JP2002153639A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002153639A
JP2002153639A JP2000352780A JP2000352780A JP2002153639A JP 2002153639 A JP2002153639 A JP 2002153639A JP 2000352780 A JP2000352780 A JP 2000352780A JP 2000352780 A JP2000352780 A JP 2000352780A JP 2002153639 A JP2002153639 A JP 2002153639A
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Japan
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game
ball
center
warp
game machine
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Application number
JP2000352780A
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English (en)
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Toshio Ukai
俊雄 鵜飼
Shogo Tatsumi
正吾 巽
Michio Nishigaya
道雄 西ヶ谷
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Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾球遊技機において、センター装置の大型化
に対処しデザイン性を高める。 【解決手段】遊技盤22の中央上部に設置される図柄表
示装置26の外形を左右非対称としたので、奇抜性があ
り、遊技盤22のデザインも左右非対称とすることが容
易である。傾斜路42を図柄表示装置26の上部に設け
たので、上方からの遊技球を左側にのみ誘導して、集中
的に図柄表示装置26の左側の領域を流下させることが
できるから、図柄表示装置26の大型化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機の多くは、遊技盤の中央上部
にセンター装置(例えば図柄表示装置や中央入賞装置)
が設置されている。従来は、美的な観点から遊技盤の構
成(入賞口や風車などの配置も含めて)をほぼ左右対称
としていた。まれに左右非対称の構成となっている遊技
盤もあるが、その場合でも中心的な存在となる図柄表示
装置や中央入賞装置は左右対称とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図柄表示装
置の画面が大型化される傾向にあり、装置の外形もこれ
に伴って大型化している。また、中央入賞装置の場合
も、その内部構造の複雑化や表示装置との複合化等に伴
って大型化する傾向にある。
【0004】図柄表示装置などのセンター装置が大型化
するとその左右の領域つまり遊技球の流下領域が狭まる
ので、センター装置の下方に配置される始動入賞口へ遊
技球を集めることが困難になる。この課題を解決するた
めに、センター装置に設けられるワープ入口を大きくし
てステージ部分に遊技球を多く集めて、その下方の始動
入賞口への入球の可能性を高める発明もなされている。
しかし、遊技球の流れが単調になる課題、ステージ部分
で遊技球が衝突し合うという課題、衝突する遊技球が塊
となって流下しスムーズな流れでないという課題等が考
えられる。
【0005】一方、従来のセンター装置が左右対称であ
ることから、奇抜性にかけるという課題、遊技盤に左右
対称でないデザインを施すのが難しいという課題、また
左右対称のデザインであっても外観上だけのものであり
遊技に関与するものではない等の課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の弾球遊技機は、遊技
盤の中央上部に設置されるセンター装置の外形を左右非
対称としたので、奇抜性があり、遊技盤のデザインも左
右非対称とすることが容易である。
【0007】なお、「遊技盤の中央上部に設置される」
というのは、遊技盤(遊技領域)の横方向の中心線付近
(この中心線よりも下側部分も含めて)から最上位の障
害釘(いわゆる天釘)付近までの範囲に設置されるとい
