JP5492136B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、従来、特別遊技状態の終了後に次の特別遊技状態が発生するまでの間において、大当りの発生確率を通常よりも高い確率(確変モード)に設定可能な遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この遊技機では、「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部で構成される特別図柄用可変表示装置24が備えられ、3つの可変表示部にて奇数数字の図柄が揃って停止すると、特別遊技状態の終了後に確変モードが発生するようになっている。
前記特別遊技状態が発生すると、可動部材が作動して遊技球が入賞可能な状態となる変動入賞装置と、
前記特図変動表示遊技が実行され、1箇所の表示領域に配置される複数の発光する表示部の点灯状態の組合せにより2のべき乗となる種類の図柄が表現可能な特図表示器と、
画像を表示可能な表示装置と、
遊技を統括的に制御するとともに、少なくとも前記特図表示器及び変動入賞装置を制御する遊技制御装置と、
前記遊技制御装置からの指示に基づいて前記表示装置の表示を制御する表示制御装置と、
が備えられ、
前記特図表示器の1箇所の表示領域には、
前記特定遊技状態の発生を伴う前記特定の結果態様となる確変図柄及び前記特定遊技状態の発生を伴わない前記特定の結果態様となる通常図柄の各々を含む複数種類の大当り図柄と、1種類の外れ図柄と、が表示されるとともに、該1種類の外れ図柄は常に同一の図柄であり、
前記遊技制御装置は、
前記始動領域への遊技球入賞に基づいて、前記特図変動表示遊技の実行結果を前記特定の結果態様とするか否かを決定するための第一の乱数値と、前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様となる場合に前記特定遊技状態を発生させるか否かを決定するための第二の乱数値と、を所定の記憶領域に各々記憶し、
前記記憶した第一の乱数値の判定結果により前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様とならない場合には、前記特図表示器にて一定時間変動表示を行った後に、前記1種類の外れ図柄で停止表示させる一方で、
前記記憶した第一の乱数値の判定結果により前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様となる場合には、前記確変図柄及び通常図柄の各々を含む複数種類の大当り図柄の候補の中から、前記記憶した第二の乱数値に対応する大当り図柄を選択し、前記特図表示器にて一定時間変動表示を行った後に、該選択した大当り図柄で停止表示させる制御を行い、
前記表示制御装置は、
前記遊技制御装置からの指令により、前記特図表示器で実行される特図変動表示遊技と同期させて、前記表示装置にて装飾図柄を用いた変動表示を実行するとともに、
前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様となる場合には、予め定められた複数種類の大当りとなる装飾図柄の組合せ候補の中から1つの組合せを選択し、前記表示装置にて装飾図柄を変動表示させた後に、該選択した大当りの組合せの態様で停止表示させる一方で、
前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様とならない場合には、予め定められた複数種類の外れとなる装飾図柄の組合せ候補の中から1つの組合せを選択し、前記表示装置にて装飾図柄を変動表示させた後に、該選択した外れの組合せの態様で停止表示させる制御を行うことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記特図変動表示遊技の未処理数である特図保留表示を表示可能な特図保留表示器と、
遊技領域に設けた普図始動領域への遊技球の通過により、普図変動表示遊技が実行される普図表示器と、
前記普図変動表示遊技の未処理数である普図保留表示を表示可能な普図保留表示器と、を備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、
前記遊技盤に、前記特図表示器と、前記特図保留表示器と、前記普図表示器と、前記普図保留表示器とを一体にして設けたことを特徴としている。
また、特別遊技状態とは、例えば、所謂大当り(状態)のことであり、特定遊技状態とは、例えば、所謂確率変動状態(確変状態)や所謂時間短縮状態(時短状態)のことである。なお、変動表示ゲームが特別の結果態様(大当り図柄)を導出することに関連して特別遊技状態が発生し、特別の結果態様が特定の結果態様であった場合には特別遊技状態の終了後に特定遊技状態となる。
この場合、特図表示器に表示される特定遊技状態を伴う大当り(確変大当り)を発生させる確変図柄及び特定遊技状態を伴わない大当り(通常大当り)を発生させる通常図柄がそれぞれ複数種類あるので、特に予備知識なく遊技を行う遊技者に対しては、特図表示器の表示の内容から特定遊技状態が発生するか否かの判断を行うことを困難にさせることができる。
従って、特別遊技状態の終了前から確変モードに突入したか否かを報知した場合であっても遊技の興趣低下を抑制することができる。
本実施形態は、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1〜図15を参照して説明を行うものである。
また、一般入賞口1b,…は、左右のサイドランプ1d、1dにそれぞれ設けられるとともに、左右の一般入賞口1b,…に対応して、一般入賞口1b,…に入賞した遊技球を検出する左右の入賞口センサ11,12(図3に図示)が設けられている。
また、遊技盤1においては、センタケース33の左側部に形成された第一大入賞口41を有する第一変動入賞装置4が設けられ、変動表示装置3の下に特図の変動表示ゲームを開始する権利を付与する第一始動入賞口51及び第二始動入賞口52が上下に並んで設けられ、これら第一及び第二始動入賞口51,52の下に第二大入賞口61を有する第二変動入賞装置6が設けられている。なお、後述するように本実施形態では、特図の変動表示ゲーム用の始動入賞口として前記第一及び第二始動入賞口51,52の他にさらに第三始動入賞口53が備えられている。従って、パチンコ遊技機は、前記第一変動入賞装置4及び第二変動入賞装置6が配置されると共に、遊技球が発射されて導入される遊技領域1aが前面側に形成された遊技盤1を備えている。また、遊技領域1aの第一及び第二始動入賞口51,52の下方に第二変動入賞装置6を配設している。
また、遊技盤1には、第一〜第三始動入賞口51〜53の何れかに遊技球が始動入賞して特図の変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(特図始動記憶数)を表示する特図記憶表示器71が設けられている。また、特図記憶表示器71は、特図表示器7の周囲に配置された四つ(特図始動記憶の上限数)のLEDから構成されている。
従って、遊技盤1の遊技領域1aの略中央部に、奥に表示装置31の表示面32が配置された凹室3aを形成するとともに、表示面32を前方から視認可能とする窓部3bを備えたセンタケース33を配設している。
取付基板3cは、センタケース33の上述の筒状部分の前端部の全周に渡って、鍔状に外側に拡がって形成される。そして、取付基板3cの裏面を遊技盤1の前面に当接させることで、遊技盤1に対してセンタケース33が位置決めされ、この状態で、取付基板3cを遊技盤1にネジ止めすることにより、遊技盤1にセンタケース33が固定されるようになっている。なお、取付基板3cは、変動表示装置3の外周部分の装飾となっている。
