JP6387081B2 - 衝突荷重入力時のステー脱落構造 - Google Patents

衝突荷重入力時のステー脱落構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両に対して衝突荷重が入力されたときに脱落可能なステーの脱落構造に関する。
例えば、特許文献1には、スリットに連通するボルト孔が形成されたステーを備え、ボルト孔にスタッドボルトを挿入することで、ステーを取付ブラケットに締結する構造が開示されている。
この特許文献1では、車両に対して衝突荷重が入力された際、スタッドボルトがスリットを介してボルト孔から脱落することにより、取付ブラケットからステーを離間させることができる。
特許第3954477号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたステーの脱落構造では、スリットの延在方向と略直交するスリットの幅方向寸法が、スタッドボルトのねじ部の外径寸法と略同一に設定されている。換言すると、スリットの幅方向寸法とスタッドボルトのねじ部の外径寸法とが略同一である場合、スタッドボルトをボルト孔内に留めておくものが無くなると、スタッドボルトがボルト孔からスリットへ容易に変位し易くなるからである。
このため、特許文献1では、車両に対する衝突荷重の入力以外に、例えば、スタッドボルトのねじ部の緩みによってステーと取付ブラケットとを締結する軸力が低下した場合、スタッドボルトがスリットを介してボルト孔から変位することで、ステー脱落のおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、衝突荷重が入力されたときにステーを確実に脱落させると共に、衝突荷重入力時以外の脱落を防止することが可能な衝突荷重入力時のステー脱落構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ステーを介して第1構造物と第2構造物とを連結すると共に、車両に対して衝突荷重が入力されたとき、前記第1構造物又は前記第2構造物から前記ステーが脱落する構造であって、前記ステーは、軸方向に沿った一端側に位置し、第1ボルトを介して前記第1構造物に締結される第1ボルト孔部と、軸方向に沿った他端側に位置し、第2ボルトを介して前記第2構造物に締結される第2ボルト孔部と、前記第1ボルト孔部と前記第2ボルト孔部との間に配置され、下方に向かって窪む凹部と、前記第1ボルト孔部と連続し、且つ、前記凹部の一部を切り欠いて形成された切欠部と、を有し、前記凹部の深さ方向の寸法は、前記第1ボルトの頭部の高さ方向の寸法以上であり、前記ステーの軸直方向に沿った前記第1ボルト孔部の幅寸法は、前記第1ボルトの頭部の最大外径よりも小さく設定され、車両に対して衝突荷重が入力されたとき、前記第1ボルトの頭部が、変形した前記切欠部を通過して前記凹部内に進入可能に設けられることを特徴とする。
本発明では、衝突荷重が入力されたときにステーを確実に脱落させると共に、衝突荷重入力以外の脱落を防止することが可能な衝突荷重入力時のステー脱落構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係るステー脱落構造が適用されたサブフレームの平面図である。 図1に示すサブフレームを底面側から見た底面図である。 (a)は、ステーの斜視図、(b)は、ステーの平面図、(c)は、(b)のIII−III線に沿った断面図である。 ステーの第1ボルト孔部に第1ボルトが挿通された状態を示す部分拡大斜視図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、衝突荷重Fが入力されたとき、切欠部が変形拡幅してボルトが凹部内に進入する状態を示す斜視図である。 (a)は、衝突荷重Fの入力前、(b)、(c)は、それぞれ、衝突荷重Fが入力されたとき、ステーがボディフレームから離脱する状態を示す一部破断側面図である。 (a)は、特許文献1に開示されたステーの脱落構造を適用して本出願人が案出した第1比較例を示す底面図、(b)は、特許文献1に開示されたステーの脱落構造を適用して本出願人が案出した第2比較例を示す底面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るステー脱落構造が適用されたサブフレームの平面図、図2は、図1に示すサブフレームを底面側から見た底面図である。なお、各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車両左右方向(車幅方向)、「上下」は、鉛直上下方向をそれぞれ示している。
