JP6975538B2 - ソフトスタート回路 - Google Patents

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Description

本明細書中に開示されている発明は、ソフトスタート回路に関する。
従来より、入力電圧から出力電圧を生成する電源装置の多くは、起動時の突入電流を抑制するための手段として、所定のソフトスタート時間を掛けて出力電圧を緩やかに立ち上げるソフトスタート回路を備えている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2004−166428号公報
しかしながら、従来のソフトスタート回路では、出力電圧がゼロ値まで下がり切っていない再起動時において、不要な起動遅延(延いては、これに伴う出力アンダーシュート)を生じるおそれがあった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らにより見出された上記の課題に鑑み、不要な起動遅延を解消することのできるソフトスタート回路、及び、これを用いた電源装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されているソフトスタート回路は、電源装置の起動時にその出力電圧またはこれに応じた帰還電圧を検出し、その検出値に応じた初期値から前記出力電圧または前記帰還電圧の目標値を緩やかに引き上げていく構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るソフトスタート回路は、前記出力電圧または前記帰還電圧の目標値として、これらと比較参照される基準電圧またはソフトスタート電圧の電圧値を可変制御する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るソフトスタート回路において、前記基準電圧または前記ソフトスタート電圧の初期値は、前記出力電圧または前記帰還電圧の検出値と等しい電圧値に設定される構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成るソフトスタート回路は、前記出力電圧または前記帰還電圧をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、前記デジタル信号を用いて前記基準電圧または前記ソフトスタート電圧の初期値を設定する構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第4の構成から成るソフトスタート回路において、前記アナログ/デジタル変換器は、前記電源装置のイネーブル信号に応じて動作可否が制御される構成(第5の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている電源装置は、上記第1〜第5いずれかの構成から成るソフトスタート回路を有し、出力電圧またはこれに応じた帰還電圧がその目標値と一致するように出力帰還制御を行うことにより、入力電圧から所望の出力電圧を生成する構成(第6の構成)とされている。
なお、上記第6の構成から成る電源装置は、出力トランジスタをオン/オフさせて前記入力電圧から前記出力電圧を生成するスイッチング電源である構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第7の構成から成る電源装置は、前記出力電圧または前記帰還電圧と基準電圧との差分に応じた誤差信号を生成するエラーアンプを有し、前記誤差信号を用いて出力帰還制御を行う構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第8の構成から成る電源装置は、前記誤差信号とスロープ信号とを比較して比較信号を生成するコンパレータと、前記比較信号を用いてスイッチ出力段のオンデューティ制御を行うドライバと、をさらに有する構成(第9の構成)にするとよい。
或いは、上記第6の構成から成る電源装置は、出力トランジスタのオン抵抗値を連続的に変化させて前記入力電圧から前記出力電圧を生成するリニア電源である構成(第8の構成)にしてもよい。
本明細書中に開示されている発明によれば、不要な起動遅延を解消することのできるソフトスタート回路、及び、これを用いた電源装置を提供することが可能となる。
