JP5470368B2 - システムノイズを取り除くために調整されたソース電圧へのプルダウンを用いる不揮発性記憶装置の検出 - Google Patents

システムノイズを取り除くために調整されたソース電圧へのプルダウンを用いる不揮発性記憶装置の検出 Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本明細書は、参照することにより本明細書に組み込まれる、2007年6月29日に出願された(事件整理番号:SAND-1233us1)、「電流検出を用いた不揮発性記憶装置の負の閾値電圧の検出方法」というタイトルの、米国特許出願第11/771,982号の一部継続(CIP)出願である。また、米国特許出願第11/771,982号は、それぞれが2007年4月5日に出願された、米国仮特許出願第60/910,397号(事件整理番号:SAND-1233us0)、米国仮特許出願第60/910,400号(事件整理番号:SAND-1241us0)、および米国仮特許出願第60/910,404号(事件整理番号:SAND-1243us0)の利益を主張している。上記の特許出願のそれぞれは、参照することにより本明細書に組み込まれる。
本発明は、不揮発性メモリに関する。
半導体メモリは、様々な電子デバイスで使われることが一般的になってきている。例えば、不揮発性半導体メモリは、携帯電話、デジタルカメラ、パーソナルデジタルアシスタント、モバイルコンピュータ、非モバイルコンピュータ、及び他の装置に使用されている。電気的消去・再書込み可能型読取専用メモリ(EEPROM)とフラッシュメモリは、最も普及している不揮発性半導体メモリである。フラッシュメモリに関しては、ある種のEEPROMもそうであるが、通常のフル装備のEEPROMとは異なり、全メモリアレイまたは一部分のメモリの内容は、1ステップで消去することができる。
通常のEEPROMとフラッシュメモリは、半導体基板内のチャネル領域上に配置され、そのチャネル領域から絶縁されているフローティングゲートを採用している。フローティングゲートは、ソース領域とドレイン領域の間に配置されている。フローティングゲートの上に、そのフローティングゲートから絶縁されている制御ゲートが設けられている。形成されているトランジスタの閾値電圧(VTH)は、フローティングゲート上に保持されている電荷量によって制御される。即ち、そのソースとドレインの間の導通を可能にすべくトランジスタをオンするために制御ゲートに印加すべき電圧の最小量は、そのフローティングゲート上の電荷量レベルにより制御される。
ある種のEEPROMとフラッシュメモリデバイスは、2つの電荷量範囲を蓄えるために使われるフローティングゲートを備えており、それゆえ、その記憶素子は、2つの状態、即ち、消去状態とプログラムされた状態、の間でプログラム/消去が行われることができる。そのようなフラッシュメモリデバイスは、各記憶素子が1ビットデータを記憶することができるので、バイナリフラッシュメモリデバイスと呼ばれることがある。
マルチステート(マルチレベルとも呼ばれる)フラッシュメモリデバイスは、複数の区別された許可された/有効なプログラム済閾値電圧範囲を特定することによって実現される。夫々の区別された閾値電圧範囲は、メモリデバイス内で符号化される一組のデータビットに対する予め決められた値に対応する。例えば、各記憶素子は、4個の区別された閾値電圧範囲に対応する4個の区別された電荷バンドの中の一つの状態に置かれることによって、2ビットデータを記憶することができる。
通常、プログラム動作において制御ゲートに印加されるプログラム電圧VPGMは、時間の経過に伴って大きさが増大する一連のパルスとして印加される。一つのアプローチとしては、パルスの大きさは、連続するパルスの1つ毎に、例えば0.2−0.4Vの既定のステップサイズずつ増加する。VPGMは、フラッシュメモリ素子の制御ゲートに印加される。プログラムパルスの間の期間に検証動作が実行される。即ち、並列にプログラムされている素子グループの各素子のプログラムレベルは、連続するパルスの間に読み出され、素子がプログラムされている検証レベルと等しいか或いはそれ以上であるか否かが判定される。マルチステートフラッシュメモリ素子のアレイでは、素子の各状態毎に検証ステップが実行され、データに対応する検証レベルにその素子が達したか否かが判定される。例えば、4つの状態のいずれかにデータを記憶可能なマルチステート記憶素子では、3つの比較点での検証動作が必要とされる。
さらに、EEPROM、或いは、NANDフラッシュメモリデバイスのようなフラッシュメモリデバイスのNANDストリングをプログラミングする場合、通常、制御ゲートにVPGMが印加されるとともにビットラインが接地され、それによって、セル、或いはメモリ素子、即ち記憶素子のチャネルからフローティングゲートへ電子が注入される。フローティングゲートに電子が蓄積されると、フローティングゲートが負値に帯電し、メモリ素子の閾値電圧が上昇し、メモリ素子がプログラムされた状態となる。そのようなプログラミングに関するさらなる情報は、「Source Side Self Boosting Technique For Non-Volatile Memory」と題した米国特許第6,859,397号、及び、「Detecting Over Programmed Memory」と題した2005年2月3日公開の米国特許公開公報2005/0024939号に開示されている。両者の文献の内容は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
検出動作の際には、記憶素子のプログラム状態が判定される。例えば、NANDフラッシュ装置では、ビットラインを介してNANDストリングに接続されている検出モジュールを用いて、1つ以上の記憶素子の状態を判定する。しかしながら、検出処理は、様々な誤差原因の影響を受ける。本技術では、検出の誤差を減少させることで、閾値区分をより狭くすることができる。
本発明は、メモリデバイスでのノイズの影響を減少させることで、不揮発性記憶素子の検出精度を高める技術に関する。詳細な実施例では、本発明は、電力バスノイズのビットライン−ビットライン間の結合を減少させるために、他の検出部が検出を実行し続けている間、検出対象から除外された検出モジュールやビットラインの検出ノードを、調整されたソース電圧にプルダウンする。
一実施形態では、不揮発性記憶システムは、複数の不揮発性記憶素子と、複数の不揮発性記憶素子の検出ノードに関連する検出部と、複数の不揮発性記憶素子に関連するソースと、ソースの電圧レベルを調整する電圧レギュレータと、検出ノードをソースへ引くプルダウン回路と、を備える例えば、複数の不揮発性記憶素子は、NANDストリング内に備えられる。ソースの電圧レベルは正の直流レベルに調整される。さらに、電圧レギュレータは、ソースに接続されているフィードバック経路を備えている。そして電圧レギュレータは、不揮発性記憶システムの電力供給装置から分離されている。
他の実施形態では、不揮発性記憶素子は、不揮発性記憶素子を含む多数のNANDストリングと、NANDストリングの検出ノードに関連する検出部と、NANDストリングに関連する共通ソースと、共通ソースの電圧レベルを調整する電圧レギュレータと、検出ノードを共通ソースへ選択的に引くプルダウン回路と、を備える。
他の実施形態では、不揮発性記憶システムの動作方法は、プログラミング電圧を不揮発性記憶システム内の選択ワードラインに印加するステップを備え、不揮発性記憶システムは複数のNANDストリングを含んでおり、NANDストリングは関連する検出ノードを有しており、複数のNANDストリングはソースに関連付けられている。また当該方法は、さらに、プログラミング電圧を印加するステップの後で、ソースの電圧レベルを調整するステップと、少なくとも一つの検出ノードの電圧をソースへ引くステップを行いながら、選択ワードラインに検証電圧を印加するステップを備える。
メモリデバイスの動作に対応する方法、メモリデバイス装置、およびこれらの方法を行うために実行されるコードを供給する、コンピュータまたは処理装置が読み込み可能な記憶媒体が提供されてもよい。
NANDストリングの平面図である。 図1のNANDストリングの等価回路図である。 NANDフラッシュ記憶素子のアレイのブロック図である。 基板上に形成されたNANDストリングの断面図である。 不揮発性記憶素子のプログラミングの図である。 不揮発性記憶素子のプログラミングの図である。 不揮発性記憶素子のプログラミングの図である。 不揮発性記憶素子のプログラミングの図である。 NANDストリングおよび検出用構成要素の構造を示す図である。 図6bに関連する波形図である。 図6aおよび6bに関連する検出処理を示す図である。 電圧変化に基づく電流検出を示す図である。 検出処理中のグランドの跳ねによる電流および電圧の時間経過による変化を示す図である。 検出処理中にソース電圧を固定の正の直流レベルに調整することで電流および電圧の変化が減少した図である。 検出用のNANDストリングおよび構成要素の他の構成を示す図である。 図7a−7cに関連する検出処理の図である。 電流放電経路を備えるNANDストリングおよび構成要素の構造を示す図である。 除外ビットラインを調整されたソース電圧にプルダウンする、NANDストリングおよび構成要素の構造を示す図である。 図8aに関連する波形図である。 図8a−8cに関連する検出処理を示す図である。 温度補償された検出のためのNANDストリングおよび構成要素を示す図である。 温度によって変化する閾値電圧の図である。 温度によるVBLCおよび VBL の変化を示す図である。 図9a−cに関連する波形図である。 図9a−dに関連する検出処理を示す図である。 消去−検証処理の図である。 温度によるVSOURCE の変化を示す図である。 異なるNANDストリングの群を含んだ記憶素子のアレイの一例を示す図である。 シングル行/列デコーダと読み出し/書き込み回路を使った不揮発性記憶システムのブロック図である。 デュアル行/列デコーダと読み出し/書き込み回路を使った不揮発性記憶システムのブロック図である。 検出ブロックの一実施形態のブロック図である。 全ビットラインメモリアーキテクチャまたは奇数偶数メモリアーキテクチャのためのブロックへのメモリアレイの編成の一例を示す図である。 シングルパスプログラミングにおける閾値電圧区分の組の一例を示す図である。 マルチパスプログラミングにおける閾値電圧区分の組の一例を示す図である。 種々の閾値電圧区分、及び、不揮発性メモリをプログラミングする処理を説明する図である。 種々の閾値電圧区分、及び、不揮発性メモリをプログラミングする処理を説明する図である。 種々の閾値電圧区分、及び、不揮発性メモリをプログラミングする処理を説明する図である。 不揮発性メモリをプログラミングする処理の一実施形態を説明する図である。 プログラミング中に不揮発性記憶素子の制御ゲートに印加されるパルス列の一例を示す図である。
本発明は、メモリデバイスでのノイズの影響を減少させることで、不揮発性記憶素子の検出精度を高める技術に関する。詳細な実施例では、本発明は、電力バスノイズのビットライン−ビットライン間の結合を減少させるために、他の検出部が検出を実行し続けている間、検出対象から除外された検出モジュールやビットラインの検出ノードを、調整されたソース電圧にプルダウンする。
本発明を実装するのに好適なメモリシステムの一例は、NANDフラッシュメモリ構造を利用するものであり、2つの選択ゲートの間に複数のトランジスタの直列接続を含んでいる。直列に接続されたトランジスタと選択ゲートは、NANDストリングと呼ばれる。図1は、1つのNANDストリングを示す平面図である。図2は、その等価回路である。図1と図2に示すNANDストリングは、第1選択ゲート120と第2選択ゲート122の間に挟まれている、直列に接続されている4つのトランジスタ100、102、104及び106を有する。選択ゲート120は、NANDストリングのビットライン126への接続を開閉する。選択ゲート122は、NANDストリングのソースライン128への接続を開閉する。選択ゲート120は、制御ゲート120CGに適切な電圧を加えることによって制御される。選択ゲート122は、制御ゲート122CGに適切な電圧を加えることによって制御される。トランジスタ100、102、104、及び106の夫々は、制御ゲートとフローティングゲートを有している。トランジスタ100は、制御ゲート100CGとフローティングゲート100FGを備えている。トランジスタ102は、制御ゲート102CGとフローティングゲート102FGを備えている。トランジスタ104は、制御ゲート104CGとフローティングゲート104FGを備えている。トランジスタ106は、制御ゲート106CGとフローティングゲート106FGを備えている。制御ゲート100CGはワードラインWL3に接続されており、制御ゲート102CGはワードラインWL2に接続されており、制御ゲート104CGはワードラインWL1に接続されており、制御ゲート106CGはワードラインWL0に接続されている。制御ゲートは、また、ワードラインの一部として提供される。一実施形態では、トランジスタ100、102、104、及び、106は、夫々が記憶素子であり、メモリセルと呼ばれることがある。他の実施形態では、記憶素子は、複数のトランジスタを含むことがあり、図1や図2に示すものとは異なる場合がある。選択ゲート120は、選択ラインSGD(ドレイン選択ゲート)に接続されている。選択ゲート122は、選択ラインSGS(ソース選択ゲート)に接続されている。
図3は、3個のNANDストリングを示す回路図である。NAND構造を使用するフラッシュメモリシステムの典型的なアーキテクチャは、いくつかのNANDストリングを含む。例えば、3個のNANDストリング、320、340及び360が、さらに多くのNANDストリングを有するメモリアレイ内に示される。各NANDストリングは、2個の選択ゲートと4つの記憶素子を有している。簡単のために4個の記憶素子が描かれているが、最近のNANDストリングは、例えば最高32個又は64個の記憶素子を有する場合がある。
