JP2020060193A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒をコンパクトに配置することを目的とした鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】リンク部材38をクランクケース34の上方に配置し、側面視で触媒装置140の一部をシリンダ部35よりも下方に配置し、リンク部材連結部61とクランクケース34前端とを結ぶ仮想線L1と、排気管接続部35eとリンク部材連結部61を結ぶ仮想線L2との間の領域に位置させ排気装置連結部135を設け、触媒装置140は触媒142,144を備え、触媒142をクランクケース34の前方かつシリンダ部35の下方で下面視でユニットスイングエンジン13の排気ポート30c近傍に配置し、排気管121は上流側排気管122と下流側排気管123を備え、上流側排気管122は一側から下流側排気管123は他側から触媒装置140に接続され、排気装置連結部135が設けられ、排気装置連結部135はクランクケース側ステー136と排気装置側ステー137と締結部(139であり、触媒のコンパクトな配置を図る。【選択図】図10

Description

本発明は、排気装置を備えた鞍乗型車両に関する。
従来、車体フレームと、車体フレームにリンク部材を介して揺動可能に支持されるユニットスイングエンジンと、ユニットスイングエンジンに接続される排気管と、排気管の途中に配置される触媒装置とを備える排気装置を具備した鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−36422号公報
このような鞍乗型車両に搭載される排気装置では、排気管の途中に、触媒が1つのみ配置されていたが、触媒装置の排気ガスの浄化性能をより向上させるために、触媒装置が大型化してしまう。そこで、触媒装置の浄化性能の向上を図るとともに、触媒をコンパクトに配置することが望まれる。
そこで本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、触媒をコンパクトに配置することを目的とする。
前記課題に鑑み、本発明は、車体フレームと、
略水平に配置されるシリンダ部、及びクランクケースを有し、前記車体フレームにリンク部材を介して揺動可能に支持されるユニットスイングエンジンと、
前記ユニットスイングエンジンに接続され、排気管および該排気管の途中に配置される触媒装置を具備した排気装置と、を備える鞍乗型車両において、
前記リンク部材は、前記クランクケースの上方に配置され、
側面視で、前記触媒装置の少なくとも一部は、
前記シリンダ部よりも下方に配置され、
前記リンク部材を前記車体フレームに連結するリンク部材連結部と、前記クランクケースの前端とを結ぶ仮想線と、
前記排気管の端が接続される前記ユニットスイングエンジンの排気管接続部と、前記リンク部材連結部とを結ぶ仮想線との間の領域に位置し、
前記排気装置は、前記触媒装置を収容する触媒ケースを備え、
前記触媒装置は、触媒を備え、
前記触媒は、下面視で前記ユニットスイングエンジンの排気ポート近傍に配置され、
前記排気管は、前記触媒装置の上流側に接続される上流側排気管と、前記触媒装置の下流側に接続される下流側排気管を備え、
前記上流側排気管は、車幅方向における一側から前記触媒装置に接続され、
前記下流側排気管は、車幅方向における他側から前記触媒装置に接続され、
前記クランクケースと前記排気装置を連結する排気装置連結部が設けられ、
前記排気装置連結部は、前記クランクケースに設けられたクランクケース側ステーと、前記触媒ケースに設けられた排気装置側ステーと、前記クランクケース側ステーおよび前記排気装置側ステーとを連結する締結部材と、であることを特徴とする鞍乗型車両である。
前記構成によれば、触媒をコンパクトに配置することができるとともに、排気管の上流側に配置される触媒を排気ポートに近づけて配置することで早期活性化を図り、触媒装置の浄化性能が向上させることができる。
さらに、リンク部材がユニットスイングエンジンの上方に配置されることで、ユニットスイングエンジンの下方に空間を確保することができ、この空間を利用して触媒装置を配置することができる。さらに、触媒装置がほかの周辺部品に当らないように触媒装置をコンパクトに配置することができる。また、クランクケースと排気装置を連結する連結部が設けられているため、排気管および触媒装置がユニットスイングエンジンとともに揺動する場合でも、ユニットスイングエンジンの揺動に対して触媒を安定して支持することができる。
前記構成において、前記クランクケースを、クランクケース割にて分けられる左右割とし、前記第1触媒の少なくとも一部は、下面視において、クランクケース割面を通る仮想線に重なるように配置してもよい。
前記構成によれば、複数の触媒をコンパクトに配置することができるとともに、排気管の上流側に配置される第1触媒を排気ポートに近づけて配置することでの早期活性化を図り、触媒装置の浄化性能が向上させることができる。
前記構成において、前記排気装置は、前記触媒装置を収容する触媒ケースを備え、前記触媒を、それぞれ触媒ホルダに収容し、前記触媒ホルダは、隣接する他の触媒ホルダと、溶接にて接合し、前記触媒ケースは、前記触媒ホルダの溶接個所を避けるように径方向外側に拡径する拡径部を有してもよい。
前記構成によれば、触媒装置をクランクケースの前方かつシリンダ部の下方という限られたスペースの位置に配置する際に、複数の触媒ホルダの溶接個所を避けるようにして触媒ケースの拡径部のみ径を大きくし、触媒ケースの他の部分の径を大きくすることを必要とせずに複数の触媒を連結することができるので、複数の触媒を具備した触媒装置をコンパクトに配置することができる。
前記構成において、前記クランクケースと前記排気装置を連結する排気装置連結部を設けてもよい。
前記構成によれば、クランクケースと排気装置を連結する連結部が設けられているため、排気管および触媒装置がユニットスイングエンジンとともに揺動する場合でも、ユニットスイングエンジンの揺動に対して触媒を安定して支持することができる。
前記構成において、前記排気装置連結部は、前記クランクケースに設けられたクランクケース側ステーと、前前記触媒ケースに設けられた排気装置側ステーと、前記クランクケース側ステーおよび前記排気装置側ステーとを連結する締結部材と、であるようにしてもよい。
前記構成によれば、触媒装置の径を大きくする必要がないので、触媒ケース自体の外形も拡径部以外の個所は径を大きくする必要がなく、触媒ケースの表面のカーブがより緩やかになることがないので、触媒ケースの外側に取り付けられる排気装置側ステーは、安定して触媒ケース保持することができる。また、排気装置側ステーが安定して触媒ケースを保持することができるので、触媒ケースに排気装置側ステーを溶接する際の溶接範囲を小さくすることができる。
前記構成において、前記クランクケース側ステーと前記排気装置側ステーとを、車幅方向でオフセットして配置し、前記クランクケース側ステーと前記排気装置側ステーとを、車幅方向に重ね合わされて連結することもできる。
前記構成によれば、クランクケース側ステーと排気装置側ステーとを、車幅方向でオフセットするように配置し、クランクケース側ステーと排気装置側ステーを、車幅方向に重ね合わせて連結するので、排気装置連結部の支持剛性を向上させることができる。