電源装置の基本構成を示す回路図 出力アンダーシュートが発生する様子を示すタイミングチャート 電源装置の第1実施形態を示す回路図 出力アンダーシュートが抑制される様子を示すタイミングチャート 電源装置の第2実施形態を示す回路図 電源装置の第3実施形態を示す回路図 電源装置の第4実施形態を示す回路図
<基本構成>
図1は、電源装置の基本構成(=後述する各実施形態の特長を理解するための参考例に相当)を示す回路図である。
本構成例の電源装置1は、出力トランジスタ11をオン/オフすることにより、入力電圧Viを降圧して所望の出力電圧Voを生成する降圧型のスイッチング電源(いわゆるDC/DCコンバータ)であり、スイッチ出力段10と、整流平滑回路20と、分圧回路30と、エラーアンプ40と、位相補償回路50と、クロック信号生成回路60と、スロープ信号生成回路70と、PWM[pulse width modulation]コンパレータ80と、ドライバ90と、ソフトスタート回路100と、を有する。また、電源装置1には、上記した回路要素のほか、各種保護回路(低入力誤動作防止回路、温度保護回路、過電流保護回路、過電圧保護回路など)を組み込んでも構わない。
スイッチ出力段10は、出力トランジスタ11と同期整流トランジスタ12(本図ではいずれも、NMOSFET[N-channel type metal oxide semiconductor field effect transistor])を含み、それぞれを相補的にオン/オフすることにより、入力電圧Viと接地電圧GNDとの間でパルス駆動される矩形波状のスイッチ電圧Vswを生成する。
なお、本明細書中の「相補的」という文言は、出力トランジスタ11と同期整流トランジスタ12それぞれのオン/オフが完全に逆転している場合のほか、それぞれのオン/オフ遷移タイミングに遅延が与えられている場合(=同時オフ期間が設けられている場合)も含む意味で用いられている。
出力トランジスタ11のドレインは、入力電圧Viの入力端に接続されている。出力トランジスタ11のソースと同期整流トランジスタ12のドレインは、いずれもスイッチ電圧Vswの出力端に接続されている。同期整流トランジスタ12のソースは、接地端(=接地電圧GNDの印加端)に接続されている。
出力トランジスタ11のゲートには、ゲート信号G11が入力されている。出力トランジスタ11は、ゲート信号G11がハイレベルであるときにオンして、ゲート信号G11がローレベルであるときにオフする。
一方、同期整流トランジスタ12のゲートには、ゲート信号G12が入力されている。同期整流トランジスタ12は、ゲート信号G12がハイレベルであるときにオンして、ゲート信号G12がローレベルであるときにオフする。なお、整流素子としては、同期整流トランジスタ12に代えて、カソードがスイッチ電圧Vswの出力端に接続されてアノードが接地端に接続された整流ダイオード(例えばショットキーバリアダイオード)を用いることも可能である。
整流平滑回路20は、コイル21と出力キャパシタ22を含み、矩形波状のスイッチ電圧Vswを整流及び平滑して出力電圧Voを生成する。コイル21の第1端は、スイッチ出力段10の出力端(=スイッチ電圧Vswの出力端)に接続されている。コイル21の第2端と出力キャパシタ22の第1端は、いずれも出力電圧Voの出力端に接続されている。出力キャパシタ22の第2端は、接地端に接続されている。
分圧回路30は、出力電圧Voの出力端と接地端との間に直列接続された抵抗31及び32を含み、出力電圧Voに応じた帰還電圧Vfb(=出力電圧Voの分圧電圧)を生成する。なお、本図では明示していないが、抵抗31の両端間には、電源装置1がスムーズに起動するように、スピードアップキャパシタを並列接続してもよい。また、出力電圧Voがエラーアンプ40の入力ダイナミックレンジに収まっている場合には、分圧回路30を省略し、出力電圧Voをエラーアンプ40に直接入力しても構わない。
エラーアンプ40は、反転入力端(−)に印加される帰還電圧Vfbと、非反転入力端(+)に印加される基準電圧Vref(=帰還電圧Vfbの目標値に相当)との差分に応じた誤差電圧V1を生成する。誤差電圧V1は、帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefよりも低いときに上昇し、帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefよりも高いときに低下する。
