体的には、芯体62に接着する前の発泡弾性部材81および82の長手方向先端部に対して、発泡弾性部材81および82の厚み方向に圧縮率((圧縮後の厚み/圧縮前の厚み×)100)が10%以上70%以下となるように、熱および圧力を付与する圧縮処理(熱圧縮処理)を施してもよい。この圧縮処理により、発泡弾性部材81および82の長手方向先端部が、潰れた状態に塑性変形される。
なお、本実施の形態では、清掃部材の一例としてのクリーニングロール60を、被清掃部材の一例としての帯電ロール50の表面に接触させて、帯電ロール50に従動させて回転させる構成としたが、これに限られるものではない。本実施の形態のように、クリーニングロール60を帯電ロール50の表面に常時接触させて帯電ロール50に従動回転させる形態の他、クリーニングロール60を帯電ロール50のクリーニングの際のみに帯電ロール50に接触させて従動回転させる形態、帯電ロール50のクリーニングの際のみに帯電ロール50に接触させ且つクリーニングロール60を独立して駆動して回転させる形態等を採用することができる。
また、本実施の形態では、清掃部材の一例として帯電装置100の帯電ロール50における表面を清掃するクリーニングロール60について説明したが、上述した構成を有する清掃部材は、帯電ロール50以外の被清掃部材を清掃する部材であってもよい。ただし、その場合も、清掃部材は、第1発泡弾性層71と第2発泡弾性層72とを有し、第1発泡弾性層71の圧縮応力F1が第2発泡弾性層72の圧縮応力F2と比較して大きい発泡弾性層70を備える。
なお、帯電ロール50以外の被清掃部材としては、例えば、転写部材、用紙搬送ベルト、中間転写方式の二次転写部材(例えば、二次転写ロール)、中間転写方式の中間転写体(例えば、中間転写ベルト)等が挙げられる。さらに、これらの被清掃部材とこれに接触して配置される清掃部材とをユニット化して画像形成装置用のユニットとしてもよい。
また、本実施の形態が適用される画像形成装置1は、図1に示した単色プリンタに限定されず、例えばタンデム方式のカラープリンタ等の周知の構成を有する画像形成装置1であってもよい。また、本実施の形態が適用される画像形成装置1は、内部に備える装置や部材をカートリッジ化せず、それぞれを直接配置した形態であってもよい。
続いて、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜14、比較例1、2]
(1)発泡弾性部材の作製
<発泡弾性部材1の作製>
イノアックコーポレーション社製メラミンフォームシート(バソテクト Gタイプ)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材1を得た。
<発泡弾性部材2の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(EP−70)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材2を得た。
<発泡弾性部材3の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(ER−1)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材3を得た。
<発泡弾性部材4の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(MF−40)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材4を得た。
<発泡弾性部材5の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(MF−30)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材5を得た。
<発泡弾性部材6の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(MF−20)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材6を得た。
<発泡弾性部材7の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(MF−13)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材7を得た。
