JP5463319B2 - 不溶性物質を水性溶液中に分散させる方法および農業用製剤 - Google Patents
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Description
さらにまた、均一な分散液を得た後、生成する懸濁液は、少なくとも噴霧などの慣用の手段による施用が可能であるのに充分な時間、安定なままでなければならない。微粉砕された固形物のいずれかの固化、凝集または綿状固形物の生成は、好ましくなく、また無効の施用をもたらすことがあり、また噴霧装置を詰まらせることもある。従って、均一な分散液を容易に提供し、また水性分散液の施用期間中、その安定性を維持する懸濁液をもたらす分散剤を提供することが要求されている。
これらの用途で使用するのに有効な分散剤は、理想的には、許容される分散能力、浮動能力、および無凝集性を有する懸濁液を提供するものである。Collaborative International Pesticides Analytical Council(CIPAC Handbook Volume 1)は、許容される浮動能力(MT 15.1 )および凝集の程度(MT 59.3 )の測定に使用することができる方法を定めている。
SC組成物用に現在使用されている分散剤は、疎水性基およびエチレンオキサイドを基材とするエチレンオキサイド/プロピレンオキサイドブロックコポリマー界面活性剤を包含する。また、非イオン性界面活性剤、特にトリスチリルフェノールエトキシレートのエーテルホスフェート誘導体が使用されている。使用されている慣用のアニオン性界面活性剤は、アリールホルムアルデヒド縮合体のスルホネート化誘導体、ポリアクリレート類およびリグノスルホネート類を包含する。
α−オレフィン−ポリカルボキシレートコポリマーは、顔料分散液、エマルジョン重合、化粧品および殺虫組成物を包含する広範囲の用途で、分散剤としてよく知られている。1972年にさかのぼって、無水マレイン酸のナトリウム塩とジイソブチレンとのコポリマーが、United States Environmental Protection Authorityにより、殺虫組成物に使用するために、許容免除が与えられ、次いでRohm and Haas Co.から申請された。FR2545325には、無水マレイン酸のアンモニウム塩およびアルカリ金属塩−ジイソブチレンコポリマーを殺虫剤顆粒中に使用することが記載されている。
フランス国特許No.2,397,444は、無ダスト性粉末または顆粒物質から調製することができる有効成分の安定で、濃縮された分散液を開示している。酸性樹脂、例えば無水マレイン酸とα−オレフィン化合物とのコポリマーの塩を存在させて有効成分を分離し、水性媒体とともに2相系を形成する有機溶剤を添加し、担体基体をそこに添加することによって、このような2相系を処理し、次いで水の添加により有機溶剤を水中に徐々に移し、有機相の容積を減少させることによって、生成物を分離することが必要である。
我々は、農業用組成物の分散剤として使用するための、交互コポリマーの農業上で許容される塩または水溶性誘導体が、スルホネート化アルキルナフタレン/ホルムアルデヒド縮合体塩などの慣用の分散剤に比較して、改良された、一定の分散性能を提供することを見出した。しかしながら、我々はさらにまた、これらのコポリマーばかりでなく、また非交互コポリマーが、より大きくさえある改良をもたらすことを見出した。
本発明の第一の態様に従い、不溶性物質を水性媒質中に分散させる方法が提供され、この方法は、下記工程:
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を含有する配合物を用意する工程、および
(ii)この配合物を水性媒質中に分散させる工程、
を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、そして上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、また少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有しており、
ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、そして上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよびその他の求電子反応剤との反応から誘導される置換基を有していてもよい側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、方法である。
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を配合する工程;
(ii)この配合物を、所望の粒子サイズに微粉砕し、安定で容易に懸濁させることができる水性分散液を生成する工程;および
(iii)この水性分散液を、安定化し、農業用に水で稀釈するのに適するSC組成物を得る工程;
を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、そして上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、また少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有しており、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、そして上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよびその他の求電子反応剤との反応から誘導される置換基を有していてもよい、側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、方法である。
(i)少なくとも1種の不溶性物質を、少なくとも1種の分散剤と配合する工程:および
(ii)この配合物を、所望の粒子サイズに微粉砕し、均一の湿潤性粉末(WP)組成物を生成する工程;
を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基および第二コモノマーの残基を含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、そして上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、また少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有しており、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、そして上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよびその他の求電子反応剤との反応から誘導される置換基を有していてもよい、側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、方法である。
(i)農業用途で使用するのに適する少なくとも1種の不溶性物質を、少なくとも1種の分散剤と配合する工程;および
(ii)この配合物を混合し、均一の湿潤性粉末(WP)組成物を生成する工程;
