JP6840244B2 - 鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造に関する。
本願は、2017年8月9日に出願された日本国特願2017−154348号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
自動二輪車等の鞍乗り型車両においては、車両の後部や前部にナンバープレートが取り付けられている(特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載のナンバープレートの取付部は、車両の被取付部材であるフロントカバーの前面に、車両の幅方向外側に突出する一対の取付片が突設されている。一対の取付片には、ナンバープレートの左右の側縁部が締結固定されている。
また、特許文献2に記載のナンバープレートの取付部は、車両の被取付部材であるリヤフェンダーの後面に、左右一対の取付片が突設されるとともに、これらの取付片よりも下方位置に突起部が設けられている。左右の取付片には、ナンバープレートの上縁部が締結固定され、突起部には、ナンバープレートの下縁部の裏面が当接する。
日本国特開2011−46302号公報 日本国特開2009−107565号公報
特許文献1に記載のナンバープレートの取付部は、取付片がフロントカバーの前面に片持ち状に左右に張り出して設けられているため、取り付けられたナンバープレートの振れを抑制するためには取付片を大型化する必要がある。このため、上記の構造を採用した場合には、車両の被取付部材(フロントカバー)が大型化し、車両の外観性が損なわれ易い。
また、特許文献2に記載のナンバープレートの取付部は、ナンバープレートの上縁部が左右の取付片に締結固定される一方で、ナンバープレートの下縁部が突起部に押し付けられるようになっている。このため、上記の構造を採用した場合には、ナンバープレートの支持剛性が高まり、ナンバープレートの振れを抑制することができる。しかし、上記の構造を採用した場合には、車両の被取付部材(フロントカバー)に取付片とは別に突起部を設ける必要があるため、被取付部材の構造が複雑化する。
本発明の態様は、簡単な構成によってナンバープレートの振れを抑制することができるとともに、車両の外観意匠性も高めることができる鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造を提供する。
本発明に係る鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
(1)本発明に係る一態様の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造は、前記ナンバープレートの裏面を支持する支持座を備え、前記被取付部材には、前記ナンバープレートの平坦部から裏面側に突出する軸部が挿入される取付孔が設けられており、前記支持座は、前記被取付部材の前記取付孔の周囲に設けられており、前記支持座の外縁部の内側には、前記軸部を前記取付孔の軸方向内側に引き込んで前記被取付部材に固定するときに、前記軸部の引き込みに伴う前記ナンバープレートの撓み変形を許容する変形許容凹部が設けられている。
上記(1)の構成により、ナンバープレートを車両の被取付部材に取り付ける場合には、ナンバープレートの平坦部の裏面から突出する軸部を被取付部材の取付孔に挿入する。この状態で軸部を取付孔の軸方向内側に引き込み、その状態で適宜固定手段によって軸部を被取付部材に固定する。これにより、ナンバープレートの平坦部が軸部によって引っ張られ、その平坦部が変形許容凹部において撓み変形する。ナンバープレートは、所定形状に撓んで軸部からテンションを付与された状態において、裏面が支持座に押し付けられることになる。この結果、ナンバープレートは付与されたテンションによって振れを抑制され、その状態で被取付部材に取り付けられる。
(2)上記(1)の態様において、前記被取付部材は、前記被取付部材の外面から車外側に突出する略筒状のボス部を備え、前記支持座は、前記ボス部の端面に形成され、前記ボス部の内部には、第一端部が前記取付孔内に挿入されて前記軸部を保持するカラー部材が取り付けられるようにしても良い。
上記(2)の態様の場合、被取付部材に車外側に突出する略筒状のボス部が設けられ、そのボス部の端面に支持座が形成されているため、被取付部材の外面形状に影響されずに、ボス部によってナンバープレートを安定して保持することができる。このため、被取付部材の外面形状の自由度を高めることができる。また、略筒状のボス部の内部に、軸部を保持するカラー部材が取り付けられているため、軸部を取付孔の内側に引き込んで固定するときに、ボス部の端面に応力集中が生じにくくなる。このため、ボス部を樹脂材料によって容易に形成することが可能になる。
(3)上記(2)の態様において、前記カラー部材は、径方向外側に突出する係止爪を有し、前記ボス部は、前記係止爪が内側から挿入された状態で係止される係止溝を有する構成であっても良い。
上記(3)の態様の場合、カラー部材をボス部の内側に挿入し、その状態でカラー部材の係止爪をボス部の係止溝に係止させることにより、カラー部材をボス部に容易に取り付けることができる。また、ボス部からのカラー部材の抜けを、係止爪と係止溝の係合によって規制することができる。
(4)上記(2)の態様において、前記カラー部材は、径方向外側に突出するフランジ壁を有し、前記ボス部は、前記ボス部の側壁の内側に向かって突出して、前記フランジ壁を係止する抜け規制爪を有する構成であっても良い。
上記(4)の態様の場合、カラー部材をボス部の側壁の内側に挿入し、カラー部材のフランジ壁を、抜け規制爪を乗り越えてボス部に押し入れる。これにより、カラー部材がボス部に容易に取り付けられ、カラー部材の抜けが抜け規制爪によって規制される。
(5)上記(2)から(4)のいずれか一項の態様において、前記支持座は、平坦面によって形成され、前記カラー部材の第一端部側の端面は、前記取付孔の軸方向の外側端よりも低位に配置され、前記変形許容凹部は、前記取付孔と前記カラー部材の前記端面とによって構成されるようにしても良い。
上記(5)の態様の場合、ナンバープレートの取付時における軸部の引き込み量を、取付孔内におけるカラー部材の端面の位置によって制限することができる。このため、仕様の異なるカラー部材と交換することにより、ナンバープレートに作用するテンションを容易に調整することができる。
