JP5526335B2 - 1,4−ブタンジオールを精製する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、1,4−ブタンジオールの製造に関する。より詳細には、副生物の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよびその前駆体の存在が、従来の蒸留方法による1,4−ブタンジオールの精製が達成されるかもしれないほどに減少される1,4−ブタンジオールの製造方法に関する。
いくつかの1,4−ブタンジオールの合成経路が知られているが、1つの1,4−ブタンジオールの製造方法は出発物質として無水マレイン酸を使用する。この無水マレイン酸はアルカノール、通常メタノールまたはエタノールのようなC1〜C4のアルカノールでエステル化され、対応するジアルキルマレエートを生成し、このジアルキルマレエートは次いで水素化分解され、1,4−ブタンジオールおよびアルカノールを生成し、アルカノールはさらにジアルキルマレエートを製造するためにリサイクルすることができる。無水マレイン酸からのジアルキルマレエートの製造方法および製造プラントは、例えば、US4,795,824およびWO90/08127に記載されており、それらは参照することにより本明細書に組み込む。さらに、1,4−ブタンジオールを生成するジアルキルマレエートの水素化分解は、例えば、US4,584,419、US4,751,334およびWO88/00937に記載されており、その開示内容は参照することにより本明細書に組み込む。
ジメチルマレエートあるいはジエチルマレエートのようなジアルキルマレエートの水素化分解はまた、価値のある副生物であるγ−ブチロラクトンおよびテトラヒドロフランのかなりの量の製造につながることがある。今でもこれらの副生物の需要があるので、1,4−ブタンジオールと共にそれらを製造することは不利ではないかもしれない。
生成する他の副生物の1つは、下記式で表される環状アセタール、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランである。
Figure 0005526335
いずれの理論にも縛られることを望まず、様々な提案があるが、現在、水素化分解反応のシーケンスにおける可能性のある中間生成物である2−ヒドロキシテトラヒドロフランと1,4−ブタンジオールとの反応によって、この副生物が生成する、および/または、1,4−ブタンジオールのヒドロキシブチロアルデヒドへの脱水素反応と、より安定な2−ヒドロキシテトラヒドロフランへのそれの環化によって生成する可能性があると考えられている。これらの全ての生成物および副生物の生成についてのメカニズムは完全には解明されていない。しかしながら、それらの製造は次の反応スキームと一致している。
Figure 0005526335
2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの存在は、その沸点が1,4−ブタンジオールの沸点に非常に近く、したがって、共沸混合物が形成されるために、この副生物を所望の生成物から分離することは従来の蒸留によっては困難であるので、特に不利である。したがって、環状アセタールを実質的に含まない1,4−ブタンジオール製品を製造することは、不可能ではないにしても、困難であり、水素化分解の経路によって製造される1,4−ブタンジオールは、典型的には、約0.15重量%から約0.20重量%の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含んでいる。さらに、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランはジオールの酸化によって生成することがあり、従来、蒸留が実施されている条件下で酸化が起こることがあるので、蒸留プロセス自体が、実際には、最終製品中に存在する2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの量を増加させるという結果になることがある。蒸留が分離のために使用される場合、分割壁蒸留塔のような複雑なシステムが必要とされることがある。
1,4−ブタンジオール中の極微量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの存在さえ、それが下流の適用において発色剤物質であるから、不利である。
2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの生成に関する問題を処理するために、様々な提案がなされている。これらの提案は、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを1,4−ブタンジオールから分離することを可能にするシステムに集中しているか、または、それらは、生成する2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの量が制限されている1,4−ブタンジオールの製造方法に関する。
US6,387,224には、1,4−ブタンジオールと、4−ヒドロキシブチルアルデヒド、その環状ヘミアセタールおよびその環状完全アセタールの少なくとも1つと、さらに少なくとも1つのアルコールの混合物を蒸留によって分離する方法が記載されている。この方法では、アンモニア、アミン、アルカリ金属化合物あるいはアルカリ土類金属化合物のようなアルカリ化合物の存在下で、蒸留が実施される。この方法は、先行技術の問題を処理するのにいくらか役立つが、アルカリ化合物がプラントの構築のために必要な材料に与える影響のために、工業規模で稼働することは費用がかかる。