位相補償回路50は、エラーアンプ40の出力端(=誤差電圧V1の印加端)と接地端との間に直列接続された抵抗51とキャパシタ52を含み、誤差電圧V1の位相を補償してエラーアンプ40の発振を防止する。
クロック信号生成回路60は、所定のスイッチング周波数fswでパルス駆動される矩形波状のクロック信号S1を生成する。
スロープ信号生成回路70は、クロック信号S1に同期して、三角波状、鋸波状、または、n次スロープ波状(例えばn=2)のスロープ電圧V2を生成する。
PWMコンパレータ80は、反転入力端(−)に印加される誤差電圧V1と、非反転入力端(+)に印加されるスロープ電圧V2とを比較して比較信号S2を生成する。比較信号S2は、スロープ電圧V2が誤差電圧V1よりも低いときにローレベルとなり、スロープ電圧V2が誤差電圧V1よりも高いときにハイレベルとなる。
ドライバ90は、セット端(S)に入力されるクロック信号S1とリセット端(R)に入力される比較信号S2に応じてゲート信号G11及びG12を生成することにより、スイッチ出力段10のオンデューティ制御を行う。なお、ゲート信号G11は、基本的に、クロック信号S1のパルスエッジでハイレベルにセットされ、比較信号S2のパルスエッジでローレベルにリセットされる。一方、ゲート信号G12は、基本的にゲート信号G11の論理反転信号となり、クロック信号S1のパルスエッジでローレベルにセットされ、比較信号S2のパルスエッジでハイレベルにリセットされる。
上記の回路構成を採用することにより、本構成例の電源装置1では、帰還電圧Vfbと基準電圧Vrefが一致するように、電圧モード制御方式の出力帰還制御が行われる。
また、本構成例の電源装置1において、ソフトスタート回路100は、電源装置1の起動時(=イネーブル信号ENのハイレベル立上げ時)において、所定のソフトスタート時間Tssを掛けて基準電圧Vrefをゼロ値(=GND)から所定の傾きで上昇させる。このようなソフトスタート動作により、出力電圧Voを緩やかに立ち上げることができるので、起動時の突入電流を抑制することが可能となる。
さらに、本構成例の電源装置1には、イネーブル信号ENに応じてその動作可否を制御する機能が備えられている。より具体的に述べると、イネーブル信号ENがハイレベルとされているときには、電源装置1がイネーブル状態(=動作状態)となり、スイッチ出力段10のオン/オフ駆動が行われる。一方、イネーブル信号ENがローレベルとされているときには、電源装置1がディセーブル状態(=停止状態)となり、スイッチ出力段10が出力ハイインピーダンス状態(=出力トランジスタ11と同期整流トランジスタ12の双方がオフされた状態)となる。
このように、イネーブル信号ENに応じてその動作可否が制御される電源装置1では、その再起動時(EN=H→L→H)におけるソフトスタート動作により、意図しない出力アンダーシュートを生じるおそれがある。以下、図2を参照しながら具体的に説明する。
図2は、本構成例のソフトスタート動作により出力アンダーシュートが発生する様子を示すタイミングチャートであり、上から順に、イネーブル信号EN、帰還電圧Vfb(実線)及び基準電圧Vref(破線)、並びに、出力電圧Voが描写されている。
本図において、イネーブル信号ENは、時刻t11でハイレベルからローレベルに立ち下げられた後、時刻t12で再びローレベルからハイレベルに立ち上げられている。すなわち、電源装置1は、時刻t11までイネーブル状態とされており、時刻t11〜t12に亘って一旦ディセーブル状態とされた後、時刻t12以降、再びイネーブル状態に復帰されている。
なお、電源装置1のディセーブル期間(時刻t11〜t12)において、帰還電圧Vfbは、出力電圧Voと同様の挙動で低下していく。一方、基準電圧Vrefは、電源装置1の動作停止に伴い、ゼロ値(=GND)まで遅滞なく低下する。
ここで、電源装置1のディセーブル期間(EN=L)が比較的短い場合、或いは、当該ディセーブル期間での負荷が比較的軽い場合には、本図で示したように、電源装置1の再起動時(=時刻t12)において、出力電圧Vo(延いては帰還電圧Vfb)がゼロ値まで下がり切っていない場合があり得る。
