JP2003208154A - 演奏制御装置、発音装置、操作装置および発音システム - Google Patents

演奏制御装置、発音装置、操作装置および発音システム

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JP2003208154A
JP2003208154A JP2002006633A JP2002006633A JP2003208154A JP 2003208154 A JP2003208154 A JP 2003208154A JP 2002006633 A JP2002006633 A JP 2002006633A JP 2002006633 A JP2002006633 A JP 2002006633A JP 2003208154 A JP2003208154 A JP 2003208154A
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performance control
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sound
musical
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JP2002006633A
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English (en)
Inventor
Yuji Fujiwara
祐二 藤原
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アコースティックな楽音発生でありながら、
種々の使用環境等に合わせて、演奏情報や演奏内容とは
異なる内容の楽音を発生させる。 【解決手段】 この発音システムは、操作子を有し、操
作子の操作状態に応じた演奏情報を出力する操作装置1
00と、操作装置100から供給される演奏情報に示さ
れる演奏内容を異なる演奏内容に変換した演奏制御情報
を生成する演奏制御装置200とを有している。そし
て、演奏制御情報を演奏制御装置200から機械的発音
装置300に供給することによって内容が変換された演
奏制御情報にしたがったアコースティック楽音が発生さ
せられる。これにより、操作装置100に対して演奏者
が行った演奏操作とは異なる音楽的内容のアコースティ
ック演奏が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アコースティック
な楽音を発生する機械的発音手段を有する発音装置、機
械的発音装置による楽音発生を制御する演奏制御装置、
操作装置および機械的発音装置を備えた発音システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アコースティックの楽音発生機
能を備えた楽器では、演奏者の演奏内容に応じた打撃等
が行われ、その打撃音を共鳴等させて発音している。例
えば、ピアノ等の鍵盤楽器においては、鍵に打撃手段を
機械的に連設し、前記鍵を操作して打撃手段を作動させ
ることにより、この打撃機構を介して発音体(弦)を打
撃して振動させることによって発音させ、また、鍵の戻
し操作によりダンパーを前記弦に接触させてその振動を
抑制することによって止音を行い、さらに、ペダルによ
るダンパーの操作により前記弦とダンパーとの接触状態
を制御することによって、弦の発音の維持、あるいは、
ミュート等の調整を行うようにしている。
【0003】また、従来より、演奏者の操作に基づく演
奏内容や、演奏情報に示される演奏内容に応じた楽音を
電子的に発生させる電子楽器も普及している。例えば、
電子ピアノ等の電子鍵盤楽器においては、演奏者が操作
した鍵の動きを検出し、該検出結果によって特定される
音高や音量の楽音を電子音源によって発生させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したアコ
ースティック楽音発生機能を備えた楽器では、演奏者の
演奏操作に忠実な楽音発生を行うことができるものの、
演奏操作内容と発音内容とが一対一で対応しているの
で、その使用環境等に応じて演奏操作内容に対応する楽
音発生内容を変更することができない。
【0005】また、上述した電子楽器では、電子音源の
設定等を変更したりすることによって、1つの演奏操作
内容に応じて複数の異なる内容の楽音を発生させること
ができるものの、電子音源による楽音発生であるため、
アコースティックな音色、例えばピアノの場合には弦を
打撃することにより得られる楽音の音色を忠実には再現
することができない。
【0006】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、アコースティックな楽音発生でありなが
ら、種々の使用環境等に合わせて、演奏情報や演奏内容
とは異なる内容の楽音を発生させることができる演奏制
御装置、発音装置、操作装置および発音システムを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る演奏制御装置は、演奏制御情報にした
がって可動部材を駆動させることにより機械的に楽音を
発生する機械的発音装置に対して供給する前記演奏制御
情報を生成する演奏制御装置であって、演奏情報を入力
する入力手段と、楽音のパラメータの変換内容を設定す
る設定手段と、前記入力手段によって入力された演奏情
報に示される楽音のパラメータを、前記設定手段によっ
て設定されている変換内容にしたがって変更した楽音パ
ラメータで発音を行うための前記演奏制御情報を生成す
る変換処理手段とを具備することを特徴としている。
【0008】この構成によれば、楽音のパラメータの変
更内容を設定しておくことにより、演奏情報が入力され
た場合に、その演奏内容に忠実な発音ではなく、変更内
容に応じて変更された楽音を機械的発音装置から発音さ
せることができる。したがって、楽音のパラメータの変
更内容を適宜設定することによって、同一の演奏情報が
供給された場合であっても、使用環境等に適した楽音を
発生させることができる。
【0009】また、本発明に係る発音装置は、演奏情報
を入力する入力手段と、楽音のパラメータの変換内容を
設定する設定手段と、前記入力手段によって入力された
演奏情報に示される楽音のパラメータを、前記設定手段
によって設定されている変換内容にしたがって変更した
発音を行うための演奏制御情報を生成する変換処理手段
と、前記変換処理手段によって生成された演奏制御情報
にしたがって可動部材を駆動させることにより、機械的
に楽音を発生する機械的発音手段とを具備することを特
徴としている。
【0010】また、本発明に係る操作装置は、演奏制御
情報にしたがって可動部材を駆動させることにより機械
的に楽音を発生する機械的発音装置に対して供給する前
記演奏制御情報を生成する操作装置であって、演奏操作
子と、演奏操作子の操作状態を検出する検出手段と、前
記検出手段の検出結果に基づいて演奏情報を生成する演
奏情報生成手段と、楽音のパラメータの変換内容を設定
する設定手段と、前記演奏情報生成手段によって生成さ
れた演奏情報に示される楽音のパラメータを、前記設定
手段によって設定されている変換内容にしたがって変更
した楽音のパラメータで発音を行うための前記演奏制御
情報を生成する変換処理手段とを具備することを特徴と
している。
【0011】また、本発明に係る発音システムは、複数
の演奏操作子を有し、これらの演奏操作子の操作状態に
応じた演奏情報を生成する操作装置と、前記操作装置か
ら供給される演奏情報を入力し、入力された演奏情報に
示される楽音のパラメータを、設定されている楽音のパ
ラメータの変換内容にしたがって変更した発音を行うた
めの演奏制御情報を生成する演奏制御装置と、前記演奏
制御装置によって生成された演奏制御情報にしたがって
可動部材を駆動させることにより、機械的に楽音を発生
する機械的発音装置とを具備することを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態 A−1.発音システムの全体構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係る発音システムの
概略構成を示す。同図に示すように、この発音システム
10は、操作装置100と、演奏制御装置200と、機
械的発音装置300とを備えており、操作装置100と