例えば、NANDストリング320は選択ゲート322と327、及び、記憶素子323〜326を有し、NANDストリング340は選択ゲート342と347、及び、記憶素子343〜346を有し、NANDストリング360は選択ゲート362と367、及び、記憶素子363〜366を有する。各NANDストリングは、その選択ゲート(例えば、選択ゲート327、347、又は367)によってソースラインに接続されている。選択ラインSGSは、ソース側選択ゲートを制御するために使用される。種々のNANDストリング320、340、及び360は、選択ゲート322、342、362等の選択トランジスタによって各ビットライン321、341、及び、361に接続されている。これらの選択トランジスタは、ドレイン選択ラインSGDによって制御される。他の実施形態では、選択ラインは必ずしもNANDストリング間で共通とされている必要はない。すなわち、異なるNANDストリングには異なる選択ラインを接続できる。ワードラインWL3は、記憶素子323、343、及び、363のための制御ゲートに接続されている。ワードラインWL2は、記憶素子324、344、及び、364のための制御ゲートに接続されている。ワードラインWL1は、記憶素子325、345、及び、365のための制御ゲートに接続されている。ワードラインWL0は、記憶素子326、346、及び、366のための制御ゲートに接続されている。つまり、各ビットラインと各NANDストリングは記憶素子のアレイ又はセットの列を含む。ワードライン(WL3、WL2、WL1及びWL0)は、アレイ又はセットの行を含む。各ワードラインは、行において各記憶素子の制御ゲートを接続している。また、制御ゲートはワードライン自体によって提供されてよい。例えば、ワードラインWL2は、記憶素子324、344、及び、364に制御ゲートを提供する。実際には、1つのワードラインに数千の記憶素子がある場合がある。
各記憶素子はデータを記憶できる。例えば、1ビットのデジタルデータを記憶するときは、記憶素子の可能な閾値電圧(VTH)の範囲は、論理データ「1」と「0」を割り当てられる2つの範囲に分割される。NANDタイプのフラッシュメモリの一例では、前記VTHは、記憶素子が消去された後に負となり、論理「1」として定義される。プログラム動作後の前記VTHは正であり、論理「0」として定義される。VTHが負であり、読み出しが試行されると、記憶素子がオンして論理「1」が記憶されていることが示される。前記VTHが正であり、読み出し動作が試行されると、記憶素子はオンにならず、論理「0」が記憶されていることが示される。また、記憶素子は、例えば複数ビットのデジタルデータ等の複数のレベルの情報も記憶できる。このケースでは、VTH値の範囲はデータレベルの数に分割される。例えば、4つのレベルの情報が記憶されている場合には、データ値「11」、「10」、「01」、及び、「00」に割り当てられる4つのVTH範囲がある。NANDタイプのメモリの一例では、消去動作後の前記VTHは負となり、「11」として定義される。正のVTH値は「10」、「01」及び「00」の状態のために使用される。記憶素子に書き込まれるデータと、素子の閾値電圧範囲との特定な関係は、記憶素子のために採用されるデータ符号化方式に依存する。例えば、両出願の全体を参照することにより本明細書に組み込まれる米国特許第6,222,762号及び米国特許出願公報第2004/0255090号が、マルチステートフラッシュ記憶素子のための多様なデータ符号化方式を説明している。
NANDタイプのフラッシュメモリ及びその動作の関連性のある例は、それぞれが参照することにより本明細書に組み込まれる米国特許番号第5,386,422号、第5,570,315号、第5,774,397号、第6,046,935号、第6,456,528号、及び第6,522,580号に示されている。
フラッシュ記憶素子をプログラミングするときには、プログラム電圧が記憶素子の制御ゲートに印加されるとともに、記憶素子に接続されているビットラインが接地される。チャネルからの電子はフローティングゲートに注入される。電子がフローティングゲートに蓄積すると、フローティングゲートは負に帯電し、記憶素子のVTHが上昇する。プログラミング中の記憶素子の制御ゲートにプログラム電圧を印加するために、そのプログラム電圧は適切なワードライン上に印加される。上述したように、各NANDストリング中の1つの記憶素子が同じワードラインを共有している。例えば、図3の記憶素子324をプログラミングするときには、プログラム電圧は記憶素子344と364の制御ゲートにも印加される。
図4は、基板上に形成されたNANDストリングの断面図を示す。図は簡略化されており、縮尺どおりではない。NANDストリング400は、ソース側選択ゲート406と、ドレイン側選択ゲート424と、基板490上に形成される8個の記憶素子408、410、412、414、416、418、420及び422とを有する。複数のソース/ドレイン領域(その一例はソース/ドレイン領域430である)が、各記憶素子と選択ゲート406及び424の両側に形成されている。一つのアプローチでは、基板490は、3重ウェル技術を採用しており、p型基板領域496の中にnウェル領域494が形成されており、その中にpウェル領域492が形成されている。NANDストリングとその不揮発性記憶素子は、少なくとも部分的には、pウェル領域上に形成されている。ビットライン426にはVBLの電位が供給されるとともに、ソース供給ライン404にはVSOURCEの電位が供給される。一つのアプローチとしては、端子403を介してnウェル領域494に電圧が印加される。また、端子403を介してnウェル領域494にも電圧を印加することもできる。
読み出し処理または検証処理(消去−検証処理も含む)の間、閾値電圧などの記憶素子の状態が確認され、選択された記憶素子に関連する選択ワードラインにVCGRが与えられる。さらに、記憶素子の制御ゲートは、ワードラインの一部として提供され得ることに留意されたい。例えば、WL0、WL1、WL2、WL3、WL4、WL5、WL6、及びWL7は、それぞれ、記憶素子408、410、412、414、416、418、420、及び422の制御ゲートを通じて延設し得る。一つの可能なブースト方式では、NANDストリング400に関係付けられた残りのワードラインに読み出しパス電圧VREADが印加される。他のブースト方式では、VREAD がいくつかのワードラインに印加され、低電圧が他のワードラインに印加される。VSGSおよび VSGD が、選択ゲート406および424の各々に印加される。
図5a−dは、不揮発性記憶素子のプログラミングを示す図である。実施可能なあるプログラミング技術では、下位ページ、中位ページおよび上位ページが、図5a、5b、5cのそれぞれに示す3つのステップでプログラムされる。消去動作後において消去下位ページのデータがプログラミングされる場合には、2つの閾値電圧区分510および512が得られる。最低の区分510は消去状態を表しており、負の閾値電圧を有している。次に、図5bの第1の閾値電圧区分520および第2の閾値電圧区分522の各々は、図5aの第1の閾値電圧区分510から得られる。また、図5bの第3の閾値電圧区分524および第4の閾値電圧区分526の各々は、図5aの第2の閾値電圧区分512から得られる。図5cの最終消去状態Eおよび第1のプログラム状態Aの各々を表す第1および第2の閾値電圧区分は、図5bの第1の閾値電圧区分520から得られる。図5cの第2のプログラム状態Bおよび第3のプログラム状態Cの各々を表す第3および第4の閾値電圧区分は、図5bの第2の閾値電圧区分522から得られる。図5cの第4のプログラム状態Dおよび第5のプログラム状態Eの各々を表す第5および第6の閾値電圧区分は、図5bの第3の閾値電圧区分524から得られる。図5cの第6のプログラム状態Fおよび第7のプログラム状態Gの各々を表す第7および第8の閾値電圧区分は、図5bの第4の閾値電圧区分526から得られる。さらに、符号111,011, 001, 101, 100, 000, 010 および 110は、状態E, A, B, C, D, E, F および Gの各々と関連付けることができる。
状態EおよびAは、負の閾値電圧状態の例である。実施形態によっては、1つ以上の状態を負の閾値電圧状態とすることができる。
図5cは、図示される区分を得るために用いられる検証電圧も示している。具体的には、検証電圧VVE, VVA, VVB, VVC, VVD, VVE, VVF および VVGは、区分E, A, B, C, D, E, F および Gの各々に関連している。プログラミングの期間中には、ある特定の区分にプログラムされる記憶素子の閾値電圧は、関連する検証電圧と比較される。閾値電圧が関連する検証電圧を超えたことが検証されるまで、記憶素子には、関連するワードラインを介して、プログラミングパルスが与えられる。
図5dは、記憶素子のプログラム状態を読み出すために用いられる読み出し電圧を示す図である。記憶素子が一度プログラムされると、以後において記憶素子は、読み出し電圧VRA, VRB, VRC, VRD, VRE, VRF および VRGを用いて読み出し可能となる。1つ以上の記憶素子(典型的には共通ワードラインに関連する記憶素子)は、閾値電圧が読み出し電圧を越えているか否かを判定するために、各読み出し電圧と比較される。記憶素子の状態は、閾値電圧によって上回られた読み出し電圧のうち、最も高い読み出し電圧によって判定することができる。読み出し電圧は、隣り合う状態と状態の間に設けられる。
記載されているプログラム処理は一例であり、他の処理を用いることが可能であることに留意されたい。
(負の閾値電圧の電流検出)
これらのNANDメモリを用いる構造を含む不揮発性記憶デバイスでは、読み出し処理中または検証処理中において、不揮発性記憶素子の負の閾値電圧状態を検出するために、電流検出を用いる手法として十分満足できるものがなかった。電圧検出が用いられてきたが、電圧検出では完了するために長い時間がかかってしまうことが分かった。さらに、ビットライン間の容量性カップリングやその他の効果によって、隣接した記憶素子のグループに対して同時に検出を行う全ビットライン検出には、電圧検出は適していない。1つの可能な解決策は、電流検出を用いる際の検出時に、ソース電圧およびp−ウェル電圧をある固定の正の直流レベルへ調整するとともに、検出対象の記憶素子の制御ゲートを、当該記憶素子に関連するワードラインを介して、ソース電圧およびp−ウェル電圧よりも低い電位に接続する。ソース電圧とp−ウェル電圧とを異ならせることも可能である。ソースおよびp−ウェルをある固定電位に結合してバイアスする当該方法によって、電流検出によって、1以上の負の閾値電圧状態を検出することが可能となる。さらに、電流検出では、電圧検出の多数の欠点を回避することができるため、全ビットライン検出に対応することができる。
図6aは、NANDストリングおよび検出用の構成要素の構造を示す図である。簡易化された例において、NANDストリング612は、ワードラインWL0, WL1, WL2 および WL3の各々と関係している、4つの記憶素子を含んでいる。実際には、追加の記憶素子およびワードラインを用いることができる。さらに、追加のNANDストリングは、一般的には、ブロックまたは不揮発性記憶素子の他の組と互いに隣り合うように配置される(例えば、図14を参照)。記憶素子は基板のp−ウェルと結合している。検出部600に加えて、電圧VBLを有するビットライン610が記載されている。具体的には、BLS(bit line sense)トランジスタ606がビットライン610に接続されている。BLSトランジスタ606は、高電圧トランジスタであり、制御部608が検出処理中とされることに応じてオープンされる。BLC(bit line control)トランジスタ604は、低電圧トランジスタである。
制御部608によってビットラインが電流検出モジュール602と導通することが許可されることに応じて、BLCトランジスタ604はオープンされる。(読み出しまたは検証処理などの)検出処理の間、プレチャージ処理が発生し、電流検出モジュール602内のキャパシタが充電される。BLCトランジスタ604は、プレチャージを行うために非導通とすることができる。また、検出処理の間においても、負の閾値電圧状態の記憶素子に対して、処理が行われる1つ以上の記憶素子のワードラインに正の電圧が印加される。負の閾値電圧を検出する検出処理において選択ワードラインに正の電圧を使用することは、負のワードライン電圧を供給するための負のチャージポンプを必要としないため、好都合である。負のチャージポンプを多数の不揮発性記憶システムに組み込むには、かなりの研究と開発が必要となるであろう。
例えば、WL1が選択ワードラインとされる場合を想定する。WL1の電圧は、ワードライン上の記憶素子の制御ゲートに、制御ゲート読み出し電圧VCGRとして印加される。さらに、正の電圧VSOURCEをNANDストリング612のソース側に印加することができ、正の電圧VP−WELLをp−ウェルに印加することができる。 一実施例においては、 VSOURCE とVP−WELLはVCGRよりも大きくされる。VSOURCE とVP−WELLは互いに異なるとすることができる。
また、VSOURCE とVP−WELLが同一の直流電圧VDCに接続されるとすることもできる。さらに、VDC>VCGRとされる。一例として、VDCは約0.4から1.5Vの範囲内の値(例えば0.8v)にすることができる。VDCをより高くすることで、より負側の閾値電圧を検出することができる。例えば、第1および第2の負の閾値電圧状態である、VTH1=−1.0VおよびVTH2=−0.5Vは、VDC=1.5VおよびVDC=1.0Vの各々を用いることで検出可能である。VDCは、VDC−VTH>0Vとなるように設定しうる。一般的に、負の閾値電圧を検出するためには、ゲート−ソース間の電圧が0よりも小さくなる(例えばVGS<0V)ように、ワードラインおよびソースの電圧が設定される。ゲート−ソース間の電圧が記憶素子の閾値電圧よりも大きくなると(例えば、VGS>VTHとなると)、選択記憶素子は導通する。正の閾値電圧を検出するために、選択ワードライン電圧が調整される間、ソースおよびp−ウェルは同一の電圧に維持することができる。
NANDストリング612のドレイン側では、BLSトランジスタ606はターンオンする(例えば、導通状態とされるか、オープンとされる)。さらに、BLCトランジスタ606を導通状態とするために、電圧VBLCがBLCトランジスタ606に印加される。602内のプレチャージされたキャパシタは、ビットラインを通ってソースへ放電されるため、ソースは電流シンクとして機能する。選択された記憶素子が導通状態の場合に、電流が選択された不揮発性記憶素子とシンクを通ってソースへ流れるように、NANDストリングのドレインのプレチャージされたキャパシタは、ソース電位を越えた電位までプレチャージされることがある。
