JP2002041041A - 電子楽器、発音指示方法及び記録媒体 - Google Patents

電子楽器、発音指示方法及び記録媒体

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JP2002041041A
JP2002041041A JP2000231154A JP2000231154A JP2002041041A JP 2002041041 A JP2002041041 A JP 2002041041A JP 2000231154 A JP2000231154 A JP 2000231154A JP 2000231154 A JP2000231154 A JP 2000231154A JP 2002041041 A JP2002041041 A JP 2002041041A
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soft pedal
pedal
soft
tone
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JP2000231154A
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English (en)
Inventor
Sadashi Wakuta
定資 和久田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力がソフトペダルオンイベント又はソフト
ペダルオフイベントに応じて音色を異ならせることがで
きる電子楽器を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の電子楽器は、ソフトペダルオン
イベント又はソフトペダルオフイベントを入力する入力
手段と、入力がソフトペダルオンイベント又はソフトペ
ダルオフイベントに応じて異なる音色での発音を指示す
る発音指示手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器に関し、
特にソフトペダルオン又はオフに応じた発音を指示する
電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】アコースティックピアノでは、各鍵に対
して、音高に応じて1本、2本又は3本の弦が備えられ
ている。演奏者が押鍵すると、その鍵に対応する弦がハ
ンマで叩かれて発音される。
【0003】アコースティックピアノには、ソフトペダ
ルが備えられている。ソフトペダルを離した状態では、
1つの鍵を押鍵すると、その鍵に対応する1本、2本又
は3本の弦がハンマで叩かれる。
【0004】一方、ソフトペダルを踏んだ状態で押鍵す
ると、ハンマが水平方向にずれて少ない弦がハンマで叩
かれる。すなわち、1本の弦に対応する鍵では1本の弦
が叩かれ、2本の弦に対応する鍵では1本の弦のみが叩
かれ、3本の弦に対応する鍵では2本の弦のみが叩かれ
る。
【0005】ソフトペダルを踏んだ状態は、ソフトペダ
ルを離した状態よりもハンマで叩かれる弦の数が少なく
なるため、音量が小さくなる。電子楽器でも、このアコ
ースティックピアノの性質を模倣して、ソフトペダルの
状態に応じて、ベロシティを変えて音量を変化させるも
のがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アコースティ
ックピアノでは、ソフトペダルに応じて、叩かれる弦の
数が異なるため、音量が変化するのみではなく、音色
(音質)も変化する。従来の電子楽器では、この点が考
慮されておらず、ソフトペダルに応じて音色を変えた
り、楽音波形を変えてはいない。
【0007】本発明の目的は、ソフトペダルオン又はオ
フに応じて音色を変えることができる電子楽器、発音指
示方法及び記録媒体を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、ソフトペダルオン又
はオフに応じて異なる楽音波形を読み出すことができる
電子楽器、発音指示方法及び記録媒体を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、ソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイ
ベントを入力する入力手段と、前記入力がソフトペダル
オンイベント又はソフトペダルオフイベントに応じて異
なる音色での発音を指示する発音指示手段とを有する電
子楽器が提供される。
【0010】本発明の他の観点によれば、ソフトペダル
オンイベント又はソフトペダルオフイベントを入力する
入力手段と、ソフトペダルオンイベントのための楽音波
形メモリと、ソフトペダルオフイベントのための楽音波
形メモリと、前記入力がソフトペダルオンイベント又は
ソフトペダルオフイベントに応じて異なる楽音波形メモ
リから楽音波形を読み出して発音を指示する発音指示手
