JP5581921B2 - レギュレータ及びdc/dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の電源供給装置などに使用するレギュレータ及びDC/DCコンバータに関する。
電子機器の電源としては、シリーズレギュレータ、スイッチングレギュレータ、又はDC/DCコンバータが用いられる。例えば、シリーズレギュレータは、基準電圧が入力される基準電圧入力端子と、出力が帰還ゲインを介して入力される帰還入力端子と、出力端子部とを有する帰還増幅器を用いて構成する。
レギュレータ又はDC/DCコンバータは、出力電圧を所定の範囲にするために、エラーアンプを用いて出力電圧と基準電圧とを比較するフィードバック制御を行う。
また、レギュレータの基準電圧回路の基準電圧の出力が、電源投入時には急激に立ち上がる。そのため、レギュレータの出力には、過度のオーバーシュートが現れる。そこで、レギュレータは、出力電圧が完全に立ち上がるまでの起動時に出力電圧を制御するソフトスタート機能を有するものがある。ソフトスタート機能は、レギュレータ又はDC/DCコンバータの出力電圧の立ち上がり時のラッシュ電流の低減及びオーバーシュートを軽減するために、出力電圧が0Vの状態から予め決められた電圧に立ち上がるまでの過程における電圧変化を示す傾きを制御する。
特許文献1には、基準電圧と帰還抵抗の電圧分割された出力電圧を比較した誤差増幅器により、一定の出力電圧を保持するのに必要なゲート電圧を出力トランジスタに供給するボルテージレギュレータにおいて、前記基準電圧の出力にCR回路を設けたボルテージレギュレータ用オーバーシュート制御回路が記載されている。
特許文献2には、第1のソフトスタート電圧の入力を検出し、ソフトスタート機能制御信号がオンのとき、第1のソフトスタート電圧を出力し、ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、傾きが第1のソフトスタート電圧と異なる第2のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート制御部を有する電源回路及び電源供給装置が記載されている。
図1は、ソフトスタート機能を有するレギュレータの回路図である。
図1に示すように、レギュレータ10は、電源電圧入力端子Vin、制御電圧入力端子Vcont、外付けコンデンサCを接続する接続端子Cs、出力トランジスタQ1、バイアス回路11、基準電圧回路12、CR回路13、エラーアンプ14、分圧抵抗R1,R2、出力電圧Vout出力端子Vo、及び出力コンデンサCoutを備える。
CR回路13は、エラーアンプ14と基準電圧との間に挿入された抵抗Rと外付けコンデンサCからなる。CR回路13は、電源起動時における基準電圧の立ち上がりにCR時定数を持たせることによりソフトスタートを実現する。CR回路13は、基準電圧出力を徐々に上昇させ、電源投入時に出力コンデンサCoutにチャージアップするラッシュ電流を防止して出力電圧のオーバーシュートを軽減するソフトスタート回路を構成する。なお、コンデンサCは、レギュレータ10に内蔵されていてもよい。
出力トランジスタQ1は、電源電圧入力端子Vinと出力電圧Vout出力端子Voの間に接続され、出力電圧Vout出力端子Voには出力コンデンサCoutが接続される。出力コンデンサCoutは、位相補正とノイズ除去のための安定化容量である。
出力電圧Voutは、抵抗R1及びR2により分圧され、その接続中点から導出された帰還電圧がエラーアンプ14の非反転入力端子に接続される。
エラーアンプ14は、具体的にはオペアンプからなり、非反転入力端子には、出力電圧Voutを抵抗R1及びR2で分圧した帰還電圧が入力され、反転入力端子には、CR回路13を介して基準電圧が入力される。エラーアンプ14は、帰還電圧と基準電圧との差分に応じた出力電圧を出力トランジスタQ1のゲートに供給することで電圧帰還が施され、レギュレータ10の出力電圧が一定電圧に保たれる。
以上の構成において、レギュレータ10は、基準電圧に接続されたCR時定数によりエラーアンプの入力及び出力を徐々に立ち上げる。これにより、電源投入時に、レギュレータ10出力のオーバーシュート量を減少させることができる。
特開2005−327027号公報 特開2007−336744号公報
しかしながら、このような従来のソフトスタート機能を有するレギュレータにあっては、何らかの異常によりソフトスタート機能が作動しなかった場合、ラッシュ電流が流れ出力電圧にオーバーシュートが発生する。
異常によりソフトスタート機能が作動しない場合について述べる。
図2乃至図4は、ソフトスタート機能が作動しない場合を説明する図である。
図2に示すように、電源セット20は、レギュレータ10を備え、図示しないUSB,SDカード用の接続コネクタを介してUSB,SDカード等の外部接続デバイス30に電源を供給する。
電源セット20外部に接続される外部接続デバイス30の誤挿入、又は接続コネクタ異常によるショートなどで外部接続デバイス30を破壊する場合がある。
図3に示すように、電源セット20Aは、レギュレータ10と、レギュレータ10の出力電圧を制御するハイサイドスイッチ21等とを備え、図示しないUSB,SDカード用の接続コネクタを介してUSB,SDカード等の外部接続デバイス30に電源を供給する。
