JP6573100B2 - 楽音制御装置、楽音制御方法、プログラム、および電子楽器 - Google Patents
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押鍵操作と離鍵操作が可能な演奏操作子による前記離鍵操作の速度を取得する取得部と、
前記取得した前記離鍵操作の速度に基づいて、前記速度を取得した前記離鍵操作が行われた後、次に行われる前記押鍵操作に応答して生成される楽音のエンベロープの立ち上がりレートを制御する制御部と、
を具備することを特徴とする。
楽音制御装置が、
押鍵操作と離鍵操作が可能な演奏操作子による前記離鍵操作の速度を取得し、
前記速度を取得した前記離鍵操作が行われた後、前記取得した前記離鍵操作の速度に基づいて、次に行われる前記押鍵操作に応答して生成される楽音のエンベロープの立ち上がりレートを制御する、ことを特徴とする。
コンピュータに、
押鍵操作と離鍵操作が可能な演奏操作子による前記離鍵操作の速度を取得する処理と、
前記速度を取得した前記離鍵操作が行われた後、前記取得した前記離鍵操作の速度に基づいて、次に行われる前記押鍵操作に応答して生成される楽音のエンベロープの立ち上がりレートを制御する処理と、
を実行させることを特徴とする。
A.構成
図1は、本発明の一実施形態である電子楽器100の全体構成を示すブロック図である。この図において、本発明における処理部としてのCPU10は、スイッチ部11から出力されるスイッチイベントに応じて装置各部の処理動作を設定したり、後述の演奏操作子13としての鍵盤から、発音・消音指示操作に基づいて出力される鍵盤情報やベロシティ取得部14が発生するオン/オフベロシティに応じたノートオン/ノートオフイベントを生成して音源部17に供給する。本発明の要旨に係わるCPU10の特徴的な処理動作については追って詳述する。
一方、音源部17はさらに、オフカウンタ17dを有する。このオフカウンタ17dは、ノートオフ(離鍵)時点からの経過時間をカウントするカウンタであり、前離鍵から所定時間経過しているかどうかを判断するために用いられるものである。
次に、図5〜図10を参照して、上記構成による電子楽器100の動作を説明する。以下では、CPU10が動作主体となるCPU処理、スイッチ処理および鍵盤処理の各動作について説明した後、音源部17が動作主体となる音源処理の動作を説明する。
図5は、CPU10が実行するCPU処理の動作を示すフローチャートである。電源スイッチ操作により電子楽器100がパワーオンされると、CPU10は図5に図示するCPU処理を実行してステップSA1に進み、装置各部を初期化するイニシャライズを実行する。そして、次のステップSA2では、音色スイッチ操作で指定された音色番号を取得して音源部17へ送付したり、オフベロシティ反映スイッチのオン操作に応じてモードフラグMFを「1」にセットしてオフベロシティ反映モードに設定したりするスイッチ処理を実行する。
次に、図6を参照してCPU10が実行するスイッチ処理の動作について説明する。図6は、スイッチ処理の動作を示すフローチャートである。上述したメインルーチンのステップSA2(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図6に図示するステップSB1に進み、音色スイッチが操作されたか否かを判断する。音色スイッチが操作されなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSB4に進む。
次に、図7を参照してCPU10が実行するスイッチ処理の動作について説明する。図7は、スイッチ処理の動作を示すフローチャートである。上述したメインルーチンのステップSA3(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図7に図示するステップSC1に進み、演奏操作子13としての鍵盤の各鍵についてキーオン/キーオフ信号の有無を検出する鍵走査を行う。
押鍵操作によるキーオン信号を検出すると、ステップSC2を介してステップSC3に進む。ステップSC3では、演奏操作子13としての鍵盤から出力される鍵盤情報に含まれる鍵番号を取得すると共に、ベロシティ取得部14からオンベロシティを取得する。次いで、ステップSC4では、上記ステップSC3で取得した鍵番号およびオンベロシティを含むノートオンイベントを作成し、続くステップSC5では、作成したノートオンイベントを音源部17へ送付して本処理を終える。