(6)上記(1)から(4)のいずれか一項の態様において、前記支持座と前記変形許容凹部は、外周縁部から前記取付孔にかけて連続して傾斜しつつ窪む傾斜窪み面によって構成されるようにしても良い。
上記(6)の態様の場合、ナンバープレートの取付時に軸部が取付孔内に引き込まれると、支持座である傾斜窪み面が広い面積でもってナンバープレートの裏面に当接する。このため、ナンバープレートに安定したテンションを生じさせることができるとともに、ナンバープレートを支持座に安定して支持させることができる。
(7)上記(1)から(4)のいずれか一項の態様において、前記支持座は、外周縁部から前記取付孔に向かって傾斜しつつ窪む傾斜窪み面によって形成され、前記傾斜窪み面の内側には、段差状に窪む段状窪み部が設けられ、前記変形許容凹部は、前記傾斜窪み面と前記段状窪み部によって構成されるようにしても良い。
上記(7)の態様の場合、支持座である傾斜窪み面の内側に段状窪み部が設けられているため、ナンバープレートの取付時に軸部が取付孔内に引き込まれると、ナンバープレートが段状窪み部で深く窪み、ナンバープレートにより強いテンションを生じさせ易くなる。したがって、ナンバープレートの振れをより抑制することが可能になる。
(8)上記(6)または(7)の態様において、前記傾斜窪み面には複数の微細な凹部が形成されているようにしても良い。
上記(8)の態様の場合、被取付部材に取り付けられたナンバープレートが走行振動やエンジン振動等を受けて振動しようとすると、凹部内の空気が振動を抑制するように機能する。したがって、構成を採用した場合には、ナンバープレートの振動を抑制することができる。
(9)上記(1)から(8)のいずれか一項の態様において、前記被取付部材は、前記ナンバープレートよりも大型の車両のカバー部材であり、前記ナンバープレートはリベットによって前記カバー部材に固定されるようにしても良い。
上記(9)の態様の場合、ナンバープレートが離脱の難しいリベットによって被取付部材に取り付けられ、しかも、被取付部材が持ち出しの難しい大型のカバー部材によって構成されているため、車両からナンバープレートの盗難を抑制することができる。
(10)上記(2)から(4)のいずれか一項の態様において、前記カラー部材の内面には、前記軸部が螺合される雌ねじが形成されるようにしても良い。
上記(10)の態様の場合、カラー部材自体に雌ねじが形成されているため、別途ナットを設ける必要がない。したがって、この場合、部品点数の増加を抑制できる簡単な構成により、ナンバープレートを被取付部材に固定することができる。
(11)上記(2)から(4)のいずれか一項の態様において、前記ボス部は、前記ボス部の突出方向から見て多角形状に形成されるようにしても良い。
上記(11)の態様の場合、ボス部の複数の角部によって、ナンバープレートに付与するテンションに容易に指向性を持たせることができる。
(12)上記(2)から(4)のいずれか一項の態様において、前記被取付部材は、車両の樹脂製のカバー部材であり、かつ、外面側に車幅方向に離間して前記ボス部が複数配設されるとともに、裏面側に複数の補強リブが配設され、前記補強リブは、隣接するボス部の間を結ぶ方向に沿う第1補強リブと、隣接するボス部の間を結ぶ方向と斜めに交差する方向に沿う傾斜リブと、を有する構成であっても良い。
上記(12)の態様の場合、カバー部材の裏面側が第1補強リブと傾斜リブによって補強され、カバー部材の曲げ剛性や捩れ剛性が高められる。
(13)上記(12)の態様において、前記カバー部材の隣接する前記ボス部の間の領域は、前記ボス部の突出方向に向かって凸に湾曲した形状であっても良い。
上記(13)の態様の場合、カバー部材の隣接するボス部間の湾曲部分の曲げ剛性や捩れ剛性が第1補強リブと傾斜リブによって有効に高められる。このため、ナンバープレートの固定時に、軸部の引き込みに伴う荷重がカバー部材に入力されたときにも、その入力荷重によるカバー部材の変形を、第1補強リブと傾斜リブによって有効に抑制することができる。
本発明の態様によれば、ナンバープレートの裏面を支持する支持座の外縁部の内側に、変形許容凹部が設けられ、ナンバープレートの軸部を取付孔の内側に引き込んで被取付部材に固定するときに、その軸部の引き込みに伴うナンバープレートの撓み変形が変形許容凹部によって許容される構造とされている。このため、ナンバープレートの一部を所定形状に撓ませてテンションを付与した状態でナンバープレートを被取付部材に取り付けることができる。したがって、本発明によれば、被取付部材の複雑・大型化を抑制しつつ、ナンバープレートの支持剛性を高めることができる。そして、被取付部材の複雑・大型化を抑制できることから、車両の外観意匠性も高めることができる。
本発明の実施形態に係る鞍乗り型車両の斜視図である。 本発明の第1実施形態のフロントセンターカバーを表面側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態のフロントセンターカバーを裏面側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態のナンバープレート取付部の平面図である。 本発明の第1実施形態のナンバープレート取付部の図2のV−V線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態のナンバープレート取付部に用いられるカラー部材の上面図である。 本発明の第1実施形態のナンバープレート取付部にナンバープレートをリベット止めする様子を示す図5と同様の断面図である。 本発明の第1実施形態のナンバープレート取付部にナンバープレートをリベット止めした状態を示す図5と同様の断面図である。 本発明の第1実施形態の鞍乗り型車両の図3のIX−IX線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態のナンバープレート取付部を採用したときのナンバープレートの撓み挙動を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態の変形例のナンバープレート取付部にナンバープレートをボルト締結した状態を示す図8と同様の断面図である。 本発明の第1実施形態の他の変形例のナンバープレート取付部の斜視図である。 