前記構成において、前記排気装置の前記排気管は、シリンダ部の排気管接続部から下方向に延出する垂直部と、前記垂直部の下流側に連続し下面視において前記クランクケースのクランクケース割面を通る仮想線に対し一方側に延びる側方延出部と、前記側方延出部に連続しU字状に折り返す湾曲部を有し、前記クランクケース側ステーは、下面視において前記クランクケース割面に対し、他方側に配置してもよい。
前記構成によれば、下面視において排気管がクランクケースの割面を通る仮想線に対して一側方に迂回し延出し、排気装置の重量が増加する場合であっても、クランクケースの割面を通る仮想線に対して他側方にクランクケース側ステーが設けられることで、触媒装置を安定的にユニットスイングエンジンに支持することができる。
前記構成において、前記触媒装置を、その長手方向が車幅方向に指向する向きに配置し、下面視で、前記触媒装置の長手方向中心線を基準として、前記排気装置連結部と、前記排気管と前記シリンダ部を接続する前記排気管接続部とを、左右に振り分けるように配置することもできる。
前記構成によれば、シリンダ部と排気管とを接続する排気管接続部と、排気装置をクランクケースに連結する排気装置連結部の間に、触媒装置の長手方向中心が位置するため、触媒装置を安定的にユニットスイングエンジンで支持することができる。
本発明によれば、触媒をコンパクトに配置することができるとともに、触媒装置の浄化性能の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の右側面図である。 鞍乗型車両の要部の右側面図である。 図2の状態で鞍乗型車両を下方から見た平面図である。 ユニットスイングエンジンの周辺部の構造を示す右側面図である。 ユニットスイングエンジンの周辺部を下方から見た平面図である。 ユニットスイングエンジンの周辺部を右下方側から見た斜視図である。 サイドスタンド及び触媒装置の周辺部の左側面図である。 図1のVIII−VIII断面図である。 図1のIX−IX断面図である。 ユニットスイングエンジンの周辺部を右斜め上から見た斜視図である。 ユニットスイングエンジンの周辺部を左から見た左側面図である。 排気装置の主要部の平面図である。 図12の排気装置に遮熱版を取り付けた状態の平面図である。 排気装置の主要部を水平に切断した横断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について、図1ないし図14に基づいて説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、左側のものだけが図示されている。
鞍乗型車両1は、シート10に着座した乗員が足を載せる低床のステップフロア11を有するスクータ型の自動二輪車であり、車体フレーム12の前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるユニットスイングエンジン13に軸支されている。
鞍乗型車両1は、車体フレーム12の前端部に軸支されるフロントフォーク14を備え、前輪2は、フロントフォーク14の下端部に軸支される。乗員が操舵するハンドル15は、フロントフォーク14の上端に取り付けられている。
鞍乗型車両1は、車体フレーム12等の車体を覆う車体カバー16を備える。
図2は、鞍乗型車両1の要部の右側面図である。図2では、車体カバー16、シート10、及びフロントフォーク14等を取り外した状態が図示されている。図3は、図2の状態で鞍乗型車両1を下方から見た平面図である。
図1〜図3を参照し、車体フレーム12は、前端に設けられるヘッドパイプ17と、ヘッドパイプ17から後下方に延びるダウンフレーム18と、ダウンフレーム18の下端から後方へ略水平に延びる左右一対のロアフレーム19,19(フレーム)と、ロアフレーム19,19の後端から後上がりに延びる左右一対のシートフレーム20,20とを備える。
ロアフレーム19,19及びシートフレーム20,20は、前後方向に延びるパイプ状に形成されている。
ロアフレーム19,19は、前輪2及び後輪3の車幅方向(左右方向)の中央を直線で繋ぐ鞍乗型車両1の車幅方向中心線に対し、略平行に設けられている。後述するクランクケース割面CSを通る仮想線Cは、この車幅方向中心線と一致してもよい。
各シートフレーム20は、各ロアフレーム19から後上がりに延びる傾斜部21と、傾斜部21の後端から略水平に車体フレーム12の後端まで延びる水平部22とを備える。
傾斜部21,21の前端部には、後方に行くに連れて互いの車幅方向の間隔が大きくなるように傾斜する拡幅部21a,21aが設けられている。
車体フレーム12は、ロアフレーム19,19の後端を車幅方向に繋ぐクロスメンバ23と、傾斜部21,21の後端を車幅方向に繋ぐ上部クロスメンバ24と、水平部22,22の後端を車幅方向に繋ぐ後部クロスメンバ25とを備える。
また、車体フレーム12は、傾斜部21,21の拡幅部21a,21aを車幅方向に繋ぐボックス支持フレーム26と、拡幅部21a,21aの外側面から車幅方向外側にそれぞれ延出する左右一対の支持フレーム27,27とを備える。
さらに、車体フレーム12は、シートフレーム20,20の傾斜部21,21の後面から方向に突出するエンジンブラケット28,28を左右一対備える。
ユニットスイングエンジン13は、内燃機関であるエンジン30と後輪3を支持するアーム部31とが一体化されたユニットスイングパワーユニットである。中空のケース状に形成されたアーム部31の内部には、エンジン30の出力を後輪3に伝達するベルト式無段変速機(不図示)が収容されている。アーム部31の外側面には、手動でエンジン30を始動するためのキックペダル32が設けられている。
エンジン30は、車幅方向に延びるクランク軸33を収容するクランクケース34と、クランクケース34の前面部から前方へ略水平に延びるシリンダ部35とを備える。
シリンダ部35は、クランクケース34側から順に、シリンダブロック35a、シリンダヘッド35b及びヘッドカバー35cを備える。シリンダ部35の軸線35d、すなわちピストンが往復運動するシリンダブロック35aのシリンダボアの軸線は、やや前上がりの姿勢で略水平に延びる。シリンダ部35の軸線35dは、車両前後方向に延出する。クランクケース34は、クランクケース割面CSにて分けられた左右割のケースである。図5に示されるように、鞍乗型車両1の下面視において、クランクケース割面CSを通る線を、仮想線Cと定義する。
エンジン30の吸気装置は、エアクリーナボックス40と、エアクリーナボックス40の下流に接続されるスロットルボディ(不図示)とを備える。
エアクリーナボックス40は、アーム部31に支持され、アーム部31の上方に位置する。上記スロットルボディは、エアクリーナボックス40の前方且つユニットスイングエンジン13の上方に配置され、その下流端がシリンダヘッド35bの上面の吸気ポートに接続される。
エアクリーナボックス40から吸入された外気は、図示されない燃料噴射弁から噴霧される燃料と混合されて混合気となり、エンジン30の吸気ポート(不図示)から気筒部(不図示)へと送られて燃焼され、排気ポート30cから排気装置120へと送られる
エンジン30の排気装置120は、シリンダヘッド35bから引き出されて後方に延び、その下流端である後端が、消音装置であるマフラー37に接続される。マフラー37は、後輪3の右側方(一側側方)に配置されている。マフラー37は、前部のステー37aを介し、クランクケース34の右後部に固定されている。
アーム部31は、クランクケース34の左後部から後方に延び、後輪3の左側方(他側側方)に位置する。後輪3は、アーム部31の後端部の後輪車軸31aに軸支され、アーム部31によって片持ちで支持される。