具体的には、選択された記憶素子がVCGRの適用により導通状態とされると、比較的大きな電流が流れる。選択された記憶素子が非導通状態とされると、比較的小さな電流が流れるか、電流が流れなくなる。電流検出モジュール602は、セル/記憶素子電流である、iCELLを検出することができる。一つの実施可能な方法として、電流検出モジュールが、ΔV=i・t/Cの関係で定まる一定電流に関連した電圧降下を測定する。ここで、ΔVは電圧降下量、iは一定電流、tは予め定められた放電期間、Cは電流検出モジュール内のプレチャージキャパシタの容量値である。固定電流での異なるラインの電圧降下の経時変化を表している図6dも参照されたい。より大きな電圧降下は、より大きな電流を意味している。所定の放電期間の終わりにおいて、iおよびCが固定されているため、所定電流のΔVを測定することができる。一つの方法として、境界値に関連するΔVの値を測定するために、p−mosトランジスタが使用される。他の実施可能な方法として、伝導電流が所定の境界電流よりも大きいか小さいかを判定することによって、セル電流弁別器を電流値の弁別器または比較器として機能させる方法がある。
対照的に、電圧検出は、一定電流に関係している電圧降下を検出することはできない。その代わりに、電圧検出では、電圧検出モジュールのキャパシタとビットラインの容量との間での電荷共有が発生しているか否かを判定することができる。検出が行われている間、電流は、固定値または一定値とならない。選択された記憶素子が導通している場合には、電荷共有が小さいか発生していない。この場合、電圧検出回路内のキャパシタの電圧は、大きく降下しない。選択された記憶素子が非導通である場合には、電荷共有が発生している。この場合、電圧検出回路内のキャパシタの電圧は、大きく降下する。
このようにして電流検出モジュール602は、電流の値によって、選択された記憶素子が導通状態であるか非導通状態であるかを判定することができる。一般的に、選択された記憶素子が導通状態の場合により大きな電流が流れ、選択された記憶素子が非導通状態の場合により小さな電流が流れる。選択された記憶素子の閾値電圧は、当該記憶素子が非導通状態または導通状態の各々となる場合に、比較レベル(検証レベル(図5c参照)または読み出しレベル(図5d参照)など)の上側または下側となる。
図6bは、図6aに関連する波形図である。波形620は、VSOURCE およびVP−WELL、VBL、 VBLCを表している。一つの方法として、検出処理が負の閾値電圧に関与する場合などに、VSOURCE およびVP−WELLが VCGRを上回る。しかしながら、検出処が正の閾値電圧に関与する場合には、VSOURCE およびVP−WELLが VCGRを必ずしも上回らない。t1とt2の間では、VBLはVSOURCE と共に大きくなる。t2では、プレチャージキャパシタが放電され、VBLが大きくなる。よって、選択された不揮発性記憶素子に関連するドレインの電位(例えば、VBL)が、選択された不揮発性記憶素子に関連するソースの電位(例えば、VSOURCE)を上回る。VBLC はVBLの後を追うが、BLCトランジスタの閾値電圧によってVBLCはVBLよりも僅かに高くなる。実際には、上昇後において、NANDストリングに電流が流れる場合には、VBLは僅かに低下する(不図示)。例えば、VBLC=2VでありBLCトランジスタの閾値電圧が1Vである場合には、VBLが1Vまで上昇することがある。検出時に電流が流れる場合には、例えば、VBLが1Vから0.9Vへ低下することがある。波形622は、BLSトランジスタに印加される電圧を表しており、t0からt5の間においてBLSトランジスタが導通していることを表している。波形624は、電流検出モジュール内のキャパシタが放電を開始した後の時刻tを指示する制御信号である、検出信号を示している。
波形626および628は、選択ビットラインの固定電流に関連する検出電圧を表している。t3において、電圧が境界レベルを上回るか否かの判定を実行することができる。電圧が境界レベルを下回って低下すると(例えば、線628)、選択された記憶素子が導通していると判断することができる。電圧が境界レベルを下回って低下しない場合には(例えば、線626)、選択された記憶素子は非導通である。
図6cは図6aおよび6bに関連する検出処理を示している。検出処理の概略が示されている。当該および他のフローチャートでは、記載されている各ステップは、個別のステップとして、および/または、図示した順序で行われる必要はない。読み出しまたは検証処理などの検出処理が、ステップ640で開始される。ステップ642は、ビットラインをプレチャージするために、BLSおよびBLCトランジスタをオープンするステップを含む。ステップ644は、ワードライン電圧を設定するステップを備える。ステップ646は、VSOURCE およびVP−WELLを設定するステップを備える。ステップ648は、電流検出を用いて、記憶素子が導通しているか非導通であるかを判定するステップを備えている。他の検出処理が行われる場合には、判断ステップ650において、制御フローがステップ640において続行される。他の場合には、処理はステップ652で終了する。
引き続いて、例えば検証レベルまたは読み出しレベルの各々について、多重検出処理を実行することができる。一つの方法としては、同一のソース電圧およびp−ウェル電圧が、検出処理の各々に対して適用されるが、選択ワードライン電圧が変更される。従って、第1の検出処理において、第1の電圧が選択された記憶素子の制御ゲートまたはワードラインに印加され、ソース電圧がソースに印加され、p−ウェル電圧がp−ウェルに印加される。第1の電圧およびソース電圧が印加されている間、電流検出を用いて、記憶素子が導通状態か非導通状態かの判定が行われる。第2の検出処理は、同一のソース電圧およびp−ウェル電圧を印加している間、第2の電圧を制御ゲートに印加する処理を備えている。その後、記憶素子が導通状態か非導通状態かの判定が行われる。次に連続して行われる同様の検出処理では、同一のソース電圧およびp−ウェル電圧を用いる一方で、選択ワードライン電圧を変化させることができる。
さらに、共通のワードラインおよびソースに関連する多数の記憶素子に対して、一斉に検出を行うことができる。多数の記憶素子は、隣接または非隣接のNANDストリングに含まれている場合がある。前述のように、全ビットラインの検出は、隣接するNANDストリング内の記憶素子の同時検出を含んでいる。今回の場合、同時検出処理において、検出処理は、電流検出を用いて複数の記憶素子の各々が導通状態か非導通状態かを判定する判定処理を備えている。
(ソースおよびp−ウェルのバイアスを伴う電流検出)
これらのNANDメモリ構造を含んだ不揮発性記憶デバイスでは、読み出しまたは検証処理の間に、不揮発性記憶素子の閾値電圧状態を検出するために、電流検出を用いることができる。しかしながら、このような電流検出は、ソース電圧(特にグランド電圧)のばらつきまたは“バウンシング(bouncing)”を、結果的にもたらすことになる。バウンシングの程度は、記憶素子を通って流れる電流のレベルに依存する。さらに、バウンシングは結果として検出エラーを招くことがある。検出中にセルソースのバウンスを制御する1つの方法には、少なくとも2つのストローブを用いて検出する方法がある。この方法は、セルソースのバウンスの影響を最小化することができる。例えば、電流検出によって、選択された記憶素子のNANDストリングの電流を、制御からのストローブの各々において検出できる。比較的大きいか、さもなければ不正確なバウンス電流が、最初のストローブで見られることがある。一方、2回目のストローブの時までには、より小さな電流が見られるようになる。より小さな電流は、記憶素子の検出状態をより正確に表す。しかしながら、電流が落ち着くまで待って追加のストローブを使用する必要があるため、追加の電流および検出時間が発生する。検出処理における、グランドのバウンスによる電流および電圧の変化の経時変化を示した図7aを参照されたい。
別の技術は、記憶素子のゲートおよびドレインをソースに接続する技術である。しかしながら、この技術は複雑であり、追加の回路を必要とするため、メモリーチップの消費電力およびダイサイズにいくらかの影響をおよぼしてしまう。さらに、この技術は、記憶素子のソースからゲートへのRC遅延によって、あまり良好に機能しないと考えられる。
これらの不利益を避けるための一般的な一つの方法は、検出処理の間、ソースおよびp−ウェルを、グランドの代わりに、なんらかの正の直流レベルの固定値に調整する方法がある。ソースおよびp−ウェルを直流の一定レベルに維持することで、ソース電圧の揺れが回避され、ただ1つのストローブを用いてデータを検出することが可能となる。結果的に、検出時間および消費電力が減少する。さらに、大幅な追加の電気回路を必要としないため、ダイサイズに悪い影響を与えない。ソース電圧を一定の正の直流レベルに調整している間、p−ウェルをグランドすることも可能である。調整回路が正の電圧を検出するのみでよいため、ソース電圧をグランドに調整するよりも、ソース電圧を一定の正の直流レベルに調整する方がより容易に実施することができる。電圧レギュレータは、典型的には、監視レベル(例えばソース)と内部の参照電圧との比較結果に基づいて、出力を調整するように機能する。監視レベルが内部の参照電圧を下回って低下した場合には、電圧レギュレータはその出力を上昇させる。同様に、監視レベルが内部の参照電圧を上回って上昇した場合には、電圧レギュレータはその出力を低下させることができる。電圧レギュレータには、例えばオペアンプを用いることができる。しかしながら、参照電圧がグランドの場合に、監視レベルが0Vよりも大きくなった場合には、通常、電圧レギュレータはその出力を0Vよりも小さくすることができない。さらに、電圧レギュレータは、0Vを下回る監視レベルを識別することができないことがある。ソース電圧を固定値の正の直流レベルへ調整することにより、グランドのバウンスを回避するとともに、消費電流および検出時間を減少させることができる。検出処理において、ソース電圧を固定の正の直流レベルに調整して、電流および電圧の変動が減少した図を、図7bに示す。
図7cは、NANDストリングおよび検出用の構成要素の、他の構成を示す図である。図7cの構成は、電圧レギュレータ720が記載されている点を除いて、図6aの構成と一致する。前述のように、ソース電圧およびp−ウェル電圧は、検出処理の間、固定値の正の直流レベルに調整することができる。
読み出し処理や検証処理などの、記憶素子の検出処理の間、処理に関与する1つ以上の記憶素子のワードラインに電圧が印加される。例えば、WL1が選択ワードラインとされる場合を想定する。この電圧は、ワードライン上の記憶素子の制御ゲートに、制御ゲート読み出し電圧VCGRとして印加される。さらに、固定の直流電圧がNANDストリング612のソース側に印加されるとともに、固定の直流電圧がソース電圧VSOURCEおよびp−ウェル電圧VP−WELLの各々としてp−ウェルに印加される。閾値電圧が負の場合には、一実施形態では、VCGRを正とすることができ、VSOURCE およびVP−WELLをVCGRよりも大きくすることができる。閾値電圧が正の場合には、一実施形態では、VCGRをVSOURCE および VP−WELLよりも大きくすることができる。VSOURCE とVP−WELLは互いに異なるとすることができる。また、VSOURCE とVP−WELLが同一の直流電圧VDCに接続されるとすることもできる。一例として、電圧レギュレータ720によって、VDCは約0.4から1.2Vの範囲内の値(例えば0.8V)に調整することができる。ソースおよびp−ウェルを一定電圧とすることにより、前述したように、ただ一つのストローブを用いることで正確な検出を行うことができる。さらに、全てのビットラインに関連する記憶素子が検出されるという全ビットライン検出を実施することができる(図14参照)。具体的には、電圧レギュレータ720は、VSOURCE を0Vよりも大きなレベルに調整するために用いられる参照電圧であるVREF,SOURCEと、P−ウェル電圧を0V以上のレベルに調整するために用いられる参照電圧VREF,P−WELLを受信することができる。
図7dは、図7a−図7cに関連する検出処理を示す図である。 読み出しまたは検証処理などの検出処理が、ステップ700で開始される。ステップ702は、BLSおよびBLCトランジスタをオープンするステップ、およびビットラインをプレチャージするステップを含む。ステップ704は、ワードライン電圧を設定するステップを備える。ステップ706は、VSOURCE およびVP−WELLを正の直流レベルに調整するステップを備える。ステップ708は、電流検出を用いて、記憶素子が導通しているか非導通であるかを測定するステップを備えている。他の検出処理が行われる場合には、判断ステップ710において、制御フローがステップ700で続行される。他の場合には、処理はステップ712で終了する。
さらに、前述のように、共通ワードラインおよびソースに関連する複数の記憶素子に対して、一斉に検出を行うこともできる。多数の記憶素子は、隣接または非隣接のNANDストリングに含まれている場合がある。今回の場合、同時検出処理において、検出処理は、電流検出を用いて複数の記憶素子の各々が導通状態か非導通状態かを判定する判定処理を備えている。 各検出処理では、電圧は上記のように調整される。
(ソースバイアス全ビットライン検出)
全ビットライン検出は、隣接するNANDストリング内の記憶素子に対する検出処理の実行を含んでいる(図14参照)。考え得る一つの検出方法は、記憶素子の閾値電圧値をデジタルデータのフォーマットに変換するために、検出モジュール内の固定容量の電荷をある固定期間で放電するために直流の記憶素子電流を用いる方法である。しかしながらこの方法は、NANDストリングのソース側に、比較的大きな電流シンクを必要とする。さらに前述の通り、負の閾値電圧の値を検出する際に、負のワードライン電圧および負のチャージポンプが必要となることを避けるために、アナログの電圧レベルを用いて、バイアスをソースおよびp−ウェルの両方に印加することができる。しかしながら、全ビットライン検出はソースバイアスレベルにとても敏感であるため、アナログ電圧のレベルを維持するには、比較的大きな電圧レギュレータと、ソース電圧のアレイ内での均等な分布を必要とする。これにより、必要とされるデバイス領域が増加することがある。