演奏制御装置200との間、および演奏制御装置200
と機械的発音装置300との間が信号ケーブルによって
接続されている。
【0013】操作装置100は、複数の演奏操作子を有
する装置であり、演奏者によって操作される各々の演奏
操作子の状態を検出し、該検出結果に基づいて演奏情報
を生成して演奏制御装置200に出力する。演奏制御装
置200は、演奏者の演奏操作がなされる毎に操作装置
100から供給される演奏情報に基づいて、演奏制御情
報を生成して機械的発音装置300に供給する。機械的
発音装置300は、演奏制御装置200から供給される
演奏制御情報に基づいて、可動部材を駆動することによ
りアコースティック楽音を発生させる。
【0014】以上が発音システム10の全体概略構成で
あり、以下、本実施形態に係る発音システム10の構成
要素である操作装置100、演奏制御装置200および
機械的発音装置300について詳細に説明する。
【0015】A−2.操作装置 まず、図2は本実施形態における操作装置100の側断
面図である。同図に示すように、この操作装置100
は、一般的なアップライトピアノのアクション機構に類
似した機構を有しており、アップライトピアノと同様に
下部フレームを構成する棚板1を有している。棚板1の
上面には、この操作装置100の幅方向(紙面垂直方
向)に渡って延在する筬後2、筬中3及び筬前4が取り
付けられている。演奏操作子である鍵5は、筬中3に取
り付けられたバランスキーピン6により上下揺動自在に
支持されている。
【0016】また、この操作装置100の全幅に渡って
延在するセンターレール11には、アクションブラケッ
ト12が所定間隔で取り付けられ、各アクションブラケ
ット12の間に各鍵5に対応するアクション機構15が
配置されている。
【0017】すなわち、センターレール11には、各鍵
5にそれぞれ対応するウイペンフレンジ21が取り付け
られ、このウイペンフレンジ21にウイペン20がピン
21aによって回動自在に支持されている。このウイペ
ン20には、対応するキャプスタン10が当接するヒー
ルクロス22、略L字形状のジャック23の屈曲部近傍
をピン24cによって回動自在に支持するジャックフレ
ンジ24、ジャック23を図中時計周り方向に付勢する
ジャックスプリング25、キャッチャ30を弾性的に受
け止めるバックチェック31及びブライドルワイヤ32
が取り付けられている。
【0018】ここで、ブライドルワイヤ32とキャッチ
ャ30とはブライドルテープ33で連結され、ハンマ4
0aの復帰動作をウイペン20の復帰動作に追従させて
いる。なお、ブライドルテープ33は、ハンマ40aの
跳ね返りに起因する被打撃体50の二度打ちを防止する
ためのものである。ここで、被打撃体50とは、ゴムや
ウレタン等の合成樹脂等で作成された減衰材であり、ア
クションブラケット12に取り付けられた操作装置10
0の全幅に渡って延在するブラケット51に取り付けら
れている。なお、この被打撃体50の表面にクロス、フ
ェルト、皮革等で製作した緩衝材を取り付けてもよい。
【0019】また、センターレール11には、レギュレ
ーティングブラケット26を介して操作装置100の全
幅に渡って延在するレギュレーティングレール13が取
り付けられ、このレギュレーティングレール13に回動
時のジャック23のジャック大23aが当接するジャッ
クストップフェルト27及び回動時のジャック23のジ
ャック小23bが当接するレギュレーティングボタン2
8がジャック23の数(鍵5の数)だけ取り付けられて
いる。
【0020】さらに、センターレール11には、バット
フレンジ41が取り付けられ、このバットフレンジ41
にセンターピン41aを介してバット42が回動自在に
支持されている。このバット42には、ハンマーシャン
ク40bが取り付けられ、そのハンマーシャンク40b
の先端にハンマ40aが取り付けられている。また、バ
ット42にはキャッチャシャンク45を介してキャッチ
ャ30が取り付けられている。また、バット42は、バ
ットスプリング46により図中反時計周り方向に付勢さ
れており、鍵5の非押鍵時はハンマ40aがアクション
ブラケット12に取り付けられたハンマレール14に固
定されるハンマパッド47に当接するようになされてい
る。
【0021】以上のように操作装置100は、一般的な
アップライトピアノに類似したアクション機構を有して
おり、その相違点は、ハンマ40aの形状および材質等
と、弦に代えて打撃音が発生しない被打撃体をハンマで
打撃する構成である点である。したがって、この操作装
置100において、演奏者が鍵5を押下操作した場合に
は、アクション機構15は通常のアップライトピアノの
アクション機構と同様に作動してハンマ40aが回動す
ることになる。しかしながら、通常のアップライトピア
ノのようにハンマが弦を打撃するわけではなく、ハンマ
40aが被打撃体50を打撃するため、押鍵操作を行っ
た場合にもほとんど機械的な楽音発生が行われないよう
になっている。
【0022】次に、操作装置100の制御構成を図3に
示す。同図に示すように、操作装置100は、上記各鍵
5毎の操作状態、もしくは鍵5の操作に応じて動作する
アクション機構15の動作状態を検出するための操作状
態センサ150が設けられている。操作状態センサ15
0によって検出された鍵5の操作状態に応じた検出結果
はMIDI(Musical Instrument Digital Interface)
データ作成装置160に供給される。ここで、操作状態
センサ150によって検出される情報は、例えばどの鍵
5が、どのタイミングでどのような強さで押下されたか
といった操作内容を表す情報、もしくはどの鍵5に対応
するアクション機構15のハンマーシャンク40bがど
のようなタイミングでどのような強さで被打撃体50を
打撃したかといった操作内容に応じた内容を表す情報で
ある。
【0023】MIDIデータ作成装置160は、以上の
ように操作状態センサ150によって検出される情報に
基づいて、どのようなタイミングでどのような音高の音
をどのような強さで発音するかを示す演奏情報であるM
IDIデータを生成する。ここで、図4にMIDIデー
タ作成装置160によって生成されるMIDIデータの
データ構成の概略を示す。同図に示すように、MIDI
データは、イベントデータと、これらの時間間隔を示す
タイミングデータとを含むシーケンスデータで構成され
る。イベントデータは、ノートオンイベントやノートオ
フイベントであることを示す情報、ノートナンバを示す
情報、およびベロシティを示す情報を含んでいる。MI
DIデータ作成装置160では、演奏者による演奏操作
が行われる毎に操作状態センサ150から供給される操
作状態検出結果に基づいて、以上のような構成のMID
Iデータがリアルタイムで作成され、MIDIインター
フェース170に出力される。例えば、どの鍵5がどの
ようなタイミングでどのような強さで押下されたかとい
った情報がMIDIデータ作成装置160に供給される
場合には、どの鍵5が押下されたか(もしくは離鍵され
たか)によって音高(ノートナンバー)が、またどのよ
うな強さで押下されたかによってベロシティー値が決定
されることによりイベントデータが作成され、どのよう
なタイミングで押下されたかによって各イベントデータ
間の時間間隔を示すタイミングデータが作成される。
【0024】MIDIインターフェース170は、以上
のように演奏操作に応じてリアルタイムで作成されるM
IDIデータを演奏制御装置200に出力する。
【0025】A−3.演奏制御装置 次に、図5を参照しながら演奏制御装置200の構成に
ついて説明する。同図に示すように、演奏制御装置20
0は、互いにバス214を介して接続されるCPU(Ce
ntral Processing Unit)210と、ROM(Read Only
Memory)211と、RAM(Random Access Memory)
212と、設定部215と、MIDI入力インターフェ
ース(I/F)216と、MIDI出力インターフェー
ス(I/F)217と備えている。
【0026】CPU210は、ROM211に格納され
ている演奏内容変換処理プログラムを読み出して実行す
ることにより、後述する演奏内容変換を含む処理を実行
する。RAM212は、上記変換処理の際にワーキング
エリアとして用いられるとともに、各種フラグ等を記憶
するエリアとして用いられる。設定部215は、キーボ
ード、マウスもしくはスイッチ群、操作子等の入力手段