すなわち、マフラー37は、クランクケース割面CSを通る仮想線C(図3)上に位置する後輪3に対し、車幅方向の一側(右側)に配置され、アーム部31は、後輪3に対し、車幅方向の他側(左側)に配置される。
ユニットスイングエンジン13は、クランクケース34の上方に配置されたリンク部材38を介して、車体フレーム12に揺動可能に支持される。
リンク部材38は、シートフレーム20,20のエンジンブラケット28,28を車幅方向に繋ぐピボット軸39(連結部)を介して車体フレーム12に連結される。ユニットスイングエンジン13は、ピボット軸39を中心に揺動する。
アーム部31とシートフレーム20との間には、ユニットスイングエンジン13の揺動を減衰するリアサスペンション42が掛け渡される。
エンジン30の上方で左右のシートフレーム20,20の間には、ヘルメット等の物品を収納可能な収納ボックス41が設けられる。収納ボックス41の上面の開口は、シート10によって開閉自在に覆われる。収納ボックス41の前部は、拡幅部21a,21aから上方に延びるボックス支持フレーム26に支持される。
図1に示すように、車体カバー16は、ハンドル15の周辺部を覆うアッパーカバー45と、ヘッドパイプ17及びダウンフレーム18を前方及び側方から覆うフロントカバー46と、フロントカバー46に後方から合わさってヘッドパイプ17及びダウンフレーム18を覆うレッグシールド47とを備える。
また、車体カバー16は、ロアフレーム19,19を下方から覆うアンダーカバー48と、ロアフレーム19,19を上方から覆うステップフロア11と、シート10の下方でシートフレーム20,20及び収納ボックス41を側方から覆う左右一対のリアサイドバー49と、シート10の下方で収納ボックス41及びシリンダ部35を前方から覆うセンターロアカバー50とを備える。
また、鞍乗型車両1は、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー9を備える。
鞍乗型車両1を直立状態で駐車させるセンタースタンド51は、クランクケース34の下面部に取り付けられている。センタースタンド51は、センタースタンド回動軸51aを介してクランクケース34に支持されており、センタースタンド回動軸51aを中心に回動することで、格納状態または駐車状態とされる。
鞍乗型車両1を車幅方向に傾斜した状態で駐車させるサイドスタンド52は、左側(車幅方向の他側)のロアフレーム19の後部に取り付けられており、シリンダ部35の前方に位置する。サイドスタンド52は、シリンダ部35の前方でロアフレーム19に設けられたサイドスタンド回動軸52aを介して支持されており、サイドスタンド回動軸52aを中心に回動することで、格納状態または駐車状態とされる。
次に、ユニットスイングエンジン13の周辺部の構造について詳細に説明する。
図4は、ユニットスイングエンジン13の周辺部の構造を示す右側面図である。図5は、ユニットスイングエンジン13の周辺部を下方から見た平面図である。図6は、ユニットスイングエンジン13の周辺部を右下方側から見た斜視図である。なお、図4〜図6では、サイドスタンド52及びセンタースタンド51等は不図示である。
図4〜図6を参照し、ユニットスイングエンジン13は、収納ボックス41の下方且つシートフレーム20,20の傾斜部21,21の後方に配置され、リンク部材38を介し、シートフレーム20,20から吊り下げられるようにして支持されている。
リンク部材38は、クランクケース34の上面に固定されて車幅方向に延在する棒状のリンクステー部38aと、リンクステー部38aの車幅方向の両端部からエンジンブラケット28,28に向けて前方へ延びる一対の連結片38b,38bとを備える。ユニットスイングエンジン13は、リンク部材38の連結片38b,38bの前端部がピボット軸39に軸支されることで、車体フレーム12に連結されている。
シリンダ部35は、クランクケース34から前方へ延び、ボックス支持フレーム26の下方でシートフレーム20,20の拡幅部21a,21aの間に位置している。詳細には、シリンダヘッド35bが拡幅部21a,21aの間に位置し、ヘッドカバー35cは拡幅部21a,21aよりも前方に延びている。ヘッドカバー35cは、クロスメンバ23よりも後方に位置する。
ユニットスイングエンジン13は、クランクケース34におけるアーム部31とは反対側、すなわちクランクケース34の車幅方向の一側に、冷却ファン55(図4)を備える。ユニットスイングエンジン13は、冷却ファン55の回転によって送風してエンジン30を冷却する強制空冷式である。
冷却ファン55は、クランクケース34から車幅方向の一側に突出するクランク軸33の軸端部に固定されており、エンジン30の運転時にクランク軸33と一体に回転することで、エンジン30を冷却する冷却風を送風する。
ユニットスイングエンジン13は、エンジン30を外側から覆うことで冷却ファン55の冷却風をエンジン30に導くシュラウド56を備える。シュラウド56は、クランクケース34の一側側面を覆うファンカバー57と、シリンダ部35を覆うシリンダカバー58とを備える。
ファンカバー57は、クランクケース34の一側側面に取り付けられて冷却ファン5を覆う。ファンカバー57は、外側面に、ファンカバー57内を外側に連通させる空気取り入れ口57aを有する。
シリンダカバー58は、シリンダ部35を軸線35dの周囲から囲うように設けられ、シリンダ部35を全周に亘って覆う。シリンダカバー58の後端はファンカバー57の前端に接続されており、ファンカバー57内とシリンダカバー58内とは連通している。シリンダカバー58の前端はヘッドカバー35cの後端部に接続されており、シリンダカバー58は、シリンダブロック35a及びシリンダヘッド35bを覆う。
シリンダカバー58は、シリンダヘッド35bの下面を覆う下面部に、下方へ開口する排気管通し孔58aを備える。
図4に示されるように、クランクケース34の前端34aは、シリンダ部35の後下方に位置する。詳細には、前端34aは、シリンダブロック35aの後端部の下方に位置している。また、前端34aは、ファンカバー57の下縁よりも下方に位置している。
クランクケース34の下部には、エンジン30の内部を潤滑するオイルが貯留されるオイルパン部34bが設けられており、オイルパン部34bは、ファンカバー57の下縁よりも下方に膨出している。前端34aは、オイルパン部34bの前端である。
ユニットスイングエンジン13は、ファンカバー57の空気取り入れ口57aを開閉する開閉機構80を備える。開閉機構80は、空気取り入れ口57aを開閉可能に塞ぐ可動ルーバー81と、可動ルーバー81の駆動源であるアクチュエータ82と、アクチュエータ82と可動ルーバー81とを連結し、アクチュエータ82の駆動力を可動ルーバー81に伝達するリンク機構83とを備える。
可動ルーバー81は、互いに略平行に並べて配置される複数の羽根部材からなり、空気取り入れ口57aを内側から塞ぐ。各羽根部材が回動することで、空気取り入れ口57aが開閉される。
アクチュエータ82は、感温式であり、リンク機構83に接続された駆動部が、エンジン30の熱によって膨張及び収縮する。アクチュエータ82は、エンジン30の熱を検知し易いように、オイルパン部34bの近傍に配置され、クランクケース34の下部の一側側面に位置している。
リンク機構83は、クランクケース34の一側方且つ冷却ファン55の前方で上下に延びて配置され、可動ルーバー81とアクチュエータ82とを連結する。