を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、そして上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、また少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有しており、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、および上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよびその他の求電子反応剤との反応から誘導される置換基を有していてもよい、側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、方法である。
(i)農業用途で使用するのに適する少なくとも1種の不溶性物質を、少なくとも1種の分散剤と配合する工程;
(ii)この配合物を凝集させ、分離した顆粒材料を生成する工程;および
(iii)この顆粒材料を乾燥させ、水分散性顆粒(WG)組成物を得る工程;を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、そして上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、また少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有しており、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、および上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよびその他の求電子反応剤との反応から誘導される置換基を有していてもよい側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、方法である。
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を含有する配合物を製造する工程、
(ii)この配合物を水性媒質中に分散させる工程、および
(iii)この分散された配合物を基体に適用する工程、
を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、および上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、また少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有しており、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、そして上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよびその他の求電子反応剤との反応から誘導される置換基を有していてもよい側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、方法である。
より具体的には、本発明は下記のとおりである。
[1] 不溶性物質を水性溶液中に分散させる方法であって、下記工程:
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を含有する配合物を用意する工程、および
(ii)この配合物を水性媒質中に分散する工程、
を包含し、上記分散剤はコポリマーを含有しており、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖の芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、分散方法。
[2] 第一コモノマーが、フマール酸、マレイン酸およびその無水物、およびこれらから誘導されるエステル、アミドおよびイミド、イタコン酸およびその無水物、およびこれらから誘導される対応するエステル、アミドおよびイミド、アクリル酸およびメタアクリル酸、エステルおよびアミド、ビニルホスホン酸およびこれから誘導される対応するエステルおよびアミド、ならびにエチレンスルホン酸およびこれから誘導されるエステルおよびアミドからなる群から選択される、[1]に記載の方法。
[3] 第二コモノマーが、β−ピネン、5−エチリデン−2−ノルボーネン、メチレンシクロヘキサンおよびメチレンシクロペンタンからなる群から選択される、[1]に記載の方法。
[4] 第二コモノマーが、置換基を有するおよび未置換の、ノルボーネン、シクロペンタジエンおよび置換基を有するシクロペンタジエン、置換基を有するおよび未置換の、ジシクロペンタジエン、シクロヘキセン、フランおよびインデンからなる群から選択される、[1]に記載の方法。
[5] 第二コモノマーが、リモネンおよび類似のテルペン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、ビニルピリジン、ビニルチオフェン、ビニルナフタレン、ビニルフラン、ビニルピランおよびビニルピロリドンからなる群から選択される、[1]に記載の方法。
[6] 第二コモノマーが、ジイソブチレン、イソブチレン、n−オクテン、n−デセン、アリグリシジルエーテルまたはビニルイソブチルエーテルからなる群から選択される、アルキル基を有するα−オレフィンである、[1]に記載の方法。
[7] 第一コモノマーが、構造Iを有する、[1]に記載の方法:
式中、R1は、M金属、四級アンモニウム、ホスホニウムまたはスルホニウム残基であり、R2は、水素またはC1〜C4アルキルであり、Yは、炭素原子、O=SまたはPOR1、水素原子または炭素原子1〜10個を有するアルキル基(またはカルボキシル化されたこのような基)であり、およびR4は、H、アルキル基または下記式IIで表されるカルボン酸誘導体である:
(式中、R5は、OR6、NR6R7、SR6であり、ここでR6,R7は、H、アルキル、O−アルキル、またはヘテロ原子置換基を有するアルキル基である)。
[8] 第二コモノマーが、構造IIIを有し:
(式中、R8は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキルを表わし、R9は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜12個を有する分枝鎖状アルキル基またはシクロアルキル基を表わす)
および/または式IVで表わされるビニル化合物:
(式中、R10は、炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、およびR11は、式V、VIまたはVIIで表わされる基である:
各式中、R12は、1種または2種以上のアルキル基、もしくは1種または2種以上のH、Cl、ORおよびSO3R1、NO2、PO3R1を表わし、およびXは、炭素以外のヘテロ原子である)、
および/または式VIIIで表わされるオレフィン:
(式中、R13は、ClまたはSO3R1、アルキル、O−アルキル、O−アリールであり、およびR14は、Hを環状または多環状アルカンまたはポリアルケニル化合物にするような、4〜20個の炭素原子を表わし、R15は、R14を包含する環の不飽和部分と反応されるSO3R1またはエポキシドである)、
