JP5536219B2 - 車両のシャッタ装置の故障判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフロント開口部に開閉自在に設けられ、エンジンルームに外気を導入するシャッタの故障を判定する車両のシャッタ装置の故障判定装置に関する。
従来、この種の車両のシャッタ装置の故障判定装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両のエンジンルーム内にはラジエータが設けられ、フロント開口部には、ラジエータを冷却する外気を導入するためのグリルシャッタが設けられている。このグリルシャッタは、検出された内燃機関の冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)が所定温度以上のときに開放され、所定温度未満のときに閉鎖される。これにより、エンジンルームに導入される外気の量がエンジン水温に応じて制御され、ラジエータが適切な温度に保たれる。
また、この故障判定装置では、グリルシャッタへの指令が閉指令から開指令に切り換わってから所定時間が経過したときのエンジン水温が、第1所定温度A0以上のときには、エンジン水温が低下していないため、グリルシャッタが閉じ側で固着していると判定する。また、グリルシャッタに対して開指令が継続して出力されているときのエンジン水温が、第1所定温度A0よりも高い第2所定温度Bよりも高いときには、グリルシャッタが開放状態にあるときのエンジン水温としては高すぎるため、やはりグリルシャッタが閉じ側で固着していると判定する。
特許第3117797号公報
しかし、冷却水の温度の変化速度は小さいため、グリルシャッタを閉鎖状態から開放しても、そのときのエンジン水温の低下量が小さいことから、誤判定を招きやすく、グリルシャッタの閉じ側の固着を精度良く判定することができない。その場合には、グリルシャッタが実際には閉じ側で固着していることで、ラジエータが冷却されないため、内燃機関のオーバーヒートや、エンジンルーム内の機器の劣化などの不具合が生じるおそれがある。また、グリルシャッタに、その開度によって車両の空力特性を制御する機能を併せ持たせる場合、その機能を発揮できなくなり、車両の操縦性が悪化する。
このような誤判定を回避するために、例えば、エンジン水温を高精度の水温センサを用いて検出することが考えられるが、その場合には、水温センサが高価になるため、コストアップの原因になる。あるいは、グリルシャッタの開放後、エンジン水温が十分に変化するのに必要な時間が経過するのを待って、故障判定を行うことも考えられるが、その場合には、故障判定に要する時間が長くなってしまうため、故障判定の実行頻度を十分に確保できなくなるおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、シャッタ装置の故障判定を、短時間で精度良く行うことができる車両のシャッタ装置の故障判定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両Vのエンジンルーム内にエアコン32用の冷凍サイクルのコンデンサ11が設けられるとともに、車両Vのフロント開口部(実施形態における(以下、本項において同じ)フロントグリル42)に開閉自在のシャッタ(グリルシャッタ47)を有し、シャッタの開放によってコンデンサ11を冷却する外気をエンジンルームに導入するためのシャッタ装置(グリルシャッタ装置41)の故障を判定する車両のシャッタ装置の故障判定装置1であって、コンデンサ11から排出された冷媒の圧力を冷媒圧PDとして検出する冷媒圧検出手段(冷媒圧センサ21)と、検出された冷媒圧PDに基づいて、シャッタ装置の故障を判定する故障判定手段(ECU2、図4のステップ4,11、図21のステップ257,264)と、シャッタ装置に開指令または閉指令を開閉指令として出力することによって、シャッタの開閉を制御する開閉制御手段(ECU2、図9のステップ95,96、図12のステップ157,158、図16のステップ227,228)と、を備え、故障判定手段は、エアコン32の作動中において、開閉制御手段から閉指令が出力されているときに検出された冷媒圧である閉指令時冷媒圧と、開指令が出力されているときに検出された冷媒圧である開指令時冷媒圧との差(判定用冷媒圧差DDPD、判定用ピーク差DDPDP)が、所定値Thr以下のときに、シャッタ装置に故障が発生していると判定する(図9のステップ105、図13のステップ168、図17のステップ238、図27のステップ367)ことを特徴とする。
この車両のエンジンルーム内には、エアコン用の冷凍サイクルのコンデンサが設けられており、車両のフロント開口部には、シャッタの開放によってコンデンサを冷却する外気をエンジンルームに導入するためのシャッタ装置が設けられている。このシャッタ装置の故障判定装置によれば、コンデンサから排出された冷媒の圧力を冷媒圧として検出し、検出された冷媒圧に基づいて、シャッタ装置の故障を判定する。本発明は、以下の観点に基づいている。すなわち、エアコンの作動中にシャッタが開放されると、シャッタを介して導入された外気によってコンデンサが冷却されることで、コンデンサ内の冷媒が凝縮し、その圧力が低下する。一方、シャッタが閉鎖されると、外気が遮断されることで、コンデンサ内の冷媒の凝縮度合が低下し、その圧力が上昇する。このようなシャッタの開閉に応じた冷媒圧の変化は、前述した従来技術における冷却水の温度の場合と異なり、明確に現れる。
以上の観点から、本発明によれば、シャッタの開放/閉鎖に応じて大きな速度で変化する冷媒圧に基づいて、シャッタ装置の故障を判定するので、この故障判定を精度良くかつ短時間で行うことができる。同じ理由から、冷媒圧を検出する圧力検出手段として高精度の圧力センサを用いなくても、故障判定の精度を確保できるため、それにより、コストダウンを図ることができる。
また、本発明によれば、シャッタ装置が正常のときには、シャッタは、開閉制御手段から開指令が出力されるのに応じて開放され、閉指令が出力されるのに応じて閉鎖される。また、エアコンの作動中において、閉指令が出力されているときに検出された閉指令時冷媒圧と、開指令が出力されているときに検出された開指令時冷媒圧との差が、所定値以下のときに、シャッタ装置に故障が発生していると判定する。前述したように、エアコンの作動中における冷媒圧は、シャッタが閉鎖している状態ではより高く、開放している状態ではより低い。したがって、上述した故障判定により、閉指令時冷媒圧と開指令時冷媒圧との差が所定値以下のときには、シャッタの固着によるシャッタ装置の故障が発生していると、適切に判定することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、開閉制御手段からの開閉指令を切り換える基準タイミングを設定する基準タイミング設定手段(ECU2)と、設定された基準タイミングで、開閉指令を閉指令と開指令の間で切り換える開閉指令切換手段(ECU2、図25のステップ332〜334)と、をさらに備え、冷凍サイクルは、冷媒を昇圧した後に吐出するコンプレッサ13を有し、エアコン32は、コンプレッサ13とコンプレッサ13の駆動源(エンジン3)とを接続/遮断するエアコンクラッチ14を有し、基準タイミング設定手段は、エアコンクラッチ14が遮断されたタイミングを、基準タイミングとして設定する(図25のステップ331)ことを特徴とする。
この構成によれば、エアコンクラッチが遮断されたタイミングを、基準タイミングとして設定することによって、エアコンクラッチが遮断されるのと同時に、開閉制御手段からの開閉指令が開指令と閉指令の間で切り換えられる。したがって、シャッタの開閉に遅れを伴う場合でも、開閉指令が切り換えられてからエアコンクラッチが接続されるまでに、シャッタの開閉を確実に終了させることができる。それにより、シャッタの開閉の遅れの影響を回避しながら、シャッタの開閉の切換後におけるエアコン作動中の冷媒圧を適切に取得できる。その結果、シャッタ装置の故障判定をより適切に行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、故障判定手段は、基準タイミングの前後において、エアコンクラッチ14が接続された後に冷媒圧PDがそれぞれピークに達したときに検出された冷媒圧(開指令時ピーク圧PDPO、閉指令時ピーク圧PDPC)を、閉指令時冷媒圧および開指令時冷媒圧として用いる(図27のステップ354,360)ことを特徴とする。
前述したように、エアコンの作動中における冷媒圧は、シャッタが閉鎖している状態ではより高く、開放している状態ではより低い。また、冷媒圧は、エアコンクラッチが接続されると、一旦上昇し、ピークに達した後に低下し、そのときの運転条件に応じた一定値に収束する。この構成によれば、基準タイミングの前後において、すなわち、開閉指令の切換の前後において、エアコンクラッチが接続された後に冷媒圧がそれぞれピークに達したときに検出された冷媒圧を、閉指令時冷媒圧および開指令時冷媒圧として用い、シャッタ装置の故障判定を行う。したがって、エアコンクラッチの接続に伴って上昇する冷媒圧の基準になり得る明確なポイントで、判定に用いられる閉指令時冷媒圧および開指令時冷媒圧をいずれも適切に取得することができ、それにより、故障判定の精度を確保することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、開閉制御手段からの開閉指令を切り換える基準タイミングを設定する基準タイミング設定手段(ECU2、図6)と、設定された基準タイミングで、開閉指令を閉指令と開指令の間で切り換える開閉指令切換手段(ECU2、図9のステップ94〜96、図12のステップ156〜158、図16のステップ226〜228)と、をさらに備え、故障判定手段は、基準タイミングで開閉指令が切り換えられた後、所定時間Tendが経過したときに検出された冷媒圧PDを、閉指令時冷媒圧または開指令時冷媒圧として用いる(図9のステップ100、図12のステップ163、図16のステップ233)ことを特徴とする。
この構成によれば、基準タイミングを設定するとともに、設定された基準タイミングで、開閉制御手段からの開閉指令を開指令と閉指令の間で切り換える。また、基準タイミングで開閉指令が切り換えられた後、所定時間が経過したときに検出された冷媒圧を、閉指令時冷媒圧または開指令時冷媒圧として用い、シャッタ装置の故障判定を行う。以上のように、開閉指令を切り換えるタイミングを基準タイミングとして設定するとともに、この基準タイミングを基準として、冷媒圧のサンプリングタイミングを設定するので、判定に用いる冷媒圧のサンプリング条件を統一することができ、それにより、シャッタ装置の故障判定をより適切に行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、冷凍サイクルは、冷媒を昇圧した後に吐出するコンプレッサ13を有し、エアコン32は、コンプレッサ13とコンプレッサ13の駆動源(エンジン3)とを接続/遮断するエアコンクラッチ14を有し、基準タイミング設定手段は、エアコンクラッチ14が接続された後、所定の遅れ時間(0sec)が経過したタイミングを、基準タイミングとして設定する(図9のステップ93〜96)ことを特徴とする。
前述したように、エアコンクラッチが接続されると、コンプレッサが作動し、それに伴って冷媒圧が上昇し始める。この構成によれば、エアコンクラッチの接続タイミングを基準として、基準タイミングを設定する。したがって、冷媒圧が実際に上昇している状態で開閉指令を切り換えることができ、それにより、故障判定を適切に行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、冷凍サイクルは、冷媒を圧縮し、昇圧するコンプレッサ13を有し、エアコン32は、コンプレッサ13とコンプレッサ13の駆動源(エンジン3)とを接続/遮断するエアコンクラッチ14を有し、基準タイミング設定手段は、エアコンクラッチ14が接続された後、冷媒圧PDが収束したタイミングを、基準タイミングとして設定する(図16のステップ224〜228)ことを特徴とする。
前述したように、冷媒圧は、エアコンクラッチの接続に伴って上昇し、ピークに達した後に低下し、そのときの運転条件に応じた一定値に収束する。この構成によれば、エアコンクラッチが接続された後、冷媒圧が収束したタイミングを、基準タイミングとして設定する。したがって、冷媒圧が安定した状態で開閉指令を切り換えることによって、冷媒圧の変動による影響を排除でき、それにより、故障判定の精度をさらに高めることができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、冷凍サイクルは、冷媒を圧縮し、昇圧するコンプレッサ13を有し、エアコン32は、コンプレッサ13とコンプレッサ13の駆動源(エンジン3)とを接続/遮断するエアコンクラッチ14を有し、基準タイミング設定手段は、エアコンクラッチ14が接続された後、冷媒圧PDがピークに達したタイミングを、基準タイミングとして設定する(図12のステップ154〜158)ことを特徴とする。
この構成によれば、エアコンクラッチが接続された後、冷媒圧がピークに達したタイミングを、基準タイミングとして設定する。したがって、冷媒圧が収束したタイミングを基準タイミングとする場合と比較して、故障判定をより早く短時間で行うことができる。また、冷媒圧のピークは、エアコンクラッチの接続に伴って上昇する冷媒圧の基準になり得るポイントであるので、これを基準タイミングとすることで、故障判定の精度を確保することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、エアコンクラッチ14の接続状態の継続時間(エアコン運転時間Tcl)を取得する継続時間取得手段(ECU2、図4のステップ3)をさらに備え、基準タイミング設定手段は、取得された継続時間に応じて、基準タイミングを設定する(図6)ことを特徴とする。
エアコンクラッチの接続時間は、通常、エンジン回転数や外気温などに応じて変更して設定される。設定されたエアコンクラッチの接続時間が比較的長いときには、例えば、冷媒圧が収束したタイミングを基準タイミングとして設定し、より高い精度の故障判定を行うことが可能である一方で、接続時間が短いときには、冷媒圧が収束する前に、あるいは冷媒圧がピークに達する前に、エアコンクラッチが遮断され、故障判定を完了させることができないおそれがある。この構成によれば、エアコンクラッチの接続状態の継続時間を取得し、取得された継続時間に応じて、基準タイミングを設定する。したがって、エアコンクラッチの接続時間に応じて最適な基準タイミングを設定でき、故障判定を適切に行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、開閉制御手段からの開閉指令が開指令および閉指令の一方に維持されている状態においてエアコンクラッチ14の接続/遮断が複数回、繰り返されたときに、エアコンクラッチ14が接続された状態でそれぞれ検出された複数の冷媒圧の平均値(冷媒圧平均値AveDPD)を算出する平均値算出手段(ECU2、図8のステップ84、図11のステップ147、図15のステップ217)をさらに備え、故障判定手段は、開閉指令が開指令および閉指令の一方に維持されている状態から他方に切り換えられた後、所定時間Tendが経過したときに検出された冷媒圧(冷媒圧偏差JudDPD)と、算出された平均値との差(判定用冷媒圧差DDPD)に基づいて、シャッタ装置の故障を判定する(図9のステップ103,105、図13のステップ166,168、図17のステップ236,238)ことを特徴とする。
この構成によれば、開閉指令が開指令および閉指令の一方に維持されている状態においてエアコンクラッチの接続/遮断が複数回、繰り返されたときに、エアコンクラッチの各接続状態においてそれぞれ検出された複数の冷媒圧の平均値を算出する。そして、その後、開閉指令が開指令および閉指令の一方から他方に切り換えられた後、所定時間が経過したときに検出された冷媒圧と、上記の平均値との差に基づいて、シャッタ装置の故障を判定する。このように、開閉指令の切換前の冷媒圧については、検出された複数の冷媒圧の平均値を用いることによって、冷媒圧の一時的な変動やばらつきの影響を排除でき、したがって、故障判定の精度をさらに高めることができる。
請求項10に係る発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置1において、エアコン32の運転条件を取得する運転条件取得手段(ECU2、図5のステップ26,27)と、取得されたエアコン32の運転条件が、閉指令が出力されているときと、開指令が出力されているときとの間で異なるときに、故障判定手段によるシャッタ装置の故障判定を禁止する故障判定禁止手段(ECU2、図5のステップ26,27,34、図7のステップ52)と、をさらに備えることを特徴とする。
エアコンの運転条件が変更された場合、例えば、エアコンの温度設定の変更や、内気循環/外気導入の切換が行われた場合には、それに応じて冷媒圧が変化する。この構成によれば、エアコンの運転条件が、閉指令が出力時と開指令の出力時との間で異なるときに、シャッタ装置の故障判定を禁止するので、エアコンの運転条件の変化に起因する誤判定を確実に回避することができる。
また、請求項11に係る発明は、車両Vのエンジンルーム内にエアコン32用の冷凍サイクルのコンデンサ11が設けられるとともに、車両Vのフロント開口部(実施形態における(以下、本項において同じ)フロントグリル42)に開閉自在のシャッタ(グリルシャッタ47)を有し、シャッタの開放によってコンデンサ11を冷却する外気をエンジンルームに導入するためのシャッタ装置(グリルシャッタ装置41)の故障を判定する車両のシャッタ装置の故障判定装置1であって、コンデンサ11から排出された冷媒の圧力を冷媒圧PDとして検出する冷媒圧検出手段(冷媒圧センサ21)と、検出された冷媒圧PDに基づいて、シャッタ装置の故障を判定する故障判定手段(ECU2、図4のステップ4,11、図21のステップ257,264)と、シャッタ装置に開指令または閉指令を開閉指令として出力することによって、シャッタの開閉を制御する開閉制御手段(ECU2、図9のステップ95,96、図12のステップ157,158、図16のステップ227,228)と、エアコン32の運転条件を取得する運転条件取得手段(ECU2、図5のステップ26,27)と、取得されたエアコン32の運転条件が、閉指令が出力されているときと、開指令が出力されているときとの間で異なるときに、故障判定手段によるシャッタ装置の故障判定を禁止する故障判定禁止手段(ECU2、図5のステップ26,27,34、図7のステップ52)と、を備えることを特徴とする。
グリルシャッタが閉鎖された状態の車両の通風装置の断面図である。 グリルシャッタが開放された状態の車両の通風装置の断面図である。 本発明の実施形態によるグリルシャッタ装置の故障判定装置を示すブロック図である。 第1実施形態によるグリルシャッタ装置の故障判定処理を示すフローチャートである。 グリルシャッタ装置の故障判定の検知条件判定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態による検知処理を示すフローチャートである。 第1検知処理を示すフローチャートである。 第1切換前処理を示すフローチャートである。 第1切換後処理を示すフローチャートである。 第2検知処理を示すフローチャートである。 第2切換前処理を示すフローチャートである。 第2切換後処理を示すフローチャートである。 図12の第2切換後処理の残りの部分を示すフローチャートである。 第3検知処理を示すフローチャートである。 第3切換前処理を示すフローチャートである。 第3切換後処理を示すフローチャートである。 図16の第3切換後処理の残りの部分を示すフローチャートである。 第1切換前処理および第1切換後処理によって得られる動作例を、開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。 第2切換後処理によって得られる動作例を、開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。 第3切換後処理によって得られる動作例を、開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。 第2実施形態によるグリルシャッタ装置の故障判定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態による検知処理を示すフローチャートである。 冷媒圧判定処理を示すフローチャートである。 開指令時の冷媒圧判定処理を示すフローチャートである。 閉指令時の冷媒圧判定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態による切換前処理を示すフローチャートである。 第2実施形態による切換後処理を示すフローチャートである。 第2実施形態による切換前処理および切換後処理によって得られる動作例を、開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1に示すように、本発明を適用した故障判定装置1を搭載した車両Vは、そのフロント部に通風装置40を備えている。この通風装置40は、車両Vの前側(図の左側)から順に、グリル42、ダクト43およびグリルシャッタ装置41を備えており、その後方には、後述するエアコン32のコンデンサ11およびラジエータ12が設けられている。
グリルシャッタ装置41は、シャッタベース44と、シャッタベース44内に上下方向に延びる支持部材45と、支持部材45に支持された複数の水平のシャフト46と、各シャフト46に回動自在に取り付けられたグリルシャッタ47とを有している。各グリルシャッタ47は、継手51を介して、上下方向に延びるスライドリンク48に回動自在に接続されている。スライドリンク48は、ばね(図示せず)によって上方に付勢されており、それにより、通常時には、スライドリンク48の上端が上ストッパ53に当接しており、グリルシャッタ47は、シャフト46を中心として、閉じ側(時計回り方向)に回動する。また、スライドリンク48は、接続ピン49およびアームリンク54を介して、モータ31の回転軸31aに接続されている。また、グリルシャッタ47が閉鎖された図1の状態では、スライドリンク48の下端が下ストッパ52に当接している。
モータ31は、回転軸31aが所定の角度範囲で回動するDCモータで構成されている。図1に示す状態から回転軸31aが反時計回り方向に回動すると、それと一体にアームリンク54が回動するのに伴い、スライドリンク48は、上方の上ストッパ53に当接するまで、上方に移動する。このスライドリンク48の移動に伴い、各グリルシャッタ47は、シャフト46を中心として、反時計回り方向に回動し、図2に示す開放状態になる。モータ31の動作は、ECU2からの制御信号によって制御され、それにより、グリルシャッタ47の開閉が制御される。以下、このようなグリルシャッタ47を開閉するためのECU2からの制御信号を、「グリルシャッタ装置41への開閉指令」または単に「開閉指令」という。
このグリルシャッタ47の開放状態では、車両Vの走行中にグリル42から流入した外気は、ダクト43によって案内され、コンデンサ11およびラジエータ12を通過した後に、大気に放出される。このように外気が通過する際に、コンデンサ11を流れる冷媒およびラジエータ12を流れる冷却水の熱が持ち去られ、冷却される。
図3に示すように、車両Vには、運転室(図示せず)内を冷房するためのエアコンディショナ(以下「エアコン」という)32が搭載されている。上述したコンデンサ11は、コンプレッサ13およびエバポレータ(図示せず)などとともに、エアコン32の冷凍サイクルを構成するものである。
コンプレッサ13は、電磁式のエアコンクラッチ14などを介して、エンジン3のクランクシャフト3aに接続されている。エアコンクラッチ14が接続された状態では、コンプレッサ13は、エンジン3の動力によって駆動され、低温低圧の気体状の冷媒を圧縮し、高温高圧の気体状の冷媒として、冷媒管15を介して、コンデンサ11に送る。コンプレッサ13によるエンジン3の負荷は、エアコン32の負荷が大きいほど、より大きくなる。
エンジン3の各気筒(図示せず)には、燃料噴射弁(図示せず)が設けられており、燃料噴射弁は、燃料を気筒内に噴射することにより混合気を生成する。また、燃料噴射弁の開弁時間および開閉タイミングは、ECU2によって制御され、それにより、燃料噴射量QINJおよび燃料噴射時期が制御される。
また、エアコンクラッチ14の接続/遮断は、運転室に設けられたエアコンスイッチ(図示せず)の操作状態に応じて設定されるとともに、ECU2によって制御される。具体的には、エアコンスイッチが運転者の操作によりオフ状態になっているときには、エアコンクラッチ14は遮断され、エアコン32は停止状態に保持される。エアコンスイッチがオン状態のときには、ECU2は、運転室内の温度(以下「室内温」という)が運転者によって設定された設定温度になるようにエアコンクラッチ14を接続/遮断することで、エアコン32の作動/停止を制御する。また、エアコンクラッチ14の接続/遮断状態は、クラッチスイッチ23によって検出され、その検出信号はECU2に出力される。
また、冷媒管15のコンデンサ11のすぐ下流側には、冷媒圧センサ21が設けられている。冷媒圧センサ21は、冷媒管15内を流れる冷媒の圧力(以下「冷媒圧」という)PDを検出し、その検出信号をECU2に出力する。さらに、ECU2には、外気温センサ22から、外気の温度(以下「外気温」という)TAMを表す検出信号が、車速センサ24から、車両Vの速度である車速VPを表す検出信号が、それぞれ出力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROMおよび入出力インターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータ(図示せず)で構成されている。ECU2は、上述したセンサ21、22、24およびクラッチスイッチ23の検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに基づいて、各種の演算処理を実行する。
なお、本実施形態では、ECU2は、故障判定手段、開閉制御手段、基準タイミング設定手段、開閉指令切換手段、継続時間取得手段、平均値算出手段、運転条件取得手段、および故障判定禁止手段に相当する。
次に、図4〜図20を参照しながら、本発明の第1実施形態によるグリルシャッタ装置41の故障判定処理について説明する。この故障判定処理は、冷媒圧PDに応じてグリルシャッタ装置41の故障を判定するものであり、図4がメインルーチン、図5〜図17がサブルーチンに相当する。各処理は、所定時間dTごとに実行される。
図4のメインルーチンではまず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、検知条件判定処理を実行する。この検知条件判定処理は、エンジン3の状態やエアコン32の状態が、グリルシャッタ装置41の故障を検知するのに適しているか否かを判定するものであり、図5はそのサブルーチンを示す。
本処理ではまず、ステップ21〜32において、以下の(a)〜(l)の条件が成立しているか否かをそれぞれ判別する。
(a)エンジン回転数NEの変化量の絶対値|ΔNE|が所定値ThrNE以下であること
(b)燃料噴射量QINJの変化量の絶対値|ΔQINJ|が所定値ThrQINJ以下であること
(c)エンジン3の運転領域フラグF_ENGMDが「1」であること
(d)エンジン水温TWが所定範囲にあること(TWLL≦TW≦TWLH)
(e)外気温TAMが所定範囲にあること(TAMLL≦TAM≦TAMLH)
(f)エアコンモード変更フラグF_ACMDが「0」であること
(g)エアコン設定変更フラグF_ACTEMPが「0」であること
(h)エンジン回転数NEが所定範囲にあること(NELL≦NE≦NELH)
(i)燃料噴射量QINJが所定範囲にあること(QINJLL≦QINJ≦QINJLH)
(j)車速VPが所定範囲にあること(VPLL≦VP≦VPLH)
(k)エアコンクールダウン判定フラグF_ACCDが「1」であること
(l)エアコン運転時間Tclが所定の最小時間TclLL以上であること
上記の運転領域フラグF_ENGMDは、所定のマップ(図示せず)を検索することにより、エンジン3がエンジン回転数NEおよび燃料噴射量QINJに応じた所定の運転領域にあるときに「1」にセットされるものである。また、エアコンモード変更フラグF_ACMDは、エアコン32の設定が内気循環および外気導入の一方から他方に切り換えられたときに「1」に設定されるものであり、エアコン設定変更フラグF_ACTEMPは、エアコン32の温度または風量の設定が変更されたときに「1」にセットされるものである。また、エアコンクールダウン判定フラグF_ACCDは、エアコンクラッチ14の接続状態の継続時間が遮断状態の継続時間を所定回数以上連続して下回ったときに「1」にセットされるものであり、エアコン32がオン状態にされた直後の高負荷運転が終了している状態を表すものである。また、エアコン運転時間Tclは、エアコンクラッチ14の接続状態の継続時間であり、エンジン回転数NE、外気温TAMおよびエアコン32の設定温度などに応じて設定される。
これらのステップ21〜32のすべての答がYESで、(a)〜(l)の条件がすべて成立しているときには、グリルシャッタ装置41の故障の検知条件が成立しているとして、そのことを表すために、ステップ33において、検知条件成立フラグF_MCNDを「1」にセットし、本処理を終了する。一方、ステップ21〜32の答のいずれかがNOで、(a)〜(l)の条件のいずれかが成立していないときには、検知条件が成立していないと判定し、ステップ34において、検知条件成立フラグF_MCNDを「0」にセットし、本処理を終了する。
図4に戻り、ステップ1に続くステップ2では、検知条件成立フラグF_MCNDが「1」であるか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ2の答がYESで、検知条件が成立しているときには、ステップ3において、エアコン運転時間Tclを読み出す。
次に、ステップ4において、グリルシャッタ装置41の故障の検知処理を実行する。図6はそのサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ41において、エアコン運転時間Tclが最小時間TclLLよりも大きな第1所定時間TCLR1よりも小さいか否かを判別する。この答がYESで、Tcl<TCLR1のときには、ステップ42において、後述する第1検知処理を実行し、本処理を終了する。
一方、上記ステップ41の答がNOのときには、ステップ43において、エアコン運転時間Tclが第1所定時間TCLR1よりも大きな第2所定時間TCLR2よりも小さいか否かを判別する。この答がYESで、TCLR1≦Tcl<TCLR2のときには、ステップ44において、後述する第2検知処理を実行し、本処理を終了する。
一方、上記ステップ43の答がNOで、Tcl≧TCLR2のときには、ステップ45において、後述する第3検知処理を実行し、本処理を終了する。
以下、図7〜図9を参照しながら、図6のステップ42において実行される第1検知処理について説明する。本処理ではまず、図7のステップ51において、検知終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この検知終了フラグF_DONEは、後述する第1切換後処理が一旦、終了したときに「1」にセットされるものである。このステップ51の答がYESのときには、ステップ56〜63において、後述する初期値PDiniの最小値PDinimnを、この初期値PDiniが取り得る最大値に相当する所定値PDiniLHに、初期値PDiniの最大値PDinimxを0に、終期値PDendの最小値PDendmnを、この終期値PDendが取り得る最大値に相当する所定値PDendLHに、終期値PDendの最大値PDendmxを0にそれぞれリセットするとともに、後述するエアコンクラッチ14の接続時間Ton、冷媒圧偏差の積算値ΣDPD、カウンタ値kおよび検知終了フラグF_DONEをそれぞれ0にリセットし、本処理を終了する。
一方、上記ステップ51の答がNOのときには、ステップ52において、検知条件成立フラグF_MCNDが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、グリルシャッタ装置41の故障の検知条件が成立していないときには、前記ステップ56〜63を実行し、本処理を終了する。
一方、上記ステップ52の答がYESのときには、ステップ53において、エアコンクラッチ(ACCL)14が接続された後、所定時間Tendが経過する前に、エアコンクラッチ14が遮断状態に切り換わったか否かを判別する。この答がYESのときには、前記ステップ56〜63を実行し、本処理を終了する。
一方、上記ステップ53の答がNOのときには、ステップ54において、初期値の最大値PDinimxと最小値PDinimnとの差(=PDinimx−PDinimn)が所定値ThrPDini以下であるか否かを判別する。この答がNOのときには、初期値PDiniが安定していないため、前記ステップ56〜63を実行し、本処理を終了する。
一方、上記ステップ54の答がYESのときには、ステップ55において、終期値の最大値PDendmxと最小値PDendmnとの差(=PDendmx−PDendmn)が所定値ThrPDend以下であるか否かを判別する。この答がNOのときには、終期値PDendが安定していないため、前記ステップ56〜63を実行し、本処理を終了する。
一方、上記ステップ55の答がYESのときには、ステップ64において、カウンタ値kが所定回数C(例えば3)に達したか否かを判別する。この答がNOのときには、第1切換前処理を実行する(ステップ65)一方、YESのときには、第1切換後処理を実行し(ステップ66)、本処理を終了する。この第1切換前処理は、グリルシャッタ装置41への開閉指令が切り換えられる前に、エアコンクラッチ14の接続/遮断が複数回、繰り返されたときに、エアコンクラッチ14の各接続状態で検出された複数の冷媒圧PDの平均値を算出するものである。また、第1切換後処理は、開閉指令が切り換えられた後に、検出された冷媒圧PDと上記の切換前の平均値に基づいて、グリルシャッタ装置41の故障の仮判定を行うものである。
図8は、第1切換前処理のサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ71において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がNOのときには、ステップ72において、エアコンクラッチ14の接続時間Tonを0にリセットし、本処理を終了する。
一方、上記ステップ71の答がYESのときには、ステップ73において、前回時から今回時までの間にエアコンクラッチ14が接続状態に切り換えられたか否かを判別する。この答がYESで、エアコンクラッチ14が接続された直後のときには、ステップ74において、そのときの冷媒圧PDを初期値PDiniとして記憶する。次に、ステップ75において、初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxの算出処理を実行し、ステップ76に進む。一方、前記ステップ73の答がNOのときには、ステップ74および75をスキップし、ステップ76に進む。
上述した算出処理は、ステップ74で記憶された今回の初期値PDiniと、前回までに算出・記憶された初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxを比較し、初期値PDiniが最小値PDinimnよりも小さいときには、最小値PDinimnを初期値PDiniに更新し、初期値PDiniが最大値PDinimxよりも大きいときには、最大値PDinimxを初期値PDiniに更新し、それ以外のときには、最小値PDinimnおよび最大値PDinimxを維持するものである。これらの初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxは、図7のステップ54において、初期値PDiniの安定性の判定に用いられる。
前記ステップ73または75に続くステップ76では、接続時間Tonに本処理の実行周期dTを加算することによって、接続時間Tonを算出する。次に、ステップ77において、接続時間Tonが所定時間Tend(例えば3sec)に達したか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ77の答がYESで、エアコンクラッチ14が接続されてから所定時間Tendが経過した直後のときには、ステップ78において、そのときの冷媒圧PDを終期値PDendとして記憶する。
次に、ステップ79において、終期値の最小値PDendmnおよび最大値PDendmxの算出処理を実行する。この算出処理は、上述した初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxの算出処理と同様に行われる。これらの終期値の最小値PDendmnおよび最大値PDendmxは、図7のステップ55において、終期値PDendの安定性の判定に用いられる。
次に、ステップ80において、この終期値PDendとステップ74で記憶した初期値PDiniとの差(=PDend−PDini)を、冷媒圧偏差DPDとして算出するとともに、それまでに算出されている冷媒圧積算値ΣDPDに加算することによって、冷媒圧積算値ΣDPDを算出する(ステップ81)。
次に、ステップ82において、カウンタ値kをインクリメントし、ステップ83において、カウンタ値kが所定値Cに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ83の答がYESのときには、ステップ84において、冷媒圧積算値ΣDPDを所定値Cで除算した値(=ΣDPD/C)を、切換前の冷媒圧平均値AveDPDとして算出し、本処理を終了する。
以上のように、カウンタ値kが所定値Cに達し、冷媒圧平均値AveDPDの算出が完了すると、図7のステップ64の答がYESになり、第1切換後処理が開始される。図9はそのサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ91において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がNOのときには、ステップ92において、エアコンクラッチ14の接続時間Tonを0にリセットし、本処理を終了する。
一方、上記ステップ91の答がYESのときには、ステップ93において、前回時から今回時までの間にエアコンクラッチ14が接続状態に切り換えられたか否かを判別する。この答がYESで、エアコンクラッチ14が接続された直後のときには、ステップ94において、開指令フラグF_SOPENが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、それまでグリルシャッタ装置41に開指令が出力されていたときには、ステップ95において、開指令フラグF_SOPENを「0」に切り換える。これにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられる。
一方、上記ステップ94の答がNOで、それまでグリルシャッタ装置41に閉指令が出力されていたときには、ステップ96において、開指令フラグF_SOPENを「1」に切り換える。これにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令が閉指令から開指令に切り換えられる。
上記ステップ95または96に続くステップ97では、そのときの冷媒圧PDを初期値JudPDiniとして記憶し、ステップ98に進む。一方、前記ステップ93の答がNOで、エアコンクラッチ14が接続された直後でないときには、前記ステップ94〜97をスキップし、ステップ98に進む。
このステップ98では、接続時間Tonに実行周期dTを加算することによって、接続時間Tonを算出する。次に、ステップ99において、接続時間Tonが所定時間Tendに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ99の答がYESで、エアコンクラッチ14が接続されてから所定時間Tendが経過した直後のときには、ステップ100において、そのときの冷媒圧PDを、終期値JudPDendとして記憶する。
次に、ステップ101において、この終期値JudPDendとステップ97で記憶した初期値JudPDiniとの差(=JudPDend−JudPDini)を、冷媒圧偏差JudDPDとして算出するとともに、算出された冷媒圧偏差JudDPDと、図8のステップ84で算出された切換前の冷媒圧平均値AveDPDとの差(=JudDPD−AveDPD)を、開閉指令の切換前後間の判定用冷媒圧差DDPDとして算出する(ステップ102)。
次に、ステップ103において、判定用冷媒圧差の絶対値|DDPD|が所定のしきい値Thr1以下であるか否かを判別する。この答がNOで、|DDPD|>Thr1のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDの差が大きいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉しているとして、グリルシャッタ装置41が正常であると判定し、そのことを表すために、ステップ104において、正常判定フラグF_TempOKを「1」にセットする。
一方、上記ステップ103の答がYESで、|DDPD|≦Thr1のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDの差が小さいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉していないとして、グリルシャッタ装置41が異常であると判定し、そのことを表すために、ステップ105において、正常判定フラグF_TempOKを「0」にセットする。
上記ステップ104または105に続くステップ106では、前述した一連の第1切換前処理および第1切換後処理が終了したことを表すために、検知終了フラグF_DONEを「1」にセットし、本処理を終了する。このように検知終了フラグF_DONEが「1」にセットされると、図7のステップ51の答がYESになるのに応じ、ステップ63で検知終了フラグF_DONEが「0」にリセットされ、その後、第1切換前処理および第1切換後処理が繰り返し行われる。
図4に戻り、ステップ4の検知処理に続くステップ5では、検知終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ5の答がYESで、一連の第1切換前処理および第1切換後処理が終了した直後のときには、ステップ6において、正常判定フラグF_TempOKが「1」であるか否かを判別する。
この答がYESで、検知処理においてグリルシャッタ装置41が正常であると判定されたときには、ステップ7において、カウンタ値Nを0にリセットするとともに、グリルシャッタ装置41が正常であると確定し、そのことを表すために、ステップ8において、故障確定フラグF_ERRを「0」にセットし、本処理を終了する。なお、このカウンタ値Nは、イグニッションスイッチ(図示せず)がオフ状態にされたときにも、0にリセットされる。
一方、上記ステップ6の答がNOで、検知処理においてグリルシャッタ装置41が異常であると判定されたときには、ステップ9において、カウンタ値Nをインクリメントし、ステップ10において、カウンタ値Nが所定値NThrに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ10の答がYESで、カウンタ値Nが所定値NThrに達したとき、すなわち、検知処理において、グリルシャッタ装置41が異常であるという判定が、所定値NThrと等しい回数、連続して得られたときには、グリルシャッタ装置41が故障していると確定し、そのことを表すために、ステップ11において、故障確定フラグF_ERRを「1」にセットし、本処理を終了する。
図18は、前述した第1検知処理の第1切換前処理および第1切換後処理によって得られる動作例を、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。この例では、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令に維持されている状態で、エアコンクラッチ14の接続/遮断が3回、繰り返されている。また、各回において、エアコンクラッチ14が接続された直後にそれぞれ検出された冷媒圧PDが、初期値PDini1〜3として記憶され(図8のステップ74)、その時から所定時間Tendが経過したときにそれぞれ検出された冷媒圧PDが、終期値PDend1〜3として記憶される。これらの終期値PDend1〜3と初期値PDini1〜3とのそれぞれの差が、冷媒圧偏差DPD1〜3として算出され(図8のステップ80)、それらの平均値である冷媒圧平均値AveDPD(=(DPD1+DPD2+DPD3)/3)が算出される。
その後、4回目のエアコンクラッチ14の接続の直後に、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられ(図9のステップ95)、そのときの冷媒圧PDが初期値JudPDiniとして記憶され(図9のステップ97)、その時から所定時間Tendが経過したときに検出された冷媒圧PDが、終期値JudPDendとして記憶される(図9のステップ100)。
また、この終期値JudPDendと初期値JudPDiniとの差が、冷媒圧偏差JudDPDとして算出され(図9のステップ101)、冷媒圧偏差JudDPDと冷媒圧平均値AveDPDとの差が、判定用冷媒圧差DDPDとして算出される(図9のステップ102)。そして、判定用冷媒圧差の絶対値|DDPD|がしきい値Thr1以下のときには、グリルシャッタ装置41が異常であると判定される(図9のステップ105)。
以下、図10〜図13を参照しながら、エアコン運転時間TclがTCLR1≦Tcl<TCLR2のときに、図6のステップ44において実行される第2検知処理について説明する。本処理ではまず、図10のステップ111〜124において、前述した図7のステップ51〜64と同様の処理を実行する。そして、ステップ124の答がNOで、カウンタ値kが所定値Cに達していないときには、ステップ125において、第2切換前処理を実行し、上記ステップ124の答がYESでカウンタ値kが所定値Cに達したときには、ステップ126において、第2切換後処理を実行し、本処理を終了する。
前述した第1検知処理の第1切換前処理および第1切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続された後、所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDを、終期値PDend,JudPDendとして設定するのに対し、第2切換前処理および第2切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続状態に切り換えられ、冷媒圧PDがピークに達した後に所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDが、終期値PDend,JudPDendとして設定される。
図11は、第2切換前処理のサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ131において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がNOのときには、ピークフラグF_PEAKを「0」にリセットし(ステップ132)、エアコンクラッチ14の接続時間Tonを0にリセットし(ステップ133)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ131の答がYESのときには、ステップ134において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがピーク値に達したか否かを判別する。この判別は、例えば、冷媒圧PDの変化量(冷媒圧PDの今回値と前回値との差)を随時、算出し、この変化量が正から負に転じたか否かによって行われる。このステップ134の答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後のときには、ピークフラグF_PEAKを「1」にセットする(ステップ135)とともに、ステップ136において、そのときの冷媒圧PDを初期値PDiniとして記憶し、ステップ137において、初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxの算出処理を実行し、ステップ138に進む。これらの初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxは、図10のステップ114において、初期値PDiniの安定性の判定に用いられる。一方、上記ステップ134の答がNOで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後でないときには、ステップ135〜137をスキップし、ステップ138に進む。
このステップ138では、ピークフラグF_PEAKが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、冷媒圧PDがまだピーク値に達していないときには、前述したステップ133を実行し、本処理を終了する。一方、上記ステップ138の答がYESで、冷媒圧PDがすでにピーク値に達しているときには、ステップ139において、接続時間Tonに実行周期dTを加算することによって、接続時間Tonを算出する。次に、ステップ140において、接続時間Tonが所定時間Tendに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ140の答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達してから所定時間Tendが経過した直後のときには、ステップ141において、そのときの冷媒圧PDを終期値PDendとして記憶し、ステップ142において、終期値の最小値PDendmnおよび最大値PDendmxの算出処理を実行する。これらの終期値の最小値PDendmnおよび最大値PDendmxは、図10のステップ115において、終期値PDendの安定性の判定に用いられる。
次に、ステップ143において、この終期値PDendとステップ136で記憶した初期値PDiniとの差(=PDend−PDini)を、冷媒圧偏差DPDとして算出するとともに、それまでに算出されている冷媒圧積算値ΣDPDに加算することによって、冷媒圧積算値ΣDPDを算出する(ステップ144)。
次に、ステップ145において、カウンタ値kをインクリメントし、ステップ146において、カウンタ値kが所定値Cに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ146の答がYESのときには、冷媒圧積算値ΣDPDを所定値Cで除算した値(=ΣDPD/C)を、切換前の冷媒圧平均値AveDPDとして算出し(ステップ147)、本処理を終了する。
以上のように、カウンタ値kが所定値Cに達し、冷媒圧平均値AveDPDの算出が完了すると、図10のステップ124の答がYESになり、第2切換後処理が開始される。図12および図13はそのサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ151において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がNOのときには、ステップ152および153において、ピークフラグF_PEAKを「0」に、エアコンクラッチ14の接続時間Tonを0にそれぞれリセットし、本処理を終了する。
一方、上記ステップ151の答がYESのときには、ステップ154において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがピーク値に達したか否かを判別する。この答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後のときには、ピークフラグF_PEAKを「1」にセットする(ステップ155)とともに、ステップ156において、開指令フラグF_SOPENが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、それまでグリルシャッタ装置41に開指令が出力されていたときには、ステップ157において、開指令フラグF_SOPENを「0」に切り換えることにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令を開指令から閉指令に切り換える。
一方、上記ステップ156の答がNOで、それまでグリルシャッタ装置41に閉指令が出力されていたときには、ステップ158において、開指令フラグF_SOPENを「1」に切り換えることにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令を閉指令から開指令に切り換える。
上記ステップ157または158に続くステップ159では、そのときの冷媒圧PDを初期値JudPDiniとして記憶し、ステップ160に進む。一方、前記ステップ154の答がNOで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後でないときには、前記ステップ155〜159をスキップし、ステップ160に進む。
このステップ160では、ピークフラグF_PEAKが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、冷媒圧PDがまだピーク値に達していないときには、前述したステップ153を実行することにより、接続時間Tonを0にリセットした後、本処理を終了する。一方、上記ステップ160の答がYESで、冷媒圧PDがすでにピーク値に達しているときには、ステップ161において、接続時間Tonに実行周期dTを加算することによって、接続時間Tonを算出する。
次に、ステップ162において、接続時間Tonが所定時間Tendに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ162の答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達してから所定時間Tendが経過した直後のときには、ステップ163において、そのときの冷媒圧PDを、終期値JudPDendとして記憶する。
次に、ステップ164において、この終期値JudPDendとステップ159で記憶した初期値JudPDiniとの差(=JudPDend−JudPDini)を、冷媒圧偏差JudDPDとして算出するとともに、算出された冷媒圧偏差JudDPDと、図11のステップ147で算出された切換前の冷媒圧平均値AveDPDとの差(=JudDPD−AveDPD)を、開閉指令の切換前後間の判定用冷媒圧差DDPDとして算出する(ステップ165)。
次に、ステップ166において、判定用冷媒圧差の絶対値|DDPD|が所定のしきい値Thr2以下であるか否かを判別する。この答がNOで、|DDPD|>Thr2のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDの差が大きいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉しているとして、グリルシャッタ装置41が正常であると判定し、そのことを表すために、ステップ167において、正常判定フラグF_TempOKを「1」にセットする。
一方、上記ステップ166の答がYESで、|DDPD|≦Thr2のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDの差が小さいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉していないとして、グリルシャッタ装置41が異常であると判定し、そのことを表すために、ステップ168において、正常判定フラグF_TempOKを「0」にセットする。
上記ステップ167または168に続くステップ169では、ピークフラグF_PEAKを「0」にリセットする。また、ステップ170において、前述した一連の第2切換前処理および第2切換後処理が終了したことを表すために、検知終了フラグF_DONEを「1」にセットし、本処理を終了する。このように検知終了フラグF_DONEが「1」にセットされると、図10のステップ111の答がYESになるのに応じ、ステップ123で検知終了フラグF_DONEが「0」にリセットされ、その後、第2切換前処理および第2切換後処理が繰り返し行われる。
図19は、これまでに説明した第2検知処理の第2切換後処理によって得られる動作例を、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。この例では、冷媒圧PDがピーク値に達したときに、開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられ(図12のステップ157)、そのときの冷媒圧PDが初期値JudPDiniとして記憶される(図12のステップ159)。その後、所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDが、終期値JudPDendとして記憶され(図12のステップ163)、この終期値JudPDendと初期値JudPDiniとの差が、冷媒圧偏差JudDPDとして算出される(図12のステップ164)。
また、図示しないが、この第2切換後処理に先立って実行される第2切換前処理では、開閉指令が開指令に維持されている状態で、エアコンクラッチ14の接続/遮断が繰り返されたときに、冷媒圧PDがピーク値に達した後、所定時間Tendが経過したときにそれぞれ検出された3回分の冷媒圧PDを第2切換前処理の終期値PDend1〜3として用い、冷媒圧平均値AveDPDが算出される(図11のステップ147)。
また、切換後に算出した冷媒圧偏差JudDPDと切換前に算出した冷媒圧平均値AveDPDとの差が、判定用冷媒圧差DDPDとして算出される(図12のステップ165)。そして、判定用冷媒圧差の絶対値|DDPD|がしきい値Thr2以下のときには、グリルシャッタ装置41が異常であると判定される(図13のステップ168)。
以下、図14〜図17を参照しながら、エアコン運転時間TclがTcl≧TCLR2のときに、図6のステップ45において実行される第3検知処理について説明する。本処理ではまず、図14のステップ181〜194において、前述した図7のステップ51〜64と同様の処理を実行し、ステップ194の答がNOのときには、ステップ195において、第3切換前処理を実行し、YESのときには、ステップ196において、第3切換後処理を実行し、本処理を終了する。
前述した第1切換前処理および第1切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続状態に切り換えられてから所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDを、終期値PDend,JudPDendとして設定し、第2切換前処理および第2切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続状態に切り換えられ、冷媒圧PDがピークに達した後に所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDを、終期値PDend,JudPDendとして設定するのに対し、第3切換前処理および第3切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続状態に切り換えられ、冷媒圧PDが収束した後に所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDを、終期値PDend,JudPDendとして設定する。
図15は、第3切換前処理のサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ201において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がNOのときには、収束フラグF_SATUを「0」にリセットし(ステップ202)、エアコンクラッチ14の接続時間Tonを0にリセットし(ステップ203)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ201の答がYESのときには、ステップ204において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDが収束したか否かを判別する。この判別は、例えば、冷媒圧PDの変化量(冷媒圧PDの今回値と前回値との差)を随時、算出し、この変化量の絶対値が所定値よりも小さい状態が所定時間、継続したか否かによって行われる。このステップ204の答がYESで、冷媒圧PDが収束した直後のときには、収束フラグF_SATUを「1」にセットする(ステップ205)とともに、ステップ206において、そのときの冷媒圧PDを初期値PDiniとして記憶し、ステップ207において、初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxの算出処理を実行し、ステップ208に進む。これらの初期値の最小値PDinimnおよび最大値PDinimxは、図14のステップ184において、初期値PDiniの安定性の判定に用いられる。一方、上記ステップ204の答がNOで、冷媒圧PDが収束した直後でないときには、ステップ205〜207をスキップし、ステップ208に進む。
このステップ208では、収束フラグF_SATUが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、冷媒圧PDがまだ収束していないときには、前述したステップ203を実行し、本処理を終了する。一方、上記ステップ208の答がYESで、冷媒圧PDがすでに収束しているときには、ステップ209において、接続時間Tonに実行周期dTを加算することによって、接続時間Tonを算出する。次に、ステップ210において、接続時間Tonが所定時間Tendに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ210の答がYESで、冷媒圧PDが収束してから所定時間Tendが経過した直後のときには、ステップ211において、そのときの冷媒圧PDを終期値PDendとして記憶し、ステップ212において、終期値の最小値PDendmnおよび最大値PDendmxの算出処理を実行する。これらの終期値の最小値PDendmnおよび最大値PDendmxは、図14のステップ185において、終期値PDendの安定性の判定に用いられる。
次に、ステップ213において、この終期値PDendとステップ206で記憶した初期値PDiniとの差(=PDend−PDini)を、冷媒圧偏差DPDとして算出するとともに、それまでに算出されている冷媒圧積算値ΣDPDに加算することによって、冷媒圧積算値ΣDPDを算出する(ステップ214)。
次に、ステップ215において、カウンタ値kをインクリメントし、ステップ216において、カウンタ値kが所定値Cに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ216の答がYESのときには、冷媒圧積算値ΣDPDを所定値Cで除算した値(=ΣDPD/C)を、切換前の冷媒圧平均値AveDPDとして算出し(ステップ217)、本処理を終了する。
以上のように、カウンタ値kが所定値Cに達し、冷媒圧平均値AveDPDの算出が完了すると、図14のステップ194の答がYESになり、第3切換後処理が開始される。図16および図17はそのサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ221において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がNOのときには、ステップ222および223において、収束フラグF_SATUを「0」に、エアコンクラッチ14の接続時間Tonを0にそれぞれリセットし、本処理を終了する。
一方、上記ステップ221の答がYESのときには、ステップ224において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDが収束したか否かを判別する。この答がYESで、冷媒圧PDが収束した直後のときには、収束フラグF_SATUを「1」にセットする(ステップ225)とともに、ステップ226において、開指令フラグF_SOPENが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、それまでグリルシャッタ装置41に開指令が出力されていたときには、ステップ227において、開指令フラグF_SOPENを「0」に切り換える。これにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられる。
一方、上記ステップ226の答がNOで、それまでグリルシャッタ装置41に閉指令が出力されていたときには、ステップ228において、開指令フラグF_SOPENを「1」に切り換えることにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令を閉指令から開指令に切り換える。
上記ステップ227または228に続くステップ229では、そのときの冷媒圧PDを初期値JudPDiniとして記憶し、ステップ230に進む。一方、前記ステップ224の答がNOで、冷媒圧PDが収束した直後でないときには、前記ステップ225〜229をスキップし、ステップ230に進む。
このステップ230では、収束フラグF_SATUが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、冷媒圧PDがまだ収束していないときには、前述したステップ223を実行することにより、接続時間Tonを0にリセットした後、本処理を終了する。一方、上記ステップ230の答がYESで、冷媒圧PDがすでに収束しているときには、ステップ231において、接続時間Tonに実行周期dTを加算することによって、接続時間Tonを算出する。
次に、ステップ232において、接続時間Tonが所定時間Tendに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ232の答がYESで、冷媒圧PDが収束してから所定時間Tendが経過した直後のときには、ステップ233において、そのときの冷媒圧PDを、終期値JudPDendとして記憶する。
次に、ステップ234において、この終期値JudPDendとステップ229で記憶した初期値JudPDiniとの差(=JudPDend−JudPDini)を、冷媒圧偏差JudDPDとして算出するとともに、算出された冷媒圧偏差JudDPDと、図15のステップ217で算出された切換前の冷媒圧平均値AveDPDとの差(=JudDPD−AveDPD)を、開閉指令の切換前後間の判定用冷媒圧差DDPDとして算出する(ステップ235)。
次に、ステップ236において、判定用冷媒圧差の絶対値|DDPD|が所定のしきい値Thr3以下であるか否かを判別する。この答がNOで、|DDPD|>Thr3のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDの差が大きいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉しているとして、グリルシャッタ装置41が正常であると判定し、そのことを表すために、ステップ237において、正常判定フラグF_TempOKを「1」にセットする。
一方、上記ステップ236の答がYESで、|DDPD|≦Thr3のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDの差が小さいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉していないとして、グリルシャッタ装置41が異常であると判定し、そのことを表すために、ステップ238において、正常判定フラグF_TempOKを「0」にセットする。
上記ステップ237または238に続くステップ239では、収束フラグF_SATUを「0」にリセットする。また、ステップ240において、前述した一連の第3切換前処理および第3切換後処理が終了したことを表すために、検知終了フラグF_DONEを「1」にセットし、本処理を終了する。このように検知終了フラグF_DONEが「1」にセットされると、図14のステップ181の答がYESになるのに応じ、ステップ193で検知終了フラグF_DONEが「0」にリセットされ、その後、第3切換前処理および第3切換後処理が繰り返し行われる。
図20は、これまでに説明した第3検知処理の第3切換後処理によって得られる動作例を、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。この例では、冷媒圧PDが収束したときに、開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられ(図16のステップ227)、そのときの冷媒圧PDが初期値JudPDiniとして記憶される(図16のステップ229)。その後、所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDが、終期値JudPDendとして記憶され(図16のステップ233)、この終期値JudPDendと初期値JudPDiniとの差が、冷媒圧偏差JudDPDとして算出される(図16のステップ234)。
また、図示しないが、この第3切換後処理に先立って実行される第3切換前処理では、開閉指令が開指令に維持されている状態で、エアコンクラッチ14の接続/遮断が繰り返されたときに、冷媒圧PDが収束した後、所定時間Tendが経過したときにそれぞれ検出された3回分の冷媒圧PDを第3切換前処理の終期値PDend1〜3として用い、冷媒圧平均値AveDPDが算出される(図15のステップ217)。
また、切換後に算出した冷媒圧偏差JudDPDと切換前に算出した冷媒圧平均値AveDPDとの差が、判定用冷媒圧差DDPDとして算出される(図16のステップ235)。そして、判定用冷媒圧差の絶対値|DDPD|がしきい値Thr3以下のときには、グリルシャッタ装置41が異常であると判定される(図17のステップ238)。
以上のように、本実施形態によれば、グリルシャッタ47の開放/閉鎖に応じて大きな速度で変化する冷媒圧PDに基づいて、グリルシャッタ装置41の故障を判定する(図4のステップ4,11)ので、この故障判定を精度良くかつ短時間で行うことができる。同じ理由から、冷媒圧PDを検出する冷媒圧センサ21として、高精度のものを用いなくても、故障判定の精度を確保できるため、コストダウンを図ることができる。
また、エアコン32の作動中において、開閉指令の切換前後間の冷媒圧PDの圧力差である判定用冷媒圧差DDPD(=JudDPD−AveDPD)に基づいて、グリルシャッタ装置41の故障を判定するので、この故障を適切に判定することができる。この場合のグリルシャッタ装置41の故障は、開閉指令に応じてグリルシャッタ47が正常に開閉していないことを表すので、この故障には、グリルシャッタ47自体の固着の他、ECU2からモータ31への指令系統の遮断、モータ31自体の故障や、モータ31とグリルシャッタ47を連結するアームリンク54およびスライドリンク48の故障などが含まれる。
さらに、この判定用冷媒圧差の絶対値|DDPD|がしきい値Thr以下のときに、グリルシャッタ装置41に故障が発生していると判定する(図9のステップ105、図13のステップ168、図17のステップ238)ので、開閉指令の開指令から閉指令への切換、および閉指令から開指令への切換のいずれの場合にも、グリルシャッタ47の故障を適切に判定することができる。
また、開閉指令を切り換えるタイミングを基準タイミングとして、その時から所定時間Tendが経過したときに検出された冷媒圧PDを終期値PDendとして設定し、グリルシャッタ装置41の故障判定に用いるので、故障判定に用いる冷媒圧PDのサンプリング条件を統一することができ、それにより、グリルシャッタ装置41の故障判定をより適切に行うことができる。
また、第1検知処理の第1切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続されたタイミングを基準タイミングとし、この基準タイミングで開閉指令を切り換える(図9のステップ93〜96)ので、冷媒圧PDが実際に上昇している状態で開閉指令を切り換えることができ、それにより、グリルシャッタ装置41の故障判定を適切に行うことができる。
また、第2切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続された後、冷媒圧PDがピーク値に達したタイミングを基準タイミングとし、この基準タイミングで開閉指令を切り換える(図12のステップ154〜158)ので、第3切換後処理において冷媒圧PDが収束したタイミングを基準タイミングとする場合と比較して、グリルシャッタ装置41の故障判定をより早く短時間で行うことができる。
また、第3切換後処理では、エアコンクラッチ14が接続された後、冷媒圧PDが収束したタイミングを基準タイミングとし、この基準タイミングで開閉指令を切り換える(図16のステップ224〜228)ので、冷媒圧PDが安定した状態で開閉指令を切り換えることによって、冷媒圧PDの変動による影響を排除でき、それにより、グリルシャッタ装置41の故障判定の精度をさらに高めることができる。
さらに、エアコン運転時間Tclが第1所定時間TCLR1よりも短いときに、第1検知処理を選択し、第1所定時間TCLR1以上で第2所定時間TCLR2よりも短いときに、第2検知処理を選択し、第2所定時間TCLR2以上のときに第3検知処理を選択する(図6)。したがって、エアコン運転時間Tclに応じた最適なタイミングで開閉指令を切り換えることができ、グリルシャッタ装置41の故障判定を適切に行うことができる。
また、エアコンの温度設定の変更や内気循環/外気導入の切換が行われた場合には、グリルシャッタ装置41の故障判定を禁止する(図5のステップ26,27,34、図7のステップ52)ので、エアコンの運転条件の変化に起因する誤判定を確実に回避することができる。
次に、図21〜図28を参照しながら、本発明の第2実施形態によるグリルシャッタ装置41の故障判定処理について説明する。前述した第1実施形態の故障判定処理は、エアコンクラッチ14が接続されたときにグリルシャッタ装置41への開閉指令を切り換え、その後に所定時間Tendが経過したときの冷媒圧PDと開閉指令を切り換えたときの冷媒圧PDとの差に応じて、グリルシャッタ装置41の故障を判定するものである。これに対し、本実施形態の故障判定処理は、エアコンクラッチ14が遮断されたときに開閉指令を切り換え、開閉指令の切換の前後における冷媒圧PDのピーク値の差に応じて、グリルシャッタ装置41の故障を判定するものである。図21がそのメインルーチン、図22〜図27がサブルーチンに相当する。各処理は、所定時間dTごとに実行される。
図21のメインルーチンではまず、ステップ251において、前述した図5の検知条件判定処理を実行する。次にステップ252において、検知条件判定処理でセットされた検知条件成立フラグF_MCNDが「1」であるか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ252の答がYESで、検知条件が成立しているときには、ステップ253において、冷媒圧判定処理を実行する。この冷媒圧判定処理は、冷媒圧PDが、グリルシャッタ装置41の故障判定に適した安定した状態にあるか否かを判定するものであり、図22はそのサブルーチンを示す。
本処理ではまず、ステップ271において、冷媒圧判定完了フラグF_PDJUDが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、冷媒圧判定がすでに完了しているときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ271の答がNOのときには、ステップ272において、開指令フラグF_SOPENが「1」であるか否かを判別する。
この答がYESで、グリルシャッタ装置41に開指令が出力されているときには、ステップ273において、開指令時の冷媒圧判定処理を実行し、本処理を終了する。一方、上記ステップ272の答がNOで、グリルシャッタ装置41に閉指令が出力されているときには、ステップ274において、後述する閉指令時の冷媒圧判定処理を実行し、本処理を終了する。
図23は、上記ステップ273で実行される開指令時の冷媒圧判定処理を示す。本処理ではまず、ステップ281において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がYESのときには、ステップ282において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがピーク値に達したか否かを判別する。この答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後のときには、そのときの冷媒圧PDを、開指令時ピーク圧PDPOαとして記憶する(ステップ283)とともに、ステップ284において、カウンタ値αをインクリメントし、後述するステップ288に進む。一方、ステップ282の答がNOで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後でないときには、ステップ283および284をスキップし、ステップ288に進む。
一方、前記ステップ281の答がNOで、エアコンクラッチ14が遮断されているときには、ステップ285において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがボトム値に達したか否かを判別する。この判別は、例えば、冷媒圧PDの変化量が負からほぼ0に転じたか否かによって行われる。このステップ285の答がYESで、冷媒圧PDがボトム値に達した直後のときには、そのときの冷媒圧PDを、開指令時ボトム圧PDBOαとして記憶する(ステップ286)とともに、ステップ287において、カウンタ値αをインクリメントし、ステップ288に進む。一方、ステップ285の答がNOで、冷媒圧PDがボトム値に達した直後でないときには、ステップ286および287をスキップし、ステップ288に進む。
このステップ288では、カウンタ値αが所定の自然数Aの2倍(=A×2)に達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ288の答がYESのときには、ステップ289において、前記ステップ283で記憶されたA個の開指令時ピーク圧PDPOαのうちの最大のものを、最大開指令時ピーク圧PDPOMAXとして算出し、最小のものを最小開指令時ピーク圧PDPOMINとして算出する。また、ステップ290において、それらの差(=PDPOMAX−PDPOMIN)を、開指令時ピーク偏差DPDPOとして算出する。
次に、ステップ291において、前記ステップ286で記憶されたA個の開指令時ボトム圧PDBOαのうちの最大のものを、最大開指令時ボトム圧PDBOMAXとして算出し、最小のものを最小開指令時ボトム圧PDBOMINとして算出する。また、ステップ292において、それらの差(=PDBOMAX−PDBOMIN)を、開指令時ボトム偏差DPDBOとして算出する。
次に、ステップ293において、開指令時ピーク偏差DPDPOが所定値ThrDPOよりも小さいか否かを判別し、ステップ294において、開指令時ボトム偏差DPDBOが所定値ThrDBOよりも小さいか否かを判別する。これらの答がいずれもYESのときには、冷媒圧PDがグリルシャッタ装置41の故障判定に適した安定した状態にあると判定し、そのことを表すために、ステップ295において、冷媒圧安定フラグF_PDOKを「1」にセットし、ステップ297に進む。
一方、上記ステップ293および294の答のいずれかがNOのときには、冷媒圧PDが故障判定に適した安定した状態にないと判定し、そのことを表すために、ステップ296において、冷媒圧安定フラグF_PDOKを「0」にセットし、ステップ297進む。
上記ステップ295または296に続くステップ297では、開指令時の冷媒圧判定処理が完了したことを表すために、冷媒圧判定完了フラグF_PDJUDを「1」にセットし、本処理を終了する。
図24は、図22のステップ274で実行される閉指令時の冷媒圧判定処理を示す。本処理ではまず、ステップ301において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がYESのときには、ステップ302において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがピーク値に達したか否かを判別する。この答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後のときには、そのときの冷媒圧PDを、閉指令時ピーク圧PDPCαとして記憶する(ステップ303)とともに、ステップ304において、カウンタ値αをインクリメントし、後述するステップ308に進む。一方、ステップ302の答がNOで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後でないときには、ステップ303および304をスキップし、ステップ308に進む。
一方、前記ステップ301の答がNOで、エアコンクラッチ14が遮断されているときには、ステップ305において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがボトム値に達したか否かを判別する。この答がYESで、冷媒圧PDがボトム値に達した直後のときには、そのときの冷媒圧PDを、閉指令時ボトム圧PDBCαとして記憶する(ステップ306)とともに、ステップ307において、カウンタ値αをインクリメントし、ステップ308に進む。一方、ステップ305の答がNOで、冷媒圧PDがボトム値に達した直後でないときには、ステップ306および307をスキップし、ステップ308に進む。
このステップ308では、カウンタ値αが所定の自然数Aの2倍(=A×2)に達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ308の答がYESのときには、ステップ309において、前記ステップ303で記憶されたA個の閉指令時ピーク圧PDPCαのうちの最大のものを、最大閉指令時ピーク圧PDPCMAXとして算出し、最小のものを最小閉指令時ピーク圧PDPCMINとして算出する。また、ステップ310において、それらの差(=PDPCMAX−PDPCMIN)を、閉指令時ピーク偏差DPDPCとして算出する。
次に、ステップ311において、前記ステップ306で記憶されたA個の閉指令時ボトム圧PDBCαのうち、最大のものを最大閉指令時ボトム圧PDBCMAXとして算出し、最小のものを最小閉指令時ボトム圧PDBCMINとして算出する。また、ステップ312において、それらの差(=PDBCMAX−PDBCMIN)を、閉指令時ボトム偏差DPDBCとして算出する。
次に、ステップ313において、閉指令時ピーク偏差DPDPCが所定値ThrDPCよりも小さいか否かを判別し、ステップ314において、閉指令時ボトム偏差DPDBCが所定値ThrDBCよりも小さいか否かを判別する。これらの答がいずれもYESのときには、冷媒圧PDがグリルシャッタ装置41の故障判定に適した安定した状態にあると判定し、そのことを表すために、ステップ315において、冷媒圧安定フラグF_PDOKを「1」にセットし、ステップ317に進む。
一方、上記ステップ313および314の答のいずれかがNOのときには、冷媒圧PDが故障判定に適した安定した状態にないと判定し、そのことを表すために、ステップ316において、冷媒圧安定フラグF_PDOKを「0」にセットし、ステップ317に進む。
上記ステップ315または316に続くステップ317では、閉指令時の冷媒圧判定処理が終了したことを表すために、冷媒圧判定完了フラグF_PDJUDを「1」にセットし、本処理を終了する。
図21に戻り、ステップ253の冷媒圧判定処理に続くステップ254では、冷媒圧判定完了フラグF_PDJUDが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、冷媒圧判定がまだ完了していないときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ254の答がYESのときには、ステップ255において、冷媒圧安定フラグF_PDOKが「1」であるか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する一方、YESのときには、ステップ256において、エアコン運転時間Tclを読み出す。
次に、ステップ257において、グリルシャッタ装置41の故障の検知処理を実行する。図25はそのサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ321において、エアコン運転時間Tclが最小時間TclLLよりも大きな第1所定時間TCLR1以上であるか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、上記ステップ321の答がYESで、Tcl≧TCLR1のときには、ステップ322において、検知終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この検知終了フラグF_DONEは、後述する切換後処理が一旦、終了したときに「1」にセットされるものである。このステップ322の答がYESのときには、前述したカウンタ値αおよび後述するカウンタ値βをそれぞれ0にリセットし(ステップ323,324)、記憶した開指令時ピーク圧PDPOα,PDPOβ、閉指令時ピーク圧PDPCα,PDPCβ、開指令時ボトム圧PDBOαおよび閉指令時ボトム圧PDBCαをすべてクリアし(ステップ325)、冷媒圧判定完了フラグF_PDJUD、開閉指令切換フラグF_CHANGEおよび検知終了フラグF_DONEをそれぞれ「0」にリセットし(ステップ326〜328)、本処理を終了する。一方、上記ステップ322の答がNOのときには、ステップ329において、切換前処理を実行する。
図26は、この切換前処理のサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ341において、開指令フラグF_SOPENが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、グリルシャッタ装置41に開指令が出力されているときには、図23のステップ283で記憶されたA個の開指令時ピークPDPOαの総和ΣPDPOαを算出する(ステップ342)とともに、その相加平均値AvePDPO(=ΣPDPOα/A)を算出し(ステップ343)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ341の答がNOで、グリルシャッタ装置41に閉指令が出力されているときには、図24のステップ303で記憶されたA個の閉指令時ピークPDPCαの総和ΣPDPCαを算出する(ステップ344)とともに、その相加平均値AvePDPC(=ΣPDPCα/A)を算出し(ステップ345)、本処理を終了する。
図25に戻り、ステップ329に続くステップ330では、開閉指令切換フラグF_CHANGEが「1」であるか否かを判別する。この答がNOのときには、ステップ331において、前回時から今回時までの間にエアコンクラッチ14が遮断状態に切り換えられたか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、上記ステップ331の答がYESで、エアコンクラッチ14が遮断された直後のときには、ステップ332において、開指令フラグF_SOPENが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、それまでグリルシャッタ装置41に開指令が出力されていたときには、ステップ333において、開指令フラグF_SOPENを「0」に切り換える。これにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられる。
一方、前記ステップ332の答がNOで、それまでグリルシャッタ装置41に閉指令が出力されていたときには、ステップ334において、開指令フラグF_SOPENを「1」に切り換える。これにより、グリルシャッタ装置41への開閉指令が閉指令から開指令に切り換えられる。
上記ステップ333または334に続くステップ335では、切換前処理の終了後にグリルシャッタ装置41への開閉指令が切り換えられたことを表すために、開閉指令切換フラグF_CHANGEを「1」にセットし、ステップ336に進む。
一方、前記ステップ330の答がYESのときには、上述したステップ331〜335をスキップし、ステップ336に進む。
前記ステップ330の答がYESのとき、または上記ステップ335に続いて実行されるステップ336では、切換後処理を実行し、図25の処理を終了する。図27は、切換後処理のサブルーチンを示す。本処理ではまず、ステップ351において、エアコンクラッチ14が接続されているか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ351の答がYESで、エアコンクラッチ14が接続されているときには、ステップ352において、開指令フラグF_SOPENが「1」であるか否かを判別する。
この答がNOで、グリルシャッタ装置41に閉指令が出力されているとき、すなわち、切換前処理後にグリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられたときには、ステップ353において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがピーク値に達したか否かを判別する。この答がNOで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後でないときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ353の答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後のときには、そのときの冷媒圧PDを、開指令時ピーク圧PDPOβとして記憶する(ステップ354)とともに、ステップ355において、カウンタ値βをインクリメントする。
次に、ステップ356において、カウンタ値βが所定値Bに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ356の答がYESで、カウンタ値βが所定値Bに達したときには、ステップ357において、前記ステップ354で記憶されたB個の開指令時ピーク圧PDPOβのうちの最大のものを、最大閉指令時ピーク圧PDPCMAXとして算出するとともに、ステップ358において、この最大閉指令時ピーク圧PDPCMAXと、図26のステップ343で算出した開指令時ピークPDPOαの相加平均値AvePDPOとの差(=PDPCMAX−AvePDPO)を、ピーク差DPDPとして算出し、後述するステップ365に進む。
このように、故障判定に用いる冷媒圧PDとして、切換前処理では、開指令時ピークPDPOαの相加平均値AvePDPOを算出するのに対し、切換後処理では、閉指令時ピーク圧PDPCβの最大値(最大閉指令時ピーク圧PDPCMAX)を算出する。これは、以下の理由による。
例えば図28に示すように、開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられる場合、その切換前では、グリルシャッタ47の開放が維持されている状態(〜t1)で、エアコンクラッチ14の接続時に得られる開指令時ピーク圧PDPOα(PDPO0〜2)は、安定しており、それらのばらつきは小さい。これに対し、開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられた直後には、グリルシャッタ47が開放状態から閉鎖状態に変化するため、エアコンクラッチ14の接続時に得られる閉指令時ピーク圧PDPCβは、本来の値(PDPC2)に達するまで、遅れをもって増加するので、そのような遅れの影響を排除するためである。
一方、前記ステップ352の答がYESで、グリルシャッタ装置41に開指令が出力されているとき、すなわち、切換前処理後にグリルシャッタ装置41への開閉指令が閉指令から開指令に切り換えられたときには、ステップ359において、前回時から今回時までの間に冷媒圧PDがピーク値に達したか否かを判別する。この答がNOで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後でないときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ359の答がYESで、冷媒圧PDがピーク値に達した直後のときには、そのときの冷媒圧PDを、開指令時ピーク圧PDPOβとして記憶する(ステップ360)とともに、ステップ361において、カウンタ値βをインクリメントする。
次に、ステップ362において、カウンタ値βが所定値Bに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ362の答がYESで、カウンタ値βが所定値Bに達したときには、ステップ363において、前記ステップ360で記憶されたB個の閉指令時ピーク圧PDPCβのうちの最小のものを、最小開指令時ピーク圧PDPOMINとして算出するとともに、ステップ364において、図26のステップ343で算出した閉指令時ピークPDPCαの相加平均値AvePDPCと、最小開指令時ピーク圧PDPOMINとの差(=AvePDPC−PDPOMIN)を、ピーク差DPDPとして算出し、ステップ365に進む。
このように、故障判定に用いる冷媒圧PDとして、切換前処理では、閉指令時ピーク値PDPCαの相加平均値AvePDPCを算出するのに対し、切換後処理では、開指令時ピーク圧PDPOβの最小値(最小開指令時ピーク圧PDPOMIN)を算出する。これは、前述した開指令から閉指令への切換時と同様、切換直後において、エアコンクラッチ14の接続時に得られる開指令時ピーク圧PDPOβが、本来の値に達するまでに遅れをもって減少するので、そのような遅れの影響を排除するためである。
前記ステップ358または364に続くステップ365では、算出されたピーク差DPDPを用い、次式(1)によって、判定用ピーク差DDPDPの今回値を算出する。
DDPDP=DPDP×(1−Knam)+DDPDP×Knam
・・・(1)
ここで、右辺のDDPDPは、判定用ピーク差の前回値であり、Knamは、所定のなまし係数(0<Knam<1)である。
この式(1)から明らかなように、判定用ピーク差DDPDPは、ピーク差DPDPと判定用ピーク差DDPDPの前回値との加重平均値であり、なまし係数Knamは、加重平均の重み係数である。このため、判定用ピーク差DDPDPの今回値は、なまし係数Knamが小さいほど、ピーク差DPDPにより近くなるように算出され、なまし係数Knamが大きいほど、判定用ピーク差DDPDPの前回値により近くなるように算出される。
次に、ステップ366において、判定用ピーク差DDPDPが所定のしきい値Thr4以下であるか否かを判別する。この答がNOで、DDPDP>Thr4のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDのピーク値の差が大きいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉しているとして、グリルシャッタ装置41が正常であると判定し、そのことを表すために、ステップ368において、正常判定フラグF_TempOKを「1」にセットする。
一方、上記ステップ366の答がYESで、DDPDP≦Thr4のときには、エアコン32の作動中における、グリルシャッタ装置41への閉指令の出力時と開指令の出力時との間の冷媒圧PDのピーク値の差が小さいことから、グリルシャッタ47が開閉指令に応じて開閉していないとして、グリルシャッタ装置41が異常であると判定し、そのことを表すために、ステップ367において、正常判定フラグF_TempOKを「0」にセットする。
上記ステップ367または368に続くステップ369では、前述した一連の切換前処理および切換後処理が終了したことを表すために、検知終了フラグF_DONEを「1」にセットし、本処理を終了する。このように検知終了フラグF_DONEが「1」にセットされると、図25のステップ322の答がYESになるのに応じ、ステップ328で検知終了フラグF_DONEが「0」にリセットされ、その後、切換前処理および切換後処理が繰り返し行われる。
図21に戻り、ステップ257の検知処理に続くステップ258では、検知終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この答がNOのときには、本処理を終了する。一方、上記ステップ258の答がYESで、一連の切換前処理および切換後処理が終了した直後のときには、ステップ259において、正常判定フラグF_TempOKが「1」であるか否かを判別する。
この答がYESで、検知処理においてグリルシャッタ装置41が正常であると判定されたときには、ステップ260において、カウンタ値Nを0にリセットするとともに、グリルシャッタ装置41が正常であると確定し、そのことを表すために、ステップ261において、故障確定フラグF_ERRを「0」にセットし、本処理を終了する。なお、前述した第1実施形態と同様、このカウンタ値Nは、イグニッションスイッチがオフ状態にされたときにも、0にリセットされる。
一方、上記ステップ259の答がNOで、検知処理においてグリルシャッタ装置41が異常であると判定されたときには、ステップ262において、カウンタ値Nをインクリメントし、ステップ263において、カウンタ値Nが所定値NThrに達したか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、上記ステップ263の答がYESで、カウンタ値Nが所定値NThrに達したとき、すなわち、検知処理において、グリルシャッタ装置41が異常であるという判定が、所定値NThrと等しい回数、連続して得られたときには、グリルシャッタ装置41が故障していると確定し、そのことを表すために、ステップ264において、故障確定フラグF_ERRを「1」にセットし、本処理を終了する。