しかしながら、本構成例の電源装置1において、ソフトスタート回路100は、再起動時の出力状況に依ることなく、常に初回起動時と同様のソフトスタート動作を実施する。すなわち、ソフトスタート回路100は、時刻t12を起点とし、所定のソフトスタート時間Tss(=時刻t12〜t14)を掛けて基準電圧Vrefをゼロ値(=GND)から所定の傾きで上昇させていく。
上記の起動シーケンスでは、イネーブル信号ENがハイレベルに立ち上げられた後も、基準電圧Vrefが帰還電圧Vfbよりも低い間(=時刻t12〜t13)は、スイッチ出力段10のオンデューティが最低値(例えばゼロ値)に維持されるので、出力電圧Voが低下し続け、基準電圧Vrefが帰還電圧Vfbを上回った時点(=時刻t13)で、ようやく出力電圧Voが上昇に転じる。
このように、出力電圧Vo(延いては帰還電圧Vfb)がゼロ値まで下がり切っていないのに、初回起動時と同様のソフトスタート動作を行うと、電源装置1の再起動(=出力電圧Voの上昇動作)が遅延時間Td(=時刻t12〜t13)だけ遅れて、意図しない出力アンダーシュートを生じてしまう。
以下では、上記の不具合を解消することのできる種々の実施形態について提案する。
<第1実施形態>
図3は、電源装置の第1実施形態を示す回路図である。本実施形態の電源装置1は、先出の基本構成(図1)をベースとしつつ、ソフトスタート回路100で帰還電圧Vfbを検出している点に特徴を有する。そこで、先出の基本構成と同様の構成要素については、図1と同一の符号を付すことにより重複した説明を割愛し、以下では、本実施形態の特徴部分について重点的に説明する。
本実施形態の電源装置1において、ソフトスタート回路100は、電源装置1の起動時に帰還電圧Vfbを検出し、その検出値に応じた初期値から基準電圧Vrefの電圧値を緩やかに引き上げていく機能を備えている。以下では、本実施形態のソフトスタート動作について、図4を参照しながら詳述する。
図4は、本実施形態のソフトスタート動作により出力アンダーシュートが抑制される様子を示すタイミングチャートであり、先の図2と同じく、上から順に、イネーブル信号EN、帰還電圧Vfb(実線)及び基準電圧Vref(破線)、並びに、出力電圧Voが描写されている。
本図において、イネーブル信号ENは、時刻t21でハイレベルからローレベルに立ち下げられた後、時刻t22で再びローレベルからハイレベルに立ち上げられている。すなわち、電源装置1は、時刻t21までイネーブル状態とされており、時刻t21〜t22に亘って一旦ディセーブル状態とされた後、時刻t22以降、再びイネーブル状態に復帰されている。
なお、電源装置1のディセーブル期間(時刻t21〜t22)において、帰還電圧Vfbは、出力電圧Voと同様の挙動で低下していく。一方、基準電圧Vrefは、電源装置1の動作停止に伴い、ゼロ値(=GND)まで遅滞なく低下する。
ここで、電源装置1のディセーブル期間(EN=L)が比較的短い場合、或いは、当該ディセーブル期間での負荷が比較的軽い場合には、本図で示したように、電源装置1の再起動時(=時刻t22)において、出力電圧Vo(延いては帰還電圧Vfb)がゼロ値まで下がり切っていない場合があり得る。
ここまでの動作状況は、先の図2と全く同様であり、仮に、時刻t22以降、初回起動時と同様のソフトスタート動作を行うと、不要な起動遅延(延いては、これに伴う出力アンダーシュート)を生じてしまう。
一方、本実施形態の電源装置1において、ソフトスタート回路100は、イネーブル信号ENがローレベルからハイレベルに立ち上げられたときに、その時点での帰還電圧Vfbを検出し、基準電圧Vrefの初期値(=起点)を帰還電圧Vfbの検出値と等しい電圧値まで遅滞なく引き上げた上で、そこから基準電圧Vrefの電圧値を所定の傾きで引き上げていく。
上記の起動シーケンスであれば、イネーブル信号ENがハイレベルに立ち上げられた時点で、速やかに基準電圧Vrefと帰還電圧Vfbが一致されるので、出力電圧Voが遅滞なく上昇に転じる。すなわち、電源装置1の不要な起動遅延を解消することができるので、意図しない出力アンダーシュートを抑制することが可能となり、延いては、出力電圧Voが目標値Vo(target)に到達するまでの所要時間(=時刻t22〜t23)を短縮することが可能となる。