および/または式IXで表わされるエキソ環状オレフィン:
および/または式Xで表わされる内部オレフィン:
(式中、R9は、同一または相違しており、上記定義のとおりである)
である、[1]に記載の方法。
[9] コポリマーが、当該コポリマーの特性を実質的に変更しない追加のコモノマー残基をさらに含有する、[1]に記載の方法。
[10] 少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を含有する農業用組成物であって、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、農業用組成物。
[11] 組成物が、懸濁濃縮物(SC)、湿潤性粉末(WP)または水分散性顆粒(WG)の形態である、[10]に記載の農業用組成物。
[12] 第一コモノマーが、フマール酸、マレイン酸およびその無水物、およびこれらから誘導されるエステル、アミドおよびイミド、イタコン酸およびその無水物、およびこれらから誘導される対応するエステル、アミドおよびイミド、アクリル酸およびメタアクリル酸、エステルおよびアミド、ビニルホスホン酸およびこれから誘導される対応するエステルおよびアミド、ならびにエチレンスルホン酸およびこれから誘導されるエステルおよびアミドからなる群から選択される、[10]に記載の方法。
[13] 第二コモノマーが、β−ピネン、5−エチリデン−2−ノルボーネン、メチレンシクロヘキサンおよびメチレンシクロペンタンからなる群から選択される、[10]に記載の方法。
[14] 第二コモノマーが、置換基を有するおよび未置換の、ノルボーネン、シクロペンタジエンおよび置換基を有するシクロペンタジエン、置換基を有するおよび未置換の、ジシクロペンタジエン、シクロヘキセン、フランおよびインデンからなる群から選択される、[10]に記載の方法。
[15] 第二コモノマーが、リモネンおよび類似テルペン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、ビニルピリジン、ビニルチオフェン、ビニルナフタレン、ビニルフラン、ビニルピランおよびビニルピロリドンからなる群から選択される、[10]に記載の方法。
[16] 第一コモノマーが、ジイソブチレン、イソブチレン、n−オクテン、n−デセン、アリグリシジルエーテルまたはビニルイソブチルエーテルからなる群から選択されるアルキル基を有するα−オレフィンからなる群から選択される、[10]に記載の方法。
[17] 第一コモノマーが、下記構造Iからなる群から選択される、[10]に記載の方法:
(式中、R1は、M金属、四級アンモニウム、ホスホニウムまたはスルホニウム残基であり、R2は、水素またはC1〜C4アルキルであり、Yは、炭素原子、O=SまたはPOR1、水素原子または炭素原子1〜10個を有するアルキル基(またはカルボキシル化されたこのような基)であり、およびR4は、H、アルキル基または下記式IIで表わされるカルボン酸誘導体である:
(式中、R5は、OR6、NR6R7、SR6であり、ここでR6,R7は、H、アルキル、O−アルキル、またはヘテロ原子置換基を有するアルキル基である)。
[18] 第一コモノマーが、III:
(式中、R8は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキルを表わし、R9は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜12個を有する分枝鎖状アルキル基またはシクロアルキル基を表わす)、
および/または式IVで表わされるビニル化合物:
(式中、R10は、炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、およびR11は、式V、VIまたはVIIで表わされる基である:
各式中、R12は、1種または2種以上のアルキル基、もしくは1種または2種以上のH、Cl、ORおよびSO3R1、NO2、PO3R1を表わし、およびXは、炭素以外のヘテロ原子である)、
および/または式VIIIで表わされるオレフィン:
(式中、R13は、ClまたはSO3R1、アルキル、O−アルキル、O−アリールであり、およびR14は、Hを環状または多環状アルカンまたはポリアルケニル化合物にするような、4〜20個の炭素原子を表わし、R15は、R14を包含する環の不飽和部分と反応されるSO3R1またはエポキシドである)、
および/または式IXで表わされるエキソ環状オレフィン:
および/または式Xで表わされる内部オレフィン:
(式中、R9は、同一または相違しており、上記定義のとおりである)
からなる群から選択される、[10]に記載の方法。
[19] コポリマーが、当該コポリマーの特性を実質的に変更しない追加のコモノマー残基をさらに含有する、[10]に記載の方法。
[20] 分散剤が、水に容易に溶解する、[10]に記載の農業用組成物。
[21] 分散剤が、コポリマーの農業上で許容される塩であり、ここでこの塩は、ナトリウム、カリウムおよび/またはアンモニウムイオンを包含する、[10]に記載の農業用組成物。
[22] コポリマーが、多アニオン性である、[10]に記載の農業用組成物。
[23] コポリマーが、その遊離塩の形態である、[10]に記載の農業用組成物。
[24] 分散剤が、コポリマーの水溶性の農業上で許容される誘導体であり、この誘導体は、ポアルキレンオキシ誘導体、ポリエチレングリコール誘導体、ポリアミド誘導体およびポリビニルアルコール誘導体からなる群から選択される、[10]に記載の農業用組成物。
[25] コポリマーが、1000〜90000ダルトンの範囲である、[10]に記載の農業用組成物。
[26] コポリマーが、1,000〜30,000ダルトンの範囲である、[10]に記載の農業用組成物。
[27] コポリマーが、10,000〜30,000ダルトンの範囲である、[10]に記載の農業用組成物。
[28] 水不溶性物質が、除草剤、殺虫剤、カビ殺傷剤、生物殺傷剤、軟体動物駆除剤、アルジサイド、植物成長調整剤、駆虫剤、殺鼠剤、線虫駆除剤、ダニ駆除剤、アメーバ駆除剤、原虫駆除剤、肥料、作物無毒性賦形剤および担体、ならびにその他の助剤からなる群から選択される、[10]に記載の農業用組成物。
[29] 組成物が、界面活性湿潤剤をさらに含有する、[10]に記載の農業用組成物。
[30] 農業用組成物の製造方法であって、下記工程:
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を配合する工程;
を包含し、上記分散剤はコポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖の芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、農業用組成物の製造方法。
[31] 下記工程:
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を配合する工程;
(ii)この配合物を、安定で容易に懸濁させることができる水性分散液を生成する、粒子サイズ範囲に微粉砕する工程;および
(iii)この水性分散液を、安定化し、農業用途に水で稀釈するのに適するSC組成物を得る工程;
