JP5386428B2 - 燃料ポンプの支持構造 - Google Patents
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Description
また、セットプレートが複数個からなることで、環状に形成されたセットプレートよりも一つのセットプレートを小型化できるので、製作時の歩留まりを向上することができる。
また、上記剛性により燃料タンク25の挿通口40周縁の剛性を向上することができる。
図1に示すように、図1に示すスクータ型の自動二輪車1は、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイング式のパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aに操向可能に枢支される。車体フレーム5の下部後側には、パワーユニット10の前部下側が上下揺動可能に枢支される。バーハンドル2と車体後部上に支持された乗員着座用のシート6との間は低部とされ、該低部上に乗員の足載せ用のフロアステップ7が設けられる。
パワーユニット10は、その前部を構成するエンジン11と、後部左側を構成する伝動ケース16とを一体化したスイング式動力ユニットであり、伝動ケース16の後部と車体フレーム5の後部との間にはリヤクッション17が介装され、もって車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンションが構成される。
クランクケース12の左側には、後方に延出する伝動ケース16の前部が一体に設けられる。伝動ケース16の後端部には、その右方(車体中心側)に突出する後輪車軸4aが回転可能に支持される。そして、クランクシャフトの回転動力が伝動ケース16内の動力伝達機構を介して後輪車軸4aに伝達されることで、該後輪車軸4aに支持された後輪4が駆動して自動二輪車1を走行させる。
燃料ポンプ29の上面には、燃料タンク25の上方に露出される燃料フィード管31が取り付けられる。燃料フィード管31は、ポンプ本体30の径方向に沿って形成され、ポンプ本体30により圧送される燃料をポンプ本体30の径方向外側に向かって吐出する。この燃料フィード管31には、燃料供給管34を介して、エンジン11のシリンダ13内へ燃料を供給するインジェクタなどの燃料供給装置(不図示)が接続される。
フランジ部33と挿通口40の周縁の傾斜面38との間には、断面形状が下側に開き二又状に形成された弾性変形可能な環状のシール部材75が介装される。シール部材75には、フランジ部33の下面と燃料タンク25の傾斜面38の外表面との間に入り込む外側リップ78と、フランジ部33の下方の燃料ポンプ29の外周面と段差部39の内周面との間に入り込む内側リップ79とが形成される。
小径部76の外周面と段差部39の内周面との間には、断面略円形状で環状に形成されたシール部材80が配置される。
そして、2つのポンプ締結部材41に跨って2つのセットプレート60を配設するべく、保持部62が内側となるように、各セットプレート60の丸孔66および長孔67に、隣り合うセットプレート60の直近のスタッドボルト43,43をそれぞれ挿通してナット68で締結する。
そして、燃料フィード管31およびカプラ32を挟んでセットプレート60が配置され、さらに凹部51が形成されることで、燃料フィード管31およびカプラ32の高さ位置を低く抑えて設けることが可能となる。
さらに、複数個からなるセットプレート60が隣り合うポンプ締結部材41に跨って配設されることで、複数個のポンプ締結部材41の剛性を確保することができる。また、燃料タンク25の挿通口40周縁の剛性を向上することができる。
また、凸部45の間にフランジ部33の位置決め部81が嵌入されるため、燃料ポンプ29が回転する方向への位置決め部81の変位が凸部45によって規制されるので、燃料ポンプ29の向きを安定的に保持することが可能になる。
本体部61には、セットプレート内側の長手方向の両外側からセットプレート内側のやや斜め外側に向かって締結片部65が延出して形成される。これら締結片部65のうち一方の締結片部65には、スタッドボルト43が挿通される丸孔66が形成され、他方の締結片部65には本体部61の長手方向に沿う長孔67が形成される。本体部61は、さらに挿通口40に対する燃料ポンプ29の抜き出し方向への移動を規制する抜け止め部63を備える。
図12に示すように、隣り合う2つのポンプ締結部材200は、燃料フィード管31およびカプラ32を挟んで対照位置にそれぞれ配置される。燃料フィード管31およびカプラ32は、2つのポンプ締結部材200の端部間から径方向外側を臨む位置に配置される。ポンプ締結部材200の端部付近にはそれぞれスタッドボルト43が固定される。このように形成された一つのポンプ締結部材200上には、一つのセットプレート60が配設され、一つのポンプ締結部材200に突設されたスタッドボルト43,43により一つのセットプレート60が締結される。つまり、燃料ポンプ29のカプラ32と、燃料フィード管31およびセットプレート60とが同じ配列方向となる。