図1、図2に示されるように、車両10の車体前部側には、サブフレーム12が搭載されている。このサブフレーム12は、前部クロスメンバ14と、後部クロスメンバ16とから構成されている。前部クロスメンバ14の車幅方向に沿った両側部には、車両後方に向かって延在する前側左右サイド部18、18がそれぞれ対向配置されている。後部クロスメンバ16の車幅方向に沿った両側部には、車両前方に向かって延在して前側左右サイド部18、18と連結される後側左右サイド部20、20が設けられている。
なお、本実施形態では、サブフレーム12として、前側左右サイド部18、18及び後側左右サイド部20、20を、それぞれ、前部クロスメンバ14及び後部クロスメンバ16と一体的に構成した場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、前側左サイド部18と後側左サイド部20とを一体成形して左サイドメンバ(図示せず)を構成すると共に、前側右サイド部18と後側右サイド部20とを一体成形して右サイドメンバ(図示せず)を構成するようにしてもよい。
前部クロスメンバ14は、車両10の車幅方向に沿って延在しパワーユニットPの前側に配置されている。後部クロスメンバ16は、車両10の車幅方向に沿って延在し、パワーユニットPの後側に配置されている。前側左サイド部18及び後側左サイド部20は、平面視して車両10の前後方向に沿って延在し、パワーユニットPの左側に配置されている。前側右サイド部18及び後側右サイド部20は、平面視して車両の前後方向に沿って延在し、パワーユニットPの右側に配置されている。
パワーユニットPは、例えば、エンジン及びトランスミッションが一体的に構成されたユニットからなり、車体前部側から衝突荷重が付与されたとき、後記する一組のステー22を介して、その衝撃の負荷と自重により落下可能に配置されている。
サブフレーム12は、前部クロスメンバ14、後部クロスメンバ16の前側及び後側左右サイド部18、18、20、20同士を、例えば、溶接等によって一体的に固定することで、平面視して略井桁構造を呈している。なお、サブフレーム12は、略井桁構造に限定されるものではなく、例えば、左右サイドメンバに対して単一のクロスメンバで構成される場合であってもよい。
後部クロスメンバ16の車幅方向に沿った両側には、一組のステー22、22が配置されている。各ステー22は、後部クロスメンバ16から車両後方に向かって延在し、車両10のボディフレーム(第1構造物)24とサブフレーム(第2構造物)12とを連結する。
図3(a)は、ステーの斜視図、図3(b)は、ステーの平面図、図3(c)は、図3(b)のIII−III線に沿った断面図、図4は、ステーの第1ボルト孔部に第1ボルトが挿通された状態を示す部分拡大斜視図である。
この一組のステー22、22は、後記する第1ボルト28及び第2ボルト32で、車体の底面側から上方に向かって締結されている(図1、図2、図4参照)。なお、一組のステー22、22は、それぞれ同一構成からなり、一方のステー22を詳細に説明して他方のステー22の説明を省略する。ボディフレーム24には、例えば、サイドフレーム、サイドシル、フロアフレーム24a、フロアパネル24b、アウトリガー24c(図2参照)等が含まれる。
図3(b)に示されるように、ステー22は、平面視して略楕円形状を呈する板状のステー本体部26を有する。ステー本体部26の軸方向(図3(b)の軸線L方向)に沿った一端側には、第1ボルト28を介してボディフレーム24(図2参照)に締結される第1ボルト孔部30が形成されている。ステー本体部26の軸方向に沿った他端側には、第2ボルト32を介してサブフレーム12(後部クロスメンバ16)に締結される第2ボルト孔部34が形成されている(図1、図2参照)。
第1ボルト28及び第2ボルト32は、それぞれ、平面視して多角形からなる頭部36と、外周面に雄ねじが刻設されたねじ部38とを有し、頭部36とねじ部38とが一体的に構成されている(図4参照)。頭部36には、円板状のフランジ36aも含まれる。なお、各ボルト28、32のねじ部38に締結されるナットの図示を省略している。
図3(a)及び図3(c)に示されるように、第1ボルト孔部30と第2ボルト孔部34との間には、ステー本体部26の上面22aから底面22bに向かって窪む凹部40が形成されている。この凹部40は、ステー本体部26の上面22a側から平面視して略楕円形状に形成されている。また、凹部40は、ステー本体部26の軸線方向に沿って延在し、第1ボルト孔部30と連続するように形成されている。なお、凹部40は、第2ボルト孔部32と非連続に形成されている(図3(c)参照)。