特開2003−026622号公報には、ブタジエンから製造された粗製1,4−ブタンジオールを精製する方法が記載されている。この粗製の生成物は加水分解し、蒸留して、1,4−ジアセトキシブテンを含む留分を回収し、回収された留分は、次に、所望のものでない化合物の存在を低減するために、貴金属担持触媒上で水素化する。水素化生成物は、次に、加水分解される。この方法は、必要とされる工程段階の数および貴金属触媒の使用の点から、高コストの意味合いがある。
EP0885864には、さらなる2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの製造に結びつくことがある蒸留工程を回避するために、溶融結晶化によって1,4−ブタンジオールを精製する方法が記載されている。
また、WO97/36846には、少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含む1,4−ブタンジオール供給原料を精製する方法が記載されている。この方法では、実質的に純粋な1,4−ブタンジオール流に水を加えることによって、環状アセタール化合物およびその前駆体が除去され、この流れは、次に、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランのレベルを低減するために、液相中、ニッケル触媒上で水素化され、水および最終的な重不純物が従来の蒸留によって除去される。この方法には一定の利点があるが、それは、広範囲な蒸留プロセスの後に得られた1,4−ブタンジオール流でのみ行なうことができ、粗製の反応流に対する使用には適していない。
これらの方法は、無水マレイン酸からの1,4−ブタンジオールの生成物流中の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよびその前駆体の存在に関係する問題を処理するのにいくらか役立つが、それらには、やはりなお、ある一定の不利および欠点がある。したがって、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよびその前駆体の存在に関係する問題を効率的で経済的な手段で除去することを可能にする方法を提供することが望ましい。
ジアルキルマレエートの気相水素添加からの粗製の液体の水素添加生成物流を、さらに精製することなく、液相中、適切な温度および圧力下で、不均一系銅系触媒上に通すことにより、前述の問題を解決できることが今、見出された。
したがって、本発明によれば、1,4−ブタンジオールおよび少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよび/またはそれの前駆体を含む粗製液体供給原料流を精製する方法であって、
反応域中、水素の存在下、水素添加条件で液相中の不均一系液体耐性銅触媒上に粗製供給原料を通すことと、
前記粗製液体供給原料流よりも少ない量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含む1,4−ブタンジオールの精製流を回収することと
を含む方法が提供される。
この方法によれば、流れ中の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよびその前駆体の存在が低減される。2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよびその前駆体の量は、典型的には、下記で詳述する発展ピークアセタールテスト(developed Peak Acetal Test)によって測定されるように、約50〜70%低減される。高純度の1,4−ブタンジオールを提供するために、水素添加反応域からの精製流は、その後、精製することもできる。一般に、ポリマーグレードの1,4−ブタンジオールに必要である高純度を与えるために、従来の蒸留方法によって1,4−ブタンジオールを精製することができる。
本発明の「粗製」液体供給原料は、好ましくは、先に精製されていない、ジアルキルマレエートの気相水素添加からの液体の水素添加生成物流である。
液相の水素添加は、任意の適当な条件で実施することができる。しかしながら、中圧および低温が一般に好ましい。例えば、液体の供給原料流は、約5bargから約150bargまで、より好ましくは約35bargから約100bargまでの範囲内の水素圧力にさらすことができる。反応域の温度は、一般に、約20℃から約150℃、より好ましくは約50℃から約130℃の範囲内である。時間基準液空間速度は、一般に、約0.1から約10、より好ましくは約0.2から約5の範囲内である。
水素は、液体流中に溶解した水素の形で、粗製の供給原料中に存在していてもよく、および/または、追加の水素が添加されてもよい。追加の水素が添加される場合、一般に、粗製の供給原料0.05リットルにつき、1時間当たり約1標準リットルから約50標準リットル、より好ましくは1時間当たり約5標準リットルから約30標準リットルの流量で反応域に供給される。
これらの穏和な条件で、アルデヒドおよび他の前駆体の除去が非常に効果的であることは驚くべきことであることが認められるであろう。