を包含し、上記分散剤はコポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[32] 下記工程:
(i)少なくとも1種の不溶性物質を、少なくとも1種の分散剤と配合する工程;および
(ii)この配合物を、所望の粒子サイズに微粉砕し、均一の湿潤性粉末(WP)組成物を生成する工程;
を包含し、上記分散剤はコポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖の芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[33] 下記工程:
(i)農業用途で使用するのに適する少なくとも1種の不溶性物質を、少なくとも1種の分散剤と配合する工程;および
(ii)この配合物を混合し、均一の湿潤性粉末(WP)組成物を生成する工程;
を包含し、上記分散剤はコポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖の芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[34] 下記工程:
(i)農業用途で使用するのに適する少なくとも1種の不溶性物質を、少なくとも1種の分散剤と配合する工程;
(ii)この配合物を凝集させ、分離した顆粒材料を生成する工程;および
(iii)この顆粒材料を乾燥させ、水分散性顆粒(WG)組成物を得る工程;を包含し、上記分散剤はコポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖の芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[35] 第一コモノマーが、フマール酸、マレイン酸およびその無水物、およびこれらから誘導されるエステル、アミドおよびイミド、イタコン酸およびその無水物、およびこれらから誘導される対応するエステル、アミドおよびイミド、アクリル酸およびメタアクリル酸、エステルおよびアミド、ビニルホスホン酸およびこれから誘導される対応するエステルおよびアミド、ならびにエチレンスルホン酸およびこれから誘導されるエステルおよびアミドからなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[36] 第二コモノマーが、β−ピネン、5−エチリデン−2−ノルボーネン、メチレンシクロヘキサンおよびメチレンシクロペンタンからなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[37] 第二コモノマーが、置換基を有するおよび未置換の、ノルボーネン、シクロペンタジエンおよび置換基を有するシクロペンタジエン、置換基を有するおよび未置換の、ジシクロペンタジエン、シクロヘキセン、フランおよびインデンからなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[38] 第二コモノマーが、リモネンおよび類似テルペン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、ビニルピリジン、ビニルチオフェン、ビニルナフタレン、ビニルフラン、ビニルピランおよびビニルピロリドンからなる群から選択される、[30]に記載の方法。
[39] 第二コモノマーが、ジイソブチレン、イソブチレン、n−オクテン、n−デセン、アリグリシジルエーテルまたはビニルイソブチルエーテルからなる群から選択されるアルキル基を有するα−オレフィンである、[30]に記載の方法。
[40] 第一コモノマーが、下記構造Iを有する、[30]に記載の方法:
式中、R1は、M金属、四級アンモニウム、ホスホニウムまたはスルホニウム残基であり、R2は、水素またはC1〜C4アルキルであり、Yは、炭素原子、O=SまたはPOR1、水素原子または炭素原子1〜10個を有するアルキル基(またはカルボキシル化されたこのような基)であり、およびR4は、H、アルキル基または下記式IIで表わされるカルボン酸誘導体である:
(式中、R5は、OR6、NR6R7、SR6であり、ここでR6,R7は、H、アルキル、O−アルキル、またはヘテロ原子置換基を有するアルキル基である)。
[41] 第二コモノマーが、構造IIIを有する:
(式中、R8は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキルを表わし、R9は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜12個を有する分枝鎖状アルキル基またはシクロアルキル基を表わす)、
および/または式IVで表わされるビニル化合物:
(式中、R10は、炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、およびR11は、式V、VIまたはVIIで表わされる基である:
各式中、R12は、1種または2種以上のアルキル基、もしくは1種または2種以上のH、Cl、ORおよびSO3R1、NO2、PO3R1を表わし、およびXは、炭素以外のヘテロ原子である)、
および/または式VIIIで表わされるオレフィン:
(式中、R13は、ClまたはSO3R1、アルキル、O−アルキル、O−アリールであり、およびR14は、Hを環状または多環状アルカンまたはポリアルケニル化合物にするような、4〜20個の炭素原子を表わし、R15は、R14を包含する環の不飽和部分と反応されるSO3R1またはエポキシドである)、
および/または式IXで表わされるエキソ環状オレフィン:
および/または式Xで表わされる内部オレフィン:
(式中、R9は、同一または相違しており、上記定義のとおりである)
である、[30]に記載の方法。
[42] コポリマーが、当該コポリマーの特性を実質的に変更しない追加のコモノマー残基をさらに含有する、[30]に記載の方法。
[43] 分散剤が、水に容易に溶解する、[30]に記載の農業用組成物。
[44] 分散剤が、コポリマーの農業上で許容される塩であり、ここでこの塩は、ナトリウム、カリウムおよび/またはアンモニウムイオンを包含する、[30]に記載の農業用組成物。
[45] コポリマーが、多アニオン性である、[30]に記載の農業用組成物。
[46] コポリマーが、その遊離塩の形態である、[30]に記載の農業用組成物。
[47] 分散剤が、コポリマーの水溶性の農業上で許容される誘導体であり、この誘導体は、ポリアルキレンオキシ誘導体、ポリエチレングリコール誘導体、ポリアミド誘導体およびポリビニルアルコール誘導体からなる群から選択される、[30]に記載の農業用組成物。
[48] コポリマーが、1000〜90000ダルトンの範囲である、[30]に記載の農業用組成物。
[49] コポリマーが、1,000〜30,000ダルトンの範囲である、[30]に記載の農業用組成物。
[50] コポリマーが、1,000〜10,000ダルトンの範囲である、[30]に記載の農業用組成物。
[51] 水不溶性物質が、除草剤、殺虫剤、カビ殺傷剤、生物殺傷剤、軟体動物駆除剤、アルジサイド、植物成長調整剤、駆虫剤、殺鼠剤、線虫駆除剤、ダニ駆除剤、アメーバ駆除剤、原虫駆除剤、肥料、作物無毒性賦形剤および担体、ならびにその他の助剤からなる群から選択される、[30]に記載の農業用組成物。
[52] 組成物が、界面活性湿潤剤をさらに含有する、[30]に記載の農業用組成物。