うことであり、そのような位置に設置されるセンター装
置というのは、横方向の中心線よりも下側に出っ張らな
いか、下側に出っ張る部分が少ない(上下寸法の1/2
未満)、比較的大型の装置ということである。
【0008】センター装置としては前述した図柄表示装
置や中央入賞装置が例示される。また、図柄表示装置と
入賞装置との複合装置であってもよい。請求項2記載の
弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、左
右方向の領域が該センター装置の幅の1/2を上回る寸
法で、その上方から落下して来た遊技球を左方または右
方にのみ誘導する偏誘導部を前記センター装置の上部に
設けたので、センター装置の上方から流下してくる遊技
球を例えば左側にのみ誘導して、集中的にセンター装置
の左側の領域を流下させることができる。
【0009】通常の弾球遊技機では盤面の左側部分を流
下するとセンター装置の下方などに配置される始動入賞
口に進みやすいので、発射された遊技球の多くを始動入
賞口の方向に集めることができる。また、盤面の右側部
分が始動入賞口に向かいやすいゲージ構成なら、偏誘導
部が上方から落下して来た遊技球を右方にのみ誘導する
構成とすればよい。
【0010】このように偏誘導部を設けることにより、
センター装置を大型化してもその左側または右側の領域
に遊技球を集中させてセンター装置の下方等に配置され
る始動入賞口へ遊技球を集めることが容易になる。よっ
て、センター装置に設けられるワープ入口を大きくした
場合の各種の課題を解決できる。
【0011】また偏誘導部を設けることにより、デザイ
ン面での左右非対称だけでなく、遊技に関与する機能面
でも左右非対称を実現できる。偏誘導部は、その上方か
ら落下して来た遊技球を左方または右方にのみ誘導する
という機能さえ満足すれば、その構成には特に制限はな
いが、請求項3記載のように、偏誘導部を傾斜路とすれ
ば構造を簡単にできる。また、傾斜路の場合、例えば全
体または一部が可動型の進路変更機構を用いるよりも遊
技球の流れがスムーズであるから、遊技球が停滞したり
塊になって流下速度が遅くなるようなおそれはない。
【0012】請求項4記載の弾球遊技機は、請求項3記
載の弾球遊技機において、前記センター装置に、前記傾
斜路の頂部付近に開口するワープ入口と、該ワープ入口
に入球した遊技球を下方に誘導するワープ通路と、該ワ
ープ通路を通ってきた遊技球を遊動させてから前方に落
下させるステージとを備えたので、傾斜路から外れて誘
導方向(例えばセンター装置の左側)とは逆側に進みか
ねない遊技球をワープ入口に流入させ、ワープ通路から
ステージを経て、センター装置の下方に配されている入
球口(例えば始動入賞口)に向かわせることができる。
これにより、傾斜路のみの場合よりも良好に始動入賞口
に集中させることが可能になる。
【0013】そして、請求項5記載の弾球遊技機は、請
求項4記載の弾球遊技機において、前記ワープ通路は途
中で2分岐し、該分岐経路の出口はそれぞれ前記ステー
ジの左側と右側に配されているので、ワープ入口から流
入した遊技球を従来と同様にステージの左右からステー
ジ上に放出でき、遊技球が例えばステージの右側ばかり
に偏るのを防止できる。
【0014】請求項6、7はセンター装置の好適な例で
あり、表示装置(図柄表示装置)または中央入賞装置或
いはこれらの複合装置をセンター装置とするとよい。中
央入賞装置としては、羽根ものとかヒコーキと呼ばれる
第2種特別電動役物やいわゆるクルーンを備える大型の
入賞装置が例示されるが、これらに限るものではない。
また、中央入賞装置は、遊技球が入球することにより直
接に賞球を払い出す構成のものばかりでなく、入球する
ことにより図柄の組合せが成立して賞球を払い出す、い
わゆるアレンジボール式遊技機に用いられる装置も含
む。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0016】
【実施例】図1に示すのは、弾球遊技機の一種であるパ
チンコ機10の斜視図である。この図1に示すように、
本実施例のパチンコ機10は、長方形の外枠11と前面
枠12とからなる筐体にて構成の各部を保持する構造で
ある。また、このパチンコ機10はいわゆるCR機であ
って、プリペイドカードの読み書き等を行うためのカー
ドリーダユニット(以下、CRユニット)13が付属し
ている。
【0017】前面枠12は、左端上下のヒンジ14によ
り外枠11に対し開閉可能に取り付けられており、通常
は図示するように閉じた状態とされる。前面枠12に