開閉機構80は、例えば、エンジン30が所定の温度以下の場合には、空気取り入れ口57aを閉じて、エンジン30の暖気を促進し、エンジン30の温度が高温になった状態では、空気取り入れ口57aを開いてエンジン30の空冷を促進する。
上記ファンカバー57は、クランクケース34の一側面に取り付けられて冷却ファン55を周囲から覆うカバー本体部84と、可動ルーバー81及び冷却ファン55を外側方から覆うルーバーカバー85とを備える。
ルーバーカバー85は、カバー本体部84に取り付けられる板状のベース部85aと、ベース部85aから車幅方向外側に延出する筒状部85bと、リンク機構83を外側方から覆うリンクカバー部85cと、アクチュエータ82を外側方から覆うアクチュエータカバー部85dとを備える。
空気取り入れ口57aは、筒状部85bの車幅方向の外端に設けられた開口である。この開口には、格子状のガード部材が設けられている。
エンジン30の排気ガスを排出する排気装置120は、図2に示されるように、エンジン30に接続され排気を排出する排気管121と、該排気管121の途中の内部に配設され排気ガスを浄化する触媒装置140と、排気管121の下流に接続されるマフラー37を備えている。
触媒装置140を含む排気装置120は、図4に示されるように、シリンダ部35及びクランクケース34の下方の空間Rを利用して配置され、後述するようにユニットスイングエンジン13に固定されているため、ユニットスイングエンジン13と一体にピボット軸39を中心に揺動する。
排気管121は、図3および図12に示されるように、エンジン30の下面に開口する排気ポート30cに接続される上流側排気管122と、内部に触媒装置140が収容される触媒ケース131と、触媒装置140の下流に設けられる下流側排気管123と、上流側排気管122の下流端122bと触媒ケース131の上流端を接続する上流側接続管124と、触媒ケース131の下流端と下流側排気管123の上流端部123aとを接続する下流側接続管125とを備える。下流側排気管123の下流端部123bは、マフラー37に接続される。
エンジン30から排出される排気ガスは、排気ポート30cから上流側排気管122、上流側接続管124、触媒ケース131内の触媒装置140を通り浄化され、その後、下流側接続管125、下流側排気管123、マフラー37を通り外気に排出される。
図4および図5に示されるように、シリンダヘッド35bの下面には、排気ポート30cの下流端であって排気管121の上流が接続される排気管接続部35eが設けられている。図6に示されるように、排気管接続部35eの一側側面には、排気ポートを通る排気の酸素を検出する第1の酸素センサ59が設けられている。さらに、図11に示されるように、シリンダヘッド35bの他側側面には、シリンダヘッド35b内のオイルの温度を検出するための油温センサ69が取り付けられている。
上流側排気管122は、図5、図6および図11に示されるように、シリンダヘッド35bの排気管接続部35eから下方に伸びる垂直部122gと、触媒装置140の前方をクランクケース割面CSに対し他側に延びる側方延出部122eと、側方延出部122eの下流端から後方且つクランクケース割面CSに対し一側に湾曲する湾曲部122fを備える。上流側排気管122の湾曲部122fは、上流側接続管124の湾曲部124aと接続され、U字状に折り返す湾曲部121aとなる。
上流側排気管122の上流端部122aには、図に示されるように、エンジン30の排気管接続部35eに取り付けられるフランジ部122cが固着されている。フランジ部122cには一対のボルト挿通孔122dが設けられており、上流端部122aは、シリンダヘッド35bの排気管接続部35eにボルト138によって取り付けられる。図5および図6に示されるように、上流側排気管122の上流端部122aは、シリンダカバー58の排気管通し孔58aを通って排気管接続部35eに接続される。
図5に示されるように、下面視において、上流側排気管122の上流端部122aと接続される排気管接続部35eはクランクケース割面CSを通る仮想線C上に位置しており、側方延出部122eは、車幅方向の中心から、マフラー37が位置する車幅方向の一側とは反対の他側に延びている。詳細には、側方延出部122eは、車幅方向の他側且つ前方へ斜めに延びている。
図5に示されるように、排気管121の湾曲部121a及び触媒装置140は、車幅方向の他側のシートフレーム20の拡幅部21aよりも車幅方向の内側に位置している。
次に触媒装置140、および触媒装置140を内部に収容する触媒ケース131について詳細に説明する。
図14に示されるように、触媒装置140は、複数の触媒142,144およびそれぞれの触媒142,144を保持する触媒ホルダ141,143を具備している。複数の触媒のうち上流側に位置するものから第1触媒、第2触媒…と定義する。本実施の形態の触媒装置140は、第1触媒142と第2触媒144の二つの触媒を備えているが、二つでなくとも複数の触媒を備えていればよい。
第1触媒142,第2触媒144は、その軸線方向に沿って延びる多数の細孔を有するハニカム状の多孔構造体であり、排気ガス成分を分解する触媒として、例えば、白金、ロジウム及びパラジウムが担持されている。
第1触媒142と第2触媒144は、それぞれ円筒状の第1触媒ホルダ141と第2触媒ホルダ143に保持されている。第1触媒ホルダ141および第2触媒ホルダ143は、第1触媒142、第2触媒144よりも排気ガス流れ方向に長く形成されており、それぞれの両端141a,141b,143a,143bは、触媒を保持していない状態となっている。
第1触媒ホルダ141と第2触媒ホルダ143は同径に形成されており、第1触媒142を保持した第1触媒ホルダ141の下流端と、第2触媒144を保持した第2触媒ホルダ143の上流端を突き合わせて、その周方向に亘り溶接にて接合して、触媒装置140として一体にされる。
触媒装置140の上流側に接続される上流側接続管124の下流端124cは、第1触媒ホルダ141の上流端141aの内側に嵌合する径にされている。また、触媒装置140の下流側に接続される下流側接続管125の上流端125aは、第1触媒ホルダ141の上流端141aの内側に嵌合する径にされている。
触媒ケース131は複数に分割されたものとなっている。本実施の形態では、触媒装置140は二つの触媒を備えているので、触媒ケース131は2つに分割されているが、2つでなくとも触媒装置が具備する触媒の個数と同じ数に分割されていればよい。
本実施の形態の触媒ケース131は、図12および図14に示されるように、第1触媒ケース132と、第2触媒ケース133に分割されている。第1触媒ホルダ141の上流端141aは、下流側接続管125の上流端125aの径方向外側で当接し、スライド保持されている。
第1触媒ケース132と第2触媒ケース133は、図14に示されるように、触媒装置140の第1触媒ホルダ141、第2触媒ホルダ143の外径よりも大きい径の円筒状のケース部132a,133aが設けられている。ケース部132a,133aと、第1触媒ホルダ141および第2触媒ホルダ143の間には、隙間145があり、ケース部132a,133aと、第1触媒ホルダ141および第2触媒ホルダ143が接触しないように構成されている。
ケース部132aの上流端とケース部133aの下流端にそれぞれ設けられて、ケース部132a,133aよりも縮径された縮径部132b,133bを有している。
