JP2006133342A - 楽音制御装置および楽音制御処理のプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ROM4は、所定の時間間隔でサンプリングされた楽音波形データを先頭アドレスから順に記憶している。CPU1は、鍵盤2の演奏に応じて入力される音高によってROM4から楽音波形データを読み出す時間間隔を指定するが、その指定した時間間隔がROM4の所定の時間間隔以下である場合には、指定した時間間隔でROM4の楽音波形データを先頭アドレスから順に読み出し、指定した時間間隔が所定の時間間隔よりも大きい場合には、ROM4の楽音波形データを先頭アドレスよりも後の開始アドレスから順に読み出す。
【選択図】 図1
Description
ある提案の電子楽器においては、発明の実施の形態、図面に記載されているように、鍵盤などの演奏操作子の演奏が通常の演奏の場合には、波形メモリから読み出されるPCM波形データは、波形のスタートアドレスから読み出されて発音される。一方、演奏操作子の演奏がレガート演奏である場合、又は、鍵盤タッチの強さが一定以上の強い音である場合には、あらかじめ定められた読出しスタートポイントがROMから読み出されて、そのスタートポイントからのPCM波形データが波形メモリから読み出されて発音される。したがって、アコースティックなピアノやオルガンにおいて、音と音の間をなめらかに、切れ目なく感じさせるレガート演奏の発音が、電子楽器においても実現できる。(特許文献1参照)
自然楽器の楽音信号又はソフトウェアによって生成した楽音信号をサンプリングして、各サンプリングの楽音波形データとして波形メモリに記憶する構成においては、サンプリングレートを高くしてサンプリングの時間間隔を小さくすればするほど、発音する音のクオリティを高くすることができる。しかし、波形メモリに記憶される楽音波形データが増加するのでメモリ容量を多く必要とし、製品のコストアップを招くことになる。このため、従来の電子楽器においては、音と音のつながりを考慮する必要度が大きい高域側の楽音波形データを密にして多く記憶し、音と音のつながりを考慮する必要度が小さい低域側の楽音波形データを疎にして少なく記憶している。そして、波形メモリに記憶されていない楽音波形データに対する音高を発音する場合には、発音すべき音高より高い音高で記憶されている楽音波形データを、読み出しの時間間隔を大きくして読み出すことにより、発音すべき音高の楽音波形データとして代行させることによって、音のクオリティと製品コストとのトレードオフを行っている。
しかしながら、このような従来の電子楽器の構成においては、演奏によって入力された音高、又は、MIDIデータのように外部機器から入力された音高が、記憶されている楽音波形データの最低音高より低域側にずれるほど、読み出し速度が遅くなるため発音開始タイミングが遅れたり、楽音波形の立ち上がりの部分であるアタックが間延びすることにより、音のクオリティが著しく低下していた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、波形メモリに記憶された楽音波形データを読み出して発音する場合において、入力された音高が記憶されている楽音波形データの最低音高より低域側にずれた場合でも、発音する音のクオリティを高く維持できるようにすることを目的とする。
図1は、第1実施形態における電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。CPU1は、システムバスを介して、鍵盤2、スイッチ部3、ROM4、RAM5、表示部6、D/A変換器7に接続されており、これら各部との間で指令およびデータを授受して、この電子鍵盤楽器全体を制御する。
ADR=ADR_S+(PITCH_S−PITCH)×C1
なお、この演算式において、C1はあらかじめ設定された係数である。
したがって、この場合にはROMの対応する楽音波形データの先頭アドレスよりも押鍵に応じた音高のピッチからオリジナルピッチの差に係数を乗算した値だけ後のアドレスをROMの対応する楽音波形データを読み出す開始アドレスとして指定する。次に、ADRの開始アドレスにおける楽音波形データがゼロクロスポイントであるか否かを判別する(ステップSC5)。ゼロクロスポイントでない場合には、ADRのアドレスを1つデクリメントして先頭アドレス側に戻し、読み出しの開始アドレスを更新する(ステップSC6)。そして、再びステップSC5においてADRの開始アドレスにおける楽音波形データがゼロクロスポイントであるか否かを判別する。ADRの開始アドレスの楽音波形データがゼロクロスポイントになったとき、又は、ステップSC3においてADRに楽音波形データの先頭アドレスをストアした後は、図7のフローチャートに戻って、ステップSB4に移行する。
T1=((AL−IL)/AR)/FS×(PITCH_S/PITCH)
T2=(ADR−ADR_S)/FS×(PITCH_S/PITCH)
なお、この演算式において、FSはサンプリング周波数である。
AR=AR×T1/(T1−T2)
ただし、修正したアタックレートがこのシステムにおいて取り得る最大値であるAR_MAXより大きい場合には、ARをAR_MAXとする。
ステップSD3において、T1の値がT2の値以下である場合には、ARををAR_MAXとする。ステップSD4又はステップSD5において、ARの値を設定した後は、図7のフローチャートに戻り、ステップSB5の発音開始に移行する。
したがって、ROM4に記憶された楽音波形データを読み出して発音する場合において、入力された音高が記憶されている楽音波形データの最低音高より低域側にずれた場合でも、発音開始タイミングが遅れたり、アタックが間延びすることがないので、発音する音のクオリティを高く維持できる。
したがって、指定した時間間隔で楽音波形データを読み出した場合と、所定の時間間隔で楽音波形データを読み出した場合とで、エンベロープにおけるレベルの目標値の到達ポイントに対応する楽音波形データのアドレスが異なることがない。
したがって、楽音波形データを読み出す開始アドレスが先頭アドレスでない場合でも、楽音波形データのゼロクロスポイント以外のアドレスから発音が開始されることがないのでノイズを発生することがなく、発音する音のクオリティを高く維持できる。
したがって、ROM4に記憶された楽音波形データを読み出して発音する場合において、第1実施形態と同様に、入力された音高が記憶されている楽音波形データの最低音高より低域側にずれた場合でも、発音開始タイミングが遅れたり、アタックが間延びすることがないので、発音する音のクオリティを高く維持できる。
したがって、指定した時間間隔で楽音波形データを読み出した場合と、所定の時間間隔で楽音波形データを読み出した場合とで、エンベロープにおけるレベルの目標値の到達ポイントに対応する楽音波形データのアドレスが異なることがないとともに、楽音波形データを読み出す開始アドレスが先頭アドレスでない場合でも、楽音波形データのゼロクロスポイント以外のアドレスから発音が開始されることがないのでノイズを発生することがなく、発音する音のクオリティを高く維持できる。
また、上記第1実施形態および第2実施形態においては、音色および各音高に応じて複数の楽音波形データを使用する構成にしたが、さらに押鍵のベロシティに応じて複数の楽音波形データを使い分ける構成にしてもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態においては、電子鍵盤楽器を例に採って本発明の楽音制御装置を説明したが、本発明の楽音制御装置は電子鍵盤楽器に限定されず、他の電子楽器にも適用することができる。変形例として、電子弦楽器、電子管楽器、電子打楽器に適用する構成でもよい。