なお、遊技領域1aの左側には、発射装置から発射された遊技球を遊技領域1aに導入させる導入部1jが形成され、導入部1jから遊技領域1aに導入された遊技球は、遊技領域1a上部を左から右に移動し、障害釘に接触するなどによりセンタケース33の鎧部3d上に流下するか、障害釘に接触して撥ねるなどにより鎧部3dに接触することなく左側の遊技球流下領域1hもしくは右側の遊技球流下領域1iを流下することになる。
また、装飾部3hの右上には、上述の装飾部材1eの1つが配置されている。
なお、普図始動ゲート81は、ゲージの状態にもよるが、基本的に上述のように流下する遊技球が多くされた左側の遊技球流下領域1hの下部に配置されており、1つであっても比較的通過率が高くされている。
また、第一変動入賞装置4が開放状態となった場合に、第二変動入賞装置6は閉塞状態となり、第一変動入賞装置4が閉塞状態となった場合に、第二変動入賞装置6は開放状態となるので、開放状態となった第二変動入賞装置の入賞率が開放動作された第一可動部材42に影響されることがない。
また、特図表示器7と表示装置31で、実質的に同じ変動表示ゲームがほぼ同時に開始されてほぼ同時に終了されるが、例えば、特図表示器7の方が僅かに早く変動表示ゲームを開始して僅かに早く終了しても良いし、その逆でも良い。
このうち、マイコン91は、CPUとして制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図(普図)の変動表示ゲームに関連する後述の各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図(普図)の変動表示ゲームの大当り(当り)判定用乱数値、特図表示器7及び表示装置31における大当たり図柄(特図)決定用乱数値等が含まれる。なお、特図表示器7と表示装置31とでは、変動表示の仕方が異なるが、大当たりと外れとが同じ乱数値で決定され、さらに、大当たりとなる図柄、すなわち、特別の結果態様は、同じ乱数値により決定される。また、大当たりが確変状態を伴うか否か(特定の結果態様となるか否か)は、大当たり図柄決定用乱数値で決定される。従って、特図表示器7における変動表示ゲームと、表示装置31における変動表示ゲームは、通常大当たり、確変大当たり、外れは、全く同じ結果となり、実質的に同じゲームとなる。
また、マイコン91は、ROMとして、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図(普図)の変動表示ゲームの大当り(当り)発生を判定するための特図(普図)の変動表示ゲームの大当り(当り)判定値、特図の変動表示ゲームの結果態様としての大当たり図柄の判定値、表示装置31における特図の変動表示ゲームの演出表示の基本の変動パターン(変動表示時間)の判定値などが記憶されている。
また、出力インタフェース93には、マイコン91から出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該出力インタフェース93により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、第一及び第二変動入賞装置4,6の第一及び第二可動部材42,62の駆動手段としての第一及び第二大入賞口ソレノイド44,64、第二始動入賞口52の普電の左右二つの可動部材54,54の駆動手段としての普電ソレノイド55、特図表示器7、特図記憶表示器71、普図表示器8、普図記憶表示器82、表示制御装置10、排出発射制御装置13、盤用外部情報16などに出力されている。
また、遊技用ワンチップマイコン91には、外部(ホールコンピュータ等の管理装置)に対し遊技情報を詳細に出力可能な外部通信端子94が接続されている。なお、外部通信端子94は、遊技用ワンチップマイコン91の正当性を判定する検査装置と接続可能であり、遊技用ワンチップマイコン91に付与されているチップ毎のユニークな識別コードを検査装置に対して出力可能になっている。当該識別コードにより遊技用ワンチップマイコンが一意に特定可能になると共に、当該識別コードに関連付けされた遊技機メーカ名、遊技機種名等も特定できるようになっている。さらに、後述するように表示制御装置10には、情報出力端子17が接続されている。
表示制御装置10は、より具体的には、演算処理用のCPU10a、ROM10b、RAM10cや、グラフィック用のプロセッサとしてGDP(graphic display processor)10dや各種画像データ等を記憶した画像ROM10e、通信インタフェース10f、出力インタフェース10g、入力インタフェース10h等を備え、表示装置31の表示の制御を行うものであり、遊技制御装置9から通信インタフェース10fを介してコマンドとして送られる大当り判定結果、停止図柄、演出表示の変動パターン等に基づいて、変動表示ゲームにおける変動表示の制御を行うために、出力インタフェース10gを介して画像信号を表示装置31に出力する。
また、表示制御装置10には、入力インタフェース10hを介してワープ入賞スイッチ333が接続されており、第二ワープ装置3fへの遊技球の流入をワープ入賞スイッチが検出したのを契機に、表示装置31の表示、各種ランプ、LEDの点灯、効果音の発生等による演出を行うことが可能となっている。
排出発射制御装置13は、遊技制御装置9から出力される賞球制御指令やカードユニット(図示省略)等から出力される貸球制御指令に基づいて、排出装置から所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御を行い、かつ、図示しない遊技球の発射操作用の装置からの信号に基づいて、発射装置による遊技球の発射を制御する。
起動処理は、IOポートやRAMの初期設定、割込処理用のソフトタイマの設定を行う初期化処理(ステップS1)と、その後、+1方式の変動表示ゲームの大当り判定用の大当り乱数値を生成する際に、大当り乱数値の一巡後に新たに使用する初期値を生成したり、大当り以外の上述の各種乱数値の初期値を生成する第一乱数値更新処理(ステップS2)を繰り返し行う。すなわち、遊技制御装置9においては、初期化処理後、他の処理が行われていない場合には、第一乱数値更新処理が行われる。第一乱数値更新処理では、第二乱数値更新処理で用いられる乱数値の初期値(撹拌用乱数値)が更新される。なお、撹拌用乱数値の更新については、後の第二乱数値更新処理で乱数値の更新とともに説明する。
まず、タイマ割込処理を実行する際に、このタイマ割込処理以外の割込処理を禁止し、且つ、現在の処理に使用されていているレジスタのデータを待避する(ステップS3)。
次に、出力処理として、各種処理でセットされた出力データに基づき、ソレノイド(第一及び第二大入賞口ソレノイド44,64、普電ソレノイド55)やモータ等のアクチュエータの駆動の制御を行うとともに、特図表示器7、特図記憶表示器71、普図表示器8、普図記憶表示器82のLEDの点灯の制御を行う。(ステップS5)。
基本的に、撹拌用乱数値も+1方式の乱数値であり、上述の撹拌用乱数値更新処理においては、マイコン91のRAMに設定された大当たり判定用の撹拌用乱数値の記憶領域において、0から所定数(ここでは284)までの値を撹拌用乱数値として用いるとともに、撹拌用乱数値更新処理毎に、マイコン91のRAMに設定された撹拌用乱数値の記憶領域に記憶された数値に1を加算する処理を順次行い、加算後の値を前記記憶領域に更新記憶する(なお、284の次は0)。
そして、乱数値更新処理においては、処理毎に大当り乱数値等の乱数値に1加算処理するが、乱数値が一周して同じ数値に戻る際に、同じ数値に戻らずに、RAMの撹拌用乱数値の記憶領域に記憶されている撹拌用乱数値を初期値としてこの初期値を用いる。
