JP2007336744A - 電源回路および電源供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力電圧の立ち上げ中に電圧変化を示す波形の傾きを変更可能な電源回路を提供する。
【解決手段】外部より電源起動制御信号を受信すると、0Vから所定の電圧までの立ち上がり過程における電圧変化を示す傾きが所定の値である第1のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート機能部42と、ソフトスタート機能部からの第1のソフトスタート電圧の入力を検出し、ソフトスタート機能制御信号がオンのとき、第1のソフトスタート電圧を出力し、ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、傾きが第1のソフトスタート電圧と異なる第2のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート制御部43と、電源起動制御信号を受信すると、ソフトスタート制御部から入力される電圧に対応して起動電圧を出力する電源出力調節部41とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】外部より電源起動制御信号を受信すると、0Vから所定の電圧までの立ち上がり過程における電圧変化を示す傾きが所定の値である第1のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート機能部42と、ソフトスタート機能部からの第1のソフトスタート電圧の入力を検出し、ソフトスタート機能制御信号がオンのとき、第1のソフトスタート電圧を出力し、ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、傾きが第1のソフトスタート電圧と異なる第2のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート制御部43と、電源起動制御信号を受信すると、ソフトスタート制御部から入力される電圧に対応して起動電圧を出力する電源出力調節部41とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力される電圧の変換を行って電圧を出力するDC/DCコンバータおよびAC/DCコンバータなどの電源回路、ならびに電源供給装置に関する。
従来のDC/DCコンバータには、出力電圧が完全に立ち上げるまでの起動時に出力電圧を制御するソフトスタート機能を有するものがある。ソフトスタート機能は、DC/DCコンバータの出力電圧の立ち上がり時のオーバーシュートを軽減するために、出力電圧が0Vの状態から予め決められた電圧に立ち上がるまでの過程における電圧変化を示す傾きを制御する。以下では、この傾きを起動傾斜と称する。また、出力電圧が立ち上がるまでの時間に対する電圧変化を示す波形を起動波形と称する。
ソフトスタート機能の動作の一例を説明する。コンデンサ等を利用してDC/DCコンバータの出力電圧を徐々に上昇させ、電圧出力時における突入電流を防ぐことにより、出力電圧起動時のオーバーシュートを軽減させる。ソフトスタート機能で使用するコンデンサをDC/DCコンバータの内部に格納した場合の方法が、特許文献1に開示されている。また、複数の電源装置にてソフトスタート機能で使用するコンデンサを共通化する方法が、特許文献2に開示されている。
ソフトスタート機能を有するDC/DCコンバータの起動時の出力電圧の変化は、DC/DCコンバータの内部に有しているソフトスタート機能の他に、DC/DCコンバータの起動を制御する起動制御用回路が関係している。複数の種類の電圧で動作するデバイスには、複数のDC/DCコンバータが用いられることがある。この場合、起動制御用回路が複数のDC/DCコンバータの起動を制御する。
起動制御回路は、DC/DCコンバータの起動制御端子に信号を出力することにより、各DC/DCコンバータの出力電圧の起動を開始させる機能を有している。本機能はCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)およびDSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理)等の複数の種類の電圧を使用するデバイスにて、各電圧の起動順序に制約がある場合に利用されている。本回路に関しては、2つのレギュレータの起動順序を確実に制御できる方法が特許文献3に記載されており、特許文献4には電力損失を抑えた起動順序で電圧を立ち上げる方法が記載されている。