第1触媒ケース132の縮径部132bは、第1触媒ホルダ141の上流端141aの外側と嵌合する径にされ、第1触媒ホルダ141の上流端141aおよび、第1触媒ホルダ141の上流端141a内に嵌合された上流側接続管124の下流端124cとともにいわゆる三枚溶接方法で溶着される。
第2触媒ケース133の縮径部133bは、下流側接続管125の上流端125aの外側に嵌合する径にされており、第2触媒ケース133の縮径部133bと、嵌合された下流側接続管125の上流端125aとは溶接により溶着される。
さらに、ケース部132aの下流端とケース部133aの上流端は、ケース部132a,133aよりも拡径された拡径部132c,133cとなっている。
第1触媒ケース132の拡径部132cと、第2触媒ケース133の拡径部133cとは、互いに嵌合する径にされており、本実施の形態では、拡径部133cが拡径部132cより大きい径にされているが、拡径部132cを拡径部133cよりも大きい径としてもよい。嵌合された拡径部132cと拡径部133cとは溶接にて溶着される。
触媒ケース131は、図3に示されるように、エンジン30の下方に位置して、長手方向が鞍乗型車両1の車幅方向に向かうように配置されている。
触媒ケース131の下流端に接続された下流側接続管125の下流端125bには、図12に示されるように、下流側排気管123の上流端部123aが接続されている。下流側接続管125は、図5および図6に示されるように、触媒ケース131より左方に延びさらに後方に向かって湾曲するように形成されている。下流側排気管123は、図2に示されるように、後輪3の近傍に位置されたマフラー37まで延び、その下流端部123bは、マフラー37の前面に、マフラー37内と連通するように取り付けられている。
図10、図11および図13に示されるように、触媒ケース131の上面には、エンジン30からの熱が触媒装置140に過剰に伝わることを防ぐ遮熱板150が取り付けられている。遮熱板150は、板状部150aが触媒ケース131の外周面に沿うように湾曲して形成されている。遮熱板150には、楕円形状の凹部150bが形成されており、該凹部150bの底面150cが、触媒ケース131の上面に溶着されており、遮熱板150と触媒ケース131の接触面積が小さくなるようになっている。
鞍乗型車両1には、図10および図11に示されるように、クランクケース34と、排気装置120とを連結して、排気装置120をクランクケース34で支持するための排気装置連結部135が設けられている。排気装置連結部135は、ユニットスイングエンジン13のクランクケース34の前面に前方に向かって延伸されたクランクケース側ステー136と、触媒ケース131の下流側に後方に向かって延伸する排気装置側ステー137が連結されることで構成されている。図5および10に示されるように、クランクケース側ステー136と前記排気装置側ステー137とが、車幅方向でオフセットして配置され、クランクケース側ステー136と排気装置側ステー137とは、車幅方向に重ね合わされて連結される。
クランクケース側ステー136は、クランクケース34の下部に前方に向かって延伸して突設されており、先端の中央には図示されないボルト挿通孔が形成されている。
排気装置側ステー137は、図12および図13に示されるように、触媒ケース131の下流側の後面に溶接で取り付けられている。排気装置側ステー137は、図10に示されるように、側面視略三角形の支持部材137aに、円筒形状の取り付け部材137bが固着され、取付部材127bの中央にはボルト挿通孔(不図示)が形成されている。
クランクケース側ステー136のボルト挿通孔と、排気装置側ステー137のボルト挿通孔に締結部材としてのボルト139を挿通して螺合することで、排気装置120はユニットスイングエンジン13に強固に支持される。
排気装置120は、図10に示されるように、排気装置連結部135により、ユニットスイングエンジン13に支持されるので、排気装置120の触媒ケース131内に収容された触媒装置140は、以下のように配置される。
触媒装置140は、図4に示されるように、クランクケース34の前端34aの前方且つシリンダ部35の下方に位置する空間Rに配置されている。触媒装置140は、空間R内において、その軸線140aが車幅方向に指向する向き、すなわち下面視で軸線140aがクランクケース割面CSを通る仮想線Cに略直交する向きで、略水平に配置されている。言い換えれば、触媒装置140の軸線140aは、クランク軸33と略平行である。第1触媒142と第2触媒144は、クランク軸33と平行な軸線140aと同軸上に配置される。すなわち、第1触媒142と第2触媒144は、長手方向を車幅方向に向けて配置し、クランク軸33に平行な軸線140a上に配置され、側面視で第1触媒142と第2触媒144が重なるように配置される。
本実施の形態では、触媒装置140は、軸線140aがクランク軸33と略平行になるよう配置されていたが、軸線104aが概ね車幅方向に向くように配置されていれば、クランク軸33と完全に平行に配置されていなくともよい。例えば軸線140aが概ね車幅方向に向いていれば、軸線140aが水平とならず傾斜するように触媒装置140が配置されていてもよい。
詳細には、触媒装置140は、クランクケース34の前端34aの前方、且つ、シリンダヘッド35bの排気管接続部35eの後方に配置されている。また、触媒装置140は、オイルパン部34bの前端部の下面の上方、且つ、シリンダブロック35a及びシリンダヘッド35bの下面の下方に位置する。さらに、触媒装置140は、シートフレーム20,20の拡幅部21a,21aの下方に位置するとともに、図5に示されるように、車幅方向において、左右の拡幅部21a,21aの車幅方向外側端部21b,21b間に位置している。また、触媒装置140は、図1に示すように、アンダーカバー48の後部に位置するアンダーカバー48の下端とユニットスイングエンジン13のクランクケース34の下端とを結ぶ直線状の仮想線U1よりも上方に配置されている。
触媒装置140は、上流側排気管122とクランクケース34の前端34aとの間に配置されている。また、触媒装置140は、その長手方向中心線140bが、鞍乗型車両1のクランクケース割面CSを通る仮想線Cに対し、車幅方向の一側、すなわちマフラー37が位置する側に位置するように、車幅方向にオフセットして配置されている。
触媒装置140は、車幅方向の一側のシートフレーム20の拡幅部21aよりも車幅方向の内側に位置する。
また、触媒装置140は、図4に示すように、リンク部材38をエンジンブラケット28,28に連結するピボット軸39とクランクケース34の前端34aとを結ぶ仮想線L1と、排気装置120の上流側排気管122の上流端が接続されるシリンダヘッド35bの排気管接続部35eとピボット軸39とを結ぶ仮想線L2との間の領域に配置されている。ここで、仮想線L2は、排気管接続部35eの前端を通るように配置されている。
さらに、別の見方をすると、触媒装置140は、クランクケース34の前端34aの前方において、平面視で少なくとも一部がシリンダ部35に重なる位置に配置されている。
本第1の実施の形態では、リンク部材38がクランクケース34の上方に配置されているため、シリンダ部35の下方且つ仮想線L1と仮想線L2との間の領域に空間を確保でき、この空間に触媒装置140を配置することができる。このため、触媒装置140が触媒装置140の周辺の他の部品に当たらないように触媒装置140をコンパクトに配置できる。
より詳細には、触媒装置140は、シリンダヘッド35bの排気管接続部35eとクランクケース34の前端34aとの間に配置されているため、排気管接続部35eから延出される上流側排気管122の配置スペースを確保しながら、上流側排気管122と前端34aとの間の空間を有効利用して、触媒装置140をコンパクトに配置できる。
