JP4473804B2 - 自動二輪車の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの各気筒から各々排気管が延出し、各排気管の集合部の下流側に消音器を備えた自動二輪車の排気装置に関する。
従来より、エンジンの各気筒から延出する排気管に接続されるマフラー(消音器)をエンジンの下方に配置した自動二輪車の排気装置が知られている。この種の排気装置には、複数の排気管をエンジンのオイルパンの左右に振り分けて配置し、オイルパンの直下に、略矩形断面の筒形状に形成されたマフラーを配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−345642号公報
しかし、従来の排気装置では、エンジンのオイルパンの直下にマフラーが配置されるため、マフラーの容量を確保しようとした場合に、車両の最低地上高やバンク角度を確保することが困難になる場合があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、消音器の容量を確保しつつ車両の最低地上高とバンク角度とを十分に確保することができる自動二輪車の排気装置を提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、エンジンの各気筒から各々排気管が延出し、各排気管の集合部の下流側に複数の膨張室を有する消音器を備えた自動二輪車の排気装置において、前記エンジンは、左右方向に4本のシリンダが並列に配置された並列4気筒エンジンであり、前記エンジンのオイルパンは、前記エンジンのクランクケース下部に連結されるクランクケース連結部と、車体幅方向で前記エンジンのクランクケースよりも幅狭で前記クランクケース連結部から下方に膨出する膨出部を備え、前記消音器は第1の消音室と、この第1の消音室に連結管で直列的に接続された第2の消音室とを有し、前記4本のシリンダから延びる4本の排気管及び前記集合部を前記オイルパンの膨出部の一の側方に配置し、この膨出部の一の側方側の側壁を、車体外方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜壁に形成し、他の側方側の側壁を、略垂直方向に沿う垂直壁に形成し、前記第1の消音室を、断面略三角形状に形成して車体正面視で外方に向かって斜め上方向に傾斜する面に沿わせて前記垂直壁と前記クランクケース連結部の底部との各々に近接配置し、前記4本の排気管を、前記傾斜壁に近接配置し、前記第1の消音室と対称的に車体正面視で外方に向かって斜め上方向に傾斜する面に沿わせて配置し、前記第2の消音室を前記エンジンの後方に配置したことを特徴とする。
この発明によれば、オイルパンの直下に消音器を配置した従来のものに比して、消音器の容量を確保しつつ車両の最低地上高とバンク角度とを十分に確保することができる。また、排気装置を構成する重量物がエンジン下方に集中配置されるので、車両の低重心化とマスの集中化を図ることができる。また、左右の重量バランスを揃えつつ第1の消音室の大容量化を図ることができる。また、車体が第1の消音室側にバンクする際のバンク角度を効率よく確保することができ、車体が排気管側にバンクする際のバンク角度を効率よく確保することができる。また、第1の消音室と排気管の外観が左右対称形状となり、外観が良好になる。
この場合において、前記エンジンのオイルパンを下方に膨出させ、この膨出部の一の側方に前記各排気管及び前記集合部を配置し、前記膨出部の他の側方に前記第1の消音室を配置することが好ましい。この構成によれば、左右の重量バランスを揃えつつ第1の消音室の大容量化を図ることができる。
また、前記オイルパンの一の側方に触媒室を配置することが好ましい。この構成によれば、オイルパン側方の狭いスペースに触媒室を効率よく配置することができる。
この場合において、前記集合部は、筒状本体を有し、当該筒状本体は、前記4本の排気管の配列方向に沿った略長円の断面形状を有して車体後方に略水平に延出するとともに、前記4本の排気管から流入する排気ガスを合流する合流部と、この合流部の下流に設けられた触媒室とを備え、当該集合部は、その前後長さが、平面視で前記オイルパン前方から前記第1の消音室後部に設けられた前記第2の消音室への連結管までとされ、前記オイルパンの後方に触媒室を配置してもよい。
