JP7042721B2 - 外装部材の取付け構造 - Google Patents
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Description
特許文献1には、取り付けられる側に係合プレートを圧入等で固定し、外装部材側から係合プレートにボルトを螺子込んで取付ける構成が記載されている。
特許文献2には、ナンバープレートの取付け構造が記載されている。特許文献2では、リアフェンダーに支持部を設け、支持部が有する車幅方向の2点のねじ止め部でナンバープレートをねじ止めしている。そして、2点のねじ止め部から離間した車幅方向中央の位置に凸部を設け、ナンバープレートをねじ止めした状態でその凸部に圧接させ、ビビリ振動などの発生を防止している。
特許文献3には、プレート取付部を車体カバーに一体に設けた構成が記載されている。特許文献3では、車体カバーにプレート係止部を左右対称に設けており、プレート係止部には、取付ピッチの異なる複数列の取付孔が設けられている。
また、特許文献2の様に、取付用の専用ブラケットとしての支持部を介して取り付ける場合、部品点数もその分多くなる。
また、特許文献3の様に、カバー部材に一体にステーを設けたものもあるが、取付部が露出して外観性を損ねてしまう。また、大型でありその点でもカバーの外観性も損ねる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、運転者が足を載せる低床フロア32を有するスクーター型の鞍乗り型車両であり、車体フレームFの前方に前輪(車輪)3を有し、駆動輪である後輪(車輪)4は、車体フレームFの後部に連結されるパワーユニット10に支持されている。車体フレームFは車体カバーCによって覆われている。
アンダーフレーム13の後部には、パワーユニット10を上下に揺動自在に支持するリンク17の一端が連結され、リンク17の他端にはパワーユニット10の前部が連結されている。パワーユニット10の後部とシートフレーム14の後部との間には、リヤクッションユニット18が掛け渡されている。
図1、図2において、前部側の車体フレームF、具体的には、ヘッドパイプ11及びダウンフレーム12に、低床フロア32の前方を覆うフロントカバー30が取り付けられている。また、操向ハンドル16には、ヘッドランプ41やウィンカー42等を備えたアッパーカバー37が取り付けられている。
フロントカバー30は、フロントフォーク15の左右に配置される左右一対のフロントサイドカバー30L、30Rと、フロントサイドカバー30L、30Rの前部間に形成された開口43を覆うフロントセンターカバー30Cと、左右のフロントサイドカバー30L、30Rの後部間を覆ってインナーカバーを兼ねるレッグシールド31と、を備える。
左右のフロントサイドカバー30L、30Rは、金属製であり、図示しないステーを介して車体フレームFに取り付けられている。一方、フロントセンターカバー30Cと、レッグシールド31とは、樹脂製である。樹脂としては、例えば、ABS樹脂を使用可能である。
開口43の下部領域の縁部には、段差状に窪んだフランジ部44が延設されている。開口43とフロントセンターカバー30Cの下部領域との隙間は、フランジ部44によって略閉塞されている。
フロントセンターカバー30Cは、正面視が、上述の開口43と略同形状に形成される。ただし、フロントセンターカバー30Cの下方領域の一部は、開口43の車幅方向よりも狭く形成されている。
図3、図4に示すように、フロントセンターカバー30Cには、外装部材取付用の台座部50が形成されている。台座部50は、左右一対形成されている。台座部50には、外装部材として、例えば、ナンバープレート(車両の標識)100が取り付けられる。台座部50は、フロントセンターカバー30Cの概形形状を形成する外表面30C1に対して突出している。
台座部50は、角筒状の側壁部51と、側壁部51の突出端側に形成された板状の取付座52と、を備える。側壁部51は、付け根部から突出端側に向かって先細りの角筒状に形成されている。取付座52には、厚み方向に貫通する取付孔53(図3参照)が形成されている。取付孔53は丸穴状に形成されている。取付孔53には、ボルト(締結部材)102が挿通される。
なお、台座部50には、図3に示すように、ナンバープレート100に代えて、例えば、細長のステー部材(外装部材)101を取り付けることも可能である。
台座部50は、フロントセンターカバー30Cの概形形状をなす内表面30C2に対しては凹んだ形状を構成する。この凹みの底、すなわち、取付座52の裏側(カバー内面側)には、ボルト102が締結されるナットプレート(固着部材)110が固着される。