なお、乱数値更新処理では、大当り乱数値の他に、普図の変動表示ゲームの当り乱数値や、特図の大当たり図柄決定用乱数値等の上述の各種乱数値を更新する。
次に、スイッチ監視処理として、上述の始動口スイッチ511,521,531、左右の入賞口センサ11,12、第一及び第二カウントスイッチ45,63、ゲートスイッチ83から信号入力があるか否か(遊技球の検出を示す信号が入力されているか否か)を監視する処理を行う(ステップS9)。
同様に、ゲートスイッチ83からの始動通過信号が入力した場合(普図の始動入賞をした場合)には、普図の始動記憶数を1加算するとともに、普図の当たり判定用乱数値を抽出記憶する。なお、始動記憶数が上限数(例えば、4)の場合には、始動記憶数の加算も乱数値の抽出も行わない。
また、特図及び普図の始動記憶数に基づいて、特図記憶表示器71、普図記憶表示器82への出力データがセットされ、次のタイマ割込処理の出力処理で、特図記憶表示器71、普図記憶表示器82のそれぞれに始動記憶数に対応してLEDの点灯・消灯が行われる。
そして、第一及び第二大入賞口カウンタがラウンドの終了条件となる値(例えば10)となった場合には、後述の特図ゲーム処理の大入賞口開放終了処理において、第一及び第二変動入賞装置4,6のうちの開状態となっていた変動入賞装置を閉状態とすることを許可する大入賞口開放終了フラグをセットする。なお、第一及び第二大入賞口カウンタの値は、後述の特図ゲーム処理の大入賞口を開放するファンファーレ、インターバル終了処理において、リセットされる。
なお、各入賞口への遊技球の入賞(流入)時の賞球数(払い出される遊技球数)は、例えば、第一始動入賞口51(第一始動口スイッチ511)が3個、第二始動入賞口52(第二始動口スイッチ521)が5個、第三始動入賞口53(第三始動口スイッチ531)が5個、第一変動入賞装置4の第一大入賞口41(第一カウントスイッチ45)が15個、第二変動入賞装置6の第二大入賞口61(第二カウントスイッチ63)が15個、左右の一般入賞口1b、…(左右の入賞口センサ11,12)が10個となっており、賞球コマンドは賞球数を示す情報を含むものである。
特図ゲーム処理には、特図の始動記憶が有る(始動記憶数>0)場合に変動表示ゲームを開始する特図普段処理(処理番号1、ステップS17)、変動表示ゲームが開始された後に、特図の変動表示を停止し、乱数値による抽選で決定された特図の停止図柄を表示するとともに、確変状態(特定遊技状態)、時短状態、確変状態でも時短状態でもない通常状態の各モードへの移行を決定する特図変動終了処理(処理番号2、ステップS18)と、変動表示ゲームの結果に基づいて、外れならば、特図普段処理に戻るように設定し、大当たりならば大当たりを報知するためファンファーレ演出動作(表示制御装置10、音制御装置14、装飾制御装置15を介しての表示、効果音、発光による特別遊技状態発生を報知する演出動作)を行うように設定する特図表示終了処理(処理番号3,ステップS19)と、ファンファーレ動作やラウンド間のインターバル等の終了に伴い第一及び第二変動表示装置の一方を開放させるとともに、ラウンド数を更新してカウントアップするファンファーレ/インターバル終了処理(処理番号4,ステップS20)と、上述のように開放した第一及び第二変動表示装置の一方を閉塞するとともに、ラウンド数が上限数か否かを監視して特別遊技状態が継続するか否かを決定する大入賞口開放終了処理(処理番号5,ステップS21)と、ラウンド数が上限数の場合に、特別遊技状態(大当たり状態)を終了し、大当たり終了後のモードを確変状態、時短状態、通常状態のいずれかに決定する大当たり終了処理(処理番号6、ステップS22)とを有する。
すなわち、普図ゲーム処理では、上述のスイッチ監視処理において求められる普図始動記憶数が0の場合は処理を終了し、普図始動記憶数が0より大きい場合には、普図表示器8で、例えば、当り図柄(識別情報、例えば丸)とはずれ図柄(識別情報、例えば、横線)とを交互に表示する普図変動表示ゲームを行うための情報を出力インタフェース93の出力バッファに格納し、出力処理において、普図表示器8における普図の変動表示ゲームの制御が行われる。
なお、普図の変動表示ゲームにおいては、普図変動表示開始から所定時間後に停止表示が行われるように制御される。また、当り図柄の停止表示が行われる際、すなわち普図変動表示ゲームが当りと判定された場合には、当り図柄の停止表示後、第二始動入賞口52の普電の可動部材54,54を所定時間開状態とするように、普電ソレノイド55を制御する。
なお、さらに普図変動表示ゲームの当りとなる確率を通常時の低確率から高確率に変動するものとしても良い。
そして、以上の処理が、1msecより短い時間で行われ、最後に待避したレジスタのデータを復帰するとともに、割込を許可する処理を行いタイマ割込処理を終了する(ステップS13)。
図6の特図ゲーム処理のフローチャートに示すように、遊技制御装置9における特図ゲーム処理においては、まず、大入賞口閉鎖監視処理が行われる(ステップS14)。大入賞
口閉鎖監視処理は、後述するように、特別遊技状態(大当たり)となって、大入賞口カウントとなっている場合に、開放状態を終了させて閉鎖(閉塞)状態とする条件の1つとして、大入賞口カウンタのカウント数がスイッチ監視処理により上限の10となった場合に、後述の特図ゲーム処理タイマに0をセットして処理を終了する。
特図ゲーム処理タイマは、特図ゲーム処理の上述の六つの処理のいずれかにおいて、処理を行う必要がない時間がセットされるものである。例えば、変動表示ゲームが開始されると変動表示時間が終了するまで、上述の六つの処理のいずれの処理も必要がないので、変動表示ゲームを開始させる処理を含む特図普段処理において、変動表示時間を特図ゲーム処理タイマにセットすると、特図ゲーム処理タイマがタイムアップするまで、六つの処理のいずれも行われることなくスキップ(ステップS15でNOに分岐)して、特図ゲーム処理を終了する。
なお、処理の切り換えは、六つの処理のうちの直前に行われた処理において、次に行われる処理が決定され、例えば、処理番号により次に行う処理を指定する情報がマイコン91のRAMに記憶されている。この処理番号に基づいて、六つの処理のうちの一つの処理が行われる。
図7のフローチャートに示すように、特図普段処理では、特図始動記憶が有るか否か(特図始動記憶>0)が判定され(ステップS31)、特図始動記憶が無い場合(0の場合)は、パチンコ遊技機において遊技が行われていない可能性があり、客待ちデモコマンド設定処理が行われる(ステップS32)。客待ちデモコマンド処理では、ステップS31で始動記憶数が0と判定されてからの時間を計測し、所定時間がタイムアップしたか否かを判定する。そして、客待ち判定用の所定時間がタイムアップしていない場合は、特図普段処理を終了するが、この際には、特図ゲーム処理タイマを0のままとするとともに、処理番号を1のままとする。
具体的には、図8の模式図に示すように、乱数値更新処理において、0〜284の数字が更新されており、スイッチ監視処理で、順次更新される0〜284の数字のうちの一つが乱数値として始動入賞のタイミングで抽出記憶されている。一方、ROMには、確変状態以外の通常状態及び時短状態のモードにおける判定値として、例えば19が記憶されている。
従って、通常状態及び時短状態においては、抽出記憶された乱数値が19の場合に大当たりと判定され、それ以外の19を除く0〜284の場合にはずれと判定される。
なお、始動記憶数が2以上の場合には、複数の乱数値が記憶されるが、先に記憶された乱数値から判定される。また、特図普段処理においては、始動記憶有りと判定されて大当たり判定が行われた際に、始動記憶数を1デクリメントするとともに、対応する乱数値を消去する。