一方、離鍵操作によるキーオフ信号を検出すると、上記ステップSC2を介してステップSC6に進む。ステップSC6では、演奏操作子13としての鍵盤から出力される鍵盤情報に含まれる鍵番号を取得すると共に、ベロシティ取得部14からオフベロシティを取得する。そして、ステップSC7では、上記ステップSC6で取得した鍵番号およびオフベロシティを含むノートオフイベントを作成し、続くステップSC5では、作成したノートオフイベントを音源部17へ送付して本処理を終える。
次に、図8〜図10を参照して音源部17が実行する音源処理の動作について説明する。図8〜図9は、音源処理の動作を示すフローチャートである。図10は、音源処理の動作を説明するための図である。なお、本処理では、ことわりが無い限り音源部17が動作の主体となる。
受信部17bで受信したデータがノートオンイベントであると、ステップSD7に進み、受信したノートオンイベントに含まれる鍵番号およびオンベロシティを取得する。続いて、ステップSD8では、上記ステップSD5で取得したモードフラグMFが「1」、すなわち消音の仕方で次の音の立ち上がりを制御するオフベロシティ反映モードに設定されているかどうかを判断する。
そして、受信部17bにて受信したデータがノートオフイベントであると、図9に図示するステップSD13の判断結果が「YES」になり、ステップSD14に進む。ステップSD14では、エンベロープ生成部17cにより、受信したノートオフイベントに含まれる鍵番号およびオフベロシティを取得し、続くステップSD15では、離鍵からの経過時間を計時する為、オフカウンタ17dをクリアしてスタートさせる。そして、ステップSD16では、上記ステップSD14において取得したオフベロシティを直前オフベロシティに設定する。
(付記)
[請求項1]
受信されたノートオフイベントからオフベロシティを取得するオフベロシティ取得部と、
前記取得したオフベロシティに基づいて、前記ノートオフイベントの受信後に続くノートオンイベント受信に応答して生成されるエンベロープの立ち上がりレートを決定する決定部と、
を備えたことを特徴とするエンベロープレート決定装置。
ノートオフイベント受信時点からの経過時間を計時するオフカウンタを備え、
前記決定部は、前記オフカウンタにより計時されるノートオフイベント受信時点からの経過時間が所定時間以内にノートオンイベント受信が行われた場合に、前記取得したオフベロシティに基づいて、エンベロープの立ち上がりレートを決定することを特徴とする請求項1記載のエンベロープレート決定装置。
前記決定部は、レート係数テーブルを有し、
オフベロシティに対応したレート係数を前記レート係数テーブルから取得するレート係数取得部と、前記取得されたレート係数を、発生すべき楽音の音色に対応付けられたレート値に乗算することによりエンベロープの立ち上がりレートを算出するレート算出部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のエンベロープレート決定装置。
オフベロシティ取得部と、決定部とを有するエンベロープレート決定装置に用いられるエンベロープレート決定方法であって、
前記オフベロシティ取得部が、受信されたノートオフイベントからオフベロシティを取得し、
前記決定部が、前記取得したオフベロシティに基づいて、前記ノートオフイベントの受信後に続くノートオンイベント受信に応答して生成されるエンベロープの立ち上がりレートを決定する、エンベロープレート決定方法。
エンベロープレート決定装置として用いられるコンピュータに、
受信されたノートオフイベントからオフベロシティを取得するステップと、
前記取得したオフベロシティに基づいて、前記ノートオフイベントの受信後に続くノートオンイベント受信に応答して生成されるエンベロープの立ち上がりレートを決定するステップと、
を実行させるプログラム。
請求項1乃至3のいずれかに記載のエンベロープ決定装置と、
前記エンベロープ決定装置により決定されたエンベロープの立ち上がりレートを有するエンベロープを生成するエンベロープ生成処理とを実行するエンベロープ生成部と、
を備えたエンベロープ生成装置。
請求項6に記載のエンベロープ生成装置と、
前記エンベロープ生成装置にて生成されたエンベロープに従った楽音信号を生成する楽音信号生成部と
を備えた楽音発生装置。
請求項7に記載の楽音発生装置と、
演奏操作子と、
前記演奏操作子による発音及び消音を指示する演奏操作に応答して、ノートオンイベント及びノートオフイベントを前記楽音発生装置に送信する処理部と、