<発泡弾性部材8の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(MF−8)を用い、厚さ2.4mmのシート状の発泡弾性部材8を得た。
<発泡弾性部材9の作製>
イノアックコーポレーション社製ウレタンシート(MF−20)を用い、厚さ2.3mmのシート状の発泡弾性部材9を得た。
(2)クリーニングロールの作製
<クリーニングロール1の作製>
シート状の発泡弾性部材2および発泡弾性部材6を、それぞれ、幅5mm、長さ360mmの短冊になるよう切り出した。
切り出した短冊に対して、それぞれ、厚み0.05mmの両面テープ(日東電工社製、No.5605)を、短冊の芯体への貼り付け面全面に貼り付け、2つの両面テープ付き短冊を得た。
得られた2つの両面テープ付き短冊を、両面テープに貼り付けられている剥離紙が下方を向くように水平な台上に置いた。そして、2つの短冊の両方について、その長手方向先端部から長手方向における長さ1mmの範囲の厚みが他の部位の厚みの15%となるように、長手方向先端部を加熱したステンレス鋼によって上部から圧縮した。
その後、2つの両面テープ付き短冊を、その両面テープに貼り付けられている剥離紙が上方を向くように、水平な台上に、0mm離間させて(つまり、2つの両面テープ付き短冊を接触させて)置いた。そして、2つの両面テープ付き短冊を、金属製の芯体(材質:SUM24EZ、外径:φ5.0mm、全長:338mm)へ、各々、螺旋角度θ1、θ2が25°となるように、且つ短冊全長が0%〜5%までの範囲で伸びるように張力を付与しつつ、二重螺旋状に巻き付けた。
以上の工程により、芯体の外周面に二重螺旋状に配置された第1発泡弾性層および第2発泡弾性層を有するクリーニングロール1を得た。
得られたクリーニングロール1における、圧縮応力F1、F2およびこれらの比率F1/F2、平均骨格径D1およびD2、シート幅W1およびW2、螺旋角度θ1およびθ2、離間距離d、厚みT1およびT2は、下記表1に示す。
<クリーニングロール2〜11の作成>
短冊になるように切り出した発泡弾性部材2および発泡弾性部材6を、それぞれ、下記表1に記載の発泡弾性部材に変えた以外は、クリーニングロール1の作製と同様にして、芯体の外周面に二重螺旋状に配置された2つの発泡弾性層を有するクリーニングロール2〜11を得た。
得られたクリーニングロール2〜11における、圧縮応力F1、F2およびこれらの比率F1/F2、平均骨格径D1およびD2、シート幅W1およびW2、螺旋角度θ1およびθ2、離間距離d、厚みT1およびT2は、下記表1に示す。
<クリーニングロール12の作成>
シート状の発泡弾性部材2および発泡弾性部材6を、それぞれ、幅4mm、長さ360mmの短冊になるよう切り出した。
これらの短冊を用いた以外は、クリーニングロール1の作製と同様にして、芯体の外周面に二重螺旋状に配置された第1発泡弾性層および第2発泡弾性層を有するクリーニングロール12を得た。
得られたクリーニングロール12における、圧縮応力F1、F2およびこれらの比率F1/F2、平均骨格径D1およびD2、シート幅W1およびW2、螺旋角度θ1およびθ2、離間距離d、厚みT1およびT2は、下記表1に示す。
<クリーニングロール13の作成>
2つの両面テープ付き短冊を芯体に巻き付ける際、螺旋角度θ1およびθ2を各々15°に変えた以外はクリーニングロール1と同様にして、芯体の外周面に二重螺旋状に配置された第1発泡弾性層および第2発泡弾性層を有するクリーニングロール13を得た。
得られたクリーニングロール13における、圧縮応力F1、F2およびこれらの比率F1/F2、平均骨格径D1およびD2、シート幅W1およびW2、螺旋角度θ1およびθ2、離間距離d、厚みT1およびT2は、下記表1に示す。
<クリーニングロール14の作成>
2つの両面テープ付き短冊を芯体に巻き付ける際、2つの両面テープ付き短冊の離間距離dを2mmとした以外はクリーニングロール1と同様にして、芯体の外周面に二重螺旋状に配置された第1発泡弾性層および第2発泡弾性層を有するクリーニングロール14を得た。
得られたクリーニングロール14における、圧縮応力F1、F2およびこれらの比率F1/F2、平均骨格径D1およびD2、シート幅W1およびW2、螺旋角度θ1およびθ2、離間距離d、厚みT1およびT2は、下記表1に示す。