従来のDC/DCコンバータの構成を説明する。図9は従来のDC/DCコンバータの一構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、DC/DCコンバータ101は、内部ブロックとして、電圧出力調節部41と、ソフトスタート機能部142とを有する。電圧出力調整部41には、外部の電源起動制御回路102が接続されている。ソフトスタート機能部142には、外部のコンデンサC1が接続されている。このDC/DCコンバータ101の動作を簡単に説明する。
DC/DCコンバータ101に入力電圧が投入されると、ソフトスタート機能部142は、外部に接続されたコンデンサC1に定電流を流す。そして、ソフトスタート機能部142は、コンデンサC1の充電が完了するまで、電圧出力調節部41にソフトスタート電圧107を出力する。ソフトスタート電圧107はコンデンサC1の両端の電位である。電圧出力調節部41は、入力されるソフトスタート電圧107を基準として、出力電圧の起動波形の傾きを設定する。通常、コンデンサC1がDC/DCコンバータ101と接続している場合、DC/DCコンバータ101はソフトスタート機能を使用した電圧を出力する。電圧出力調節部41は、DC/DCコンバータ101の外部にある電源起動制御回路102より電源起動制御信号106が入力された時点で、電圧を出力する。
このようにして、従来のDC/DCコンバータ101はコンデンサC1にて傾きが設定されたソフトスタート電圧107を基準とした出力電圧105を電源起動制御信号106の入力と同時に起動を行い、規定の電圧に達するまで一定の傾きで電圧を出力する。そのため、出力電圧105の起動波形は単調増加となる。
特開2005−051556号公報
特開平10−164825号公報
特開2004−180385号公報
特開2001−202143号公報
従来のDC/DCコンバータはソフトスタート機能にて、出力電圧の起動時のオーバーシュート改善のため、起動波形の傾きを任意の傾きに設定することが可能である。しかし、従来のDC/DCコンバータでは出力電圧105の起動波形は単調増加であるため、起動途中の出力電圧105の波形の傾きを変更することができない。ゆえに、複数のDC/DCコンバータの起動を制御する際に、電源起動順序の制約により、起動途中の出力電圧波形の傾きを変更して対処することができず、起動波形を柔軟に調節することができないという問題があった。
この問題を、電源起動順序の制約を有するデバイスの場合で説明する。図10は電源起動順序の制約を有するデバイスを制御するための構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、デバイス131と電源起動制御回路2との間に、図9に示したDC/DCコンバータ101a, 101b, 101cが並列に接続されている。DC/DCコンバータ101aは電圧Aをデバイス131に供給し、DC/DCコンバータ101bは電圧Bをデバイス131に供給し、DC/DCコンバータ101cは、電圧Cをデバイス131に供給する。電源起動制御回路2は、DC/DCコンバータ101a, 101b, 101cによる電圧A、B、Cの起動開始のタイミングを制御する。これにより、図9に示したDC/DCコンバータを複数使用して、デバイス131の入力電圧の起動制御を行う。
続いて、デバイス131の電圧起動順序の制約を説明する。電圧Aと電圧Bの起動順序の制約は、電圧Bが起動中に、電圧Bと電圧Aとの電位差が所定の電圧N [V]以下であり、かつ、電圧Bの電位が電圧Aよりも高くなければならないものである。電圧Aと電圧Cの起動順序の制約は、電圧Cが出力すべき電圧に安定した後に、電圧Aが規定の電圧に達しなければならないものである。また、電圧Bと電圧Cの起動順序の制約は、電源Bが出力すべき電圧に安定した後に、電圧CはX秒後以上の時間差で起動を開始しなければならないものである。
図11は図10に示した構成による電圧起動制御を説明するための図である。図11に示すように、電圧A、電圧B、および電圧Cを全て単調増加にて起動させると、上述の制約条件のうち、電圧Aと電圧Bの制約、および電圧Bと電圧Cの制約を満足させることができる。しかし、電圧Aと電圧Cの関係については、起動順序の制約を満たすことができない。
図12は電源起動順序の制約を有するデバイスを制御するための他の構成例を示すブロック図である。
図12に示すように、デバイス132と電源起動制御回路2との間に、図9に示したDC/DCコンバータ101d, 101e, 101fが並列に接続されている。DC/DCコンバータ101dは電圧Dをデバイス132に供給し、DC/DCコンバータ101eは電圧Eをデバイス132に供給し、DC/DCコンバータ101fは、電圧Fをデバイス132に供給する。電源起動制御回路2は、DC/DCコンバータ101d, 101e, 101fによる電圧D、E、Fの起動開始のタイミングを制御する。これにより、図9に示したDC/DCコンバータを複数使用して、デバイス132の入力電圧の起動制御を行う。
