JP6040597B2 - 1,4−ブタンジオールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は1,4−ブタンジオールの製造方法に関して、詳細には、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含む粗1,4−ブタンジオール中の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度が低減された精製1,4−ブタンジオールを得る、1,4−ブタンジオールの製造方法に関する。
1,4−ブタンジオール(以下、“1,4BG”と略記することがある)は溶剤として用いられるテトラヒドロフラン(以下、“THF”と略記することがある)の原料であり、ポリブチレンテレフタレート(以下、“PBT”と略記することがある)などのポリエステル材料の原料としても有用な物質である。
従来より、1,4BGを工業的に製造する方法は公知であり、例えばブタジエンのジアセトキシ化により得た1,4−ジアセトキシ−2−ブテンの水素化、加水分解による1,4BGの製造法、或いは無水マレイン酸を原料として、それらを水素化して1,4BGを含む粗水素化生成物を得る方法、アセチレンを原料してホルムアルデヒド水溶液と接触させて得られるブチンジオールを水素化して1,4BGを製造する方法、プロピレンの酸化を経由して得られる1,4BG、発酵法により得たコハク酸を水添する方法、発酵法により糖から直接製造される方法などが知られている。
このようにして得られる粗1,4BG中には不純物として2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが含まれることがあり、この物質は沸点が1,4BGに近接しているため、蒸留による分離が困難であった。特許文献1には、この物質を低減するために、各種白金元素担持触媒を用いて粗1,4BG中の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを分解する方法が記載されている。特許文献2には、ブタジエンのジアセトキシ化により得た1,4−ジアセトキシ−2−ブテンの水素化、加水分解による1,4BGの連続プロセスにおいて、蒸留工程に水素添加触媒粉末が流入し、蒸留塔内で1,4BG中に2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが生成しており、この1,4BGを用いて、PBTを製造するとPBTが着色することが記載されている。特許文献3には、PBTを製造するエステル化反応槽内及び蒸留塔内を適切な温度と圧力で制御することにより、酸性条件下で2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを分解し、2,3−ジヒドロフランや2−ヒドロキシテトラヒドロフランなどに変換して、蒸留塔により水やTHFなどと共にエステル反応槽から除去する方法が記載されている。
特開昭61−197534号公報 特開平10−265418号公報 特開2004−107619号公報
粗1,4BGは酸性条件下ではTHFが発生し、PBT製造における原料1,4BGのロス及び蒸留塔内差圧上昇を引き起こす懸念があった。特に2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランだけでなく水分を含む粗1,4BGは、PBTなどのポリエステルを製造する際、副生物や固形状の化合物が生成して連続製造を阻害し、生産性が低下するという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、粗1,4BG中から2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの発生を抑制するにあたって、粗1,4BG中のTHFの発生も抑制でき、且つ2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの濃度も低減できる工業的に有利な粗1,4BGの精製方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01重量%〜0.5重量%含み、且つ1重量%〜25重量%の水分を含有する粗1,4BGをアミンの存在下で80℃以上に加熱する、或いは2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01重量%〜0.5重量%含む粗1,4BGを、アミン及び粗1,4BGに対して1〜25重量%の水分の存在下で80℃以上に加熱することで、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの濃度を低減化することができることを見出し、本願発明を完成するに至った。
本発明はこのような知見に基づいて達成されたものであり、以下の[1]〜[6]を要旨とする。
[1]2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01〜0.5重量%含み、且つ1重量%〜25重量%の水分を含有する粗1,4−ブタンジオールを、アミンの存在下で80℃以上に加熱して、精製された1,4−ブタンジオールを得る、1,4ブタンジオールの製造方法。
[2]2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01〜0.5重量%含む粗1,4−ブタンジオールを、アミン及び該粗1,4BGに対して1〜25重量%の水分の存在下で80℃以上に加熱し、精製された1,4−ブタンジオールを得る、1,4−ブタンジオールの製造方法。
[3]前記粗1,4−ブタンジオールのpHが7以上であることを特徴とする[1]又[2]に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
[4]前記アミンの量が粗1,4−ブタンジオールに対して1重量ppm以上1重量%以下であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
[5]前記粗1,4−ブタンジオールを蒸留塔内で80℃以上に加熱することを特徴とする[1]〜[4]のいずれか1に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
[6]前記粗1,4−ブタンジオールを80℃以上に加熱し、得られる精製された1,4−ブタンジオールを蒸留する工程を更に有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか1に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
