JP5482237B2 - インターロック装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インターロック装置およびこれを備えた画像形成装置に関し、特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の本体に設けられた開閉部材の開閉に連動して作動されるインターロック装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置は、装置本体内部にプロセスユニットなどの構成部材が収容されている。したがって、プロセスユニットなどの構成部材の交換に際しては、装置本体内部にアクセスする必要がある。また、装置本体内部で用紙詰まりなどが生じた場合にあっても、用紙詰まりの原因となった用紙を除去するため、装置本体内部にアクセスする必要がある。
このため、この種の画像形成装置にあっては、装置本体内部にアクセス可能なように、装置本体に対して開閉可能な外装カバーや蓋などの開閉部材を有している。したがって、ユーザは、これらの開閉部材を開閉操作することにより、装置本体内部にアクセスすることができ、プロセスユニットなどの構成部材の交換や用紙詰まりに対処することができる。
しかし、このような画像形成装置の装置本体内部には、プロセスユニットにかかわらず、高電圧を使用する負荷や高温を発生する負荷を有する電気機器なども配置されており、開閉部材を開いた際には、これらの電気機器なども装置本体から露出した状態となる。
したがって、一般に、このような画像形成装置においては、ユーザの安全を確保するため、開閉部材に連動して作動するインターロックスイッチなどを有するインターロック装置を備えており、開閉部材が開放状態とされた際には、このインターロック装置により電源と電気機器との接続を電気回路上において遮断するようになっている。
従来、この種のインターロック装置として、例えば図21(a)、(b)に示す構成のものが提案されている。
図21(a)に示すように、この従来のインターロック装置110は、画像形成装置本体100内に設けられ、インターロックスイッチ111を用いて上カバー101および外装カバー102の開閉を検知するようになっている。また、上カバー101および外装カバー102には、それぞれインターロック装置110を作動させるためのストライカー101a、102aが設けられている。
図21(b)に示すように、インターロック装置110は、外装カバー102が閉状態とされると、ストライカー102aによってアーム113が押圧されて図中、左方向に移動する。また、外装カバー102の閉状態で、上カバー101が閉状態とされると、ストライカー101aによって作動レバー114が押圧されて図中、下方向に回動する。これにより、インターロックスイッチ111の可動レバー111aが作動レバー104によって押圧されて、インターロックスイッチ111がオンされる。
なお、ストライカー101aと作動レバー114との接触面は、作動レバー114が下方向に回動可能なように、所定の角度θで傾斜した構成とされている。
このように、従来のインターロック装置110にあっては、従来、別個独立に2つ必要とされていたインターロックスイッチを1つに減らして、単一のインターロックスイッチを用いて上カバー101および外装カバー102の開閉を検知することができる。
また、従来、単一のインターロックスイッチを用いて2つの開閉部材の開閉を検知するインターロック装置としては、種々の構成のものが提案されており、この種のインターロック装置として、装置本体に対して開閉可能な定着ユニットカバーおよび原稿読取部カバーとを備えた画像形成装置に適用されるインターロック装置であって、これら2つのカバーの開閉を検知するインターロックスイッチと、原稿読取部カバーの開放に連動してインターロックスイッチが作動可能な位置に回動するストライカレバーと、定着ユニットカバーの開放に連動してインターロックスイッチが作動可能な位置にストライカーレバーを押圧するプッシュレバーとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のインターロック装置においては、定着ユニットカバーおよび原稿読取カバーの少なくともいずれか一方が開放されると、これら2つのカバーの開放に連動してストライカーレバー、プッシュレバーが作動することによって、インターロックスイッチをオンとし、これに応じてインターロック信号を出力するようになっている。
しかしながら、従来のインターロック装置110においては、図22に示すように、上カバー101が閉状態で外装カバー102を開状態とすると、インターロックスイッチ111の可動レバー111aの戻り反力Fによって、作動レバー114が図中、上方向に回動しながらアーム113が図中、右方向に移動するようになっている。これにより、インターロック装置110は、可動レバー111aの押圧が解除されてインターロックスイッチ111がオフとされる構成である。
ここで、アーム114の移動に際しては、ストライカー101aと作動レバー114との接触面の傾斜角度θおよびこの接触面の摩擦係数μによって、作動レバー114がストライカー101aの傾斜面上を摺動する際に摺動抵抗が生ずる。
このため、アーム114は、上述の摺動抵抗によって、可動レバー111aの戻り反力Fだけでは十分な移動ができず、結果として、完全にインターロックスイッチ111をオフとすることができる位置まで移動することができないおそれがある。
そこで、インターロックスイッチ111をオフとすることができる位置までアーム114を確実に移動させるため、アーム114を図中、右方向に付勢力Fで付勢する付勢バネ113aをアーム114に設ける構成が考えられる。
この場合、付勢バネ113aの付勢力Fを大きくすると、アーム114の移動は確実となるが、一方で付勢力Fを大きく設定し過ぎると、外装カバー102の閉動作に対して抵抗となり、外装カバー102の閉動作の操作力増大の要因となりかねない。さらには、外装カバー102を閉状態とした際に、付勢バネ113aによる応力が残存するため、付勢バネ113aと係合する部材の内部応力(残留応力)が高まり、これら部材がクリープ変形するなどのおそれもある。
したがって、従来のインターロック装置110にあっては、アーム114の移動を確実にしつつも過大な付勢力とならないよう付勢バネ113aの付勢力Fを適正な付勢力に設定する必要がある。
このため、このような従来のインターロック装置110にあっては、ストライカー101aと作動レバー114との接触面の傾斜角度θおよびこの接触面の摩擦係数μの条件を加味して可動レバー111aの戻り反力Fの不足分を補う必要があり、複雑な条件設定や厳格な部品公差管理が必要なため、コストアップを避けられないという問題があった。
また、特許文献1に記載のインターロック装置にあっては、ストライカーレバーおよびプッシュレバーのいずれもが回動支点を中心に回動する構成であるため、定着ユニットカバーおよび原稿読取部カバーの開閉動作に伴う操作力やインターロックスイッチのプッシュボタンの反力などを加味して、ストライカーレバーおよびプッシュレバーの長さやストライカーレバー、プッシュレバーをそれぞれ付勢する付勢バネの付勢力を設定する必要があり、上述のインターロック装置110と同様、複雑な設定や厳格な部品公差管理が必要なため、コストアップを避けられないという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、複雑な条件設定や厳格な部品公差管理を必要とせず、簡素、かつ低コストな構成で、単一のインターロックスイッチを用いて複数の開閉部材の開閉を検知することができるインターロック装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインターロック装置は、上記目的を達成するため、装置本体に対する第1の開閉部材および第2の開閉部材の開閉に連動してインターロックスイッチをオン・オフさせるインターロック装置であって、前記第1の開閉部材の開閉に連動して、前記第1の開閉部材の開状態時における開位置と前記第1の開閉部材の閉状態時における閉位置との間で長手方向に移動する長尺な第1のラック部材と、前記第1のラック部材に平行に配置され、前記第2の開閉部材の開閉に連動して、前記第2の開閉部材の開状態時における開位置と前記第2の開閉部材の閉状態時における閉位置との間で長手方向に移動する長尺な第2のラック部材と、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材を長手方向に摺動可能に収容するハウジング部材と、前記第1のラック部材と前記第2のラック部材との間に配置されたピニオン部材と、を備え、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、長手方向に延在し、互いに対向するそれぞれの一方側面に、前記ピニオン部材と噛み合う噛合部を有し、前記ピニオン部材は、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材それぞれの移動に連動して、前記長手方向に摺動可能に構成され、前記インターロックスイッチが、前記ピニオン部材の前記長手方向への摺動に応じて、オン・オフされる構成を有する。
この構成により、本発明は、第1の開閉部材および第2の開閉部材の開閉に連動して移動する第1のラック部材および第2のラック部材が有する噛合部とピニオン部材との噛み合いにより、ピニオン部材を摺動させることでインターロックスイッチのオン・オフを切り換えるようにしているので、インターロック装置を構成する各部材に対して複雑な条件設定や厳格な部品公差管理を必要とせず、簡素、かつ低コストな構成で、単一のインターロックスイッチを用いて複数の開閉部材の開閉を検知することができる。
また、本発明に係るインターロック装置において、前記ピニオン部材は、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材の前記噛合部に噛み合うピニオンと、前記ピニオンを回転自在に支持するピニオン支持部とを有し、前記ハウジング部材が、前記ピニオン支持部を前記長手方向に摺動可能に支持するピニオン摺動部を有する。
この構成により、本発明は、ピニオン部材が、第1のラック部材および第2のラック部材の噛合部に噛み合うピニオンと、このピニオンを回転自在に支持するピニオン支持部とを有し、ハウジング部材が、ピニオン支持部を長手方向に摺動可能に支持するピニオン摺動部を有するので、ピニオン支持部を安定して長手方向に直線的に摺動させることができる。このため、第1のラック部材および第2のラック部材の噛合部とピニオンとを安定した噛み合い状態とすることができ、歯飛びを防止することができる。