続いて、デバイス132の電圧起動順序の制約を説明する。電圧Dと電圧Eの起動順序の制約は、電圧Eが起動中に、電圧Eと電圧Dとの電位差が所定の電圧M [V]以下であり、かつ、電圧Eの電位が電圧Dよりも高くなければならないものである。電圧Eと電圧Fの起動順序の制約は、電圧Eが起動を開始したY秒後に電圧Fは起動を開始しなければならないものである。また、電圧Fと電圧Dの起動順序の制約は、電圧Dが出力すべき電圧に安定した後に、電圧Fが規定の電圧に達しなければならない。
図13は図12に示した構成による電圧起動制御を説明するための図である。図13に示すように、電圧D、電圧E、および電圧Fを全て単調増加にて起動させると、上述の制約条件のうち、電圧Dと電圧Eの制約、および電圧Eと電圧Fの制約を満足させることができる。しかし、電圧Dと電圧Fの関係については、起動順序の制約を満たすことができない。
図10と図12の例で述べたように、電源起動順序に制約があるデバイスに対して、従来のDC/DCコンバータでは対応できない。この問題はAC/DCコンバータの場合にも同様に起こりえる。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、出力電圧の立ち上げ中に電圧変化を示す波形の傾きを変更可能な電源回路および電源供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の電源回路は、起動電圧を制御する電源回路であって、
外部より電源起動の開始タイミングとなる電源起動制御信号を受信すると、0Vから所定の電圧までの立ち上がり過程における電圧変化を示す傾きが所定の値である第1のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート機能部と、
前記ソフトスタート機能部からの前記第1のソフトスタート電圧の入力を検出し、外部より受信するソフトスタート機能制御信号がオンのとき、前記第1のソフトスタート電圧を出力し、該ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、前記傾きが該第1のソフトスタート電圧と異なる第2のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート制御部と、
外部より前記電源起動制御信号を受信すると、前記ソフトスタート制御部から入力される電圧に対応して前記起動電圧を出力する電源出力調節部と、
を有する構成である。
外部より電源起動の開始タイミングとなる電源起動制御信号を受信すると、0Vから所定の電圧までの立ち上がり過程における電圧変化を示す傾きが所定の値である第1のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート機能部と、
前記ソフトスタート機能部からの前記第1のソフトスタート電圧の入力を検出し、外部より受信するソフトスタート機能制御信号がオンのとき、前記第1のソフトスタート電圧を出力し、該ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、前記傾きが該第1のソフトスタート電圧と異なる第2のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート制御部と、
外部より前記電源起動制御信号を受信すると、前記ソフトスタート制御部から入力される電圧に対応して前記起動電圧を出力する電源出力調節部と、
を有する構成である。
本発明では、起動電圧として外部に供給するためのソフトスタート電圧について電圧波形の傾きを電圧が完全に立ち上がるまでの途中で切り替えることが可能である。
本発明によれば、電源起動順序の制約があるデバイスの起動時に、立ち上がり途中の出力電圧波形の傾きを制約に対応して変更することで、デバイスの起動時における誤動作を防ぐことができる。
本発明の電源回路は、従来のソフトスタート電圧に対して電圧立ち上がり波形の傾きが異なるソフトスタート電圧を生成する回路を設け、起動電圧の立ち上げ途中で電圧波形の傾きを切り替えることを特徴とする。以下に、本実施形態の電源回路としてDC/DCコンバータの実施例と本実施形態の電源供給装置の実施例を併せて説明する。
本実施例の電源供給装置およびDC/DCコンバータの構成を説明する。図1は本実施例の電源供給装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、電源供給装置は、DC/DCコンバータ1と、DC/DCコンバータ1を起動させるための電源起動制御信号6を出力する電源起動制御回路2と、ソフトスタート機能制御信号8を出力するソフトスタート制御回路3とを有する構成である。DC/DCコンバータ1は、ソフトスタート電圧を出力するソフトスタート機能部42と、ソフトスタート機能部42に接続されたソフトスタート制御部43と、ソフトスタート制御部43に接続された電圧出力調節部41とを有する。電源起動制御回路2はソフトスタート機能部42および電源出力調節部41と接続され、ソフトスタート制御回路3はソフトスタート制御部43と接続されている。以下に、各構成を説明する。