段とを有する電子楽器が提供される。
【0011】本発明のさらに他の観点によれば、(a)
ソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイベン
トを入力するステップと、(b)前記入力がソフトペダ
ルオンイベント又はソフトペダルオフイベントに応じて
異なる音色での発音を指示するステップとを有する発音
指示方法が提供される。
【0012】本発明のさらに他の観点によれば、(a)
ソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイベン
トを入力するステップと、(b)前記入力がソフトペダ
ルオンイベント又はソフトペダルオフイベントに応じて
異なる楽音波形メモリから楽音波形を読み出して発音を
指示するステップとを有する発音指示方法が提供され
る。
【0013】本発明のさらに他の観点によれば、(a)
ソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイベン
トを入力する手順と、(b)前記入力がソフトペダルオ
ンイベント又はソフトペダルオフイベントに応じて異な
る音色での発音を指示する手順とをコンピュータに実行
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体が提供される。
【0014】本発明のさらに他の観点によれば、(a)
ソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイベン
トを入力する手順と、(b)前記入力がソフトペダルオ
ンイベント又はソフトペダルオフイベントに応じて異な
る楽音波形メモリから楽音波形を読み出して発音を指示
する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提
供される。
【0015】本発明によれば、入力がソフトペダルオン
イベント又はソフトペダルオフイベントに応じて、音色
を異ならせたり又は読み出す楽音波形メモリを異ならせ
ることにより、アコースティックピアノを模倣すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態による
電子楽器の構成を示すブロック図である。バス1には、
CPU3、プログラムメモリ4、ベロシティカーブテー
ブルメモリ5、楽音波形メモリ6、RAM7、パネルイ
ンタフェース回路8、鍵盤インタフェース回路11、自
動演奏データメモリ13、及び音源14が接続されてい
る。
【0017】MIDIインタフェース回路2は、外部装
置に対してMIDIデータの入出力を行うことができ、
CPU3により制御される。CPU3は、種々の演算又
は処理を行い、プログラムメモリ4に記憶されているコ
ンピュータプログラムに応じて後に説明する図5〜図7
のフローチャート等の処理を実行する。RAM7は、C
PU3のワーキングエリアとして使用される。
【0018】パネルインタフェース回路8は、操作パネ
ル及び表示装置9並びにペダル10を制御する。ペダル
10は、ソフトペダルを含む。ソフトペダルを踏むと、
パネルインタフェース回路8はソフトペダルオンイベン
トをCPU3に通知する。ソフトペダルを離すと、パネ
ルインタフェース回路8はソフトペダルオフイベントを
CPU3に通知する。
【0019】鍵盤装置12は、押鍵及び離鍵が可能な複
数の鍵を有する。鍵盤インタフェース回路11は、鍵盤
装置12が押鍵されるとベロシティ(押鍵速度)及びキ
ーコード(音高)を含むノートオンイベント(キーオン
イベント)をCPU3に伝え、鍵盤装置12が離鍵され
るとノートオフイベント(キーオフイベント)をCPU
3に伝える。
【0020】本実施形態による電子楽器は、アコーステ
ィックピアノを模倣するものである。まず、アコーステ
ィックピアノにおけるソフトペダルについて説明する。
アコースティックピアノでは、各鍵に対して、音高に応
じて1本、2本又は3本の弦がそれぞれ備えられてい
る。演奏者が押鍵すると、その鍵に対応する弦がハンマ
で叩かれて発音される。
【0021】ソフトペダルを離した状態では、1つの鍵
を押鍵すると、その鍵に対応する1本、2本又は3本の
弦がハンマで叩かれる。一方、ソフトペダルを踏んだ状
態で押鍵すると、ハンマが水平方向にずれて少ない弦が
ハンマで叩かれる。すなわち、1本の弦に対応する鍵で
は1本の弦が叩かれ、2本の弦に対応する鍵では1本の
弦のみが叩かれ、3本の弦に対応する鍵では2本の弦の
みが叩かれる。
【0022】例えば、図2(A)に示すように、ソフト
ペダルが離された状態(ソフトペダルオフ)では、1つ
の鍵に対応するハンマ23が2本の弦21及び22を叩
いて発音される。一方、図2(B)に示すように、ソフ
トペダルが踏まれた状態(ソフトペダルオン)では、1
つの鍵に対応する上記と同じハンマ23が1本の弦22
のみを叩いて発音される。
【0023】図2(B)のソフトペダルを踏んだ状態