を有しており、ユーザの操作に応じた指示をCPU21
0に供給する。本実施形態における演奏制御装置200
では、ユーザは設定部215を介して、どのように音楽
的要素の内容を変更すべきか示す変換内容を設定する指
示等を入力することができるようになっている。
【0027】MIDI入力インターフェース216は、
演奏者による操作が行われる毎に上記操作装置100か
ら供給されるMIDIデータを受け取り、CPU210
に供給する。CPU210は、このように逐次供給され
るMIDIデータの内容を、設定部215を介してユー
ザに設定指示された変換内容にしたがって変更し、変更
後のMIDIデータを出力するといった演奏内容変換処
理を行う。MIDI出力インターフェース217は、上
記のようにCPU210が行う演奏内容変換処理によっ
て変更されたMIDIデータを機械的発音装置300に
出力する。
【0028】A−4.機械的発音装置 次に、図6を参照しながら機械的発音装置の構成につい
て説明する。同図に示すように、機械的発音装置300
は、MIDIインターフェース310と、駆動情報生成
部320と、駆動情報テーブル330と、PWM(Puls
e Width Modulation)ドライバ340と、機械的発音部
350とを備えている。
【0029】MIDIインターフェース310は、演奏
制御装置200から供給される変更後のMIDIデータ
を受信し、駆動情報生成部320に出力する。駆動情報
生成部320は、MIDIインターフェース310から
供給されるMIDIデータに基づいて、パルス幅変調の
指令値(以下、PWM指令値という)を含む駆動情報を
生成してPWMドライバ340に出力する。この際、駆
動情報生成部320は、MIDIデータのベロシティ値
とPWM指令値とを対応付けて記憶した駆動情報テーブ
ル330を参照してPWM指令値を決定する。
【0030】駆動情報生成部320から出力されるPW
M指令値はPWMドライバ340に供給され、PWMド
ライバ340においてPWM波形に変換される。このP
WM波形がPWMドライバ340から機械的発音部35
0に供給され、後述するようにMIDIデータ(演奏制
御装置200による変更後のMIDIデータ)に示され
る演奏内容にしたがった機械的に楽音が発生されるよう
になっている。
【0031】ここで、図7は機械的発音部350の構成
を示す。同図に示すように、機械的発音部350は、所
定の方向(図の上下方向)に張設された弦325を有し
ており、これらの弦325はピアノの弦と同様の形状、
材質等で構成されており、例えばピアノの88鍵に対応
する88本の各弦に対応する弦325が図の紙面垂直方
向に88本張設されている。
【0032】また、機械的発音部350は、これらの各
弦325に略直交するように配設されたハンマー334
と、このハンマー334の基端部に装着されたプッシュ
・プルソレノイド335とを有している。 このプッシ
ュ・プルソレノイド335は、そのプランジャ336に
前記ハンマー334の基端部が固着されている。また、
プッシュ・プルソレノイド335はコイル337を有し
ており、当該コイル337にPWMドライバ340から
のPWM波形が供給されることにより、前記プランジャ
336をハンマー334とともに、弦325へ接近離間
する方向へ移動させ、かつ、ハンマー334の移動速度
すなわち打弦力を調整するようになっている。
【0033】以上のような構成の機械的発音装置300
は、一般のピアノに搭載される打弦機構と比して構成が
簡易であるため、装置の小型化が容易である。ハンマ4
0aの可動ストロークを小さくすることができるので、
指示があった後の打弦タイミングの遅れを小さくするこ
とができ、また連打性にも優れている。
【0034】A−5.演奏制御装置の動作 次に、上記構成の演奏制御装置200の動作について説
明する。まず、図8に示すフローチャートを参照して、
演奏制御装置200において実行される処理のメインル
ーチンについて説明する。なお、以下に説明する処理は
CPU210がROM211に格納された各種プログラ
ムにしたがって実行するようになっている。
【0035】演奏制御装置200の電源が投入される
と、CPU210は初期化処理を行う(ステップS
1)。この初期化処理においては、CPU210は、各
種フラグの初期化処理を行う。この初期化処理が終了す
ると、CPU210は、操作処理を行う(ステップS
2)。操作処理においては、設定部215のスイッチや
操作子等の操作状態が検出され、検出した操作状態に応
じたフラグ設定が行われる。ここで設定されるフラグに
は、ユーザが指示した演奏変換内容を示すフラグが含ま
れる。
【0036】操作処理が終了すると、CPU210は、
操作装置100から供給されるMIDIデータに特定さ
れる演奏内容をユーザが指示した変換内容にしたがって
変換し、変換した内容の演奏を機械的発音装置300に
行わせるためのMIDIデータを生成して機械的発音装
置300に出力する演奏内容変換処理を行う(ステップ
S3)。この後、CPU210は、その他の処理を行い
(ステップS4)、以後、CPU210は操作処理から
その他の処理(ステップS2〜ステップS4)に至るま
での処理を演奏制御装置200の電源が切断されるまで
繰り返す。
【0037】上述した演奏内容変換処理は、ユーザに指
示された変換内容に応じたMIDIデータの変換処理が
行われる。本実施形態における演奏制御装置200で
は、ユーザは音量変換処理、発音数変換処理、ト
ランスポーズ処理、オクターブユニゾン処理、タイ
ミング処理、ノート数増加処理といった6つの変換内
容を指示することができるようになっており、以下これ
らの各変換内容がユーザに指示された場合にCPU21
0によって実行される演奏内容変換処理について説明す
る。
【0038】音量変換処理 音量変換処理とは、操作装置100から供給されるMI
DIデータに含まれるイベントデータ(ノートオンデー
タおよびノートオフデータ)のベロシティ値を変換する
処理である。すなわち、ユーザが操作装置100の鍵5
を押下操作した強さに応じたベロシティ値をこれと異な
るベロシティ値に変換する処理であり、このような演奏
内容変換処理を行った結果、機械的発音装置300から
はユーザが押下した強さと異なる音量の音が発音される
ことになる。
【0039】図9に示すように、音量変換処理では、C
PU210は、操作装置100からMIDIデータが供
給されたか否かを判別する(ステップSa1)。ここ
で、MIDIデータの入力がない場合には、CPU21
0は当該演奏内容変換処理(音量変換処理)を終了す
る。一方、MIDIデータの入力があった場合には、入
力されたMIDIデータがイベントデータ(ノートオン
イベントもしくはノートオフイベント)であるか否かを
判別する(ステップSa2)。ここで、入力MIDIデ
ータがイベントデータであると判別した場合、CPU2
10はそのイベントデータのベロシティ値に予めユーザ
によって指定された音量変換比率Rを乗算し、新たなベ
ロシティ値を求め、求めた新たなベロシティ値を当該イ
ベントデータのベロシティ値に置き換える(ステップS
a3)。
【0040】以上のようにベロシティ値の変換を行う
と、CPU210は変換後のベロシティ値が許容される
最大値(=127)よりも大きいか否かを判別する(ス
テップSa4)。そして、最大値より大きい場合にはC
PU210は、新たに求めたベロシティ値を最大値(=
127)に修正し(ステップSa5)、修正後のベロシ
ティ値を含むイベントデータを機械的発音装置300に
対して出力する(ステップSa6)。一方、新たに求め
たベロシティ値が最大値よりも小さい場合には、修正は
行わず新たに求めたベロシティ値を含むイベントデータ
を機械的発音装置300に出力する(ステップSa
6)。
【0041】また、ステップSa2の判別において、入
力MIDIデータがイベントデータではない、つまりタ
イミングデータ等であると判別した場合、CPU210
は入力されたデータをそのまま機械的発音装置300に
対して出力する(ステップSa6)。以上が音量変換処
理の詳細であり、このような音量変換処理(演奏内容変
換処理(図8のステップS3))が演奏制御装置200
の電源が遮断されるまで繰り返し行われる。
【0042】なお、図9に示す音量変換処理におけるス
テップSa3に代えて、(ベロシティ値−64)*2+
64によって求まる値を新たなベロシティ値とすること
により、ダイナミックレンジの変換処理とすることもで
きる。