は、窓状のガラス枠20が前面枠12に対して開放可能
に取り付けられている。このガラス枠20には板ガラス
21が二重にはめ込まれ、板ガラス21の奥には前面枠
12に保持された遊技盤22が収納されている。
【0018】ガラス枠20の下方には上皿15が配さ
れ、前面枠12に対して開放可能に取り付けられてい
る。上皿15には、プリペイドカードによる遊技球の貸
出を指示するための貸出釦16、プリペイドカードの返
却を指示するための精算釦17及びプリペイドカードの
残高を表示するための残高表示部18が設けられてい
る。CRユニット13のカード口19にプリペイドカー
ドを挿入するとプリペイドカードの残高が残高表示部1
8に表示され、貸出釦16を押下するとその残高の範囲
内で遊技球の貸出しが実行され上皿15に貸球としての
遊技球が排出される。また、精算釦17押下するとプリ
ペイドカードがカード口19から排出される。
【0019】上皿15の下方にては下皿23が前面枠1
2に固定され、下皿23の右側には発射ハンドル24が
取り付けられている。発射ハンドル24の外周にはダイ
ヤル部24aが装着されており、これを時計回りに回動
操作すれば発射装置(図示略)が稼働して、上皿15か
ら供給された遊技球を遊技盤22に向けて発射する。こ
の際、ダイヤル部24aの回動量によって発射力の強弱
を調整できる。またダイヤル部24aに隣接して導電性
のタッチセンサ24bが設けられている。
【0020】図2に示すように、遊技盤22には(図2
においては遊技盤22の外形線は省略されている。)、
ガイドレール25によって囲まれた略円形の遊技領域2
5aが設けられ、その中央上部(遊技領域25aの中心
付近から上方にかけて)にセンター装置である図柄表示
装置26が設置されている。
【0021】図柄表示装置26は液晶表示盤27を備え
る表示装置本体(図示は省略)と液晶表示盤27の周囲
を取り巻く表示体枠であるセンターケース28とによっ
て構成されている。センターケース28の液晶表示盤2
7の上辺よりも下側部分はほぼ左右対称になっている
が、それよりも上側部分においてはバンパイヤを象った
キャラクタ装飾部29が右側に偏って設けられている。
このためセンターケース28(図柄表示装置26)は左
右非対称となっている。
【0022】センターケース28はキャラクタ装飾部2
9の頭部29aの背後に位置する円形の頂部61aがも
っとも高い位置になり、この頂部61aは遊技領域25
a内で最上部に位置する4本の障害釘30a(いわゆる
天釘)よりも上になっている。ただし、頂部61aは板
状で遊技盤22の表面に密接しているので遊技球の移動
を阻害しない。
【0023】遊技領域25aには、ランプ風車31a、
31b、普通入賞口32a、32b、風車33a、33
b、普通入賞口34a、34b付きのサイドランプ35
a、35b、チューリップ式の可変入賞装置である始動
入賞口36、いわゆるアタッカーである大入賞口37と
一対の普通入賞口38a、38bを備える大入賞装置3
9等が、ほぼ左右対称となる配置で設置されている。
【0024】障害釘については、ランプ風車31aの上
方から天釘30aの左下にかけて、図柄表示装置26の
左側に遊技球を誘導するための釘列30b、30cや天
釘30aの左側を通る遊技球をさらに左側に跳躍させる
目的の釘群30dや釘列30eが設けられている。
【0025】しかし、図柄表示装置26の右側ではこれ
ら釘列30b、30c等に対応する障害釘は配されては
おらず、普通入賞口32bの命釘30fが右側では最も
高い場所の障害釘となっている。そして普通入賞口32
a、32bよりも下方では、図示するとおり、障害釘の
配置はほぼ左右対称となっており、全体的に始動入賞口
36や大入賞口37に向けて遊技球を誘導する構成であ
る。
【0026】したがって、図柄表示装置26の右側の方
が遊技球に対する障害が少なく、こちら側の流下速度が
左側よりも速くなる(例えば大入賞口37付近に達する
までの時間は、キャラクタ装飾部29の頂部61a付近
からの方が釘列30b〜30e付近からよりも短時間に
なる。)。
【0027】次に、図3〜5を参照して、センターケー
ス28の構造を説明する。センターケース28は、表側
から順にキャラクタ装飾部29、中央枠部60及び背後
枠部80の3部分に大別され、中央枠部60のベース板
61と背後枠部80の張出板81とで遊技盤22を挟む
ようにして遊技盤22に取り付けられている。
【0028】キャラクタ装飾部29は中央枠部60のほ
ぼ上半部を覆う位置で、中央枠部60の前方に庇状に突
出している。キャラクタ装飾部29の頭部29aの下方
