JP6176480B2 - 楽音発生装置、楽音発生方法およびプログラム - Google Patents

楽音発生装置、楽音発生方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、演奏されたコードの構成音間の音程差を維持したまま音高変化するポリフォニック・ポルタメントを具現する楽音発生装置、楽音発生方法およびプログラムに関する。
従来よりポルタメント機能を備えた楽音発生装置が知られている。ポルタメント機能とは、前押鍵で発音中の音高(起点)から現押鍵で発音する音高(目標値)へ滑らかに到達させる機能であり、起点と目標値との音程差にかかわらずポルタメントの変化速度を一定にしたり、起点と目標値との音程差に応じたポルタメントの変化速度を設定してポルタメントの時間を一定にするものが知られている。
また、例えば特許文献1に開示されているように、音程差が半音の時の基準的なポルタメントレートRと、起点ピッチと目標ピッチとの音程差Iと、この音程差Iがポルタメント速度rに依存する度合いを表すインターバル依存係数Kとに応じてポルタメント速度rを算出し、算出したポルタメント速度rを所定周期毎に現ピッチに加算して目的ピッチまで連続的に変化させることで、例えば速いフレーズを演奏しているときはフレーズのピッチ到達が間に合わないようなことが無いようになるべく時間が一定のポルタメントとなるインターバル依存係数Kを設定したり、また、ゆっくりしたフレーズを演奏しているときは速度が一定のポルタメントとなるインターバル依存係数Kを設定することによって最適なポルタメント効果を付与する技術が開示されている。
特開2009−53432号公報
ところで、上述した特許文献1に開示の技術は、モノフォニック(単音発音)を想定しており、コード演奏(和音演奏)によるポリフォニック(複音発音)・ポルタメントでは、次に述べる問題が生じる。
ポリフォニック・ポルタメントでは、コード演奏による複数の押鍵が発生した場合に、前押鍵の発音音高を起点とし、現押鍵の発音音高まで音高変化させる。これについて図6を参照して説明する。図6は、鍵盤上で為される前押鍵の位置および現押鍵(今回の押鍵)の位置を示すと共に、前押鍵タイミングと現押鍵タイミングとを示す図である。
図6において、例えば音高C1の鍵が前押鍵で発音され、今回のコード演奏として「Cメジャー」、すなわち構成音「C4音」、「E4音」、「G4音」を順に押鍵したものとする。そうすると、先ず「C4音」の押鍵に対しては、C1音がC4押鍵起点となって「C4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。
次に「E4音」の押鍵に対しては、既に「C4目標」へ向かっている現在の音高、すなわちC1音より高い音程のE4押鍵起点から「E4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。さらに「G4音」の押鍵に対しては、既に「E4目標」へ向かっている現在の音高、すなわち2音目より高い音程のG4押鍵起点から「G4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。こうした音高変化では、図6に図示する通り、3つの構成音(「C4音」、「E4音」および「G4音」)が同じ音高変化を辿る為に構成音間の音程差が無く和音感が失われてしまう。
そこで、過去に為された複数の押鍵音高を履歴として保持しておき、複数の押鍵が同時に発生した場合に、最新の押鍵音高のみならず、それ(最新の押鍵)の1つ前の押鍵音高や、2つ前の押鍵音高を別の起点に割り当てることによって音高変化中(ポルタメント発音中)の和音感を維持する技術も案出されている。この技術について図7を参照して説明する。
図7において、例えば前回、構成音「C1音」、「F1音」、「A♭1音」の順に押鍵してなる「Fマイナー」のコード演奏が為された後、今回「Cメジャー」のコード演奏として構成音「C4音」、「E4音」、「G4音」の順に押鍵したとする。そうすると、先ず「C4音」の押鍵に対しては、1つ前の押鍵音高「A♭1音」を起点として「C4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。
次に、「E4音」の押鍵に対しては、「C4音」の押鍵に応じて音高変化中の楽音が「C4目標」に到達していないことを条件に、2つ前の押鍵音高「F1音」を起点として「E4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。さらに「G4音」の押鍵に対しては、「C4音」および「E4音」の押鍵に応じて音高変化中の各楽音がいずれも「C4目標」および「E4目標」に到達していないことを条件に、3つ前の押鍵音高「C1音」を起点として「G4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。
こうした音高変化によれば、構成音間の音程差が生じて和音感を得ることが出来る反面、今回「Cメジャー」のコード演奏として構成音「C4音」、「E4音」、「G4音」をほぼ同時に押鍵した場合であっても、音高変化中の構成音間の音程差はC1/G1/A♭1のFマイナーというマイナーコードになってしまう。
つまり、メジャーコードを演奏したにも係わらずマイナーコードで音高変化するという和声的に好ましくない弊害が生じ、さらには「Cメジャー」のコード演奏がばらついた場合、すなわち構成音「C4音」、「E4音」、「G4音」が所定時間を経て順に押鍵される形であると、図8に図示するように、音高変化中の構成音間の音程差が不協和音となってしまい和音感が失われる問題も生じる。
従って、以上説明した内容を纏めると、先行技術に基づくポリフォニック・ポルタメントでは、演奏されたコードの構成音間の音程差を維持したまま音高変化することが出来ない、という問題がある。