は、図2(A)のソフトペダルを離した状態よりもハン
マ23で叩かれる弦の数が少なくなるため、音量が小さ
くなる。本実施形態による電子楽器では、このアコース
ティックピアノの性質を模倣して、ソフトペダルの状態
に応じて、ベロシティを変えて音量を変化させる。
【0024】ベロシティカーブテーブルメモリ5は、図
3に示すように、ソフトペダルオフイベント用のベロシ
ティカーブVEL1を記憶するテーブル5aとソフトペ
ダルオンイベント用のベロシティカーブVEL2を記憶
するテーブル5bを有する。
【0025】図3のベロシティカーブは、横軸が入力で
あり、縦軸が出力である。鍵盤装置12の押鍵によりベ
ロシティを含むノートオンイベントが発生すると、その
発生したベロシティの値は、図3のベロシティカーブに
応じて入出力変換される。
【0026】ソフトペダルオフイベントが発生したとき
には、ハンマが通常の多数の弦を叩く状態に対応するの
で、ノートオン時には比較的ベロシティVEL1の値が
大きくなり、結果的に音量が大きくなる。ソフトペダル
オンイベントが発生したときには、ハンマが少数の弦を
叩く状態に対応するので、ノートオン時には比較的ベロ
シティVEL2の値が小さくなり、結果的に音量が小さ
くなる。
【0027】図2(A)のソフトペダルオフの状態では
ハンマ23が2本の弦21及び22を叩き、図2(B)
のソフトペダルオンの状態ではハンマ23が1本の弦2
2を叩く。例えば、弦22は周波数が440Hzの弦で
あり、弦21は周波数が441Hzの弦である。2本の
弦21及び22は、上記のように周波数が異なるため、
ソフトペダルオフの状態とソフトペダルオンの状態とで
は、押鍵時の音色が異なる。
【0028】楽音波形メモリ6(図1)は、例えば図4
(A)に示すソフトペダルオフイベント用の楽音波形を
記憶するメモリ6aと、例えば図4(B)に示すソフト
ペダルオンイベント用の楽音波形を記憶するメモリ6b
とを有する。
【0029】図4(B)のソフトペダルオンイベント用
の楽音波形は、図2(B)の叩かれる440Hzの弦2
2に対応する波形である。図4(A)のソフトペダルオ
フイベント用の楽音波形は、図2(A)の叩かれる44
1Hzの弦21と440Hzの弦22に対応する波形で
あり、図4(B)の波形に対して低周波数(441Hz
−440Hz=1Hz)のうねりが付加された波形であ
る。周期T1は、低周波数(1Hz)のうねりに対応す
る周期である。この低周波数のうねりにより、ソフトペ
ダルオフイベント用の楽音波形(図4(A))とソフト
ペダルオンイベント用の楽音波形(図4(B))とでは
音色に違いが現れる。なお、楽音波形メモリ6a及び6
bには、音色を異ならせるだけではなく、上記のベロシ
ティを反映させるために、音量を異ならせた波形を記憶
させておいてもよい。
【0030】図1の自動演奏データメモリ13は、自動
演奏データを記憶する。音源14は、鍵盤装置12の操
作、自動演奏データメモリ13内の自動演奏データ、又
はMIDIインタフェース回路2から入力されるMID
Iデータに応じて、楽音波形生成処理を行う。具体的に
は、ソフトペダルオンイベント又はオフイベントに応じ
て、楽音波形メモリ6a又は6bから楽音波形を読み出
し、ベロシティカーブテーブル5a又は5bにより変換
されるベロシティ等に応じて、楽音波形生成処理を行
い、D/A変換器15に出力する。
【0031】D/A変換器15は、デジタル形式の楽音
波形をアナログ形式に変換し、アンプ16に出力する。
アンプ16は、楽音波形の増幅を行い、スピーカ17に
て楽音が発音される。
【0032】図5は、図1のCPU3が行うメインルー
チンの処理を示すフローチャートである。ステップSA
1では、初期化処理を行う。ステップSA2では、ペダ
ル10及び操作パネル9におけるスイッチイベント処理
を行う。この処理の詳細は、後に図6のフローチャート
を参照しながら説明する。
【0033】ステップSA3では、鍵盤装置12におけ
る鍵盤イベント処理を行う。この処理の詳細は、後に図
7のフローチャートを参照しながら説明する。ステップ
SA4では、MIDIデータの再生処理等を含むMID
I処理を行う。ステップSA5では、自動演奏データの
再生処理等を含む自動演奏処理を行う。
【0034】ステップSA6では、表示装置9への表示
処理等を含むその他の処理を行う。その後、ステップS
A2へ戻り、上記の処理を繰り返す。
【0035】図6は、図5のステップSA2に示すスイ
ッチイベント処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップSB1では、操作パネル9及びペダル10にお
けるイベントがあるか否かをチェックする。イベントが
ないときには、図5のメインルーチンの処理に戻る。イ
ベントがあるときには、ステップSB2へ進む。
【0036】ステップSB2では、そのイベントがソフ
トペダル10の操作に応じたソフトペダルイベントであ