電源セット20A外部に接続される外部接続デバイス30の誤挿入、又は接続コネクタ異常によるショートなどで電源セット20A内部のハイサイドスイッチ21等を破壊する場合がある。
上記、外部接続デバイス30の誤挿入、接続コネクタ異常によるショートでは、出力電圧立ち上げ後の異常であるので、ソフトスタート機能は作動しない。
また、図4に示すように、電源セット内部で検査等の異常ショートがあると、レギュレータ10に接続された接続デバイス30Aを破壊する場合がある。
図5は、図1のレギュレータ10に対して出力電圧Voutを短絡するショート試験を行った場合の各端子の波形図である。図5破線内は、ショート試験を示している。
図5(a)−(c)に示すように、レギュレータ10は、基準電圧に接続されたCR時定数によりエラーアンプ14の入力及び出力を徐々に立ち上げる。
出力電圧が立ち上がり後、何らかの異常により出力のショートがあり、復帰しようとした場合、接続端子Csに接続された外付けコンデンサCは、充電されたままでありソフトスタートがかからない。
図5(e)に示すように、ショート試験により、ラッシュ電流が発生して出力電圧にオーバーシュートが発生する(図5(d)参照)。
上記ラッシュ電流が発生した場合、レギュレータ前段の電流能力不足による起動不良が起こる場合がある。また、オーバーシュートが発生した場合、レギュレータ後段の素子を耐圧オーバーにより破壊してしまう場合がある。
本発明の目的は、異常で出力ショートした場合でもソフトスタートがかかるレギュレータ及びDC/DCコンバータを提供することである。
本発明のレギュレータは、基準電圧と出力端子の電圧を分圧した帰還電圧とを比較し、誤差に応じた電圧を出力するエラーアンプと、前記エラーアンプに入力される基準電圧を徐々に立ち上げるソフトスタート回路と、前記エラーアンプの入力を監視し、前記出力端子の出力ショート時、前記ソフトスタート回路を再度、ソフトスタートさせるソフトスタートリセット回路と、を備え、前記ソフトスタート回路は、電荷を蓄積するコンデンサを有し、前記ソフトスタートリセット回路は、前記エラーアンプに入力される基準電圧と、前記出力端子の電圧を分圧した帰還電圧に入力オフセットを持たせた電圧とを比較するコンパレータと、前記コンパレータの比較結果に従ってオンオフし、出力ショート時にオンして前記コンデンサをディスチャージするトランジスタとを備える、構成を採る。
本発明のDC/DCコンバータは、上記レギュレータを備える構成を採る。
本発明によれば、外部接続デバイスの誤挿入、接続コネクタ異常によるショートなど出力電圧立ち上げ後の異常で出力ショートした場合であっても、ソフトスタートがかかるレギュレータ及びDC/DCコンバータを実現することできる。
従来のソフトスタート機能を有するレギュレータの回路図 ソフトスタート機能が作動しない場合を説明する図 ソフトスタート機能が作動しない場合を説明する図 ソフトスタート機能が作動しない場合を説明する図 従来のレギュレータに対して出力電圧Voutを短絡するショート試験を行った場合の各端子の波形図 本発明の実施の形態1に係るソフトスタート機能を有するレギュレータの構成を示す回路図 上記実施の形態1のレギュレータに対して出力電圧を短絡するショート試験を行った場合の各端子の波形図 上記実施の形態1のレギュレータの詳細動作を説明する回路図 上記実施の形態1のレギュレータに対して出力電圧を短絡するショート試験を行った場合の各端子の波形図 上記実施の形態1のレギュレータのソフトスタートリセット回路の詳細構成を示す回路図 上記実施の形態1のレギュレータのソフトスタートリセット回路の詳細構成を示す回路図 上記実施の形態1のレギュレータのソフトスタートリセット回路の詳細構成を示す回路図 上記実施の形態1のレギュレータのソフトスタートリセット回路の詳細構成を示す回路図 上記実施の形態1のレギュレータのエラーアンプ及びソフトスタートリセット回路の詳細構成を示す回路図 本発明の実施の形態2に係るソフトスタート機能を有するレギュレータの構成を示す回路図 本発明の実施の形態3に係るCMOSプロセスにより構成されたレギュレータの構成を示す回路図 上記実施の形態3に係るCMOSプロセスにより構成されたレギュレータの構成を示す回路図 本発明の実施の形態4に係るソフトスタート機能を有するDC/DCコンバータの構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図6は、本発明の実施の形態1に係るソフトスタート機能を有するレギュレータの構成を示す回路図である。本実施の形態は、シリーズレギュレータに適用した例である。本実施の形態の説明に当り、図1と同一構成部分には、同一符号を付している。
図6に示すように、レギュレータ100は、電源電圧入力端子Vin、制御電圧入力端子Vcont、抵抗R、外付けコンデンサCを接続する接続端子Cs、出力トランジスタQ1、バイアス回路11、基準電圧回路12、エラーアンプ110、ソフトスタート回路120、ソフトスタートリセット回路130、分圧抵抗R1,R2、出力電圧Vout出力端子Vo、及び出力コンデンサCoutを備える。
出力トランジスタQ1は、電源電圧入力端子Vinと出力電圧出力端子Voの間に接続され、エラーアンプ110の出力をゲートに受けてオンオフして一定の出力電圧を出力する。出力電圧出力端子Voには、出力コンデンサCoutが接続される。出力コンデンサCoutは、位相補正とノイズ除去のための安定化容量である。
