JP3329030B2 - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂オートハーモナイ
ズ機能を実現する楽音信号発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オートハーモナイズ機能を実現す
る楽音信号発生装置としては、図9に示したように楽音
を発生する電子楽器が知られている。この電子楽器にあ
っては、オートハーモナイズスイッチが設けられてお
り、このオートハーモナイズスイッチをオフにした状態
で、同図の上部に示した楽譜上の音符に従って押鍵を行
うと、各音符に対応する楽音からなるメロディのみが発
生する。また、オートハーモナイズスイッチをオンにし
て、同様の演奏を行うと、押鍵に対応する楽音からなる
メロディのみならず、同図の下部に“従来例”として示
した和音が各押鍵に応答して発生する。したがって、オ
ートハーモナイズスイッチをオンにして、右手でメロデ
ィ演奏を行えば、左手で和音演奏を行わずとも、メロデ
ィと和音とで構成される楽曲の演奏が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オートハーモナイズ機能を備えた電子楽器にあっては、
前述のように、オートハーモナイズスイッチをオフにし
た状態で押鍵を行うと、押鍵に対応する楽音のみが発生
し、オンにした状態で押鍵を行うと、押鍵に対応する楽
音とともに和音が発生する。したがって、メロディを構
成する特定の楽音に和音を付加した発音形態と、和音を
付加しない発音形態とを混在させながら演奏を行う場合
には、鍵盤を操作しつつオートハーモナイズスイッチを
随時オン・オフ操作しなければならず、操作が煩雑とな
ってしまう。
【0004】本発明の課題は、煩雑なスイッチ操作を伴
わずに、ノートオンに対応した楽音のみを発生させる発
音形態と、ノートオンに対応した楽音と共に他の楽音を
発生させる発音形態とを自在に形成することのできる楽
音信号発生装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明にあっては、ノートオンに応答して楽音信号を発生
する第1の楽音信号発生手段と、ノートオンがあると、
当該ノートオンより所定時間以上前に、当該ノートオン
より1つ前のノートオンに対応するノートオフがなされ
ていたか否かを判別する判別手段と、この判別手段によ
り、当該ノートオンより所定時間以上前にノートオフが
なされていたと判別されると、前記第1の楽音信号発生
手段の発生する楽音信号とは異なる楽音信号を発生する
第2の楽音信号発生手段とを有している。
【0006】
【作用】前記構成において、第1の楽音信号発生手段は
順次ノートオンがあると楽音信号を発生する。ここで判
別手段はノートオンがあると、当該ノートオンより所定
時間以上前に、当該ノートオンより1つ前のノートオン
に対応するノートオフがなされていたか否かを判別す
る。そして、この判別手段により、当該ノートオンより
所定時間以上前にノートオフがなされていたと判別され
ると、第2の楽音信号発生手段は前記第1の楽音信号発
生手段の発生する楽音信号とは異なる楽音信号を発生す
る。
【0007】しかし、ノートオフがあった時点から所定
時間経過する前に、次のノートオンがあった場合には、
このノートオンがあった時、1つ前のノートオンに対応
するノートオフが、当該ノートオフがあった時点より所
定時間前になされていない。よって、この場合には、第
2の楽音信号発生手段からの楽音信号の発生はなく、当
該ノートオンに応答して第1の楽音信号発生手段のみか
ら楽音信号が発生する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図にしたが
って説明する。図1は本発明を適用した電子楽器の全体
構成を示すブロック図であり、スイッチ部1には、各種
機能スイッチ、及び鍵盤の各鍵毎に設けられた鍵盤スイ
ッチ等が設けられている。これら、機能スイッチ及び鍵
盤スイッチの状態は、スイッチ部1からCPU3に入力
される。該CPU3は、この電子楽器が有する機能の実
現に必要となる全ての制御を実行するのみならず、楽音
生成用の音源回路ハードウェアを用いることなく、プロ
グラム制御により楽音を生成する処理も実行する。
【0009】すなわち、ROM4には、後述するメイン
ルーチンによって示される全体処理プログラムと共に、
タイマーインタラプトルーチンによって示される音源処
理プログラムが記憶されており、さらにはエンベロープ
データ(レート、レベル等)、ピッチデータ等の各種楽
音制御パラメータ、PCMの楽音波形データ等が記憶さ