【0043】発音数変換処理 次に、発音数変換処理とは、ある音を所定期間発音して
消音するといった発音指示を示すMIDIデータが入力
された場合に、指示された単純な発音を行うのではな
く、ユーザによって予め指定された周波数でトレモロ演
奏(同じ高さの音、または高さのちがう二音を急速に反
復して、震わせる感じで演奏すること)が行われるよう
MIDIデータを変換する処理である。
【0044】図10に示すように、発音数変換処理で
は、CPU210は、操作装置100からMIDIデー
タが供給されたか否かを判別する(ステップSb1)。
ここで、MIDIデータの入力がない場合には、CPU
210は当該演奏内容変換処理(発音数変換処理)を終
了する。一方、MIDIデータの入力があった場合に
は、入力されたMIDIデータがノートオンイベントで
あるか否かを判別する(ステップSb2)。
【0045】ここで、入力MIDIデータがノートオン
イベントであると判別した場合、CPU210はそのノ
ートオンイベントデータを保持するとともに(ステップ
Sb3)、保持フラグをオンに設定する(ステップSb
4)。一方、入力MIDIデータがノートオンイベント
ではない場合には、CPU210は入力MIDIデータ
がタイミングデータであるか否かを判別する(ステップ
Sb5)。入力MIDIデータがタイミングデータであ
る場合、CPU210は、保持フラグがオンであるか否
かを判別し(ステップSb6)、保持フラグがオフであ
る場合には処理を終了する。一方、保持フラグがオンで
ある場合には、CPU210は入力されたタイミングデ
ータから発音数Nを算出する(ステップSb7)。ここ
で、発音数Nは次式により求められる。 N=(Δt+Δtt)/(Δtt*2)
【0046】なお、上記式において、Δtはタイミング
データに示される時間であり、Δttはユーザによって
予め指定されたトレモロ演奏周波数をfとした場合、次
式により求まる値である。 Δtt=1/(f*2)
【0047】上記ステップSb5において、入力MID
Iデータがタイミングデータではないと判別された場
合、CPU210は、上記保持したノートオンイベント
に対応するノートオフイベントデータであるか否かを判
別する(ステップSb8)。ここで、保持したノーオン
イベントに対応しない、つまり保持したノートオンイベ
ントとノートナンバが異なるノートオフイベントである
場合には当該処理を終了する。一方、保持したノートオ
ンイベントに対応するノートオフイベントである場合に
は、CPU210は、保持したノートオンイベント(と
これに対応するノートオフイベント)と同じノートナン
バおよびベロシティ値のノートオンイベント、ノートオ
フイベントおよびこれらの時間間隔を示すタイミングデ
ータの組からなる発音イベントを、上記のように求めた
N組作成する(ステップSb9)。ここで、各組のノー
トオンイベントとノートオフイベントの時間間隔、つま
り1組の発音時間は上記Δttであり、各々の発音イベ
ントの組の時間間隔もΔttである。
【0048】したがって、例えば図11上段に示すよう
なノートオンイベント、タイミングデータおよびノート
オフイベントの組が操作装置100から供給された場
合、図11下段に示すようなN個のノートオンイベン
ト、タイミングデータおよびノートオフイベントの組か
らなるMIDIデータが作成され、作成されたMIDI
データが機械的発音装置300に対して出力される(ス
テップSb10)。この出力が行われた際には上記保持
フラグがリセットされる。なお、図において、[9nkk v
v]はノートオンイベント(「kk」はノートナンバ、「v
v」はベロシティ値)、[8n kk uu]はノートオフイベ
ント(「uu」はベロシティ値)である。以上が発音数変
換処理の詳細であり、このような発音数変換処理(演奏
内容変換処理(図8のステップS3))が演奏制御装置
200の電源が遮断されるまで繰り返し行われる。
【0049】トランスポーズ処理 次に、トランスポーズ処理とは、操作装置100から供
給されるMIDIデータに含まれるイベントデータ(ノ
ートオンデータおよびノートオフデータ)に、新たなイ
ベントデータを加えて発音数を増加させる処理である。
すなわち、ユーザが押下操作した鍵5に対応するノート
ナンバをこれと異なるノートナンバに変換する処理であ
り、このような演奏内容変換処理を行った結果、機械的
発音装置300からはユーザが押下した鍵5によって発
音されるべき音とは異なる音高の音が発音されることに
なる。
【0050】図12に示すように、トランスポーズ処理
では、CPU210は、操作装置100からMIDIデ
ータが供給されたか否かを判別する(ステップSc
1)。ここで、MIDIデータの入力がない場合には、
CPU210は当該演奏内容変換処理(トランスポーズ
処理)を終了する。一方、MIDIデータの入力があっ
た場合には、入力されたMIDIデータがイベントデー
タ(ノートオンイベントもしくはノートオフイベント)
であるか否かを判別する(ステップSc2)。ここで、
入力MIDIデータがイベントデータであると判別した
場合、CPU210はそのイベントデータのノートナン
バに予めユーザによって指定された値S(正もしくは負
の整数)を加算し、新たなノートナンバを求め、求めた
新たなノートナンバを当該イベントデータのノートナン
バに置き換える(ステップSa3)。
【0051】以上のようにノートナンバの変換を行う
と、CPU210は変換後のノートナンバが許容される
最大値(=127)よりも大きい、もしくは最小値(=
0)より小さいか否かを判別する(ステップSc4)。
そして、最大値より大きいもしくは最小値よりも小さい
場合にはCPU210は、新たに求めたノートナンバを
最大値(=127)もしくは最小値(=0)に修正し
(ステップSc5)、修正後のノートナンバを含むイベ
ントデータを機械的発音装置300に対して出力する
(ステップSc6)。一方、新たに求めたノートナンバ
が最大値よりも小さい、かつ最小値より大きい場合に
は、修正は行わず新たに求めたノートナンバを含むイベ
ントデータを機械的発音装置300に出力する(ステッ
プSc6)。
【0052】また、ステップSc2の判別において、入
力MIDIデータがイベントデータではない、つまりタ
イミングデータ等であると判別した場合、CPU210
は入力されたデータをそのまま機械的発音装置300に
対して出力する(ステップSc6)。以上がトランスポ
ーズ処理の詳細であり、このようなトランスポーズ処理
(演奏内容変換処理(図8のステップS3))が演奏制
御装置200の電源が遮断されるまで繰り返し行われ
る。
【0053】オクターブユニゾン処理 次に、オクターブユニゾン処理とは、操作装置100か
ら供給されるMIDIデータに含まれるイベントデータ
(ノートオンデータおよびノートオフデータ)に、新た
なイベントデータを追加する処理である。すなわち、ユ
ーザが押下操作した鍵5に対応するノートナンバによっ
て特定される音高の発音と、これと異なるノートナンバ
によって特定される音高の発音を行わせるようにする処
理であり、このような演奏内容変換処理を行った結果、
機械的発音装置300からはユーザが押下した鍵5によ
って発音されるべき音に加え、これとは異なる音高の音
が同時発音されることになる。
【0054】図13に示すように、オクターブユニゾン
処理では、CPU210は、操作装置100からMID
Iデータが供給されたか否かを判別する(ステップSd
1)。ここで、MIDIデータの入力がない場合には、
CPU210は当該演奏内容変換処理(オクターブユニ
ゾン処理)を終了する。一方、MIDIデータの入力が
あった場合には、入力されたMIDIデータがイベント
データ(ノートオンイベントもしくはノートオフイベン
ト)であるか否かを判別する(ステップSd2)。ここ
で、入力MIDIデータがイベントデータであると判別
した場合、CPU210はそのイベントデータのノート
ナンバに予めユーザによって指定された値U(=12
(1オクターブ分))を加算し、新たなノートナンバを
求め、求めたノートナンバのイベントデータを新たに追
加作成する(ステップSd3)。
【0055】以上のように新たなイベントデータを作成
すると、CPU210は新たに作成したイベントデータ
のノートナンバが許容される最大値(=127)よりも
大きい、もしくは最小値(=0)より小さいか否かを判
別する(ステップSd4)。そして、最大値より大きい
もしくは最小値よりも小さい場合にはCPU210は、