全ビットライン検出のための他の方法は、前述した、電圧検出を用いる方法である。この方法は、直流電流がソース側に存在しないため、大きな電圧レギュレータを必要としない。しかしながら、この方法では、ビットラインとビットラインの間の結合ノイズにより、各ビットラインを同時にうまく検出することができない。その代わりに、例えば奇数−偶数検出(図14参照)のように、1つおきのビットラインのみが、所定時間に検出される。それゆえ、検出時間の観点での性能は、最適とならない。特に、隣接するNANDストリングが極めて接近しているため、全ビットライン検出は問題とされてきた。容量性カップリングは、選択された記憶素子が導通しているNANDストリングから、選択された記憶素子が非導通のNANDストリングに対して、特に発生しうる。その結果、選択された記憶素子が非導通のNANDストリングのビットライン電圧は上昇し、検出処理に干渉する。この容量性カップリングは、隣接するビットライン813への容量によって表される。隣り合うビットライン同士またはNANDストリング同士は、隣接してもよいし、または、隣接しないものとすることができる。隣接するビットラインまたはNANDストリングからの容量性カップリングが最も強いが、隣接しないビットラインまたはNANDストリングからもいくらかの容量性カップリングが発生しうる。グランド811への容量も記載されている。
これらの問題を克服するため、図8aに示すスキームを用いて検出を行うことができる。図8aに、電流放電経路を含んだ、NANDストリングおよび構成要素の構成を示す。簡易化された例において、NANDストリング812は、ワードラインWL0, WL1, WL2 および WL3の各々と関係している、4つの記憶素子を含んでいる。実際には、追加の記憶素子およびワードラインを用いることができる。さらに、典型的には、ブロックまたは他の不揮発性記憶素子の組と互いに隣り合うように、追加のNANDストリングが配置される。記憶素子は基板のp−ウェルと結合している。ソースライン801(VSOURCEの電位)は、不揮発性記憶素子の組の一端とされる。一方、他端には、検出コンポーネント800に加えて、電圧VBLを有するビットライン810が示されている。ソースライン801は、幾つかのNANDストリングに共用されてもよい。具体的には、初めはオープンまたは導通とされるBLS(bit line sense)トランジスタ806が、検出ノード814を介してビットライン810に接続されている。BLSトランジスタ806は、高電圧トランジスタであり、制御部608が検出処理中であることに応じて導通状態とされる。最初は非導通とされるBLC(bit line control)トランジスタ804は、低電圧トランジスタである。制御部808によってビットラインが電流検出モジュール/回路802と導通することが許可されることに応じて、BLCトランジスタ604はオープンされる。制御部808は、検出データを取得するなどして、電圧検出回路802とも通信を行っても良い。(読み出しまたは検証処理などの)検出処理の間、プレチャージ処理が発生し、電流検出モジュール802内のキャパシタが充電される。BLCトランジスタ804は、プレチャージを行うために非導通とすることができる。
さらに、比較的弱い電流をプルダウンするデバイス823が導入されている。具体的には、NANDストリング812用の電流放電経路819の一部である経路816が、トランジスタ806を経由してビットライン810に接続している検出ノード814に、接続されている。INVトランジスタと呼ばれる別のトランジスタ817が導通状態の場合には、電流放電経路の一部でもある経路820に経路816が接続されるように、GRSトランジスタと呼ばれるトランジスタ818は、検出の間導通状態とされる。INVトランジスタ817は、検出ノード814とGRSトランジスタ818の間に配置されている。GRSおよびINVトランジスタは、プログラミング中に使用される。GRSおよびINVトランジスタは、制御部808によって制御可能とされる(例えば、ステートマシン1112によって制御される。図11参照)。検出中は、GRSはハイとされるため、トランジスタ818は導通する。ある1つの方法では、制御部808は、電圧検出モジュール802からのデータに基づいてINVを制御することができる。具体的には、選択された記憶素子が所望の状態にプログラムされたことを電圧検出モジュールがまだ通知しない場合には、制御部808は除外条件を設定しない。この場合、トランジスタ817が導通せず、プルダウン823が機能しないように、INVがローにセットされる。記憶素子の閾値電圧が参照検証レベルを上回っていることで示されるように、選択された記憶素子が目的とする状態にプログラムされたことを電圧検出モジュールが通知した場合には、制御部808は残りのプログラム処理のために除外条件をセットする。ビットライン、検出モジュールおよび/またはNANDストリングは、検出対象から除外されることになる。この場合、トランジスタ817が導通し、プルダウン823が機能するように、INVがハイにラッチされる。引き続いて検証処理が行われる場合にプルダウンの効果が得られるように、INVは導通状態が維持される。この場合、検出ノードはグランドに引き下げられる。BLSトランジスタ806が導通している場合は、ビットライン810もグランドに引き下げられる。この場合、NANDストリングは、ソース801からグランドまでショートされる。
従って、各NANDストリングにおいて、検証電圧が選択ワードラインに印加された場合に、当初はビットラインが除外されない。典型的には、追加のプログラムパルスが印加され、関連する記憶素子のプログラムが完了した後に、異なった時間で、ビットラインは検出から除外される。一度除外されると、残りのプログラム処理において、ビットラインは除外された状態が維持される。プログラミング処理は、1つ以上のパスで行うことができることに留意されたい。一つのパスの処理において、次のワードラインの記憶素子にプログラムを行う前に、関連する選択ワードラインの選択された記憶素子が、一群のまたは一連のプログラムパルスを用いて、所望の状態に十分にプログラムされる。2パス処理などの、複数パスの処理では、次のワードラインの記憶素子も部分的にプログラムされる前に、一つのパスにおいて、関連する選択ワードラインの選択された記憶素子が、一群のまたは一連のプログラムパルスを用いて、部分的にプログラムされる。第2のパスでは、選択された記憶素子に対して、それらが目的とする状態に至るまでの残りのプログラムが実行される。従って、例えば、第1のパスの間にたまたま除外されたビットラインは、第2のパスの間も除外されたままとされる。
REFの電流を供給する電流ソース825(例えばカレントミラー)は、経路上の電流iCELLをグランドに流すために、経路816および820と並列に配置されている。一例として、iREFは、比較的弱いプルダウンの約150nAとされる。しかしながら、電流ソース825の大きさは、具体的な実施形態に応じて変わりうる。
一つの可能な形態では、電流ソース825は、複数のビットラインおよびNANDストリングに共通とされる。この場合、トランジスタ824は、電流ソース825を異なる複数のNANDストリングに接続する。経路822は、特定のビットラインおよびNANDストリングに位置するGRSトランジスタ818へ、制御信号を伝達する。一方、経路826は、複数のビットラインに対する共通グランド経路である。
検出が行われる間、ビットラインは、選択された記憶素子の閾値電圧および人体効果に基づいて、あるレベルまで充電される。負のVtiでは、VGCR=0Vでも、記憶素子は導通する。VP−WELLは0Vに設定されることがある。
隣接するビットライン813への容量によって1つ以上隣りのNANDストリングからNANDストリング812と結合している電荷を放電するための電流放電経路およびプルダウンを形成するために、トランジスタ817、818および824は導通状態とされる。従って、隣接ビットラインのカップリングノイズによって生成される余分な電荷は、最終的に消滅する。ある程度の時間の後、全てのビットラインが直流レベルに到達し、選択された記憶素子の閾値電圧の電圧検出を行えるように、電圧検出モジュール802と検出ノード814との間で電荷共有を許可するために、BLCトランジスタ804がターンオンする。電圧検出モジュール802は、例えば、読み出し処理または検証処理の一部として、電圧検出を実行することができる。
電圧検出が行われると、NANDストリング812から電流が放電されることに加えて、電圧検出モジュール802から電流放電経路819へ向かって経路815で電流が流れるように、BLCトランジスタ804はオープンされる。従って、選択された記憶素子が導通していないと判断されるまで、電圧検出の間、放電が継続するようにGRSおよびINVトランジスタは導通状態が維持される。選択された記憶素子が導通していないと判断されたその時に、前述のようにトランジスタ817が非導通とされるように、INVがローにラッチされる。
図8bは、除外されたビットラインが調整されたソース電圧に引き下げられる、NANDストリングおよび構成要素の構成を示す。図8aに示されているようなグランドへのプルダウン経路が、1つ又は複数の隣り合うNANDストリングからNANDストリング812へと結合している電荷を放電するために効果的である。しかし、検出モジュール802が非アクティブとなる場合、他の検出モジュールは、ページ内のまだ除外されていない記憶素子の検出中であり、多くの場合アクティブであり続ける。そして、除外された検出モジュールは、アクティブな検出モジュールにとって重大なノイズ源となりうる。具体的には、電力バスのVSSが除外されたビットラインに接続されている場合には、メモリデバイスの電力バスによって、定常状態電圧(VSS)システムノイズは、除外された検出モジュール(例えば、センスアンプ)に導入される。例えば、プログラム手順中において、n番目のプログラムパルスの後に発生する検証処理について考える。検証処理が開始されると、関連する記憶素子のプログラムが完了することで多数のビットラインが除外される一方で、関連する記憶素子のプログラムがまだ完了しないことにより、他のビットラインはまだ除外されない。除外されたビットラインに注入される、電力バスシステムからのVSSノイズは、ビットライン−ビットライン間のカップリングによって、検出されているビットラインに結合しうる。そして、関連する選択された記憶素子の状態を正確に検出するためにビットラインを検出する能力を低下させる。
検出しているビットラインのVSSノイズを減少または除去するための一つの技術は、除外されたビットラインをVSSノイズの影響を受けない何らかの直流レベルにバイアスすることである。一つの可能な方法は、図8bに示すように、ソース電圧VSOURCE が電圧レギュレータ827によって調整されている場合に、プルダウン回路823を介して除外されたビットラインをソース801へプルダウンすることである。除外されたビットラインからこのノイズ源を取り除くことによって、ビットライン−ビットライン間のカップリングを減少させ、検出ビットラインからノイズを取り除く。これにより、全ての状態について、より正確な検出と、より望ましい閾値電圧区分がもたらされる。
一つの実施例では、電圧レギュレータ827は、VSOURCEのための参照直流レベル(VREF)(例えば、2−3Vまたはその他の適切なレベル)を設定する制御部808から、入力を受信する。通常、VSOURCE>0Vである。フィードバック経路828が、電圧レギュレータへのもう一つの入力となる。当業者にはよく知られているように、電圧レギュレータは、典型的には実際の出力電圧をある内部固定参照電圧と比較する動作をする。どんな差分も増幅され、増幅された差分は調整部の制御に用いられる。これにより、負帰還の制御ループが形成される。出力電圧が低すぎる場合には、調整部はより高い電圧を生成する命令を受ける一方、出力電圧が高すぎる場合には、調整部はより低い電圧を生成する命令を受ける。様々な実施形態が可能である。例えば、一つ以上のNANDストリングまたは他の複数の記憶素子と通信するビットラインに、プルダウン回路が備えられてもよい。さらなる詳細については、図10bを参照されたい。
SOURCEの独立した調整をすることなく、VSOURCE がVDDなどの電力供給レベルに設定される従来技術とは対照的に、VSOURCE を独立して調整する技術は、VSOURCEを電源システムノイズに影響されない固定電圧に確実に維持する。電力供給を行う電圧発生器が、出力を生成する際にある程度調整されたとしても、VSOURCE の追加的な調整によって、ソースに対してより大きな程度の制御と正確さが得られる。
図8cは、図8aに関連する波形図である。VSOURCE は波形830として表されており、3つの隣り合うビットラインBL0,BL1 およびBL2は、波形832、834および836の各々として表されている。BLSトランジスタの電圧VBLS は波形838として表され、BLCトランジスタの電圧VBLC は波形840として表され、GRSトランジスタの電圧VGRS は波形842として表される。BL0およびBL2の検出電圧は、波形844として表される。BL1の選択された記憶素子が導通している場合に、BL1の検出電圧は波形844として表される。BL1の選択された記憶素子が非導通である場合に、BL1の検出電圧は波形846として表される。上述の通り、選択された記憶素子が非導通の場合には、電圧検出の間、電圧検出モジュールとビットラインの間の電荷共有が発生する。この電荷共有は、電圧検出モジュールの検出電圧を低くする。選択された記憶素子が非導通の場合には、電圧検出モジュールとビットラインの間では、小さな電荷共有が発生するか、または電荷共有が発生しないため、電圧検出モジュールで検出される電圧はハイが維持される。他の場合に検出される電圧は、検出が行われないため、図に表されていない。
t0では、BLSトランジスタが導通しているため、VBLS が増加する。t1では、VSOURCE が、共通ソース電圧として、NANDストリングの組に印加される。この例では、BL1に関連する選択された記憶素子が非導通である一方、BL0およびBL2に関連する選択された記憶素子が導通していると仮定する。BL0はBL1の一側面に隣接し、BL2はBL1の他の側面に隣接している(図14参照)。t1でのVSOURCEの増加に伴い、VBL0 およびVBL2 が波形832および836に示すように各々上昇することで、VBL1の一時的な増加で示されるように、BL1への容量性カップリングが発生する。このカップリングは、t2までに大体消滅する。BL1のGRSトランジスタは、前述したように、共有された電荷を放電することをビットラインに対して許可するために、t1からt5の間、導通状態が維持される。
