JP6793605B2 - エンジンの排気装置およびこれを備えた自動二輪車 - Google Patents

エンジンの排気装置およびこれを備えた自動二輪車 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンの排気ガスを消音する排気装置と、これを備えた自動二輪車に関するものである。
自動二輪車のような車両に搭載されるエンジンは、排気ガスを消音する排気装置を備えている(例えば、特許文献1)。排気装置は、その内部に複数の膨張室を有している。排気ガスは、排気装置の内部で膨張、収縮が繰り返されて消音される。
特開2015−081522号公報
一方で、排気ガスの消音の必要性が低いエンジン低速回転時に、排気音の原音に近い迫力のある排気音が要求されることがある。このような要望は、自動二輪車のような車両用のエンジンに、特に求められる。しかしながら、特許文献1のような排気装置では、排気ガスが膨張、収縮により消音されるので、排気音の原音に近い排気音は残らない。
本発明は、エンジン高速回転時の消音性を確保しつつ、エンジン低速回転時に排気音の原音に近い音を得ることができるエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のエンジンの排気装置は、エンジンの排気ガスが導入される導入口と前記排気ガスが導出される導出口とを有するケースを備えた排気装置であって、前記導入口と前記導出口との間に長さの異なる複数の排気経路を有し、前記導入口を形成する導入パイプが設けられ、前記導入口の断面積よりも前記導入パイプの出口の断面積が小さく設定され、前記導入パイプの出口と前記導出口とが同一の膨張室内に配置され、前記導入パイプの出口の開口をその軸方向に投影した仮想開口の一部が前記導出口の一部に重なり、前記導入パイプの側壁に、前記ケース内の膨張室に連通して前記導入パイプの出口の通路面積よりも大きい開口面積を有する横孔が形成され、複数の前記排気経路のうち、前記導入パイプの出口から前記導出口に向かう排気経路が最も短い。
この構成によれば、導入パイプの出口の開口をその軸方向に投影した仮想開口の一部が導出口の一部に重なり、かつ、複数の前記排気経路のうち、前記導入パイプの出口から前記導出口に向かう排気経路が最も短い。したがって、エンジン低速回転時には、排気ガスは、導入パイプから直接導出口に向かって流れる。すなわち、排気ガスは、膨張/収縮および排気干渉をほとんど経ることなく、導出口から排出される。したがって、エンジン低速回転時に、排気音の原音に近い音を得ることができる。なお、エンジン低速回転時は、排気音量が小さいので、消音の必要性は低い。
一方、エンジン高速回転時には排気圧力が大きくなるので、断面積の小さい導入パイプの出口で通路抵抗が大きくなる。したがって、エンジン高速回転時には、排気ガスの大部分は、通路面積の大きな横孔から膨張室を介して導出口に向かって流れる。すなわち、排気ガスは、膨張/収縮および排気干渉を経て、十分に消音された後、導出口から排出される。このように、エンジン高速回転時には必要な消音性を確保しつつ、エンジン低速回転時に排気音の原音に近い音を得ることができる。
本発明の排気装置において、前記導入パイプは、排気ガス流れ方向の下流に向かって縮径する縮径部を有していてもよい。この構成によれば、エンジン低速回転時には排気圧力が小さいので、導入パイプ内の通路抵抗も小さい。したがって、流量の少ない排気ガスは縮径部を通過して円滑に直接導出口に向かって流れる。他方、排気ガス流量の多いエンジン高速回転時には排気圧力が大きくなるので、縮径部で通路抵抗が大きくなる。したがって、排気ガスの大部分は横孔から膨張室を介して導出口に向かって流れる。その結果、必要な消音性を確保される。
本発明の排気装置において、さらに、入口が前記導出口を形成する導出パイプを備え、前記導出パイプの入口の少なくとも一部が、前記導入パイプの出口の軸心上に位置してもよい。この構成によれば、エンジン低速回転時に、導入パイプを通過した排気ガスが、導出パイプに直接向かい易くなる。その結果、排気音の原音に近い音を得やすくなる。