なお、本図では明示されていないが、電源装置1の初回起動時、或いは、電源装置1のディセーブル期間が比較的短い場合、若しくは、当該ディセーブル期間での負荷が比較的軽い場合など、イネーブル信号ENがハイレベルに立ち上げられた時点で既に帰還電圧Vfbがゼロ値まで低下しているときには、従前のソフトスタート動作と何ら変わることなく、所定のソフトスタート時間Tssを掛けて基準電圧Vrefがゼロ値から所定の傾きで上昇されることになる。
また、本実施形態の電源装置1では、スイッチ出力段10を降圧型としたが、これを昇圧型、昇降圧型、または、反転型としても構わない。また、電源装置1の出力帰還制御方式についても、一切不問であり、電流モード制御方式やヒステリシス制御方式など、いかなる出力帰還制御方式を採用しても構わない。
<第2実施形態>
図5は、電源装置の第2実施形態を示す回路図である。本実施形態の電源装置1は、先出の第1実施形態(図3)をベースとしつつ、ソフトスタート回路100の構成要素として、アナログ/デジタル変換器101を含む点に特徴を有する。そこで、先出の第1実施形態と同様の構成要素については、図3と同一の符号を付すことにより重複した説明を割愛し、以下では、本実施形態の特徴部分について重点的に説明する。
アナログ/デジタル変換器101は、イネーブル信号ENがハイレベルに立ち上げられたときに、その時点で入力されている帰還電圧Vfbをデジタル信号に変換し、ソフトスタート回路100は、当該デジタル信号を用いて基準電圧Vrefの初期値を設定する。このような構成とすることにより、先出の第1実施形態(図3)と同様のソフトスタート動作を簡易に実現することが可能となる。
また、アナログ/デジタル変換器101は、電源装置1のイネーブル信号ENに応じて動作可否が制御される。より具体的に述べると、アナログ/デジタル変換器101は、イネーブル信号ENがハイレベルであるときに動作状態となり、イネーブル信号ENがローレベルであるときに停止状態となる。このような構成とすることにより、電源装置1のディセーブル時における消費電力を削減することができる。
なお、アナログ/デジタル変換器101の起動に要する時間は、ソフトスタート時間Tss(10〜20ms程度)と比べて、非常に短い(100μs程度)。従って、イネーブル信号ENがハイレベルに立ち上げられてからアナログ/デジタル変換器101を起動しても、基準電圧Vrefの初期値設定動作に支障を来たすことはない。
<第3実施形態>
図6は、電源装置の第3実施形態を示す回路図である。本実施形態の電源装置1は、先出の第1実施形態(図3)をベースとしつつ、基準電圧Vrefを固定値とし、これとは別に用意されたソフトスタート電圧Vssをソフトスタート回路100で可変制御する点に特徴を有する。そこで、先出の第1実施形態と同様の構成要素については、図3と同一の符号を付すことにより重複した説明を割愛し、以下では、本実施形態の特徴部分について重点的に説明する。
本実施形態の電源装置1において、エラーアンプ40は、ソフトスタート電圧Vssの導入に伴い、その差動入力形式に変更が加えられている。より具体的に述べると、エラーアンプ40では、2つの非反転入力端(+)にそれぞれ入力される基準電圧Vref及びソフトスタート電圧Vssのより低い方と、反転入力端(−)に入力される帰還電圧Vfbとの差分に応じた誤差電圧V1が生成される。
このような構成とすることにより、帰還電圧Vfbの最終的な目標値となる基準電圧Vrefを固定値としたまま、先出の第1実施形態(図3)と同様のソフトスタート動作を実現することが可能となる。
<第4実施形態>
図7は、電源装置の第4実施形態を示す回路図である。本実施形態の電源装置1は、これまでに説明してきたスイッチング電源ではなく、出力トランジスタ110のオン抵抗値を連続的に変化させて入力電圧Viから出力電圧Voを生成するリニア電源として構成されており、先出のソフトスタート回路100のほかに、出力トランジスタ110(本図ではNMOSFET)と、出力キャパシタ120と、分圧回路130と、オペアンプ140と、を有する。
出力トランジスタ110のドレインは、入力電圧Viの入力端に接続されている。出力トランジスタ110のソースは、出力電圧Voの出力端に接続されている。出力トランジスタ110のゲートには、ゲート信号G110が入力されている。出力トランジスタ110は、ゲート信号G110の電圧値に応じてオン抵抗値が連続的に変化される。
出力キャパシタ120は、出力電圧Voの出力端と接地端との間に接続されており、出力電圧Voの平滑手段として機能する。