出力電圧Voutは、抵抗R1及びR2により分圧され、その接続中点から導出された帰還電圧がエラーアンプ110の非反転入力端子(+)に接続される。
エラーアンプ110は、基準電圧と出力端子の電圧を分圧した帰還電圧とを比較し、誤差に応じた電圧を出力する。エラーアンプ110は、具体的にはオペアンプからなり、非反転入力端子(+)には、出力電圧Voutを抵抗R1及びR2で分圧した帰還電圧が入力され、反転入力端子(−)には、ソフトスタート回路120を介して基準電圧が入力される。エラーアンプ110は、帰還電圧と基準電圧との差分に応じた出力電圧を出力トランジスタQ1のゲートに供給することで電圧帰還が施され、レギュレータ100の出力電圧Voutが一定電圧に保たれる。エラーアンプ110は、起動時及び通常動作時は、入出力がほぼ同電位になる。このため、オフセット付コンパレータはオフのままで通常動作に影響しない。
ソフトスタート回路120は、エラーアンプ110に入力される基準電圧を、0Vから基準電圧まで徐々に立ち上げる(緩やかに上昇させる)。ソフトスタート回路120は、エラーアンプ110に供給する基準電圧出力を徐々に上昇させ、電源投入時に出力コンデンサCoutにチャージアップするラッシュ電流を防止して出力電圧Voutのオーバーシュートを軽減する。具体的には、ソフトスタート回路120は、エラーアンプ110と基準電圧との間に挿入された抵抗Rと外付けコンデンサCからなるCR回路である。ソフトスタート回路120は、電源起動時における基準電圧の立ち上がりにCR時定数を持たせることによりソフトスタートを実現する。
ところで、レギュレータ100内部に、レギュレータが本来有していないCR回路を備えると回路規模が大きくなる。すなわち、基準電圧の立ち上がりにCR時定数を持たせるので、時定数をある程度確保する必要があることから、CR回路を構成する抵抗R及びコンデンサCのサイズが大きいものになる。これらをレギュレータ100内部に形成しようとする場合、チップサイズとの関係で時定数設定の柔軟性に欠けることがある。そこで、CR回路を構成するコンデンサCを、接続端子Csに外付けする構成としている。
なお、上記配慮を払った上で、レギュレータ100は、コンデンサCをレギュレータ100に内蔵する構成を採ってもよい(後述する図16参照)。
また、CR時定数を用いないソフトスタート回路については、実施の形態2により後述する。
ソフトスタートリセット回路130は、エラーアンプ110の入力を監視し、出力端子Voの出力ショート時、ソフトスタート回路120を再度、ソフトスタートさせる。ソフトスタートリセット回路130は、エラーアンプ110に並設され、出力ショート時にソフトスタート回路120をリセットする。
ソフトスタートリセット回路130は、エラーアンプ110の入力に平行して設置されるコンパレータ131と、コンパレータ131の入力にオフセットを与えるオフセット電圧132と、コンパレータ131の比較結果に従ってオンオフし、出力ショート時にオンしてコンデンサCをディスチャージするNPNトランジスタ133と、を備える。
コンパレータ131は、ソフトスタート回路120を介してエラーアンプ110に入力される基準電圧と、出力電圧Voutを抵抗R1及びR2で分圧した帰還電圧にオフセット電圧132を持たせた電圧とを比較し、比較結果によりNPNトランジスタ133のオンオフを制御する。コンパレータ131は、ソフトスタート回路120の出力(エラーアンプ110の反転入力端子)と出力電圧Voutを抵抗R1及びR2で分圧した帰還電圧にオフセット電圧132を持たせた電圧(エラーアンプ110の非反転入力端子)とを比較する。
コンパレータ131は、ソフトスタート起動時及び定常状態時には、入力がオフセット電圧内にあってオフし、NPNトランジスタ133をオフする。また、コンパレータ131は、出力ショート時には、入力がオフセット電圧を超えることでオンし、NPNトランジスタ133をオンする。
オフセット電圧132は、出力電圧Voutを抵抗R1及びR2で分圧した帰還電圧に入力オフセットを与えることで、オフセット付コンパレータ131を構成する。オフセット電圧132は、例えば、数十mVである。オフセット電圧132は、下記の2点の目的のために設けられる。
(1)負荷変動、負荷過渡応答で誤動作しないようにする。
(2)コンパレータ131が通常時は動作しないようにする。オフセットがないと、コンパレータ131は常に動いてしまうことになるので、オフセットによりコンパレータ131入力を少し下がったところに設定する。起動時及び通常動作時は、エラーアンプ110はほぼ同電位になるため、オフセット付コンパレータ131は、オフのままで通常動作に影響しない。
NPNトランジスタ133は、コレクタがソフトスタート回路120(CR回路)の抵抗Rと外付けコンデンサCとの接続点に接続され、エミッタが接地され、ベースがコンパレータ131の出力に接続される。コンパレータ131からNPNトランジスタ133のベースに所定以上の電圧が印加されると、NPNトランジスタ133はオンして接続端子Csの電位を略GNDレベルにする。これにより、接続端子Csに接続された外付けコンデンサCの電荷をディスチャージする。
以下、上述のように構成されたレギュレータ100の動作を説明する。
図7は、レギュレータ100に対して出力電圧Voutを短絡するショート試験を行った場合の各端子の波形図である。
