JP2009080541A - 電源回路 - Google Patents

電源回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2009080541A
JP2009080541A JP2007247442A JP2007247442A JP2009080541A JP 2009080541 A JP2009080541 A JP 2009080541A JP 2007247442 A JP2007247442 A JP 2007247442A JP 2007247442 A JP2007247442 A JP 2007247442A JP 2009080541 A JP2009080541 A JP 2009080541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
output
circuit
power supply
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007247442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4882938B2 (ja
Inventor
Takahisa Koyasu
貴久 子安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007247442A priority Critical patent/JP4882938B2/ja
Publication of JP2009080541A publication Critical patent/JP2009080541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4882938B2 publication Critical patent/JP4882938B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】電源入力端子における電源電圧の変動の影響を受けにくい構成としつつ、電源遮断時における動作と協調してリセット信号を出力することができる電源回路を提供する。
【解決手段】出力電圧Voutが判定しきい値電圧以上である定電圧制御動作の状態には、出力電圧Voutに基づく切換電圧Vsが電圧切換回路18から出力される。出力電圧Voutが判定しきい値電圧未満である電源起動時や電源遮断時には、電源電圧VBATを用いて生成される定電圧Vcに基づく切換電圧Vsが電圧切換回路18から出力される。基準電圧生成回路13は、電圧切換回路18から出力される切換電圧Vsの供給を受けて動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源入力端子と電源出力端子との間の電流経路に介在する出力トランジスタの駆動を制御することにより出力電圧を目標値に制御する電源回路に関する。
近年、環境問題がクローズアップされていることから、車載用の電子回路では省資源化・省エネルギー化が必須の状況となっている。このことから、車載用の電源回路においても、消費電流を低減するために種々の工夫がなされている。その一つとして、基準電圧回路や出力制御アンプなどに供給するバイアス電流を減少させることでスタンバイ時の消費電流を低減するということが行われている。
上記バイアス電流は、バッテリから供給される変動の大きい入力電源電圧に基づいて生成されることが多い。このため、バイアス電流を減少させた構成では、入力電源電圧の変動が基準電圧回路や出力制御アンプなどの動作、ひいては電源回路全体の動作に大きく影響を及ぼしてしまい、その結果、出力電圧が不安定になる可能性がある。この対策として、基準電圧回路の出力に平滑用のコンデンサを設け、基準電圧出力を安定化させることが考えられるが、この場合、回路規模の増大やコストの増加を招いてしまう。
このような問題を解決するための技術として、電源回路の動作が安定した後、変動の少ない出力電圧に基づいて基準電圧回路を動作させる構成が考えられている(例えば特許文献1参照)。図15は、上記技術をシリーズレギュレータ形式の電源回路に適用した一例を示している。図15に示す電源回路1は、電源入力端子2と電源出力端子3との間に接続されたトランジスタ4、電源出力端子3における出力電圧Voを検出する電圧検出回路5、出力電圧Voの目標値に対応する基準電圧Vrを出力する基準電圧回路6、出力制御アンプ7、スイッチS1、S2、切替回路8およびコンパレータ9を備えている。
出力制御アンプ7は、電圧検出回路5から与えられる検出電圧Vdと基準電圧回路6から与えられる基準電圧Vrとに基づいて、出力電圧Voが目標値となるようにトランジスタ4の駆動を制御する。コンパレータ9は、検出電圧VdとスイッチS1、S2の切り替え動作の条件として設定されたしきい値電圧Vtとを比較する。切替回路8は、コンパレータ9からの出力に基づいてスイッチS1、S2のいずれかを選択して、基準電圧回路6への電源供給経路を切り替えるようになっている。
切替回路8は、電源の起動時にはスイッチS1をオンするとともにスイッチS2をオフするように設定されている。これにより、電源の起動時、基準電圧回路6は、外部から与えられる入力電圧Viに基づいて動作する。その後、出力電圧Voが所定値以上になり、コンパレータ9の出力が反転すると、切替回路8は、スイッチS1をオフするとともにスイッチS2をオンするように切り替える。これにより、通常動作時、基準電圧回路6は、安定した出力電圧Voに基づいて動作する。従って、上記構成の電源回路1によれば、通常動作時において、外部(例えばバッテリ)から供給される変動の大きい入力電圧Viの影響を受けにくい構成にすることができる。
特開2002−182758号公報
電源遮断時における入力電圧Viおよび出力電圧Voの低下する傾きは、電源入力端子2および電源出力端子3に接続されている負荷や平滑用のコンデンサなど(図示せず)の状態に依存して変化する。また、上記構成の電源回路1では、出力電圧Voのレベルに基づいて基準電圧回路6への電源供給経路を切り替えているため、入力電圧Viや出力電圧Voの低下する傾きの違いにより、電源遮断時における基準電圧回路6の動作状態が大きく異なってしまうことがある。
電源遮断時に出力電圧Voが所定値まで低下すると、スイッチS1、S2が切り替えられ、基準電圧回路6に再び入力電圧Viが供給されるようになる。基準電圧回路6は、入力電圧Viが基準電圧回路6の動作可能な電圧を下回るまで動作し続ける。従って、入力電圧Viが緩やかに低下する場合には、切り替え後も基準電圧回路6は動作し続ける。これに対し、入力電圧Viが急激に低下する場合には、切り替え後、直ちに基準電圧回路6の動作が停止し、基準電圧Vrが正常に出力されなくなってしまう。
また、電源回路は、出力電圧が所定値を下回った時点でその出力供給先の負荷回路の動作をリセットするリセット信号を出力する構成を備えているのが一般的である。このリセット信号を出力するタイミングは、出力電圧と基準電圧とを比較した結果に基づいて決定される。しかし、電源回路1に上記リセット信号を出力するための構成を設けた場合、上述したように電源遮断時における基準電圧回路6の動作状態が毎回異なる可能性があるため、リセット信号を出力するタイミングの設定が難しくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源入力端子における電源電圧の変動の影響を受けにくい構成としつつ、電源遮断時における動作と協調してリセット信号を出力することができる電源回路を提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、出力制御回路は、出力電圧の目標値に対応した基準電圧と電源出力端子における出力電圧に応じた第1の検出電圧とに基づいて電源入力端子と電源出力端子との間の電流経路に介在する出力トランジスタの駆動を制御することにより、出力電圧を目標値に制御する。また、出力低下検出回路は、基準電圧と第1の検出電圧よりも高い検出レベルであって出力電圧に応じた第2の検出電圧とに基づいて、目標値よりも低く設定された判定しきい値電圧よりも出力電圧が低下したことを検出するとリセット信号を出力する。このリセット信号は、例えば、電源出力端子に接続される負荷回路の動作をリセットするために用いられる。