また、排気装置120は、側方延出部122e及び湾曲部122fを備え、マフラー37とは反対側に車幅方向に延出してから折り返して触媒装置140に接続されるため、上流側排気管122の管長を長く確保でき、エンジン30の要求特性に応じて上流側排気管122を長くできる。
さらに、触媒装置140は、車幅方向の長手方向中心線140bが、下面視において、鞍乗型車両1のクランクケース割面CSを通る仮想線Cよりもマフラー37側にオフセットされているため、上流側排気管122の管長を長く確保できる。
触媒装置140の下流端には、下流側接続管が一側端63bから車幅方向の一側に延びた後、後方に屈曲する屈曲部62aと、下流側排気管123は屈曲部62aから後方に延びてマフラー37の前端37bに接続される後方延出部62bとを備える。後方延出部62bは、ファンカバー57の下方を通って後方に延びている。
下流側排気管123には、排気中の酸素を検出する第2の酸素センサ65(酸素センサ、図4)が取り付けられている。このように、第2の酸素センサ65を触媒装置140の下流の下流側排気管123に設けることで、触媒装置140を通過した後の排気の酸素濃度を検出できる。
図4に示すように、シュラウド56のシリンダカバー58は、シリンダ部35の軸線35dに合わせて前上がりに配置されており、シリンダカバー58の下面部は、触媒装置140の後方の位置から触媒装置140に向かうに連れて上方に位置するように傾斜している。
シリンダカバー58の下面部において触媒装置140に面する部分には、触媒装置140の上面を避けるように上方に凹む逃げ部58bが形成されている。逃げ部58bは排気管通し孔58aの後方に位置する。逃げ部58bによって触媒装置140とシリンダカバー58との距離を確保できるため、触媒装置140をシリンダ部35の下方に設けた構成であっても、シリンダカバー58に対する触媒装置140の熱の影響を低減できる。
図7は、サイドスタンド52及び触媒装置140の周辺部の左側面概略図である。
図7に示すように、サイドスタンド回動軸52aを中心にサイドスタンド52を回動させてサイドスタンド52を格納状態にした場合、棒状のサイドスタンド52は前後方向に延在し、その前端部を除く大部分が、上流側排気管122及び触媒装置140に車幅方向の外側から重なる。これにより、サイドスタンド52で上流側排気管122及び触媒装置140を側方から保護できるとともに、上流側排気管122及び触媒ケース131を視認され難くでき、外観性を向上できる。
また、サイドスタンド52は、格納状態における前後の中間部から車幅方向の外側に延出する操作部52bを備える。操作部52bの車幅方向外側の端部は、屈曲して上方に延びている。操作部52bは、運転者がサイドスタンド52を操作する際に、足を引っかけて操作する部分である。格納状態では、操作部52bが上流側排気管122に外側方から重なるため、操作部52bによって、上流側排気管122を視認され難くできるとともに、上流側排気管122を保護できる。
図1に示すように、センタースタンド51を格納状態とした場合のセンタースタンド51の下端51bは、鞍乗型車両1の最低地上高の基準点となる。下端51bは、後輪3に対し左右の側方にそれぞれ位置し、鞍乗型車両1を左右にバンクさせた際に最初に路面に接する部分である。
触媒装置140は、センタースタンド51の下端51bよりも上方に配置されている。このため、触媒装置140をシリンダ部35の下方に配置した構成であっても、触媒装置140を路面に対して十分に高い位置に配置できる。
図4〜図6に示すように、クロスメンバ23は、上流側排気管122及び触媒装置140の前方で上流側排気管122及び触媒装置140の上方に配置されているが、クロスメンバ23の下端から後方に延びる水平線H(図4)は、触媒装置140の上部に重なる。
また、触媒装置140は、車幅方向では、クロスメンバ23に重なる位置にある。すなわち、前面視では、クロスメンバ23の下部は、上流側排気管122及び触媒装置140に前方から重なっている。このため、クロスメンバ23によって、上流側排気管122及び触媒装置140を前方から保護できる。
ステップフロア11の後端部は、支持フレーム27,27によって下方から支持されている。また、支持フレーム27,27は、シート10の後部に着座する同乗者用のタンデムステップを支持する。左右の支持フレーム27,27は、前後方向において触媒装置140に重なる位置で、触媒装置140の車幅方向の外側に位置している。このため、鞍乗型車両1を側方に倒した状態にした場合であっても、支持フレーム27,27が触媒装置140よりも先に接地するため、触媒装置140を効果的に保護できる。
図8は、図1のVIII−VIII断面図である。なお、図8では、ステップフロア11とアンダーカバー48との間の空間の部品は、ロアフレーム19,19のみが図示されており、他の部品は不図示である。
図1及び図8に示すように、シート10の前端の下方のセンターロアカバー50には、センターロアカバー50を貫通する上開口86及び下開口87(開口)が形成されている。
上開口86は、車幅方向に延びるスリット状に形成されており、シリンダ部35の前方且つシリンダ部35の上方に位置する。上開口86は、その周縁部の下縁から後上がりに延びる下壁部86aを備える。
鞍乗型車両1の走行風の一部は、上開口86からセンターロアカバー50の内側に入り、下壁部86aによってガイドされて後上方に流れ、ユニットスイングエンジン13の上面に沿うように後方に流れて外部に排出される。この走行風により、ユニットスイングエンジン13の周辺部に付着した塵埃等を外部に吹き飛ばすことができる。
下開口87は、車幅方向に延びるスリット状に形成されており、上開口86の下方に位置している。下開口87は、図2及び図8に示すように、シリンダ部35の前方、且つ、ユニットスイングエンジン13の最上端となるシリンダ部35の上端よりも下方に位置する。
下開口87は、その周縁部の上縁から後下がりに延びる上壁部87aを備える。上壁部87aは、触媒装置140に指向するように後下方へ傾斜している。
鞍乗型車両1の走行風の一部は、下開口87からセンターロアカバー50の内側に入り、上壁部87aによってガイドされて後下方に流れ、ユニットスイングエンジン13の下面に沿うように後方に流れて触媒装置140の周囲を通り、その後、外部に排出される。この走行風により、触媒装置140を効果的に冷却できる。
図5に示すように、シュラウド56のシリンダカバー58の下面には、冷却ファン55の冷却風を触媒装置140に導く導風口88が形成されている。導風口88は、下面視で触媒装置140に重なる位置に配置されているとともに、排気管通し孔58aに連続して形成されている。なお、導風口88は、排気管通し孔58aとは別の孔として形成されても良い。
冷却ファン55の駆動によって空気取り入れ口57a(図6)からシュラウド56内に取り込まれた冷却風は、シュラウド56を通ってシリンダ部35を冷却し、排気管通し孔58a及び導風口88から排出される。導風口88から排出される冷却風は、触媒装置140に当たり、触媒装置140を冷却する。このため、冷却ファン55の冷却風で触媒装置140を効果的に冷却できる。
図9は、図1のIX−IX断面図である。
図9に示すように、レッグシールド47の下端部には、レッグシールド47を前後に貫通する前側開口47aが形成されている。レッグシールド47は、シート10に着座した乗員の脚を前方から覆う。