凹部40の第1ボルト孔部30側には、第1ボルト孔部30と連続し、且つ、凹部40を構成する側壁42の一部を切り欠いて形成された切欠部(開口部)44が設けられている。この切欠部44によって形成される開口は、ステー22を平面視して、ステー本体部26の上面22aから底面22bに向かってその開口幅が徐々に小さくなる略台形状に形成されている(図3(b)参照)。また、切欠部44は、車両の略前方に向けて開口するように形成されている。
凹部40の深さ方向の寸法は、第1ボルト28の頭部36の高さ方向(軸方向)の寸法以上に設定されている。また、ステー22の軸直方向に沿った切欠部44の幅寸法は、第1ボルト28の頭部36の最大外径D(図4のフランジ36aの外径参照)よりも小さく設定されている。なお、第1ボルト28のねじ部38は、第1ボルト孔部30に対し、ステー本体部26の底面22b側から上面22a側に向かって挿通し、第1ボルト28の頭部36が第1ボルト孔部30に対して当接するようになっている。
換言すると、切欠部44の幅方向の寸法は、第1ボルト28の頭部36の最大外径Dよりも小さいため、第1ボルト28の頭部36が切欠部44の外側から凹部40側に抜け出ることが阻止されている。これにより、第1ボルト孔部30に対する第1ボルト28の締結状態が維持され、第1ボルト28によって車両10のボディフレーム24とサブフレーム12との連結状態が保持されている。
図3(c)に示されるように、ステー22の軸方向に沿った略中央部には、略への字状に屈曲する屈曲部46が設けられている。この屈曲部46は、一端側の第1ボルト28の締結点と他端側の第2ボルト32の締結点との位置関係(鉛直上下方向の関係)によって設けられるものである。
略楕円形からなるステー22の周縁には、その全周にわたってフランジ部48が設けられている。フランジ部48の内部には、フランジ部48から上方に向かって立ち上がる膨出部49が形成されている。凹部40は、膨出部49の内部に配置されている。
本実施形態に係るステー脱落構造が適用された車両10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
通常の状態、すなわち、第1ボルト28及び第2ボルト32が、第1ボルト孔部30及び第2ボルト孔部34にそれぞれ締結され、ステー22を介してボディフレーム24とサブフレーム12とが連結されている状態(後記する図6(a)参照)では、ステー22とボディフレーム24とを締結する第1ボルト28の軸力が低下した場合であっても、第1ボルト28が第1ボルト孔部30から抜け出て凹部40側に変位することが阻止される。
すなわち、本実施形態では、凹部40の深さ方向の寸法が、第1ボルト28の頭部36の高さ方向(軸方向)の寸法以上に設定されていると共に、ステー22の軸直方向(軸線Lと直交する方向)に沿った切欠部44の幅寸法が、第1ボルト28の頭部36の最大外径Dよりも小さく設定されている。これにより、第1ボルト28の頭部36は、切欠部44が障害となって凹部40の外部に位置して凹部40内への進入が阻止されている。
この結果、本実施形態では、車両10に対する衝突荷重Fの入力以外に、例えば、ステー22とボディフレーム24とを締結する第1ボルト28の軸力が低下した場合であっても、第1ボルト28のねじ部38が第1ボルト孔部30内に保持されて留まることで、車体からのステー22の脱落を防止することができる。
図5(a)〜図5(d)は、それぞれ、衝突荷重Fが入力されたとき、切欠部が変形拡幅してボルトが凹部内に進入する状態を示す斜視図、図6(a)は、衝突荷重Fの入力前、図6(b)、図6(c)は、それぞれ、衝突荷重Fが入力されたとき、ステーがボディフレームから離脱する状態を示す一部破断側面図である。なお、図6(a)〜図6(c)において、参照符号50は、サイドフレーム(ボディフレーム)、参照符号52は、サイドシルをそれぞれ示している。また、図5(a)及び図6(a)は、衝突荷重Fが付与される前の通常の状態を示している。
例えば、前面衝突等によって車両10の前部に対して衝突荷重Fが入力されたとき(車両10の全幅にわたって略均等に障害物に正面衝突した場合を想定)、図示しないフロントバンパを介して左右のサイドフレーム50、50(図6中では、左のサイドフレーム50のみを図示)に衝突荷重Fが伝達される。衝突荷重Fによって左右のサイドフレーム50、50が均等に押し潰され、左右のサイドフレーム50、50に追従してサブフレーム12が車両後方(図示しないダッシュボード側)に向かって変位する。