を備えた電子楽器。
11…スイッチ部
12…表示部
13…演奏操作子
14…ベロシティ取得部
15…ROM
16…RAM
17…音源部
17a…楽音信号生成部
17b…受信部
17c…エンベロープ生成部
17d…オフカウンタ
18…発音部
100…電子楽器
Claims (8)
- 押鍵操作と離鍵操作が可能な演奏操作子による前記離鍵操作の速度を取得する取得部と、
前記速度を取得した前記離鍵操作が行われた後、前記取得した前記離鍵操作の速度に基づいて、次に行われる前記押鍵操作に応答して生成される楽音のエンベロープの立ち上がりレートを制御する制御部と、
を備えた楽音制御装置。 - 前記制御部は、
前記取得した前記離鍵操作の速度が大きいほど、次に行われる前記押鍵操作に応答して生成される楽音のエンベロープの立ち上がりレートが大きくなるように制御する、請求項1記載の楽音制御装置。 - 前記取得部は、前記押鍵操作に応答して発生するノートオンイベントに含まれる前記押鍵操作の速度情報であるオンベロシティを取得するとともに、前記離鍵操作に応答して発生するノートオフイベントに含まれる前記離鍵操作の速度情報であるオフベロシティを取得し、
前記制御部は、前記取得したオフベロシティに基づいて、前記ノートオフイベントの受信後に続くノートオンイベントの受信に応答して生成されるエンベロープの立ち上がりレートを決定する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の楽音制御装置。 - ノートオフイベント受信時点からの経過時間を計時するオフカウンタを備え、
前記制御部は、前記オフカウンタにより計時されるノートオフイベント受信時点からの経過時間が所定時間以内にノートオンイベント受信が行われた場合に、前記取得したオフベロシティに基づいて、エンベロープの立ち上がりレートを決定することを特徴とする請求項3記載の楽音制御装置。 - 前記制御部は、レート係数テーブルを有し、
オフベロシティに対応したレート係数を前記レート係数テーブルから取得するレート係数取得部と、前記取得されたレート係数を、発生すべき楽音の音色に対応付けられたレート値に乗算することによりエンベロープの立ち上がりレートを算出するレート算出部と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載の楽音制御装置。 - 楽音制御装置が、
押鍵操作と離鍵操作が可能な演奏操作子による前記離鍵操作の速度を取得し、
前記速度を取得した前記離鍵操作が行われた後、前記取得した前記離鍵操作の速度に基づいて、次に行われる前記押鍵操作に応答して生成される楽音のエンベロープの立ち上がりレートを制御する、楽音制御方法。 - コンピュータに、
押鍵操作と離鍵操作が可能な演奏操作子による前記離鍵操作の速度を取得する処理と、
前記速度を取得した前記離鍵操作が行われた後、前記取得した前記離鍵操作の速度に基づいて、次に行われる前記押鍵操作に応答して生成される楽音のエンベロープの立ち上がりレートを制御する処理と、
を実行させるプログラム。 - 押鍵操作と離鍵操作が可能な演奏操作子と、
前記演奏操作子による前記離鍵操作の速度を取得する取得部と、
前記演奏操作子による前記押鍵操作と前記離鍵操作に応答して楽音の発音及び消音を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記速度を取得した前記離鍵操作が行われた後、前記取得した前記離鍵操作の速度に基づいて、次に行われる前記押鍵操作に応答して発音する楽音のエンベロープの立ち上がりレートを制御する、電子楽器。
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JP2015055806A JP6573100B2 (ja) | 2015-03-19 | 2015-03-19 | 楽音制御装置、楽音制御方法、プログラム、および電子楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016177036A5 JP2016177036A5 (ja) | 2018-04-26 |
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Family Applications (1)
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