新たに求めたノートナンバを最大値(=127)もしく
は最小値(=0)に修正し(ステップSd5)、修正後
のノートナンバを含むイベントデータを機械的発音装置
300に対して出力する(ステップSd6)。一方、新
たに求めたノートナンバが最大値よりも小さい、かつ最
小値より大きい場合には、修正は行わず新たに求めたノ
ートナンバを含むイベントデータを機械的発音装置30
0に出力する(ステップSd6)。
【0056】また、ステップSd2の判別において、入
力MIDIデータがイベントデータではない、つまりタ
イミングデータ等であると判別した場合、CPU210
は入力されたデータをそのまま機械的発音装置300に
対して出力する(ステップSd7)。以上がオクターブ
ユニゾン処理の詳細であり、このようなオクターブユニ
ゾン処理(演奏内容変換処理(図8のステップS3))
が演奏制御装置200の電源が遮断されるまで繰り返し
行われる。
【0057】タイミング処理 次に、タイミング処理とは、操作装置100から供給さ
れるMIDIデータに含まれるノートオンデータに基づ
く発音タイミングを、そのベロシティ値に応じた分だけ
変更する処理である。すなわち、ユーザが押下操作した
鍵5に対応するノートナンバによって特定される音高の
発音が、押下操作とは異なるタイミングで行われるよう
にする処理である。
【0058】図14に示すように、タイミング処理で
は、CPU210は、操作装置100からMIDIデー
タが供給されたか否かを判別する(ステップSe1)。
ここで、MIDIデータの入力がない場合には、CPU
210は当該演奏内容変換処理(タイミング処理)を終
了する。一方、MIDIデータの入力があった場合に
は、入力されたMIDIデータがタイミングデータであ
るか否かを判別する(ステップSe2)。ここで、入力
MIDIデータがタイミングデータであると判別した場
合、CPU210はそのタイミングデータを保持すると
ともに(ステップSe3)、保持フラグをオンに設定す
る(ステップSe4)。
【0059】一方、入力MIDIデータがタイミングデ
ータではない場合には、CPU210は入力MIDIデ
ータがノートオンイベントであるか否かを判別する(ス
テップSe5)。入力MIDIデータがノートオンイベ
ントである場合、CPU210は、保持フラグがオンで
あるか否かを判別し(ステップSe6)、保持フラグが
オフである場合には処理を終了する。一方、保持フラグ
がオンである場合には、CPU210は入力されたノー
トオンイベントのベロシティ値に応じて、保持したタイ
ミングデータを変更する(ステップSe7)。例えば、
ベロシティ値を「vv」、保持されたタイミングデータに
示される時間をΔtとした場合、変更後のタイミングデ
ータに示される時間Δt’を次式により求める。 Δt’=Δt+T−(128−vv)*2 なお、Tは予め設定された時間(例えば256msec)で
ある。また、ベロシティ値にかかわらず、予め設定され
た時間だけタイミングをずらすようにしてもよい。
【0060】以上のようにタイミングデータの変更を行
うと(変更しない場合もある)、CPU210は変更後
のタイミングデータとノートオンイベントを機械的発音
装置300に対して出力する(ステップSe8)。一
方、ステップSe5の判別において入力MIDIデータ
がノートオンイベントではない場合には、CPU210
は当該処理を終了する。以上がタイミング処理の詳細で
あり、このようなタイミング処理(演奏内容変換処理
(図8のステップS3))が演奏制御装置200の電源
が遮断されるまで繰り返し行われる。
【0061】ノート数増加処理 次に、ノート数増加処理とは、操作装置100から供給
されるMIDIデータに含まれるイベントデータ(ノー
トオンデータおよびノートオフデータ)の1つのノート
ナンバに複数のノートナンバの中からいずれかのノート
ナンバを割り当てて、割り当てたノートナンバを含むイ
ベントデータに変換する処理であり、複数の例えば49
個(C1〜C5)の鍵しかない操作装置100を演奏操
作することにより、88個(A1〜C7)の鍵があるピ
アノと同様の数の発音を可能とするための変換処理であ
る。
【0062】図15に示すように、ノート数増加処理で
は、CPU210は、操作装置100からMIDIデー
タが供給されたか否かを判別する(ステップSf1)。
ここで、MIDIデータの入力がない場合には、CPU
210は当該演奏内容変換処理(ノート数増加処理)を
終了する。一方、MIDIデータの入力があった場合に
は、入力されたMIDIデータが第1の特定のノートナ
ンバ(例えばC1に相当するノートナンバ)のノートオ
ンイベントであるか否かを判別する(ステップSf
2)。ここで、入力MIDIデータが第1の特定のノー
トナンバのノートオンイベントであると判別した場合、
CPU210は変更フラグをオンに設定し(ステップS
f3)、当該処理を終了する。
【0063】一方、入力されたMIDIデータが第1の
特定のノートナンバのノートオンイベントではない場合
には、入力されたMIDIデータが第2の特定のノート
ナンバ(例えばC5に相当するノートナンバ)のノート
オンイベントであるか否かを判別する(ステップSf
4)。ここで、入力されたMIDIデータが第2の特定
のノートナンバのノートオンイベントではある場合に
は、CPU210は変更フラグをオフにリセットする
(ステップSf5)。
【0064】また、ステップSf4の判別において、入
力MIDIデータが第2の特定のノートナンバのノート
オンイベントではない場合には、CPU210は入力M
IDIデータが上記第1および第2のノートナンバ以外
のノートオンイベント(以下、他のノートオンイベント
という)であるか否かを判別する(ステップSf6)。
ここで、CPU210は、入力MIDIデータがノート
オンイベントでない場合には当該処理を終了し、入力M
IDIデータが他のノートオンイベントデータである場
合にはCPU210は変更フラグがオンであるか否かを
判別する(ステップSf7)。
【0065】そして、変更フラグがオンである場合には
CPU210は、他のノートオンイベントのノートナン
バに24(音高を2オクターブ分上げるための値)を加
算してノートナンバを変更し(ステップSf8)、変更
後の他のノートオンイベントを機械的発音装置300に
対して出力する(ステップSf9)。一方、変更フラグ
がオフである場合にはCPU210は、他のノートオン
イベントに変更を加えずにそのまま機械的発音装置30
0に対して出力する(ステップSf9)。
【0066】以上がノート数増加処理の詳細であり、こ
のようなトランスポーズ処理(演奏内容変換処理(図8
のステップS3))が演奏制御装置200の電源が遮断
されるまで繰り返し行われる。これにより、49個の鍵
しな有しない操作装置100であっても第1の特定の鍵
(C1)を押下した後に、演奏を行うことにより操作し
た鍵によって本来発音されるべき音高よりも2オクター
ブ高い音高の音が機械的発音装置300から発音される
ことになる。一方、第2の特定の鍵(C5)を押下した
後に、演奏を行うことにより操作した鍵によって本来発
音されるべき音高の音がそのまま機械的発音装置300
から発音される。したがって、49個(C1〜C5)の
鍵しかない操作装置100であっても、88個(A1〜
C7)の鍵があるピアノと同様の数の発音が可能とな
る。
【0067】以上説明したように本実施形態では、演奏
者が操作装置100を操作した際に、その操作に応じた
演奏情報であるMIDIデータが演奏制御装置200に
供給され、演奏者が指示した変換内容にしたがって当該
MIDIデータに示される音楽的要素が変更される。そ
して、音楽的要素が変更されたMIDIデータが機械的
発音装置300を駆動するための演奏制御情報として演
奏制御装置200から出力される。この結果、機械的発
音装置300は、演奏者が操作装置100に対して行っ
た演奏操作に忠実な発音をするのではなく、その操作内
容に加え演奏者が指示した変換内容を反映させた楽音が
機械的発音装置300から発せられる。すなわち、従来
のアコースティック楽器、例えばピアノ等では、演奏奏
者の押鍵操作内容に応じて一義的に定まるタイミング、
強さ等(周囲環境等によって若干の変動はあるが)の楽
音が発生されるが、本実施形態によれば、演奏操作内容
によって定まる発音内容にユーザが所望する変換を加え
た内容の楽音を発音することができる。つまり、演奏操
作に応じたアコースティックの楽音発生をユーザが所望