本発明によれば、効率よく粗1,4−ブタンジオール中に含まれる不純物を低減することができる。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明で使用する粗1,4BGは、公知の方法により得ることができる。例えばブタジエンのジアセトキシ化により得た1,4−ジアセトキシ−2−ブテンを水素化、加水分解を行って得た1,4−ブタンジオールを使用することができる。或いは無水マレイン酸の水素化により得た1,4−ブタンジオール、レッペ法によりアセチレンから誘導した1,4−ブタンジオール、プロピレンの酸化を経由して得られる1,4−ブタンジオール、発酵法により得たコハク酸を水添して得られる1,4−ブタンジオール、発酵法により糖から直接製造される1,4−ブタンジオールなどが使用可能である。これらの1,4−ブタ
ンジオール製造法では、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを副生する。なお、ブタジエンのジアセトキシ化により得た1,4−ジアセトキシ−2−ブテンを水素化、加水分解を行って得られる1,4−ブタンジオール、プロピレンの酸化を経由して得られる1,4−ブタンジオール、発酵法により得たコハク酸を水添して得られる1,4−ブタンジオール、発酵法により糖から直接製造される1,4−ブタンジオールなどは製造プロセスの抜き出し液をそのまま使用することもできる。なお、これらの方法によって得られた粗1,4BGに含まれる2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランや水を別の目的によって、その量を低減したり、増加したりしたものを使用してもよい。レッペ法によりアセチレンから誘導される1,4−ブタンジオールは水を添加して本発明の粗1,4BGとして使用することができる。
本発明の粗1,4BGには、これら公知の製造法で副生する各種副生物、1−アセトキシ−4−ヒドロキシブタン、1,4−ブタンジオールの脱水2量体、脱水3量体、ガンマブチロラクトンなどを含有していても差し支えない。
本発明では、粗1,4−ブタンジオールに1〜25重量%の水分を存在させるが、好ましくは2〜20重量%であり、更に好ましくは5〜16重量%である。水分濃度が高すぎた場合には、ポリエステルやテトラヒドロフラン製造時のエネルギーコストの増大あるいは反応速度の低下により製造コストが悪化してしまう。一方、水分濃度が少なすぎた場合には、本発明の効果が低減する傾向にある。
本発明では粗1,4−ブタンジオールは0.01〜0.5重量%の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを含有するが、好ましくは0.02〜0.4重量%であり、更に好ましくは0.03〜0.3重量%である。2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度が高すぎた場合には、本発明の効果を得るための負荷が増大し、製造コストが悪化してしまう。一方、水分濃度が少なすぎた場合には、本発明の効果が低減する傾向にある。
本発明では、上記の粗1,4BGを80℃以上に加熱することが必要である。本発明における加熱の方法は特に限定されるものではないが、蒸留塔や抽出槽、配管や熱交換器などで加熱を行うことができる。加熱する温度は、通常は80℃以上であるが、好ましくは100℃以上250℃以下、更に好ましくは120℃以上200℃以下である。加熱時間は任意であるが、通常1分以上、100時間以下であり、好ましくは5分以上、10時間以下である。
本発明の加熱操作を行うことにより、1,4BGを原料としてポリエステルやテトラヒドロフラン製造するにあたり、副生固形物の原因となる2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランをポリエステルやテトラヒドロフラン製造用の反応器導入以前に低減することが可能となり、より安定な運転を実現することができる。尚、本操作により低減された2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの一部は2−ヒドロキシテトラヒドロフランに変換され、1,4−ブタンジオールやテトラヒドロフランと容易に精製工程で分離することができる。
また、本発明では粗1,4BGをアミンの存在下で80℃以上に加熱する。粗1,4BG中にアミンを存在させる方法としては、特に限定されないが、好ましくは、粗1,4BGと下記式(1)に示されるアミン系化合物とを混合する方法や、粗1,4BGを陰イオン交換樹脂と接触させ、陰イオン交換樹脂に含まれるアミン成分を粗1,4BGに溶出させる方法などが好ましい。
Figure 0006040597
なお、式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基又はアミノ基であることが好ましい。また、これらの基は更に置換基を有していてもよく、該置換基中にはヘテロ原子が含まれていても良い。また、R〜Rは同一でも異なっていてもよいが、R〜Rが全て水素原子である場合は除く。 アルキル基としては、鎖状(直鎖又は分岐)アルキル基又は環状アルキル基であり、鎖状アルキル基の場合は、通常、炭素原子数1〜20であり、好ましくは1〜12である。その具体例としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、オクチル基、デシル基などが挙げられる。また、環状アルキル基の場合、通常、炭素原子数3〜20であり、好ましくは4〜11である。その具体例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等である。アルキル基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
アリール基としては、フェニル基、ベンジル基、メシチル基、ナフチル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、2−エチルフェニル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル基、チオフェニル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、ピロリル基、ピラニル基、フリル基、フラザニル基、イミダゾリジニル基、イソキノリル基、イソインドリル基、インドリル基、キノリル基、ピリドチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフラニル基、イミダゾピリジニル基、トリアゾピリジニル基、プリニル基等が挙げられ、炭素数が通常5〜20であり、好ましくは5〜12であり、酸素、窒素、硫黄等を含有するヘテロアリール基を含む。アリール基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアシル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数1〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数7〜12のアルキルアリール基、炭素数7〜12のアルキルアリーロキシ基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、炭素数7〜12のアリールアルコキシ基、ヒドロキシ基、などが挙げられる。また、この置換基中に更に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