本発明の排気装置において、さらに、上流側の第1膨張室と下流側の第2膨張室とを区画する隔壁と、前記隔壁に設けられて前記第1膨張室と前記第2膨張室とを連通する連通路とを備え、前記導入パイプが前記第1膨張室を通過するとともに前記隔壁を貫通して、前記出口が前記第2膨張室に開口し、前記横孔が前記第1膨張室に連通していてもよい。この構成によれば、エンジン低速回転時に、排気ガスは、第1膨張室を経ずに第2膨張室に流入して導出口から排出される。エンジン高速回転時に、排気ガスは、導入パイプの横孔から第1膨張室に流入し、連通路を通って第2膨張室に流入した後、導出口から排出される。このように、簡単な構成で、すなわち、省スペースかつ低コストで、エンジン低速回転時に排気音の原音に近い音を得るとともに、エンジン高速回転時に高い消音効果を得ることができる。
前記第1膨張室と前記第2膨張室とが前記隔壁で区画されている場合、前記導入パイプは、排気ガス流れ方向の下流に向かって縮径する縮径部と、前記縮径部の下流側の直管部とを有し、前記直管部が、前記隔壁を貫通して前記隔壁に支持されていてもよい。この構成によれば、導入パイプが、縮径部よりも先端側の直管部で隔壁に支持されているので、導入パイプの支持が安定する。
前記連通路が設けられる場合、前記横孔の通路面積を前記連通路の通路面積よりも大きくしてもよい。ここで、横孔が複数設けられる場合、前記「横孔の通路面積」は、複数の横孔の通路面積の合計をいう。この構成によれば、エンジン高速回転時に、排気ガスが横孔から第1膨張室に流入して、連通路を通って第2膨張室に流入する際の収縮が大きくなる。その結果、エンジン高速回転時の消音効果が向上する。
前記連通路が設けられる場合、前記導入パイプが前記ケース内の一側寄りに配置され、前記連通路が他側寄りに配置されていてもよい。この構成によれば、導入パイプをケース内の一側寄りに配置することで確保された他側寄りのスペースに、連通路を設けることができる。これにより、連通路を設けた他側寄りのスペースに大きな膨張空間が確保されて、消音効果を高く設定しつつ、排気装置のケース内の空間を有効に利用することができる。
本発明の排気装置において、前記ケースが、第1ケース半体と第2ケース半体とを接合部で接合することで構成され、前記横孔が前記接合部に対向していてもよい。この構成によれば、剛性が高い接合部に、高温の排気ガスを衝突させることができるので、排気ガスの衝突によるケース半体の振動を抑制することができる。
本発明の自動二輪車は、本発明の排気装置を前記エンジンの下方に備え、前記ケースが直方体形状であって、前記ケースの前壁に前記導入口を有する導入パイプが取り付けられ、前記ケースの後壁に前記導出口を有する導出パイプが取り付けられ、前記第1膨張室と前記第2膨張室とが前後方向に並んで配置されている。ここで、「直方体」は、角部に丸味があるものも含む。この構成によれば、排気ガスが、自動二輪車の前方から後方に円滑に流れる。
本発明の自動二輪車において、前記エンジンの下部のオイルパンの一側方に前記導入パイプが配置され、前記エンジンと後輪との間に前記排気装置が配置され、前記排気装置の後方に消音器が接続されていてもよい。この構成によれば、エンジン下方の空間を有効に利用することができる。
本発明のエンジンの排気装置によれば、エンジン高速回転時には必要な消音性を確保しつつ、エンジン低速回転時に排気音の原音に近い音を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの排気装置を備えた自動二輪車を示す側面図である。 同排気装置を示す斜視図である。 同排気装置を示す平面図である。 同排気装置を示す斜視図である。 同排気装置の排気ガスの流れを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジンの排気装置を示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、車両に乗車した操縦者から見た左右側をいう。また、「上下方向」は、車両に乗車した操縦者から見た上下をいう。さらに、「前後方向」は、車両の進行方向、すなわち車両の長手方向をいう。
