JP5463254B2 - 燃料タンク構造 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、給油口からの燃料の抜き取りが可能な燃料タンク構造を簡単な構造で実現するとともに、作業を容易にすることを目的とする。
この構成によれば、燃料タンクの内側に配置されるフレイムアレスタを設けた構成においても、筒形状の給油口の側面部に設けた開口を用いて燃料タンク内の燃料を抜き取りできるとともに、側面部に付勢するように設けられる筒状ばね板部材によって開口を閉塞できる。これにより、給油口からの燃料の抜き取りが可能な燃料タンク構造を簡単な構造で実現するとともに、筒状ばね板部材で開口を閉塞でき、開口を閉塞する作業を容易にできる。
この場合、筒状ばね板部材の位置決めを給油口に形成される燃料キャップ用係合部で行うため、部品点数を増加させることなく筒状ばね板部材を設けることができる。
この場合、給油口の下端に形成された内方側折り曲げ部によって下端側の強度を向上させることができるとともに、この内方側折り曲げ部によって筒状ばね板部材を軸方向に位置決めできるため、部品点数の削減及び生産性の向上を図ることができる。
さらに、前記給油口(55)の下端より下方に給油時のノズル(G)の侵入を規制するガンストッパ体(43)が設けられていても良い。
この場合、筒状ばね板部材の組み付け時にガンストッパ体によって筒状ばね板部材の脱落を規制でき、生産性を向上させることができる。
この場合、ガンストッパ部材の円筒状側面の上下位置に形成した折り曲げ部によって筒状ばね板部材を軸方向に位置決めするため、部品点数を増加させることなく筒状ばね板部材を設けることができる。また、ガンストッパ部材をフィラーメタル部材とは別に設けているため生産性が向上する。
この場合、ガンストッパ部材に形成される上側の折り曲げ部に折り返し部が形成されているため、この折り返し部によって給油時にノズルの上側の折り曲げ部への引っ掛かりを防止でき、作業性を向上できる。
この場合、筒状ばね板部材が、給油口に接続された筒状組み付け部材の内周にガイドされて給油口に挿入されるため、組み付けの作業性を向上できる。
さらに、前記筒状ばね板部材(51)は、前記フレイムアレスタ(42、342)よりも上方に設けられていても良い。
この場合、筒状ばね板部材がフレイムアレスタよりも上方に設けられているため、フレイムアレスタを塞ぐことなく筒状ばね板部材を設けることができる。
また、筒状ばね板部材の位置決めを燃料キャップ用係合部で行うため、部品点数を増加させることなく筒状ばね板部材を設けることができる。
さらに、筒状ばね板部材の組み付け時にガンストッパ体によって筒状ばね板部材の脱落を規制でき、生産性を向上させることができる。
さらにまた、ガンストッパ部材の上下位置に形成した折り曲げ部によって筒状ばね板部材を軸方向に位置決めするため、部品点数を増加させることなく筒状ばね板部材を設けることができる。また、ガンストッパ部材をフィラーメタル部材とは別に設けているため生産性が向上する。
また、筒状ばね板部材が、筒状組み付け部材の内周にガイドされて給油口に挿入されるため、組み付けの作業性を向上できる。
さらに、フレイムアレスタを塞ぐことなく筒状ばね板部材を設けることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料タンク構造が適用された自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗型車両)の前部には前輪2が回転自在に設けられ、前輪2の上方にはフロントフェンダ3が設けられる。フロントフェンダ3の上方には前輪2を操向させるバーハンドル4が設けられている。車体フレーム5の前端に形成されたヘッドパイプ6にはステアリングステム7が回転可能に支持され、バーハンドル4はステアリングステム7の上部に設けられている。
車体フレーム5は、ヘッドパイプ6から後斜め下方に延出する矩形断面の一本の鋼製パイプ材で構成されるメインフレーム10と、メインフレーム10の後端部から左右に分岐して略水平に後方に延出した後、後斜め上方に延出し、その後に略水平に後方に延出するシートレール11と、メインフレーム10の後端部から下方に延出するピボットプレート10aとを備える。
図2及び図3を参照し、燃料タンク26は、略水平な分割面B1上で上下分割体32,33を一体に接合した略直方体形状の中空のタンク本体31を有する。上分割体32は下方に開口する容器形状を有し、下分割体33は上方に開口する容器形状を有する。上下分割体32,33は、それぞれプレス成形品であり、上分割体32の下方開口端と下分割体33の上方開口端とが、分割面B1に沿うフランジF1を介して一体に溶接される。