(3)帯電ロールの作製
<帯電ロール1の作製>
(帯電層の作製)
下記の弾性層形成用混合物を、オープンロールで混錬し、SUS416からなる直径9mmの導電性の帯電軸の外周面を、厚さ1.5mmとなるように円筒状に被覆した。これを内径12.0mmの円筒形の金型に入れ、170℃で30分間加硫させ、金型から取り出した後、表面を研磨した。これにより、帯電軸の外周面に形成された、円筒状の導電性の弾性層を得た。
−弾性層形成用混合物−
・ゴム材(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、GECHRON3106:日本ゼオン社製) 100質量部
・導電剤(カーボンブラック アサヒサーマル:旭カーボン社製) 25質量部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製) 8質量部
・イオン導電剤(過塩素酸リチウム) 1質量部
・加硫剤(硫黄、200メッシュ:鶴見化学工業社製) 1質量部
・加硫促進剤(ノクセラーDM:大内新興化学工業社製) 2.0質量部
・加硫促進剤(ノクセラーTT:大内新興化学工業社製) 0.5質量部
(表面層の形成)
下記の表面層形成用混合物を、ビーズミルで分散し、得られた分散液を、メタノールで希釈した。これを、上記で作製した導電性の弾性層の表面(外周面)に浸漬塗布した後、140℃で15分間加熱乾燥した。これにより、導電性の弾性層の表面に厚さ4μmの表面層を有する帯電ロール1を得た。
得られた帯電ロール1の表面における凹凸の平均間隔Smは、90μmであった。
−表面層形成用混合物−
・高分子材料(N−アルコキシメチル化ポリアミド、「トレジン」:ナガセケムテックス社製) 100質量部
・導電剤(カーボンブラックMonarch1000:キャボット社製) 30質量部
・溶剤(メタノール) 500質量部
・溶剤(ブタノール) 240質量部
<帯電ロール2の作製>
表面層の形成に用いる表面層形成用混合物を以下のように変えた以外は、帯電ロール1の作製と同様にして、帯電ロール2を得た。
得られた帯電ロール2の表面における凹凸の平均間隔Smは、180μmであった。
−表面層形成用混合物−
・高分子材料(N−アルコキシメチル化ポリアミド、ファインレジン:鉛市社製)
100質量部
・導電剤(カーボンブラックMonarch1000:キャボット社製) 30質量部
・溶剤(メタノール) 500質量部
・溶剤(ブタノール) 240質量部
(4)評価
下記の表2に従って、クリーニングロールと帯電ロールとを組み合わせて、カラー複合機DocuCentre−V C7775(富士ゼロックス社製)のドラムカートリッジに装着し、清掃性能の評価を行った。
(清掃性能の評価)
22℃、55%RHの環境下で、A3の記録用紙上に画像濃度100%で、出力方向長さ320mm×幅30mmの帯状の画質パターンを印字し、印字1万枚ごとに、帯電ロールの画質パターン印字位置での付着物について観察を行った。
付着物の観察は、共焦点レーザー顕微鏡(OLS1100、OLYMPAS社製)を用いて、帯電ロールの表面を直接観察することで行い、清掃性能を評価した。
具体的には、付着物の観察は、帯電ロールの表面層における軸方向の両端より10mm内側の位置の2点と、この2点間距離を等間隔で4分割する3点とにおいて行った。そして、下記基準のG3に到達するまでの感光体ドラムの回転数を求めた。
また、帯電ロールの表面層における上記の5点について、その点の中心と中心から±1mmの範囲の2か所との計3か所ずつにおいて付着物を観察した。そして、5点のうちいずれかの点において3か所間での付着物の範囲の最大さが40%以上に到達したときの感光体ドラムの回転数を求めた。
この2つの指標において、どちらかに到達したときの感光体ドラムの回転数により、清掃性能を評価した。感光体ドラムの感光体数が多いほど、清掃性能に優れることが判る。
−基準−
G0 :帯電ロール表面に付着物が1μm2当たり10%以下の範囲で見られる。
G0.5:帯電ロール表面に付着物が1μm2当たり10%より大きく20%以下の範囲で見られる。
G1 :帯電ロール表面に付着物が1μm2当たり20%より大きく30%以下の範囲で見られる。
G2 :帯電ロール表面に付着物が1μm2当たり30%より大きく50%以下の範囲で見られる。