サブフレーム12を車両後方へ向かって押圧する力は、ステー22に伝達される(図6(b)参照)。ステー22は、ステー本体部26が車両後方に押圧されるため、脆弱部として機能する切欠部44と凹部底面40aとの境界部分を基点としてステー22の軸直方向に折れ曲がるように変形する(図5(b)参照)。同時に、第1ボルト28の頭部36が切欠部44の内壁44aに当接して、第1ボルト28の頭部36が切欠部44を通過可能となるように内壁44aを変形させる。
これにより、本実施形態では、切欠部44の幅方向の寸法が拡大(拡幅)し、第1ボルト28のねじ部38が第1ボルト孔部30から離間すると共に、第1ボルト28の頭部36が切欠部44を通過して凹部40内に進入する(図5(c)参照)。なお、第1ボルト28は、ボディフレーム24に対する締結状態が維持されていると共に、第2ボルト32は、サブフレーム12に対する締結状態が維持されているものとする(図6(b)参照)。
本実施形態では、第1ボルト孔部30を有するステー22の一端部が車両後方にスライドして、第1ボルト孔部30を有するステー22の一端部が第1ボルト28から離脱した状態となる(図6(c)参照)。この結果、本実施形態では、サイドフレーム50から離間したサブフレーム12、及び、サブフレーム12に弾性支持されるパワーユニットPをそれぞれ下方に落下させることができる。
このように、本実施形態では、通常の状態において、ステー22の軸直方向に沿った切欠部44の幅寸法が、第1ボルト28の頭部36の最大外径よりも小さく設定されて第1ボルト28の頭部36の凹部40内への進入が阻止されている。換言すると、通常の締結状態では、切欠部44によって、第1ボルト28のねじ部38が第1ボルト孔部30から離間することが規制されている。このため、第1ボルト28のねじ部38は、第1ボルト孔部30内に留まって締結状態を保持している。
これに対し、例えば、車両10の前部に対して衝撃荷重Fが入力されたとき、脆弱部である切欠部44が変形して切欠部44の幅寸法が第1ボルト28の頭部36の最大外径Dよりも拡大し、第1ボルト28の頭部36が外部から切欠部44を通過して凹部40内に進入する(図5(d)参照)。この結果、第1ボルト孔部30を有するステー22の一端部が第1ボルト28から脱落した状態となる(図5(d)参照)。
この結果、本実施形態では、衝突時に入力される衝突荷重Fに対応して、サブフレーム12及びパワーユニットPを確実に車体から脱落させることができると共に、例えば、第1ボルト28、第2ボルト30の緩みによる軸力低下等に起因する衝突荷重Fの入力以外の要因による脱落を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、凹部40内に形成される切欠部44を、車両10の略前方に向けて開口させることで(図1参照)、車両10の前部から入力される衝突荷重Fによって切欠部44の内壁44aを容易に拡幅変形させることができる。この結果、車両10に対して衝突荷重Fが入力されたとき、第1ボルト28の頭部36が切欠部44を円滑且つ簡便に通過することができる。
次に、本実施形態を比較例との関係で対比して詳細に説明する。
図7(a)は、特許文献1に開示されたステーの脱落構造を適用して本出願人が案出した第1比較例を示す底面図、図7(b)は、特許文献1に開示されたステーの脱落構造を適用して本出願人が案出した第2比較例を示す底面図である。なお、第1比較例及び第2比較例では、一端部にスリット1を有するステー2が用いられ、その他、本実施形態と同一又は略同一の構成要素には、同一の参照符号を付して説明する。
第1比較例では、スリット1を有するステー2が略車幅方向に沿って配置されている。ステー2の一端部は、第1ボルト28によってフロアフレーム28aに締結されている。ステー2の他端部は、第2ボルト32によってサブフレーム12及びアウトリガー28cに締結されている。
図7(a)に示される第1比較例では、ボディフレーム24(フロアフレーム24aやフロアパネル24b等)側に対するサブフレーム12の連結の剛性・強度を向上させることができ、また、車両衝突時等に応じて、スリット1を介して第1ボルト28からステー2を脱落(離間)させることができる。