また、本発明に係るインターロック装置は、前記ハウジング部材と前記第1のラック部材とに係合し、前記第1のラック部材を前記開位置に付勢する第1の付勢部材と、前記ハウジング部材と前記第2のラック部材とに係合し、前記第2のラック部材を前記開位置に付勢する第2の付勢部材と、を備え、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が閉状態とされるとき、それぞれ前記第1の付勢部材および前記第2の付勢部材の付勢力に抗して、前記長手方向に移動する構成を有する。
この構成により、本発明は、第1のラック部材および第2のラック部材をそれぞれ閉位置に付勢する第1の付勢部材および第2の付勢部材を備えているので、第1の開閉部材および第2の開閉部材が開状態とされたときには、第1のラック部材および第2のラック部材を速やかに開位置に摺動させることができる。
また、本発明に係るインターロック装置において、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、それぞれ前記開位置において、前記ハウジング部材の内壁面に当接する係止部を有する。
この構成により、本発明は、第1のラック部材および第2のラック部材が、それぞれ開位置において、ハウジング部材の内壁面に当接する係止部を有するので、第1の開閉部材および第2の開閉部材が開状態とされたときでも、第1のラック部材および第2のラック部材を開位置に安定して保持することができる。
また、本発明に係るインターロック装置において、前記インターロックスイッチが、前記ハウジング部材に固定されている。
この構成により、本発明は、インターロックスイッチがハウジング部材に固定されているので、インターロック装置のユニット化を図ることができる。
また、本発明に係るインターロック装置は、同一平面上で開閉可能な前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の開閉に連動して作動するインターロック装置において、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材は、それぞれ閉状態とされたときに前記装置本体の内部に向けて突出するよう形成された押圧部を有し、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、それぞれ長手方向の一端部に、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるレバー部を有する。
この構成により、本発明は、第1のラック部材および第2のラック部材が、それぞれ長手方向の一端部に、第1の開閉部材および第2の開閉部材の閉動作に連動して押圧部によって押圧されるレバー部を有するので、レバー部を押圧するだけの簡単な構成により第1のラック部材および第2のラック部材をそれぞれハウジング部材内で長手方向に摺動させることができる。
また、本発明に係るインターロック装置は、互いに直交する平面上で開閉可能な前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の開閉に連動して作動するインターロック装置において、前記ハウジング部材に支持され、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれか一方の開閉に連動して、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材のいずれか一方を前記長手方向に移動させるラック作動機構を備え、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材は、それぞれ閉状態とされたときに前記装置本体の内部に向けて突出するよう形成された押圧部を有し、前記ラック作動機構は、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれか一方の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるカム部と、前記カム部と一体に設けられ、前記カム部が押圧されることにより前記カム部とともに回動するギヤ部とを有し、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材のいずれか一方は、前記噛合部が設けられた前記一方側面と反対側の他方側面に前記ギヤ部と噛み合うラック作動用噛合部が設けられ、前記ギヤ部の回動に応じて前記長手方向に移動するよう構成され、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材のいずれか他方は、前記長手方向の一端部に、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれか他方の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるレバー部を有し、前記レバー部への押圧に応じて前記長手方向に移動する構成を有する。
この構成により、本発明は、第1の開閉部材および第2の開閉部材のいずれか一方の開閉に連動して、第1のラック部材および第2のラック部材のいずれか一方を長手方向に移動させるラック作動機構を備えており、第1のラック部材および第2のラック部材のいずれか一方は、ラック作動機構のギヤ部とラック作動用噛合部とが噛み合うことによりギヤ部の回動に応じて長手方向に移動し、第1のラック部材および第2のラック部材のいずれか他方は、長手方向の一端部に設けられたレバー部が押圧されることにより長手方向に移動するようになっている。
このため、第1の開閉部材および第2の開閉部材が互いに直交する平面上で開閉可能に構成されている場合であっても、それぞれの開閉に連動してインターロック装置を作動させることができる。
また、本発明に係るインターロック装置において、前記インターロックスイッチは、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれもが閉状態とされたとき、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材を介して前記長手方向の一方に摺動された前記ピニオン部材によってオンとされ、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれかが開状態とされたとき、前記ピニオン部材の前記長手方向の他方への摺動に応じてオフとされる構成を有する。
この構成により、本発明において、インターロックスイッチは、第1の開閉部材および第2の開閉部材のいずれもが閉状態とされたとき、長手方向の一方に摺動されたピニオン部材によってオンとされ、第1の開閉部材および第2の開閉部材のいずれかが開状態とされたときピニオン部材の長手方向の他方への摺動に応じてオフとされるので、単一のインターロックスイッチにより、第1の開閉部材および第2の開閉部材の両開閉部材の全閉状態、およびいずれか一方の開閉部材が開状態とされたことを検知することができる。
また、本発明に係るインターロック装置は、前記インターロックスイッチが、マイクロスイッチで構成されている。
この構成により、本発明は、インターロックスイッチがマイクロスイッチで構成されているので、電気回路上で負荷装置への電源の供給あるいは遮断を行うことができ、安全装置として有用である。
また、本発明に係るインターロック装置において、前記インターロックスイッチは、前記長手方向への摺動に伴う前記ピニオン部材による押圧あるいは前記押圧の解除により、オン位置とオフ位置との間で回動可能に構成された可動レバーを備え、前記第1の付勢部材および前記第2の付勢部材の付勢力が、前記可動レバーの戻り力より大きく設定されている構成を有する。
この構成により、本発明は、第1の付勢部材および第2の付勢部材の付勢力が可動レバーの戻り力より大きく設定されているので、可動レバーの戻り力が抵抗となって第1のラック部材および第2のラック部材が長手方向に摺動できなくなることを防止することができる。
すなわち、インターロックスイッチの配置によっては、可動レバーの戻り力が第1のラック部材および第2のラック部材の摺動に対して抵抗となることがある。このような場合、第1のラック部材および第2のラック部材がハウジング部材内を摺動できなくなるおそれがあるが、第1の付勢部材および第2の付勢部材の付勢力が可動レバーの戻り力より大きく設定されているので、第1のラック部材および第2のラック部材がハウジング部材内を摺動できなくなることを防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記像担持体をそれぞれ個別に光走査して前記像担持体上に静電潜像を形成する光走査手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を個別に現像して可視像化する複数の現像手段と、前記現像によって前記像担持体上で得られた可視像をそれぞれ転写体に重ね合わせて転写する転写手段と、を備え、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が前記装置本体に対して開閉可能に設けられた画像形成装置であって、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインターロック装置を備えた構成を有する。
この構成により、本発明は、第1の開閉部材および第2の開閉部材の開閉に連動して移動する第1のラック部材および第2のラック部材が有する噛合部とピニオン部材との噛み合いにより、ピニオン部材を摺動させることでインターロックスイッチのオン・オフを切り換えるようにしたインターロック装置を備えているので、インターロック装置を構成する各部材に対して複雑な条件設定や厳格な部品公差管理を必要とせず、簡素、かつ低コストな構成で、単一のインターロックスイッチを用いて複数の開閉部材の開閉を検知することができる画像形成装置を提供することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材は、それぞれ閉状態とされたときに前記装置本体の内部に向けて突出するよう形成された押圧部を有し、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、それぞれ長手方向の一端部に、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるレバー部を有し、前記装置本体には、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が閉状態とされたとき、前記押圧部を前記装置本体内部に向けて貫通させる貫通孔が形成され、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が閉状態とされたとき、前記押圧部が前記貫通孔を介して前記装置本体に挿入されることにより、前記レバー部を押圧するよう構成されている。