具体例としては、フェニル基、ベンジル基、メシチル基、ナフチル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、2−エチルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、2−t−ブチルフェニル基、
2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4
−クロロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,
5−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、4−シアノフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アミノフェニル基、トリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロフェニル基などである。
アミノ基としては、通常、炭素原子数0〜20であり、好ましくは0〜12である。その具体例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、アニリノ基、トルイジノ基、アニシジノ基、ジフェニルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基などが挙げられる。アミノ基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであればよく特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、スルフィド基などが挙げられ、通常、分子量が200程度以下のものを用いる。また、この置換基中に、酸素、窒素、硫黄、リンなどのヘテロ原子が含まれているものであってもよい。
また、RとR、RとR、RとRはそれぞれ互いに連結して環を形成していてもよい。
なお、粗1,4BGと式(1)に示されるアミン系化合物とを混合する場合の粗1,4BG中のアミンの存在形態は、混合した化合物自体でも、混合した式(1)に示されるアミン系化合物から分解されたアミンであってもよい。
陰イオン交換樹脂に含まれるアミン成分を粗1,4BGに溶出させる場合、粗1,4BGを陰イオン交換樹脂と接触させるが、接触させる形態は特に限定されない。陰イオン交換樹脂を粗1,4BGに添加してアミンを溶出させたり、陰イオン交換樹脂が充填された容器や配管等に粗1,4BGを流通させて溶出させたりする方法が挙げられる。中でも、粗1,4BGを加熱する、あるいは加熱した後に陰イオン交換樹脂を分離する工程を省略することができる観点から、陰イオン交換樹脂が充填された容器や配管等に粗1,4BGを流通させてアミンを溶出させることが好ましい。この陰イオン交換樹脂からの溶出分はポリアミンであり、ポリアミンとは、第一級アミノ基が2つ以上結合した直鎖脂肪族炭化水素の総称であり、本発明では、式(1)で示される窒素含有化合物のR〜Rいずれか1以上がアルキル基である化合物に由来する構成単位を2以上、好ましくは3〜20含有する重合体である。
本発明において、粗1,4BGを80℃に加熱する際に、存在するアミンとして好ましくは、上記式(1)のアミン系化合物の中でも少なくとも1つのN−H結合を持つ1級又は2級のアミン系化合物、又はN−H結合を有する1級のポリアミン類を含有する陰イオン交換樹脂の溶出分であり、更に好ましくはその両方が存在することである。具体的には、例えば、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの分解を促進する点において、ポリエチレンジアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂から溶出したエチレンアミン由来の構成単位を2〜20含有する重合体、オクチルアミン、ノニルアミン、1−アミノデカン、アニリン、フェネチルアミン等の1級アミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルアニリン等の2級アミン、1,3−プロパンジアミン、N,N−ジメチル−1,6−ヘキサンジアミン等のジアミン、2,3−ジヒドロ−1H−インドール等の5員環アミン、4−アミノメチルピペリジン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、等の6員環アミンなどが好ましいものとして挙げられる。
更に酸素原子を含むものとしては、大気圧下での沸点温度が1,4BGに近いという観点で4−アミノブタノール、2−アミノブタノール等の鎖状アミノアルコール、2−エチ
ルモルホリン、プロリノール、3−ヒドロキシピペリジン、4−ヒドロキシピペリジン、テトラヒドロフルフリルアミン、3−アミノテトラヒドロピラン等の環状アミンが好ましい。更に、大気圧下での沸点温度が、160〜260℃である化合物が好ましく用いられる点で、1-アミノデカン、ジヘキシルアミン、プロリノール、3−ヒドロキシピペリジ
ン、4−ヒドロキシピペリジン、4−アミノブタノール、テトラヒドロフルフリルアミンなどが特に好ましいものとして挙げられる。
本発明におけるアミンの量は、粗1,4BGに対して、窒素原子換算の濃度で1重量ppm以上、1重量%以下、好ましくは5重量ppm以上、300重量ppm以下、特に好ましくは9重量ppm以上、150重量ppm以下である。アミンの使用量が多いほど本発明の効果は大きくなるが、量が多すぎるとアミンのコストが増大してしまう。アミン使用量を減らしすぎると、本発明の効果が低減する。
本発明において、粗1,4BGのpHは、特に限定されないが、7以上であることが好ましい。pH7以上の粗1,4BGは上記公知技術により製造された1,4BGでpHが7以上のものを選択取得してもよいが、粗1,4BGのpHが、7未満の場合には、その粗1,4BGと塩基成分と混合したり、接触したりすることにより、そのpHを7以上とすることが出来る。