本発明の第1実施形態の他の変形例のナンバープレート取付部の斜視図である図12AのX−X線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態のナンバープレート取付部の斜視図である。 本発明の第2実施形態のナンバープレート取付部の斜視図である図13AのY−Y線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態のナンバープレート取付部で用いられるカラー部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態のナンバープレート取付部を採用したときのナンバープレートの撓み挙動を示した図である。 本発明の第2実施形態の変形例のナンバープレート取付部の縦断面図である。 本発明の第3実施形態のナンバープレート取付部の斜視図である。 本発明の第3実施形態のナンバープレート取付部の斜視図である図17AのZ−Z線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特別に断らない限り車両における向きと同一とする。また、図中の矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
図1は、実施形態に係る鞍乗り型車両1の前部を前方側左斜め上方から見た図である。
本実施形態の鞍乗り型車両1は、スクーター型の自動二輪車である。
鞍乗り型車両1は、詳細な図示は省略されているが、車体フレームの前部のヘッドパイプにステアリングステムが回動可能に支持されている。ステアリングステムには、前輪を支持するフロントフォークが取り付けられている。また、ステアリングステムの上部には、操向ハンドル2が取り付けられている。ヘッドパイプには、車両のメインフレームが後下方に延出している。また、運転者の着座するシートの前部下方には、運転者の足を載せ置くステップフロアが設けられている。
前部側の車体フレーム(ヘッドパイプ及びメインフレーム)には、ステップフロアの前方側を覆うフロントカバーユニット10が取り付けられている。また、操向ハンドル2には、ヘッドランプ11やウィンカー12等を備えたハンドルカバー13が取り付けられている。
フロントカバーユニット10は、左右のフロントフォークの外側を覆う左右一対のフロントサイドカバー14L,14Rと、左右のフロントサイドカバー14L,14Rの前部間に形成された開口15を覆うフロントセンターカバー16と、左右のフロントサイドカバー14L,14Rの後部間を覆うインナーカバー9と、を備えている。
左右のフロントサイドカバー14L,14Rは、金属部材によって形成され、図示しないステーを介して車体フレームに取り付けられている。フロントセンターカバー16とインナーカバー9は樹脂材料によって形成されている。フロントサイドカバー14L,14Rの前部間の開口15は、車体正面視で略U字状に形成されている。正確には、開口15は、U次形状部の下端の中央に、左右のフロントサイドカバー14L,14Rの間の帯状の隙間が上下に延びている。
フロントセンターカバー16は、左右のフロントサイドカバー14L,14Rの前部間の開口15と正面視がほぼ同形状に形成されている。ただし、フロントセンターカバー16の下方領域の一部は、開口15の車幅方向の幅よりも狭く形成されている。開口15の下部領域の縁部には、段差状に窪んでフランジ部17が延設されている。開口15とフロントセンターカバー16の下部領域の隙間は、フランジ部17によってほぼ閉塞されている。ただし、フランジ部17には、複数の通気孔18aを有するゴム製のルーバーカバー18が取り付けられており、そのルーバーカバー18の通気孔18aを通してフロントカバーユニット10内への外気の流入が可能とされている。
ここで、フロントセンターカバー16は、以下のようにして左右のフロントサイドカバー14L,14Rやインナーカバー9に取り付けられている。
フロントセンターカバー16の下端部の近傍や周縁部の適宜位置は、係止爪7等によって左右の対応するフロントサイドカバー14L,14Rに係合されている。フロントセンターカバー16の上端部は、インナーカバー9の上端部にビス止めされている。締結用のビスは、インナーカバー9の後方側から、フロントセンターカバー16の上端部に設けられた図示しないクリップナットに締め込まれる。また、フロントセンターカバー16の下部寄りの左右両縁は、ルーバーカバー18の下方側で左右の対応するフロントサイドカバー14L,14Rのフランジ部17と、フロントサイドカバー14L,14Rを車体フレームに固定するための図示しないステーに、ビス8によって締結固定されている。このビス止め部は、ルーバーカバー18によって覆われ、外部からは見えなくなっている。
フロントセンターカバー16は、上下方向において前方に凸となるように緩やかに湾曲して形成されている。また、フロントセンターカバー16は、車幅方向の中央部が稜線状に前方に突出するように、幅方向においても前方に凸に湾曲して形成されている。
フロントセンターカバー16の上部寄り領域には、フロントセンターカバー16の前面側にナンバープレート19を取り付けるためのナンバープレート取付部20が設けられている。本実施形態のナンバープレート取付部20は、フロントセンターカバー16の前面に突設された左右一対のボス部21を備えている。ボス部21は、フロントセンターカバー16の幅方向の中央に対して左右対称に設けられている。
なお、本実施形態においては、フロントセンターカバー16が車両の被取付部材を構成している。また、フロントセンターカバー16は、ナンバープレート19よりも大型の車両のカバー部材である。
以下、第1実施形態のナンバープレート取付部20の構造について説明する。
図2は、第1実施形態のナンバープレート取付部20をフロントセンターカバー16の表面側(前面側)から見た斜視図であり、図3は、同実施形態のナンバープレート取付部20をフロントセンターカバー16の裏面側(後面側)から見た斜視図である。また、図4は、第1実施形態のナンバープレート取付部20の一部を拡大して示した平面図であり、図5は、図2のV−V線に沿う断面図である。
本実施形態においては、ナンバープレート19がリベット22によってフロントセンターカバー16に固定される。本実施形態の場合、ナンバープレート19の平坦部から裏面側に突出する軸部は、リベット22の軸部22a(図7,図8参照)である。リベット22は、例えば、ブラインドリベットを用いることにより、ナンバープレート19の外面側から固定作業を行うことができる。リベット止めについては後に詳述する。