この構成により、本発明は、第1の開閉部材および第2の開閉部材が閉状態とされたとき、押圧部が、装置本体に形成された貫通孔を介して装置本体内部に挿入されることによりレバー部を押圧するよう構成されているので、第1の開閉部材および第2の開閉部材が開状態とされた際にレバー部が装置本体から外部に突出することがなく、開閉部材の開状態時に、誤ってレバー部が押圧されることを防止することができる。
このため、開閉部材が開状態であるにも関わらず、誤ってレバー部が押圧されてインターロック装置が作動してしまうことを防止することができる。
本発明では、複雑な条件設定や厳格な部品公差管理を必要とせず、簡素、かつ低コストな構成で、単一のインターロックスイッチを用いて複数の開閉部材の開閉を検知することができるインターロック装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置を備えたプリンタの概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るプロセスユニットを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置を備えたプリンタの各開閉部材の概略を説明する概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置の全体構成の概略を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインターロックスイッチの概略を示す上面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るハウジング部材を示す図であって、(a)は、下ハウジングの上面図であり、(b)は、上ハウジングの下面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る第1のラック部材の概略を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るプリンタの一部を示す図であって、インターロック装置と外装カバーとの関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置の外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置の動作を説明する図であって、2つの外装カバーの開状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置の動作を説明する図であって、1つの外装カバーの閉状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置の動作を説明する図であって、2つの外装カバーの閉状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るピニオン支持部の移動量を説明する概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインターロック装置を備えたプリンタの各開閉部材の概略を説明する概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインターロック装置の全体構成の概略を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る下ハウジングの構成を説明する斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインターロック装置の一部を示す拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインターロック装置の動作を説明する図であって、上カバーおよび反転ユニットカバーの開状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインターロック装置の動作を説明する図であって、上カバーの閉状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインターロック装置の動作を説明する図であって、上カバーおよび反転ユニットカバーの閉状態を示す図である。 従来のインターロック装置を示す図であって、(a)は、従来のインターロック装置を備えた画像形成装置を示す図であり、(b)は、従来のインターロック装置の概略を示す図である。 従来のインターロック装置を示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、画像形成装置を電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した例を示している。なお、本実施の形態においては、一般的な静電作像方法を用いて画像を形成するフルカラーのプリンタについて説明するが、これに限らず、例えばモノクロ画像を形成する画像形成装置に適用してもよい。
まず、構成を説明する。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタ1は、プロセスユニット2Y、2M、2C、2K(以下、単にプロセスユニット2ともいう)と、光書込ユニット3と、転写ユニット4と、給紙カセット5と、定着装置6と、を含んで構成されている。
プロセスユニット2Y、2M、2C、2Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、単にY、M、C、Kと記す)のトナー像を形成するためのプロセスユニットである。これら各プロセスユニット2Y、2M、2C、2Kは、画像形成物質として、互いに異なる色のY、M、C、Kトナーを用いるが、それ以外の構成は同一であり、寿命到達時に交換される。
次いで、図2を参照して、プロセスユニット2Y、2M、2C、2Kの詳細な構成について、Kトナー像を形成するためのプロセスユニット2Kを例に説明する。
図2に示すように、プロセスユニット2Kは、像担持体としてのドラム状の感光体10Kと、帯電装置11Kと、現像手段としての現像装置12Kと、ドラムクリーニング装置13Kと、図示しない除電装置と、を含んで構成されている。
画像形成ユニットとしてのプロセスユニット2Kは、プリンタ1の装置本体1aに脱着可能であり、消耗部品として一度に交換可能になっている。
感光体10Kは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転させられるようになっており、その表面が帯電装置11Kにより一様に帯電させられるようになっている。そして、一様に帯電させられた感光体10Kの表面には、レーザー光Lによって露光走査されることにより、K用の静電潜像が担持されるようになっている。
帯電装置11Kは、感光体10Kの表面を一様に帯電させるようになっている。
現像装置12Kは、図示しないKトナーを収容するホッパ部14Kと、現像部15Kとを有している。ホッパ部14K内には、図示しない駆動手段によって回転駆動されるアジテータ16Kと攪拌パドル17Kおよびトナー供給ローラ18Kなどが配設されている。ホッパ部14K内のKトナーは、アジテータ16Kや攪拌パドル17Kの回転駆動によって攪拌されながら、自重によってトナー供給ローラ18Kに向けて移動するようになっている。
トナー供給ローラ18Kは、金属製の芯金と、これの表面に被服された発砲樹脂等からなるローラ部とを有しており、ホッパ部14K内のトナーをローラ部の表面に付着させながら回転するようになっている。
現像部15K内には、感光体10Kやトナー供給ローラ18Kに当接しながら回転する現像ローラ19Kや現像ローラ19Kの表面に先端を当接させる薄層化ブレード20Kなどが配設されている。ホッパ部14K内のトナー供給ローラ18Kに付着したKトナーは、現像ローラ19Kとトナー供給ローラ18Kとの当接部で現像ローラ19Kの表面に供給されるようになっている。このように供給されたKトナーは、現像ローラ19Kの回転に伴ってローラと薄層化ブレード20Kとの当接位置を通過する際に、ローラ表面上での層厚が規制されるようになっている。そして、層厚規制後のKトナーは、現像ローラ19Kと感光体10Kとの当接部である現像領域において、感光体10K表面の静電潜像に付着するようになっている。このような付着により、K用の静電潜像がKトナー像に現像されるようになっている。
そして、このようにK用の静電潜像は、現像装置5KによってKトナー像に現像された後、後述する中間転写ベルト21上に転写される。
ドラムクリーニング装置13Kは、中間転写ベルト21上に転写された後の感光体10K表面に残留している転写残トナーを除去するようになっている。
また、除電装置は、クリーニング後の感光体10Kの残留電荷を除電するようになっている。このような除電装置による除電により、感光体10Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
その他の色のプロセスユニット2Y、2M、2Cにおいても、同様にして感光体10Y、10M、10C上にそれぞれY、M、Cトナー像が形成されて、後述する中間転写ベルト21上に重畳転写されるようになっている。
なお、図2を参照して、K用のプロセスユニットについて説明したが、Y、M、C用のプロセスユニット2Y、2M、2Cにおいても、同様のプロセスにより、感光体10Y、10M、10Cの表面にY、M、Cトナー像が形成される。
図1に示すように、光走査手段としての光書込ユニット3は、プロセスユニット2Y、2M、2C、2Kの鉛直方向上方に配設され、画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザー光Lにより、プロセスユニット2Y、2M、2C、2Kにおける感光体10Y、10M、10C、10Kを光走査するようになっている。このような光走査により、感光体10Y、10M、10C、10K上には、Y、M、C、K用の静電潜像が形成される。
なお、光書込ユニット3は、図示しないポリゴンモータによって回転駆動したポリゴンミラー3aによって光源から発したレーザー光Lを主走査方向に偏向させながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
転写手段としての転写ユニット4は、プロセスユニット2Y、2M、2C、2Kの鉛直方向下方に配設され、中間転写ベルト21と、駆動ローラ22と、従動ローラ23と、4つの1次転写ローラ24Y、24M、24C、24Kと、2次転写ローラ25と、ベルトクリーニング装置26と、クリーニングバックアップローラ27と、残トナー回収装置28とを含んで構成されている。