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、演奏されたコードの構成音間の音程差を維持したまま音高変化するポリフォニック・ポルタメントを具現することが出来る楽音発生装置、楽音発生方法およびプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の楽音発生装置は、音高指定操作によって指定された第1の音高を、目標音高として設定する目標音高設定手段と、前記第1の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作によって指定された第2の音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別する判別手段と、前記判別手段によりポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記第2の音高、前記第2の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作により指定された第3の音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定する第1の起点音高設定手段と、前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行うポルタメント発音手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の楽音発生装置により実行される方法であって、楽音発生装置が、音高指定操作によって指定された第1の音高を、目標音高として設定し、前記第1の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作によって指定された第2の音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別し、ポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記第2の音高、前記第2の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作により指定された第3の音高及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定し、前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行う、ことを特徴とする。
更に、本発明のプログラムでは、音高指定操作によって指定された第1の音高を、目標音高として設定するステップと、前記第1の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作によって指定された第2の音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別するステップと、ポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記第2の音高、前記第2の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作により指定された第3の音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定するステップと、前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行うステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明では、演奏されたコードの構成音間の音程差を維持したまま音高変化するポリフォニック・ポルタメントを具現することが出来る。
本発明の実施の一形態による楽音発生装置100の全体構成を示すブロック図である。 押鍵イベント処理の動作を示すフローチャートである。 起点処理1の動作を示すフローチャートである。 起点処理2の動作を示すフローチャートである。 押鍵イベント処理で具現されるポリフォニック・ポルタメント動作の一例を示す図である。 先行技術を説明するための図である。 先行技術を説明するための図である。 先行技術を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施の一形態による楽音発生装置100の全体構成を示すブロック図である。この図において、CPU10は、操作部15に配設される各種スイッチ操作に応じて装置各部の動作形態を指定する他、鍵盤13から出力される演奏情報に応じた楽音を生成するよう波形発生器(OSC)17および増幅器(AMP)18に指示する。また、CPU10は、後述する押鍵イベント処理を実行することによって、演奏されたコードの構成音間の音程差を維持したまま音高変化するポリフォニック・ポルタメントを具現する。なお、CPU10が実行する押鍵イベント処理については追って詳述する。
ROM11は、上記CPU10が実行する各種プログラムを記憶する。各種プログラムとは、後述する押鍵イベント処理を含む。RAM12は、CPU10のワークエリアとして用いられ、各種レジスタ・フラグデータを一時記憶する。各種レジスタの内には、過去に為された複数の押鍵音高や発音状態(ポルタメント発音か否か等)を履歴として記憶保持する押鍵レジスタが含まれる。
鍵盤13は、押離鍵操作(演奏操作)に応じたキーオン/キーオフイベント、ノートナンバ(又は鍵番号)およびベロシティを含む演奏情報を発生してCPU10に供給する。ポルタメント操作子14は、ユーザ操作に応じて、ポルタメント速度を制御するパラメータを発生する。なお、本実施形態では、ポルタメント操作子14は一定のポルタメント速度を表すパラメータを発生する。
操作部15は、操作パネルに配設される各種スイッチを有し、操作されるスイッチ種に応じたスイッチイベントを発生してCPU10に供給する。表示部16は、LCDパネル等から構成され、CPU10から供給される表示制御信号に応じて装置各部の設定状態や動作状態などを画面表示する。波形発生器(OSC)17は、周知の波形メモリ読み出し方式で構成され、CPU10から供給される楽音コマンドに従った波形データを出力する。例えばCPU10からノートナンバを含むノートオンコマンドを受領した場合には、ノートナンバに対応した読み出し速度で自己が記憶する波形データを読み出して波形出力する。
増幅器(AMP)18は、演奏情報に含まれるベロシティに基づきCPU10が発生する音量エンベロープ波形を、前段の波形発生器17から供給される波形データに乗算して楽音波形データを発生する。サウンドシステム19は、増幅器18から出力される楽音波形データをアナログ形式の楽音信号に変換した後、当該楽音信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施してからレベル増幅してスピーカから発音させる。