[53] 上記分散剤が、80%よりも大きい浮動能力パーセンテージをもたらす、[32]〜[34]のいずれかに記載の方法。
[54] 上記分散剤が、90%よりも大きい浮動能力パーセンテージをもたらす、[31]に記載の方法。
[55] 微粉砕工程が、5〜15μmの範囲の平均粒子サイズをもたらす、[32]または[33]のどちらかに記載の方法。
[56] 湿潤性粉末が、1分間よりも短い湿潤能力および80%以上の浮動能力を有する、[55]に記載の方法。
[57] 微粉砕工程が、5〜15μmの範囲の平均粒子サイズをもたらす、[34]に記載の方法。
[58] 組成物が、1分間よりも短い分散時間を有する、[34]に記載の方法。
[59] 組成物が、20秒間よりも短い分散時間を有する、[34]に記載の方法。
[60] 組成物が、80%以上の浮動能力を有する、[34]に記載の方法。
[61] 組成物が、150μmの篩に対して0.1%よりも少ない保有物質および53μmの篩に対して0.6%よりも少ない保有物質である、湿潤篩保有率を有する、[34]に記載の方法。
[62] 微粉砕工程が、5μmよりも小さい平均粒子サイズをもたらす、[31]に記載の方法。
[63] 微粉砕工程が、1〜3μmの範囲の平均粒子サイズをもたらす、[31]に記載の方法。
[64] [31]〜[34]のいずれかに記載の方法によって製造される農業用組成物。
[65] 基体を不溶性物質により処理する方法であって、下記工程:
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を含有する配合物を製造する工程、
(ii)この配合物を水性媒質中に分散させる工程、および
(iii)この分散組成物を基体に適用する工程、
を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、第一コモノマーの残基と第二コモノマーの残基とを含有し、上記第一コモノマーは、α,β−不飽和オキシ酸またはその無水物であり、また上記第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、および少なくとも1種の上記第一コモノマーおよび上記第二コモノマーは、置換基を有し、ここで上記第一コモノマーの置換基は、エステル、アミド、チオエステルおよび求核反応剤との反応から誘導される官能性基からなる群から選択され、また上記第二コモノマーの置換基は、エポキシド、スルホネート、エステル、アミドおよび置換基としてスルホネート、ニトレート、ホスフェートおよび求電子反応剤との反応から誘導されるその他の置換基を有していてもよい側鎖の芳香族およびヘテロ芳香族基からなる群から選択される、基体の処理方法。
[66] 第一コモノマーが、フマール酸、マレイン酸およびその無水物、およびこれらから誘導されるエステル、アミドおよびイミド、イタコン酸およびその無水物、およびこれらから誘導される対応するエステル、アミドおよびイミド、アクリル酸およびメタアクリル酸、エステルおよびアミド、ビニルホスホン酸およびこれから誘導される対応するエステルおよびアミド、ならびにエチレンスルホン酸およびこれから誘導されるエステルおよびアミドからなる群から選択される、[65]に記載の方法。
[67] 第二コモノマーが、β−ピネン、5−エチリデン−2−ノルボーネン、メチレンシクロヘキサンおよびメチレンシクロペンタンからなる群から選択される、[65]に記載の方法。
[68] 第二コモノマーが、置換基を有するおよび未置換の、ノルボーネン、シクロペンタジエンおよび置換基を有するシクロペンタジエン、置換基を有するおよび未置換の、ジシクロペンタジエン、シクロヘキセン、フランおよびインデンからなる群から選択される、[65]に記載の方法。
[69] 第二コモノマーが、リモネンおよび類似テルペン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、ビニルピリジン、ビニルチオフェン、ビニルナフタレン、ビニルフラン、ビニルピランおよびビニルピロリドンからなる群から選択される、[65]に記載の方法。
[70] 第二コモノマーが、ジイソブチレン、イソブチレン、n−オクテン、n−デセン、アリグリシジルエーテルまたはビニルイソブチルエーテルからなる群から選択されるアルキル基を有するα−オレフィンである、[65]に記載の方法。
[71] 第一コモノマーが、下記構造Iを有する、[65]に記載の方法:
(式中、R1は、M金属、四級アンモニウム、ホスホニウムまたはスルホニウム残基であり、R2は、水素またはC1〜C4アルキルであり、Yは、炭素原子、O=SまたはPOR1、水素原子または炭素原子1〜10個を有するアルキル基(またはカルボキシル化されたこのような基)であり、およびR4は、H、アルキル基または下記式IIで表わされるカルボン酸誘導体である:
(式中、R5は、OR6、NR6R7、SR6であり、ここでR6,R7は、H、アルキル、O−アルキル、またはヘテロ原子置換基を有するアルキル基である)。
[72] 第二コモノマーが、構造IIIを有する:
(式中、R8は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキルを表わし、R9は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜12個を有する分枝鎖状アルキル基またはシクロアルキル基を表わす)、
および/または式IVで表わされるビニル化合物:
(式中、R10は、炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、およびR11は、式V、VIまたはVIIで表わされる基である:
各式中、R12は、1種または2種以上のアルキル基、もしくは1種または2種以上のH、Cl、ORおよびSO3R1、NO2、PO3R1を表わし、およびXは、炭素以外のヘテロ原子である)、
および/または式VIIIで表わされるオレフィン:
(式中、R13は、ClまたはSO3R1、アルキル、O−アルキル、O−アリールであり、およびR14は、Hを環状または多環状アルカンまたはポリアルケニル化合物にするような、4〜20個の炭素原子を表わし、R15は、R14を包含する環の不飽和部分と反応されるSO3R1またはエポキシドである)、
および/または式IXで表わされるエキソ環状オレフィン:
および/または式Xで表わされる内部オレフィン:
(式中、R9は、同一または相違しており、上記定義のとおりである)
である、[65]に記載の方法。
[73] コポリマーが、当該コポリマーの特性を実質的に変更しない追加のコモノマー残基をさらに含有する、[65]に記載の方法。
[74] 分散剤が、水に容易に溶解する、[65]に記載の農業用組成物。
[75] 分散剤が、コポリマーの農業上で許容される塩であり、またこの塩が、ナトリウム、カリウムおよび/またはアンモニウムイオンを包含する、[65]に記載の農業用組成物。
[76] コポリマーが、多アニオン性である、[65]に記載の農業用組成物。
[77] コポリマーが、その遊離塩の形態である、[65]に記載の農業用組成物。
[78] 分散剤が、コポリマーの水溶性の農業上で許容される誘導体であり、この誘導体は、ポアルキレンオキシ誘導体、ポリエチレングリコール誘導体、ポリアミド誘導体およびポリビニルアルコール誘導体からなる群から選択される、[65]に記載の農業用組成物。