図7(a)(b)に示すように、電源電圧入力端子Vinに電源電圧が印加されると、印加された電源電圧はバイアス回路11を介して基準電圧回路12に供給される。基準電圧回路12は、印加された電源電圧に追従した基準電圧を出力する。電源電圧入力端子Vinに急峻な電源電圧が印加された場合、基準電圧出力も電源電圧に追従して立ち上がる。
図7(c)に示すように、ソフトスタート回路120は、エラーアンプ110に供給する基準電圧出力をCR時定数により徐々に上昇させ、レギュレータ100の出力電圧Voutのオーバーシュートを軽減する。
ソフトスタート起動後、レギュレータ100は、出力を出力電圧出力端子Voに出力するレギュレータ作動モードに移行する。なお、レギュレータ作動モードは、LDO(Low Drop Out)モードと呼ばれる。
ソフトスタートにより、例えば数ミリ秒経過した時刻で基準電圧となる。エラーアンプ110は、出力電圧Voutを抵抗R1及びR2で分圧した帰還電圧が、基準電圧と等しくなるよう(イマジナリショート状態)動作する。これにより、電源電圧の起動直後にも負荷に過大な電流を流さないようにするだけでなく、動作開始後の負荷の状態に変動があったとしても、安定して出力電圧Voutを供給することができる。
ここで、ソフトスタート回路120だけでは、前記図2乃至図4で述べたように、何らかの異常によりソフトスタート機能が作動しなかった場合、ラッシュ電流が流れ出力電圧にオーバーシュートが発生する。
レギュレータ100は、出力ショート時にソフトスタート回路120をリセットするソフトスタートリセット回路130を、エラーアンプ110に並設する。ソフトスタートリセット回路130は、出力ショート時にソフトスタート回路120をリセットする。ソフトスタートリセット回路130は、エラーアンプ110の入力に平行して設置されるコンパレータ131と、コンパレータ131の入力にオフセットを与えるオフセット電圧132と、コンパレータ131の比較結果に従って、出力ショート時にオンしてコンデンサCをディスチャージするNPNトランジスタ133とからなる。
コンパレータ131は、入力オフセットを持たせることで、ソフトスタート起動時、定常状態時ディスチャージ用のNPNトランジスタ133をオフする。
起動時及び通常動作は、レギュレータ100のエラーアンプ110は、入力がほぼ同電位になるため、オフセット付のコンパレータ131は、オフのままで通常動作に影響しない。
図7(d)破線内に示すように、出力ショート時は、コンパレータ131のオフセット電圧132以下でショート検出され、オフセット付のコンパレータ131がオンする。
図7(c)に示すように、コンパレータ131がオンすることにより、NPNトランジスタ133がオンして接続端子Csに接続された外付けコンデンサCをディスチャージする。
図7(d)に示すように、出力ショートが開放された後は、通常のソフトスタートが開始する。このため、ラッシュ電流、オーバーシュートが発生せず不具合が起きない(図7(e)破線内参照)。
ソフトスタート回路120の動作について、さらに詳細に説明する。
図8は、レギュレータ100の詳細動作を説明する回路図であり、図6の回路と同一である。説明の便宜上、出力トランジスタQ1をTr1、NPNトランジスタ133をTr2、エラーアンプ110をアンプ1、コンパレータ131をアンプ2と略記する。また、アンプ1の反転入力端子(−)の電圧V1、非反転入力端子(+)の帰還電圧V2とし、アンプ2のオフセット電圧132をVof、その反転入力端子(−)の電圧V3とする。
図9は、図8のレギュレータ100に対して出力電圧Voutを短絡するショート試験を行った場合の各端子の波形図である。
(1)通常動作(図9(a),(b)参照)
アンプ1の入力は、負帰還動作によりV1=V2である。
アンプ2の入力は、V3=V2+Vofとなり、V1<V3=V2+VofでTr2はオフする。したがって、レギュレータ動作に影響しない。
(2)Voショート時の動作(図9(c)−(h)参照)
Vo=0Vの場合、V2=0Vより、V1>V3=V2+Vof=VofとなりTr2はオンする。すなわち、帰還電圧V2は、次式(1)で示される。
V2=R2*Vo/(R1+R2) …(1)
Tr2は、オンして接続端子Csの電位を略GNDレベルにする。これにより、接続端子Csに接続された外付けコンデンサCの電荷をディスチャージする(図9(d)参照)。また、アンプ2では、負帰還がかかり、V1=V3=Vofの電位で安定する(図9(e)参照)。アンプ1は、V1=Vof>V2=0Vのため、Tr1はオン状態である。
(3)Voショートから復帰時の動作
Voショートが開放された場合(図9(c)参照)、Tr1はVo=0Vでもオンのため、Voが立ち上がる(図9(g)参照)。
V2=V1=Vof電位まで立ち上がると、アンプ1で再度負帰還がかかる(図9(f)参照)。
アンプ2はオフするため、接続端子Csに接続された外付けコンデンサCに再度チャージアップが開始され、ソフトスタート動作する(図9(d)参照)。ソフトスタート時はV1=V2で立ち上がるため、アンプ2はオフする。
また、ハーフショートの場合でも、接続端子Csには、V1=V3=V2+Vofの電位で負帰還がかかる。このため、ハーフショート電位からソフトスタートが動作する。
このように、ショート又はハーフショートいずれの場合でもV1=V3=V2+Vofの電位で負帰還がかかることになり、ソフトスタート回路120は、ソフトスタートリセット回路130により一旦リセットされ、再度ソフトスタートが開始する。図9(h)に示すように、ラッシュ電流の発生を軽減することができる。