B.動作
次に、図2〜図5を参照して、上記構成による楽音発生装置100のCPU10が実行する押鍵イベント処理、起点処理1および起点処理2の各動作について説明する。
なお、本実施形態においては、ポルタメントは、指定される音高1つ前の押鍵により指定される音高から現在押鍵により指定された音高まで連続的に音高を変化させるものであり、この動作は押鍵がなされたときに前の押鍵された鍵が離鍵されていないことが条件である。したがって、以下に説明するフローチャートにおいては、1つ前の押鍵音高と現在の押鍵音高とが同一とならないことが前提となっている。
(1)押鍵イベント処理の動作
図2は、押鍵イベント処理の動作を示すフローチャートである。押鍵イベント処理は、押鍵操作に応じて鍵盤13が演奏情報(キーオン信号、ノートナンバおよびベロシティ)を発生した場合に実行される。本処理が実行されると、CPU10は図2に図示するステップSA1に進み、現在押鍵された鍵の音高(以下、押鍵音高と略称する)を目標値に設定する。
続いて、ステップSA2では、1つ前の押鍵がポルタメントで発音中か否かを判断する。なお、1つ前の押鍵の発音状態は、RAM12が備える押鍵レジスタに登録された履歴内容に基づきチェックする。1つ前の押鍵がポルタメントで発音中でなければ、上記ステップSA2の判断結果は「NO」になり、ステップSA3に進み、1つ前の押鍵音高を、現押鍵による発音音高(目標値)の起点に設定する。この後、ステップSA7に進み、現押鍵に対応した起点および目標値まで音高変化する楽音を発生するよう波形発生器(OSC)17および増幅器(AMP)18に指示する発音開始処理を実行して本処理を終える。
一方、1つ前の押鍵がポルタメントで発音中であると、上記ステップSA2の判断結果は「YES」になり、ステップSA4に進む。ステップSA4では、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高とを比較する。現在の押鍵音高が高い場合には、ステップSA5に進み、現在の押鍵の発音の起点を決定する起点処理1を実行する。
後述するように、起点処理1では、現在の押鍵音高と、2つ前の押鍵音高とを比較し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より高ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別し、ポルタメントで発音している楽音の音高が下がっていれば、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっていれば、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高に加算し、加算して得られた音高を起点に設定する。
これに対し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より低ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高と目標値とを比較し、目標値の方が高い場合には、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、目標値の方が低い場合には、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高に加算し、加算して得られた音高を起点に設定する。
そして、起点処理1によって現在の押鍵の発音の起点が決まると、ステップSA7に進み、現押鍵に対応した起点および目標値まで音高変化するよう波形発生器(OSC)17および増幅器(AMP)18に指示する発音開始処理を実行して本処理を終える。
さて一方、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高とを比較し、現在の押鍵音高が低い場合には、ステップSA6に進み、現在の押鍵の発音の起点を決定する為の起点処理2を実行する。
後述するように、起点処理2では、現在の押鍵音高と、2つ前の押鍵音高とを比較し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より高ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高と目標値とを比較し、目標値の方が低い場合には、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、目標値の方が高い場合には、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高から減算し、減算して得られた音高を起点に設定する。
これに対し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より低ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別し、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっていれば、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、ポルタメントで発音している楽音の音高が下がっていれば、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高から減算し、減算して得られた音高を起点に設定する。
そして、起点処理2によって現在の押鍵の発音の起点が決まると、ステップSA7に進み、現押鍵に対応した起点および目標値まで音高変化する楽音を発生するよう波形発生器(OSC)17および増幅器(AMP)18に指示する発音開始処理を実行して本処理を終える。
(2)起点処理1の動作
次に、図3を参照して起点処理1の動作を説明する。上述した押鍵イベント処理のステップSA5を介して本処理が実行されると、CPU10は図3に図示するステップSB1に進み、現在の押鍵音高と、2つ前の押鍵音高とを比較する。以下、現在の押鍵音高の方が高い場合と、現在の押鍵音高の方が低い場合とに分けて動作説明を進める。