れている。前記ピッチデータは、楽音波形データを読み
出す際のアドレス加算値であって、押鍵により鍵盤スイ
ッチがオンとなった際あるいは記録されている演奏デー
タが読み出された際には、音高に対応するピッチデータ
と波形スタートアドレス、波形ループアドレスがワーキ
ング用のRAM5に用意されている中間データ記憶領域
にセットされる。
【0010】RAM5には、タイマーインタラプトルー
チンにおける音源処理により生成される各チャンネルの
楽音波形データ(8チャンネル分の累算波形値)を一時
記憶するための累算用レジスタRが用意されている。前
記タイマーインタラプトルーチンにより生成された楽音
波形データは、CPU3中の特に図示していないインス
トラクションデコーダ等からなる制御部からの信号CO
Mに応答して動作するラッチAにラッチされ、ラッチB
に入力される。該ラッチBは、前記タイマーインタラプ
トルーチンの実行を要求する信号INTの周波数に従っ
たタイミングで、動作する。この信号INTは、ハード
クロックにより分周生成される通常40数KHz程度の
安定した信号であって、よって、ラッチBからはINT
の周波数に依存した一定のサンプリング周期をもって、
D/A変換器6に楽音波形データが出力される。
【0011】前記タイマーインタラプトルーチンは、I
NTの周波数に従った一定の時間間隔でメインルーチン
に割り込んで実行されるが、タイマーインタラプトルー
チンが実際に開始されるタイミング及び終了するタイミ
ングは変動し得る。つまり、CPU3は割り込みがかか
っても、実行中のオペレーションを即時に中断すること
は不可能であり、その実行が終了してからインタラプト
処理に入る。また、タイマーインタラプト処理に要する
時間もそのプロセスに依存することから、楽音波形デー
タの生成周期は不安定なものとなる。そこで、前記CO
M信号によって制御されるラッチAとD/A変換器6と
の間に、正確なタイミング信号である前記INTで制御
されるラッチBを設けてある。これにより、ラッチAの
ラッチタイミングが、インタラプト処理の処理時間等に
より変動しても、INTのタイミングで動作するラッチ
Bの存在により、D/A変換器6の入力データが切り替
わるタイミングはINTと同期する。つまり、D/A変
換器6にはINTの1周期分だけ遅れた信号がINTの
タイミングにて入力され、アナログ変換される。該D/
A変換器6によりアナログ変換された音声波形信号は、
ローパスフィルタ7でフィルタリングされ、その後アン
プ8で増幅され、スピーカ9を介して放音される。
【0012】さらに、ROM4の一部には、図2に示し
たハーモナイズメモリ10が設けられている。このハー
モナイズメモリ10には、アドレスADR01〜09に
各々キーオンからの発音開始タイミング、音色、音高、
ベロシティ(音量)、及び音長を示すデータが記憶され
ている。すなわち、この実施例においては、発音開始タ
イミングデータは全て“00”であって、キーオンと同
時に発音を開始することを示し、音色データは全て“1
0”であって同一音色であることを示す。また、アドレ
スADR01〜03、04〜06、07〜09に記憶さ
れている各データ群〜の音高データの組み合わせ
(“C4,E4,G4”“C4,F4,A4”“C4,
E4,G4”)により、3音からなる和音が発生するよ
うに構成されている。また、音長データは4分音符=2
4をもって記憶され、よって、音長データ“96”は4
拍子における全音符長を、“48”は2分音符長を示し
ている。
【0013】他方、RAM5の一部には、前述した累算
用レジスタRのみならなず、図3に示したレジスタ群が
設けられている。このレジスタ群において、シーソー、
チャンネル1、及びチャンネル2は1ビット構成であ
り、“0”又は“1”が格納される。また、レジスタ
A,B,Cには、図2に示したハーモナイズメモリ10
から読み出された、アドレスADR01〜03、04〜
06、07〜09に記憶されているデータ群〜を1
組として、この1組のデータ群〜を構成する3個の
データが各々格納される。
【0014】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
について、CPU3によって実行されるプログラムの概
容を示したフローチャートに従って説明する。すなわ
ち、図4は本実施例の全体処理プログラムを示すメイン
ルーチンであり、電源の投入に伴って開始され、先ずイ
ニシャライズ処理(SA1)により、RAM5に設けら
れたレジスタ群、シーソー、チャンネル1、チャンネル
2のクリアやレジスタA,B,Cに対する初期値設定等
を行う。なお、この初期値設定より、レジスタA,B,
Cには、前述したデータ群を構成するアドレスADR