出力電圧が目標値付近で安定している通常動作の状態では、出力低下検出回路からリセット信号は出力されない。このため、動作電圧出力回路は、出力電圧よりも低い第2のレベルの動作電圧を出力する。動作電圧と出力電圧とが入力された電圧切換回路は、この時点において高い方の電圧である出力電圧を基準電圧生成回路に出力する。これにより、基準電圧生成回路は、安定した出力電圧の供給を受けて動作する。従って、基準電圧生成回路から出力される基準電圧は、電源入力端子における電源電圧が変動したとしても、その影響を受けることなく安定したものとなり、ひいては電源回路全体の動作も安定する。
また、電源起動時や電源遮断時などの出力電圧が判定しきい値電圧より低下した状態では、出力低下検出回路からリセット信号が出力される。このため、動作電圧出力回路は、電源入力端子から供給される電源電圧を用いて基準電圧生成回路を動作させるための第1のレベルの動作電圧を出力する。電圧切換回路は、この時点において高い方の電圧である第1のレベルの動作電圧を基準電圧生成回路に出力する。これにより、基準電圧生成回路は、第1のレベルの動作電圧の供給を受けて動作する。この場合、基準電圧生成回路から出力される基準電圧は、電源入力端子における電源電圧の変動の影響を受けることになる。しかし、リセット信号が出力されているため、出力電圧の供給先である負荷回路などの動作は既にリセットされている。従って、電源回路から出力される出力電圧が変動しても問題が生じることはない。
電圧切換回路は、上記したとおり、入力される動作電圧および出力電圧のうち、いずれか高い方の電圧を基準電圧生成回路に出力するようになっている。電源遮断時において、電源入力端子における電源電圧が出力電圧に比べて急激に低下した場合、電圧切換回路は、電源電圧を用いて出力された第1のレベルの動作電圧よりも高いレベルとなる出力電圧を基準電圧生成回路に出力することができる。また、出力電圧が電源電圧に比べて急激に低下した場合、電圧切換回路は、出力電圧よりも高いレベルとなる第1のレベルの動作電圧を基準電圧生成回路に出力することができる。このため、基準電圧生成回路は、出力電圧または電源電圧が自身の動作可能な電圧よりも低下するまでの間は動作し続ける。従って、電源遮断時において、出力低下検出回路は、電源入力端子および電源出力端子に接続される負荷などの状況にかかわらず、出力電圧が判定しきい値電圧よりも低下したことを検出してリセット信号を出力することができる。つまり、出力低下検出回路は、電源遮断時における電源回路全体の動作に協調してリセット信号を出力することができる。
請求項2記載の手段によれば、動作電圧および出力電圧がそれぞれアノードに与えられ、各カソードを共通に接続した2つのダイオードにより電圧切換回路を構成し、各カソードから基準電圧生成回路に対し電圧が出力される。すなわち、2つのダイオードをOR接続することにより電圧切換回路を構成したので、回路構成を簡素化するとともに、入力される動作電圧および出力電圧のうち、いずれか高い方の電圧を基準電圧生成回路に供給することができる。
請求項3記載の手段によれば、基準電圧またはそれに応じた電圧と、第2の検出電圧またはそれに応じた電圧とを比較するヒステリシス特性を有するコンパレータの出力に基づいて、出力電圧が判定しきい値電圧よりも低下したことを検出する。これにより、出力電圧がしきい値電圧付近の場合に、出力電圧の僅かな変動により基準電圧生成回路への電圧供給が度々切り替わってしまうことを防止できる。
請求項4記載の手段によれば、動作電圧出力回路を定電圧出力回路により構成した。これにより、基準電圧生成回路が動作電圧の供給を受けて動作する場合にも、電源入力端子における電源電圧の変動の影響を受けにくくなる。
請求項5記載の手段によれば、動作電圧出力回路は、電流源から出力された所定電流を、直列に接続された複数の定電圧発生素子に流すことにより動作電圧を生成する。これにより、回路構成を複雑化することなく、出力する動作電圧を一定化することができる。また、上記電流源として、出力制御回路など電源回路における他の回路で使用されている電流源を用いれば、回路規模が大きくなるのを防止できる。
請求項6記載の手段によれば、動作電圧出力回路は、複数の定電圧発生素子のうち少なくとも1つの素子をバイパスすることで動作電圧を第2のレベルに切り換える。このとき、電流源は電源電圧が供給されている限り所定電流を出力している。つまり、動作電圧出力回路は、レベル切り換え時にも動作電圧の出力が途絶えることがない。このため、基準電圧生成回路は、電源供給が切り換わるときにも遅延を生じずに動作することが可能となる。
請求項7記載の手段によれば、動作電圧出力回路は、電流源の動作を停止させることで動作電圧を第2のレベルに切り換える。これにより、リセット信号が出力されていない期間において、電源回路での消費電流を低減することができる。
請求項8記載の手段によれば、定電圧生成部を複数のダイオードの直列回路により構成した。このように構成すれば、直列回路を構成するダイオードの数を変えるだけで、ダイオードの順方向電圧単位で動作電圧のレベルを変更することができるので、動作電圧のレベル設定の自由度が高くなる。
請求項9記載の手段によれば、定電圧生成部をダイオードおよびツェナーダイオードの直列回路により構成した。この場合、温度係数の小さいツェナーダイオードを用いたり、または、それぞれの温度係数が打ち消し合うようなダイオードとツェナーダイオードとを用いたりすれば、生成する動作電圧の温度特性を良好に保つことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図4を参照しながら説明する。
図1に示す電源回路11は、車載用のマイクロコンピュータに電源電圧を供給するものである。電源回路11は、シリーズレギュレータ形式であり、出力トランジスタ12、基準電圧生成回路13、電圧検出回路14、オペアンプ15、コンパレータ16、定電圧出力回路17および電圧切換回路18を備えている。
電源回路11には、外部のバッテリ(図示せず)から電源入力端子19およびグランド端子20を介して電源電圧VBATが供給されている。この電源電圧VBATは、通常は例えば14V程度であるが、ロードダンプにより例えば34V程度まで上昇したり、瞬断により2〜3V程度まで低下したりと、大きく変動するものである。電源入力端子19およびグランド端子20は、電源回路11の内部において電源線21およびグランド線22に接続されている。
出力トランジスタ12は、NPN形であり、電源入力端子19と電源出力端子23との間の電流経路に介在するように接続されている。電源回路11は、出力トランジスタ12を介して、電源電圧VBATを所定の出力電圧に降圧して電源出力端子23から供給先の負荷回路であるマイクロコンピュータ(図示せず)に対し出力するようになっている。電源出力端子23と電源回路11外部のグランド(グランド線22と同電位)との間には、平滑用のコンデンサC11が接続されている。
基準電圧生成回路13は、例えばバンドギャップ基準電圧回路であり、後述する電圧切換回路18から出力される切換電圧Vsの供給を受けて動作するようになっている。基準電圧生成回路13は、出力電圧Voutの目標値(本実施形態では5V)を指令するための基準電圧Vref(本実施形態では1.2V)を生成する。基準電圧生成回路13は、その出力段の構成(図示せず)により、供給される切換電圧Vsの値が1.9Vより低下するまで1.2Vの基準電圧Vrefを出力可能となっている。基準電圧生成回路13から出力される基準電圧Vrefは、オペアンプ15の非反転入力端子およびコンパレータ16の反転入力端子に与えられている。
電圧検出回路14(第1の電圧検出回路および第2の電圧検出回路に相当)は、抵抗R11〜R13の直列回路により構成されている。この直列回路は、出力トランジスタ12のエミッタとグランド線22との間に接続されている。抵抗R12とR13との共通接続点N11の電圧、つまり出力電圧Voutを抵抗R11および抵抗R12と抵抗R13とにより分圧して得られる検出電圧Vdet11は、オペアンプ15の反転入力端子に与えられている。抵抗R11とR12との共通接続点N12の電圧、つまり出力電圧Voutを抵抗R11と抵抗R12および抵抗R13とにより分圧して得られる検出電圧Vdet12は、コンパレータ16の非反転入力端子に与えられている。
抵抗R11〜R13の抵抗値は、出力電圧Voutが目標値(例えば5V)のときに検出電圧Vdet11(第1の検出電圧)が基準電圧Vrefと一致するとともに、出力電圧Voutが判定しきい値電圧のときに検出電圧Vdet12(第2の検出電圧)が基準電圧Vrefと一致するような値に設定されている。なお、判定しきい値電圧とは、出力電圧Voutの供給先であるマイクロコンピュータの電源電圧の定格値の下限であり、本実施形態では4.6Vに設定されている。