pH値としては、7以上が好ましいが、より好ましくは7.1以上12以下、更に好ましくは、7.3以上11以下である。pHが大きくなるほど、本発明の効果は大きくなるがアミン必要量も増大し、小さくなるほど効果が低減してしまう。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明の要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例において、水分の分析はカールフィッシャー法を用いて行った。2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの分析はガスクロマトグラフィーにより行い、面積百分率により算出した。尚、100重量%から水分濃度を差し引いた値を算出し、残る重量%分をガスクロマトグラフィーの各成分の面積百分率により計算した。陰イオン交換樹脂から1,4BG中に溶出されるアミン量は、試料をアルゴン・酸素雰囲気内で燃焼させ、発生した燃焼ガスを燃焼・減圧化学発光法を用いた微量窒素計(三菱化学アナリテック社製、TN−10型)により窒素原子換算での濃度を算出した。また、アミン系化合物を添加した際のアミンの量(窒素原子換算の濃度)は、混合したアミン系化合物そのものの量から算出した。
<実施例1>
1Lのガラス製フラスコに市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)を300g、N−H結合を有するポリエチレンジアミン骨格を有する化合物を含む固体の弱塩基性陰イオン交換樹脂(登録商標:ダイヤイオン、型式:WA20)を30.0g仕込み、45℃で2時間攪拌し、攪拌後に陰イオン交換樹脂を濾別した。得られた溶液0.3gを市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)9.7gで希釈し、水を1.8g添加し、粗1,4BGを得た。粗1,4BG中の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度を測定した結果、2545重量ppmであった。水分濃度は21.3重量%、pHは8.2、陰イオン交換樹脂から溶出したエチレンアミン由来の構成単位を2〜20含有するポリアミンは、窒素原子換算濃度で9重量ppmであった。
この粗1,4BGを100mLのステンレスオートクレーブに入れ、この溶液を入れ、窒素置換後、170℃で2時間加熱した。加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが1950重量ppmであっ
た。結果を表−1に示す。
<実施例2>
実施例1において、得られた溶液1.7gを市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)8.3gで希釈し、水を2.3g添加して粗1,4BGを得た以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度が2374重量ppm、水分濃度が24.7重量%、pHは9.2、アミンの量は窒素原子換算の濃度で50重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが1751重量ppmであった。結果を表−1に示す。
<実施例3>
100mLのガラス製フラスコに市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)を40g、ポリエチレンジアミン骨格を有する化合物を含む固体の弱塩基性陰イオン交換樹脂(登録商標:ダイヤイオン、型式:WA20)を4.0g仕込み、室温で2時間攪拌し、攪拌後に陰イオン交換樹脂を濾別した。得られた溶液10gに水を1.8g添加し、粗1,4BGを得た。粗1,4BG中の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度を測定した結果、2315重量ppmであった。水分濃度は21.5重量%、pHは9.1、陰イオン交換樹脂から溶出したエチレンアミン由来の構成単位を2〜20含有するポリアミンは、窒素原子換算濃度で110重量ppmであった。
この粗1,4BGを100mLのステンレスオートクレーブに入れ、窒素置換後、170℃で2時間加熱した。加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが1998重量ppmであった。結果を表−1に示す。
<実施例4>
実施例1において、得られた溶液10.0gを市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)で希釈せず、水を1.4g添加して粗1,4BGを得た以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度が1977重量ppm、水分濃度が24.7重量%、pHは9.5、アミンの量は窒素原子換算の濃度で300重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが1266重量ppmであった。結果を表−1に示す。
<実施例5>
実施例1において、得られた溶液5.0gを市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)5.0gで希釈して粗1,4BGを得た以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度が3159重量ppm、水分濃度が4.8重量%、pHは9.2、アミンの量は窒素原子換算の濃度で150重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが3052重量ppmであった。結果を表−1に示す。
<実施例6>
実施例1において、得られた溶液5.0gを市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)5.0gで希釈し、水を0.4g添加して粗1,4BGを得た以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度が3069重量ppm、水分濃度が10.4重量%、pHは9.2、アミンの量は窒素原子換算の濃度で150重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが2606重量ppmであった。結果を表−1に示す。
<実施例7>