[79] コポリマーが、1000〜90000ダルトンの範囲である、[65]に記載の農業用組成物。
[80] コポリマーが、1000〜30000ダルトンの範囲である、[65]に記載の農業用組成物。
[81] コポリマーが、1000〜10000ダルトンの範囲である、[65]に記載の農業用組成物。
[82] 水不溶性物質が、除草剤、殺虫剤、カビ殺傷剤、生物殺傷剤、軟体動物駆除剤、アルジサイド、植物成長調整剤、駆虫剤、殺鼠剤、線虫駆除剤、ダニ駆除剤、アメーバ駆除剤、原虫駆除剤、肥料、作物無毒性賦形剤および担体、ならびにその他の助剤からなる群から選択される、[65]に記載の農業用組成物。
[83] 組成物が、界面活性湿潤剤をさらに含有する、[65]に記載の農業用組成物。
本発明で使用する第一コモノマーは、第二コモノマーと重合させることができる全部のコモノマーであることができる。
本発明で使用する第二コモノマーは、少なくとも1個の重合性二重結合を有するオレフィンであり、本明細書に記載されているとおりに置換基を有することができる。
本発明の第二の態様で使用する第二コモノマーは、重合性エキソ−環状二重結合を有する脂環族モノマーである。脂環族モノマーの用語は、環状アルキル、環状アルケニルまたはヘテロ環状基などの基を有する脂肪族環状モノマーを意味し、このモノマーは、1個または2個以上の炭素環状環またはヘテロ環状環を有することができるものであると理解されるべきである。
本発明の第二の態様で使用する第二コモノマーは、重合性エンド−環状(endo-cyclic)二重結合を有する環状脂肪族モノマーであることができる。脂環族モノマーの用語の意味は、上記定義のとおりである。エンド−環状の用語は、重合性二重結合を、脂環族モノマーの環構造の両端(または一端)に有することを意味する。重合性エンド−環状二重結合を有する脂環族モノマーは、置換基を有することができる。重合性エンド−環状二重結合を有する脂環族モノマーは、置換基を有するおよび未置換のノルボーネン、シクロペンタジエンおよび置換基を有するシクロペンタジエン、置換基を有するおよび未置換のジシクロペンタジエン、シクロヘキセン、フランおよびインデンを包含することができる。
本発明の第二の態様で使用する第二コモノマーは、少なくとも1個の環状置換基を有するα−オレフィンであることができる。α−オレフィンの用語は、末端二重結合を有するオレフィン化合物を意味するものと理解されるべきである。適当な環状置換基は、ベンゼンおよび置換ベンゼン、シクロペンタン、シクロヘキサンおよびその他の脂環族基、ヘテロ環状基、ヘテロ芳香族基および多芳香族基を包含する。適当なα−オレフィン環状化合物の例は、リモネンおよび類似のテルペン類、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、ビニルピリジン、ビニルチオフェン、ビニルナフタレン、ビニルフラン、ビニルピランおよびビニルピロリドンを包含する。最も好適なα−オレフィン環状モノマーは、リモネン、ビニルナフタレン、ビニルピロリドン、アリルグリシジルエーテルおよびビニルシクロヘキセンを包含する。
第一コモノマーの好適例は、下記構造Iを有するものとして説明することができる:
(式中、R5は、OR6、NR6R7、SR8であり、ここでR6およびR7は、H、アルキル、O−アルキル、またはヘテロ原子置換基を有するアルキル基である)。
(式中、R8は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキルを表わし、R9は、水素を表わすか、もしくは炭素原子1〜12個を有する分枝鎖状アルキル基またはシクロアルキル基を表わす)、
(式中、R10は、炭素原子1〜4個を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル基であり、およびR11は、式V、VIまたはVIIで表わされる基である:
各式中、R12は、1種または2種以上のアルキル基、もしくは1種または2種以上のH、Cl、ORおよびSO3R1、NO2、PO3R1を表わし、およびXは、炭素以外のヘテロ原子である)、
(式中、R13は、Cl、SO3R1、アルキル、O−アルキルまたはO−アリールであり、およびR14は、環状または多環状アルカンまたはポリアルケニル化合物を形成するような、4〜20個の炭素原子を表わし、R15は、R14を包含する環の不飽和部分と反応されるSO3R1またはエポキシドである)、
および/または式Xで表わされる内部オレフィン:
(式中、R9は、同一または相違しており、上記定義のとおりである)
であると説明することができる。
もう一つの誘導体化方式では、残留反応性不飽和を有するコポリマーを、ペルオキサイドまたはスルフィンなどの求電子反応剤またはラディカル反応剤と反応させ、それぞれエポキシドおよびスルホネートを生成する反応を包含する。
上記の特別の場合、側鎖にアリールまたはヘテロアリール基を有するコポリマーを、スルホネート化剤、ナイトレート化剤およびホスホネート化剤による求電子正芳香族置換に付すことができる。
理論に拘束されることを望むものではないが、ポリマー分子の剛性が、分散剤としてのその性能に関連するものと考えられる。改良された分散剤性能は、立体干渉およびコモノマーの自由回転に対する抵抗性に関連するものと考えられる。
コポリマーは、追加のコモノマー残基を含有することができる。例えば、10%よりも少ない量でメチルメタアクリレートを添加しても、誘導体化されたコポリマーの特性は、実質的に変化しない。このコポリマーは、誘導体化されているか、または誘導体化されていない、追加のオレフィンコモノマーの残基を含有することができる。本発明で使用するのに適するコモノマーはまた、3種または4種以上のコモノマーのコポリマーを包含する。追加のコモノマーはまた、当該ポリマーの特性を変更させることなく、誘導体化コポリマー中に組み入れることができる。
本発明のコポリマーの好適分子量は、1000〜90000ダルトンの範囲にある。我々は、或る種の高分子量コポリマーが、溶液中で或る程度の制御困難性を示すことを見出した。我々のさらに好適な範囲は、1000〜30000ダルトン、特にさらに好適な範囲は、1000〜10000ダルトンである。
我々は、本明細書に記載のコポリマーの農業上で許容される塩を農業用組成物に分散剤として使用すると、スルホネート化アルキルナフタレンホルムアルデヒド縮合体塩などの慣用の分散剤に比較して、改良された、不変の分散剤性能が得られることを見出した。
本発明の態様で用いられる分散剤系は、本明細書に記載のコポリマーと当業者に公知の分散剤との混合物であることができる。このような公知分散剤は、アルキル置換および未置換スルホネート化ナフタレン/ホルムアルデヒド縮合体塩、アルキル置換および未置換フェノール/ホルムアルデヒド縮合体塩、リグノスルホネート塩、ポリアクリレート塩、および従来開示されているα−オレフィン不飽和ジカルボン酸コポリマー誘導体を包含する。
農業用途では、有効成分などの広く種々の不溶性物質を、水性懸濁液に分散させる。WP、WGおよびSC組成物に使用されるものなどの有効成分は一般に、大気温度で不溶性である。
このような製品のリストは、Pesticide Dictionary(Farm Chemicals Handbook に含まれる)またはBritish Crop Protection Society:Pesticides Manualから引き出すことができる。