分圧回路130は、出力電圧Voの出力端と接地端との間に直列接続された抵抗131及び132を含み、出力電圧Voに応じた帰還電圧Vfb(=出力電圧Voの分圧電圧)を生成する。なお、本図では明示していないが、抵抗131の両端間には、電源装置1がスムーズに起動するように、スピードアップキャパシタを並列接続してもよい。また、出力電圧Voがオペアンプ140の入力ダイナミックレンジに収まっている場合には、分圧回路130を省略し、出力電圧Voをオペアンプ140に直接入力しても構わない。
オペアンプ140は、非反転入力端(+)に入力される基準電圧Vrefと、反転入力端(−)に入力される帰還電圧Vfbをイマジナリショートするように、ゲート信号G110を生成する。
ソフトスタート回路100は、イネーブル信号ENがローレベルからハイレベルに立ち上げられたときに、その時点での帰還電圧Vfbを検出し、基準電圧Vrefの初期値を帰還電圧Vfbの検出値と等しい電圧値まで遅滞なく引き上げた上で、そこから基準電圧Vrefの電圧値を所定の傾きで引き上げていく。このようなソフトスタート動作については、これまでに説明してきた各実施形態と同様である。
このように、ソフトスタート回路100は、スイッチング電源に限らず、LDO[low drop out]レギュレータなどのリニア電源にも適用することができる。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば、バイポーラトランジスタとMOS電界効果トランジスタとの相互置換や、各種信号の論理レベル反転は任意である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、電源装置全般に広く利用することが可能である。
1 電源装置
10 スイッチ出力段
11 出力トランジスタ
12 同期整流トランジスタ
20 整流平滑回路
21 コイル
22 出力キャパシタ
30 分圧回路
31、32 抵抗
40 エラーアンプ
50 位相補償回路
51 抵抗
52 キャパシタ
60 クロック信号生成回路
70 スロープ信号生成回路
80 PWMコンパレータ
90 ドライバ
100 ソフトスタート回路
101 アナログ/デジタル変換器
110 出力トランジスタ
120 出力キャパシタ
130 分圧回路
131、132 抵抗
140 オペアンプ

Claims (4)

  1. ソフトスタート電圧を生成するソフトスタート回路と、
    第1非反転入力端及び第2非反転入力端にそれぞれ入力される固定値の基準電圧及び前記ソフトスタート電圧のより低い方と、反転入力端に入力される出力電圧またはこれに応じた帰還電圧との差分に応じた誤差信号を生成するエラーアンプと、
    を有し、
    前記誤差信号を用いて出力帰還制御を行うことにより、入力電圧から所望の前記出力電圧を生成する電源装置であって、
    前記ソフトスタート回路は、前記電源装置の起動時に前記出力電圧または前記帰還電圧を検出し、その検出値と等しい初期値から前記ソフトスタート電圧を緩やかに引き上げていき、
    前記ソフトスタート回路は、前記出力電圧または前記帰還電圧をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、前記デジタル信号を用いて前記ソフトスタート電圧の前記初期値を設定し、
    前記アナログ/デジタル変換器は、前記電源装置のイネーブル信号に応じて動作可否が制御され、
    前記イネーブル信号が投入されてから前記アナログ/デジタル変換器の起動に要する時間は、前記ソフトスタート電圧がゼロ値から前記基準電圧を上回るまでのソフトスタート時間と比べて短い、電源装置。
  2. 出力トランジスタをオン/オフさせて前記入力電圧から前記出力電圧を生成するスイッチング電源である請求項に記載の電源装置。
  3. 前記誤差信号とスロープ信号とを比較して比較信号を生成するコンパレータと、
    前記比較信号を用いてスイッチ出力段のオンデューティ制御を行うドライバと、
    をさらに有する請求項に記載の電源装置。
  4. 出力トランジスタのオン抵抗値を連続的に変化させて前記入力電圧から前記出力電圧を生成するリニア電源である請求項に記載の電源装置。
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