a.現在の押鍵音高>2つ前の押鍵音高の場合
この場合、ステップSB1を介してステップSB2に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別する。ポルタメントで発音している楽音の音高が下がっている場合には、ステップSB2を介してステップSB3に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定して本処理を終える。
一方、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっている場合には、上記ステップSB2を介してステップSB4に進み、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高に加算し、加算して得られた音高を起点に設定して本処理を終える。
b.現在の押鍵音高<2つ前の押鍵音高の場合
この場合、ステップSB1を介してステップSB5に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高と目標値とを比較する。目標値の方が高い場合には、上記ステップSB5を介してステップSB6に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定して本処理を終える。
一方、目標値の方が低い場合には、上記ステップSB5を介してステップSB7に進み、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高に加算し、加算して得られた音高を起点に設定して本処理を終える。
このように、起点処理1では、現在の押鍵音高と、2つ前の押鍵音高とを比較し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より高ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別し、ポルタメントで発音している楽音の音高が下がっていれば、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっていれば、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高に加算し、加算して得られた音高を起点に設定する。
これに対し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より低ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高と目標値とを比較し、目標値の方が高い場合には、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、目標値の方が低い場合には、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高に加算し、加算して得られた音高を起点に設定する。
(3)起点処理2の動作
次に、図4を参照して起点処理2の動作を説明する。前述した押鍵イベント処理のステップSA6を介して本処理が実行されると、CPU10は図4に図示するステップSC1に進み、現在の押鍵音高と、2つ前の押鍵音高とを比較する。以下、現在の押鍵音高の方が高い場合と、現在の押鍵音高の方が低い場合とに分けて動作説明を進める。
a.現在の押鍵音高>2つ前の押鍵音高の場合
この場合、ステップSC1を介してステップSC2に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高と目標値とを比較する。目標値の方が低い場合には、ステップSC2を介してステップSC3に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定して本処理を終える。
一方、目標値の方が高い場合には、上記ステップSC2を介してステップSC4に進み、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高から減算し、減算して得られた音高を起点に設定して本処理を終える。
b.現在の押鍵音高<2つ前の押鍵音高の場合
この場合、ステップSC1を介してステップSC5に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別する。ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっている場合には、判断結果が「YES」になり、ステップSC6に進み、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定して本処理を終える。
一方、ポルタメントで発音している楽音の音高が下がっている場合には、上記ステップSC5の判断結果が「NO」になり、ステップSC7に進み、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高から減算し、減算して得られた音高を起点に設定して本処理を終える。
このように、起点処理2では、現在の押鍵音高と、2つ前の押鍵音高とを比較し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より高ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高と目標値とを比較し、目標値の方が低い場合には、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、目標値の方が高い場合には、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高から減算し、減算して得られた音高を起点に設定する。
これに対し、現在の押鍵音高が2つ前の押鍵音高より低ければ、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別し、ポルタメントで発音している楽音の音高が上がっていれば、ポルタメントで発音している楽音の音高を起点に設定する。一方、ポルタメントで発音している楽音の音高が下がっていれば、現在の押鍵音高と、1つ前の押鍵音高との音程差を、ポルタメントで発音している楽音の音高から減算し、減算して得られた音高を起点に設定する。