ナットプレート110は長方形状に形成されている。ナットプレート110の中央部には、厚み方向に貫通する締結孔111(図6参照)が形成されている。ボルト102は、台座部50の取付孔53に挿通されてナットプレート110の締結孔111に締結される。
なお、図4に示すように、ボルト102に代えて、リベット(締結部材)103を取り付けても良く、この場合、リベット103の軸方向両端が潰されて、ナンバープレート100がナットプレート110に締結固定される。
台座部50の取付座52は、ナットプレート110に対応して長方形状に構成されている。図面において、ナットプレート110が取り付けされた場合のナットプレート110の長手方向をLで表し、短手方向をSで表す。
取付座52の裏面(樹脂カバー内面)52Bには、取付孔53の近傍に突出支持部54が形成される。突出支持部54は、取付孔53の周壁を構成しており、裏面52Bから離間する方向、すなわち、内側方向に起立した円環状の環状壁を構成している。図8に示すように、突出支持部54の内周部は取付孔53を構成する。突出支持部54の内周部には、逃げ部54Bが形成されている。逃げ部54Bは、突出支持部54の先端側になるほど取付孔53の案内係合部材61側の径が大きくなるように傾斜している。逃げ部54Bにより、ナットプレート110の装着時に、ナットプレート110の筒部110Aと突出支持部54の接触を回避し易くなっている。取付孔53の内径は、ナットプレート110の筒部110Aの外径よりやや大きく形成される。取付孔53と筒部110Aとの間には隙間δ2が生じるように形成される。これにより、ナットプレート110の嵌合時に樹脂を変形させても嵌合させ易くなっている。
リブ55~58は、取付孔53を挟んで長手方向Lに形成されたセットリブ(一方の嵌合壁)55と偏り防止リブ(他方の嵌合壁)56とを有する。
セットリブ55は、短手方向Sに間隔を空けて形成された第1セット部55Aと第2セット部55Bとを備える。各セット部55A、55Bは、側壁部51Aから取付孔53に向かって平行に延びている。
偏り防止リブ56は、短手方向Sに間隔を空けて形成された第1防止部56Aと第2防止部56Bとを備える。各防止部56A、56Bは、側壁部51Cから取付孔53に向かって平行に延びている。
一方の位置決めリブ57は、長手方向Lに間隔を空けて形成された第1位置決め部57Aと第2位置決め部57Bとを備える。
第1位置決め部57Aは、長手方向Lに延びる本体部57A1と、本体部57A1の両端から側壁部51Dに延びる一対の接続部57A2、57A3とを備える。本体部57A1は高さH2に形成されている。また、長手方向Lにおいて外側の接続部57A3は、側壁部51Dに近づくにつれて、裏面52Bからの高さが高くなっており、強度が確保されている。
第2位置決め部57Bは、第1位置決め部57Aに対して、長手方向Lにおいて対称に構成される。
位置決めリブ57、58の本体部57A1、57B1、58A1、58B1の高さH2は、突出支持部54の高さH1よりも高くなっている。位置決めリブ57、58同士は、突出支持部54の先端側で対向している。
ここで、係止面61Cは、偏り防止リブ56に対する間隔t2が、ナットプレート110の厚みt1より小さくなるように形成される。これにより、係止面61Cと偏り防止リブ56との間にナットプレート110が進入し難くできる。
なお、対向する側の抜け止め部60の本体部60Aとセットリブ55との間隔もt2に設定されている。
抜け止め部60と、案内係合部材61の位置に対応して、取付座52には型抜き用の孔52C、52Dが形成されている。型抜き用の孔52C、52Dにより、アンダーカットを回避可能である。型抜き用の孔52C、52Dは取付座52を貫通しているため、ナンバープレート100が取り付けられた場合には、ナンバープレート100で隠れる。よって、型抜き用の孔52C、52Dが外部に露出せず、デザイン性に寄与する。
ナットプレート110は、二面幅を有する長方形状の平板部110Bと、平板部110Bの中央部に形成された突出筒状の筒部110Aとを備える。平板部110Bの長手方向Lの両端には、嵌合部112、113が設けられる。筒部110Aには、締結孔111が形成されており、締結孔111の内周部には、雌ネジ部111Aが形成されている。
ナットプレート110を取付座52の裏面52Bに固着させる場合、図10に示すように、作業者は、ナットプレート110を、筒部110Aが取付孔53に向いた状態で配置する。次に、作業者は、ナットプレート110の一方の嵌合部112を、セットリブ55と突出支持部54との間に挿入する。一方の嵌合部112が、セットリブ55に接触すると、ナットプレート110が長手方向Lに移動することが規制され、ナットプレート110の位置が決まる。このとき、ナットプレート110は抜け止め部60に引っ掛かり抜け止めされると共に、突出支持部54の抜け止め部60側の部分54Aに接触し、ナットプレート110が取付座52の裏面52Bに対して傾斜した状態となる。