する内容に制御することができ、従来アコースティック
楽器では実現できなかった以下のような種々の効果を得
ることができる。
【0068】例えば、発音量が小さくなるような変換処
理を設定することにより、集合住宅などの家庭内で演奏
練習を行う際には、演奏操作は楽譜通り(強さを含む)
行った場合にも、機械的発音装置300から発せられる
楽音を減少させることができ、騒音問題等を抑制でき
る。もちろん、通常のアコースティック楽器(ピアノ)
でも打鍵を弱くすれば、小さな音で発音させることはで
きるが、この場合演奏操作が本来意図している演奏内容
と異なるものとなり、効果的な練習とはいえない。一
方、電子楽器を利用すれば、演奏操作内容を変えること
なく発音量を減少させることも可能であるが、音色がア
コースティックのものではない。
【0069】また、演奏者が力の弱い人(子供など)で
ある場合には、発音量が大きくなるような変換処理を設
定することにより、弱い力で鍵5が操作された場合であ
っても、その操作力にかかわらず大きな音量で楽音を発
生させることもできる。
【0070】また、上述した発音数変換処理(図10
参照)を行うよう設定指示すれば、単一音を発生させる
ための演奏操作を行うだけで、トレモロ風の分割発音が
アコースティック楽音によって実現することができる。
また、押下した鍵に対応して本来発音されるべき音の音
高と異なる音高の音を発することもでき、移調演奏も容
易である。また、上述したオクターブユニゾン処理
(図13参照)等を行うよう設定指示すれば、単一音を
発生させるための演奏操作を行うだけで、その音だけで
はなく他の音高の音も同時に発音されるといったことも
可能である。
【0071】また、上述したタイミング処理(図14
参照)を行うよう設定指示すれば、実際に押下操作した
タイミングと異なるタイミングで楽音を発生させること
ができ、例えばコンサートホール内における演奏時をシ
ミュレートするために発音タイミングを遅延させたりす
ることができ、また上述した種々の変換内容を適宜組み
合わせた変換内容を設定指示することにより、種々の音
楽効果を付与することができ、多彩な音楽表現が可能と
なる。
【0072】また、上述したノート数増加処理を行う
よう設定指示すれば、発音可能な音数よりも少ない数の
操作子しか備えない操作装置を操作することにより、発
音可能な音をすべて発音させることができるようにする
ことができる。例えば、上述したように49個(C1〜
C5)の鍵しかない操作装置100を演奏操作すること
により、88個(A1〜C7)の鍵があるピアノと同様
の数の音を発音させることが可能となる。逆に発音可能
な数が操作子の数よりも少ない場合には、1つの音高の
音を発音させるための操作子を複数割り当てるように
し、ある音高に割り当てられた操作子のいずれが操作さ
れた場合にもその音高の音を発音させるようにするとい
った変換内容を設定するようにしてもよい。したがっ
て、比較的小型の操作装置(操作子の数が少ない)を利
用して、多数の音を発音させることもできるし、十分な
数の操作子を有する操作装置の各操作子の全てを活用し
て、発音可能な音数の少ない機械的発音装置による発音
を行わせることができ、つまり小型簡易な発音装置によ
る発音を行わせることもできる。また、このように操作
子の数の多い少ないを演奏制御装置200による変換制
御によって吸収することができるので、ユーザが既に所
持している種々のMIDIデータ出力機能を搭載したキ
ーボード等を利用し、機械的発音装置300による発音
を行わせることも可能となる。
【0073】B.変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、以下に例示するような種々の変形が可能であ
る。
【0074】(変形例1)上述した実施形態では、操作
装置100において、演奏者が行った演奏操作に応じた
MIDIデータをリアルタイムで生成して演奏制御装置
200に供給し、当該MIDIデータに対して演奏内容
変換処理を行って新たなMIDIデータを生成するよう
にしていたが、予め用意されているMIDIデータを演
奏制御装置200に供給するようにしてもよい。例え
ば、フロッピーディスクやCD−ROM(Compact Disc
Read Only Memory)等の記録媒体に予め記録されてい
るMIDIデータを読み出して演奏制御装置200に供
給し、供給されたMIDIデータに対して上述したよう
な変換処理を行うようにしてもよい。
【0075】(変形例2)また、上述した実施形態にお
いては、演奏制御装置200のCPU210は、設定部
215から入力されるユーザの指示にしたがってMID
Iデータの変換内容を決定するようにしていたが、以下
に例示するような処理を行い、変換内容を自動設定する
ようにしてもよい。
【0076】図16に示すように、自動設定処理におい
ては演奏制御装置200のCPU210は、演奏制御装
置200に操作装置が接続されているか否かを判別する
(ステップSg1)。そして、演奏制御装置200に操
作装置が接続されていると判別した場合、CPU210
は接続されている操作装置(例えば操作装置100)に
対し、当該操作装置を識別するための識別情報を送信す
るよう要求し、操作装置の識別情報を取得する(ステッ
プSg2)。このように操作装置の識別情報を取得する
ために、操作装置が自己を識別するための識別情報を記
憶したメモリを有している必要がある。また、演奏制御
装置200に接続可能な操作装置を、演奏制御装置と接
続した際に演奏制御装置200からの要求があった場合
に、当該要求に応じてメモリに記憶されている識別情報
を読み出して演奏制御装置200に出力するよう構成し
ておく。
【0077】操作装置が当該演奏制御装置200に接続
されていないと判別した場合、もしくは以上のように接
続されている操作装置の識別情報を取得した場合には、
CPU210は、演奏制御装置200に機械的発音装置
が接続されているか否かを判別する(ステップSg
3)。ここで、演奏制御装置200に機械的発音装置が
接続されていると判別した場合、CPU210は接続さ
れている操作装置(例えば機械的発音装置300)に対
し、当該機械的発音装置を識別するための識別情報を送
信するよう要求し、機械的発音装置の識別情報を取得す
る(ステップSg4)。このように機械的発音の識別情
報を取得するために、機械的発音装置が自己を識別する
ための識別情報を記憶したメモリを有している必要があ
る。また、演奏制御装置200に接続可能な機械的発音
装置を、演奏制御装置と接続した際に演奏制御装置20
0からの要求があった場合に、当該要求に応じてメモリ
に記憶されている識別情報を読み出して演奏制御装置2
00に出力するよう構成しておく。
【0078】以上のように接続されている操作装置およ
び機械的発音装置の識別情報を取得すると、CPU21
0は予めROM等に格納されている変換内容決定テーブ
ルを参照し、上記のように取得した2つの識別情報に基
づいて変換内容を決定する(ステップSg5)。図17
に示すように、変換内容テーブルには、操作装置の識別
情報と、機械的発音装置の識別情報と、変換内容とが対
応付けて記憶されている。このようなテーブルが格納さ
れている場合において、例えば取得された操作装置の識
別情報が「A」、機械的発音装置の識別情報が「a」で
あるときには、変換内容「α」が設定する変換内容とし
て決定されることになる。
【0079】(変形例3)また、上述した実施形態で
は、1つの操作装置100と演奏制御装置200とを接
続し、1つの機械的発音装置300と演奏制御装置20
0とを接続し、1つの操作装置100に対して行った演
奏操作に応じて1つの機械的発音装置300が発音する
ようにしていたが、これに限らず、1つの操作装置10
0に対して行った演奏操作に応じて複数の機械的発音装
置300が発音するよう構成してもよいし、複数の操作
装置100の各々に対して行った演奏操作に応じて1つ
の機械的発音装置300が発音するようにしてもよい。
【0080】例えば、1つの操作装置100と演奏制御
装置200とが接続され、演奏制御装置200と複数の
機械的発音装置300とが接続されている場合には、演
奏制御装置200のCPU210は、入力されたMID
Iデータに対して変換処理を行うことにより、機械的発
音装置300の数に応じたMIDIデータを新たなに作
成し、各々接続されている機械的発音装置300に出力
することで、1つの操作装置100に対して行った演奏
操作に応じて複数の機械的発音装置300を発音させる