再抽選表示を行い、非確変図柄から確変図柄に昇格する場合とがあり、前記大当たり図柄決定用乱数値によって、非確変図柄から確変図柄に昇格する特定のラウンド数(昇格タイミング)を決定する。
従って、遊技制御装置9は、特別遊技状態で第一変動入賞装置4及び第二変動入賞装置6のうち任意の時点で何れか一方のみが第二の状態となるように変換制御する変動入賞装置制御手段として機能する。
また、遊技制御装置9は、特定遊技状態を発生させることとなる場合に、開放状態となる変動入賞装置4,6を、第二変動入賞装置6から第一変動入賞装置4に複数ラウンドのうち何れのラウンドで切り換えるかを決定する切換ラウンド決定手段として機能する。
そして、変動入賞装置制御手段としての遊技制御装置9は、開放状態となる変動入賞装置4,6を、第二変動入賞装置6から第一変動入賞装置4に切換ラウンド決定手段としての遊技制御装置9が決定したラウンドで切り換えることになる。
また、同様の理由で、第一変動入賞装置4が開放状態となるラウンド数と、確変図柄に昇格するラウンド数が同じ場合も、確変図柄が確定的に昇格表示される前に、第一変動入賞装置4が開放状態となることが好ましい。すなわち、表示報知手段としての遊技制御装置9及び表示制御装置10は、切換ラウンド決定手段としての遊技制御装置9が決定したラウンド以降で報知を行うようになっている。
また、確変図柄への昇格は、基本的に、特定のラウンドの開始時に行われるが、15ラウンド目については、ラウンド開始時とラウンド終了後とのいずれかに行われる。
すなわち、確変図柄に昇格する昇格タイミングは、1ラウンド開始時、5ラウンド開始時、10ラウンド開始時、15ラウンド開始時、15ラウンド終了後のエンディング時となる。従って、昇格タイミングは、ラウンド開始時に限られるものではなく、エンディング時(最後のラウンドにおいて変動入賞装置4,6が閉じた後の特別遊技状態終了時)を含んでも良い。
5ラウンド、10ラウンド、15ラウンドが昇格タイミングとなる場合には、その前のラウンドまで第二変動入賞装置6が開放状態(ラウンド毎に開閉を繰返す状態)となり、昇格タイミングとなるラウンドの開始時に第一変動入賞装置4が開放状態となり、それ以降最後のラウンドまで、第一変動入賞装置4が開放状態(ラウンド毎に開閉を繰返す状態)となる。
また、確変状態を伴わない通常大当たりの場合も、最初のラウンドから最後のラウンドまで、第二変動入賞装置6が開放状態(ラウンド毎に開閉を繰返す状態)となる。
表示装置31においては、停止図柄の種類が12種の装飾図柄の3つの順列として、1728種あり、そのうちの上述の大当たり図柄12種を除いた1716種がはずれ図柄となる。そして、遊技制御装置9では、使用される図柄の種類を抽選等により決定し、これを表示制御装置10にコマンドとして送信することで、停止図柄としてのはずれ図柄(各図柄の並び順等を含む)の決定は、上述のように、最終的に遊技制御装置9ではなく表示制御装置10が後述の演出表示の基本変動パターン(変動表示時間)に対応して決定する。
なお、リーチとは、変動表示ゲームにおいて、最後に停止する一部の図柄が停止する前に、最後に停止する一部の図柄を除いた他の図柄が予め定められた特定の組み合わせで停止した状態となり、最後に停止する一部の図柄が特定の図柄で停止すれば当たりとなる状態であり、結果が大当たりの場合には、必ずリーチとなる。なお。はずれとなる場合に、リーチとなる停止図柄とするか否かは、基本変動パターンに基づいて表示制御装置10で決定される。
変動表示コマンド設定処理においては、上述の始動記憶数に基づいて、表示装置31で変動表示ゲームを開始することと、停止図柄設定処理で設定された停止図柄と、変動パターン設定処理で設定された変動パターンとの情報が、遊技制御装置9から表示制御装置10に送信される変動表示コマンドとして設定され、遊技用ワンチップマイコン91のRAMの送信バッファに記憶される。そして、次回のタイマ割込処理のコマンド送信処理において、設定された変動表示コマンドが表示制御装置10に送信され、表示制御装置10の制御により表示装置31において変動表示ゲームの変動表示が開始される。
従って、変動表示ゲームが変動表示されている間、特図ゲーム処理のステップS15において、特図ゲーム処理タイマがタイムアップしていないと判定され、上述の六つの処理のいずれも行われない。そして、変動表示ゲームの変動表示が終了する時間となると特図ゲーム処理タイマがタイムアップして、特図ゲーム切換処理が行われ、処理番号2の特図変動終了処理が行われる(ステップS18)。
特図表示終了処理では、変動表示ゲームの終了に伴って、変動表示ゲームがはずれの場合には、次の変動表示ゲームを開始させるために、特図普段処理の処理番号1を設定するとともに、特図ゲーム処理タイマを0とし、次回のタイマ割込処理の特図ゲーム処理で、処理番号1の上述の特図普段処理を行うようにする。
まず、ラウンド数をカウントする連続動作回数カウンタの値を1デクリメントする(ステップS41)。なお、連続動作回数カウンタの値は、例えば、大当たり終了処理等において、リセットされて、最初15とされており、この処理がファンファーレ演出動作の直ぐ後の処理の場合には、15がセットされた状態で1デクリメントして14となり、サイクル遊技の継続回数の上限数である15回目のラウンドが行われる際に、連続動作回数カウンタが0とされる。
次に、特図ゲーム処理タイマに、1ラウンドの終了条件の一つとしての所定時間をセットする(ステップS44)。これにより、ラウンドが開始されて所定時間が経過した場合に、処理番号5の大入賞口開放終了処理が開始され、それまでは、上述の六つの処理のいずれも行われない。
なお、1ラウンドの終了条件には、第一及び第二大入賞口41,61への賞球数が上限数(10個)となった場合があるが、所定時間が経過する前に賞球数が10個となった場合には、特図ゲーム処理のステップS14の大入賞口閉鎖監視処理において、特図ゲーム処理タイマに0がセットされることで、所定時間の経過が無視されて、処理番号5の大入賞口開放終了処理が開始されることになる。
そして、図9に示す上述の大当たり判定用テーブル(昇格タイミングテーブル)から大当たり図柄に基づいて確変昇格があるか否かと、確変昇格がある場合のラウンド数を求める(ステップS53)。
なお、特図表示器7で表示している特図表示器7の大当たり図柄と大当たり図柄判定用乱数値とは1対1で対応しているので、図9の大当たり判定用テーブルの大当たり図柄乱数が実質的には大当たり図柄に対応し、大当たり図柄から確変昇格の有無及び確変昇格ラウンド数を判定可能となっている。なお、大当たり図柄判定用乱数値以外に大当たり図柄に対応するコードと、昇格タイミングとを関連づけた昇格タイミングテーブルを大当たり図柄判定用テーブルと別に設けても良い。
次に、求められた確変昇格の有無及び確変昇格ラウンド数と現在のラウンド数とから、今回開始されるラウンドで確変昇格があるか否かが決定される。なお、上述の表示装置コマンド設定処理においても、同様に確変昇格の有無が決定され、確変昇格がある場合には、表示装置31に表示されている大当たり図柄をダミーの通常図柄から確変図柄に変更する。なお、確変昇格ランドが1ラウンドの場合には、ダミーの通常図柄を表示することなく、変動表示ゲーム終了時に、確変図柄を表示しても良い。
これにより、次回のタイマ割込処理の出力処理において、第一及び第二大入賞口ソレノイド44,64にそれぞれセットされたデータ(制御信号)が出力され、データに基づいて、第一及び第二変動入賞装置の一方が開放される。