ナンバープレート取付部20の左右の各ボス部21は、角筒状に形成され、フロントセンターカバー16の外面から前方(車外側)に突出している。各ボス部21の端面(突出端)には、ボス部21の端部壁を貫通する円形状の取付孔23が形成されている。本実施形態の場合、各ボス部21の外形は、ボス部21の突出方向から見て異形の四角形状に形成されている。具体的には、図4に示すように、ボス部21の外形は、幅方向内側の縦辺が幅方向外側の縦辺よりも長く、かつ下側の横辺が幅方向外側に向かって上向きに傾斜した異形の四角形状に形成されている。また、各ボス部21は、付根部側の外形が大きく、突出端側に向かって外形が次第に小さくなるように、若干先細りに窄まって形成されている。
また、ボス部21の端面の外縁部の周域には、所定幅の傾斜窪み面24が連続して形成されている。傾斜窪み面24は、ボス部21の外周縁部から取付孔23の方向に向かって下方に傾斜しつつ窪んでいる。また、ボス部21の端面のうちの傾斜窪み面24の内側領域には、下方に段差状に窪む段状窪み部25が設けられている。取付孔23は、段状窪み部25に形成されている。本実施形態においては、ボス部21の傾斜窪み面24が、ナンバープレート19の裏面に当接して当該裏面を支持する支持座を構成している。また、本実施形態の段状窪み部25は、段差を介して取付孔23の方向に向かって下方に傾斜し、傾斜窪み面24に加えこの内側領域により変形許容凹部を構成している。また、ボス部21の傾斜窪み面24には、複数の微細な半球状の凹部26(ディンプル)が形成されている。
ボス部21の突出端の相互に対向する辺(例えば、幅方向内側の縦辺と幅方向外側の縦辺)の上端側の角部には、ボス部21の側壁の一部を内外に貫通するように切欠き部27が形成されている。これらの切欠き部27は、後述するカラー部材28の係止爪28aがボス部21の内側から挿入されて係合される係止溝を構成している。
角筒状のボス部21の内側には、フロントセンターカバー16の裏面側から金属製のカラー部材28が取り付けられている。
図6は、カラー部材28を上方から見た図である。
カラー部材28は、図5,図6に示すように、内側に挿通孔28bHを有する円筒壁28bと、円筒壁28bの上端部寄りの外周面から径方向外側に張り出す上面視が略長方形状のフランジ壁28cと、フランジ壁28cの相互に対向する短辺から相反方向に(円筒壁28bの径方向外側に)突出する上記の係止爪28aと、を備えている。
ボス部21の側壁部の内面は、付根部側から突出端側に向かって若干先細り状に縮小して形成されている。カラー部材28は、フランジ壁28cとその両端の係止爪28aが傾斜するように円筒壁28bを若干傾斜させ、その状態でボス部21の内部に挿入される。
この状態でカラー部材28を、ボス部21の突出端の近傍まで押し込み、ボス部21の側壁を弾性変形させつつカラー部材28の傾斜姿勢を戻すと、カラー部材28の一対の係止爪28aがボス部21の対応する切欠き部27内に嵌入される。この結果、カラー部材28は、フランジ壁28cの上面がボス部21の端部壁の裏面に当接、若しくは、近接した状態でボス部21内に固定され、一対の係止爪28aが対応する切欠き部27の上面に当接することでボス部21からの抜けを規制される。このとき、カラー部材28の円筒壁28bの上部は、ボス部21の端部壁の取付孔23内に挿入される。本実施形態の場合、カラー部材28の円筒壁28bの上端面28dは、この状態で取付孔23の上端部と略同一高さ、若しくは、取付孔23の上端部よりも若干低くなるように設定されている。
図7は、ナンバープレート19をフロントセンターカバー16のボス部21にリベット止めする様子を示す図5と同様の断面図である。図8は、ナンバープレート19がフロントセンターカバー16のボス部21にリベット止めされた状態を示す図5と同様の断面図である。なお、図7,図8においては、ナンバープレート19は仮想線で示されている。
ここで、ナンバープレート19の固定に使用されるリベット22は、ブラインドリベットであり、図7に示すように、リベット22は、ナンバープレート19の前面に当接するフランジ部22b(頭部)と、フランジ部22bから軸方向の一方側に突出するスリーブ22cと、スリーブ22cの突出端に一体に結合されるとともに、スリーブ22c内に挿入されて他端がフランジ部22bから軸方向の他方側に突出する心棒22dと、を有している。なお、スリーブ22cは、リベット22の軸部22aを構成している。
実際にナンバープレート19をボス部21にリベット止めする場合には、ナンバープレート19を左右のボス部21上に載せ、リベット22の軸部22a(スリーブ22c)を、ナンバープレート19の対応するリベット挿入孔19aと、ボス部21の取付孔23とに挿入する。このとき、リベット22の軸部22a(スリーブ22c)は、ボス部21に予め組み付けられているカラー部材28の円筒壁28b内に挿入される。軸部22a(スリーブ22c)の先端部は、カラー部材28の円筒壁28bを下方に貫通する。
次に、この状態において、フランジ部22bから上方に突出しているリベット22の心棒22dを専用工具によって引き込み、それによってスリーブ22cの先端部に引き込み荷重を付与して、スリーブ22cの先端部を塑性変形させる。これにより、スリーブ22cの先端部は、軸方向に押し潰されて径方向外側にフランジ状に膨出変形する。以下、この膨出変形した部分を「膨出フランジ22e」と呼ぶ。また、このときリベット22の心棒22dはスリーブ22cから引き抜かれ、若しくは、切除される。
この結果、リベット22のフランジ部22bと膨出フランジ22eが、ナンバープレート19とカラー部材28の円筒壁28bとを強固に挟み込み、ナンバープレート19がボス部21の傾斜窪み面24に押し付けられて当該ボス部21に固定されることになる。
リベット22が上記のように専用治具によってかしめられると、リベット22の一端側に膨出フランジ22eが形成され、その膨出フランジ22eがカラー部材28の円筒壁28bの下端に当接する。このとき、リベット22の軸部22a(軸部22aの上部領域)は、カラー部材28の円筒壁28bにガイドされて下方に(取付孔23の軸方向内側に)引き込まれる。これにより、リベット22のフランジ部22bは、ナンバープレート19のリベット挿入孔19aの周縁部を外面側から下方に押圧する。このとき、ナンバープレート19のリベット挿入孔19aの周縁部が、ボス部21上の段状窪み部25内で下方に引き込まれ、ナンバープレート19が、裏面を傾斜窪み面24の全面に当接させるように撓み変形する。