電源起動制御回路2はDC/DCコンバータ1に対して起動させたいタイミングに電源起動制御信号6を出力する。
ソフトスタート制御回路について説明する。図2はソフトスタート制御回路の一構成例を示すブロック図である。図2に示すように、ソフトスタート制御回路3は、抵抗R1を介して入力される外部信号によりスイッチ動作をするスイッチングトランジスタTR1と、抵抗R2および抵抗R3を含む第1の電位設定部と、時定数設定部60と、スイッチングトランジスタTR2と、抵抗R5および抵抗R6を含む第2の電位設定部とを有する。
時定数設定部60は、信号線に直列に接続された抵抗R4と、信号線とGNDとの間に接続されたコンデンサC2とを有する構成である。抵抗R4およびコンデンサC2の値をそれぞれ調節することで、スイッチングトランジスタTR1がONしたときからスイッチングトランジスタTR2がOFFするまでの時間を設定することが可能である。第1の電位設定部は、信号線をはさんで抵抗R2と抵抗R3が接続されている。抵抗R2は信号線とは反対側の端子に電圧V1が印加され、抵抗R3は信号線とは反対側の端子がGNDに接続されている。第2の電位設定部の抵抗R5および抵抗R6についても、図2に示すように、第1の電位設定部と同様である。
外部信号が入力されていなければ、スイッチングトランジスタTR1がOFF状態で、スイッチングトランジスタTR2のゲートに第1の電位設定部による電位が印加されている。そのため、スイッチングトランジスタTR2がON状態で、ドレインとソース間がショートしているため、ソフトスタート機能制御信号8はOFFである。
外部信号が入力されると、スイッチングトランジスタTR1がオンになり、ドレインとソース間がショートする。ドレインとソース間がショートすると、時定数設定部60で設定された時間が経過した後、スイッチングトランジスタTR2がOFFになる。そして、スイッチングトランジスタTR2のドレインとソース間がオープンになることで、ソフトスタート機能制御信号8がONになる。なお、ソフトスタート機能制御信号8を初めにOFF状態とし、時定数設定部60で設定された時間が経過した後にON状態にする場合には、スイッチトランジスタの種類を変えたり、信号経路の途中にインバータ回路を設けたりした構成にすればよい。
このようにして、入力される外部信号に対してソフトスタート機能制御信号8の出力をONからOFFに切り替えるタイミング、またはOFFからONに切り替えるタイミングを任意に設定することが可能となる。そして、ソフトスタート制御回路3は、DC/DCコンバータ1のソフトスタート電圧の起動傾斜を切り替えるタイミングで、出力するソフトスタート機能制御信号8をONからOFFにまたはOFFからONに切り替える。
ソフトスタート機能部42について説明する。ソフトスタート機能部42は、電源起動制御回路2の出力信号である電源起動制御信号6が入力されたときに、外部のコンデンサC1に定電流の出力を開始する。DC/DCコンバータ1の起動までソフトスタート機能部42は、ソフトスタート電圧7として、コンデンサC1の両端の電位をソフトスタート制御部43に出力する。ソフトスタート電圧7は、コンデンサC1の定数によって決定された傾きで立ち上がる。
ソフトスタート制御部43について説明する。図3はソフトスタート制御部の一構成例を示すブロック図である。図3に示すように、ソフトスタート制御部43は、DC/DCコンバータ内部電圧生成部51と、電圧補正部52と、電圧切り替え部53とを有する。
DC/DCコンバータ内部電圧生成部51は、ソフトスタート電圧7の起動傾斜と異なる傾きの起動波形の電圧を生成する。この電圧は、ソフトスタート電圧7と起動傾斜が異なるソフトスタート電圧として役目を果たす。以下では、ソフトスタート電圧7を第1のソフトスタート電圧と称し、DC/DCコンバータ内部電圧生成部51により生成される電圧を第2のソフトスタート電圧と称する。本実施例では、第2のソフトスタート電圧の起動傾斜は第1のソフトスタート電圧よりも大きいものとする。
電圧補正部52は、電圧切り替え部53から出力される電圧が第1のソフトスタート電圧と第2のソフトスタート電圧との間で切り替わる際、出力される電圧の値が一致するようにその差を補正する。これにより電圧切り替え時でも急激な電圧ドロップを防げる。電圧切り替え部53の一例として、スイッチングFETを用いた構成がある。