ナットプレート110には、ナンバープレート100を締結するボルト102が締結される。ナットプレート110にボルト102が締結される場合に、ナットプレート110が締結孔111を中心として回転荷重を受けるが、偏り防止リブ56によりナットプレート110が回転して偏ることを防止できる。
図12は、本発明に係る第2の実施の形態の台座部50の裏側の斜視図である。図13は、取付座52の斜視図である。
本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態の取付座52には、第1の実施の形態の位置決めリブ57、58に代えて、位置決めリブ(位置決めの嵌合壁)257、258が設けられている。
位置決めリブ257、258は、裏面52Bに対して内側に突出した凸条形状である。位置決めリブ257、258は、長手方向Lに間隔を空けて平行に形成されている。各リブ257、258は、環状の突出支持部64から短手方向Sに延びている。各リブ257、258の両端には、内側方向に更に突出した突出部257A、258A、258A、258Bが形成されている。突出部257A、257Bと、突出部258A、258Bとの間隔は、ナットプレート110の短手方向Sの長さに対応している。突出部258A、258Bと、突出部259A、259Bとの間にナットプレート210が圧入して固着される。
第2の実施の形態のナットプレート210には、環状凹部216Aと、廻り止め凹部216とが形成されている。環状凹部216Aと廻り止め凹部216とは、平板部110Bの筒部110Aが突出していない側に形成されている。
環状凹部216Aは、締結孔111を周むように形成されている。環状凹部216Aには、図12に示すように、突出支持部54が嵌合する。
廻り止め凹部216は、環状凹部216Aの周囲に形成されている。廻り止め凹部216は、環状凹部216Aを挟んで長手方向Lに一対形成されている。廻り止め凹部216は環状凹部216Aから延びた長溝状に形成されている。廻り止め凹部216の凹み量は、環状凹部に比べて大きくなっている。廻り止め凹部216には、廻り止め凸部270が嵌合する。
廻り止め凸部270が廻り止め凹部216に嵌合するため、ナットプレート210の締結孔111にボルト102が締結される場合など、ナットプレート210に回転方向の力が加わる場合に、ナットプレート210の廻り止めを強固にできる。
また、第2の実施の形態では、ナットプレート210は、廻り止め凹部216を有し、廻り止め凹部216を取付座52の裏面52B側の廻り止め凸部270に嵌合可能としている。したがって、ナットプレート210の廻り止めを凹凸の嵌合という簡素な構造としつつ廻り止め機能が向上している。
図15は、本発明に係る第3の実施の形態の台座部50の裏側の斜視図である。図16は、取付座52の斜視図である。図17は、ナットプレート310の斜視図である。
第3の実施の形態の取付座52には、廻り止め凸部370が設けられている。廻り止め凸部370は、長手方向Lに延びる凸条部271と、短手方向Sに延びる凸条部371とを有する。凸条部371は、突出支持部54の短手方向Sに一対形成されている。廻り止め凸部370は、全体の概形としては、いわば、+形状(プラス形状)である。
以上説明したように、第3の実施の形態でも、第2の実施の形態と同様の構成については、第2の実施の形態と同様の作用効果を奏する。第3の実施の形態では、廻り止め凸部370と廻り止め凹部316が、+形状であり、締結時などの廻り止め機能が向上している。
図18は、本発明の第4の実施の形態に係る自動二輪車401の右側面図である。
本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態において、上記第1ないし第3の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態の外装部材の取付け構造は、第1の実施の形態の自動二輪車1に代えて、自動二輪車401に適用される。
自動二輪車401は、車体フレーム406にパワーユニットとしてのエンジン411が支持され、前輪(車輪)402を操舵可能に支持するフロントフォーク412が車体フレーム406の前端に操舵可能に支持され、後輪(車輪)403を支持するスイングアーム413が車体フレーム406の後部に設けられる鞍乗り型車両である。
自動二輪車401は、乗員が跨るようにして着座するシート414が車体フレーム406の後部の上方に設けられる鞍乗型車両である。