オペアンプ15(出力制御回路に相当)は、電源電圧VBATの供給を受けて動作するようになっている。オペアンプ15は、与えられた検出電圧Vdet11と基準電圧Vrefとの差に応じた誤差増幅信号Sdを出力トランジスタ12のベースに出力する。この誤差増幅信号Sdにより、出力トランジスタ12の駆動が制御されるようになっている。
コンパレータ16(出力低下検出回路に相当)は、出力電圧Voutのレベル判定に用いられるものであり、出力電圧Voutの供給を受けて動作するようになっている。コンパレータ16は、基準電圧Vrefと検出電圧Vdet12とに基づいて出力電圧Voutに相当するHレベルまたは0Vに相当するLレベルの電圧信号Saを出力する。本実施形態では、Lレベルの電圧信号Saがリセット信号に相当する。
この電圧信号Saは、電源出力端子23に接続される出力電圧Voutの供給先であるマイクロコンピュータに出力されている。このマイクロコンピュータは、Lレベルの電圧信号Saが与えられると、出力電圧Voutが判定しきい値電圧(4.6V)より低下したと判断して自身の動作をリセットするリセット動作を実行するようになっている。電圧信号Saは、定電圧出力回路17にも出力される。
定電圧出力回路17(動作電圧出力回路に相当)は、電流源24、定電圧生成部25およびトランジスタM11により構成されている。定電圧生成部25は、ダイオードD11〜D17(定電圧発生素子に相当)の直列回路により構成されている。定電圧生成部25の一端(ダイオードD11のアノード)は、電流源24を介して電源線21に接続されており、他端(ダイオードD17のカソード)は、グランド線22に接続されている。ダイオードD11のアノードは、定電圧Vc(動作電圧)の出力端子となっている。
電流源24は、電源線21から電源電圧VBATが供給されると、定電圧生成部25に対し所定電流を出力する。トランジスタM11(電圧レベル切換部およびバイパス手段に相当)は、Nチャネル型のMOSFETである。トランジスタM11のドレインはダイオードD15のアノードに接続され、ソースはグランド線22に接続されている。トランジスタM11のゲートには、コンパレータ16から出力される電圧信号Saが与えられるようになっている。
このような構成により、定電圧出力回路17は、電圧信号Saのレベルに応じて定電圧Vcのレベルを切り換えるようになっている。すなわち、電圧信号SaがLレベルである場合、トランジスタM11はオフする。この状態において、電流源24から所定電流が出力されると、この所定電流はダイオードD11〜D17に流れる。このため、ダイオードD11〜D17の順方向電圧VF(約0.7V)により、定電圧生成部25の端子間(ダイオードD11のアノードとグランド線22との間)に7×VF(約4.9V)の定電圧Vc(第1のレベルの動作電圧)が発生する。
また、電圧信号SaがHレベルである場合、トランジスタM11はオンする。これにより、ダイオードD15のアノードがグランド線22の電位(0V)にバイパスされる。この状態において、電流源24から所定電流が出力されると、この所定電流はダイオードD11〜D14に流れる。このため、定電圧生成部25の端子間に4×VF(約2.8V)の定電圧Vc(第2のレベルの動作電圧)が発生する。
電圧切換回路18は、ダイオードD18、NPN形のトランジスタT11および抵抗R14により構成されている。ダイオードD18のアノードには、電流制限用の抵抗R14を介して出力電圧Voutが与えられている。トランジスタT11のベースには、定電圧出力回路17から出力される定電圧Vcが与えられている。トランジスタT11のコレクタは電源線21に接続されている。トランジスタT11のエミッタとダイオードD18のカソードとは、いずれもノードN13に接続されている。ノードN13は、切換電圧Vsの出力端子となっている。切換電圧Vsは、基準電圧生成回路13に対し、電源電圧として与えられる。本実施形態では、トランジスタT11のベース−エミッタ間がダイオードとして機能する。
このように、電圧切換回路18は、入力される出力電圧Voutおよび定電圧Vcのうち、いずれか高い方の電圧を切換電圧Vsとして出力する構成となっている。この切換電圧Vsは、ダイオードD18の順方向電圧およびトランジスタT11のベース−エミッタ間電圧をいずれもVFで示すと、下記(1)式および(2)式により表される。
Vs=Vc−VF (Vc>Voutの場合) …(1)
Vs=Vout−VF (Vc<Voutの場合) …(2)
次に、本実施形態の作用について図2〜図4も参照して説明する。
まず、電源入力端子19に接続された負荷等の状況により、電源遮断時に電源電圧VBATが急激に低下する場合の電源回路11の動作について説明する。なお、出力電圧Voutは、電源出力端子23に接続されたコンデンサC11の作用により電源遮断時に緩やかに低下するものとする。図2は、このような条件のときの電源回路11の各部の電圧波形を示しており、(a)は電源電圧VBAT、(b)は定電圧Vc、(c)は出力電圧Vout、(d)は切換電圧Vs、(e)は基準電圧Vref、(f)は電圧信号Saである。
電源起動時(図2の時刻t0〜時刻t1)、出力電圧Voutは判定しきい値電圧(4.6V)未満である。従って、コンパレータ16はLレベルの電圧信号Sa(リセット信号)を出力する。これにより、トランジスタM11がオフし、定電圧出力回路17から7×VFの定電圧Vcが出力される。このとき、定電圧Vc(4.9V)のほうが出力電圧Vout(4.6V未満)よりも高いため、電圧切換回路18からは、定電圧Vcに基づく切換電圧Vsが出力される。基準電圧生成回路13は、この切換電圧Vs(=Vc−VF)の供給を受けて動作する。また、このとき、出力電圧Voutの供給先のマイクロコンピュータにはLレベルの電圧信号Saが与えられており、その動作はリセットされている。
出力電圧Voutが上昇して判定しきい値電圧に達すると、コンパレータ16の出力が反転し、電圧信号SaはHレベルとなる(図2の時刻t1)。これにより、トランジスタM11がオンし、定電圧出力回路17から4×VFの定電圧Vcが出力される。このとき、出力電圧Vout(4.6V以上)のほうが定電圧Vc(2.8V)よりも高いため、電圧切換回路18からは、出力電圧Voutに基づく切換電圧Vsが出力される。基準電圧生成回路13は、この切換電圧Vs(=Vout−VF)の供給を受けて動作する。そして、電源回路11は、出力電圧Voutを目標値に一致させるように定電圧制御動作を行う。また、このとき、マイクロコンピュータにはHレベルの電圧信号Saが与えられており、通常の動作状態となっている。
電源遮断のためにバッテリからの電源供給が停止され、電源電圧VBATが約6Vまで低下すると、出力電圧Voutは、目標値の5Vより低下し始める(図2の時刻t2)。出力電圧Voutが判定しきい値電圧まで低下すると、コンパレータ16の出力が反転し、電圧信号SaはLレベルとなる(図2の時刻t3)。
これにより、マイクロコンピュータにLレベルの電圧信号Saが与えられ、その動作はリセットされる。また、定電圧出力回路17のトランジスタM11はオフするが、この時点において電源電圧VBATは既に0Vになっているため、定電圧Vcも0Vとなる。このため、電圧切換回路18からは、出力電圧Voutに基づく切換電圧Vs(=Vout−VF)が引き続き出力される。基準電圧生成回路13は、出力電圧Voutに基づく切換電圧Vsの供給を受けて動作を続けることになり、リセット信号(Lレベルの電圧信号Sa)が出力された後も1.2Vの基準電圧Vrefを出力する。
その後、出力電圧Voutが2.6Vまで低下すると、切換電圧Vsが最低動作可能電圧1.9Vになるため、基準電圧生成回路13から出力される基準電圧Vrefが1.2Vより低下し始める(図2の時刻t4)。出力電圧Voutおよび基準電圧Vrefのいずれもが低下した場合、出力電圧Voutが0Vになる前に、コンパレータ16の出力が反転してしまうことも考えられる。しかし、図2の時刻t4以降において、コンパレータ16の出力が反転したとしても、出力電圧Voutは、コンパレータ16から十分なHレベルを出力できないレベルにまで低下している。従って、マイクロコンピュータのリセットが解除されてしまう誤動作が発生することはない。