電圧切り替え部53は、ソフトスタート電圧7の入力を検出すると、外部より受信するソフトスタート機能制御信号8がONである場合、第1のソフトスタート電圧を電源出力調節部41に出力する。一方、ソフトスタート機能制御信号8がOFFである場合、第2のソフトスタート電圧を電源出力調節部41に出力する。
ソフトスタート制御部43は、ソフトスタート制御回路3から受信するソフトスタート機能制御信号8がONからOFFまたはOFFからONに切り替わるタイミングで、電源出力調節部41に出力するソフトスタート電圧の種類を切り替える。
電圧出力調節部41について説明する。電圧出力調節部41は、電源起動制御信号6の入力とほぼ同時に出力電圧5を立ち上げ始める。電圧出力調節部41は、ソフトスタート制御部43から入力されるソフトスタート電圧の出力波形に対応して出力電圧5の起動傾斜を調整して出力する。
次に、図1に示した電源供給装置およびDC/DCコンバータの動作を説明する。
電源供給装置に入力電圧が印加された後、電源起動制御回路2は、出力電圧5を出力させるタイミングで電源起動制御信号6をON状態にする。このタイミングは図に示さない回路で予め設定されている。DC/DCコンバータ内部のソフトスタート機能部42と電圧出力調節部41に電源起動制御信号6が入力され、ソフトスタート機能部42がDC/DCコンバータ1の外部のコンデンサC1に定電流を流し始めると同時に、電圧出力調節部41から出力電圧が起動を始める。
このとき、ソフトスタート制御回路3の出力信号であるソフトスタート機能制御信号8がOFFの場合、DC/DCコンバータ1内部のソフトスタート制御部43は第2のソフトスタート電圧を電圧出力調節部41に出力する。電圧出力調節部41は、第2のソフトスタート電圧に対応した電圧を出力電圧5として出力する。出力電圧5の立ち上がり途中でソフトスタート機能制御信号8がOFFからONに切り替わると、ソフトスタート制御部43は、電圧出力調整部41に対して出力する電圧を第2のソフトスタート電圧から第1のソフトスタート電圧に変更する。電圧出力調節部41は、第1のソフトスタート電圧に対応した電圧を出力電圧5として出力する。
一方、出力電圧5の立ち上げ開始時のソフトスタート機能制御信号8がONの場合で、出力電圧5の立ち上がり途中に、ソフトスタート機能制御信号8がONからOFFに切り替わると、ソフトスタート制御部43は第1のソフトスタート電圧から第2のソフトスタート電圧の波形に出力を変更して、電圧出力調節部41に出力する。電圧出力調節部41はソフトスタート制御部43から入力されるソフトスタート電圧に対応する電圧を外部に出力する。
次に、電源供給装置およびDC/DCコンバータ1に入力電圧投入後の動作についてタイミングチャートを用いて説明する。
図4は、DC/DCコンバータの出力電圧の立ち上がり途中で、ソフトスタート機能制御信号がONからOFFになるときの各信号のタイミングチャートである。なお、タイミングチャートでのソフトスタート機能制御信号8は、任意の電圧値VIHのときをONとし、0VのときをOFFとする。
図4に示すポイントAにて、電源起動制御信号がONになると、ソフトスタート機能部42はコンデンサC1に定電流を出力し、第1のソフトスタート電圧7は電位の上昇を開始する。ソフトスタート機能制御信号8がON状態であるため、ソフトスタート制御部43の出力信号は第1のソフトスタート電圧と同じ傾斜で上昇し、出力電圧5はソフトスタート機能部42により設定した傾斜にて起動を開始する。
図4に示すポイントBで、立ち上がり中の出力電圧5に対して、ソフトスタート機能制御信号8をOFF状態にすることにより、ソフトスタート制御部43は第2のソフトスタート電圧を出力する。ソフトスタート制御部43の出力波形の傾斜の変更に対応して、電圧出力調節部41は出力電圧5に対して起動傾斜を変更する。ポイントBの後、出力電圧5は一定の傾きで立ち上がり続け、規定の電圧に達する。
図5は、DC/DCコンバータ1の出力電圧が起動途中に、ソフトスタート機能制御信号がOFFからONとなるときの各信号のタイミングチャートである。
図5に示すポイントCでは、出力電圧5は、ソフトスタート機能制御信号8がOFFであるため、第2のソフトスタート電圧に対応した傾きで立ち上げを開始する。図5に示すポイントDでソフトスタート機能制御信号8がONになると、ソフトスタート制御部43の出力信号は第2のソフトスタート電圧から第1のソフトスタート電圧の波形に出力を変更する。ソフトスタート制御部43の出力信号の波形が変更したことにより、電圧出力調節部41は、出力電圧5に対して第1のソフトスタート電圧に対応した傾きに変更する。ポイントDの後、出力電圧5は第1のソフトスタート電圧に対応した傾きで規定の電圧に達する。
次に、図10に示したデバイス131の電圧起動制御に本実施例のDC/DCコンバータを用いた場合を説明する。
図6は図10に示したデバイスに対する本実施例のDC/DCコンバータによる電圧起動制御を説明するための図である。