t3において、BLCトランジスタは、波形840に示すように、増加するVBLC によってオープンされる。BL0、BL2および他のビットラインに関連する対応要素は、これらの他のビットラインに一斉に検出を許可するように、同様にして制御することができることに留意されたい。BL1において、電圧検出モジュールで検出された電圧は、選択された記憶素子が非導通状態の場合には、波形846に示すように低下する。一方、検出された電圧は、選択された記憶素子が導通状態の場合には、波形844に示すように、大体高い状態が維持される。電圧検出部は、特定の検出時間t4において、選択された記憶素子が導通状態か非導通状態かを判定するために、電圧区切り点を使用することができる。前述したように、検出された電圧が区切り点を上回っている場合には、記憶素子がオープンであることが示される。一方、検出された電圧が区切り点を下回っている場合には、記憶素子が非導通状態であることが示される。t5においてVSOURCE は低下し、t6においてBLSトランジスタは非導通となり、検出処理の終了が指示される。一つの可能な方法では、検出の間、VP−WELLを0Vに設定してもよい。特定の検出スキームに従って非選択ワードラインが読み出しパス電圧を受信できる間、選択ワードラインはVCGRを受信することができる。
従って、ソース電圧がt1で印加された後、隣接するビットラインからの容量性カップリングに対して、完全にまたは少なくとも一部が放電されるための十分な時間を得るために、所定のt3−t1の遅延時間が設定される。適切な遅延時間は、理論上または/および実験的試験に基づく、特定の実施形態に必要とされる時間に設定することができる。遅延時間の後、電圧検出が起こる。特定の時間t4において、記憶素子が導通状態か非導通状態か、すなわち、検証レベルまたは読み出しの比較レベルの各々よりも下または上の閾値電圧を有するのかについての判定が行われる。
図8dは、は、図8a−図8cに関連する検出処理を示す図である。ステップ850において、除外されていないビットラインに対して、検出処理が開始される。ステップ851において、除外されたビットラインが、調整されたVSOURCEに引き下げられる。ステップ852において、BLSトランジスタがオープンとされる一方、BLCトランジスタが非導通状態に維持され、ビットラインがプレチャージされる。ステップ854において、ワードライン電圧が設定される。ステップ856において、図8bに関連して前述したように、VSOURCE が直流レベルに調整される。典型的には、アレイ内の幾つかのNANDストリングに共通ソースが用いられる。VP−WELLも同様に設定される(VP−WELL=0V)。ステップ858では、ビットラインが放電される。ステップ860では、検出が行われることを許可するために、BLCトランジスタが導通する。ステップ862では、電圧検出を用いて、選択された記憶素子が導通状態か非導通状態かが判定される。記憶素子が導通状態の場合は、例えばプログラミング処理の次の検証処理などの次の検出処理において、ビットラインが除外される(ステップ863)。別の検出処理がある場合には、判断ステップ864において、制御フローが850において続行される。さもなければ、処理はステップ868で終了する。
さらに、前述したように、共通ワードラインおよびソースに関連する多数の記憶素子に対して、検出が一斉に実行される。多数の記憶素子は、隣接または非隣接のNANDストリング内に存在する場合がある。この場合、検出は、一斉検出処理において、各々の不揮発性記憶素子が導通状態または非導通状態であるかを電流検出を用いて判定する動作を含んでいる。 BLCトランジスタがオープンする前の遅延は、検出が発生する前に必要に応じてNANDストリングを放電できるように、NANDストリングの各々に設けることができる。
(検出処理の間の温度補償ビットライン)
NANDフラッシュメモリデバイスなどの、現在の不揮発性記憶素子では、温度変化は、データ読み出しやデータ書き込みにおいて様々な問題を引き起こす。メモリデバイスは、メモリデバイスが置かれた環境に基づいて、温度変化の影響を受ける。例えば、現在の幾つかのメモリデバイスの使用定格は、−40℃から+85℃の間である。産業用デバイス、軍事用デバイス、および消費者用途用のデバイスでさえ、大きな温度変化を経験することがある。温度は多くのトランジスタのパラメータに影響を及ぼし、パラメータのうち支配的なものは閾値電圧である。具体的には、温度変化は、読み出しエラーを引き起こし、不揮発性記憶素子の異なる状態の閾値電圧区分を広げることがある。不揮発性記憶デバイスにおける、温度の影響へ対応するための改良技術を、以下に説明する。
図9aは、NANDストリングおよび温度補償検出のための要素を示している。似た符号が振られた要素は、図8aにおけるそれらの要素に相当している。図8aの電流放電経路は、ここでは記載されていない。しかしながら、図8aの構成を、図9aの構成や、本明細書で示される他の図面の幾つかと組み合わせることが可能である。加えて、温度依存回路900が、温度補償電圧をBLCトランジスタ804に供給するために、制御部808の一部として備えられている。BLCトランジスタ804は、電圧検出モジュール802に接続されている一つのノードと、NANDストリング812または他の不揮発性記憶素子の組に関連するドレインまたはビットラインに接続されている別のノードを備える。
検出処理の間、ビットラインまたはNANDストリング812のドレイン側を電圧検出モジュール802に接続するBLCトランジスタ804に対して、電圧VBLC が印加される。本明細書での方法に従って、VBLC は、温度によるVBLの変化を打ち消すようにまたは補償するように、温度に基づいて設定される。具体的には、VBLC=VBL+VTH(温度に依存しない)+ΔVで表される。ここでΔVは、温度に起因する電圧変化である。VBLもまた、温度に起因して、ΔVだけ変化する。よって、VBLの変化に従って、VBLCが温度とともに変化するように、VBLC を制御できる。具体的には、温度依存回路900を用いて、ビットラインのΔVをVBLCのΔVに一致させることができる。電流iCELLが、NANDストリング812に流れる。点線は、電荷共有を意味している。前述したように、グランドへの引き下げ、または、VSOURCEへの調整もまた使用することができる。
図9bは、温度に関連した閾値電圧の変化を示す図であり、例えば、ΔVTH/℃である。一般的には、不揮発性記憶素子の閾値電圧は、温度が上昇するに従って低下する。温度変化に関連した電圧変化は、一般的に約−2mV/℃となる温度係数を用いて、表すことができる。温度係数は、不純物添加や、レイアウトや、その他の、メモリデバイスの様々な特性に依存する。さらに、温度係数は、メモリの寸法が小さくなるに従って、大きさが大きくなることが見込まれる。
温度補償信号を供給するための様々な技術が、一般に知られている。例えば、これらの技術の1つ以上を、温度依存回路900に用いることができる。これらの技術の大部分は、実際の温度測定結果を得ることに依存していないが、実際の温度測定結果を得る方法も実行可能である。例えば、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、「温度補償を備える電圧発生回路」というタイトルの米国特許第6,801,454号には、温度係数に基づいて、読み出し電圧を不揮発性メモリに出力する電圧発生回路が記載されている。その回路は、温度独立部と、温度上昇につれて増加する温度依存部とを含む、バンドギャップ電流を用いる。その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、「温度補償されたデータ読み出しを備える不揮発性メモリ」というタイトルの米国特許第6,560,152号は、データ記憶素子のソースまたはドレインに印加される電圧をバイアスするバイアス発生回路を使用している。その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、「マルチステートEEPROM読み出しおよび書き込み回路および技術」というタイトルの米国特許第5,172,338号には、データ記憶素子と同様にして形成され、データ記憶素子と同一の集積回路チップに搭載されている参照記憶セルを用いる温度補償技術が記載されている。参照記憶セルは、選択されたセルの測定された電流または電圧と比較される、参照レベルを供給する。データ記憶セルから読み出される値と同様にして、参照レベルが温度によって影響を受けるため、温度補償が備えられる。ここで述べたように、他の周知の技術と同様にして、これらの技術の何れも、ビットライン制御線に対して温度補償電圧を供給するために用いることができる。
前述の通り、消去−検証処理または他の検出処理を受けている選択記憶素子のVTHの検出を許可するVBLCは、制御信号の電圧またはBLCトランジスタ804に供給される電圧である。選択記憶素子が位置しているNANDストリングのビットラインを介して、検出が行われる。一つの実施例では、VBLC=VBL+VTH(BLCトランジスタ)である。従って制御部は、温度増加に伴って、VBLの増加の後を追うようにVBLC を増加させるように、設定されている。記憶素子の所定のVTHに対して、VBLが温度とともに増加する。
図9cは、温度によるVBLC およびVBLの変化示す図である。この図は、VBLの増加の後を追うように、VBLC がどのようにして温度とともに増加するかを示している。温度に対するVBLCの詳細な変化を示す制御曲線は、理論上および実験的試験に基づく詳細な実施形態に従って、制御部808にプログラムすることができる。一般的には、より温度が高くなるにつれて記憶素子のVTHは低下するため、ビットライン電圧は上昇する。これは、より高いVBLを検出するためには、電圧検出モジュール802にとって、VBLC はより高くなる必要があることを意味する。記憶素子のVTHはVBLを決定することに留意されたい。しかしながら、VBLC の変化は、電圧が温度補償されるように、電圧検出モジュールが検出する電圧を変化させる。さらに、BLCトランジスタ804と同様にして温度とともに変化する温度依存回路900内のトランジスタを用いることによって、BLCトランジスタ804のVTHの変化はキャンセルできることに留意されたい。
図9dは、図9a−cに関連する波形を示す図である。波形910は、検出処理の間、t1で高いレベルに設定されるVSOURCE およびVP−WELLを示している。波形912および914は、VSOURCE およびVP−WELLの適用によるVBLの増加を示している。波形912と波形914の対比によって、より高い温度における、より高いVBLのレベルが示されている。実際には、上昇後において、NANDストリングに電流が流れると、VBLは僅かに低下することがある(不図示)。波形916は、トランジスタBLSに印加される電圧を示している。当該電圧は、t0においてトランジスタBLSにターンオンを指示する。波形918と920は、高い温度および低い温度の各々において、トランジスタBLCに印加される電圧を示している。記載されている波形は、検出前に放電が行われるようにBLCトランジスタのオープンが遅延されるという図8a−dのスキームと組み合わせる温度補償スキームのためであることに留意されたい。しかしながら、温度補償スキームはこの方法で使用されることが要求されない。温度補償スキームは、放電経路および/または検出での遅延を含まない他の実施形態においても使用可能である。
波形922は、選択された記憶素子がオープンである場合の、選択ビットラインについて電圧検出モジュールで検出された電圧を示している。一方、波形924は、選択された記憶素子が非導通である場合の、検出された電圧を示している。t2において、検出された電圧が区切り点を上回るか否かの判定を実行することができる。検出された電圧が区切り点を上回るか、区切り点を下回って低下するかの各々の場合に、選択された記憶素子が導通であるか非導通であるかを判断することができる。
図9eは、図9a−dに関連する検出処理を示している。読み出しまたは検証処理などの検出処理が、ステップ930で開始される。ステップ932は、BLSおよびBLCトランジスタを導通させるステップ、ビットラインをプレチャージするステップ、温度依存性のVBLCを設定するステップ、を含んでいる。ステップ934は、随意に温度に依存したワードライン電圧を設定するステップを含んでいる。一つの方法として、選択ワードライン電圧のみが温度に依存してもよい。他の方法として、幾つかのまたは全てのワードライン電圧が温度に依存するとしてもよい。温度の上昇とともに、ワードライン電圧は、VTH の減少に従って減少することがある(図9b参照)。ステップ936は、VSOURCE およびVP−WELLを設定するステップを含んでいる。ステップ938は、電圧検出を用いて、選択された記憶素子が導通か非導通かを判定するステップを含んでいる。判断ステップ940において、他の検出処理が実行される場合には、制御フローはステップ930おいて続行される。さもなければ、処理はステップ942で終了する。
選択された記憶素子のドレイン側に存在する記憶素子は、関連するワードラインに十分な高い電圧が与えられて導通状態であるため、NANDストリングのドレインまたはビットラインは、選択された記憶素子のドレインに接続していることに留意されたい。同様にして、選択された記憶素子のソース側に存在する記憶素子は、関連するワードラインに十分な高い電圧が与えられて導通状態であるため、NANDストリングのソースは、選択された記憶素子のソースに接続される。従って、NANDストリングのドレインまたはビットラインの電圧もまた、基本的に、選択された記憶素子のドレイン電圧となる。そして、NANDストリングのソース電圧もまた、基本的に、選択された記憶素子のソース電圧となる。また、ここで述べた技術は一つの記憶素子に対しても使用できるため、検出される記憶素子は、NANDストリングまたは他の記憶素子の組内に存在している必要はない。
さらに前述のように、検出は、共通ワードラインおよびソースに関連する複数の記憶素子に対して一斉に行うことができる。
さらに、制御部808から見れば、検出処理は温度依存回路900から情報を受信するステップと、NANDストリングまたは他の不揮発性記憶素子の組を検出回路に接続しているBLCトランジスタの制御ゲートに、情報に応答して、温度補償電圧を供給するステップを含んでいる。制御部はまた、選択された記憶素子から検出されたプログラム状態に関して、電圧検出モジュール802から情報を受信することができるとともに、ワードライン、ソースおよびp−ウェルの電圧を設定することができる。