図1は本発明の一実施形態に係るエンジンの排気装置を備えた自動二輪車の側面図である。この自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を形成するメインフレーム1と、後半部を形成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1は、前端に設けられたヘッドパイプ4から後方斜め下方に延びるメインフレーム片1aを有している。メインフレーム片1aは左右一対設けられている。左右のメインフレーム片1a,1aは、後部で車幅方向に延びるクロス部材1bにより連結されている。
リヤフレーム2は、シートレール2aと、その下方の補強パイプ2bとを有している。シートレール2aは、クロス部材1bから後方に延びている。補強パイプ2bは、その前端がメインフレーム片1aの後端部に接続され、この前端から後方斜め上方に延びてシートレール2aの下面に連結されている。シートレール2aおよび補強パイプ2bも左右一対設けられている。
ヘッドパイプ4にステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されている。フロントフォーク8の上端部に操向用のハンドル6が固定されている。フロントフォーク8の下端部に、前輪10が回転自在に取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット9が設けられている。このスイングアームブラケット9に取り付けたピボット軸16の回りに、スイングアーム12が上下揺動自在に軸支されている。このスイングアーム12の後端部に、後輪14が回転自在に支持されている。メインフレーム1の下方でスイングアームブラケット9の前側に、エンジンEが搭載されている。本実施形態のエンジンEは、4サイクル4気筒エンジンである。ただし、エンジンEの形式は、これに限定されない。エンジンEがチェーンのような動力伝達部材11を介して後輪14を駆動する。
メインフレーム1のメインフレーム片1aの上部に燃料タンク15が配置されている。リヤフレーム2のシートレール2aにライダー用シート18および同乗者用シート20が支持されている。
エンジンEは、クランク軸19を回転自在に支持するクランクケース21と、クランクケース21の上部に接続されたシリンダブロック23と、シリンダブロック23の上部に接続されたシリンダヘッド25と、クランクケース21の下部に取り付けられたオイルパン27とを有している。シリンダブロック23およびシリンダヘッド25の内部に、燃焼室が形成されている。
シリンダヘッド25の後部の吸気ポート26に、スロットルボディ28が接続されている。スロットルボディ28の内部で、空気と燃料の混合気が生成され、この混合気が吸気ポート26から燃料室に供給される。混合気は、燃料室内で燃焼されて、シリンダヘッド25の前面の排気ポート30から排気ガスGとして排出される。
排気ポート30には、4本の排気管32が接続されている。4本の排気管32は、エンジンEの前方を下方に向かって延び、エンジンEの下方で合流する。詳細には、4本の排気管32のうち2本が、2つの中間集合管34で合流する。さらに、2本の中間集合管34が、その後方の集合管36で合流する。集合管36は、エンジンEの下方を後方に向かって延びている。
具体的には、オイルパン27は、左側方の深部27aと右側方の浅部27bとを有しており、集合管36は、オイルパン27の深部27aの右側方(一側方)で、浅部27bの下方に配置されている。集合管36の内部に、触媒38が収納されている。触媒38は、排気ガスG中の有害物質を浄化する。集合管36の上面に、排ガスセンサ39が取り付けられている。排ガスセンサ39は、集合管36内の触媒38の上流側の排気ガスGの成分を検出する。
集合管36は、後方の排気装置40に接続されている。排気装置40は、排気ガスGを消音し、外部に排出する。本実施形態では、排気装置40は、エンジンEと後輪14との間に配置されている。これら排気管32、中間集合管34、集合管36および排気装置40で、エンジンEの排気ガスGの排気通路が形成されている。
図2に示すように、排気装置40は、直方体形状のケース44を有している。本実施形態のケース44は、角部に丸味がある直方体で構成されている。詳細には、ケース44は、上下方向寸法が小さく、これよりも車幅方向(左右方向)寸法が大きく、車幅方向寸法よりも前後方向寸法がさらに大きい偏平形状である。ケース44は、鋼製の板材からなり、ケース44の上面に取付金具42が溶接で固着されている。本実施形態の排気装置40は、取付金具42を用いて締結部材(図示せず)によりスイングアームブラケット9(図1)に着脱自在に取り付けられている。ただし、ケース44の材質、排気装置40の支持構造は、これに限定されない。
ケース44は、上側の第1ケース半体46と下側の第2ケース半体48とを有し、これら第1および第2ケース半体46,48が接合部50で接合されている。ケース44は、排気ガスGが導入される導入口52と、排気ガスGが導出される導出口54とを有している。
詳細には、図3に示すように、ケース44の前壁44fに導入パイプ56が取り付けられ、ケース44の後壁44rに導出パイプ58が取り付けられている。本実施形態では、導入パイプ56および導出パイプ58は、ケース44に溶接で接合されている。導入パイプ56は、鋼製のパイプで構成され、その上流端部(前端部)が、集合管36に連結されている。この導入パイプ56の上流端の開口(入口)56aが、前述のケース44の導入口52を構成する。導入パイプ56の下流端の出口56bは、ケース44の内部空間に開口している。導入パイプ56の詳細は後述する。
導出パイプ58も、鋼製のパイプで構成され、その上流端の入口58aがケース44の内部空間に開口し、下流端の出口58bがケース44の外部に開口している。この導出パイプ58の入口58aが、前述のケース44の導出口54を構成する。
ケース44の内部には、上流側の第1膨張室60と、下流側の第2膨張室62とが形成されている。第1膨張室60と第2膨張室62とは、前後方向に並んで配置されている。第1膨張室60および第2膨張室62は、隔壁64により区画されている。隔壁64は、ケース44の内面に、例えば溶接により接合されている。ケース44の内面における膨張室60,62に接する部分に、吸音材65が貼られている。吸音材65は、例えば、グラスウールである。ただし、吸音材65は、これに限定されない。
隔壁64に、第1膨張室60と第2膨張室62とを連通する連通路66が形成されている。本実施形態では、連通路66は、隔壁64を貫通する連通管68で構成されている。連通管68は、断面積が軸方向に一定である鋼製の直管からなり、隔壁64の取付孔64bに溶接で接合されている。ただし、連通路66は、これに限定されず、例えば、隔壁64に設けた貫通孔であってもよい。また、連通路の数は1つであってもよく、複数であってもよい。連通路の形状(断面形状)は、円形が好ましいが、他の形状であってもよい。円形とすれば、応力が集中しづらく、強度面で有利である。
本実施形態では、導入パイプ56および導出パイプ58がケース44内の右側寄り(一側寄り)に配置され、連通路66が左側寄り(他側寄り)に配置されている。ただし、導入パイプ56および連通路66の配置はこれに限定されない。例えば、導入パイプ56を左右方向中央部に配置し、連通路66を導入パイプ56の左右両側に配置してもよい。また、連通路66を右側寄り(一側寄り)に配置し、導入パイプ56および導出パイプ58をケース44内の左側寄り(他側寄り)に配置してもよい。さらに、導入パイプ56および導出パイプ58と連通路66とを、上下方向に並べて配置してもよい。
導入パイプ56は、第1膨張室60を通過するとともに隔壁64を貫通して、出口56bが第2膨張室62に開口している。導入パイプ56における隔壁64を貫通する部分が、隔壁64に設けた貫通孔64aに圧入されている。つまり、導入パイプ56の出口56bと導出口54とは、同一の第2膨張室62内に配置されている。このように、導入パイプ56の出口56bと導出口54の両方が、ケース44内の右側寄り(左右方向一側寄り)に配置され、且つ、同一の第2膨張室62内に配置されている。つまり、導入パイプ56の出口56bと導出口54とは近接配置されている。
詳細には、図4に示すように、導入パイプ56の出口56bの開口を、その軸方向C1に投影した仮想開口Vの一部が、導出口54の一部に重なっている。換言すると、前記軸方向C1から見たとき、導入パイプ56の出口56bと導出口54が部分的に重なっている。これにより、導入パイプ56の出口56bからの排気ガスGの一部が、第2膨張室62内に拡散して急激に膨張することなく、直接、入口58aから導出パイプ58内に流入する。さらに、導出パイプ58の入口58a(導出口54)の少なくとも一部を、導入パイプ56の出口56bの軸心C1上に位置させて、両者56b,58aの重なり部分を大きくしてもよい。
導入パイプ56の入口56a(導入口52)の断面積(通路面積)S1よりも、導入パイプ56の出口56bの断面積(通路面積)S2が小さく設定されている(S1<S2)。詳細には、図3に示すように、導入パイプ56は、縮径部69と、その下流側の直管部70とを有している。本実施形態の縮径部69は、排気ガスGの流れ方向の下流に向かってテーパ状に縮径する。縮径部69がテーパ状であると、排気ガスGが縮径部69を円滑に流れる。ただし、縮径部69は、テーパ形状に限定されず、断面積が段階的に小さくなっていく形状であってもよい。直管部70は、通路面積がほぼ一定である。直管部70は、隔壁64を貫通して隔壁64に支持され、直管部70の下流端が導入パイプ56の出口56bを構成する。
本実施形態では、図4に示す縮径部69の上流端の通路面積が導入口52の通路面積S1と同じで、下流端の通路面積が導入パイプ56の出口56bの通路面積S2と同じである。
導入パイプ56の側壁56cに、導入パイプ56の内部空間とケース44の内部空間を連通する横孔72が形成されている。本実施形態の横孔72は第1膨張室62に連通している。また、本実施形態では、2つの横孔72,72が、縮径部69に設けられている。各横孔72は、導入パイプ56の出口56bの通路面積S1よりも大きい開口面積S3を有している(S1<S3)。ただし、横孔72,72の数は、これに限定されず、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
2つの横孔72,72のうちの一方は、図3の右側(一側方)に開口し、他方は左側(他側方)に開口している。本実施形態の導入パイプ56は、ケース44内部の右側(一側方)に配置されているので、右側の横孔72はケース44の内面に対向し、左側の横孔72は第1膨張室60の広い空間に向かって開口している。本実施形態では、右側の横孔72は、第1および第2ケース半体46,48における剛性が高い接合部50に対向している。右側の横孔72と接合部50が、側面視で、重なっているのが好ましい。本実施形態では、右側の横孔72と左側の横孔72は、軸心A1の周方向に180°離間して形成されている。導入パイプ56と導出パイプ58は、ケース44内部の左側に配置してもよい。
横孔72の数、位置は、本実施形態に限定されない。ただし、本実施形態のように、ケース44が、上下方向寸法の小さな偏平形状の場合、上下方向に向けて横孔72を形成すると、横孔72からの排気ガスGが上壁または下壁に衝突してケース44を振動させるので好ましくない。したがって、横孔72は、ケース44の寸法が大きな方向で、かつ、排気ガスGの流れ方向に直交する方向(本実施形態では左右方向)に開口するのが好ましい。
また、横孔72から効率的に排気ガスGを放出する観点から、横孔72は、導入パイプ56の周りに位相が180°異なる位置に一対設けることが好ましい。本実施形態のように、導入パイプ56がケース44内部の一側方に配置される場合、一側方の横孔72はケース44の側壁44sに近接する。上述のように、一側方の横孔72を強度の大きな接合部50に対向させているので、ケース44の振動が発生しにくい。
本実施形態では、横孔72の通路面積S4が、連通路66の通路面積S5よりも大きく設定されている(S4>S5)。ここで、横孔72が複数設けられる場合、横孔72の通路面積S4は、各横孔72の開口面積S3の合計をいう。したがって、横孔72が2つの本実施形態では、横孔72の通路面積S4は、連通路66の通路面積S5よりも大きい(S4=(S3+S3)>S5)。
ケース44の内部には、導入口52と導出口54との間に長さの異なる複数の排気経路、本実施形態では2つの排気経路P1,P2が形成されている。第1の排気経路P1は、導入口52から導入パイプ56の出口56bを経て直接導出口54に向かう経路である。第2の排気経路P2は、導入口52から横孔72を介して第1膨張室60に入り、さらに、連通路66から第2膨張室62を経て導出口54に向かう経路である。したがって、第1の排気経路P1が、第2の排気経路P2よりも短い。
導入口52からケース44内に流入した排気ガスGは、第1および第2の排気経路P1,P2を通って、全ての排気ガスGが導出口54から排出される。以下に、図5を用いて、排気ガスGの流れを説明する。図5の矢印G1は、エンジンEの低速回転時の排気ガスGの流れを示し、矢印G2は、エンジンEの高速回転時の排気ガスGの流れを示す。
図5に矢印G1で示すように、エンジン低速回転時は、排気ガスGは主として第1の排気経路P1を流れる。詳細には、導入口52から導入パイプ56に流入した排気ガスGは、導入パイプ56の縮径部69から直管部70内を流れる。エンジン低速回転時は、排気ガスGの排気圧力が小さいので、通路面積が徐々に小さくなる縮径部69や、通路面積S2が小さい直管部70でも、その通路抵抗が小さい。したがって、排気ガスGは円滑に流れる。
縮径部69および直管部70を通過した排気ガスGは、導入パイプ56の出口56bから導出される。導入パイプ56の出口56bが、導出口54に近接し、かつ対向するように配置されているので、導入パイプ56の出口56bから導出された排気ガスGの大部分は、直接、導出口54に向かって流れる。排気ガスGの残部(一部)は第2膨張室62内に入って拡散する。導出口54から導出パイプ58に流入した排気ガスGは、導出パイプ58の出口58bからケース44の外部に排出される。
図5に矢印G2示すように、エンジン高速回転時は、排気ガスGは主として第2の排気経路P2を流れる。詳細には、エンジン高速回転時は、排気ガスGの排気圧力が大きいので、通路面積S2が小さい直管部70で、その通路抵抗が大きくなる。そのため、導入口52から導入パイプ56に流入した排気ガスGは、一部分のみが直管部70を流れ、大部分が、直管部70の通路面積S2よりも大きな開口面積S3の横孔72から第1膨張室60に流れ込む。排気ガスGは、第1膨張室60内で急膨張して消音され、さらに吸音材65で吸音されたのち、連通路66を介して第2膨張室62に流入する。連通路66を通過する際、排気ガスGは収縮する。
排気ガスGは、連通路66から第2膨張室62内に流入する際にも急膨張して消音され、さらにケース44内面の吸音材65で吸音されたのち、導出口54から導出パイプ58に流入する。その後、排気ガスGは、導出パイプ58の出口58bからケース44の外部に排出される。
上記構成によれば、図5のエンジン低速回転時には、排気ガスGの大部分は、導入パイプ56から直接導出口54に向かって流れる。すなわち、排気ガスGは、ケース44内部で膨張/収縮および排気干渉をほとんど経ることなく、導出口54から排出される。したがって、排気音の小さいエンジン低速回転領域において、排気音の原音に近い音を得ることができる。ここで、「排気音の原音に近い音」とは、周波数が低く、複数の次数成分(ピーク)を有する音である。つまり、周波数が低い低音で、且つ、次数成分の多い太い迫力のある音である。このような排気音の原音に近い音を感じることにより、運転者の好みの排気音にすることが可能となる。なお、エンジン低速回転時は、排気音が小さいので、消音の必要性は低い。
図6のエンジン高速回転時には、排気ガスGの大部分は、横孔72から第1膨張室60、連通路66および第2膨張室62を介して導出口54に向かって流れる。すなわち、排気ガスGは、第1および第2膨張室60,62で、膨張/収縮および排気干渉を経て、十分に消音された後、導出口54から排出される。このように、排気音の大きいエンジン高速回転領域では必要な消音性を確保しつつ、排気音の小さいエンジン低速回転領域では排気音の原音に近い音を得ることができる。
導入パイプ56は、排気ガスGの流れ方向の下流に向かって縮径する縮径部69を有している。エンジン低速回転時には排気圧力が小さいので、導入パイプ56内の通路抵抗も小さい。したがって、排気ガスGは縮径部69を通過して円滑に直接導出口54に向かって流れる。他方、エンジン高速回転時には排気圧力が大きくなるので、縮径部69で通路抵抗が大きくなる。したがって、排気ガスGの大部分は横孔72から第1および第2膨張室60,62を介して導出口54に向かって流れる。その結果、必要な消音性を確保される。