中間転写ベルト21は、そのループ内側に配設された駆動ローラ22、従動ローラ23、クリーニングバックアップローラ27および4つの1次転写ローラ24Y、24M、24C、24Kによって張架されている。この中間転写ベルト21は、駆動ローラ22が図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動されることにより、同方向に無端移動するようになっている。
4つの1次転写ローラ24Y、24M、24C、24Kは、感光体10Y、10M、10C、10Kとの間に、無端移動する中間転写ベルト21を挟み込んでいる。このような挟み込みにより、中間転写ベルト21の表面と感光体10Y、10M、10C、10Kとが当接するY、M、C、K用の1次転写ニップが形成される。
また、1次転写ローラ24Y、24M、24C、24Kには図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されるようになっており、この1次転写バイアスの印加により、感光体10Y、10M、10C、10Kの静電潜像と1次転写ローラ24Y、24M、24C、24Kとの間に転写電界が形成される。
なお、1次転写ローラ24Y、24M、24C、24Kに代えて、転写チャージャや転写ブラシ等を採用してもよい。
ここで、感光体10Kの表面に形成されたKトナーは、感光体10Kの回転に伴い上述のK用の1次転写ニップに進入すると、転写電界やニップ圧の作用により、感光体10K上から転写ベルト21上に1次転写される。
また、このようなKトナー像が1次転写された中間転写ベルト21は、その無端移動に伴いC、M、Y用の1次転写ニップを通過する。このとき、感光体10Y、10M、10C上のY、M、Cトナー像が、Kトナー像上に順次重畳転写される。したがって、この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト21上には、4色トナー像が形成される。
2次転写ローラ25は、中間転写ベルト21のループ外側に配設され、ループ内側の駆動ローラ22との間に中間転写ベルト21を挟み込むようになっている。このような挟み込みにより、中間転写ベルト21の表面と2次転写ローラ25とが当接する2次転写ニップが形成される。
また、2次転写ローラ25には、図示しない転写バイアス電源によって2次転写バイアスが印加されるようになっており、この2次転写バイアスの印加により、2次転写ローラ25と駆動ローラ22との間には、2次転写電界が形成される。
給紙カセット5は、転写ユニット4の鉛直方向下方に配設され、記録紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容するようになっている。また、給紙カセット5は、プリンタ1の筐体に対してスライド着脱可能に構成されている。
この給紙カセット5に収容された紙束の最上位の記録紙Pには、給紙ローラ5aが当接しており、給紙ローラ5aは、所定のタイミングで図中反時計回りに回転することにより、記録紙Pを給紙路30に向けて送出するようになっている。
給紙路30の下流末端付近には、レジストローラ対31が配設されており、このレジストローラ対31は、給紙カセット5から送出された記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐにローラの回転を停止させるようになっている。そしてレジストローラ対31は、上述の2次転写ニップ内で中間転写ベルト21上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで回転運動を再開することにより、挟み込んだ記録紙Pを2次転写ニップに向けて送出するようになっている。
ここで、2次転写ニップで記録紙Pに密着させられた中間転写ベルト21上の4色トナー像は、2次転写電界やニップ圧の影響を受けて記録紙P上に一括2次転写され、記録紙P上にフルカラートナー像として画像形成される。このようにフルカラートナー像が表面に形成された記録紙Pは、2次転写ニップを通過すると、2次転写ローラ25や中間転写ベルト21から曲率分離し、転写後搬送路32を経由して、定着装置6に搬送される。
ところで、2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト21には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。このような転写残トナーは、中間転写ベルト21の表面に当接するベルトクリーニング装置26によって、ベルト表面からクリーニングされる。
クリーニングバックアップローラ27は、中間転写ベルト21のループ内側に配設され、ベルトクリーニング装置26によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップするようになっている。
また、残トナー回収装置28は、ベルトクリーニング装置26によって中間転写ベルト21の表面よりクリーニングされた残トナーを回収するようになっている。
定着装置6は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ6aと、この定着ローラ6aに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ6bとを含んで構成されており、定着ローラ6aと加圧ローラ6bとにより定着ニップを形成するようになっている。
ここで、定着装置6内に搬送された記録紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ6aに密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化せしめられて、フルカラー画像が定着される。
また、定着装置6の上方には、排紙ローラ対34が配設されており、この排紙ローラ対34は、定着装置6から排出され、定着後搬送路33、排紙路35を経由して搬送される記録紙Pを、後述する上カバー40の上面であるスタック部に排出するようになっている。すなわち、図示しないテンキーなどからなる操作部への入力操作や、図示しないパーソナルコンピュータなどから送られてくる制御信号により、片面プリントモードが設定されている場合には、排紙ローラ対34に挟み込まれた記録紙Pがそのまま機外へと排出される。したがって、排紙ローラ対34により排出された記録紙Pは、上カバー40の上面であるスタック部にスタックされる。
一方で、両面プリントモードが設定されている場合には、記録紙Pの先端側を排紙ローラ対34に挟み込まれながら排紙路35内を搬送される記録紙Pの後端側が定着後搬送路33を通過すると、切換爪36が回動することにより、搬送路が切り換えられる。このとき、排紙ローラ対34が逆転することによって、記録紙Pは、反転搬送路37に搬送される。その後、反転搬送路37において反転された記録紙Pは、再度、給紙路30に搬送されて、片面プリントモードと同様にフルカラートナー像が裏面にも形成された後、定着されて機外に排出される。
なお、上述の反転搬送路37が配設される装置本体1aの右端部は、反転ユニット38を構成しており、この反転ユニット38は、反転ユニットカバー41に保持された状態で装置本体1aに対して開閉可能に構成されている。
次いで、図3を参照して、本実施の形態に係るプリンタ1に設けられた開閉部材について、説明する。
図3に示すように、プリンタ1は、装置本体1aに対して開閉可能な開閉部材として、上カバー40、反転ユニットカバー41および両開きの外装カバー42、43を有している。なお、本実施の形態において、上述の外装カバー42、43は、それぞれ本発明に係る第1の開閉部材および第2の開閉部材を構成している。
上カバー40は、装置本体1aの上部側に開閉可能に設けられ、図1中、矢印で示すように、図中反時計回り方向に回動することにより、装置本体1aに対して開いた状態(以下、単に開状態という)とすることができる。
なお、本実施の形態においては、光書込ユニット3が上カバー40に保持されることなく、装置本体1a内に配置され、上カバー40のみが装置本体1aに対して開閉可能な構成としたが、これに限らず、例えば上カバー40が光書込ユニット3を保持し、光書込ユニット3を上カバー40とともに装置本体1aに対して回動するよう構成してもよい。
このように、上カバー40が装置本体1aに対して開状態とされた際には、プリンタ1の上部開口を外部に向けて大きく露出するようになっている。これにより、例えば4つのプロセスユニット2Y、2M、2C、2Kは、それぞれ、その上部開口より容易に着脱することができる。
反転ユニットカバー41は、装置本体1aの側面で装置本体1aに対して開閉可能に設けられ、図1中、矢印で示すように、図中時計回り方向に回動することにより、装置本体1aに対して開状態とすることができる。
外装カバー42、43は、同一平面上、すなわち装置本体1aの所定の側面(図3中、右手前側の側面)で装置本体1aに対して開閉可能に設けられ、図中、右手前側に回動することにより、装置本体1aに対して両開きの開状態とすることができる。
この外装カバー42、43の裏面であって、上方の一端部には、外装カバー用ストライカー42a、43aが装置本体1a側に向けて突出するよう形成されている。なお、本実施の形態において、上述の外装カバー用ストライカー42a、43aは、本発明に係る押圧部を構成している。
なお、本実施の形態において、外装カバー42、43は、図中、右手前側の装置本体1aの側面に設けられているが、これに限らず、例えば図中、右手前側の側面以外の側面に設けられるものであってもよいし、外装カバー42、43と同様の構成の両開きの外装カバーがその他の側面に設けられていてもよい。
また、装置本体1aには、上述の外装カバー42、43が閉状態とされたとき、外装カバー用ストライカー42a、43aを装置本体1a内部に向けて貫通させるためのストライカー用孔44a、45aが形成されている。このストライカー用孔44a、45aは、それぞれ外装カバー用ストライカー42a、43aに対応する位置に形成されている。
なお、本実施の形態において、上述のストライカー用孔44a、45aは、それぞれ本発明に係る貫通孔を構成している。
次いで、図4〜図9を参照して、これら開閉部材を有するプリンタ1に設けられるインターロック装置50について、説明する。
図4に示すように、インターロック装置50は、インターロックスイッチ51と、ハウジング部材52と、第1のラック部材53と、第2のラック部材54と、ピニオン部材55と、第1の付勢部材56と、第2の付勢部材57とを含んで構成されている。
インターロックスイッチ51は、図5に示すように、いわゆるマイクロスイッチで構成されており、後述するハウジング部材52の上ハウジング61に固定されている。