そして、ファンファーレ/インターバル終了処理において、大入賞口開放データセット処理が終了した後に、外部情報出力セット処理が行われる(ステップS46)。ここでは、外部情報として、通常大当たりもしくは確変大当たりを管理装置側でカウントするための大当たり信号となるデータがマイコン91のRAMにセットされ、次回のタイマ割込処理の出力処理において、盤用外部情報16から管理装置側に大当たり信号が送信される。なお、この処理は、特別遊技状態の最初となるファンファーレ終了時の処理だけで行われ、各ラウンド終了時には行われない。
次に、次回のラウンドにおいて、終了条件となる入賞数をカウントする大入賞口カウンタのカウント数をクリアして、次回のラウンドでの大入賞口閉鎖監視処理で大入賞口41,61の入賞数をカウント可能として、ファンファーレ/インターバル終了処理を終了する(ステップS47)。
大入賞口開放終了処理では、ラウンドの終了条件が成立したことに基づき、第一及び第二変動入賞装置4,6の両方を閉塞させる閉塞データを出力インタフェース93の出力バッファにセットする。また、連続動作回数カウンタが0か否かを判定し、連続動作回数カウンタが1以上の場合に、次回の処理として処理番号4のファンファーレ/インターバル終了処理を設定し、特図ゲーム処理タイマにラウンド間のインターバルの時間をセットする。これにより、インターバル時間の経過後、再び、第一及び第二変動入賞装置4,6の一方を開放させるラウンドを開始する処理が行われ、ラウンドが継続することになる。
一方、継続動作回数カウンタが0の場合には、特別遊技状態の終了条件となる所定数のラウンドが消化されたことになり、次回の処理として処理番号6の大当たり終了処理を設定する。
また、次回の処理として処理番号1の特図普段処理を設定するとともに、特図ゲーム処理タイマにエンディング演出動作の所要時間をセットする。これにより、エンディング動作終了後に特図普段処理が開始される。
また、確変昇格なしの場合には、第一変動入賞装置4は、特別遊技状態中閉塞した状態を保ち、第二変動入賞装置6は、1ラウンド〜15ラウンドまで、毎ラウンド毎に開閉を繰り返すことになる。
また、確変昇格有りで1ラウンドで昇格の場合には、第二変動入賞装置6は、特別遊技状態中閉塞した状態を保ち、第一変動入賞装置4は、1ラウンド〜15ラウンドまで、毎ラウンド毎に開閉を繰り返すことになる。
また、確変昇格有りで5ラウンドで昇格の場合には、第二変動入賞装置6が1ラウンドから4ラウンドまで毎ラウンド毎に開閉を繰り返し、5ラウンドからは、開放状態となる変動入賞装置が第一変動入賞装置4に変更され、5ラウンド〜15ラウンドまで毎ラウンド毎に第一変動入賞装置が開閉を繰り返すことになる。なお、昇格ラウンドが10ラウンドや15ラウンド等の他のラウンドの場合には、通常図柄から確変図柄への昇格表示と開放状態となる変動入賞装置の第二変動入賞装置から第一変動入賞装置への変更とが5ラウンドに代えて10ラウンドや15ラウンド等になるだけで、ほぼ同様の処理で行われる。
また、確変昇格有りでエンディングで昇格の場合には、第一変動入賞装置4は、特別遊技状態中閉塞した状態を保ち、第二変動入賞装置6は、1ラウンド〜15ラウンドまで、毎ラウンド毎に開閉を繰り返すことになる。すなわち、確変への昇格が最後のラウンドが終了した後に行われるので、確変への昇格以後に変動入賞装置4,6が開放されることがないので、第一変動入賞装置4が開放状態となることなく、確変大当たりであっても、特別遊技状態が終了する。
また、第一変動入賞装置4が開放状態となった場合の方が、第二変動入賞装置6よりも1ラウンド当りの差球数が多くなる(入球−出球でマイナス側に多くなる)設定となっている場合には、第一変動入賞装置4が特別遊技状態中のなるべく早いラウンドで開放状態となった方が遊技者に有利となり、遊技者はより期待を持って第一変動入賞装置4が開放状態とならないかを見守ることになる。
例えば、図16に示すように、特定のラウンドとして5ラウンド目で開放状態となる変動入賞装置4,6が第二変動入賞装置6から第一変動入賞装置4に変更された後に、変動入賞装置が変更された特定のラウンドの次のラウンドで再び、開放状態となる変動入賞装置4,6を第一変動入賞装置4から第二変動入賞装置6に変更し(戻し)、それ以降のラウンドにおいては、第二変動入賞装置6が開放状態となるようにする。
また、遊技場では従来から大当たり中の遊技者の獲得可能な遊技球の量の調整を行っているが、第一変動入賞装置4と第二変動入賞装置6の開放態様の組合せが多様であれば、これを考慮しての釘調整を行わざるを得ず、遊技場にかかる調整負担は軽くない。しかしながら、第一変動入賞装置4がたかだか1ラウンドしか開放しないのであれば、第二変動入賞装置6にのみ釘調整の作業を集中することができ、釘調整にかかる遊技場の負担を軽減することができる。
特に、全てのラウンドの開始時、もしくは、特定の複数のラウンドの開始時に、遊技者が第二の状態となる変動入賞装置が、第二変動入賞装置から第一変動入賞装置に切り換るか否かを高い関心を持って見守ることになり、ラウンド開始時の興趣を高められる。
なお、本実施の形態の遊技機は、基本的に第1の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、ここでは、第1の実施形態の遊技機と相違する部分を中心に説明する。
図17に示すように、この特図表示器7の変動表示ゲームで表示される特別図柄のうち大当りとなる図柄は、表示装置31に表示される装飾図柄に対応した数字となっている。なお、装飾図柄のAには特別図柄の1が、以下同様にJには7セグの表示でA、Qには7セグの表示でb、Kには7セグの表示でCが対応している。また、はずれの場合の特別図柄は、図17の特別図柄の欄に示す図柄以外の図柄で、例えば0である。
これにより、次回のタイマ割込処理の出力処理において、第一及び第二大入賞口ソレノイド44,64にそれぞれセットされたデータ(制御信号)が出力され、データに基づいて、第一及び第二変動入賞装置の一方が開放されようになっている。
なお、図20に示されている報知用スイッチ19は、後述する第3の実施形態の遊技機で用いるものであり、本実施形態の遊技機には備えられていない。
特図状態表示器18は、遊技制御装置9に制御され、特別遊技状態の終了後に特定遊技状態としての確変状態が発生するか否かを特別遊技状態中に報知するものであって、例えば、遊技盤面に設けられた赤と緑の2色の発光が可能なLEDであり、確変状態となるときは赤色、ならないときは緑色に発光して報知するようになっている。すなわち、遊技制御装置9は状態表示制御手段をなす。
そして、外部情報出力装置は遊技制御装置9に制御されて、特図状態表示器18において特別遊技状態の終了後に確変状態となることが報知されたときに、これを状態情報として盤用外部情報16から遊技機の外部に設けられる管理装置などの外部装置に出力するようになっている。すなわち、遊技制御装置9は外部情報出力手段をなす。なお、外部通信端子94からこれらの情報を出力するようにしても良く、この場合は外部通信端子94も外部情報出力装置となる。
また、図26(B)に示すように、特別遊技状態の終了後に確変状態となる場合においては、特図状態表示器18は、特別遊技状態の終了後に確変状態になることを特別遊技状態中に報知し、このとき赤色に点灯するようになっている。さらに、このとき外部情報出力手段は状態情報を出力する。
これによって、各変動入賞装置における出球数や特別遊技状態が実行されている時間などのデータを別々に把握することができ、これらのデータを各変動入賞装置への遊技球の拾球率の調整(具体的には、大入賞口41,61に誘導される遊技球の割合を釘調整する)などに利用することができる。
これによって、各変動入賞装置による出球数や実行時間を把握でき、各変動入賞装置4,6の遊技球の拾球率を適切に調整することができるようになる。
なお、本実施形態の遊技機は、基本的に第2の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、ここでは、第2の実施形態の遊技機と相違する部分を中心に説明する。