01〜03に記憶されているデータが各々に格納され
る。
【0015】次に、スイッチ部1に設けられている鍵盤
スイッチ以外の機能スイッチをスキャンし(SA2)、
このSA2におけるスキャン結果により前回の状態から
変化した機能スイッチを識別し、これに応じた処理を行
う(SA3)。引き続きスイッチ部1における鍵盤スイ
ッチのスキャンを行い(SA4)、このSA4における
スキャン結果に応じてノートオン、ノートオフ等の対応
する処理を行う(SA5)。さらに、SA3及びSA5
にて実行された以外の、その他の処理を実行し(SA
6)、以降電源がオン状態にある間SA2〜SA6の処
理を繰り返す。
【0016】このメインルーチンに対して、図5に示し
たタイマーインタラプトルーチンが信号INTの周波数
fsに従ったタイミング、つまり1/fs秒経過毎に割
り込んで実行され、音源処理(SB1)を行う。この音
源処理(SB1)は、図6に示したフローに従って実行
され、まずRAM5中に設けられている前記累算用レジ
スタRをクリアする(SC1)。これにより、前回の音
源処理にて記憶された1ch〜8chまでの累算波形値
を消去した後、1ch〜8chまでの全チャンネルの音
源処理を順次実行する(SC2〜SC9)。
【0017】すなわち、SC2では1chの波形値を求
めてこれを累算用レジスタRにセットし、SC3では同
様にして2chの波形値を求めて累算用レジスタRに累
算する。さらに、SC4〜SC9では、各々前のステッ
プで累算された累算用レジスタRの値に順次当該chの
波形値を累算する。よって、SC9の処理が終了した時
点において、累算用レジスタRには1ch〜8chまで
の累算波形値が格納されている。そして、この累算用レ
ジスタRに格納された累算波形値を、図5のSB2にて
ラッチAにラッチし、これによりラッチAには音源処理
(SB1)が終了するタイミングにて1ch〜8chの
累算波形値がラッチされる。さらに、このラッチAにラ
ッチされた累算波形値は、前述のようにハードクロック
により分周生成された正確な一定サンプリング周期をも
ってラッチBにラッチされ、A/D変換器6に入力され
てアナログ値に変換され、これによりスピーカ9からは
歪みのない楽音が放音される。
【0018】また、図4のSA5では、図7及び図8に
示したフローに従ってその一部の処理が実行される。す
なわち、図7に示したフローでは、鍵盤スイッチのスキ
ャン結果に基づき、Newキーオンが有るか否かを判別
する(SD1)。そして、ユーザーが押鍵することによ
り、Newキーオンが発生した場合にはNewキーオン
に基づいて発音制御を実行する(SD2)。これによ
り、スピーカー9からはNewキーオンにより指定され
た音高及びベロシティに応じた音量であって、予め指定
されている音色(例えば音色=10)の楽音が発生し始
める。
【0019】次に、シーソーに“0”が格納されている
か否かを判別し(SD3)、“0”が格納されている場
合にはチャンネル1に“1”を格納し(SD4)、か
つ、シーソーに“1”を格納する(SD5)。また、シ
ーソーに“1”が格納されている場合には、チャンネル
2に“1”を格納するとともに(SD6)、シーソーに
“0”を格納する(SD7)。つまり、シーソーは、押
鍵タイミング毎に反転するとともに、この反転するシー
ソーの状態に応じて、押鍵タイミング毎にチャンネル1
とチャンネル2とに“1”を交互に格納する。したがっ
て、図9の上部に示した楽譜を構成する音符に対応する
押鍵を、点線で示したタイミングで行ったとすると、チ
ャンネル1とチャンネル2は、この点線で示したタイミ
ングで交互に“1”が格納される。
【0020】また、SA5の一部を構成する図8のフロ
ーでは、鍵盤スイッチのスキャン結果に基づき、New
キーオフが有るか否かを判別する(SE1)。そして、
ユーザーが離鍵することにより、Newキーオフが発生
した場合には、Newキーオフに対応する楽音の消音制
御を実行する(SE2)。これにより、前述のSD2の
処理で対応するキーオンに基づきスピーカ9から発生し
ていた楽音は、強制減衰される。また、続くSE3では
Newキーオフに対応するチャンネル♯に“0”を格納
する。よって、前述のSD4又はSD6でキーオン発生
時に“1”が格納されたチャンネル1及びチャンネ2
は、このキーオン対応するキーオフが発生した時点で0
リセットされる。したがって、このようにメインルーチ
ンのSA5で、図7に示したフローのSD3〜SD7と
図8に示したフローのSE3とが実行されると、図9に
示すように、チャンネル1とチャンネル2とは、キーオ
ンの発生時点で交互に“1”となり、当該キーオンに対
応したキーオフの発生時点で“0”となる動作を繰り返