図13に示すように、この実施形態のセットプレート300は、本体部301、保持部62、および、抜け止め部63を備えて構成される。本体部301は、ポンプ締結部材41(図13において不図示)を上方から覆う略円環状に形成される。本体部301には、それぞれポンプ締結部材41のスタッドボルト43に対向する位置に、スタッドボルト43を挿通する挿通孔(図13において不図示)が形成される。この挿通孔に挿通されたスタッドボルト43とナット68によりポンプ締結部材41にセットプレート300が締結される。
図14に示すように、この実施形態の燃料タンク25には、その挿通口(図14において不図示)の周縁の傾斜面38の平面部46に、上面視略円環状のポンプ締結部材400が溶接により固定される。このポンプ締結部材400の燃料フィード管31およびカプラ32が配置される箇所には、周囲のポンプ締結部材400の上面よりも一段下がって形成される凹部51が配置される。この凹部51には、フランジ部33から延出される位置決め部81が嵌入されて、燃料ポンプ29の回転が規制される。ポンプ締結部材400は、凹部51で平面部46に溶接される。なお、ポンプ締結部材400は上面視略円環状に限られるものではなく、上面視環状に形成されれば、例えば矩形などの多角形状であってもよい。
また、上述した第4〜第5実施形態および参考例では、保持部受け部71を設ける場合について説明したが、保持部受け部71を省略して第2、第3実施形態の保持部62,101,106を設けるようにしてもよい。
さらに上述した各実施形態に限られず、例えば、燃料ポンプ29のフランジ33と燃料タンク25の挿通口40の周縁とに位置決め用の目印M(図7参照)を設けて誤組を防止するようにしてもよい。
上述した各実施形態では位置決め部81を一箇所にのみ設ける場合について説明したが、凹部51の数量に応じて複数の位置決め部81を設けるようにしてもよい。
29 燃料ポンプ
31 燃料フィード管
32 カプラ
33 フランジ部
40 挿通口
41,200 ポンプ締結部材
43 スタッドボルト
45 凸部
60,100,105,300 セットプレート
75 シール部材(シール)
81 位置決め部
Claims (7)
- 燃料タンク(25)に燃料ポンプ(29)を挿通する挿通口(40)を形成するとともに該挿通口(40)の周縁にポンプ締結部材(41,200)を設け、前記燃料ポンプ(29)には前記挿通口(40)の周縁に対面するフランジ部(33)を設け、該フランジ部(33)よりも外側に前記燃料タンク(25)の前記ポンプ締結部材(41,200)を配置し、前記ポンプ締結部材(41,200)に締結するセットプレート(60,100,105,300)によって前記フランジ部(33)を前記燃料タンク(25)に固定する燃料ポンプの支持構造において、
前記ポンプ締結部材(41,200)は複数個からなり、前記挿通口(40)の周縁に設けられることを特徴とする燃料ポンプの支持構造。 - 前記ポンプ締結部材(41,200)は上面視で挿通口に沿って帯状に形成されたプレートであることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプの支持構造。
- 前記セットプレート(60,100,105)は複数個からなり、各セットプレート(60,100,105)は隣り合う前記ポンプ締結部材(41)に跨って配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料ポンプの支持構造。
- 前記セットプレート(200)は複数個からなり、一つのセットプレート(200)が、複数個からなる前記ポンプ締結部材(200)の一つのポンプ締結部材(200)上に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料ポンプの支持構造。
- 前記燃料ポンプ(29)のカプラ(32)と、燃料を送る燃料フィード管(31)および前記セットプレート(60)とが同じ配列方向にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料ポンプの支持構造。
- 前記ポンプ締結部材(41)に複数の凸部(45)が設けられ、該凸部(45)にスタッドボルト(43)を配設したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の燃料ポンプの支持構造。
- 前記燃料ポンプ(29)のフランジ部(33)は前記燃料ポンプ(29)の外側に延出する位置決め部(81)を備え、該位置決め部(81)が前記ポンプ締結部材(41)に設けられた複数の凸部(45)の間に嵌入されることを特徴とする請求項6に記載の燃料ポンプの支持構造。
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