図10に示したデバイス131に対しては、電圧Aの制御に図5で説明した起動電圧の制御を行うものとする。図6に示すように、電圧Bの起動が完了した後に、電圧Aに対してソフトスタート電圧を切り替える制御を行うことにより、電圧Aの起動波形の斜きを変化させる。これにより、電圧Cが出力すべき電圧に安定した後に電圧Aは規定電圧に達することができ、全ての起動順序の制約を満たすことができる。
図6に示したように、電圧Aの起動途中からソフトスタート電圧を切り替える機能を使用し、電圧Aの起動波形の傾きを途中から変えることで、電圧Aと電圧Bの制約、および電圧Bと電圧Cの制約を満たしつつ、電圧Aと電圧Cの制約に対応することができる。
図10のデバイス131の電圧A、電圧B、電圧Cに対する起動順序の制約に対して、図10に示したDC/DCコンバータ101aの代わりに本実施例のDC/DCコンバータ1を用いて、電源供給装置にソフトスタート制御回路を追加することにより対応することができる。
次に、図12に示したデバイス132の電源起動制御に本実施例のDC/DCコンバータ1を用いた場合を説明する。
図7は図12に示したデバイスに対する本実施例のDC/DCコンバータによる電圧起動制御を説明するための図である。
図12に示したデバイス132に対しては、電圧Aの制御に図4で説明した起動電圧の制御を行うものとする。図7に示すように、電圧Eが出力すべき電圧に安定した後に、電圧Dに対してソフトスタート電圧を切り替える制御を行うことで、第1のソフトスタート電圧に対応して立ち上がろうとしていた電圧Dの起動波形の傾きをより大きな傾きに変化させる。これにより、電圧Fが出力すべき電圧に達する前に電圧Dを出力すべき電圧まで立ち上げることが可能となり、全ての起動順序の制約を満たすことができる。
図12のデバイス132の電圧D、電圧E、電圧Fに対する起動順序の制約に対しても、図12に示したDC/DCコンバータ101dの代わりに本実施例のDC/DCコンバータ1を用いるとともに、電源供給装置にソフトスタート制御回路3を追加することにより、対応することができる。
本実施例は、実施例1で説明した電源供給装置のソフトスタート制御回路3に入力される外部信号の具体例を示すものである。なお、実施例1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、図8では、説明のために起動傾斜制御信号11と出力電圧10の両方を記載しているが、いずれか一方であればよい。
図8に示すように、ソフトスタート制御回路3に入力される外部信号を、電源起動制御回路2から出力される起動傾斜制御信号11とする。この起動傾斜制御信号11は、電源起動制御回路2内で新たに生成される信号でもよいが、電源起動制御信号であってもよい。ソフトスタート制御回路3は、外部信号となる起動傾斜制御信号11がON状態のとき、ソフトスタート機能制御信号8をON状態にしてDC/DCコンバータ1に出力する。この場合、外部信号を生成するための回路を新たに設ける必要がない。
また、図8に示すように、ソフトスタート制御回路3に入力される外部信号として、DC/DCコンバータ1とは別に設けられたDC/DCコンバータ9の出力電圧10を使用する。DC/DCコンバータ9は、実施例1のコンバータでもよく、従来のコンバータでもよい。そして、入力される出力電圧10が所定の電圧値に達したときに外部信号が入力されたものと判定するための閾値が予めソフトスタート制御回路3に設定されていてもよい。この場合、ソフトスタート制御回路3は、外部信号として入力される出力電圧10が閾値以上になると、ソフトスタート機能制御信号8をON状態にしてDC/DCコンバータ1に出力する。本実施例の電源供給装置は、複数のコンバータを設け、1つのコンバータからの起動電圧を他のコンバータの外部信号にすることで、複数のコンバータの出力電圧の立ち上げタイミングをずらすことが可能となる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、ACからDCへの変換を行うAC/DCコンバータ等にも適用できる。AC/DCコンバータの場合には入力電圧がDCからACに変更になるだけであるため、本発明の特徴部分について構成および動作に関して変更はない。そのため構成および動作の詳細な説明を省略する。
また、複数の電圧を出力するDC/DCコンバータにも本発明を適用することが可能である。複数の電圧を出力するDC/DCコンバータに対してもDC/DCコンバータ内部に出力電圧の数に対応してソフトスタート制御部を設けるだけであるため、本発明の特徴部分について構成および動作に関して変更はない。そのため構成および動作の詳細な説明を省略する。