す。
【0021】他方、図7のフローにおいてSD5に続く
SD8では、チャンネル2がΔt時間以上前に“0”に
なっていたかを否かを判別する。つまり今回のキーオン
によりチャンネル1をセットした場合には、それより前
にチャンネル2をセットした前回のキーオンに対応する
キーオフが、今回のキーオンの時点よりもΔt時間以上
前に発生したか否かを判別する。この判別の結果、今回
のキーオンの発生時点よりΔt時間以上前に前回のキー
オンに対応するキーオフが発生していた場合(チャンネ
ル2がΔt時間以上前に“0”になっていた場合)に
は、レジスタA,B,Cに基づいて、発音制御を実行す
る(SD10)。
【0022】すなわち、図9の上部に示した楽譜に従っ
て演奏を開始し、その冒頭の音符である音高C4に対応
するキーオンが発生した際には、チャンネル2が“0”
になった時点は、この演奏を開始する前であって当然に
今回の音高C4のキーオンよりもΔt時間以上前であ
る。よって、この場合には、レジスタA,B,Cに格納
されているデータに基づき楽音を発生させる。ここで、
レジスタA,B,Cには、前述したようにイニシャライ
ズ処理で、図2に示したハーモナイズメモリ10から読
み出されたアドレスADR01〜03に記憶されている
データ群のデータが各々格納されている。したがっ
て、このレジスタA,B,Cに格納されたデータに基づ
いて楽音を発生させると、図9の最下部に本実施例とし
て示したように、音高C4,E4,G4の組み合わせか
らなる和音が全音符長をもって発生する。
【0023】また、図7のフローにおいてSD7に続く
SD9では、チャンネル1がΔt時間以上前に“0”に
なっていたかを否かを判別する。つまり今回のキーオン
によりチャンネル2をセットした場合には、それより前
にチャンネル1をセットした前回のキーオンに対応する
キーオフが、今回のキーオンの時点よりもΔt時間以上
前に発生したか否かを判別する。この判別の結果、今回
のキーオンの時点よりΔt時間以上前に前回のキーオン
に対応するキーオフが発生していない場合(チャンネル
1がΔt時間以上前に“0”になっていない場合)に
は、エンドに進む。よって、図9において点線のタイミ
ングで2番目の音符(音高C4の4分音符)に対応する
押鍵を行った場合のように、Δt時間内に前回のキーオ
ンに対応するキーオフがあった場合(Δt時間内でチャ
ンネル1が“1”から“0”に変化した場合)には、レ
ジスタA,B,Cに格納されたデータに基づく和音の発
生はない。
【0024】また、前述のSD10でレジスタA,B,
Cに格納されているデータに基づく和音を発生させた場
合には、アドレスポインタADRの値に“3”を加算す
る(SD11)。引き続き、アドレスポイタADRの値
が“10”以上となったか否かを判別し(SD12)、
“10”以上となっていなければ、アドレスポイタAD
Rが示すアドレスADRに記憶されているハーモナイズ
メモリ10のデータをレジスタAに、アドレスADR+
1に記憶されているデータをレジスタBに、アドレスA
DR+2に記憶されているデータをレジスタCに各々格
納する(SD12)。
【0025】また、アドレスポイタADRの値が“1
0”以上となった場合には、このアドレスポイタADR
の値を“01”にセットした後(SD13)、前述した
SD14の処理を実行する。したがって、レジスタA,
B,Cには、イニシャライズ処理で図2に示したデータ
群を構成する各データが格納された後、このレジスタ
A,B,Cに格納されたデータに基づく発音処理が実行
された都度、データ群→→→→→・・・を構
成するデータが順次格納されて行く。
【0026】したがって、前述した音高C4,E4,G
4の組み合わせからなる和音を全音符長をもって発生さ
せた後においては、レジスタA,B,Cには、アドレス
ADR04〜06に記憶されているデータ群を構成す
るデータ(各々音高C4、F4、A4であって2分音符
長)が格納されている。よって、図9の上部に示した楽
譜において、冒頭から5番目の音符である音高A4の4
分音符に対応する押鍵を点線で示すタイミングで行った
場合のように、今回のキーオンの発生時点よりΔt時間
以上前に前回のキーオンに対応するキーオフが発生して
いた場合には、今回のキーオンに応答して音高C4,F
4,A4の組み合わせからなる和音が2分音符長をもっ
て発生する。
【0027】また、この音高C4,F4,A4の組み合
わせからなる和音を2分音符長をもって発生させた後に
おいては、レジスタA,B,Cには、データ群を構成
するアドレスADR07〜09に記憶されているデータ
(各々音高C4、E4、G4であって4分音符長)が格
納されている。よって、前記楽譜において最後の音符で