楽音の音高を入力する第1のステップと、前記第1のステップによって入力された音高に応じて、所定の時間間隔でサンプリングされた楽音波形データを先頭アドレスから順に記憶している記憶手段から楽音波形データを読み出す時間間隔を当該音高によって指定する第2のステップと、前記第2のステップによって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔以下である場合には当該指定された時間間隔で前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスから順に読み出し、前記第2のステップによって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔よりも大きい場合には前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスよりも後の開始アドレスから順に読み出す第3のステップと、を実行する。
2 鍵盤
3 スイッチ部
4 ROM
5 RAM
6 表示部
7 D/A変換器
8 サウンドシステム
Claims (8)
- 所定の時間間隔でサンプリングされた楽音波形データを先頭アドレスから順に記憶している記憶手段と、
入力される音高によって前記記憶手段から楽音波形データを読み出す時間間隔を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔以下である場合には当該指定された時間間隔で前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスから順に読み出し、前記指定手段によって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔よりも大きい場合には前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスよりも後の開始アドレスから順に読み出す読出手段と、
を備えた楽音制御装置。 - 前記指定手段によって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔よりも大きい場合には、前記読出手段によって読み出された楽音波形データのエンベロープのパラメータを修正する修正手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記読出手段は、前記指定手段によって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔よりも大きい場合には前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスよりも後のアドレスで当該楽音波形データのゼロクロスの開始アドレスから順に読み出すことを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記記憶手段は、記憶している楽音波形データの先頭アドレスから後のアドレスで当該楽音波形データがゼロクロスとなるアドレスと音高とを対応させたテーブルを記憶し、前記読出手段は、前記テーブルにおいて、前記入力された音高に応じた時間間隔に最も近く、且つ、当該音高に応じた時間間隔よりも小さい時間間隔の音高に応じたアドレスを指定し、そのアドレスから順に前記記憶手段の楽音波形データを読み出すことを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 楽音の音高を入力する第1のステップと、
前記第1のステップによって入力された音高に応じて、所定の時間間隔でサンプリングされた楽音波形データを先頭アドレスから順に記憶している記憶手段から楽音波形データを読み出す時間間隔を当該音高によって指定する第2のステップと、
前記第2のステップによって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔以下である場合には当該指定された時間間隔で前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスから順に読み出し、前記第2のステップによって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔よりも大きい場合には前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスよりも後の開始アドレスから順に読み出す第3のステップと、
を実行する楽音制御処理のプログラム。 - 前記第2のステップによって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔よりも大きい場合には、前記第3のステップによって読み出された楽音波形データのエンベロープのパラメータを修正する第4のステップをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記第3のステップは、前記第2のステップによって指定された時間間隔が前記所定の時間間隔よりも大きい場合には前記記憶手段の楽音波形データを前記先頭アドレスよりも後のアドレスで当該楽音波形データのゼロクロスの開始アドレスから順に読み出すことを特徴とする請求項5に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記記憶手段は、記憶している楽音波形データの先頭アドレスから後のアドレスで当該楽音波形データがゼロクロスとなるアドレスと音高とを対応させたテーブルを記憶し、前記第3のステップは、前記テーブルにおいて、前記入力された音高に応じた時間間隔に最も近く、且つ、当該音高に応じた時間間隔よりも小さい時間間隔の音高に対応したアドレスを指定し、そのアドレスから順に前記記憶手段の楽音波形データを読み出すことを特徴とする請求項5に記載の楽音制御処理のプログラム。
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JP2004320054A JP2006133342A (ja) | 2004-11-04 | 2004-11-04 | 楽音制御装置および楽音制御処理のプログラム |
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KR20160093571A (ko) * | 2015-01-29 | 2016-08-08 | 제네럴 일렉트릭 컴퍼니 | 엔진의 동작 이벤트를 검출하기 위한 시스템 및 방법 |
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2004
- 2004-11-04 JP JP2004320054A patent/JP2006133342A/ja not_active Abandoned
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KR20160093571A (ko) * | 2015-01-29 | 2016-08-08 | 제네럴 일렉트릭 컴퍼니 | 엔진의 동작 이벤트를 검출하기 위한 시스템 및 방법 |
KR102343214B1 (ko) * | 2015-01-29 | 2021-12-24 | 에이아이 알파인 유에스 비드코 인크. | 엔진의 동작 이벤트를 검출하기 위한 시스템 및 방법 |
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