前側開口47aは、前輪2の後方に位置するとともに、フロントフェンダー9の後端よりも下方に位置する。前側開口47aは、ステップフロア11とアンダーカバー48との間の空間(図8)を前方に開放させる。ステップフロア11は、側面視でユニットスイングエンジン13の前端に重なる位置まで後方に延びている。ステップフロア11とアンダーカバー48との間の空間の後端は、シリンダ部35の下面側に開放している。
鞍乗型車両1の走行風の一部は、前側開口47aからステップフロア11とアンダーカバー48との間の空間に流入し、この空間を通って後方に流れ、シリンダ部35の下方の触媒装置140に当たる。このため、前側開口47aから流入する走行風によって、触媒装置140を効果的に冷却できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、鞍乗型車両1は、車体フレーム12と、略水平に配置されるシリンダ部35、及びクランクケース34を有し、車体フレーム12にリンク部材38を介して揺動可能に支持されるユニットスイングエンジン13と、ユニットスイングエンジン13に接続される排気装置120と、排気装置120の途中に配置される触媒装置140と、を備え、リンク部材38は、ユニットスイングエンジン13の上方に配置され、側面視で、触媒装置140は、シリンダ部35よりも下方に配置され、且つ、リンク部材38を車体フレーム12に連結するピボット軸39とクランクケース34の前端34aとを結ぶ仮想線L1と、排気装置120の端が接続されるユニットスイングエンジン13の排気管接続部35eとピボット軸39とを結ぶ仮想線L2との間の領域に位置し、前記クランクケース34と排気装置120を連結する排気装置連結部135が設けられ、触媒装置140は、複数の触媒、すなわち第1触媒142および第2触媒144を備え、複数の触媒142,144のうち排気管121の上流側に配置される第1触媒142は、クランクケース34の前方かつシリンダ部35の下方に配置され、第1触媒142は、下面視で前記ユニットスイングエンジン13の排気ポート30c近傍に配置されている。
第1触媒142の少なくとも一部は、下面視において、クランクケース割面CSを通る仮想線Cに重なるように配置され、第2触媒144は、下面視においてクランクケース割面CSを通る仮想線Cに対し、車幅方向にオフセットした位置に配置される。第2触媒144は、第1触媒142よりも下面視でユニットスイングエンジン13の排気ポート30cから離間した位置に配置される。
これにより、複数の触媒142,144をコンパクトに配置し、触媒装置140を安定して強固に支持することができるとともに、排気管121の上流側に配置される第1触媒142を排気ポート30cに近づけて配置することで、触媒装置104の早期活性化を図り、触媒装置140の浄化性能が向上させることができる。
さらに、リンク部材38がユニットスイングエンジン13の上方に配置されることで、ユニットスイングエンジン13の下方に空間を確保でき、この空間を利用して触媒装置140を配置できる。さらに、触媒装置140は、ピボット軸39とクランクケース34の前端34aとを結ぶ仮想線L1と、排気管接続部35eとピボット軸39とを結ぶ仮想線L2との間の領域に位置するため、触媒装置140が他の周辺部品に当たらないように触媒装置140をコンパクトに配置できる。また、クランクケースと排気装置を連結する連結部が設けられているため、排気管121および触媒装置140がユニットスイングエンジン13とともに揺動する場合でも、ユニットスイングエンジン13の揺動に対して触媒装置140を安定して支持することができる。
さらに、排気装置120は、触媒装置140を収容する触媒ケース131を備え、第1触媒142と第2触媒144は、それぞれ第1触媒ホルダ141と第2触媒ホルダ143に収容され、第1触媒ホルダ141と、隣接する第2触媒ホルダ143とは、溶接にて接合され、触媒ケース131は、第1触媒ホルダ141と第2触媒ホルダ143の溶接個所を避けるように径方向外側に拡径する拡径部131c(132c、133c)を有しているので、触媒装置140をクランクケース34の前方かつシリンダ部35の下方という限られたスペースの位置に触媒装置140を配置する際に、複数の触媒ホルダ141,143の溶接個所を避けるように触媒ケース131の拡径部131cのみ径を大きくし、触媒ケース131の他の部分の径を大きくせずに第1触媒142と第2触媒144を連結することができるので、複数の触媒(第1触媒142,第2触媒144)を具備した触媒装置140をコンパクトに配置することができる。
また、排気装置連結部135は、クランクケース34設けられたクランクケース側ステー136と、触媒ケース131に設けられた排気装置側ステー137と、クランクケース側ステー136および排気装置側ステー137とは、締結部材であるボルト139により連結されている。
触媒装置140は、触媒ケース131の拡径部131cのみ拡径して、触媒装置140全体の径を大きくする必要がないので、触媒ケース131自体の外形も拡径部131c以外の個所は径を大きくする必要がなく、触媒ケース131の表面のカーブがより緩やかになることがないので、触媒ケース131の外側に取り付けられる排気装置側ステー137は、安定して触媒ケース131保持することができる。また、排気装置側ステー137が安定して触媒ケース131を保持することができるので、触媒ケース131に排気装置側ステー137を溶接する際の溶接範囲を小さくすることができる。
さらに、クランクケース側ステー136と排気装置側ステー137とが、車幅方向でオフセットして配置され、クランクケース側ステー136と排気装置側ステー137とは、車幅方向に重ね合わされて連結されるので、排気装置連結部135の支持剛性を向上させることができる。
また、クランクケース34は、クランクケース割面CSにて分けられる左右割とされ、排気装置120の排気管121は、シリンダ部35の排気管接続部35eから下方向に延出する垂直部122gと、垂直部122gの下流側に連続しクランクケース割面CSに対し一方側に延びる側方延出部122eと、側方延出部122eに連続しU字状に折り返す湾曲部121aを有し、クランクケース側ステー136は、クランクケース割面CSに対し、他方側に配置されるので、排気管121がクランクケース割面CSに対して一側方に迂回し延出し、排気装置120の重量が増加する場合であっても、クランクケース割面CSに対して他側方にクランクケース側ステー136が設けられることで、触媒装置140を安定的にユニットスイングエンジン13に支持することができる。
さらにまた、触媒装置140は、その長手方向が車幅方向に指向する向きで配置され、下面視で、触媒装置140の長手方向中心線140bを基準として、排気装置連結部135と、排気管121とシリンダ部35を接続する排気管接続部35eとを、左右に振り分けるように配置されるので、シリンダ部35と排気管121とを接続する排気管接続部35eと、排気装置120をクランクケース34に連結する排気装置連結部135の間に、触媒装置140の長手方向中心線140bが位置するため、触媒装置140を安定的にユニットスイングエンジン13で支持することができる。
以上、本発明の一実施形態につき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能であり、本発明の要旨の範囲で、鞍乗型車両、内燃機関等が、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