充填剤および担体(例えば、これらに制限されないものとして、天然および合成ケイ酸塩類およびケイ酸塩鉱物、鉱物酸化物および水酸化物、およびまた天然および合成により誘導される有機物質)を包含する広く種々のその他の不溶性物質を、農業用途に使用することができる。このような物質は、多孔質担体として、除湿剤として、添加することができ、これにより組成物の結合または凝集物性を補助することができ、または単純に、組成物を都合のよい重量にすることができる。このような充填剤の例は、ケイソウ土などの天然ケイ酸塩類、合成沈降シリカ類、クレイ(例えば、カオリン、アタパルガイトおよびベントナイト)、ゼオライト、二酸化チタン、鉄酸化物および水酸化物、アルミニウム酸化物および水酸化物、またはバガス、木炭などの有機材料、もしくは合成有機ポリマーを包含する。これら別種の不溶性物質は、本発明に従い容易に分散させることができる。
水性媒質中の不溶性物質の懸濁液は、代表的に、植物などの基体またはその他の農業上の媒質の処理に使用することができる。基体上への懸濁液の適用は、噴霧などを包含する慣用の手段により達成することができる。顆粒は一般に、水に溶解した後、農業従事者により噴霧される。農場の噴霧は、小型背負い式ハンドスプレイまたは大型のブームスプレイ、もしくはその他慣用の手段であることができる。空中噴霧もまた、時には使用される。
本発明による組成物はまた、分散前に、基体に直接に適用することもできる。雨またはその他の水性媒質の引き続く施用は、粒子状物質の懸濁液の形成に充分である。
この試験では、懸濁された物質の容積分率を、30分後に、比重により析出した容積分率と比較する。代表的に、WGおよびWP組成物の場合の有効分散剤としては、約80%の浮動能力パーセンテージが報告されており、またSC組成物の場合は、90%よりも大きいことが予想される。分散液の安定性にかかわるもう一つの尺度は、粒子が凝集しないまま残される程度である。これは、組成物中の分散剤の均一分布性を表わすことができる。粒子が凝集することができる程度は、多くの場合、CIPAC試験 MT59.3に記載されている湿潤篩保有試験により測定される。この試験では、分散された固形物を、細かい篩目の篩を通して注入し、保有された物質を、分散された物質の総量の関数として測定する。このような凝集物の生成は、WG組成物に見出される主要問題であり、WP組成物では、あまり問題ではない。
WG組成物の場合、代表的に5〜15μm範囲の粒子サイズを有する別種の充填剤を用いて、または用いることなく、適当に微粉砕された有効成分を、1種または2種以上の界面活性湿潤剤および1種または2種以上の分散剤と混合することができる。代表的には、過剰の水を添加し、粒子を一緒に凝集物に結合させる。過剰の水は、後刻に、適当な空気乾燥技術により最適レベルに減少させる。
湿潤剤および分散剤は、有効成分と粉末配合するか、または別法として、凝集の補助に使用される水中の水性溶液として配合することができる。有効成分、充填剤、湿潤剤および分散剤はまた、水の添加に先立ち、1回の操作で一緒に微粉砕することができる。
許容されるWG組成物の場合、顆粒が水中で容易に分散し、短期間内に、初期の分散粒子サイズに戻るという、追加の要件を有する。この性質は、分散能力として知られており、本発明の説明においては、顆粒が標準的撹拌下に、水中で初めの粒子サイズに戻って分散するのに要する時間を測定する。1分間よりも短い分散時間が望ましく、20秒間は優れており、また2分間では貧弱である。
望ましくは、これらの顆粒は、低い湿潤篩保有率を有するべきである。湿潤篩保有率は、代表的に、CIPAC MT59.3を用いて試験される。150μmの篩の場合、0.1%よりも少ない物質が保有されると好ましい。0.02%よりも少ないと、さらに好ましい。同様に、53μmの篩の場合、0.6%よりも少ないと、好ましく、これよりもいずれかの程度で少ないと、さらに好ましい。
保存安定性は、摂氏50度で保存することによって試験することができ、また1ヶ月および3ヶ月以上試験して、いずれかの性質に相当な変化が生じるか否かを測定する。
好ましくは、顆粒は、保存中に、これらの性質を保持すべきである。驚くべきことに、延長された保存期間において、本明細書に記載されているような分散剤を含有するWPおよびWG組成物などの固形組成物は、従来の組成物のような分散能力および浮動能力に対する有害な作用を受けないことが見出された。
本発明のもう一つの態様として、WPおよびWG組成物の場合、本明細書に記載の分散剤は、アルキル多糖類、ジアルキルおよびモノアルキルスルホスクシネート塩、多孔質担体上に負荷されている非イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の尿素界面活性剤錯体を包含する群から選択される界面活性湿潤剤と組み合わせることができる。この湿潤剤は、1%w/wよりも過剰に、好ましくは3%w/wよりも少ない量で、このような組成物に配合することができる。最も好適な形態のアルキル多糖類の群の湿潤剤は、グルコースと一級炭化水素アルコールとの反応によって誘導されるアルキルポリグルコシドである。エコテリック(ECOTERIC)AS 20およびエコテリック(ECOTERIC)AS 10(Huntsman Corporation Australia Pty Ltd.)から得られるものなどの高結晶誘導体は、さらに好適でさえある。
SCには一般に、良好な粘度および保存安定性が要求される。保存安定性は通常、上部固化または離液、沈降または底部粘着性層の形成傾向を有する「クレー化」(claying )および必ずしも固化は示さないが分散液を分離する傾向を有する「ブリード」(bleeding)により評価することができる。再分散能力はまた、重要である。これらはまた、目で見て評価することができる。
本発明を、農業用組成物にかかわり説明したが、分散能力および浮動能力にかかわる改良が本発明を別の用途にも有用なものにすることは明白である。ここで、本発明を、下記の非制限的例および表によりさらに説明する。別段の記載がないかぎり、本明細書に記載のパーセンテージは全部が、総組成物の重量によるものである。
下記組成を有するシマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を製造した:
シマジン テク.
(Simazine tech.)
(98%w/w) 91.8%w/w
モルウエット EFW
(MORWET EFW)
(Witco Co. ) 1.5
分散剤 6.2
水 0.5%
均一撹拌下に全崩壊に要する時間を秒単位で記録することによって、生成するWGを分散能力について試験した。浮動能力は、CIPAC MT15.1に従い試験し、また湿潤篩保有率は、CIPAC MT59.3に従い、150ミクロンおよび53ミクロンの篩を用いて試験した。これらの結果を表1に記録する。
シマジン(Simazine)900g/kgWGを、例1に記載のとおりに製造し、また試験した。使用した分散剤は、ポリホン(POLYFON)H(Westvaco Corp.)、リグノスルホネート塩であった。これらの結果を表1に記録する。
例3
下記組成を有するシマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を製造した:
シマジン テク.