以下、本実施の形態に係るレギュレータ100の実施例について説明する。
各実施例は、オフセット付コンパレータのオフセットの具体例である。
[実施例1]
図10は、レギュレータ100のソフトスタートリセット回路130Aの詳細構成を示す回路図である。図10は、図6のソフトスタートリセット回路130のコンパレータをNPNトランジスタで構成し、そのオフセットをエミッタサイズのn倍で構成した例である。
図10に示すように、ソフトスタートリセット回路130Aは、コンパレータの差動段を構成するNPNトランジスタ141,142と、NPNトランジスタ141,142を動作させるカレントミラー接続のPNPトランジスタ143,144と、コンパレータの出力段を構成するPNPトランジスタ145と、抵抗146,147とを備える。
NPNトランジスタ141とNPNトランジスタ142は、エミッタサイズを変えることで、コンパレータの一方の入力にオフセットを設定する。ここでは、NPNトランジスタ142のエミッタサイズは、NPNトランジスタ141のエミッタサイズのn倍(×n)に構成する。すなわち、オフセット付コンパレータのオフセットは、NPNトランジスタ141のエミッタサイズのn倍(×n)で設定される。オフセット電圧の具体例については後述する。
オフセット電圧をトランジスタのエミッタサイズのn倍(×n)で設定する本例は、エミッタに抵抗を接続する例に比べて、作製精度を高めやすい利点がある。
[実施例2]
図11は、レギュレータ100のソフトスタートリセット回路130Bの詳細構成を示す回路図である。図10と同一構成部分には同一符号を付している。図11は、図6のソフトスタートリセット回路130のコンパレータをNPNトランジスタで構成し、そのオフセットを抵抗の接続で構成した例である。
図11に示すように、ソフトスタートリセット回路130Bは、コンパレータの差動段を構成するNPNトランジスタ151,152と、NPNトランジスタ151,152を動作させるカレントミラー接続のPNPトランジスタ143,144と、コンパレータの出力段を構成するPNPトランジスタ145と、抵抗153,146,147とを備える。
NPNトランジスタ151とNPNトランジスタ152は、エミッタサイズは同一である。NPNトランジスタ151のエミッタには、抵抗153が接続される。NPNトランジスタ151のエミッタに抵抗153を接続することで、コンパレータの一方の入力にオフセットを設定する。
オフセット付コンパレータのオフセットは、NPNトランジスタ141のエミッタサイズのn倍(×n)で設定される。オフセット電圧の具体例については後述する。
オフセット電圧をトランジスタのエミッタに抵抗を接続する本例であっても、オフセット電圧が数十乃至100mVであれば、精度上問題はない。
[実施例3]
図12は、レギュレータ100のソフトスタートリセット回路130Cの詳細構成を示す回路図である。図10と同一構成部分には同一符号を付している。図12は、図6のソフトスタートリセット回路130のコンパレータをPNPトランジスタにより構成し、そのオフセットをエミッタサイズのn倍で構成した例である。
図12に示すように、ソフトスタートリセット回路130Cは、コンパレータの差動段を構成するPNPトランジスタ161,162と、PNPトランジスタ161,162を動作させるカレントミラー接続のNPNトランジスタ163,164と、抵抗165とを備える。
PNPトランジスタ161とPNPトランジスタ162は、エミッタサイズを変えることで、コンパレータの一方の入力にオフセットを設定する。ここでは、PNPトランジスタ161のエミッタサイズは、PNPトランジスタ162のエミッタサイズのn倍(×n)に構成する。
[実施例4]
図13は、レギュレータ100のソフトスタートリセット回路130Dの詳細構成を示す回路図である。図12と同一構成部分には同一符号を付している。図13は、図6のソフトスタートリセット回路130のコンパレータをPNPトランジスタにより構成し、そのオフセットを抵抗の接続で構成した例である。
図13に示すように、ソフトスタートリセット回路130Dは、コンパレータの差動段を構成するPNPトランジスタ171,172と、PNPトランジスタ171,172を動作させるカレントミラー接続のNPNトランジスタ163,164と、抵抗173,165とを備える。
PNPトランジスタ171とPNPトランジスタ172は、エミッタサイズは同一である。PNPトランジスタ172のエミッタには、抵抗173が接続される。PNPトランジスタ172のエミッタに抵抗173を接続することで、コンパレータの一方の入力にオフセットを設定する。
[実施例5]
図14は、レギュレータ100のエラーアンプ110及びソフトスタートリセット回路130の詳細構成を示す回路図である。本回路は、動作確認した実際にレギュレータに搭載する詳細回路構成であり、動作確認と検証が完了している。
ソフトスタートリセット回路130のコンパレータは、図10のソフトスタートリセット回路130Aを適用した例である。図10のソフトスタートリセット回路130Aに代えて、図11乃至図13のソフトスタートリセット回路130B−Dを用いてもよい。
図14に示すように、エラーアンプ110は、ダーリントン接続され、コンパレータの差動段を構成するPNPトランジスタ181,182及びPNPトランジスタ183,184と、PNPトランジスタ182,184を動作させるカレントミラー接続のNPNトランジスタ185,186と、コンパレータの出力段を構成するドライブ段187と、電流源188〜190とを備える。