上壁部32aの前部左側には、段差状に下方に変位するとともに僅かに前下がりに傾斜する左前平坦部32bが形成される。この左前平坦部32bには開口32cが形成され、開口32cの周囲には上方からブラケット32dが固定される。タンク本体31内の燃料をエンジン12に供給する燃料ポンプ36は、ブラケット32dを介して、タンク本体31内に臨んだ状態で設けられる。
図4及び図5に示すように、給油口装置40は、給油用開口34の下方に連なってタンク本体31内に延びる給油口としての給油案内筒41(筒部)と、給油案内筒41の下方開口部を覆うように設けられる円筒状のフレイムアレスタ42と、フレイムアレスタ42内に設けられて給油ガンのノズルGの挿入量を規制するガンストッパ体43と、給油案内筒41の内周面41dに係合する円筒状リング51(筒状ばね板部材)とを備えて構成されている。
タンク本体31の下壁部33aにおける車幅方向の中央部には、この下壁部33aの下方に位置する後輪16の上方への揺動範囲を確保する凹部33b(図4参照)が形成される。
額部34aは上壁部32aの板部を折り曲げて断面山型に形成され、給油用開口34を周方向に一周している。額部34aは、下方に折り返されて形成された円筒状の内周壁部34bを有し、内周壁部34bは、概ね上下方向に延在する給油口軸線C1に沿ってタンク本体31内へ下方に延びる。
この内周壁部34bの内径が給油用開口34の内径となる。図4には、給油用開口34の軸方向視における径を符号A1で示す。
また、周壁部41aには、周壁部41aの下端を径方向の内側に折り曲げて内方側折り曲げ部41cが形成されている。内方側折り曲げ部41cの内径は、給油用開口34の径A1よりも大径に形成されている。
フレイムアレスタ42は、アレスタ周壁部42aの上部42cの内周面が給油案内筒41の周壁部41aの外周面に嵌合され、この状態で溶接されることで給油案内筒41に接合される。フレイムアレスタ42は上下に長く形成され、アレスタ周壁部42aの下端及びキャップ部材44は、分割面B1よりも下方に位置している。
また、キャップ部材44は、パンチングメタルを、下方に開放する比較的上下に浅い有底円筒状に形成して設けられている。キャップ部材44の周壁部44a及び底壁部44bには、多数の連通孔42fが形成され、キャップ部材44はメッシュ状に形成されている。キャップ部材44は、周壁部44aがフレイムアレスタ42の下部42dに溶接されて固定されている。
図3及び図4に示すように、接合板部43aの一方はフレイムアレスタ42内の斜め前左側に位置し、他方はフレイムアレスタ42内の斜め後右側に位置する。すなわち、一対の接合板部43aは、フレイムアレスタ42の径方向で対向して配置されている。
ガンストッパ体43の外周面は、アレスタ周壁部42aに全周に亘って囲われている。フレイムアレスタ42のメッシュ部42bへのノズルGの接触は、架設部43c及び支持腕部43bがノズルGに当接することで防止される。
抜油用開口60は、一方の接合板部43aの上方、すなわち、フレイムアレスタ42内において斜め前左側に位置する接合板部43aの上方に設けられている。詳細には、抜油用開口60は、給油案内筒41の周壁部41aを貫通する案内筒開口61と、フレイムアレスタ42の上部42cの側面を貫通するアレスタ開口62とによって構成されている。案内筒開口61及びアレスタ開口62は略円形の開口であり、フレイムアレスタ42は、案内筒開口61及びアレスタ開口62が互いに連通して同軸となる配置で給油案内筒41に溶接される。
本第1の実施の形態では、内周面41dに付勢するように設けられる円筒状リング51によって抜油用開口60を閉塞するため、締結部材等を用いることなく簡単な構造で抜油用開口60を閉塞できるとともに、抜油用開口60を閉塞する作業を容易にできる。しかし、例えば、締結部材及び抜油用開口60を塞ぐ板材を用いて抜油用開口60を閉塞する場合、締結用の工具を挿入するためのスペースを確保する必要があるとともに、抜油用開口60の周辺にねじ山等の被締結部を形成する必要があり、構造が複雑になるとともに、閉塞する作業に手間がかかることになる。
このように、円筒状リング51は、内周面41dを付勢するように設けられるとともに、額部34a及び内方側折り曲げ部41cによって軸方向に位置決めされており、給油案内筒41に強固に取り付けられるため、自動二輪車1の振動等による円筒状リング51のガタツキが防止され、音の発生が防止される。
自動二輪車1の完成検査の終了後等には、エンジン12の試運転のために燃料タンク26に給油された少量の燃料をタンク本体31内から抜き取る作業が行われる。
まず、作業者は、自動二輪車1をサイドスタンド29bで支持させ、燃料吸引装置(不図示)に接続された抜油ホースHを、図4及び図5に示すように、給油口55を介して、給油案内筒41内の斜め前左側に位置する抜油用開口60に通し、抜油ホースHの下端をタンク本体31内の左側面側の底部に到達させる。