また、インターロックスイッチ51は、可動レバー51aを有しており、この可動レバー51aは、第1の外装カバー42および第2の外装カバー43の開閉に応じて、ピニオン部材55によって押圧、あるいはその押圧が解除されることにより、オン位置とオフ位置との間で回動可能である。これにより、インターロックスイッチ51は、インターロックスイッチ51は、可動レバー51aの回動に応じてインターロックスイッチ51のオンとオフとを切り換えるようになっている。すなわち、インターロックスイッチ51は、可動レバー51aがピニオン部材55によって押圧されると、オンとなるよう構成されている。これにより、プリンタ1が動作可能な状態となる。
なお、可動レバー51aは、先端を自由端とした片持梁状のものであり、可撓性を有し、屈曲変形によって破損しない程度の機械的強度を有するもので構成されている。そして、この可動レバー51aの反力、すなわち戻り力は、所定の戻り力Fに設定されている。
一方、インターロックスイッチ51は、ピニオン部材55による可動レバー51aの押圧が解除されると、オフとなるよう構成されている。これにより、図示しない電源と装置本体1a内部に配置された電気機器との接続を電気回路上において遮断し、プリンタ1の動作が停止されるようになっている。
ハウジング部材52は、上部が開口した箱型の下ハウジング60と、下ハウジング60の上部開口を閉塞する上ハウジング61とを含んで構成されており、図示しないブラケットなどを介して装置本体1aに取り付けられている。また、ハウジング部材52内には、第1のラック部材53、第2のラック部材54、ピニオン部材55、第1の付勢部材56および第2の付勢部材57の各部材が収容されるようになっている。
図4および図6(a)に示すように、下ハウジング60の底面には、互いに平行に配置された長手方向に延在する2つのレール摺動部60a、60bが設けられている。このレール摺動部60a、60bは、下ハウジング60の底面から突出し、互いに対向するよう設けられた2つの突出片によって、後述する第1のラック部材53および第2のラック部材54のレール部53a、54aを長手方向に摺動可能に支持する受溝として機能するようになっている。
また、下ハウジング60の底面には、レール摺動部60aとレール摺動部60bとの間に長手方向に延在するピニオン摺動部60cが設けられている。このピニオン摺動部60cは、レール摺動部60a、60bに平行に配置され、長手方向の長さがレール摺動部60a、60bの長さより短く設定されている。また、ピニオン摺動部60cについても、下ハウジング60の底面から突出し、互いに対向するよう設けられた2つの突出片によって、後述するピニオン部材55のピニオン支持部55bを長手方向に摺動可能に支持する受溝として機能するようになっている。
なお、上述のレール摺動部60a、60bおよびピニオン摺動部60cは、下ハウジング60の底面に直接形成された受溝であってもよい。
また、下ハウジング60の長手方向の一方の内側面には、第1の付勢部材56および第2の付勢部材57の一端をそれぞれ支持する2つのハウジング側支持部60d、60eが設けられている。
一方、下ハウジング60の長手方向の他方の側面には、外部に対して開口された2つのラック用開口部60f、60gが形成されている。
図6(b)に示すように、上ハウジング61の下面には、下ハウジング60に設けられたレール摺動部60a、60bに対応するよう2つのレール摺動部61a、61bが設けられている。
また、上ハウジング61には、長孔61cが長手方向に延在するよう形成されており、この長孔61cは、2つのレール摺動部61a、61bと平行に配置されている。
さらに、上ハウジング61の上面には、上方に向けて突出した2本のボス部61dが設けられており、このボス部61dには、インターロックスイッチ51が固定されるようになっている。
図7に示すように、第1のラック部材53は、長尺な移動部材で構成され、その上面と下面には、それぞれ長手方向に延在するレール部53aが設けられている。このレール部53aは、第1のラック部材53がハウジング60内に収容された際に、レール摺動部60a、61aに摺動可能に支持されるようになっている。
また、図7および図8に示すように、第1のラック部材53の長手方向の一端部には、レバー部53bが設けられており、このレバー部53bは、第1の外装カバー42の閉動作に連動して、外装カバー用ストライカー42aによって押圧されるようになっている。
これにより、第1のラック部材53は、図10に示す開位置から図12に示す閉位置に向けて長手方向の一方に移動するようになっている。
また、第1のラック部材53の長手方向の他端部には、ラック側支持部53cが設けられており、このラック側支持部53cは、第1の付勢部材56の他端を支持するようになっている。
このため、第1のラック部材53は、図9に示すように、ハウジング側支持部60dおよびラック側支持部53cを介して下ハウジング60および第1のラック部材53に係合された第1の付勢部材56によって、図9中、矢印で示す方向に付勢されるようになっている。
これにより、第1のラック部材53は、第1の外装カバー42の開動作に連動してレバー部53bの押圧が解除されると、図12に示す閉位置から図10に示す開位置に向けて長手方向の他方に移動するようになっている。
このように、第1のラック部材53は、第1の外装カバー42の開閉動作に連動して、第1の外装カバー42の開状態時における開位置と第1の外装カバー42の閉状態時における閉位置との間で、レール部53aを介して長手方向に移動可能なように構成されている。
また、第1のラック部材53のレバー部53bが設けられた一端部側には、係止部53dが設けられており、この係止部53dは、第1のラック部材53が開位置(図10に示す位置)に移動した際に、下ハウジング60の内壁面に当接するようになっている。
さらに、図4および図7に示すように、ピニオン部材55に対向する第1のラック部材53の一方の側面には、ピニオン部材55と噛み合う噛合部53eが長手方向に延在するよう形成されている。
図4に示すように、第2のラック部材54は、第1のラック部材53に平行に配置され、第2の外装カバー43の開閉動作に連動して、第2の外装カバー43の開状態時における開位置(図10に示す位置)と第2の外装カバー43の閉状態時における閉位置(図12に示す位置)との間で、レール部54aを介して長手方向に移動可能なように構成されている。
第2のラック部材54は、ピニオン部材55を挟んで第1のラック部材53と対称に配置されており、その構成についても第1のラック部材53と略同一であるため、その説明を省略する。
ピニオン部材55は、ピニオン55aと、ピニオン支持部55bとを含んで構成され、第1のラック部材53と第2のラック部材54との間に配置されている。
ピニオン55aは、ピニオン支持部55bの軸部に相対回転可能に支持されるとともに、第1のラック部材53の噛合部53eと第2のラック部材54の噛合部54eとに噛み合うようになっている。
ピニオン支持部55bは、ピニオン55aを回転自在に支持するとともに、下ハウジング60のピニオン摺動部60cに長手方向に摺動可能に支持されるようになっている。
また、図9に示すように、ピニオン支持部55bは、ハウジング部材52内に収容された状態において、軸部の上端が上ハウジング61の長孔61cから外部に突出するとともに、長孔61c内を長手方向に摺動可能なように構成されている。
このように構成されたピニオン支持部55bは、第1のラック部材53および第2のラック部材54の長手方向への移動に連動して、ピニオン55aが回転することによりハウジング部材52内で長手方向に摺動するようになっている。
また、上ハウジング61の上面においては、インターロックスイッチ51の可動レバー51aが長孔61c上に配置されており、ピニオン支持部55bは、長手方向への摺動に応じてインターロックスイッチ51の可動レバー51aを押圧あるいはその押圧を解除するようになっている。
図4および図9に示すように、第1の付勢部材56は、例えば圧縮コイルばねで構成されており、ハウジング側支持部60dとラック側支持部53cとに係合し、第1のラック部材53を、所定の付勢力Fで図9中、矢印で示す方向に付勢するようになっている。
第2の付勢部材57は、第1の付勢部材56と同一の構成であり、ハウジング側支持部60eとラック側支持部54cとに係合し、第2のラック部材54を、所定の付勢力Fで図9中、矢印で示す方向に付勢するようになっている。
なお、第1の付勢部材56および第2の付勢部材57の付勢力Fは、上述の可動レバー51aの反力、すなわち戻り力Fよりも大きく設定されている。
次に、本実施の形態に係るインターロック装置50の動作について、説明する。
図10に示すように、外装カバー42、43のいずれもが装置本体1aに対して開状態とされている場合には、第1のラック部材53および第2のラック部材54は、それぞれ第1の付勢部材56、第2の付勢部材57によって図中右方向、すなわちレバー部53b、54bがそれぞれハウジング部材52から外部に引き出された状態となる方向に付勢されている。
そして、第1のラック部材53および第2のラック部材54は、それぞれ係止部53d、54dが下ハウジング60(図4参照)の内壁面に当接することにより、図10に示すごとく、開位置に保持されている。
このとき、ピニオン支持部55bは、長孔61c内において、長手方向の他方の最も図中右側に位置し、インターロックスイッチ51の可動レバー51aから最も離隔した状態にある。
この状態で、図11に示すように、装置本体1aに対して外装カバー42が閉状態とされると、外装カバー用ストライカー42aが装置本体1aに形成されたストライカー用孔44a(図3参照)を介して装置本体1a内部に挿入される。そして、挿入された外装カバー用ストライカー42aによって、第1のラック部材53のレバー部53bが押圧される。
これにより、第1のラック部材53は、第1の付勢部材56の付勢力Fに抗してハウジング部材52内を図中左側、すなわち長手方向の一方に向けて移動し、閉位置にて保持される。
このとき、第1のラック部材53の長手方向の一方への移動に伴い、噛合部53eも長手方向の一方に移動するため、噛合部53eと噛み合うピニオン55aが図中、反時計方向に回転する。ここで、ピニオン55aは、開位置に保持された第2のラック部材54の噛合部54eとも噛み合っているため、ピニオン支持部55bとともに長手方向の一方に移動する。すなわち、ピニオン支持部55bは、ピニオン55aの反時計方向への回転によって、長孔61c内を長手方向の一方に向けて摺動し、長孔61cの長手方向中間部で停止する。なお、ピニオン支持部55bの移動量の詳細な説明については、後述する。