続いて、電源入力端子19に接続された負荷等の状況により、電源遮断時に電源電圧VBATが緩やかに低下する場合の電源回路11の動作について図3を参照して説明する。なお、この場合、電源電圧VBATおよび出力電圧Voutが同程度に緩やかに低下するものと仮定する。図3は、このような条件のときの電源回路11の各部の電圧波形を示しており、図2相当図である。この場合、電源起動時および通常時の電源回路11の動作については、図2を参照して説明した電源電圧VBATが急激に低下する場合と同様であるため、電源遮断時の動作についてのみ説明する。
電源遮断時、電源電圧VBATが約6Vまで低下すると、出力電圧Voutは、目標値の5Vより低下し始める(図3の時刻t2)。このときの出力電圧Voutは、図示しないオペアンプ15の出力トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧がほぼゼロであることから、出力トランジスタ12のベース−エミッタ間電圧をVFで示すと下記(3)式により表される。
Vout≒VBAT−VF …(3)
出力電圧Voutが判定しきい値電圧まで低下すると、コンパレータ16の出力が反転し、電圧信号SaはLレベルとなる(図3の時刻t3)。これにより、マイクロコンピュータにLレベルの電圧信号Saが与えられ、その動作はリセットされる。また、定電圧出力回路17のトランジスタM11がオフする。
このとき、電源電圧VBATは、5.3V(=4.6V+VF)であるため、定電圧出力回路17からは4.9V(=7×VF)の定電圧Vcが出力されている。しかし、この後間もなく、電源電圧VBATは、4.9Vより低下するため、定電圧出力回路17のダイオードD11〜D17に所定電流を流すことができなくなる。このため、定電圧出力回路17から出力される定電圧Vcは、下記(4)式に示すとおり、ほとんど電源電圧VBATと同じ値となる。
Vc≒VBAT …(4)
また、時刻t2以降における出力電圧Voutは、上記(3)式に示すとおりである。従って、時刻t3以降においては、定電圧Vcのほうが出力電圧VoutよりもVFだけ大きくなるため、電圧切換回路18からは、定電圧Vcに基づく切換電圧Vsが出力される。このときの切換電圧Vsは、下記(5)式により表される。
Vs≒VBAT−VF …(5)
基準電圧生成回路13は、定電圧Vcに基づく切換電圧Vsの供給を受けて動作を続けることになり、リセット信号(Lレベルの電圧信号Sa)が出力された後も1.2Vの基準電圧Vrefを出力する。
その後、電源電圧VBATが2.6Vまで低下すると、切換電圧Vsが1.9Vになるため、基準電圧生成回路13から出力される基準電圧Vrefが1.2Vより低下し始める(図3の時刻t4)。これにより、出力電圧Voutと基準電圧Vrefのいずれもが低下することになる。しかし、上記した電源電圧VBATが急激に低下する場合と同じ理由から、マイクロコンピュータのリセットが解除してしまう誤動作が発生することはない。
続いて、出力電圧Voutのみが低下した場合の電源回路11の動作について図4を参照して説明する。図4は、このような条件のときの電源回路11の各部の電圧波形を示しており、図2相当図である。この場合も、電源起動時および通常時の電源回路11の動作は、図2を参照して説明した電源電圧VBATが急激に低下する場合と同様であるため、電源遮断時の動作についてのみ説明する。
電源出力端子23に接続された負荷の瞬間的な短絡等の異常が発生した場合、出力電圧Voutのみが低下する(図4の時刻t2)。そして、出力電圧Voutが判定しきい値電圧まで低下すると、コンパレータ16の出力が反転し、電圧信号SaはLレベルとなる(図4の時刻t3)。
これにより、マイクロコンピュータにLレベルの電圧信号Saが与えられ、その動作はリセットされる。また、定電圧出力回路17のトランジスタM11がオフし、定電圧出力回路17から7×VFの定電圧Vcが出力される。このとき、電源起動時(図4の時刻t0〜t1)と同様に、電圧切換回路18から定電圧Vcに基づく切換電圧Vsが出力される。基準電圧生成回路13は、定電圧Vcに基づく切換電圧Vsの供給を受けて動作を続ける。従って、基準電圧生成回路13は、出力電圧Voutが遮断された後も1.2Vの基準電圧Vrefを出力する。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を奏する。
出力電圧Voutが判定しきい値電圧以上である定電圧制御動作の状態には、電圧切換回路18から出力電圧Voutに基づく切換電圧Vsが出力される。基準電圧生成回路13は、この安定した出力電圧Voutに基づく切換電圧Vsの供給を受けて動作する。このため、基準電圧Vrefは、電源入力端子19における電源電圧VBATが変動したとしても、その影響を受けることなく変動が極めて小さい安定したものとなり、ひいては電源回路11全体の動作も安定する。
また、出力電圧Voutが判定しきい値電圧未満である電源起動時や電源遮断時には、電圧切換回路18から、電源電圧VBATを用いて生成される定電圧Vcに基づく切換電圧Vsが出力される。基準電圧生成回路13は、この定電圧Vcに基づく切換電圧Vsの供給を受けて動作する。この場合、基準電圧Vrefは、電源入力端子19における電源電圧VBATの変動の影響を受けることになる。しかし、このとき、出力電圧Voutの供給先のマイクロコンピュータにはリセット信号(Lレベルの電圧信号Sa)が与えられている。従って、基準電圧Vrefや出力電圧Voutが変動しても問題が生じることはない。
電圧切換回路18は、入力される出力電圧Voutおよび定電圧Vcのうち、いずれか高い方の電圧を切換電圧Vsとして出力する構成となっている。このため、電圧切換回路18は、電源遮断時において、出力電圧Voutに比べて電源電圧VBATが急激に低下する場合には出力電圧Voutを出力し、電源電圧VBATが緩やかに低下する場合には定電圧Vcを出力する。これにより、基準電圧生成回路13は、電源遮断時にも出力電圧Voutまたは定電圧Vcに基づく切換電圧Vsの供給を受けて基準電圧Vrefの出力を極力維持することができる。従って、電源遮断時において、コンパレータ16からリセット信号が出力された後、その出力が反転してリセットが解除されてしまったり、出力電圧Voutが低下しているのにもかかわらずリセット信号が出力されなかったりするといった誤動作の発生を防止できる。
電圧切換回路18を、ダイオードD18およびNPN形のトランジスタT11のベース−エミッタ間を用いて構成した。これにより、出力電圧Voutおよび定電圧Vcのうち、いずれか高い方の電圧を切換電圧Vsとして基準電圧生成回路13に確実に与えることができる。
定電圧出力回路17は、電源電圧VBATに基づいて電流源24から出力される所定電流を定電圧生成部25に供給することにより、一定化された定電圧Vcを生成する。これにより、基準電圧生成回路13が定電圧Vcに基づく切換電圧Vsの供給を受けて動作する場合にも、電源電圧VBATの変動の影響を受けにくくすることができる。また、電流源24として、オペアンプ15など電源回路11における他の回路で使用されている電流源を用いれば、回路規模が大きくなるのを防止できる。
定電圧出力回路17は、Lレベルの電圧信号Saが与えられると定電圧Vcのレベルを約4.9Vとし、Hレベルの電圧信号Saが与えられると定電圧Vcのレベルを約2.8Vに切り換えるように構成した。これにより、電源起動時や電源遮断時では、基準電圧生成回路13を確実に動作可能なレベルの定電圧Vcを出力する。また、通常動作時には、出力電圧Voutより十分に低いレベルの定電圧Vcを出力するので、電圧切換回路18から出力電圧Voutに基づく切換電圧Vsが確実に出力されるようになる。
定電圧出力回路17は、定電圧生成部25を構成するダイオードD11〜D17のうち、ダイオードD15〜D17をトランジスタM11によりバイパスするか否かにより、定電圧Vcのレベルを切り換えるように構成した。従って、電流源24に電源電圧VBATが供給されていれば、定電圧Vcのレベル切り換え時にも定電圧Vcの出力が途絶えることがない。これにより、基準電圧生成回路13は、電源供給が切り換わるときにも遅延を生じずに動作することが可能となる。
定電圧生成部25をダイオードD11〜D17の直列回路により構成した。このように構成すれば、直列回路を構成するダイオードの数を変えるだけで、ダイオードの順方向電圧VF単位で定電圧Vcのレベルを変更することができるので、出力する定電圧Vcのレベル設定の自由度が高くなる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図5および図6を参照しながら説明する。