燃料の抜き取り作業の完了後には、図6に示すように、抜油用開口60を円筒状リング51によって閉塞する作業が、組み付け治具65(筒状組み付け部材)を用いて行われる。
組み付け治具65は、円筒状に形成されたガイド筒65aと、円筒状リング51を押し出す円筒状の押圧筒65bとを有している。押圧筒65bには、ガイド筒65aに収容された円筒状リング51を押し出すための円筒状リング51がセットされている。
第1の実施の形態では、額部34aの内周壁部34bの下端と内方側折り曲げ部41cの上面との間の間隔は円筒状リング51の軸方向長さよりも小さく形成されているが、円筒状リング51を給油案内筒41内に落下させてリング上端51bを内周壁部34bの下端よりも一端下げ、その後、円筒状リング51を引き上げるようにしているため、円筒状リング51を内周面41dに嵌合させることができる。
さらに、一対の支持腕部43bは、支持腕部43b間の間隔が下方ほど小さくなるように傾斜しているため、円筒状リング51が外周面51aの全面で支持腕部43bに強固に嵌まることを防止でき、円筒状リング51を容易に引き上げできるため、閉塞作業の作業性を向上できる。
また、給油口装置40の給油案内筒41の下端に形成された内方側折り曲げ部41cによって下端側の強度を向上させることができるとともに、この内方側折り曲げ部41cによって円筒状リング51を軸方向に位置決めできるため、部品点数の削減及び生産性の向上を図ることができる。
さらにまた、円筒状リング51が、給油口装置40の給油口55に接続された組み付け治具65の内周にガイドされて給油案内筒41に挿入されるため、組み付けの作業性を向上できる。
また、円筒状リング51がフレイムアレスタ42よりも上方に設けられているため、フレイムアレスタ42のメッシュ部42bを塞ぐことなく円筒状リング51を設けることができ、給油用開口34からの給油をスムーズに行うことができる。
上記第1の実施の形態では、抜油用開口60は、案内筒開口61及びアレスタ開口62によって構成されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、周壁部41aがアレスタ周壁部42aに覆われていない構成では、周壁部41aに案内筒開口61を設けるだけで抜油用開口60を形成できる。また、自動二輪車1の細部構成については任意に変更可能であることは勿論である。
また、上記第1の実施の形態では、鞍乗型車両である自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明は汎用発電機や農機の燃料タンク構造にも適用可能である。
以下、図7を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態の内方側折り曲げ部41cが設けられておらず、円筒状リング51が、ガンストッパ体43の段部45に位置決めされている点が第1の実施の形態と異なる。
図7に示すように、給油案内筒41は、フランジ部41bと、フランジ部41bに連なる円筒状の周壁部141a(側面部)を有している。周壁部141aには、案内筒開口61が形成されている。
ガンストッパ体43は、接合板部43aの上縁を周壁部141aの下端に突き当てられた状態で、上部42cの内周面に溶接される。接合板部43aの内周面及び周壁部141aの内周面は連続し、円筒状リング51の外周面51aが嵌合する内周面141dを構成している。
第2の実施の形態では、円筒状リング51のリング下端51cの位置決めをガンストッパ体43の段部45によって行うため、リング下端51cを位置決めするためだけの部品を設ける必要がない。このため、部品点数を増加させることなく円筒状リング51を設けることができる。
以下、図8〜図13を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
図8に示す自動二輪車101において、その車体フレーム102は、前輪懸架系を操向可能に支持するヘッドパイプ103と、ヘッドパイプ103から後方に延びた後に屈曲して後斜め下方に延びるメインフレーム104と、メインフレーム104の下方でヘッドパイプ103から後斜め下方に延びるダウンチューブ105と、メインフレーム104の後部に連結されて後輪懸架系のリヤスイングアーム112を上下に揺動可能に支持する左右一対のピボットプレート106と、メインフレーム104から後方に延びるシートフレーム115とを備える。
燃料タンク326は、シート114(図8参照)の前方に設けられ、メインフレーム104上に支持される。燃料タンク326の鞍型のタンク本体331は、タンク外観を形成する外分割体332と、内側部及び下部を形成する内分割体333とを有し、外分割体332と内分割体333とを外分割体332の下縁のフランジF2を介して一体に溶接し、中空に形成される。