ことができる。この際、CPU210は、各機械的発音
装置300に対して出力するMIDIデータの内容(例
えば、ノートオンタイミング、ベロシティ、ノートナン
バ等)を異ならせるといった変換処理を行うようにすれ
ば、1つの操作装置100に対して行った1つの演奏操
作に応じて、複数の機械的発音装置300の各々に異な
る楽音を発生させるといったことも可能となる。
【0081】また、複数の操作装置100と演奏制御装
置200とが接続され、演奏制御装置200と1つの機
械的発音装置300とが接続されている場合には、演奏
制御装置200のCPU210は、各操作装置100か
ら供給されたMIDIデータに基づいて、1つの機械的
発音装置300に供給するためのMIDIデータ作成
し、これを機械的発音装置300に出力することで、複
数の操作装置100の各々に対して行った演奏操作に応
じた楽音発生を1つの機械的発音装置300に行わせる
ことができる。この際、CPU210は、各操作装置1
00から供給されたMIDIデータの内容を平均化した
内容(例えば、ほぼ同時期に入力されたベロシティ値の
平均を新たなベロシティ値としたり、ノートナンバの平
均値を新たなノートナンバとするなど)のMIDIデー
タを作成するようにすれば、各操作装置100に対して
行われた複数の演奏操作を全て反映させた楽音を、機械
的発音装置300に発音させることができる。
【0082】(変形例4)また、上述した実施形態で
は、演奏制御装置200に入力する演奏情報として、M
IDIデータを用い、機械的発音装置300を発音させ
るための演奏制御情報としてMIDIデータを採用して
いたが、演奏情報は演奏内容を表すデータであればよ
く、また演奏制御情報も所定の演奏内容を機械的発音装
置300に対して実行させることができるデータであれ
ばよい。
【0083】また、操作装置100と演奏制御装置20
0との間、および演奏制御装置200と機械的発音装置
300との間の接続インターフェースとしては、USB
(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of E
lectrical and ElectronicsEngineers)1394といっ
た汎用のシリアルインターフェースを利用するようにし
てもよく、また各々の装置の間で無線データ通信を利用
して演奏情報および演奏制御情報を送受信するようにし
てもよい。
【0084】(変形例5)また、上述した実施形態で
は、操作装置100と、演奏制御装置200と、機械的
発音装置300とが1つの室内等の設置されている場合
について説明したが、操作装置100と演奏制御装置2
00との間、および演奏制御装置200と機械的発音装
置300との間でデータの授受を行えれば各々の装置が
同一室内等に設置される必要はなく、例えば図18に示
すよな遠隔演奏システムを構成するようにしてもよい。
【0085】同図に示すように、このシステムでは、イ
ンターネットなどのネットワーク500に演奏制御装置
200’および機械的発音装置300’が接続されてお
り、演奏制御装置200’および機械的発音装置30
0’は上記実施形態における演奏制御装置200および
機械的発音装置300の構成に加え、ネットワーク50
0を介して他の装置とデータの送受信を行うためのデー
タ送受信機能(モデム等)を備えている。このようなシ
ステム構成の下、上述した実施形態と同様、操作装置1
00に対して行われた演奏操作に応じたMIDIデータ
が操作装置100から演奏制御装置200に供給され、
演奏制御装置200においてその音楽的内容が変換され
る。そして、変換後のMIDIデータが演奏制御装置2
00からネットワーク500を経由して機械的発音装置
300に供給され、機械的発音装置300が当該受信し
た変換後のMIDIデータに応じた発音を行う。
【0086】(変形例6)また、上述した実施形態で
は、アコースティックピアノに類似した構成を有する操
作装置100を採用するようにしていたが、操作装置と
しては演奏者によって行われた演奏操作に応じて演奏情
報を出力できる構成であればよく、例えば図19に示す
ような鍵盤装置を用いるようにしてもよい。同図に示す
ように、この鍵盤装置600は、本体610、左手演奏
部611および右手演奏部612により構成されてい
る。
【0087】左手演奏部611は、鍵611a、611
b、611c、611dおよび611eにより構成さ
れ、右手演奏部612は、鍵612a、612b、61
2c、612dおよび612eにより構成されており、
これらの鍵が図の左右方向に沿って配列されている。そ
して、これらの各鍵は、通常の鍵盤楽器の鍵と同様に、
演奏者が指によって押鍵できるようになっている。そし
て、上記実施形態における操作装置100と同様に各鍵
の操作状態を検出し、該検出結果に基づいてリアルタイ
ムでMIDIデータを生成して演奏制御装置200に出
力する。このような構成の鍵盤装置600を上記実施形
態における操作装置100に代えて採用することもでき
る。
【0088】また、操作装置100としては、操作子
と、操作子の操作状態に基づいてMIDIデータ等の演
奏情報を生成できるものであればよく、従来から利用さ
れている消音機構を備えたピアノ、いわゆるサイレント
ピアノや、電子ピアノといった楽器を操作装置として採
用することができる。
【0089】(変形例7)また、上述した実施形態で
は、操作装置100と、演奏制御装置200と、機械的
発音装置300とを各々の別体として構成するようにし
ていたが、これらの装置の全ての機能を有する装置を一
体装置として構成するようにしてもよし、操作装置10
0と演奏制御装置200と同様の機能を有する一体型の
操作装置を構成し、当該一体型装置と機械的発音装置3
00とを接続することにより発音システムを構成するよ
うにしてもよい。また、演奏制御装置200と機械的発
音装置300と同様の機能を有する一体型の発音装置を
構成し、当該一体型装置と操作装置100とを接続する
ことにより発音システムを構成するようにしてもよい。
【0090】(変形例8)また、上述した実施形態にお
いては、MIDIデータに基づいてハンマ334を駆動
して弦325を打撃することによりアコースティックな
楽音を発生させる機械的発音装置300を用いるように
していたが、機械的発音装置の構成はこれに限定される
わけではなく、MIDIデータ等の演奏制御情報に基づ
いてアコースティックの楽音発生機能を有する装置であ
ればよい。例えば、従来から使用されているソレノイド
ユニットを動作させて鍵を駆動することによりアクショ
ン機構を作動させて楽音を発生させる自動演奏機能を備
えた自動ピアノ等を機械的発音装置として用いることが
できる。また、弦を打撃してアコースティックな楽音を
発生させる装置以外であってもよく、例えばMIDIデ
ータ等に応じてスティックを駆動してドラムを打撃する
装置等であってもよい。
【0091】(変形例9)また、上述した実施形態で
は、外部から供給される演奏情報に示される音楽的要素
を設定された変換内容にしたがって変更して新たに演奏
制御情報を生成する演奏内容変換処理を、演奏制御装置
200のCPU210がROM211に格納されたプロ
グラムを実行することにより行うようにしていたが、専
用のハードウェア回路を構成し、当該ハードウェア回路
によって上記演奏内容変換処理を実行するようにしても
よい。また、ソフトウェアで上記処理を行う場合には、
上記処理をコンピュータに実現させるためのプログラム
を記録したCD−ROMやフロッピー(登録商標)ディ
スク等の様々な記録媒体をユーザに提供するようにして
もよいし、インターネット等の通信回線を介してユーザ
に提供するようにしてもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アコースティックな楽音発生でありながら、種々の使用
環境等に合わせて、演奏情報や演奏内容とは異なる内容
の楽音を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る発音システムの全
体概略構成を示すブロック図である。
【図2】 前記発音システムの構成要素である操作装置
を示す側断面図である。
【図3】 前記操作装置の制御構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 前記発音システムで利用されるMIDIデー
タのデータ構成の概略を示す図である。