この状態では、ピニオン支持部55bは、インターロックスイッチ51の可動レバー51aに近接あるいは接触するが、未だ押圧した状態とはなっていない。このため、インターロックスイッチ51は、オフの状態である。
次いで、この状態から、図12に示すように、装置本体1aに対して外装カバー43が閉状態とされると、外装カバー42と同様、外装カバー用ストライカー43aが装置本体1aに形成されたストライカー用孔45a(図3参照)を介して装置本体1a内部に挿入される。そして、挿入された外装カバー用ストライカー43aによって、第2のラック部材54のレバー部54bが押圧される。
これにより、第2のラック部材54は、第2の付勢部材57の付勢力Fに抗してハウジング部材52内を図中左側、すなわち長手方向の一方に向けて移動する。
このとき、第2のラック部材54の長手方向の一方への移動に伴い、噛合部54eも長手方向の一方に移動するため、噛合部54eと噛み合うピニオン55aが図中、時計方向に回転する。ここで、ピニオン55aは、閉位置に保持された第1のラック部材53の噛合部53eとも噛み合っているため、ピニオン支持部55bとともに長手方向の一方にさらに移動する。すなわち、ピニオン支持部55bは、ピニオン55aの時計方向への回転によって、長孔61c内において、インターロックスイッチ51の可動レバー51aを押圧する位置まで摺動する。
これにより、インターロックスイッチ51は、ピニオン支持部55bによって可動レバー51aが押圧されることにより、オンの状態となる。
このように、外装カバー42、43がともに閉状態とされることによりインターロックスイッチ51がオンとされた状態において、外装カバー42、43のうち、いずれか一方でも開状態とされると、例えば図11に示すように、外装カバー43が開状態とされると、外装カバー用ストライカー43aによるレバー部54bの押圧が解除される。そして、このレバー部54bの解除に伴って、第2のラック部材54が、第2の付勢部材57の付勢力Fによって長手方向の他方に移動する。
このとき、第2のラック部材54の噛合部54eに噛み合うピニオン55aが図中、反時計方向に回転し、この回転に伴い、ピニオン支持部55bが長孔61c内を長手方向の他方に向けて移動する。
これにより、ピニオン支持部55bによる可動レバー51aの押圧が解除されて、インターロックスイッチ51がオフの状態となる。
なお、外装カバー42が開状態とされた場合にあっても、ピニオン55aの回転方向は異なるものの、上述の外装カバー43が開状態とされるときと同様の動作が行われる。
このように、外装カバー42、43がともに閉状態にあるとき、いずれか一方の外装カバーが開状態とされた場合には、インターロックスイッチ51がオフの状態となる。
次に、図13を参照して、外装カバー42、43の開閉動作に伴うピニオン支持部55bの移動量について、説明する。
なお、図13においては、説明の便宜上、第1のラック部材53、第2のラック部材54、ピニオン55aおよびピニオン支持部55bの主要部品についてのみを用いて説明を行うとともに、これら主要部品の構成について簡略化して説明を行うものとする。
図13は、上から順に、図10に示す位置(開位置)、図11に示す位置、図12に示す位置(閉位置)に対応するよう開状態から閉状態への遷移状態を示している。
図13に示すように、第1のラック部材53が図中、左方向に移動量dだけ移動すると、停止状態にある第2のラック部材54と噛み合うピニオン55aの反時計方向への回転によって、ピニオン支持部55bが図中、左方向にd/2だけ移動する。
次いで、第2のラック部材54が図中、左方向に移動量dだけ移動すると、停止状態にある第1のラック部材53と噛み合うピニオン55aの時計方向への回転によって、ピニオン支持部55bが図中、左方向にさらにd/2だけ移動する。したがって、第1のラック部材53および第2のラック部材54が、ともに左方向に移動量dだけ移動すると、ピニオン支持部55bが図中、左方向に移動量dだけ移動することとなる。
ところで、外装カバー42、43は、同時に閉動作されることも想定されるが、この場合には、第1のラック部材53および第2のラック部材54がともに左方向に移動するため、ピニオン55aは回転せず、第1のラック部材53と第2のラック部材54との間に挟持された状態で、左方向に移動する。このときのピニオン支持部55bの移動量は、ピニオン55aが回転しないことから、第1のラック部材53および第2のラック部材54の移動量dと同一の移動量dとなる。
このように、第1のラック部材53および第2のラック部材54がそれぞれ別に移動、あるいは同時に移動した場合であっても、最終的なピニオン支持部55bの移動量は、常に一定である。
以上のように、本実施の形態では、外装カバー42、43の開閉に連動して移動する第1のラック部材53および第2のラック部材54が有する噛合部53e、54eとピニオン部材55との噛み合いにより、ピニオン部材55を摺動させることでインターロックスイッチ51のオン・オフを切り換えるようにしているので、インターロック装置50を構成する各部材に対して複雑な条件設定や厳格な部品公差管理を必要とせず、簡素、かつ低コストな構成で、単一のインターロックスイッチ51を用いて外装カバー42、43などの複数の開閉部材の開閉を検知することができる。
また、本実施の形態では、ピニオン部材55が、第1のラック部材53および第2のラック部材54の噛合部53e、54eに噛み合うピニオン55aと、このピニオン55aを回転自在に支持するピニオン支持部55bとを有し、下ハウジング60が、ピニオン支持部55bを長手方向に摺動可能に支持するピニオン摺動部60cを有するので、ピニオン支持部55bを安定して長手方向に直線的に摺動させることができる。このため、第1のラック部材53および第2のラック部材54の噛合部53e、54eとピニオン55aとを安定した噛み合い状態とすることができ、歯飛びを防止することができる。
また、本実施の形態では、第1のラック部材53および第2のラック部材54をそれぞれ閉位置に付勢する第1の付勢部材56および第2の付勢部材57を備えているので、外装カバー42、43が開状態とされたときには、第1のラック部材53および第2のラック部材54を速やかに開位置に摺動させることができる。
また、本実施の形態では、第1のラック部材53および第2のラック部材54が、それぞれ開位置において、下ハウジング60の内壁面に当接する係止部53d、54dを有するので、外装カバー42、43が開状態とされたときでも、第1のラック部材53および第2のラック部材54を開位置に安定して保持することができる。
また、本実施の形態では、インターロックスイッチ51が上ハウジング61のボス部61dに固定されているので、インターロック装置50のユニット化を図ることができる。
また、本実施の形態では、第1のラック部材53および第2のラック部材54が、それぞれ長手方向の一端部に、外装カバー42、43の閉動作に連動して外装カバー用ストライカー42a、43aによって押圧されるレバー部53b、54bを有するので、レバー部53b、54bを押圧するだけの簡単な構成により第1のラック部材53および第2のラック部材54をそれぞれハウジング部材52内で長手方向に摺動させることができる。
また、本実施の形態では、インターロックスイッチ51が、外装カバー42、43のいずれもが閉状態とされたとき、長手方向の一方に摺動されたピニオン支持部55bによって可動レバー51aが押圧されてオンとされ、外装カバー42、43のいずれかが開状態とされたとき、ピニオン支持部55bの長手方向の他方への摺動に応じて可動レバー51aの押圧が解除されてオフとされるので、単一のインターロックスイッチ51により、外装カバー42、43の両外装カバーの全閉状態、およびいずれか一方の外装カバーが開状態とされたことを検知することができる。
また、本実施の形態では、インターロックスイッチ51がマイクロスイッチで構成されているので、電気回路上で負荷装置への電源の供給あるいは遮断を行うことができ、安全装置として有用である。
また、インターロックスイッチ51の配置によっては、可動レバー51aの戻り力Fが第1のラック部材53および第2のラック部材54の摺動に対して抵抗となることがある。
このような場合、第1のラック部材53および第2のラック部材54がハウジング部材52内を摺動できなくなるおそれがあるが、本実施の形態では、第1の付勢部材56および第2の付勢部材57の付勢力Fが可動レバー51aの戻り力Fより大きく設定されているので、第1のラック部材53および第2のラック部材54がハウジング部材52内を摺動できなくなることを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、外装カバー42、43が閉状態とされたとき、外装カバー用ストライカー42a、43aが、装置本体1aに形成されたストライカー用孔44a、45aを介して装置本体1a内部に挿入されることによりレバー部53b、54bを押圧するよう構成されているので、外装カバー42、43が開状態とされた際にレバー部53b、54bが装置本体1aから外部に突出することがなく、外装カバー42、43の開状態時に、誤ってレバー部53b、54bが押圧されることを防止することができる。
このため、外装カバー42、43が開状態であるにも関わらず、誤ってレバー部53b、54bが押圧されてインターロック装置50が作動してしまうことを防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図14〜図20を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るインターロック装置70について説明する。
本実施の形態に係るインターロック装置70は、装置本体1aの同一の側面において両開きの外装カバー42、43に適用するインターロック装置50と異なり、図14に示すように、互いに直交する平面上で装置本体1aに対して開閉可能な例えば上カバー40および反転ユニットカバー41に適用されるものである。本実施の形態では、インターロック装置70を上カバー40および反転ユニットカバー41に適用したものについて説明するが、この他、互いに直交する平面上で装置本体1aに対して開閉可能な開閉部材であればいずれの開閉部材にも適用可能である。
なお、本実施の形態に係るインターロック装置70においては、本発明の第1の実施の形態に係るインターロック装置50とは、特にラック作動機構が増設されている点で異なるが、他の構成は、略同様に構成されている。したがって、図1から図13に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図14に示すように、上カバー40および反転ユニットカバー41の裏面であって、回動支点が設けられた他端部と異なる一端部には、上カバー用ストライカー40aおよびユニットカバー用ストライカー41aが装置本体1a側に向けて突出するよう形成されている。なお、本実施の形態において、上述の上カバー用ストライカー40aおよびユニットカバー用ストライカー41aは、本発明に係る押圧部を構成している。