エラーアンプ110の入力は、0Vからソフトスタート動作するためダーリントン入力(すなわちPNPトランジスタ181,183のベース)とする。
また、ソフトスタートリセット回路130Aの入力は、動作電圧の確保の観点からダーリントン入力2段目(すなわちNPNトランジスタ141,142のベース)から電圧を取る。
[ソフトスタートリセット回路130のオフセット電圧]
ソフトスタートリセット回路130のオフセット電圧は、以下の通りである。
例えば、図10、図12及び図14のソフトスタートリセット回路130A,Cにおいて、エミッタサイズのn倍(×n)に、n=2を使用する。オフセット電圧Vofは、次式(2)で示される。
Vof=VT*In2=18mV …(2)
但し、VT:熱電圧0.026mVとした。
オフセット電圧は、負荷変動、負荷過渡応答で誤動作しないことを目的に設定する。このため、エラーアンプ110の入力オフセット電圧は、数十mVが適当な値となる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、レギュレータ100は、基準電圧と出力端子Voの電圧を分圧した帰還電圧とを比較し、誤差に応じた電圧を出力するエラーアンプ110と、エラーアンプ110に入力される基準電圧を、0Vから基準電圧まで徐々に立ち上げるソフトスタート回路120と、エラーアンプ110の入力を監視し、出力端子Voの出力ショート時、ソフトスタート回路120を再度、ソフトスタートさせるソフトスタートリセット回路130とを備える。ソフトスタートリセット回路130は、エラーアンプ110の入力に平行して設置されるコンパレータ131と、コンパレータ131の入力にオフセットを与えるオフセット電圧132と、コンパレータ131の比較結果に従ってオンオフし、出力ショート時にオンしてコンデンサCをディスチャージするNPNトランジスタ133とを備える。
コンパレータ131は、入力オフセットを持たせることで、ソフトスタート起動時、定常状態時ディスチャージ用のNPNトランジスタ133をオフする。また、起動時、通常動作は、エラーアンプはほぼ同電位になるため、オフセット付コンパレータ131は、オフのままで通常動作に影響しない。
出力ショート時は、コンパレータ131のオフセット電圧132以下でショート検出され、オフセット付コンパレータ131がオンする。コンパレータ131がオンすることにより、NPNトランジスタ133がオンしてソフトスタート回路120のコンデンサCをディスチャージする。出力ショートが開放された後は、通常のソフトスタートをするためラッシュ電流、オーバーシュートが発生せず不具合が起きない。
このように、ソフトスタートリセット回路130は、ショートした後は、ソフトスタート回路120をリセットし、ソフトスタートをかける。すなわち、ソフトスタートリセット回路130は、オフセット付コンパレータ131によって、起動時、通常時は動作せず、出力ショートしたときだけ立上がる回路である。
以下の効果を得ることができる。
(1)出力ショートからの復帰後もソフトスタートが動作するため、ラッシュ電流が発生せず前段構成の電流能力不足による起動不良が起こらない。
(2)ラッシュ電流による電位低下により、リセット電圧を超える誤動作が発生しない。
(3)異常で出力ショートした場合でもソフトスタートがかかるため、復帰時のオーバーシュートが発生せず後段のデバイスに過電圧がかからず破壊しない。
(4)コンパレータ131の入力は、エラーアンプ110の入力を監視してアナログの制御を行う。ソフトスタートリセット回路130は、コンパレータ131の入力が同電位までディスチャージするため、アナログ的な帰還かかかりほぼ同電位(オフセット電圧132は、あり)からソフトスタートする。したがって、レアショートでもソフトスタートがかかりラッシュ電流が常に発生しない。
(実施の形態2)
図15は、本発明の実施の形態2に係るソフトスタート機能を有するレギュレータの構成を示す回路図である。本実施の形態は、電流源によるソフトスタートの構成例である。本実施の形態の説明に当り、図6と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図15に示すように、レギュレータ200は、電源電圧入力端子Vin、制御電圧入力端子Vcont、抵抗R、外付けコンデンサCを接続する接続端子Cs、出力トランジスタQ1、バイアス回路11、基準電圧回路12、エラーアンプ110、ソフトスタート回路220、ソフトスタートリセット回路130、分圧抵抗R1,R2、出力電圧Vout出力端子Vo、及び出力コンデンサCoutを備える。
ソフトスタート回路220は、エラーアンプ110に供給する基準電圧出力を徐々に上昇させ、電源投入時に出力コンデンサCoutにチャージアップするラッシュ電流を防止して出力電圧Voutのオーバーシュートを軽減する。
ソフトスタート回路220は、バイアス回路11のバイアス電圧により接続端子Csに接続された外付けコンデンサCに所定の電流を流す電流源221と、
クランプ回路222と、を備える。
以下、上述のように構成されたレギュレータ200の動作を説明する。基本動作は、実施の形態1と同様である。
電流源221は、外付けのコンデンサCに電荷が蓄積されていない場合、コンデンサCに所定の速度で電荷を蓄積する。