には胴部29bが配され、その下方は右側の垂下部40
に連続している。
【0029】また、キャラクタ装飾部29の左側部分に
は右側の垂下部40と対をなす左側の垂下部41が設け
られている。ただし、左側の垂下部41の下端が中央枠
部60の表示窓62のほぼ中央の高さであるのに対して
右側の垂下部40の下端はこれよりも低い位置にされて
いる。
【0030】頭部29aから左側の垂下部41の上部に
かけては傾斜路42が設けられており、傾斜路42上に
載った遊技球はすべて左方向に流下し、その先端から図
2に示すランプ風車31aの下方に落下する。頭部29
aの背後(頭部29aと頂部61aの間)、傾斜路42
の上端から立ち上がりとなっている部分にはワープ入口
43が傾斜路42側に開口している。そして、そのワー
プ入口43に連通する上部ワープ通路44が頭部29a
から斜路42の下側となるマント部29cにかけて設け
られている。
【0031】上部ワープ通路44の下端は、中央枠部6
0のベース板61に設けられた開口61bにより中央枠
部60の内部に連通している。中央枠部60の内部には
左ワープ通路63と右ワープ通路64が設けられてお
り、上部ワープ通路44は左右ワープ通路63、64の
連接部にてこれらと連通している。左右ワープ通路6
3、64は、図3(b)に示す中心線CLにおいて連
接、連通しているが、その左右に位置する緩傾斜部分6
3a、64aは中心線CLを頂上とする山状になってお
り、上部ワープ通路44から流入した遊技球は、ここで
ほぼ5:5の割合で左右の緩傾斜部分63a、64a
(すなわち左ワープ通路63または右ワープ通路64)
に進入する。
【0032】左ワープ通路63の緩傾斜部分63aは、
表示窓62の左側になる左縦部65の内部に設けられて
いる鉛直部63bに連通し、鉛直部63bの下端は、背
後枠部80に開口するワープ出口63cにより、センタ
ーケース28の枠内28aに連通している。
【0033】同様に、右ワープ通路64の緩傾斜部分6
4aは、左縦部65と対面する右縦部66の内部に設け
られている鉛直部64bに連通し、鉛直部64bの下端
は背後枠部80に開口するワープ出口64cにより枠内
28aに連通している。センターケース28の下部には
遊技球を遊動させてから手前側に落下させるためのステ
ージ構造67が設けられている。
【0034】このステージ構造67は、手前に配された
下部装飾板68、その背後に配された前ステージ69、
その奥側に配されている中央ステージ70と左右の昇降
ステージ71、さらに前ステージ69及び昇降ステージ
71とワープ出口63c、64cとの間に配された端ス
テージ72によって構成されている。
【0035】下部装飾板68はベース板61の一部であ
り、その中央部には遊技球を落下させるための切欠68
aが設けられている。前ステージ69は中央部が低い略
円弧状の曲面体で、その中央部には切欠68aに対応し
て落下凹部69aが設けられている。
【0036】中央ステージ70も左右及び奥側が高く中
央部が低い曲面体であるが、前ステージ69よりも奥行
きがあり、幅は前ステージ69よりも小さい。そして、
中央部には、落下凹部69aに対応して上凹部70aが
設けられている。左右の昇降ステージ71は互いに対称
形であり、背後枠部80の下部に取り付けられたモータ
73を駆動源とする昇降機構74により、端ステージ7
2よりも高くなる上昇位置と端ステージ72よりも低く
なる下降位置の間で昇降変位させられる。
【0037】端ステージ72は奥側に設けられた段部7
2aを備えており、段部72aはワープ出口63c、6
4cから流れ出る遊技球の進路を手前側に規制する。図
5に示すように、ワープ入口43に流入した遊技球は、
上部ワープ通路44から左ワープ通路63または右ワー
プ通路64に進入し、ワープ出口63cまたはワープ出
口64cから端ステージ72上に流出する。
【0038】このとき昇降ステージ71が端ステージ7
2よりも高くなっていれば、中には段差を乗り越えて昇
降ステージ71に至るものもあるとしても、多くの遊技
球は端ステージ72から前ステージ69上に流入し、そ
こで遊動して、最終的には落下凹部69aから切欠68
aを通って落下する。
【0039】一方、昇降ステージ71が端ステージ72
とほぼ同レベルまたは低くなっていれば、ワープ出口6
3c、64cからの遊技球のほとんどは端ステージ72
から昇降ステージ71上に移動する。そして、昇降ステ
ージ71から中央ステージ70上に移動し、上凹部70
aから前ステージ69の落下凹部69aに落下し、さら
に切欠68aから落下する。