しかしながら、第1比較例では、サブフレーム12側からボディフレーム24側(又は、この逆方向のボディフレーム24側からサブフレーム12側)に伝達される車両前後方向の力学的入力(例えば、車両衝突時の衝突荷重F)に対し、ステー2を用いて剛性・強度を向上させることが困難である。車両前後方向の力学的入力がステー2に対して付与される方向と、スリット1に沿ってステー2が変位する方向とが略直交しているため、スリット1を介して第1ボルト28からステー2が脱落方向に向かって変位することが困難となるからである。
第2比較例では、スリット1を有するステー2が車両前後方向に沿って配置されている。ステー2の一端部は、第1ボルト28によってフロアフレーム24a及びアウトリガー24cに締結されている。ステー2の他端部は、第2ボルト32によってサブフレーム12に締結されている。
図7(b)に示される第2比較例では、ボディフレーム24(フロアフレーム24aやフロアパネル24b等)側に対するサブフレーム12の連結の剛性・強度を向上させることができる。また、同時に、サブフレーム12側からボディフレーム24側(又は、この逆方向のボディフレーム24側からサブフレーム12側)に伝達される車両前後方向の力学的入力(例えば、車両衝突時に付与される衝撃荷重F)に対して剛性・強度を向上させることができる。しかしながら、第2比較例では、車両衝突時において、第1ボルト28からスリット1を介してステー2が脱落しないおそれがある。
このように、特許文献1に開示されたステーの脱落構造を適用して本出願人が案出した第1比較例及び第2比較例では、サブフレーム12側からボディフレーム24側(又は、この逆方向のボディフレーム24側からサブフレーム12側)に伝達される車両前後方向の力学的入力(例えば、車両衝突時に付与される衝撃荷重F)に対して剛性・強度を向上させることと、車両衝突時に第1ボルト28からスリット1を介してステー2を脱落させること、とを両立させることが困難な場合がある。
これに対し、本実施形態に係るステー脱落構造では、サブフレーム12側からボディフレーム24側(又は、この逆方向のボディフレーム24側からサブフレーム12側)に伝達される車両前後方向の力学的入力(例えば、車両衝突時に付与される衝撃荷重F)に対して剛性・強度を向上させることと、車両衝突時に脆弱部である切欠部44が変形し第1ボルト28の頭部36が切欠部44を通過して凹部40内に進入してボディフレーム24からステー22を脱落させること、とを好適に両立させることができる。
10 車両
12 サブフレーム(第2構造物)
22 ステー
24 ボディフレーム(第1構造物)
28 第1ボルト
30 第1ボルト孔部
32 第2ボルト
34 第2ボルト孔部
36 頭部
40 凹部
44 切欠部
F 衝突荷重

Claims (3)

  1. ステーを介して第1構造物と第2構造物とを連結すると共に、車両に対して衝突荷重が入力されたとき、前記第1構造物又は前記第2構造物から前記ステーが脱落する構造であって、
    前記ステーは、
    軸方向に沿った一端側に位置し、第1ボルトを介して前記第1構造物に締結される第1ボルト孔部と、
    軸方向に沿った他端側に位置し、第2ボルトを介して前記第2構造物に締結される第2ボルト孔部と、
    前記第1ボルト孔部と前記第2ボルト孔部との間に配置され、下方に向かって窪む凹部と、
    前記第1ボルト孔部と連続し、且つ、前記凹部の一部を切り欠いて形成された切欠部と、
    を有し、
    前記凹部の深さ方向の寸法は、前記第1ボルトの頭部の高さ方向の寸法以上であり、
    前記ステーの軸直方向に沿った前記切欠部の幅寸法は、前記第1ボルトの頭部の最大外径よりも小さく設定され、
    車両に対して衝突荷重が入力されたとき、前記第1ボルトの頭部が、変形した前記切欠部を通過して前記凹部内に進入可能に設けられることを特徴とする衝突荷重入力時のステー脱落構造。
  2. 請求項1記載の衝突荷重入力時のステー脱落構造において、
    前記切欠部は、前記車両の略前方に向けて開口していることを特徴とする衝突荷重入力時のステー脱落構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載の衝突荷重入力時のステー脱落構造において、
    前記第1構造物は、前記車両のボディフレームであり、
    前記第2構造物は、前記車両のサブフレームであることを特徴とする衝突荷重入力時のステー脱落構造。
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