図5は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図5に示す電源回路31は、図1に示す電源回路11に対し、トランジスタT31および抵抗R31、R32を備えている点と、コンパレータ16の反転入力端子に与えられる電圧とが異なっている。
コンパレータ16の反転入力端子は、抵抗R31を介して基準電圧生成回路13の基準電圧Vrefの出力端子に接続されている。また、コンパレータ16の反転入力端子は、抵抗R32を介してトランジスタT31のコレクタに接続されている。コンパレータ16の非反転入力端子には、検出電圧Vdet12が与えられている。トランジスタT31のエミッタはグランド線22に接続されており、ベースには、コンパレータ16から出力される電圧信号Saが与えられている。
このような構成により、トランジスタT31がオフした場合、基準電圧Vrefがコンパレータ16の反転入力端子に与えられる。また、トランジスタT31がオンした場合、基準電圧Vrefを抵抗R31と抵抗R32とにより分圧して得られる分圧電圧Vref'が与えられる。
抵抗R31およびR32の抵抗値は、出力電圧Voutが第1のしきい値電圧VTH(4.8V)のときに検出電圧Vdet12が基準電圧Vrefと一致し、出力電圧Voutが第2のしきい値電圧VTL(4.6V)のときに検出電圧Vdet12が分圧電圧Vref'と一致するような値に設定されている。上記第1のしきい値電圧VTHおよび第2のしきい値電圧VTLは、判定しきい値電圧に相当するものである。また、第2のしきい値電圧VTLは、第1の実施形態における判定しきい値電圧と同様に、出力電圧Voutの供給先であるマイクロコンピュータの電源電圧の定格値の下限値としている。
図6は、出力電圧Voutおよびコンパレータ16の入出力電圧の波形を示している。図6に示すように、コンパレータ16は、ヒステリシス特性を有するようになっている。すなわち、電圧信号SaがLレベルの期間(図6の時刻t0〜時刻t1)にはトランジスタT31がオフするため、コンパレータ16の反転入力端子には基準電圧Vrefが与えられる。このとき、コンパレータ16は、基準電圧Vrefと検出電圧Vdet12とに基づいて電圧信号Saを出力する。従って、出力電圧Voutが第1のしきい値電圧VTH(4.8V)まで上昇するとコンパレータ16の出力が反転する。
また、電圧信号SaがHレベルの期間(図6の時刻t1〜時刻t2)にはトランジスタT31がオンするため、コンパレータ16の反転入力端子には分圧電圧Vref'が与えられる。このとき、コンパレータ16は、分圧電圧Vref'と検出電圧Vdet12とに基づいて電圧信号Saを出力する。従って、出力電圧Voutが第2のしきい値電圧VTL(4.6V)まで低下するとコンパレータ16の出力が反転する。
上記構成によれば、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られるとともに、以下のような作用および効果が得られる。すなわち、電圧信号Saのレベルに応じてコンパレータ16の反転入力端子に与えられる電圧を切り換えるように構成することでコンパレータ16にヒステリシス特性を持たせた。このため、出力電圧Voutが目標値付近で変動する場合でも、コンパレータ16の出力は頻繁に反転しない。従って、出力電圧Voutが整定していない期間において基準電圧生成回路13への供給電圧が度々切り替わってしまうことを防止できる。
また、出力電圧Voutの立ち上がり時の判定しきい値電圧を、第1の実施形態の判定しきい値電圧(4.6V)よりも高い第1のしきい値電圧VTH(4.8V)とした。これにより、電源起動時、出力電圧Voutがより目標値に近づいて安定してから、出力電圧Voutに基づく切換電圧Vsが基準電圧生成回路13に電源電圧として供給される。従って、通常動作時における基準電圧生成回路13の動作が一層安定する。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図7および図8を参照しながら説明する。
図7は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図7に示す電源回路41は、図1に示す電源回路11に対し、電圧検出回路14に替えて電圧検出回路42を備えている点と、CMOSからなる周知構成のアナログスイッチ43、44およびインバータ回路45、46を備えている点と、オペアンプ15の反転入力端子およびコンパレータ16の非反転入力端子に与えられる電圧とが異なっている。
電圧検出回路42(第1の電圧検出回路および第2の電圧検出回路に相当)は、抵抗R41〜R44の直列回路により構成されている。この直列回路は、出力トランジスタ12のエミッタとグランド線22との間に接続されている。抵抗R43とR44との共通接続点N41の電圧、つまり出力電圧Voutを抵抗R41〜R43と抵抗R44とにより分圧して得られる検出電圧Vdet41は、オペアンプ15の反転入力端子に与えられている。抵抗R42とR43との共通接続点N42は、アナログスイッチ44を介してコンパレータ16の非反転入力端子に接続されている。抵抗R41とR42との共通接続点N43は、アナログスイッチ43を介してコンパレータ16の非反転入力端子に接続されている。
このような構成により、アナログスイッチ44がオンした場合、出力電圧Voutを抵抗R41およびR42と抵抗R43およびR44とにより分圧して得られる検出電圧Vdet42がコンパレータ16の非反転入力端子に与えられる。また、アナログスイッチ43がオンした場合、出力電圧Voutを抵抗R41と抵抗R42〜R44とにより分圧して得られる検出電圧Vdet43がコンパレータ16の非反転入力端子に与えられるようになっている。
抵抗R41〜R44の抵抗値は、出力電圧Voutが目標値(5V)のときに検出電圧Vdet41が基準電圧Vrefと一致し、出力電圧Voutが第1のしきい値電圧VTH(4.8V)のときに検出電圧Vdet42が基準電圧Vrefと一致し、出力電圧Voutが第2のしきい値電圧VTL(4.6V)のときに検出電圧Vdet43が基準電圧Vrefと一致するような値に設定されている。
インバータ回路45の入力端子には、コンパレータ16から出力される電圧信号Saが与えられている。インバータ回路45の出力端子は、アナログスイッチ43のPチャネル側のゲートおよびアナログスイッチ44のNチャネル側のゲートに接続されている。また、インバータ回路45の出力端子は、インバータ回路46の入力端子に接続されている。インバータ回路46の出力端子は、アナログスイッチ43のNチャネル側のゲートおよびアナログスイッチ44のPチャネル側のゲートに接続されている。
図8は、出力電圧Voutおよびコンパレータ16の入出力電圧の波形を示している。図8に示すように、コンパレータ16は、ヒステリシス特性を有するようになっている。すなわち、電圧信号SaがLレベルの期間(図8の時刻t0〜時刻t1)にはアナログスイッチ43がオフするとともにアナログスイッチ44がオンするため、コンパレータ16の非反転入力端子には検出電圧Vdet42が与えられる。このとき、コンパレータ16は、基準電圧Vrefと検出電圧Vdet42とに基づいて電圧信号Saを出力する。従って、出力電圧Voutが第1のしきい値電圧VTH(4.8V)まで上昇するとコンパレータ16の出力が反転する。
また、電圧信号SaがHレベルの期間(図8の時刻t1〜時刻t2)にはアナログスイッチ43がオンするとともにアナログスイッチ44がオフするため、コンパレータ16の非反転入力端子には検出電圧Vdet43が与えられる。このとき、コンパレータ16は、基準電圧Vrefと検出電圧Vdet43とに基づいて電圧信号Saを出力する。従って、出力電圧Voutが第2のしきい値電圧VTL(4.6V)まで低下するとコンパレータ16の出力が反転する。
上記構成によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、電圧信号Saのレベルに応じてコンパレータ16の非反転入力端子に与えられる電圧を切り換えるように構成することでコンパレータ16にヒステリシス特性を持たせたため、第2の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図9を参照しながら説明する。
図9は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図9に示す電源回路51は、図1に示す電源回路11に対し、定電圧出力回路17に替えて定電圧出力回路52を備えている点が異なっている。