図9fは、消去−検証処理を示している。ステップ950は、複数の記憶素子を消去するステップを含んでいる。ステップ952は、例えば、1つ以上の記憶素子を所望の消去状態にするソフトプログラミングを開始するステップを含んでいる。ソフトプログラミングは、一般的に、選択ワードライン上の1つ以上の記憶素子の閾値電圧を上昇させるために電圧パルスを選択ワードラインに印加するステップを含んでいる。電圧パルスは、高い状態へのプログラミングで用いられるパルスよりも小さい大きさを有する、ソフトプログラミングパルスとすることができる(ステップ954)。このタイプのプログラミングは、例えば、複数の記憶素子の閾値電圧が全て所望の消去状態の閾値電圧を下回っていることを確実とするために、複数の記憶素子が強く消去されている場合に使用されるとしてもよい。ステップ956は、(例えば、所望の消去状態に対しての)記憶素子のプログラミング状態を検証するステップを備えている。例えば、上述した、図9eのステップ932−938を実行するステップを含むことができる。例えば、記憶素子が所望の消去状態にまだ到達していない場合など、ソフトプログラミングが続行される場合には、判断ステップ958において、ステップ954において制御フローが続行される。さもなければ、処理がステップ960で終了する。
さらに、共通ワードラインおよびソースに関連する多数の記憶素子に、消去−検証処理を一斉に行うことができる。
図10aは、温度によるVSOURCE の変化を示す図である。他の方法では、例えば温度とともに上昇するように、VSOURCE に温度補償が行われる。一般的に、VWL=VSOURCE+VTH(選択記憶素子)である。ここで、VWLは選択ワードラインに印加される電圧である。前述の通り、VTHは温度とともに減少する。従って、VWLを固定することで、検出中の温度バイアスを避けるために、VSOURCE を温度とともに上昇するように設定することができる。さらに、一つの可能な実施形態では、VSOURCE が正の値のみに増加するように、制限が課される場合がある。例えば、基準温度でVSOURCE=0Vの場合に、温度が上昇すると、VSOURCEは0Vのままとされる。温度が低下する場合には、温度係数に従って、VSOURCE が上昇する。一方、基準温度でVSOURCE>0Vの場合に、温度が上昇すると、VSOURCEは、例えば、負値でない0V以上の値へ低下することができる。温度が低下する場合には、温度係数に従って、VSOURCE が上昇する。
図10bは、NANDストリングの異なる集合を備えた、記憶素子のアレイの一例を示す図である。メモリアレイ1000のp−ウェル1005において、NANDストリングの第1集合1050は、NANDストリング1052,1054、...、1056、および関連するソースライン1058を備える。また、NANDストリングの第2集合1060は、NANDストリング1062,1064、...、1066、および関連するソースライン1068を備える。また、NANDストリングの第3集合1070は、NANDストリング1072,1074、...、1076、および関連するソースライン1078を備える。さらに、メモリアレイ1000の各々の列に沿って、ビットライン1006,1007、...、1008が、関連するNANDストリング1052,1054、...、1056のドレイン選択ゲートのドレイン端子1026、1027、...、1028の各々に、接続される。NANDストリングの各々の行に沿って、ソースラインは、NANDストリングのソース選択ゲートのソース端子の全てに接続されてもよい。例えば、NANDストリングの第1集合1050において、ソースライン1058は、NANDストリング1052,1054、...、1056の集合のソース選択ゲートの、ソース端子1036,1037、...、1038を接続する。さらに、図8bに関連して述べたように、電圧レギュレータ1090が備えられてもよい。電圧レギュレータは、導通経路1095を介して、ソースライン1058,1068,...、1078に接続されるとともに、検出ブロック1010、1011...1012の各々に接続された順番を有するプルダウン回路1020、1021、...、1022に接続される。電圧レギュレータ1090は、VSOURCEのノイズの面において、電力システム自身から現れる電力システムノイズによって影響を受けないか、影響を受ける程度を低減するために、正確にVSOURCEを制御するための帰還ループを用いることができる。
この方法では、共通ビットライン、検出ブロックおよびプルダウン回路は、多数のNANDストリングまたは他の不揮発性記憶素子の集合に関連している。なお、各種の他の実施形態が可能である。例えば、ビットライン、検出回路およびプルダウン回路を、NANDストリングの各々に関連させることが可能である。
メモリシステムの一部としての、NAND構造アレイおよびその動作の一般的な例は、米国特許第5,570,315号、第5,774,397号、第6,046,935号に見られる。記憶素子のアレイは、多数の記憶素子のブロックに分けられる。フラッシュEEPROMシステムで見られるように、ブロックは消去の単位となる。すなわち、各々のブロックは、一緒に消去される最小数の記憶素子を含んでいる。各々のブロックは、一般的には、多数のページに分けられる。ページは、プログラミングの単位である。一実施形態では、個々のページはセグメントに分けられる。そしてセグメントは、基本的なプログラミング処理として、1回で書き込まれる最少数の記憶素子を含んでいてもよい。データの1つ以上のページは、一般的には、記憶素子の一つの行に記憶される。1つのページは、1つ以上のセクタを記憶できる。1つのセクタは、ユーザデータとオーバーヘッドデータを含んでいる。オーバーヘッドデータは、一般的には、セクタのユーザデータから算出されたエラー訂正符号(ECC)を含んでいる。コントローラ(以下に記述)の一部は、データがアレイに書き込まれる場合にECCを計算し、データがアレイから読み出される場合にECCをチェックする。あるいは、ECCおよび/または他のオーバーヘッドデータは、それらのデータが付属しているユーザデータよりもむしろ、異なるページまたは異なるブロックに記憶されてもよい。
ユーザデータのセクタは、磁気ディスクドライブのセクタのサイズに対応するように、一般的には512バイトである。オーバーヘッドデータは、一般的には、付加的な16−20バイトである。多数のページ(例えば、8ページから32、64、128かそれ以上のページまでの範囲)が、1つのブロックを形成する。ある実施形態では、NANDストリングの行は、ブロックを備えている。
一実施形態では、p−ウェルを消去電圧(例えば20V)へ十分な期間上昇させるとともに、ソースおよびビットラインをフローティングさせながら選択ブロックのワードラインを接地することによって、メモリ記憶素子が消去される。容量性カップリングにより、非選択ワードライン、ビットライン、選択ラインおよびc−ソースもまた、消去電圧のかなりの割合まで上昇する。従って、強電場が選択記憶素子のトンネル酸化膜に働き、通常はファラー・ノルドハイムのトンネル効果によってフローティングゲートの電子が基板側へ放出されるため、選択記憶素子のデータが消去される。電子がフローティングゲートからp−ウェル領域へ移動するため、選択記憶素子の閾値電圧が低下する。消去は、メモリアレイの全体、離れたブロック、または他の記憶素子の単位に対して実行することができる。
図11は、単一の行/列デコーダ及び読み出し/書き込み回路を使用する不揮発性メモリシステムのブロック図である。図は、本発明の一実施形態に従って記憶素子のページを同時に読み取り、プログラミングするための読み出し/書き込み回路を有するメモリ素子1196を示す。メモリ装置1196は、1つ以上のメモリダイ1198を有する。メモリダイ1198は、2次元のアレイの記憶素子1000、制御回路1110、及び、読み出し/書き込み回路1165を有する。いくつかの実施形態では、記憶素子のアレイは3次元であり得る。メモリアレイ1000は行デコーダ1130を介してワードラインによって、及び、列デコーダ1160を介してビットラインによってアドレスできる。読み出し/書き込み回路1165は複数の検出ブロック1100を有しており、1ページの記憶素子を並列に読み出し又はプログラミングすることができる。一般に、制御部1150は、1つ以上のメモリダイ1198のように同じメモリ装置1196(例えば、取り外し可能なストレージカード)内に含まれる。コマンド及びデータは、ライン1120を介してホストと制御部1150の間、及び、ライン1118を介して制御部と1つ以上のメモリダイ1198の間で送られる。
制御回路1110は、読み出し/書き込み回路1165と協調して、メモリアレイ1000上でメモリ動作を実行する。制御回路1110は、ステートマシン1112、オンチップアドレスデコーダ部1114、及び、電力制御モジュール1116を有している。ステートマシン1112は、メモリ動作のチップレベル制御を提供する。オンチップアドレスデコーダ1114は、ホスト又はメモリ制御部によって用いられるとともに、デコーダ1130及び1160によって用いられるハードウェアアドレスの間のアドレスインタフェースを提供する。電力制御モジュール1116は、メモリ動作中、ワードライン及びビットラインに供給される電力及び電圧を制御する。
いくつかの実装形態では、図11の構成要素のいくつかを結合することができる。多様な設計では、記憶素子アレイ1000以外の構成要素の1つまたは複数を(単独でまたは組み合わせて)1つの管理回路と見なすことができる。例えば、一つ以上の管理回路または制御回路は、制御回路1110、ステートマシン1112、デコーダ1114/1160、電力制御1116、検出ブロック1100、読み出し/書き込み回路1165、制御部1150等の内の1つ、または組み合わせを有してよい。
図12は、二重行/列デコーダ及び読み出し/書き込み回路を使用する不揮発性メモリシステムのブロック図である。ここでは、図11に図示されるメモリ素子1196の別の配列が示される。多様な周辺回路によるメモリアレイ1000に対するアクセスは、アレイの両側で対称様式に実現され、その結果各側のアクセスラインと回路網の密度は半分に低減される。従って、行デコーダは行デコーダ1130Aと1130Bに分割され、列デコーダは列デコーダ1160Aと1160Bに分割されている。同様に、読み出し/書き込み回路は、アレイ1000の底部からビットラインに接続する読み出し/書き込み回路1165Aと、アレイ1000の上部からビットラインに接続する読み出し/書き込み回路1165Bに分割されている。この方法により、読み出し/書き込みモジュールの密度は本質的に二分の一に低減される。図12の装置は、図11の装置で上述したような制御部を有することもできる。
図13は、検出ブロックの一実施形態を示すブロック図である。個々の検出ブロック1100は、検出モジュール1180と呼ばれるコア部と共通部1190とに分割される。一実施形態では、各ビットラインの別個の検出モジュール1180と、複数の検出モジュール1180の集合の1つの共通部1190があってもよい。一例では、検出ブロックは、1つの共通部1190と8つの検出モジュール1180を有することができる。グループ内の各検出モジュールは、データバス1172を介して関連する共通部と通信できる。さらなる詳細としては、米国特許出願公開第2006/0140007号、「Non-Volatile Memory & Method with Shared Processing for an Aggregate on Sense Amplifiers」、公開日2006年6月29日を参照する。その全体は参照することにより本明細書に組み込まれる。
検出モジュール1180は検出回路1170を有しており、検出回路1170は接続されたビットライン内の伝導電流が所定の閾値レベルより高いか低いかを判定する。検出モジュール1180はさらにビットラインラッチ1182を有しており、ビットラインラッチ1182は接続されたビットライン上の電圧条件を設定するために用いられる。例えば、ビットラインラッチ1182内にラッチされる所定の状態によって、接続されたビットラインはプログラム禁止を指定する状態(例えば、VDD)に設定する。
共通部1190は、プロセッサ1192、1セットのデータラッチ1194、及び1セットのデータラッチ1194とデータバス1120の間を接続するI/Oインタフェース1196を有する。プロセッサ1192は計算を実行する。例えば、その機能の1つは、検出された記憶素子内に記憶されているデータを判定し、判定したデータを1セットのデータラッチ内に記憶することである。1セットのデータラッチ1194は、読み出し動作中に、プロセッサ1192によって判定されたデータビットを記憶するために用いられる。それは、プログラム動作中に、データバス1120から取り込まれたデータビットを記憶するためにも用いられる。取り込まれたデータビットは、メモリ内にプログラムされる予定の書き込みデータを表す。I/Oインタフェース1196は、データラッチ1194とデータバス1120の間のインタフェースを提供する。
読み出し又は検出中には、システムの動作はステートマシン1112の制御下にあり、ステートマシン1112はアドレスされた記憶素子への異なる制御ゲート電圧の供給を制御する。メモリによってサポートされた様々なメモリ状態に対応する様々な既定制御ゲート電圧のステップを進む際に、検出モジュール1180はこれらの電圧の1つに移動し、バス1172を介して検出モジュール1180からプロセッサ1192に出力が提供される。その時点で、プロセッサ1192は、検出モジュールの移動イベントと、ステートマシンから入力ライン1193を介して印加された制御ゲート電圧についての情報を考慮することによって得られたメモリ状態を決定する。それから、メモリ状態に対するバイナリ符号化を計算し、得られたデータビットをデータラッチ1194に記憶する。コア部の別の実施形態では、ビットラインラッチ1182は、検出モジュール1180の出力をラッチするラッチ、及び、上記のようなビットラインラッチの両方の機能を兼ねる。
いくつかの実装形態では複数のプロセッサ1192を有することができる。一実施形態では、各プロセッサ1192は出力ライン(図示せず)を有し、各出力ラインは共にワイヤードOR接続される。いくつかの実施形態では、出力ラインは、ワイヤードORラインに接続する前に反転される。ワイヤードORを受け取るステートマシンはプログラムされる全てのビットがいつ所望のレベルに到達するかを決定できる。したがって、この構成はプログラミング処理がいつ完了するかについてのプログラム検証処理中の迅速な決定を可能にする。例えば、各ビットがその所望のレベルに到達すると、そのビット用の論理0がワイヤードORラインに送られる(又はデータ1を反転させる)。全てのビットがデータ0を出力する(又はデータ1を反転させる)と、ステートマシンはプログラミング処理を終了することを認識する。各プロセッサが8つの検出モジュールと通信するので、ステートマシンはワイヤードORラインを8回読み出す必要があるか、あるいは関連するビットラインの結果を蓄積するために論理がプロセッサ1192に追加され、ステートマシンがワイヤードORラインを一度だけ読み出せば良いようにする。同様に、論理レベルを正しく選ぶことにより、グローバルステートマシンは、第1のビットがいつその状態を変更し、相応してアルゴリズムを変更するのかを検知できる。