なお、説明の便宜上、図示の実施形態の左右配置のものについて説明したが、左右配置の異なるものであっても、発明の要旨の範囲であれば本発明に含まれる。
1…鞍乗型車両、2…車体フレーム、10…シート、11…ステップフロア、12…車体フレーム、13…ユニットスイングエンジン、19…ロアフレーム(フレーム)、
21a…拡幅部、21b…車幅方向外側端部、23…クロスメンバ、
33…クランク軸、34…クランクケース、34a…前端、35…シリンダ部、35e…排気管接続部、37…マフラー、38…リンク部材、39…ピボット軸(連結部)、
47…レッグシールド、47a…前側開口、
50…センターロアカバー、51…センタースタンド、51b…下端、52…サイドスタンド、55…冷却ファン、56…シュラウド、57…ファンカバー、58b…逃げ部、
120…排気管、121…排気管、121a…湾曲部、122e…側方延出部、122g…垂直部、131…触媒ケース、131a…排気管湾曲部、131b…触媒ケース部、131f…縮径部、131f…拡径部、131h…接続部、131h…内周上部、131h…内周下部、131h…内周面、
135…排気装置連結部、136…クランクケース側ステー、137…排気装置側ステー、
140…触媒装置、140b…長手方向中心線、141…外殻部、141a…上流端、141b…下流端、145…隙間、146…隙間、C…クランクケース割面を通る仮想線、CS…クランクケース割面。

Claims (8)

  1. 車体フレーム(12)と、
    略水平に配置されるシリンダ部(35)、及びクランクケース(34)を有し、前記車体フレーム(12)にリンク部材(38)を介して揺動可能に支持されるユニットスイングエンジン(13)と、
    前記ユニットスイングエンジン(13)に接続され、排気管(121)および該排気管(121)の途中に配置される触媒装置(140)を具備した排気装置(120)と、を備える鞍乗型車両において、
    前記リンク部材(38)は、前記クランクケース(34)の上方に配置され、
    側面視で、前記触媒装置(140)の少なくとも一部は、
    前記シリンダ部(35)よりも下方に配置され、
    前記リンク部材(38)を前記車体フレーム(12)に連結するリンク部材連結部(61)と、前記クランクケース(34)の前端とを結ぶ仮想線(L1)と、
    前記排気管(121)の端が接続される前記ユニットスイングエンジン(13)の排気管接続部(35e)と、前記リンク部材連結部(61)とを結ぶ仮想線(L2)との間の領域に位置し、
    前記排気装置は、前記触媒装置(140)を収容する触媒ケース(131)を備え、
    前記触媒装置(140)は、触媒(142,144)を備え、
    前記触媒(142)は、前記クランクケース(34)の前方かつシリンダ部(35)の下方に配置され、
    前記触媒(142)は、下面視で前記ユニットスイングエンジン(13)の排気ポート(30c)近傍に配置され、
    前記排気管(121)は、前記触媒装置(140)の上流側に接続される上流側排気管(122)と、前記触媒装置(140)の下流側に接続される下流側排気管(123)を備え、
    前記上流側排気管(122)は、車幅方向における一側から前記触媒装置(140)に接続され、
    前記下流側排気管(123)は、車幅方向における他側から前記触媒装置(140)に接続され、
    前記クランクケース(34)と前記排気装置(120)を連結する排気装置連結部(135)が設けられ、
    前記排気装置連結部(135)は、前記クランクケース(34)に設けられたクランクケース側ステー(136)と、前記触媒ケース(131)に設けられた排気装置側ステー(137)と、前記クランクケース側ステー(136)および前記排気装置側ステー(137)とを連結する締結部材(139)と、であることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記触媒装置(140)は、複数の触媒(142,144)を備え、
    複数の前記触媒(142,144)のうち前記排気管(121)の上流側に配置される第1触媒(142)は、前記クランクケース(34)の前方かつシリンダ部(35)の下方に配置され、
    前記第1触媒(142)は、下面視で前記ユニットスイングエンジン(13)の排気ポート(30c)近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記触媒装置(140)は、その軸線(140a)が車幅方向に向くように配置され、
    前記触媒装置(140)の前記第1触媒(142)の下流側に配置される第2触媒(144)は、前記第1触媒(142)と同軸上に配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記クランクケース(34)は、クランクケース割面(CS)にて分けられる左右割であり、
    前記第1触媒(142)の少なくとも一部は、下面視において、クランクケース割面(CS)を通る仮想線(C)に重なるように配置されることを特徴とした請求項2または請求項3に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記触媒(142,144)は、それぞれ触媒ホルダ(141,143)に収容され、
    前記触媒ホルダ(141,143)は、隣接する他の触媒ホルダ(141,143)と、溶接にて接合され、
    前記触媒ケース(131)は、前記触媒ホルダ(141,143)の溶接個所を避けるように径方向外側に拡径する拡径部(131c)を有することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記クランクケース側ステー(136)と前記排気装置側ステー(137)とが、車幅方向でオフセットして配置され、
    前記クランクケース側ステー(136)と前記排気装置側ステー(137)とは、車幅方向に重ね合わされて連結されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記排気装置(120)の前記排気管(121)は、シリンダ部(35)の排気管接続部(35e)から下方向に延出する垂直部(122g)と、前記垂直部(122g)の下流側に連続し下面視において前記クランクケース(34)のクランクケース割面(CS)を通る仮想線(C)に対し一方側に延びる側方延出部(122e)と、前記側方延出部(122e)に連続しU字状に折り返す湾曲部(121a)を有し、
    前記クランクケース側ステー(136)は、下面視において前記クランクケース割面(CS)を通る前記仮想線(C)に対し、他方側に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  8. 前記触媒装置(140)は、その長手方向が車幅方向に指向する向きに配置され、
    下面視で、前記触媒装置(140)の長手方向中心線(140b)を基準として、前記排気装置連結部(135)と、前記排気管(121)と前記シリンダ部(35)を接続する前記排気管接続部(35e)とが、前後に振り分けられるように配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の鞍乗型車両。
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