図9は、ナンバープレート19が取り付けられたフロントセンターカバー16の図3のIX−IX線に沿う断面を示す図である。また、図10は、ナンバープレート19がナンバープレート取付部20に取り付けられたときのナンバープレート19の撓み挙動を示した図である。なお、図9中の符号19を付した仮想線は、ナンバープレート19の撓み挙動を誇張して示したものである。
左右のボス部21に取り付けられたナンバープレート19は、各ボス部21の支持座である傾斜窪み面24に倣うように撓み変形し、図10中の矢印で示すように、リベット22のフランジ部22b(ボス部21の取付孔23)を中心としたテンション(引き込み力)がナンバープレート19の面上に付与された状態となる。この結果、ナンバープレート19は、面剛性を高く維持した状態で左右のボス部21に固定される。
また、フロントセンターカバー16の裏面のうちの、左右のボス部21の基部間に位置される領域には、図3,図9に示すように、複数の補強リブが相互に連結されて成るリブブロック29が突設されている。リブブロック29は、左右のボス部21を結ぶ方向に沿って延出する五つの第1補強リブ29aと、第1補強リブ29aと直交する方向に沿って延出する二つの第2補強リブ29bと、第1補強リブ29a及び第2補強リブ29bに対して斜めに交差する方向に沿って延出する四つの傾斜リブ29cと、を有している。五つの第1補強リブ29aは、内側三つの ものの延出長さが外側二つのものの延出長さよりも短く設定されている。なお、これらを区別するために、内側三つの第1補強リブ29aには、符号29aiが付され、外側二つの第1補強リブ29aには、符号29aoが付されている。二つの第2補強リブ29bは、内側三つの第1補強リブ29aiの端部同士を連結している。こうして連結された第1補強リブ29aと第2補強リブ29bは、正面視が矩形状の内側リブブロック29iを構成している。
四つの傾斜リブ29cは、外側二つの第1補強リブ29aoの各端部と、内側リブブロック29iの近接するコーナー部とを連結している。フロントセンターカバー16の裏面の左右のボス部21の基部間の領域は、上記のリブブロック29によって補強されている。
以上のように、本実施形態のナンバープレート取付部20は、ナンバープレート19の裏面を支持する支持座(傾斜窪み面24)の外縁部の内側に、変形許容凹部を成す傾斜窪み面24の内側領域と段状窪み部25とが設けられている。そして、ナンバープレート19のリベット締結時には、リベット22の軸部22aの引き込みに伴うナンバープレート19の撓み変形が傾斜窪み面24と段状窪み部25とによって許容される構造とされている。このため、ナンバープレート19の一部を所定形状に撓ませてテンションを付与した状態でナンバープレート19をフロントセンターカバー16に取り付けることができる。
したがって、本実施形態のナンバープレート取付部20の構造を採用した場合には、被取付部材であるフロントセンターカバー16の複雑・大型化を抑制しつつ、ナンバープレート19の支持剛性を高めることができる。そして、この構造を採用した場合には、フロントセンターカバー16の複雑・大型化を抑制できるため、車両の外観意匠性も高まる。
また、本実施形態のナンバープレート取付部20は、被取付部材であるフロントセンターカバー16に、車外側に突出する略筒状のボス部21が設けられ、そのボス部21の端面に支持座である傾斜窪み面24が形成されている。このため、三次元的に湾曲したフロントセンターカバー16の外面形状に影響されずに、ボス部21によってナンバープレート19を安定して保持することができる。したがって、本実施形態のナンバープレート取付部20の構造を採用した場合には、フロントセンターカバー16の外面形状の自由度を高めることができる。
さらに、本実施形態のナンバープレート取付部20は、略筒状のボス部21の内部に、リベット22の軸部22aを保持するカラー部材28が取り付けられている。このため、リベット22の軸部22aを取付孔23の内側に引き込んでナンバープレート19を固定するときに、ボス部21の端面に応力集中が生じにくくなる。したがって、本実施形態のナンバープレート取付部20の構造を採用した場合には、ボス部21を樹脂材料によって容易に形成することが可能になる。
また、本実施形態のナンバープレート取付部20は、径方向外側に突出する係止爪28aがカラー部材28に設けられ、カラー部材28がボス部21に挿入されたときに、ボス部21に設けられた切欠き部27(係止溝)に係止爪28aが内側から挿入されて係止される構造とされている。このため、この構造を採用した場合には、カラー部材28をボス部21に容易に取り付けることができるとともに、ボス部21からのカラー部材28の抜けを係止爪28aと切欠き部27の係合部によって規制することができる。
また、本実施形態のナンバープレート取付部20は、ナンバープレート19の裏面を支持する支持座が、ボス部21の外周縁部から取付孔23に向かって傾斜しつつ窪む傾斜窪み面24によって形成されている。そして、傾斜窪み面24の内側には、段差状に窪む段状窪み部25が設けられ、傾斜窪み面24と段状窪み部25とによって変形許容凹部が構成されている。このため、ナンバープレート19の取付時に、リベット22の軸部22aが取付孔23内に引き込まれると、ナンバープレート19のリベット挿入孔19aの周縁部が段状窪み部25で深く窪み、ナンバープレート19により強いテンションを生じさせることができる。したがって、本実施形態の構造を採用した場合には、ナンバープレート19の面剛性をより高め、ナンバープレート19の振れをより効率良く抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、ナンバープレート19の裏面が当接する傾斜窪み面24に、複数の微細な凹部26(ディンプル)が形成されている。このため、ナンバープレート19が走行振動やエンジン振動等を受けて振動しようとするときに、複数の凹部26内の空気が振動を抑制するように機能し、ナンバープレート19に振動が生じるのを効率良く抑制することができる。