プログラム又は検証中に、プログラムされるデータはデータバス1120から1組のデータラッチ1194内に記憶される。ステートマシンの制御下の書き込み動作は、アドレス指定される記憶素子の制御ゲートに印加される一連のプログラム電圧パルスを有する。各プログラムパルスに続いてリードバック(検証)が実行され、記憶素子が所望のメモリ状態にプログラムされたかどうかを判定する。プロセッサ1192は、所望のメモリ状態に対するリードバックメモリ状態を監視する。その2つが一致する場合、プロセッサ1192はビットラインラッチ1182を設定し、プログラム禁止を指定する状態にビットラインを設定する。これにより、たとえプログラムパルスがその制御ゲートに現れても、ビットラインに接続した記憶素子がさらにプログラムされないようにする。他の実施形態では、プロセッサが最初にビットラインラッチ1182をロードし、検出回路が検証処理中に禁止値にそれを設定する。
データラッチスタック1194は、検出モジュールに対応するデータラッチのスタックを有する。一実施形態では、検出モジュール1180毎に3つのデータラッチが存在する。いくつかの実装形態では、(必須ではないが)データラッチはシフトレジスタとして実装され、内部に記憶されたパラレルデータをデータバス1120のシリアルデータに変換したり、その逆を行ったりする。好適な実施形態では、m個の記憶素子の読み出し/書き込みブロックに対応する全てのデータラッチを共にリンクさせてブロックシフトレジスタを形成し、シリアル転送によってデータのブロックを入力または出力できるようにする。特に、r個の読み出し/書き込みモジュールのバンクを調整し、その組のデータラッチが読み出し/書き込みブロックの全体のシフトレジスタの一部であっても、その組のデータラッチのそれぞれが順にデータバスの内外にデータをシフトできるようにする。
不揮発性記憶装置の多様な実施形態の構造及び/または動作についての追加情報は、(1)米国特許第7,196,931号、2007年3月27日発行、「Non-Volatile Memory And Method With Reduced Source Line Bias Errors」、(2)米国特許第7,023,736号、2006年4月4日発行、「Non-Volatile Memory And Method with Improved Sensing」、(3)米国特許第7,046,568号、2006年5月16日発行、「Memory Sensing Circuit And Method For Low Voltage Operation」、(4)米国特許出願公開第2006/0221692号、2006年10月5日公開、「Compensating for Coupling During Read Operations of Non-Volatile Memory」、及び、(5)米国特許出願公開第2006/0158947号、2006年7月20日公開、「Reference Sense Amplifier For Non-Volatile Memory」に記載されている。直前に示した特許文書の5つの全ては、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
図14は、全ビットラインメモリアーキテクチャのために、又は、奇数−偶数メモリアーキテクチャのために、メモリアレイをブロックに編成する例を示す。メモリアレイ1400の例示的な構造が説明される。一例として、1,024個のブロックに分割されるNANDフラッシュEEPROMが説明されている。各ブロックに記憶されるデータは同時に消去できる。一実施形態では、ブロックは、同時に消去される記憶素子の最小単位である。この例では、各ブロックに、ビットラインBL0、BL1、・・・BL8511に対応する8,512の列が存在する。全ビットライン(ABL)アーキテクチャ(アーキテクチャ1410)と呼ばれる一実施形態では、ブロックの全ビットラインは、読み出し動作及びプログラミング動作中に同時に選択される。共通のワードラインに沿っており、任意のビットラインに接続される記憶素子は、同時にプログラミングされる。
示される例では、64個の記憶素子と2個のダミー記憶素子が直列に連結され、NANDストリングを形成している。64本のデータワードラインと2本のダミーワードライン、WL−d0及びWL−d1があり、各NANDストリングは、64個のデータ記憶素子と2個のダミー記憶素子を含んでいる。他の実施形態では、NANDストリングは、64個より多い、或いは少ない個数のデータ記憶素子と2個のダミー記憶素子を有していてもよい。データメモリセルは、ユーザデータ或いはシステムデータを記憶することができる。ダミーメモリセルは、通常、ユーザデータやシステムデータの記憶には使われない。
NANDストリングの1つの端子は、(選択ゲートドレインラインSGDに接続される)ドレイン選択ゲートを介して対応するビットラインに接続され、別の端子が(選択ゲートソースラインSGSに接続される)ソース選択ゲートを介してc−ソースに接続される。
奇数−偶数アーキテクチャ(アーキテクチャ1400)と呼ばれる一実施形態では、ビットラインは偶数ビットライン(BLe)と奇数ビットライン(BLo)に分割される。この場合、共通ワードラインに沿っており、奇数ビットラインに接続されている記憶素子群は同時にプログラミングされ、共通ワードラインに沿っており、偶数ビットラインに接続されている記憶素子群は別のタイミングで同時にプログラミングされる。種々のブロックの中にデータをプログラミングすると同時に、他の種々のブロックからデータを読み出すことも可能である。この例では、各ブロックに、偶数列と奇数列に分割される8,512の列がある。
読み出し動作及びプログラミング動作の1つの構成の間に、4,256個の記憶素子が同時に選択される。選択された記憶素子は、同じワードラインと同じ種類のビットライン(例えば、偶数又は奇数)を有する。従って、1論理ページを形成する532バイトのデータを同時に読み出し、あるいは、プログラミングすることが可能であり、1ブロックのメモリが少なくとも8論理ページ(それぞれ奇数ページと偶数ページがある4ワードライン)を記憶できる。4個のマルチステート記憶素子の場合、各記憶素子が2ビットのデータを記憶し、これらの2ビットのそれぞれが別のページに記憶されると、1ブロックは16の論理ページを記憶する。他のサイズのブロック及びページを使用することも可能である。
ABLアーキテクチャ又は奇数−偶数アーキテクチャの何れかの場合は、p−ウェルを消去電圧(例えば20V)に上昇させ、選択されたブロックのワードラインを接地することによって、記憶素子を消去できる。ソースライン及びビットラインはフローティングされる。消去は、メモリアレイ全体、別々のブロック、又はメモリ素子の一部である記憶素子の別の単位で実行できる。電子は、記憶素子のフローティングゲートからp−ウェル領域に移され、記憶素子のVTHが負となる。
図15は、閾値電圧区分の例示の組を示す。記憶素子アレイの例示のVTH区分は、各記憶素子が2ビットのデータを記憶するケースに対して提供されている。第1の閾値電圧区分Eは、消去された記憶素子に対して提供される。プログラミングされた記憶素子の3つの閾値電圧区分、A、B及びCも示されている。一実施形態では、E区分の閾値電圧は負であり、A区分、B区分及びC区分の閾値電圧は正である。
それぞれの閾値電圧範囲は、データビットのセットの所定値に対応する。記憶素子にプログラミングされたデータと記憶素子の閾値電圧レベルの特殊な関係は、記憶素子のために採用されるデータ符号化方式に依存する。例えば、両方ともその全体を参照することにより本明細書に組み込まれる、2004年12月16日に公開された米国特許第6,222,762号及び米国特許出願公報第2004/0255090号は、マルチ状態フラッシュメモリ素子の多様なデータ符号化方式を説明する。一実施形態では、フローティングゲートの閾値電圧が誤ってその近傍の物理状態にシフトした場合に1ビットだけが影響を受けるように、データ値がグレーコード割り当てを使用して閾値電圧範囲に割り当てられる。一例は、閾値電圧範囲E(状態E)に「11」を、閾値電圧範囲A(状態A)に「10」を、閾値電圧範囲B(状態B)に「00」を、及び閾値電圧範囲C(状態C)に「01」を割り当てる。しかしながら、他の実施形態では、グレーコードは使用されない。4つの状態が示されているが、本発明は、4つの状態より多い又は少ない構造を含む他のマルチステート構造に使用することもできる。
読み出し参照電圧Vra、Vrb、及び、Vrcは、記憶素子からデータを読み出すために提供される。既定の記憶素子の閾値電圧がVra、Vrb及びVrcを上回っているのか、あるいは下回っているのかをテストすることによって、システムは、記憶素子が存在する状態、即ち、プログラム状態を判定することができる。
さらに、3つの検証参照電圧Vva、Vvb、及び、Vvcが提供される。記憶素子が付加的な状態を記憶する場合は、付加的な読み出し及び参照値が用いられてよい。記憶素子を状態Aにプログラミングするとき、システムは、それらの記憶素子がVva以上の閾値電圧を有するかどうかをテストする。記憶素子を状態Bにプログラミングするとき、システムは、記憶素子がVvb以上の閾値電圧を有するかどうかをテストする。記憶素子を状態Cにプログラミングするとき、システムは、記憶素子がVvc以上の閾値電圧を有するかどうかをテストする。
フルシーケンスプログラミングとして知られている一実施形態においては、記憶素子は、消去状態Eからプログラミングされた状態A、B又はCの何れかに直接的にプログラミングされる。例えば、まず、プログラミングされる記憶素子の集合中の全ての記憶素子が消去状態Eとなるように、集合が消去される場合がある。次に、図19の制御ゲート電圧シーケンスで示されるような一連のプログラムパルスが、記憶素子を状態A、B又はCに直接的にプログラミングするために使用される。いくつかの記憶素子は状態Eから状態Aにプログラムされ、他の記憶素子は状態Eから状態Bに、及び/又は、状態Eから状態Cにプログラミングされる。選択ワードラインWLi上で状態Eから状態Cにプログラミングするときは、WLi下のフローティングゲートでの電荷量の変化が、状態Eを状態Aにあるいは状態Eを状態Bにプログラミングするときの電圧の変化に比較して極めて大きいため、WLi−1下の隣接フローティングゲートへの寄生結合の量は最大限となる。状態Eから状態Bにプログラミングするときは、隣接フローティングゲートへの結合の量は少なくなるが、依然として大きい。状態Eから状態Aにプログラミングするときは、結合の量はさらに少なくなる。結果的に、後でWLi−1の各状態を読み出すための必要とされる補正量は、WLi上の隣接記憶素子の状態に応じて変化する。
図16は、2つの異なるページ(下位ページと上位ページ)に対してデータを記憶するマルチステート記憶素子にプログラムする2パス技術の一例を示している。状態E(11)、状態A(10)、状態B(00)及び状態C(01)の4つの状態が示されている。状態Eの場合、両方のページが「1」を記憶する。状態Aの場合、下位ページが「0」を記憶し、上位ページが「1」を記憶する。状態Bの場合、両方のページが「0」を記憶する。状態Cの場合、下位ページが「1」を記憶し、上位ページが「0」を記憶する。なお、各状態に対して特定のビットパターンが割り当てられているが、異なるビットパターンを割り当てることも可能であることに注意する。
第1プログラミングパスでは、記憶素子の閾値電圧レベルは下位の論理ページにプログラムされるビットに従って設定される。そのビットが論理「1」であれば、以前に消去された結果として適切な状態にあるので閾値電圧は変更されない。しかし、プログラムされるビットが論理「0」であれば、矢印1600で示したように、記憶素子の閾値レベルは状態Aになるように増大される。これによって、第1プログラミングパスを終了する。
第2プログラミングパスでは、記憶素子の閾値電圧レベルは上位論理ページ内にプログラムされるビットに従って設定される。上位論理ページビットが論理「1」を記憶する場合、記憶素子は下位ページビットのプログラミングに依存する状態E又はAの一方であり、どちらも上位ページビットは「1」を保持するのでプログラミングは生じない。上位ページビットが論理「0」となる場合、閾値電圧はシフトされる。第1パスによって記憶素子が消去状態Eに留まっていれば第2段階で記憶素子をプログラムし、矢印1720で示したように閾値電圧が状態C内になるように増大させる。第1プログラミングパスの結果として記憶素子が状態A内にプログラムされれば、記憶素子はさらに第2パスでプログラムされ、矢印1710で示したように閾値電圧が状態B内になるように増大させる。第2パスの結果は、下位ページ用のデータを変更することなく、上位ページの論理「0」を記憶するように指定した状態に記憶素子をプログラムすることである。図15および16の両方において、隣接するワードライン上でフローティングゲートへの結合量は最終状態に依存する。
一実施形態では、全ページを充填するのに十分なデータを書き込まれた場合、システムは全シーケンス書き込みを実行するように設定される。十分ではないデータが全ページに書き込まれた場合、プログラミング処理は受け取ったデータを用いて下位ページプログラミングを実行できる。次のデータを受け取ったときは、システムは上位ページをプログラミングする。さらに別の実施形態では、システムは下位ページをプログラムするモードで書き込みを開始し、ワードラインの記憶素子の全体(又は大部分)を充填するために次の十分なデータを受け取った場合、全シーケンスプログラミングモードに変換する。このような実施形態のさらなる詳細は、米国特許出願公開第2006/0126390号、「Pipelined Programming of Non-Volatile Memories Using Early Data」、公開日2006年6月12日に開示されている。その全体は参照することによって本明細書に組み込まれる。