本発明では、各排気管及び集合部をエンジンのオイルパンの一の側方に配置し、第1の消音室をオイルパンの他の側方に配置し、第2の消音室をエンジンの後方に配置したので、消音器の容量を確保しつつ車両の最低地上高とバンク角度とを十分に確保することが可能になる。また、エンジンのオイルパンを下方に膨出させ、この膨出部の一の側方に各排気管及び集合部を配置し、膨出部の他の側方に第1の消音室を配置したので、左右の重量バランスを揃えつつ第1の消音室の大容量化を図ることができる。また、オイルパンの一の側方に触媒室を配置したので、オイルパン側方の狭いスペースに触媒室を効率よく配置することができる。また、第1の消音室を断面略三角形状に形成して車体正面視で外方に向かって斜め上方向に傾斜する面に沿わせて配置し、これと対称的に車体正面視で外方に向かって斜め上方向に傾斜する面に沿わせて排気管を配置したので、車体左右のバンク角度を効率よく確保することができ、また、第1の消音室と排気管の外観が左右対称形状となり、外観が良好になる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお説明中、前後及び左右といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
図1は、本実施形態に係る自動二輪車の全体構成の側面図を示している。この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前端部に回動可能に支持された左右一対のフロントフォーク3と、これらフロントフォーク3の上端部に取り付けられて車体前部の上部に配置された操舵用のハンドル4と、フロントフォーク3に回転自在に支持された前輪5と、車体フレーム2に支持されたエンジン6と、エンジン6の前方に配置されたラジエータ7と、エンジン6の後端と車体フレーム2によって鉛直方向に揺動可能に支持されたリアフォーク8と、このリアフォーク8の後端部に回転自在に支持された後輪9と、車体フレーム2の上部に配置された燃料タンク10と、この燃料タンク10の後方に配置された運転者が着座する乗車用シート11及び同乗者が着座するピリオンシート12とを備えており、車体前部がフロントカウル13で覆われ、車体後部がリアシートカウル14で覆われている。
なお、乗車用シート11及びピリオンシート12は、リアシートカウル14に設けられ、このリアシートカウル14の後方下部には、後輪9の後部上方を覆う後部リアフェンダ14Aが取り付けられ、リアフォーク8の上部にも、後輪9の前部上方を覆う前部リアフェンダ14Bが取り付けられ、また、フロントフォーク3には、前輪5の上方を覆うフロントフェンダ15が取り付けられている。
車体フレーム2は、前端のヘッドパイプ16と、このヘッドパイプ16から左右にわかれて後方かつ斜め下方に延び、その前後に下方に延びる前側エンジンハンガ17a、並びに後側エンジンハンガ17bが一体的に設けられた左右一対のメインフレーム17と、このメインフレーム17の後部上側に連結された左右一対の連結板19と、メインフレーム17及び連結板19に連結されて後方かつ斜め上方に延びる左右一対のシートレール18とを備えている。
このシートレール18は、連結板19に連結されて後方かつ斜め上方に延びる左右一対のアッパーパイプ18aと、メインフレーム17の後端部の連結部20に連結されて後方かつ斜め上方に延びる左右一対のロワーパイプ18bとを有しており、アッパーパイプ18a及びロワーパイプ18bは後端部が互いに溶接されている。また、上記したリアシートカウル14の前端部は、メインフレーム17の連結部20に連結されている。
エンジン6は、シリンダヘッド21を備えたシリンダブロック22と、このシリンダブロック22の下に連設されたクランクケース23と、クランクケース23の下に連結されたオイルパン24とを備え、このオイルパン24には、エンジン各部を潤滑したオイル(エンジンオイル)が溜まり、このオイルが図示せぬオイルポンプにより吸い出されて再びエンジン各部に供給される。なお、シリンダヘッド21の上にはシリンダヘッドカバー21Hが連結されている。
このエンジン6は、シリンダブロック22内に、左右方向に4本のシリンダ(気筒)が並列に配された並列4気筒4サイクル型エンジンであり、シリンダブロック22がやや前傾した状態で、このシリンダブロック22が、メインフレーム17の前側エンジンハンガ17aに、またクランクケース23の後端上部がメインフレーム17の後端の後側エンジンハンガ17bにそれぞれボルト止めされることにより、車体フレーム2に支持されている。