適当な銅系液体耐性不均一系触媒いずれをも使用することができる。典型的な触媒は、ロンドン イーストボーン テラス 20にあるデイビー プロセス テクノロジー リミテッドからPG85/1という名で入手可能なもの等の亜クロム酸銅触媒である。他の適当な触媒としては、銅−アルミナ、銅−亜鉛あるいは銅−シリカ系の触媒がある。
触媒は、助触媒と共に使用することができる。適当な助触媒いずれをも使用することができる。適当な助触媒としては、マンガンとバリウムがある。
水素は、従来の手段によって、精製流から除去することができる。
供給原料流は、任意の適当な供給源からのものであってよく、例えば、WO97/43242、EP1428812、2003年10月31日出願のGB0325523.2、EP1237833、EP1220822、2003年12月16日出願のGB0329152、WO03/006446、2003年10月31日出願のGB0325530.4、WO01/27058、WO01/44148、EP922022、EP912488、WO99/48852、WO99/25675、WO99/25678、WO88/00937、US4584419、US4751334およびWO97/43234からの生成物流であってよい。これらはいずれも、参照することにより本明細書に組み込む。
本発明のさらなる態様によれば、1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフランおよびγ−ブチロラクトンから選択される少なくとも1種のC4化合物の製造方法であって、
(a)水素添加域中、不均一系エステル水素化触媒の存在下、エステル水素添加条件下でジ−(C−Cアルキル)マレエートの溶液と水素とを接触させ、ジ−(C−Cアルキル)マレエートを少なくとも1種のC4化合物と少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランに変換すること、
(b)水素添加域から、粗製供給原料流として、少なくとも1種のC4化合物と少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含む生成物流を回収すること、および
(c)先に精製することなく、前記粗製供給原料流を本発明の第一の態様の精製方法にかけること
を含む方法が提供される。
次に、添付の実施例を参照して、例として、本発明を説明する。
少なくとも1種のC4化合物中の少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよびその前駆体は、ピークアセタールテストを使用して測定される。このテストは、120℃で1,4−ブタンジオールの粗製の水素添加生成物から軽質分を除去することと、その後、160℃で3時間さらに加熱することを伴う。イソマントルヒーター、丸底フラスコ、コンデンサーおよび捕集ポットを使用して実施される加熱は、大気圧の窒素雰囲気下で実施される。この方法は、アセタールの前駆体を反応させ、したがって、粗製の水素添加生成物が標準的な蒸留システムによって精製された場合に、生成物1,4−ブタンジオール流中の可能な最大のアセタール含有量を報告する。その後、残留物はガスクロマトグラフィーによって分析される。
<例1>
WO97/43242に従って実施した1,4−ブタンジオールの製造からの粗製の生成物流を、触媒PG85/1上、60℃の反応温度、600psigの圧力、100nlphのガス流量、1hr−1のLHSVで本発明の方法に従って処理した。ピークアセタールテストによって測定された粗製の供給原料のピーク・アセタール含有量は0.429wt%であり、生成物のピーク・アセタール含有量は0.234wt%であって、50%が除去されていた。
<例2>
70℃の温度で例1の反応を繰り返して行なった。ピークアセタールテストによって測定された粗製の供給原料のピーク・アセタール含有量は0.429wt%であり、生成物のピーク・アセタール含有量は0.212wt%であった。
<例3>
25nlphのガス流量で例1の反応を繰り返して行なった。ピークアセタールテストによって測定された粗製の供給原料のピーク・アセタール含有量は0.429wt%であり、生成物のピーク・アセタール含有量は0.252wt%であった。
<例4〜11>
50mlの層の亜クロム酸銅触媒PG85/1を下記の手順によって活性化した。ガス流量は、反応器中において必要なガス流速を与えるように設定し、圧力は、50psigに設定した。ガス流量はNを用いて設定し、反応器を室温において、下記の手順を開始した。
濃度を0.1%に増加させ、入り口温度を3時間にわたって120℃まで上昇させた。Hは100℃を超える入り口および出口でモニターし、入り口のHは0.1%に維持した。次の工程の間、必要であればH入り口組成を減少させ、その条件を発熱量が減少するまで保持することにより、確実に発熱量が10℃を超過しないようにした。その後、160℃に達するまで、温度を10℃ずつ上昇させた。160℃の時、出口ガス中のHは僅かに入り口組成と異なっていた。1時間保持した後、入り口ガスH組成を1時間にわたって0.2%まで増加し、2時間保持した。その後、入り口ガス中のHは1時間で0.3%に増加し、2時間保持した。その後、入り口ガス中のHは1時間で0.4%に増加し、2時間保持した。その後、入り口ガス中のHは0.5%に増加し、入り口のHが出口のHと等しくなるまで保持した。その後、入り口ガス中の0.5%のHは維持され、温度を1時間にわたって170℃まで上昇させ、確実に発熱量が10℃を超過しないようにし、入り口のHが出口のHと等しくなるまで保持した。その後、温度は170℃に維持した。その後、入り口のH含有量は、1時間という最小の時間の間ゆっくりと1%に増加し、入り口のHが出口のHと等しくなるまで維持した。その後、もし必要であればH濃度を減少させ、次に、H濃度を毎時1%で5%まで増加させることにより、発熱量を10℃以下に保つようにモニターした。入り口のHをゆっくりと10%に増加し、入り口のHが出口のHと等しくなるまで維持した。発熱量を10℃以下に保つようにモニターした。発熱量が10℃を超過していないことを確かめながら、入り口のHを100%に増加した。その後、液体供給原料を流す前に、操作圧をHの下で4時間増加させ、放置した。