特図状態表示器18は、第2の実施形態で説明したように、特別遊技状態の終了後に特定遊技状態としての確変状態が発生するか否かを特別遊技状態中に報知するものであって、例えば、遊技盤面に設けられた赤と緑の2色の発光が可能なLEDであり、確変状態となるときは赤色、ならないときは緑色に発光して報知するようになっている。
また、報知用スイッチ19は、後述するように、遊技者がこれを操作することで、変動表示ゲームの信頼度が報知表示装置3i及び音声によって報知されるものである。
なお、1ラウンド目開始時に確変図柄を表示する場合も、特別遊技状態の終了時(エンディング)に確変状態になることを報知するようになっている。
よって、通常図柄を表示して特別遊技状態の終了時に確変状態になることを報知する場合は、特別遊技状態の終了時(エンディング)のみに確変状態になることが報知される場合といえる。
そして、特図状態表示器18において特別遊技状態の終了後に確変状態となるか否かが報知されるようになっており、図21の状態表示の欄で「−」の場合は、通常状態となることを報知する緑色に発光し、「○」の場合は確変状態となることを報知する赤色に発光するようになっている。
上述のように特別遊技状態の後に確変状態となる場合に、1ラウンド目から確変図柄が表示されて報知される場合と、最後にのみ確変となることが報知される場合があることから、まず、大当たり図柄乱数値を大当たり図柄記憶領域から読出す処理(ステップS66)が行われた後、読み出された大当たり図柄乱数値に基づいて、特図状態表示器18の状態表示の結果が確変であるか否かが判定される(ステップS67)。
そして、特別遊技状態の終了時(エンディング)のみに確変状態になることが報知される場合、すなわち、読み出された大当たり図柄乱数値に基づいて大当たり図柄が通常図柄であると判定された場合は、上述の確変であるか否かの判定で確変でないと判定された場合と同様に、第一変動入賞装置の閉鎖(ステップS69)と第二変動入賞装置の開放(ステップS70)のデータがセットされる。
これにより、次回のタイマ割込処理の出力処理において、第一及び第二大入賞口ソレノイド44,64にそれぞれセットされたデータ(制御信号)が出力され、データに基づいて、第一及び第二変動入賞装置の一方が開放されようになっている。
なお、信頼度報知手段によって信頼度を報知可能な期間は、変動表示ゲームの変動開始から所定の期間だけであって、例えば、報知用スイッチ19自体がこの期間だけ光るようにして遊技者にわかるようにしても良い。
特別遊技状態の終了後に確変状態とならない場合と、確変状態となることが決定した特別遊技状態において、1ラウンド目開始時に確変図柄を表示して確変状態になる場合は、第2の実施形態と同様となっている。
すなわち、図26(A)に示すように、特別遊技状態の終了後に確変状態とならない場合は、特図状態表示器18が特別遊技状態の終了後に確変とならない通常状態になることを報知(緑色に点灯)し、外部情報出力手段は状態情報を出力しない。
また、図26(B)に示すように、特別遊技状態の終了後に確変状態となる場合は、特図状態表示器18が特別遊技状態の終了後に確変状態になることを報知(赤色に点灯)し、外部情報出力手段は状態情報を出力する。
なお、図26(C)に示す場合においては、特図状態表示器18の状態表示に従って外部情報出力手段は状態情報を出力するが、変動入賞装置は第二変動入賞装置6が開放されている。すなわち、本実施形態の遊技機においては、外部情報出力手段からの状態情報の出力といずれの変動入賞装置が開放しているかは必ずしも一致しない。このため、本実施の形態の遊技機においては、第2の実施形態で説明したような外部情報出力をもとに外部装置において開放している変動入賞装置を判定し、各変動入賞装置のデータを収集することは行わない。
(1)遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの指示に基づいて表示装置の表示を制御する表示制御手段と、を備え、始動条件の成立に基づいて前記表示装置にて識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して、変動入賞装置の可動部材を遊技者にとって不利な第一の状態から遊技者にとって有利な第二の状態に変換することによって遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生するとともに、該特別遊技状態終了後の遊技進行が有利になる特定遊技状態を発生可能な遊技機において、前記変動入賞装置は、第一変動入賞装置と第二変動入賞装置とから構成され、前記遊技制御手段は、前記特別遊技状態で前記第一変動入賞装置及び前記第二変動入賞装置のうち任意の時点で何れか一方のみが前記第二の状態となるように変換制御する変動入賞装置制御手段を備え、前記変動入賞装置制御手段は、前記特別遊技状態の終了後に前記特定遊技状態が発生する場合にのみ、前記第一変動入賞装置を前記第二の状態に変換可能とし、前記特別遊技状態の発生から終了までの所定タイミングで前記第二の状態となる変動入賞装置を、前記第二変動入賞装置から前記第一変動入賞装置に切り換えることを特徴とする遊技機。
(2)前記特別遊技状態は、前記第一変動入賞装置または前記第二変動入賞装置を所定条件成立まで前記第一の状態から前記第二の状態へと変換する遊技状態を1ラウンドとして複数ラウンド繰り返す遊技状態であって、前記第一変動入賞装置と前記第二変動入賞装置とで、前記1ラウンドにて付与可能な遊技価値量を異ならせたことを特徴とする(1)に記載の遊技機。
(3)前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態を発生させることとなる場合に、前記第二の状態となる変動入賞装置を、前記第二変動入賞装置から前記第一変動入賞装置に前記複数ラウンドのうち何れのラウンドで切り換えるかを決定する切換ラウンド決定手段を備え、前記変動入賞装置制御手段は、前記第二の状態となる変動入賞装置を、前記第二変動入賞装置から前記第一変動入賞装置に前記切換ラウンド決定手段が決定したラウンドで切り換えることを特徴とする(2)に記載の遊技機。
(4)前記特別遊技状態の終了後の前記特定遊技状態が発生するか否かの遊技者への報知を表示により行う表示報知手段を備え、前記表示報知手段は、前記切換ラウンド決定手段が決定したラウンド以降で報知を行うことを特徴とする(3)に記載の遊技機。
(5)前記第一変動入賞装置及び第二変動入賞装置が配置されると共に、遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成された遊技盤を備え、前記遊技盤の遊技領域の略中央部に、奥に前記表示装置の表示面が配置された凹室を形成するとともに、前記表示面を前方から視認可能とする窓部を備えたセンタケースを配設し、前記センタケース上部に、遊技盤前面から前方に突出する鎧部を設けるとともに、前記鎧部の上面は、遊技領域内の前記センタケースの左右の遊技球が流下可能な遊技球流下領域のうちの左側の遊技球流下領域の遊技球の流下量が右側の遊技球流下領域に比較して過大になるように、左下がりに傾斜して設け、前記第一変動入賞装置は、窓部の左側方にセンタケースと一体に形成されるとともに、前記第一の状態から第二の状態に変換する際に、左側の遊技球流下領域に向けて開放動作する可動部材を有し、前記遊技領域の前記センタケースの下方に遊技球の入賞に基づいて前記始動条件を成立させることとなる始動入賞口を設け、前記遊技領域の始動入賞口の下方に前記第二変動入賞装置を配設したことを特徴とする(1)〜(4)の何れかに記載の遊技機。