るか否かをチェックする。ソフトペダルイベントである
ときにはステップSB3へ進み、ソフトペダルイベント
でないときにはステップSB5へ進む。
【0037】ステップSB3では、そのソフトペダルイ
ベントがソフトペダルオフイベントであるか否かをチェ
ックする。ソフトペダルオフイベントであればステップ
SB4へ進み、ソフトペダルオフイベントでなければス
テップSB6へ進む。
【0038】ステップSB4では、ソフトペダルオフフ
ラグをセットする処理を含むソフトペダルオフ処理を行
う。その後、図5のメインルーチンの処理に戻る。
【0039】ステップSB6では、そのソフトペダルイ
ベントがソフトペダルオンイベントであるか否かをチェ
ックする。ソフトペダルオンイベントであるときにはス
テップSB7へ進み、ソフトペダルオンイベントでない
ときにはチャタリング等であるので図5のメインルーチ
ンの処理に戻る。
【0040】ステップSB7では、ソフトペダルオンフ
ラグをセットする処理を含むソフトペダルオン処理を行
う。その後、図5のメインルーチンの処理に戻る。ステ
ップSB5では、その他のイベントの処理を行い、その
後に図5のメインルーチンの処理に戻る。
【0041】なお、上記では、ソフトペダルオフフラグ
とソフトペダルオンフラグの2つのフラグを設ける場合
を説明したが、ソフトペダルオンフラグのみを設けるよ
うにしてもよい。その場合、ソフトペダルオンによりソ
フトペダルオンフラグがセットされ、ソフトペダルオフ
によりソフトペダルオンフラグがリセットされることに
なる。
【0042】図7は、図5のステップSA3に示す鍵盤
イベント処理の詳細を示すフローチャートである。ステ
ップSC1では、鍵盤イベントが発生しているか否かを
チェックする。発生していないときには図5のメインル
ーチンの処理に戻り、発生しているときにはステップS
C2へ進む。
【0043】ステップSC2では、その鍵盤イベントが
ノートオフイベントであるか否かをチェックする。ノー
トオフイベントであるときにはステップSC3へ進み、
ノートオフイベントでないときにはステップSC4へ進
む。
【0044】ステップSC3では、ノートオフイベント
に応じた消音処理を行う。その後、図5のメインルーチ
ンの処理に戻る。
【0045】ステップSC4では、上記の鍵盤イベント
がノートオンイベントであるか否かをチェックする。ノ
ートオンイベントであるときにはステップSC5へ進
み、ノートオンイベントでないときにはチャタリング等
であるので図5のメインルーチンの処理に戻る。
【0046】ステップSC5では、ソフトペダルオンフ
ラグがセットされているか否かをチェックする。ソフト
ペダルオンフラグがセットされていれば、ソフトペダル
オン中であるのでステップSC6へ進み、ソフトペダル
オフフラグがセットされていれば、ソフトペダルオフ中
であるのでステップSC9へ進む。
【0047】ステップSC6では、テーブル5b(図
1)のソフトペダルオン用ベロシティカーブVEL2
(図3)を用いて、発生したノートオンイベント中のベ
ロシティの値を変換し、ステップSC7へ進む。
【0048】ステップSC7では、発生したノートオン
イベントを発音チャンネルに割り当てるアサイナ処理を
行う。
【0049】ステップSC8では、楽音波形メモリ6b
(図1)からソフトペダルオン用の楽音波形(図4
(B))を読み出し、上記の変換されたベロシティに応
じた音量で発音処理を行う。その後、図5のメインルー
チンの処理に戻る。
【0050】ステップSC9では、テーブル5a(図
1)のソフトペダルオフ用ベロシティカーブVEL1
(図3)を用いて、発生したノートオンイベント中のベ
ロシティの値を変換し、ステップSC10へ進む。
【0051】ステップSC10では、発生したノートオ
ンイベントを発音チャンネルに割り当てるアサイナ処理
を行う。
【0052】ステップSC11では、楽音波形メモリ6
a(図1)からソフトペダルオフ用の楽音波形(図4
(A))を読み出し、上記の変換されたベロシティに応
じた音量で発音処理を行う。その後、図5のメインルー
チンの処理に戻る。
【0053】以上のように、本実施形態による電子楽器
では、アコースティックピアノを模倣して、ソフトペダ
ルオン中であるか又はソフトペダルオフ中であるかに応
じて、ベロシティの値及び音色(音質)を異ならせてい
る。アコースティックピアノでは、ソフトペダルペダル
を踏んでソフトペダルオンにすると、ハンマが少数の弦
を叩くためにベロシティの値が小さくなり、楽音中のう
ねりがなくなるか又は少なくなる。一方、ソフトペダル
を離してソフトペダルオフにすると、ハンマが通常(多
数)の弦を叩くためにベロシティの値が大きくなり、楽
音中のうねりが生ずるか又は増える。本実施形態による
電子楽器でも、ソフトペダルオン又はソフトペダルオフ
に応じて、上記のようにベロシティ(音量)及び音色
(楽音中のうねり)を変えることにより、アコースティ
ックピアノを模倣することができる。