リアフォーク8は、その前端の基部30から左右一対のフォーク部31が後方に延びてなるもので、基部30がエンジン6の後端部に設けられた左右一対のピボットプレート35に軸支されて鉛直方向に揺動可能となっている。また、リアフォーク8の基部30とメインフレーム17の後端との間にはリアクッションユニット32が介装され、これにより後輪9が路面から受ける振動を緩和吸収している。
また、上記ピボットプレート35には、車体後方に延びるステップホルダー36を介して、乗車用シート11に着座した運転者が足を乗せる左右一対のメインステップ37が各々取り付けられ、シートレール18にも、車体後ろ下方に延びるステップホルダー38を介して、ピリオンシート12に着座した同乗者が足を乗せる左右一対のピリオンステップ39が取り付けられている。このメインステップ37の下面には、車体下方に突出するバンクセンサ40が取り付けられている。
また、フロントカウル13には、左右一対のフロントウインカ41が取り付けられ、後部リアフェンダ14Aには、左右一対のリアウインカ42が取り付けられ、リアシートカウル14の後端部には、尾灯ユニット43が取り付けられている。
さて、この実施形態では、図2及び図3に示すように、エンジン6のシリンダブロック22の前部に4つの排気口27A、27B、27C、27Dが左右一列に配列されており、排気口27A〜27D毎に排気管60A、60B、60C、60Dが接続されている。以下、説明の便宜上、排気口27A〜27D及び排気管60A〜60Dを区別する必要のない場合は、排気口27及び排気管60と表記する。
4本の排気管60は、図3に示すように、各排気口27から車体右下方へ延び、エンジン6のクランクケース23の下方で車体後方へ屈曲して排気管集合部70の前端のガス入口部71に接続されている。排気管集合部70は、図4に示すように、車体後方へ延出し、その後端のガス出口部72に一本の集合排気管80が接続されている。この集合排気管80は、略U字状に屈曲して第1マフラー(第1の消音室)90の後端部のガス入口部91に接続され、この第1マフラー90のガス出口部92にはマフラー連結管100が接続され、このマフラー連結管100は、後輪9の右側方へ延びてその後端に第2マフラー(第2の消音室)110が直列的に接続されている。
図5に示すように、エンジン6の下方に連結されるオイルパン24は、クランクケース23の下部にボルトで連結されるクランクケース連結部25と、このクランクケース連結部25から下方に膨出する膨出部26とを一体に備えて構成されており、この膨出部26は、車体正面視で、クランクケース23及びクランクケース連結部25より幅狭に形成され、かつ、その幅内を車体左右中心線L1が横断するように車体の略左右中心位置に配置されている。
上記クランクケース連結部25の底部25Aは、車体正面視で、膨出部26に向かって略水平に近い緩やかな傾斜角で傾斜する形状に形成され、上記膨出部26の左右側壁26L、26Rは、上記底部25Aの傾斜に比して急角度の傾斜壁に形成されており、より具体的には、膨出部26の左側壁26Lは、略垂直方向に沿った垂直壁に形成され、右側壁26Rは、車体右側に向かって斜め上方に傾斜する傾斜面(図中、符号αにより示す)に沿った傾斜壁とされている。
そして、この膨出部26の右側方には、図5に示すように、4本の排気管60及び排気管集合部70が配置され、膨出部26の左側方には、第1マフラー90が配置されている。以下、排気管60から第2マフラー110に至る排気装置について詳述する。
図3に示すように、上記4本の排気管60は、エンジン6の最も左側の排気口27Aに接続された排気管60Aが、膨出部26の最下面の右側方位置に向かって車体下方へ延び、オイルパン24の前方で車体後方へ屈曲して膨出部26の右側壁26Rの下部に近接した位置で車体後方へ延出し、排気口27Aの右隣の排気口27Bに接続された排気管60Bが、排気管60Aの右隣を排気管60Aに沿って車体下方に延び、オイルパン24の前方で車体後方へ屈曲して排気管60Aの右斜め上方位置で車体後方へ延出する。
同様に、排気口27Bの右隣の排気口27Cに接続された排気管60Cは、排気管60Bの右隣を排気管60Bに沿って車体下方に延び、オイルパン24の前方で車体後方へ屈曲して排気管60Bの右斜め上方位置で車体後方へ延出し、排気口27Cの右隣の排気口27Dに接続された排気管60Dは、排気管60Cの右隣を排気管60Cに沿って車体下方に延び、オイルパン24の前方で車体後方へ屈曲して排気管60Cの右斜め上方位置で車体後方へ延出する。
すなわち、複数の排気管60A〜60Dは、図5に示すように、車体右側に向かって斜め上方に傾斜する傾斜面αに沿って配列され、オイルパン24の右側方で排気管集合部70に接続されている。
図4に示すように、排気管集合部70は、筒状本体73を有し、この筒状本体73は、上方に突出するブラケット74を有し、このブラケット74を介してクランクケース23に設けられた締結部23TR(図5)に締結されてオイルパン24の右側壁部26Rの側方に支持されている。
この筒状本体73は、図5に示すように、上記4本の排気管60の配列方向(傾斜面αの方向)に沿った略長円の断面形状を有して車体後方に略水平に延出している。この筒状本体73は、図4に示すように、4本の排気管60から流入する排気ガスを合流する合流部76と、この合流部76の下流に設けられた触媒室77とを備えて構成されている。
触媒室77には、排気ガス中の炭化水素と一酸化炭素と酸化窒素等を酸化、還元反応によって除去する触媒体78が配置され、この触媒体78には、多孔質のハニカム構造体に白金、パラジウム、ロジウム等をコーティングして構成されたハニカム三元触媒が適用される。なお、ハニカム三元触媒に代えて、パンチングパイプに、白金、パラジウム、ロジウム等を担持させたヒートパイプを適用してもよい。なお、合流部76には、ボス79が形成され、このボス79には、合流部76内の排気ガスの酸素濃度を検出するセンサが取り付けられる。この触媒室77の下流側にガス出口部72が設けられ、このガス出口部72には、集合排気管80が接続されている。
集合排気管80は、排気管集合部70と後輪9との間の間隙を車体左方向に延びて排気管集合部70と第1マフラー90の後端部のガス入口部91とを接続している。
第1マフラー90は、図5に示すように、筒状本体93を有し、この筒状本体93は、上方に突出する複数のブラケット94を備え、これらブラケット94を介してクランクケース23に設けられた締結部23TLに締結されてオイルパン24の左側壁部26Lの側方に支持されている。
この筒状本体93は、車体正面視で、略直角三角形の断面形状に形成され、略直角となる二面93A、93Bが、膨出部26の左側壁26L及びクランクケース連結部25の底部25Aに各々近接して配置され、残りの一面(三角断面の斜面)93Cが、車体左右中心線L1を基準に上記傾斜面αと左右対称となる傾斜面β、つまり、車体左方向に向かって斜め上方向に傾斜する傾斜面βに沿って配置されている。
この筒状本体93は、図4に示すように、本体内が、隔壁96を介して2つの膨張室(以下、第1膨張室97Aと第2膨張室97Bという)に仕切られ、この隔壁96には、上記集合排気管80の延長管85が隔壁中心より斜め下方にずれた位置に貫通して固定され(図5参照)、この延長管85の出口が、第1膨張室97Aに連通されている。
この隔壁96には、さらに、延長管85と干渉しない位置、つまり、隔壁中心より斜め上方にずれた位置に、連通管98が貫通して固定され(図5参照)、この連通管98により第1膨張室97Aと第2膨張室97Bとが連通されている。この連通管98の前側開口端98Aは、斜めにカットされた形状を有し、その開口面積が横にカットしたものよりも広く形成されている。筒状本体93の後端部内側、つまり、第二膨張室97Bの後端部内側にはガス出口部92が開口し、このガス出口部92には、マフラー連結管100が接続されている。なお、第1膨張室97Aの外周壁内には、グラスウール等の消音材99が封入されている。
マフラー連結管100は、第1マフラー90のガス出口部92から車体右方向に延びて上記集合排気管80の上を通過した後、車体後方へ屈曲してその後端部に第2マフラー110が接続されている。
第2マフラー110は、図4に示すように、第1マフラー90に比して短い筒状本体111と、この筒状本体111の後方に連結されるテールカバー112とを有し、この筒状本体111は、上方に突出するブラケット113を有し、このブラケット113を介して車体フレーム2に支持され、これにより、図2に示すように、エンジン6の後方かつ後輪9の右側に配置されている。
この筒状本体111は、図6に示すように、略三角形の断面形状を有し、その下面111Aが、車体右側に向かって斜め上方向に傾斜する傾斜面に形成されると共に、走行時の前後輪の接地点(走行時の接地点)Xと右側のメインステップ37に設けられたバンクセンサ40の下端とを結ぶ右傾斜面LRよりも上方に配置されている。なお、図6においては、乗員が乗車する前の後輪9の位置を示し、乗員が乗車して走行した場合はリアクッションユニット32の縮みとタイヤの多少のつぶれにより、走行時の後輪9の接地点が上記接地点Xと一致することとなる。
この筒状本体111は、図7に示すように、本体内にステー114が設けられ、このステー114には、連通管120が固定され、この連通管120は、筒状本体111内の空間(第3膨張室という)115を横断してテールカバー112の後端壁117を貫通し、これにより、マフラー内の排気ガスをマフラー外に排出するテールパイプとして機能している。
また、上記連通管120には、その途中に複数の小孔が形成された横断部125が設けられ、この横断部125の外周を覆うように、アウターパイプ126が固定されている。このアウターパイプ126と横断部125との間の間隙には、グラスウール等の消音材127が封入され、また、筒状本体111の外周壁内にも、グラスウール等の消音材128が封入されている。
上記構成により、エンジン6から排出された排気ガスは、図4に示すように、4本の排気管60を通って排気管集合部70に入り、そこで合流した後に触媒室77で浄化され、集合排気管80を通過して第1マフラー90内の第1膨張室97Aに入った後、流れる方向を反転して連通管98を通って第2膨張室97Bに入り、マフラー連結管100を通過して第2マフラー110に入り、図7に示すように、第2マフラー110内の第3膨張室115に入った後、連通管120を通って第2マフラー110の外に排出される。
このように、第1マフラー90では、排気ガスを、複数の膨張室97A、97Bを通過させて各膨張室で膨張させると共に、このマフラー内で排気ガスの流れを反転させる反転型として構成するので、第1マフラー90のマフラー容量を大きくすることができる。また、第2マフラー110についても、排気ガスを第3膨張室115で膨張させるので、排気抵抗を小さくでき、かつ、排気音を低減することができる。従って、第1マフラー90と第2マフラー110とによって、大排気量の車両であっても、必要とされるマフラー容量を十分に確保することが可能になり、しかも、第2マフラー110の容量や、排気管(連通管120、筒状本体111)の管径や長さ等を変更することにより、第1マフラー90を複数種類の車両で共用しつつ、各車両に合わせたマフラー容量への変更や、排気音の音色の調整等が可能になる。
本実施形態では、図5に示すように、エンジン6から延出する複数の排気管60と排気管集合部70をオイルパン24の右側方に配置し、この排気管集合部70に接続される第1マフラー90を、オイルパン24の左側方に配置し、この第1マフラー90に接続される第2マフラー110を、エンジン6の後方に配置したので、オイルパンの直下にマフラーを配置した場合に比して、十分なマフラー容量を確保しつつ車両の最低地上高を十分に確保することができる。しかも、図6に示すように、排気管60、排気管集合部70及び第1マフラー90を、走行時の接地点Xと左右一対のメインステップ37に設けられたバンクセンサ40の下端とを結ぶ右傾斜面LR及び左傾斜面LLよりも上方に配置することができる。従って、マフラー容量を確保しつつ、車体の最低地上高とバンク角度とを十分に確保することができる。
特に、本構成では、排気管60を、車体正面視で外方に向かって斜め上方向に傾斜する面αに沿わせて配列すると共に、排気管集合部70及び第2マフラー110を、上記傾斜面αに沿わせて配置し、さらに、これら排気管60及び排気管集合部70と反対側に配置される第1マフラー90を、上記傾斜面αと車体左右中心線L1を基準に対称の傾斜面βに沿わせて配置したので、車両のバンク角度を左右均等にし、かつ、より大きなバンク角度を確保することができ、また、外観が左右対称形状となるため、外観も良好になる。
また、本構成では、オイルパン24の右側方に、排気管60及び排気管集合部70を配置し、左側方に第1マフラー90とを振り分け配置したので、これら重量物がエンジン下方に集中配置され、車両の低重心化とマスの集中化とを図ることができ、また、左右の重量バランスを揃えつつ第1マフラー90の大容量化を図ることができる。
また、排気管集合部70の後端部に触媒室77を一体的に設けているので、触媒室77を別体で配置する場合に比して、オイルパン側方の狭いスペースに触媒室77を効率よく配置することができ、しかも、マフラー内に触媒室を設ける場合に比して、マフラー容量を効率よく確保することができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば、上記実施形態では、排気管60と排気管集合部70をオイルパン24の右側方に配置し、第1マフラー90をオイルパン24の左側方に配置する場合を説明したが、これに限らず、排気管60と排気管集合部70をオイルパン24の左側方に配置し、第1マフラー90をオイルパン24の右側方に配置してもよい。
また、上記実施形態においては、4本−1本の排気管結合構造を例示したが、例えば、排気管集合部70を、4本の排気管を2本ずつ合流する第1合流部と、第1合流部で合流された2本の排気経路を合流する第2合流部を設けることにより、4本−1本の排気管結合構造にすることが可能である。
さらに、上記実施形態では、並列4気筒エンジンの排気装置について例示したが、4気筒以外の多気筒エンジンの排気装置に広く適用でき、また、並列多気筒エンジンに限らず、V形多気筒エンジン等の様々な多気筒エンジンの排気装置に適用することができる。
本実施形態に係る自動二輪車の全体構成の側面図である。 エンジンと排気装置を周辺構成と共に示す図である。 車体正面から見た排気装置を示す図である。 排気装置の全体構成を示す図である。 車体正面から見たエンジンのオイルパンと排気装置を示す図である。 車体背面から見た排気装置をメインステップと共に示す図である。 第2マフラーの断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
6 エンジン
24 オイルパン
25 クランクケース連結部
26 膨出部
40 バンクセンサ
60、60A、60B、60C、60D 排気管
70 排気管集合部(集合部)
77 触媒室
80 集合排気管
90 第1マフラー(第1の消音器)
100 マフラー連結管
110 第2マフラー(第2の消音器)
L1 車体左右中心線
LL 左傾斜面
LR 右傾斜面
X 接地点

Claims (2)

  1. エンジンの各気筒から各々排気管が延出し、各排気管の集合部の下流側に複数の膨張室を有する消音器を備えた自動二輪車の排気装置において、
    前記エンジンは、左右方向に4本のシリンダが並列に配置された並列4気筒エンジンであり、
    前記エンジンのオイルパンは、前記エンジンのクランクケース下部に連結されるクランクケース連結部と、車体幅方向で前記エンジンのクランクケースよりも幅狭で前記クランクケース連結部から下方に膨出する膨出部を備え、
    前記消音器は第1の消音室と、この第1の消音室に連結管で直列的に接続された第2の消音室とを有し、前記4本のシリンダから延びる4本の排気管及び前記集合部を前記オイルパンの膨出部の一の側方に配置し、この膨出部の一の側方側の側壁を、車体外方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜壁に形成し、他の側方側の側壁を、略垂直方向に沿う垂直壁に形成し、
    前記第1の消音室を、断面略三角形状に形成して車体正面視で外方に向かって斜め上方向に傾斜する面に沿わせて前記垂直壁と前記クランクケース連結部の底部との各々に近接配置し、前記4本の排気管を、前記傾斜壁に近接配置し、前記第1の消音室と対称的に車体正面視で外方に向かって斜め上方向に傾斜する面に沿わせて配置し、前記第2の消音室を前記エンジンの後方に配置したことを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  2. 前記集合部は、筒状本体を有し、
    当該筒状本体は、前記4本の排気管の配列方向に沿った略長円の断面形状を有して車体後方に略水平に延出するとともに、前記4本の排気管から流入する排気ガスを合流する合流部と、この合流部の下流に設けられた触媒室とを備え、
    当該集合部は、その前後長さが、平面視で前記オイルパン前方から前記第1の消音室後部に設けられた前記第2の消音室への連結管までとされ、
    前記オイルパンの後方に触媒室を配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の排気装置。
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