(6)遊技を統括的に制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの指示に基づいて表示装置の表示を制御する表示制御手段と、を備え、始動条件の成立に基づいて前記表示装置にて識別情報を変動表示する変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームが特定の結果態様を導出することに関連して、変動入賞装置の可動部材を遊技者にとって不利な第一の状態から遊技者にとって有利な第二の状態に変換することによって遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生するとともに、該特別遊技状態終了後の遊技進行が有利になる特定遊技状態を発生可能な遊技機において、前記変動入賞装置は、第一変動入賞装置と第二変動入賞装置とから構成され、前記遊技制御手段は、前記特別遊技状態で前記第一変動入賞装置及び前記第二変動入賞装置のうち任意の時点で何れか一方のみが前記第二の状態となるように変換制御する変動入賞装置制御手段を備え、前記変動入賞装置制御手段は、前記特別遊技状態の終了後に前記特定遊技状態が発生する場合には、前記第一変動入賞装置を前記第二の状態に変換可能とし、前記特別遊技状態の終了後に前記特定遊技状態が発生しない場合には、前記第二変動入賞装置を前記第二の状態に変換し、前記第一変動入賞装置を前記第二変動入賞装置への入賞経路上に設けて前記第一変動入賞装置の遊技球の拾球率が前記第二変動入賞装置の遊技球の拾球率より大きくなるようにするとともに、前記第一変動入賞装置の遊技球の入賞に基づく賞球数を、前記第二変動入賞装置の遊技球の入賞に基づく賞球数よりも少なく設定したことを特徴とする遊技機。
(7)前記第一変動入賞装置及び第二変動入賞装置が配置されると共に、遊技球が流下する遊技領域が前面側に形成された遊技盤を備え、前記遊技盤の遊技領域の略中央部に、奥に前記表示装置の表示面が配置された凹室を形成するとともに、前記表示面を前方から視認可能とする窓部を備えたセンタケースを配設し、前記センタケース上部に、遊技盤前面から前方に突出する鎧部を設けるとともに、前記鎧部の上面は、遊技領域内の前記センタケースの左右の遊技球が流下可能な遊技球流下領域のうちの左側の遊技球流下領域の遊技球の流下量が右側の遊技球流下領域に比較して過大になるように、左下がりに傾斜して設け、前記第一変動入賞装置は、窓部の左側方にセンタケースと一体に形成されるとともに、前記第一の状態から第二の状態に変換する際に、左側の遊技球流下領域に向けて開放動作する可動部材を有し、前記遊技領域の前記センタケースの下方に遊技球の入賞に基づいて前記始動条件を成立させることとなる始動入賞口を設け、前記遊技領域の始動入賞口の下方に前記第二変動入賞装置を配設したことを特徴とする(6)に記載の遊技機。
(8)前記表示装置で実行される変動表示ゲームと導出される結果が同じとなる変動表示ゲームを、前記表示装置とともに実行する特図表示装置と、前記特別遊技状態の終了後に特定遊技状態が発生する場合に、特定遊技状態の発生を報知する表示を行う状態表示装置とを備え、前記遊技制御手段は、前記特図表示装置で実行される変動表示ゲームにおける識別情報の変動表示を直接制御する特図表示制御手段と、前記特別遊技状態の終了後に特定遊技状態が発生する特別遊技状態中にのみ特定遊技状態が発生することを前記状態表示装置を用いて報知する制御を行う状態表示制御手段とを備えることを特徴とする(6)または(7)に記載の遊技機。
(9)前記変動入賞装置制御手段は、前記状態表示装置が特定遊技状態の発生を報知する特別遊技状態中に、第一変動入賞装置を前記第二の状態に変換し、前記状態表示装置が特定遊技状態の発生を報知しない特別遊技状態中に、第二変動入賞装置を前記第二の状態に変換し、前記遊技制御手段は、特別遊技状態中に、前記状態表示装置が特定遊技状態の発生を報知するか否かを示す状態情報を当該遊技機外部に出力する外部情報出力手段を備えることを特徴とする(8)に記載の遊技機。
(1)に記載の発明では、遊技機は、特別遊技状態となった場合に、遊技者にとって不利な第一の状態から遊技者にとって有利な第二の状態に変換する変動入賞装置を二つ備えている。そして、特別遊技状態となった場合に、基本的に第二変動入賞装置だけが第二の状態となるが、特別遊技状態後に特定遊技状態が発生する場合には、特別遊技状態の開始から終了までの間に、第二変動入賞装置に代えて第一変動入賞装置だけが第二の状態となる。なお、特別遊技状態の開始時に第二変動入賞装置に代えて第一変動入賞装置が第二の状態となる場合には、実質的に第二変動入賞装置は第二の状態となることがなく、特別遊技状態の開始時から第一変動入賞装置が第二の状態となる。また、特別遊技状態の終了時に第二変動入賞装置に代えて第一変動入賞装置が第二の状態となるものとした場合に、特別遊技状態が終了してしまうので、実質的には第一変動入賞装置が第二の状態となることがないまま、特別遊技状態終了後に特定遊技状態となる場合があっても良い。
以上のことから、特別遊技状態中に第一変動入賞装置が第二の状態となることにより、特別遊技状態後に特定遊技状態が発生するので、遊技者は、第一変動入賞装置が第二の状態(開放状態)となるのを高い関心を持って注視することになり、第二変動入賞装置に代って第一変動入賞装置が第二の状態となることに興趣を高められることになる。特に、特別遊技状態中の開始から終了まで第一変動入賞装置が第二の状態となる可能性があり、遊技者は、特別遊技状態の開始から終了までの間、二つの変動入賞装置のうちのいずれが第二の状態となるかについて興趣が高められた状態となる。
すなわち、遊技者は第一変動入賞装置が第二の状態に変換することで、特別遊技状態終了後の特定遊技状態の発生を知ることができ、特別遊技状態中の変動入賞装置の変換状態に大いに興趣を得ることができる。
(2)に記載の発明では、請求項1の作用効果に加えて、第一変動入賞装置が第二の状態となるか否かにより、付与される遊技価値量が変化し、実益とリンクすることからより大きな関心を持って特別遊技状態中の変動入賞装置の変換状態に興趣を得ることができる。例えば、第一変動入賞装置の方が第二変動入賞装置より1ラウンド当りの遊技価値量が多い場合に、遊技者は、特定遊技状態の発生に対する期待だけではなく、多くの遊技価値量を得られるように、特別遊技状態中になるべく早く第一変動入賞装置が第二の状態となることを望み、特別遊技状態の遊技に高い興趣を持つことになる。また、逆に、第二変動入賞装置の方が第一変動入賞装置より1ラウンド当りの遊技価値量が多い場合に、遊技者は、特定遊技状態の発生が確定するように第一変動入賞装置が第二の状態となることを望むが、できれば、特別遊技状態中の遊技価値量が増えるように、特別遊技状態の後半で、第一変動入賞装置が第二の状態となることを望むことになる。従って、特別遊技状態中に第二変動入賞装置が続けて第二の状態となって特定遊技状態の発生が確定することがなくても、特別遊技状態が終了する間際における興趣が極めて高い状態となる。
(3)に記載の発明では、第二の状態となる変動入賞装置を、第二変動入賞装置から第一変動入賞装置に切り換えるタイミングにより実益が変化することから、より大きな関心を持って特別遊技状態中の変動入賞装置の変換状態に興趣を得ることができる。
特に、全てのラウンドの開始時、もしくは、特定の複数のラウンドの開始時に、遊技者が第二の状態となる変動入賞装置が、第二変動入賞装置から第一変動入賞装置に切り換るか否かを高い関心を持って見守ることになり、ラウンド開始時の興趣を高められる。
(4)に記載の発明では、表示により特別遊技状態中に特定遊技状態の発生を報知するものとしても、第二の状態となる変動入賞装置が切り替えられる際まで報知が行われないことから、特別遊技状態中に、変動入賞装置の切り換えが行われるまで特定遊技状態の発生を知ることができず、より大きな関心を持って特別遊技状態中の変動入賞装置の変換状態に興趣を得ることができる。