燃料タンク326の前部は、逃げ部333bによって左右の室に仕切られており、燃料が少ない状態では、燃料は左室326a及び右室326bに別々に溜まる。
タンク上面開口334の周縁部には、上壁部332aの板部をタンク本体331内の下方に曲げて形成した円筒状の短フランジ334bが形成される。
内分割体333の下壁部333aの後部にはブラケット132dが設けられ、燃料ポンプ136はブラケット132dを介して取り付けられる。
図11は、図10における給油口装置340の拡大図である。図12は、給油口装置340の分解斜視図である。
図11及び図12に示すように、給油口装置340は、タンク上面開口334の下方に連なってタンク本体331内に延びる円筒状のフィラーメタル341(フィラーメタル部材)と、フィラーメタル341の内側に設けられる円筒状のガンストッパ部材343と、フィラーメタル341の下方開口部を覆うように設けられる円筒状のフレイムアレスタ342と、ガンストッパ部材343の内周面343eに係合する円筒状リング51(筒状ばね板部材)とを備えて構成されている。フィラーメタル341及びガンストッパ部材343は、ノズルGが挿入される円筒状の給油口355を構成している。
また、フィラーメタル341には、フィラー周壁部341aを貫通する円形のフィラー開口362が形成されている。フィラー開口362は、フィラー周壁部341aの前面側の下部において、車体中心線CL(図10参照)を挟んで左右2箇所に形成されている。
ガンストッパ部材343は、フィラー周壁部341aの内周面に沿う円筒状のストッパ周壁部343a(円筒状側面、側面部)と、ガンストッパ部材343の円形の底部開口面343bを横断するように設けられる架設部343c(ガンストッパ)と、ストッパ周壁部343aの上端から内側に屈曲して上方に延びる上側折り曲げ部351(上側の折り曲げ部)とを一体に備えている。
ガンストッパ部材343は、ストッパ周壁部343aの外周面がフィラー周壁部341aの内周面に嵌合した状態で、この嵌合部を溶接することでフィラーメタル341に固定される。
上側折り曲げ部351は、ストッパ周壁部343aの周方向に互いに略等間隔をあけて4か所に設けられている。
フレイムアレスタ342は、アレスタ周壁部342aの上部342cの内周面がフィラー周壁部341aの下部の外周面に嵌合され、この嵌合部が溶接されることでフィラーメタル341に固定される。
また、キャップ部材344は、パンチングメタルを、下方に開放する比較的上下に浅い有底円筒状に形成して設けられている。キャップ部材344には多数の連通孔42fが形成され、キャップ部材344はメッシュ状に形成されている。キャップ部材344は、フレイムアレスタ342の下部342dの内周面に溶接されて固定されている。
図11〜図13を参照し、円筒状リング51は、外周面51aがストッパ周壁部343aの内周面343eに嵌合されて組み付けられ、この状態では、円筒状リング51は自然状態よりも縮径されており、外周面51aは内周面343eを押し広げる方向に付勢している。
本第3の実施の形態では、内周面343eに付勢するように設けられる円筒状リング51によって各抜油用開口360を閉塞するため、締結部材等を用いることなく簡単な構造で各抜油用開口360を閉塞できるとともに、各抜油用開口360を閉塞する作業を容易にできる。
上側折り曲げ部351は、ストッパ周壁部343aの上縁から径方向内側に向けて上方に延び、その後、中間部で径方向外側に折り返されており、中間部から上方に向けて径方向外側に延びる折り返し部351aを有している。また、上側折り曲げ部351の曲げの基端部351bは、リング上端51bが当接する支持部となっている。
このように、円筒状リング51は、内周面343eを付勢するように設けられるとともに、上側折り曲げ部351及び下側折り曲げ部352によって軸方向に位置決めされており、ガンストッパ部材343に強固に取り付けられるため、自動二輪車101の振動等による円筒状リング51のガタツキが防止され、音の発生が防止される。
また、上側折り曲げ部351が径方向外側に延びる折り返し部351aを有しているため、給油ガンのノズルGが上側折り曲げ部351に接触したとしても、ノズルGは、内側の下方に傾斜する折り返し部351aによって下方にガイドされる。このため、上側折り曲げ部351へのノズルGの引っ掛かりを防止でき、給油の作業性を向上できる。
また、燃料タンク326内に貯留される燃料の上限位置は、下側折り曲げ部352の位置に略一致している。
また、ガンストッパ部材343に形成される上側折り曲げ部351に折り返し部351aが形成されているため、この折り返し部351aによって給油時にノズルGの上側折り曲げ部351への引っ掛かりを防止でき、給油の作業性を向上できる。