G3 :帯電ロール表面に付着物が1μm2当たり50%より大きい範囲で見られる。
上記結果から、実施例1〜14では、比較例1、2と比べて、長期にわたり清掃性能が維持されることが確認された。
1…画像形成装置、10…画像形成部、12…感光体ドラム、50…帯電ロール、52…帯電軸、54…弾性層、60…クリーニングロール、62…芯体、70…発泡弾性層、71…第1発泡弾性層、72…第2発泡弾性層、100…帯電装置

Claims (11)

  1. 芯体と、当該芯体の外周面に二重螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層および第2発泡弾性層とを有し、当該第1発泡弾性層の圧縮応力F1が当該第2発泡弾性層の圧縮応力F2と比較して大きく、当該第1発泡弾性層および当該第2発泡弾性層を被清掃部材の表面に接触させて当該被清掃部材を清掃する清掃部材。
  2. 前記第1発泡弾性層の平均骨格径D1が、前記第2発泡弾性層の平均骨格径D2より小さいことを特徴とする請求項1に記載の清掃部材。
  3. 前記第1発泡弾性層の圧縮応力F1が10kPa以上20kPa以下の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の清掃部材。
  4. 前記第2発泡弾性層の圧縮応力F2が7kPa以上12kPa以下の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の清掃部材。
  5. 前記第2発泡弾性層の圧縮応力F2に対する前記第1発泡弾性層の圧縮応力F1の比率F1/F2が、1より大きく且つ2以下の範囲であることを特徴とする請求項3または4に記載の清掃部材。
  6. 前記被清掃部材は、被帯電体を帯電させるとともに、表面に平均間隔Smの凹凸が形成され、
    前記清掃部材は、前記第1発泡弾性層の平均骨格径D1が前記被清掃部材の凹凸の平均間隔Smと比較して小さく、前記第2発泡弾性層の平均骨格径D2が当該被清掃部材の凹凸の平均間隔Smと比較して大きいことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の清掃部材。
  7. 前記第1発泡弾性層が前記被清掃部材の表面から異物を削り取り、前記第2発泡弾性層が当該被清掃部材の表面の異物を均すことを特徴とする請求項1に記載の清掃部材。
  8. 前記被清掃部材は、被帯電体を帯電させ、
    前記清掃部材は、前記第1発泡弾性層および前記第2発泡弾性層を前記被清掃部材の表面に接触させながら回転し、当該被清掃部材の表面に当該第1発泡弾性層が接触した後に当該第2発泡弾性層が接触するまでの期間が、当該第2発泡弾性層が接触した後に当該第1発泡弾性層が接触するまでの期間と比較して短いことを特徴とする請求項7に記載の清掃部材。
  9. 芯体と、
    前記芯体の外周面に螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層と、
    前記第1発泡弾性層以上の平均骨格径を有し、当該第1発泡弾性層と比較して硬度が低く、当該第1発泡弾性層と隣接して前記芯体の外周面に螺旋状に巻き回される第2発泡弾性層と
    を備える清掃部材。
  10. 被清掃部材と、
    芯体と、当該芯体の外周面に二重螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層および第2発泡弾性層とを有し、当該第1発泡弾性層の圧縮応力F1が当該第2発泡弾性層の圧縮応力F2と比較して大きく、当該第1発泡弾性層および当該第2発泡弾性層を前記被清掃部材の表面に接触させて当該被清掃部材を清掃する清掃部材と
    を備える画像形成装置用ユニット。
  11. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電部材と、
    芯体と、当該芯体の外周面に二重螺旋状に巻き回される第1発泡弾性層および第2発泡弾性層とを有し、当該第1発泡弾性層の圧縮応力F1が当該第2発泡弾性層の圧縮応力F2と比較して大きく、当該第1発泡弾性層および当該第2発泡弾性層を前記帯電部材の表面に接触させて当該帯電部材を清掃する清掃部材と
    を備える画像形成装置。
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