(5)に記載の発明では、第一変動入賞装置を始動入賞口の上流に配置しても、ゲージ構成上において無理のないレイアウトが可能になり、第一変動入賞装置、第二変動入賞装置の双方への遊技球の案内を無理なく行うことができる。言い換えれば、表示装置を前方に臨ませるセンタケースを利用して第一変動入賞装置を設けることで、第一変動入賞装置が非作動中は、センタケースが存在するだけの状態とほぼ同様となり、特別遊技状態中に作動する二つの変動入賞装置を無理なく遊技領域に配置できる。また、第一変動入賞装置が始動入賞口より上に配置されても第一変動入賞装置が始動入賞口への入賞を妨げる印象を遊技者に与える虞がない。
(6)に記載の発明では、第一変動入賞装置の遊技球の拾球率が前記第二変動入賞装置の遊技球の拾球率より大きくなるようにするとともに、第一変動入賞装置の遊技球の入賞に基づく賞球数を、第二変動入賞装置の遊技球の入賞に基づく賞球数よりも少なく設定したことで、第一変動入賞装置と第二変動入賞装置の何れが開放する特別遊技状態であっても、概ね同程度の遊技球獲得を可能とすると共に、特定遊技状態が発生することとなる特別遊技状態の消化時間を早めることができる。結果として、遊技店の売上に関わらない時間が短縮されるため、遊技店の売上が向上する。なお、特別遊技状態の時間が短縮しても特定遊技状態への期待感によって興趣が低下することはない。
(7)に記載の発明では、(5)に記載の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
(8)に記載の発明では、特図表示装置において表示装置で実行される変動表示ゲームと結果が同じとなる変動表示ゲームが実行されるとともに、状態表示装置によって特定遊技状態が発生することが報知されるので、表示装置における装飾表示を制約することなく、遊技者に遊技状態を案内することができる。
(9)に記載の発明では、変動入賞装置制御手段は、状態表示装置が特定遊技状態の発生を報知する特別遊技状態中に、第一変動入賞装置を第二の状態に変換し、また、報知しない場合に第二変動入賞装置を第二の状態に変換し、遊技制御手段は、特別遊技状態の発生中に、状態表示装置が特定遊技状態の発生を報知するか否かを示す状態情報を外部装置に出力する外部情報出力手段を備えることで、遊技機の出球を管理する管理装置などの遊技機外部の外部装置において、状態情報を元に第一変動入賞装置と第二変動入賞装置のいずれが第二の状態に変換されたかが判別できるようになる。これによって、各変動入賞装置による出球数や実行時間を把握でき、各変動入賞装置の遊技球の拾球率を適切に調整することができるようになる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a 遊技領域
1h 左の遊技球流下領域
1i 右の遊技球流下領域
31 表示装置
32 表示面
33 センタケース
3a 凹室
3b 窓部
3d 鎧部
4 第一変動入賞装置
41 第一大入賞口(大入賞口A)
42 第一可動部材
51 第一始動入賞口
52 第二始動入賞口
6 第二変動入賞装置
61 第二大入賞口(大入賞口B)
62 第二可動部材
7 特図表示器(特図表示装置)
9 遊技制御装置(遊技制御手段、変動入賞装置制御手段、切換ラウンド決定手段、表示報知手段、特図表示制御手段、状態表示制御手段、外部情報出力手段)
10 表示制御装置(表示制御手段、表示報知手段)
16 盤用外部情報(外部情報出力装置)
18 特図状態表示器(状態表示装置)
19 報知用スイッチ
Claims (3)
- 遊技盤に設けた始動領域への遊技球入賞により特図変動表示遊技を実行し、該特図変動表示遊技が特定の結果態様となる場合に、遊技者に遊技価値を付与する特別遊技状態を発生するとともに、該特別遊技状態終了後の遊技進行が有利になる特定遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特別遊技状態が発生すると、可動部材が作動して遊技球が入賞可能な状態となる変動入賞装置と、
前記特図変動表示遊技が実行され、1箇所の表示領域に配置される複数の発光する表示部の点灯状態の組合せにより2のべき乗となる種類の図柄が表現可能な特図表示器と、
画像を表示可能な表示装置と、
遊技を統括的に制御するとともに、少なくとも前記特図表示器及び変動入賞装置を制御する遊技制御装置と、
前記遊技制御装置からの指示に基づいて前記表示装置の表示を制御する表示制御装置と、
が備えられ、
前記特図表示器の1箇所の表示領域には、
前記特定遊技状態の発生を伴う前記特定の結果態様となる確変図柄及び前記特定遊技状態の発生を伴わない前記特定の結果態様となる通常図柄の各々を含む複数種類の大当り図柄と、1種類の外れ図柄と、が表示されるとともに、該1種類の外れ図柄は常に同一の図柄であり、
前記遊技制御装置は、
前記始動領域への遊技球入賞に基づいて、前記特図変動表示遊技の実行結果を前記特定の結果態様とするか否かを決定するための第一の乱数値と、前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様となる場合に前記特定遊技状態を発生させるか否かを決定するための第二の乱数値と、を所定の記憶領域に各々記憶し、
前記記憶した第一の乱数値の判定結果により前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様とならない場合には、前記特図表示器にて一定時間変動表示を行った後に、前記1種類の外れ図柄で停止表示させる一方で、
前記記憶した第一の乱数値の判定結果により前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様となる場合には、前記確変図柄及び通常図柄の各々を含む複数種類の大当り図柄の候補の中から、前記記憶した第二の乱数値に対応する大当り図柄を選択し、前記特図表示器にて一定時間変動表示を行った後に、該選択した大当り図柄で停止表示させる制御を行い、
前記表示制御装置は、
前記遊技制御装置からの指令により、前記特図表示器で実行される特図変動表示遊技と同期させて、前記表示装置にて装飾図柄を用いた変動表示を実行するとともに、
前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様となる場合には、予め定められた複数種類の大当りとなる装飾図柄の組合せ候補の中から1つの組合せを選択し、前記表示装置にて装飾図柄を変動表示させた後に、該選択した大当りの組合せの態様で停止表示させる一方で、
前記特図変動表示遊技の実行結果が前記特定の結果態様とならない場合には、予め定められた複数種類の外れとなる装飾図柄の組合せ候補の中から1つの組合せを選択し、前記表示装置にて装飾図柄を変動表示させた後に、該選択した外れの組合せの態様で停止表示させる制御を行うことを特徴とする遊技機。 - 前記特図変動表示遊技の未処理数である特図保留表示を表示可能な特図保留表示器と、
遊技領域に設けた普図始動領域への遊技球の通過により、普図変動表示遊技が実行される普図表示器と、
前記普図変動表示遊技の未処理数である普図保留表示を表示可能な普図保留表示器と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記遊技盤に、前記特図表示器と、前記特図保留表示器と、前記普図表示器と、前記普図保留表示器とを一体にして設けたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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