また、本実施形態の場合、ナンバープレート19が、当該ナンバープレート19よりも大型のカバー部材であるフロントセンターカバー16にリベット22によって固定される。このため、リベット止めされたナンバープレート19をフロントセンターカバー16から取り外すことが難しいうえ、フロントセンターカバー16が大型部品であることから、フロントセンターカバー16を車両から取り外して持ち出すことも難しい。したがって、この構造を採用した場合には、車両からのナンバープレート19の盗難を抑制することができる。
さらに、本実施形態のナンバープレート取付部20は、端面でナンバープレート19の裏面を支持するボス部21が、突出方向から見て異形の四角形状に形成されているため、ボス部21の四つの角部によってナンバープレート19に付与するテンションに容易に指向性を持たせることができる。したがって、この構造を採用した場合には、ナンバープレート19上の所望領域にテンションを容易に付与することができる。なお、本実施形態では、突出方向から見たボス部21の形状が四角形状とされているが、ボス部21の形状は、四角形状以外の三角形状や五角形状等の他の多角形状であっても良い。
また、本実施形態においては、樹脂製のカバー部材であるフロントセンターカバー16の裏面に、隣接するボス部21の間を結ぶ方向に沿う第1補強リブ29aと、隣接するボス部21の間を結ぶ方向と斜めに交差する方向に沿う傾斜リブ29cとを含む複数の補強リブが突設されている。このため、第1補強リブ29aと傾斜リブ29cとによって、フロントセンターカバー16の左右のボス部21の間の領域の曲げ剛性と捩れ剛性とを効率良く高めることができる。
特に、本実施形態のフロントセンターカバー16のように、左右のボス部21の間の領域に、ボス部21の突出方向に向かって凸に湾曲した形状を持つカバー部材の場合、ナンバープレート19の固定時に、リベット22を通して左右のボス部21に大きな荷重が入力されたときにも、その入力荷重によるフロントセンターカバー16の反り変形を有効に抑制することができる。
図11は、第1実施形態の変形例のナンバープレート取付部20Aを示す図8と同様の断面図である。なお、図11においては、上記の説明と同一部分に同一符号が付されている。
本変形例のナンバープレート取付部20Aは、ナンバープレート19をフロントセンターカバー16に固定する固定手段としてボルト締結が採用されている。基本構成は上記のものと同様であるが、カラー部材28の円筒壁28bの内面(挿通孔28bH)に雌ねじ31が形成され、ナンバープレート19を固定するためのボルト32の軸部32aが雌ねじ31に螺合されるようになっている。本変形例においては、ナンバープレート19の平坦部から裏面側に突出する軸部は、ボルト32の軸部32aによって構成されている。
本変形例の場合、カラー部材28の円筒壁28bに雌ねじ31が形成されているため、部品点数の増加を抑制しつつ、ボルト締結によって容易にナンバープレート19をフロントセンターカバー16に取り付けることができる。
なお、カラー部材28の円筒壁28bに雌ねじ31を形成しておき、そのカラー部材28をリベット止め時とボルト締結時で共用することも可能である。
図12Aは、第1実施形態の他の変形例のナンバープレート取付部20Bを示す斜視図であり、図12Bは、図12AのX−X線に沿う断面を示す図である。図12A、図12Bにおいては、上記の説明と同一部分に同一符号が付されている。
本変形例のナンバープレート取付部20Bは、支持座である傾斜窪み面24に、複数の微細な半球状の凹部26が形成されていない点のみが上記の説明のものと異なっている。
本変形例は、上記の説明のものと基本構成は同様であるため、凹部26に関する点以外は同様の効果を得ることができる。なお、本変形例においては、カラー部材28の円筒壁28bの内面に雌ねじ31が形成されている。
つづいて、図13A〜図15に示す第2実施形態のナンバープレート取付部120について説明する。なお、以下で説明する各実施形態において、第1実施形態と同一部分には同一符号が付されている。
図13Aは、第2実施形態のナンバープレート取付部120を示す斜視図であり、図13Bは、図13AのY−Y線に沿う断面を示す図である。図14は、本実施形態のナンバープレート取付部120で用いられるカラー部材128の斜視図である。また、図15は、第2実施形態のナンバープレート取付部120に取り付けられたナンバープレート19の撓み挙動を示す図である。
本実施形態のナンバープレート取付部120は、第1実施形態と同様に、フロントセンターカバー16にボス部121が突設され、そのボス部121の端部壁に、円形の取付孔23が形成されている。そして、ボス部121の内側には、カラー部材128が取り付けられている。ボス部121の端面121a(上端面)は、平坦面によって構成されている。本実施形態の場合、ボス部121の平坦な端面121aが、ナンバープレート19の裏面を支持する支持座を構成している。また、ボス部121の突出端の相互に対向する辺の上端側の角部には、第1実施形態と同様に、ボス部121の側壁の一部を内外に貫通するように切欠き部27が形成されている。
カラー部材128は、取付孔23内にボス部121の内側から挿入される円筒壁128bと、円筒壁128bの一端部から径方向外側に張り出した平面視が長方形状のフランジ壁128cと、を有している。円筒壁128bの内周面(挿通孔128bH)には雌ねじ31が形成されている。カラー部材128は、例えば、鍛造によって形成することができる。
また、ボス部121の側壁内部には、各切欠き部27の下端から内側方向に向かって突出する一対の抜け規制爪34が突設されている。抜け規制爪34は、下面側が先端側に向かってテーパー状に上方に傾斜して形成され、上面側が略水平に形成されている。抜け規制爪34は、円筒壁128bを上向きにしてカラー部材128がボス部121の内部に挿入されたときに、カラー部材128のフランジ壁128cの下面を支持するようになっている。抜け規制爪34は、ボス部121の内部にカラー部材128が押し入れられると、フランジ壁128cの端部が抜け規制爪34を変形させて乗り越えたときに、略水平な上面がフランジ壁128cの下面に当接する。カラー部材128は、これによってボス部121からの抜けを規制される。
ここで、カラー部材128は、上記のようにしてボス部121に取り付けられたときに、カラー部材128の上端面128dが、取付孔23の外側端よりも低位に(ボス部121の平坦な端面121aよりも低位に)配置されるようになっている。本実施形態においては、ボス部121の取付孔23とカラー部材128の上端面128dとによって変形許容凹部が構成されている。