実施例1において、得られた溶液5.0gを市販の1,4−ブタンジオール(三菱化学株式会社製)5.0gで希釈し、水を1.0g添加して粗1,4BGを得た以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度が3198重量ppm、水分濃度が14.4重量%、pHは9.3、アミンの量は窒素原子換算の濃度で150重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが2485重量ppmであった。結果を表−1に示す。
<実施例8>
実施例3において、市販の1,4BGと陰イオン交換樹脂とを接触させず、N,N‘−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(9.0mg)を市販の1,4BGに添加した以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度は2315重量ppm、水分濃度は21.5重量%、pHは10.8、アミンの量は窒素原子換算の濃度で175重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが1805重量ppmであった。結果を表−1に示す。
<実施例9>
実施例3において、市販の1,4BGと陰イオン交換樹脂とを接触させず、D,L−プロリノール(9.0mg)を市販の1,4BGに添加した以外は、全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度は2315重量ppm、水分濃度は21.5重量%、pHは10.7、アミンの量は窒素原子換算の濃度で96重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが2203重量ppmに低減した。結果を表−1に示す。
<実施例10>
実施例3において、市販の1,4BGと陰イオン交換樹脂とを接触させず、4−アミノ−1−ブタノール(9.0mg)を市販の1,4BGに添加した以外全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度は2315重量ppm、水分濃度は21.5重量%、pHは10.8、アミンの量は窒素原子換算の濃度で94重量ppmであった。
加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランが2116重量ppmに低減した。結果を表−1に示す。
<比較例1>
実施例3において、市販の1,4BGと陰イオン交換樹脂とを接触させなかった以外は全て同様に行った。粗1,4BG中のアミンの量は検出限界以下であり、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度は2315重量ppm、水分濃度は21.5重量%、pHは5.5であった。加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは2580重量ppmに増加した。結果を表−1に示す。
<比較例2>
実施例10において、水の添加量を50mgとした以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度は3098重量ppm
、水分濃度は0.5重量%、pHは10.8、窒素原子濃度は94重量ppmであった。加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは3453重量ppmに増加した。結果を表−1に示す。
<比較例3>
実施例3において、水を添加しなかった以外は全て同様に行った。粗1,4BGの2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン濃度は2315重量ppm、水分濃度は0重量%、pHは10.9、窒素原子濃度は123重量ppmであった。加熱後に得られた1,4BGの分析を行った結果、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランは3140重量ppmに増加した。結果を表−1に示す。
Figure 0006040597


Claims (8)

  1. 2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01〜0.5重量%含み、且つ2重量%〜25重量%の水分を含有する粗1,4−ブタンジオールを、アミンの存在下で80℃以上に加熱して、精製された1,4−ブタンジオールを得る、1,4ブタンジオールの製造方法。
  2. 2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01〜0.5重量%含む粗1,4−ブタンジオールを、アミン及び該粗1,4BGに対して2〜25重量%の水分の存在下で80℃以上に加熱し、精製された1,4−ブタンジオールを得る、1,4−ブタンジオールの製造方法。
  3. 前記粗1,4−ブタンジオールのpHが7以上であることを特徴とする請求項1又2に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
  4. 前記アミンの量が粗1,4−ブタンジオールに対して1重量ppm以上1重量%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
  5. 前記粗1,4−ブタンジオールを蒸留塔内で80℃以上に加熱することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
  6. 前記粗1,4−ブタンジオールを80℃以上に加熱し、得られる精製された1,4−ブタンジオールを蒸留する工程を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
  7. 前記アミンが下記式(1)に示されるアミン系化合物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
    Figure 0006040597
    (式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アリール基又
    はアミノ基であり、これらの基は更に置換基を有していてもよい。R〜Rは同一でも異なっていてもよいが、R〜Rが全て水素原子である場合は除く。)
  8. 前記式(1)に示されるアミン系化合物が、少なくとも1つのN−H結合を持つ1級又は2級のアミン系化合物、又は前記式(1)で示される窒素含有化合物のR 〜R のいずれか1以上がアルキル基である化合物に由来する構成単位を2〜20含有する重合体を含有する陰イオン交換樹脂の溶出分である、請求項7に記載の1,4−ブタンジオールの製造方法。
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