(Simazine tech.)
(98%w/w) 91.8%w/w
アトプラス G7350
(ATPLUS G73050)
(現在、商品名TERWET7050として販売されている、
Huntsman Corporation AustraliaPty Ltd) 1.5
分散剤 3.1
カオリン 3.1
水 0.5%
例4
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例3に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、n−デセンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表1に示す。
例5
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例3に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、見掛け上の分子量20,000〜30,000を有する、ジイソブチレンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表1に示す。
WG組成物を、例3に記載のとおりに製造し、また試験した。分散剤は、スチレンと無水マレイン酸との1:1モル比のコポリマーであるSMA1000 (Atochem Inc.)のナトリウム塩であった。これらの結果を表1に示す。
例7
WG組成物を、例3に記載のとおりに製造し、また試験した。分散剤は、スチレンと無水マレイン酸との3:1モル比のコポリマーであるSMA3000(Atochem Inc.)のナトリウム塩であった。これらの結果を表1に示す。
例8
WG組成物を、例3に記載のとおりに製造し、また試験した。分散剤は、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマーであるガントレズ(GANTREZ)AN119樹脂(Rhodia Inc.)のナトリウム塩であった。これらの結果を表1に示す。
下記組成を有するシマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を製造した:
シマジン テク.
(Simazine tech.)
(98%w/w) 91.8%w/w
アトプラス G7350
(ATPLUS G73050)
(現在、商品名TERWET7050として販売されている、
Huntsman Corporation AustraliaPty Ltd) 1.5
分散剤 3.1
カオリン 3.1
水 0.5%
例10
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、n−デセンと無水マレイン酸とのコポリマーのモルホリンアミド誘導体のナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例11
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、スチレンと無水マレイン酸との1:1モル比コポリマーであるSMA1000 (Atochem Inc.)のモルホリンアミド誘導体のナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、スチレンと無水マレイン酸との3:1モル比コポリマーであるSMA3000 (Atochem Inc.)のモルホリンアミド誘導体のナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例13
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、スチレンと無水マレイン酸との1:1モル比コポリマーであるSMA1000 (Atochem Inc.)の芳香族スルホネート化誘導体のナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例14
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、対応するモノアミドを生成するアンモニアにより誘導体化されている、アルファメチルスチレンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、対応するエタノールアミドを生成するエタノールアミンにより誘導体化されている、アルファメチルスチレンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例16
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、対応するn−ブチルアミドを生成するn−ブチルアミンにより誘導体化されている、アルファメチルスチレンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例17
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、対応するモルホリンアミドを生成するモルホリンにより誘導体化されている、アルファメチルスチレンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、対応するアミドを生成するモルホリンにより誘導体化されている、ジシクロペンタジエンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例19
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、ジシクロペンタジエンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩のスルホネート化誘導体であった。これらの結果を表2に示す。
例20
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、ジメチルジシクロペンタジエンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩のスルホネート化誘導体であった。これらの結果を表2に示す。
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、対応するモルホリンアミドを生成するモルホリンにより誘導体化されている、ジメチルジシクロペンタジエンと無水マレイン酸とのコポリマーのナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例22
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマーである、ガントレズ(Gantrez)AN119(Rhodia Corp.)のモルホリンアミド誘導体のナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
例23
シマジン(Simazine)900g/kgWG組成物を、例9に記載の方法で製造し、また試験した。分散剤は、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマーである、ガントレズ(Gantrez)AN119(Rhodia Corp.)のシクロヘキシルアミド誘導体のナトリウム塩であった。これらの結果を表2に示す。
下記組成を有するアトラジン(Atrazine)900g/kgSC組成物を製造した:
アトラジン テク.
(Atrazine tech.)(97%w/w) 51.5%w/w
モノエチレングリコール 4.0
分散剤 4
シリコーン発泡防止剤 0.2
ロードポール23
(Rhodopol 23 )(Rhodia Inc. ) 0.2
プロキセル GXL20
(Proxel GXL20)(Zeneca plc) 0.1
水 55.0%
T1 50℃で1ヶ月保存した後
T3 50℃で3ヶ月保存した後
T1 50℃で1ヶ月保存した後
* データはまだ、入手できないことを示す
− 試験を中断したことを示す
Claims (2)
- 農業用組成物の製造方法であって、下記工程:
(i)少なくとも1種の不溶性物質および少なくとも1種の分散剤を配合する工程、
を包含し、上記分散剤はコポリマーを含有し、このコポリマーは、n−オクテン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、n−デセン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、スチレン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのモノアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのエタノールアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのn−ブチルアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、ジシクロペンタジエン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、ジメチルジシクロペンタジエン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、メチルビニルエーテル及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、及びメチルビニルエーテル及び無水マレイン酸コポリマーのシクロヘキシルアミド誘導体からなる群から選択される、農業用組成物の製造方法。 - 基体を少なくとも1種の水不溶性の農業化学有効成分により処理する方法であって、下記工程:
(i)少なくとも1種の水不溶性の農業化学有効成分および少なくとも1種の分散剤を含有する配合物を製造する工程、
(ii)この配合物を水性媒質中に分散させる工程、および
(iii)この分散組成物を基体に適用する工程、
を包含し、上記分散剤は、コポリマーを含有し、このコポリマーは、n−オクテン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、n−デセン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、スチレン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのモノアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのエタノールアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのn−ブチルアミド誘導体、α−メチルスチレン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、ジシクロペンタジエン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、ジメチルジシクロペンタジエン及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、メチルビニルエーテル及び無水マレイン酸コポリマーのモルホリンアミド誘導体、及びメチルビニルエーテル及び無水マレイン酸コポリマーのシクロヘキシルアミド誘導体からなる群から選択される、基体の処理方法。
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