本実施形態においては、ボス部121に対するナンバープレート19の固定は、リベット止めとボルト締結のいずれであっても良い。いずれの場合にも、ナンバープレート19の平坦部から裏面側に突出する固定手段の軸部が、ボス部121の取付孔23とカラー部材128の挿通孔128bHとに挿入され、その軸部が取付孔23の軸方向内側に引き込まれることによってナンバープレート19がボス部121に固定される。
本実施形態の場合、取付孔23とともに変形許容凹部を構成するカラー部材128の上端面128dが、ボス部121の平坦な端面121aよりも低く設定されているため、固定手段の軸部が取付孔23の軸方向内側に引き込まれると、ナンバープレート19が取付孔23方向に窪んで撓み変形するとともに、ナンバープレート19の裏面がボス部121の端面121aに当接する。ナンバープレート19は、こうして固定手段によってボス部121に固定されると、図15に示すように、固定部(図15では、リベット22による固定部を示している)を中心とした引き込みによるテンションが生じ、その状態が保持される。
本実施形態のナンバープレート取付部120は、第1実施形態と同様の基本的な効果を得ることができるが、それとは別に以下の効果を得ることができる。
即ち、本実施形態のナンバープレート取付部120は、ボス部121の平坦な端面121aが支持座とされるとともに、カラー部材128の上端面128dが、ボス部121の平坦な端面121aよりも低位に配置されて、ボス部121の取付孔23とカラー部材128の上端面128dとによって変形許容凹部が構成されている。このため、ナンバープレート19の取付時における固定手段の軸部の引き込み量を、取付孔23内におけるカラー部材128の上端面128dの位置によって制限することができる。したがって、本実施形態のナンバープレート取付部120を採用した場合には、仕様の異なる(円筒壁128bの長さの異なる)カラー部材128と交換することにより、ナンバープレート19に作用するテンションを容易に調整することができる。
さらに、本実施形態のナンバープレート取付部120は、カラー部材128にフランジ壁128cが設けられるとともに、ボス部121の側壁に、内側に向かって突出してフランジ壁128cを係止する抜け規制爪34が設けられている。このため、本実施形態のナンバープレート取付部120を採用した場合には、カラー部材128をボス部121に容易に取り付けることが可能になるとともに、カラー部材128のボス部121からの抜けを抜け規制爪34によって規制することが可能になる。
図16は、第2実施形態の変形例のナンバープレート取付部120Aの縦断面を示す図である。
本変形例のナンバープレート取付部120Aは、第1実施形態と同様のカラー部材28が用いられ、第1実施形態と同様にしてボス部121に取り付けられている。即ち、カラー部材28は、円筒壁28bとフランジ壁28cと一対の係止爪28aを有し、一対の係止爪28aがボス部121の切欠き部27に係止されるようになっている。ボス部121は平坦な端面121aを有し、ボス部121の取付孔23内に配置されるカラー部材28の端面128dは、ボス部121の平坦な端面121aよりも低位に配置されている。本変形例の場合も、上記と同様の効果を得ることができる。
次に、図17A,図17Bに示す第3実施形態のナンバープレート取付部220について説明する。
図17Aは、第3実施形態のナンバープレート取付部220を示す斜視図であり、図17Bは、図17AのZ−Z線に沿う断面を示す図である。
本実施形態のナンバープレート取付部220は、第1実施形態と同様に、フロントセンターカバー16にボス部221が突設され、そのボス部221の端部壁に、円形の取付孔23が形成されている。また、ボス部221の内側には、第1の実施形態と同様にカラー部材28が取り付けられている。ボス部221の端面には、外周縁部から取付孔23にかけて連続して傾斜しつつ窪む傾斜窪み面45が形成されている。本実施形態の場合、ナンバープレートの裏面を支持する支持面が傾斜窪み面45によって構成され、変形許容凹部も傾斜窪み面45によって構成されている。
本実施形態の場合も、ボス部221に対するナンバープレートの固定手段は、リベット止めとボルト締結のいずれであっても良い。ナンバープレートは、固定手段の軸部が、ボス部221の取付孔23とカラー部材28の挿通孔28bHとに挿入され、その軸部が取付孔23の軸方向内側に引き込まれることによってボス部221に固定される。本実施形態のナンバープレート取付部220は、ボス部221の端面に、外周縁部から取付孔23にかけて連続して傾斜しつつ窪む傾斜窪み面45が設けられているため、固定手段の軸部が取付孔23の軸方向内側に引き込まれると、ナンバープレートが傾斜窪み面45に倣うように撓み変形し、その撓み状態が保持された状態でボス部221に固定される。
本実施形態のナンバープレート取付部220は、第1実施形態と同様の基本的な効果を得ることができるが、それとは別に以下の効果を得ることができる。
即ち、本実施形態のナンバープレート取付部220は、ボス部221の端面に、外周縁部から取付孔23にかけて連続して傾斜しつつ窪む傾斜窪み面45が設けられ、その傾斜窪み面45によって支持座と変形許容凹部が構成されている。このため、ナンバープレートの取付時に、固定手段の軸部が取付孔23内に引き込まれると、変形許容凹部と支持座を兼ねる傾斜窪み面45が広い面積でもってナンバープレートの裏面に当接する。したがって、本実施形態のナンバープレート取付部220を採用した場合には、ナンバープレートに安定したテンションを生じさせることができるとともに、ナンバープレートを支持座である傾斜窪み面45に安定した状態で支持させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の各実施形態では、車体前部のフロントセンターカバー16の前面にナンバープレート取付部が設けられているが、ナンバープレート取付部は、フロントセンターカバー16以外の車両部材に設けるようにしても良い。また、リヤフェンダー等の車体後部の車両部材に上記と同様のナンバープレート取付部を設け、そのナンバープレート取付部にナンバープレートを取り付けるようにしても良い。
また、本発明に係る鞍乗り型車両は、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)に限らず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の小型車両も含まれる。