(4)具体的動作の説明
次に、図5を参照して押鍵イベント処理の具体的動作を説明する。図5は、鍵盤上で為される前押鍵(前回コード演奏)の位置および現押鍵(今回コード演奏)の位置を示すと共に、前押鍵タイミングと現押鍵タイミングとを示す図であり、前回、構成音「C1音」、「F1音」、「A♭1音」の順に押鍵してなる「Fマイナー」のコード演奏が為された後、今回「Cメジャー」のコード演奏として構成音「C4音」、「E4音」、「G4音」の順に押鍵する一例を図示している。
以下では、この一例に基づき押鍵イベント処理の具体的動作について述べる。先ず最初の「C4音」の押鍵に対しては、1つ前の押鍵音高「A♭1音」をC4押鍵起点とし、ここから「C4目標」へ向かうように音高変化させる。
次に、「E4音」の押鍵に対しては、現在の押鍵音高「E4音」と、1つ前の押鍵音高「C4音」との音程差を、ポルタメントで発音している楽音(「C4目標」へ向かう音)の音高に加算し、加算して得られた音高をE4押鍵起点とし、ここから「G4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。
さらに、「G4音」の押鍵に対しては、現在の押鍵音高「G4音」と、1つ前の押鍵音高「E4音」との音程差を、ポルタメントで発音している楽音(「E4目標」へ向かう音)の音高に加算し、加算して得られた音高をG4押鍵起点とし、ここから「E4目標」へ向かうように発音音高を変化させる。
これにより、音高変化中の構成音間の音程差はC4/E4/G4となり、今回演奏した「Cメジャー」のコード演奏がメジャーコードのまま音高変化する為、演奏されたコードの構成音間の音程差を維持したまま音高変化するポリフォニック・ポルタメントを具現することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態では、少なくとも現在のコード演奏で為された第1乃至第3の現押鍵および第1の現押鍵の1つ前の押鍵の音高並びに発音状態を記憶しておき、先ず第1の現押鍵の音高を第1の目標値に設定した後、第1の現押鍵の1つ前の押鍵の音高がポルタメント発音中でなければ、当該1つ前の押鍵の音高を、第1の起点に設定する。そして、第1の現押鍵の音高を第1の起点から第1の目標値へポルタメント発音させる。
次に、第2の現押鍵の音高を第2の目標値に設定し、第1の現押鍵の音高がポルタメント発音中であれば、第2の現押鍵の音高と、第1の現押鍵の音高とを比較し、第2の現押鍵の音高の方が高ければ、第2の現押鍵の音高と、第1の現押鍵の1つ前の押鍵の音高とを比較し、第2の現押鍵の音高の方が高ければ、第1の目標値へ向けてポルタメント発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別し、当該ポルタメント発音している楽音の音高が上がっていれば、第2の現押鍵の音高と第1の現押鍵の音高との音程差を、第1の目標値へ向けてポルタメント発音している楽音の音高に加算して第2の起点を設定する。そして、第2の現押鍵の音高を第2の起点から第2の目標値へポルタメント発音させる。
さらに、第3の現押鍵の音高を第3の目標値に設定し、第2の現押鍵の音高がポルタメント発音中であれば、第3の現押鍵の音高と、第2の現押鍵の音高とを比較し、第3の現押鍵の音高の方が高ければ、第3の現押鍵の音高と、第1の現押鍵の音高とを比較し、第3の現押鍵の音高の方が高ければ、第2の目標値へ向けてポルタメント発音している楽音の音高が上がっているか否かを判別し、当該ポルタメント発音している楽音の音高が上がっていれば、第3の現押鍵の音高と第2の現押鍵の音高との音程差を、第2の目標値へ向けてポルタメント発音している楽音の音高に加算して第3の起点を設定する。そして、第3の現押鍵の音高を第3の起点から第3の目標値へポルタメント発音させる。
この結果、音高変化中の構成音間の音程差は第1の押鍵の音高/第2の押鍵の音高/第3の押鍵の音高となるので、演奏されたコード(第1乃至第3の現押鍵)の構成音間の音程差を維持したまま音高変化するポリフォニック・ポルタメントを具現することが出来る。
なお、上述した実施形態では、三和音によるポリフォニック・ポルタメントについて言及したが、本発明の主旨は、それに限定されず、四和音(セブンスコード)や五和音(テンションコード)についても適用可能であることは言うまでもない。また、和音の構成音を同時に発音させずに順番に発音させる分散和音(アルペジオ)にも適用可能である。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下では、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明について付記する。
(付記)
[請求項1]
音高指定操作が行われる度に、当該音高指定操作によって指定された音高を、目標音高として設定する目標音高設定手段と、
前記音高指定操作の1つ前の音高指定操作によって指定された音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別する判別手段と、
前記判別手段によりポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高、前記音高指定操作の2つ前の音高指定操作により指定された音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定する第1の起点音高設定手段と、
前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行うポルタメント発音手段と、
を有する楽音発生装置。
[請求項2]
前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高及び前記音高指定操作の2つ前の音高指定操作により指定された音高より高いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高が上がっているときは、前記目標音高と前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高に加算した音高を起点音高として設定するとともに、ポルタメント発音されている音高が上がっていないときは、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1記載の楽音発生装置。