自動二輪車401は、車体フレーム406等の車体を覆う車体カバー405を備える。
さらに、車体フレーム406は、メインフレーム407の後部から車両後端部まで後方に延びる左右一対のシートフレーム420と、ピボットフレーム419から後上がりに延びてシートフレーム420の後部に接続される左右一対のサブフレーム421とを備える。
前輪402は、左右のフォークチューブ424,424の下端部間に渡される車軸402aに軸支される。
スイングアーム413の前端部は、ピボット軸426に軸支され、スイングアーム413は、ピボット軸426を中心に上下に揺動可能である。
後輪403は、スイングアーム413の後端部に設けられる車軸403aに軸支される。
スイングアーム413の上面には、後輪403の前部を上方から覆うインナーフェンダー427が取り付けられる。
スイングアーム413と車体フレーム406の後部との間には、リアサスペンション428が掛け渡される。
自動二輪車401は、前輪402を上方から覆うフロントフェンダー434と、後輪403を上方から覆うリアフェンダー435とを備える。
リアフェンダー435は、樹脂製である。リアフェンダー435は、前上から後下に向かって延びている。リアフェンダー435は、下方になるに連れてやや先細る板状のフェンダー本体部436と、フェンダー本体部436の車幅方向両側に形成されたフェンダー側壁部437とを備える。フェンダー側壁部437は、フェンダー本体部436の裏面436Aに対して内側方向(後輪403側方向)に起立した立壁状に形成されている。フェンダー本体部436の裏面436Aには、内側方向に突出する複数の円筒リブ438が形成されている。各円筒リブ438の上下左右には、上下方向に延びる突条の補強リブ440が形成されている。
取付座452の裏面452Bには、ナットプレート410が嵌合するセットリブ(一方の嵌合壁)455、偏り防止リブ(他方の嵌合壁)456、位置決めリブ(位置決めの嵌合壁)457、458が形成されている。各リブ455~458は、裏面452Bから内側方向に突出した凸条形状である。
第4の実施の形態のセットリブ455は、U字状に形成されている。すなわち、セットリブ455は、一対のセット部55A、55Bと、セット部55A、55B間を接続する接続部455Cと、を備え、一体形状に形成されている。セットリブ455が一体形状に形成されているため、接続部455Cが無い場合よりも強度が向上している。
第4の実施の形態では、ナットプレート410の廻り止め凹部416に廻り止め凸部470が嵌合して固着される。
図24は、本発明に係る第5の実施の形態の取付座452の裏面452Bの斜視図である。図25は、図24のXXV-XXV線断面図である。
本発明を適用した第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態において、上記第4の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
第5の実施の形態の取付座452には、第4の実施の形態の偏り防止リブ456に代えて、偏り防止リブ556が設けられている点が、第4の実施の形態と異なっている。
偏り防止リブ556は、U字状に形成されている。すなわち、偏り防止リブ556は、一対の防止部56A、56Bと、防止部56A、56B間を接続する接続部556Cと、を備え、一体形状に形成されている。偏り防止リブ556が一体形状に形成されているため、接続部556Cが無い場合よりも強度が向上している。
位置決めリブ57、58、457、458は設けた方が望ましいが、設けなくても良い。
廻り止め凸部270、370、470と廻り止め凹部216、316、416の線状の形状に限定されず、廻り止め凸部が多角形状の凸部であり、廻り止め凹部が多角形状の凹部であるなど、互いが嵌合可能な形状であれば良い。
第1の実施の形態では、セットリブ55を有する側壁部51Aと、偏り防止リブ56を有する側壁部51Cとが厚さT2に形成され、傾斜肉厚部Tdを備える構成を説明した。第2、第3の実施の形態においても、セットリブ55や偏り防止リブ56を有する側壁部が厚さT2に形成されると共に、傾斜肉厚部Tdを備えても良い。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1、401を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
30C、樹脂カバー、車両カバー
435 樹脂カバー、フェンダー
52B、452B 樹脂カバー内面
53、453 取付孔
54 突出支持部
55、455 嵌合壁、嵌合壁の一方