また、装置本体1aには、上述の上カバー40および反転ユニットカバー41が閉状態とされたとき、上カバー用ストライカー40aおよびユニットカバー用ストライカー41aを装置本体1a内部に向けて貫通させるためのストライカー用孔46a、47aが形成されている。このストライカー用孔46a、47aは、それぞれ上カバー用ストライカー40aおよびユニットカバー用ストライカー41aに対応する位置に形成されている。
なお、本実施の形態において、上述のストライカー用孔46a、47aは、それぞれ本発明に係る貫通孔を構成している。
図15に示すように、インターロック装置70は、インターロックスイッチ51と、ハウジング部材72と、第1のラック部材73と、第2のラック部材54と、ピニオン部材55と、第1の付勢部材56と、第2の付勢部材57と、ラック作動機構90とを含んで構成されている。
ここで、インターロックスイッチ51、第2のラック部材54、ピニオン部材55、第1の付勢部材56および第2の付勢部材57の構成については、第1の実施の形態に係るインターロック装置50における構成と同一であるため、その説明を省略する。
ハウジング部材72は、上部が開口した箱型の下ハウジング80と、下ハウジング80の上部開口を閉塞する上ハウジング81とを含んで構成されており、図示しないブラケットなどを介して装置本体1aに取り付けられている。
このハウジング部材72は、第1の実施の形態に係るハウジング部材52と略同一の構成であるが、下ハウジング80にラック作動機構90を支持する機構支持部82が設けられている点で異なる。
図16に示すように、下ハウジング80は、第1の実施の形態に係る下ハウジング60と同様、その底面に2つのレール摺動部80a、80bと、ピニオン摺動部80cとが設けられており、また、長手方向の一方の内側面および他方の側面には、それぞれハウジング側支持部80d、80e、ラック用開口部80f、80gが設けられている。
ここで、下ハウジング80の短手方向の一方の側面(レール摺動部80a側)には、切り欠き部80hが形成されている。
また、下ハウジング80には、切り欠き部80hに対応する位置でハウジング外方に向けて突出するよう機構支持部82が設けられている。
機構支持部82は、軸部82aを有し、図15に示すように、軸部82aを介してラック作動機構90を回動自在に支持するようになっている。
なお、上ハウジング81は、第1の実施の形態に係る上ハウジング61と同一の構成であるため、その説明を省略する。
第1のラック部材73は、ピニオン55aと噛み合う噛合部73eが形成された一方の側面と反対側の他方の側面、すなわち下ハウジング80の切り欠き部80hと対向する側面に、ラックギヤ部73fが長手方向に延在するよう形成されている。
このラックギヤ部73fは、切り欠き部80hに対応する位置で、後述するラック作動機構90の作動ギヤ部90aと噛み合うようになっている。なお、本実施の形態においては、上述のラックギヤ部73fが本発明に係るラック作動用噛合部を構成している。
ラック作動機構90は、作動ギヤ部90aと、カム部90bとを含んで構成されており、上カバー40(図14参照)の開閉に連動して、第1のラック部材73を長手方向に移動させるようになっている。
図17に示すように、扇状をなす作動ギヤ部90aは、機構支持部82の軸部82aを支点に回動自在に支持されており、円弧状の外周面に形成された歯面がラックギヤ部73fと噛み合うようになっている。なお、本実施の形態においては、上述の作動ギヤ部90aが本発明に係るギヤ部を構成している。
カム部90bは、作動ギヤ部90aの上部に一体に設けられ、図18〜図20に示すように、上カバー40(図14参照)の閉動作に連動して、上カバー用ストライカー40aによって押圧されるようになっている。このため、カム部90bは、上カバー用ストライカー40aに押圧されることにより、作動ギヤ部90aとともに図18中、矢印で示す方向(図中、時計方向)に回動するようになっている。
ここで、カム部90bと作動ギヤ部90aとが一体とは、一体的に成形されるものの他、締結部材を介した締結、または接着、溶着等の手段により固定される場合を含むものである。
次に、本実施の形態に係るインターロック装置70の動作について、説明する。
図18に示すように、上カバー40および反転ユニットカバー41のいずれもが装置本体1aに対して開状態とされている場合には、第1のラック部材73および第2のラック部材54は、それぞれ第1の付勢部材56、第2の付勢部材57によって図中右方向に付勢されている。
そして、第1のラック部材73および第2のラック部材54は、それぞれ係止部73d、54dが下ハウジング80(図15参照)の内壁面に当接することにより、図18に示すごとく、開位置に保持されている。
このとき、ピニオン支持部55bは、長孔61c内において、長手方向の他方の最も図中右側に位置し、インターロックスイッチ51の可動レバー51aから最も離隔した状態にある。
この状態で、図19に示すように、装置本体1aに対して上カバー40が閉状態とされると、上カバー用ストライカー40aが装置本体1aに形成されたストライカー用孔46a(図14参照)を介して装置本体1a内部に挿入される。そして、挿入された上カバー用ストライカー40aによって、ラック作動機構90のカム部90bが押圧される。
この押圧に伴い、カム部90bは、図18に矢印で示した時計方向に回動するとともに、作動ギヤ部90aが同様に時計方向に回動する。
また、このとき作動ギヤ部90aとラックギヤ部73fとの噛み合いにより、第1のラック部材73が、第1の付勢部材56の付勢力Fに抗してハウジング部材72内を図中左側、すなわち長手方向の一方に向けて移動し、閉位置にて保持される。
さらに、このとき、第1のラック部材73の長手方向の一方への移動に伴い、噛合部73eも長手方向の一方に移動するため、噛合部73eと噛み合うピニオン55aが図中、反時計方向に回転する。ここで、ピニオン55aは、開位置に保持された第2のラック部材54の噛合部54eとも噛み合っているため、ピニオン支持部55bとともに長手方向の一方に移動する。すなわち、ピニオン支持部55bは、ピニオン55aの反時計方向への回転によって、長孔61c内を長手方向の一方に向けて摺動し、長孔61cの長手方向中間部で停止する。なお、ピニオン支持部55bの移動量は、第1の実施の形態と同様である。
この状態では、ピニオン支持部55bは、インターロックスイッチ51の可動レバー51aに近接あるいは接触するが、未だ押圧した状態とはなっていない。このため、インターロックスイッチ51は、オフの状態である。
次いで、この状態から、図20に示すように、装置本体1aに対して反転ユニットカバー41が閉状態とされると、上カバー40と同様、ユニットカバー用ストライカー41aが装置本体1aに形成されたストライカー用孔47a(図14参照)を介して装置本体1a内部に挿入される。そして、挿入されたユニットカバー用ストライカー41aによって、第2のラック部材54のレバー部54bが押圧される。
これにより、第2のラック部材54は、第2の付勢部材57の付勢力Fに抗してハウジング部材72内を図中左側、すなわち長手方向の一方に向けて移動する。
このとき、第2のラック部材54の長手方向の一方への移動に伴い、噛合部54eも長手方向の一方に移動するため、噛合部54eと噛み合うピニオン55aが図中、時計方向に回転する。ここで、ピニオン55aは、閉位置に保持された第1のラック部材73の噛合部73eとも噛み合っているため、ピニオン支持部55bとともに長手方向の一方にさらに移動する。すなわち、ピニオン支持部55bは、ピニオン55aの時計方向への回転によって、長孔61c内において、インターロックスイッチ51の可動レバー51aを押圧する位置まで摺動する。
これにより、インターロックスイッチ51は、ピニオン支持部55bによって可動レバー51aが押圧されることにより、オンの状態となる。
このように、上カバー40および反転ユニットカバー41がともに閉状態とされることによりインターロックスイッチ51がオンとされた状態において、上カバー40および反転ユニットカバー41のうち、いずれか一方でも開状態とされると、例えば図11に示すように、反転ユニットカバー41が開状態とされると、ユニットカバー用ストライカー41aによるレバー部54bの押圧が解除される。そして、このレバー部54bの解除に伴って、第2のラック部材54が、第2の付勢部材57の付勢力Fによって長手方向の他方に移動する。
このとき、第2のラック部材54の噛合部54eに噛み合うピニオン55aが図中、反時計方向に回転し、この回転に伴い、ピニオン支持部55bが長孔61c内を長手方向の他方に向けて移動する。
これにより、ピニオン支持部55bによる可動レバー51aの押圧が解除されて、インターロックスイッチ51がオフの状態となる。
また、上カバー40が開状態とされた場合にあっては、上カバー用ストライカー40aによるカム部90bの押圧の解除に伴って、ピニオン55aの回転方向は異なるものの、上述の上カバー40が開状態とされるときと同様の動作が行われる。
このように、上カバー40および反転ユニットカバー41がともに閉状態にあるとき、いずれか一方のカバーが開状態とされた場合には、インターロックスイッチ51がオフの状態となる。
以上のように、本実施の形態では、上カバー40の開閉に連動して、第1のラック部材73を長手方向に移動させるラック作動機構90を備えており、第1のラック部材73は、ラック作動機構90の作動ギヤ部90aとラックギヤ部73fとが噛み合うことにより作動ギヤ部90aの回動に応じて長手方向に移動し、第2のラック部材54は、長手方向の一端部に設けられたレバー部54bがユニットカバー用ストライカー41aによって押圧されることにより長手方向に移動するようになっている。
このため、本実施の形態では、第1の実施の形態における効果に加えて、上カバー40および反転ユニットカバー41のように、両カバーが互いに直交する平面上で開閉可能に構成されている場合であっても、それぞれの開閉に連動してインターロック装置70を作動させることができる。
なお、上述の各実施の形態においては、インターロックスイッチ51を上ハウジング61のボス部61dに固定するようにしたが、これに限らず、例えば装置本体1aに固定されるようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るインターロック装置および画像形成装置は、複雑な条件設定や厳格な部品公差管理を必要とせず、簡素、かつ低コストな構成で、単一のインターロックスイッチを用いて複数の開閉部材の開閉を検知することができるという効果を有し、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の本体に設けられた開閉部材の開閉に連動して作動されるインターロック装置およびこれを備えた画像形成装置として有用である。