図17a〜cは、前のページの隣接記憶素子に書き込んだ後で、特定のページに対してその特定の記憶素子を書き込むことによって、その特定の記憶素子に対するフローティングゲート間結合の影響を低減する不揮発性メモリをプログラムする別の方法を開示している。実装形態の一例では、不揮発性記憶素子は、4つのデータ状態を用いて記憶素子毎に2ビットのデータを記憶する。例えば、状態Eが消去状態であり、状態A、B及びCがプログラムされた状態であると仮定する。状態Eはデータ11を記憶している。状態Aはデータ01を記憶している。状態Bはデータ10を記憶している。状態Cはデータ00を記憶している。両方のビットは隣接する状態A及びBの間で変化するので、これは非グレイ符号化の一例である。データの物理的データ状態への他の符号化を用いることもできる。各記憶素子は2ページ分のデータを記憶する。参照のために、これらのページのデータは上位ページ及び下位ページと呼ばれるが、他のラベルを与えることもできる。状態Aを参照すると、上位ページはビット0を記憶し、下位ページはビット1を記憶している。状態Bを参照すると、上位ページはビット1を記憶し、下位ページはビット0を記憶している。状態Cを参照すると、両方のページがビットデータ0を記憶している。
プログラミング処理は、2つのステップの処理である。第1ステップでは、下位ページをプログラムする。下位ページがデータ1のままである場合、記憶素子状態は状態Eに留まる。データが0にプログラムされる場合、記憶素子の閾値電圧は上昇し、記憶素子は状態B’にプログラムされる。従って、図17aは、状態Eから状態B’への記憶素子のプログラミングを示している。状態B’は中間状態Bであり、従って、検証点はVvb’として示され、Vvbより低い。
一実施形態では、状態Eから状態B’に記憶素子をプログラムした後、NANDストリング内の隣接記憶素子(WLn+1)をその下位ページに対してプログラムする。例えば、図2を見直すと、記憶素子106用の下位ページをプログラムした後、記憶素子104の下位ページをプログラムする。記憶素子104をプログラムした後、記憶素子104が状態Eから状態B’に上昇した閾値電圧を有していた場合、フローティングゲート間結合の影響は記憶素子106の見かけの閾値電圧を上昇させる。これは、図17bの閾値電圧区分1850に示したように状態B’の閾値電圧区分を拡大する影響を有する。閾値電圧区分のこの見かけの拡大は、上位ページをプログラムする際に修正される。
図17cは、上位ページをプログラムする工程を示している。記憶素子が消去状態Eであって上位ページが1に留まる場合、記憶素子は状態Eに留まる。記憶素子が状態Eであり、その上位ページデータが0にプログラムされる場合、記憶素子の閾値電圧は上昇し、記憶素子は状態Aになる。記憶素子が中間の閾値電圧区分1850であって上位ページデータが1に留まる場合、記憶素子は最終状態Bにプログラムされる。記憶素子が中間の閾値電圧区分1850であって上位ページデータがデータ0になる場合、記憶素子の閾値電圧は上昇し、記憶素子は状態Cになる。隣接記憶素子の上位ページプログラミングだけが所定の記憶素子の見かけの閾値電圧に影響を与えるので、図17a〜cで示した工程はフローティングゲート間結合影響を低減する。別の状態符号化の一例は、上位ページデータが1であるとき区分1850から状態Cに移動することであり、上位ページデータが0であるとき状態Bに移動することである。
図17a〜cは4つのデータ状態と2つのページデータに対する一例を提供するが、開示された概念は4つの状態より多い、又は少ない状態、及び2つのページとは異なるページを備えた他の実装形態に適用することもできる。例えば、図5a−dは、下位、中位、上位の3つのページについて説明している。
図18は、不揮発性メモリをプログラミングする方法の一実施形態を示すフローチャートである。一実装形態では、記憶素子はプログラミングの前に(ブロック単位または他の単位で)消去される。ステップ1800では、「データロード」コマンドが制御部によって発行され、入力が制御回路1110によって受信される。ステップ1805では、ページアドレスを指定するアドレスデータが制御部またはホストからデコーダ1114に入力される。ステップ1810では、アドレス指定されたページのプログラムデータの1ページが、プログラミング用のデータバッファに入力される。そのデータは、ラッチの適切なセットにラッチされる。ステップ1815では、「プログラム」コマンドが、制御部によって状態マシン1112に発行される。
「プログラム」コマンドによってトリガされることで、ステップ1810でラッチされたデータは、適切な選択ワードラインに印加される図19のパルス列2000のステップ状のプログラムパルスを用いてステートマシン1112によって制御される選択された記憶素子にプログラミングされる。ステップ1820では、プログラム電圧VPGMが開始パルス(例えば、12Vまたは他の値)に初期化され、ステートマシン1112によって維持されるプログラムカウンタ(PC)がゼロに初期化される。ステップ1830では、第1のVPGMパルスが選択されたワードラインに印加され、選択されたワードラインに接続されている記憶素子のプログラミングが開始される。論理「0」が、対応する記憶素子がプログラミングされなければならないことを示す特定のデータラッチに記憶されている場合には、対応するビットラインが接地される。他方、論理「1」が、対応する記憶素子が現在のデータ状態に留まる必要があることを示す特定のラッチに記憶されている場合には、対応するビットラインがVddに接続され、プログラミングが禁止される。
ステップ1835では、選択された記憶素子の状態が検証される。選択された記憶素子の目標閾値電圧が適切なレベルに到達したことが検出されると、対応するデータラッチに記憶されるデータが論理「1」に変更される。閾値電圧が適切なレベルに到達していないことが検出されると、対応するデータラッチに記憶されるデータは変更されない。このように、対応するデータラッチに論理「1」が記憶されているビットラインは、プログラミングされる必要がない。データラッチの全てが論理「1」を記憶しているとき、ステートマシンは(前述されたワイヤードOR型機構を介して)全ての選択された記憶素子がプログラミングされたことを認識する。ステップ1840では、データラッチの全てが論理「1」を記憶しているか否かがチェックされる。データラッチの全てが論理「1」を記憶している場合、全ての選択された記憶素子がプログラミングされて検証されたため、プログラミング処理は完了し、成功となる。ステップ1845で「合格」のステータスが報告される。
ステップ1840で、データラッチの全てが論理「1」を記憶しているわけではないと判定されると、プログラミング処理は続行する。ステップ1850では、プログラムカウンタPCが、プログラム制限値PCmaxに対してチェックされる。プログラム制限値の一例は20である。ただし、他の数も使用できる。プログラムカウンタPCがPCmax未満ではない場合、プログラム処理は失敗となり、「失敗」のステータスがステップ1855で報告される。プログラムカウンタPCがPCmax未満である場合には、VPGMがステップサイズだけ増加され、ステップ1860でプログラムカウンタPCは増分される。次にプロセスはステップ1830に戻り、次のVPGMパルスが印加される。
図19は、プログラミング中に不揮発性記憶素子の制御ゲートに印加されるパルス列1900の例、及び、パルス列中に発生するブーストモードのスイッチを示す。パルス列1900は一連のプログラムパルス1905、1910、1915、1920、1925、・・・を含んでおり、これらはプログラミング対象として選択されたワードラインに印加される。一実施形態では、プログラミングパルスは、12Vで開始し、最大20Vに達するまで連続するプログラミングパルスごとに、例えば0.5Vずつ増加する電圧VPGMを有する。プログラムパルス間には検証パルスがある。例えば、検証パルスセット1906は、3つの検証パルスを含む。いくつかの実施形態では、データが、例えば状態A、B及びCにプログラミングされている状態ごとに検証パルスが存在する。他の実施形態では、さらに多くまたはさらに少ない検証パルスが存在する。各セットの検証パルスは、例えば、Vva、Vvb、及び、Vvc(図16)、又は、Vvb’(図17a)の振幅を有し得る。
上述したように、ブーストモードを実現するためにワードラインに印加される電圧は、例えばプログラムパルス前、及び、プログラムパルス中等のプログラミング発生時に印加される。実際には、ブーストモードのブースト電圧は、各プログラムパルスのすこし前に開始し、各プログラムパルス後に除去できる。他方、例えば、プログラムパルス間で発生する検証プロセス中には、ブースト電圧は印加されない。代わりに、通常はブースト電圧未満である読み出し電圧または検証電圧が未選択のワードラインに印加される。読み出し電圧は、現在プログラミングされている記憶素子の閾値電圧が検証レベルと比較されているときに、NANDストリング内の既にプログラミングされた記憶素子をオンに維持するのに十分な振幅を有する。
本発明の前記の詳細な説明は図解及び説明のために提示されたものである。本発明は、網羅的となる、あるいは本発明を開示されている正確な形式に制限することを意図していない。前記教示を鑑みて多くの変型及び変更が可能である。説明された実施形態は、本発明及びその実際的な応用を最もよく説明し、それにより当業者が多様な実施形態において、及び意図されている特定の使用に適するように多様な変型を用いて本発明を最もよく活用できるようにするために選択された。本発明の範囲がここに添付される請求項により定められることが意図される。

Claims (13)

  1. 複数の不揮発性記憶素子(812)と、
    前記複数の不揮発性記憶素子の検出ノード(814)に関連する検出部(800)と、
    前記複数の不揮発性記憶素子に関連するソース(801)と、
    前記ソースの電圧レベルを正の直流レベルに調整する電圧レギュレータ(827)と、
    前記検出ノードを前記ソースへ引くプルダウン回路(823)と、
    を備え、
    前記複数の不揮発性記憶素子(812)は、基板内のpウェルに形成されており、
    前記電圧レギュレータ(827)は、前記pウェルの電圧レベルを前記正の直流レベルに調整する、
    不揮発性記憶システム。
  2. 前記複数の不揮発性記憶素子はNANDストリング内に備えられ、
    前記検出部は、検出処理の間、前記NANDストリングに選択的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶システム。
  3. 前記検出回路が少なくとも一つの前記不揮発性記憶素子が目的とする状態にプログラムされたことを判定することに応じて導通状態となるトランジスタ(817)をさらに備え、
    前記検出ノードが前記トランジスタ(817)を経由して前記ソースに引かれることを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性記憶システム。
  4. 前記検出部は、少なくとも1つの前記不揮発性記憶素子が目的とする状態にプログラムされたことが判定された後に、検出から除外されることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  5. 前記電圧レギュレータは、前記ソースに接続される帰還経路(828)を備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  6. 前記電圧レギュレータは、前記不揮発性記憶システムの電力供給部から分離していることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  7. 前記複数の不揮発性記憶素子は、他のNANDストリングを含んでいる複数のNANDストリングのうちの特定のNANDストリングに備えられており、
    前記他のNANDストリングは関連する検出ノードを有しており、
    検出処理の間、少なくとも一つの前記関連する検出ノードが前記ソースに引かれないことを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  8. 前記検出処理の間前記検出ノードを前記ソースへ引くように、前記プルダウン回路を制御する少なくとも一つの制御回路をさらに備える請求項1ないしの何れか1項に記載の不揮発性記憶システム。
  9. 前記検出処理は、プログラミング処理の一部である検証処理を備えていることを特徴とする請求項に記載の不揮発性記憶システム。
  10. プログラミング電圧を不揮発性記憶システム内の選択ワードラインに印加するステップと、
    ここで、前記不揮発性記憶システムは複数のNANDストリング(812)を含んでおり、
    前記NANDストリングは関連する検出ノード(814)を有しており、
    前記複数のNANDストリングはソース(801)に関連付けられており、
    前記プログラミング電圧を印加するステップの後で、前記ソースの電圧レベルを正の直流レベルに調整するステップと、少なくとも一つの前記検出ノードの電圧を前記ソースへ引くステップを行いながら、前記選択ワードラインに検証電圧を印加するステップと、
    を備え
    前記複数のNANDストリング(812)は、基板内のpウェルに形成されており、
    前記pウェルの電圧レベルは、前記正の直流レベルに調整される、
    不揮発性記憶システムの動作方法。
  11. 前記調整するステップは、前記ソースに接続される帰還経路(828)を用いて前記電圧レベルを調整するステップを備えることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記ソースの前記電圧レベルは、前記不揮発性記憶システムの電源電圧に基づくとともに、電源電圧とは独立して調整されることを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記検証電圧を印加するステップが行われる間に、少なくとも一つの他の検出ノードが前記ソースに引かれないことを特徴とする請求項10ないし12の何れか1項に記載の方法。
JP2011504065A 2008-04-08 2009-04-01 システムノイズを取り除くために調整されたソース電圧へのプルダウンを用いる不揮発性記憶装置の検出 Active JP5470368B2 (ja)

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