定電圧出力回路52(動作電圧出力回路に相当)は、定電圧生成部53を備えている。定電圧生成部53は、ダイオードD51およびツェナーダイオード54(いずれも定電圧発生素子に相当)をそれぞれのカソードを共通接続した形態の直列回路により構成されている。定電圧生成部53の一端(ダイオードD51のアノード)は、電流源24を介して電源線21に接続されており、他端(ツェナーダイオード54のアノード)は、グランド線22に接続されている。ダイオードD51のアノードは、定電圧Vcの出力端子となっている。トランジスタM11のドレインおよびソースは、ツェナーダイオード54のカソードおよびアノードに接続されている。
なお、定電圧生成部53は、ダイオードD51およびツェナーダイオード54をそれぞれのアノードを共通接続した形態の直列回路により構成してもよい。また、ダイオードおよびツェナーダイオードをそれぞれ複数用いて定電圧生成部53を構成してもよい。
このような構成により、定電圧出力回路52は、電圧信号Saのレベルに応じて定電圧Vcのレベルを切り換えるようになっている。すなわち、電圧信号SaがLレベルである場合、トランジスタM11はオフする。この状態において、電流源24から所定電流が出力されると、この所定電流はダイオードD51およびツェナーダイオード54に流れる。このため、ダイオードD51の順方向電圧VF(約0.7V)およびツェナーダイオード54のツェナー電圧Vz(例えば4.3V)により、定電圧生成部53の端子間(ダイオードD51のアノードとグランド線22との間)にVF+Vz(約5V)の定電圧Vc(第1のレベルの動作電圧)が発生する。
また、電圧信号SaがHレベルである場合、トランジスタM11はオンする。これにより、ツェナーダイオード54のカソードがグランド線22の電位(0V)にバイパスされる。この状態において、電流源24から所定電流が出力されると、この所定電流はダイオードD51に流れる。このため、定電圧生成部53の端子間にVF(約0.7V)の定電圧Vc(第2のレベルの動作電圧)が発生する。
上記構成によれば、定電圧出力回路52は、コンパレータ16からLレベルの電圧信号Sa(リセット信号)が出力されている期間では、出力電圧Vout(4.6V未満)よりも高い定電圧(5V)を出力し、Hレベルの電圧信号Saが出力されている期間では、出力電圧Vout(4.6V以上)よりも低い定電圧Vc(0.7V)を出力するので、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
また、ツェナーダイオード54に、温度係数の小さいもの用いたり、または、ダイオードD51の温度係数(−2mV/℃)を打ち消すような温度係数のものを用いたりすれば、定電圧Vcの温度特性を良好に保つことができる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図10を参照しながら説明する。
図10は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図10に示す電源回路61は、図1に示す電源回路11に対し、定電圧出力回路17に替えて定電圧出力回路62を備えている点が異なっている。
定電圧出力回路62は、電流源24、定電圧生成部25およびトランジスタM61(電流供給停止手段に相当)を備えている。図10では、電流源24の詳細構成についても示している。なお、本実施形態の電流源24は、オペアンプ15に定電流を供給するための電流源とは別に設けられている。
電流源24は、トランジスタT61〜T66および抵抗R61〜R63から構成されている。電源線21とグランド線22との間には、トランジスタT61およびT62が直列に接続されている。トランジスタT61のエミッタとコレクタとの間には抵抗R61が接続されている。トランジスタT61とT62の共通接続点は、トランジスタT63のベースに接続されている。トランジスタT63のコレクタは、トランジスタT64を介して電源線21に接続され、エミッタは抵抗R62を介してグランド線22に接続されている。また、トランジスタT63のエミッタは、トランジスタT62のベースに接続されている。
トランジスタT64のベースとグランド線22との間には、抵抗R63とトランジスタT65が直列に接続されている。トランジスタT65のベースは、トランジスタT64とT63の共通接続点に接続されている。電源線21と定電圧生成部25の一端(ダイオードD11のアノード)との間には、トランジスタT66が接続されている。トランジスタT61、T64およびT66のベースは共通に接続されており、これらはカレントミラー回路を構成している。トランジスタM61のドレインは、トランジスタT63のベースに接続されており、ソースはグランド線22に接続されている。トランジスタM61のゲートには、コンパレータ16から出力される電圧信号Saが与えられるようになっている。
このような構成により、定電圧出力回路62は、電圧信号Saのレベルに応じて定電圧Vcのレベルを切り換えるようになっている。すなわち、電圧信号SaがLレベルである場合、トランジスタM61はオフする。この状態において、電源電圧VBATの供給が開始され、電源線21の電位が約0.7V(順方向電圧VF)まで上昇すると、トランジスタT63がオンする。そして、電源線21の電位が約1.4V(2×VF)まで上昇した時点でトランジスタT62がオンし、約2.1V(3×VF)まで上昇するとトランジスタT65がオンしてカレントミラー回路に所定電流が流れる。この所定電流はトランジスタT66よりダイオードD11〜D17に供給される。このため、定電圧生成部25の端子間に7×VF(約4.9V)の定電圧Vc(第1のレベルの動作電圧)が発生する。
また、電圧信号SaがHレベルである場合、トランジスタM61はオンする。これにより、トランジスタT63のベースがグランド線22の電位(0V)にバイパスされる。この状態において、電源電圧VBATの供給が開始され、電源線21の電位が上昇しても、トランジスタT63はオンすることはない。従って、トランジスタT61、T64、T66にも所定電流が流れない。このため、定電圧生成部25の端子間の定電圧Vcは0V(第2のレベルの動作電圧)となる。
上記構成によれば、定電圧出力回路62は、コンパレータ16からLレベルの電圧信号Sa(リセット信号)が出力されている期間では、出力電圧Vout(4.6V未満)よりも高い定電圧(4.9V)を出力し、Hレベルの電圧信号Saが出力されている期間では、出力電圧Vout(4.6V以上)よりも低い定電圧Vc(0V)を出力するので、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
また、定電圧出力回路62は、電流源24の動作を停止させることで定電圧Vcを第2のレベルである0Vに切り換えるようにした。これにより、Lレベルの電圧信号Sa(リセット信号)が出力されていない期間において、電源回路61での消費電流を低減することができる。
(第6の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態について図11を参照しながら説明する。
図11は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図11に示す電源回路71は、図1に示す電源回路11に対し、出力トランジスタ12に替えて出力トランジスタ72を備えている点と、オペアンプ15の各入力端子に与えられる電圧とが異なっている。
出力トランジスタ72は、PNP形であり、電源入力端子19と電源出力端子23との間の電流経路に介在するように接続されている。オペアンプ15は、反転入力端子に基準電圧Vrefが与えられ、非反転入力端子に検出電圧Vdet11が与えられている。このように、出力トランジスタとして、PNP形のものを用いた構成であっても、第1の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第7の実施形態)
以下、本発明の第7の実施形態について図12を参照しながら説明する。
図12は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図12に示す電源回路81は、図1に示す電源回路11に対し、出力トランジスタ12に替えて出力トランジスタ82を備えている点が異なっている。