ソフトスタート回路220は、接続端子Csに接続された外付けコンデンサCの電位が基準電圧より小さい場合、外付けコンデンサCの充電電圧とクランプ回路222によりリニアに出力を上昇させてソフトスタートとなる。
ソフトスタート回路220は、接続端子Csに接続された外付けコンデンサCの電位が基準電圧以上の場合、クランプ回路222がオフして、基準電圧回路12から基準電圧がエラーアンプ110に供給され、既定の出力電圧が出力される。
このように、レギュレータ200のソフトスタート回路220は、CR回路に代えて電流源221及びクランプ回路222を備える。ソフトスタート回路220は、電流源221及びクランプ回路222により、徐々にリニアに立上がる。このため、ラッシュ電流の発生をより低減することが期待できる。但し、ラッシュ電流を抑える目的からすればCR回路でもよい。
(実施の形態3)
図16は、本発明の実施の形態3に係るCMOSプロセスにより構成されたレギュレータの構成を示す回路図である。本実施の形態の説明に当り、図6と同一構成部分には、同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図16に示すように、レギュレータ300は、電源電圧入力端子Vin、制御電圧入力端子Vcont、抵抗R、外付けコンデンサCを接続する接続端子Cs、PチャネルMOSトランジスタM1、バイアス回路11、基準電圧回路12、CMOSプロセスにより構成されたエラーアンプ310、ソフトスタート回路120、ソフトスタートリセット回路330、分圧抵抗R1,R2、出力電圧Vout出力端子Vo、及び出力コンデンサCoutを備える。
エラーアンプ310は、CMOSプロセスにより構成されたオペアンプからなり、非反転入力端子(+)には、出力電圧Voutを抵抗R1及びR2で分圧した帰還電圧が入力され、反転入力端子(−)には、ソフトスタート回路120を介して基準電圧が入力される。エラーアンプ310は、帰還電圧と基準電圧との差分に応じた出力電圧を出力トランジスタであるPチャネルMOSトランジスタM1のゲートに供給することで電圧帰還が施され、レギュレータ300の出力電圧Voutが一定電圧に保たれる。
ソフトスタート回路120は、エラーアンプ310に供給する基準電圧出力を徐々に上昇させ、電源投入時に出力コンデンサCoutにチャージアップするラッシュ電流を防止する。例えば、ソフトスタート回路120は、エラーアンプ310と基準電圧との間に挿入された抵抗Rと外付けコンデンサCからなるCR回路であり、電源起動時における基準電圧の立ち上がりにCR時定数を持たせることによりソフトスタートを実現する。
ソフトスタートリセット回路330は、エラーアンプ310の入力に平行して設置され、出力ショート時にソフトスタート回路120をリセットする。ソフトスタートリセット回路330は、CMOSプロセスにより構成されたコンパレータ331と、コンパレータ331の入力にオフセットを与えるオフセット電圧332と、コンパレータ331の比較結果に従ってオンオフし、出力ショート時にオンしてコンデンサCをディスチャージするNチャネルMOSトランジスタM2と、を備える。
レギュレータ300の動作は、実施の形態1と同様である。
CMOSプロセスにより構成されたレギュレータ300において、実施の形態1と同様の効果、すなわち異常で出力ショートした場合でもソフトスタートがかかるレギュレータを実現することができる。
図17は、本発明の実施の形態3に係るCMOSプロセスにより構成されたレギュレータの構成を示す回路図である。図16と同一構成部分には、同一符号を付している。
図17に示すように、レギュレータ400は、電源電圧入力端子Vin、制御電圧入力端子Vcont、抵抗R、コンデンサC、PチャネルMOSトランジスタM1、バイアス回路11、基準電圧回路12、CMOSプロセスにより構成されたエラーアンプ310、ソフトスタート回路420、ソフトスタートリセット回路330、分圧抵抗R1,R2、出力電圧Vout出力端子Vo、及び出力コンデンサCoutを備える。
ソフトスタート回路420は、エラーアンプ310と基準電圧との間に挿入された抵抗RとコンデンサCからなるCR回路である。
図17では、ソフトスタート回路420を構成するCR回路のコンデンサCが、レギュレータ400に内蔵されている。
なお、CMOSプロセスにより構成されたレギュレータ300,400において、CR回路に代えて、実施の形態2の電流源221及びクランプ回路222を用いたソフトスタート回路を適用してもよい。
(実施の形態4)
図18は、本発明の実施の形態4に係るソフトスタート機能を有するDC/DCコンバータの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、CR回路によるソフトスタートの構成例である。本実施の形態の説明に当り、図6と同一構成部分には、同一符号を付している。
図18に示すように、DC/DCコンバータ500は、電源電圧入力端子Vin、制御電圧入力端子Vcont、抵抗R、外付けコンデンサCを接続する接続端子Cs、バイアス回路11、基準電圧回路12、レギュレータ600、ソフトスタート回路120、ソフトスタートリセット回路700、出力電圧Vout出力端子Vo、及び出力コンデンサCoutを備える。
レギュレータ600は、レギュレータ100,200,300,400のいずれかのシリーズレギュレータである。