【0040】図2に示すとおり、切欠68aの下方には
始動入賞口36が設置されているので、ステージ構造6
7を通過して切欠68aから落下した遊技球が始動入賞
口36に入賞する可能性は高い。なお、本実施例の場
合、始動入賞口36に入賞すると大当たりとするかしな
いかの抽選が行われ、その結果が図柄表示装置26にて
表示される(例えば大当たりになるときには777等の
3桁揃いの図柄が表示され、外れの場合は揃わない図柄
が表示される。)。大当たり図柄(例えば777等の3
桁揃いの図柄)が表示されると(厳密には抽選で大当た
りになると)、大入賞口37を開放する大当たりゲーム
が実行される。この点は、第1種と呼ばれる従来のパチ
ンコ機と同様である。
【0041】この図柄表示装置26では、ワープ入口4
3が上部右端だけに設けられているものの、ここに流入
した遊技球は上述のようにほぼ均等に左ワープ通路63
または右ワープ通路64に進入し、左右のワープ出口6
3c、64cからほぼ均等な割合でステージ構造67上
に流出するので、遊技球が例えばステージ構造67の片
側(例えば右側)ばかりに偏ることはない。
【0042】このパチンコ機10は、遊技盤22の中央
上部に設置される図柄表示装置26の外形を左右非対称
としたので、奇抜性があり、遊技盤22のデザインも左
右非対称とすることが容易である。特に、左右方向の領
域が図柄表示装置26の幅の1/2を上回る寸法で、そ
の上方から落下して来た遊技球を左方にのみ誘導する傾
斜路42を図柄表示装置26の上部に設けたので、図柄
表示装置26の上方から流下してくる遊技球を左側にの
み誘導して、集中的に図柄表示装置26の左側の領域を
流下させることができる。
【0043】盤面の左側部分を流下すると図柄表示装置
26の下方に配置されている始動入賞口36に進みやす
いので、発射された遊技球の多くを始動入賞口36の方
向に集めることができる。このように傾斜路42を設け
ることにより、図柄表示装置26を大型化してもその左
側の領域に遊技球を集中させて図柄表示装置26の下方
に配置される始動入賞口36へ遊技球を集めることが容
易になる。よって、図柄表示装置26に設けられるワー
プ入口43を大きくする必要はなくなる。
【0044】また傾斜路42を設けることにより、デザ
イン面での左右非対称だけでなく、遊技に関与する機能
面でも左右非対称を実現できる。傾斜路42は構造が簡
単であり図柄表示装置26(センターケース28)の複
雑化をまねかない。また、傾斜路42の場合、例えば全
体または一部が可動型の進路変更機構を用いるよりも遊
技球の流れがスムーズであるから、遊技球が停滞したり
塊になって流下速度が遅くなるようなおそれはない。
【0045】さらに、傾斜路42の頂部付近にて傾斜路
42側に開口するワープ入口43を設けて、そこに流入
した遊技球を上部ワープ通路44から左ワープ通路63
または右ワープ通路64を経てステージ構造67上に誘
導し、ステージ構造67上で遊動させた後に切欠68a
から手前に落下させるので、傾斜路42から外れて図柄
表示装置26の右側に進みかねない遊技球を、この構成
にて図柄表示装置26の下方に配されている始動入賞口
36に向かわせることができる。これにより、傾斜路4
2のみの場合よりも良好に始動入賞口36に集中させる
ことが可能になる。
【0046】そして、上部ワープ通路44から左ワープ
通路63と右ワープ通路64が2分岐し、そのワープ出
口63c、64cはそれぞれステージ構造67の左側と
右側に配されているので、ワープ入口43から流入した
遊技球を従来と同様にステージ構造67の左右から放出
でき、遊技球がステージ構造67の例えば右側ばかりに
偏るような不具合は発生しない。
【0047】また、本実施例のパチンコ機10は、遊技
領域25aには、ランプ風車31a、31b、普通入賞
口32a、32b、風車33a、33b、普通入賞口3
4a、34b、サイドランプ35a、35b、始動入賞
口36、大入賞装置39等が、ほぼ左右対称となる配置
で設置されている。この点は従来の弾球遊技機と同様で
ある。
【0048】しかし、障害釘については、左側のランプ
風車31a付近から天釘30aにかけては、釘列30
b、30c、釘群30dや釘列30eが設けられている
が、図柄表示装置26の右側においては、ランプ風車3
1bの周囲には障害釘が配されていない。すなわち、図
柄表示装置26の右側の方が遊技球に対する障害が少な
く、こちら側の流下速度が左側よりも速くなる。このた
め、いわゆる大当たりゲームにて大入賞口37が開放さ
れたときに図柄表示装置26の右側を狙えば(いわゆる