出力トランジスタ82は、Nチャネル型のMOSFETであり、電源入力端子19と電源出力端子23との間の電流経路に介在するように接続されている。このように、出力トランジスタとして、Nチャネル型のMOSFETを用いた構成であっても、第1の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第8の実施形態)
以下、本発明の第8の実施形態について図13を参照しながら説明する。
図13は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図13に示す電源回路91は、図1に示す電源回路11に対し、出力トランジスタ12に替えて出力トランジスタ92を備えている点と、オペアンプ15の各入力端子に与えられる電圧とが異なっている。
出力トランジスタ92は、Pチャネル型のMOSFETであり、電源入力端子19と電源出力端子23との間の電流経路に介在するように接続されている。オペアンプ15は、反転入力端子に基準電圧Vrefが与えられ、非反転入力端子に検出電圧Vdet11が与えられている。このように、出力トランジスタとして、Pチャネル型のMOSFETを用いた構成であっても、第1の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第9の実施形態)
以下、本発明の第9の実施形態について図14を参照しながら説明する。
図14は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図14に示す電源回路101は、図1に示す電源回路11に対し、出力トランジスタ12に替えて出力トランジスタ102を備えている点と、三角波生成回路103、PWMコンパレータ104、ダイオードD101、コイルL101およびコンデンサC101、C102を備えている点とが異なっている。
出力トランジスタ102は、Pチャネル型のMOSFETである。出力トランジスタ102のソースは電源入力端子19に接続されており、ドレインは、コイルL101を介して電源出力端子23に接続されている。出力トランジスタ102のドレインは、還流用のダイオードD101のカソードに接続されている。ダイオードD101のアノードはグランド線22に接続されている。電源出力端子23とグランド線22との間にはコンデンサC101が接続されている。
オペアンプ15の反転入力端子と出力端子との間にはコンデンサC102が接続されている。三角波生成回路103は、所定周期の三角波を生成するものであり、その三角波出力はPWMコンパレータ104の反転入力端子に与えられている。PWMコンパレータ104の非反転入力端子にはオペアンプ15から出力される誤差増幅信号Sdが与えられている。PWMコンパレータ104は、誤差増幅信号Sdと三角波とに基づいてPWM信号を出力トランジスタ102のゲートに出力する。このPWM信号により、出力トランジスタ102のオンオフが制御されるようになっている。
上記したとおり、電源回路101は、降圧型のスイッチングレギュレータとして構成されている。すなわち、電源回路101は、電源入力端子19と電源出力端子23との間の電流経路に介在する出力トランジスタ102のオンオフをPWM制御して、電源電圧VBATを所定の出力電圧Voutに降圧して出力するようになっている。
このように、降圧型のスイッチングレギュレータ形式の電源回路101であっても、第1の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、昇圧型のスイッチングレギュレータであっても、電源出力端子に容量の大きいコンデンサを接続するなどして出力電圧Voutのリップルを低減させた構成であれば第1の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
定電圧生成部25は、複数のダイオードの直列回路により構成されていればよく、ダイオードの数は2個〜6個でもよいし、8個以上でもよい。また、定電圧出力回路17は、Hレベルの電圧信号Saが与えられたとき、出力する定電圧Vcのレベルを出力電圧Voutより低いレベルに切り換えることができれば、トランジスタM11により2つ以上のダイオードをバイパスする構成にしてもよい。
動作電圧出力回路は、定電圧出力回路17、52、62により構成しなくてもよく、出力する電圧のレベルを、電圧信号Saのレベルに応じて基準電圧生成回路13を動作可能とする第1のレベルと出力電圧Voutより低い第2のレベルとに切り換える構成のものであればよい。
本発明は、車載用の電源回路に限らず、他の用途の電源回路にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態を示す電源回路の構成図 電源遮断時に電源電圧が急激に低下する場合における各部の電圧波形図 電源遮断時に電源電圧が緩やかに低下する場合における図2相当図 出力電圧のみが急激に低下する場合における図2相当図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 出力電圧およびコンパレータの入出力電圧の波形図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 図6相当図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図 本発明の第5の実施形態を示す図1相当図 本発明の第6の実施形態を示す図1相当図 本発明の第7の実施形態を示す図1相当図 本発明の第8の実施形態を示す図1相当図 本発明の第9の実施形態を示す図1相当図 従来技術を示す電源回路の構成図
符号の説明
図面中、11、31、41、51、61、71、81、91、101は電源回路、12、72、82、92、102は出力トランジスタ、13は基準電圧生成回路、14、42は電圧検出回路(第1の電圧検出回路、第2の電圧検出回路)、15はオペアンプ(出力制御回路)、16はコンパレータ(出力低下検出回路)、17、52、62は定電圧出力回路(動作電圧出力回路)、18は電圧切換回路、19は電源入力端子、23は電源出力端子、24は電流源、25、53は定電圧生成部、54はツェナーダイオード(定電圧発生素子)、D11〜D17、D51はダイオード(定電圧発生素子)、D18はダイオード、M11はトランジスタ(電圧レベル切換部、バイパス手段)、M61はトランジスタ(電流供給停止手段)を示す。

Claims (9)

  1. 電源入力端子と電源出力端子との間の電流経路に介在する出力トランジスタと、
    前記電源出力端子における出力電圧に応じた第1の検出電圧を出力する第1の電圧検出回路と、
    前記第1の検出電圧よりも高い検出レベルであって前記出力電圧に応じた第2の検出電圧を出力する第2の電圧検出回路と、
    前記出力電圧の目標値に対応した基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    前記基準電圧と前記第1の検出電圧とに基づいて前記出力トランジスタの駆動を制御する出力制御回路と、
    前記基準電圧と前記第2の検出電圧とに基づいて前記出力電圧が前記目標値よりも低く設定された判定しきい値電圧よりも低下したことを検出するとリセット信号を出力する出力低下検出回路と、
    前記リセット信号が出力されている期間では前記電源入力端子から供給される電源電圧を用いて前記基準電圧生成回路を動作させるための第1のレベルの動作電圧を出力し、前記リセット信号が出力されていない期間では前記電源出力端子における出力電圧よりも低い第2のレベルの動作電圧を出力する動作電圧出力回路と、
    前記動作電圧および前記出力電圧が入力され、これら各電圧のうち、いずれか高い方の電圧を出力する電圧切換回路とを備え、
    前記基準電圧生成回路は、前記電圧切換回路から出力される電圧の供給を受けて動作することを特徴とする電源回路。
  2. 前記電圧切換回路は、
    前記動作電圧および前記出力電圧がそれぞれアノードに与えられた2つのダイオードを備え、
    前記2つのダイオードの各カソードは共通に接続され、前記各カソードから前記基準電圧生成回路に対し電圧を出力することを特徴とする請求項1記載の電源回路。
  3. 前記出力低下検出回路は、
    前記基準電圧または前記基準電圧に応じた電圧と、前記第2の検出電圧または前記第2の検出電圧に応じた電圧とを比較するヒステリシス特性を有するコンパレータを備え、
    前記コンパレータの出力に基づいて、前記出力電圧が前記判定しきい値電圧よりも低下したことを検出することを特徴とする請求項1または2記載の電源回路。