ソフトスタートリセット回路700は、ソフトスタートリセット回路130,130A−D,330のいずれかのソフトスタートリセット回路である。
このように、DC/DCコンバータ500は、レギュレータ100,200,300,400のいずれかのシリーズレギュレータを備えているので、実施の形態1乃至3と同様の効果、すなわち異常で出力ショートした場合でもソフトスタートがかかるDC/DCコンバータを実現することができる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
例えば、スイッチングレギュレータに適用してもよく、同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施の形態では、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタを使用した例について説明したが、どのようなトランジスタでもよい。例えば、MIS(Metal Insulated Semiconductor)トランジスタであってもよい。またこのMISトランジスタは、SOI(Silicon On Insulator)構造のシリコン基板上に形成されたMISトランジスタでもよい。さらに、Bi−CMOS、又はこれらの組み合わせであってもよい。但し、MOSトランジスタが消費電力の点で有利であることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態ではレギュレータ及びDC/DCコンバータという名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、ソフトスタート回路、シリーズレギュレータ、定電圧電源装置、電源回路等であってもよいことは勿論である。
さらに、上記レギュレータを構成する各回路部、例えばソフトスタートリセット回路のトランジスタ数、素子の種類などは前述した実施の形態に限られない。当然のことながら、本ソフトスタートリセット回路に、各種補償用のトランジスタを付加してもよいことは言うまでもない。
本発明に係るレギュレータ及びDC/DCコンバータは、ソフトスタート回路として電子機器の電源装置全般に適用することが可能である。
11 バイアス回路
12 基準電圧回路
100,200,300,400,600 レギュレータ
110,310 エラーアンプ
120,220,420 ソフトスタート回路
130,130A−D,330,700 ソフトスタートリセット回路
131,331 コンパレータ
132 オフセット電圧
133 NPNトランジスタ
221 電流源
222 クランプ回路
500 DC/DCコンバータ
Vin 電源電圧入力端子
Vo 出力電圧Vout出力端子
Vcont 制御電圧入力端子
Q1 出力トランジスタ
R,R1,R2 抵抗
C コンデンサ
Cout 出力コンデンサ
M1 PチャネルMOSトランジスタ
M2 NチャネルMOSトランジスタ

Claims (9)

  1. 基準電圧と出力端子の電圧を分圧した帰還電圧とを比較し、誤差に応じた電圧を出力するエラーアンプと、
    前記エラーアンプに入力される基準電圧を徐々に立ち上げるソフトスタート回路と、
    前記エラーアンプの入力を監視し、前記出力端子の出力ショート時、前記ソフトスタート回路を再度、ソフトスタートさせるソフトスタートリセット回路と、
    を備え
    前記ソフトスタート回路は、電荷を蓄積するコンデンサを有し、
    前記ソフトスタートリセット回路は、
    前記エラーアンプに入力される基準電圧と、前記出力端子の電圧を分圧した帰還電圧に入力オフセットを持たせた電圧とを比較するコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果に従ってオンオフし、出力ショート時にオンして前記コンデンサをディスチャージするトランジスタとを備える、
    レギュレータ。
  2. 前記コンパレータは、ソフトスタート起動時及び定常状態時には、入力が前記入力オフセット範囲内にあってオフし、前記トランジスタをオフする、請求項記載のレギュレータ。
  3. 前記コンパレータは、出力ショート時には、入力が前記入力オフセットを超えることでオンし、前記トランジスタをオンする、請求項記載のレギュレータ。
  4. 前記入力オフセットは、前記コンパレータを構成する差動段の一方のトランジスタのエミッタサイズをn倍とする、請求項記載のレギュレータ。
  5. 前記入力オフセットは、前記コンパレータを構成する差動段の一方のトランジスタのエミッタに抵抗を接続する、請求項記載のレギュレータ。
  6. 前記ソフトスタート回路は、前記エラーアンプに入力される基準電圧を、0Vから前記基準電圧まで緩やかに上昇させる、請求項1記載のレギュレータ。
  7. 前記ソフトスタート回路は、前記コンデンサと抵抗からなるCR回路、又は、前記コンデンサと電流源からなる回路である、請求項1記載のレギュレータ。
  8. 電源電圧入力端子と前記出力端子の間に接続され、前記エラーアンプの出力をゲートに受けてオンオフして一定の出力電圧を出力する出力トランジスタを備える、請求項1記載のレギュレータ。
  9. 前記請求項1記載のレギュレータを備えるDC/DCコンバータ。
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