図3に示すように、導出パイプ58の入口58aの一部が、導入パイプ56の出口56bの軸心A1上に位置している。これにより、エンジン低速回転時に導入パイプ56を通過した排気ガスGが、導出パイプ58に直接向かい易くなる。その結果、排気音の原音に近い音を得やすくなる。
導入パイプ56が第1膨張室60を通過するとともに隔壁64を貫通し、その出口56bが第2膨張室62に開口している。また、横孔72は第1膨張室60に連通している。これにより、エンジン高速回転時に、排気ガスGは、導入パイプ56の横孔72から第1膨張室60に流入し、連通路64を通って第2膨張室62に流入した後、導出口54から排出される。これにより、エンジン高速回転時に高い消音効果を得ることができる。また、導入パイプ56が、縮径部69よりも先端側の直管部70で、隔壁64を貫通して隔壁64に支持されているので、導入パイプ56の支持が安定する。
横孔72の通路面積S4が、連通路66の通路面積S5よりも大きく設定されている。これにより、エンジン高速回転時に、排気ガスGが横孔72から第1膨張室60に流入して、連通路66を通って第2膨張室62に流入する際の膨張/収縮が大きくなる。その結果、エンジン高速回転時の消音効果が向上する。
また、導入パイプ56がケース44内の右側寄りに配置され、連通路66が左側寄りに配置されている。このように、導入パイプ56をケース44内の右側寄りに配置することで確保された左側寄りのスペースに、連通路66を設けることができる。これにより、連通路66を設けた左側寄りのスペースに大きな膨張空間が確保されて、消音効果を高く設定しつつ、ケース44内の空間を有効に利用することができる。さらに、一側方の横孔72が接合部50に対向しているので、剛性が高い接合部50に、高温の排気ガスGを衝突させることができる。その結果、ケース44の振動が抑制され、ケース44の耐久性低下を避けることができる。
図1に示すように、排気装置40がエンジンEの下方に配置され、図3に示すケース44の前壁44fに導入パイプ56が取り付けられ、後壁44rに導出パイプ58が取り付けられている。また、第1膨張室60と第2膨張室62とが前後方向に並んで配置されている。これにより、排気ガスGが、自動二輪車の前方から後方に円滑に流れる。
図1に示すように、エンジンEの下部のオイルパン27の右側に導入パイプ56が配置され、エンジンEと後輪14との間に排気装置40が配置されている。この構成によれば、エンジンE下方の空間を有効に利用することができる。
図6は、本発明の第2実施形態に係る排気装置40Aを示す。第2実施形態の排気装置40Aは、その後方に消音器75が接続されている。詳細には、導出パイプ58の後端に、消音器75が接続されている。消音器75を設けることで、エンジン高速回転時の消音性がさらに向上する。第2実施形態の排気装置40Aは、内面に吸音材82が貼られたケーシング76の内部空間に、複数のパンチング孔80を有するテールパイプ78が収納された簡単な構造である。このような構造であると、エンジン低速回転時に導出パイプ58から消音器75に流入した排気ガスGは、その大部分がパンチング孔80から流出せずにテールパイプ78を流れて外部に放出される。その結果、エンジン低速回転時に排気音の原音に近い音を得ることができる。その他の構造は第1実施形態と同じで、第1実施形態と同様の効果を奏する。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、縮径部69に横孔72が設けられていたが、縮径部69がない場合、あるいは縮径部69の上流側に円筒部がある場合、円筒部の側壁に設けてもよい。また、排気経路は3つ以上であってもよい。この場合、3つ以上の排気経路のうち、導入パイプ56の出口56bから導出口58に向かう排気経路が最も短くなればよい。また、本発明の排気装置は、配置スペースが制限される自動二輪車に好適に用いられる。ただし、本発明の排気装置は、自動二輪車以外の車両、例えば、三輪車、四輪バギー等にも適用可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
14 後輪
27 オイルパン
40,40A 排気装置
44 ケース
44f ケースの前壁
44r ケースの後壁
46 第1ケース半体