  4. 前記動作電圧出力回路は、一定化した前記動作電圧を出力する定電圧出力回路により構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電源回路。
  5. 前記動作電圧出力回路は、
    前記電源入力端子から電源電圧の供給を受けると所定電流を出力する電流源と、
    この電流源に対し複数の定電圧発生素子が直列に接続されて構成されており、前記動作電圧を生成する定電圧生成部と、
    前記リセット信号が出力されている期間では前記動作電圧を前記第1のレベルとし、前記リセット信号が出力されていない期間では前記動作電圧を前記第2のレベルとする電圧レベル切換部とを備えていることを特徴とする請求項4記載の電源回路。
  6. 前記電圧レベル切換部は、前記リセット信号が出力されていない期間、前記複数の定電圧発生素子のうち少なくとも1つの素子をバイパスするバイパス手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の電源回路。
  7. 前記電圧レベル切換部は、前記リセット信号が出力されていない期間、前記電流源の動作を停止させる電流供給停止手段を備えていることを特徴とする請求項5または6記載の電源回路。
  8. 前記定電圧生成部は、複数のダイオードの直列回路により構成されていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の電源回路。
  9. 前記定電圧生成部は、ダイオードおよびツェナーダイオードの直列回路により構成されていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の電源回路。
JP2007247442A 2007-09-25 2007-09-25 電源回路 Expired - Fee Related JP4882938B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007247442A JP4882938B2 (ja) 2007-09-25 2007-09-25 電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007247442A JP4882938B2 (ja) 2007-09-25 2007-09-25 電源回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009080541A true JP2009080541A (ja) 2009-04-16
JP4882938B2 JP4882938B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=40655266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007247442A Expired - Fee Related JP4882938B2 (ja) 2007-09-25 2007-09-25 電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4882938B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010003071A1 (de) 2009-03-27 2010-11-25 Honda Motor Co., Ltd. Einlasskanalstruktur eines Verbrennungsmotors in V-Bauart
JP2013198076A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Fujitsu Ten Ltd センサ信号処理装置、および車載型電子制御装置
JP2021510876A (ja) * 2018-01-17 2021-04-30 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 電子部品が安全に起動し終了するための電気回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010003071A1 (de) 2009-03-27 2010-11-25 Honda Motor Co., Ltd. Einlasskanalstruktur eines Verbrennungsmotors in V-Bauart
JP2013198076A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Fujitsu Ten Ltd センサ信号処理装置、および車載型電子制御装置
JP2021510876A (ja) * 2018-01-17 2021-04-30 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 電子部品が安全に起動し終了するための電気回路
US11262775B2 (en) 2018-01-17 2022-03-01 Robert Bosch Gmbh Electric circuit for the safe ramp-up and ramp-down of a consumer

Also Published As

Publication number Publication date
JP4882938B2 (ja) 2012-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8253404B2 (en) Constant voltage circuit
KR100955017B1 (ko) Dc-dc 컨버터, dc-dc 컨버터의 제어 회로 및 dc-dc 컨버터의 제어 방법
US10320290B2 (en) Voltage regulator with switching and low dropout modes
JP3818231B2 (ja) 電源回路
US6608520B1 (en) Regulator circuit
US8018214B2 (en) Regulator with soft-start using current source
JP4889398B2 (ja) 定電圧電源回路
TWI407657B (zh) 過電流保護電路
JP2002009602A (ja) 負荷駆動回路
JP2007328680A (ja) 電源回路
JP2004173481A (ja) スイッチングレギュレータ及び電源装置
KR20060132941A (ko) 반도체 집적 회로 장치 및 그것을 이용한 스위칭 전원 장치
JP2006133936A (ja) 電源装置、及び携帯機器
US20140312855A1 (en) Multi-purpose power management chip and power path control circuit
US20080211470A1 (en) Auto discharge linear regulator and method for the same
CN111630763B (zh) 升压型开关电源电路
JP4882938B2 (ja) 電源回路
US9727075B2 (en) Power-supply voltage sensing circuit
JP2007151322A (ja) 電源回路およびdc−dcコンバータ
US6876180B2 (en) Power supply circuit having a start up circuit
JP5400449B2 (ja) 電源回路
US20220045602A1 (en) Overheat protection circuit and switching regulator including the same
JP2003005848A (ja) レギュレータ回路
US7843252B2 (en) Circuit with a regulated charge pump
JP2022044133A (ja) 電源用半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091216

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4882938

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees