JP5532446B2 - 楽音発生装置およびプログラム - Google Patents
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Description
1/3’」、「8’」、「4’」、「2 2/3’」、「2’」、「1 3/5’」、「1 1/3’」、「1’」)のドローバーの操作に応じてピッチの異なる9種類の正弦波を任意に組み合わせて合成することで所望の音色の楽音を形成する。
2/3’」は基音の2oct+5th上の音、「2’」は基音の3oct上の音(8倍音)、「1 3/5’」は基音に対し3oct+3rd上の音、「1 1/3’」は基音に対し3oct+5th上の音、「1’」は基音の4oct上の音(16倍音)となる。
A.発明の概要
ドローバーオルガンでは、鍵盤の各鍵にフィート毎の発音・消音を制御するスイッチを備える。フィート毎のスイッチは、押鍵に応じて全てが同時にオンされるものではなく、オンされるタイミングがばらつく。言い換えれば、加算合成される基音および各倍音成分の発生タイミングが不揃いになる結果、発音当初の微妙な音色の変化が生じる。押鍵時に生じる音色変化は押鍵ベロシティ(押鍵速度)に依存する。つまり押鍵速度が速ければ基音および各倍音成分の発生タイミングのばらつきは減って音色変化が小さくなり、一方、押鍵速度が遅ければ基音および各倍音成分の発生タイミングのばらつきは増えて音色変化が大きくなる。
次に、図1〜図3を参照して本発明の実施の一形態による楽音発生装置100の構成を説明する。図1は、楽音発生装置100の全体構成を示すブロック図、図2はドローバー11の構成を示すブロック図、図3は音源15の構成を示すブロック図である。先ず図1において、鍵盤10は、演奏操作(押離鍵操作)に応じたキーオン/キーオフイベント、鍵番号およびベロシティ(押鍵ベロシティ又は離鍵ベロシティ)を含む演奏情報を発生する。
1/3’」、基音の1oct上(2倍音)の「8’」、基音の2oct上(4倍音)の「4’」、基音の2oct+5th上の「2 2/3’」、基音の3oct上(8倍音)の「2’」、基音の3oct+3rd上の「1
3/5’」、基音の3oct+5th上の「1 1/3’」および基音の4oct上(16倍音)の「1’」がそれぞれアサインされる。
次に、図4〜図7参照して、上記構成による実施形態の動作について説明する。以下では、CPU12が実行するメインルーチン、押鍵処理および離鍵処理の各動作について述べる。
楽音発生装置100がパワーオンされると、CPU12は図4に図示するステップSA1に進み、装置各部を初期化するイニシャライズを実行した後、ステップSA2に進む。ステップSA2では、スライドボリューム11a−1〜11a−9の操作に応じて生成されるドローバー出力Ddr(ch1)〜Ddr(ch9)をRAM14のデータエリアにストアするドローバ処理を実行する。
次に、図5〜図6を参照して押鍵処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA3(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU12は図5に図示するステップSB1に進み、キーオンイベントの有無、すなわち鍵盤10のいずれかの鍵が押鍵されたか否かを判断する。押鍵された鍵が無ければ判断結果は「NO」となり、本処理を終えるが、押鍵された鍵が有ると、判断結果は「YES」になり、ステップSB2に進み、押鍵操作に応じて鍵盤10から出力される演奏情報中のベロシティをレジスタVELにストアする。以下、レジスタVELの内容を押鍵ベロシティVELと称す。
次に、図7を参照して離鍵処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA4(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU12は図7に図示するステップSD1に進み、キーオフイベントの有無、すなわち鍵盤10のいずれかの鍵が離鍵されたか否かを判断する。離鍵された鍵が無ければ判断結果は「NO」となり、本処理を終えるが、離鍵された鍵が有ると、判断結果は「YES」になり、ステップSD2に進み、離鍵操作に応じて鍵盤10から出力される演奏情報中のベロシティをレジスタVEL1にストアする。以下、レジスタVEL1の内容を離鍵ベロシティVEL1と称す。
[請求項1]
押離鍵操作に応じて押鍵速度および離鍵速度を取得する取得手段と、
楽音の基音と複数の倍音夫々を発音させる複数の発音手段と、
前記取得手段により取得された押鍵速度に応じて、前記複数の発音手段にて発音される基音および複数の倍音夫々の発音タイミングをばらつかせる発音タイミング変更手段と、
前記発音タイミング変更手段によりばらつかせた発音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して基音および複数の倍音の発音を指示する発音指示手段と、
前記取得手段により取得された離鍵速度に応じて、前記複数の発音手段により発音されている基音および複数の倍音夫々の消音タイミングをばらつかせる消音タイミング変更手段と、
前記消音タイミング変更手段によりばらつかせた消音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して、基音および複数の倍音の消音を指示する消音指示手段と、
を具備することを特徴とする楽音発生装置。
前記発音タイミング変更手段は、前記押鍵速度に応じた第1の待機時間を発生する第1の待機時間発生手段を備え、当該第1の待機時間が経過する毎に、前記基音および複数の倍音夫々の発音を順番に指示することにより、それらの発音タイミングをばらつかせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
前記第1の待機時間発生手段は、前記押鍵速度の逆数から第1の待機時間を算出することを特徴とする請求項2記載の楽音発生装置。
前記消音タイミング変更手段は、前記離鍵速度に応じた第2の待機時間を発生する第2の待機時間発生手段を備え、当該第2の待機時間が経過する毎に、発音している前記基音および複数の倍音夫々の消音を順番に指示することにより、それらの消音タイミングをばらつかせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
前記第2の待機時間発生手段は、前記離鍵速度の逆数から第2の待機時間を算出することを特徴とする請求項4記載の楽音発生装置。
前記発音タイミング変更手段が前記基音および複数の倍音夫々の発音タイミングをばらつかせる順序と、前記消音タイミング変更手段が前記基音および複数の倍音夫々の消音タイミングをばらつかせる順序とを異ならせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
前記発音タイミング変更手段は、前記基音および複数の倍音夫々の発音をランダムに指定することにより、それらの発生タイミングをばらつかせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
前記楽音発生装置はさらに、前記押鍵操作に応じて押鍵クリック音を発音する押鍵クリック音発音手段を有することを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
前記押鍵クリック音は、前記押鍵速度に応じて波形種および音量の少なくともひとつがランダムに変化することを特徴とする請求項8記載の楽音発生装置。
前記楽音発生装置はさらに、前記離鍵操作に応じて離鍵クリック音を発音する離鍵クリック音発音手段を有することを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
前記離鍵クリック音は、前記離鍵速度に応じて波形種および音量の少なくともひとつがランダムに変化することを特徴とする請求項10記載の楽音発生装置。
押離鍵操作に応じて押鍵速度および離鍵速度を取得する取得手段と、楽音の基音と複数の倍音夫々を発音させる複数の発音手段と、を有するコンピュータに、
前記取得手段により取得された押鍵速度に応じて、前記複数の発音手段にて発音される基音および複数の倍音夫々の発音タイミングをばらつかせる発音タイミング変更ステップと、
前記発音タイミング変更ステップによりばらつかせた発音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して基音および複数の倍音の発音を指示する発音指示ステップと、
前記取得手段により取得された離鍵速度に応じて、前記複数の発音手段により発音されている基音および複数の倍音夫々の消音タイミングをばらつかせる消音タイミング変更ステップと、
前記消音タイミング変更ステップによりばらつかせた消音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して、基音および複数の倍音の消音を指示する消音指示ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
11 ドローバー
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 音源
16 サウンドシステム
100 楽音発生装置
Claims (8)
- 押離鍵操作に応じて押鍵速度および離鍵速度を取得する取得手段と、
楽音の基音と複数の倍音夫々を発音させる複数の発音手段と、
前記押鍵操作に応じて押鍵クリック音を発音する押鍵クリック音発音手段と、
前記離鍵操作に応じて離鍵クリック音を発音する離鍵クリック音発音手段と、
前記取得手段により取得された押鍵速度に応じて、前記複数の発音手段にて発音される基音および複数の倍音夫々の発音タイミングをばらつかせる発音タイミング変更手段と、
前記取得手段により取得された押鍵速度に応じて、前記押鍵クリック音発音手段にて発音される押鍵クリック音の波形種および音量の少なくともひとつをランダムに変化させる押鍵クリック音変更手段と、
前記発音タイミング変更手段によりばらつかせた発音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して基音および複数の倍音の発音を指示する発音指示手段と、
前記取得手段により取得された離鍵速度に応じて、前記複数の発音手段により発音されている基音および複数の倍音夫々の消音タイミングをばらつかせる消音タイミング変更手段と、
前記取得手段により取得された離鍵速度に応じて、前記離鍵クリック音発音手段にて発音される離鍵クリック音の波形種および音量の少なくともひとつをランダムに変化させる離鍵クリック音変更手段と、
前記消音タイミング変更手段によりばらつかせた消音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して、基音および複数の倍音の消音を指示する消音指示手段と、
を具備することを特徴とする楽音発生装置。 - 前記発音タイミング変更手段は、前記押鍵速度に応じた第1の待機時間を発生する第1の待機時間発生手段を備え、当該第1の待機時間が経過する毎に、前記基音および複数の倍音夫々の発音を順番に指示することにより、それらの発音タイミングをばらつかせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
- 前記第1の待機時間発生手段は、前記押鍵速度の逆数から第1の待機時間を算出することを特徴とする請求項2記載の楽音発生装置。
- 前記消音タイミング変更手段は、前記離鍵速度に応じた第2の待機時間を発生する第2の待機時間発生手段を備え、当該第2の待機時間が経過する毎に、発音している前記基音および複数の倍音夫々の消音を順番に指示することにより、それらの消音タイミングをばらつかせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
- 前記第2の待機時間発生手段は、前記離鍵速度の逆数から第2の待機時間を算出することを特徴とする請求項4記載の楽音発生装置。
- 前記発音タイミング変更手段が前記基音および複数の倍音夫々の発音タイミングをばらつかせる順序と、前記消音タイミング変更手段が前記基音および複数の倍音夫々の消音タイミングをばらつかせる順序とを異ならせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
- 前記発音タイミング変更手段は、前記基音および複数の倍音夫々の発音をランダムに指定することにより、それらの発生タイミングをばらつかせることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
- 押離鍵操作に応じて押鍵速度および離鍵速度を取得する取得手段と、楽音の基音と複数の倍音夫々を発音させる複数の発音手段と、前記押鍵操作に応じて押鍵クリック音を発音する押鍵クリック音発音手段と、前記離鍵操作に応じて離鍵クリック音を発音する離鍵クリック音発音手段と、を有するコンピュータに、
前記取得手段により取得された押鍵速度に応じて、前記複数の発音手段にて発音される基音および複数の倍音夫々の発音タイミングをばらつかせる発音タイミング変更ステップと、
前記取得手段により取得された押鍵速度に応じて、前記押鍵クリック音発音手段にて発音される押鍵クリック音の波形種および音量の少なくともひとつをランダムに変化させる押鍵クリック音変更ステップと、
前記発音タイミング変更ステップによりばらつかせた発音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して基音および複数の倍音の発音を指示する発音指示ステップと、
前記取得手段により取得された離鍵速度に応じて、前記複数の発音手段により発音されている基音および複数の倍音夫々の消音タイミングをばらつかせる消音タイミング変更ステップと、
前記取得手段により取得された離鍵速度に応じて、前記離鍵クリック音発音手段にて発音される離鍵クリック音の波形種および音量の少なくともひとつをランダムに変化させる離鍵クリック音変更ステップと、
前記消音タイミング変更ステップによりばらつかせた消音タイミング夫々に基づき、前記複数の発音手段に対して、基音および複数の倍音の消音を指示する消音指示ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
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