0.48wt%の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの前駆体を含む粗製の水素添加生成物を、表1に示した条件下、加熱した反応域上に通した。
Figure 0005526335
<例12>
さらなる例は、ミニプラント規模での本発明を実証している。250mlの層の亜クロム酸銅触媒PG85/1を上記の方法によって活性化した。反応条件を表2に示す。
Figure 0005526335
粗製の水素添加生成物はピーク・アセタールが0.46wt%であり、処理の後、これは19%のレベルになった。このミニプラントからの物質は従来の蒸留方法によって蒸留し、0.8%の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含む1,4−ブタンジオール製品を得た。これは、高純度ポリマーグレードの1,4−ブタンジオールを高収率で得ることができることを実証した。

Claims (14)

  1. 1,4−ブタンジオール、および少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランおよび/またはそれの前駆体を含粗製液体供給物を精製する方法であって、
    反応域において、水素の存在下、水素添加条件で液相中の不均一系液体耐性銅触媒上に粗製液体供給物を通すことと、
    2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの量が前記粗製液体供給物よりも少ない1,4−ブタンジオールの精製物を回収することと
    を含み、
    前記粗製液体供給物が、1,4−ブタンジオールの製造からの生成物であり、先に精製されていないものである方法。
  2. 水素の圧力は、bargから150bargの範囲内である請求項1記載の方法。
  3. 水素の圧力は、35bargから100bargの範囲内である請求項2記載の方法。
  4. 反応域の温度は、20℃から150℃の範囲内である請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 反応域の温度は、50℃から130℃の範囲内である請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  6. 時間基準液空間速度は、0.1から10の範囲内である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 時間基準液空間速度は、0.2からの範囲内である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  8. 追加の水素が添加される請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 1時間当たり標準リットルから50標準リットルまでの流量で、追加の水素が添加される請求項8記載の方法。
  10. 1時間当たり標準リットルから30標準リットルまでの流量で、水素が添加される請求項8記載の方法。
  11. 前記液体耐性銅触媒は、亜クロム酸銅触媒、銅−アルミナ触媒、銅−亜鉛触媒、あるいは銅−シリカ触媒である請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 助触媒の存在下で前記触媒が使用される請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記助触媒はマンガンまたはバリウムである請求項12記載の方法。
  14. 1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフランおよびγ−ブチロラクトンから選択される少なくとも1種のC4化合物の製造方法であって、
    (a)水素添加域中、不均一系エステル水素化触媒の存在下、エステル水素添加条件下でジ−(C−Cアルキル)マレエートの溶液と水素とを接触させ、ジ−(C−Cアルキル)マレエートを少なくとも1種のC4化合物と少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランに変換すること、
    (b)水素添加域から、粗製生成物として、少なくとも1種のC4化合物と少量の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含む生成物流を回収すること、および
    (c)先に精製することなく、前記粗製生成物を請求項1〜13のいずれかに記載の方法にかけること
    を含む方法。
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