[請求項3]
前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高より高くかつ前記音高指定操作の2つ前の音高指定操作より指定された音高より低いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高が前記目標音高より高いときは、前記目標音高と前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高に加算した音高を起点音高として設定するとともに、前記ポルタメント発音されている音高が前記目標音高より低い場合は、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1または2記載の楽音発生装置。
[請求項4]
前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高及び前記音高指定操作の2つ前の音高指定操作により指定された音高より低いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高が上がっていないときは、前記目標音高と前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高に加算した音高を起点音高として設定するとともに、ポルタメント発音されている音高が上がっているときは、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音発生装置。
[請求項5]
前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高より低くかつ前記音高指定操作の2つ前の音高指定操作により指定された音高より高いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高が前記目標音高より高いときは、前記目標音高と前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高に加算した音高を起点音高として設定するとともに、前記ポルタメント発音されている音高が前記目標音高より低い場合は、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1乃至4いずれかに記載の楽音発生装置。
[請求項6]
前記判別手段によりポルタメント発音中でないと判別された場合には、前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高を起点音高として設定する第2の起点音高設定手段をさらに有する、請求項1乃至5のいずれかに記載の楽音発生装置。
[請求項7]
音高指定操作が行われる度に、当該音高指定操作によって指定された音高を、目標音高として設定し、
前記音高指定操作の1つ前の音高指定操作によって指定された音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別し、
ポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高、前記音高指定操作の2つ前の音高指定操作により指定された音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定し、
前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行う、楽音発生方法。
[請求項8]
音高指定操作が行われる度に、当該音高指定操作によって指定された音高を、目標音高として設定するステップと、
前記音高指定操作の1つ前の音高指定操作によって指定された音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別するステップと、
ポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記1つ前の音高指定操作によって指定された音高、前記音高指定操作の2つ前の音高指定操作により指定された音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定するステップと、
前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行うステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 鍵盤
14 ポルタメント操作子
15 操作部
16 表示部
17 波形発生器(OSC)
18 増幅器(AMP)
19 サウンドシステム
100 楽音発生装置

Claims (10)

  1. 音高指定操作によって指定された第1の音高を、目標音高として設定する目標音高設定手段と、
    前記第1の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作によって指定された第2の音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別する判別手段と、
    前記判別手段によりポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記第2の音高、前記第2の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作により指定された第3の音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定する第1の起点音高設定手段と、
    前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行うポルタメント発音手段と、
    を有する楽音発生装置。
  2. 前記目標音高設定手段は、前記音高指定操作が行われる度に、前記音高指定操作によって指定された音高を、前記第1の音高とするとともに目標音高として設定し、