48 第2ケース半体
50 接合部
52 導入口
54 導出口
56 導入パイプ
56c 導入パイプの側壁
58 導出パイプ
58a 導出パイプの入口
60 第1膨張室
62 第2膨張室
64 隔壁
66 連通路
69 縮径部
70 直管部
72 横孔
75 消音器
A1 導入パイプの出口の軸心
E エンジン
G 排気ガス
P1 第1の排気経路
P2 第2の排気経路
S1 導入口の断面積
S2 導入パイプの出口の断面積(通路面積)
S3 横孔の開口面積
S4 横孔の通路面積
S5 連通路の通路面積
V 仮想開口

Claims (10)

  1. エンジンの排気ガスが導入される導入口と前記排気ガスが導出される導出口とを有するケースを備えた排気装置であって、
    前記導入口と前記導出口との間に、長さの異なる複数の排気経路を有し、
    前記導入口を形成する導入パイプが設けられ、
    前記導入口の断面積よりも、前記導入パイプの出口の断面積が小さく設定され、
    前記導入パイプの出口と前記導出口とが同一の膨張室内に配置され、
    前記導入パイプの出口の開口をその軸方向に投影した仮想開口の一部が、前記導出口の一部に重なり、
    前記導入パイプの側壁に、前記ケース内の膨張室に連通し、前記導入パイプの出口の通路面積よりも大きい開口面積を有する横孔が形成され、
    複数の前記排気経路のうち、前記導入パイプの出口から前記導出口に向かう排気経路が最も短いエンジンの排気装置。
  2. 請求項1に記載の排気装置において、前記導入パイプは、排気ガス流れ方向の下流に向かって縮径する縮径部を有しているエンジンの排気装置。
  3. 請求項1または2に記載の排気装置において、さらに、入口が前記導出口を形成する導出パイプを備え、
    前記導出パイプの入口の少なくとも一部が、前記導入パイプの出口の軸心上に位置するエンジンの排気装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の排気装置において、さらに、上流側の第1膨張室と下流側の第2膨張室とを区画する隔壁と、前記隔壁に設けられて前記第1膨張室と前記第2膨張室とを連通する連通路とを備え、
    前記導入パイプが、前記第1膨張室を通過するとともに前記隔壁を貫通して、前記出口が前記第2膨張室に開口し、
    前記横孔が、前記第1膨張室に連通しているエンジンの排気装置。
  5. 請求項4に記載の排気装置において、前記導入パイプは、排気ガス流れ方向の下流に向かって縮径する縮径部と、前記縮径部の下流側の直管部とを有し、
    前記直管部が、前記隔壁を貫通して前記隔壁に支持されているエンジンの排気装置。
  6. 請求項4または5に記載の排気装置において、前記横孔の通路面積が、前記連通路の通路面積よりも大きいエンジンの排気装置。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載の排気装置において、前記導入パイプが前記ケース内の一側寄りに配置され、前記連通路が他側寄りに配置されているエンジンの排気装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の排気装置において、前記ケースが、第1ケース半体と第2ケース半体とを接合部で接合することで構成され、
    前記横孔が前記接合部に対向しているエンジンの排気装置。
  9. 請求項4から7のいずれか一項に記載の排気装置を前記エンジンの下方に備えた自動二輪車であって、
    前記ケースが直方体形状であって、
    前記ケースの前壁に前記導入口を有する導入パイプが取り付けられ、
    前記ケースの後壁に前記導出口を有する導出パイプが取り付けられ、
    前記第1膨張室と前記第2膨張室とが前後方向に並んで配置されている自動二輪車。
  10. 請求項9に記載の自動二輪車において、
    前記エンジンの下部のオイルパンの一側方に、前記導入パイプが配置され、
    前記エンジンと後輪との間に、前記排気装置が配置され、
    前記排気装置の後方に、消音器が接続されている自動二輪車。
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