図28は、前述した切換前処理および切換後処理によって得られる動作例を、切換前処理と切換後処理との間でグリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換わった場合について示すタイミングチャートである。この例では、タイミングt1までに、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令に維持されている状態で、エアコンクラッチ14の接続/遮断が3回、繰り返されている。この間、それぞれの回において得られた冷媒圧PDが、開指令時ピーク圧PDPO0〜2および開指令時ボトム圧PDBO0〜2として記憶され(図23のステップ283,286)、それらを用いて開指令時の冷媒圧判定が行われる(図23のステップ293〜296)とともに、開指令時ピーク圧PDPO0〜2の相加平均値AvePDPOが算出される(図26のステップ343)。
その後、3回目のエアコンクラッチ14の遮断の直後に、グリルシャッタ装置41への開閉指令が開指令から閉指令に切り換えられ(図25のステップ333)、開閉指令が閉指令に維持されている状態で、エアコンクラッチ14の接続/遮断がさらに3回、繰り返されている。この間、それぞれの回において得られた冷媒圧PDが、閉指令時ピーク圧PDPC0〜2として記憶され(図27のステップ354)、それらのうちの最も大きな値であるPDPC2が最大閉指令時ピーク圧PDPCMAXとして算出される(図27のステップ357)。
また、この最大閉指令時ピーク圧PDPCMAXと相加平均値AvePDPOとの差(=PDPCMAX−AvePDPO)が、判定用ピーク差DDPDPとして算出され(図27のステップ358)、判定用ピーク差DDPDPがしきい値Thr4以下のときには、グリルシャッタ装置41が異常であると判定される(図27のステップ367)。
以上のように、本実施形態によれば、切換前処理の終了後、エアコンクラッチ14が遮断された直後に、グリルシャッタ装置41への開閉指令を開指令と閉指令の間で切り換えるので、開閉指令が切り換えられてからエアコンクラッチ14が接続されるまでに、グリルシャッタ47の開閉を確実に終了させることができる。それにより、グリルシャッタ47の開閉の遅れの影響を回避しながら、グリルシャッタ47の開閉の切換後における開指令時ピーク圧PDPOβおよび閉指令時ピーク圧PDPCβを適切に取得できる。その結果、グリルシャッタ装置41の故障判定をより適切に行うことができる。
また、グリルシャッタ装置41への開閉指令の切換の前後において、開指令時ピーク圧PDPOα,PDPOβおよび閉指令時ピーク圧PDPCα,PDPCβを記憶し、それらを用いてグリルシャッタ装置41の故障判定を行うので、エアコンクラッチ14の接続に伴って上昇する冷媒圧PDの基準になり得る明確なポイントで、判定に用いられる切換前処理中の冷媒圧PDおよび切換後処理中の冷媒圧PDをいずれも適切に取得することができ、それにより、グリルシャッタ装置41の故障判定の精度を確保することができる。
また、切換後処理中の冷媒圧PDとして、最大閉指令時ピーク圧PDPCMAXおよび最小開指令時ピーク圧PDPOMINを用いるので、エアコンクラッチ14の接続時に得られる閉指令時ピーク圧PDPCβの増加の遅れ、および開指令時ピーク圧PDPOβの減少の遅れの遅れの影響を回避でき、グリルシャッタ装置41の故障判定をさらに適切に行うことができる。
また、判定用ピーク差DDPDPとして、ピーク差DPDPと判定用ピーク差DDPDPの前回値との加重平均値を用いるので、エンジン回転数NEの変動の影響を回避でき、グリルシャッタ装置41の故障判定の精度をさらに高めることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1実施形態では、第1検知処理において、エアコンクラッチ14が接続されたときに開閉指令を切り換えているが、これに限らず、エアコンクラッチ14が接続された後、所定の遅れ時間が経過したときに、開閉指令を切り換えてもよい。
また、実施形態では、検知処理においてグリルシャッタ装置41が異常であると判定された回数を表すカウンタ値Nは、イグニッションスイッチがオフ状態にされたときに0にリセットされるものとして説明したが、このときにカウンタ値Nを保持してもよい。
また、実施形態では、カウンタ値Nが所定値NThrに達したとき、すなわち、検知処理において、グリルシャッタ装置41が異常であるという判定が、所定値NThrと等しい回数、連続して得られたときに、グリルシャッタ装置41が故障していると確定しているが、例えば、所定値NThr=1に設定することにより、グリルシャッタ装置41が異常であると判定されたときに即座に、グリルシャッタ装置41が故障していると確定してもよい。
また、第1実施形態では、終期値PDend,JudPDendのサンプリングタイミングを定める所定時間Tendとして、切換前処理と切換後処理の間で互いに同じ値を用いているが、異なる値を用いてもよく、あるいは、所定時間Tendをエアコン運転時間Tclなどに応じて設定してもよい。また、終期値PDend,JudPDendのサンプリングタイミングの基準となるタイミングとして、第1切換前および切換後処理ではエアコンクラッチ14が接続されたタイミングを用い、第2切換前および切換後処理では冷媒圧PDがピーク値に達したタイミングを用い、第3切換前および切換後処理では冷媒圧PDが収束したタイミングを用いているが、切換前処理については、これらの3つのタイミングの中から切換後処理と異なるタイミングを用いてもよい。
また、第2実施形態では、故障判定に用いる切換後処理中の冷媒圧PDのピーク値として、最大閉指令時ピーク圧PDPCMAXおよび最小開指令時ピーク圧PDPOMINを用いているが、切換後処理中に記憶された閉指令時ピーク圧PDPCβおよび開指令時ピーク圧PDPOβに応じて算出されたものであればよく、閉指令時ピーク圧PDPCβおよび開指令時ピーク圧PDPOβそのものでもよい。
また、実施形態は、本発明をガソリンエンジンが搭載された車両に適用した例であるが、本発明は、これに限らず、ガソリンエンジン以外のディーゼルエンジンなどの各種のエンジンが搭載された車両に適用してもよく、エンジンおよび電動機を併用したハイブリッド車両や、電動機のみを用いた電気自動車に適用してもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
以上のように、本発明による故障判定装置は、車両のエンジンルームに外気を導入するためのシャッタ装置の故障判定を、短時間で精度良く行う上で有用である。
1 故障判定装置
2 ECU(故障判定手段、開閉制御手段、基準タイミング設定手段、
開閉指令切換手段、継続時間取得手段、平均値算出手段、
運転条件取得手段、故障判定禁止手段)
3 エンジン
11 コンデンサ
13 コンプレッサ
14 エアコンクラッチ
32 エアコン
41 グリルシャッタ装置(シャッタ装置)
42 フロントグリル(フロント開口部)
47 グリルシャッタ(シャッタ)
V 車両
PD 冷媒圧
DDPD 判定用冷媒圧差(閉指令時冷媒圧と開指令時冷媒圧との差、
平均値との差)
Thr 所定値
Tend 所定時間
Tcl エアコン運転時間(エアコンクラッチの接続状態の継続時間)
PDPO 開指令時ピーク圧(冷媒圧がピークに達したときに検出された
冷媒圧)
PDPC 閉指令時ピーク圧(冷媒圧がピークに達したときに検出された
冷媒圧)

Claims (11)

  1. 車両のエンジンルーム内にエアコン用の冷凍サイクルのコンデンサが設けられるとともに、前記車両のフロント開口部に開閉自在のシャッタを有し、当該シャッタの開放によって前記コンデンサを冷却する外気を前記エンジンルームに導入するためのシャッタ装置の故障を判定する車両のシャッタ装置の故障判定装置であって、
    前記コンデンサから排出された冷媒の圧力を冷媒圧として検出する冷媒圧検出手段と、
    当該検出された冷媒圧に基づいて、前記シャッタ装置の故障を判定する故障判定手段と、
    前記シャッタ装置に開指令または閉指令を開閉指令として出力することによって、前記シャッタの開閉を制御する開閉制御手段と、を備え
    前記故障判定手段は、前記エアコンの作動中において、前記開閉制御手段から前記閉指令が出力されているときに検出された冷媒圧である閉指令時冷媒圧と、前記開指令が出力されているときに検出された冷媒圧である開指令時冷媒圧との差が、所定値以下のときに、前記シャッタ装置に故障が発生していると判定することを特徴とする車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  2. 前記開閉制御手段からの開閉指令を切り換える基準タイミングを設定する基準タイミング設定手段と、
    当該設定された基準タイミングで、前記開閉指令を前記閉指令と前記開指令の間で切り換える開閉指令切換手段と、をさらに備え、
    前記冷凍サイクルは、前記冷媒を圧縮し、昇圧するコンプレッサを有し、
    前記エアコンは、前記コンプレッサと当該コンプレッサの駆動源とを接続/遮断するエアコンクラッチを有し、
    前記基準タイミング設定手段は、前記エアコンクラッチが遮断されたタイミングを、前記基準タイミングとして設定することを特徴とする、請求項1に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  3. 前記故障判定手段は、前記基準タイミングの前後において、前記エアコンクラッチが接続された後に前記冷媒圧がそれぞれピークに達したときに検出された冷媒圧を、前記閉指令時冷媒圧および前記開指令時冷媒圧として用いることを特徴とする、請求項2に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  4. 前記開閉制御手段からの開閉指令を切り換える基準タイミングを設定する基準タイミング設定手段と、
    当該設定された基準タイミングで、前記開閉指令を前記閉指令と前記開指令の間で切り換える開閉指令切換手段と、をさらに備え、
    前記故障判定手段は、前記基準タイミングで前記開閉指令が切り換えられた後、所定時間が経過したときに検出された冷媒圧を、前記閉指令時冷媒圧または前記開指令時冷媒圧として用いることを特徴とする、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  5. 前記冷凍サイクルは、前記冷媒を圧縮し、昇圧するコンプレッサを有し、
    前記エアコンは、前記コンプレッサと当該コンプレッサの駆動源とを接続/遮断するエアコンクラッチを有し、
    前記基準タイミング設定手段は、前記エアコンクラッチが接続された後、所定の遅れ時間が経過したタイミングを、前記基準タイミングとして設定することを特徴とする、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  6. 前記冷凍サイクルは、前記冷媒を圧縮し、昇圧するコンプレッサを有し、
    前記エアコンは、前記コンプレッサと当該コンプレッサの駆動源とを接続/遮断するエアコンクラッチを有し、
    前記基準タイミング設定手段は、前記エアコンクラッチが接続された後、前記冷媒圧が収束したタイミングを、前記基準タイミングとして設定することを特徴とする、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  7. 前記冷凍サイクルは、前記冷媒を圧縮し、昇圧するコンプレッサを有し、
    前記エアコンは、前記コンプレッサと当該コンプレッサの駆動源とを接続/遮断するエアコンクラッチを有し、
    前記基準タイミング設定手段は、前記エアコンクラッチが接続された後、前記冷媒圧がピークに達したタイミングを、前記基準タイミングとして設定することを特徴とする、請求項4に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  8. 前記エアコンクラッチの接続状態の継続時間を取得する継続時間取得手段をさらに備え、
    前記基準タイミング設定手段は、前記取得された継続時間に応じて、前記基準タイミングを設定することを特徴とする、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  9. 前記開閉制御手段からの前記開閉指令が前記開指令および前記閉指令の一方に維持されている状態において前記エアコンクラッチの接続/遮断が複数回、繰り返されたときに、前記エアコンクラッチが接続された状態でそれぞれ検出された複数の冷媒圧の平均値を算出する平均値算出手段をさらに備え、
    前記故障判定手段は、前記開閉指令が前記開指令および前記閉指令の前記一方に維持されている状態から他方に切り換えられた後、前記所定時間が経過したときに検出された冷媒圧と、前記算出された平均値との差に基づいて、前記シャッタ装置の故障を判定することを特徴とする、請求項に記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  10. 前記エアコンの運転条件を取得する運転条件取得手段と、
    当該取得されたエアコンの運転条件が、前記閉指令が出力されているときと、前記開指令が出力されているときとの間で異なるときに、前記故障判定手段による前記シャッタ装置の故障判定を禁止する故障判定禁止手段と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の車両のシャッタ装置の故障判定装置。
  11. 車両のエンジンルーム内にエアコン用の冷凍サイクルのコンデンサが設けられるとともに、前記車両のフロント開口部に開閉自在のシャッタを有し、当該シャッタの開放によって前記コンデンサを冷却する外気を前記エンジンルームに導入するためのシャッタ装置の故障を判定する車両のシャッタ装置の故障判定装置であって、
    前記コンデンサから排出された冷媒の圧力を冷媒圧として検出する冷媒圧検出手段と、
    当該検出された冷媒圧に基づいて、前記シャッタ装置の故障を判定する故障判定手段と、
    前記シャッタ装置に開指令または閉指令を開閉指令として出力することによって、前記シャッタの開閉を制御する開閉制御手段と、
    前記エアコンの運転条件を取得する運転条件取得手段と、
    当該取得されたエアコンの運転条件が、前記閉指令が出力されているときと、前記開指令が出力されているときとの間で異なるときに、前記故障判定手段による前記シャッタ装置の故障判定を禁止する故障判定禁止手段と、
    えることを特徴とする両のシャッタ装置の故障判定装置。
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