    前記判別手段は、前記第1の音高を指定する前記音高指定操作の1つ前の音高指定操作によって指定された音高を前記第2の音高として、前記第2の音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別し、
    前記第1の起点音高設定手段は、前記判別手段によりポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記第2の音高、前記第2の音高を指定する前記音高指定操作の1つ前の音高指定操作によって指定された第3の音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定する、
    請求項1記載の楽音発生装置。
  3. 前記第1の起点音高設定手段は、前記判別手段によりポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高と前記第2の音高との差を保ったままで音高が変化するように、前記起点音高を設定する、請求項1又は2記載の楽音発生装置。
  4. 前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記第2の音高及び前記第3の音高より高いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高が上がっているときは、前記目標音高と前記第2の音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高に加算した音高を起点音高として設定するとともに、ポルタメント発音されている音高が上がっていないときは、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音発生装置。
  5. 前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記第2の音高より高くかつ前記第3の音高より低いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高が前記目標音高より高いときは、前記目標音高と前記第2の音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高に加算した音高を起点音高として設定するとともに、前記ポルタメント発音されている音高が前記目標音高より低い場合は、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1乃至4いずれかに記載の楽音発生装置。
  6. 前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記第2の音高より低くかつ前記第3の音高より低いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高が上がっていないときは、前記目標音高と前記第2の音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高から減算した音高を起点音高として設定するとともに、ポルタメント発音されている音高が上がっているときは、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1乃至5のいずれかに記載の楽音発生装置。
  7. 前記第1の起点音高設定手段は、前記目標音高が前記第2の音高より低くかつ前記第3の音高より高いと判別された場合で、前記ポルタメント発音されている音高より前記目標音高の方が高い場合は、前記目標音高と前記第2の音高との差分を、前記ポルタメント発音中の音高から減算した音高を起点音高として設定するとともに、前記ポルタメント発音されている音高より前記目標音高の方が低い場合は、前記ポルタメント発音中の音高を起点音高として設定する、請求項1乃至6のいずれかに記載の楽音発生装置。
  8. 前記判別手段によりポルタメント発音中でないと判別された場合には、前記第2の音高を起点音高として設定する第2の起点音高設定手段をさらに有する、請求項1乃至7のいずれかに記載の楽音発生装置。
  9. 楽音発生装置により実行される方法であって、
    楽音発生装置が、
    音高指定操作によって指定された第1の音高を、目標音高として設定し、
    前記第1の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作によって指定された第2の音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別し、
    ポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記第2の音高、前記第2の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作により指定された第3の音高及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定し、
    前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行う、楽音発生方法。
  10. 音高指定操作によって指定された第1の音高を、目標音高として設定するステップと、
    前記第1の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作によって指定された第2の音高による楽音の発音がポルタメント発音中であるか否か判別するステップと、
    ポルタメント発音中であると判別された場合に、前記目標音高、前記第2の音高、前記第2の音高が指定されるよりも前に前記音高指定操作により指定された第3の音高、及び前記ポルタメント発音されている音高夫々の関係に基づいて決定された音高を、起点音高として設定するステップと、
    前記設定された起点音高を発音開始音高として前記設定された目標音高まで連続的に音高を可変させることにより楽音のポルタメント発音を行うステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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