右打ちをすれば)、発射から大入賞口37付近に達する
までの時間は、図柄表示装置26の左側を通過させるよ
りも短くなる。
【0049】したがって、大入賞口37に上限個数(通
常10個)を入賞させていわゆる1ラウンドを終了させ
るに要する時間が短くて済む。その結果、大当たりゲー
ムの終了(例えば16ラウンドの終了)に要する時間も
短くなる。これにより、速やかに大当たりゲームを進行
させて、終了させることができるから、大当たりゲーム
にやたらと長い時間が掛かるという遊技者の不満は解消
される。
【0050】なお、ワープ入口43を傾斜路42側で開
口しているのは(上向きに開口させていないのは)、右
打ちされた遊技球がワープ入口43に流入するのを防止
して、右打ちによる上記の効果を良好にするためであ
る。また、いわゆる第3種パチンコ機の場合は、1回の
大入賞口の開放時間が短いので(第1種パチンコ機では
約30秒であるが第3種では約10秒)、その短い時間
内に上限個数(例えば10個)まで大入賞口に入賞させ
られないことがしばしばある。このような現象(上限個
数まで入賞しないうちに大入賞口が閉鎖される事態、い
わゆるパンク)が発生すると、遊技者は大きな損を感じ
てきわめて不満になる。
【0051】しかしながら、本実施例のように図柄表示
装置26の右側における障害釘を少なくして遊技球の流
下速度を高めれば、例えば10秒程度の短時間でも多数
(例えば10個程度)の遊技球を大入賞口に入賞させる
に十分であり、上述のような事態が発生するのを良好に
防止できる。
【0052】
【変形例】次に、図柄表示装置26に右側領域における
遊技球の流下速度を左側よりも高めるゲージ構成の例を
変形例として説明する。なお、以下の例で参照する各図
においては遊技盤22の外形線は省略されている。 (変形例1)図6に示す例は、実施例におけるランプ風
車31b及び普通入賞口32bを撤去して、風車33b
の位置を上方に移動した構成に相当する。このゲージ構
成の場合、図柄表示装置26の右側には、風車33bと
その上方に分散配置された釘群30gと風車33bの下
方にて中央側に傾斜して配されているいくつかの釘列3
0hしかない。
【0053】また、大入賞装置39aは、実施例の大入
賞装置39との比較において、右側の普通入賞口38b
を欠いている。その普通入賞口38bが閉めていた領域
が空き、また普通入賞口38bへの入賞を阻害するため
の障害釘の配置も不要となるので、その付近の障害釘の
配置密度を小さくできる。しかも、大入賞口37に向け
て遊技球を誘導する傾斜配列の釘列30jとできる。
【0054】こうした構成により、図柄表示装置26の
右側における遊技球の流下速度を高め、しかも大入賞口
37に良好に誘導できる。したがって、大当たりゲーム
時には、図柄表示装置26の右側を狙って遊技球を発射
してここを通過させることで、実施例の場合よりもさら
に速やかに大当たりゲームを進行させて終了することが
でき、また、1ラウンドの大入賞口の開放時間が例えば
10秒程度と短い場合でも、その開放時間内に上限個数
まで入賞させることがさらに容易になる。 (変形例2)図7に示す例は図6の例とほぼ同じである
が、大入賞口37の位置が中央ではなくて右側に寄って
いる点で図6の例とは異なる。このように大入賞口37
を右側に偏らせているので、図柄表示装置26の右側を
通過した遊技球が大入賞口37付近に達する時間をさら
に短くできる。よって、変形例1の効果が更に向上す
る。 (変形例3)図8に示すのは、大入賞口37を備える大
入賞装置39cを始動入賞口36の右側に設置し、実施
例で大入賞口37が配されていた場所には普通入賞口3
8cを設け、サイドランプ35bに付属していた普通入
賞口34bを撤去した構成である。また、普通入賞口3
4bの撤去により、大入賞口37の上方の釘群30m、
30nの配置密度を低下でき、配置形態も単純化できて
いる。
【0055】大入賞口37の位置が図柄表示装置26の
右下方まで上昇し(大入賞口37に入賞する遊技球の移
動経路が短くなり)、図柄表示装置26の右側を通過し
た遊技球がほぼストレートに大入賞口37に向かうゲー
ジ構成であるので、大当たりゲーム時に図柄表示装置2
6の右側を狙い、ここを通過させれば、実施例や変形例
1、2の場合よりもさらに速やかに大当たりゲームを進
行させて終了することができ、また、1ラウンドの大入
賞口の開放時間が例えば10秒程度と短い場合でも、そ
の開放時間内に上限個数まで入賞させることがさらに容
易になる。つまり、大当たりゲームの進行を速やかに
し、大入賞口37の開放時間が短くてもパンクを発生さ