56、456 嵌合壁、嵌合壁の他方
61 案内係合部材
61B 係止爪
61D 傾斜面
100、101 外装部材
102、103 締結手段
110、210、310、410 固着部材
111 締結孔
111A 雌ネジ部
112、113 嵌合部
216、316、416 廻り止め凹部
270、370、470 廻り止め凸部
403 車輪
F 車体
Claims (8)
- 外装部材取付け用の取付孔(53、453)を有する樹脂カバー(30C、435)に、樹脂カバー内面(52B、452B)から突出して前記取付孔(53、453)の周壁を構成する突出支持部(54)と、該突出支持部(54)の突出側で前記突出支持部(54)を挟んで対向する二面幅を有する嵌合壁(55、56、455、456)と、を設け、前記嵌合壁の一方(55、455)は間隔を空けて形成され、前記嵌合壁の一方(55、455)の間に庇状に突出する抜け止め部(60)が設けられると共に、前記嵌合壁の他方(56、456)は間隔を空けて形成され、前記嵌合壁の他方(56、456)の間に弾性変形可能な案内係合部材(61)が配置され、前記取付孔(53、453)を介して外装部材(100、101)を締結する締結手段(102、103)が締結される固着部材(110、210、310、410)は、前記嵌合壁(55、56、455、456)に嵌合する二面幅を有する嵌合部(112、113)を備え、前記嵌合部の一方(112)は、前記突出支持部(54)と前記嵌合壁の一方(55、455)に接触するまで挿入されることにより前記抜け止め部(60)によって抜け止めされ、前記嵌合部の他方(113)は、前記案内係合部材(61)を介して前記嵌合壁の他方(56、456)に嵌合し、前記案内係合部材(61)によって離脱が防止されることを特徴とする外装部材の取付け構造。
- 前記案内係合部材(61)は、前記固着部材(110、210、310、410)の前記嵌合部(112、113)を前記嵌合壁(55、56、455、456)の二面幅に案内する傾斜面(61D)を備えるとともに、前記固着部材(110、210、310、410)と嵌合した状態で前記固着部材(110、210、310、410)の外れを防止する係止爪(61B)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の外装部材の取付け構造。
- 前記案内係合部材(61)は、前記固着部材(110、210、310、410)の端面が前記案内係合部材(61)から外れて前記嵌合壁(55、56、455、456)間に入った場合に前記固着部材(110、210、310、410)と接触し、音を発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装部材の取付け構造。
- 前記固着部材(210、310、410)は、廻り止め凹部(216、316、416)を有し、該廻り止め凹部(216、316、416)を前記樹脂カバー内面(52B、452B)側の廻り止め凸部(270、370、470)に嵌合可能にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の外装部材の取付け構造。
- 前記突出支持部(54)には、前記固着部材(210、310、410)の前記廻り止め凹部(216、316、416)に嵌合する前記廻り止め凸部(270、370、470)が一体に設けられることを特徴とする請求項4に記載の外装部材の取付け構造。
- 前記外装部材(100)は車両の標識であり、前記樹脂カバー(30C)は車両(1)の車体(F)を覆う車体カバーであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の外装部材の取付け構造。
- 前記外装部材(100)は車両の標識であり、前記樹脂カバー(435)は車両(401)の車輪(403)を覆うフェンダーであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の外装部材の取付け構造。
- 前記固着部材(110、210、310、410)の締結孔(111)に、雌ネジ部(111A)を備え、該雌ネジ部(111A)が、前記固着部材(110、210、310、410)を前記樹脂カバー(30C、435)に装着した状態で、前記樹脂カバー(30C、435)に設けた前記取付孔(53、453)を介して切削工具にて前記雌ネジ部(111A)を切除して締結孔(111)の径を拡張可能とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の外装部材の取付け構造。
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