ある音高G4の2分音符に対応する押鍵を点線で示すタ
イミングで行った場合のように、今回のキーオンの時点
よりΔt時間以上前に前回のキーオンに対応するキーオ
フが発生していた場合には、今回のキーオンに応答して
音高C4,E4,G4の組み合わせからなる和音が2分
音符長をもって発生する。
【0028】以降、同様にして今回のキーオンの時点よ
りΔt時間以上前に前回のキーオンに対応するキーオフ
が発生していた場合、つまりスタッカート奏法で演奏を
行った場合には、当該押鍵に対応した楽音とともに和音
が発生し、また、今回のキーオンの時点よりΔt時間前
以内に前回のキーオンに対応するキーオフが発生してい
ない場合、つまりレガート奏法で演奏した場合には和音
が発生することなく、キーオンに対応する単音のみが発
生する。よって、別途スイッチ操作を行わずに、スタッ
カート奏法とレガート奏法とを選択的に用いて押鍵を行
うことにより、和音の発生を伴う演奏と和音の発生を伴
わない単音のみの演奏とを自在に行うことができる。
【0029】なお、この実施例においては、各データ群
〜内のデータで構成される3種類の和音を発生させ
るようにしたが、より多くのデータ群を記憶しておき、
4種類以上の和音を順次発生させるようにしてもよい。
また、異なるデータが記憶された複数のハーモナイズメ
モリを用意しておき、異なるハーモナイズメモリからデ
ータ群を読み出して和音を順次発生させるようにしても
よい。さらに、実施例では和音を発生させるようにした
が、所定のフレーズを構成する楽音を発生させるように
してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ノートオ
ンがあった時、1つ前のノートオンに対応するノートオ
フが、当該ノートオンがあった時より所定時間以上前に
なされていたか否かを判別し、当該ノートオンより所定
時間以上前にノートオフがなされていたと判別される
と、当該ノートオンに応答して発生する楽音信号と共
に、これと異なる楽音信号をも発生させるようにした。
よって、煩雑なスイッチ操作を伴わずに、ノートオン及
びノートオフを発生させる操作のみにより、操作に対応
した楽音のみを発生させる発音形態と、この操作に対応
した楽音と共に他の楽音を発生させる発音形態とを自在
に形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した電子楽器の全体構
造を示すブロック図である。
【図2】本実施例のROMの一部に設けられたハーモナ
イズメモリの構成を示す概念図である。
【図3】同実施例のRAMの一部に設けられたレジスタ
群を示す概念図である。
【図4】メインルーチンを示すフローチャートである。
【図5】タイマーインターラプトルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】タイマーインターラプトルーチンにおける音源
処理の内容を示すフローチャートである。
【図7】図4に示したメインルーチンにおけるSA5の
処理の一部を示すフローチャートである。
【図8】図4に示したメインルーチンにおけるSA5の
処理の一部を示すフローチャートである。
【図9】本実施例と従来例の発音動作等を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
3 CPU 4 ROM 5 RAM 10 ハーモナイズメモリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/38 G10H 1/10 G10H 1/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノートオンに応答して楽音信号を発生す
    る第1の楽音信号発生手段と、 ノートオンがあると、当該ノートオンより所定時間以上
    前に、当該ノートオンより1つ前のノートオンに対応す
    るノートオフがなされていたか否かを判別する判別手段
    と、 この判別手段により、当該ノートオンより所定時間以上
    前にノートオフがなされていたと判別されると、前記第
    1の楽音信号発生手段の発生する楽音信号とは異なる楽
    音信号を発生する第2の楽音信号発生手段と、 を有することを特徴とする楽音信号発生装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の楽音信号発生手段は、和音を
    構成する楽音信号を発生することを特徴とする請求項1
    記載の楽音信号発生装置。
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