上記第3の実施の形態では、ガンストッパ部材343は、ストッパ周壁部343aの外周面がフィラー周壁部341aの内周面に嵌合した状態で、この嵌合部を溶接することでフィラーメタル341に固定されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図14の給油口装置の側面断面図に示すように、フレイムアレスタ342のアレスタ周壁部342aの内周面にストッパ周壁部343aの外周面を嵌合させて溶接し、その後、アレスタ周壁部342aの上部の外周面を、フィラー周壁部341aの下部の内周面に嵌合させ、この嵌合部を溶接しても良い。
34a 額部(燃料キャップ用係合部)
35 給油口キャップ(燃料キャップ)
41 給油案内筒(筒部)
41a、141a 周壁部(側面部)
41c 内方側折り曲げ部
42、342 フレイムアレスタ
43 ガンストッパ体
51 円筒状リング(筒状ばね板部材)
55 給油口
60、360 抜油用開口(開口)
65 組み付け治具(筒状組み付け部材)
341 フィラーメタル(フィラーメタル部材)
343 ガンストッパ部材
343a ストッパ周壁部(円筒状側面、側面部)
343b 底部開口面
343c 架設部(ガンストッパ)
351 上側折り曲げ部(折り曲げ部、上側の折り曲げ部)
351a 折り返し部
352 下側折り曲げ部(折り曲げ部)
355 給油口
G ノズル
Claims (8)
- 燃料タンク(26、326)と、筒形状に形成され前記燃料タンク(26、326)に設けられる給油口(55、355)と、前記給油口(55、355)に設けられ前記燃料タンク(26、326)の内側に配置されるフレイムアレスタ(42、342)とを備える燃料タンク構造において、
前記給油口(55、355)の側面部(41a、141a、341a)には開口(60、360)が形成され、
前記給油口(55、355)の前記側面部(41a、141a、341a)に付勢するように配置されるとともに前記開口(60、360)を閉塞する筒状ばね板部材(51)が設けられていることを特徴とする燃料タンク構造。 - 前記給油口(55)を閉塞するように係合される燃料キャップ(35)を有し、
前記給油口(55)に形成される燃料キャップ用係合部(34a)が前記燃料タンク(26)内に延出して形成され、該燃料キャップ用係合部(34a)が前記筒状ばね板部材(51)を軸方向に位置決めすることを特徴とする請求項1記載の燃料タンク構造。 - 前記給油口(55)を構成する筒部(41)の下端に内方側折り曲げ部(41c)が形成され、該内方側折り曲げ部(41c)が前記筒状ばね板部材(51)を軸方向に位置決めすることを特徴とする請求項1または2記載の燃料タンク構造。
- 前記給油口(55)の下端より下方に給油時のノズル(G)の侵入を規制するガンストッパ体(43)が設けられていることを特徴とする請求項3記載の燃料タンク構造。
- 前記給油口(355)は、前記燃料タンク(326)の外方側に露出し円筒状に形成されるフィラーメタル部材(341)と、該フィラーメタル部材(341)の内側に設けられる円筒状のガンストッパ部材(343)とを備え、該ガンストッパ部材(343)は底部に底部開口面(343b)を横断するように形成されるガンストッパ(343c)を有し、
前記ガンストッパ部材(343)の円筒状側面(343a)に前記開口(360)が形成されるとともに、前記円筒状側面(343a)の上下位置に折り曲げ部(351、352)を形成し、該折り曲げ部(351、352)によって前記筒状ばね板部材(51)を軸方向に位置決めすることを特徴とする請求項1記載の燃料タンク構造。 - 前記ガンストッパ部材(343)に形成される上側の折り曲げ部(351)には、さらに折り返し部(351a)が形成されていることを特徴とする請求項5記載の燃料タンク構造。
- 前記筒状ばね板部材(51)は、前記給油口(55、355)の筒状の側面部(41a、141a、341a)内に付勢された状態における前記筒状ばね板部材(51)の径よりも小径に形成された筒状組み付け部材(65)の内周にセットされ、
前記筒状ばね板部材(51)は、前記給油口(55、355)に接続された前記筒状組み付け部材(65)の内周にガイドされて前記給油口(55、355)に挿入されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の燃料タンク構造。 - 前記筒状ばね板部材(51)は、前記フレイムアレスタ(42、342)よりも上方に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の燃料タンク構造。
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