【0054】上記の処理は、鍵盤装置12及びペダル1
0の操作に限定されず、MIDIデータや自動演奏デー
タによるソフトペダルオン/オフイベント及びノートオ
ン/オフイベント等に適用することができる。また、楽
音波形読み出し型の音源に限定されず、その他の音源に
適用して、ベロシティ及び音色を変えるようにしてもよ
い。
【0055】上記実施形態の機能を実現するためのソフ
トウェアのプログラムコードを供給し、電子楽器のコン
ピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログ
ラムに従って動作させることによって実施したものも、
本発明の範疇に含まれる。
【0056】この場合、上記ソフトウェアのプログラム
コード自体が上述した実施形態の機能を実現することに
なり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラ
ムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば
かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を
構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体
としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等
を用いることができる。
【0057】なお、上記実施形態は、何れも本発明を実
施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに
過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に
解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は
その技術思想、またはその主要な特徴から逸脱すること
なく、様々な形で実施することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力がソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイ
ベントに応じて、音色を異ならせたり又は読み出す楽音
波形メモリを異ならせることにより、アコースティック
ピアノを模倣することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による電子楽器の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図2(A)はアコースティックピアノのソフト
ペダルオフを示し、図2(B)はアコースティックピア
ノのソフトペダルオンを示す図である。
【図3】ベロシティカーブを示す図である。
【図4】図4(A)はソフトペダルオフイベント用の楽
音波形を示し、図4(B)はソフトペダルオンイベント
用の楽音波形を示す図である。
【図5】メインルーチンの処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】スイッチイベント処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】鍵盤イベント処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 バス 2 MIDIインタフェース回路 3 CPU 4 プログラムメモリ 5 ベロシティカーブテーブルメモリ 6 楽音波形メモリ 7 RAM 8 パネルインタフェース回路 9 操作パネル及び表示装置 10 ペダル 11 鍵盤インタフェース回路 12 鍵盤装置 13 自動演奏データメモリ 14 音源 15 D/A変換器 16 アンプ 17 スピーカ 21,22 弦 23 ハンマ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトペダルオンイベント又はソフトペ
    ダルオフイベントを入力する入力手段と、 前記入力がソフトペダルオンイベント又はソフトペダル
    オフイベントに応じて異なる音色での発音を指示する発
    音指示手段とを有する電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記発音指示手段は、ソフトペダルオン
    イベントのための楽音波形メモリとソフトペダルオフイ
    ベントのための楽音波形メモリを含み、前記入力がソフ
    トペダルオンイベント又はソフトペダルオフイベントに
    応じて異なる楽音波形メモリから楽音波形を読み出して
    発音を指示する請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記発音指示手段は、さらに、前記入力
    がソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイベ
    ントに応じて異なるベロシティで発音を指示する請求項
    1又は2記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記発音指示手段は、ソフトペダルオン
    イベントのためのベロシティテーブルとソフトペダルオ
    フイベントのためのベロシティテーブルを含み、前記入
    力がソフトペダルオンイベント又はソフトペダルオフイ
    ベントに応じて異なるベロシティテーブルを基にしたベ
    ロシティで発音を指示する請求項3記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】 前記発音指示手段は、前記ベロシティに
    応じた音量で発音を指示する請求項3又は4記載の電子
    楽器。
  6. 【請求項6】 前記入力手段は、ベロシティを含むノー
    トオンイベントを入力し、前記発音指示手段は、前記入
    力されるベロシティを前記ベロシティテーブルに応じて
    変換されたベロシティを基に発音を指示する請求項3〜
    5のいずれかに記載の電子楽器。
  7. 【請求項7】 さらに、ノートオンイベントを生成する
    鍵盤を有し、 前記入力手段は、前記鍵盤からノートオンイベントを入
    力する請求項6記載の電子楽器。
  8. 【請求項8】 さらに、ソフトペダルオンイベント又は
    ソフトペダルオフイベントを生成するソフトペダルを有
    し、 前記入力手段は、前記ソフトペダルからソフトペダルオ
    ンイベント又はソフトペダルオフイベントを入力する請
    求項1〜7のいずれかに記載の電子楽器。
  9. 【請求項9】 前記発音指示手段は、前記入力がソフト
    ペダルオフイベントであるときの音色は前記入力がソフ
    トペダルオンイベントであるときの音色に対して低周波
    数のうねりが付加された音色で発音を指示する請求項1
    〜8のいずれかに記載の電子楽器。
  10. 【請求項10】 前記発音指示手段は、前記入力がソフ
    トペダルオフイベントであるときのベロシティが前記入
    力がソフトペダルオンイベントであるときのベロシティ
    よりも大きいベロシティで発音を指示する請求項3〜6
    のいずれかに記載の電子楽器。
  11. 【請求項11】 ソフトペダルオンイベント又はソフト
    ペダルオフイベントを入力する入力手段と、 ソフトペダルオンイベントのための楽音波形メモリと、 ソフトペダルオフイベントのための楽音波形メモリと、 前記入力がソフトペダルオンイベント又はソフトペダル
    オフイベントに応じて異なる楽音波形メモリから楽音波
    形を読み出して発音を指示する発音指示手段とを有する
    電子楽器。
  12. 【請求項12】 (a)ソフトペダルオンイベント又は
    ソフトペダルオフイベントを入力するステップと、 (b)前記入力がソフトペダルオンイベント又はソフト
    ペダルオフイベントに応じて異なる音色での発音を指示
    するステップとを有する発音指示方法。
  13. 【請求項13】 (a)ソフトペダルオンイベント又は
    ソフトペダルオフイベントを入力するステップと、 (b)前記入力がソフトペダルオンイベント又はソフト
    ペダルオフイベントに応じて異なる楽音波形メモリから
    楽音波形を読み出して発音を指示するステップとを有す
    る発音指示方法。
  14. 【請求項14】 (a)ソフトペダルオンイベント又は
    ソフトペダルオフイベントを入力する手順と、 (b)前記入力がソフトペダルオンイベント又はソフト
    ペダルオフイベントに応じて異なる音色での発音を指示
    する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 (a)ソフトペダルオンイベント又は
    ソフトペダルオフイベントを入力する手順と、 (b)前記入力がソフトペダルオンイベント又はソフト
    ペダルオフイベントに応じて異なる楽音波形メモリから
    楽音波形を読み出して発音を指示する手順とをコンピュ
    ータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000231154A 2000-07-31 2000-07-31 電子楽器、発音指示方法及び記録媒体 Pending JP2002041041A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7470855B2 (en) 2004-03-29 2008-12-30 Yamaha Corporation Tone control apparatus and method

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