せないという観点では、上記3例(実施例、変形例1、
2)よりも各段に優れている。
【0056】なお詳しくは述べなかったが、変形例1、
2、3の構成によっても実施例1と同様の効果(本発明
の課題を解決する効果)が得られるのは明白である。以
上、実施例及び変形例に従って本発明の実施の形態につ
いて説明したが、本発明はこれらの例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに
実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の斜視図。
【図2】 実施例のパチンコ機における遊技領域の正面
図。
【図3】 センターケースの構造の説明図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)のB−B断面図。
【図4】 センターケースの構造の説明図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図、
(c)はC−C断面図。
【図5】 センターケースの斜視図。
【図6】 変形例1の遊技領域の正面図。
【図7】 変形例2の遊技領域の正面図。
【図8】 変形例3の遊技領域の正面図。
【符号の説明】
10 パチンコ機(弾球遊技機) 22 遊技盤 25a 遊技領域 26 図柄表示装置 27 液晶表示盤 28 センターケース 29 キャラクタ装飾部 42 傾斜路(偏誘導部) 43 ワープ入口 44 上部ワープ通路(ワープ通路) 60 中央枠部 62 表示窓 63c、64c ワープ出口 63 左ワープ通路(ワープ通路、分岐経路) 64 右ワープ通路(ワープ通路、分岐経路) 67 ステージ構造(ステージ) 68 下部装飾板 69 前ステージ 70 中央ステージ 71 昇降ステージ 72 端ステージ 80 背後枠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜飼 俊雄 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 (72)発明者 巽 正吾 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 (72)発明者 西ヶ谷 道雄 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 EB50 EB53 EB55

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の中央上部に設置されるセンター
    装置の外形を左右非対称としたことを特徴とする弾球遊
    技機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾球遊技機において、 左右方向の領域が該センター装置の幅の1/2を上回る
    寸法で、その上方から落下して来た遊技球を左方または
    右方にのみ誘導する偏誘導部を前記センター装置の上部
    に設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の弾球遊技機において、 前記偏誘導部が傾斜路であることを特徴とする弾球遊技
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の弾球遊技機において、前
    記センター装置に、 前記傾斜路の頂部付近に開口するワープ入口と、 該ワープ入口に入球した遊技球を下方に誘導するワープ
    通路と、 該ワープ通路を通ってきた遊技球を遊動させてから前方
    に落下させるステージとを備えたことを特徴とする弾球
    遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の弾球遊技機において、 前記ワープ通路は途中で2分岐し、該分岐経路の出口は
    それぞれ前記ステージの左側と右側に配されていること
    を特徴とする弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の弾球
    遊技機において、 前記センター装置は表示装置であることを特徴とする弾
    球遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか記載の弾球
    遊技機において、 前記センター装置は中央入賞装置であることを特徴とす
    る弾球遊技機。
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