本発明の電源回路および電源供給装置は、起動電圧として外部に供給するためのソフトスタート電圧について、電圧波形の傾きを電圧が完全に立ち上がるまでの途中で切り替えることが可能である。電源起動順序の制約があるデバイスの起動時に、立ち上がり途中の出力電圧波形の傾きを制約に対応して変更することで、デバイスの起動時における誤動作を防ぐことができる。
1 DC/DCコンバータ
2 電源起動制御回路
3 ソフトスタート制御回路
41 電源出力調節部
42 ソフトスタート機能部
43 ソフトスタート制御部
2 電源起動制御回路
3 ソフトスタート制御回路
41 電源出力調節部
42 ソフトスタート機能部
43 ソフトスタート制御部
Claims (5)
- 起動電圧を制御する電源回路であって、
外部より電源起動の開始タイミングとなる電源起動制御信号を受信すると、0Vから所定の電圧までの立ち上がり過程における電圧変化を示す傾きが所定の値である第1のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート機能部と、
前記ソフトスタート機能部からの前記第1のソフトスタート電圧の入力を検出し、外部より受信するソフトスタート機能制御信号がオンのとき、前記第1のソフトスタート電圧を出力し、該ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、前記傾きが該第1のソフトスタート電圧と異なる第2のソフトスタート電圧を出力するソフトスタート制御部と、
外部より前記電源起動制御信号を受信すると、前記ソフトスタート制御部から入力される電圧に対応して前記起動電圧を出力する電源出力調節部と、
を有する電源回路。 - 前記ソフトスタート制御部は、
前記第2のソフトスタート電圧を生成する電圧生成部と、
電圧切り替え時において、前記第1のソフトスタート電圧と前記第2のソフトスタート電圧の値を一致させる電圧補正部と、
前記第1のソフトスタート電圧の入力を検出し、前記ソフトスタート機能制御信号がオンのとき、前記第1のソフトスタート電圧を前記電源出力調節部に出力し、該ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、前記第2のソフトスタート電圧を前記電源出力調節部に出力する電圧切り替え部と、
を有する請求項1記載の電源回路。 - 起動電圧を制御する電源供給装置であって、
電源起動の開始タイミングとなる電源起動制御信号を出力する電源起動制御回路と、
外部信号を受信すると、オンおよびオフの状態のうちいずれか一方を示すソフトスタート機能制御信号を出力し、所定の時間経過後にそれら2つの状態のうち他方を示す前記ソフトスタート機能制御信号を出力するソフトスタート制御回路と、
前記電源起動制御回路から前記電源起動制御信号を受信すると、0Vから所定の電圧までの立ち上がり過程における電圧変化を示す傾きが所定の値である第1のソフトスタート電圧、および前記傾きが該第1のソフトスタート電圧と異なる第2のソフトスタート電圧を生成し、前記ソフトスタート制御回路より受信する前記ソフトスタート機能制御信号がオンのとき、前記第1のソフトスタート電圧を選択し、該ソフトスタート機能制御信号がオフのとき、前記第2のソフトスタート電圧を選択し、選択した電圧に対応して前記起動電圧を出力する電源回路と、
を有する電源供給装置。 - 前記外部信号が前記電源起動制御信号である請求項3記載の電源供給装置。
- 前記外部信号が、前記電源回路とは別に設けられた電源回路からの前記起動電圧である請求項3記載の電源供給装置。
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JP2006167689A JP2007336744A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | 電源回路および電源供給装置 |
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JP2018191370A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社デンソー | 電源装置 |
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- 2006-06-16 JP JP2006167689A patent/JP2007336744A/ja not_active Withdrawn
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US8872491B2 (en) | 2010-09-09 | 2014-10-28 | Mitsumi Electric Co., Ltd | Regulator and DC/DC converter |
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