1 プリンタ(画像形成装置)
1a 装置本体
3 光書込ユニット(光走査手段)
4 転写ユニット(転写手段)
40 上カバー(開閉部材)
40a 上カバー用ストライカー(押圧部)
41 反転ユニットカバー(開閉部材)
41a ユニットカバー用ストライカー(押圧部)
42、43 外装カバー(開閉部材)
42a、43a 外装カバー用ストライカー(押圧部)
44a、45a、46a、47a ストライカー用孔(貫通孔)
50、70 インターロック装置
51 インターロックスイッチ
51a 可動レバー
52、72 ハウジング部材
53、73 第1のラック部材
53b レバー部
53d、73d 係止部
53e、73e 噛合部
54 第2のラック部材
54b レバー部
54d 係止部
54e 噛合部
55 ピニオン部材
55a ピニオン
55b ピニオン支持部
56 第1の付勢部材
57 第2の付勢部材
60c、80c ピニオン摺動部
73f ラックギヤ部(ラック作動用噛合部)
90 ラック作動機構
90a 作動ギヤ部(ギヤ部)
90b カム部
特開平05−165267号公報

Claims (12)

  1. 装置本体に対する第1の開閉部材および第2の開閉部材の開閉に連動してインターロックスイッチをオン・オフさせるインターロック装置であって、
    前記第1の開閉部材の開閉に連動して、前記第1の開閉部材の開状態時における開位置と前記第1の開閉部材の閉状態時における閉位置との間で長手方向に移動する長尺な第1のラック部材と、
    前記第1のラック部材に平行に配置され、前記第2の開閉部材の開閉に連動して、前記第2の開閉部材の開状態時における開位置と前記第2の開閉部材の閉状態時における閉位置との間で長手方向に移動する長尺な第2のラック部材と、
    前記第1のラック部材および前記第2のラック部材を長手方向に摺動可能に収容するハウジング部材と、
    前記第1のラック部材と前記第2のラック部材との間に配置されたピニオン部材と、を備え、
    前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、長手方向に延在し、互いに対向するそれぞれの一方側面に、前記ピニオン部材と噛み合う噛合部を有し、
    前記ピニオン部材は、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材それぞれの移動に連動して、前記長手方向に摺動可能に構成され、
    前記インターロックスイッチが、前記ピニオン部材の前記長手方向への摺動に応じて、オン・オフされることを特徴とするインターロック装置。
  2. 前記ピニオン部材は、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材の前記噛合部に噛み合うピニオンと、前記ピニオンを回転自在に支持するピニオン支持部とを有し、
    前記ハウジング部材が、前記ピニオン支持部を前記長手方向に摺動可能に支持するピニオン摺動部を有することを特徴とする請求項1に記載のインターロック装置。
  3. 前記ハウジング部材と前記第1のラック部材とに係合し、前記第1のラック部材を前記開位置に付勢する第1の付勢部材と、
    前記ハウジング部材と前記第2のラック部材とに係合し、前記第2のラック部材を前記開位置に付勢する第2の付勢部材と、を備え、
    前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が閉状態とされるとき、それぞれ前記第1の付勢部材および前記第2の付勢部材の付勢力に抗して、前記長手方向に移動することを特徴とする請求項1または2に記載のインターロック装置。
  4. 前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、それぞれ前記開位置において、前記ハウジング部材の内壁面に当接する係止部を有することを特徴とする請求項3に記載のインターロック装置。
  5. 前記インターロックスイッチが、前記ハウジング部材に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインターロック装置。
  6. 同一平面上で開閉可能な前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の開閉に連動して作動するインターロック装置において、
    前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材は、それぞれ閉状態とされたときに前記装置本体の内部に向けて突出するよう形成された押圧部を有し、
    前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、それぞれ長手方向の一端部に、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるレバー部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインターロック装置。
  7. 互いに直交する平面上で開閉可能な前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の開閉に連動して作動するインターロック装置において、
    前記ハウジング部材に支持され、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれか一方の開閉に連動して、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材のいずれか一方を前記長手方向に移動させるラック作動機構を備え、
    前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材は、それぞれ閉状態とされたときに前記装置本体の内部に向けて突出するよう形成された押圧部を有し、
    前記ラック作動機構は、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれか一方の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるカム部と、前記カム部と一体に設けられ、前記カム部が押圧されることにより前記カム部とともに回動するギヤ部とを有し、
    前記第1のラック部材および前記第2のラック部材のいずれか一方は、前記噛合部が設けられた前記一方側面と反対側の他方側面に前記ギヤ部と噛み合うラック作動用噛合部が設けられ、前記ギヤ部の回動に応じて前記長手方向に移動するよう構成され、
    前記第1のラック部材および前記第2のラック部材のいずれか他方は、前記長手方向の一端部に、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれか他方の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるレバー部を有し、前記レバー部への押圧に応じて前記長手方向に移動するよう構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインターロック装置。
  8. 前記インターロックスイッチは、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれもが閉状態とされたとき、前記第1のラック部材および前記第2のラック部材を介して前記長手方向の一方に摺動された前記ピニオン部材によってオンとされ、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材のいずれかが開状態とされたとき、前記ピニオン部材の前記長手方向の他方への摺動に応じてオフとされることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインターロック装置。
  9. 前記インターロックスイッチが、マイクロスイッチで構成されたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインターロック装置。
  10. 前記インターロックスイッチは、前記長手方向への摺動に伴う前記ピニオン部材による押圧あるいは前記押圧の解除により、オン位置とオフ位置との間で回動可能に構成された可動レバーを備え、
    前記第1の付勢部材および前記第2の付勢部材の付勢力が、前記可動レバーの戻り力より大きく設定されていることを特徴とする請求項3または4に記載のインターロック装置。
  11. 複数の像担持体と、前記像担持体をそれぞれ個別に光走査して前記像担持体上に静電潜像を形成する光走査手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像を個別に現像して可視像化する複数の現像手段と、前記現像によって前記像担持体上で得られた可視像をそれぞれ転写体に重ね合わせて転写する転写手段と、を備え、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が前記装置本体に対して開閉可能に設けられた画像形成装置であって、
    請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインターロック装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材は、それぞれ閉状態とされたときに前記装置本体の内部に向けて突出するよう形成された押圧部を有し、
    前記第1のラック部材および前記第2のラック部材は、それぞれ長手方向の一端部に、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材の閉動作に連動して前記押圧部によって押圧されるレバー部を有し、
    前記装置本体には、前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が閉状態とされたとき、前記押圧部を前記装置本体内部に向けて貫通させる貫通孔が形成され、
    前記第1の開閉部材および前記第2の開閉部材が閉状態とされたとき、前記押圧部が前記貫通孔を介して前記装置本体に挿入されることにより、前記レバー部を押圧することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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