1…鞍乗り型車両
16…フロントセンターカバー(被取付部材,車両のカバー部材)
19…ナンバープレート
20,20A,20B,120,120A,220…ナンバープレート取付部
21,121,221…ボス部
22…リベット
22a,32a…軸部
23…取付孔
24…傾斜窪み面(支持座,変形許容凹部)
25…段状窪み部(変形許容凹部)
26…凹部
27…切欠き部(係止溝)
28,128…カラー部材
28a…係止爪
29a…第1補強リブ
29c…傾斜リブ
31…雌ねじ
34…抜け規制爪
45…傾斜窪み面(支持座,変形許容凹部)
121a…端面(支持座)
128c…フランジ壁

Claims (13)

  1. ンバープレート(19)の裏面を支持する支持座(24,121a,45)を備え、
    被取付部材(16)には、前記ナンバープレート(19)の平坦部から裏面側に突出する軸部(22a,32a)が挿入される取付孔(23)が設けられており、
    前記支持座(24,121a,45)は、前記被取付部材(16)の前記取付孔(23)の周囲に設けられており、
    前記支持座(24,121a,45)の外縁部の内側に、前記ナンバープレート(19)の撓み変形を許容する変形許容凹部(24,25,45)が設けられており、前記軸部(22a,32a)を前記取付孔(23)の軸方向内側に引き込んだ状態で前記被取付部材(16)に前記ナンバープレート(19)が固定可能とされている、
    鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  2. 前記被取付部材(16)は、当該被取付部材(16)の外面から車外側に突出する略筒状のボス部(21,121,221)を備え、
    前記支持座(24,121a,45)は、前記ボス部(21,121,221)の端面に形成され、
    前記ボス部(21,121,221)の内部には、第一端部が前記取付孔(23)内に挿入されて前記軸部(22a,32a)を保持するカラー部材(28,128)が取り付けられている
    請求項1に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  3. 前記カラー部材(28)は、径方向外側に突出する係止爪(28a)を有し、
    前記ボス部(21)は、前記係止爪(28a)が内側から挿入された状態で係止される係止溝(27)を有している
    請求項2に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  4. 前記カラー部材(128)は、径方向外側に突出するフランジ壁(128c)を有し、
    前記ボス部(121)は、当該ボス部(121)の側壁の内側に向かって突出して、前記フランジ壁(128c)を係止する抜け規制爪(34)を有する
    請求項2に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  5. 前記支持座(121a)は、平坦面によって形成され、
    前記カラー部材(128)の第一端部側の端面(128d)は、前記取付孔(23)の軸方向の外側端よりも低位に配置され、
    前記変形許容凹部は、前記取付孔(23)と前記カラー部材(128)の前記端面(128d)とによって構成されている
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  6. 前記支持座と前記変形許容凹部は、外周縁部から前記取付孔(23)にかけて連続して傾斜しつつ窪む傾斜窪み面(45)によって構成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  7. 前記支持座は、外周縁部から前記取付孔(23)に向かって傾斜しつつ窪む傾斜窪み面(24)によって形成され、
    前記傾斜窪み面(24)の内側には、段差状に窪む段状窪み部(25)が設けられ、
    前記変形許容凹部は、前記傾斜窪み面(24)と前記段状窪み部(25)によって構成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  8. 前記傾斜窪み面(24)には複数の微細な凹部(26)が形成されている
    請求項6または7に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  9. 前記被取付部材は、前記ナンバープレート(19)よりも大型の車両のカバー部材(16)であり、前記ナンバープレート(19)はリベット(22)によって前記カバー部材(16)に固定されている
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  10. 前記カラー部材(128)の内面には、前記軸部(32a)が螺合される雌ねじ(31)が形成されている
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  11. 前記ボス部(21,121,221)は、当該ボス部(21,121,221)の突出方向から見て多角形状に形成されている
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  12. 前記被取付部材は、車両の樹脂製のカバー部材(16)であり、かつ、外面側に車幅方向に離間して前記ボス部(21,121,221)が複数配設されるとともに、裏面側に複数の補強リブ(29a,29c)が配設され、
    前記補強リブ(29a,29c)は、隣接するボス部(21,121,221)の間を結ぶ方向に沿う第1補強リブ(29a)と、隣接するボス部(21,121,221)の間を結ぶ方向と斜めに交差する方向に沿う傾斜リブ(29c)と、を有している
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
  13. 前記カバー部材(16)の隣接する前記ボス部(21,121,221)の間の領域は、前記ボス部(21,121,221)の突出方向に向かって凸に湾曲した形状とされている
    請求項12に記載の鞍乗り型車両のナンバープレート取付部構造。
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