【図5】 前記発音システムの構成要素である演奏制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 前記発音システムの構成要素である機械的発
音装置の制御構成を示すブロック図である。
【図7】 前記機械的発音装置を示す側断面図である。
【図8】 前記演奏制御装置のCPUによって実行され
るメインルーチンを示すフローチャートである。
【図9】 前記演奏制御装置のCPUによって実行され
る演奏内容変換処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図10】 前記演奏制御装置のCPUによって実行さ
れる演奏内容変換処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図11】 図10に示す演奏内容変換処理によるデー
タ変換内容を模式的に示す図である。
【図12】 前記演奏制御装置のCPUによって実行さ
れる演奏内容変換処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図13】 前記演奏制御装置のCPUによって実行さ
れる演奏内容変換処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図14】 前記演奏制御装置のCPUによって実行さ
れる演奏内容変換処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図15】 前記演奏制御装置のCPUによって実行さ
れる演奏内容変換処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図16】 前記演奏制御装置のCPUによって実行さ
れる変換内容の自動設定処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図17】 前記変換内容の自動設定処理に利用される
変換内容テーブルの内容を説明するための図である。
【図18】 前記発音システムの変形例であって、遠隔
演奏システムの全体概略構成を示すブロック図である。
【図19】 前記操作装置の変形例である鍵盤装置の外
観構成を示す平面図である。
【符号の説明】
5……鍵、10……発音システム、15……アクション
機構、100……操作装置、150……操作状態セン
サ、160……MIDIデータ作成装置、170……M
IDIインターフェース、200……演奏制御装置、2
10……CPU、211……ROM、212……RA
M、215……設定部、216……MIDI入力インタ
ーフェース、217……MIDI出力インターフェー
ス、300……機械的発音装置、310……MIDIイ
ンターフェース、320……駆動情報生成部、330…
…駆動情報テーブル、340……PWMドライバ、35
0……機械的発音部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏制御情報にしたがって可動部材を駆
    動させることにより機械的に楽音を発生する機械的発音
    装置に対して供給する前記演奏制御情報を生成する演奏
    制御装置であって、 演奏情報を入力する入力手段と、 楽音のパラメータの変換内容を設定する設定手段と、 前記入力手段によって入力された演奏情報に示される楽
    音のパラメータを、前記設定手段によって設定されてい
    る変換内容にしたがって変更した楽音パラメータで発音
    を行うための前記演奏制御情報を生成する変換処理手段
    とを具備することを特徴とする演奏制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、ユーザの指示にしたが
    って前記音楽的要素の変換内容を設定することを特徴と
    する請求項1に記載の演奏制御装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は、複数の演奏操作子を有
    する操作装置から供給される操作内容に基づく演奏情報
    を入力することを特徴とする請求項1または2に記載の
    演奏制御装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記演奏情報の供給元
    である前記操作装置の種別、前記演奏制御情報の供給先
    である前記機械的発音装置の種別、もしくは両者に基づ
    いて、前記楽音のパラメータの変換内容を設定すること
    を特徴とする請求項3に記載の演奏制御装置。
  5. 【請求項5】 前記変換処理手段は、ある数の音高の音
    を発音させるべきことを示す前記演奏情報が入力された
    場合に、当該ある数と異なる数の音高の音を前記機械的
    発音装置に発音させるための前記演奏制御情報を生成す
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の演奏制御装置。
  6. 【請求項6】 前記変換処理手段は、ある音量で音を発
    することを示す前記演奏情報が入力された場合に、当該
    ある音量と異なる音量の音を前記機械的発音装置に発音
    させるための前記演奏制御情報を生成することを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の演奏制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記変換処理手段は、あるタイミングで
    音を発することを示す前記演奏情報が入力された場合
    に、当該あるタイミングと異なるタイミングで前記機械
    的発音装置に発音させるための前記演奏制御情報を生成
    することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載の演奏制御装置。
  8. 【請求項8】 前記変換処理手段は、ある音高の音を発
    することを示す前記演奏情報が入力された場合に、当該
    ある音高と異なる音高の音を前記機械的発音装置に発音
    させるための前記演奏制御情報を生成することを特徴と
    する請求項1ないし7のいずれかに記載の演奏制御装
    置。
  9. 【請求項9】 演奏情報を入力する入力手段と、 楽音のパラメータの変換内容を設定する設定手段と、 前記入力手段によって入力された演奏情報に示される楽
    音のパラメータを、前記設定手段によって設定されてい
    る変換内容にしたがって変更した発音を行うための演奏
    制御情報を生成する変換処理手段と、 前記変換処理手段によって生成された演奏制御情報にし
    たがって可動部材を駆動させることにより、機械的に楽
    音を発生する機械的発音手段とを具備することを特徴と
    する発音装置。
  10. 【請求項10】 演奏制御情報にしたがって可動部材を
    駆動させることにより機械的に楽音を発生する機械的発
    音装置に対して供給する前記演奏制御情報を生成する操
    作装置であって、 演奏操作子と、 演奏操作子の操作状態を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて演奏情報を生成する
    演奏情報生成手段と、 楽音のパラメータの変換内容を設定する設定手段と、 前記演奏情報生成手段によって生成された演奏情報に示
    される楽音のパラメータを、前記設定手段によって設定
    されている変換内容にしたがって変更した楽音のパラメ
    ータで発音を行うための前記演奏制御情報を生成する変
    換処理手段とを具備することを特徴とする操作装置。
  11. 【請求項11】 複数の演奏操作子を有し、これらの演
    奏操作子の操作状態に応じた演奏情報を生成する操作装
    置と、 前記操作装置から供給される演奏情報を入力し、入力さ
    れた演奏情報に示される楽音のパラメータを、設定され
    ている楽音のパラメータの変換内容にしたがって変更し
    た発音を行うための演奏制御情報を生成する演奏制御装
    置と、 前記演奏制御装置によって生成された演奏制御情報にし
    たがって可動部材を駆動させることにより、機械的に楽
    音を発生する機械的発音装置とを具備するとを特徴とす
    る発音システム。
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